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JPH0620852B2 - 車両用電動ヘッドレスト装置 - Google Patents

車両用電動ヘッドレスト装置

Info

Publication number
JPH0620852B2
JPH0620852B2 JP62218696A JP21869687A JPH0620852B2 JP H0620852 B2 JPH0620852 B2 JP H0620852B2 JP 62218696 A JP62218696 A JP 62218696A JP 21869687 A JP21869687 A JP 21869687A JP H0620852 B2 JPH0620852 B2 JP H0620852B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
headrest
switch
turned
tilting
motor
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP62218696A
Other languages
English (en)
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JPS6460444A (en
Inventor
正充 鈴木
勇夫 森下
励喜 河村
久敏 太田
真 麻生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, NipponDenso Co Ltd filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP62218696A priority Critical patent/JPH0620852B2/ja
Publication of JPS6460444A publication Critical patent/JPS6460444A/ja
Publication of JPH0620852B2 publication Critical patent/JPH0620852B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電動ヘッドレスト装置、特に乗用車の助手席
等のシートに取り付けられるヘッドレスト装置の制御の
改良に関するものである。
[従来の技術] 従来、乗用車の前部座席シートの背もたれ部には、その
上部に乗員の頭部を支えるヘッドレストが取り付けられ
ている。このヘッドレストは、乗員の頭部後傾を抑止し
て乗り心地の向上を図り、後面衝突時においては乗員の
頭部の障害を防止又は軽減している。
このようなヘッドレストは、後部座席の乗員にとって
は、前方の視界を妨げる原因となり、助手席に乗車人員
がいない場合には、ヘッドレスト位置を移動させて後部
座席乗員の前方視界を向上させたいという要請がある。
この要請に基づき、特開昭59−14530号公報にお
いては、ヘッドレストを所定位置まで引き上げたときシ
ートの前方または後方に倒すことができるように支持ス
テーを起倒可能としたヘッドレスト装置が開示されてい
る。
また、特開昭61−37549号公報においては、車両
のシートを自動的にフルフラット状態や対面状態にする
パワーシート装置であって、着座状態やシート回りに荷
物や人がいる場合に対面状態やフルフラット状態になら
ないように制御することのできるパワーシート装置が開
示されている。そして、このパワーシート装置の作動過
程において、ヘッドレストの自動的上下動作及び回転動
作を行うため、その駆動機構及び動作過程が開示されて
いる。
[発明が解決しようとする問題点] 上記特開昭59−14530号公報のヘッドレスト装置
は、本願と同じく後部座席乗員の前方視界を拡げること
を目的としているが、ヘッドレストの上下移動並びに起
倒動作は、手動にて行わなければならず、操作性が悪
く、助手席への乗員の乗降の際に迅速な対応ができない
という問題があった。
また、特開昭61−37549号公報のパワーシート装
置では、ヘッドレストの自動的位置移動操作が行われる
が、これは後方の座席の乗員の視界を拡げる目的でなさ
れる操作ではなく、シートをフルフラットにする場合や
対面状態にする過程の一動作として行われるものであ
り、特にヘッドレストの上下動操作用スイッチや起倒さ
せるためのスイッチ等が設けられていない。従って、後
方の座席の乗員の視界を拡げるためにヘッドレストの位
置操作を自動的かつ簡単に行うことができないという問
題点があった。
さらに、ヘッドレストを上下あるいは倒起動作させるた
めのスイッチを設けた場合において、倒起動作の中断、
あるいは倒起動作中に誤操作が行われた場合に、正常で
ない動作による不具合を防止するため、前記ヘッドレス
トを倒起動作前の状態に自動的に復帰させることが要望
されていた。
発明の目的 本発明は、上記問題点に鑑み為されたものであり、その
目的は、簡単なスイッチ操作により、ヘッドレストの上
下動作、及び倒し・戻し動作(倒起動作)を容易に行
い、倒起動作の中断あるいは倒起動作中のスイッチの誤
操作が行われたときに、ヘッドレストを倒起動作前の状
態に自動的にリターンさせることのできる車両用電動ヘ
ッドレスト装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明に係る車両用電動ヘッ
ドレスト装置は、シートのヘッドレストを倒起動作させ
るための倒起スイッチと、この倒起スイッチの指示によ
って前記ヘッドレストを倒起動作させる倒起動作駆動部
と、この倒起スイッチ操作が中断されたときにこの中断
を検出するスイッチ操作中断検出部と、このスイッチ操
作の中断が検出されたときに上記ヘッドレストを倒起動
作前の状態にリターンさせるリターン制御部とを含むこ
とを特徴としている。
また、本発明に係る車両用電動ヘッドレスト装置は、シ
ートのヘッドレストを上下動作させるための上下調整ス
イッチと、この上下調整スイッチの指示によって前記ヘ
ッドレストを上下動作させる上下動作駆動部と、このヘ
ッドレストを倒起動作させるための倒起スイッチと、こ
の倒起スイッチの指示によって前記ヘッドレストを倒起
動作させる倒起動作駆動部と、この倒起スイッチ操作中
に上記のスイッチ操作が操作された誤操作状態を検出す
る誤操作検出部と、この誤操作が検出されたときに上記
ヘッドレストを倒起動作前の状態にリターンさせるリタ
ーン制御部とを含むことを特徴としている。
[作用] 上記構成によれば、上下調整スイッチの操作により、ヘ
ッドレストの上下動領域内での位置を任意に選択するこ
とができ、倒起スイッチの操作により、上死点位置から
ヘッドレストをフル可倒位置へ移動位置決めし、このフ
ル可倒位置から下死点戻し位置への戻し動作を自動的に
行うことができる。
また、倒起スイッチの操作により、ヘッドレストを倒起
動作させる時にこの倒起動作を中断させた場合、あるい
は倒起動作中に上下調整スイッチを操作する誤操作が行
われた場合に、倒起動作の中断・誤操作を検出して、上
記のヘッドレストを倒起動作開始前の状態に自動的に復
帰させることができる。
[実施例] 第1図は、本発明にかかる車両用電動ヘッドレスト装置
の一実施例を示す回路構成図であり、その主要構成要素
は、ヘッドレスト(図示せず)を上下及び倒起動作させ
るためのヘッドレスト駆動部10,ヘッドレスト駆動部
10へ上下駆動を指示する上下調整スイッチ12、ヘッ
ドレスト駆動部10へヘッドレスト倒し動作及び戻し動
作を指示する倒起スイッチ14、ヘッドレストの現在位
置及びヘッドレストの取り付けられたシートの利用状態
を検出する状態検出センサ群16及び前記上下調整スイ
ッチ12、倒起スイッチ14及び状態検出センサ群16
からの指示入力及び検出信号を受け入れて所定の条件演
算を行い、前記ヘッドレスト駆動部10へ上下動作信号
及び倒起動作信号を供給する条件演算部18が設けられ
ている。
これら各主要構成要素は、イグニッションスイッチ20
を介し、あるいは直接、電力供給源であるバッテリ22
に接続されている。
以下、主要構成要素について説明する。
ヘッドレスト駆動部 ヘッドレスト駆動部10は、ヘッドレストモータ24を
有しており、このヘッドレストモータ24の回転方向調
整により、ヘッドレストの上下駆動及び倒起駆動を行っ
ている。このヘッドレストモータ24の回転方向を調整
するため、ヘッドレスト駆動部10には、スイッチング
素子、コイル及びリレーがそれぞれ一対づつ設けられて
いる。
即ち、トランジスタTr1が、条件演算部18からの信号
により、オンされると、コイル26が導通状態となり、
リレー28は、接点A側から接点B側へ切り替えられ
る。これにより、ヘッドレストモータ24にはバッテリ
22から矢印100方向に電流が供給される。ヘッドレ
ストモータ24はヘッドレストの上昇動作又は倒し動作
のための回転駆動を行う。
また、条件演算部18からトラジスタTr2側へ制御信号
が供給され、トランジスタTr2がオンしコイル30が導
通状態となり、リレー32が接点C側から接点D側へ切
り替えられると、ヘッドレストモータ24には、バッテ
リ22から矢印200方向へ電流が供給され、これによ
り、ヘッドレストモータ24は、ヘッドレストの下降動
作又は戻し動作を行うための回転駆動を行う。
第2図は、ヘッドレストモータ24の駆動によりヘッド
レストを動作させるため実際にシートに取り付けられる
ヘッドレストの駆動機構を示している。ヘッドレスト3
4は、一対のヘッドレストステー36に取り付けられて
おり、ヘッドレストステー36の下端にはそれぞれ樹脂
ピース38が取り付けられている。
この樹脂ピース38は、ヘッドレストステー36に対し
て垂直方向に設けられたコントロールシャフト40で連
結固定されている。このコントロールシャフト40のほ
ぼ中央にはナット42がヘッドレストステイ36に平行
に設けられたスクリューシャフト44に取り付けられて
いる。
ナット42は、ウォームギア部46により回転駆動さ
れ、スクリューシャフト44を軸として上下に移動す
る。このナット42の上下動にともなってヘッドレスト
ステイ36が取り付けられた樹脂ピース38が、レール
48内を上下に摺動する。これにより、ヘッドレスト3
4は所定の一移動を行う。
ウォームギア部46の回転駆動は、シート内に設けられ
たヘッドレストモータ24により行われる。
上下調整スイッチ 上下調整スイッチ12は、ヘッドレスト34の上方駆
動、下方駆動、又は停止の各動作の切換操作を行うため
のスイッチであり、上方駆動用の接点Eと下方駆動用の
接点F及びヘッドレスト34を停止させる中立位置の3
点での切換を行うことができるように構成されている。
第3図は、上下調整スイッチ12の実際の取付け位置を
示す図であり、第3図(A)は、助手席シートの斜視図
を示している。
上下調整スイッチ12は、シートの着座部の側面に他の
シート調整スイッチ及びレバーとともに取り付けられて
いる。
第3図(B)は上下調整スイッチ12の拡大図であり、
スイッチを上側、下側又は中間位置に移動させることに
より、ヘッドレスト34をそれぞれ上方駆動、下方駆動
又は停止させるものである。第4図はヘッドレスト駆動
機構の部分断面図であり、レール48内での樹脂ピース
38及びヘッドレストステー36の動作を示している。
図上破線で示した樹脂ピース38及びヘッドレストステ
ー36の位置は、最も下方へ下降した下死点位置Yを示
しており、実線で示した位置は、最も上方へ移動した上
死点位置Xを示している。
ナット42の上下動により、コントロールシャフト40
が上下し、これにともなって樹脂ピース38がレール4
8内を上下に摺動し、上死点位置Xと下死点位置Yとの
間の上下動領域でヘッドレスト34を上下駆動してい
る。
倒起スイッチ 倒起スイッチ14は、ヘッドレスト34を現在位置か
ら、上死点位置よりさらにシート前方へ完全に倒した状
態であるフル可倒位置まで倒し動作させ、またこのフル
可倒位置から下死点位置までヘッドレスト34を戻し動
作させるためのスイッチであり、単一の接点のオンオフ
スイッチとして構成されている。
第5図は、倒起スイッチ14の実際の取付け位置を示す
図であり、第5図(A)は助手席シートの部分斜視図を
示している。倒起スイッチ14はシート背もたれ部の側
部に取付けられており、第5図(B)の部分拡大図に示
すような押しボタン式のスイッチとして構成されてい
る。
この倒起スイッチ14のオンオフ操作により、ヘッドレ
スト34のフル可倒位置Zへの倒し動作及びフル可倒位
置Zから下死点位置Y間の戻し動作を行うものである。
第6図は、倒し動作中の上死点位置Xからフル可倒位置
Zまでの動作を説明するためのヘッドレスト駆動機構の
部分断面図であり、上死点位置Xにある樹脂ピース38
(図上破線で示している)は、倒起スイッチ14のオン
操作によりコントロールシャフト40が更に上昇方向へ
移動すると、これにより、レール48の上部湾曲部を摺
動して、左回転する。これにともないヘッドレストステ
ー36はシート前方へ倒れ、最終的にフル可倒位置Zに
達している(図上実線で示した位置)。
状態検出センサ群 状態検出センサ群16は、ヘッドレスト34の現在位置
を検出するための第1リミットスイッチ50及び第2リ
ミットスイッチ52と、ヘッドレスト34の取付けられ
ている助手席シートの利用状態を検出するための助手席
バックルスイッチ54及び助手席カーテシスイッチ56
とから構成されている。
第7図は、第1及び第2リミットスイッチ50,52の
オン・オフ領域を示す図であり、第1リミットスイッチ
50は、ヘッドレスト34が下死点位置から上死点位置
に達する前までの間はオンとなり、上死点位置に達した
時オフとなり、上死点位置から倒し動作中及びフル可倒
位置にあるときにはオフとなる。
一方、第2リミットスイッチ52は、ヘッドレスト34
が下死点位置にあるときには、オフで、下死点位置から
上昇し上死点位置を経て更にフル可倒位置に達する前ま
での間はオンとなる。そして、フル可倒位置に達したと
き、オフとなる。
この第1リミットスイッチ50及び第2リミットスイッ
チ52のオンオフ信号は、条件演算部18に供給され、
条件演算部18では、この信号に基づいてヘッドレスト
34の現在位置を検知する。即ち、第1リミットスイッ
チ50がオンで第2リミットスイッチ52がオフの時
は、ヘッドレスト34は下死点位置にあり、第1リミッ
トスイッチ50及び第2リミットスイッチ52がともに
オンの時には、ヘッドレスト34は下死点位置と上死点
位置との間の上下動領域にある。
そして、リミットスイッチ50がオフになった時点が上
死点位置に達したときと判断される。
ヘッドレスト34が上死点位置から前方へ倒れる動作の
間は、第1リミットスイッチ50はオフで、第2リミッ
トスイッチ52はオンとなっており、第2リミットスイ
ッチはオフになった時がヘッドレスト34がフル可倒位
置に達したときと判断される。
助手席バックルスイッチ54は、助手席の乗員の有無を
シートベルトの使用、未使用状態の検出により判断する
ものであり、助手席乗員がシートベルトを使用している
ときにオンとなり、未使用時にオフとなっている。そし
て、このオンオフ信号は条件演算部18に供給されてい
る。
助手席カーテシスイッチ56は、助手席側ドアの開閉状
態を検知するものであり、ドアが開いた時にオンとな
り、閉まったときにオフとなっている。このカーテシス
イッチ56は、ドアが開いた後、助手席に人が乗り込む
ことを予知する為のスイッチとして機能する。
条件演算部 条件演算部18は、上方駆動回路58、下方駆動回路6
0、可倒駆動回路62、リターン回路64、及び作動停
止回路66の各回路を含んで構成されている。
以下各回路について説明する。
上方駆動回路58は、上下調整スイッチ12が上方駆動
側接点Eに切替えられ、かつ入力される検出信号が所定
条件を満たすときに、ヘッドレスト駆動部10のトラン
ジスタTr1をオン状態とする信号を出力する回路であ
る。
これにより、リレー28は、接点B側に切り替えられ、
パワーシートモータ24にはバッテリ22から矢印10
0方向の電流が供給され、このモータ24はヘッドレス
ト34を上昇させる為の回転駆動を行う。
次に下方駆動回路60は、上下調整スイッチが下方駆動
用の接点F側に切り替えられ、かつ下方駆動回路60に
入力される他の検出信号が所定の条件の時に、ヘッドレ
スト駆動部10のトランジスタTr2をオン状態とするた
めの信号を出力するものである。トランジスタTr2がオ
ンとなりコイル30が導通状態となるとリレー32は接
点D側に切り替えられる。これにより、パワーシートモ
ータ24には、バッテリ22から矢印200方向の電流
が供給され、モータ24は、ヘッドレスト34を加工さ
せるための回転駆動を行う。
次に、可倒駆動回路62は、倒起スイッチ14がオンさ
れ、かつ可倒駆動回路62に入力される諸検出信号が所
定条件の時に、ヘッドレスト駆動部10のトランジスタ
Tr1をオン状態とするための信号を出力する回路であ
る。
これにより、ヘッドレスト34の上昇動作時と同様にリ
レー28は接点B側に切り替えられ、モータ24は、矢
印100方向の電流供給を受け回転駆動する。
このモータ24の回転駆動により、ヘッドレスト34を
上死点位置を経てさらにシート前方へ倒す倒し動作が行
われる。
次に、リターン回路64は、ヘッドレスト34がフル可
倒位置にあり、倒起スイッチ14がオン操作されたとき
に、一定条件の下にヘッドレスト駆動部10のトランジ
スタTr2をオン状態とする信号を出力する回路である。
これにより、ヘッドレスト34の下降動作時と同様にパ
ワーシートモータ24には矢印200方向の電流が供給
され、ヘッドレスト34はフル可倒位置から上支点位置
まで起き上がり、下死点戻し位置まで下降される。ま
た、このオートリターン回路64は、倒起スイッチ14
のオンスイッチによるヘッドレスト34の戻し動作のほ
かに、状態検出センサ群16から供給されるシート利用
状態の検出信号の変化、あるいは諸スイッチ変化に基づ
き、乗員の安全のため、ヘッドレスト装置の円滑な作動
を確保するためヘッドレストを下死点戻し位置まで下降
させるオートリターン機能を有している。
このオートリターン機能は、リターン回路64に入力さ
れる諸検出信号が所定条件の時に、ヘッドレスト駆動部
10のトランジスタTr2をオン状態とするための信号を
出力し、これによりヘッドレスト34を下降させるもの
である。
更に、作動停止回路66は、ヘッドレスト34がある所
定の動作をしている途中で、誤操作或いは悪戯などで他
の誤ったスイッチ操作を行った場合に、他の各回路へ停
止信号を出力する回路である。
尚、倒起スイッチ14と可倒駆動回路12及びリターン
回路64との間には誤動作防止の為に0.2秒の遅延回
路68が設けられており、倒起スイッチ14のオンオフ
操作後0.2秒の遅延にて各回路に信号が供給される。
また、上方駆動回路58及び可倒駆動回路62とヘッド
レスト駆動部10のトランジスタTr1との間には20秒
タイマ70が接続され、下方駆動回路60及びリターン
回路64とヘッドレスト駆動部10のトランジスタTr2
との間には20秒タイマ72が接続されている。これら
20秒タイマ70及び72は、ヘッドレストの上方・下
方駆動中又は倒し・戻し駆動中において、ヘッドレスト
が異物等で強制的に停止された時に、モータ24が加熱
するのを防止するために、それぞれトランジスタTr1及
びTr2をオンした後20秒間でオフ状態とするために設
けられている。
可倒駆動回路62の出力側には、0.5秒タイマ74及
びトランジスタTr3が接続されており、可倒駆動回路6
2からの出力に基づいてトランジスタTr3が0.5秒間
オン状態となり、ブザー76が0.5秒間吹鳴される。
全体動作 以下、実施例の装置によるヘッドレスト34の上方・下
方調整作用及び倒し・戻し作用の全体動作を第8図及び
第9図のフローチャート並びに第10図乃至第17図の
回路の部分構成図に基づいて説明する。
上方調整動作 第8図は、ヘッドレスト34の上下調整作動についての
フローチャートを示しており、スタート後まずイグニッ
ションスイッチ20がオンであるか否かが判断される
(S101)。イグニッションスイッチがオフの場合に
は、上下調整スイッチ12を上下いずれにオン操作して
も(S102)、パワーシートモータ24は停止状態を
維持する(S103)。
イグニッションスイッチ20がオンの場合には、上下調
整スイッチ12がオンされると(S104)、ヘッドレ
スト34が上下動領域、、即ち上死点位置と下死点位置
との間の領域に位置しているか否かが判断される(S1
05)。ここで、ヘッドレスト34が上下動領域にない
場合(S105がN)には、モータ24は停止状態を維
持する(S103)。
ヘッドレスト34が上下動領域にある場合(S105が
Y)には、上下調整スイッチ12が上方向モードか下方
向へのモードかを判断する(S106、S107)。こ
こで上下調整スイッチ12が上方駆動側へ切り替えられ
ているときには、まず、モータ24の上方回転を行う条
件として倒起スイッチ14がオンされていないかどうか
が判断される(S108)。そして倒起スイッチ14が
オンされているとき(S108がY)には、モータ24
は停止される(S109)。
倒起スイッチ14がオンされていないとき(S108が
N)には、モータ24を上方向回転させる電流供給を行
うためリレー28がオンされる(接点B側に切り替えら
れる(S110))。
次に、モータ24の上方回転開始後20秒経過したか否
かの判断(S111)及びヘッドレスト34が上死点位
置に達したか否か(S112)が判断される。20秒経
過したか否かの判断は20秒タイマ70によって判断さ
れ、ヘッドレスト34が上死点位置に達したかは、第1
リミットスイッチ50がオフなったか否かによって判断
される。ヘッドレスト34が上死点位置に達する前に2
0秒経過した場合には、モータ24は停止される(S1
09)。
また、20秒経過前にヘッドレスト34が上死点位置に
達した場合にも、モータ24は停止される(S10
9)。
ヘッドレスト34が上死点位置に達するまでの間は、上
下調整スイッチ12の上方向モードが選択されているか
否かが常時判断され(S113)、上方向モードから停
止モードへ切り替えられている場合(S113がN)に
は、その時点でモータ24は停止される(S109)。
上下調整スイッチ12が上方向モードを維持している場
合でも、イグニッションスイッチ20のオンオフ状態が
常時判断され(S114)。イグニッションスイッチ2
0がオフされた時には、モータ24は停止される(S1
09)。そして、上下調整スイッチ12の上方モード及
びイグニッションスイッチ20のオン状態が維持されて
いる間(S113及びS114がY)は、モータ24の
上方向回転が継続される。
第10図は、上記上方調整において作動される回路構成
部分を示す図であり、上方駆動回路58は、イグニッシ
ョンスイッチ20がオンで、上下調整スイッチ12が接
点E側に接続されており、かつ第1リミットスイッチ5
0がオン、即ちヘッドレスト34が上下動領域にあると
きにリレー28をオンさせる信号を出力するものであ
る。
従って、イグニッションスイッチ20がオフ状態のと
き、あるいはヘッドレスト34が上下動領域にない場合
には上下調整スイッチ12によるヘッドレスト34の上
方向への上昇動作は行うことができない。
また、作動停止回路66は、前記S108において倒起
スイッチ14がオンされた場合に作動するものであり、
上下調整スイッチ12の上方モードが選択されていると
きに、例えば悪戯等で同時に倒起スイッチ14がオンさ
れた時にモータ24をストップさせるために、上方駆動
回路58へ停止信号を出力する。
下方調整動作 S107(第8図)において上下調整スイッチ12の下
方モードが選択されているとき、前記上方調整作動にお
ける場合と同様にモータ回転駆動の前提条件として倒起
スイッチ14がオンされているか否かが判断される(S
115)。倒起スイッチ14がオンされている場合(S
115Y)は、モータ24は停止される(S116)。
そして、倒起スイッチ14がオンされていない場合(S
115がN)には、リレー32が接点D側へ切り替えら
れることによりオンされモータ24は、ヘッドレスト3
4を下方向へ移動させるための回転駆動を行(S11
7)。
モータ24の下方向回転開始後は20秒経過したか否か
の判断(S118)及びヘッドレスト34が下死点位置
に達したか否かの判断(S119)が判断される。ヘッ
ドレスト34が下死点位置に達する前に20秒が経過し
た場合(S118がY)には、モータ24は停止され
(S116)、20秒経過前に下死点位置に達した場合
(S119がY)にもモータ24は停止される(11
6)。モータ24の下方向回転開始後20秒経過までの
間及び下死点位置に達する間での間は、上下調整スイッ
チ12の下方向モードが維持されているか否かの判断
(S120)、及びイグニッションスイッチがオン状態
とされているかどうかの判断(S121)がそれぞれ常
時行われている。そして、上下調整スイッチ12が下方
向モードから停止モード経切り替えられた場合及びイグ
ニッションスイッチ20がオフされた場合は、モータ2
4は直ちに停止される(S116)。そして、上下調整
スイッチ12の下方向モードが維持され、かつイグニッ
ションスイッチ20がオンされている時には、モータ2
4の下方向回転駆動が継続される。
第11図は、上記下方調整動作において作動される回転
構成部分を示す図であり、下方駆動回路60は、イグニ
ッションスイッチ20がオンで、上下調整スイッチ12
が下方モードである接点F側に接続されており、第2リ
ミットスイッチ52がオンの時(ヘッドレスト34が下
死点位置が以外にあるとき)、リレー32を接点D側に
切り替えオンする信号を出力し、モータ24の下方回転
駆動が行われる。
作動停止回路66は、上記上方調整作動の時と同様に、
上下調整スイッチ12の下方モードが選択され、下方調
整中に倒起スイッチ14がオンされた場合にモータ24
を停止させるための信号を下方駆動回路60へ出力する
ものである。
倒し・戻し動作 第9図は、倒し・若し作動の一連の動作を示すフローチ
ャートであり、スタート後、まずヘッドレスト34がフ
ル可倒位置にあるか否かの判断が行われる(S20
1)。ここでヘッドレスト34が、フル可倒位置にない
場合(S201がN)には、イグニッションスイッチ2
0がオンされているか否かの判断(S202)及び倒起
スイッチ14がオンされているか否かの判断(S20
3)が行われ、共にオン状態のとき再びヘッドレスト3
4がフル可倒位置にあるか否かが判断される(S20
4)。ここで、助手席カーテシスイッチ56がオンか否
かの判断(S205)及び助手席バックルスイッチ54
がオンか否かの判断(S206)が行われ、いずれのス
イッチもオンとなっていないことを条件として、更に
0.2秒以上倒起スイッチ14をオンしているか否かの
判断が行われ(S207)、オンされているときには、
ヘッドレスト駆動部10のリレー28がB接点側に切り
替えられてオンされ、モータ24がヘッドレスト34を
倒し動作させるための回転方向で駆動を開始する(S2
08)。
S201においてヘッドレスト34がフル可倒位置に無
い(N)と判断された場合で、イグニッションスイッチ
20がオンされていないとき(S202がN)、倒起ス
イッチ14がオンされていないとき(S203がN)
は、モータ24は停止している(S209)また、助手
席カーテシスイッチがオンとなっている時(S205が
(Y))、又は助手席バックルスイッチ54がオンされ
ているとき(S206がY)、さらに倒起スイッチ14
が0.2秒以上オンされていないとき(S207がN)
は、いずれの場合もモータ24は停止状態を維持してい
る(S209)。
前記S208においてモータ24の駆動開始後倒起スイ
ッチ14がオンされ続けているか否かの判断(S20
1)、助手席カーテシスイッチ56がオンとなっていな
いか否かの判断(S211)、及び助手席バックルスイ
ッチ54がオンされていない可動かの判断(S212)
が行われ、倒起スイッチ14のオン状態が維持され(S
209がY)、助手席カーテシスイッチ56及び助手席
バックルスイッチ54が、共にオンされていないとき
(S211及びS212がN)は、ヘッドレスト34の
倒し動作のためのモータ回転駆動が継続される。
そして、リレー28をオンした後20秒経過したか否か
の判断が行われる(S213)。即ち、ヘッドレスト3
4が倒し動作によりフル可倒位置に達する前に20秒経
過したとき(S213がY)には、モータ24は停止す
る(S214)。この20秒経過の有無の判断は、20
秒タイマ70によって行われ、上下調整動作のときと同
じく異物などで強制的にヘッドレストが停止した場合の
モータの加熱防止を行うためである。
また、ヘッドレスト34の倒し動作中において、上下調
整スイッチ12が上方向モード又は下方向モードへオン
操作されたか否かの判断が行われ(S215)、オン操
作が行われたときには、更にヘッドレスト34が上下動
領域にあるか否かの判断が行われる(S216)。すな
わち、倒し動作中に、上下調整スイッチ12がオンさ
れ、かつその時にヘッドレスト34が上下動領域にある
とき(S216がY)には、モータ24は停止される
(S214)。
一方、倒し動作中において20秒経過せず(S213が
N)、かつ上下調整スイッチ12がオン操作されていな
いとき(S215がN)には、ヘッドレスト34がフル
可倒位置にあるかどうかの判断が行われる(S21
7)。
そして、ヘッドレスト34がフル可倒位置に達していな
い場合には、モータの倒し方向への回転駆動が継続され
(S208)、フル可倒位置に達したときは、倒し動作
が終了し、モータ24は停止する(S218)。この時
0.5秒タイマ74が作動し、トランジスタTr3をオン
し、ブザー76を0.5秒間吹鳴する(S219)。
第12図及び第13図は、上記倒し動作中において作動
する回路の部分構成図であり、まず第12図において、
可倒駆動回路62は、イグニッションスイッチ20がオ
ンで、倒起スイッチ14が0.2秒以上オンされてお
り、第1リミットスイッチ50と第2リミットスイッチ
52のいずれか一方がオンであり、さらに助手席バック
ルスイッチ54及び助手席カーテシスイッチ56がとも
にオフであることを条件として、リレー28を接点B側
に切替えてオンしモータ24を上方駆動時の回転方向と
同一回転方向に駆動させる。
即ち、イグニッションスイッチ20がオンされており、
ヘッドレスト34がフル可倒位置以外に位置しており、
かつ助手席に乗員が居らず助手席バックルスイッチが不
使用状態で、助手席ドアが開放されていないときにヘッ
ドレスト34の倒し動作が行われる。
助手席バックルスイッチ54及び助手席カーテシスイッ
チ56がオフ状態であることが倒し動作の条件とされて
いるのは、助手席に乗員が居る時に、倒し動作を行うこ
とにより、ヘッドレストが助手席乗員にぶつかることを
防止するためである。
尚、倒起スイッチ14を誤ってオンした場合に可倒駆動
回路62からリレー28をオンする信号を出力されるの
を防止するために、倒起スイッチ14と可倒駆動回路6
2との間に遅延回路68が設けられ。倒起スイッチ14
を0.2秒間以上オンしないとリレー28がオンされな
いようにしている。
次に第13図には、ヘッドレスト34がフル可倒位置に
到達した時点での回路の作動を示しており、ヘッドレス
ト34がフル可倒位置に達すると第1リミットスイッチ
50及び第2リミットスイッチ52は、共にオフとな
る。可倒駆動回路62は、これらリミットスイッチから
のオフ信号にて、ヘッドレスト駆動部10のトランジス
タTr1をオンする信号の供給を停止しリレー28を接点
B側から接点A側に切替えることによりオフする。
可倒駆動回路62は、このリレー28のオフと同時に
0.5秒タイマ74を作動させ、トランジスタTr3を
0.5秒間オン状態とすることによりブザー76を0.
5秒間吹鳴させる。
これによりヘッドレスト34の倒し動作を行った乗員が
ヘッドレスト34がフル可倒位置に達したことを認識す
ることができる。
ヘッドレストのリターン動作 ヘッドレスト34のリターン動作は、倒起スイッチ14
のオン操作による戻し動作と、スイッチの誤動作や助手
席乗員の安全のため所定条件のときにイグニッションス
イッチ20のオン・オフ状態にかかわらず、自動的にヘ
ッドレスト34を下死点位置まで戻し動作させるオート
リターン作動とがある。
倒起スイッチ操作によるリターン動作 まず、倒起スイッチ14の操作による戻し動作は、S2
04(第9図)においてヘッドレスト34がフル可倒位
置にある場合(S204がY)、倒起スイッチ14が
0.2秒以上オンされたか否かが判断され(S22
0)、0.2秒以上オンされた時(S220がY)に
は、ヘッドレスト34を戻し動作させるためリレー32
が接点D側に切替えられることによりオンされモータ2
4を戻し方向へ回転駆動させる(S221)。
第14図は、この倒起スイッチ14の操作による戻し動
作のときに作動する部分構成が示されており、リターン
回路64はイグニッションスイッチ20がオンで第1リ
ミットスイッチ50及び第2リミットスイッチ52が共
にオフ状態となっているときに、倒起スイッチ14を
0.2秒以上オン状態としたときにリレー32を接点D
側に切替えオン状態とする信号を出力する。即ち、倒起
スイッチ14の操作によるヘッドレスト34の戻し作動
は、イグニッションスイッチがオンであることを条件と
してヘッドレスト34がフル可倒位置にあるときにのみ
動作させることができるものである。
この戻し動作により、ヘッドレスト34は下死点位置に
達するまでリターンされる。
オートリターン動作 第1のオートリターン作動 ステップ201(第9図)において、ヘッドレスト34
がフル可倒位置にある場合(S201がY)、助手席カ
ーテシスイスッチ56がオンであるか否かの判断(S2
01A)及び助手席バックルスイッチ54がオンである
か否かの判断(S201B)が行われ、いずれか一方が
オンとなっているとき(S201A又はS201Bが
Y)、リレー32がオンとされ、モータ24がヘッドレ
スト34を戻し動作させる方向へ回転駆動される(S2
21)。
第15図は、上記第1のオートリターン動作が行われる
ときに作動する回路の部分構成を示しており、リターン
回路64は、第1リミットスイッチ50及び第2リミッ
トスイッチ52が共にオフの状態で、助手席バックルス
イッチ54又は助手席カーテシスイッチ56のいずれか
がオンとなった時にリレー32をオン状態とする信号を
出力する。即ち、ヘッドレスト34がフル可倒位置にあ
る時に助手席のドアを開けたり、助手席側のシートベル
トのバックルにプレートを差し込んだ場合に、ヘッドレ
ストをフル可倒状態から下死点位置までリターン動作さ
せる。これは、助手席バックルスイッチ54がオンされ
ることは助手席に乗員が乗り込んだことを示しており、
この場合にヘッドレスト34がフル可倒状態にあると乗
員の頭部にヘッドレスト34がぶつかることになるの
で、自動的にヘッドレスト34をリターン動作させるも
のである。
また助手席側のドアが開けられるとカーテシスイッチ5
6がオンとなるが、この場合助手席に上身が乗り込もう
としている状態と考えられ、この場合にもヘッドレスト
34を自動的にリターン動作させるものである。
第2のオートリターン作動 ステップ208(第9図)において、リレー28がオン
状態でヘッドレスト34の倒し動作が行われているとき
に、倒起スイッチ14がオフされたとき、即ち倒起スイ
ッチ14をプッシュした状態から手を離したとき(S2
10がN)、リレー32がオンされモータ24はヘッド
レストをリターンするための回転駆動を行う(S22
1)。
第3のオートリターン作動 また、上記第2のオートリターン作動と同じく、ヘッド
レスト34の倒し動作が行われているときに(S20
8)、助手席カーテシスイッチ56又は助手席バックル
スイッチ54のいずれかがオンされた時(S211又は
S212がY)、リレー32がオンされモータ24は、
ヘッドレスト34をリターン動作させるための回転駆動
を行う(S221)。
第4のオートリターン作動 上記第2、第3のオートリターン作動と同じく、リレー
28がオン状態でヘッドレスト34の倒し動作が行われ
ているときに(S208)、上下調整スイッチ12がオ
ンされたとき(S215がY)であって、かつヘッドレ
スト34が上下動領域にないと判断されたとき(S21
6がN)、リレー32がオンされモータ24はリターン
回転駆動する(S212)。
また、S216においてヘッドレスト34が上下動領域
にあると判断された場合(S216がY)は、モータ2
4は停止される(S214)。
第16図は、上記第2乃至第4のオートリターン動作が
行われる際に作動する回路の部分構成を示す図であり、
ヘッドレスト34の倒し動作中(ヘッドレスト34がフ
ル可倒位置に達する前)に、倒起スイッチ14がオフさ
れた時可倒駆動回路62からはリレー28をオンするた
めの信号が停止される。
そして、倒起スイッチ14とオートリターントリガ回路
80を介して接続されているリターン回路64には、倒
起スイッチ14がオフされたことに基づきオートリター
ントリガ回路80からリターン信号が供給され、リター
ン回路64はリレー32をオンするための信号を出力す
る(第9図のS221)。尚、リターン回路64は、オ
ートリターントリガ回路80からリターン信号を受ける
とヘッドレスト34が下死点位置に達するか(第1リミ
ットスイッチ50がオンで第2リミットスイッチ52が
オフとなった時)又は作動停止回路66が作動してリタ
ーン回路64へ停止信号を供給するまでリレー32のオ
ン状態を継続する。
また、ヘッドレスト34の倒し動作中に助手席バックル
スイッチ54がオンされ、又は助手席カーテシスイッチ
56がオンされると、同様に可倒駆動回路62はリレー
28のオン信号の出力を停止する。一方リターン回路6
4は両スイッチ54又は56のオン信号によりリレー3
2をオンするための信号を出力ヘッドレスト34をリタ
ーン動作させる(第9図S221)。
また、ヘッドレスト34の倒し動作中に上下調整スイッ
チ12(図示せず)を操作するとヘッドレスト34が上
下動領域にあるとき(S216がY)は、作動停止回路
66が可倒駆動回路62へ停止信号を出力しリレー28
がオフされモータ24が停止する。この上下調整スイッ
チ12が操作された時にヘッドレスト34が上死点とフ
ル可倒位置の間にあるとき(第1リミットスイッチ50
がオフで第2リミットスイッチ52がオンの時)は、リ
ータン回路64はリレー32をオンする信号を出力しヘ
ッドレスト34をリターン動作させる(S215がN→
S221)。
リターン動作開始以降の動作 次に、第9図のフローチャートに基づいて、リレー32
がオンされ、モータ24がリターン回転駆動を開始した
後(S221以降)の動作について説明する。
リターン作動中、倒起スイッチ14がオンされたか否か
の判断(S222)及び上下調整スイッチ12がオンさ
れたか否かの判断(S223)が行われ、もしいずれか
のスイッチがオンされたとき(S222又はS223が
Y)には、さらにヘッドレスト34が上下動領域内にあ
るか否かの判断がなされ(S224)、上下動領域にな
いとき(S224がN)には、モータ24のリターン動
作がさらに継続される(S221)。そして、ヘッドレ
スト34が上下動領域内にあるとき(S224がY)に
は、モータ24は停止される(S225)。
また、リターン動作中においてリレー32がオン状態と
なった後20秒経過したか否かの判断がなされ(S22
6)、ヘッドレストが下死点位置に到達する前に20秒
を経過したときに(S226がY)には、モータ24は
停止される(S227)。
リレー32がオンとなった後20秒経過前にヘッドレス
ト34が下死点に達したか否かの判断が行われ(S22
8)、下死点に達した時はリターン動作が終了しモータ
24は停止される(S225)。
モータ24がリターン動作を終了して一旦停止すると、
倒起スイッチ14がオンされているか否かの判断(S2
29)及び上下調整スイッチ12がオンされているか否
かの判断(S230)が行われ、オンされたままである
とき(S229又はS230がY)は、モータ(24)
は停止したままとなっている(S225)。再びモータ
を駆動させるためには、倒起スイッチ14及び上下調整
スイッチ12を一旦オフにしなければならない。
第17図は、上記リターン動作開始後の動作において作
動する回路の構成部分を示しており、リターン回路64
からリレー32をオンするための信号が出力されている
際(リターン動作中)において、上下調整スイッチ12
がオンされ又は倒起スイッチ14がオンされた時であっ
て、第1リミットスイッチ50及び第2リミットスイッ
チ52がともにオンのとき、すなわちヘッドレスト34
が上下動領域内にあるときには、作動停止回路66はリ
ターン回路64へ停止信号を出力し、リターン回路64
はリレー32へのオン信号を停止し、モータ24の回転
は停止される。これは、操作者がリターン動作の途中で
ヘッドレスト34を停止させたい場合があるためであ
る。
また、リターン動作中において、上下調整スイッチ12
又は倒起スイッチ14がオン操作された場合でも、ヘッ
ドレスト34が上下動領域内にないときには、作動停止
回路からの停止信号が出力されずリターン動作が継続さ
れる。これはヘッドレスト34が上下動領域以外、すな
わち上死点とフル可倒位置との間にあるときは、装置の
構造上不安定であること、及び半可倒位置で停止するこ
とは好ましくないためである。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明にかかる車両用電動ヘッド
レスト装置によれば、上下調整スイッチの簡単な操作に
より、ヘッドレストを上下動領域内で任意の位置に設定
することができ、さらに倒起スイッチの操作によりヘッ
ドレストの前方への倒し動作及び戻し動作を行うことが
できる。
これにより、後部座席の乗員は簡単なスイッチ操作でヘ
ッドレストをシート前方へ倒すことができ前方の視界を
容易に確保することができる。
さらに、ヘッドレストの倒起動作中の倒起スイッチ操作
の中断、あるいは倒起動作中の上下調整スイッチの誤操
作が行われた場合には、前記ヘッドレストを倒起動作前
の状態にオートリターンさせることができ、中途半端な
状態を回避でき、あるいは二つの動作が同時に行われる
ことによる不具合を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の全体構成を示す回路図、 第2図はヘッドレストの駆動機構を示すためのシートの
一部切欠該略図、 第3図(A)は上下調整スイッチの取り付け箇所を示す
シートの斜視図、 第3図(B)は上下調整スイッチの拡大図、 第4図はヘッドレストの上下動作を示すヘッドレスト駆
動機構の一部断面図、 第5図(A)は倒起スイッチの取り付け箇所を示すシー
トの部分斜視図、 第5図(B)は倒起スイッチの拡大図、 第6図は倒し動作を説明するためのヘッドレスト駆動機
構の一部断面図、 第7図はリミットスイッチのオンオフ領域を示す図、 第8図はヘッドレストの上方・下方調整動作のフローチ
ャート図、 第9図はヘッドレストの倒し・戻し動作を示すフローチ
ャート図、 第10図は上方調整時に作動する回路の部分構成図、 第11図は下方調整時に作動する回路の部分構成図、 第12図及び第13図は倒し動作において作動する回路
の部分構成図、 第14図〜第16図はリターン動作中において作動する
回路の部分構成図、 第17図はリターン動作以降の動作において作動する回
路の部分構成図である。 10……ヘッドレスト駆動部 12……上下調整スイッチ 14……倒起スイッチ 16……状態検出センサ群 18……条件演算部 24……ヘッドレストモータ 28,32……リレー 50……第1リミットスイッチ 52……第2リミットスイッチ 54……助手席バックルスイッチ 56……助手席カーテシスイッチ 58……上方駆動回路 60……下方駆動回路 62……可倒駆動回路 64……リターン回路 66……作動停止回路
フロントページの続き (72)発明者 河村 励喜 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 太田 久敏 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 麻生 真 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートのヘッドレストと、 前記ヘッドレストを倒起動作させるための倒起スイッチ
    と、 前記倒起スイッチの指示によって前記ヘッドレストを倒
    起動作させるヘッドレスト駆動部と、 前記倒起スイッチ操作の中断を検出するスイッチ操作中
    断検出部と、 前記倒起スイッチ操作の中断が検出されたときに前記ヘ
    ッドレストを倒起動作前の状態にリターンさせるリター
    ン制御部と、 を含むことを特徴とする車両用電動ヘッドレスト装置。
  2. 【請求項2】シートのヘッドレストと、 前記ヘッドレストを上下動作させるための上下調整スイ
    ッチと、 前記上下調整スイッチの指示によって前記ヘッドレスト
    を上下動作させる上下動作駆動部と、 前記ヘッドレストを倒起動作させるための倒起スイッチ
    と、 前記倒起スイッチの指示によって前記ヘッドレストを倒
    起動作させる倒起動作駆動部と、 前記倒起動作スイッチ操作中に前記上下調整スイッチが
    操作された誤操作状態を検出する誤操作検出部と、 前記誤操作が検出された場合に前記ヘッドレストを倒起
    動作前の状態にリターンさせるリターン制御部と、 を含むことを特徴とする車両用電動ヘッドレスト装置。
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