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JPH05263060A - 押し出しラミネート用アンカーコート剤 - Google Patents

押し出しラミネート用アンカーコート剤

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Publication number
JPH05263060A
JPH05263060A JP4063545A JP6354592A JPH05263060A JP H05263060 A JPH05263060 A JP H05263060A JP 4063545 A JP4063545 A JP 4063545A JP 6354592 A JP6354592 A JP 6354592A JP H05263060 A JPH05263060 A JP H05263060A
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JP
Japan
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polyol
acid
coating agent
anchor coating
modified
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Application number
JP4063545A
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English (en)
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JP3267319B2 (ja
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Shigetoshi Sasano
茂年 笹野
Teruo Hori
照夫 堀
Hisaya Yamazaki
久弥 山崎
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/40High-molecular-weight compounds
    • C08G18/42Polycondensates having carboxylic or carbonic ester groups in the main chain
    • C08G18/4263Polycondensates having carboxylic or carbonic ester groups in the main chain containing carboxylic acid groups

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  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】分子鎖中にカルボキシル基を有する部分酸変性
ポリオールと有機ポリイソシアネート化合物を含有して
なる押し出しラミネート用アンカーコート剤。 【効果】本発明の押し出しラミネート用アンカーコート
剤は特に接着強度、耐熱性、耐水性、耐煮沸性・耐薬品
性等の点ですぐれた特性を有し、接着する基材の種類
や、得られるラミネートフィルムの目的を問わず巾広く
適用し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貼り合わせる基材の種
類、得られるラミネートフィルムの用途を問わず巾広い
押し出しラミネート加工に用いられる高機能押し出しラ
ミネート用アンカーコート剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、押し出しラミネートの分野では、
ウレタン系のアンカーコート剤を用いることで、耐水
性、耐ボイル性に優れたラミネートフィルムを得られる
ことが知られている。しかし、実際には、貼り合わせる
プラスチックフィルム、又は、金属箔等の基材の種類、
特に、貼り合わせる基材がプラスチックフィルムである
場合には、フィルム上になされる印刷インキの品種ある
いは得られるラミネートフィルムの用途等によって、数
種類のウレタン系アンカーコート剤あるいは同種のアン
カーコート剤の塗布量を変化させる等の使い分けがなさ
れている。
【0003】しかし、これらのことは、配合残液のロ
ス、アンカーコート剤の切り替えの手間あるいは手違い
等の種々の問題を生む。特に、近年においては、基材の
種類、印刷インキの品種は、多品種に及び、また、押し
出しラミネート品に要求される性能も広範囲にわたって
いることから、全構成、全用途を1種類のアンカーコー
ト剤で満足させることができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の押し
出しラミネートにおける上記した問題を解決するために
なされたものであって、貼り合わせる基材の種類、印刷
インキの品種、得られたラミネートフィルムの用途を問
わず、全構成、全用途において、優れた性能を有するこ
とを特徴とする押し出しラミネート用アンカーコート剤
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく種々検討を行なった結果、ウレタン系押し出
しラミネート用アンカーコート剤のポリオール成分とし
て、その分子鎖中にカルボキシル基を有する部分酸変性
ポリオールを用いれば特に接着強度、耐熱性、耐水性、
耐煮沸性や耐薬品性等の特性にすぐれ、広範囲に使用し
得る性能を有するアンカーコート剤が得られることを見
出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、分子鎖中にカルボキ
シル基を含有する部分酸変性ポリオールと有機ポリイソ
シアネート化合物を含有する押し出しラミネート用アン
カーコート剤に関する。本発明において、部分酸変性ポ
リオールとしては、官能基数が約2〜6、とりわけ約2
〜4ものが好ましい。特に官能基を2個有するものが好
適である。又、好ましい部分酸変性ポリオールとしては
重量平均分子量が約5000〜50000、好ましくは、15000〜
30000の化合物が挙げられる。より好ましい具体例とし
ては、部分酸変性ポリエステルポリオール、部分酸変性
ポリエステルウレタンポリオール、部分酸変性ポリエー
テルウレタンポリオールまたはそれらの混合物が挙げら
れる。
【0007】かかるポリエステルポリオールとしては、
例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、ア
ゼライン酸、セバチン酸などの二塩基酸もしくはその低
級アルキルエステルまたはそれらの混合物と、例えば、
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレ
ングリコール、1,6ーヘキサンジオール、ネオペンチルグ
リコール、3−メチルペンタンジオールなどの二官能ポ
リオール、グリセリン、トリメチロールプロパンなどの
三官能ポリオールなどの分子量200以下の低分子量ポリ
オールもしくはそれらの混合物との反応によって得られ
るポリエステルポリオールが挙げられる。
【0008】ポリエステルウレタンポリオールとして
は、例えば、分子量が約200〜10000、好ましくは、約30
0〜5000のポリエステルポリオールと有機ポリイソシア
ネート単量体とをNCO/OHが約1以下で反応させて
得られるものが好ましい。また、ポリエステルポリオー
ル以外にポリオール成分の平均分子量を調節する目的
で、ポリエステルポリオールの構成成分として先に例示
した低分子量ポリオールを混合してもよい。ポリエーテ
ルウレタンポリオールとしては、例えば、エチレンオキ
シド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、テトラ
ヒドロフランなどのオキシラン化合物を、例えば、水も
しくは先に例示した低分子量ポリオールを開始剤として
重合して得られる分子量が約200〜10000、好ましくは、
約300〜5000のポリエーテルポリオールまたはそれらと
上記低分子量ポリオールとの混合物と有機ポリイソシア
ネート単量体とを上記ポリエステルウレタンポリオール
と同様にNCO/OHが約1以下で反応させて得られる
ものが一般に好ましい。
【0009】本発明に用いられる有機ポリイソシアネー
ト単量体としては、例えば、トリメチレンジイソシアネ
ート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネー
ト、1,2-プロピレンジイソシアネート、1,2-ブチレンジ
イソシアネート、2,3-ブチレンジイソシアネート、1,3-
ブチレンジイソシアネート、2,4,4-または2,2,4-トリメ
チルヘキサメチレンジイソシアネート、2,6-ジイソシア
ナートメチルカプロエートなどの脂肪族ジイソシアネー
ト、例えば、1,3-シクロペンタンジイソシアネート、1,
4-シクロヘキサンジイソシアネート、1,3-シクロヘキサ
ンジイソシアネート、3-イソシアナートメチル-3,5,5-
トリメチルシクロヘキシルイソシアネート、4,4'-メチ
レンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチル2,4-
シクロヘキサンジイソシアネート、メチル2,6-シクロヘ
キサンジイソシアネート、1,4-ビス(イソシアナートメ
チル)シクロヘキサン、1,3-ビス(イソシアナートメチ
ル)シクロヘキサンなどの脂環族ジイソシアネート、例
えば、m-フェニレンジイソシアネート、p-フェニレンジ
イソシアネート、4,4-ジフェニルジイソシアネート、1,
5-ナフタレンジイソシアネート、4,4'-ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、2,4-または2,6-トリレンジイソシ
アネートもしくはその混合物、4,4'-トルイジンジイソ
シアネート、ジアニシジンジイソシアネート、4,4'-ジ
フェニルエーテルジイソシアネートなどの芳香族ジイソ
シアネート、1,3-または1,4-キシリレンジイソシアネー
ト、テトラメチルキシリレンジイソシアネートもしくは
その混合物、ω,ω'-ジイソシアネート-1,4-ジエチルベ
ンゼンなどの芳香脂肪族ジイソシアネート、トリフェニ
ルメタン-4,4'4"-トリイソシアネート、1,3,5,-トリイ
ソシナトベンゼン、2,4,6-トリイソシアナトトルエンな
どの芳香族又は芳香脂肪族の有機トリイソシアネート、
4,4’−ジフェニルジメチルメタン-2,2'-5,5'-テト
ライソシアネートなどの芳香脂肪族テトライソシアネー
トで代表される有機テトライソシアネートなどのポリイ
ソシアネート単量体などがあげられる。
【0010】本発明の部分酸変性ポリオールは、上記し
たようなポリエステルポリオール、ポリエステルウレタ
ンポリオール、ポリエーテルウレタンポリオールの分子
鎖中にカルボキシル基を導入する酸変性反応によって得
られる。ここで酸変性反応とは上記するようなポリオー
ルの分子鎖中の水酸基と無水多価カルボン酸との反応、
または、上記したようなポリエステルポリオール、ポリ
エステルウレタンポリオール、ポリエーテルウレタンポ
リオールをラジカル発生剤の存在下でエチレン性不飽和
カルボン酸もしくはその酸無水物と反応させ、ポリオー
ルの分子鎖中にカルボキシル基を導入する反応、あるい
は特にポリエステルウレタンポリオール、ポリエーテル
ウレタンポリオールの場合は、合成反応の際、ポリオー
ル成分の中に、ジメチロールプロピオン酸のように分子
中に二つの水酸基と一つのカルボキシル基を有するモノ
カルボン酸ジオールを混合し、分子鎖中にカルボキシル
基を導入する反応等をいう。
【0011】無水多価カルボン酸及びエチレン性不飽和
カルボン酸もしくはその無水物とポリエステルポリオー
ル、ポリエステルウレタンポリオール、ポリエーテルウ
レタンポリオールとの反応割合は、カルボン酸当量が25
00〜25000,好ましくは、5000〜10000となる量を使用す
る。また、ポリエステルウレタンポリオール、ポリエー
テルウレタンポリオール合成時に、モノカルボン酸ジオ
ールを導入する場合にも上記カルボン酸当量となる量を
使用する。また特に、ポリエステルウレタンポリオー
ル、ポリエーテルウレタンポリオールの場合には、無水
多価カルボン酸あるいはエチレン性不飽和カルボン酸と
その無水物とモノカルボン酸ジオールとを併用すること
もできる。
【0012】無水多価カルボン酸としては、無水フタル
酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、無水マ
レイン酸、無水コハク酸などがある。また、エチレン性
不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸
などのモノカルボン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマ
ル酸などのジカルボン酸などがあげられ、エチレン性不
飽和カルボン酸無水物としては、無水イタコン酸、無水
マレイン酸などがあげられる。さらにモノカルボン酸ジ
オールには、ジメチロールプロピオン酸の他にジメチロ
ール酢酸、ジメチロール酪酸、ジメチロール吉草酸、ジ
メチロールカプロン酸などがある。
【0013】上記カルボン酸当量が、25000より大きい
ときは、アルミニウム箔に対する接着力が十分でなく、
また、2500より小さいときは、有機ポリイソシアネート
化合物との反応が遅くなるため好ましくない。ラジカル
発生剤としては、過酸化ベンゾイルなどの過酸化物、ア
ゾビスイソブチロニトリルなどのアゾビス系の化合物が
ある。これらの化合物と還元剤を組み合わせたレドック
ス系も同様に用いることができる。ラジカル発生剤の使
用量はエチレン性不飽和カルボン酸に対して5〜50重量
%が好ましい。
【0014】本発明の有機ポリイソシアネート化合物と
しては、上記ポリイソシアネート単量体と水もしくは低
分子量ポリオールとを反応させて得られる付加体、ビュ
ーレット、アロハネートなどの誘導体および上記有機ポ
リイソシアネート単量体から誘導された二量体、三量体
などの誘導体、炭酸ガスと上記有機ポリイソシアネート
単量体とから得られる2,4,6-オキサジアジントリオン環
を有する誘導体またはそれらの混合物などがあげられ
る。上記低分子量ポリオールとしては、ポリエステルポ
リオールの構成成分として、先に例示した二官能ポリオ
ール、三官能ポリオールなどのものがあげられる。
【0015】上記有機ポリイソシアネート化合物として
は脂肪族ジイソシアネート誘導体がとりわけ好ましい。
特に、ヘキサメチレンジイソシアネート誘導体を75重量
%以上含有したものを使用すると、耐水性、耐ボイル性
等の諸物性、特に、印刷インキに対する諸物性が著しく
向上する。
【0016】部分酸変性ポリオールと有機ポリイソシア
ネート化合物は固形分重量比75/25-25/75の範囲で配合
される。有機ポリイソシアネート化合物を、75/25より
少なく配合すると、プラスチックフィルム上になされた
印刷インキ面に対する接着強度が十分でなく、さらに、
印刷インキの品種による性能のばらつきが大きく、ま
た、25/75より多く配合されると、基材にかかわらず、
耐ボイル性が低下する。また、シランカップリング剤を
併用することにより、アルミニウム箔に対して、さらに
良好な接着強度を得ることができる。
【0017】シランカップリング剤としては、一般式X-
Si(OR)3 (式中、Xは、ビニル基、エポキシ基、アミ
ノ基、イミノ基、またはメルカプト基を有する有機基
を、Rは、低級アルキル基を表す。)で示されるものな
らいずれでも良く、例えば、n-(ジメトキシシリルプロ
ピル)エチレンジアミン、n-(トリエトキシシリルプロ
ピル)エチレンジアミンなどの、アミノシラン、γ-グ
リシドキシプロピルトリメ トキシシランなどのエポキ
シシラン、ビニルトリエトキシシランなどのビニルシラ
ンなどが挙げられる。シランカップリング剤の添加量
は、酸変性ポリエステル組成物に対して、0.1−5重量
%程度が好ましい。また、硬化反応を調節するため公知
の触媒、添加剤などを使用することができる。
【0018】本発明のアンカーコート剤が適用される押
し出しラミネートのラミネート基材としては、無色また
は必要に応じて文字や模様等を印刷してなるポリエチレ
ンテレフタレート、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニル
アルコールなどのプラスチックフィルムあるいはこれら
プラスッチクフィルムに塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン等を塗布したフィルム、セロハン、紙、アルミニウム
箔等の金属箔などが挙げられる。
【0019】また、本発明のアンカーコート剤を適用す
るもう一方の被着剤である押し出し樹脂としては、例え
ば低密度ポリエチレン,線状低密度ポリエチレン,ポリ
プロピレン,アイオノマー樹脂,エチレン酢酸ビニル共
重合樹脂,エチレン−アクリル酸エチル共重合樹脂,エ
チレン−アクリル酸共重合樹脂が挙げられるが必ずしも
これらに限定されるものではない。これらのうち、特に
繁用されて好ましいのは、低密度ポリエチレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。押し出し樹脂
の押し出し温度は、樹脂にもよるが、通常、100〜400℃
好ましくは240〜330℃の範囲である。
【0020】本発明の押し出しラミネート用アンカーコ
ート剤は常法に従い使用される。通常適当な溶媒で希釈
して用いられる。溶媒を用いる時、通常1〜10%、好ま
しくは3〜8%の濃度に希釈して使用される。溶剤とし
ては、イソシアネートと反応しない限り、巾広い溶剤を
用いることができる。このような溶剤としては、例えば
トルエン,キシレンなどの芳香族系炭化水素,アセト
ン,メチルエチルケトンなどのケトン系溶剤,酢酸エチ
ル,酢酸ブチルなどのエステル系溶剤などがあげられ
る。またこれらの混合溶剤を用いてもよい。また、塗布
量としては、固形分で、0.1-0.3g/m2程度で使用すると
好都合である。
【0021】
【実施例】以下に、実施例ならびに比較例を挙げて、本
発明をさらに具体的に説明する。なお、以下において、
部は重量部を示す。
【0022】ポリエステルポリオール(a)の合成 テレフタル酸137.52部、イソフタル酸137.52部、アジピ
ン酸90.73部、エチレングリコール73.46部、ネオペンチ
ルグリコール92.45部、1,6-ヘキサンジオール104.89部
を仕込み、窒素気流下にして撹拌しながら、160-230℃
に加熱し、エステル化反応させた。酸価が、5以下にな
ったところで、反応系を徐々に真空にし、1mmHg以下、
230℃で2時間エステル交換反応させ、両末端に水酸基
を有するポリエステルポリオール(a)を得た。ポリエス
テルポリオール(a)の水酸基価20、酸価は0.5、分子量は
重量平均分子量で約20000であった。
【0023】部分酸変性ポリエステルポリオール(b)の
合成 上記で得られるポリエステルポリオール(a)の100部に対
して無水マレイン酸1.3部を加え、140℃で1時間反応さ
せた。ポリエステルポリオール(b)の酸価5、水酸基価
は15であった。
【0024】部分酸変性ポリエステルポリオール(c)の
合成 上記で得られるポリエステルポリオール(a)の100部に対
して無水フタル酸1.3部を加え、140℃で1時間反応させ
た。ポリエステルポリオール(c)の酸価5、水酸基価は15
であった。上記ポリオール(a),(b),(c)は、酢酸エチル
で50重量%の溶液に希釈した。
【0025】部分酸変性ポリエステルポリオール(d)の
合成 上記で得られるポリエステルポリオール(a)の100部を10
0部の酢酸エチルに約80℃で溶解した後、アクリル酸1.3
部と過酸化ベンゾイル0.25部の50%酢酸エチル溶液を滴
下し、終了後80℃で10時間反応させた。ポリエステルポ
リオール(d)の固形分酸価4、固形分水酸基価は20であ
った。
【0026】ポリエステルウレタンポリオール(e)の合
成 イソフタル酸/セバチン酸=1/1モル比、エチレングリ
コール/ネオペンチルグリコール=1/1モル比よりなる
ポリエステルポリオール(分子量2000)100部、トリレン
ジイソシアネート(2,4−体/2,6−体=80/20)8.7部、酢
酸エチル109部の混合液を60℃で5時間反応後、エチレ
ングリコール1.0gを加え、さらに、1時間反応して、
固形分50重量%、固形分水酸基価20のポリエステルウレ
タンポリオール(e)を得た。
【0027】部分酸変性ポリエステルウレタンポリオー
ル(f)の合成 上記で得られるポリエステルウレタンポリオール(e)の
固形分100部に対して無水マレイン酸1.3部を加え、80℃
で5時間反応させた。ポリエステルウレタンポリオール(f)
の固形分酸価5、固形分水酸基価は15であった。
【0028】ポリエーテルウレタンポリオール(g)の合
成 ポリオキシプロピレングリコール(分子量1000)497部、
ジプロピレングリコール70.27部、トリレンジイソシア
ネート(2,4−体/2,6−体=80/20)162部、酢酸エチル730
部の混合液を70℃で5時間反応後、トリメチロールプロ
パン4.93部を加え、さらに、1時間反応して、固形分50
重量%、固形分水酸基価は17のポリエーテルウレタンポ
リオール(g)を得た。
【0029】部分酸変性ポリエーテルウレタンポリオー
ル(h)の合成 上記で得られるポリエーテルウレタンポリオール(g)の
固形分100部に対して無水マレイン酸1.3部を加え、80℃
で5時間反応させた。ポリエステルウレタンポリオール
(h)の固形分酸価5、固形分水酸基価は15であった。
【0030】部分酸変性ポリエステルウレタンポリオー
ル(i)の合成 アジピン酸、エチレングリコールよりなるポリエステル
ポリオール(分子量1000)180部、ジメチロールプロピオ
ン酸20.1部、ジプロピレングリコール22.8部、テトラメ
チルキシリレンジイソシアネート136.9部、酢酸エチル3
59.8部の混合液を60℃で5時間反応後、エチレングリコ
ール1.0部を加え、さらに、1時間反応して、固形分50重
量%、固形分酸価15、固形分水酸基価20のポリエステル
ウレタンポリオール(i)を得た。
【0031】部分酸変性ポリエ-テルウレタンポリオー
ル(j)の合成 ポリオキシプロピレングリコール(分子量1000)180部、
ジメチロールプロピオン酸20.1部、ジプロピレングリコ
ール22.8部、テトラメチルキシリレンジイソシアネート
136.9部、酢酸エチル359.8部の混合液を60℃で5時間反
応後、エチレングリコール1.0部を加え、さらに、1時
間反応して、固形分50重量%、固形分酸価15、固形分水
酸基価20のポリエーテルウレタンポリオール(j)を得
た。
【0032】比較例1〜3,実施例1〜8 ポリオール(a),(e),(g)および部分酸変性ポリオール
(b),(c),(d),(f),(h),(i)(j)を有機ポリイソシアネート
化合物であるタケネートA−3(武田薬品工業製75%酢
酸エチル溶液、トリレンジイソシアネートの誘導体)お
よびタケネートA−65(武田薬品工業製100%無溶剤、ヘ
キサメチレンジイソシアネートの誘導体)と表1のよう
に配合し、アンカーコート剤とした。
【表1】 アンカーコート剤No.1−No.11を、アルミニウム箔およ
び白インキのべた印刷を施したポリエチレンテレフタレ
ートフィルムに塗布し、乾燥炉にて酢酸エチルを蒸発さ
せた後、これに押し出された低密度ポリエチレン樹脂フ
ィルムを貼り合わせた。このようにして得たラミネート
フィルムに対して、接着強度、食品を充填しての耐煮沸
性、湿布薬を充填しての耐薬品貯安性試験をおこなっ
た。結果を表2に示す。
【0033】試験試料 構成A;接着面に白インキ(ウレタン系2液タイプ)のべ
た印刷を施したポリエチレンテレフタレートフィルム
(厚み12μ)、押し出し低密度ポリエチレン樹脂(厚み35
μ) 構成B;接着面に白インキ(ウレタン系1液タイプ)のべ
た印刷を施したポリエチレンテレフタレートフィルム
(厚み12μ)、押し出し低密度ポリエチレン樹脂(厚み35
μ) 構成C;ポリエチレンテレフタレート(厚み12μ)、アル
ミニウム箔(厚み9μ)(ポリエチレンテレフタレート/ア
ルミニウム箔間は、あらかじめドライラミネーターでラ
ミネートしたものを用いた)、押し出し低密度ポリエチ
レン樹脂(厚み35μ)
【0034】接着強度試験 上記試験試料を15mm幅に切断し、構成AとBでは、イン
キと低密度ポリエチレン樹脂間、構成Cでは、アルミニ
ウム箔と低密度ポリエチレン樹脂間の剥離強度をインテ
スコ205引っ張り試験機によって、荷重速度300mm/minで
T型剥離試験をおこなった。
【0035】耐煮沸性試験 上記試験試料で作成した袋に、市販の4.2%食酢,サラ
ダ油,ケチャップを1/1/1に混合したモデル食品を充
填した。この袋を90℃の熱水中で、1時間煮沸殺菌処理
をおこなった後、内容物を取り出し、上記接着強度試験
と同様に剥離強度を測定した。
【0036】耐薬品性試験 上記試験試料で作成した袋に、市販の湿布薬を充填し
た。この袋を50℃、1週間保存した後、内容物を取り出
し、上記接着強度試験と同様に剥離強度を測定した。
【表2】 上記試験結果から明らかなように部分酸変性ポリオール
と有機ポリイソシアネート化合物を含有する本発明の押
し出しラミネート用アンカーコート剤は、特に耐煮沸
性、耐薬品性においてすぐれている。
【0037】
【発明の効果】本発明の押し出しラミネート用アンカー
コート剤は、例えば、食品包装材用のアンカーコート剤
として、アルミニウム箔のような金属箔、無色または必
要に応じて文字や模様等を印刷してなるポリエチレンテ
レフタレート、ナイロンなどのプラスチックフィルム等
の基材フィルムと、低密度ポリエチレン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体樹脂などの押し出し樹脂との間に、極
めて優れた接着強度、耐熱性、耐水性を有し、包装材に
食品を充填して密封した状態で、85℃以上の熱水中での
煮沸殺菌処理においても、基材フィルムと押し出し樹脂
との間が剥離することのない耐煮沸性と耐食品性の良好
な、しかも、食品の長期保存安定性も良好な包装材とし
て、また、例えば、湿布薬、浴用材などの薬品包装材用
のアンカーコート剤として、アルミニウム箔のような金
属箔と上記したような押し出し樹脂との間に極めて優れ
た接着強度、耐薬品性の良好な包装材として有利に用い
られる。このように本発明により特に接着強度、耐熱
性、耐水性、耐煮沸性・耐薬品性等の点ですぐれた特性
を有し、接着する基材の種類や、得られるラミネートフ
ィルムの目的を問わず巾広く適用し得る押し出しラミネ
ート用アンカーコート剤が得られる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分子鎖中にカルボキシル基を有する部分酸
    変性ポリオールと有機ポリイソシアネート化合物を含有
    してなる押し出しラミネート用アンカーコート剤。
  2. 【請求項2】部分酸変性ポリオールが重量平均分子量50
    00〜50000、カルボン酸当量が2500〜25000の部分酸変性
    ポリオールである請求項(1)記載のアンカーコート剤。
  3. 【請求項3】部分酸変性ポリオールが部分酸変性ポリエ
    ステルポリオール、部分酸変性ポリエステルウレタンポ
    リオールまたは部分酸変性ポリエーテルウレタンポリオ
    ールである請求項(1)記載のアンカーコート剤。
  4. 【請求項4】部分酸変性ポリオールと有機ポリイソシア
    ネート化合物とを固型分重量比75:25〜25:75
    の範囲で配合した請求項(1)記載のアンカーコート剤。
  5. 【請求項5】分子鎖中にカルボキシル基を有する部分酸
    変性ポリオールを含有してなる押し出しラミネートのウ
    レタン系アンカーコート用ポリオール剤。
  6. 【請求項6】分子鎖中にカルボキシル基を有する部分酸
    変性ポリオールと有機ポリイソシアネート化合物を含有
    してなる押し出しラミネート用アンカーコート剤を用い
    て得られるラミネートフィルム。
  7. 【請求項7】有機ポリイソシアネート化合物が脂肪族ジ
    イソシアネート誘導体である請求項(1)記載のアンカー
    コート剤。
  8. 【請求項8】有機ポリイソシアネート化合物がヘキサメ
    チレンジイソシアネート誘導体である請求項(1)記載の
    アンカーコート剤。
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