JPH06133691A - コーヒーの抽出法 - Google Patents
コーヒーの抽出法Info
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- JPH06133691A JPH06133691A JP31099192A JP31099192A JPH06133691A JP H06133691 A JPH06133691 A JP H06133691A JP 31099192 A JP31099192 A JP 31099192A JP 31099192 A JP31099192 A JP 31099192A JP H06133691 A JPH06133691 A JP H06133691A
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Abstract
水抽出を実現し、コーヒー豆に含まれる炭酸ガス中の香
気成分をも冷水中に溶出できるようにしたコーヒーの抽
出法であり、溶存酸素が2.0ppm以下である脱気処
理冷水を用いて、好ましくは0.5〜2.0kg/cm2 の
加圧下でコーヒーを抽出することを特徴とする。 【効果】抽出効率が良く、コーヒー本来の香気成分を能
率良く回収し、また雑味、イヤ味のないスッキリとした
後味のコーヒー抽出液を得ることができる。
Description
する方法に関する。
広く用いられている。これは熱水の利用により、豆の内
部から炭酸ガスを追い出して豆内部にまで早く熱水が浸
透し、短時間のうちに有効成分を抽出できるからであ
る。しかし熱水による抽出は、直ちに飲用する場合は問
題がないが、製品として市場に流通する場合には、香気
成分の変質や揮散を生じたり、熱と酸素との存在により
酸化を生じるという問題がある。
ように、従来から冷水抽出の技術が存在している。この
冷水抽出では香気成分の変質はほとんど問題にならない
が、冷水が豆内部に浸透するのに時間が掛かり効率的な
抽出ができないため、工業的な抽出法としては必ずしも
望ましくない。
出では、豆の内部に含まれる香気を含む炭酸ガスの存在
を無視してきたが、より高品質のコーヒーを望む消費者
のニーズに応えるためには、入れたてのコーヒーにより
近づけるため、コーヒー豆の香り成分をいかに逃がさず
に抽出するかが課題となっていた。
鑑みなされたものであって、冷水抽出において抽出時間
の短縮を図り、効率のよい抽出を実現するとともに、コ
ーヒー豆に含まれる炭酸ガス中の香気成分をも冷水中に
溶出できるような新規なコーヒーの抽出法の開発を試み
たものである。
コーヒーの抽出法は、溶存酸素が2.0ppm以下であ
る脱気処理冷水を用いてコーヒーを抽出することを特徴
として成るものである。
の抽出法は、前記要件に加え、0.5〜2.0kg/cm2
の加圧下で抽出することを特徴として成るものである。
これら発明により前記目的を達成しようとするものであ
る。
明においてコーヒーの抽出に用いる脱気処理冷水とは、
いかなる手段によるかを問わず溶存酸素が2.0ppm
以下まで脱気されたものをいう。脱気処理の方法は、例
えば水を減圧下に放置したり、一旦煮沸した後冷却する
などの方法を採り得る。因みにこのように脱気処理した
水は、コーヒー豆に含まれる香気成分を含有した炭酸ガ
スを良く溶解することができるとともに、コーヒー豆に
浸透しやすい性質を具えるため、コーヒー豆の香気成分
が生かされた抽出が可能となる。
香気成分の変質や揮散を生じるような熱水に対する意義
であり、0〜30℃の水のほか、それ以上の温度であっ
てもコーヒーの香気成分の変質や揮散を生じない温度帯
であれば冷水の概念に含むものとする。
抽出する場合、窒素等の不活性ガスを用いて0.5〜
2.0kg/cm2 の加圧下で抽出するようにしてもよい。
因みにこのような加圧下においては、コーヒー豆中の香
気成分を含む炭酸ガスが脱気処理冷水に更に良く溶解す
るとともに、脱気処理冷水のコーヒー豆への浸透も効率
を上げることができる。
ーを抽出するようにしたから、コーヒー豆中の香気成分
を含む炭酸ガスが脱気処理冷水に溶解するとともに、脱
気処理冷水が通常の冷水よりも速くコーヒー豆に浸透す
ることができる。また0.5〜2.0kg/cm2 の加圧下
で抽出を行えば、脱気処理冷水のコーヒー豆への浸透が
加速し、冷水でも効率のよい抽出を行うことができる。
より本発明を更に具体的に説明し、比較例と比較する。
プレモ L値24)を粉砕し、コーヒー粒径を0.8mm
以上の荒びきとした。ここでコーヒー粒径を荒びきとし
た理由は、コーヒー豆組織中の香気を回収することを目
的としたためで、細びきにより粉砕作業中にコーヒー豆
組織からの香気成分を失うことをおさえるためである。
このコーヒー豆2kgをドリップ式の密閉型抽出器に入
れ、溶存酸素量2.0〜0.1ppmの範囲にある20
℃の脱気水を13リットル入れ、不活性ガス(窒素ガ
ス)で抽出器内部に0.5〜1kg/cm2 の圧力を20分
間かけ、その後大気圧に戻して所定時間保持した後、抽
出液を得た。
プレモ L値24)を上記実施例同様に0.8mm以上の
荒びきとし、このコーヒー豆2kgをドリップ式の密閉型
抽出器に入れ、所定時間保持した後、コーヒー抽出液を
得た。実施例1と比較例1との比較を表1に示す。
ー粒径をそろえて2kgを密閉型抽出器に入れ、これにコ
ーヒー豆重量の10倍量の脱気水(20℃)を入れ、4
時間の保持時間後、抽出液を払い出し、コーヒー抽出液
を得た。
ー粒径をそろえて2kgを密閉型抽出器に入れ、これにコ
ーヒー豆重量の10倍量の脱気処理していない水(20
℃)を入れ、4時間の保持時間後、抽出液を払い出し、
コーヒー抽出液を得た。実施例2と比較例2において、
抽出後のコーヒー豆及び抽出液の状況を比較した結果を
表2に示し、併せて実施した官能検査の結果を表3に示
す。
ように、各抽出保持時間区において比較すると、脱気操
作、加圧操作を行なったものは、操作しないものと比べ
抽出効率が良い。また本発明では、抽出をする際脱気処
理(脱酸素処理)水を使用するから、表2及び表3から
明らかなように、コーヒー本来の香気成分を能率良く回
収し、また雑味、イヤ味のないスッキリとした後味のコ
ーヒー抽出液を得ることができる。そしてコーヒー豆を
ふんだんに使いイヤ味のない贅沢なコーヒーを製造する
ことができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 溶存酸素が2.0ppm以下である脱気
処理冷水を用いてコーヒーを抽出することを特徴とする
コーヒーの抽出法。 - 【請求項2】 0.5〜2.0kg/cm2 の加圧下で抽出
することを特徴とする請求項1記載のコーヒーの抽出
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31099192A JP3174926B2 (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | コーヒーの抽出法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31099192A JP3174926B2 (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | コーヒーの抽出法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06133691A true JPH06133691A (ja) | 1994-05-17 |
JP3174926B2 JP3174926B2 (ja) | 2001-06-11 |
Family
ID=18011828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31099192A Expired - Lifetime JP3174926B2 (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | コーヒーの抽出法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3174926B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06141776A (ja) * | 1992-11-12 | 1994-05-24 | Pokka Corp | コーヒーの製造法及びコーヒー |
WO2008032452A1 (fr) * | 2006-09-15 | 2008-03-20 | Ito En, Ltd. | Boisson au café conditionnée dans un récipient et procédé de production de celle-ci |
JP2016517695A (ja) * | 2013-05-14 | 2016-06-20 | クラフト・フーズ・アール・アンド・ディ・インコーポレイテッド | コーヒー製品 |
WO2017110781A1 (ja) * | 2015-12-24 | 2017-06-29 | Dic株式会社 | 飲料およびその製造方法 |
-
1992
- 1992-10-26 JP JP31099192A patent/JP3174926B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06141776A (ja) * | 1992-11-12 | 1994-05-24 | Pokka Corp | コーヒーの製造法及びコーヒー |
WO2008032452A1 (fr) * | 2006-09-15 | 2008-03-20 | Ito En, Ltd. | Boisson au café conditionnée dans un récipient et procédé de production de celle-ci |
JP2016517695A (ja) * | 2013-05-14 | 2016-06-20 | クラフト・フーズ・アール・アンド・ディ・インコーポレイテッド | コーヒー製品 |
WO2017110781A1 (ja) * | 2015-12-24 | 2017-06-29 | Dic株式会社 | 飲料およびその製造方法 |
JPWO2017110781A1 (ja) * | 2015-12-24 | 2018-08-09 | Dic株式会社 | 飲料およびその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3174926B2 (ja) | 2001-06-11 |
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