JPH06133334A

JPH06133334A - Ｅｄｔｖテレビジョン信号の記録再生装置

Info

Publication number: JPH06133334A
Application number: JP4278347A
Authority: JP
Inventors: Yasuhiro Hirano; 裕弘平野; Norihiro Suzuki; 教洋鈴木; Masahiro Kageyama; 昌広影山
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1992-10-16
Filing date: 1992-10-16
Publication date: 1994-05-13

Abstract

(57)【要約】【目的】レターボックス方式ＥＤＴＶ，ＮＴＳＣ方式の
いずれのテレビジョン信号も高画質，高精細な画質で録
画するアナログ記録方式の記録再生装置を提供する。【構成】レターボックス方式ＥＤＴＶでは垂直，水平補
強信号の復調処理、ＮＴＳＣ方式ではマスキング処理で
それぞれ生成した画像信号よりアスペクト比１６対９対
応のワイドモードの信号ＹＷ，ＣＷ，アスペクト比４対
３対応の標準モードの信号ＹＳ，Ｃを生成し、使用者が
選択する録画モード信号ＲＭＤにより、いずれかの信号
系列を記録，再生する。【効果】ＮＴＳＣ方式との両立性を有し、かつ、レター
ボックス方式ＥＤＴＶを高精細，高画質に録画する記録
再生装置が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン信号の記録
再生装置に係り、特に、現行ＮＴＳＣ方式、およびレタ
ーボックス方式ＥＤＴＶのいずれのテレビジョン信号も
録画するアナログ記録方式による記録再生装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】現行ＮＴＳＣ方式との両立性を保有し
て、画面のワイド化・高精細化・高画質化を図り、より
高品質な臨場感のあるテレビ画像を提供するＥＤＴＶの
開発が進められている。

【０００３】このうち、レターボックス方式ＥＤＴＶ
は、アスペクト比が４対３とは異なる横長なアスペクト
比の横長画像を画面の上下に無画部領域を設けて送受像
するもので、我国における次世代のテレビ方式として検
討が進められている。

【０００４】このレターボックス方式ＥＤＴＶでは、画
面の上下の無画部領域には垂直方向の解像度の向上を図
るための垂直補強信号，横長画像の領域には水平方向の
解像度の向上を図るための水平補強信号などを重畳して
テレビジョン信号を構成する。そして、受像側ではこれ
らの垂直補強信号，水平補強信号を用いて、高精細なテ
レビ画像を再生する。

【０００５】このレターボックス方式ＥＤＴＶのテレビ
ジョン信号は、現行ＮＴＳＣ方式のテレビジョン信号と
伝送路両立性，受像機両立性がある。このため、現行の
受像機で受信することができ、また、現行の家庭用のＶ
ＣＲなどに録画することも一応可能である。すなわち、
ある程度の画質低下を許容すれば、現行家庭用ＶＣＲな
どの従来技術によるアナログ記録方式の記録再生装置で
もレターボックス方式ＥＤＴＶのテレビジョン信号の録
画はできる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術の記録
再生装置で再生されるテレビジョン信号はジッタを含
み、また、色副搬送波の位相関係が正規の規格とは異な
る非標準の信号である。一方、レターボックス方式ＥＤ
ＴＶでは受像側での垂直補強信号，水平補強信号の復調
に、時系列変換，時間軸伸長，フィールド間演算などの
信号処理を行う必要がある。しかしながら、従来技術の
記録再生装置では再生信号にジッタなどが含まれている
ために上述の信号処理を行うことは不可能に近く、垂直
補強信号，水平補強信号を正しく復調することは困難に
なる。したがって、従来技術による録画ではこれらの補
強信号は用いずに画像再生を行うことになり、解像度の
低下などの画質劣化が発生するという問題がある。

【０００７】本発明の目的は、上記の問題点を解決し、
レターボックス方式ＥＤＴＶのテレビジョン信号を高解
像度の画質で再生し、また、ＮＴＳＣ方式のテレビジョ
ン信号も録画できるアナログ記録方式の記録再生装置を
提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においてはレターボックス方式ＥＤＴＶのテ
レビジョン信号に対して垂直補強信号，水平補強信号を
用いた復調処理を行った画像信号系列に変換し、この変
換した画像信号系列を記録する手段を採用した。また、
本発明においては、アスペクト比が４対３，１６対９の
画面に対応した標準モード，ワイドモードの２種類の録
画モードを設け、ＮＴＳＣ，レターボックス方式ＥＤＴ
Ｖのテレビジョン信号に対し各モードに適したマスキン
グ処理を行った画像信号系列に変換して記録する手段を
採用した。

【０００９】

【作用】レターボックス方式ＥＤＴＶの入力テレビジョ
ン信号はジッタのない標準形態の信号であるため、重畳
された垂直補強信号，水平補強信号は元の垂直高域成
分，水平高域成分に正しく復調することができる。そし
て、これら高域成分を横長画像部の信号に加算して得ら
れる高精細な画像信号系列に対して記録・再生を行う。
したがって、従来技術とは異なり、本発明においては再
生信号に対して垂直補強信号，水平補強信号の復調処理
が不要であり、ジッタを含むものの高精細な画像信号系
列を再生することができる。

【００１０】また、本発明においては、所有する受像機
のアスペクト比に応じて標準モード，ワイドモードのい
ずれかを選択して録画するため、アスペクト比が４対
３，１６対９のいずれの受像機でも最適な形態でＮＴＳ
Ｃ，レターボックス方式EDTVの録画画像を受像すること
ができる。

【００１１】

【実施例】本発明の一実施例を図１に示す全体ブロック
構成図により説明する。

【００１２】入力テレビジョン信号ＶＳ（ＮＴＳＣ又は
レターボックス方式ＥＤＴＶ信号）は、Ａ／Ｄ変換部１
で例えばＮＴＳＣ方式の色副搬送波ｆscの４倍の周波数
で標本化を行い、ディジタルの信号ＶＳＤに変換する。

【００１３】補助信号復調部２では、レターボックス方
式ＥＤＴＶの画面の上下の無画部領域に重畳された垂直
補強信号の分離，復調の信号処理を行い、輝度の垂直高
域成分ＶＨを復調する。

【００１４】画信号復調部３では、輝度・色信号分離，
色復調、およびレターボックス方式ＥＤＴＶの横長画像
部に重畳された水平補強信号の分離，復調の信号処理を
行い、輝度信号Ｙ，色差信号ＩＱ、および色信号Ｃを生
成する。

【００１５】３〜４変換部４では、アスペクト比１６対
９の全画面にテレビジョン方式EDTVの横長画像部を表示
するため、輝度信号に対して垂直高域成分ＶＨを使用し
た走査線数の３〜４変換の信号処理を行う。そして、Ｎ
ＴＳＣ方式と同一な走査形態(走査線数５２５本，３０
フレーム，２：１インタレース走査)の有効画素走査線
数４８０本の輝度信号ＹＷＥを生成する。また、３〜４
変換部７では色差信号Ｉ，Ｑに対して走査線数の３〜４
変換、および色変調の信号処理を行い、ＮＴＳＣ方式と
同一な走査形態の有効画素走査線数が４８０本の色信号
ＣＷＥを生成する。

【００１６】時間軸圧縮部５では、アスペクト比１６対
９の画面の両サイドにマスキング領域を設けてＮＴＳＣ
方式のアスペクト比４対３の画像を表示するため、水平
方向の画素数の４〜３変換、および時間軸圧縮（３／
４），時系列変換，マスキング処理などの信号処理を行
い、ＮＴＳＣ方式に対応する輝度信号ＹＷＮ，色信号Ｃ
ＷＮを生成する。

【００１７】一方、マスキング部６では、アスペクト比
４対３の画面の上下の無画部領域をマスキング処理した
レターボックス方式ＥＤＴＶの横長画像を表示するた
め、輝度信号に対して画面の上下の無画部領域のマスキ
ング処理を行い、ＮＴＳＣ方式と同一な走査形態の有効
画素走査線数が３６０本の輝度信号ＹＳＥを生成する。

【００１８】選択回路８では、入力テレビジョン信号が
レターボックス方式ＥＤＴＶの場合には信号ＹＷＥ，Ｃ
ＷＥ，ＮＴＳＣ方式の場合には信号ＹＷＮ，Ｙ，ＣＷＮ
を選択してそれぞれ信号ＹＷ，ＹＳ，ＣＷとして出力す
る。なお、この選択制御は、識別部９において入力テレ
ビジョン信号の識別信号の有無を検出して生成する制御
信号ＶＳＭＤにより行う（レターボックス方式ＥＤＴＶ
のテレビジョン信号ではＮＴＳＣ方式との判別が可能な
識別信号が付加されている。）。

【００１９】一方、選択回路１０では、使用者が所有す
る受像機の形態に応じて選択する標準モードかワイドモ
ードの録画モード信号ＲＭＤにより、アスペクト比１６
対９の受像機に対応するワイドモードでは信号ＹＷ，Ｃ
Ｗ、アスペクト比４対３の受像機に対応する標準モード
では信号ＹＳ，Ｃを選択して出力する。

【００２０】これらの信号は、Ｄ／Ａ変換部１１でアナ
ログ信号ＲＹ，ＲＣに変換し、記録変調部１２に入力す
る。また、入力テレビジョン信号がＳモード信号（輝度
信号と色信号の２種類の信号で構成）の場合には、この
信号が記録変調部１２に入力される。

【００２１】記録変調部１２では、従来技術と同様なア
ナログ記録の例えばカラーアンダ方式の記録を行うに必
要な所定の信号処理を行う。そして、記録アンプ１３を
通して記録媒体１４に信号を記録する。

【００２２】以上で同図（ａ）に示す記録部の説明を終
え、つぎに同図（ｂ）の再生部を説明する。記録媒体１
４より再生した信号はプリアンプ１５で増幅し、再生復
調部１６に入力する。

【００２３】再生復調部１６では、記録部とは逆の所定
の信号処理を行い、輝度信号Ｙ，色信号Ｃを復調する。
そして、加算回路１７では輝度信号と色信号を加算し
て、コンポジット形態の信号に変換する。

【００２４】プロセス部１８，１９では、所定の同期信
号，バースト信号、などの付加を行い、コンポジット形
態の出力テレビジョン信号ＶＳＯ，Ｓモード信号の出力
テレビジョン信号をつくる。

【００２５】図２は、本発明において得られる録画画像
の形態図である。アスペクト比４対３の受像機に対応す
る標準モードによる録画では、ＮＴＳＣ方式のテレビジ
ョン信号は有効画素走査線数が４８０本の画像，レター
ボックス方式ＥＤＴＶのテレビジョン信号は画面の上下
を特定の信号でマスキング処理した有効画素走査線数が
３６０本の画像で再生する。

【００２６】一方、アスペクト比１６対９の受像機に対
応するワイドモードよる録画では、ＮＴＳＣ方式のテレ
ビジョン信号は画面の両サイドを特定の信号でマスキン
グ処理した有効画素走査線数が４８０本の画像，レター
ボックス方式ＥＤＴＶのテレビジョン信号は有効画素走
査線数が４８０本の画像で再生する。

【００２７】なお、いずれのモードも、走査形態はＮＴ
ＳＣ方式と同一の走査線数５２５本，３０フレーム，
２：１のインタレース走査である。

【００２８】以下では、本実施例における各ブロック部
について説明する。

【００２９】はじめに、３〜４変換部について図３〜図
５により説明する。図３は、走査線数の３〜４変換の信
号処理の概要を示したものである。同図（ａ）に示す様
に、有効画素走査線数が３６０本（以下３６０Ｉ系と略
称）の３本の走査線ｘ，ｙ，ｚの信号をもとに、有効画
素走査線数が４８０本（以下４８０Ｉ系と略称）の４本
の走査線ａ，ｂ，ｃ，ｄの信号を生成する。この走査線
の３〜４変換に使用する変換マトリクスの一例を同図
（ｂ）に示す。輝度信号の低域成分に関しては、レター
ボックス方式ＥＤＴＶの送像側の４〜３変換で使用する
変換行列の逆行列と走査線ｘ，ｙ，ｚおよび垂直高域成
分ＶＨの信号とのマトリクス演算によって走査線ａ，
ｂ，ｃ，ｄの信号成分を生成する。一方、輝度信号の高
域成分（１ＭＨｚ以上）と色差信号に関しては、例えば
直線補間の特性の変換マトリクスによる演算で走査線
ａ，ｂ，ｃ，ｄの信号成分を生成する。

【００３０】図４は、輝度信号に対する３〜４変換部４
の一実施例を示し、同図（ａ）は構成、（ｂ）は信号処
理の動作説明図である。

【００３１】ＲＡＭ２０には、信号Ｙ（３６０Ｉ系）の
走査線ｘ，ｙ，ｚの信号がＷＴ動作によって書き込まれ
る。一方、この読み出しは４走査線期間を周期に走査線
ｘ，ｙ，ｚの信号を読み出すＲＤ動作で行い、信号ＹＲ
Ｄを生成する。そして、変換マトリクス演算部２１，２
２ではそれぞれ図３（ｂ）の（２）、および（１）に示
した変換マトリクスによる演算を行う。そして、ＨＰＦ
回路２３では高域成分（１ＭＨｚ以上）、ＬＰＦ回路２
４では低域成分（１ＭＨｚ以下）を抽出し、加算回路２
５で両者を加算する。そして、走査線の３〜４変換によ
り４８０Ｉ系に変換した輝度信号ＹＷＥを生成する。

【００３２】図５は、色差信号に対する３〜４変換部７
の一実施例である。色差信号Ｉ，Ｑ（３６０Ｉ系）の信
号に対して、ＲＡＭ２０，変換マトリクス演算部２１で
図４と同様な信号処理の動作を行い、４８０Ｉ系に変換
した色差信号ＩＷ，ＱＷを生成する。そして、色変調部
２６では色副搬送波ｆscによる直交振幅変調を行い、４
８０Ｉ系の色信号ＣＷＥを生成する。

【００３３】つぎに、時間軸圧縮部について図６〜図８
で説明する。まず、図６により信号処理の概要を述べ
る。同図（ａ）に示す様に標本点の４〜３変換の信号処
理で時間軸の３／４倍圧縮を図る。すなわち、４個の標
本点Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄの画素より３個の標本点Ｘ，Ｙ，Ｚ
の画素の信号系列を生成する。そして、この信号系列の
時間軸を３／４倍に圧縮して、時間軸圧縮の信号処理を
実現する。同図（ｂ）は、この標本点の４〜３変換を直
線補間の特性で実現する場合の変換マトリクスである。

【００３４】図７は、輝度信号に対するこの時間軸圧縮
部５の一実施例である。変換マトリクス演算部２７では
図６（ｂ）に示した変換マトリクスにより標本点の４〜
３変換処理を行い、例えば１走査線の有効画素数が７６
８個の信号Ｙより、有効画素数が５７６（７６８×３／
４）の４〜３変換した画素Ｘ，Ｙ，Ｚの信号を生成す
る。そして、同図に示すＷＴ動作によって、ＲＡＭ２８
に４〜３変換した画素Ｘ，Ｙ，Ｚの信号を書き込む。一
方、ＲＡＭ２８からはＲＤ動作により連続して読み出
し、時間軸を３／４倍圧縮した有効画素数が５７６個の
信号ＹＴＣを生成する。選択回路２９では、信号ＹＴＣ
のない斜線部の領域の期間では特定値（例えば黒、ある
いはグレー）のマスキング信号ＹＭＳＫを選択して出力
し、画面の両サイドがマスキング処理され、時間軸を３
／４倍圧縮した輝度信号ＹＷＮを生成する。

【００３５】色差信号に対する時間軸圧縮部５の一実施
例を図８に示す。色差信号Ｉ，Ｑに対して、変換マトリ
クス演算部２７，ＲＡＭ２８，選択回路２９では図７の
実施例と同様な信号処理を行い、画面の両サイドがマス
キング信号ＣＭＳＫ（例えば無彩色に対応した信号）で
マスキング処理され、時間軸が３／４倍圧縮した信号を
生成する。そして、色変調部２６では色副搬送波ｆscに
よる直交振幅変調を行い、色信号ＣＷＮを生成する。

【００３６】つぎに、画信号復調部３の一実施例を図９
に示す。ＹＣ分離部３０では、例えば水平・垂直の２次
元の周波数領域での輝度信号と色信号の分離処理を行
い、輝度成分ＳＹ，色成分ＳＣを抽出する。色復調部３
１では色副搬送波ｆscによる同期検波を行い、色差信号
Ｉ，Ｑを生する。また、遅延回路３２では色復調の信号
処理による時間遅延を調整し、輝度信号Ｙ，色信号Ｃを
生成する。

【００３７】図１０は、この画信号復調部３の他の一実
施例で、レターボックス方式EDTVの横長画像部に水平補
強信号を重畳したテレビジョン信号に好適なものであ
る。

【００３８】ＹＣ分離部３０では、例えば水平・垂直・
時間の３次元の周波数領域での輝度信号，色信号の分離
処理を行い、輝度成分ＳＹ，色成分ＳＣを分離する。色
成分ＳＣは色復調部３１で色副搬送波ｆscによる同期検
波を行い、色差信号Ｉ，Ｑを生成する。水平補強信号分
離部３３では、水平・垂直・時間の３次元の周波数領域
で横長画像部に重畳された水平補強信号ＨＨを抽出す
る。なお、ＮＴＳＣ方式のテレビジョン信号では水平補
強信号ＨＨは存在しない。したがって、制御信号ＶＳＭ
ＤによりＮＴＳＣ方式のテレビジョン信号の場合には零
成分の信号をＨＨとして出力する。復調部３４では副搬
送波μ₀による同期検波を行い、輝度の水平高域成分Ｙ
Ｈ(４.２ＭＨｚ以上）を生成する。そして、この信号を
加算回路３５で輝度の水平低域成分ＹＬ(４.２ＭＨｚ以
下）に加算して、輝度信号Ｙを生成する。

【００３９】つぎに、マスキング部６の一実施例を図１
１に示す。選択回路３６では、レターボックス方式ＥＤ
ＴＶの横長画像部に対応するメイン部領域の期間は信号
Ｙ（３６０Ｉ系）、同図の斜視部で示す画面の上下の無
画部領域ではマスキング信号ＹＭＳＫを選択して出力
し、画面の上下をマスキング処理した輝度信号ＹＳＥを
生成する。

【００４０】つぎに、記録変調部１２の一実施例を図１
２により説明する。これは、カラーアンダ方式による録
画に好適なもので、従来技術と同様の構成で実現でき
る。

【００４１】選択回路３７では、入力信号がＮＴＳＣ，
レターボックス方式ＥＤＴＶのテレビジョン信号の場合
には、輝度信号ＲＹ，色信号ＲＣ，Ｓモード信号の場合
には、この輝度信号，色信号をそれぞれ選択して出力す
る。メインエンファシス部３８では輝度信号に対して所
定の高域強調の信号処理を行う。クリップ部３９では、
信号レベルが所定のレベル範囲内になる様にレベル制限
を行う。ＦＭ変調部４０では、所定の低搬送波ＦＭ変調
処理を行い、ＨＰＦ４１で高域成分を抽出する。そし
て、輝度信号成分の記録信号を生成する。一方、色信号
は周波数変換部４２でＡＭ変調操作により低周波数帯の
信号に周波数シフトさせ、ＬＰＦ４３で所定の低域成分
を抽出して、色信号成分の記録信号を生成する。そし
て、加算部４４では両者の信号を加算して、所定の形態
の記録信号を生成する。この記録信号は記録アンプを通
し、ロータリトランスを介して記録媒体に記録する。

【００４２】つぎに、この再生復調部１６の一実施例を
図１３により説明する。

【００４３】ロータリトランスを介して記録媒体から読
み出し、プリアンプで増幅した信号を、再生復調部に入
力する。ＨＰＦ４１，ＬＰＦ４３ではそれぞれ所定の高
域成分，低域成分を抽出し、ＦＭ変調した輝度信号成
分，低周波数帯に周波数シフトした色信号成分をそれぞ
れ再生する。イコライザ部４５では記録再生の過程で発
生する波形歪を補償する波形等化の信号処理を行い、リ
ミッタ部４６で信号レベルを特定の範囲内に制限するリ
ミッタ処理を行う。ＦＭ復調部４７では所定のＦＭ復調
の信号処理を行い、ＬＰＦ４８でその低域成分を抽出し
て、輝度信号を復調する。そして、ディエンファシス部
４９では記録側のエンファシス処理とは逆の特性による
ディエンファシス処理を行い、元の輝度信号Ｙを再生す
る。

【００４４】一方、色信号成分は、ＡＣＣ部５０でバー
スト信号のレベルが特定の一定値になる様に振幅制御を
行う。そして、周波数変換部５１では検波処理による復
調を行い、ＢＰＦ５２で所定の帯域成分を抽出し、元の
色信号Ｃを再生する。

【００４５】以上、本実施例によれば、ＮＴＳＣ方式，
レターボックス方式のいずれのテレビジョン信号も高画
質，高精細な画質劣化の少ない特性で録画するアナログ
記録方式のテレビジョン信号の記録再生装置が実現でき
る。

【００４６】なお、レターボックス方式ＥＤＴＶのテレ
ビジョン信号では、入力信号のＳ／Ｎ比が悪い場合には
垂直補強信号に加わった雑音が復調処理によって視覚的
に目立ちやすい雑音成分に変換され、再生画像では画質
劣化となる。したがって、本実施例の３〜４変換部４で
は、Ｓ／Ｎ比の悪い信号の場合には垂直補強信号を復調
して得られる輝度の垂直高域成分ＶＨは使用せず、図４
の点線で示した信号を用いて走査線の３〜４変換処理を
行う構成を採用し、Ｓ／Ｎ比の劣化に伴う画質劣化を避
けることも可能である。

【００４７】

【発明の効果】本発明によれば、レターボックス方式Ｅ
ＤＴＶのテレビジョン信号を高画質，高精細な画質で録
画でき、また、ＮＴＳＣ方式のテレビジョン信号も高画
質で録画できるアナログ記録方式のテレビジョン信号の
記録再生装置が実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の全体ブロック構成図。

【図２】本発明における録画画像の形態図。

【図３】３〜４変換部における信号処理の概要図。

【図４】輝度信号に対する３〜４変換部の一実施例図。

【図５】色信号に対する３〜４変換部の一実施例図。

【図６】時間軸圧縮部における信号処理の概要図。

【図７】輝度信号に対する時間軸圧縮部の一実施例図。

【図８】色信号に対する時間軸圧縮部の一実施例図。

【図９】画信号復調部の一実施例図。

【図１０】画信号復調部で水平補強信号を用いる一実施
例図。

【図１１】マスキング部の一実施例図。

【図１２】記録変調部の一実施例図。

【図１３】再生復調部の一実施例図。

【符号の説明】

１…Ａ／Ｄ変換部、２…補助信号復調部、３…画信号復
調部、４，７…３〜４変換部、５…時間軸圧縮部、６…
マスキング部、８，１０…選択回路、９…識別部、１１
…Ｄ／Ａ変換部、１２…記録変調部、１３…記録アン
プ、１４…記録媒体、１５…プリアンプ、１６…再生復
調部、１７…加算部、１８，１９…プロセス部、２０…
ＲＡＭ、２１，２２…変換マトリクス演算部、２３…Ｈ
ＰＦ回路、２４…ＬＰＦ回路、２５…加算回路、２６…
色変調部、２７…変換マトリクス演算部、２８…ＲＡ
Ｍ、２９…選択回路、３０…ＹＣ分離部、３１…色復調
部、３２…遅延回路、３３…水平補強信号分離部、３４
…復調部、３５…加算回路、３６，３７…選択回路、３
８…メインエンファシス部、３９…クリップ部、４０…
ＦＭ変調部、４１…ＨＰＦ、４２…周波数変換部、４３
…ＬＰＦ、４４…加算部、４６…イコライザ部、４６…
リミッタ部、４７…ＦＭ復調部、４８…ＬＰＦ、４９…
ディエンファシス部、５０…ＡＣＣ部、５１…周波数変
換部、５２…ＢＰＦ。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ＮＴＳＣテレビジョン信号，レターボック
ス方式ＥＤＴＶテレビジョン信号をアナログ記録するテ
レビジョン信号の記録再生装置において、標準モードな
らびにワイドモードの２種類の録画モードを設け、前記
標準モードによる録画においては、アスペクト比４対３
の画面上での表示画像がＮＴＳＣテレビジョン信号に対
しては全画面，レターボックス方式ＥＤＴＶテレビジョ
ン信号に対しては画面の上下のマスキング処理した無画
部領域を設けた横長なアスペクト比の横長画像として表
示する形態の画像信号による録画、前記ワイドモードに
よる録画においては、アスペクト比１６対９の画面上で
の表示画像がＮＴＳＣテレビジョン信号に対しては画面
両サイドにマスキング処理した無画部領域を設けたアス
ペクト比４対３の画像，レターボックス方式ＥＤＴＶテ
レビジョン信号に対しては全画面で表示する形態の画像
信号による録画を行うことを特徴とするＥＤＴＶテレビ
ジョン信号の記録再生装置。
【請求項２】画像信号の録画方式がカラーアンダ記録方
式であることを特徴とする請求項１項に記載のＥＤＴＶ
テレビジョン信号の記録再生装置。
【請求項３】標準モードによる録画，ワイドモードによ
る録画のモードの選択は使用者が行うことを特徴とする
請求項１項，２項に記載のＥＤＴＶテレビジョン信号の
記録再生装置。