JPH059615A - スポンジCdの回収方法 - Google Patents
スポンジCdの回収方法Info
- Publication number
- JPH059615A JPH059615A JP3185864A JP18586491A JPH059615A JP H059615 A JPH059615 A JP H059615A JP 3185864 A JP3185864 A JP 3185864A JP 18586491 A JP18586491 A JP 18586491A JP H059615 A JPH059615 A JP H059615A
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- JP
- Japan
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- sponge
- solution
- sulfuric acid
- adjusted
- recovering
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- Pending
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スポンジCd回収工程を大巾に変えない安価
なスポンジCd分離回収方法。 【構成】 CdとTeを含む硫酸酸性水溶液のpHを3.
0〜5.5に調整し生成する沈殿物を分離したのち分離
溶液のpHを0.5〜3.0に調整し該溶液中に含まれる
Cdに対して0.8〜1.2当量の還元剤を添加し析出
したCdを沈殿分離することを特徴とする。
なスポンジCd分離回収方法。 【構成】 CdとTeを含む硫酸酸性水溶液のpHを3.
0〜5.5に調整し生成する沈殿物を分離したのち分離
溶液のpHを0.5〜3.0に調整し該溶液中に含まれる
Cdに対して0.8〜1.2当量の還元剤を添加し析出
したCdを沈殿分離することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Te及びCdを含む硫
酸酸性水溶液からTe含有量の少ないスポンジCdを回
収する方法に関する。
酸酸性水溶液からTe含有量の少ないスポンジCdを回
収する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】酸性硫酸Cd水溶液からスポンジCdを
回収する従来の方法としては、該水溶液をイオン交換塔
に通し砒素等の不純物を除去し、その後、炭酸ソーダを
pH9.0〜9.5となるように添加してCdを炭酸Cd
として沈殿せしめ、次いで、沈殿物をろ過等で分離回収
した後、沈殿物を硫酸で溶解、ろ過し、鉛等を除去した
後の溶液に亜鉛末を添加し、析出するスポンジCdを回
収する方法が実用されている。
回収する従来の方法としては、該水溶液をイオン交換塔
に通し砒素等の不純物を除去し、その後、炭酸ソーダを
pH9.0〜9.5となるように添加してCdを炭酸Cd
として沈殿せしめ、次いで、沈殿物をろ過等で分離回収
した後、沈殿物を硫酸で溶解、ろ過し、鉛等を除去した
後の溶液に亜鉛末を添加し、析出するスポンジCdを回
収する方法が実用されている。
【0003】しかし、前記スポンジCd回収方法におい
て、該水溶液にTeが多く含まれる場合には、TeがC
dと同様の挙動を示すためTeの分離が不充分になり、
Te含有量の高いスポンジCdしか得られず、その結果
として該スポンジCdを硫酸で溶解してCdを電解採取
したり、あるいはこのスポンジCdを水酸化ナトリウム
を用いてアルカリ溶融してCdメタルとした後、乾式蒸
留精製したりしてもTeを分離することができない欠点
がある。また、TeがスポンジCdの粒径を小さくする
ため、スポンジCdを溶融する場合、Cdが酸化し易く
なりロスが大きくなるという欠点がある。
て、該水溶液にTeが多く含まれる場合には、TeがC
dと同様の挙動を示すためTeの分離が不充分になり、
Te含有量の高いスポンジCdしか得られず、その結果
として該スポンジCdを硫酸で溶解してCdを電解採取
したり、あるいはこのスポンジCdを水酸化ナトリウム
を用いてアルカリ溶融してCdメタルとした後、乾式蒸
留精製したりしてもTeを分離することができない欠点
がある。また、TeがスポンジCdの粒径を小さくする
ため、スポンジCdを溶融する場合、Cdが酸化し易く
なりロスが大きくなるという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
のスポンジCd回収工程を大巾に変えることなく、安価
にTeを分離しスポンジCdを回収する方法を提供する
ことにある。
のスポンジCd回収工程を大巾に変えることなく、安価
にTeを分離しスポンジCdを回収する方法を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明の方法は、セン亜鉛鉱または煙灰などからCd
を回収する際に中間生成物として発生する、Cd,Te
を含む硫酸酸性水溶液のpHを3.0〜5.5に調整し生
成する沈殿物を分離したのち分離溶液のpHを0.5〜
3.0に調整し、該溶液中に含まれるCdに対して0.
8〜1.2当量の還元剤を添加し析出したCdを沈殿分
離することに特徴がある。
の本発明の方法は、セン亜鉛鉱または煙灰などからCd
を回収する際に中間生成物として発生する、Cd,Te
を含む硫酸酸性水溶液のpHを3.0〜5.5に調整し生
成する沈殿物を分離したのち分離溶液のpHを0.5〜
3.0に調整し、該溶液中に含まれるCdに対して0.
8〜1.2当量の還元剤を添加し析出したCdを沈殿分
離することに特徴がある。
【0006】
【作用】本発明においてCdとTeを含む硫酸酸性水溶
液はTeを50g/リットル以下含有するものを対象と
しpHが1.5以下であり該溶液にアルカリ水溶液として
NaOH,KOHなどを添加pHを3.0〜5.5にする
必要がある。ここでpHが3.0未満では溶液中に溶存し
ているTeが充分に沈殿分離せず、pHが5.5を越える
と液中のCdも沈殿を開始するので都合悪い。
液はTeを50g/リットル以下含有するものを対象と
しpHが1.5以下であり該溶液にアルカリ水溶液として
NaOH,KOHなどを添加pHを3.0〜5.5にする
必要がある。ここでpHが3.0未満では溶液中に溶存し
ているTeが充分に沈殿分離せず、pHが5.5を越える
と液中のCdも沈殿を開始するので都合悪い。
【0007】次にこの溶液にH2 SO4 を加えてpHを
0.5〜3.0にもどすのは還元剤たとえばZnを溶け
やすくCdの置換析出反応をしやすくするためでありpH
が0.5未満では析出したCdが再溶解しスポンジCd
が得られず、pHが3.0を越えると、置換析出反応速度
が遅くなるとともに未溶解のZnも沈殿しスポンジCd
の品質が低下するためである。
0.5〜3.0にもどすのは還元剤たとえばZnを溶け
やすくCdの置換析出反応をしやすくするためでありpH
が0.5未満では析出したCdが再溶解しスポンジCd
が得られず、pHが3.0を越えると、置換析出反応速度
が遅くなるとともに未溶解のZnも沈殿しスポンジCd
の品質が低下するためである。
【0008】置換反応は還元剤たとえばZnなどをCd
に対して0.8〜1.2当量添加して起させるものだが
0.8未満ではCdが充分に析出せず、1.2を越える
と未溶解の還元剤たとえばZnがスポンジCd中にまき
こまれスポンジCdの純度を低下させるためである。本
発明において、還元剤は経済性や取扱性が良いことから
Zn粉末もしくはZn−Cd合金粉末が好適である。
尚、本発明の反応を進めるに当り、液温は特に限定する
必要はない。
に対して0.8〜1.2当量添加して起させるものだが
0.8未満ではCdが充分に析出せず、1.2を越える
と未溶解の還元剤たとえばZnがスポンジCd中にまき
こまれスポンジCdの純度を低下させるためである。本
発明において、還元剤は経済性や取扱性が良いことから
Zn粉末もしくはZn−Cd合金粉末が好適である。
尚、本発明の反応を進めるに当り、液温は特に限定する
必要はない。
【0009】
【実施例1】96.9g/リットルのCd、1.9g/
リットルのTeを含みpHが約1.0の硫酸酸性水溶液1
リットルを2リットルのビーカーに入れプロペラ式撹拌
機で500r.p.m で撹拌しながら250g/リットルの
水酸化ナトリウムを添加し該水溶液のpHを3.5に調整
に調整し1時間保持した後析出したTeを含有する沈殿
物をろ過除去した後該溶液中に希硫酸を添加しpHを1.
0に調整した後該溶液中のCdに対して0.9当量にな
るようにZn粉末95gを添加し3時間保持した。析出
したスポンジCdの沈殿物をろ別し得られたスポンジC
dを105℃で3時間乾燥した後、スポンジCd中のT
e品位を分析したところ0.005w%であった。な
お、水酸化ナトリウムを添加し前段の中和反応で得られ
た沈殿物を105℃で3時間乾燥した後、重量を測定し
た結果12.6gであり、その中のTe,Cd品位を分
析した結果それぞれ26.2w%,41.7w%であっ
た。
リットルのTeを含みpHが約1.0の硫酸酸性水溶液1
リットルを2リットルのビーカーに入れプロペラ式撹拌
機で500r.p.m で撹拌しながら250g/リットルの
水酸化ナトリウムを添加し該水溶液のpHを3.5に調整
に調整し1時間保持した後析出したTeを含有する沈殿
物をろ過除去した後該溶液中に希硫酸を添加しpHを1.
0に調整した後該溶液中のCdに対して0.9当量にな
るようにZn粉末95gを添加し3時間保持した。析出
したスポンジCdの沈殿物をろ別し得られたスポンジC
dを105℃で3時間乾燥した後、スポンジCd中のT
e品位を分析したところ0.005w%であった。な
お、水酸化ナトリウムを添加し前段の中和反応で得られ
た沈殿物を105℃で3時間乾燥した後、重量を測定し
た結果12.6gであり、その中のTe,Cd品位を分
析した結果それぞれ26.2w%,41.7w%であっ
た。
【0010】
【実施例2,3】硫酸酸性水溶液のpHを3.9および
4.3とする以外は実施例1と同様に実施した。これら
の結果を表1に示す。
4.3とする以外は実施例1と同様に実施した。これら
の結果を表1に示す。
【0011】
【比較例1〜4】硫酸酸性水溶液のpHを表1に示す以外
は実施例1と同様に実施した。これらの結果を表1に示
す。
は実施例1と同様に実施した。これらの結果を表1に示
す。
【0012】
【表1】
【0013】表1より得られるスポンジCd中のTe品
位は0.01w%以下になることが判る。なお比較例3
および4では得られたスポンジCd中のTe品位はそれ
ぞれ0.002w%,0.001w%と充分低いもので
あったが、Teを除去する第1段階でのpHが高いためC
dの回収率が悪化した。
位は0.01w%以下になることが判る。なお比較例3
および4では得られたスポンジCd中のTe品位はそれ
ぞれ0.002w%,0.001w%と充分低いもので
あったが、Teを除去する第1段階でのpHが高いためC
dの回収率が悪化した。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、安価にTeを分離でき
容易にスポンジCdを回収することが可能となる。
容易にスポンジCdを回収することが可能となる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 CdとTeを含む硫酸酸性水溶液のpHを
3.0〜5.5に調整し生成する沈殿物を分離したのち
分離溶液のpHを0.5〜3.0に調整し、該溶液中に含
まれるCdに対して0.8〜1.2当量の還元剤を添加
し析出したCdを沈殿分離することを特徴とするスポン
ジCdの回収方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3185864A JPH059615A (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | スポンジCdの回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3185864A JPH059615A (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | スポンジCdの回収方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH059615A true JPH059615A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=16178221
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3185864A Pending JPH059615A (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | スポンジCdの回収方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH059615A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7879322B2 (en) | 2007-10-12 | 2011-02-01 | Novartis Ag | Compositions and methods for use for antibodies against sclerostin |
CN112176186A (zh) * | 2020-10-18 | 2021-01-05 | 赤峰中色锌业有限公司 | 净化渣综合回收工艺中置换回收镉的方法 |
-
1991
- 1991-07-01 JP JP3185864A patent/JPH059615A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7879322B2 (en) | 2007-10-12 | 2011-02-01 | Novartis Ag | Compositions and methods for use for antibodies against sclerostin |
US8246953B2 (en) | 2007-10-12 | 2012-08-21 | Novartis Ag | Compositions and methods for use for antibodies against sclerostin |
CN112176186A (zh) * | 2020-10-18 | 2021-01-05 | 赤峰中色锌业有限公司 | 净化渣综合回收工艺中置换回收镉的方法 |
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