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JPH06184108A - 5−クロロオキシインドールの製造方法 - Google Patents

5−クロロオキシインドールの製造方法

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Publication number
JPH06184108A
JPH06184108A JP33585192A JP33585192A JPH06184108A JP H06184108 A JPH06184108 A JP H06184108A JP 33585192 A JP33585192 A JP 33585192A JP 33585192 A JP33585192 A JP 33585192A JP H06184108 A JPH06184108 A JP H06184108A
Authority
JP
Japan
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chloro
chloroacetanilide
mixture
added
aluminum chloride
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Granted
Application number
JP33585192A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3184345B2 (ja
Inventor
Tsuneji Kawamura
恒二 川村
Yoshiyuki Tawara
吉幸 田原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshin Seifun Group Inc
Original Assignee
Nisshin Seifun Group Inc
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Publication date
Application filed by Nisshin Seifun Group Inc filed Critical Nisshin Seifun Group Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 p−クロロ−ω−クロロアセトアニリドを塩
化アルミニウムの存在下にFriedel-Crafts反応によって
閉環して5−クロロオキシインドールを製造するにあた
り、p−クロロ−ω−クロロアセトアニリドに対して3
倍モル以上の塩化アルミニウムを用いることを特徴とす
る5−クロロオキシインドールの製造方法。 【効果】 本発明方法によれば、p−クロロアニリンか
ら容易に得られるp−クロロ−ω−クロロアセトアニリ
ドより5−クロロオキシインドールが容易にしかも高収
率で得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はp−クロロ−ω−クロロ
アセトアニリドをFriedel-Crafts反応によって閉環して
5−クロロオキシインドールを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】5−クロロオキシインドールは心臓薬或
いはリウマチの進行を止める薬効のある薬剤の合成中間
体であり、その製造方法は例えばRobin D. Clarkらに
よる方法(Synthesis, 871, 1991)、Thomas A. Fogli
aらによる方法(J. Org. Chem.33(12), 4440, 1968)、
Bryan B. Molloyらによる方法(U.S. Patent 388223
6)およびA.E. Kellieらによる方法(J. Chem. Soc. 3
809, 1956)等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら上記の
〜の方法は、原料或いは試薬が高価である点、また
は多段階を要する等の欠点がありいずれの方法も工業的
に満足し得るものではない。唯一、の方法が原料的に
は容易かつ安価に入手しうる化合物を用いる方法である
が文献記載の方法は低収率である欠点を有する。すなわ
ち、文献中において、p−クロロ−ω−クロロアセトア
ニリドを塩化アルミニウムと共に225℃で反応させた
場合には変化せず、塩化アルミニウムと共に250℃で
反応させた場合にわずかな収量でしか5−クロロオキシ
インドールが得られない旨の記載がなされている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このの
方法について低収率であるという問題点を解決すべくFr
iedel-Crafts反応の反応条件について鋭意検討を重ねた
結果、p−クロロ−ω−クロロアセトアニリドに対して
3倍モル以上の塩化アルミニウムを作用させれば目的物
が高収率で得られることを見出すと共にさらに種々の検
討を加えて本発明を完成した。
【0005】すなわち本発明はp−クロロ−ω−クロロ
アセトアニリドを塩化アルミニウムを用いるFriedel-Cr
afts反応に付して閉環させて5−クロロオキシインドー
ルを製造するにあたり、p−クロロ−ω−クロロアセト
アニリドに対して3倍モル以上の塩化アルミニウムを用
いることを特徴とするものである。
【0006】すなわち、下記する比較例の記載から明ら
かな如く、p−クロロ−ω−クロロアセトアニリドに対
して1.5倍モルの塩化アルミニウムの使用では反応が
進行せず、p−クロロ−ω−クロロアセトアニリドに対
して3倍モルの塩化アルミニウムの使用によりはじめて
工業的に意味のある収量で目的物の5−クロロオキシイ
ンドールを得ることができたのである(実施例1)。
【0007】本発明で用いられるp−クロロ−ω−クロ
ロアセトアニリドは、p−クロロアニリンとクロルアセ
チルクロライドとの反応より容易に得られ、反応生成物
を特に精製して使用する必要はない。また塩化アルミニ
ウムの使用量はp−クロロ−ω−クロロアセトアニリド
に対して3倍モル以上、通常約3〜8倍モルである。好
ましくは約5〜6倍モル使用される。
【0008】反応温度は通常180〜250℃、好まし
くは220〜230℃である。反応時間は通常2〜5時
間程度である。反応後目的物は常法により、例えば水等
のプロトン性溶媒を加えた後、濾過、分液、抽出等の操
作等を施すことにより取り出すことができる。取り出し
た目的物は再結晶、各種クロマトグラフィー等の操作を
施すことによりさらに精製することもできる。
【0009】
【発明の効果】本発明方法によればp−クロロ−ω−ク
ロロアセトアニリドから5−クロロオキシインドールが
容易にしかも高収率で得られる。
【0010】
【実施例】次に実施例に基づき本発明をより詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0011】実施例 1 1.4gのp−クロロアニリンを25mlのジクロロメタ
ンに溶解し1.2gのトリエチルアミンを加えた。この
混合液を0℃に冷やし、撹拌下1.4gのクロルアセチ
ルクロライドを滴下した。滴下終了後、室温で1時間撹
拌した。その後減圧濃縮によりジクロロメタンを除去し
析出した固体に水酸化ナトリウム水溶液を加え酢酸エチ
ルで抽出した。油層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し濾
過した後減圧濃縮し粗p−クロロ−ω−クロロアセトア
ニリドを得た。得られた粗p−クロロ−ω−クロロアセ
トアニリドに4.5gの塩化アルミニウムを加えよく混
合した。この混合物を230℃で4時間加熱した。放冷
後、水、メタノールを加えた。減圧濃縮によりメタノー
ルを除去した後酢酸エチルで抽出した。油層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥し濾過した後減圧濃縮した。残渣を
シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し0.58g
の5−クロロオキシインドールを得た。p−クロロアニ
リンを基準とした収率は32%であった。
【0012】実施例 2 1.4gのp−クロロアニリンを25mlのジクロロメタ
ンに溶解し1.2gのトリエチルアミンを加えた。この
混合液を0℃に冷やし、撹拌下1.4gのクロルアセチ
ルクロライドを滴下した。滴下終了後、室温で1時間撹
拌した。その後減圧濃縮によりジクロロメタンを除去し
析出した固体に水酸化ナトリウム水溶液を加え酢酸エチ
ルで抽出した。油層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し濾
過した後減圧濃縮し粗p−クロロ−ω−クロロアセトア
ニリドを得た。得られた粗p−クロロ−ω−クロロアセ
トアニリドに7.5gの塩化アルミニウムを加えよく混
合した。この混合物を230℃で4時間加熱した。放冷
後、水、メタノールを加えた。減圧濃縮によりメタノー
ルを除去した後酢酸エチルで抽出した。油層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥し濾過した後減圧濃縮した。残渣を
シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し1.3gの
5−クロロオキシインドールを得た。p−クロロアニリ
ンを基準とした収率は71%であった。
【0013】実施例 3 30gのp−クロロアニリンを300mlのジクロロメタ
ンに溶解し26gのトリエチルアミンを加えた。この混
合液を0℃に冷やし、撹拌下29gのクロルアセチルク
ロライドを滴下した。滴下終了後、室温で1時間撹拌し
た。その後減圧濃縮によりジクロロメタンを除去し析出
した固体に水酸化ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルで
抽出した。油層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し濾過し
た後減圧濃縮し、粗p−クロロ−ω−クロロアセトアニ
リドを得た。得られた粗p−クロロ−ω−クロロアセト
アニリドに157gの塩化アルミニウムを加えよく混合
した。この混合物を230℃で4時間加熱した。その後
冷却せずに液状の混合物を氷水に加え1時間放置した後
固体を濾別した。この固体に500mlの酢酸エチルを加
え熱時濾過をした。濾液を減圧濃縮し酢酸エチルより2
度再結晶することにより24gの5−クロロオキシイン
ドールを得た。p−クロロアニリンを基準とした収率は
61%であった。
【0014】実施例 4 100gのp−クロロ−ω−クロロアセトアニリドに3
30gの塩化アルミニウムを加えよく混合した後、23
0℃に加熱し4時間反応した。放冷後、水、メタノール
を加え、減圧濃縮でメタノールを除去した。これに酢酸
エチルを加え抽出した後、この酢酸エチル層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥し濾過した後、減圧濃縮した。残留
物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、66
gの5−クロロオキシインドールを得た。p−クロロ−
ω−クロロアセトアニリドを基準とした収率は80%で
あった。
【0015】比較例 1 1.4gのp−クロロアニリンを25mlのジクロロメタ
ンに溶解し1.2gのトリエチルアミンを加えた。この
混合液を0℃に冷やし、撹拌下1.4gのクロルアセチ
ルクロライドを滴下した。滴下終了後、室温で1時間撹
拌した。その後減圧濃縮によりジクロロメタンを除去し
析出した固体に水酸化ナトリウム水溶液を加え酢酸エチ
ルで抽出した。油層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し濾
過した後減圧濃縮し粗p−クロロ−ω−クロロアセトア
ニリドを得た。得られた粗p−クロロ−ω−クロロアセ
トアニリドに2.3gの塩化アルミニウムを加えよく混
合した。この混合物を230℃で4時間加熱した。しか
し反応は進行せず目的物を得ることはできなかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 p−クロロ−ω−クロロアセトアニリド
    を塩化アルミニウムの存在下に閉環反応に付して5−ク
    ロロオキシインドールを製造するにあたり、p−クロロ
    −ω−クロロアセトアニリドに対して3倍モル以上の塩
    化アルミニウムを用いることを特徴とする5−クロロオ
    キシインドールの製造方法。
JP33585192A 1992-12-16 1992-12-16 5−クロロオキシインドールの製造方法 Expired - Fee Related JP3184345B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100361974C (zh) * 2005-12-31 2008-01-16 渤海大学 一种合成2-吲哚酮的方法
CN102267934A (zh) * 2010-06-02 2011-12-07 金凯美(大连)医药科技有限公司 一种6-甲氧羰基吲哚酮的制备方法

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CN102267934A (zh) * 2010-06-02 2011-12-07 金凯美(大连)医药科技有限公司 一种6-甲氧羰基吲哚酮的制备方法

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