JPH057897A - 上水処理方法及びその装置 - Google Patents
上水処理方法及びその装置Info
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- JPH057897A JPH057897A JP3167046A JP16704691A JPH057897A JP H057897 A JPH057897 A JP H057897A JP 3167046 A JP3167046 A JP 3167046A JP 16704691 A JP16704691 A JP 16704691A JP H057897 A JPH057897 A JP H057897A
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- circulation line
- tank
- storage tank
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- Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
- Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
- Water Treatment By Sorption (AREA)
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、上水処理方法及びその装置に係
り、上水のろ過と処理水のろ過とを別々に行って良質な
水を供給すると共に、維持管理が容易なることを目的と
する。 【構成】 上水をろ過して貯水槽に貯留し、貯水槽に連
結する一次循環ラインで貯水槽内の処理水を循環させる
と共に、処理水の残留塩素濃度を検出して所定の塩素濃
度に維持し、次に、上質化された水を貯水槽に連結する
二次循環ラインで循環させると共に、二次循環ラインに
接続する各使用点において中空糸膜でろ過するものであ
る。
り、上水のろ過と処理水のろ過とを別々に行って良質な
水を供給すると共に、維持管理が容易なることを目的と
する。 【構成】 上水をろ過して貯水槽に貯留し、貯水槽に連
結する一次循環ラインで貯水槽内の処理水を循環させる
と共に、処理水の残留塩素濃度を検出して所定の塩素濃
度に維持し、次に、上質化された水を貯水槽に連結する
二次循環ラインで循環させると共に、二次循環ラインに
接続する各使用点において中空糸膜でろ過するものであ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビル,集合住宅等にお
ける上水の処理方法及びその装置に関するものである。
ける上水の処理方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビル,集合住宅等においては、水
道局から供給される上水を一旦屋上等に設置した受水槽
(高置水槽)に貯留した後、各使用点に配水するように
なっている。
道局から供給される上水を一旦屋上等に設置した受水槽
(高置水槽)に貯留した後、各使用点に配水するように
なっている。
【0003】ところが、最近、水源の悪化により上水の
水質が低下し、社会問題となっている。そこで、活性炭
等を用いてろ過する簡易浄水器を蛇口等に取り付けるも
のが市販されている。
水質が低下し、社会問題となっている。そこで、活性炭
等を用いてろ過する簡易浄水器を蛇口等に取り付けるも
のが市販されている。
【0004】しかし、活性炭等を用いた簡易浄水器で
は、所定期間使用すると、活性炭の能力が低下するの
で、頻繁に交換する必要があった。しかも、活性炭等を
用いた簡易浄水器では、殺菌効果に疑問があるため、上
水をろ過した後に、紫外線を照射して殺菌するものや電
子線を照射すると共に磁界を作用させるものが、例え
ば、特開昭58-216781号公報,特開平1-210094号公報等
に開示されている。
は、所定期間使用すると、活性炭の能力が低下するの
で、頻繁に交換する必要があった。しかも、活性炭等を
用いた簡易浄水器では、殺菌効果に疑問があるため、上
水をろ過した後に、紫外線を照射して殺菌するものや電
子線を照射すると共に磁界を作用させるものが、例え
ば、特開昭58-216781号公報,特開平1-210094号公報等
に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、紫外線
を照射して殺菌する方式では、水中への透過力は弱く、
使用することが困難である。
を照射して殺菌する方式では、水中への透過力は弱く、
使用することが困難である。
【0006】又、電子線を照射すると共に磁界を作用さ
せる方式では、装置が大掛かりとなると共に、保守点検
等の維持管理が面倒である。本発明は斯かる従来の問題
点を解決するために為されたもので、その目的は、上水
のろ過と処理水のろ過とを別々に行って良質な水を供給
すると共に、維持管理が容易な上水処理方法及びその装
置を提供することにある。
せる方式では、装置が大掛かりとなると共に、保守点検
等の維持管理が面倒である。本発明は斯かる従来の問題
点を解決するために為されたもので、その目的は、上水
のろ過と処理水のろ過とを別々に行って良質な水を供給
すると共に、維持管理が容易な上水処理方法及びその装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1は、上水をろ過
して貯水槽に貯留し、貯水槽に連結する一次循環ライン
で貯水槽内の処理水を循環させると共に、処理水の残留
塩素濃度を検出して所定の塩素濃度に維持し、次に、上
質化された水を貯水槽に連結する二次循環ラインで循環
させると共に、二次循環ラインに接続する各使用点にお
いて中空糸膜でろ過するものである。
して貯水槽に貯留し、貯水槽に連結する一次循環ライン
で貯水槽内の処理水を循環させると共に、処理水の残留
塩素濃度を検出して所定の塩素濃度に維持し、次に、上
質化された水を貯水槽に連結する二次循環ラインで循環
させると共に、二次循環ラインに接続する各使用点にお
いて中空糸膜でろ過するものである。
【0008】請求項2は、上水をろ過するろ過装置と、
ろ過装置でろ過した処理水を貯留する貯水槽と、貯水槽
と連結し、貯水槽内の処理水を循環させる一次循環ライ
ンと、一次循環ラインに接続し、処理水の残留塩素濃度
を検出して所定の塩素濃度に維持する塩素供給装置と、
貯水槽と連結し、貯水槽内の上質化された水を循環させ
る二次循環ラインと、二次循環ラインに接続する各使用
点に設けた中空糸膜ろ過装置とを有するものである。
ろ過装置でろ過した処理水を貯留する貯水槽と、貯水槽
と連結し、貯水槽内の処理水を循環させる一次循環ライ
ンと、一次循環ラインに接続し、処理水の残留塩素濃度
を検出して所定の塩素濃度に維持する塩素供給装置と、
貯水槽と連結し、貯水槽内の上質化された水を循環させ
る二次循環ラインと、二次循環ラインに接続する各使用
点に設けた中空糸膜ろ過装置とを有するものである。
【0009】請求項3は、上水をろ過して貯水槽に貯留
し、貯水槽に連結する一次循環ラインで貯水槽内の処理
水を循環させると共に、処理水の残留塩素濃度及び温度
を検出して所定の塩素濃度及び温度に維持し、次に、上
質化された水を貯水槽に連結する二次循環ラインで循環
させると共に、二次循環ラインに接続する各使用点にお
いて中空糸膜でろ過するものである。
し、貯水槽に連結する一次循環ラインで貯水槽内の処理
水を循環させると共に、処理水の残留塩素濃度及び温度
を検出して所定の塩素濃度及び温度に維持し、次に、上
質化された水を貯水槽に連結する二次循環ラインで循環
させると共に、二次循環ラインに接続する各使用点にお
いて中空糸膜でろ過するものである。
【0010】請求項4は、上水をろ過するろ過装置と、
ろ過装置でろ過した処理水を貯留する貯水槽と、貯水槽
と連結し、貯水槽内の処理水を循環させる一次循環ライ
ンと、一次循環ラインに接続し、処理水の残留塩素濃度
を検出して所定の塩素濃度に維持する塩素供給装置と、
一次循環ラインに接続し、処理水の温度を検出して所定
の温度に維持する温度調節装置と、貯水槽と連結し、貯
水槽内の上質化された水を循環させる二次循環ライン
と、二次循環ラインに接続する各使用点に設けた中空糸
膜ろ過装置とを有するものである。
ろ過装置でろ過した処理水を貯留する貯水槽と、貯水槽
と連結し、貯水槽内の処理水を循環させる一次循環ライ
ンと、一次循環ラインに接続し、処理水の残留塩素濃度
を検出して所定の塩素濃度に維持する塩素供給装置と、
一次循環ラインに接続し、処理水の温度を検出して所定
の温度に維持する温度調節装置と、貯水槽と連結し、貯
水槽内の上質化された水を循環させる二次循環ライン
と、二次循環ラインに接続する各使用点に設けた中空糸
膜ろ過装置とを有するものである。
【0011】請求項5は、上水をろ過して貯水槽に貯留
し、貯水槽に連結する一次循環ラインで貯水槽内の処理
水を循環させると共に、処理水の残留塩素濃度及び温度
を検出して所定の塩素濃度及び温度に維持し、処理水中
にミネラル物質を添加し、かつ処理水を電気分解し、次
に、上質化された水を貯水槽に連結する二次循環ライン
で循環させると共に、二次循環ラインに接続する各使用
点において中空糸膜でろ過するものである。
し、貯水槽に連結する一次循環ラインで貯水槽内の処理
水を循環させると共に、処理水の残留塩素濃度及び温度
を検出して所定の塩素濃度及び温度に維持し、処理水中
にミネラル物質を添加し、かつ処理水を電気分解し、次
に、上質化された水を貯水槽に連結する二次循環ライン
で循環させると共に、二次循環ラインに接続する各使用
点において中空糸膜でろ過するものである。
【0012】請求項6は、上水をろ過するろ過装置と、
ろ過装置でろ過した処理水を貯留する貯水槽と、貯水槽
と連結し、貯水槽内の処理水を循環させる一次循環ライ
ンと、一次循環ラインに接続し、処理水の残留塩素濃度
を検出して所定の塩素濃度に維持する塩素供給装置と、
一次循環ラインに接続し、処理水の温度を検出して所定
の温度に維持する温度調節装置と、一次循環ラインに接
続し、処理水中にミネラルを添加するミネラル添加装置
と、一次循環ラインに接続し、処理水を電気分解するイ
オン化装置と、貯水槽と連結し、貯水槽内の上質化され
た水を循環させる二次循環ラインと、二次循環ラインに
接続する各使用点に設けた中空糸膜ろ過装置とを有する
ものである。
ろ過装置でろ過した処理水を貯留する貯水槽と、貯水槽
と連結し、貯水槽内の処理水を循環させる一次循環ライ
ンと、一次循環ラインに接続し、処理水の残留塩素濃度
を検出して所定の塩素濃度に維持する塩素供給装置と、
一次循環ラインに接続し、処理水の温度を検出して所定
の温度に維持する温度調節装置と、一次循環ラインに接
続し、処理水中にミネラルを添加するミネラル添加装置
と、一次循環ラインに接続し、処理水を電気分解するイ
オン化装置と、貯水槽と連結し、貯水槽内の上質化され
た水を循環させる二次循環ラインと、二次循環ラインに
接続する各使用点に設けた中空糸膜ろ過装置とを有する
ものである。
【0013】
【作用】請求項1及び2においては、まず、水道管から
直接取り込んだ上水又は受水槽(高置水槽)に貯留した
上水を、活性炭でろ過して貯水槽に貯留する。次に、貯
水槽内の処理水を、貯水槽に連結する一次循環ラインで
循環させ、その処理水の残留塩素濃度を検出して所定の
塩素濃度に維持する。次いで、一次循環ラインで上質化
された水を、貯水槽に連結する二次循環ラインで循環さ
せ、二次循環ラインに接続する各使用点において中空糸
膜でろ過して取り出す。
直接取り込んだ上水又は受水槽(高置水槽)に貯留した
上水を、活性炭でろ過して貯水槽に貯留する。次に、貯
水槽内の処理水を、貯水槽に連結する一次循環ラインで
循環させ、その処理水の残留塩素濃度を検出して所定の
塩素濃度に維持する。次いで、一次循環ラインで上質化
された水を、貯水槽に連結する二次循環ラインで循環さ
せ、二次循環ラインに接続する各使用点において中空糸
膜でろ過して取り出す。
【0014】請求項3及び4においては、まず、水道管
から直接取り込んだ上水又は受水槽(高置水槽)に貯留
した上水を、活性炭でろ過して貯水槽に貯留する。次
に、貯水槽内の処理水を、貯水槽に連結する一次循環ラ
インで循環させ、その処理水の残留塩素濃度及び温度を
検出して所定の塩素濃度及び温度に維持する。次いで、
一次循環ラインで上質化された水を、貯水槽に連結する
二次循環ラインで循環させ、二次循環ラインに接続する
各使用点において中空糸膜でろ過して取り出す。
から直接取り込んだ上水又は受水槽(高置水槽)に貯留
した上水を、活性炭でろ過して貯水槽に貯留する。次
に、貯水槽内の処理水を、貯水槽に連結する一次循環ラ
インで循環させ、その処理水の残留塩素濃度及び温度を
検出して所定の塩素濃度及び温度に維持する。次いで、
一次循環ラインで上質化された水を、貯水槽に連結する
二次循環ラインで循環させ、二次循環ラインに接続する
各使用点において中空糸膜でろ過して取り出す。
【0015】請求項5及び6においては、まず、水道管
から直接取り込んだ上水又は受水槽(高置水槽)に貯留
した上水を、活性炭でろ過して貯水槽に貯留する。次
に、貯水槽内の処理水を、貯水槽に連結する一次循環ラ
インで循環させ、その処理水の残留塩素濃度及び温度を
検出して所定の塩素濃度及び温度に維持する。同時に、
処理水中にミネラル物質を添加すると共に、処理水を電
気分解して、pH値の高いアルカリ水とし、ミネラル物
質をイオン化し、かつ水分子の集団(クラスタ)を小さ
くする。次いで、一次循環ラインで上質化された水を、
貯水槽に連結する二次循環ラインで循環させ、二次循環
ラインに接続する各使用点において中空糸膜でろ過して
取り出す。
から直接取り込んだ上水又は受水槽(高置水槽)に貯留
した上水を、活性炭でろ過して貯水槽に貯留する。次
に、貯水槽内の処理水を、貯水槽に連結する一次循環ラ
インで循環させ、その処理水の残留塩素濃度及び温度を
検出して所定の塩素濃度及び温度に維持する。同時に、
処理水中にミネラル物質を添加すると共に、処理水を電
気分解して、pH値の高いアルカリ水とし、ミネラル物
質をイオン化し、かつ水分子の集団(クラスタ)を小さ
くする。次いで、一次循環ラインで上質化された水を、
貯水槽に連結する二次循環ラインで循環させ、二次循環
ラインに接続する各使用点において中空糸膜でろ過して
取り出す。
【0016】
【実施例】以下、本発明を添付図面を参照しながら詳細
に説明する。図1ないし図3は請求項1及び2に係る一
実施例を示すもので、10は受水槽(高置水槽)を表
す。
に説明する。図1ないし図3は請求項1及び2に係る一
実施例を示すもので、10は受水槽(高置水槽)を表
す。
【0017】受水槽(高置水槽)10は、水道局から供
給される上水を一旦貯留するものであり、屋上等に設置
されている。受水槽(高置水槽)10は、配管11を介
してろ過装置12と連結している。ろ過装置12は、活
性炭ろ過装置であり、トリハロメタン等の発癌性物質や
残留塩素,黴臭を除去する。
給される上水を一旦貯留するものであり、屋上等に設置
されている。受水槽(高置水槽)10は、配管11を介
してろ過装置12と連結している。ろ過装置12は、活
性炭ろ過装置であり、トリハロメタン等の発癌性物質や
残留塩素,黴臭を除去する。
【0018】ろ過装置12は、配管13を介して貯水槽
14と連結している。貯水槽14には、一次循環ライン
15が連結されている。一次循環ライン15には、循環
用ポンプ16と塩素供給装置17が設けられている。
14と連結している。貯水槽14には、一次循環ライン
15が連結されている。一次循環ライン15には、循環
用ポンプ16と塩素供給装置17が設けられている。
【0019】貯水槽14は、図2及び図3に示すよう
に、下部側壁に導出口141を設け、上部側壁に導入口
142が設けられており、上部側壁に設けた導入口14
2から導入された循環水が、貯水槽14の壁面に沿って
旋回して渦流を形成しながら下部側壁に向かって流下
し、導出口141から一次循環ライン15に流入する。
そのため、貯水槽14では、塩素注入器17から一次循
環ライン15に注入された塩素と循環水との混合が促進
されることとなる。
に、下部側壁に導出口141を設け、上部側壁に導入口
142が設けられており、上部側壁に設けた導入口14
2から導入された循環水が、貯水槽14の壁面に沿って
旋回して渦流を形成しながら下部側壁に向かって流下
し、導出口141から一次循環ライン15に流入する。
そのため、貯水槽14では、塩素注入器17から一次循
環ライン15に注入された塩素と循環水との混合が促進
されることとなる。
【0020】又、貯水槽14には、残留塩素計18が取
り付けられ、一次循環ライン15を循環する処理水中の
残留塩素濃度を測定する。その測定結果は、制御装置1
9に送られ、その測定結果に応じて、塩素供給装置17
を操作する。
り付けられ、一次循環ライン15を循環する処理水中の
残留塩素濃度を測定する。その測定結果は、制御装置1
9に送られ、その測定結果に応じて、塩素供給装置17
を操作する。
【0021】更に、貯水槽14には、二次循環ライン2
0が連結している。二次循環ライン15には、循環用ポ
ンプ21が設けられている。又、各使用点22には中空
糸膜ろ過装置23が設けられている。
0が連結している。二次循環ライン15には、循環用ポ
ンプ21が設けられている。又、各使用点22には中空
糸膜ろ過装置23が設けられている。
【0022】次に、斯して構成された本実施例の作用を
説明する。まず、受水槽(高置水槽)10に貯留した上
水を、配管11を介してろ過装置12に送り、ここで活
性炭でろ過した後、配管13を介して貯水槽14に貯留
する。そして、所定量の処理水が貯水槽14に貯留され
た時点で、注水を停止する。この際、一次循環ライン1
5の循環用ポンプ16と二次循環ライン20の循環用ポ
ンプ21は停止している。
説明する。まず、受水槽(高置水槽)10に貯留した上
水を、配管11を介してろ過装置12に送り、ここで活
性炭でろ過した後、配管13を介して貯水槽14に貯留
する。そして、所定量の処理水が貯水槽14に貯留され
た時点で、注水を停止する。この際、一次循環ライン1
5の循環用ポンプ16と二次循環ライン20の循環用ポ
ンプ21は停止している。
【0023】次に、一次循環ライン15の循環用ポンプ
16を起動して、貯水槽14内の処理水を、一次循環ラ
イン15で循環させる。そして、貯水槽14に設けた残
留塩素計18で、その処理水の残留塩素濃度を検出し、
制御装置19で水道法に定める値と合致しているか否か
監視する。その結果、所定値を下回る場合には、制御装
置19から塩素供給装置17に塩素注入指令を出し、一
次循環ライン15中に塩素を注入する。
16を起動して、貯水槽14内の処理水を、一次循環ラ
イン15で循環させる。そして、貯水槽14に設けた残
留塩素計18で、その処理水の残留塩素濃度を検出し、
制御装置19で水道法に定める値と合致しているか否か
監視する。その結果、所定値を下回る場合には、制御装
置19から塩素供給装置17に塩素注入指令を出し、一
次循環ライン15中に塩素を注入する。
【0024】塩素を注入した処理水は、一次循環ライン
15によって搬送され、貯水槽14において、上部側壁
に設けた導入口142から導入されると、貯水槽14の
壁面に沿って旋回して渦流を形成しながら下部側壁に向
かって流下し、導出口141から一次循環ライン15に
流入する。そのため、貯水槽14では、塩素供給装置1
7から一次循環ライン15に注入された塩素と循環水と
の混合が促進されることとなる。
15によって搬送され、貯水槽14において、上部側壁
に設けた導入口142から導入されると、貯水槽14の
壁面に沿って旋回して渦流を形成しながら下部側壁に向
かって流下し、導出口141から一次循環ライン15に
流入する。そのため、貯水槽14では、塩素供給装置1
7から一次循環ライン15に注入された塩素と循環水と
の混合が促進されることとなる。
【0025】この時にも、処理水の残留塩素濃度は、貯
水槽14に設けた残留塩素計18で検出され、その値を
常時制御装置19で監視している。そして、塩素量が足
りない場合には、塩素注入装置17を作動して、所定濃
度に調整し、逆に、塩素量が過剰の場合には、ろ過装置
12でろ過した処理水を添加する。
水槽14に設けた残留塩素計18で検出され、その値を
常時制御装置19で監視している。そして、塩素量が足
りない場合には、塩素注入装置17を作動して、所定濃
度に調整し、逆に、塩素量が過剰の場合には、ろ過装置
12でろ過した処理水を添加する。
【0026】以上により、貯水槽14内の処理水は、そ
の塩素濃度を所定値に維持した上質化した水とされる。
次に、二次循環ライン20の循環用ポンプ21を起動す
る。これによって、一次循環ライン15で上質化された
水は、貯水槽14に連結する二次循環ライン20を循環
する。そして、二次循環ライン20に接続する各使用点
22においては、蛇口等の取出口を開くと、上質化され
た水が中空糸膜ろ過装置23でろ過されて取り出され
る。
の塩素濃度を所定値に維持した上質化した水とされる。
次に、二次循環ライン20の循環用ポンプ21を起動す
る。これによって、一次循環ライン15で上質化された
水は、貯水槽14に連結する二次循環ライン20を循環
する。そして、二次循環ライン20に接続する各使用点
22においては、蛇口等の取出口を開くと、上質化され
た水が中空糸膜ろ過装置23でろ過されて取り出され
る。
【0027】なお、各使用点22においては、図面では
1本の線で示したが、二次循環ライン20と同様に2本
の配管で構成され、その部位に水が滞留する,所謂死に
水とならないようにしてある。
1本の線で示したが、二次循環ライン20と同様に2本
の配管で構成され、その部位に水が滞留する,所謂死に
水とならないようにしてある。
【0028】以上のように、本実施例によれば、上水を
ろ過するろ過装置11と、ろ過装置11でろ過した処理
水を貯留する貯水槽14と、貯水槽14と連結し、貯水
槽14内の処理水を循環させる一次循環ライン15と、
一次循環ライン15に接続し、処理水の残留塩素濃度を
検出して所定の塩素濃度に維持する塩素供給装置17
と、貯水槽14と連結し、貯水槽14内の上質化された
水を循環させる二次循環ライン20と、二次循環ライン
20に接続する各使用点22に設けた中空糸膜ろ過装置
23とを有するので、ろ過装置11で上水中のトリハロ
メタン等の発癌物質や残留塩素・黴臭を除去することが
できる。又、その処理水を一次循環ライン15で水道法
に準拠して塩素濃度を維持するので、塩素不足による危
険や、塩素濃度過剰によるカルキ臭や危険濃度になるこ
とを防止できる。更に、給水系が、二次循環ライン20
による循環経路によって形成されているので、水の滞留
がなく、水の腐敗がない。しかも、水質が系内に亘って
均質である。更に又、各使用点22において、中空糸膜
ろ過装置23でろ過するので、配管系内に誤って大腸
菌,鉄錆類,細菌類等が混入しても、確実にろ過でき、
安全性を保持することができる。又、従来の最終段階に
設けられる簡易浄水器のように、水中の種々雑多の物質
をろ過するのではないから、ろ過の耐久性も向上する。
更に、中空糸膜ろ過装置23は、市販の簡易浄水器とは
異なり、自動的に逆洗できるものであるから、ろ過膜の
裏面に溜まる不純物による二次弊害を防止し、安全で良
質な水を常時確保することができる。
ろ過するろ過装置11と、ろ過装置11でろ過した処理
水を貯留する貯水槽14と、貯水槽14と連結し、貯水
槽14内の処理水を循環させる一次循環ライン15と、
一次循環ライン15に接続し、処理水の残留塩素濃度を
検出して所定の塩素濃度に維持する塩素供給装置17
と、貯水槽14と連結し、貯水槽14内の上質化された
水を循環させる二次循環ライン20と、二次循環ライン
20に接続する各使用点22に設けた中空糸膜ろ過装置
23とを有するので、ろ過装置11で上水中のトリハロ
メタン等の発癌物質や残留塩素・黴臭を除去することが
できる。又、その処理水を一次循環ライン15で水道法
に準拠して塩素濃度を維持するので、塩素不足による危
険や、塩素濃度過剰によるカルキ臭や危険濃度になるこ
とを防止できる。更に、給水系が、二次循環ライン20
による循環経路によって形成されているので、水の滞留
がなく、水の腐敗がない。しかも、水質が系内に亘って
均質である。更に又、各使用点22において、中空糸膜
ろ過装置23でろ過するので、配管系内に誤って大腸
菌,鉄錆類,細菌類等が混入しても、確実にろ過でき、
安全性を保持することができる。又、従来の最終段階に
設けられる簡易浄水器のように、水中の種々雑多の物質
をろ過するのではないから、ろ過の耐久性も向上する。
更に、中空糸膜ろ過装置23は、市販の簡易浄水器とは
異なり、自動的に逆洗できるものであるから、ろ過膜の
裏面に溜まる不純物による二次弊害を防止し、安全で良
質な水を常時確保することができる。
【0029】上記実施例では、ビル内に供給する上水を
飲料用とその他の系統に分け、飲料用の系統システムに
設置するのに好適である。特に、給湯用や料理専用とい
うように用途が特定できる場合には望ましい。
飲料用とその他の系統に分け、飲料用の系統システムに
設置するのに好適である。特に、給湯用や料理専用とい
うように用途が特定できる場合には望ましい。
【0030】図4及び図5は、請求項3及び4に係る実
施例を示すもので、一次循環ライン15に冷水器から成
る温度調節装置24が付加されたものである。本実施例
によれば、上記実施例と同様の作用効果を奏すると共
に、上質化された水を飲料用として味覚に適した温度に
制御することができる。
施例を示すもので、一次循環ライン15に冷水器から成
る温度調節装置24が付加されたものである。本実施例
によれば、上記実施例と同様の作用効果を奏すると共
に、上質化された水を飲料用として味覚に適した温度に
制御することができる。
【0031】そのためには、貯水槽14に温度計25を
取り付け、その測定値を制御装置19に送り、制御装置
19ではその測定値及び周辺環境温度より最適味覚水温
を演算し、その指令に基づいて冷水器から成る温度調節
装置24をコントロールする。
取り付け、その測定値を制御装置19に送り、制御装置
19ではその測定値及び周辺環境温度より最適味覚水温
を演算し、その指令に基づいて冷水器から成る温度調節
装置24をコントロールする。
【0032】次に、本実施例を適用した飲料水供給シス
テムについて、図5により説明する。本システムは、白
抜き矢印で示すように、補給サイクルと給水サイクルを
連結したものである。
テムについて、図5により説明する。本システムは、白
抜き矢印で示すように、補給サイクルと給水サイクルを
連結したものである。
【0033】補給サイクルは、〔1〕から〔3〕の操作
によって構成され、給水サイクルは、〔4〕から〔6〕
の操作によって構成されている。先ず、補給サイクルか
ら説明する。
によって構成され、給水サイクルは、〔4〕から〔6〕
の操作によって構成されている。先ず、補給サイクルか
ら説明する。
【0034】〔1〕では、貯水槽14にろ過装置12で
ろ過された処理水が貯留される(補給開始)。この時に
は、一次循環ライン15の循環用ポンプ16と二次循環
ライン20の循環用ポンプ21は停止している。
ろ過された処理水が貯留される(補給開始)。この時に
は、一次循環ライン15の循環用ポンプ16と二次循環
ライン20の循環用ポンプ21は停止している。
【0035】〔2〕では、所定量の処理水が貯水槽14
に貯留されると、一次循環ライン15の循環用ポンプ1
6を起動して、一次循環ライン15に処理水を循環させ
る。そして、処理水中の残留塩素濃度を残留塩素計18
で測定し、その測定値に基づいて制御装置19からの指
令で塩素供給装置17を作動して塩素濃度を維持する。
同時に、処理水の温度を温度計で測定し、その測定値に
基づいて制御装置19からの指令で冷水器から成る温度
調節装置24を作動して最適水温を維持する。
に貯留されると、一次循環ライン15の循環用ポンプ1
6を起動して、一次循環ライン15に処理水を循環させ
る。そして、処理水中の残留塩素濃度を残留塩素計18
で測定し、その測定値に基づいて制御装置19からの指
令で塩素供給装置17を作動して塩素濃度を維持する。
同時に、処理水の温度を温度計で測定し、その測定値に
基づいて制御装置19からの指令で冷水器から成る温度
調節装置24を作動して最適水温を維持する。
【0036】〔2〕の操作は、〔3〕に示すように、貯
水槽14における水位が所定値になるまで行われる。以
上の操作によって、上質化された水が得られる。
水槽14における水位が所定値になるまで行われる。以
上の操作によって、上質化された水が得られる。
【0037】次に、給水サイクルについて説明する。
〔4〕は、例えば、事業所等における始業時に相当す
る。〔4〕では、〔3〕と同様に一次循環ライン15で
の操作は、継続されている。そして、二次循環ライン2
0の循環用ポンプ21を起動して、二次循環ライン20
に上質化された水を循環させる。
〔4〕は、例えば、事業所等における始業時に相当す
る。〔4〕では、〔3〕と同様に一次循環ライン15で
の操作は、継続されている。そして、二次循環ライン2
0の循環用ポンプ21を起動して、二次循環ライン20
に上質化された水を循環させる。
【0038】〔5〕は、同終業時に相当する。〔5〕で
は、〔4〕における操作が継続されている。〔6〕は、
同残業終了時に相当する。〔6〕では、一次循環ライン
15,二次循環ライン20及びその他の機器が停止す
る。
は、〔4〕における操作が継続されている。〔6〕は、
同残業終了時に相当する。〔6〕では、一次循環ライン
15,二次循環ライン20及びその他の機器が停止す
る。
【0039】以上の操作によって、就業中の事業所等に
上質化された水を供給することができる。そして、例え
ば、翌日の始業時までに、〔1〕から〔3〕に示す補給
サイクルを実行する。
上質化された水を供給することができる。そして、例え
ば、翌日の始業時までに、〔1〕から〔3〕に示す補給
サイクルを実行する。
【0040】更に、請求項5及び6では、美味しい水を
供給するために、上水では不足するミネラル物質を添加
すると共にそのミネラルをイオン化して体内吸収を促進
するようにしたものである。
供給するために、上水では不足するミネラル物質を添加
すると共にそのミネラルをイオン化して体内吸収を促進
するようにしたものである。
【0041】これを図6に基づいて説明する。本実施例
では、図4に示す装置の一次循環ライン15にミネラル
添加装置29とイオン化装置26を直列に介挿した。ミ
ネラル添加装置29は、食品添加物許可を得ているミネ
ラル調整鉱物を充填したもの、又はミネラル溶液を添加
するものである。特に、水道水に不足するミネラル物質
を添加する。
では、図4に示す装置の一次循環ライン15にミネラル
添加装置29とイオン化装置26を直列に介挿した。ミ
ネラル添加装置29は、食品添加物許可を得ているミネ
ラル調整鉱物を充填したもの、又はミネラル溶液を添加
するものである。特に、水道水に不足するミネラル物質
を添加する。
【0042】イオン化装置26は、所謂電気分解装置で
あり、隔膜を介して陽極と陰極に処理水を分解する。そ
れによって得た陰極側の水(アルカリ水)を飲料用に使
い、陽極側の水(酸性水)は系外に排出する。陽極側の
水(酸性水)は、必要に応じて洗面や浴用に使うことが
できる。
あり、隔膜を介して陽極と陰極に処理水を分解する。そ
れによって得た陰極側の水(アルカリ水)を飲料用に使
い、陽極側の水(酸性水)は系外に排出する。陽極側の
水(酸性水)は、必要に応じて洗面や浴用に使うことが
できる。
【0043】本実施例では、上述した実施例と同様の作
用効果を奏すると共に、次のような作用効果を奏するこ
とが可能となる。一次循環ライン15において、処理水
がミネラル添加装置29に流入すると、ここでミネラル
物質が添加される。貯水槽14に設けた導電率計28
は、電導率としてミネラル物質の添加量を常時監視し、
所定値以下になると、制御装置19から交換時期である
ことを表示する。
用効果を奏すると共に、次のような作用効果を奏するこ
とが可能となる。一次循環ライン15において、処理水
がミネラル添加装置29に流入すると、ここでミネラル
物質が添加される。貯水槽14に設けた導電率計28
は、電導率としてミネラル物質の添加量を常時監視し、
所定値以下になると、制御装置19から交換時期である
ことを表示する。
【0044】そして、イオン化装置26において、電気
分解されたアルカリ水が、図4に示す実施例と同様に一
次循環ライン15を循環する。この際、イオン化装置2
6においては、電気分解装置の作動効率を向上させるた
めに水の電導率値が重要事項であるが、本実施例では、
上流側のミネラル添加装置29によって水中にミネラル
物質を添加することによって達成される。
分解されたアルカリ水が、図4に示す実施例と同様に一
次循環ライン15を循環する。この際、イオン化装置2
6においては、電気分解装置の作動効率を向上させるた
めに水の電導率値が重要事項であるが、本実施例では、
上流側のミネラル添加装置29によって水中にミネラル
物質を添加することによって達成される。
【0045】又、貯水槽14に取り付けたイオンメータ
ー27では、水中の分子のイオン濃度(若しくはpH
値)を測定し、これに基づいて制御装置19において、
所定の水質との差異を監視する。そして、電気分解装置
の能力制御及びメンテナンス時期の通知を行う。
ー27では、水中の分子のイオン濃度(若しくはpH
値)を測定し、これに基づいて制御装置19において、
所定の水質との差異を監視する。そして、電気分解装置
の能力制御及びメンテナンス時期の通知を行う。
【0046】以上のように、本実施例においては、ミネ
ラル添加装置29によってミネラルが添加され、美味し
い水としてのミネラルバランスを作り出し、次に、イオ
ン化装置26で、pH値の高いアルカリ水を取り出し、
これを循環させるため、ミネラルがイオン化され、水分
子の集団(クラスタ)が小さくなり、体内吸収が促進さ
れ、酸性体質の改善を図ることが可能となり、又、舌の
粘膜,味蕾細胞にうまく嵌まり、美味しい水と感じる水
とすることが可能となる。
ラル添加装置29によってミネラルが添加され、美味し
い水としてのミネラルバランスを作り出し、次に、イオ
ン化装置26で、pH値の高いアルカリ水を取り出し、
これを循環させるため、ミネラルがイオン化され、水分
子の集団(クラスタ)が小さくなり、体内吸収が促進さ
れ、酸性体質の改善を図ることが可能となり、又、舌の
粘膜,味蕾細胞にうまく嵌まり、美味しい水と感じる水
とすることが可能となる。
【0047】又、一次循環ライン15での操作中におい
ては、貯水槽14に取り付けたイオン計27及び電導率
計28による測定に基づき、制御装置19では、ミネラ
ル添加装置25内の充填剤の交換時期や電気分解装置の
能力制御及びメンテナンス時期の通知を行うことができ
る。
ては、貯水槽14に取り付けたイオン計27及び電導率
計28による測定に基づき、制御装置19では、ミネラ
ル添加装置25内の充填剤の交換時期や電気分解装置の
能力制御及びメンテナンス時期の通知を行うことができ
る。
【0048】尚、上記各実施例では、上水を受水槽(高
置水槽)10に一旦貯留した場合について説明したが、
例えば、水道管とろ過装置12を直結した場合にも適用
できる。
置水槽)10に一旦貯留した場合について説明したが、
例えば、水道管とろ過装置12を直結した場合にも適用
できる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び2に
よれば、上水をろ過装置でろ過した後、貯水槽に貯留す
るので、上水中のトリハロメタン等の発癌物質や残留塩
素・黴臭を除去することができる。又、一次循環ライン
で水道法に準拠した塩素濃度とするので、塩素不足によ
る危険や、塩素濃度過剰によるカルキ臭や危険濃度にな
ることを防止できる。更に、二次循環ラインによって各
使用点まで循環し、各使用点においては中空糸膜ろ過装
置によってろ過するので、水の滞留がなく、水の腐敗が
ない。しかも、水質が系内に亘って均質である。更に
又、各使用点において、中空糸膜ろ過装置でろ過するの
で、配管系内に誤って大腸菌,鉄錆類,細菌類等が混入
しても、確実にろ過でき、安全性を保持することができ
る。又、従来の最終段階に設けられる簡易浄水器のよう
に、水中の種々雑多の物質をろ過するのではないから、
ろ過の耐久性も向上する。更に、中空糸膜ろ過装置は、
市販の簡易浄水器とは異なり、自動的に逆洗できるもの
であるから、ろ過膜の裏面に溜まる不純物による二次弊
害を防止し、安全で良質な水を常時確保することができ
る。
よれば、上水をろ過装置でろ過した後、貯水槽に貯留す
るので、上水中のトリハロメタン等の発癌物質や残留塩
素・黴臭を除去することができる。又、一次循環ライン
で水道法に準拠した塩素濃度とするので、塩素不足によ
る危険や、塩素濃度過剰によるカルキ臭や危険濃度にな
ることを防止できる。更に、二次循環ラインによって各
使用点まで循環し、各使用点においては中空糸膜ろ過装
置によってろ過するので、水の滞留がなく、水の腐敗が
ない。しかも、水質が系内に亘って均質である。更に
又、各使用点において、中空糸膜ろ過装置でろ過するの
で、配管系内に誤って大腸菌,鉄錆類,細菌類等が混入
しても、確実にろ過でき、安全性を保持することができ
る。又、従来の最終段階に設けられる簡易浄水器のよう
に、水中の種々雑多の物質をろ過するのではないから、
ろ過の耐久性も向上する。更に、中空糸膜ろ過装置は、
市販の簡易浄水器とは異なり、自動的に逆洗できるもの
であるから、ろ過膜の裏面に溜まる不純物による二次弊
害を防止し、安全で良質な水を常時確保することができ
る。
【0050】請求項3及び4によれば、請求項1及び2
における一次循環ラインに温度調節装置を付加したの
で、請求項1及び2における効果に加えて、上質化され
た水を飲料用として味覚に適した温度に制御することが
できる。
における一次循環ラインに温度調節装置を付加したの
で、請求項1及び2における効果に加えて、上質化され
た水を飲料用として味覚に適した温度に制御することが
できる。
【0051】請求項5及び6によれば、請求項3及び4
に於ける一次循環ラインにミネラル添加装置とイオン化
装置を付加したので、請求項1乃至4における効果に加
えて、上水では不足するミネラル物質を添加すると共に
そのミネラルをイオン化して体内吸収を促進することが
できる。
に於ける一次循環ラインにミネラル添加装置とイオン化
装置を付加したので、請求項1乃至4における効果に加
えて、上水では不足するミネラル物質を添加すると共に
そのミネラルをイオン化して体内吸収を促進することが
できる。
【図1】請求項1及び2に係る一実施例を示す構成説明
図である。
図である。
【図2】図1における貯水槽の上面図である。
【図3】図1における貯水槽の作用説明図である。
【図4】請求項3及び4に係る一実施例を示す構成説明
図である。
図である。
【図5】請求項3及び4に係る一実施例による使用状態
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図6】請求項5及び6に係る一実施例を示す構成説明
図である。
図である。
12 ろ過装置
14 貯水槽
15 一次循環ライン
17 塩素供給装置
20 二次循環ライン
22 使用点
23 中空糸膜ろ過装置
24 温度調節装置
26 イオン化装置
29 ミネラル添加装置
フロントページの続き
(51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所
C02F 1/68 7158−4D
1/76 A 9045−4D
Claims (6)
- 【請求項1】 上水をろ過して貯水槽に貯留し、貯水槽
に連結する一次循環ラインで貯水槽内の処理水を循環さ
せると共に、処理水の残留塩素濃度を検出して所定の塩
素濃度に維持し、次に、上質化された水を貯水槽に連結
する二次循環ラインで循環させると共に、二次循環ライ
ンに接続する各使用点において中空糸膜でろ過すること
を特徴とする上水処理方法。 - 【請求項2】 上水をろ過するろ過装置と、ろ過装置で
ろ過した処理水を貯留する貯水槽と、貯水槽に連結し、
貯水槽内の処理水を循環させる一次循環ラインと、一次
循環ラインに接続し、処理水の残留塩素濃度を検出して
所定の塩素濃度に維持する塩素供給装置と、貯水槽と連
結し、貯水槽内の上質化された水を循環させる二次循環
ラインと、二次循環ラインに接続する各使用点に設けた
中空糸膜ろ過装置とを有することを特徴とする上水処理
装置。 - 【請求項3】 上水をろ過して貯水槽に貯留し、貯水槽
に連結する一次循環ラインで貯水槽内の処理水を循環さ
せると共に、処理水の残留塩素濃度及び温度を検出して
所定の塩素濃度及び温度に維持し、次に、上質化された
水を貯水槽に連結する二次循環ラインで循環させると共
に、二次循環ラインに接続する各使用点において中空糸
膜でろ過することを特徴とする上水処理方法。 - 【請求項4】 上水をろ過するろ過装置と、ろ過装置で
ろ過した処理水を貯留する貯水槽と、貯水槽に連結し、
貯水槽内の処理水を循環させる一次循環ラインと、一次
循環ラインに接続し、処理水の残留塩素濃度を検出して
所定の塩素濃度に維持する塩素供給装置と、一次循環ラ
インに接続し、処理水の温度を検出して所定の温度に維
持する温度調節装置と、貯水槽と連結し、貯水槽内の上
質化された水を循環させる二次循環ラインと、二次循環
ラインに接続する各使用点に設けた中空糸膜ろ過装置と
を有することを特徴とする上水処理装置。 - 【請求項5】 上水をろ過して貯水槽に貯留し、貯水槽
に連結する一次循環ラインで貯水槽内の処理水を循環さ
せると共に、処理水の残留塩素濃度及び温度を検出して
所定の塩素濃度及び温度に維持し、処理水中にミネラル
物質を添加し、かつ処理水を電気分解し、次に、上質化
された水を貯水槽に連結する二次循環ラインで循環させ
ると共に、二次循環ラインに接続する各使用点において
中空糸膜でろ過することを特徴とする上水処理方法。 - 【請求項6】 上水をろ過するろ過装置と、ろ過装置で
ろ過した処理水を貯留する貯水槽と、貯水槽に連結し、
貯水槽内の処理水を循環させる一次循環ラインと、一次
循環ラインに接続し、処理水の残留塩素濃度を検出して
所定の塩素濃度に維持する塩素供給装置と、一次循環ラ
インに接続し、処理水の温度を検出して所定の温度に維
持する温度調節装置と、一次循環ラインに接続し、処理
水中にミネラルを添加するミネラル添加装置と、一次循
環ラインに接続し、処理水を電気分解するイオン化装置
と、貯水槽と連結し、貯水槽内の上質化された水を循環
させる二次循環ラインと、二次循環ラインに接続する各
使用点に設けた中空糸膜ろ過装置とを有することを特徴
とする上水処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3167046A JPH057897A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 上水処理方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3167046A JPH057897A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 上水処理方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH057897A true JPH057897A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=15842391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3167046A Pending JPH057897A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 上水処理方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH057897A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009020071A1 (ja) * | 2007-08-07 | 2009-02-12 | Sanyo Electric Co., Ltd. | 水質浄化システム |
JP2009095822A (ja) * | 2007-08-07 | 2009-05-07 | Sanyo Electric Co Ltd | 水質浄化システム |
JP2012205985A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 膜分離を用いた排水の処理方法および処理装置 |
WO2013042462A1 (ja) * | 2011-09-21 | 2013-03-28 | パナソニック株式会社 | 水処理装置 |
JP2020517454A (ja) * | 2017-04-23 | 2020-06-18 | サード ウェーブ ウォーター リミテッド ライアビリティー カンパニー | 水処理システム |
WO2024142817A1 (ja) * | 2022-12-28 | 2024-07-04 | 株式会社Lixil | 支援システム、支援装置、支援方法、及び支援プログラム |
-
1991
- 1991-07-08 JP JP3167046A patent/JPH057897A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009020071A1 (ja) * | 2007-08-07 | 2009-02-12 | Sanyo Electric Co., Ltd. | 水質浄化システム |
JP2009095822A (ja) * | 2007-08-07 | 2009-05-07 | Sanyo Electric Co Ltd | 水質浄化システム |
JP2012205985A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 膜分離を用いた排水の処理方法および処理装置 |
WO2013042462A1 (ja) * | 2011-09-21 | 2013-03-28 | パナソニック株式会社 | 水処理装置 |
JP2020517454A (ja) * | 2017-04-23 | 2020-06-18 | サード ウェーブ ウォーター リミテッド ライアビリティー カンパニー | 水処理システム |
US11760667B2 (en) | 2017-04-23 | 2023-09-19 | Third Wave Water | Water treatment system |
WO2024142817A1 (ja) * | 2022-12-28 | 2024-07-04 | 株式会社Lixil | 支援システム、支援装置、支援方法、及び支援プログラム |
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