JPH0560770A - 自動分析装置の検体サンプリング方法及びその装置 - Google Patents
自動分析装置の検体サンプリング方法及びその装置Info
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- JPH0560770A JPH0560770A JP25318991A JP25318991A JPH0560770A JP H0560770 A JPH0560770 A JP H0560770A JP 25318991 A JP25318991 A JP 25318991A JP 25318991 A JP25318991 A JP 25318991A JP H0560770 A JPH0560770 A JP H0560770A
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Landscapes
- Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 装置構成の簡略化を図りながら、ノズルチッ
プの着脱を確実に実現でき、また、キャリオーバ回避及
びサンプリング精度維持という要請を満足させながら、
ノズルチップの使用量を低減するようにする。 【構成】 ノズルチップを離脱させるための専用駆動系
を用いることなく、ストッパ手段にてサンプルピペット
の駆動系の駆動力のみをそのまま利用してノズルチップ
を離脱するようにし、また、同一検体に対する検査につ
いては同一のノズルチップを再利用するようにし、か
つ、再利用に当たりノズルチップを洗浄する手段を設け
る。
プの着脱を確実に実現でき、また、キャリオーバ回避及
びサンプリング精度維持という要請を満足させながら、
ノズルチップの使用量を低減するようにする。 【構成】 ノズルチップを離脱させるための専用駆動系
を用いることなく、ストッパ手段にてサンプルピペット
の駆動系の駆動力のみをそのまま利用してノズルチップ
を離脱するようにし、また、同一検体に対する検査につ
いては同一のノズルチップを再利用するようにし、か
つ、再利用に当たりノズルチップを洗浄する手段を設け
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、理化学的分析、生化
学的分析、免疫学的分析等を行う自動分析装置の検体サ
ンプリング方法及びその装置に係り、特に、他人の検体
の影響を受けるキャリオーバ現象を確実に回避するとい
う観点から、サンプルピペットの先端ノズルを検体毎に
交換する方式を採用した自動分析装置の検体サンプリン
グ方法及びその装置の改良に関する。
学的分析、免疫学的分析等を行う自動分析装置の検体サ
ンプリング方法及びその装置に係り、特に、他人の検体
の影響を受けるキャリオーバ現象を確実に回避するとい
う観点から、サンプルピペットの先端ノズルを検体毎に
交換する方式を採用した自動分析装置の検体サンプリン
グ方法及びその装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、臨床検査における微量成分分析と
しては、RIA法、EIA法及びラテックス凝集反応法
が知られており、これらを利用した自動分析装置として
は、上下方向及び水平方向に沿って移動自在な検体吸引
分注用のサンプルピペットで検体カップ内の液状検体を
所定量吸引すると共に、当該検体を反応セルに分注した
後、反応セル内に所定の試薬を分注して検体と試薬との
反応を光学的に分析するようにしたものが既に提供され
ている。
しては、RIA法、EIA法及びラテックス凝集反応法
が知られており、これらを利用した自動分析装置として
は、上下方向及び水平方向に沿って移動自在な検体吸引
分注用のサンプルピペットで検体カップ内の液状検体を
所定量吸引すると共に、当該検体を反応セルに分注した
後、反応セル内に所定の試薬を分注して検体と試薬との
反応を光学的に分析するようにしたものが既に提供され
ている。
【0003】ところで、この種の自動分析装置において
は、サンプルピペットの先端ノズル内に他人の検体が残
存すると、他人の検体が影響して検査項目の信頼性を低
下させるキャリオーバ現象が生じてしまうため、従来に
あっては、サンプルピペットの先端ノズルを各検体検査
毎に洗浄するように設計したものが既に提供されてい
る。
は、サンプルピペットの先端ノズル内に他人の検体が残
存すると、他人の検体が影響して検査項目の信頼性を低
下させるキャリオーバ現象が生じてしまうため、従来に
あっては、サンプルピペットの先端ノズルを各検体検査
毎に洗浄するように設計したものが既に提供されてい
る。
【0004】しかしながら、このタイプにあっては、洗
浄性能に限界がある分、キャリオーバ現象を完全に回避
する手段としては不充分であり、これに代わる方式とし
て、各検体に対応する廃棄処分可能なノズルチップを用
意し、各検体検査毎にサンプルピペットの先端にノズル
チップを着脱自在に取り付けるようにしたものが既に知
られている。
浄性能に限界がある分、キャリオーバ現象を完全に回避
する手段としては不充分であり、これに代わる方式とし
て、各検体に対応する廃棄処分可能なノズルチップを用
意し、各検体検査毎にサンプルピペットの先端にノズル
チップを着脱自在に取り付けるようにしたものが既に知
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ノズルチップ着脱方式にあっては、ノズルチップを装着
する際には、サンプルピペットそのものの駆動系(サン
プルピペットを上下方向及び水平方向の所定軌跡に沿っ
て移動させる駆動系)を利用することにより、所定位置
に仮保持されたノズルチップにサンプルピペットを押し
付け、サンプルピペットにノズルチップを装着すること
ができるが、ノズルチップを離脱する際には、サンプル
ピペットからノズルチップを取り外す方向へノズルチッ
プを引き抜く離脱専用の駆動系をサンプルピペットの駆
動系と別異に設けることが必要になり、その分、検体サ
ンプリング装置の構成が複雑化し、装置構成の簡略化と
いう要請に沿わないという技術的課題(第一の技術的課
題)がある。
ノズルチップ着脱方式にあっては、ノズルチップを装着
する際には、サンプルピペットそのものの駆動系(サン
プルピペットを上下方向及び水平方向の所定軌跡に沿っ
て移動させる駆動系)を利用することにより、所定位置
に仮保持されたノズルチップにサンプルピペットを押し
付け、サンプルピペットにノズルチップを装着すること
ができるが、ノズルチップを離脱する際には、サンプル
ピペットからノズルチップを取り外す方向へノズルチッ
プを引き抜く離脱専用の駆動系をサンプルピペットの駆
動系と別異に設けることが必要になり、その分、検体サ
ンプリング装置の構成が複雑化し、装置構成の簡略化と
いう要請に沿わないという技術的課題(第一の技術的課
題)がある。
【0006】また、従来のノズルチップ着脱方式にあっ
ては、各検体の一検査項目毎にノズルチップを交換する
ようにしているが、このタイプにあっては、同一検体に
対して複数の検査項目がある場合であっても、検査項目
数だけのノズルチップが必要になり、その分、ノズルチ
ップの使用量が不必要に嵩むという技術的課題(第二の
技術的課題)が見出された。
ては、各検体の一検査項目毎にノズルチップを交換する
ようにしているが、このタイプにあっては、同一検体に
対して複数の検査項目がある場合であっても、検査項目
数だけのノズルチップが必要になり、その分、ノズルチ
ップの使用量が不必要に嵩むという技術的課題(第二の
技術的課題)が見出された。
【0007】この発明は、以上の技術的課題を解決する
ためになされたものであって、装置構成の簡略化を図り
ながら、ノズルチップの着脱を確実に実現でき(第一の
技術的課題)、また、キャリオーバ回避及びサンプリン
グ精度維持という要請を満足させながら、ノズルチップ
の使用量を低減するようにした(第二の技術的課題)自
動分析装置の検体サンプリング方法及びその装置を提供
するものである。
ためになされたものであって、装置構成の簡略化を図り
ながら、ノズルチップの着脱を確実に実現でき(第一の
技術的課題)、また、キャリオーバ回避及びサンプリン
グ精度維持という要請を満足させながら、ノズルチップ
の使用量を低減するようにした(第二の技術的課題)自
動分析装置の検体サンプリング方法及びその装置を提供
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、第一の技術的
課題を解決する第一の方法発明は、反応セルに分注され
た液状検体と試薬との反応を光学的に分析する自動分析
装置の検体サンプリング方法において、複数の検体が夫
々収容された各検体カップに対応した廃棄処分可能なノ
ズルチップを有し、各検体をサンプリングする際に上下
方向及び水平方向に沿って移動自在な検体吸引分注用の
可動サンプルピペットに対し対応するノズルチップを着
脱自在に装着するチップ装着工程と、このチップ着脱工
程が終了した後に検体吸引ステージにて着目検体が収容
された検体カップ内にノズルチップを浸漬させ、サンプ
ルピペットで所定量の検体を吸引する検体吸引工程と、
この検体吸引工程が終了した後に所定の検体分注ステー
ジにて反応セル内にノズルチップを挿入し、サンプルピ
ペットで所定量の検体を分注する検体分注工程と、この
検体分注工程が終了した後にサンプルピペットを上止点
より下方の中間止点に設定し、所定のチップ離脱ステー
ジにてノズルチツプの上昇動作を規制した状態でサンプ
ルピペットを上止点まで上昇させ、サンプルピペットか
らノズルチップを離脱させるチップ離脱工程とを備えた
検体サンプリング方法である。
課題を解決する第一の方法発明は、反応セルに分注され
た液状検体と試薬との反応を光学的に分析する自動分析
装置の検体サンプリング方法において、複数の検体が夫
々収容された各検体カップに対応した廃棄処分可能なノ
ズルチップを有し、各検体をサンプリングする際に上下
方向及び水平方向に沿って移動自在な検体吸引分注用の
可動サンプルピペットに対し対応するノズルチップを着
脱自在に装着するチップ装着工程と、このチップ着脱工
程が終了した後に検体吸引ステージにて着目検体が収容
された検体カップ内にノズルチップを浸漬させ、サンプ
ルピペットで所定量の検体を吸引する検体吸引工程と、
この検体吸引工程が終了した後に所定の検体分注ステー
ジにて反応セル内にノズルチップを挿入し、サンプルピ
ペットで所定量の検体を分注する検体分注工程と、この
検体分注工程が終了した後にサンプルピペットを上止点
より下方の中間止点に設定し、所定のチップ離脱ステー
ジにてノズルチツプの上昇動作を規制した状態でサンプ
ルピペットを上止点まで上昇させ、サンプルピペットか
らノズルチップを離脱させるチップ離脱工程とを備えた
検体サンプリング方法である。
【0009】この第一の方法発明を具現化する装置発明
は、図1に示すように、反応セル8に分注された液状検
体kと試薬との反応を光学的に分析する自動分析装置の
検体サンプリング装置を前提とし、複数の検体kを夫々
収容した各検体カップ1が保持されて所定の検体吸引ス
テージSに適宜間欠移送される検体移送手段2と、各検
体kに対応した数の廃棄処理可能なノズルチップ3が保
持されて所定のチップ装着ステージC1に適宜間欠移送
されるノズルチップ移送手段4と、先端にノズルチップ
3が着脱自在に装着されるサンプルピペット6を有し、
検体吸引若しくは検体分注動作を行う検体吸引分注手段
5と、上記上記サンプルピペット6が上下動自在に支承
されると共に、上記検体吸引ステージS、検体分注ステ
ージRT及びチップ装着ステージC1、チップ離脱ステ
ージC2間を所定の軌跡に沿って移動自在に支承され、
チップ装着ステージC1にてサンプルピペット6とノズ
ルチップ3との結合動作を実行し、検体吸引ステージS
にて検体吸引準備動作を実行し、検体分注ステージRT
にて検体分注準備動作を実行し、検体分注ステージRT
からチップ離脱ステージC2へ移動する過程でのみサン
プルピペット6の上下方向位置を上止点よりも下方の中
間止点に設定し、チップ離脱ステージC2へ移動した時
点でサンプルピペット6を中間止点から上止点まで上昇
させるピペット駆動手段7と、サンプルピペット6が検
体分注ステージRTからチップ離脱ステージC2へ移動
する過程で、中間止点に位置するサンプルピペット6と
ノズルチップ3との連結部に係合したままチップ離脱ス
テージC2まで追従移動し、チップ離脱ステージC2に
てサンプルピペット6上昇時にノズルチップ3の上昇動
作を規制するストッパ手段9とを備えたことを特徴とす
る検体サンプリング装置である。
は、図1に示すように、反応セル8に分注された液状検
体kと試薬との反応を光学的に分析する自動分析装置の
検体サンプリング装置を前提とし、複数の検体kを夫々
収容した各検体カップ1が保持されて所定の検体吸引ス
テージSに適宜間欠移送される検体移送手段2と、各検
体kに対応した数の廃棄処理可能なノズルチップ3が保
持されて所定のチップ装着ステージC1に適宜間欠移送
されるノズルチップ移送手段4と、先端にノズルチップ
3が着脱自在に装着されるサンプルピペット6を有し、
検体吸引若しくは検体分注動作を行う検体吸引分注手段
5と、上記上記サンプルピペット6が上下動自在に支承
されると共に、上記検体吸引ステージS、検体分注ステ
ージRT及びチップ装着ステージC1、チップ離脱ステ
ージC2間を所定の軌跡に沿って移動自在に支承され、
チップ装着ステージC1にてサンプルピペット6とノズ
ルチップ3との結合動作を実行し、検体吸引ステージS
にて検体吸引準備動作を実行し、検体分注ステージRT
にて検体分注準備動作を実行し、検体分注ステージRT
からチップ離脱ステージC2へ移動する過程でのみサン
プルピペット6の上下方向位置を上止点よりも下方の中
間止点に設定し、チップ離脱ステージC2へ移動した時
点でサンプルピペット6を中間止点から上止点まで上昇
させるピペット駆動手段7と、サンプルピペット6が検
体分注ステージRTからチップ離脱ステージC2へ移動
する過程で、中間止点に位置するサンプルピペット6と
ノズルチップ3との連結部に係合したままチップ離脱ス
テージC2まで追従移動し、チップ離脱ステージC2に
てサンプルピペット6上昇時にノズルチップ3の上昇動
作を規制するストッパ手段9とを備えたことを特徴とす
る検体サンプリング装置である。
【0010】また、第二の技術的課題を解決するための
方法発明は、反応セルに分注された液状検体と試薬との
反応を光学的に分析する自動分析装置の検体サンプリン
グ方法において、複数の検体が夫々収容された各検体カ
ップに対応した廃棄処分可能なノズルチップを予め定め
られたチップ着脱ステージに設置し、着目検体をサンプ
リングする際に対応するノズルチップを検体吸引分注用
のサンプルピペットに着脱自在に装着するチップ装着工
程と、このチップ装着工程が終了した後に検体吸引ステ
ージにて着目検体が収容された検体カップ内にノズルチ
ップを浸漬させ、サンプルピペットで所定量の検体を吸
引する検体吸引工程と、この検体吸引工程が終了した後
に所定の検体分注ステージにて反応セル内にノズルチッ
プを挿入し、サンプルピペットで所定量の検体を分注す
る検体分注工程と、この検体分注工程が終了した後にノ
ズルチップの内壁及び外壁を洗浄するチップ洗浄工程
と、このチップ洗浄工程が終了したノズルチップをサン
プルピペットから離脱させ、予め定められたチップ着脱
ステージに戻すチップ離脱復帰工程とを備えた検体サン
プリング方法である。
方法発明は、反応セルに分注された液状検体と試薬との
反応を光学的に分析する自動分析装置の検体サンプリン
グ方法において、複数の検体が夫々収容された各検体カ
ップに対応した廃棄処分可能なノズルチップを予め定め
られたチップ着脱ステージに設置し、着目検体をサンプ
リングする際に対応するノズルチップを検体吸引分注用
のサンプルピペットに着脱自在に装着するチップ装着工
程と、このチップ装着工程が終了した後に検体吸引ステ
ージにて着目検体が収容された検体カップ内にノズルチ
ップを浸漬させ、サンプルピペットで所定量の検体を吸
引する検体吸引工程と、この検体吸引工程が終了した後
に所定の検体分注ステージにて反応セル内にノズルチッ
プを挿入し、サンプルピペットで所定量の検体を分注す
る検体分注工程と、この検体分注工程が終了した後にノ
ズルチップの内壁及び外壁を洗浄するチップ洗浄工程
と、このチップ洗浄工程が終了したノズルチップをサン
プルピペットから離脱させ、予め定められたチップ着脱
ステージに戻すチップ離脱復帰工程とを備えた検体サン
プリング方法である。
【0011】そして、第二の方法発明を具現化する装置
発明は、図2に示すように、反応セル8に分注された液
状検体kと試薬との反応を光学的に分析する自動分析装
置の検体サンプリング装置を前提とし、複数の検体kを
夫々収容した各検体カップ1が保持されて所定の検体吸
引ステージSに適宜間欠移送される検体移送手段2と、
各検体kに対応した数の廃棄処理可能なノズルチップ3
が保持されて所定のチップ着脱ステージCに適宜間欠移
送されるノズルチップ移送手段4と、先端にノズルチッ
プ3が着脱自在に装着されるサンプルピペット6を有
し、検体吸引若しくは検体分注動作を行う検体吸引分注
手段5と、反応セル8に検体kが分注される検体分注ス
テージRTと上記チップ着脱ステージCとの中間地点の
洗浄ステージWに設けられ、サンプルピペット6に装着
されたノズルチップ3の内壁及び外壁を洗浄するチップ
洗浄手段10と、上記上記サンプルピペット6が上下動
自在に支承されると共に、上記検体吸引ステージS、検
体分注ステージRT、チップ洗浄ステージW及びチップ
着脱ステージC間を所定の軌跡に沿って移動自在に支承
され、チップ着脱ステージCにてサンプルピペット6と
ノズルチップ3との結合動作を実行し、検体吸引ステー
ジSにて検体吸引準備動作を実行し、検体分注ステージ
RTにて検体分注準備動作を実行し、チップ洗浄ステー
ジWにてノズルチップ洗浄準備動作を実行し、チップ着
脱ステージCにてサンプルピペット6の初期位置への復
帰動作を実行するピペット駆動手段11と、サンプルピ
ペット6がチップ着脱ステージC位置に到達した時点
で、サンプルピペット6に装着されていたノズルチップ
3を離脱させ、チップ着脱ステージCへ戻すチップ離脱
手段12とを備えたことを特徴とする検体サンプリング
装置である。
発明は、図2に示すように、反応セル8に分注された液
状検体kと試薬との反応を光学的に分析する自動分析装
置の検体サンプリング装置を前提とし、複数の検体kを
夫々収容した各検体カップ1が保持されて所定の検体吸
引ステージSに適宜間欠移送される検体移送手段2と、
各検体kに対応した数の廃棄処理可能なノズルチップ3
が保持されて所定のチップ着脱ステージCに適宜間欠移
送されるノズルチップ移送手段4と、先端にノズルチッ
プ3が着脱自在に装着されるサンプルピペット6を有
し、検体吸引若しくは検体分注動作を行う検体吸引分注
手段5と、反応セル8に検体kが分注される検体分注ス
テージRTと上記チップ着脱ステージCとの中間地点の
洗浄ステージWに設けられ、サンプルピペット6に装着
されたノズルチップ3の内壁及び外壁を洗浄するチップ
洗浄手段10と、上記上記サンプルピペット6が上下動
自在に支承されると共に、上記検体吸引ステージS、検
体分注ステージRT、チップ洗浄ステージW及びチップ
着脱ステージC間を所定の軌跡に沿って移動自在に支承
され、チップ着脱ステージCにてサンプルピペット6と
ノズルチップ3との結合動作を実行し、検体吸引ステー
ジSにて検体吸引準備動作を実行し、検体分注ステージ
RTにて検体分注準備動作を実行し、チップ洗浄ステー
ジWにてノズルチップ洗浄準備動作を実行し、チップ着
脱ステージCにてサンプルピペット6の初期位置への復
帰動作を実行するピペット駆動手段11と、サンプルピ
ペット6がチップ着脱ステージC位置に到達した時点
で、サンプルピペット6に装着されていたノズルチップ
3を離脱させ、チップ着脱ステージCへ戻すチップ離脱
手段12とを備えたことを特徴とする検体サンプリング
装置である。
【0012】このような技術的手段において、検体移送
手段2、ノズルチップ移送手段4としては、予め定めら
れた検体吸引ステージS,チップ装着ステージC1,チ
ップ着脱ステージCに対して対象となる検体カップ1,
ノズルチップ3をセットできるものであれば適宜設計変
更して差し支えないが、装置の簡略化という観点からす
れば、両移送手段2,4を共用化するように設計するこ
とが好ましい。
手段2、ノズルチップ移送手段4としては、予め定めら
れた検体吸引ステージS,チップ装着ステージC1,チ
ップ着脱ステージCに対して対象となる検体カップ1,
ノズルチップ3をセットできるものであれば適宜設計変
更して差し支えないが、装置の簡略化という観点からす
れば、両移送手段2,4を共用化するように設計するこ
とが好ましい。
【0013】また、検体吸引分注手段5によるサンプル
ピペット6の水平方向の移動軌跡としては適宜選定して
差し支えないが、駆動系を簡略化するという観点からす
れば、回転アームによってサンプルピペット6を回転移
動させるように設計することが好ましい。
ピペット6の水平方向の移動軌跡としては適宜選定して
差し支えないが、駆動系を簡略化するという観点からす
れば、回転アームによってサンプルピペット6を回転移
動させるように設計することが好ましい。
【0013】更に、ピペット駆動手段7,11として
は、検体吸引分注手段5を適宜動作シーケンスに従って
駆動するものであるが、サンプリング精度を向上させる
という観点からすれば、検体吸引過程において、サンプ
ルピペット6の先端に装着されたノズルチップ3の先端
が検体の液面に接触したことを適宜検知手段にて検知
し、その検知信号に基づいてノズルチップ3の先端を僅
かに検体k内に浸漬させるように設計したり、また、検
体分注過程において、サンプルピペット6の分注動作が
終了した後にノズルチップ3内にエア等の検体と反応し
ない気体を吹き付け、ノズルチップ3の内壁及び外壁の
先端周縁に付着した残液を反応セル8内に吹き出させる
ように設計することが好ましい。
は、検体吸引分注手段5を適宜動作シーケンスに従って
駆動するものであるが、サンプリング精度を向上させる
という観点からすれば、検体吸引過程において、サンプ
ルピペット6の先端に装着されたノズルチップ3の先端
が検体の液面に接触したことを適宜検知手段にて検知
し、その検知信号に基づいてノズルチップ3の先端を僅
かに検体k内に浸漬させるように設計したり、また、検
体分注過程において、サンプルピペット6の分注動作が
終了した後にノズルチップ3内にエア等の検体と反応し
ない気体を吹き付け、ノズルチップ3の内壁及び外壁の
先端周縁に付着した残液を反応セル8内に吹き出させる
ように設計することが好ましい。
【0014】更にまた、ストッパ手段9としては、チッ
プ離脱ステージC2に到達する時点迄にノズルチップ3
と係合し、チップ離脱ステージC2においてノズルチッ
プ3の上昇移動を阻止できるものであれば、追従移動可
能な機械的なレバー等適宜設計変更することができる。
尚、チップ離脱ステージC2としてチップ装着ステージ
C1を選定することもでき、この場合には、ノズルチッ
プ3を元の位置に戻すことができる。
プ離脱ステージC2に到達する時点迄にノズルチップ3
と係合し、チップ離脱ステージC2においてノズルチッ
プ3の上昇移動を阻止できるものであれば、追従移動可
能な機械的なレバー等適宜設計変更することができる。
尚、チップ離脱ステージC2としてチップ装着ステージ
C1を選定することもでき、この場合には、ノズルチッ
プ3を元の位置に戻すことができる。
【0015】また、チップ洗浄手段10としては、ノズ
ルチップ3の内壁及び外壁を洗浄するものであれば、洗
浄水をシャワのように吹き付けたり、所定のタンク内に
循環供給される洗浄水に一時的にノズルチップ3の先端
を浸漬する等適宜設計変更することができる。この場合
において、ノズルチップ3内に洗浄水が残留すると、検
体が希釈される原因になるので、例えば洗浄水で洗浄し
た後にエア等の気体を吐出させ、この洗浄水を除去する
ように設計することが好ましい。
ルチップ3の内壁及び外壁を洗浄するものであれば、洗
浄水をシャワのように吹き付けたり、所定のタンク内に
循環供給される洗浄水に一時的にノズルチップ3の先端
を浸漬する等適宜設計変更することができる。この場合
において、ノズルチップ3内に洗浄水が残留すると、検
体が希釈される原因になるので、例えば洗浄水で洗浄し
た後にエア等の気体を吐出させ、この洗浄水を除去する
ように設計することが好ましい。
【0016】上述したような技術的手段において、第一
の装置発明によれば、図1に示すように、ピペット駆動
手段7が検体吸引分注手段5を適宜制御し、チップ装着
ステージC1にてサンプルピペット6とノズルチップ3
との結合動作を実行し、検体吸引ステージSにて検体吸
引準備動作を実行し、検体分注ステージRTにて検体分
注準備動作を実行し、検体分注ステージRTからチップ
離脱ステージC2へ移動する過程でのみサンプルピペッ
ト6の上下方向位置を上止点よりも下方の中間止点に設
定し、チップ離脱ステージC2へ移動した時点でサンプ
ルピペット6を中間止点から上止点まで上昇させる。
の装置発明によれば、図1に示すように、ピペット駆動
手段7が検体吸引分注手段5を適宜制御し、チップ装着
ステージC1にてサンプルピペット6とノズルチップ3
との結合動作を実行し、検体吸引ステージSにて検体吸
引準備動作を実行し、検体分注ステージRTにて検体分
注準備動作を実行し、検体分注ステージRTからチップ
離脱ステージC2へ移動する過程でのみサンプルピペッ
ト6の上下方向位置を上止点よりも下方の中間止点に設
定し、チップ離脱ステージC2へ移動した時点でサンプ
ルピペット6を中間止点から上止点まで上昇させる。
【0017】一方、サンプルピペット6が検体分注ステ
ージRTからチップ離脱ステージC2へ移動する過程
で、ストッパ手段9は、中間止点に位置するサンプルピ
ペット6とノズルチップ3との連結部に係合したままチ
ップ離脱ステージC2まで追従移動し、チップ離脱ステ
ージC2にてサンプルピペット6上昇時にノズルチップ
3の上昇動作を規制し、サンプルビピペット6からノル
チップ3を離脱する。
ージRTからチップ離脱ステージC2へ移動する過程
で、ストッパ手段9は、中間止点に位置するサンプルピ
ペット6とノズルチップ3との連結部に係合したままチ
ップ離脱ステージC2まで追従移動し、チップ離脱ステ
ージC2にてサンプルピペット6上昇時にノズルチップ
3の上昇動作を規制し、サンプルビピペット6からノル
チップ3を離脱する。
【0018】また、第二の装置発明によれば、図2に示
すように、ピペット駆動手段11が検体吸引分注手段5
を制御し、チップ着脱ステージCにてサンプルピペット
6とノズルチップ3との結合動作を実行し、検体吸引ス
テージSにて検体吸引準備動作を実行し、検体分注ステ
ージRTにて検体分注準備動作を実行し、チップ洗浄ス
テージWにてノズルチップ洗浄準備動作を実行し、チッ
プ着脱ステージCにてサンプルピペット6の初期位置へ
の復帰動作を実行する。
すように、ピペット駆動手段11が検体吸引分注手段5
を制御し、チップ着脱ステージCにてサンプルピペット
6とノズルチップ3との結合動作を実行し、検体吸引ス
テージSにて検体吸引準備動作を実行し、検体分注ステ
ージRTにて検体分注準備動作を実行し、チップ洗浄ス
テージWにてノズルチップ洗浄準備動作を実行し、チッ
プ着脱ステージCにてサンプルピペット6の初期位置へ
の復帰動作を実行する。
【0019】そして、検体吸引準備動作が行われた後に
検体吸引分注手段5が検体吸引動作を行い、検体分注動
作が行われた後に検体吸引分注手段5が検体分注動作を
行い、ノズルチップ洗浄準備動作が行われた後にチップ
洗浄手段10がサンプルピペット6に装着されたノズル
チップ3の内壁及び外壁を洗浄し、サンプルピペット6
が初期位置に復帰した段階でチップ離脱手段12がサン
プルピペット6に装着されていたノズルチップ3を離脱
させ、チップ着脱ステージCへ戻す。
検体吸引分注手段5が検体吸引動作を行い、検体分注動
作が行われた後に検体吸引分注手段5が検体分注動作を
行い、ノズルチップ洗浄準備動作が行われた後にチップ
洗浄手段10がサンプルピペット6に装着されたノズル
チップ3の内壁及び外壁を洗浄し、サンプルピペット6
が初期位置に復帰した段階でチップ離脱手段12がサン
プルピペット6に装着されていたノズルチップ3を離脱
させ、チップ着脱ステージCへ戻す。
【0020】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいてこの
発明を詳細に説明する。図3は〜図5はこの発明が適用
された自動分析装置の一実施例の全体システムを示す説
明図である。 1.自動分析装置の概要 この実施例に係る自動分析装置はラテックス凝集反応法
を利用した免疫化学分析用として構成されたものであ
り、複数の検体(この実施例では血清)を夫々サンプリ
ングする検体サンプリング装置100と、サンプリング
された検体に対して所定の試薬(この実施例ではラテッ
クス試薬)を分注して検体と試薬とを反応させ、反応結
果を光学的に測定する検体反応測定装置200と、検体
サンプリング装置100及び検体反応測定装置200を
所定のシーケンスに従って制御し、検体と試薬との反応
結果を出力するコントロール系300とを備えている。
発明を詳細に説明する。図3は〜図5はこの発明が適用
された自動分析装置の一実施例の全体システムを示す説
明図である。 1.自動分析装置の概要 この実施例に係る自動分析装置はラテックス凝集反応法
を利用した免疫化学分析用として構成されたものであ
り、複数の検体(この実施例では血清)を夫々サンプリ
ングする検体サンプリング装置100と、サンプリング
された検体に対して所定の試薬(この実施例ではラテッ
クス試薬)を分注して検体と試薬とを反応させ、反応結
果を光学的に測定する検体反応測定装置200と、検体
サンプリング装置100及び検体反応測定装置200を
所定のシーケンスに従って制御し、検体と試薬との反応
結果を出力するコントロール系300とを備えている。
【0021】◎検体サンプリング装置100の概要 図3〜図5において、符号101は所要数のサンプルカ
ップ(検体カップ)102及び希釈カップ103を同心
円のループ状に保持したディスク状サンプルテーブルで
あり、所定の検体吸引ステージに検査対象となる検体が
収容されたサンプルカップ102及びその検体の希釈液
が収容され得る希釈カップ103を間欠移送するように
なっている。また、サンプルテーブル101の最外周部
には検体カップ102数に対応した数の廃棄処分可能な
ノズルチップ104がループ状に着脱自在に保持されて
いる。
ップ(検体カップ)102及び希釈カップ103を同心
円のループ状に保持したディスク状サンプルテーブルで
あり、所定の検体吸引ステージに検査対象となる検体が
収容されたサンプルカップ102及びその検体の希釈液
が収容され得る希釈カップ103を間欠移送するように
なっている。また、サンプルテーブル101の最外周部
には検体カップ102数に対応した数の廃棄処分可能な
ノズルチップ104がループ状に着脱自在に保持されて
いる。
【0022】また、符号105は検体である血清をサン
プリングする(検体吸引動作及び検体分注動作)ための
血清ピペッティング機構であり、上下動及び回転動作自
在なサンプルピペット106を有し、このサンプルピペ
ット106の先端に上記ノズルチップ104を検体検査
毎に着脱自在に装着し、サンプルカップ102内の検体
を所要量吸引し、あるいは、必要に応じて希釈カップ1
03内に検体及び希釈液を分注し、あるいは、後述する
キュベット202に対してサンプリングした検体を分注
するものである。尚、符号107は血清用定量ポンプ
(サンプリングポンプ)、108は希釈液タンク、10
9は希釈用定量ポンプである。そして、この実施例で
は、同一検体に対するノズルチップ104は所謂キャリ
オーバの虞れがないので、洗浄槽110にて洗浄して再
度利用されるようになっており、同一検体に対する複数
項目の検査及び再検査が終了した段階で人為的に廃棄さ
れるものである。
プリングする(検体吸引動作及び検体分注動作)ための
血清ピペッティング機構であり、上下動及び回転動作自
在なサンプルピペット106を有し、このサンプルピペ
ット106の先端に上記ノズルチップ104を検体検査
毎に着脱自在に装着し、サンプルカップ102内の検体
を所要量吸引し、あるいは、必要に応じて希釈カップ1
03内に検体及び希釈液を分注し、あるいは、後述する
キュベット202に対してサンプリングした検体を分注
するものである。尚、符号107は血清用定量ポンプ
(サンプリングポンプ)、108は希釈液タンク、10
9は希釈用定量ポンプである。そして、この実施例で
は、同一検体に対するノズルチップ104は所謂キャリ
オーバの虞れがないので、洗浄槽110にて洗浄して再
度利用されるようになっており、同一検体に対する複数
項目の検査及び再検査が終了した段階で人為的に廃棄さ
れるものである。
【0023】◎検体反応測定装置200の概要 図3〜図5において、符号201は所要数(この実施例
では60)のキュベット(反応セル)202が所定のピ
ッチ間隔でループ状に保持される反応テーブルであり、
ステップ回転駆動して結果としてキュベット202を一
定方向へ間欠移送するようになっている。また、符号2
03はラテックス試薬が収容された試薬ボトルであり、
反応テーブル201と同軸に設けられるが、反応テーブ
ル201とは別異に回転駆動されるようになっている。
また、符号204及び205は第1試薬ピペッティング
機構及び第2試薬ピペッティング機構、206及び20
7は各試薬ピペッティング機構を洗浄する試薬洗浄槽、
208及び209は第1試薬定量ポンプ及び第2試薬定
量ポンプである。
では60)のキュベット(反応セル)202が所定のピ
ッチ間隔でループ状に保持される反応テーブルであり、
ステップ回転駆動して結果としてキュベット202を一
定方向へ間欠移送するようになっている。また、符号2
03はラテックス試薬が収容された試薬ボトルであり、
反応テーブル201と同軸に設けられるが、反応テーブ
ル201とは別異に回転駆動されるようになっている。
また、符号204及び205は第1試薬ピペッティング
機構及び第2試薬ピペッティング機構、206及び20
7は各試薬ピペッティング機構を洗浄する試薬洗浄槽、
208及び209は第1試薬定量ポンプ及び第2試薬定
量ポンプである。
【0024】また、符号211は反応テーブル201内
に新たなキュベット202を供給し、検査が終了したキ
ュベット202を廃棄するキュベット供給廃棄装置であ
り、複数列のキュベット202を最前列側へ順次案内搬
送するキュベットラックホルダ212と、検査済みキュ
ベット202を廃棄するキュベット廃棄トレイ213
と、キュベットラックホルダ212の最前列部分に設け
られ、一つのキュベット202を把持して反応テーブル
201の所定部位にキュベット202をセットし、検査
済みのキュベット202を把持してキュベット廃棄トレ
イ213側へ搬送するキュベットフィーダ214とで構
成されている。
に新たなキュベット202を供給し、検査が終了したキ
ュベット202を廃棄するキュベット供給廃棄装置であ
り、複数列のキュベット202を最前列側へ順次案内搬
送するキュベットラックホルダ212と、検査済みキュ
ベット202を廃棄するキュベット廃棄トレイ213
と、キュベットラックホルダ212の最前列部分に設け
られ、一つのキュベット202を把持して反応テーブル
201の所定部位にキュベット202をセットし、検査
済みのキュベット202を把持してキュベット廃棄トレ
イ213側へ搬送するキュベットフィーダ214とで構
成されている。
【0025】更に、符号215は所定の検査ステージに
て検体と試薬との反応を光学的に測定する光学測定装置
であり、光源として半導体レーザダイオードを使用し、
光路中のキュベット202内の抗原、抗体反応の進行と
共に変化する前方散乱強度の変化量を積分球で捕捉測定
すると同時に透過光強度も測定し、その比率を求めて抗
原、抗体反応本来の変化量以外の干渉因子に対する補償
措置を講じ、これにより、濁度値を求めるものである。
て検体と試薬との反応を光学的に測定する光学測定装置
であり、光源として半導体レーザダイオードを使用し、
光路中のキュベット202内の抗原、抗体反応の進行と
共に変化する前方散乱強度の変化量を積分球で捕捉測定
すると同時に透過光強度も測定し、その比率を求めて抗
原、抗体反応本来の変化量以外の干渉因子に対する補償
措置を講じ、これにより、濁度値を求めるものである。
【0026】◎コントロール系 この実施例におけるコントロール系300としては所謂
マイクロコンピュータシステムが採用されており、CP
U301が所定の検査プログラムを実行し、制御系回路
302を介して検体サンプリング装置100及び検体反
応測定装置200を作動させるようになつている。尚、
符号303は検査結果等を表示する液晶ディスプレイ、
304は検査メニュー等を指示する操作パネル、305
は検査結果等を出力するプリンタ、306は検査結果等
のデータを例えばフロッピディスクに保管する場合に使
用するフロッピディスクドライブである。
マイクロコンピュータシステムが採用されており、CP
U301が所定の検査プログラムを実行し、制御系回路
302を介して検体サンプリング装置100及び検体反
応測定装置200を作動させるようになつている。尚、
符号303は検査結果等を表示する液晶ディスプレイ、
304は検査メニュー等を指示する操作パネル、305
は検査結果等を出力するプリンタ、306は検査結果等
のデータを例えばフロッピディスクに保管する場合に使
用するフロッピディスクドライブである。
【0027】2.検体サンプリング装置の各部構成 ◎サンプルテーブル 図6及び図7において、サンプルテーブル101は、駆
動モータ(この実施例ではステッピングモータ)111
に連結された回転駆動軸112に支承されており、ま
た、サンプルテーブル101にはサンプルカップ102
及び希釈カップ103を係止する係止孔113,114
が開設されると共に、ノズルチップ104を係止する係
止溝115が設けられ、この実施例では、検査対象とな
る検体が収容されたサンプルカップ102、希釈カップ
103、ノズルチップ104は、後述するサンプルピペ
ット106の水平方向回転軌跡(図7にAで示す)に沿
って配列されるようになっている。尚、図6中、符号1
16はサンプルテーブル101の間欠移送動作を補償す
るための位置検出器であり、上記回転駆動軸112と同
軸に設けられ、その周囲にサンプルカップ102の配列
角度ピッチ毎にスリットを刻設した回転ディスク117
と、この回転ディスク117のスリット位置を検出する
光学センサ118とで構成されている。また、符号11
9はサンプルテーブル101の上方を覆い、検体吸引ス
テージに対応した箇所に切欠120を有するテーブルカ
バーである。
動モータ(この実施例ではステッピングモータ)111
に連結された回転駆動軸112に支承されており、ま
た、サンプルテーブル101にはサンプルカップ102
及び希釈カップ103を係止する係止孔113,114
が開設されると共に、ノズルチップ104を係止する係
止溝115が設けられ、この実施例では、検査対象とな
る検体が収容されたサンプルカップ102、希釈カップ
103、ノズルチップ104は、後述するサンプルピペ
ット106の水平方向回転軌跡(図7にAで示す)に沿
って配列されるようになっている。尚、図6中、符号1
16はサンプルテーブル101の間欠移送動作を補償す
るための位置検出器であり、上記回転駆動軸112と同
軸に設けられ、その周囲にサンプルカップ102の配列
角度ピッチ毎にスリットを刻設した回転ディスク117
と、この回転ディスク117のスリット位置を検出する
光学センサ118とで構成されている。また、符号11
9はサンプルテーブル101の上方を覆い、検体吸引ス
テージに対応した箇所に切欠120を有するテーブルカ
バーである。
【0028】◎血清ピペッティング機構 図8〜図10において、血清ピペッティング機構105
は回転自在で且つ上下動自在な可動アーム121を有
し、この可動アーム121の先端部分にサンプルピペッ
ト106を装着するようにしたものである。この実施例
において、上記可動アーム121の支持構造は、支持ブ
ラケット122に固定された駆動モータ123の軸にリ
ンク機構124を介して昇降台125を設け、この昇降
台125に軸受126を介して支持ロッド127を回転
自在に支承し、この支持ロッド127の先端に可動アー
ム121の基部を固着するようにしたものである。そし
て、上記支持ロッド127の一部には直線摺動ベアリン
グ128を介して支持ロッド127と一体的に回転する
案内プーリ129が装着され、この案内プーリ129に
は支持ブラケット122に固定された駆動モータ130
からの駆動力がベルト131を介して伝達されるように
なっている。尚、符号132は上記支持ロッド127の
上限位置及び下限位置を規制するストッパ機構、133
は支持ロッド127の回転停止角度位置を検出する位置
検出器である。
は回転自在で且つ上下動自在な可動アーム121を有
し、この可動アーム121の先端部分にサンプルピペッ
ト106を装着するようにしたものである。この実施例
において、上記可動アーム121の支持構造は、支持ブ
ラケット122に固定された駆動モータ123の軸にリ
ンク機構124を介して昇降台125を設け、この昇降
台125に軸受126を介して支持ロッド127を回転
自在に支承し、この支持ロッド127の先端に可動アー
ム121の基部を固着するようにしたものである。そし
て、上記支持ロッド127の一部には直線摺動ベアリン
グ128を介して支持ロッド127と一体的に回転する
案内プーリ129が装着され、この案内プーリ129に
は支持ブラケット122に固定された駆動モータ130
からの駆動力がベルト131を介して伝達されるように
なっている。尚、符号132は上記支持ロッド127の
上限位置及び下限位置を規制するストッパ機構、133
は支持ロッド127の回転停止角度位置を検出する位置
検出器である。
【0029】また、上記サンプルピペット106の具体
的構成を図11に示す。同図において、符号140は平
行ピン141及びスライドガイド142に沿って上下方
向にのみ摺動するスライド軸であり、このスライド軸1
40の下端に電磁弁ホルダ143が取り付けらけ、この
電磁弁ホルダ143に電磁弁144が保持される一方、
上記電磁弁ホルダ143にはジョイント145を介して
流路形成用のパイプ147を具備したチップホルダ14
6が取り付けられ、電磁弁144による流路切り換え動
作に応じて適宜流路が選択されるようになっている。
尚、符号148はノズルチップ104にチップホルダ1
46を一定圧力で挿入するための緩衝用スプリング、1
49は電磁弁144ほかの部材を覆うカバーである。
的構成を図11に示す。同図において、符号140は平
行ピン141及びスライドガイド142に沿って上下方
向にのみ摺動するスライド軸であり、このスライド軸1
40の下端に電磁弁ホルダ143が取り付けらけ、この
電磁弁ホルダ143に電磁弁144が保持される一方、
上記電磁弁ホルダ143にはジョイント145を介して
流路形成用のパイプ147を具備したチップホルダ14
6が取り付けられ、電磁弁144による流路切り換え動
作に応じて適宜流路が選択されるようになっている。
尚、符号148はノズルチップ104にチップホルダ1
46を一定圧力で挿入するための緩衝用スプリング、1
49は電磁弁144ほかの部材を覆うカバーである。
【0030】また、上記支持ロッド127の周囲に位置
する支持ブラケット122にはガイド筒135が立設さ
れており、このガイド筒135にはサンプルピペット1
06からノズルチップ104を取り外すためのチップ離
脱レバー150が回転自在に係合している。このチップ
離脱レバー150は、特に図10,図12に示すよう
に、チップ着脱ステージC(検体カップ102位置に対
応する検体吸引ステージSに隣接する係止溝115位置
に相当)と検体分注ステージRTとの中間に位置する後
述の洗浄ステージWよりもチップ着脱ステージC側の初
期位置に設置されると共に、この初期位置にチップ離脱
レバー150を待機させるために、チップ離脱レバー1
50が当接するストッパ151が設けられ、付勢スプリ
ング152によってチップ離脱レバー150が常時はス
トッパ151側へ付勢されるようになっている。そし
て、チップ離脱レバー150の先端側の検体分注ステー
ジRT寄りの側方部に係止溝153が形成されており、
サンプルピペット106が上止点よりも下方の中間止点
に設定される場合にのみ、サンプルピペット106とノ
ズルチップ104との結合部にチップ離脱レバー150
の係止溝153が係合するようになっている。
する支持ブラケット122にはガイド筒135が立設さ
れており、このガイド筒135にはサンプルピペット1
06からノズルチップ104を取り外すためのチップ離
脱レバー150が回転自在に係合している。このチップ
離脱レバー150は、特に図10,図12に示すよう
に、チップ着脱ステージC(検体カップ102位置に対
応する検体吸引ステージSに隣接する係止溝115位置
に相当)と検体分注ステージRTとの中間に位置する後
述の洗浄ステージWよりもチップ着脱ステージC側の初
期位置に設置されると共に、この初期位置にチップ離脱
レバー150を待機させるために、チップ離脱レバー1
50が当接するストッパ151が設けられ、付勢スプリ
ング152によってチップ離脱レバー150が常時はス
トッパ151側へ付勢されるようになっている。そし
て、チップ離脱レバー150の先端側の検体分注ステー
ジRT寄りの側方部に係止溝153が形成されており、
サンプルピペット106が上止点よりも下方の中間止点
に設定される場合にのみ、サンプルピペット106とノ
ズルチップ104との結合部にチップ離脱レバー150
の係止溝153が係合するようになっている。
【0031】◎ノズルチップの洗浄システム この実施例において、チップ着脱ステージCと検体分注
ステージRTとの中間に位置する洗浄ステージWには洗
浄槽110が設置されている。この洗浄槽110は、特
に図4,図5,図12に示すように、円筒状の槽本体1
61の下部には排水タンク163に通じる排水ダクト1
62が連結され、槽本体161の周壁のチップ着脱ステ
ージC側にはU字状の切り込み164が形成されてい
る。そして、槽本体161の内壁の略二箇所には洗浄槽
ポンプ165に連通接続されている噴射ノズル166が
設けられ、槽本体161内に挿入されたノズルチップ1
04の外壁に洗浄水が噴射されるようになっている一
方、槽本体161の内壁には図示外のエア吐出ノズルが
設けられ、洗浄水によるノズルチップ104の外壁洗浄
が終了した時点で、ノズルチップ104の外壁にエアが
吹き付けらるようになっている。また、サンプリングポ
ンプ107からサンプルピペット106への流路には切
り換えバルブ167を介して洗浄ポンプ168が接続さ
れており、切り換えバルブ167にて洗浄ポンプ168
側が選択された場合に、ノズルチップ104内に洗浄ポ
ンプ168からの洗浄水が流入するようになっている。
尚、図4,5中、符号169は給水タンクであり、給水
タンク169と洗浄ポンプ168との間には開閉バルブ
170が介装されている。また、この実施例では、洗浄
槽ポンプ165が試薬洗浄槽206,207にも接続さ
れると共に、洗浄ポンプ168が夫々切り換えバルブ1
71,172を介して試薬ポンプ208,209流路に
も接続されている。
ステージRTとの中間に位置する洗浄ステージWには洗
浄槽110が設置されている。この洗浄槽110は、特
に図4,図5,図12に示すように、円筒状の槽本体1
61の下部には排水タンク163に通じる排水ダクト1
62が連結され、槽本体161の周壁のチップ着脱ステ
ージC側にはU字状の切り込み164が形成されてい
る。そして、槽本体161の内壁の略二箇所には洗浄槽
ポンプ165に連通接続されている噴射ノズル166が
設けられ、槽本体161内に挿入されたノズルチップ1
04の外壁に洗浄水が噴射されるようになっている一
方、槽本体161の内壁には図示外のエア吐出ノズルが
設けられ、洗浄水によるノズルチップ104の外壁洗浄
が終了した時点で、ノズルチップ104の外壁にエアが
吹き付けらるようになっている。また、サンプリングポ
ンプ107からサンプルピペット106への流路には切
り換えバルブ167を介して洗浄ポンプ168が接続さ
れており、切り換えバルブ167にて洗浄ポンプ168
側が選択された場合に、ノズルチップ104内に洗浄ポ
ンプ168からの洗浄水が流入するようになっている。
尚、図4,5中、符号169は給水タンクであり、給水
タンク169と洗浄ポンプ168との間には開閉バルブ
170が介装されている。また、この実施例では、洗浄
槽ポンプ165が試薬洗浄槽206,207にも接続さ
れると共に、洗浄ポンプ168が夫々切り換えバルブ1
71,172を介して試薬ポンプ208,209流路に
も接続されている。
【0032】◎エアによるサンプリング補助システム この実施例で用いられているエアによるサンプリング補
助システムを図5,図13に示す。尚、図13におい
て、既に説明した構成要素については同様な符号を付し
てここではその詳細な説明を省略する。同図において、
符号181はエアポンプ、182は例えば0.2kgf
/cm2程度のエア圧に調整されるエア圧調整バルブ、
183はエアセンシングユニットであり、例えば図14
に示すような空気マイクロメータ(構成要素:流路内の
圧力が上昇した時にダイアフラムが所定量作動する空気
圧アンプリファイア184,空気圧アンプリファイア1
84のダイアフラムが作動した時に、対応するダイアフ
ラムが作動してマイクロスイッチをオンさせる空電変換
器185、動作設定圧を可変設定するための流量可変絞
り186)にて構成されている。
助システムを図5,図13に示す。尚、図13におい
て、既に説明した構成要素については同様な符号を付し
てここではその詳細な説明を省略する。同図において、
符号181はエアポンプ、182は例えば0.2kgf
/cm2程度のエア圧に調整されるエア圧調整バルブ、
183はエアセンシングユニットであり、例えば図14
に示すような空気マイクロメータ(構成要素:流路内の
圧力が上昇した時にダイアフラムが所定量作動する空気
圧アンプリファイア184,空気圧アンプリファイア1
84のダイアフラムが作動した時に、対応するダイアフ
ラムが作動してマイクロスイッチをオンさせる空電変換
器185、動作設定圧を可変設定するための流量可変絞
り186)にて構成されている。
【0033】また、符号187はエアセンシングユニッ
ト183が所定の圧力上昇を検知した場合にエアポンプ
181からのエア流路を塞ぐ電磁弁、188はエアセン
シングユニット183が所定の圧力上昇を検知した場合
にノズルチップ104が詰まっていることを検出する詰
まり検出器、189は常時はエア流路側を開放し、サン
プリングポンプ107とエア流路との切り換えを行う電
磁弁、190は常時はエア流路側を開放し、希釈ポンプ
109とエア流路との切り換えを行う電磁弁である。
尚、符号191は希釈液タンク108と希釈ポンプ10
9との間の流路を開閉するための電磁弁である。
ト183が所定の圧力上昇を検知した場合にエアポンプ
181からのエア流路を塞ぐ電磁弁、188はエアセン
シングユニット183が所定の圧力上昇を検知した場合
にノズルチップ104が詰まっていることを検出する詰
まり検出器、189は常時はエア流路側を開放し、サン
プリングポンプ107とエア流路との切り換えを行う電
磁弁、190は常時はエア流路側を開放し、希釈ポンプ
109とエア流路との切り換えを行う電磁弁である。
尚、符号191は希釈液タンク108と希釈ポンプ10
9との間の流路を開閉するための電磁弁である。
【0034】3.検体サンプリング装置の動作 検体サンプリング装置の動作はCPUが所定の検査プロ
グラムを実行することにより以下のように行われる。
グラムを実行することにより以下のように行われる。
【0035】◎ノズルチップの装着動作処理(図15
a) 血清ピペッティング機構105が初期位置(洗浄槽ステ
ージWの上止点)よりチップ着脱ステージCの対応する
ノズルチップ104の上に移動する。このとき、血清ピ
ペッティング機構105のサンプルピペット106は上
止点にて移動するため、洗浄槽位置とチップ着脱ステー
ジCとの中間地点に位置するチップ離脱レバー150が
血清ピペッティング機構105のサンプルピペット10
6と干渉することはない。そして、血清ピペッティング
機構105のサンプルピペット106が下へ下がり、サ
ンプルピペット106の先端がノズルチップ104に衝
合すると、ノズルチップ104はサンプルテーブル10
1上で支承されているため、サンプルピペット106の
先端にノズルチップ104が装着される。
a) 血清ピペッティング機構105が初期位置(洗浄槽ステ
ージWの上止点)よりチップ着脱ステージCの対応する
ノズルチップ104の上に移動する。このとき、血清ピ
ペッティング機構105のサンプルピペット106は上
止点にて移動するため、洗浄槽位置とチップ着脱ステー
ジCとの中間地点に位置するチップ離脱レバー150が
血清ピペッティング機構105のサンプルピペット10
6と干渉することはない。そして、血清ピペッティング
機構105のサンプルピペット106が下へ下がり、サ
ンプルピペット106の先端がノズルチップ104に衝
合すると、ノズルチップ104はサンプルテーブル10
1上で支承されているため、サンプルピペット106の
先端にノズルチップ104が装着される。
【0036】◎検体の吸引動作処理(図15b) ノズルチップ104が装着された血清ピペッティング機
構105はサンプルカップ102上(検体吸引ステージ
S)に移動する。ここで、血清ピペッティング機構10
5がサンプルカップ102に向かって下がるが、このと
き、エアポンプによるエアがラインを通りノズルチップ
104の先端から吹き出している。そして、ノズルチッ
プ104の先端が検体に接触すると、エアセンシングユ
ニット183が圧力の変化を感知し、バルブが切り換わ
りサンプリングポンプ107側に流路が通じると共に、
吸引に必要なだけ血清ピペッティング機構105が下が
る。この後、血清用定量ポンプ107が一旦所定量だけ
検体を吸引した後、血清ピペッティング機構105が僅
かに上昇した段階で、血清用定量ポンプ107が一吸引
した検体をサンプルカップ102内に吐出する。これに
より、ノズルチップ102内は常に検体によって濡れた
状態に保たれることになり、ノズルチップ102が乾い
た状態で検体を吸引する場合とノズルチップ102が濡
れた状態で検体を吸引する場合とで生ずる定量誤差を回
避するようにしており、この実施例のように、ノズルチ
ップ102が再利用される場合であっても、常時定量性
を良好に保つことができる。この後、サンプリングポン
プ107が予め指定された量だけ検体を吸引し、しかる
後、血清ピペッティング機構105が上止点まで上が
る。
構105はサンプルカップ102上(検体吸引ステージ
S)に移動する。ここで、血清ピペッティング機構10
5がサンプルカップ102に向かって下がるが、このと
き、エアポンプによるエアがラインを通りノズルチップ
104の先端から吹き出している。そして、ノズルチッ
プ104の先端が検体に接触すると、エアセンシングユ
ニット183が圧力の変化を感知し、バルブが切り換わ
りサンプリングポンプ107側に流路が通じると共に、
吸引に必要なだけ血清ピペッティング機構105が下が
る。この後、血清用定量ポンプ107が一旦所定量だけ
検体を吸引した後、血清ピペッティング機構105が僅
かに上昇した段階で、血清用定量ポンプ107が一吸引
した検体をサンプルカップ102内に吐出する。これに
より、ノズルチップ102内は常に検体によって濡れた
状態に保たれることになり、ノズルチップ102が乾い
た状態で検体を吸引する場合とノズルチップ102が濡
れた状態で検体を吸引する場合とで生ずる定量誤差を回
避するようにしており、この実施例のように、ノズルチ
ップ102が再利用される場合であっても、常時定量性
を良好に保つことができる。この後、サンプリングポン
プ107が予め指定された量だけ検体を吸引し、しかる
後、血清ピペッティング機構105が上止点まで上が
る。
【0037】◎検体分注処理過程(図15c) 血清ピペッティング機構105が反応テーブル201の
検体分注ステージRTの位置まで移動する。この後、血
清ピペッティング機構105が下がり、キュベットの底
付近までノズルチップ104の先端を接近させ、サンプ
リングポンプ107によりキュベット202内に検体を
吐出する。そして、検体の吐出が終了すると、ラインが
エアポンプ181側に切り換わり、ノズルチップ104
の先端よりエアを吐出させ、ノズルチップ104の周り
に僅かに付いた検体もキュベット202内に吐出させ、
定量精度を良好に保つようにしている。この後、血清ピ
ペッティング機構105が上止点まで上がる。
検体分注ステージRTの位置まで移動する。この後、血
清ピペッティング機構105が下がり、キュベットの底
付近までノズルチップ104の先端を接近させ、サンプ
リングポンプ107によりキュベット202内に検体を
吐出する。そして、検体の吐出が終了すると、ラインが
エアポンプ181側に切り換わり、ノズルチップ104
の先端よりエアを吐出させ、ノズルチップ104の周り
に僅かに付いた検体もキュベット202内に吐出させ、
定量精度を良好に保つようにしている。この後、血清ピ
ペッティング機構105が上止点まで上がる。
【0038】また、この実施例においては、仮に、ノズ
ルチップ104内が血清のヒビリン等により目詰まりし
ていたと仮定すると、検体の吐出動作が終了した後に行
われるエアの吐出動作時に、エアセンシングユニット1
83が圧力の異常を検知するため、ノズルチップ104
が目詰まりした状態で検査が続行される事態は有効に回
避される。
ルチップ104内が血清のヒビリン等により目詰まりし
ていたと仮定すると、検体の吐出動作が終了した後に行
われるエアの吐出動作時に、エアセンシングユニット1
83が圧力の異常を検知するため、ノズルチップ104
が目詰まりした状態で検査が続行される事態は有効に回
避される。
【0039】◎ノズルチップ洗浄処理過程(図15d,
図12) 血清ピペッティング機構105が洗浄槽110まで移動
した後に中間止点まで降下し、ノズルチップ104の外
壁を洗浄槽ポンプ165で洗浄すると共に、洗浄ポンプ
168によりノズルチップ104の内壁を洗浄する。そ
して、血清ピペッティング機構105のラインがバルブ
により切り換わりエアポンプ181側の流路につなが
り、ノズルチップ104内にあった洗浄水を吹き流すと
共に、ノズルチップ104を上昇させながら、図示外の
エア吐出ノズルによりノズルチップ104の外壁にエア
を吹き付けて水滴を除去する。このようにエアによる水
滴除去を行うと、ろ紙等で清掃する方式で生ずるノズル
チップ104の汚染は有効に回避される。
図12) 血清ピペッティング機構105が洗浄槽110まで移動
した後に中間止点まで降下し、ノズルチップ104の外
壁を洗浄槽ポンプ165で洗浄すると共に、洗浄ポンプ
168によりノズルチップ104の内壁を洗浄する。そ
して、血清ピペッティング機構105のラインがバルブ
により切り換わりエアポンプ181側の流路につなが
り、ノズルチップ104内にあった洗浄水を吹き流すと
共に、ノズルチップ104を上昇させながら、図示外の
エア吐出ノズルによりノズルチップ104の外壁にエア
を吹き付けて水滴を除去する。このようにエアによる水
滴除去を行うと、ろ紙等で清掃する方式で生ずるノズル
チップ104の汚染は有効に回避される。
【0040】◎ノズルチップ離脱処理動作(図15e,
図12) 血清ピペッティング機構105は中間止点のまま洗浄槽
110の切り込み164を利用してチップ着脱ステージ
Cへ向かう。このとき、ノズルチップ104がチップ離
脱レバー150の係止溝153に係合し、チップ離脱レ
バー150と一体となって移動する。そして、血清ピペ
ッティング機構105がチップ着脱ステージCへ到達す
ると、血清ピペッティング機構105が上止点まで上昇
するが、上記ノズルチップ104はチップ離脱レバー1
50によって上昇動作が規制されるため、必然的にノズ
ルチップ104が血清ピペッティング機構105のサン
プルピペット106から外れて落下し、サンプルテーブ
ル101のチップ係止溝115に係合する。このため、
同一検体に対して他の検査項目を検査する場合や再検査
を行う場合には、既に洗浄済みのノズルチップ104を
そのまま再利用することが可能になる。
図12) 血清ピペッティング機構105は中間止点のまま洗浄槽
110の切り込み164を利用してチップ着脱ステージ
Cへ向かう。このとき、ノズルチップ104がチップ離
脱レバー150の係止溝153に係合し、チップ離脱レ
バー150と一体となって移動する。そして、血清ピペ
ッティング機構105がチップ着脱ステージCへ到達す
ると、血清ピペッティング機構105が上止点まで上昇
するが、上記ノズルチップ104はチップ離脱レバー1
50によって上昇動作が規制されるため、必然的にノズ
ルチップ104が血清ピペッティング機構105のサン
プルピペット106から外れて落下し、サンプルテーブ
ル101のチップ係止溝115に係合する。このため、
同一検体に対して他の検査項目を検査する場合や再検査
を行う場合には、既に洗浄済みのノズルチップ104を
そのまま再利用することが可能になる。
【0041】◎処理の変形例 この実施例において、上記洗浄槽110の検体分注ステ
ージRT側にも切り込みを設けるようにすれば、検体の
分注動作が終了した時点で血清ピペッティング機構10
5を中間止点まで上昇させ、このままの位置で洗浄ステ
ージW及びチップ着脱ステージCへ移動させることが可
能になり、血清ピペッティング機構105の上下動作の
工程数を少なくすることができる分、実施例のものより
も全体の処理システムを単純化することが可能である。
また、検体の希釈液を使用するような場合には、サンプ
ルカップ102から検体を所定量吸引した後に、血清ピ
ペッティング機構105を希釈液ステージSDへ移動さ
せ、希釈ポンプ109を利用して検体及び希釈液を希釈
カップ103内に注入するようにすればよい。
ージRT側にも切り込みを設けるようにすれば、検体の
分注動作が終了した時点で血清ピペッティング機構10
5を中間止点まで上昇させ、このままの位置で洗浄ステ
ージW及びチップ着脱ステージCへ移動させることが可
能になり、血清ピペッティング機構105の上下動作の
工程数を少なくすることができる分、実施例のものより
も全体の処理システムを単純化することが可能である。
また、検体の希釈液を使用するような場合には、サンプ
ルカップ102から検体を所定量吸引した後に、血清ピ
ペッティング機構105を希釈液ステージSDへ移動さ
せ、希釈ポンプ109を利用して検体及び希釈液を希釈
カップ103内に注入するようにすればよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1また
は2記載の発明によれば、ノズルチップを離脱させるた
めの専用駆動系を用いることなく、サンプルピペットの
駆動系の駆動力のみをそのまま利用してノズルチップを
離脱するようにしたので、装置構成を複雑にすることな
く、ノズルチップの離脱を確実に行うことができる。
は2記載の発明によれば、ノズルチップを離脱させるた
めの専用駆動系を用いることなく、サンプルピペットの
駆動系の駆動力のみをそのまま利用してノズルチップを
離脱するようにしたので、装置構成を複雑にすることな
く、ノズルチップの離脱を確実に行うことができる。
【0043】また、請求項3ないし5いずれかに記載の
発明によれば、同一検体に対する検査については同一の
ノズルチップを再利用するようにし、かつ、再利用に当
たりノズルチップを洗浄するようにしたので、キャリオ
ーバ回避及びサンプリング精度維持という要請を満足さ
せながら、ノズルチップの使用量を低減させることがで
きる。
発明によれば、同一検体に対する検査については同一の
ノズルチップを再利用するようにし、かつ、再利用に当
たりノズルチップを洗浄するようにしたので、キャリオ
ーバ回避及びサンプリング精度維持という要請を満足さ
せながら、ノズルチップの使用量を低減させることがで
きる。
【0044】特に、請求項5記載の発明によれば、洗浄
後のノズルチップ内の残留洗浄を気体でノズルチップか
ら吐出させるようにしたので、ノズルチップを再利用し
た際に検体が不必要に希釈されるという懸念は全くな
い。
後のノズルチップ内の残留洗浄を気体でノズルチップか
ら吐出させるようにしたので、ノズルチップを再利用し
た際に検体が不必要に希釈されるという懸念は全くな
い。
【図1】 第一の発明に係る自動分析装置の検体サンプ
リング装置の構成を示す説明図である。
リング装置の構成を示す説明図である。
【図2】 第二の発明に係る自動分析装置の検体サンプ
リング装置の構成を示す説明図である。
リング装置の構成を示す説明図である。
【図3】 この発明が適用された自動分析装置の一実施
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
【図4】 実施例に係る自動分析装置の平面説明図であ
る。
る。
【図5】 実施例に係る自動分析装置の正面説明図であ
る。
る。
【図6】 実施例に係るサンプルテーブルの詳細を示す
断面説明図である。
断面説明図である。
【図7】 その平面図である。
【図8】 実施例に係る血清ピペッティング機構の断面
説明図である。
説明図である。
【図9】 図8中IX方向から見た矢視図
【図10】 図8の平面図である。
【図11】 実施例で用いられるサンプルピペットの詳
細を示す説明図である。
細を示す説明図である。
【図12】 実施例で用いられる洗浄槽の具体的構成を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図13】 実施例で用いられるエアによるサンプリン
グ補助システムの詳細を示す説明図である。
グ補助システムの詳細を示す説明図である。
【図14】 実施例で用いられるエアセンシングユニッ
トの詳細を示す説明図である。
トの詳細を示す説明図である。
【図15】 実施例における検体サンプリング装置の動
作処理過程を示す説明図である。
作処理過程を示す説明図である。
k:検体,1:検体カップ,2:検体移送手段,3:ノ
ズルチップ,4:ズルチップ移送手段,5:検体吸引分
注手段,6:サンプルピペット,7:ピペット駆動手
段,8:反応セル,9:ストッパ手段,10:チップ洗
浄手段,11:ピペット駆動手段,12:チップ離脱手
段
ズルチップ,4:ズルチップ移送手段,5:検体吸引分
注手段,6:サンプルピペット,7:ピペット駆動手
段,8:反応セル,9:ストッパ手段,10:チップ洗
浄手段,11:ピペット駆動手段,12:チップ離脱手
段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仲田 弘司 千葉県浦安市今川2−12−29 (72)発明者 坂本 巧 茨城県水戸市吉沢町12−21 (72)発明者 成瀬 明 茨城県水戸市吉沢町12−78 (72)発明者 兎沢 義功 茨城県那珂湊市西赤坂4010−24 (72)発明者 長谷川 勝巳 茨城県那珂湊市平磯南町298−3 (72)発明者 飛田 雄助 茨城県勝田市本町3−17 (72)発明者 内堀 勝典 茨城県水戸市元吉田町1745−1
Claims (5)
- 【請求項1】 反応セルに分注された液状検体と試薬と
の反応を光学的に分析する自動分析装置の検体サンプリ
ング方法において、複数の検体が夫々収容された各検体
カップに対応した廃棄処分可能なノズルチップを有し、
各検体をサンプリングする際に上下方向及び水平方向に
沿って移動自在な検体吸引分注用のサンプルピペットに
対し対応するノズルチップを着脱自在に装着するチップ
装着工程と、このチップ着脱工程が終了した後に検体吸
引ステージにて着目検体が収容された検体カップ内にノ
ズルチップを浸漬させ、サンプルピペットで所定量の検
体を吸引する検体吸引工程と、この検体吸引工程が終了
した後に所定の検体分注ステージにて反応セル内にノズ
ルチップを挿入し、サンプルピペットで所定量の検体を
分注する検体分注工程と、この検体分注工程が終了した
後にサンプルピペットを上止点より下方の中間止点に設
定し、所定のチップ離脱ステージにてノズルチツプの上
昇動作を規制した状態でサンプルピペットを上止点まで
上昇させ、サンプルピペットからノズルチップを離脱さ
せるチップ離脱工程とを備えた自動分析装置の検体サン
プリング方法。 - 【請求項2】 反応セルに分注された液状検体と試薬と
の反応を光学的に分析する自動分析装置の検体サンプリ
ング装置において、複数の検体を夫々収容した各検体カ
ップが保持されて所定の検体吸引ステージに適宜間欠移
送される検体移送手段と、各検体に対応した数の廃棄処
理可能なノズルチップが保持されて所定のチップ装着ス
テージに適宜間欠移送されるノズルチップ移送手段と、
先端にノズルチップが着脱自在に装着されるサンプルピ
ペットを有し、検体吸引若しくは検体分注動作を行う検
体吸引分注手段と、上記上記サンプルピペットが上下動
自在に支承されると共に、上記検体吸引ステージ、検体
分注ステージ及びチップ装着ステージ、チップ離脱ステ
ージ間を所定の軌跡に沿って移動自在に支承され、チッ
プ装着ステージにてサンプルピペットとノズルチップと
の結合動作を実行し、検体吸引ステージにて検体吸引準
備動作を実行し、検体分注ステージにて検体分注準備動
作を実行し、検体分注ステージからチップ離脱ステージ
へ移動する過程でのみサンプルピペットの上下方向位置
を上止点よりも下方の中間止点に設定し、チップ離脱ス
テージへ移動した時点でサンプルピペットを中間止点か
ら上止点まで上昇させるピペット駆動手段と、サンプル
ピペットが検体分注ステージからチップ離脱ステージへ
移動する過程で、中間止点に位置するサンプルピペット
とノズルチップとの連結部に係合したままチップ離脱ス
テージまで追従移動し、チップ離脱ステージにてサンプ
ルピペット上昇時にノズルチップの上昇動作を規制する
ストッパ手段とを備えたことを特徴とする自動分析装置
の検体サンプリング装置。 - 【請求項3】 反応セルに分注された液状検体と試薬と
の反応を光学的に分析する自動分析装置の検体サンプリ
ング方法において、複数の検体が夫々収容された各検体
カップに対応した廃棄処分可能なノズルチップを予め定
められたチップ着脱ステージに設置し、着目検体をサン
プリングする際に対応するノズルチップを検体吸引分注
用のサンプルピペットに着脱自在に装着するチップ装着
工程と、このチップ装着工程が終了した後に検体吸引ス
テージにて着目検体が収容された検体カップ内にノズル
チップを浸漬させ、サンプルピペットで所定量の検体を
吸引する検体吸引工程と、この検体吸引工程が終了した
後に所定の検体分注ステージにて反応セル内にノズルチ
ップを挿入し、サンプルピペットで所定量の検体を分注
する検体分注工程と、この検体分注工程が終了した後に
ノズルチップの内壁及び外壁を洗浄するチップ洗浄工程
と、このチップ洗浄工程が終了したノズルチップをサン
プルピペットから離脱させ、予め定められたチップ着脱
ステージに戻すチップ離脱復帰工程とを備えた自動分析
装置の検体サンプリング方法。 - 【請求項4】 反応セルに分注された液状検体と試薬と
の反応を光学的に分析する自動分析装置の検体サンプリ
ング装置において、複数の検体を夫々収容した各検体カ
ップが保持されて所定の検体吸引ステージに適宜間欠移
送される検体移送手段と、各検体に対応した数の廃棄処
理可能なノズルチップが保持されて所定のチップ着脱ス
テージに適宜間欠移送されるノズルチップ移送手段と、
先端にノズルチップが着脱自在に装着されるサンプルピ
ペットを有し、検体吸引若しくは検体分注動作を行う検
体吸引分注手段と、反応セルに検体が分注される検体分
注ステージと上記チップ着脱ステージとの中間地点の洗
浄ステージに設けられ、サンプルピペットに装着された
ノズルチップの内壁及び外壁を洗浄するチップ洗浄手段
と、上記上記サンプルピペットが上下動自在に支承され
ると共に、上記検体吸引ステージ、検体分注ステージ、
チップ洗浄ステージ及びチップ着脱ステージ間を所定の
軌跡に沿って移動自在に支承され、チップ着脱ステージ
にてサンプルピペットとノズルチップとの結合動作を実
行し、検体吸引ステージにて検体吸引準備動作を実行
し、検体分注ステージにて検体分注準備動作を実行し、
洗浄ステージにてノズルチップ洗浄準備動作を実行し、
チップ着脱ステージにてサンプルピペットの初期位置へ
の復帰動作を実行するピペット駆動手段と、サンプルピ
ペットがチップ着脱ステージ位置に到達した時点で、サ
ンプルピペットに装着されていたノズルチップを離脱さ
せ、チップ着脱ステージへ戻すチップ離脱手段とを備え
たことを特徴とする自動分析装置の検体サンプリング装
置。 - 【請求項5】 請求項4記載のものにおいて、チップ洗
浄手段はノズルチップの内壁を洗浄した後、ノズルチッ
プ内に気体を吐出させるものであることを特徴とする自
動分析装置の検体サンプリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25318991A JPH0560770A (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | 自動分析装置の検体サンプリング方法及びその装置 |
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JP25318991A JPH0560770A (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | 自動分析装置の検体サンプリング方法及びその装置 |
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JPH0560770A true JPH0560770A (ja) | 1993-03-12 |
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ID=17247787
Family Applications (1)
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JP25318991A Pending JPH0560770A (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | 自動分析装置の検体サンプリング方法及びその装置 |
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