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JPH05286902A - α−クロロ−β−ケトエステル誘導体の製造方法 - Google Patents

α−クロロ−β−ケトエステル誘導体の製造方法

Info

Publication number
JPH05286902A
JPH05286902A JP11834792A JP11834792A JPH05286902A JP H05286902 A JPH05286902 A JP H05286902A JP 11834792 A JP11834792 A JP 11834792A JP 11834792 A JP11834792 A JP 11834792A JP H05286902 A JPH05286902 A JP H05286902A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
chloro
derivative
group
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11834792A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Shimoju
孝 下重
Kozo Shimako
孝三 島児
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd filed Critical Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Priority to JP11834792A priority Critical patent/JPH05286902A/ja
Publication of JPH05286902A publication Critical patent/JPH05286902A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 医薬製造上の原料化合物となるα−クロル−
β−ケトエステル誘導体の改良された製造法を提供す
る。 【構成】 tert−ブチル 4−フェニル−3−オキソブ
タノエートとtert−ブタノールの塩化メチレン溶液に、
塩化スルフリルの塩化メチレン溶液を滴下、反応させ
て、次式によりtert−ブチル 2−クロル−4−フェニ
ル−3−オキソブタノエートを得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はα−クロロ−β−ケトエ
ステル誘導体の改良された製造方法に関する。さらに詳
しくは、本発明は一般式〔II〕
【化3】 〔式中、R1 は低級アルキル基、または低級アルケニル
基を、R2 は水素原子または低級アルキル基を、および
3 はハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル
基、ハロゲン原子で置換されていてもよいナフチル基、
または一般式 A1−D−A2 (式中A1 は、ハロゲン
原子で置換されてもよいフェニル基を、A2はハロゲン
原子で置換されていてもよいフェニレン基を、およびD
はカルボニル基または、単結合を表わす)で表わされる
基を意味する。〕で示されるα−クロロ−β−ケトエス
テル誘導体の製造方法に関するものである。
【0002】前記一般式〔II〕で示されるα−クロロ−
β−ケトエステル誘導体は、常法により加水分解、脱炭
酸反応を行なうことにより、医薬品製造上の重要中間体
である一般式 [III]
【化4】 〔式中、R2 およびR3 は前記と同じ意味を有する。〕
で示されるα−クロロケトン誘導体に容易に導くことが
可能である。例えば、特開昭 63-152368号公報(実施例
1−6)には、α−クロロケトン誘導体から慢性関節リ
ウマチ治療剤として有用なチアゾール誘導体の得られる
ことが記載されている。
【0003】
【従来の技術】従来、β−ケトエステル誘導体より、対
応するα−クロロ−β−ケトエステル誘導体を製造する
方法としては、以下の方法が知られている。 (a)Allihn等,ケミシェ ベリヒテ,11 567 (1878) (b)L.Garanti 等,ジャーナル オブ オーガニック
ケミストリー,42 1389 (1977) (c)H.M.Walborsky 等,ジャーナル オブ ザ アメ
リカン ケミカル ソサエティ,80 187 (1958) (d)G.Buchi 等,ジャーナル オブ オーガニック
ケミストリー,38 4348 (1973)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】Allihn等は、不活性溶
媒中、塩化スルフリルにてβ−ケトエステル誘導体から
対応するα−クロロ−β−ケトエステル誘導体を得てい
るが、低収率かつ、反応部位の選択性が低いため多くの
不純物を含み、工業的に有用な製造方法とは言い難い。
L.Garanti 等の方法は、Allihn等の類似の方法である
が、操作が繁雑、その上収率が低い等の問題点があり、
H.M.Walborsky 等の塩素による方法、あるいは、G.Buch
i 等の次亜塩素酸ターシャリブチルによる方法も、操作
が繁雑であったり、また必ずしも高収率とは言い難く、
さらに、試剤の取り扱いの点等に問題点がある。このよ
うに、従来のα−クロロ−β−ケトエステル誘導体の製
造方法は、いずれも欠点を有しており、必ずしも工業的
に有用な方法とは言い難い。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる状
況下、α−クロロ−β−ケトエステル誘導体〔II〕を製
造する方法について鋭意検討した結果、後記一般式
〔I〕で示されるβ−ケトエステル誘導体を不活性溶媒
中、アルコールの存在下、塩化スルフリルを反応させる
ことにより高収率でα−クロロ−β−ケトエステル誘導
体〔II〕の得られることを見い出し、本発明を完成する
に至った。
【0006】すなわち本発明は一般式〔I〕
【化5】 〔式中、R1 は低級アルキル基、または低級アルケニル
基を、R2 は水素原子または低級アルキル基を、および
3 はハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル
基、ハロゲン原子で置換されていてもよいナフチル基、
または一般式 A1−D−A2 (式中A1 は、ハロゲン
原子で置換されていてもよいフェニル基を、A2 はハロ
ゲン原子で置換されていてもよいフェニレン基を、およ
びDはカルボニル基または、単結合を表わす)で表わさ
れる基を意味する。〕で示されるβ−ケトエステル誘導
体と、塩化スルフリルを不活性溶媒中で反応させること
からなる前記一般式〔II〕で示されるα−クロロ−β−
ケトエステル誘導体の製造方法において、反応を一般式
1 OH〔式中、R1 は前記と同じ意味を有する。〕
で示されるアルコールの存在下において行なうことを特
徴とする前記一般式〔II〕で示されるα−クロロ−β−
ケトエステル誘導体の製造方法に関する。
【0007】前記一般式〔I〕または〔II〕において、
低級アルキル基としては、例えばメチル、エチル、n−
プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、
n−ペンチル、またはn−ヘキシルのような炭素数1−
6の直鎖状もしくは分枝状のアルキル基が挙げられる。
低級アルケニル基としては、例えばビニル、アリル、ま
たは3,3−ジメチルアニルのような炭素数2−6の直
鎖状もしくは分枝状のアルケニル基が挙げられる。
【0008】ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭
素、または沃素原子が挙げられる。一般式 R1 OHで
示されるアルコールとしては、飽和または不飽和の例え
ばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプ
ロパノール、n−ブタノール、tert−ブタノール、n−
ペンタノール、n−ヘキサノール、ビニルアルコール、
アリルアルコール、または3,3−ジメチルアリルアル
コールのような炭素数1−6の直鎖状もしくは分枝状の
アルコールが挙げられる。本発明反応に用いる不活性溶
媒としては、ベンゼン、トルエン、またはキシレン等の
芳香族炭化水素類、塩化メチレン、クロロホルム、また
は1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、
エチルエーテル、またはイソプロピルエーテル等のエー
テル類、あるいは、これらの混合溶媒などが挙げられ、
好ましくは、芳香族炭化水素あるいは、ハロゲン化炭化
水素が良く、より好ましくは、ハロゲン化炭化水素類の
中から選ばれる。
【0009】本発明に用いるR1 OHで示されるアルコ
ールのR1 としては、出発原料であるβ−ケトエステル
誘導体〔I〕中のR1 と異なっていてもよいが、同一の
基を有するアルコールを使用するのが好ましい。アルコ
ールの使用量としては、β−ケトエステル誘導体〔I〕
に対し、0.5〜5モル用いることができるが、好ましく
は、0.5〜2モルの範囲で用いるのが良く、さらに好ま
しくは、β−ケトエステル誘導体〔I〕に対し、わずか
に過剰に用い、かつ反応に用いられる塩化スルフリルと
等モル用いるのが良い結果を与える。塩化スルフリルの
使用量としては、β−ケトエステル誘導体〔I〕に対
し、0.9〜5モル用いることができるが、1〜2モルの
範囲内で用いるのが好ましく、さらに好ましくは、β−
ケトエステル誘導体〔I〕に対し、わずかに過剰に用い
るのが良い。
【0010】反応は、β−ケトエステル誘導体〔I〕と
アルコールとを不活性溶媒に溶解し塩化スルフリルを滴
下することにより行なわれるが、塩化スルフリルを不活
性溶媒に溶解し、この中に、β−ケトエステル誘導体
〔I〕とアルコールの溶液を滴下しても良い。滴下は、
数分から10時間の範囲で行なわれるが、30分から5
時間の間が好結果を与える。反応温度は、−20℃から
使用する溶媒の沸点までの範囲にて行なわれるが、−1
0℃から30℃までの間が好ましく0℃から15℃の間
がより好ましい。滴下が終了したのち、数分から10時
間反応させるが、通常は、10分から1時間で反応は完
結する。
【0011】反応終了後、減圧下にて溶媒を留去するこ
とにより、あるいは、水で有機層を洗浄したのち、減圧
下にて溶媒を留去することにより、または、用いた塩化
スルフリルに対し、0.5〜10モルの重炭酸ナトリウ
ム、重炭酸カリウム等の粉末を加え濾過したのちに、減
圧下にて溶媒を留去することにより、前記一般式〔II〕
にて示されるα−クロロ−β−ケトエステル誘導体を得
ることができる。本発明により得られるα−クロロ−β
−ケトエステル誘導体は、酸の存在下に加水分解、脱炭
酸反応を行なうことにより、前記一般式 [III]にて示さ
れるα−クロロケトン誘導体へ導くことができる。加水
分解、脱炭酸反応は、当業者周知の方法、たとえば、シ
ンシシス(1987),188 に記載の方法により行なうこと
ができる。本発明の出発原料である一般式〔I〕にて示
されるβ−ケトエステル誘導体は、一般式〔IV〕にて示
されるアリール酢酸誘導体より、たとえば、下記反応ス
キームに示す Osamu Yonemitsu等(ジャーナル オブ
オーガニック ケミストリー 43 2087 (1978))の方法
により、容易に製造することができる。
【0012】
【化6】 〔式中、R1 、R2 、およびR3 は前記と同じ意味を有
する。〕
【0013】
【発明の効果】本発明の方法により、医薬品の重要中間
体であるα−クロロケトン誘導体 [III]の原料化合物と
して有用なα−クロロ−β−ケトエステル誘導体〔II〕
が、容易に、かつ高収率で得られるようになった。
【0014】
【実施例】以下に参考例、実施例、および比較例をあげ
て本発明を具体的に説明するが、本発明はもとよりこれ
に限定されるものではない。 参考例1 tert−ブチル 4−フェニル−3−オキソブ
タノエートの合成
【化7】
【0015】メルドラム酸37.3gをジクロルエタン 200
mlに溶解し、ピリジン 40.94gを加え、この中に−5〜
5℃でフェニルアセチルクロリド20gをジクロルエタ
ン30mlに溶解した溶液を40分かけて滴下した。ジク
ロルエタン20mlを加え、−5〜5℃で1時間反応した
のち、tert−ブタノール 28.77gを10分間かけて0〜
10℃で滴下した。0〜10℃で1時間反応したのち、
75〜80℃で2時間反応した。室温まで冷却したの
ち、5%塩酸水 200ml,水 200ml,5%重曹水 200ml,
水 200mlの順に洗い、活性炭を加え濾過した。濾液をエ
バポレーターにて減圧下濃縮し得られた油状物33gを
シリカゲル1320gと酢酸エチルを10%含むノルマルヘ
キサンを用いたカラムクロマトグラフィーにて精製し、
20.7gの表題化合物を得た。 NMR(CDCl3 , δppm):1.46(9H,s),3.37(2H,s),3.82(2H,
s),7.19〜7.37(5H,m),12.29(S) IR(KBr) ν(cm -1):1729,1716
【0016】参考例2 tert−ブチル 4−(1−ナフ
チル)−3−オキソブタノエートの合成
【化8】
【0017】1−ナフチル酢酸20gをトルエン45ml
中に加え、さらにジメチルホルムアミドを少量加えた溶
液に67〜73℃にて塩化チオニル14gを45分かけ
て滴下した。この温度で3時間反応させたのち、トルエ
ンをエバポレーターにて減圧下に留去した。得られた油
状物をジクロルエタン40mlに溶解し、メルドラム酸3
1gをジクロルエタン75mlとピリジン33.9gに溶解し
た溶液に−10〜−4℃で35分かけて滴下した。−1
1〜−6℃で1時間反応し、−6〜0℃でtert−ブタノ
ール23.8gを30分かけて滴下した。徐々に室温まで温
度を上げ、55〜58℃で1時間、66〜68℃で1時
間、77〜78℃で1時間30分反応したのち、2〜8
℃で5%塩酸水を加え分液した。5%炭酸カリウム水溶
液 150g,水 100gの順に洗い、エバポレーターにて減
圧下ジクロルエタンを濃縮して得られた油状物33.7gを
シリカゲル1300gと酢酸エチルを10%含むノルマルヘ
キサンを用いたカラムクロマトグラフィーにて精製し、
23.5gの表題化合物を得た。 NMR(CDCl3 , δppm):1.43(9H,s),3.33(2H,s),4.26(2H,
s),7.38〜7.58(4H,m),7.79 〜7.89(3H,m) IR(KBr) ν(cm -1):1736,1712
【0018】参考例3 tert−ブチル 4−(3−ベン
ゾイルフェニル)−3−オキソペンタノエートの合成
【化9】
【0019】2−(3−ベンゾイルフェニル)−プロピ
オン酸20gより、参考例2と同様の方法で22.4gの表
題化合物を得た。 NMR(CDCl3 , δppm):1.42(9H,s),1.47(3H,d,J=6.93Hz),
3.31(3H,dd),4.0(1H,q,J=6.93Hz),7.43 〜7.82(9H,m),1
2.31(S) IR(neat)ν(cm -1):1734,1716
【0020】参考例4 tert−ブチル 4−(2−フル
オロ−4−ビフェニルイル)−3−オキソペンタノエー
トの合成
【化10】
【0021】2−(2−フルオロ−4−ビフェニルイ
ル)−プロピオン酸20gより参考例2と同様の方法で
得られたジクロルエタン溶液をエバポレーターにより減
圧下ジクロルエタンを留去すると 29.76gの油状物が得
られた。この油状物をメタノール40gに溶解し、水1
6gを加え析出結晶を濾過すると 23.92gの表題化合物
が得られた。 NMR(CDCl3 , δppm):1.43(3H,dJ=6.93Hz),1.44(9H,s),
3.35(2H,dd),3.95(1H,q,J=6.93Hz),7.01 〜7.54(8H,m) IR(KBr)ν(cm -1):1724,1710
【0022】参考例2と同様の方法で表1の化合物を合
成した。
【表1】
【0023】実施例1 tert−ブチル 2−クロロ−4
−フェニル−3−オキソブタノエートの合成
【化11】
【0024】参考例1で得られたtert−ブチル 4−フ
ェニル−3−オキソブタノエート2.34gとtert−ブタノ
ール0.81gとを7mlの塩化メチレンに溶解し、0〜10
℃にて塩化スルフリル1.48gを塩化メチレン1.5mlにと
かした溶液を50分かけて滴下した。0〜10℃で50
分反応させ、重曹 500mgを加え1時間0〜10℃を保っ
たのち、濾過した。塩化メチレンにて洗浄したのち、エ
バポレーターにて溶媒を留去し、2.72gの微黄色油状物
を得た。この油状物をシリカゲル 150gと、酢酸エチル
エステルを5%含むn−ヘキサンを用いたカラムクロマ
トグラフィーにて精製し、2.03gの表題化合物を得た。
収率75.6%。 NMR(CDCl3 , δppm):1.48(9H,s),4.01(2H,dd),4.79(1H,
s),7.20 〜7.38(5H,m),12.51(S) IR(neat)ν(cm -1):1750,1734
【0025】実施例2 tert−ブチル 2−クロロ−4
−(1−ナフチル)−3−オキソブタの合成
【化12】
【0026】参考例2で得られたtert−ブチル 4−
(1−ナフチル)−3−オキソブタノエート2.84gとte
rt−ブタノール0.81gとを塩化メチレン7mlに溶解し、
0〜10℃にて、塩化スルフリル1.48gを塩化メチレン
1.5mlにとかした溶液を55分かけて滴下した。0〜1
0℃で1時間反応させ、水10mlを加えたのち、分液し
た。塩化メチレン5mlで抽出し、有機層を合わせ、硫酸
マグネシウムにて乾燥後、エバポレーターにて溶媒を留
去すると、 3.476gの微黄色油状物が得られた。この油
状物2.5gをシリカゲル 150gと、酢酸エチルエステル
を5%含むn−ヘキサンを用いたカラムクロマトグラフ
ィーにて精製し、 1.686gの表題化合物を得た。収率7
3.5%。 NMR(CDCl3 , δppm):1.44(9H,s),4.46(2H,dd),4.81(1H,
s),7.38 〜7.56(4H,m)7.82〜7.90(3H,m) IR(KBr) ν(cm -1):1760,1730
【0027】実施例3 tert−ブチル 2−クロロ−4
−(3−ベンゾイルフェニル)−3−オキソペンタノエ
ートの合成
【化13】
【0028】参考例3で得られたtert−ブチル 4−
(3−ベンゾイルフェニル)−3−オキソペンタノエー
ト3.52gより実施例2と同様な方法にて反応し、 3.999
gの微黄色油状物が得られた。この油状物3gをシリカ
ゲル 150gと酢酸エチルエステルを5%含むn−ヘキサ
ンを用いたカラムクロマトグラフィーにより精製し、表
題化合物 2.387gを得た。収率82.2%。 NMR(CDCl3 , δppm):1.42(9H,d),1.50(3H,d,J=6.93),4.
29〜4.51(1H,m),4.78(1H,d),7.43〜7.83(9H,m),12.79
(S) IR(neat)ν(cm -1):1756,1728
【0029】実施例4 tert−ブチル 2−クロロ−4
−(2−フルオロ−4−ビフェニルイル)−3−オキソ
ペンタノエート
【化14】
【0030】参考例4で得られたtert−ブチル 4−
(2−フルオロ−4−ビフェニルイル)−3−オキソペ
ンタノエート3.42gより、実施例1と同様な方法にて反
応し、3.851gの微黄色油状物を得た。この油状物をシ
リカゲル 200gと、酢酸エチルを5%含むn−ヘキサン
を用いたカラムクロマトグラフィーにより精製し、表題
化合物 3.320gを得た。収率88.1%。 NMR(CDCl3 , δppm):1.43(9H,d),1.49(3H,d,J=6.93Hz),
4.22〜4.37(1H,m),4.81(1H,d),7.04〜7.55(8H,m) IR(neat)ν(cm -1):1761,1733
【0031】実施例5 メチル 2−クロロ−4−(2
−フルオロ−4−ビフェニルイル)−3−オキソペンタ
ノエート
【化15】
【0032】参考例5で得られたメチル 4−(2−フ
ルオロ−4−ビフェニルイル)−3−オキソペンタノエ
ート2.6gを塩化メチレン8mlに溶解し、メタノール 2
77mgを加え、この中に室温で塩化スルフリル1.40gを塩
化メチレン2.6mlに溶解した溶液を加えた。室温で30
分反応し、エバポレーターにて減圧下溶媒を留去して、
微黄色油状物3.24gを得た。この油状物を、シリカゲル
200gと酢酸エチルを10%含むn−ヘキサンを用い、
カラムクロマトグラフィーにて精製して 2.756gの表題
化合物を得た。収率95.1%。 NMR(CDCl3 , δppm):1.51(3H,t,J=6.93Hz),3.70 〜3.85
(3H,m),4.24 〜4.42(1H,m),4.91(1H,d),7.04〜7.55(8H,
m)
【0033】実施例6 エチル 2−クロロ−4−(2
−フルオロ−4−ビフェニルイル)−3−オキソペンタ
ノエート
【化16】
【0034】参考例6で得られたエチル 4−(2−フ
ルオロ−4−ビフェニルイル)−3−オキソペンタノエ
ート4gを塩化メチレン12mlに溶解し、メタノール 4
08mgを加えた。この中に0〜5℃にて塩化スルフリル1.
80gを塩化メチレン4mlに溶解した溶液を約30分かけ
て加えた。0〜5℃で3時間反応し、エバポレーターに
て減圧下溶媒を留去して4.86gの微黄色油状物を得た。
この油状物をシリカゲル 340gと酢酸エチルを10%含
むn−ヘキサンを用いカラムクロマトグラフィーにて精
製して 3.911gの表題化合物を得た。収率90.1%。 NMR(CDCl3 , δppm):1.20 〜1.38(3H,m),1.51(3H,t,J=
6.93Hz),4.04 〜4.27(2H,m),4.08 〜4.38 (1H,m),4.89
(1H,d),7.04 〜7.55(8H,m),12.68(S) IR(neat)ν(cm -1):1762,1740
【0035】実施例7 イソプロピル 2−クロロ−4
−(2−フルオロ−4−ビフェニルイル)−3−オキソ
ペンタノエート
【化17】
【0036】参考例7で得られたイソプロピル 4(2
−フルオロ−4−ビフェニルイル)−3−オキソペンタ
ノエート3.28gを塩化メチレン7mlに溶解し、2−プロ
パノール 660mgを加えた。この中に0〜5℃にて塩化ス
ルフリル1.48gを塩化メチレン1.5mlに溶解した溶液を
約1時間かけて加えた。0〜5℃にて1時間反応し、エ
バポレーターにて減圧下溶媒を留去して3.95gの微黄色
油状物を得た。この油状物2.5gをシリカゲル 200gと
酢酸エチルを5%含むn−ヘキサンを用いカラムクロマ
トグラフィーにて精製して1.88gの表題化合物を得た。
収率82.1%。 NMR(CDCl3 , δppm):1.13 〜1.36(6H,m),1.48 〜1.53(3
H,d),4.23 〜4.51(1H,m),4.86(1H,d),4.93〜5.15(1H,
m),7.05 〜7.55(8H,m),12.76(S) IR(neat)ν(cm -1):1761,1734
【0037】参考例8 1−クロロ−3−フェニル−2
−プロパノンの合成
【化18】
【0038】実施例1で得られたtert−ブチル 2−ク
ロロ−4−フェニル−3−オキソブタノエート2gをト
ルエン12mlに溶解し、メタンスルホン酸36mgを加
え、70〜80℃にて2時間30分反応した。室温まで
冷却し、水10mlを加え、分液し、さらに、水10mlに
て3回洗浄した。硫酸マグネシウムにて乾燥したのち、
エバポレーターにてトルエンを留去すると微黄色油状物
が 1.305g得られた。この油状物をシリカゲル80gと
酢酸エチルエステルを10%含むn−ヘキサンを用いた
カラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物 1.1
91gを得た。収率95.4%。 NMR(CDCl3 , δppm):3.89(2H,s),4.12(2H,s),7.21 〜7.
40(5H,m)
【0039】参考例9 1−クロロ−3−(1−ナフチ
ル)−2−プロパノンの合成
【化19】
【0040】実施例2で得られたtert−ブチル 2−ク
ロロ−3−(1−ナフチル)−3−オキソブタノエート
1.673gを実施例8の方法に従い反応させ、さらに、シ
リカゲルクロマトグラフィーにて精製して 1.145gの表
題化合物を得た。収率99.4%。 NMR(CDCl3 , δppm):4.09(2H,s),4.33(2H,s),7.41 〜7.
91(7H,m)
【0041】参考例10 1−クロロ−3−(ベンゾイ
ルフェニル)−2−ブタノンの合成
【化20】
【0042】実施例3で得られたtert−ブチル 2−ク
ロロ−4−(3−ベンゾイルフェニル)−3−オキソペ
ンタノエート 2.026gを実施例8の方法に従い反応し、
さらに、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
して、 1.441gの表題化合物を得た。収率96.0%。 NMR(CDCl3 , δppm):1.49(3H,d,J=6.93Hz),4.09(2H,d),
4.16(1H,q,J=6093Hz),7.44〜7.82(9H,m)
【0043】参考例11 1−クロロ−3−(2−フル
オロ−4−ビフェニルイル)−2−ブタノン
【化21】
【0044】実施例4で得られたtert−ブチル 2−ク
ロロ−4−(2−フルオロ−4−ビフェニルイル)−3
−オキソペンタノエート 3.051gを実施例8の方法に従
い反応し、さらに、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて精製して 2.041gの表題化合物を得た。収率91.1
%。 NMR(CDCl3 , δppm):1.48(3H,d,J=6.93Hz),4.07(1H,q,J
=6.93Hz),4.10(2H,d),7.03〜7.55(8H,m)
【0045】比較例1 tert−ブチル 2−クロロ−4
−フェニル−3−オキソブタノエートの合成 参考例1で得られたtert−ブチル 4−フェニル−3−
オキソブタノエート2.34gを塩化メチレン7mlに溶解
し、塩化スルフリル1.48gを塩化メチレン1.5mlに溶解
した溶液を0〜5℃にて1時間かけて加えた。0〜5℃
にて4時間反応したのち、重曹 500mgを加え、1時間反
応させて濾過した。溶媒をエバポレーターにて減圧下に
留去すると 2.538gの微黄色油状物が得られた。この油
状物をシリカゲル 150gと酢酸エチルを5%含むn−ヘ
キサンを用いたカラムクロマトグラフィーにより精製
し、 1.902gの表題化合物を得た。収率70.8%。
【0046】比較例2 tert−ブチル 2−クロロ−4
−(1−ナフチル)−3−オキソブタノエートの合成
(アルコールを添加しない場合) 参考例2で得られたtert−ブチル 4−(1−ナフチ
ル)−3−オキソブタノエート2.84gを塩化メチレンに
溶解し、塩化スルフリル1.48gを塩化メチレン1.5mlに
溶解した溶液を0〜5℃にて1時間かけて加えた。0〜
5℃にて7時間反応したのち、水10mlを加え分液し
た。硫酸マグネシウムで乾燥したのち、エバポレーター
にて減圧下に溶媒を留去すると 3.254gの微黄色油状物
が得られた。この油状物2.5gをシリカゲル 150gと酢
酸エチルを5%含むn−ヘキサンを用いたカラムクロマ
トグラフィーにより精製し、 1.515gの表題化合物を得
た。収率61.9%。
【0047】比較例3 tert−ブチル 2−クロロ−4
−(3−ベンゾイルフェニル)−3−オキソペンタノエ
ートの合成(アルコールを添加しない場合) 参考例3で得られたtert−ブチル 4−(3−ベンゾイ
ルフェニル)−3−オキソペンタノエート3.52gを比較
例2と同様な方法にて反応し、微黄色油状物 4.024gを
得た。この油状物3.0gをシリカゲル 200gと、酢酸エ
チルを5%含むn−ヘキサンを用いたカラムクロマトグ
ラフィーにより精製し、表題化合物 1.953gを得た。収
率67.7%。
【0048】比較例4 tert−ブチル 2−クロロ−4
−(2−フルオロ−4−ビフェニルイル)−3−オキソ
ペンタノエートの合成(アルコールを添加しない場合) 参考例4で得られたtert−ブチル 4−(2−フルオロ
−4−ビフェニルイル)−3−オキソペンタノエート1
0gより、比較例2と同様な方法にて反応し、微黄色油
状物 11.17gを得た。この油状物 10.17gをシリカゲル
500gと酢酸エチル5.5%を含むn−ヘキサンを用いた
カラムクロマログラフィーにより精製し、5.30gの表題
化合物を得た。収率48.1%。本願発明による実施例の収
率と、アルコールを添加しない比較例の収率は表2の通
りである。その結果は、アルコール存在下の本願発明が
優れていることを示している。
【0049】
【表2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔I〕 【化1】 〔式中、R1 は低級アルキル基、または低級アルケニル
    基を、R2 は水素原子または低級アルキル基を、および
    3 はハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル
    基、ハロゲン原子で置換されていてもよいナフチル基、
    または一般式 A1−D−A2 (式中A1 は、ハロゲン
    原子で置換されていてもよいフェニル基を、A2 はハロ
    ゲン原子で置換されていてもよいフェニレン基を、およ
    びDはカルボニル基、または単結合を表わす)で表わさ
    れる基を意味する。〕で示されるβ−ケトエステル誘導
    体と、塩化スルフリルを不活性溶媒中で反応させること
    からなる一般式〔II〕 【化2】 〔式中、R1 ,R2 ,R3 は前記と同じ意味を有す
    る。〕で示されるα−クロロ−β−ケトエステル誘導体
    の製造方法において、反応を一般式 R1 OH〔式中、
    1 は前記と同じ意味を有する。〕で示されるアルコー
    ルの存在下において行なうことを特徴とする前記一般式
    〔II〕で示されるα−クロロ−β−ケトエステル誘導体
    の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0735016A1 (de) * 1995-03-31 1996-10-02 BASF Aktiengesellschaft Verfahren zur Herstellung von Alpha-Chloralkylarylketonen
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US9493402B2 (en) 2001-02-27 2016-11-15 Dompé Farmaceutici S.P.A. Omega-aminoalkylamides of R-2-aryl-propionic acids as inhibitors of the chemotaxis of polymorphonucleate and mononucleate cells

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