JPH0558985A - シアノグアニジン誘導体の製造法 - Google Patents
シアノグアニジン誘導体の製造法Info
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- JPH0558985A JPH0558985A JP3244901A JP24490191A JPH0558985A JP H0558985 A JPH0558985 A JP H0558985A JP 3244901 A JP3244901 A JP 3244901A JP 24490191 A JP24490191 A JP 24490191A JP H0558985 A JPH0558985 A JP H0558985A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- derivative
- formula
- isocyanide
- expressed
- nickel chloride
- Prior art date
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 下式
【化4】
(式中、R1およびR2はそれぞれ独立してハロゲン原
子、シアノ基又はニトロ基を表し、R3は該1位に分枝
鎖を有する炭素数4〜7のアルキル基を表す。)で示さ
れるシアノグアニジン誘導体(4)の製造法。 【効果】 本発明の方法により、カリウムチャンネル開
口薬として有用なシアノグアニジン誘導体(4)を従来
法に比して安全でかつ短い工程で製造することができ
る。
子、シアノ基又はニトロ基を表し、R3は該1位に分枝
鎖を有する炭素数4〜7のアルキル基を表す。)で示さ
れるシアノグアニジン誘導体(4)の製造法。 【効果】 本発明の方法により、カリウムチャンネル開
口薬として有用なシアノグアニジン誘導体(4)を従来
法に比して安全でかつ短い工程で製造することができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬品として有用なシ
アノグアニジン誘導体の製造法に関する。さらに詳しく
は、本発明はカリウムチャンネル開口薬として有用な一
般式(4)
アノグアニジン誘導体の製造法に関する。さらに詳しく
は、本発明はカリウムチャンネル開口薬として有用な一
般式(4)
【0002】
【化3】 (式中、R1およびR2はそれぞれ独立してハロゲン原
子、シアノ基又はニトロ基を表し、R3は該1位に分枝
鎖を有する炭素数4〜7のアルキル基を表す。)で示さ
れるシアノグアニジン誘導体の製造法に関するものであ
る。
子、シアノ基又はニトロ基を表し、R3は該1位に分枝
鎖を有する炭素数4〜7のアルキル基を表す。)で示さ
れるシアノグアニジン誘導体の製造法に関するものであ
る。
【0003】
【従来の技術】シアノグアニジン誘導体の製造法として
特開平3-31250号公報および特開平2-290841号公報に
は、チオ尿素誘導体を得、次いでカルボジイミド誘導体
に導き、シアナミドと反応させることによるシアノグア
ニジン誘導体の製造法が開示されている。また、特開平
2-91057号公報にはN−シアノチオ尿素誘導体を経由す
るシアノグアニジン誘導体の製造法が開示されている。
特開平3-31250号公報および特開平2-290841号公報に
は、チオ尿素誘導体を得、次いでカルボジイミド誘導体
に導き、シアナミドと反応させることによるシアノグア
ニジン誘導体の製造法が開示されている。また、特開平
2-91057号公報にはN−シアノチオ尿素誘導体を経由す
るシアノグアニジン誘導体の製造法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平2-91057
号、特開平2-290841号および特開平3-31250号に開示さ
れている製造法においては、チオ尿素およびN−シアノ
チオ尿素誘導体の原料となるイソチオシアネートを得る
反応に毒性の高いチオホスゲンを使用する必要がある。
また、これらの製造法は工程数が多く操作が繁雑であ
る。
号、特開平2-290841号および特開平3-31250号に開示さ
れている製造法においては、チオ尿素およびN−シアノ
チオ尿素誘導体の原料となるイソチオシアネートを得る
反応に毒性の高いチオホスゲンを使用する必要がある。
また、これらの製造法は工程数が多く操作が繁雑であ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、安全で且
つ簡便なシアノグアニジン誘導体の製造法を開発する目
的で合成中間体となるカルボジイミドの製造法を検討し
た。カルボジイミド類の一般的な合成法としては、ザ・
ジャーナル・オブ・オルガニック・ケミストリー(J.Or
g.Chem.),40巻,2981-2982頁(1975年)にアミンとイソシ
アニドとを塩化パラジウムと酸化銀の存在下に反応させ
る方法が報告されている。しかしここに記載された方法
では、高価な酸化銀を酸化剤として化学量論量使用する
必要があるため、改良の余地がある。
つ簡便なシアノグアニジン誘導体の製造法を開発する目
的で合成中間体となるカルボジイミドの製造法を検討し
た。カルボジイミド類の一般的な合成法としては、ザ・
ジャーナル・オブ・オルガニック・ケミストリー(J.Or
g.Chem.),40巻,2981-2982頁(1975年)にアミンとイソシ
アニドとを塩化パラジウムと酸化銀の存在下に反応させ
る方法が報告されている。しかしここに記載された方法
では、高価な酸化銀を酸化剤として化学量論量使用する
必要があるため、改良の余地がある。
【0006】本発明者らは、種々検討した結果工業的に
有利なカルボジイミドの製造法を見い出し、安全で且つ
工程数の少ないシアノグアニジン誘導体の製造法を完成
させた。本発明は、アニリン誘導体(1)とイソシアニ
ド誘導体(2)とを、不活性有機溶媒中、触媒として塩
化ニッケル、塩化ニッケル錯体又はゼロ価パラジウム錯
体を用い、脱水剤存在下、酸素ガスまたは乾燥空気を吹
き込みながら反応させることによりカルボジイミド誘導
体(3)を得、次いで非プロトン性有機溶媒中でシアナ
ミドと反応させることを特徴とするシアノグアニジン誘
導体(4)の製造法である。
有利なカルボジイミドの製造法を見い出し、安全で且つ
工程数の少ないシアノグアニジン誘導体の製造法を完成
させた。本発明は、アニリン誘導体(1)とイソシアニ
ド誘導体(2)とを、不活性有機溶媒中、触媒として塩
化ニッケル、塩化ニッケル錯体又はゼロ価パラジウム錯
体を用い、脱水剤存在下、酸素ガスまたは乾燥空気を吹
き込みながら反応させることによりカルボジイミド誘導
体(3)を得、次いで非プロトン性有機溶媒中でシアナ
ミドと反応させることを特徴とするシアノグアニジン誘
導体(4)の製造法である。
【0007】
【化4】
【0008】以下に本発明を詳細に述べる。本発明に用
いるアニリン誘導体(1)としては、例えば3,5−ジ
クロロアニリン、3−アミノ−5−クロロベンゾニトリ
ル、3−クロロ−5−ニトロアニリン等が挙げられる。
又、イソシアニド誘導体(2)としてはt−ブチルイソ
シアニド、t−ペンチルイソシアニド等の該1位に分枝
鎖を有する炭素数4〜7のアルキルイソシアニドを挙げ
ることができる。
いるアニリン誘導体(1)としては、例えば3,5−ジ
クロロアニリン、3−アミノ−5−クロロベンゾニトリ
ル、3−クロロ−5−ニトロアニリン等が挙げられる。
又、イソシアニド誘導体(2)としてはt−ブチルイソ
シアニド、t−ペンチルイソシアニド等の該1位に分枝
鎖を有する炭素数4〜7のアルキルイソシアニドを挙げ
ることができる。
【0009】カルボジイミド(3)を合成する反応はベ
ンゼン、トルエン等の不活性有機溶媒中、触媒および脱
水剤の存在下、反応液中に酸素ガスまたは乾燥空気を吹
き込みながら、化合物(1)と化合物(2)とを、70
〜150℃で1〜4時間反応させることにより行う。化
合物(2)の使用量は通常化合物(1)1モルに対して
1.0〜5.0モル、好ましくは2.5〜3.0モルで
あり、2回以上に分割して加えてもよい。
ンゼン、トルエン等の不活性有機溶媒中、触媒および脱
水剤の存在下、反応液中に酸素ガスまたは乾燥空気を吹
き込みながら、化合物(1)と化合物(2)とを、70
〜150℃で1〜4時間反応させることにより行う。化
合物(2)の使用量は通常化合物(1)1モルに対して
1.0〜5.0モル、好ましくは2.5〜3.0モルで
あり、2回以上に分割して加えてもよい。
【0010】触媒としては塩化ニッケル又は塩化ニッケ
ルのホスフィン錯体例えば、塩化ビス(トリフェニルホ
スフィン)ニッケル(II)、塩化ビス(トリ−n−ブチル
ホスフィン)ニッケル(II)、塩化〔1,1′−ビス(ジ
フェニルホスフィノ)フェロセン〕ニッケル(II)を用い
ることができる。塩化ニッケルと上記ホスフィン配位子
を反応系に加えることにより触媒とすることもできる。
また、触媒として、ゼロ価パラジウム錯体、例えばテト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムを用いる
こともできる。これらの触媒は化合物(1)に対して通
常0.01〜0.1当量用いられる。
ルのホスフィン錯体例えば、塩化ビス(トリフェニルホ
スフィン)ニッケル(II)、塩化ビス(トリ−n−ブチル
ホスフィン)ニッケル(II)、塩化〔1,1′−ビス(ジ
フェニルホスフィノ)フェロセン〕ニッケル(II)を用い
ることができる。塩化ニッケルと上記ホスフィン配位子
を反応系に加えることにより触媒とすることもできる。
また、触媒として、ゼロ価パラジウム錯体、例えばテト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムを用いる
こともできる。これらの触媒は化合物(1)に対して通
常0.01〜0.1当量用いられる。
【0011】脱水剤としては例えばモレキュラーシーブ
や無水硫酸ナトリウムを用いることができる。生成した
カルボジイミド誘導体(3)は蒸留又はカラムクロマト
グラフィーにより容易に精製できる。
や無水硫酸ナトリウムを用いることができる。生成した
カルボジイミド誘導体(3)は蒸留又はカラムクロマト
グラフィーにより容易に精製できる。
【0012】次いで非プロトン性有機溶媒中、上記カル
ボジイミド(3) とシアナミドを50℃から溶媒の沸点温
度で30分〜72時間反応させることによりシアノグアニジ
ン誘導体(4)を製造することができる。本反応におい
て用いられる非プロトン性有機溶媒としてはテトラヒド
ロフラン、N、N−ジメチルホルムアミド(以下、DM
Fと略す。)、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。
シアナミドは化合物(3)に対して1〜10当量使用さ
れる。本反応にはジイソプロピルエチルアミン等の塩基
を触媒として用いることもできる。本発明によって製造
されるシアノグアニジン誘導体は常法によりカラムクロ
マトグラフィー及び/又は再結晶等によって分離精製す
ることができる。
ボジイミド(3) とシアナミドを50℃から溶媒の沸点温
度で30分〜72時間反応させることによりシアノグアニジ
ン誘導体(4)を製造することができる。本反応におい
て用いられる非プロトン性有機溶媒としてはテトラヒド
ロフラン、N、N−ジメチルホルムアミド(以下、DM
Fと略す。)、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。
シアナミドは化合物(3)に対して1〜10当量使用さ
れる。本反応にはジイソプロピルエチルアミン等の塩基
を触媒として用いることもできる。本発明によって製造
されるシアノグアニジン誘導体は常法によりカラムクロ
マトグラフィー及び/又は再結晶等によって分離精製す
ることができる。
【0013】
【発明の効果】本発明は、カリウムチャンネル開口薬と
して有用なシアノグアニジン誘導体(4)を安全で且つ
短い工程で製造することができ、工業的製法として優れ
ている。
して有用なシアノグアニジン誘導体(4)を安全で且つ
短い工程で製造することができ、工業的製法として優れ
ている。
【0014】
【実施例】以下、実施例および参考例を挙げて本発明を
さらに具体的に説明する。 実施例1N−t−ブチル−N′−シアノ−N″−(3,5−ジク
ロロフェニル)グアニジンの製造: (1)N−t−ブチル−N′−(3,5−ジクロロフェ
ニル)カルボジイミド:ベンゼン4.4gに3,5−ジクロ
ロアニリン648mg、塩化ニッケル52mgおよび無水硫酸ナ
トリウム1.00gを加え、酸素ガスを吹き込み溶媒の沸点
温度で撹拌しながら、t-ブチルイソシアニドのベンゼン
溶液5.7g(t−ブチルイソシアニド998mgを含む。)を
1時間かけて加えた。さらに酸素ガスを吹き込みながら
溶媒の沸点温度で20分間撹拌した。不溶物を濾別し溶媒
を減圧留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶媒;シクロヘキサン)で精製し、N−t−
ブチル−N′−(3,5−ジクロロフェニル)カルボジ
イミド414mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.43(9H,s),6.94(2H,d),7.08(1
H,t).
さらに具体的に説明する。 実施例1N−t−ブチル−N′−シアノ−N″−(3,5−ジク
ロロフェニル)グアニジンの製造: (1)N−t−ブチル−N′−(3,5−ジクロロフェ
ニル)カルボジイミド:ベンゼン4.4gに3,5−ジクロ
ロアニリン648mg、塩化ニッケル52mgおよび無水硫酸ナ
トリウム1.00gを加え、酸素ガスを吹き込み溶媒の沸点
温度で撹拌しながら、t-ブチルイソシアニドのベンゼン
溶液5.7g(t−ブチルイソシアニド998mgを含む。)を
1時間かけて加えた。さらに酸素ガスを吹き込みながら
溶媒の沸点温度で20分間撹拌した。不溶物を濾別し溶媒
を減圧留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶媒;シクロヘキサン)で精製し、N−t−
ブチル−N′−(3,5−ジクロロフェニル)カルボジ
イミド414mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.43(9H,s),6.94(2H,d),7.08(1
H,t).
【0015】(2)N−t−ブチル−N′−シアノ−
N″−(3,5−ジクロロフェニル)グアニジン:N−
t−ブチル−N′−(3,5−ジクロロフェニル)カル
ボジイミド335mg、シアナミド290mgおよびジイソプロピ
ルエチルアミン71mgをDMF3.0mlに溶解し、90〜95℃
で40分間加熱撹拌した後、酢酸エチルと水を加え分液
し、水層を酢酸エチルで抽出した。無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=10/3)で精製し、
N−t−ブチル−N′−シアノ−N″−(3,5−ジク
ロロフェニル)グアニジン215mgを得た。 m.p. 191.0-192.5゜C1 H−NMR(DMSO-d6)δ:1.33(9H,s),7.09(2H,d),7.25
(1H,t),7.39(1H,bs),9.29(1H,bs).
N″−(3,5−ジクロロフェニル)グアニジン:N−
t−ブチル−N′−(3,5−ジクロロフェニル)カル
ボジイミド335mg、シアナミド290mgおよびジイソプロピ
ルエチルアミン71mgをDMF3.0mlに溶解し、90〜95℃
で40分間加熱撹拌した後、酢酸エチルと水を加え分液
し、水層を酢酸エチルで抽出した。無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=10/3)で精製し、
N−t−ブチル−N′−シアノ−N″−(3,5−ジク
ロロフェニル)グアニジン215mgを得た。 m.p. 191.0-192.5゜C1 H−NMR(DMSO-d6)δ:1.33(9H,s),7.09(2H,d),7.25
(1H,t),7.39(1H,bs),9.29(1H,bs).
【0016】実施例2N−(3−クロロ−5−シアノフェニル)−N′−シア
ノ−N″−t−ペンチルグアニジンの製造: (1)N−(3−クロロ−5−シアノフェニル)−N′
−t−ペンチルカルボジイミド:t−ペンチルイソシア
ニドのベンゼン溶液6.76g(t−ペンチルイソシアニド5
83mgを含む。)に、3−アミノ−5−クロロベンゾニト
リル763mg、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム578mgおよびモレキュラシーブ4A 1.50gを加
え、反応溶液に酸素ガスを吹き込みながら溶媒の沸点温
度で15分間撹拌した。さらにt−ペンチルイソシアニド
のベンゼン溶液13.5g(t−ペンチルイソシアニド1.17g
を含む。)を加え、酸素ガスを吹き込みながら溶媒の沸
点温度で2時間45分撹拌した。室温まで放冷し、不溶物
を濾別して溶媒を減圧留去した後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー( 溶媒; シクロヘキサン/ 酢酸
エチル=10/1)で精製し、N−(3−クロロ−5−
シアノフェニル)−N′−t−ペンチルカルボジイミド
675mgを得た。1H−NMR(CDCl3) δ:1.01(3H,t),1.3
9(6H,s),1.65(2H,q),7.15〜7.35(3H,m).
ノ−N″−t−ペンチルグアニジンの製造: (1)N−(3−クロロ−5−シアノフェニル)−N′
−t−ペンチルカルボジイミド:t−ペンチルイソシア
ニドのベンゼン溶液6.76g(t−ペンチルイソシアニド5
83mgを含む。)に、3−アミノ−5−クロロベンゾニト
リル763mg、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム578mgおよびモレキュラシーブ4A 1.50gを加
え、反応溶液に酸素ガスを吹き込みながら溶媒の沸点温
度で15分間撹拌した。さらにt−ペンチルイソシアニド
のベンゼン溶液13.5g(t−ペンチルイソシアニド1.17g
を含む。)を加え、酸素ガスを吹き込みながら溶媒の沸
点温度で2時間45分撹拌した。室温まで放冷し、不溶物
を濾別して溶媒を減圧留去した後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー( 溶媒; シクロヘキサン/ 酢酸
エチル=10/1)で精製し、N−(3−クロロ−5−
シアノフェニル)−N′−t−ペンチルカルボジイミド
675mgを得た。1H−NMR(CDCl3) δ:1.01(3H,t),1.3
9(6H,s),1.65(2H,q),7.15〜7.35(3H,m).
【0017】(2)N−(3−クロロ−5−シアノフェ
ニル)−N′−シアノ−N″−t−ペンチルグアニジ
ン:N−(3−クロロ−5−シアノフェニル)−N′−
t−ペンチルカルボジイミド7.5g、シアナミド6.5gおよ
びジイソプロピルエチルアミン319mgをDMF40mlに溶
解し、90〜95℃で2時間加熱撹拌した。室温まで冷却
後、反応溶液を400mlの水にそそぎ、析出した結晶を濾
取し、エタノールから再結晶してN−(3−クロロ−5
−シアノフェニル)−N′−シアノ−N″−t−ペンチ
ルグアニジン5.7gを得た。 m.p. 181.0-183.0℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:0.83(3H,t),1.29(6H,s),1.70
(2H,q),7.29(1H,bs),7.4〜7.5(2H,m),7.6〜7.7(1H,m),
9.43(1H,bs).
ニル)−N′−シアノ−N″−t−ペンチルグアニジ
ン:N−(3−クロロ−5−シアノフェニル)−N′−
t−ペンチルカルボジイミド7.5g、シアナミド6.5gおよ
びジイソプロピルエチルアミン319mgをDMF40mlに溶
解し、90〜95℃で2時間加熱撹拌した。室温まで冷却
後、反応溶液を400mlの水にそそぎ、析出した結晶を濾
取し、エタノールから再結晶してN−(3−クロロ−5
−シアノフェニル)−N′−シアノ−N″−t−ペンチ
ルグアニジン5.7gを得た。 m.p. 181.0-183.0℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:0.83(3H,t),1.29(6H,s),1.70
(2H,q),7.29(1H,bs),7.4〜7.5(2H,m),7.6〜7.7(1H,m),
9.43(1H,bs).
【0018】参考例 実施例2(1)に記載したN−(3−クロロ−5−シア
ノフェニル)−N′−t−ペンチルカルボジイミドは以
下の方法によっても製造できる。即ち、実施例2(1)
に準じて塩化ニッケル又は塩化ニッケル錯体を触媒に用
い、酸素ガス又は乾燥空気を吹き込むことによりN−
(3−クロロ−5−シアノフェニル)−N′−t−ペン
チルカルボジイミドを製造した。反応条件と収率(ガス
クロマトグラフィーで定量した。)を第1表に示す。
ノフェニル)−N′−t−ペンチルカルボジイミドは以
下の方法によっても製造できる。即ち、実施例2(1)
に準じて塩化ニッケル又は塩化ニッケル錯体を触媒に用
い、酸素ガス又は乾燥空気を吹き込むことによりN−
(3−クロロ−5−シアノフェニル)−N′−t−ペン
チルカルボジイミドを製造した。反応条件と収率(ガス
クロマトグラフィーで定量した。)を第1表に示す。
【0019】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300
Claims (1)
- 【請求項1】 下式(1) 【化1】 (式中、R1およびR2はそれぞれ独立してハロゲン原
子、シアノ基又はニトロ基を表す。)で示されるアニリ
ン誘導体と、下式(2) CN−R3 (2) (式中、R3は該1位に分枝鎖を有する炭素数4〜7の
アルキル基を表す。)で示されるイソシアニド誘導体と
を、不活性有機溶媒中、触媒として塩化ニッケル、塩化
ニッケル錯体又はゼロ価パラジウム錯体を用い、脱水剤
存在下、酸素ガス又は乾燥空気を吹き込みながら反応さ
せることにより一般式(3) 【化2】 (式中、R1およびR2はそれぞれ独立してハロゲン原
子、シアノ基又はニトロ基を表し、R3は該1位に分枝
鎖を有する炭素数4〜7のアルキル基を表す。)で示さ
れるカルボジイミド誘導体を得、次いで非プロトン性有
機溶媒中でシアナミドと反応させることを特徴とする一
般式(4) 【化3】 (式中、R1およびR2はそれぞれ独立してハロゲン原
子、シアノ基又はニトロ基を表し、R3は該1位に分枝
鎖を有する炭素数4〜7のアルキル基を表す。)で示さ
れるシアノグアニジン誘導体の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3244901A JPH0558985A (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | シアノグアニジン誘導体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3244901A JPH0558985A (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | シアノグアニジン誘導体の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0558985A true JPH0558985A (ja) | 1993-03-09 |
Family
ID=17125658
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3244901A Pending JPH0558985A (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | シアノグアニジン誘導体の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0558985A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999058497A1 (en) * | 1998-05-11 | 1999-11-18 | Novo Nordisk A/S | Substituted guanidines and diaminonitroethenes, their preparation and use |
CN105294499A (zh) * | 2015-04-29 | 2016-02-03 | 中国农业大学 | 一种碳二酰亚胺类化合物的制备方法 |
CN106699608A (zh) * | 2016-12-26 | 2017-05-24 | 常州大学 | 一种含有强吸电子基团的苯胍及其盐的制备方法 |
CN113698322A (zh) * | 2021-08-02 | 2021-11-26 | 大连理工大学 | 一种硫酸羟胍的连续化生产工艺方法 |
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1991
- 1991-08-29 JP JP3244901A patent/JPH0558985A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999058497A1 (en) * | 1998-05-11 | 1999-11-18 | Novo Nordisk A/S | Substituted guanidines and diaminonitroethenes, their preparation and use |
CN105294499A (zh) * | 2015-04-29 | 2016-02-03 | 中国农业大学 | 一种碳二酰亚胺类化合物的制备方法 |
CN106699608A (zh) * | 2016-12-26 | 2017-05-24 | 常州大学 | 一种含有强吸电子基团的苯胍及其盐的制备方法 |
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