JPH06266936A

JPH06266936A - プリペイドカード処理装置

Info

Publication number: JPH06266936A
Application number: JP5054418A
Authority: JP
Inventors: Shinichi Yoshinaga; 伸一吉永
Original assignee: Fujitsu Ltd
Current assignee: Fujitsu Ltd
Priority date: 1993-03-16
Filing date: 1993-03-16
Publication date: 1994-09-22

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、プリペイドカードで商品を購入
し、該カードの残額が不足した際の精算業務を効率よく
処理でき、顧客の待ち時間も短縮できる処理方法及びそ
の処理装置を提供することを目的とする。【構成】本発明のプリペイドカード処理装置は、商品
情報を入力する入力手段２と、該入力手段２で入力され
た商品情報に基づき取引金額を精算する演算手段１と、
残高を記憶した携帯可能なプリペイドカード８の残高情
報を読み出し、読み取った残高情報と前記演算手段１で
演算された取引金額とにより精算処理を行い、残高情報
を前記プリペイドカード８に対し出力し、更新する読取
／書込手段６と、前記演算手段１で演算された取引金
額、商品情報をレシートに印字する印字手段４と、前記
演算手段１で演算された精算結果が残高不足の場合は、
当該顧客の処理を保留し、次の顧客の売上げ処理を可能
にし、前記売上げ処理保留中の顧客の支払い準備が完了
すると、前記保留中の顧客の保留を解除し、売上げ処理
を可能にする保留手段３により構成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は食堂、社内売店等の小売
店に設置され、磁気カードを利用して精算するプリペイ
ドカード処理装置において、特に商品を購入して精算す
る際にプリペイドカードの残高が不足した際の処理方法
及びその処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、キャッシュレス時代といわれ、現
金による決済に替えて、各種クレジットカード等の磁気
カードが普及しており、小売店や社内食堂、売店等にお
いても、精算業務の省力化や有効なサービス向上手段と
してプリペイドカードを利用した精算業務が広く普及し
ている。

【０００３】このプリペイドカードを利用したサービス
は、顧客が商品を買上げた際、その買上金額を予め購入
しているプリペイドカードで精算するものであり、これ
によりキャッシュレスショッピングを実現し、顧客の便
宜や精算業務の効率化を図るものである。

【０００４】このようなプリペイドカードによる支払い
は、カードの磁気部に予め一定の金額情報が記入されて
おり、支払いに際しては該カードを提示して、金額情報
から購入した商品の合計金額を減算して精算業務が行わ
れる。

【０００５】しかし、このようなプリペイドカードを用
いたサービスの向上は、顧客のプリペイドカードに充分
な残金があることが前提となっており、顧客のカードの
残金が不足した場合には、当該顧客が新たにカードを購
入し、または現金を準備できるまで精算処理は停止して
しまうので、精算業務は停滞し、顧客の待ち時間は長く
なるという問題点があった。

【０００６】一方、食堂や社内売店等を利用する顧客
は、一定時期や一定時間帯に集中する傾向がある。従っ
て、顧客サービスの向上という観点からも１つの取引に
要する時間を短縮し、取引きをスピーディに処理する必
要があり、プリペイドカードの残金が不足した場合にも
迅速に適切な処理ができる効率的なプリペイドカード処
理装置が望まれている。

【０００７】図１２および図１３は従来のプリペイドカ
ード処理装置による精算業務の処理手順を示す図であ
る。

【０００８】なお、図１２、図１３の処理手順フローの
大部分は図５、図６の処理手順と同じであるので詳細の
説明は図５、図６の説明にゆずり、ここでは処理手順の
概要と、図５、図６と異なる部分を重点に説明する。

【０００９】従来のプリペイドカード処理システムにお
いては、顧客の注文により取引きが開始されると、レジ
のオペレータは顧客が購入した商品の種類、単価、個数
等の情報を入力手段２より入力し（ステップＳ８１）、
売上げ商品の入力が終了すると合計キー４１２を押す
る。これにより演算部１は合計金額を求めて（ステップ
Ｓ８２）入力終了となる。

【００１０】演算部１は情報入力部２の合計キーの押鍵
の有無により入力の終了を確認する（ステップＳ８
３）。まだ売上げ商品の入力が終了していない場合はス
テップＳ８１に戻り、さらに売上げ商品の入力を続行す
るが、入力終了の場合は顧客のプリペイドカード８を磁
気カード装置６のカード挿入口より挿入し（ステップＳ
８４）、該カードの磁気情報を読取る。

【００１１】売上げ情報の入力が終了すると、演算部１
は売上げ合計金額と磁気情報（残高）とを比較し、プリ
ペイド決済を行う（ステップＳ８５）。

【００１２】この際、上記決済の結果、プリペイドカー
ド８の残高が売上金額より大であれば（ステップＳ８
６）印字部２よりレシートを発行するとともにカードを
排出して（ステップＳ８７）顧客に渡し当該顧客の精算
処理は終了となり、次の顧客の処理（ステップＳ９４）
に移る。

【００１３】次の顧客の処理内容、即ちステップＳ９
４、ステップＳ９５、ステップＳ９６、ステップＳ９
７、ステップＳ９８は、それぞれ前記の対応するステッ
プＳ８１、ステップＳ８２、ステップＳ８３、ステップ
Ｓ８４、ステップＳ８５と同じであるので説明は省略す
る。

【００１４】一方、ステップＳ８６の売上げ金額と残高
の比較の結果、残高不足すなわちプリペイドカード８の
残高が売上げ合計金額より少なければ、顧客に次のプリ
ペイドカードを要求する（ステップＳ８８）。当該顧客
が次のカードを所持していれば、該カードを挿入口より
挿入し（ステップＳ８９）、プリペイド決済（ステップ
Ｓ９０）を行う。この場合、演算部１は１枚目のカード
の不足金額と２枚目のカードの残高を比較し（ステップ
Ｓ９１）、残高が不足している場合はステップＳ８８に
戻り、更に次のカードを要求する。以下残高不足の場合
はこのルーチンを繰り返す。

【００１５】一方、ステップＳ９１で残高が売上げ高よ
り大の場合は、残高をプリペイドカードに記入するとと
もに印字部２よりレシートを発行して顧客に渡し、カー
ドを排出して（ステップＳ９２）当該顧客の精算処理は
終了となり、次の顧客の処理ステップＳ９４に移る。

【００１６】ステップＳ８８で当該顧客の残高が不足し
ており、しかも２枚目のプリペイドカードを所持してお
らず、新たにカードを購入する等、その場で直ちに支払
いができない場合は、当該顧客が新たなカードを購入し
てくる等（ステップＳ９３）支払い準備が完了するまで
精算処理を一時中断して待っており、当該顧客が新たな
カードを購入する等支払い準備が完了するとステップＳ
８８に戻り精算処理業務が再開されていた。

【００１７】このため、残高不足で、しかも当該顧客が
次のプリペイドカードを所持していない場合は業務が停
滞し、顧客の待ち時間が増加するため、業務処理やサー
ビスの向上の観点から問題となっていた。

【００１８】上記システムで発行される顧客Ａの２枚の
プリペイドカードを使用した支払いの場合のレシートと
顧客Ｂの一般的なレシートの一例を図１４に示す。

【００１９】

【発明が解決しようとする課題】上述のように、かかる
従来の方法では、顧客のプリペイドカードの残金が不足
した場合には、顧客が次のプリペイドカードを購入す
る、または現金が用意できるまで精算業務が停滞し、あ
とに並んでいる顧客を待たせるという欠点があった。

【００２０】本発明は、かかる従来の問題を解消するた
めになされたもので、プリペイドカードで商品を購入し
た際の精算業務を効率よく処理でき、顧客の待ち時間も
短縮できる処理方法及びその処理装置を提供することを
目的とする。

【００２１】

【課題を解決するための手段】図１は本発明にかかるプ
リペイドカード処理装置の原理説明図である。

【００２２】本発明のプリペイドカード処理装置は、前
記演算手段１で演算された精算結果が残高不足の場合に
は、当該顧客の処理を一時保留し当該顧客に関する取引
き情報を一時記憶部２４に記憶し、次の顧客の売上げ処
理を可能にし、前記売上げ処理保留中の顧客の支払い準
備が完了すると、前記保留中の顧客の保留を解除し、売
上げ処理を可能にする保留手段３により構成される。

【００２３】また第２の発明は、上記のプリペイドカー
ド処理装置に加えて、残高不足のため、売上げ処理を一
時保留する際には、保留している旨を示すレシートを発
行する保留レシート発行手段５を具備して構成される。

【００２４】さらに第３の発明は、商品情報を入力する
入力手段２と、該入力手段２で入力された商品情報に基
づき取引金額を演算する演算手段１と、残高を記憶した
プリペイドカード８の残高情報を読み出し、読み取った
残高情報と前記演算手段１で演算された取引金額とによ
り精算処理を行い、残高情報を前記プリペイドカード８
に対し出力し、更新する読取り／書込み手段６と、前記
演算手段１で演算された取引金額や商品情報等をレシー
トに印字する印字手段４とを備えたプリペイドカード処
理装置において、プリペイドカード８で支払いを行う顧
客が社員等の特定顧客である場合には、残高不足の際に
は保留手段３を使用せず、特定顧客符号の入力によリ支
払いを完了させる特定顧客処理手段７を具備して構成さ
れる。

【００２５】

【作用】請求項１に記載の発明は、レジ等における取引
処理において、顧客の提示したプリペイドカードの残高
が売上げ合計金額に不足した場合、オペレータは次のカ
ードの提示または現金による不足分の支払いを求める
が、顧客が新たにプリペイドカードを購入する等、直ち
に支払いのできない場合は保留キー４１６を押して当該
顧客の処理を一時保留して次の顧客の処理を優先的に行
い、保留中の顧客は支払い準備ができ次第、保留呼出し
キー４１５を押すことにより保留を解除し精算業務を再
興するものである。

【００２６】かかる構成により、残高不足の場合には当
該顧客の処理を保留して次の顧客の精算処理ができるの
で、従来問題点であった残高不足の場合の精算業務の停
滞を解消でき、顧客の待ち時間も減少できる。

【００２７】また、請求項２に記載の発明は、上記請求
項１に記載の発明の構成に加えて、保留する際には、保
留中の顧客のあることを示すレシートを発行し、保留が
解除され、支払いが完了するまでオペレータが保管す
る。これにより感違い等による間違いを防止できる。

【００２８】さらに、請求項３記載の発明は、残高不足
の顧客が社員等、特定の顧客の場合には、特定顧客キー
４１８を押し、例えば社員番号等を入力しホストコンピ
ュータに送信することにより不足額を給料から天引きで
きるようにし、顧客にはその旨を示すレシートが発行で
きるようにしたものである。

【００２９】これにより残高不足の場合も特定顧客はそ
の場で精算業務が完了するので顧客のカード購入の手間
を省くことができ精算業務はさらに効率化し、待ち時間
も短縮できる。

【００３０】

【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。

【００３１】図２は本発明の第１の実施例にかかるプリ
ペイドカード処理装置の要部の構成を示すブロック図で
ある。なお、図１と同一または相当部分には同一符号を
付して説明する。

【００３２】図において、９はプリペイドカード処理装
置本体であり、演算部１、入力制御部２１、印字制御部
２、表示制御部２５、伝送制御部２６、カード装置制御
部２７及び記憶部２４で構成されており、情報入力部
２、印字部４、表示部２３、磁気カード装置６が接続さ
れている。

【００３３】１は演算部であり、売上に係わる精算処理
を行うとともに当該プリペイドカード処理システム全体
を制御するものである。

【００３４】該演算部１は情報入力部２から入力された
売上げの合計を求めるとともに、磁気カード装置６から
顧客が提示したプリペイドカード８の残高データを読み
出し、商品合計と読み出した金額データを比較し、精算
処理を行う。

【００３５】情報入力部２は、売上に係わる所定のデー
タを入力するものであり、売上げデータは該情報入力部
２上に設けられたキーボードから入力される。

【００３６】保留手段３は、本発明の特徴に直接関係す
るものであり、情報入力部２に設けられ、該保留手段３
と入力制御部２１及び演算部１の機能が相まって保留の
際の処理が行われる。

【００３７】該保留手段３は、精算処理においてプリペ
イドカードの残高が不足する場合には演算部１からの指
示により、残高不足を表示し（図示しない）次の処置を
要求する。当該顧客が次のカードを所持せず新たにカー
ドを購入する等、支払いを一時中断する場合は、オペレ
ータが情報入力部２に設けられた保留キーを押鍵するこ
とにより該顧客に関する不足額や所要のデータを記憶部
２４に格納して次の顧客の精算処理を可能にし、保留を
解除するときには保留呼出キーを押鍵することにより記
憶部２４から格納されているデータを読み出し、保留中
の顧客の精算処理を可能にするものである。

【００３８】入力制御部２１は、キーボードや保留手段
３等、情報入力部２を制御してそれぞれ所定の機能を発
揮させるとともに、演算部１との間のデータの送受を制
御するものである。

【００３９】印字部４はレシートに所要の情報、例えば
商品の名称、単価、数量、売上金額の小計や合計、税額
等を印字するものである。この印字部４は、通常の取引
明細のレシートを印刷する他に、保留の際の専用レシー
トの印刷にも使用される。

【００４０】保留レシート発行手段５は、本発明の特徴
に直接関係するものであり、印字部４の中に設けられ、
演算部１の機能とあいまって、精算処理中の顧客の処理
を一時保留し次の顧客の処理をする際には、感違い等に
よる間違いを防止するため、当該顧客の処理は保留中で
あることを示すレシートを発行する。

【００４１】顧客の処理を保留する際に発行されるレシ
ートの一例を図１０のに、保留を解除して再び処理を
行った際に発行するレシートの一例を図１０のに示
す。

【００４２】印字制御部２２は、演算部２と印字部４の
間の信号やレシート発行のためプリンタの印字制御を行
なうとともに、保留の際には保留中の旨を記したレシー
トを発行するするための制御する部分である。

【００４３】表示部２３は、プリペイドカード処理装置
９の運用において、品名、個数、単価、合計金額等の各
種入力情報を表示するとともに、当該プリペイドカード
処理装置９状態を表示し、オペレータに対するメッセー
ジを表示するものである。

【００４４】表示制御部２５は上記表示部２３と演算部
１の間の信号を制御する周知のものである。

【００４５】伝送制御部２６は上位装置に対する書き込
み／読み出しの制御を行なうものであり、特定顧客の処
理のデータの送受は当該装置を通じて行われる。

【００４６】記憶部２４は、売上情報やプリペイドカー
ドに記された情報を記憶したり、レシート、プリペイド
カード８に印字する印字データを一時記憶するために使
用される。

【００４７】該記憶部２４には、当該装置を動作させる
プログラムを格納したＲＯＭ、及びホスト装置からの各
種プリセット情報をはじめ、売上げや印字に関する情報
等を一時的に記憶するＲＡＭで構成されており、ＲＡＭ
にはＲＯＭに格納されているプログラムがロードされて
記憶され、演算部１は、このＲＡＭ２４に記憶されたプ
ログラムに従って動作し、該プリペイドカード装置全体
を制御する。保留の際の各種情報は該ＲＡＭに記憶され
る。

【００４８】磁気カード装置６は、所定のカード８を通
過させながらプリペイドカード８の所定位置の磁気スト
ライプから情報を読み出す。この読み取られた磁気スト
ライプ情報は、プリペイドカード処理装置９に伝送され
る。プリペイドカード処理装置９は、所定のプログラム
にしたがって、磁気カード装置６から伝送された磁気ス
トライプ情報の処理を行う。

【００４９】このため、磁気カード装置６はカード吸排
出部３１、読取り部３２、カード印字部３３で構成され
ておりカード装置制御部２４を通じてプリペイドカード
処理装置９の演算部１に接続されている。また、精算処
理結果は本装置によりプリペイドカード８に記録され
る。

【００５０】本実施例の磁気カード装置６では、プリペ
イドカード８としての例えば磁気カードで構成されるプ
リペイドカード８を使用している。

【００５１】読取り部３２はプリペイドカード８に設け
られた磁気ストライプに記録された情報を読み取り、演
算部１に送出し取引処理に供するものである。演算部１
は、この読取り部３２で読み取った残高や所定の情報か
ら取引きの精算処理を行う。

【００５２】カード印字部３３は演算部１で処理された
取引きの精算結果をプリペイドカード８に設けられた磁
気ストライプに記録するためにも使用される。

【００５３】具体的には、プリペイドカード８の磁気部
分に記憶されている残高から売上金額が減算されて精算
処理が行われる。この減算により残った金額が該カード
印字部３３によりプリペイドカード８に再書込みされ
る。なお、プリペイドカード８の磁気部分に記憶されて
いる残高が不足する場合には、図５の説明で詳述するよ
うに、次のプリペイドカードを購入して精算する、現金
で精算を行う、または特定顧客の処理により精算を行う
ことになる。

【００５４】カード吸排出部３１は、取引きの精算処理
のためプリペイドカード８のデータを読み書きするた
め、演算部１からの制御信号により所定のプリペイドカ
ード８を吸排出する装置であり周知のものである。

【００５５】カード装置制御部３３は、上記読取り部３
２やカード印字部３３、カード吸排出部３１を制御して
それぞれ所定の機能を発揮させるとともに、演算部１と
の間のデータの送受を制御するものである。

【００５６】プリペイドカード８は本実施例では磁気ス
トライプを有する磁気カードであり、この磁気ストライ
プには顧客のＩＤ、額面、残高情報、日付、その他種々
の顧客情報が記憶されるようになっている。なお本発明
のプリペイドカードに記憶される情報の一例を図３に示
す。

【００５７】また、本発明ではプリペイドカード８とし
て磁気カード８を用いているが、プリペイドカード８
は、これに限定されることなく、例えばＩＣカード等の
読み出し／書込みができる可搬型のプリペイドカードで
あれば何であっても良い。

【００５８】図４は本発明で使用される情報入力部２の
キーボード部分のレイアウトの一例である。

【００５９】情報入力部２は、例えば鍵又はタッチキー
ボードで構成されたマトリックス状に配置されたスイッ
チで構成されるものである。そして、このタッチキーボ
ードの表面を例えば指で押圧することにより、当該押圧
位置に定義されている品名や金額等に関する情報が入力
される。

【００６０】このキーボードには本発明の特徴である保
留や特定顧客の処理を行うための入力キー、即ち保留キ
ー４１６や保留呼出しキー４１５、特定顧客キー４１８
が設けられている。

【００６１】次に、図２、図４を参照しながら図５、図
６を用いて保留の場合のプリペイドカードによる精算処
理手順のフローチャートを説明する。

【００６２】図２の構成のプリペイドカード処理システ
ムにおいて取引きが開始されると、レジのオペレータは
顧客が購入した商品の種類、単価、個数等の情報を図４
に例示するメニュー部４１１及び４１７から入力する
（ステップＳ１）、ここで入力された取引データは、記
憶部２４に順次登録され、売上げ商品の入力が終了する
と合計キー４１２を押鍵して合計金額を求めて（ステッ
プＳ２）入力終了となる。

【００６３】演算部１は情報入力部２の合計キー４１２
の押鍵の有無により入力の終了を確認する（ステップＳ
３）。この取引データの入力が終了すると、顧客のプリ
ペイドカード８を磁気カード装置６のカード挿入口より
挿入する（ステップＳ４）。これにより、プリペイドカ
ード８に記憶されている残高や顧客番号等の情報が読み
出され記憶部２４のＲＡＭに一時記憶される。

【００６４】なお、いまだ売上げ商品の入力が終了して
いない場合（ステップＳ３）はステップＳ１に戻り、さ
らに売上げ商品の入力を続行する。

【００６５】次いで、精算が行われる。即ち、合計キー
４１２が押されると演算部１は先に記憶部２４のＲＡＭ
上に記憶された買上の内訳に基づいて合計金額を算出す
る。そして、売上げ合計金額と磁気情報（残高）とを比
較し、プリペイド決済を行う（ステップＳ５）。

【００６６】この際、上記決済の結果、プリペイドカー
ド８の残高が売上金額より大であれば（ステップＳ６）
決済キー４１３を押鍵し当該顧客に関する精算処理の終
了を指示する。これにより印字部２よりレシートを発行
して顧客に渡し、カードを排出し（ステップＳ７）、当
該顧客の精算処理は終了となり、次の顧客の処理（ステ
ップＳ１４）に移る。

【００６７】次の顧客の処理内容、即ちステップＳ１
４、ステップＳ１５、ステップＳ１６、ステップＳ１７
およびステップ１８、ステップ１９の処理内容は、それ
ぞれ前記の対応するステップＳ１、ステップＳ２、ステ
ップＳ３、ステップ４及びステップＳ５およびステップ
７と同じであるので説明は省略する。

【００６８】一方、ステップＳ６の売上げ金額と残高の
比較の結果、残高不足すなわちプリペイドカード８の残
高が売上げ合計金額より少ない場合は顧客に次のプリペ
イドカードを要求する（ステップＳ８）。当該顧客が次
のカードを所持していれば、該カードを磁気カード装置
６の挿入口より挿入し（ステップＳ９）、プリペイド決
済（ステップＳ１０）を行う。この場合、演算部１は１
枚目のカードの不足金額と２枚目のカードの残高を比較
し（ステップＳ１１）、残高が不足している場合は（ス
テップＳ８）に戻り、更に次のカードを要求する。以下
残高不足の場合はこのルーチンを繰り返す。

【００６９】一方、ステップＳ１１でプリペイドカード
の残高が売上げ残高より大きい場合は、レシートの印刷
が行われ当該顧客の精算処理が行われる。即ち、先に記
憶部２４のＲＡＭ上に記録された取引データが印字部４
に送られることにより、取引き明細等が印字されたレシ
ートが発行されるとともに演算部２がカード印字部３３
に所定の指令を与えることにより、プリペイドカード８
に残額等のデータが印字され、カードが排出される（ス
テップＳ１２）。

【００７０】以上により、顧客Ａに対するプリペイドカ
ード処理装置による一連の取引処理が終了する。従って
オペレータは印字部２より発行されたレシートを顧客に
渡し、当該顧客の処理は終了となり、次の顧客の処理ス
テップＳ１４に移る。

【００７１】ステップＳ８でプリペイドカード８の残高
が不足しており、当該顧客が２枚目のカードを所持して
おらず、新たにカードを購入する等、その場で直ちに支
払いができない場合は、当該顧客の処理を一時保留して
次に顧客の処理をするため保留キー４１６を押す（ステ
ップＳ１３）。これにより当該顧客の商品名、売上げ金
額、不足額等の所要のデータは記憶部２４に一時格納さ
れ、次の顧客の処理が可能な状態となる。

【００７２】この際、第２の発明である保留中を示すレ
シートを発行する手段５を印字部４に備えている場合
は、当該印字部４より図１０のに示すレシートが発行
されるので、レジのオペレータは、このレシートを保管
することにより保留中の顧客がいるかどうか等、簡単に
確認ができるので、感違い等による間違いを容易に防止
できる。

【００７３】次いで、ステップＳ１４、ステップＳ１
５、ステップＳ１６、ステップ１７及びステップＳ１８
の処理を行い、カードを排出して（ステップＳ１９）次
の顧客の処理が終了すると、レジのオペレータは保留中
を示すレシート又は表示部２３の表示等により、保留中
の顧客の有無を確認する（ステップＳ２０）。保留中の
顧客の無い場合は更に次の顧客の処理に移るが、保留中
の顧客がいる場合は、情報入力部２の保留呼出キー４１
５を押して保留を解除し（ステップＳ２１）、当該顧客
の精算処理を行なってから（ステップＳ２２）カードを
排出し（ステップＳ２３）次の顧客の処理を行う。

【００７４】これにより、従来、残高不足でしかも２枚
目のプリペイドカードを所持していない場合に起こって
いた精算処理の停滞が防止でき、業務の効率化が図れる
とともに、顧客の待ち時間も減少できるのでサービスが
向上する。

【００７５】図７、図８は残高不足の顧客が特定顧客の
場合の処理手順を示すフローチャートである。本図の顧
客Ａの処理と顧客Ｂの処理内容は図５、図６のステップ
Ｓ１３の保留の部分を除いてほとんど同じであるので図
５、図６と同一の番号を付すとともにステップＳ１３の
図５と異なる部分、即ち特定顧客の処理の部分について
のみ説明する。

【００７６】顧客のプリペイドカードの残高が不足し、
しかも次のカードを所持しておらず（ステップＳ８）、
当該顧客が社員等特定顧客の場合、レジのオペレータは
例えば身分証明証等で特定顧客であることを確認のう
え、情報入力部２の特定顧客キー４１８（図４参照）を
押し（ステップＳ１３）、次いで例えばキーボード４１
７から社員番号等の当該顧客を特定する符号を入力し、
次いで決済キー４１３を入力する。

【００７７】これにより特定顧客であることを示す特定
顧客キー４１８が押鍵されると演算部２は伝送制御部２
６を制御して当該顧客の特定顧客番号、売上げ商品番
号、売り上げ数、不足金額等の所要の情報を記憶部２４
から読み出してホストコンピュータ等の上位装置へ伝送
して精算を完了する。これにより不足金額は翌月の給料
から天引きして精算される。

【００７８】なお、このため、給料から天引きするため
のプログラムは予め用意しておく。また、社員番号等の
特定顧客を特定するための符号の入力は、例えば身分証
明証の磁気ストライブを読み取る、またはプリペイドカ
ードに特定顧客番号を記入しておき、これを読み取る等
の手段を講じても良い。

【００７９】かかる手段により特定顧客の場合は残高が
不足してもその場で精算処理が完了するので精算業務の
効率や顧客へのサービスは更に向上する。

【００８０】図９は従来例と保留手段を用いた場合
（実施例１）と特定顧客の処理を行った場合（実施例
３）の処理手順の相違が処理時間に及ぼす影響を図示し
たものである。

【００８１】顧客Ａの商品情報入力と当該顧客のプリペ
イド処理（Ａ−１）（Ａ−２）に要する時間及び顧客Ｂ
の商品情報入力と当該顧客のプリペイド処理（Ｂ）に要
する時間は何れの場合も同じであるが、従来例の場
合、顧客Ａが次のカードを購入するために要する時間は
カード販売機の位置や混み具合によって千差万別であ
り、しかも、その間精算業務が停止してしまい、更に購
入したカードによる精算（Ａ−２）が終了するまで次の
顧客の精算業務ができない点に問題があった。

【００８２】しかしながら、本発明の実施例１（保留の
場合）で、残高が不足し次のカードを購入する必要のあ
る場合は、当該顧客が次のカードを購入している間に保
留キー４１６を押すことにより当該顧客に関する所要の
情報を記憶部２４に一時記憶させて次の顧客の処理がで
きるので大幅な時間の短縮が可能となる。

【００８３】さらに、実施例２（特定顧客の場合）で
は、保留の場合の保留キー４１６を押すところで特定顧
客キー４１８を押し、続いて社員番号等の特定顧客符号
を入力し、決済キー４１３を押すだけで所要の情報は記
憶部２４から読み出され上位装置に伝送されて処理は完
了するので、保留の場合の事後処理、即ち「保留呼出
し」と「プリペイド処理（Ａ−２）」は不要となり業務
処理と待ち時間は更に短縮する。

【００８４】なお、本実施例では保留や保留呼出し、特
定顧客処理等は、キーボード上に、その旨を指示する専
用のキーをを設ける構成としたが、既存のキーを組み合
わせて打鍵することにより前記各コマンドを入力するよ
うに構成しても良い。この場合、キーの数の増加を抑止
できるという効果がある。

【００８５】

【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば取
引きの精算の際に顧客のプリペイドカードの残高が不足
した場合には当該顧客の処理を一時保留し、当該顧客が
新たなカードを購入している間に次の顧客の処理ができ
るので精算時間の短縮ができるので、レジ業務を効率化
し、顧客の待ち時間を短縮したプリペイドカード処理装
置を提供できる。

【００８６】また、特定顧客（社員）の場合には、保留
の代わりに例えば社員番号を入力することにより、給与
天引き等の処理がその場で可能となり、カード購入の手
間を省くことができ、残高不足の場合もその場で処理が
終了するので処理時間は更に短縮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の原理説明図である。

【図２】本発明のプリペイドカード処理装置の概略構成
図である。

【図３】本発明のプリペイドカード内の情報の一例であ
る。

【図４】本発明の情報入力部のレイアウトの一例であ
る。

【図５】本発明のプリペイドカード処理装置の処理手順
（保留）のフローチャートである。

【図６】本発明のプリペイドカード処理装置の処理手順
（保留）のフローチャート（続）である。

【図７】本発明のプリペイドカード処理装置の処理手順
（特定顧客）のフローチャートである。

【図８】本発明のプリペイドカード処理装置の処理手順
（特定顧客）のフローチャート（続）である。

【図９】本発明の実施例のカード処理手順と処理時間の
関係を示すタイムチャートである。

【図１０】本発明に使用する保留用レシートの一例であ
る。

【図１１】本発明に使用する特定顧客用レシートの一例
である。

【図１２】従来のプリペイドカード処理装置の処理手順
のフローチャートである。

【図１３】従来のプリペイドカード処理装置の処理手順
のフローチャート（続）である。

【図１４】従来のレシートの一例である。

【符号の説明】

１演算手段（演算部）２入力手段（情報入力部）３保留手段４印字手段（印字部）５保留レシート発行手段６読出／書込手段（磁気カード装置）８プリペイドカード９演算手段（プリペイドカード処理装置）２１入力制御部２２印字制御部２３表示部２４記憶部２５表示制御部２６伝送制御部２７カード装置制御部３１カード吸排出部３２読取り部３３印字部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】販売にかかる商品情報を入力する入力手
段(2) と、該入力手段(2) で入力された商品情報に基づ
き取引金額を演算する演算手段(1) と、残高を記憶した
プリペイドカード(8) の残高情報を読み出し、読み取っ
た残高情報と前記演算手段(1) で演算された取引金額と
により精算処理を行い、残高情報を前記プリペイドカー
ド(8) に対し出力し、更新する読取／書込手段(6) と、
前記演算手段(1) で演算された取引金額、商品情報をレ
シートに印字発行する印字手段(4) とを有するプリペイ
ドカード処理装置において、前記演算手段(1) で演算された精算結果が残高不足の場
合は、当該顧客の処理を保留にして当該顧客の取引きデ
ータを一時記憶部(24)に記憶し、次の顧客の売上げ処理
を可能にし、前記売上げ処理保留中の顧客の支払い準備
が完了すると、前記保留中の顧客の保留を解除し、前記
記憶部(24)に記憶されている保留中の顧客の取引き情報
を読出し、売上げ処理を可能にする保留手段(3)を具備
したことを特徴とするプリペイドカード処理装置。
【請求項２】残高不足のため、当該顧客の売上げ処理
を一時保留する際には、保留している旨を示すレシート
を発行する保留レシート発行手段(5) を有することを特
徴とする前記請求項１記載のプリペイドカード処理装
置。
【請求項３】販売にかかる商品情報を入力する入力手
段(2) と、該入力手段(2) で入力された商品情報に基づ
き取引金額を演算する演算手段(1) と、残高を記憶した
プリペイドカード(8) の残高情報を読み出し、読み取っ
た残高情報と前記演算手段(1) で演算された取引金額と
により精算処理を行い、残高情報を前記プリペイドカー
ド(8) に対し出力し、更新する読取／書込手段(6) と、
前記演算手段(1) で演算された取引金額、商品情報をレ
シートに印字発行する印字手段(4) とを有するプリペイ
ドカード処理装置において、プリペイドカード(8) で支払いを行う顧客が特定顧客で
ある場合には、残高不足の際には特定顧客符号の入力に
よリ支払いを完了させる特定顧客処理手段(7)を有する
ことを特徴とするプリペイドカード処理装置。