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JPH0538343A - 超音波駆動装置 - Google Patents

超音波駆動装置

Info

Publication number
JPH0538343A
JPH0538343A JP3196766A JP19676691A JPH0538343A JP H0538343 A JPH0538343 A JP H0538343A JP 3196766 A JP3196766 A JP 3196766A JP 19676691 A JP19676691 A JP 19676691A JP H0538343 A JPH0538343 A JP H0538343A
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JP
Japan
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amplitude
level
voltage
ultrasonic
signal
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JP3196766A
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JP3209545B2 (ja
Inventor
Tomohisa Sakurai
友尚 櫻井
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP19676691A priority Critical patent/JP3209545B2/ja
Publication of JPH0538343A publication Critical patent/JPH0538343A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超音波振動子の振動振幅の変更や、超音波駆
動の開始,終了に際し、振動振幅をオーバシュートさせ
ることなく安定化させることができ、これにより超音波
振動子への衝撃を回避し且つ適切な超音波処置治療を可
能とし、しかも駆動終了時の逆電圧を防止して安全性を
高める。 【構成】 超音波振動子2の振動振幅に対する設定値
を、その設定値に対応するレベルの振幅設定信号として
発する。同時に、超音波振動子2の振動振幅を検出し、
その検出結果に対応するレベルの信号を出力する。ま
た、この出力信号のレベルと振幅設定信号のレベルとを
比較し、その比較結果に基づき、超音波駆動用の高周波
信号の振幅を制御する。そして、振動振幅に対する設定
値の切換に際しては、振幅設定信号のレベルを徐々に変
化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、不要組織を乳化,破
砕する医用の超音波処置治療に用いる超音波駆動装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】超音波処置治療は、超音波エネルギを不
要組織や骨に集中させ、不要組織の乳化,破砕,吸引や
骨の切断に威力を発揮し、腫瘍部や結石部等を選択的に
除去できるため、広い医用手術分野で利用されている。
【0003】このような超音波処置治療を行なう装置
は、手持用のハンドピースに超音波振動子を設けてい
る。
【0004】このハンドピースは、超音波振動子の超音
波振動をホーンで増幅し、それを先端のプローブに伝達
する構成となっている。
【0005】従来、この種の装置の駆動装置として、例
えばUSP4827911、USP4587958(JP58-58034A )に示され
るものがある。
【0006】USP4827911では、吸引装置を含んだ超音波
外科手術装置が開示されている。これは、超音波振動子
の振動振幅に対する高,低2つの設定値を有しており、
振動振幅を高,低に繰返し、かつ高,低の割合を制御す
ることにより、破砕する組織の温度を調節することが可
能である。
【0007】USP4587958(JP58-58034A )では、同じく
超音波外科手術装置が開示されているが、この場合は超
音波振動の開始に際して発生する突入電流を抑える技術
が示されている。これにより、振動開始時の衝撃を緩和
し、超音波振動子や駆動装置を保護することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ただし、USP4827911で
は、振動振幅の高,低の切換が急激であり、しかもプロ
ーブの機械的振動が慣性となって超音波振動子の振動に
加わるため、超音波振動子に衝撃を与えるという問題が
ある。
【0009】たとえば、図12に示すように、振動振幅
が低いところから高い状態へ変化するとき、振動振幅に
慣性による大きなオーバシュートが生じる。逆に高い振
動振幅から低い振動振幅に変化するときも同様であり、
変化点での振幅値が不安定となる。これは、超音波振動
子に衝撃を与えると同時に、超音波処置治療に悪影響を
及ぼすことになる。
【0010】USP4587958(JP58-58034A )では、振動開
始時の過渡動作については考慮されているが、超音波駆
動を終了した際の衝撃に対する考慮はなされていない。
すなわち、医用装置においては、安全性を高めるために
超音波振動子と駆動装置との間に絶縁トランスを介在さ
せるが、絶縁トランスのインダクタ成分の影響で、駆動
終了時に大きな逆電圧が発生し、駆動装置側の回路に悪
影響を及ぼすことがある。
【0011】この発明は上記の事情を考慮したもので、
その目的とするところは、超音波振動子の振動振幅の変
更や、超音波駆動の開始,終了に際し、振動振幅をオー
バシュートさせることなく安定化させることができ、こ
れにより超音波振動子への衝撃を回避し且つ適切な超音
波処置治療を可能とし、しかも駆動終了時の逆電圧を防
止して安全性を高めることができる超音波駆動装置を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の超音波駆動装
置は、高周波信号により超音波振動子を駆動する超音波
駆動装置において、上記超音波振動子の振動振幅に対す
る設定値をその設定値に対応するレベルの振幅設定信号
として発する手段と、上記超音波振動子の振動振幅を検
出しその検出結果に対応するレベルの信号を出力する手
段と、この出力信号のレベルと上記振幅設定信号のレベ
ルとを比較する手段と、この比較結果に応じて上記高周
波信号の振幅を制御する手段と、上記設定値の切換に際
し上記振幅設定信号のレベルを徐々に変化させる手段と
を備える。
【0013】
【作用】超音波振動子の振動振幅に対する設定値を、そ
の設定値に対応するレベルの振幅設定信号として発す
る。同時に、超音波振動子の振動振幅を検出し、その検
出結果に対応するレベルの信号を出力する。また、この
出力信号のレベルと振幅設定信号のレベルとを比較し、
その比較結果に基づき、超音波駆動用の高周波信号の振
幅を制御する。そして、振動振幅に対する設定値の切換
に際しては、振幅設定信号のレベルを徐々に変化させ
る。
【0014】
【実施例】以下、この発明の第1実施例について図面を
参照して説明する。
【0015】図1において、1はハンドピースで、複数
枚の圧電素子とそれら圧電素子のそれぞれ両面に接する
複数枚の電極とを積層してなる超音波振動子2を有して
おり、その超音波振動子2の超音波振動子をホーン3で
増幅してプローブ4に伝える構成となっている。
【0016】11は発振部で、超音波駆動用の高周波信
号を発する。この高周波信号を増幅制御部12で増幅
し、かつ電流検出部13に通し、上記超音波振動子2に
供給する。
【0017】増幅制御部12は、後述する差動増幅器1
4の出力電圧レベルに応じて増幅度が変化する。
【0018】電流検出部13は、高周波信号の電流値を
検出し、その検出結果に対応するレベルの電圧Viを出
力する。ここで検出される電流値は、超音波振動子2の
振動振幅に対応する。つまり、振動振幅は高周波電流に
比例する。
【0019】電流検出部13の出力電圧Viを比較器で
あるところの差動増幅器14の負側入力端(−)に印加
する。
【0020】15は振幅設定信号発生部で、超音波振動
子2の振動振幅を設定するための所定レベルの電圧信号
を振幅設定信号として発する。この振幅設定信号をレベ
ル調整部16を通して上記差動増幅器14の正側入力端
(+)に供給する。
【0021】レベル調整部16は、振幅設定信号の電圧
レベルを手動で設定するためのもので、振動振幅に対す
る設定値を変化させる手段として働く。
【0022】差動増幅器14は、正側入力端(+)への
入力電圧レベルと負側入力端(−)への入力電圧レベル
との差に対応する所定レベルの電圧を出力する。この出
力電圧を上記増幅制御部12に供給する。
【0023】ここで、振幅設定信号発生部15およびレ
ベル調整部16の具体例を図2に示す。
【0024】まず、振幅設定信号発生部15は、矩形状
のパルス信号を発するパルス信号発生器21と、抵抗2
2,演算増幅器23,コンデンサ24からなる積分回路
と、ツェナーダイオード25とを有し、パルス信号発生
器21のパルス信号を積分回路で積分し、かつツェナー
ダイオード25で定電圧化し、立上がりおよび立下がり
の緩やかな台形波信号に変換して出力する。
【0025】ここで、パルス信号発生器21から発せら
れる矩形状のパルス信号は、超音波振動子2の振動振幅
に対する設定値を零と所定値との間で交互に切換えるこ
とに相当する。
【0026】レベル調整部16は、摺動抵抗器26を有
し、振幅設定信号の電圧レベルを連続的に変化させるこ
とが可能である。
【0027】つぎに、図3を参照しながら作用を説明す
る。
【0028】発振部11から高周波信号が発せられ、そ
れが増幅制御部12で増幅され、電流検出部13を通し
て超音波振動子2に送られる。これにより、超音波振動
子2が駆動される。
【0029】このとき、電流検出部13で高周波信号の
電流値が検出され、その検出結果に対応するレベルの電
圧Viが差動増幅器14に送られる。
【0030】一方、振幅設定信号発生部15から立上が
りおよび立下がりの緩やかな台形波信号が振幅設定信号
として発せられ、それがレベル調整部16で電圧Vdに
適宜に調整され、差動増幅器14に送られる。
【0031】こうして、電圧Vdと電圧Viとの差に対
応するレベルの電圧が差動増幅器14から出力され、そ
の差動増幅器14の出力電圧に応じて増幅制御部12の
増幅度が変化する。
【0032】したがって、振幅設定信号に基づく電圧V
dの波形に対応する包絡線をもって高周波信号の電流が
制限され、超音波振動子2が安定した振動振幅をもって
バースト駆動される。
【0033】振動振幅に対する設定値は零と所定値との
間で切換わるが、振幅設定信号の電圧レベルは徐々に増
大して徐々に減少しており、よって超音波振動子2の振
動振幅はオーバシュートすることなく徐々に大きくなっ
て徐々に小さくなる。つまり、超音波振動子2への衝撃
を回避することができ、さらには適切な超音波処置治療
を行なうことができる。
【0034】また、超音波駆動の終了に際しては高周波
信号の電流が徐々に減少するので、たとえ絶縁トランス
のインダクタ成分があっても、そこに大きな逆電圧が発
生することはなく、当該駆動装置の安全を確保すること
ができる。
【0035】ここまでは振動振幅に対する設定値が零と
所定値との間で切換わる場合を例に説明したが、振動振
幅に対する設定値が高,低に切換わる場合についても同
様の効果が得られる。この場合の信号波形を図4に示
す。
【0036】なお、振幅設定信号発生部15としては、
図5に示すように、矩形状のパルス信号を発するパルス
信号発生器21と、抵抗22およびコンデンサ24から
なる積分回路とを有し、パルス信号発生器21のパルス
信号を単に積分回路で積分して出力する構成のものを採
用してもよい。この場合の信号波形を図6に示す。
【0037】また、振幅設定信号発生部15として、図
7に示すように、D/A(ディジタル/アナログ)変換
器28を採用し、外部からの入力データに応じて設定値
が段階的に変化する振幅設定信号を発する構成としても
よい。この場合の信号波形を図8に示す。
【0038】次に、この発明の第2実施例について説明
する。
【0039】ここでは、発振器(OSC)31から発せ
られる超音波駆動用の高周波信号を電圧制御アンプ(V
CA)32で増幅し、さらにパワーアンプ33で増幅
し、それを絶縁トランス34を介して超音波振動子2に
供給する。
【0040】パワーアンプ33と絶縁トランス34との
通電路に、電流センサ35を設けるとともに、後述する
リレー39の接点39aを挿接する。
【0041】電圧制御アンプ32は、後述する差動増幅
器36の出力電圧レベルに応じて増幅度が変化する。
【0042】電流センサ35は、高周波信号の電流値を
検出し、その検出結果に対応するレベルの電圧Viを出
力する。ここで検出される電流値は、超音波振動子2の
振動振幅に相当する。
【0043】電流センサ35の出力電圧Viを比較器で
あるところの差動増幅器36の負側入力端(−)に印加
する。
【0044】37は振幅設定信号発生部で、超音波振動
子2の振動振幅を設定するための所定レベルの電圧信号
を振幅設定信号として発する。この振幅設定信号は、立
上がりおよび立下がりの緩やかな台形波信号である。そ
して、この振幅設定信号をレベル調整部40を通して上
記差動増幅器36の正側入力端(+)に供給する。
【0045】また、振幅設定信号発生部37は、スイッ
チ38およびリレー39を付属して備えており、スイッ
チ38のオン操作に応答して振幅設定信号を発するとと
もにリレー39を付勢し、スイッチ38のオフ操作に応
答して振幅設定信号を立下げていき、それから一定時間
t後(振幅設定信号が零レベルに下がった後)にリレー
39を消勢する機能を有する。
【0046】レベル調整部40は、振幅設定信号の電圧
レベルを手動で設定するためのもので、振動振幅に対す
る設定値を変化させる手段として働く。
【0047】差動増幅器36は、正側入力端(+)への
入力電圧レベルと負側入力端(−)への入力電圧レベル
との差に対応する所定レベルの電圧を出力する。この出
力電圧を上記電圧制御アンプ32に供給する。
【0048】作用を図10により説明する。
【0049】スイッチ38がオンされると、振幅設定信
号発生部37から立上がりの緩やかな振幅設定信号(電
圧Vc)が発せられ、それがレベル調整部40で電圧V
dに適宜に調整され、差動増幅器36に送られる。
【0050】同時に、リレー39が付勢され、その接点
39aがオンする。
【0051】一方、発振器31から高周波信号が発せら
れ、それが電圧制御アンプ32およびパワーアンプ33
で増幅される。この増幅された高周波信号は、オン状態
の接点39aおよび絶縁トランス34を介して超音波振
動子2に送られる。これにより、超音波振動子2が駆動
される。
【0052】このとき、電流センサ35で高周波信号の
電流値が検出され、その検出結果に対応するレベルの電
圧Viが差動増幅器36に送られる。
【0053】こうして、電圧Vdと電圧Viとの差に対
応するレベルの電圧が差動増幅器36から出力され、そ
の差動増幅器36の出力電圧に応じて電圧制御アンプ3
2の増幅度が変化する。
【0054】したがって、振幅設定信号に基づく電圧V
dの波形に対応する包絡線をもって高周波信号の電流が
制限され、超音波振動子2が安定した振動振幅をもって
駆動される。
【0055】つまり、振幅設定信号の電圧レベルは徐々
に増大しており、超音波振動子2の振動振幅はオーバシ
ュートすることなく徐々に大きくなる。よって、超音波
振動子2への衝撃を回避することができ、さらには適切
な超音波処置治療を行なうことができる。
【0056】なお、図10において、後期では電流検出
部13の出力電圧Viが大きく増大しているが、これは
レベル調整部40の操作によって電圧Vdが高められた
ことによる。
【0057】スイッチ38がオフされると、振幅設定信
号発生部37から発せられている振幅設定信号が立下が
りを始め、超音波振動子2の振動振幅が徐々に小さくな
る。そして、立下がりの始めから一定時間tが経過した
ら、リレー39が消勢され、接点39aがオフする。
【0058】このように、超音波駆動の終了に際しては
高周波信号の電流が徐々に減少するので、絶縁トランス
34のインダクタ成分が存在していても、大きな逆電圧
の発生を防ぐことができ、当該駆動装置の安全を確保す
ることができる。
【0059】なお、この第2実施例では、スイッチ38
がオンされているときに超音波駆動を実行し、スイッチ
38がオフされると超音波駆動を終了したが、スイッチ
38がオンされている間に振幅設定信号を零レベルと高
レベルとに自動的に変化させ、第1実施例と同様のバー
スト駆動を行なうようにしてもよい。
【0060】次に、この発明の第3実施例について説明
する。
【0061】ここでは、高周波信号を発する発振器とし
てPLL回路(位相同期回路)による共振周波数追尾制
御を採用している。
【0062】すなわち、電圧制御発振器(VCO)51
から発せられる超音波駆動用の高周波信号を電圧制御ア
ンプ(VCA)52で増幅し、さらにパワーアンプ53
で増幅し、それを電流電圧検出部54および絶縁トラン
ス55を介して超音波振動子2に供給する。
【0063】電圧制御発振器51は、入力される電圧の
レベルに応じた周波数の高周波信号を発する。
【0064】電圧制御アンプ52は、後述する差動増幅
器60の出力電圧レベルに応じて増幅度が変化する。
【0065】電流電圧検出部54は、高周波信号の電流
値を検出しその検出結果に対応するレベルの電圧Viを
出力するとともに、高周波信号の電圧値を検出しその検
出結果に対応するレベルの電圧Vvを出力する。この電
圧Vi,Vvを位相比較部56に送る。
【0066】位相比較部56は、電圧Vi,Vvから高
周波信号の電流位相および電圧位相を求め、両位相差に
対応する電圧レベルの信号を出力する。この出力信号を
ローパスフィルタ57および切換スイッチ58の一方の
接点を介して上記電圧制御発振器51に送るとともに、
ホールド回路59に送る。
【0067】切換スイッチ58は、たとえばリレーの双
方向性接点であり、後述する振幅設定信号発生部61の
振幅設定信号が高レベルのとき図示のように一方の接点
が閉じ、振幅設定信号が零レベルになると切換わって他
方の接点が閉じる。
【0068】ホールド回路59は、振幅設定信号発生部
61の振幅設定信号が高レベルのときローパスフィルタ
57の出力信号の電圧レベルを記憶し、振幅設定信号が
零レベルになると記憶しているレベルと同じレベルの電
圧信号を出力するものである。この出力データを切換ス
イッチ58の他方の接点を介して電圧制御発振器51に
送る。
【0069】一方、電流電圧検出部54の出力電圧Vi
を比較器であるところの差動増幅器60の負側入力端
(−)に印加する。
【0070】振幅設定信号発生部61は、超音波振動子
2の振動振幅を設定するための所定レベルの電圧信号を
振幅設定信号として発するもので、第1実施例の振幅設
定信号発生部15と同じく、立上がりおよび立下がりの
緩やかな台形波信号を順次に出力する。ただし、振幅設
定信号発生部61は、スイッチ62を付属して備えてお
り、スイッチ62がオン操作されているときのみ、振幅
設定信号を発する機能を有する。
【0071】この振幅設定信号をレベル調整部63を通
して上記差動増幅器60の正側入力端(+)に供給す
る。
【0072】レベル調整部63は、振幅設定信号の電圧
レベルを手動で設定するためのもので、振動振幅に対す
る設定値を変化させる手段として働く。
【0073】差動増幅器60は、正側入力端(+)への
入力電圧レベルと負側入力端(−)への入力電圧レベル
との差に対応する所定レベルの電圧を出力する。この出
力電圧を上記電圧制御アンプ52に供給する。
【0074】作用を説明する。
【0075】スイッチ62がオンされると、振幅設定信
号発生部61から立上がりおよび立下がりの緩やかな台
形波信号が振幅設定信号として順次に発せられ、それが
レベル調整部63で電圧Vdに適宜に調整され、差動増
幅器60に送られる。
【0076】一方、電圧制御発振器51から高周波信号
が発せられ、それが電圧制御アンプ52およびパワーア
ンプ53で増幅される。この増幅された高周波信号は、
電流電圧検出部54および絶縁トランス55を介して超
音波振動子2に送られる。これにより、超音波振動子2
が駆動される。
【0077】このとき、電流電圧検出部54で高周波信
号の電流値が検出され、その検出結果に対応するレベル
の電圧Viが差動増幅器60に送られる。
【0078】こうして、電圧Vdと電圧Viとの差に対
応するレベルの電圧が差動増幅器60から出力され、そ
の差動増幅器60の出力電圧に応じて電圧制御アンプ5
2の増幅度が変化する。
【0079】したがって、振幅設定信号に基づく電圧V
dの波形に対応する包絡線をもって高周波信号の電流が
制限され、超音波振動子2が安定した振動振幅をもって
バースト駆動される。
【0080】振動振幅に対する設定値は零と所定値との
間で切換わるが、振幅設定信号の電圧レベルは徐々に増
大して徐々に減少しており、よって超音波振動子2の振
動振幅はオーバシュートすることなく徐々に大きくなっ
て徐々に小さくなる。つまり、超音波振動子2への衝撃
を回避することができ、さらには適切な超音波処置治療
を行なうことができる。
【0081】また、超音波駆動の終了に際しては高周波
信号の電流が徐々に減少するので、たとえ絶縁トランス
のインダクタ成分があっても、そこに大きな逆電圧が発
生することはなく、当該駆動装置の安全を確保すること
ができる。
【0082】ところで、高周波信号の電流位相と電圧位
相に対応する電圧レベルの信号が位相比較部56から出
力される。
【0083】この出力信号は、振幅設定信号が高レベル
のとき、つまり切換スイッチ58の一方の接点が閉じる
とき、電圧制御発振器51にフィードバックされる。こ
れにより、PLL回路(位相同期回路)が構成され、超
音波振動子2が共振点で駆動され、エネルギの変換効率
が高められる。
【0084】また、位相比較部56の出力信号の電圧レ
ベルはホールド回路59に逐次記憶されており、振幅設
定信号が零レベルのとき、つまり切換スイッチ58の他
方の接点が閉じるとき、ホールド回路59の記憶内容が
電圧制御発振器51にフィードバックされる。これによ
り、PLL回路(位相同期回路)が途切れることなく構
成され、超音波振動子2の効率の良い共振点駆動が継続
する。
【0085】スイッチ62がオフされると、振幅設定信
号発生部61からの振幅設定信号の発生が解除となり、
超音波駆動が終了する。
【0086】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、超
音波振動子の振動振幅に対する設定値の切換に際し、振
幅設定信号のレベルを徐々に変化させる構成としたの
で、超音波振動子の振動振幅の変更や、超音波駆動の開
始,終了に際し、振動振幅をオーバシュートさせること
なく安定化させることができ、これにより超音波振動子
への衝撃を回避し且つ適切な超音波処置治療を可能と
し、しかも駆動終了時の逆電圧を防止して安全性を高め
ることができる超音波駆動装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の全体の構成を示す図。
【図2】第1実施例における振幅設定信号発生部および
レベル調整部の具体的な構成を示す図。
【図3】第1実施例の作用を説明するための信号波形
図。
【図4】第1実施例の変形例の作用を説明するための信
号波形図。
【図5】第1実施例における振幅設定信号発生部の変形
例の構成を示す図。
【図6】図5の作用を説明するための信号波形図。
【図7】第1実施例における振幅設定信号発生部の別の
変形例の構成を示す図。
【図8】図7の作用を説明するための信号波形図。
【図9】この発明の第2実施例の全体の構成を示す図。
【図10】第2実施例の作用を説明するための信号波形
図。
【図11】この発明の第3実施例の全体の構成を示す
図。
【図12】従来装置の振動振幅を示す図。
【符号の説明】
1…ハンドピース、2…超音波振動子、11…発振部、
12…増幅制御部、13…電流検出部、14…差動増幅
器(比較器)、15…振幅信号発生部、16…レベル調
整部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年10月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波信号により超音波振動子を駆動す
    る超音波駆動装置において、前記超音波振動子の振動振
    幅に対する設定値をその設定値に対応するレベルの振幅
    設定信号として発する手段と、前記超音波振動子の振動
    振幅を検出しその検出結果に対応するレベルの信号を出
    力する手段と、この出力信号のレベルと前記振幅設定信
    号のレベルとを比較する手段と、この比較結果に応じて
    前記高周波信号の振幅を制御する手段と、前記設定値の
    切換に際し前記振幅設定信号のレベルを徐々に変化させ
    る手段とを備えたことを特徴とする超音波駆動装置。
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