JPH06182220A - 排気ガス浄化用メタル担体 - Google Patents
排気ガス浄化用メタル担体Info
- Publication number
- JPH06182220A JPH06182220A JP4336256A JP33625692A JPH06182220A JP H06182220 A JPH06182220 A JP H06182220A JP 4336256 A JP4336256 A JP 4336256A JP 33625692 A JP33625692 A JP 33625692A JP H06182220 A JPH06182220 A JP H06182220A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- honeycomb body
- honeycomb
- small
- exhaust gas
- metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000002184 metal Substances 0.000 title claims abstract description 46
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 title claims abstract description 46
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims abstract description 15
- 230000004323 axial length Effects 0.000 claims description 7
- 238000005219 brazing Methods 0.000 abstract description 3
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 abstract description 2
- 239000000956 alloy Substances 0.000 abstract description 2
- 239000011888 foil Substances 0.000 abstract description 2
- 239000000945 filler Substances 0.000 abstract 1
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 abstract 1
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 abstract 1
- 229910000859 α-Fe Inorganic materials 0.000 abstract 1
- 239000003054 catalyst Substances 0.000 description 8
- 230000003197 catalytic effect Effects 0.000 description 6
- 238000000746 purification Methods 0.000 description 6
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 5
- BASFCYQUMIYNBI-UHFFFAOYSA-N platinum Chemical compound [Pt] BASFCYQUMIYNBI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 239000010948 rhodium Substances 0.000 description 4
- PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N aluminium oxide Inorganic materials [O-2].[O-2].[O-2].[Al+3].[Al+3] PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 229910052697 platinum Inorganic materials 0.000 description 3
- 229910052703 rhodium Inorganic materials 0.000 description 3
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 3
- 239000002002 slurry Substances 0.000 description 3
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 3
- 239000007864 aqueous solution Substances 0.000 description 2
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- IXSUHTFXKKBBJP-UHFFFAOYSA-L azanide;platinum(2+);dinitrite Chemical compound [NH2-].[NH2-].[Pt+2].[O-]N=O.[O-]N=O IXSUHTFXKKBBJP-UHFFFAOYSA-L 0.000 description 1
- 239000011230 binding agent Substances 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 239000000969 carrier Substances 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000013461 design Methods 0.000 description 1
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 1
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 1
- 238000011160 research Methods 0.000 description 1
- MHOVAHRLVXNVSD-UHFFFAOYSA-N rhodium atom Chemical compound [Rh] MHOVAHRLVXNVSD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- SONJTKJMTWTJCT-UHFFFAOYSA-K rhodium(iii) chloride Chemical compound [Cl-].[Cl-].[Cl-].[Rh+3] SONJTKJMTWTJCT-UHFFFAOYSA-K 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
- Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】メタル担体において昇温特性をさらに向上さ
せ、エンジン始動時の浄化性能を向上させる。 【構成】排気ガス流の最上流部の位置には、軸方向の長
さが短い複数個の小ハニカム体がそれぞれのハニカム通
路が互いにずれるように直列に列設されていることを特
徴とする。ハニカム通路内での排気ガス流の整流が充分
進まないうちに再び乱流となって次の小ハニカム体に流
入するので、熱伝達率が向上し昇温特性が向上する。
せ、エンジン始動時の浄化性能を向上させる。 【構成】排気ガス流の最上流部の位置には、軸方向の長
さが短い複数個の小ハニカム体がそれぞれのハニカム通
路が互いにずれるように直列に列設されていることを特
徴とする。ハニカム通路内での排気ガス流の整流が充分
進まないうちに再び乱流となって次の小ハニカム体に流
入するので、熱伝達率が向上し昇温特性が向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車などの排気系に
装着され、排気ガス浄化用触媒として利用される排気ガ
ス浄化用メタル担体に関する。
装着され、排気ガス浄化用触媒として利用される排気ガ
ス浄化用メタル担体に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車エンジンからの排ガスを浄
化するための排ガス浄化用触媒として、セラミック製あ
るいは金属製のハニカム体に活性アルミナなどの担持層
を形成し、その担持層に白金やロジウムなどの触媒金属
を担持させたものが多く用いられている。ところが触媒
金属は、約300℃より低い温度では触媒活性が得られ
ないという現実がある。そのためエンジン始動直後など
にはハニカム体の温度が低く、排気ガスの熱により約3
00℃以上に加熱されるまでの間は有害物質がほとんど
浄化されぬまま排出されるという問題があった。
化するための排ガス浄化用触媒として、セラミック製あ
るいは金属製のハニカム体に活性アルミナなどの担持層
を形成し、その担持層に白金やロジウムなどの触媒金属
を担持させたものが多く用いられている。ところが触媒
金属は、約300℃より低い温度では触媒活性が得られ
ないという現実がある。そのためエンジン始動直後など
にはハニカム体の温度が低く、排気ガスの熱により約3
00℃以上に加熱されるまでの間は有害物質がほとんど
浄化されぬまま排出されるという問題があった。
【0003】このような不具合を改善するために、セラ
ミックスより熱伝導率が高く昇温特性に優れた金属製の
メタル担体が主流となりつつある。また、例えば実開昭
63−141632号公報や実開平2−83320号公
報などには、排気ガス上流側に体積が小さく熱容量の小
さなメタルハニカム体を配置したタンデム型担体構造が
開示されている。このように上流側のハニカム体の熱容
量を小さくすることで、上流側のハニカム体の温度を速
やかに上昇させることができる。そして上流側のハニカ
ム体内の反応熱により、下流側のメインのハニカム体を
暖機することができる。またタンデム型とすることによ
り、低温活性の高い触媒金属を上流側の担体に多く担持
させるなど、触媒設計の自由度も向上する。
ミックスより熱伝導率が高く昇温特性に優れた金属製の
メタル担体が主流となりつつある。また、例えば実開昭
63−141632号公報や実開平2−83320号公
報などには、排気ガス上流側に体積が小さく熱容量の小
さなメタルハニカム体を配置したタンデム型担体構造が
開示されている。このように上流側のハニカム体の熱容
量を小さくすることで、上流側のハニカム体の温度を速
やかに上昇させることができる。そして上流側のハニカ
ム体内の反応熱により、下流側のメインのハニカム体を
暖機することができる。またタンデム型とすることによ
り、低温活性の高い触媒金属を上流側の担体に多く担持
させるなど、触媒設計の自由度も向上する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】エンジン始動時の排気
ガス中のHC,COなどを浄化するためには、ハニカム
体を早期に暖機することが必要である。上記した従来の
メタル担体では、上流側の熱容量の小さいハニカム体が
早期に昇温され、反応熱も加わってさらに温度の高くな
った排気ガスが下流側のハニカム体に流入し、下流側の
ハニカム体を昇温させる構造である。そして、上流側の
ハニカム体と下流側のハニカム体の間には空間部が設け
られ、上流側のハニカム体から出た温度の高い排気ガス
は空間部で乱流となって下流側のハニカム体に流入す
る。これにより下流側ハニカム体の昇温特性が向上す
る。
ガス中のHC,COなどを浄化するためには、ハニカム
体を早期に暖機することが必要である。上記した従来の
メタル担体では、上流側の熱容量の小さいハニカム体が
早期に昇温され、反応熱も加わってさらに温度の高くな
った排気ガスが下流側のハニカム体に流入し、下流側の
ハニカム体を昇温させる構造である。そして、上流側の
ハニカム体と下流側のハニカム体の間には空間部が設け
られ、上流側のハニカム体から出た温度の高い排気ガス
は空間部で乱流となって下流側のハニカム体に流入す
る。これにより下流側ハニカム体の昇温特性が向上す
る。
【0005】ところがこの従来のメタル担体であって
も、空間部の乱流生成だけでは昇温特性が不十分であ
り、エンジン始動時の浄化性能が満足のいくものとはい
えなかった。本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、メタル担体において昇温特性をさらに向上
させ、エンジン始動時の浄化性能を一層向上させること
を目的とする。
も、空間部の乱流生成だけでは昇温特性が不十分であ
り、エンジン始動時の浄化性能が満足のいくものとはい
えなかった。本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、メタル担体において昇温特性をさらに向上
させ、エンジン始動時の浄化性能を一層向上させること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の排気ガス浄化用メタル担体は、平板と波板とで形成
され多数のハニカム通路を有するメタルハニカム体を両
端が開口した金属ケースに収納してなるメタル担体にお
いて、メタルハニカム体の排気ガス流の最上流部の位置
には、軸方向の長さが短い複数個の小ハニカム体がそれ
ぞれのハニカム通路が互いにずれるように直列に列設さ
れていることを特徴とする。
明の排気ガス浄化用メタル担体は、平板と波板とで形成
され多数のハニカム通路を有するメタルハニカム体を両
端が開口した金属ケースに収納してなるメタル担体にお
いて、メタルハニカム体の排気ガス流の最上流部の位置
には、軸方向の長さが短い複数個の小ハニカム体がそれ
ぞれのハニカム通路が互いにずれるように直列に列設さ
れていることを特徴とする。
【0007】複数の小ハニカム体は、メタルハニカム体
の一部を構成していてもよいし、小ハニカム体群と残り
の大ハニカム体との間に空間部を設けたタンデム構造と
することもできる。また、小ハニカム体どうしの間にも
それぞれ空間部を設けた構造とすることも好ましい。こ
のように空間部を設ければ、空間部による乱流化により
昇温特性が一層向上する。
の一部を構成していてもよいし、小ハニカム体群と残り
の大ハニカム体との間に空間部を設けたタンデム構造と
することもできる。また、小ハニカム体どうしの間にも
それぞれ空間部を設けた構造とすることも好ましい。こ
のように空間部を設ければ、空間部による乱流化により
昇温特性が一層向上する。
【0008】小ハニカム体の軸方向の長さは、5〜15
mmの範囲とするのが望ましい。小ハニカム体の軸方向
の長さが5mmより短くなると製造が困難となり、15
mmより長くなると小ハニカム体内で排気ガス流が整流
されてしまうため充分な効果が得られない。
mmの範囲とするのが望ましい。小ハニカム体の軸方向
の長さが5mmより短くなると製造が困難となり、15
mmより長くなると小ハニカム体内で排気ガス流が整流
されてしまうため充分な効果が得られない。
【0009】
【作用】排気ガスは先ずハニカム体の入口側端面に衝突
して乱流化されてハニカム通路へ進入し、ハニカム通路
壁と衝突しながらハニカム通路を移動する。これにより
排気ガスの熱がハニカム体に伝達され、ハニカム体が昇
温されるのである。ところが本発明の発明者らは、ハニ
カム体内の排気ガス流の状態を鋭意研究した結果、図6
に示すように、排気ガスがハニカム体の入口から約15
mm程度進入すると、ヌッセルド数(Nu)は減少し、
排気ガスからハニカム体への熱伝達量が急激に低下する
ことを見出した。これはハニカム通路内で排気ガス流が
整流されてほぼ層流となることを示している。層流とな
った排気ガスはハニカム通路壁と衝突する確率が小さ
く、熱が伝達されないままにハニカム体出口から排出さ
れてしまい昇温特性の向上が不十分となる。
して乱流化されてハニカム通路へ進入し、ハニカム通路
壁と衝突しながらハニカム通路を移動する。これにより
排気ガスの熱がハニカム体に伝達され、ハニカム体が昇
温されるのである。ところが本発明の発明者らは、ハニ
カム体内の排気ガス流の状態を鋭意研究した結果、図6
に示すように、排気ガスがハニカム体の入口から約15
mm程度進入すると、ヌッセルド数(Nu)は減少し、
排気ガスからハニカム体への熱伝達量が急激に低下する
ことを見出した。これはハニカム通路内で排気ガス流が
整流されてほぼ層流となることを示している。層流とな
った排気ガスはハニカム通路壁と衝突する確率が小さ
く、熱が伝達されないままにハニカム体出口から排出さ
れてしまい昇温特性の向上が不十分となる。
【0010】そこで本発明のメタル担体では、排気ガス
流の最上流部の位置に、軸方向の長さが短い複数個の小
ハニカム体がそれぞれのハニカム通路が互いにずれるよ
うに直列に列設された構成とした。このような構成とし
たことにより、第1の小ハニカム体から出た排気ガスは
まだ充分整流されていない状態、あるいは整流され熱伝
達率が低くなった直後に第2の小ハニカム体へ流入す
る。そして小ハニカム体どうしのハニカム通路は互いに
ずれているので、第1の小ハニカム体から流出した排気
ガスは第2のハニカム体の入口側端面と衝突し、再度乱
流化されて第2の小ハニカム体へ流入する。したがっ
て、小ハニカム体内の排気ガス流は確実に乱流となり、
排気ガスの熱が確実に伝達されるため小ハニカム体群の
昇温特性は極めて高くなる。
流の最上流部の位置に、軸方向の長さが短い複数個の小
ハニカム体がそれぞれのハニカム通路が互いにずれるよ
うに直列に列設された構成とした。このような構成とし
たことにより、第1の小ハニカム体から出た排気ガスは
まだ充分整流されていない状態、あるいは整流され熱伝
達率が低くなった直後に第2の小ハニカム体へ流入す
る。そして小ハニカム体どうしのハニカム通路は互いに
ずれているので、第1の小ハニカム体から流出した排気
ガスは第2のハニカム体の入口側端面と衝突し、再度乱
流化されて第2の小ハニカム体へ流入する。したがっ
て、小ハニカム体内の排気ガス流は確実に乱流となり、
排気ガスの熱が確実に伝達されるため小ハニカム体群の
昇温特性は極めて高くなる。
【0011】これにより小ハニカム体群では早期に触媒
金属の活性温度域に到達し、エンジン始動時の浄化性能
が向上する。そして反応熱が加わってさらに昇温され、
その小ハニカム体群の熱は排気ガスを介して、あるいは
熱伝導により下流側のハニカム体に伝達され、下流側の
ハニカム体も早期に昇温されることとなる。
金属の活性温度域に到達し、エンジン始動時の浄化性能
が向上する。そして反応熱が加わってさらに昇温され、
その小ハニカム体群の熱は排気ガスを介して、あるいは
熱伝導により下流側のハニカム体に伝達され、下流側の
ハニカム体も早期に昇温されることとなる。
【0012】
【実施例】以下、実施例及び比較例により具体的に説明
する。 (実施例1)図1に本発明の一実施例のメタル担体の概
略断面図を示す。このメタル担体は、軸方向の長さが5
mmの小ハニカム体1が4個直列に列設された小ハニカ
ム体群10と、小ハニカム体群10と10mmの空間部
12を隔てて同軸に配置された長さ90mmの大ハニカ
ム体2と、小ハニカム体群10及び大ハニカム体2を収
納する外筒(ケース)3とから構成されている。
する。 (実施例1)図1に本発明の一実施例のメタル担体の概
略断面図を示す。このメタル担体は、軸方向の長さが5
mmの小ハニカム体1が4個直列に列設された小ハニカ
ム体群10と、小ハニカム体群10と10mmの空間部
12を隔てて同軸に配置された長さ90mmの大ハニカ
ム体2と、小ハニカム体群10及び大ハニカム体2を収
納する外筒(ケース)3とから構成されている。
【0013】以下、このメタル担体の製造方法を説明す
ることで、構成の詳細な説明に代える。Al含有フェラ
イト系合金からなる板厚50μmの箔を用い、それぞれ
平板と波板に加工した。そして平板と波板を重ね合わせ
てロール状に巻回し、直径86mmのハニカム体を形成
した。このハニカム体を輪切り状に切断し、長さ5mm
の4個の小ハニカム体1と長さ90mmの1個の大ハニ
カム体2をそれぞれ形成した。
ることで、構成の詳細な説明に代える。Al含有フェラ
イト系合金からなる板厚50μmの箔を用い、それぞれ
平板と波板に加工した。そして平板と波板を重ね合わせ
てロール状に巻回し、直径86mmのハニカム体を形成
した。このハニカム体を輪切り状に切断し、長さ5mm
の4個の小ハニカム体1と長さ90mmの1個の大ハニ
カム体2をそれぞれ形成した。
【0014】次にSUS430から形成された板厚1.
5mm,外径89mm,長さ120mmの円筒状外筒3
を用意し、4個の小ハニカム体1を一端部から、大ハニ
カム体2を他端部から挿入した。そして、耐熱性のNi
系ロウ材4を用いて、高温高真空中で小ハニカム体1及
び大ハニカム体2と外筒3とをロウ付け接合し、本実施
例のタンデム型メタル担体を形成した。小ハニカム体1
は全周をロウ付け接合し、各小ハニカム体1は隙間な
く、かつ互いのハニカム通路がずれるように列設され
た。また大ハニカム体2は、小ハニカム体群10に向か
う端面と反対側端面から30mmの範囲のみを片持ち状
にロウ付け接合し、熱伝導による外筒3への熱損失を極
力少なくした。
5mm,外径89mm,長さ120mmの円筒状外筒3
を用意し、4個の小ハニカム体1を一端部から、大ハニ
カム体2を他端部から挿入した。そして、耐熱性のNi
系ロウ材4を用いて、高温高真空中で小ハニカム体1及
び大ハニカム体2と外筒3とをロウ付け接合し、本実施
例のタンデム型メタル担体を形成した。小ハニカム体1
は全周をロウ付け接合し、各小ハニカム体1は隙間な
く、かつ互いのハニカム通路がずれるように列設され
た。また大ハニカム体2は、小ハニカム体群10に向か
う端面と反対側端面から30mmの範囲のみを片持ち状
にロウ付け接合し、熱伝導による外筒3への熱損失を極
力少なくした。
【0015】次に、活性アルミナ、水、バインダーが混
合されたスラリーを用意し、このメタル担体をスラリー
中に浸漬し余分なスラリーを吹き払い、乾燥後焼成して
活性アルミナからなる触媒担持層を形成した。触媒担持
層の形成量は、小ハニカム体1及び大ハニカム体2とも
それぞれの容積1リットル当たり100gである。その
後、ジニトロジアンミン白金水溶液と塩化ロジウム水溶
液を用い、常法により触媒担持層にPtとRhを担持さ
せた。この触媒金属の担持量は、小ハニカム体1の容積
1リットル当たりPtが10.0g、Rhが0.4gで
あり、大ハニカム体2の容積1リットル当たりPtが
1.5g、Rhが0.4gである。
合されたスラリーを用意し、このメタル担体をスラリー
中に浸漬し余分なスラリーを吹き払い、乾燥後焼成して
活性アルミナからなる触媒担持層を形成した。触媒担持
層の形成量は、小ハニカム体1及び大ハニカム体2とも
それぞれの容積1リットル当たり100gである。その
後、ジニトロジアンミン白金水溶液と塩化ロジウム水溶
液を用い、常法により触媒担持層にPtとRhを担持さ
せた。この触媒金属の担持量は、小ハニカム体1の容積
1リットル当たりPtが10.0g、Rhが0.4gで
あり、大ハニカム体2の容積1リットル当たりPtが
1.5g、Rhが0.4gである。
【0016】上記したタンデム型メタル担体触媒を、排
気量2000cm3 の実機エンジンの排気系に取り付け
た。このとき、小ハニカム体群10が排気ガス流の上流
側に位置し、大ハニカム体2が下流側に位置するように
した。そして上記エンジンを、エンジン回転数1400
rpm、圧力−360mmHg、A/F=14.5の一
定条件で運転し、上記タンデム型メタル担体触媒に排気
ガスを連続的に通過させた。そしてメタル担体触媒前後
のHC濃度を始動時から60秒間ほぼ連続的に測定し、
それらの値から時間ごとのHC浄化率を求めた結果を図
5に示す。 (比較例)図4に示すように、小ハニカム体群10の代
わりに、軸方向の長さが20mmの一体的な中ハニカム
体5を用いたこと以外は実施例と同様の構成である。
気量2000cm3 の実機エンジンの排気系に取り付け
た。このとき、小ハニカム体群10が排気ガス流の上流
側に位置し、大ハニカム体2が下流側に位置するように
した。そして上記エンジンを、エンジン回転数1400
rpm、圧力−360mmHg、A/F=14.5の一
定条件で運転し、上記タンデム型メタル担体触媒に排気
ガスを連続的に通過させた。そしてメタル担体触媒前後
のHC濃度を始動時から60秒間ほぼ連続的に測定し、
それらの値から時間ごとのHC浄化率を求めた結果を図
5に示す。 (比較例)図4に示すように、小ハニカム体群10の代
わりに、軸方向の長さが20mmの一体的な中ハニカム
体5を用いたこと以外は実施例と同様の構成である。
【0017】このメタル担体は、中ハニカム体5が排気
系の上流側となるように配置され、実施例と同様にHC
浄化率が測定された。結果を図5に示す。 (評価)図5より、実施例1のメタル担体は比較例に比
べて早期にHC浄化率の上昇が生じていることがわか
り、実施例1のメタル担体は始動時の排気ガスの浄化に
有効であることが明らかである。 (実施例2)なお、実施例1では小ハニカム体群10と
大ハニカム体2との間に空間部12を設けたが、図2に
示すように複数の小ハニカム体1と大ハニカム体2とを
密接して配置し、空間部をなくすることもできる。 (実施例3)また、図3に示すように小ハニカム体1ど
うしの間にも空間部13を設ければ、空間部13により
乱流化が一層促進され昇温特性が一層向上する。
系の上流側となるように配置され、実施例と同様にHC
浄化率が測定された。結果を図5に示す。 (評価)図5より、実施例1のメタル担体は比較例に比
べて早期にHC浄化率の上昇が生じていることがわか
り、実施例1のメタル担体は始動時の排気ガスの浄化に
有効であることが明らかである。 (実施例2)なお、実施例1では小ハニカム体群10と
大ハニカム体2との間に空間部12を設けたが、図2に
示すように複数の小ハニカム体1と大ハニカム体2とを
密接して配置し、空間部をなくすることもできる。 (実施例3)また、図3に示すように小ハニカム体1ど
うしの間にも空間部13を設ければ、空間部13により
乱流化が一層促進され昇温特性が一層向上する。
【0018】
【発明の効果】すなわち本発明のメタル担体によれば、
排気ガスの熱を有効に上流側のハニカム体に伝達するこ
とができ早期昇温が達成できたため、エンジンコールド
始動時に排出されるHCやCO等の未燃焼ガスの排出が
低減される。
排気ガスの熱を有効に上流側のハニカム体に伝達するこ
とができ早期昇温が達成できたため、エンジンコールド
始動時に排出されるHCやCO等の未燃焼ガスの排出が
低減される。
【図1】本発明の一実施例のメタル担体の概略断面図で
ある。
ある。
【図2】本発明の第2の実施例のメタル担体の概略断面
図である。
図である。
【図3】本発明の第3の実施例のメタル担体の概略断面
図である。
図である。
【図4】比較例のメタル担体の概略断面図である。
【図5】実施例と比較例のメタル担体の、始動後の経過
時間とHC浄化率の関係を示すグラフである。
時間とHC浄化率の関係を示すグラフである。
【図6】ハニカム通路の長さとハニカム通路壁への熱伝
達率との関係を示すグラフである。
達率との関係を示すグラフである。
【符号の説明】 1:小ハニカム体 2:大ハニカム体 3:外筒
(ケース) 4:ロウ材 5:中ハニカム体 12,1
3:空間部
(ケース) 4:ロウ材 5:中ハニカム体 12,1
3:空間部
フロントページの続き (72)発明者 飯田 清三 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 山岸 典生 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 梶 剛三 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 武井 久 静岡県小笠郡大東町千浜7800番地 キャタ ラー工業株式会社内 (72)発明者 大澤 克幸 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 馬場 直樹 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 平板と波板とで形成され多数のハニカム
通路を有するメタルハニカム体を両端が開口した金属ケ
ースに収納してなるメタル担体において、 前記メタルハニカム体の排気ガス流の最上流部の位置に
は、軸方向の長さが短い複数個の小ハニカム体がそれぞ
れの前記ハニカム通路が互いにずれるように直列に列設
されていることを特徴とする排気ガス浄化用メタル担
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4336256A JPH06182220A (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | 排気ガス浄化用メタル担体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4336256A JPH06182220A (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | 排気ガス浄化用メタル担体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06182220A true JPH06182220A (ja) | 1994-07-05 |
Family
ID=18297246
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4336256A Pending JPH06182220A (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | 排気ガス浄化用メタル担体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06182220A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11182230A (ja) * | 1997-12-15 | 1999-07-06 | Shuuetsu Technica:Kk | 排気ガス浄化装置 |
JP2003314267A (ja) * | 2002-04-24 | 2003-11-06 | Nissan Motor Co Ltd | 排気浄化装置 |
JP2003314268A (ja) * | 2002-04-24 | 2003-11-06 | Nissan Motor Co Ltd | 排気浄化装置 |
US7425312B2 (en) | 2002-04-24 | 2008-09-16 | Nissan Motor Co., Ltd. | Hydrocarbon trapping device |
JP2017172517A (ja) * | 2016-03-24 | 2017-09-28 | ヤンマー株式会社 | 触媒反応器及びこれを備えた船舶。 |
WO2017163448A1 (ja) * | 2016-03-24 | 2017-09-28 | ヤンマー株式会社 | 触媒反応器及びこれを備えた船舶 |
-
1992
- 1992-12-16 JP JP4336256A patent/JPH06182220A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11182230A (ja) * | 1997-12-15 | 1999-07-06 | Shuuetsu Technica:Kk | 排気ガス浄化装置 |
JP2003314267A (ja) * | 2002-04-24 | 2003-11-06 | Nissan Motor Co Ltd | 排気浄化装置 |
JP2003314268A (ja) * | 2002-04-24 | 2003-11-06 | Nissan Motor Co Ltd | 排気浄化装置 |
US7425312B2 (en) | 2002-04-24 | 2008-09-16 | Nissan Motor Co., Ltd. | Hydrocarbon trapping device |
JP2017172517A (ja) * | 2016-03-24 | 2017-09-28 | ヤンマー株式会社 | 触媒反応器及びこれを備えた船舶。 |
WO2017163448A1 (ja) * | 2016-03-24 | 2017-09-28 | ヤンマー株式会社 | 触媒反応器及びこれを備えた船舶 |
WO2017163449A1 (ja) * | 2016-03-24 | 2017-09-28 | ヤンマー株式会社 | 触媒反応器及びこれを備えた船舶 |
JP2017172518A (ja) * | 2016-03-24 | 2017-09-28 | ヤンマー株式会社 | 触媒反応器及びこれを備えた船舶。 |
CN108883365A (zh) * | 2016-03-24 | 2018-11-23 | 洋马株式会社 | 催化反应器及具备该催化反应器的船舶 |
US10518217B2 (en) | 2016-03-24 | 2019-12-31 | Yanmar Co., Ltd. | Catalytic reactor and ship provided with same |
US10814274B2 (en) | 2016-03-24 | 2020-10-27 | Yanmar Co., Ltd. | Catalytic reactor and ship provided with same |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4907860B2 (ja) | フィルタ触媒 | |
JP2009285605A (ja) | 排ガス浄化用触媒 | |
JPS6220613A (ja) | パテイキユレ−ト除去用触媒フイルタ | |
JPH06182220A (ja) | 排気ガス浄化用メタル担体 | |
JPH08332350A (ja) | 排ガス浄化用触媒 | |
JPH06205983A (ja) | 排気ガス浄化用触媒 | |
JP2015090139A (ja) | 触媒コンバーター | |
JP3459937B2 (ja) | 排気ガス浄化触媒用メタル担体 | |
JPH08193512A (ja) | 排ガス浄化装置 | |
JPH07279652A (ja) | 排気ガス浄化用触媒装置 | |
US3996740A (en) | Exhaust systems | |
JP3252983B2 (ja) | タンデム型メタル担体触媒 | |
WO2022264936A1 (ja) | 排ガス浄化触媒 | |
JP4722268B2 (ja) | 排気装置 | |
JPH05228375A (ja) | 排ガス浄化触媒用担体構造 | |
JPH09504474A (ja) | 触媒的方法 | |
JPH08144752A (ja) | 多段触媒コンバータ | |
JP2006068679A (ja) | 排ガス浄化用触媒 | |
JPH03157143A (ja) | オートバイの排気ガス浄化用触媒 | |
JPH0549929A (ja) | 排ガス浄化用触媒 | |
JPH02102315A (ja) | パテイキユレート酸化触媒フイルター及び触媒器 | |
JP2005246217A (ja) | 排ガス浄化用触媒 | |
JPH09944A (ja) | 担持量分布付排気触媒 | |
JP3327574B2 (ja) | 自動車排ガス浄化用触媒 | |
JP4619496B2 (ja) | 排気装置 |