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JPH06147879A - 円筒形状の測定方法 - Google Patents

円筒形状の測定方法

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Publication number
JPH06147879A
JPH06147879A JP29475792A JP29475792A JPH06147879A JP H06147879 A JPH06147879 A JP H06147879A JP 29475792 A JP29475792 A JP 29475792A JP 29475792 A JP29475792 A JP 29475792A JP H06147879 A JPH06147879 A JP H06147879A
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Japan
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measured
measurement
measuring
shape
axial
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JP29475792A
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Hiroaki Shimazutsu
博章 島筒
Masayoshi Hamaoka
正義 浜岡
Kazue Yamasu
和重 弥益
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大型で大重量の測定対象物にも適用すること
ができ、操作性及び測定精度の向上を図った円筒形状の
測定方法を提供する。 【構成】 ほぼ円筒形状をなす測定対象物11の軸線方
向に対してほぼ平行に往復運動可能に設けられた取付台
23に測定対象物11の外周に臨んでその表面凹凸を測
定する3個の変位検出器31,32,33を配置し、取
付台23を測定対象物11の軸線方向に移動させてその
所定距離移動した位置ごとに測定対象物11の周方向全
周にわたっての変化を測定し、この測定値から演算によ
ってその測定位置での測定対象物11の真円度形状g
(θ,X)、平均半径R(X)、軸心ずれ量(e,φ)
を求め、複数の測定位置での真円度形状g(θ,X)、
平均半径R(X)、軸心ずれ量(e,φ)を3次元的に
評価して測定対象物11の円筒形状を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、工作機械用の
スピンドルシャフトや板材圧延用のワークロール、印刷
機用ロールなどの長尺の丸物加工物の円筒形状を測定す
る円筒形状の測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械用のスピンドルシャフトや板材
圧延用のワークロール、印刷機用ロールなどの長尺の丸
物加工物は、一般に、機械構造物の運転精度に大きな影
響を及ぼす部位に用いられており、その加工にあたって
は、高い形状・寸法精度が求められている。
【0003】長尺丸物加工物の形状、精度の重要項目と
して円筒度がある。この円筒度は丸物加工物の軸線方向
に沿った平均半径の変化、真円度形状、中心点の軸心ず
れが総合された3次元的な形状精度であるが、高い測定
精度と簡便な操作性を兼ね備えた測定装置及び測定方法
が実現されていないのが現状である。
【0004】従来の円筒形状の測定装置及び方法として
は、例えば、X,Y,Zの3次元方向への駆動装置及び
その3次元方向への移動量を測定するためのスケールを
有する3次元測定機上に測定対象物を載置し、測定子を
移動させつつスケールによって対象物の3次元輪郭形状
を把握するものがある。また、ほぼ平面をなす基準面上
に測定対象物を載置し、ダイヤルゲージや高さゲージ等
によって基準面と測定対象物の輪郭部とのへだたり量を
測定することによって対象物の3次元的な輪郭形状を把
握するものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来のそれぞれの円筒形状の測定装置及び方法にあって
は、大型で大重量の測定対象物には適用することができ
ず、また、測定手順が煩雑で操作性が良くないと共に高
精度な測定が困難であるという問題があった。
【0006】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、大型で大重量の測定対象物にも適用することが
でき、操作性及び測定精度の向上を図った円筒形状の測
定方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明の円筒形状の測定方法は、ほぼ円筒形状をな
す測定対象物の軸線方向に対してほぼ平行に往復運動可
能に設けられた取付台に前記測定対象物の外周に臨んで
その表面凹凸を測定する3個の変位検出器を前記測定対
象物の軸直角断面上で且つその検出感度方向が互いに所
定の角度をなして前記測定対象物の中心軸近傍で交わる
ように配置し、前記取付台を前記測定対象物の軸線方向
に移動させてその所定距離移動した位置ごとに前記測定
対象物の周方向全周にわたっての変化を測定し、この測
定値から演算によってその測定位置での測定対象物の真
円度形状及び平均半径、軸心ずれ量を求め、前記測定対
象物の軸線方向の複数の測定位置での前記真円度形状及
び平均半径、軸心ずれ量から前記測定対象物の円筒形状
を求めることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】ほぼ円筒形状となる測定対象物の表面の凹凸測
定のため、取付台上に測定対象物の外周に臨んで配置さ
れた3個の変位検出器をガイドレールに沿って対象物の
軸線方向にほぼ平行に移動させ、所定距離移動した位置
ごとに対象物の周方向全周にわたっての対象物表面と変
位検出器配置点とのへだたり量を測定し、その測定値を
演算処理することによって測定時のガイドレールの変形
やうねり及び対象物の回転中の振れ回り誤差の影響を受
けることなく対象物の真円度形状、平均半径、軸心ずれ
量を求めることが可能となり、取付台の所定移動位置で
の対象物の真円度形状、平均半径、軸心ずれ量から対象
物の円筒形状を定めることが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0010】図1に本発明の一実施例に係る円筒形状の
測定方法を実施するための測定装置の要部断面、図2に
その測定装置の概略正面視、図3に円筒形測定対象物の
真円度測定及び平均半径測定の原理を表す説明、図4に
円筒形測定対象物の軸心ずれ測定の原理を表す説明、図
5に円筒形状測定の原理を表す説明を示す。
【0011】図1及び図2に示すように、11は円筒形
状の測定対象物であって、軸方向前後一対の支持用治具
12,13によって周方向回転自在に支持されると共に
軸方向一端部に回転駆動装置14が連結されて駆動回転
できるようになっている。
【0012】本発明の円筒形状の測定方法を実施するた
めの測定装置21はこの測定対象物11に隣接して配設
されており、測定対象物11の軸方向に沿って平行にガ
イドレール22が配置されており、このガイドレール2
2には変位検出器取付台23が往復移動自在に装着され
ている。そして、変位検出器取付台23には一端にモー
タ24が装着されたねじ軸25が係合しており、変位検
出器取付台23はモータ24の駆動によってねじ軸25
が回転することで移動できるようになっている。また、
変位検出器取付台23には測定対象物11の周方向に沿
う弧状の取付部26が一体に形成され、この取付部26
には3個の変位検出器31,32,33が取付けられて
いる。
【0013】而して、モータ24の駆動によりねじ軸2
5を回転させ、変位検出器取付台23と共に3個の変位
検出器31,32,33を測定対象物11の軸方向に沿
って移動させる。このとき、所定の位置で回転駆動装置
14により測定対象物11を回転し、この測定対象物1
1の1回転にわたって表面凹凸を測定する。そして、各
変位検出器31,32,33によって検出された測定値
を演算処理することによって各測定位置での測定対象物
11の真円度形状及び平均半径、軸心ずれ量から円筒形
状をなす測定対象物11の円筒形状を求めることができ
る。
【0014】以下、前述した測定装置21による測定対
象物11の測定原理及び変位検出器31,32,33に
よる測定値の演算処理手順を説明する。
【0015】(1)測定対象物の断面形状の定式化 図3に示すように、測定対象物11の軸心Oを原点とす
る断面形状、即ち、円周上の各点と点Oとのへだたり量
をh(θ,X)とすると、h(θ,X)は下記数式1の
ように表すことができる。
【数1】h(θ,X)=R(X)+g(θ,X)
【0016】ここにR(X)は測定対象物11の平均半
径であり、測定対象物11の軸方向位置Xによって変わ
る値であるためにこのように表現した。また、g(θ,
X)は平均半径R(X)からの偏差として表される測定
対象物11の真円度形状であり、一般に、測定対象物1
1の円周上の位置θと測定対象物11の軸方向の位置X
とによって変わる値であるためにこのように表現した。
【0017】(2)変位検出器での測定値 測定装置21のガイドレール22の変形やうねり、ある
いは測定対象物11が回転するときの振れ回り誤差等に
よって測定対象物11の軸心Oと変位検出器31,3
2,33の感度方向の交点O’との間に相対変位Erが
発生した場合について考える。点OO'Pがなす角度を
τとし、相対変位Erによって生じる被測定点(変位検
出器31,32,33で測定される測定対象物11の円
周上の点)のずれを無視して考えると、変位検出器3
1,32,33の測定値da,db,dcは下記数式2
で与えられる。
【0018】
【数2】 da=h(θ−α,X)+Ka+Ercos(τ−α)
【数3】db=h(θ,X)+Kb+Ercosτ
【数4】 dc=h(θ+β,X)+Kc+Ercos(τ+β)
【0019】ここに、Ka,Kb,Kcはそれぞれ変位
検出器31,32,33の配置点(点O’からのへだた
り量)及び測定時の電気的オフセットによって定まる定
数であり、それぞれの変位検出器31,32,33の取
付状態を変更しないかぎり不変の値である。また、Er
cos(τ−α),Ercosτ,Ercos(τ+β)は相対
変位Erに起因する誤差成分であり、相対変位の量Er
と方向τとの関数である。
【0020】(3)測定値の荷重加算による相対変位に
起因する誤差成分の相殺 定数a=−sinβ/sin(α+β),b=−sinα/sin
(α+β)を設定し、下記数式5,6を満たす定数a,
bを用いて合成測定値Y(θ,X)を計算すると、この
合成測定値Y(θ,X)は下記数式7に示すものとな
る。
【数5】1+acosα+bcosβ=0
【数6】asinα−bsinβ=0
【0021】
【数7】 Y(θ,X)=ada+db+bdc =ah(θ−α,X)+h(θ,X)+bh(θ+β,X) +aKa+Kb+bKc+aErcos(τ−α) +Ercos(τ)+bcos(τ+β) =(1+a+b)R(X)+{ag(θ−α,X) +g(θ,X)+bg(θ+β,X)} +(aKa+Kb+bKc)
【0022】上記数式7からわかるように、合成測定値
Y(θ,X)は相対変位Erに関する項を含んでおら
ず、測定値の荷重計算によって相対変位Erに起因する
誤差がその都度相殺されることがわかる。
【0023】(4)測定対象物の真円度形状の測定 測定対象物11の1回転にわたって得た合成測定値Y
(θ,X)から測定対象物11の真円度形状を求める方
法及び手順において、前記数式1にて表した真円度形状
g(θ,X)を下記数式8のようなフーリエ級数の和の
形で表す。フーリエ級数の各項も実際には軸方向位置X
の関数であるが、ここでは簡単であるためにXは割愛し
て表現した。
【0024】
【数8】
【0025】ここに、Cj ,ψj はそれぞれ真円度形状
のj次成分の振幅と位相ずれである。フーリエ級数の1
次成分(j=1)は断面形状の軸心ずれに起因する成分
であり、点Oを断面形状の最小自乗中心にとれば、Cj
=0となるため、数式8において、j=2からの級数の
和で表した。そして、この数式8を用いることで、合成
測定値Y(θ,X)、即ち、数式7は下記数式9によう
に表すことができる。なお、fj ,δj は角度α,βの
みによって定まる定数であり、下記数式10,11によ
って与えられるものである。
【0026】
【数9】
【0027】
【数10】
【0028】
【数11】
【0029】そして、測定対象物11の1回転にわたっ
て得た合成測定値Y(θ,X)のデータ列の交流成分、
即ち、前記数式9の第3項を下記数式12のようにフー
リエ級数の和の形で表すと、係数の対応関係から数式1
2中の係数Fj ,Gj は数式13,14によって表され
る。そして、この係数Fj ,Gj を用いて真円度形状g
(θ,X)が各数式15によって求められる。
【0030】
【数12】
【0031】
【数13】 Fj =fj j (cosψj cosδj −sinψj sinδj
【0032】
【数14】 Gj =−fj j (sinψj cosδj −cosψj sinδj
【0033】
【数15】
【0034】即ち、下記に示す手順で測定対象物11の
軸方向位置Xにおける真円度形状g(θ,X)を求める
ことが可能となり、しかも、これはガイドレール22の
変形やうねり、測定対象物11の軸心ずれ、振れ回りと
いった機械系の不具合に起因する測定誤差に影響されな
い真の真円度形状である。
【0035】 測定対象物11の1回転にわたって変
位検出器31,32,33により、対象物表面とこの変
位検出器31,32,33の配置点とのへだたり量を測
定する(前述した(1)及び(2)を参照)。なお、こ
の測定は測定対象物11と一定の回転比で回転する図示
しないロータリエンコーダ等からのパルス信号を基準と
して測定対象物11の1回転あたり、例えば、256点
の等回転間隔で変位検出器31,32,33の測定値を
サンプリングすることによって実施することができる。
【0036】 各回転位置ごとに変位検出器31,3
2,33での測定値を荷重加算して合成測定値Y(θ,
X)を求める(前述した(3)参照)。
【0037】 測定対象物11の1回転にわたって得
た合成測定値Y(θ,X)の信号列(例えば、256個
の合成測定値Y(θ,X)からなるデータ列)の交流成
分をフーリエ変換し、そのcos成分及びsin成分の係数F
j ,Gj を求めて前述した数式15から真円度形状g
(θ,X)を求める。
【0038】(5)測定対象物の平均半径の変化量の測
定 前述した数式7からわかるように、合成測定値Y(θ,
X)中には測定対象物11の軸方向位置Xでの平均半径
R(X)に関する項(1+a+b)R(X)と変位検出
器31,32,33の設定条件によって定まる一定項
(aKa+Kb+bKc)と真円度形状に関する項{a
g(θ−α,X)+g(θ,X)+bg(θ+β,
X)}とが含まれている。
【0039】ここで、図3に示すように、真円度形状g
(θ,X)の定義から測定対象物11の全周にわたって
この真円度形状g(θ,X)の平均値は0となるから、
測定対象物11の1回転にわたって十分細かく(実際に
は64〜128電程度)サンプリングして得られた合成
測定値Y(θ,X)のデータ列の平均値は下記数式16
で与えられる。
【0040】
【数16】
【0041】従って、X=Xi の位置での合成測定値の
平均値とX=Xj の位置での合成測定値の平均値との差
を用いてXj の位置での平均半径R(Xj )とXi の位
置での平均半径R(Xi )との差ΔRは下記数式17で
与えられる。
【0042】
【数17】
【0043】即ち、下記の手順で測定対象物11の軸方
向位置Xi ,Xj における平均半径の差を求めることが
可能となり、しかも、これはガイドレール22の変形や
うねり、測定対象物11の軸心ずれ、振れ回りといった
機械系の不具合に起因する測定誤差に影響されない真の
平均半径の変化量である。
【0044】 前述した4項の及びと同一の手順
で合成測定値Y(θ,X)を求める。 測定対象物11の1回転にわたって得た合成測定値
Y(θ,X)の平均値を求める。 測定対象物11の種々の軸方向位置Xi ,Xj ,X
k ・・・での平均値が求まれば、軸方向位置Xi とXj
における平均半径の差ΔRijはXi とXk における平均
半径の差ΔRik等は前述した数式17から求められる。
【0045】(6)測定対象物の軸心ずれ量の測定 測定対象物を1回転させるときの測定対象物11の中心
と回転中心とのずれ量即ち、軸心ずれ量を把握するため
のよく知られている方法(半径法)について説明する。
【0046】図4に示すように、軸方向位置Xにおける
測定対象物11の断面形状の中心O''から距離e、方向
φだけずれている場合、(e,φ)は軸心ずれ量と呼ば
れる。軸心ずれに起因する被測定点のずれを無視して考
えると、図4に示すΔlと図3に示すg(θ,X)とは
等しいから、g(θ,X)の定義からΣ|g(θ,X)
2 を最小にするような円、即ち、ΣΔl2 を最小にす
るような円が最も確からしい平均円(最小自乗中心円)
となる。従って、ΣΔl2 を最小とする(e,φ)が軸
心ずれ量となる。
【0047】下記の手順で(e,φ)を求めることがで
きる。一般にR(X)>>eであり、下記数式18が成
立する。
【0048】
【数18】
【0049】従って、ΣΔl2 は下記数式19によって
与えられ、このΣΔl2 を最小とするe,φの関係とし
て、∂ΣΔl2 /∂e=0,∂ΣΔl2 /∂φ=0の条
件から下記数式20,21が求まる。
【0050】
【数19】
【0051】
【数20】
【0052】
【数21】
【0053】従って、図4において、軸心ずれ量x,y
は、x=ecosφ,y=esinφで与えられ、離散系で表
現すると、変位検出器32での測定値rに対象物の回転
角θから得られるcosθ,sinθを乗じて下記数式22,
23で与えられる。
【0054】
【数22】
【0055】
【数23】
【0056】ここにnは積算したデータのデータ数であ
る。即ち、下記の手順で測定する測定対象物11の軸方
向測定位置Xにおける軸心ずれ量(e,φ)、あるい
は、(x,y)が求まる。ここで、軸心ずれ量の評価に
あたっては回転中心O''の振れ回りに起因する測定誤差
が混入するが、測定対象物11の1回転にわたっての測
定値を加算する過程、即ち、前述した数式22,23に
示すように、測定値×cosθ、測定値×sinθの積算値を
求める過程でその影響は抑制される。
【0057】 測定対象物11の1回転にわたって1
個の変位検出計32での測定値とその測定対象物11の
回転角θから定まるrcosθとrsinθとを積算する。 その積算値と積算データ数nとから前述した数式2
2,23によって軸心ずれ量を求める。
【0058】以上、(1)〜(6)に示したような方法
及び手順によって測定対象物11の軸方向位置Xにおけ
る真円度形状、軸心ずれ量を求めることができ、軸方向
位置Xi ,Xj での平均半径R(X)との差ΔRijを求
めることができる。
【0059】次に、測定対象物11の複数の軸方向位置
i ,Xj ,Xk ・・・でのこれらの各種測定結果から
測定対象物11の円筒形状を求める手順を説明する。図
5に示すように、41は測定対象物11が1回転すると
きの平均的な回転中心軸を示す直線であり、51,5
2,53,54はそれぞれ軸方向位置Xi ,Xj
k,Xl での測定対象物11の真円度形状、平均半
径、軸心ずれ量を示したものである。なお、平均半径
は、X=Xi の位置での平均半径をR(未知のある値)
を基準としてそれからの差分ΔRij,ΔRik,ΔRil
示した。これらの値及び形状を3次元的に評価すること
により測定対象物11の円筒形状を求めることができ
る。
【0060】一般に、円筒形状の評価を行う場合には、
円筒の平均半径Rではなく、半径の変化量ΔRij,ΔR
ik,ΔRilが問題とされるため、本実施例の方法で円筒
形状の評価が可能であるが、どうしてもRに実際の値を
定める必要がある場合には、例えば、X=X0 の位置に
基準となる平均半径を定めておき、それからの差分とし
てΔR0i,ΔR0j,ΔR0k・・・等を求めればよいもの
である。
【0061】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに本発明の円筒形状の測定方法によれば、ほぼ円筒形
状をなす測定対象物の軸線方向に対してほぼ平行に往復
運動可能に設けられた取付台にその測定対象物の外周に
臨んでその表面凹凸を測定する3個の変位検出器を測定
対象物の軸直角断面上で且つその検出感度方向が互いに
所定の角度をなして測定対象物の中心軸近傍で交わるよ
うに配置し、取付台を測定対象物の軸線方向に移動させ
て所定距離移動した位置ごとに測定対象物の周方向全周
にわたっての測定対象物表面と変位検出器配置点とのへ
だたり量の変化を測定し、この測定値を変位検出器の配
置角によって定まる係数を用いて荷重加算することによ
って測定中のガイドレールの変形やうねり、あるいは測
定対象物の軸心ずれや振れ回り等の誤差を受けない測定
対象物の平均半径及び真円度形状を含んだ測定値を得
て、この測定値を演算処理することによって測定位置に
おける測定対象物の真円度形状と測定対象物軸線方向の
半径寸法の変化を求めることができ、更に、3個の変位
検出器中の1個の変位検出器によって測定対象物の軸心
ずれ量を含んだ測定値を得て、この測定値を演算処理す
ることによって測定時の測定対象物の振れ回り誤差の影
響が抑制された測定位置での測定対象物の軸心ずれ量を
求めることができ、取付台を測定対象物の軸線方向にお
ける複数の測定位置での真円度形状、平均半径、軸心ず
れ量を求めることにより、各種の機械系の不具合を含ん
だ比較的簡便な装置構成で測定対象物の円筒形状を高精
度に定めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る円筒形状の測定方法を
実施するための測定装置の要部断面図である。
【図2】測定装置の概略正面図である。
【図3】円筒形測定対象物の真円度測定及び平均半径測
定の原理を表す説明図である。
【図4】円筒形測定対象物の軸心ずれ測定の原理を表す
説明図である。
【図5】円筒形状測定の原理を表す説明図である。
【符号の説明】
11 測定対象物 21 測定装置 22 ガイドレール 23 変位検出器取付台 31,32,33 変位検出器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ円筒形状をなす測定対象物の軸線方
    向に対してほぼ平行に往復運動可能に設けられた取付台
    に前記測定対象物の外周に臨んでその表面凹凸を測定す
    る3個の変位検出器を前記測定対象物の軸直角断面上で
    且つその検出感度方向が互いに所定の角度をなして前記
    測定対象物の中心軸近傍で交わるように配置し、前記取
    付台を前記測定対象物の軸線方向に移動させてその所定
    距離移動した位置ごとに前記測定対象物の周方向全周に
    わたっての変化を測定し、この測定値から演算によって
    その測定位置での測定対象物の真円度形状及び平均半
    径、軸心ずれ量を求め、前記測定対象物の軸線方向の複
    数の測定位置での前記真円度形状及び平均半径、軸心ず
    れ量から前記測定対象物の円筒形状を求めることを特徴
    とする円筒形状の測定方法。
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