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JPH0550413A - 無機質板の製造方法 - Google Patents

無機質板の製造方法

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Publication number
JPH0550413A
JPH0550413A JP21248091A JP21248091A JPH0550413A JP H0550413 A JPH0550413 A JP H0550413A JP 21248091 A JP21248091 A JP 21248091A JP 21248091 A JP21248091 A JP 21248091A JP H0550413 A JPH0550413 A JP H0550413A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
cement
mold
cement slurry
inorganic plate
Prior art date
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Granted
Application number
JP21248091A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2916304B2 (ja
Inventor
Shinichi Tomiuchi
慎一 富内
Kazuya Matsumoto
和也 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 質感、素材感等の自然感のある意匠性の良好
な模様表面を有するセメント系無機質板を簡便かつ容易
に製造する。 【構成】 型枠1に模様型2を配置し、この模様型表面
に遅延剤および/または硬化促進剤3を塗布した後に、
セメントスラリー6を注入し、養生硬化後脱型し、次い
で模様表面をブラッシングする。目地部を有する無機質
板を製造する場合には、目地部に対応する模様型2の凸
部4に塗布された遅延剤または硬化促進剤3をセメント
スラリー6の注入前に拭き取る。また、セメントスラリ
ー6の配合成分に応じて、型枠1にセメントスラリー6
を注入後、これを加振する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、無機質板の製造方法
に関するものである。さらに詳しくは、この発明は、自
然感のある意匠性の良好な模様表面を有するセメント系
無機質板を簡便かつ容易に製造することのできる無機質
板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅等の外装材、天井材など
の建築材料としてセメント系の無機質板が用いられてき
ている。このセメント系無機質板については、断熱性、
遮音性等の諸性能に優れた各種のものがこれまでに開発
されている他、その外観のグレードアップ化も図られて
おり、意匠性の良好な種々の表面模様と表面形状を有す
るものが提供されている。
【0003】このような無機質板は、一般に、たとえば
図3に示したような模様型を用いた次の手順からなる注
型法により製造されている。 (a) まず、型枠(ア)の底部面に所望の表面模様お
よび表面形状とするための模様型(イ)を配置する。 (b) 次いで、普通ポルトランドセメント等のセメン
ト成分に珪砂等の骨材や添加剤などを混入したセメント
スラリー(ウ)を注入する。
【0004】(c) 養生硬化させた後に、型枠(ア)
および模様型(イ)を脱型し、無機質板(エ)を得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、たとえ
ばこの図3に示したような注型法により製造される無機
質板(エ)については、その製造に際し、模様型(イ)
を用いているため、模様表面が平滑なセメントのスキン
層で形成され、たとえば洗い出しのような凹凸状の自然
感のある表面とはならないという問題がある。
【0006】そこで、従来では、後加工として、たとえ
ばショットブラスト処理等の表面処理を行い、図4に例
示したような凹凸のある表面模様を形成している。しか
しながら、このショットブラスト処理等の表面処理を併
用して製造したセメント系無機質板については、無機質
板(エ)の表面全面がその処理により荒されるという欠
点がある。すなわち、たとえば図4に示したような目地
部(オ)を有する無機質板の場合には、点線円内にその
目地部を拡大して示したように、目地部(オ)の底部
(カ)までも表面処理により傷ついてしまう。このた
め、無機質板(エ)表面がかえって不自然な感じとな
る。
【0007】一方、タイル、石材等を表面に打設したセ
メント系無機質板については、遅延剤を用いて洗い出し
を行い、自然感のある表面模様を形成させてもいる。し
かしながら、図3に示したような注型法においては、模
様型(イ)表面での洗い出しは不可能であり、これまで
に行われていない。この発明は、以上の通りの事情に鑑
みてなされたものであり、従来の無機質板の製造方法の
欠点を解消し、自然感のある意匠性の良好な模様表面を
有するセメント系無機質板を簡便かつ容易に製造するこ
とのできる無機質板の製造方法を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、型枠に模様型を配置し、この模
様型表面に遅延剤および/または硬化促進剤を塗布した
後に、セメントスラリーを注入し、養生硬化後脱型し、
次いで模様表面をブラッシングすることを特徴とする無
機質板の製造方法を提供する。
【0009】
【作用】この発明の製造方法においては、遅延剤および
/または硬化促進剤を模様型表面に塗布し、スラリー注
入、養生硬化および脱型後にブラッシング処理するた
め、質感、素材感等のある自然意匠性に優れた模様表面
を形成することが容易となる。しかも目地部形成を同時
に可能とする。
【0010】たとえば図1にその製造工程を例示したよ
うに、この発明の無機質板の製造方法においては、 <a> まず、型枠(1)の底部面に所望の表面模様お
よび表面形状となる模様型(2)を配置する。次いで、
この模様型(2)の表面に、遅延剤または硬化促進剤
(3)を塗布する。遅延剤および硬化促進剤について
は、従来公知の任意のものを採用することができる。
【0011】<b> 無機質板表面の目地部に対応する
凸部(4)を有する模様パターンの模様型(2)の場合
には、その凸部(4)に塗布された遅延剤または硬化促
進剤(3)をワイピングロール(5)等により拭き取
る。 <c> この後に、たとえば普通ポルトランドセメント
等のセメント成分に珪砂等の骨材や添加剤などを混入し
たセメントスラリー(6)を注入し、所定の養生を行
う。
【0012】この工程において、セメントスラリー
(6)の配合成分に応じて、図2に例示したように、セ
メントスラリー(6)を加振することができる。この加
振により、セメントスラリー(6)中に含まれる骨材を
表面模様側、すなわち模様型(2)の表面側に多く堆積
させることが可能となり、質感、素材感等の自然感を有
する表面模様を形成することができる。
【0013】一方、セメントスラリー(6)を加振しな
い場合には、セメントスラリー(6)に混入する珪砂等
の骨材を多めに配合することにより同様の効果が得られ
る。 <d> セメントスラリー(6)の硬化後、型枠(1)
および模様型(2)から脱型し、表面に凹凸模様を有す
るセメント系無機質板が得られる。
【0014】<e> 次いで、無機質板(7)の表面を
水(8)を噴射しながらブラッシングロール(9)など
でブラッシングする。 <f> このようにして、所望パターンの凹凸状の表面
模様と表面形状を有し、かつ起伏のある意匠性の良好な
表面を有するセメント系無機質板(7)が得られる。
【0015】ショットブラスト処理等の後加工が不要と
なり、無機質板の製造と同時に所望の表面模様を形成す
ることができる。意匠性を向上させた無機質板の製造が
簡便かつ容易となる。また、目地部も確実に形成させる
ことができる。もちろん、以上の製造方法においては、
片面だけでなく両面を模様付け表面の対象としている。
【0016】
【実施例】以下実施例を示し、この発明の無機質板の製
造方法についてさらに詳しく説明する。実施例1および2 目地部に対応する凸部を有する模様パターンの模様型
(実施例1)と、凸部のない模様パターンの模様型(実
施例2)を、別々に、型枠にセットし、これらの模様型
の表面に遅延剤としてクエン酸を塗布した。目地部に対
応する凸部を有する模様型については、その凸部に塗布
されたクエン酸を拭き取った。
【0017】次いで、塗布したクエン酸の上から酢酸ビ
ニル系の再乳化タイプエマルジョン(AW−10L,中
央理化工業製)を塗布し、これをフィルム化させた。こ
の再乳化エマルジョンにより、遅延剤としてのクエン酸
を一時的に閉じ込めることができた。この後に、粒度の
比較的大きい2号〜4号珪砂をセメントに対し重量比で
2〜3倍多い配合としたセメントスラリーを型枠に注入
した。このセメントスラリーを加振し、次いで、60
℃,10〜12Hrの湿熱養生を行い、硬化後脱型し
た。表面に凹凸模様を有するセメント系無機質板が得ら
れた。
【0018】この無機質板の模様表面部を水洗いしなが
らブラッシングしたところ、凹凸の起伏に富んだ荒れた
表面を有する意匠性に優れた無機質板が得られた。ま
た、目地部を有する無機質板については、その目地底部
が傷つくことなく、セメントのスキン層による良好な目
地部が形成した。実施例3および4 セメントスラリーに混入する骨材を砕石等の比較的粒径
の大きなものとし、かつセメント/骨材=1/3〜5に
配合したセメントスラリーを用い、無機質板の両面に模
様付けするために竪型を使用した他は、実施例1および
2と同様にしてセメント系無機質板を製造した。
【0019】実施例1および2と同様に、自然感のある
意匠性の良好な表面模様が両面に形成した。目地部を設
けた無機質板(実施例3)についても、実施例1と同様
に、セメントスキン層による良好な目地部が形成した。
もちろんこの発明は、以上の例によって限定されるもの
ではない。遅延剤および硬化促進剤の種類、骨材の種
類、大きさおよび配合比、セメントスラリーの配合成
分、養生処理条件等の細部については様々な態様が可能
であることはいうまでもない。
【0020】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、質感、素材感等の自然感のある意匠性の良好な模
様表面を有するセメント系無機質板を簡便かつ容易に製
造することができる。良好な目地部も表面模様と同時に
形成させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の無機質板の製造方法の工程を例示し
た工程断面図である。
【図2】この発明の製造方法における製造工程の一部を
例示した断面図である。
【図3】従来の無機質板の製造方法を示した工程断面図
である。
【図4】従来のセメント系無機質板を例示した斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 型枠 2 模様型 3 遅延剤または硬化促進剤 4 凸部 5 ワイピングロール 6 セメントスラリー 7 セメント系無機質板 8 水 9 ブラッシングロール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型枠に模様型を配置し、この模様型表面
    に遅延剤および/または硬化促進剤を塗布した後に、セ
    メントスラリーを注入し、養生硬化後脱型し、次いで模
    様表面をブラッシングすることを特徴とする無機質板の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 模様型の凸部に塗布された遅延剤または
    硬化促進剤を拭き取った後に、セメントスラリーを注入
    する請求項1の製造方法。
  3. 【請求項3】 セメントスラリー注入後、加振する請求
    項1または2の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012044004A3 (ko) * 2010-09-27 2012-06-21 (주)엘지하우시스 3차원 패턴 형성용 성형 몰드 및 이를 이용한 가전제품 외장재 제조 방법

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JP2916304B2 (ja) 1999-07-05

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