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JPH0622871A - 殺菌灯付き歯ブラシケース - Google Patents

殺菌灯付き歯ブラシケース

Info

Publication number
JPH0622871A
JPH0622871A JP20039792A JP20039792A JPH0622871A JP H0622871 A JPH0622871 A JP H0622871A JP 20039792 A JP20039792 A JP 20039792A JP 20039792 A JP20039792 A JP 20039792A JP H0622871 A JPH0622871 A JP H0622871A
Authority
JP
Japan
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toothbrush
case
lamp
brush
germicidal
Prior art date
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Pending
Application number
JP20039792A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyo Niida
英世 新飯田
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Original Assignee
Individual
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Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
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Publication of JPH0622871A publication Critical patent/JPH0622871A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 歯ブラシのブラシ部を殺菌灯の殺菌光線放射
部位に適確に位置させるための歯ブラシ位置固定手段を
有する殺菌灯付き歯ブラシケースであり、歯ブラシ位置
固定手段は好ましくはバネ弾性を有する挟持手段からな
っている。 【効果】 本発明の殺菌灯付き歯ブラシケースは、歯ブ
ラシ位置固定手段を備えているので、歯ブラシのブラシ
部の毛先を殺菌灯の方に向けて、傾いたりせずに殺菌灯
に対して平行またはほぼ平行に保つように位置固定する
ことができ、それによって菌類の繁殖の一番多いブラシ
部の毛根部分にまで殺菌光線を照射することができ、歯
ブラシの殺菌を完全に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は殺菌灯付き歯ブラシケー
スに関する。詳細には、殺菌灯からの殺菌光線が歯ブラ
シのブラシ部の毛根部分にまで適確に照射されるように
した殺菌効果の極めて高い殺菌灯付き歯ブラシケースに
関する。
【0002】
【従来の技術】歯ブラシに付着している水分、食べ物の
残りかす、歯垢、口内に生息していた雑菌等により歯ブ
ラシのブラシ部には多くの菌類が通常繁殖しており、極
めて不衛生であることは従来からも指摘されている。特
に最近の歯ブラシは、歯垢除去のためにブラシ部の植毛
密度が高くなっていて乾きにくいところから、菌類の繁
殖が著しい。
【0003】そして、歯ブラシを収納する歯ブラシケー
スでは、ブラシ部に付着していた口臭や菌類の繁殖によ
って発生した異臭がケース内に充満したり、ゴキブリ等
の害虫もケース内に出入りしていることもあり、歯ブラ
シのブラシ部とともに歯ブラシケースも極めて不衛生な
状態となっていることが多い。
【0004】上記の点から、歯ブラシケース内に殺菌灯
を取り付けて歯ブラシのブラシ部、および場合によって
は更にケース内の殺菌を行うことが種々提案されてい
る。そして、従来の殺菌灯付き歯ブラシケースでは、ケ
ース内に歯ブラシを収納するに当たって、複数本の歯ブ
ラシを懸垂して保持するための複数の凹部を有する懸垂
板を殺菌灯の近くに設けたり(例えば実開昭56−17
6738号公報、実公昭63−31675号公報等)、
歯ブラシを仕切られた個々の歯ブラシ室に立てて挿入す
る方法が採用されている。
【0005】歯ブラシでは、ブラシ部の毛根部分が、特
に食物滓がたまり易く且つ毛が密集していて奥まで洗浄
しにくいために、最も菌類の繁殖が著しく不潔になり易
い。しかし、ケース内の懸垂板に設けた凹部に歯ブラシ
を単に懸垂したり、ケース内の仕切られた個々の歯ブラ
シ室に歯ブラシを単に立てて挿入するだけの上記した従
来の殺菌灯付き歯ブラシケースの場合は、懸垂板に懸垂
したり歯ブラシ室に挿入した歯ブラシが傾いたり、横や
その他の方向に向いてしまって、歯ブラシのブラシ部の
毛が殺菌光線の照射方向に向かないことがしばしばあ
る。その結果、殺菌光線が、菌類の最も繁殖し易いブラ
シ部の毛根部分にまで到達しなくなり、殺菌効果が充分
にあがらないという欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、ブラシ部の毛根部分にまで殺菌光線が充分にき
ちんと到達し照射されて、歯ブラシの殺菌を完全に行う
ことのできる殺菌効果の高い殺菌灯付き歯ブラシケース
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者の長年の研究の
結果、本発明者は、歯ブラシケースに、歯ブラシのブラ
シ部を殺菌灯の殺菌光線放射部位に適確に位置させるた
めの歯ブラシ位置固定手段を設けると、上記の目的を達
成できることを見いだして本発明を完成した。
【0008】したがって、本発明は、歯ブラシのブラシ
部を殺菌灯の殺菌光線放射部位に適確に位置させるため
の歯ブラシ位置固定手段を有することを特徴とする殺菌
灯付き歯ブラシケースである。
【0009】本発明における「歯ブラシのブラシ部を殺
菌灯の殺菌光線放射部位に適確に位置させるための歯ブ
ラシ位置固定手段」とは、歯ブラシを歯ブラシケース内
に収納した際に、歯ブラシのブラシ部を、その毛先を殺
菌灯の方に向けて、傾いたりすることなく、ブラシ部の
毛を殺菌光線の照射方向と平行またはほぼ平行に保つよ
うに位置固定する手段を意味する。
【0010】歯ブラシ位置固定手段は、ケース内への歯
ブラシの挿入、ケースからの歯ブラシの取り出し、およ
び位置固定手段への脱着が容易に行い得るものであれば
どのような構造および形状であってもよく、歯ブラシケ
ースの形状、歯ブラシケース内への歯ブラシの収納形式
や収納構造、殺菌灯の種類や形態、殺菌灯の取り付け位
置等に応じて、その形状、構造および配置位置を適宜選
択することができる。
【0011】そのうちでも、歯ブラシ位置固定手段とし
ては、バネ弾性を有する挟持手段を採用するのが歯ブラ
シがきちんと位置固定され、しかも挟持手段からの歯ブ
ラシの脱着が容易であって好ましい。その場合に、例え
ばバネ弾性を有する2つの弾性片を左右に配置して挟持
手段を構成し、その左右の2つの弾性片によって歯ブラ
シの柄とブラシ部との間の細くなったいわゆる首部分、
または歯ブラシの柄の部分を左右または上下から挟んで
位置固定して、歯ブラシのブラシ部が傾いたりすること
なく、ブラシ部の毛が殺菌光線の照射方向と平行または
ほぼ平行になるように位置固定するとよい。特に、バネ
弾性を有する挟持手段によって歯ブラシの首部分を挟持
固定する形式のものでは、挟持手段が歯ブラシの懸垂手
段をも兼ねることができ、従来使用されてきた凹部を有
する歯ブラシ懸垂板を省略することができる。
【0012】また、他の形式としては、ケース内の懸垂
板の凹部に懸垂された歯ブラシ、またはケース内の仕切
られた個々の歯ブラシ室に立てて挿入された歯ブラシの
ブラシ部をその背面部分から押圧して、ブラシ部の毛が
殺菌光線に対して平行になるようにする押圧手段を位置
固定手段として歯ブラシケースの蓋や本体に取り付けて
もよく、更にその他の形式であってもよい。
【0013】本発明では歯ブラシケースの形状は特に限
定されず、偏平な弁当型、円筒型、箱型、ドーム型等の
任意の形状にすることができる。また、歯ブラシケース
の寸法も特に限定されず、本発明の歯ブラシケースを配
置または取り付ける場所、歯ブラシケース内に収納する
歯ブラシの本数等に応じて適宜設計するとよい。更に本
発明の歯ブラシケースは、例えば1〜2本の歯ブラシの
みを収納する小型の携帯式の歯ブラシケースにしても、
洗面台などに置く形式にしても、複数本(例えば4〜5
本)の歯ブラシを収納でき壁面に取り付ける形式にして
も、または洗面ユニット、バスユニット等に組み込む形
式にしてもよい。
【0014】また、歯ブラシケース内に取り付ける殺菌
灯の種類は特に限定されず、この種の装置で使用されて
いる殺菌灯のいずれもが使用でき、紫外線灯、水銀灯、
ケミカルランプ等を挙げることができる。紫外線灯の場
合は、少なくとも150〜400nmの波長領域の紫外
線を効率よく放つ放電管であればよく、そのうちでも2
20〜380nmの波長領域、特に250〜260nm
の波長領域の紫外線を放つ放電管が殺菌作用が大きく好
ましい。また、これらの紫外線に一部可視光線が含まれ
ていてもよい。そのような波長領域の紫外線を効率よく
放ち且つコンパクトな殺菌灯を使用した場合には、歯ブ
ラシケースを場所のとらないコンパクトなものにするこ
とができる。
【0015】更に、殺菌灯は、棒状、U字管状、球状な
ど任意の形状のものを使用することができる。具体例と
しては、例えば、三共電気(株)製カタログ「紫外線殺
菌等」(875−5000)に記載されされている種々
の殺菌灯、特に小型のU字管型殺菌灯(GUL4、GU
L5、GUL6等)および球状型殺菌灯(GTLwおよ
びGGT3.5等)、(株)東芝、照明事業部製、総合
カタログ「TOSHIBAランプ」’88−9に記載さ
れているブラックライト蛍光ランプ、捕虫用蛍光ラン
プ、健康線用蛍光ランプ等を挙げることができる。
【0016】歯ブラシケースの材質は特に限定されず、
プラスチック、金属、木材、セラミックス、ガラス、そ
れらの複合体等から形成することができる。特に、紫外
線吸収剤を含有するプラスチックから歯ブラシケースを
形成すると、ケース外への紫外線の漏れを防止すること
ができ、安全性を高めることができ、また歯ブラシケー
スの洗浄なども簡単であり、望ましい。
【0017】そして特に、歯ブラシケース内に設ける歯
ブラシ位置固定手段がバネ弾性を有する挟持手段からな
る場合は、挟持手段をバネ弾性があって且つ紫外線など
の殺菌光線に強い材質から形成することが必要である。
そして、その場合の挟持手段用の材質としては、金属、
熱可塑性プラスチックなどを挙げることができ、熱可塑
性プラスチックを使用する場合は、紫外線吸収剤を配合
したポリプロピレンが耐紫外線性が極めて良好であり好
ましい。
【0018】また、歯ブラシケースにおける歯ブラシの
出し入れ口の位置は、ケースの上部、中間、下部、手
前、横等のいずれにしてもよく、歯ブラシの出し入れ口
の位置や、ケース内に収納する歯ブラシの本数等に応じ
て、ケース本体と蓋体の位置関係や形状を設計するのが
よい。洗面場などに取り付けたり、配置して使用する歯
ブラシケースの場合は、一般に、歯ブラシの出し入れ口
を、歯ブラシケースの前面、上部または側面の設けるの
が便利である。更に、本発明の歯ブラシケースでは、歯
ブラシをケース内に収納した時に、ブラシ部が上で柄の
部分が下になるように、またはブラシ部が下で柄の部分
が上になるように設計しても、或いは歯ブラシを横に寝
かせて収納するように設計してもよい。
【0019】そして、歯ブラシケース内への歯ブラシの
収納形態に応じて、殺菌灯からの殺菌光線が歯ブラシの
ブラシ部に最も効率よく照射されるように、殺菌灯の種
類、形状、サイズ、その取り付け位置を選択する必要が
ある。例えば、偏平な箱型の歯ブラシケース内に、複数
本の歯ブラシをブラシ部が上で柄が下になり且つブラシ
部の毛先がケースの奥に向いて並列して収納されるよう
に設計されている歯ブラシケースでは、該偏平箱型歯ブ
ラシケースの天井部分または上部の奥側に横長またはU
字状の殺菌灯を横に寝かせて取り付けて殺菌光線が歯ブ
ラシのブラシ部に集中的に照射されるようにするとよ
い。また、例えば、ドーム型の歯ブラシケースの内周に
沿って複数本の歯ブラシがそのブラシ部の毛先が中心に
向いて収納されるように設計されているドーム型歯ブラ
シケースでは、ケースの中心部に球状、縦長状、または
U字状の殺菌灯を縦方向に取り付けて、周囲放射状に放
出された殺菌光線が各歯ブラシのブラシ部に照射される
ようにするのがよい。
【0020】特に、洗面場などに取り付けたり、置いて
使用する偏平箱型の歯ブラシケースの場合は、使い勝手
や収納時の安定性等の点から、ブラシ部が上で柄の部分
が下になるように縦にして歯ブラシを収納する構造にす
ると共に、歯ブラシのブラシ部に近い位置に殺菌灯を取
り付けるのが好ましい。
【0021】また、近年、歯ブラシとして極めて多種の
製品が販売されており、歯ブラシの長さや、歯ブラシの
ブラシ部の長さが製品によってまちまちであり、歯ブラ
シのブラシ部が殺菌灯のある位置に必ずしもきちんとこ
ない場合がある。そのような場合に、本発明の歯ブラシ
ケースにおいて、歯ブラシのブラシ部が殺菌灯のある位
置にきちんとくるように、歯ブラシの位置固定手段と共
に歯ブラシの位置調節手段を更に設けると、その殺菌効
果を一層向上させることができる。その際の位置調節手
段としては、本出願人の出願に係る特願平3−3417
98号に記載されているものなどを採用することができ
る。
【0022】安全性の点から、本発明の歯ブラシケース
は蓋体の開放時に殺菌灯を消灯させる手段を有してお
り、蓋体が閉じている時にのみ殺菌灯が点灯するように
なっているのがよい。その場合に、蓋体の閉じていると
きに常に殺菌灯が点灯している必要はなく、一日のうち
の所定時間だけ殺菌灯を点灯させれば歯ブラシの殺菌を
行うことができるので、歯ブラシケースの蓋体の開閉に
連動して殺菌灯を自動的に点灯および消灯させる制御手
段と共に、蓋体が閉じている時に殺菌灯を所定時間だけ
点灯させその後は消灯させるタイマーを組み込んで、殺
菌灯による殺菌を安全に且つ無駄なく効率的に自動的に
行えるようにするのがよい。
【0023】上記の場合に、歯ブラシを使用する時間
帯、すなわち歯ブラシケースが解放される時間帯は、
朝、昼食後、夜等の所定の時間帯に通常集中するところ
から、歯ブラシケースが閉じられて後に直ちに殺菌灯が
点灯するように電気回路を設計すると、歯ブラシケース
の開閉の頻度が高いそれらの時間帯では、殺菌灯の点灯
および消灯が短時間のうちに多数回繰り返されることに
なり、殺菌灯等の電気部品の早期消耗、電気の無駄な消
費、ケースからの殺菌光線の漏れの危険等を招き易い。
そのため、歯ブラシケースの蓋体が閉じられた後に直ち
に殺菌灯を点灯させずに、該頻度の高い歯ブラシケース
の開閉が終了した後の所定時間後に初めて殺菌灯が点灯
して、所定時間点灯を継続した後にタイマーで消灯する
ようにする(例えば蓋体が閉じた後の30分後に殺菌灯
が点灯して、約15秒〜3分間点灯を継続した後消灯さ
せる)と、殺菌灯の点灯・消灯の頻度が少なくなり、電
気部品の早期消耗、電気の無駄な消費、ケースからの殺
菌光線の漏れの危険を防止することができる。その際
に、そのような殺菌灯の点灯および消灯並びにタイマー
の作動を、歯ブラシケースの蓋体の開閉に自動的に連動
する1個のスイッチによって行うようにするのが好まし
い。
【0024】そして、本発明の歯ブラシケースでは、各
々の状況に応じて、その電源を電池、コンセントからの
商用電源、またはそれらの両用のいずれとしてもよい。
また、歯ブラシケースは、その性質上極めて湿度および
水分の多い条件下で使用されるので、電気部品が湿度や
水分から充分保護されるような構造とする必要があり、
例えば歯ブラシの収納部とは完全に遮断された電気部品
収納部を設けてそこに電気部品を収納するようにしても
よい。以下に、図面を参照して本発明の歯ブラシケース
の例を具体的に説明するが、本発明はそれにより限定さ
れない。
【0025】《実施例 1》[歯ブラシケース:偏平
な箱型歯ブラシケース] この歯ブラシケースは、図1に示すような偏平な箱型
の外観を有しており、外側のケース全体が例えば紫外線
吸収剤を含有するアクリル樹脂などのプラスチックで作
製されている。図2はケース1の蓋体を開いた時の歯ブ
ラシの収納状態を示すものであり、図3はケース本体の
前面を外した時のケース内における歯ブラシの収納固定
状態を示す図である。また、図4は図1の歯ブラシケー
スをその中央部で切断した時の縦断面図である。図5は
この歯ブラシケースで使用している、歯ブラシ懸垂兼
位置固定手段を設けた歯ブラシホルダーの構造を示す図
である。
【0026】この歯ブラシケースは、後方部1aおよ
び前面部1bからケース本体1を形成し、その前面に上
下方向に開閉可能に蓋体2を上部で枢止してある。ケー
ス本体1を形成している後方部1aと前面部1bとは互
いに分解・組立可能であり、歯ブラシケースが汚れた時
に分解してその内部を清掃できるようにしてある。ま
た、ケース本体1の前面部1bの上部中央には、蓋体2
の解放を容易にするための凹状の手掛部3を設けてあ
り、更に紫外線灯への通電状態を示す表示ランプ4が設
けてある。
【0027】ケース本体1内には、歯ブラシ5の首部分
5aで歯ブラシをバネ弾性により挟持して位置固定する
挟持手段6が横方向に複数個設けられた図5に示す歯ブ
ラシホルダー7が着脱自在に取り付けてある。そして、
歯ブラシホルダー7に設けた挟持手段6によって歯ブラ
シのブラシ部5bがケース本体1の上部奥に設けた紫外
線灯8にほぼ平行に位置固定されて、紫外線がブラシ部
5bの毛根部分にまで充分に照射されるようになってい
る。
【0028】挟持手段6をも含めて歯ブラシホルダー7
の全体が紫外線吸収剤を配合した耐紫外線性の良好なポ
リプロピレンから一体に成形されており、ポリプロピレ
ンの弾性によって歯ブラシ5の首部分5aを挟持手段6
により挟持固定している。歯磨きの際には、歯ブラシ5
を手前に引っ張ると、挟持手段6のバネ弾性によって挟
持手段6を構成している2つの片6aと6bとの間が開
くので、歯ブラシ5は挟持手段6から外れて、ケース本
体1外に簡単に取り出すことができる。
【0029】この歯ブラシケースでは、ケース本体1
の後方部1aおよび前面部1b、並びに歯ブラシホルダ
ー7が各々別のパーツとしてプラスチックから作製され
ているので、ケースの内部が汚れた際に、それらを分解
して簡単に清掃することが可能である。
【0030】また図4に示すように、蓋体2の内部に
は、蓋体2を閉じたときに歯ブラシ5を押さえて歯ブラ
シ5のブラシ部5bを紫外線灯8に近接させる突条9が
設けてあり、この突条9は紫外線の下方への遮蔽作用を
も有する。紫外線灯8はケース本体1の上部に横長に取
り付けてあり、挟持手段6および突条9の共働作用によ
って、歯ブラシ5のブラシ部5bが紫外線灯8に対して
平行に位置固定されて、紫外線がブラシ部5bの毛根部
分まで一層良好に照射される。
【0031】この歯ブラシケースでは、挟持手段6は
歯ブラシホルダー7にプラスチックにより一体に形成し
てあるが、これに限定されるものではなく、例えばケー
ス本体の後方部1aの内壁に直接バネ弾性を有する挟持
手段6を設けて、それによって歯ブラシ5をケース内に
挟持固定するようにしてもよい。また、挟持手段6はプ
ラスチックでなく、バネ弾性を有する金属片から形成し
てもよい。
【0032】更に、この歯ブラシケースでは、図4に
示すように、ケース本体1と蓋体2との接合部分には、
互いに重なり合うように重ね合わせ部10と11を設け
て、紫外線がケース外に漏れないようにしている。この
重ね合わせ部はケース本体1と蓋体2の接合部分の全周
に亙って設けるのが好ましい。また、ケース本体1に
は、蓋体2の開閉に連動して殺菌灯8を点灯または消灯
し、且つ上記したタイマーの作動をつかさどるスイッチ
12を取り付けてある。
【0033】ケース本体1の背面には必要に応じて歯ブ
ラシケースを壁やその他の箇所に取り付けられるように
フック13を設けてある。フックの数、形状、位置等は
適宜変えることができる。フック13を利用してこの歯
ブラシケースを壁面に取り付けるに当たっては、歯ブ
ラシケースを直接そのままフック13によって壁面に
取り付けてもよい。しかし、歯ブラシケースとは別に
歯ブラシケースのフック13と係合する掛部を有する
取り付け板(図示せず)を用意し、この取り付け板をネ
ジや接着剤などによって壁面に固着し、この取り付け板
の掛部に歯ブラシケースのフック13を着脱自在に掛
けるようにすると、必要な時に歯ブラシケースを壁面
からを取り外すことが可能になり、歯ブラシケースの
清掃や電池交換などの部品の取り替えが容易になる。
【0034】ところで、歯ブラシケースの取り付け部
の構造は必ずしもフックである必要はなく、他の手段を
採用してもよい。また、ケース本体の後部には、歯ブラ
シの出し入れや殺菌の邪魔にならないようにして、水分
や湿分が入らないようにした密封した電気部品収納部1
4を設けてあり、電池やその他の電気部品が収納できる
ようにしてある。
【0035】更に、ケースの下部には、ケース本体の前
面部1bと後方部1bとの間にスリット15を設けてお
き、そのスリット部分に水受けトレー16を着脱自在に
取り付け、水受けトレー16に溜まった水をトレー16
を外して捨てるようにしてある。この実施例1の歯ブラ
シケースは、コンパクトであって場所を取らず、狭い
箇所にも容易に取り付けることができ、しかも歯ブラシ
のブラシ部に生息する菌類をほぼ100%の高率で殺菌
することができる。
【0036】《実施例 2》[歯ブラシケース:偏平
な箱型歯ブラシケース] 上記実施例1におけるような後方部1aおよび前面部1
bからなるケース本体1と上部に開閉可能な蓋体2を備
えた歯ブラシケースにおいて、歯ブラシ5を懸垂手段に
よらず、図6および図7に示すように挿入形式でケース
内に収納するようにしてもよく、その場合には、例えば
蓋体2設けた突条9とケース本体1内に設けた突部17
とで、歯ブラシ5のブラシ部5bを紫外線灯8に対して
ほぼ平行に位置固定する。
【0037】《実施例 3》[歯ブラシケース:円筒
型歯ブラシケース] この歯ブラシケースは、図8および図9により示され
る円筒型の歯ブラシケースであり、図8は歯ブラシケー
スの縦断面図であり、図9は図8の切断線A−Aから
見た歯ブラシケースの平面図である。
【0038】この歯ブラシケースは、下部のケース本
体1および上部の蓋体2とからなり、蓋体2を上部に持
ち上げてケースへの歯ブラシ5の出し入れを行うように
なっている。ケース本体1の内部は、複数の歯ブラシホ
ルダー7が放射状に設けてある。歯ブラシホルダー7の
先端部には、歯ブラシ5を上部から挿入した時にそのバ
ネ弾性によって外方に開いて径を大きくして歯ブラシ5
の柄の部分を挟持固定する歯ブラシの挟持手段6が設け
てある。この歯ブラシケースでは殺菌灯8はケース本
体の中央に取り付けてあり、放射方向に照射される殺菌
光線がその周囲に位置する歯ブラシ5のブラシ部の各々
に丁度照射されるようになっている。また、ケース本体
1の底部1cはケース内の清掃が容易なように着脱可能
に取り付けられており、そこにはケース内に溜まった水
を外部に排出するための排水部18を設けてある。
【0039】ケース本体には、蓋体2の開閉に連動して
殺菌灯8を点灯または消灯し、且つ上記したタイマーの
作動をつかさどるスイッチ12を取り付けてある。そし
て、ケース本体の中央下部には、歯ブラシの出し入れや
殺菌の邪魔にならないようにして、水分や湿分が入らな
いようにした密封した電気部品収納部14を設けてあ
り、電池19やその他の電気部品が収納できるようにし
てあり、この収納部14は蓋20等により外部から開閉
可能になっている。この実施例3の歯ブラシケースは、
安定性がよく、適当な場所に載置して使用することがで
きる。更に、ケース本体1には、蓋体2を閉じた時にケ
ース本体1と蓋体2が互いに重なり合って接合されるよ
うに突条21がその開口部全周に亙って設けられてお
り、これによって紫外線のケース外への漏れを防止する
ことができる。
【0040】上記の実施例2および実施例3の歯ブラシ
ケースでは、ケース内の底部またはその近辺の歯ブラシ
挿入位置に、図示してないが、先に挙げた特願平3−3
41798号に記載されているような歯ブラシの高さ位
置を調節する調節手段を必要に応じて設けておいてもよ
く、それによって、歯ブラシの長さが異なっても、その
ブラシ部を殺菌光線の照射位置に適確に位置させること
ができ、一層殺菌効果が向上する。
【0041】《実施例 4》[携帯用歯ブラシケース] 図10は、紫外線吸収剤を添加したプラスチックなどか
ら形成されたケース本体1と蓋体2とからなる、ペンシ
ルケース程度の大きさを有する殺菌灯付の携帯用の歯ブ
ラシケースの略図を示したものである。ケース本体1の
内側には、小さな紫外線灯8を取り付けてある。ケース
本体1内の底部分には、更にバネ弾性を有する弾性挟持
片6aおよび6bかならなる挟持手段6が複数個設けて
あり、それらの挟持手段6によって歯ブラシ5の首部分
5aや柄の部分を強固に挟持して、歯ブラシのブラシ部
5bが紫外線照射部位に適確に位置させる。この携帯用
歯ブラシケースにおいて、図示してないが、蓋体2の開
放時には紫外線灯が点灯しないようにする手段や電池な
どの電源が設けてある。この携帯用の歯ブラシケースで
は、歯ブラシ5が挟持手段6によって安定に且つ強固に
位置固定されているので、携帯して移動しているとき
も、歯ブラシ5の位置がずれず、歯ブラシ5の殺菌を完
全に行うことができる。
【0042】
【発明の効果】本発明の歯ブラシケースは、歯ブラシ位
置固定手段を備えているので、歯ブラシのブラシ部の毛
先を殺菌灯の方に向けて、傾いたりせずに殺菌灯に対し
て平行またはほぼ平行に保つように位置固定することが
でき、それによって菌類の繁殖の一番多いブラシ部の毛
根部分にまで殺菌光線を照射することができ、歯ブラシ
の殺菌を完全に行うことができる。特に、歯ブラシ位置
固定手段として、バネ弾性を有する挟持手段を使用した
場合には、歯ブラシの位置固定と共にその脱着を容易に
且つ円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における偏平な箱型の殺菌灯付き歯ブ
ラシケースの外観の一例を示す図である。
【図2】図1の歯ブラシケースの蓋体を開いたときの歯
ブラシの収納状態を示す図である。
【図3】図1の歯ブラシケースのケース本体前面を外し
たときの図である。
【図4】図1の歯ブラシケースをその中央部で切断した
時の縦断面図である。
【図5】図1の歯ブラシケースで使用する歯ブラシホル
ダーの一例を示す図である。
【図6】実施例2の歯ブラシケースのケース本体前面を
外したときの図である。
【図7】図6の歯ブラシケースをその中央部で切断した
時の縦断面図である。
【図8】実施例3における円筒型の殺菌灯付き歯ブラシ
ケースの縦断面図である。
【図9】図8の歯ブラシケースを切断線A−Aより見た
平面図である。
【図10】本発明の殺菌灯付き携帯用歯ブラシケースの
一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ケース本体 1a 後方部 1b 前面部 1c 底部 2 蓋体 3 手掛部 4 表示ランプ 5 歯ブラシ 5a 歯ブラシの首部分 5b 歯ブラシのブラシ部 6 挟持手段 6a 挟持片 6b 挟持片 7 歯ブラシホルダー 8 紫外線灯または殺菌灯 9 突条 10 重ね合わせ部 11 重ね合わせ部 12 スイッチ 13 フック 14 電気部品収納部 15 スリット 16 水受けトレー 17 突部 18 排水部 19 電池 20 蓋 21 突条

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯ブラシのブラシ部を殺菌灯の殺菌光線
    放射部位に適確に位置させるための歯ブラシ位置固定手
    段を有することを特徴とする殺菌灯付き歯ブラシケー
    ス。
  2. 【請求項2】 歯ブラシ位置固定手段がバネ弾性を有す
    る挟持手段からなっている請求項1の歯ブラシケース。
  3. 【請求項3】 歯ブラシ位置固定手段が歯ブラシの首部
    に相当する箇所に設けてある請求項1または2の歯ブラ
    シケース。
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