JPH0614939Y2 - 溶接ボルト溶接装置 - Google Patents
溶接ボルト溶接装置Info
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- JPH0614939Y2 JPH0614939Y2 JP15875788U JP15875788U JPH0614939Y2 JP H0614939 Y2 JPH0614939 Y2 JP H0614939Y2 JP 15875788 U JP15875788 U JP 15875788U JP 15875788 U JP15875788 U JP 15875788U JP H0614939 Y2 JPH0614939 Y2 JP H0614939Y2
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- supply
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Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は溶接ボルトを高い供給精度で、かつ、速い供
給速度で供給して溶接することができる溶接ボルト溶接
装置に関する。
給速度で供給して溶接することができる溶接ボルト溶接
装置に関する。
〈従来の技術〉 従来、ボルトの頭部に突起部を設けた溶接ボルトを、鋼
板部材に溶接する溶接機として、上下に対向する上部電
極と下部電極とを有する抵抗溶接機(以下溶接機と略称
する)が用いられている。
板部材に溶接する溶接機として、上下に対向する上部電
極と下部電極とを有する抵抗溶接機(以下溶接機と略称
する)が用いられている。
一般に、この種の溶接機は、作業能率向上のため、電極
部にパーツフイーダから溶接ボルトを自動的に供給し
て、搬入された溶接ワークに溶接を行うように構成され
ている。
部にパーツフイーダから溶接ボルトを自動的に供給し
て、搬入された溶接ワークに溶接を行うように構成され
ている。
このような溶接ボルト溶接装置としては、実開昭51−
130721号公報や実公昭59−5510号公報に開
示されたものがあげられる。例えば、実開昭51−13
0721号公報に示された装置は、昇降可能な上部電極
を備え、ばね力により溶接ボルトを挟持可能なボルトホ
ルダを上部電極に従動するように配設し、そのボルトホ
ルダにボルト供給管が傾斜して接続されている。そし
て、ボルト供給管より送給された溶接ボルトはボルトホ
ルダにより挟持され、上部電極の下降によりボルトホル
ダを開成して、溶接ボルトを溶接ワークの溶接位置へ供
給して溶接が行われるように構成されている。また、実
公昭59−5510号公報には、上記に加えて、ボルト
供給管の開口面に面して開閉自在なボルトガイド板が設
けられており、送給される溶接ボルトの垂直方向への方
向転換を案内するように構成された装置が開示されてい
る。
130721号公報や実公昭59−5510号公報に開
示されたものがあげられる。例えば、実開昭51−13
0721号公報に示された装置は、昇降可能な上部電極
を備え、ばね力により溶接ボルトを挟持可能なボルトホ
ルダを上部電極に従動するように配設し、そのボルトホ
ルダにボルト供給管が傾斜して接続されている。そし
て、ボルト供給管より送給された溶接ボルトはボルトホ
ルダにより挟持され、上部電極の下降によりボルトホル
ダを開成して、溶接ボルトを溶接ワークの溶接位置へ供
給して溶接が行われるように構成されている。また、実
公昭59−5510号公報には、上記に加えて、ボルト
供給管の開口面に面して開閉自在なボルトガイド板が設
けられており、送給される溶接ボルトの垂直方向への方
向転換を案内するように構成された装置が開示されてい
る。
〈考案が解決しようとする課題〉 一般的にこれらの溶接機は、上下に対向する溶接電極の
下部電極が固定されており、上部電極が上下動して溶接
ワークを挟み、加圧通電して溶接する構造となつてい
る。しかし、軸部の長い溶接ボルトを用いる場合や、凹
凸形状の大きな溶接ワークへの溶接の場合には、溶接ボ
ルトの供給,溶接ワークの搬送移動を容易にするため、
上,下電極が各々上下動して、電極間の間隔を大きくで
きるようにした溶接機が用いられている。
下部電極が固定されており、上部電極が上下動して溶接
ワークを挟み、加圧通電して溶接する構造となつてい
る。しかし、軸部の長い溶接ボルトを用いる場合や、凹
凸形状の大きな溶接ワークへの溶接の場合には、溶接ボ
ルトの供給,溶接ワークの搬送移動を容易にするため、
上,下電極が各々上下動して、電極間の間隔を大きくで
きるようにした溶接機が用いられている。
また、溶接ワークへの溶接ボルトの溶接は、 イ.溶接機の電極部へ溶接ワークを搬入し、所定の位置
決めをした後に、溶接ボルトを供給,装入して溶接す
る。
決めをした後に、溶接ボルトを供給,装入して溶接す
る。
ロ.溶接機の下部電極に溶接ボルトを供給,保持し、そ
の上に溶接ワークを搬入して位置決め溶接する。
の上に溶接ワークを搬入して位置決め溶接する。
の二通りがあり、前者の場合、溶接ボルトは頭部を上
に、軸部を下にして供給をする(これを仮に「下向き供
給」とする)。後者の場合には、溶接ボルトの軸部を上
に、頭部を下にして供給される(これを仮に「上向き供
給」とする)。
に、軸部を下にして供給をする(これを仮に「下向き供
給」とする)。後者の場合には、溶接ボルトの軸部を上
に、頭部を下にして供給される(これを仮に「上向き供
給」とする)。
一方、近時溶接の自動化の進展とともに溶接用ロボツト
が導入され、その特徴である汎用性を活用して使用分野
が拡大している。例えば、スポツト溶接の際の溶接ワー
クの搬入,搬出や位置決めなどは、従来、溶接機に付随
して設けられた搬送装置や位置決め装置によつて行われ
ていたが、こうした装置は、溶接ワークの形状,サイズ
によつて固有のものとなるため、汎用性がなく設備費の
増大となつている。そのため、溶接用ロボツトの精度向
上,小形化の進展に伴い、溶接ワークの搬入搬出,位置
決め等の工程が、上記のような固有の装置から汎用ロボ
ツトに転換されて、より広範な省力,省人化が図られつ
つある。上述のような、溶接ボルトの溶接にロボツト技
術を応用する場合、溶接ボルトを高い供給精度で、か
つ、速い供給速度で供給して溶接することができる溶接
ボルト溶接装置が求められている。
が導入され、その特徴である汎用性を活用して使用分野
が拡大している。例えば、スポツト溶接の際の溶接ワー
クの搬入,搬出や位置決めなどは、従来、溶接機に付随
して設けられた搬送装置や位置決め装置によつて行われ
ていたが、こうした装置は、溶接ワークの形状,サイズ
によつて固有のものとなるため、汎用性がなく設備費の
増大となつている。そのため、溶接用ロボツトの精度向
上,小形化の進展に伴い、溶接ワークの搬入搬出,位置
決め等の工程が、上記のような固有の装置から汎用ロボ
ツトに転換されて、より広範な省力,省人化が図られつ
つある。上述のような、溶接ボルトの溶接にロボツト技
術を応用する場合、溶接ボルトを高い供給精度で、か
つ、速い供給速度で供給して溶接することができる溶接
ボルト溶接装置が求められている。
しかし、従来技術の装置では、以下に述べる問題点があ
り、上記の使用条件に適応できずその解決が大きな課題
となつている。
り、上記の使用条件に適応できずその解決が大きな課題
となつている。
ボルト供給装置(従来例ではボルト供給管とボルトホ
ルダとからなる)が溶接機の上部電極に設けられてお
り、上部電極部の構造が複雑になる。
ルダとからなる)が溶接機の上部電極に設けられてお
り、上部電極部の構造が複雑になる。
上部電極とボルト供給装置とが一体になるため、上,
下電極間の間隔が小さくなり、軸部の長い溶接ボルト
や、多様な溶接ワークの形状に対応することが難しくな
る。
下電極間の間隔が小さくなり、軸部の長い溶接ボルト
や、多様な溶接ワークの形状に対応することが難しくな
る。
上部電極にボルト供給装置を併設するため、両者間に
電気的絶縁を施して、熔接電流の分流を防止しなければ
ならない。
電気的絶縁を施して、熔接電流の分流を防止しなければ
ならない。
ボルト供給装置内で溶接ボルトが方向転換する際、ボ
ルト送給のエア圧力や流量の変動によりボルト送給速度
が変化すると、確実な方向転換ができなくなり、溶接ボ
ルトの傾きや倒れが発生してボルト送給姿勢が安定しな
い。
ルト送給のエア圧力や流量の変動によりボルト送給速度
が変化すると、確実な方向転換ができなくなり、溶接ボ
ルトの傾きや倒れが発生してボルト送給姿勢が安定しな
い。
ボルト送給装置のボルトホルダが、ばね等によつて開
閉されるため、ボルト送給圧が変化した場合、ばねの開
閉力が追随できず溶接ボルトの飛出し,傾きが発生し易
い。
閉されるため、ボルト送給圧が変化した場合、ばねの開
閉力が追随できず溶接ボルトの飛出し,傾きが発生し易
い。
上部電極が、ボルトホルダを貫通して溶接ボルトを押
出すとき、溶接ボルトの挟持が傾いていると、そのまま
押出され適正な供給ができない。
出すとき、溶接ボルトの挟持が傾いていると、そのまま
押出され適正な供給ができない。
上部電極がボルトホルダを貫通する際に、挟持部の爪
などが上部電極に接触するため、上部電極の損傷が早
い。
などが上部電極に接触するため、上部電極の損傷が早
い。
ボルトホルダが溶接ボルトの形状(直径,長さ等)に
よつて専用となるため、汎用性に欠ける。
よつて専用となるため、汎用性に欠ける。
以上のような問題は、溶接機にロボツト技術を応用し
て、多様な溶接ワークの形状に対応して高能率で溶接ボ
ルトの溶接行う場合、大きな障害となつていた。
て、多様な溶接ワークの形状に対応して高能率で溶接ボ
ルトの溶接行う場合、大きな障害となつていた。
この考案は、従来技術の装置の有するこのような問題点
を解決するためになされたものであり、多様な種類の溶
接ボルトに対応できて、その溶接ボルトを高い供給精度
で、かつ、速い供給速度で供給できるとともに、多様な
溶接ワークの形状に対応して溶接することができる、汎
用性の高い溶接ボルト溶接装置を提供することを目的と
するものである。
を解決するためになされたものであり、多様な種類の溶
接ボルトに対応できて、その溶接ボルトを高い供給精度
で、かつ、速い供給速度で供給できるとともに、多様な
溶接ワークの形状に対応して溶接することができる、汎
用性の高い溶接ボルト溶接装置を提供することを目的と
するものである。
〈課題を解決するための手段〉 この考案は上記目的を達成するためになされたものであ
り、 対向する上部電極と下部電極とを有する溶接機と、上記
上部電極と下部電極間の溶接加工部へ溶接ワークを搬入
搬出可能に設けられたロボツトと、溶接ボルトを整列し
て送給するパーツフイーダと、送給された上記溶接ボル
トを上記溶接加工部に供給するボルト供給装置と、を備
え、 上記ボルト供給装置は、上記溶接ボルトを挟持可能なチ
ヤツク部を有し、そのチヤツク部が駆動機構により駆動
されて開閉するとともにその開閉度合を制御可能な開度
制御機構を有する供給ヘツドと、上記供給ヘツドを上記
溶接加工部から離隔した送給位置と溶接加工部との間を
往復移動させる移動機構と、上記パーツフイーダに接続
されたボルト送給管を有し、そのボルト送給管が上記送
給位置と退避位置との間を移動可能に設けられるととも
に上記送給位置において上記溶接ボルトを供給ヘツドへ
送給可能に設けられたボルト送給機構と、を備えた溶接
ボルト溶接装置である。
り、 対向する上部電極と下部電極とを有する溶接機と、上記
上部電極と下部電極間の溶接加工部へ溶接ワークを搬入
搬出可能に設けられたロボツトと、溶接ボルトを整列し
て送給するパーツフイーダと、送給された上記溶接ボル
トを上記溶接加工部に供給するボルト供給装置と、を備
え、 上記ボルト供給装置は、上記溶接ボルトを挟持可能なチ
ヤツク部を有し、そのチヤツク部が駆動機構により駆動
されて開閉するとともにその開閉度合を制御可能な開度
制御機構を有する供給ヘツドと、上記供給ヘツドを上記
溶接加工部から離隔した送給位置と溶接加工部との間を
往復移動させる移動機構と、上記パーツフイーダに接続
されたボルト送給管を有し、そのボルト送給管が上記送
給位置と退避位置との間を移動可能に設けられるととも
に上記送給位置において上記溶接ボルトを供給ヘツドへ
送給可能に設けられたボルト送給機構と、を備えた溶接
ボルト溶接装置である。
〈作用〉 この考案は上記のように構成されたものであり、送給位
置において、パーツフイーダよりボルト送給管を介して
溶接ボルトの送給を受けた供給ヘツドは、そのチヤツク
部が開度制御機構に開度制御された駆動機構に駆動され
て、溶接ボルトを挟持する。
置において、パーツフイーダよりボルト送給管を介して
溶接ボルトの送給を受けた供給ヘツドは、そのチヤツク
部が開度制御機構に開度制御された駆動機構に駆動され
て、溶接ボルトを挟持する。
溶接ボルトを挟持した供給ヘツドは、移動機構により溶
接加工部へ移動し、ボルト送給管は退避位置へ移動す
る。
接加工部へ移動し、ボルト送給管は退避位置へ移動す
る。
供給ヘツドのチヤツク部は、溶接加工部において、開度
制御機構に開度制御された駆動機構に駆動されて溶接ボ
ルトの挟持を解き、溶接ボルトを溶接位置へ供給する。
制御機構に開度制御された駆動機構に駆動されて溶接ボ
ルトの挟持を解き、溶接ボルトを溶接位置へ供給する。
ボルト供給を終つた供給ヘツドは、移動機構により送給
位置へ復帰移動し、チヤツク部は開度制御機構に開度制
御された駆動機構に駆動されて半開状態となる。その半
開状態のチヤツク部に、送給位置へ移動したボルト送給
機構のボルト送給管より溶接ボルトの受渡しを行う。
位置へ復帰移動し、チヤツク部は開度制御機構に開度制
御された駆動機構に駆動されて半開状態となる。その半
開状態のチヤツク部に、送給位置へ移動したボルト送給
機構のボルト送給管より溶接ボルトの受渡しを行う。
一方、ロボツトは、所定のタイミングで溶接ワークを溶
接加工部へ搬入,搬出を行い、溶接機は上,下部電極に
よる溶接ボルト,溶接ワークの加圧,通電により溶接を
行う。
接加工部へ搬入,搬出を行い、溶接機は上,下部電極に
よる溶接ボルト,溶接ワークの加圧,通電により溶接を
行う。
〈実施例〉 以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図はこの考案の溶接ボルト溶接装置の全体構成を示
す斜視図であり、対向する上部電極3と下部電極4とを
有する溶接機1と、上,下部電極3,4間の溶接加工部
5へ溶接ワーク65を搬入,搬出可能に設けられたロボ
ツト6と、溶接ボルト60を整列して送給するパーツフ
イーダ8と、送給された溶接ボルト60を溶接加工部5
に供給するボルト供給装置10とを主体に構成されてい
る。
す斜視図であり、対向する上部電極3と下部電極4とを
有する溶接機1と、上,下部電極3,4間の溶接加工部
5へ溶接ワーク65を搬入,搬出可能に設けられたロボ
ツト6と、溶接ボルト60を整列して送給するパーツフ
イーダ8と、送給された溶接ボルト60を溶接加工部5
に供給するボルト供給装置10とを主体に構成されてい
る。
溶接機1の上部電極3,下部電極4は、フレーム2に各
々シリンダ(図符号省略)によつて上下動可能に支持さ
れており、上部電極3の加圧力が下部電極4の加圧力よ
り大になるように設定されている。
々シリンダ(図符号省略)によつて上下動可能に支持さ
れており、上部電極3の加圧力が下部電極4の加圧力よ
り大になるように設定されている。
この上部電極3の下面中央には、溶接ボルト60の軸部
60aが遊挿可能な直径と深さを有するガイド穴3aが
穿設されている。また、下部電極4の上面中央には、溶
接ボルト60のボルト頭部60bの厚さよりも浅い凹部
4aが、頭部ガイド用として設けられている。なお、溶
接ボルト60の位置決めが、特に精度を要求されない場
合には、凹部4aを設ける必要はなく、下部電極4の上
面は平面でもよい。
60aが遊挿可能な直径と深さを有するガイド穴3aが
穿設されている。また、下部電極4の上面中央には、溶
接ボルト60のボルト頭部60bの厚さよりも浅い凹部
4aが、頭部ガイド用として設けられている。なお、溶
接ボルト60の位置決めが、特に精度を要求されない場
合には、凹部4aを設ける必要はなく、下部電極4の上
面は平面でもよい。
ロボツト6は、溶接ワーク65を把持可能なロボツトハ
ンド7を有する汎用ロボツトであり、溶接機1の溶接加
工部5へ、溶接ワーク65を搬入,搬出可能に配設され
ている。
ンド7を有する汎用ロボツトであり、溶接機1の溶接加
工部5へ、溶接ワーク65を搬入,搬出可能に配設され
ている。
パーツフイーダ8は、多数の溶接ボルト60を所定の向
きに整列して、1個ずつ順次送給可能に構成された汎用
の整列供給装置であり、送給ホース9を介してボルト供
給装置10に接続されている。
きに整列して、1個ずつ順次送給可能に構成された汎用
の整列供給装置であり、送給ホース9を介してボルト供
給装置10に接続されている。
ボルト供給装置10は、第2図,第3図に示すように、
供給ヘツド11と移動機構30とボルト送給機構50と
を備えて構成されており、取付部材59を介して溶接機
1のフレーム2の所定位置に配設されている。
供給ヘツド11と移動機構30とボルト送給機構50と
を備えて構成されており、取付部材59を介して溶接機
1のフレーム2の所定位置に配設されている。
供給ヘツド11は、第5図に示すように対向したチヤツ
ク部12a,12bと、それを開閉駆動する駆動機構で
あるチヤツクシリンダ17と、チヤツクシリンダ17の
開度を制御可能な開度制御機構20等とから構成されて
いる。
ク部12a,12bと、それを開閉駆動する駆動機構で
あるチヤツクシリンダ17と、チヤツクシリンダ17の
開度を制御可能な開度制御機構20等とから構成されて
いる。
チヤツク部12a,12bには、第6図Aに示すように
溶接ボルト60の軸部60aを挟持可能な略V字溝状の
挟持面13a,13bが形成されている。また、その挟
持面13a,13bの下面側には、各々ボルト頭部60
bを受とめ可能な、半割り円錐形凹状のボルト受部14
a,14bが形成されており、上面側にも上記と同様な
ボルト受部15a,15bが形成されている。このチヤ
ツク部12a,12bは、各々受板16a,16bを介
して、後述するロツドプレート18a,18bに固定さ
れている。
溶接ボルト60の軸部60aを挟持可能な略V字溝状の
挟持面13a,13bが形成されている。また、その挟
持面13a,13bの下面側には、各々ボルト頭部60
bを受とめ可能な、半割り円錐形凹状のボルト受部14
a,14bが形成されており、上面側にも上記と同様な
ボルト受部15a,15bが形成されている。このチヤ
ツク部12a,12bは、各々受板16a,16bを介
して、後述するロツドプレート18a,18bに固定さ
れている。
チヤツクシリンダ17は、左右対象的に進退するロツド
17a,17bを有する平行形流体シリンダであり、そ
の作動によりチヤツク部12a,12bを平行移動させ
て、開度駆動するように形成されている。チヤツクシリ
ンダ17のロツド17aにはロツドプレート18aが固
定されており、ロツドプレート18aにはシリンダ固定
板25を介してストツパシリンダ21が取付けられてい
る。一方のロツド17bにはロツドプレート18bが固
定されており、ロツドプレート18bには開閉規制板2
6が固定されている。
17a,17bを有する平行形流体シリンダであり、そ
の作動によりチヤツク部12a,12bを平行移動させ
て、開度駆動するように形成されている。チヤツクシリ
ンダ17のロツド17aにはロツドプレート18aが固
定されており、ロツドプレート18aにはシリンダ固定
板25を介してストツパシリンダ21が取付けられてい
る。一方のロツド17bにはロツドプレート18bが固
定されており、ロツドプレート18bには開閉規制板2
6が固定されている。
ストツパシリンダ21は、開度制御機構20の作動源と
なる流体シリンダであり、その作動軸がチヤツクシリン
ダ17の作動軸と平行して配設されるとともに、その作
動力はチヤツクシリンダ17の作動力よりも大きく、作
動ストロークはチヤツクシリンダ17と同一に設定され
ている。ストツパシリンダ21のロツド21aの先端部
には、縦断面H字状に形成され、所定長の軸部22aを
有するストツパ22が取付けられている。
なる流体シリンダであり、その作動軸がチヤツクシリン
ダ17の作動軸と平行して配設されるとともに、その作
動力はチヤツクシリンダ17の作動力よりも大きく、作
動ストロークはチヤツクシリンダ17と同一に設定され
ている。ストツパシリンダ21のロツド21aの先端部
には、縦断面H字状に形成され、所定長の軸部22aを
有するストツパ22が取付けられている。
開閉規制板26には、所定径の貫通孔26aが穿設され
ており、その貫通孔26aにストツパ22の軸部22a
が嵌通されている。
ており、その貫通孔26aにストツパ22の軸部22a
が嵌通されている。
上記のストツパシリンダ21,ストツパ22およびシリ
ンダ固定板25,開度規制板26により、チヤツクシリ
ンダ17の開閉度合を制御する開度制御機構20が構成
されている。
ンダ固定板25,開度規制板26により、チヤツクシリ
ンダ17の開閉度合を制御する開度制御機構20が構成
されている。
なお、第7図に示すように、チヤツク部12a,12b
の近傍には、溶接ボルト60の送給を検知するための、
透過形光電スイツチからなるボルト送給検知センサ58
a,58bが配設されている。
の近傍には、溶接ボルト60の送給を検知するための、
透過形光電スイツチからなるボルト送給検知センサ58
a,58bが配設されている。
このように構成された供給ヘツド11は、ヘツドホルダ
27を介して移動機構30に固定されている。
27を介して移動機構30に固定されている。
移動機構30は、供給ヘツド11を水平方向(第3図の
左右方向)へ移動させるスライドシリンダ32と、上下
方向に移動させるリフトシリンダ42とを主体に構成さ
れている。
左右方向)へ移動させるスライドシリンダ32と、上下
方向に移動させるリフトシリンダ42とを主体に構成さ
れている。
スライドシリンダ32は流体シリンダからなり、その軸
線を水平方向にしてヘツド支持板33に取付けられてお
り、そのロツド32aの先端部はヘツドホルダ27に固
定されている。ヘツド支持板33には、スライドシリン
ダ32の軸線と平行した1対の軸受34が設けられてい
る。また、上記ヘツドホルダ27には、水平方向に平行
して延びた1対のヘツドガイド28が固定されており、
ヘツドガイド28は軸受34により水平方向へ移動可能
に支持されている。このヘツドガイド28の先端部に
は、捩れを防ぐためのガイド連結板29が固定されてお
り、その固定位置を調整することにより、スライドシリ
ンダ32のストロークの範囲内で、供給ヘツド11の前
進端位置を可変できるように形成されている。
線を水平方向にしてヘツド支持板33に取付けられてお
り、そのロツド32aの先端部はヘツドホルダ27に固
定されている。ヘツド支持板33には、スライドシリン
ダ32の軸線と平行した1対の軸受34が設けられてい
る。また、上記ヘツドホルダ27には、水平方向に平行
して延びた1対のヘツドガイド28が固定されており、
ヘツドガイド28は軸受34により水平方向へ移動可能
に支持されている。このヘツドガイド28の先端部に
は、捩れを防ぐためのガイド連結板29が固定されてお
り、その固定位置を調整することにより、スライドシリ
ンダ32のストロークの範囲内で、供給ヘツド11の前
進端位置を可変できるように形成されている。
更に、ヘツド支持板33には、上下方向の案内用のリフ
トガイド46が垂下状に固定されている。なお、35,
36は、ヘツドガイド28に嵌装されて供給ヘツド11
の前,後進端位置の規定調整用のスペーサである。
トガイド46が垂下状に固定されている。なお、35,
36は、ヘツドガイド28に嵌装されて供給ヘツド11
の前,後進端位置の規定調整用のスペーサである。
リフトシリンダ42は流体シリンダからなり、その軸線
を垂直方向にして基板43に取付けられており、ロツド
42a先端部はヘツド支持板33に固定されている。ま
た、基板43には、リフトシリンダ42の軸線と平行し
た軸受48を有するガイドホルダ47が固定されてお
り、上記リフトガイド46が軸受48を貫通して上下移
動可能に支持されている。なお、基板43は取付部材5
9に固定されている。
を垂直方向にして基板43に取付けられており、ロツド
42a先端部はヘツド支持板33に固定されている。ま
た、基板43には、リフトシリンダ42の軸線と平行し
た軸受48を有するガイドホルダ47が固定されてお
り、上記リフトガイド46が軸受48を貫通して上下移
動可能に支持されている。なお、基板43は取付部材5
9に固定されている。
そして、スライドシリンダ32のロツド32aが後退端
にあつて、リフトシリンダ42のロツド42aが下降端
にあるとき、供給ヘツド11は送給位置にあり、その送
給位置でチヤツク部12a,12bは、上昇位置にある
ボルト送給機構50のボルト送給管51と上下に対向す
るように形成されている(第3図参照)。また、ロツド
32aが前進端にあつてロツド42aが上昇端にあると
きは、供給ヘツド11は第4図に示すように溶接加工部
5に位置し、チヤツク部12a,12bの軸線は、上,
下部電極3,4の軸線と一致するように形成されてい
る。
にあつて、リフトシリンダ42のロツド42aが下降端
にあるとき、供給ヘツド11は送給位置にあり、その送
給位置でチヤツク部12a,12bは、上昇位置にある
ボルト送給機構50のボルト送給管51と上下に対向す
るように形成されている(第3図参照)。また、ロツド
32aが前進端にあつてロツド42aが上昇端にあると
きは、供給ヘツド11は第4図に示すように溶接加工部
5に位置し、チヤツク部12a,12bの軸線は、上,
下部電極3,4の軸線と一致するように形成されてい
る。
ボルト送給機構50は、ボルト送給管51と、それを上
下移動させる送給管シリンダ53等とから構成されてい
る。
下移動させる送給管シリンダ53等とから構成されてい
る。
ボルト送給管51は、溶接ボルト60のボルト頭部60
bの外径より稍大きな内径を有する中空管であり、ホー
ス継手52を介してパーツフイーダ8よりの送給ホース
9に接続されている。また、ボルト送給管51には取付
板54を介して送給管シリンダ53のロツド53a先端
部が固定されている。
bの外径より稍大きな内径を有する中空管であり、ホー
ス継手52を介してパーツフイーダ8よりの送給ホース
9に接続されている。また、ボルト送給管51には取付
板54を介して送給管シリンダ53のロツド53a先端
部が固定されている。
送給管シリンダ53は流体シリンダからなり、その軸線
を垂直方向にして支持板56を介して基板43に取付け
られている。また、取付板54には、ロツド53aに平
行してガイド55が固定されており、ガイド55は支持
板56に設けられた軸受57により、上下移動可能に案
内されている。
を垂直方向にして支持板56を介して基板43に取付け
られている。また、取付板54には、ロツド53aに平
行してガイド55が固定されており、ガイド55は支持
板56に設けられた軸受57により、上下移動可能に案
内されている。
そして、送給管シリンダ53のロツド53aが上昇端に
あるとき、ボルト送給管51は、パーツフイーダ8から
送給される溶接ボルト60を、供給ヘツド11のチヤツ
ク部12a,12bへ受渡し可能な送給位置に位置する
ように形成されている。一方、ロツド53aが下降端に
あるときは、供給ヘツド11の前後移動を防げない退避
位置に位置するように形成されている。
あるとき、ボルト送給管51は、パーツフイーダ8から
送給される溶接ボルト60を、供給ヘツド11のチヤツ
ク部12a,12bへ受渡し可能な送給位置に位置する
ように形成されている。一方、ロツド53aが下降端に
あるときは、供給ヘツド11の前後移動を防げない退避
位置に位置するように形成されている。
上記ボルト供給装置10のチヤツクシリンダ17,スト
ツパシリンダ21,スライドシリンダ32,リフトシリ
ンダ42,送給管シリンダ53は、各々図示しない電磁
切換弁を介して流体圧源に接続されている。
ツパシリンダ21,スライドシリンダ32,リフトシリ
ンダ42,送給管シリンダ53は、各々図示しない電磁
切換弁を介して流体圧源に接続されている。
そして、これらの電磁切換弁、およびボルト送給検知セ
ンサ58a,58b、溶接機1,ロボツト6,パーツフ
イーダ8等は、それぞれ制御装置(図示せず)に接続さ
れて、所定の順序で作動するように構成されている。第
13図は実施例における各部の制御のタイムチヤートで
ある。
ンサ58a,58b、溶接機1,ロボツト6,パーツフ
イーダ8等は、それぞれ制御装置(図示せず)に接続さ
れて、所定の順序で作動するように構成されている。第
13図は実施例における各部の制御のタイムチヤートで
ある。
次にこのように構成された溶接ボルト溶接装置の動作に
ついて説明する。
ついて説明する。
まず、供給ヘツド11による溶接ボルト60の挟持動作
について述べる。
について述べる。
チヤツクシリンダ17は、オン作動により、そのロツド
17a,17bが出側となり左右へ対称的に進出し、オ
フ作動によりロツド17a,17bは入側となり対称的
に後退する。この作動に伴いチヤツク部12,12b
は、各々ロツドプレート18a,18b、受板16a,
16bを介して左右に平行して開閉し、シリンダ固定板
25,開閉規制板26も同様に左右に移動する。
17a,17bが出側となり左右へ対称的に進出し、オ
フ作動によりロツド17a,17bは入側となり対称的
に後退する。この作動に伴いチヤツク部12,12b
は、各々ロツドプレート18a,18b、受板16a,
16bを介して左右に平行して開閉し、シリンダ固定板
25,開閉規制板26も同様に左右に移動する。
いま、チヤツクシリンダ17をオンにして、ストツパシ
リンダ21をオンにすると、ストツパシリンダ21のロ
ツド21aも出側となつて進出し、チヤツク部12a,
12bは左右に大きく離隔して、最大ストロークS3に
なり全開状態となる(第6図A参照)。
リンダ21をオンにすると、ストツパシリンダ21のロ
ツド21aも出側となつて進出し、チヤツク部12a,
12bは左右に大きく離隔して、最大ストロークS3に
なり全開状態となる(第6図A参照)。
このときの開閉規制板26とストツパ22との関係位置
は、第10図に示すように規制板間隔T0をストツパ間
隔T2より小さくなるように設定する。従つて、開閉規
制板26の外側面26bは、ストツパ端面22bに接す
ることなく、軸部22aで自由状態にある。
は、第10図に示すように規制板間隔T0をストツパ間
隔T2より小さくなるように設定する。従つて、開閉規
制板26の外側面26bは、ストツパ端面22bに接す
ることなく、軸部22aで自由状態にある。
チヤツク部12a,12bの全開状態から、ストツパシ
リンダ21をオフに切換えると、ロツド21aが入側に
なり後退する。このため、上記ストツパ間隔T2は小さ
くなるが、規制板間隔T0は変化しないため、ストツパ
端面22bが外側面26bに当接する。このまま、ロツ
ド21aを入側にしているとストツパシリンダ21の作
動力(この場合は引き力)は、チヤツクシリンダ17の
作動力(この場合は押し力)よりも大きいので、ロツド
17a,17bが引戻される状態となり、その結果、チ
ヤツク部12a,12b間の間隔が狭くなる。
リンダ21をオフに切換えると、ロツド21aが入側に
なり後退する。このため、上記ストツパ間隔T2は小さ
くなるが、規制板間隔T0は変化しないため、ストツパ
端面22bが外側面26bに当接する。このまま、ロツ
ド21aを入側にしているとストツパシリンダ21の作
動力(この場合は引き力)は、チヤツクシリンダ17の
作動力(この場合は押し力)よりも大きいので、ロツド
17a,17bが引戻される状態となり、その結果、チ
ヤツク部12a,12b間の間隔が狭くなる。
ストツパシリンダ21による引戻しが完了すると、スト
ツパ間隔は第9図に示すT1となる。そして、チヤツク
部12a,12bの間隔は、溶接ボルト60の軸部60
a外径よりも大きく、ボルト頭部60bの径よりも小さ
い寸法S2の半開状態となり停止する(第6図B参
照)。なお、この間隔S2は、ストツパ22とロツド2
1aとの相対取付位置を変えることにより可変でき、溶
接ボルト60の種類に合せて変更することができる。
ツパ間隔は第9図に示すT1となる。そして、チヤツク
部12a,12bの間隔は、溶接ボルト60の軸部60
a外径よりも大きく、ボルト頭部60bの径よりも小さ
い寸法S2の半開状態となり停止する(第6図B参
照)。なお、この間隔S2は、ストツパ22とロツド2
1aとの相対取付位置を変えることにより可変でき、溶
接ボルト60の種類に合せて変更することができる。
次いで、チヤツクシリンダ17をオフにすると、ロツド
17a,17bはストツパシリンダ21の引戻し力から
開放されて後退し、チヤツク部12a,12bは、互に
中央部で当接して全閉状態となる。このとき、ストツパ
間隔T1は変化しないから、チヤツク部12a,12b
の移動量だけ、開閉規制板26がストツパ22の軸部2
2a上を移動するが、リング部22cに当接することは
ない。
17a,17bはストツパシリンダ21の引戻し力から
開放されて後退し、チヤツク部12a,12bは、互に
中央部で当接して全閉状態となる。このとき、ストツパ
間隔T1は変化しないから、チヤツク部12a,12b
の移動量だけ、開閉規制板26がストツパ22の軸部2
2a上を移動するが、リング部22cに当接することは
ない。
チヤツク部12a,12bで溶接ボルト60を挟持する
のは、この全閉状態で行われる。この場合、溶接ボルト
60を挟持した状態では、挟持面13a,13bが軸部
60aを挟んで保持し、軸部60aの外径に対応した寸
法だけチヤツク部12a,12bが開き、間隔はS1と
なる(第6図C参照)。
のは、この全閉状態で行われる。この場合、溶接ボルト
60を挟持した状態では、挟持面13a,13bが軸部
60aを挟んで保持し、軸部60aの外径に対応した寸
法だけチヤツク部12a,12bが開き、間隔はS1と
なる(第6図C参照)。
また、挟持面13a,13bは平行して対向したV字溝
であるから、溶接ボルト60の軸部60aを均一に安定
して挟持できる。このチヤツク部12a,12bで挟持
できる溶接ボルト60の軸部60aの径は、挟持面13
a,13bに内接する円の最小から最大までの直径に相
当する範囲で適用でき、その変更もストツパ22の取付
位置を変えることによつて簡便に行うことができる。
であるから、溶接ボルト60の軸部60aを均一に安定
して挟持できる。このチヤツク部12a,12bで挟持
できる溶接ボルト60の軸部60aの径は、挟持面13
a,13bに内接する円の最小から最大までの直径に相
当する範囲で適用でき、その変更もストツパ22の取付
位置を変えることによつて簡便に行うことができる。
そして、供給ヘツド11の溶接ボルト60の送給は、チ
ヤツク部12a,12bの半開状態で行う。この半開状
態は、溶接ボルト60の送給とチヤツク部12a,12
bの受渡しを確実にするためのもので、各部は次のよう
な作用をする。
ヤツク部12a,12bの半開状態で行う。この半開状
態は、溶接ボルト60の送給とチヤツク部12a,12
bの受渡しを確実にするためのもので、各部は次のよう
な作用をする。
1)溶接ボルト60の送給時、対向する挟持面13a,1
3bが軸部60a先端部の案内になり、溶接ボルト60
の飛出しや倒れを防止する。
3bが軸部60a先端部の案内になり、溶接ボルト60
の飛出しや倒れを防止する。
2)ボルト送給時、チヤツク部12a,12b下面のボル
ト受部14a,14bがボルト頭部60bの座面を受け
とめ、溶接ボルト60の倒れを防止する。
ト受部14a,14bがボルト頭部60bの座面を受け
とめ、溶接ボルト60の倒れを防止する。
3)供給ヘツド11の構成部材中に、ばねなどの変動する
不確定要素がなく、チヤツク部12a,12bの間隔S
2も、チヤツクシリンダ17,ストツパシリンダ21で
ロツクされて安定して保持される。この間隔S2はスト
ツパ22の取付位置の調整でできるから、送給する溶接
ボルト60に合つた最適な条件を求められる。従つて、
パーツフイーダ8よりのボルト送給圧や送給速度の変動
に関係なく、溶接ボルト60の送給受渡しが確実にでき
る。
不確定要素がなく、チヤツク部12a,12bの間隔S
2も、チヤツクシリンダ17,ストツパシリンダ21で
ロツクされて安定して保持される。この間隔S2はスト
ツパ22の取付位置の調整でできるから、送給する溶接
ボルト60に合つた最適な条件を求められる。従つて、
パーツフイーダ8よりのボルト送給圧や送給速度の変動
に関係なく、溶接ボルト60の送給受渡しが確実にでき
る。
以上のように、この供給ヘツド11は、チヤツクシリン
ダ17とストツパシリンダ21の各々のオン,オフ状態
を組合せることによつて、チヤツク部12a,12bの
開閉動作を行い、溶接ボルト60の挟持と、ボルト受取
時の案内と、解放供給とを、円滑かつ確実にできるとと
もに、多種類の溶接ボルトに対応できる汎用性の高いチ
ヤツク機能を発揮できる。
ダ17とストツパシリンダ21の各々のオン,オフ状態
を組合せることによつて、チヤツク部12a,12bの
開閉動作を行い、溶接ボルト60の挟持と、ボルト受取
時の案内と、解放供給とを、円滑かつ確実にできるとと
もに、多種類の溶接ボルトに対応できる汎用性の高いチ
ヤツク機能を発揮できる。
次に、装置全体の動作を説明する。
溶接ボルト溶接装置の待機状態においては、溶接機1の
上部電極3は上昇位置U0,下部電極4は下降位置D0
にあり、ロボツト6はロボツトハンド7により溶接ワー
ク65を保持して、溶接加工部5の外方に待機してい
る。
上部電極3は上昇位置U0,下部電極4は下降位置D0
にあり、ロボツト6はロボツトハンド7により溶接ワー
ク65を保持して、溶接加工部5の外方に待機してい
る。
また、ボルト供給装置10は、供給ヘツド11のチヤツ
ク部12a,12bが全閉状態で、パーツフイーダ8か
ら送給された溶接ボルト60を挟持している(第7図参
照)。そして、供給ヘツド11は、スライドシリンダ3
2の後退、およびリフトシリンダ42の下降によつて送
給位置にあり、ボルト送給機構50のボルト送給管51
は、下降して第3図の2点鎖線で示す退避位置にある。
ク部12a,12bが全閉状態で、パーツフイーダ8か
ら送給された溶接ボルト60を挟持している(第7図参
照)。そして、供給ヘツド11は、スライドシリンダ3
2の後退、およびリフトシリンダ42の下降によつて送
給位置にあり、ボルト送給機構50のボルト送給管51
は、下降して第3図の2点鎖線で示す退避位置にある。
溶接起動信号が入ると、まず、リフトシリンダ42がオ
ンになり供給ヘツド11が上昇し、リフトシリンダ42
はその上昇位置を保持する。また、上記に僅かに遅れて
スライドシリンダ32がオンになり、供給ヘツド11は
前進を開始する。
ンになり供給ヘツド11が上昇し、リフトシリンダ42
はその上昇位置を保持する。また、上記に僅かに遅れて
スライドシリンダ32がオンになり、供給ヘツド11は
前進を開始する。
このとき、チヤツク部12a,12bの姿勢はヘツドガ
イド28によつて案内され、傾いたり移動方向が変るこ
とはない。そして、ロツド32aは、ガイド連結板29
がスペーサ36に当接したとき前進を停止する。この停
止時に、チヤツク12a,12bに挟持された溶接ボル
ト60は、溶接機1の溶接加工部5に位置し、その軸線
は上,下電極3,4の軸線と一致している(第4図参
照)。
イド28によつて案内され、傾いたり移動方向が変るこ
とはない。そして、ロツド32aは、ガイド連結板29
がスペーサ36に当接したとき前進を停止する。この停
止時に、チヤツク12a,12bに挟持された溶接ボル
ト60は、溶接機1の溶接加工部5に位置し、その軸線
は上,下電極3,4の軸線と一致している(第4図参
照)。
次いで、溶接機1の下部電極4が上昇し、チヤツク部1
2a,12bの下方,溶接ボルト60のボルト頭部60
bから僅かに離れた位置D1で一時停止する(第8図参
照)。
2a,12bの下方,溶接ボルト60のボルト頭部60
bから僅かに離れた位置D1で一時停止する(第8図参
照)。
続いて、ロボツト6が溶接ワーク65を溶接加工部5に
搬入し、その溶接位置である下孔65aを、上方へ突出
している溶接ボルト60の軸部60aに外嵌する。溶接
ワーク65の搬入,外嵌後,上部電極3を下降させる
と、溶接ボルト60の軸部60aの先端部は、上部電極
3のガイド穴3aに嵌入する。そして、上部電極3は溶
接ワーク65の上面に接するか、もしくは、その直前の
位置で停止する。
搬入し、その溶接位置である下孔65aを、上方へ突出
している溶接ボルト60の軸部60aに外嵌する。溶接
ワーク65の搬入,外嵌後,上部電極3を下降させる
と、溶接ボルト60の軸部60aの先端部は、上部電極
3のガイド穴3aに嵌入する。そして、上部電極3は溶
接ワーク65の上面に接するか、もしくは、その直前の
位置で停止する。
次に、チヤツクシリンダ17をオンすると、ロツド17
a,17bが左右に進出するが、ストツパ22の位置は
同じであるため、第8図に示す間隔T3が0になつた所
で止まり、チヤツク部12a,12bは半開になる。こ
れにより溶接ボルト60は、チヤツク部12a,12b
の挟持力が解かれるので、その自重で降下し、僅か下方
に停止している下部電極4の凹部4aに接して止まる
(第9図参照)。このとき、ボルト頭部60bは凹部4
aに嵌つて位置決めされ、降下したときの位置ずれや傾
きが防止される。同時に上部電極3のガイド穴3aと溶
接ワーク65の下穴65aとの軸心も一致するから、溶
接ボルト60を上下で支持して、確実な位置決めができ
る。
a,17bが左右に進出するが、ストツパ22の位置は
同じであるため、第8図に示す間隔T3が0になつた所
で止まり、チヤツク部12a,12bは半開になる。こ
れにより溶接ボルト60は、チヤツク部12a,12b
の挟持力が解かれるので、その自重で降下し、僅か下方
に停止している下部電極4の凹部4aに接して止まる
(第9図参照)。このとき、ボルト頭部60bは凹部4
aに嵌つて位置決めされ、降下したときの位置ずれや傾
きが防止される。同時に上部電極3のガイド穴3aと溶
接ワーク65の下穴65aとの軸心も一致するから、溶
接ボルト60を上下で支持して、確実な位置決めができ
る。
これで、溶接のための溶接ワーク65と溶接ボルト60
の位置が決まつたので、供給ヘツド11を後退動作させ
る。この後退動作に当つて、まず、ストツパシリンダ2
1をオンにし、チヤツク部12a,12bを全開にする
(第10図参照)。これは、後退中に上,下部電極3,
4その他に、チヤツク部12a,12bが干渉するのを
防止するためのものである。
の位置が決まつたので、供給ヘツド11を後退動作させ
る。この後退動作に当つて、まず、ストツパシリンダ2
1をオンにし、チヤツク部12a,12bを全開にする
(第10図参照)。これは、後退中に上,下部電極3,
4その他に、チヤツク部12a,12bが干渉するのを
防止するためのものである。
そして、スライドシリンダ32がオフになり供給ヘツド
11を後退させ、リフトシリンダ42がオフになり供給
ヘツド11は下降して、供給ヘツド11が送給位置へ復
帰する。この供給ヘツド11を下降させるのは、大きな
形状変化のある溶接ワーク65等の場合に、供給ヘツド
11との干渉を避けるように空間を確保するためであ
る。
11を後退させ、リフトシリンダ42がオフになり供給
ヘツド11は下降して、供給ヘツド11が送給位置へ復
帰する。この供給ヘツド11を下降させるのは、大きな
形状変化のある溶接ワーク65等の場合に、供給ヘツド
11との干渉を避けるように空間を確保するためであ
る。
ここから、溶接機1とボルト供給装置10とは並列動作
を行い、溶接機1側の動作から説明する。
を行い、溶接機1側の動作から説明する。
供給ヘツド11の後退を確認(図示しないセンサによ
る)したら、溶接機1の下部電極4が一時停止位置D1
から再度上昇する。そして、ボルト頭部60b,溶接ワ
ーク65を上部電極3との間に挟んで加圧し、溶接電流
を通電して溶接を完了する(第11図参照)。このと
き、上部電極3の加圧力は、下部電極4の加圧力よりも
大きく設定してあるから、下部電極4の加圧力で上部電
極3が押上げられることはない。
る)したら、溶接機1の下部電極4が一時停止位置D1
から再度上昇する。そして、ボルト頭部60b,溶接ワ
ーク65を上部電極3との間に挟んで加圧し、溶接電流
を通電して溶接を完了する(第11図参照)。このと
き、上部電極3の加圧力は、下部電極4の加圧力よりも
大きく設定してあるから、下部電極4の加圧力で上部電
極3が押上げられることはない。
溶接電流の通電が終ると、上部電極3,下部電極4を各
々上昇位置U0,下降位置D0に戻す。
々上昇位置U0,下降位置D0に戻す。
溶接を完了した溶接ワーク65は、ロボツト6により搬
出する。但し、同一の溶接ワーク65に多数個溶接する
場合には、次の溶接の溶接ボルト60を供給するまで、
所定の位置に退避する。
出する。但し、同一の溶接ワーク65に多数個溶接する
場合には、次の溶接の溶接ボルト60を供給するまで、
所定の位置に退避する。
上記溶接と並行してボルト供給装置10は次の動作をす
る。
る。
リフトシリンダ42の下降による送給位置への復帰と同
時に、ストツパシリンダ21をオフにして、チヤツク部
12a,12bを半開にする。
時に、ストツパシリンダ21をオフにして、チヤツク部
12a,12bを半開にする。
次いで、送給管シリンダ53をオンにすると、ボルト送
給管51が上昇し、送給位置であるチヤツク部12a,
12bの下方で停止する(第3図参照)。続いて、溶接
ボルト60を、ボルト頭部60bを後にした姿勢で、送
給ホース9を通して空気圧で圧送する。圧送された溶接
ボルト60は、ボルト送給管51から押出されて、軸部
60aは先端部が半開のチヤツク部12a,12bの間
隙を通つて上面に出る(第12図参照)。このとき、間
隔S2はボルト頭部60bの外径よりも小さいから、溶
接ボルト60がチヤツク部12a,12b上面に飛出る
ことはない。また、チヤツク部12a,12bの下面
は、円錐状のボルト受部14a,14bでボルト頭部6
0bを受止めるので、溶接ボルト60は略直立状態で停
止する。
給管51が上昇し、送給位置であるチヤツク部12a,
12bの下方で停止する(第3図参照)。続いて、溶接
ボルト60を、ボルト頭部60bを後にした姿勢で、送
給ホース9を通して空気圧で圧送する。圧送された溶接
ボルト60は、ボルト送給管51から押出されて、軸部
60aは先端部が半開のチヤツク部12a,12bの間
隙を通つて上面に出る(第12図参照)。このとき、間
隔S2はボルト頭部60bの外径よりも小さいから、溶
接ボルト60がチヤツク部12a,12b上面に飛出る
ことはない。また、チヤツク部12a,12bの下面
は、円錐状のボルト受部14a,14bでボルト頭部6
0bを受止めるので、溶接ボルト60は略直立状態で停
止する。
このとき、ボルト圧送の空気圧は引続いて出されている
から、溶接ボルト60は押上げられてその位置を保つ。
軸部60aの先端部がチヤツク部12a,12bの上面
に飛出すと、ボルト送給検知センサ58a,58bが溶
接ボルト60を検知し、チヤツクシリンダ17をオフに
する。これにより、チヤツク12a,12bは全閉とな
つて溶接ボルト60を挟持する。
から、溶接ボルト60は押上げられてその位置を保つ。
軸部60aの先端部がチヤツク部12a,12bの上面
に飛出すと、ボルト送給検知センサ58a,58bが溶
接ボルト60を検知し、チヤツクシリンダ17をオフに
する。これにより、チヤツク12a,12bは全閉とな
つて溶接ボルト60を挟持する。
チヤツク12a,12bが溶接ボルト60を挟持する
と、送給管シリンダ53がオフになり、ボルト送給管5
1が下降すると同時にボルト圧送の空気圧が止まる(第
7図参照)。
と、送給管シリンダ53がオフになり、ボルト送給管5
1が下降すると同時にボルト圧送の空気圧が止まる(第
7図参照)。
これで、1サイクルの全動作を終了し、再び溶接開始の
起動信号を待つて待機する。
起動信号を待つて待機する。
以上は、溶接機1の下部電極4の上昇が2段動作の場合
について述べたが、形状があまり複雑でない平板状等の
溶接ワーク65に溶接ボルト60を溶接する場合は、
上,下部電極3,4間の間隔が小さくてよいから、上記
のような電極動作を必要としない。このような溶接法を
第14図により説明する。
について述べたが、形状があまり複雑でない平板状等の
溶接ワーク65に溶接ボルト60を溶接する場合は、
上,下部電極3,4間の間隔が小さくてよいから、上記
のような電極動作を必要としない。このような溶接法を
第14図により説明する。
この場合、溶接機1の下部電極4は固定されており、上
下動を行わない。この下部電極4の高さ位置は、チヤツ
ク部12a,12bの下方で、ボルト頭部60aにごく
近い位置、例えば上述の位置D1に設定する。また、溶
接ボルト60の供給は、第7図,第8図,第12図に示
す動作で行われる。
下動を行わない。この下部電極4の高さ位置は、チヤツ
ク部12a,12bの下方で、ボルト頭部60aにごく
近い位置、例えば上述の位置D1に設定する。また、溶
接ボルト60の供給は、第7図,第8図,第12図に示
す動作で行われる。
そして、溶接ワーク65をロボツト6で搬入し、その下
孔65aを溶接ボルト60に外嵌する。
孔65aを溶接ボルト60に外嵌する。
続いて、上部電極3を1段下降させた位置E1で止め
て、溶接ボルト60をガイド穴3aに嵌入する。次い
で、溶接ボルト60の挟持を解き供給ヘツド11を後退
させる。
て、溶接ボルト60をガイド穴3aに嵌入する。次い
で、溶接ボルト60の挟持を解き供給ヘツド11を後退
させる。
次に上部電極3を再下降させ、下部電極4との間に溶接
ワーク65とボルト頭部60bを押圧して溶接を行う。
この場合、溶接ワーク65は、ロボツト6による搬入時
にはチヤツク部12a,12bの上面(ほぼE1の位
置)にあり、溶接時にE2の位置まで下降しなければな
らないから、ロボツトハンド7には、スプリングPなど
のクツシヨンを設けて、上部電極3の動きに追随できる
ようにする。その他は、上述の動作と同一である。
ワーク65とボルト頭部60bを押圧して溶接を行う。
この場合、溶接ワーク65は、ロボツト6による搬入時
にはチヤツク部12a,12bの上面(ほぼE1の位
置)にあり、溶接時にE2の位置まで下降しなければな
らないから、ロボツトハンド7には、スプリングPなど
のクツシヨンを設けて、上部電極3の動きに追随できる
ようにする。その他は、上述の動作と同一である。
更に、この場合に、下部電極4を上下動させれば、上記
溶接機の電極を上下変換したものになるが、制御回路の
切換え等により、上記と同一動作でボルト供給,ワーク
搬出入,溶接を行うことができる。
溶接機の電極を上下変換したものになるが、制御回路の
切換え等により、上記と同一動作でボルト供給,ワーク
搬出入,溶接を行うことができる。
また、上,下部電極3,4が各々1段動作の溶接法も可
能である。この場合の下部電極4の下降側位置は第8図
のD1に設定し、第8図〜第11図の動作に準じて下部
電極4より加圧する。
能である。この場合の下部電極4の下降側位置は第8図
のD1に設定し、第8図〜第11図の動作に準じて下部
電極4より加圧する。
第15図はこの考案の他の実施例におけるボルト供給装
置の側面図であり、溶接ボルトの下向き供給に対応でき
る点に特徴を有する。なお、以下の説明では第1実施例
との重複部分については同一符号を付して説明を省略す
る。
置の側面図であり、溶接ボルトの下向き供給に対応でき
る点に特徴を有する。なお、以下の説明では第1実施例
との重複部分については同一符号を付して説明を省略す
る。
この第2実施例では、第1実施例に対して、ボルト供給
装置10の供給ヘツド11を、上下逆向きにしてヘツド
ホルダ27に取付け、また、ボルト送給機構50は上下
逆向きにして、支持板56Aを介して基板43に固定さ
れている。
装置10の供給ヘツド11を、上下逆向きにしてヘツド
ホルダ27に取付け、また、ボルト送給機構50は上下
逆向きにして、支持板56Aを介して基板43に固定さ
れている。
この場合の溶接機1は、通常の下部電極4固定形でよ
く、下部電極4には、溶接ボルト60の軸部60aが遊
挿可能なガイド穴4bが穿設されている。
く、下部電極4には、溶接ボルト60の軸部60aが遊
挿可能なガイド穴4bが穿設されている。
この実施例では、第15図からまずボルト送給管51が
上昇退避し、供給ヘツド11が前進する。この供給ヘツ
ド11が溶接位置へ前進して、溶接ボルト60をガイド
穴4bへ装入するよう加工する。そして下降端でアンク
ランプして上昇後退する。
上昇退避し、供給ヘツド11が前進する。この供給ヘツ
ド11が溶接位置へ前進して、溶接ボルト60をガイド
穴4bへ装入するよう加工する。そして下降端でアンク
ランプして上昇後退する。
その他、チヤツク部12a,12bの動作や溶接ワーク
65の搬出入を含め、溶接ボルト60の供給精度,供給
速度,汎用性等は第1実施例と同じである。
65の搬出入を含め、溶接ボルト60の供給精度,供給
速度,汎用性等は第1実施例と同じである。
第16〜第18図は、この第2実施例のボルト供給,溶
接動作を示すものであり、第16図は溶接ボルト60の
挟持状態、第17図は溶接ボルト60の供給状態、第1
8図は溶接状態を示している。
接動作を示すものであり、第16図は溶接ボルト60の
挟持状態、第17図は溶接ボルト60の供給状態、第1
8図は溶接状態を示している。
第19図はこの考案の第3の実施例におけるボルト供給
装置の側面図であり、上述のような下穴65aをあける
ことができない溶接ワークへの溶接に適応できる点に特
徴を有する。
装置の側面図であり、上述のような下穴65aをあける
ことができない溶接ワークへの溶接に適応できる点に特
徴を有する。
溶接ボルト60は、一般的にはボルト頭部60bの軸部
60a側に溶接突起を設け、溶接ワーク65の溶接位置
に設けられた下穴65aに、軸部60aを嵌入して溶接
が行われる。しかし、製品の気密性や防水等のために、
予じめ、溶接ワーク65に下穴65aをあけることがで
きない場合がある。そのために、ボルト頭部60bの外
側の面に溶接突起を設けた溶接ボルト60Aが使用され
る。
60a側に溶接突起を設け、溶接ワーク65の溶接位置
に設けられた下穴65aに、軸部60aを嵌入して溶接
が行われる。しかし、製品の気密性や防水等のために、
予じめ、溶接ワーク65に下穴65aをあけることがで
きない場合がある。そのために、ボルト頭部60bの外
側の面に溶接突起を設けた溶接ボルト60Aが使用され
る。
この第3実施例では、第1実施例に対して、ボルト供給
装置10の供給ヘツド11を上下逆向きにしてヘツドホ
ルダ27に取付けられる。また、ボルト送給機構50
は、そのボルト送給管51が、送給位置においてチヤツ
ク部12a,12bのボルト受部15a,15bに対向
するように、支持板56Bによつて基板43に取付けら
れている。
装置10の供給ヘツド11を上下逆向きにしてヘツドホ
ルダ27に取付けられる。また、ボルト送給機構50
は、そのボルト送給管51が、送給位置においてチヤツ
ク部12a,12bのボルト受部15a,15bに対向
するように、支持板56Bによつて基板43に取付けら
れている。
第19図は供給ヘツド11,ボルト送給管51が、とも
に送給位置にある状態を示し、供給ヘツド11は、上昇
してから前進して溶接架工部5へ移動し、ボルト送給管
51は下降して退避する。
に送給位置にある状態を示し、供給ヘツド11は、上昇
してから前進して溶接架工部5へ移動し、ボルト送給管
51は下降して退避する。
この場合は、溶接ボルト60Aの供給は上向き供給てあ
り、下向きのチヤツク部12a,12bの下側から溶接
ボルト60Aを送給して挟持する(第20図参照)。
り、下向きのチヤツク部12a,12bの下側から溶接
ボルト60Aを送給して挟持する(第20図参照)。
そして、固定された溶接機1の下部電極4に、溶接ワー
ク65を位置決めし、その溶接位置上に溶接ボルト60
Aを移送して直立載置する。
ク65を位置決めし、その溶接位置上に溶接ボルト60
Aを移送して直立載置する。
次に、上部電極3を下降させ、ガイド穴3aに溶接ボル
ト60Aを嵌入しながら、チヤツク部12a,12bの
上方側のU1位置に一時停止する(第21図参照)。こ
こで、チヤツク部12a,12bを全開し後退させて
後、上部電極3の一時停止を解き、ボルト頭部60b,
溶接ワーク65を加圧,通電して溶接を完了する(第2
2図参照)。
ト60Aを嵌入しながら、チヤツク部12a,12bの
上方側のU1位置に一時停止する(第21図参照)。こ
こで、チヤツク部12a,12bを全開し後退させて
後、上部電極3の一時停止を解き、ボルト頭部60b,
溶接ワーク65を加圧,通電して溶接を完了する(第2
2図参照)。
なお、この考案は上述の説明および図例に制限されるこ
となく、この考案の技術的思想から逸脱しない範囲にお
いて、その実施態様を変更することができる。
となく、この考案の技術的思想から逸脱しない範囲にお
いて、その実施態様を変更することができる。
〈考案の効果〉 この考案による溶接ボルト溶接装置は、以上のような構
成よりなるものであり、その構成によつて、以下に記載
するような効果を奏する。
成よりなるものであり、その構成によつて、以下に記載
するような効果を奏する。
供給ヘツドを含むボルト供給装置が、溶接機の電極と
分離できるから、自由な電極の形成を行うことができ
る。
分離できるから、自由な電極の形成を行うことができ
る。
供給ヘツドと電極とが接触しない構成なので、電極の
損傷を防止して電極の耐久性を向上させることができ
る。
損傷を防止して電極の耐久性を向上させることができ
る。
ボルト供給装置の溶接機への配置は方向性がなく、溶
接ワークその他の変動に容易に対処でき、最良の作業性
を得ることができる。
接ワークその他の変動に容易に対処でき、最良の作業性
を得ることができる。
溶接ボルトの溶接位置への供給は、直線的に行われ、
その方向転換等の必要がないため、溶接ボルトの倒れな
どの不具合が生じない。従つて、速い供給速度で、安定
してボルト供給をすることができる。
その方向転換等の必要がないため、溶接ボルトの倒れな
どの不具合が生じない。従つて、速い供給速度で、安定
してボルト供給をすることができる。
溶接ボルトを供給する供給ヘツドのチヤツク部は、開
度制御機構により開度制御されて溶接ボルトの挟持,供
給,ボルト受取時の案内が行われ、その構成部材中にば
ね等の不確定要素がないから、ボルト送給圧の変動等に
よる溶接ボルトの飛出しや傾きを回避して、高い供給精
度でボルト供給を行うことができる。
度制御機構により開度制御されて溶接ボルトの挟持,供
給,ボルト受取時の案内が行われ、その構成部材中にば
ね等の不確定要素がないから、ボルト送給圧の変動等に
よる溶接ボルトの飛出しや傾きを回避して、高い供給精
度でボルト供給を行うことができる。
チヤツク部による溶接ボルトの挟持は、対向するV字
溝状の挟持面によつて挟持が行われるため、ボルト軸部
の直径が一定の範囲内であれば、それらの溶接ボルトを
的確に挟持できる汎用性を備えている。また、チヤツク
部の開閉間隔は、溶接ボルトの種類に合せて可変でき、
多種類の溶接ボルトのチヤツク部として共用化すること
が可能である。
溝状の挟持面によつて挟持が行われるため、ボルト軸部
の直径が一定の範囲内であれば、それらの溶接ボルトを
的確に挟持できる汎用性を備えている。また、チヤツク
部の開閉間隔は、溶接ボルトの種類に合せて可変でき、
多種類の溶接ボルトのチヤツク部として共用化すること
が可能である。
供給ヘツドが電極と分離されているので、各種センサ
を設けることが容易となり、溶接ボルトの供給状況を検
知して、高速での適確なボルト供給を行うことができ
る。
を設けることが容易となり、溶接ボルトの供給状況を検
知して、高速での適確なボルト供給を行うことができ
る。
溶接機の電極近傍に空間が確保できるので、複雑な形
状の溶接ワークの搬出入等を容易にして、多様な溶接ワ
ークの形状に対応することができる。また、電極の補
修,交換等を容易にして、作業性の向上を図ることがで
きる。
状の溶接ワークの搬出入等を容易にして、多様な溶接ワ
ークの形状に対応することができる。また、電極の補
修,交換等を容易にして、作業性の向上を図ることがで
きる。
供給ヘツドの取付方向や、溶接ボルトの供給方向を上
下に転換することによつて、溶接ボルトの供給方向(上
向き,下向き)を簡便に変更でき、溶接ボルトの種類,
溶接方法の広範な用途に対応することができる。
下に転換することによつて、溶接ボルトの供給方向(上
向き,下向き)を簡便に変更でき、溶接ボルトの種類,
溶接方法の広範な用途に対応することができる。
以上のように、この溶接ボルト溶接装置によれば、多様
な種類の溶接ボルトに対応できて、その溶接ボルトを高
い供給精度で、かつ、速い供給速度で供給することがで
きるとともに、多様な溶接ワークの形状に対応して溶接
することができ、高い汎用性を発揮することが可能とな
る。
な種類の溶接ボルトに対応できて、その溶接ボルトを高
い供給精度で、かつ、速い供給速度で供給することがで
きるとともに、多様な溶接ワークの形状に対応して溶接
することができ、高い汎用性を発揮することが可能とな
る。
第1図はこの考案の実施例の溶接ボルト溶接装置の全体
構成を示す斜視図、 第2図は同じくボルト供給装置の斜視図、 第3図は供給ヘツドが送給位置にある状態を示すボルト
供給装置の部分断面側面図、 第4図は供給ヘツドが溶接加工部にある状態を示すボル
ト供給装置の側面図、 第5図は供給ヘツドの部分断面正面図、 第6図A−Cはチヤツク部の開閉状態を示す説明図、 第7図ないし第10図および第12図は供給ヘツドの動
作状態を示す説明図、 第11図は同じく溶接状態を示す説明図、 第13図は実施例の装置の制御を示すタイムチヤート
図、 第14図はこの装置での溶接応用例を示す説明図、 第15図は第2実施例におけるボルト供給装置の側面
図、 第16図および第17図は第2実施例の供給ヘツドの動
作状態を示す説明図、 第18図は同じく溶接状態を示す説明図、 第19図は第3実施例におけるボルト供給装置の側面
図、 第20図および第21図は第3実施例の供給ヘツドの動
作状態を示す説明図、 第22図は同じく溶接状態を示す説明図である。 1……溶接機、 3……上部電極、 4……下部電極、 5……溶接加工部、 6……ロボツト、 8……パーツフイーダ、 10……ボルト供給装置、 11……供給ヘツド、 12a,12b……チヤツク部、 17……チヤツクシリンダ(駆動機構)、 20……開度制御機構、 21……ストツパシリンダ、 22……ストツパ、 26……開閉規制板、 30……移動機構、 50……ボルト送給機構、 51……ボルト送給管、 60……溶接ボルト、 65……溶接ワーク。
構成を示す斜視図、 第2図は同じくボルト供給装置の斜視図、 第3図は供給ヘツドが送給位置にある状態を示すボルト
供給装置の部分断面側面図、 第4図は供給ヘツドが溶接加工部にある状態を示すボル
ト供給装置の側面図、 第5図は供給ヘツドの部分断面正面図、 第6図A−Cはチヤツク部の開閉状態を示す説明図、 第7図ないし第10図および第12図は供給ヘツドの動
作状態を示す説明図、 第11図は同じく溶接状態を示す説明図、 第13図は実施例の装置の制御を示すタイムチヤート
図、 第14図はこの装置での溶接応用例を示す説明図、 第15図は第2実施例におけるボルト供給装置の側面
図、 第16図および第17図は第2実施例の供給ヘツドの動
作状態を示す説明図、 第18図は同じく溶接状態を示す説明図、 第19図は第3実施例におけるボルト供給装置の側面
図、 第20図および第21図は第3実施例の供給ヘツドの動
作状態を示す説明図、 第22図は同じく溶接状態を示す説明図である。 1……溶接機、 3……上部電極、 4……下部電極、 5……溶接加工部、 6……ロボツト、 8……パーツフイーダ、 10……ボルト供給装置、 11……供給ヘツド、 12a,12b……チヤツク部、 17……チヤツクシリンダ(駆動機構)、 20……開度制御機構、 21……ストツパシリンダ、 22……ストツパ、 26……開閉規制板、 30……移動機構、 50……ボルト送給機構、 51……ボルト送給管、 60……溶接ボルト、 65……溶接ワーク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田中 哲則 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)考案者 相良 静雄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)考案者 山田 孝洋 愛知県名古屋市中区金山5丁目2番22号 矢島技研株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】対向する上部電極と下部電極とを有する溶
接機と、 前記上部電極と下部電極間の溶接加工部へ溶接ワークを
搬入搬出可能に設けられたロボツトと、 溶接ボルトを整列して送給するパーツフイーダと、 送給された前記溶接ボルトを前記溶接加工部に供給する
ボルト供給装置と、を備え、 前記ボルト供給装置は、 前記溶接ボルトを挟持可能なチヤツク部を有し、そのチ
ヤツク部が駆動機構により駆動されて開閉するとともに
その開閉度合を制御可能な開度制御機構を有する供給ヘ
ツドと、 前記供給ヘツドを前記溶接加工部から離隔した送給位置
と溶接加工部との間を往復移動させる移動機構と、 前記パーツフイーダに接続されたボルト送給管を有し、
そのボルト送給管が前記送給位置と退避位置との間を移
動可能に設けられるとともに前記送給位置において前記
溶接ボルトを供給ヘツドへ送給可能に設けられたボルト
送給機構と、 を備えたことを特徴とする溶接ボルト溶接装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15875788U JPH0614939Y2 (ja) | 1988-12-06 | 1988-12-06 | 溶接ボルト溶接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15875788U JPH0614939Y2 (ja) | 1988-12-06 | 1988-12-06 | 溶接ボルト溶接装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0281777U JPH0281777U (ja) | 1990-06-25 |
JPH0614939Y2 true JPH0614939Y2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=31439374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15875788U Expired - Lifetime JPH0614939Y2 (ja) | 1988-12-06 | 1988-12-06 | 溶接ボルト溶接装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0614939Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2509103B2 (ja) * | 1991-02-23 | 1996-06-19 | 好高 青山 | 部品供給装置 |
JP4849248B2 (ja) * | 2006-12-25 | 2012-01-11 | 好高 青山 | 電気抵抗溶接機用部品供給装置 |
JP5380623B1 (ja) * | 2013-04-24 | 2014-01-08 | ユニプレス九州株式会社 | 2頭型抵抗溶接機 |
JP6548117B2 (ja) * | 2015-08-10 | 2019-07-24 | 青山 省司 | 溶接装置 |
-
1988
- 1988-12-06 JP JP15875788U patent/JPH0614939Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0281777U (ja) | 1990-06-25 |
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