JPH052019A - 抗体標識のための放射性ヨウ素化合物 - Google Patents
抗体標識のための放射性ヨウ素化合物Info
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- JPH052019A JPH052019A JP3309476A JP30947691A JPH052019A JP H052019 A JPH052019 A JP H052019A JP 3309476 A JP3309476 A JP 3309476A JP 30947691 A JP30947691 A JP 30947691A JP H052019 A JPH052019 A JP H052019A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 抗体分子の活性を損なうことなく、抗体分子
に放射性同位元素、すなわち125Iを導入することが可
能な、放射性ヨウ素化合物、およびそれを調製するため
の中間体を提供する。 【構成】 以下の式(I)で示される化合物: 【化1】 ここで、Rは水素、または125Iである。
に放射性同位元素、すなわち125Iを導入することが可
能な、放射性ヨウ素化合物、およびそれを調製するため
の中間体を提供する。 【構成】 以下の式(I)で示される化合物: 【化1】 ここで、Rは水素、または125Iである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イムノラジオメトリッ
クアッセイにおいて、抗体分子に放射性同位体元素を導
入するための標識用試薬として用いられる、放射性ヨウ
素化合物、およびそれを調製するための中間体に関す
る。
クアッセイにおいて、抗体分子に放射性同位体元素を導
入するための標識用試薬として用いられる、放射性ヨウ
素化合物、およびそれを調製するための中間体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】目的とするタンパクを抗原抗体反応によ
り検出もしくは定量する際に、抗体を何らかの物質によ
り標識することが行なわれている。標識抗体を用いた定
量法としては、イムノフルオロメトリックアッセイ、イ
ムノエンザイモメトリックアッセイ、イムノラジオメト
リックアッセイなどが知られている。イムノラジオメト
リックアッセイは、抗体を125Iのような放射性同位体
元素で標識して、抗原抗体複合物の放射活性を測定する
ことにより抗原量を測定する方法である。極微量の抗原
を測定することができるため、幅広く用いられている。
り検出もしくは定量する際に、抗体を何らかの物質によ
り標識することが行なわれている。標識抗体を用いた定
量法としては、イムノフルオロメトリックアッセイ、イ
ムノエンザイモメトリックアッセイ、イムノラジオメト
リックアッセイなどが知られている。イムノラジオメト
リックアッセイは、抗体を125Iのような放射性同位体
元素で標識して、抗原抗体複合物の放射活性を測定する
ことにより抗原量を測定する方法である。極微量の抗原
を測定することができるため、幅広く用いられている。
【0003】イムノラジオメトリックアッセイにおい
て、抗体分子に、125Iを結合させる方法としては、ク
ロラミンT法、酵素法などが知られている。これらの方
法では、例えば、Na125Iを酸化して、遊離した125Iが抗
体分子内のTyr残基に導入される。さらに、Bolton-Hunt
er試薬法も知られている。しかし、このような方法で
は、抗体の特異的結合部位に125Iが結合する場合がある
ため、抗体活性が低下して測定感度が低下することがあ
る。
て、抗体分子に、125Iを結合させる方法としては、ク
ロラミンT法、酵素法などが知られている。これらの方
法では、例えば、Na125Iを酸化して、遊離した125Iが抗
体分子内のTyr残基に導入される。さらに、Bolton-Hunt
er試薬法も知られている。しかし、このような方法で
は、抗体の特異的結合部位に125Iが結合する場合がある
ため、抗体活性が低下して測定感度が低下することがあ
る。
【0004】抗体分子に、125Iを結合させる他の方法
として、125Iを含有する化合物を直接抗体分子に結合
させる方法がある。125Iを含有する化合物としては、
P.C.Srivastavaら、J.Nucl.Med.,31(5),906(1990)に、下
記式(II)で表される化合物が記載されている:
として、125Iを含有する化合物を直接抗体分子に結合
させる方法がある。125Iを含有する化合物としては、
P.C.Srivastavaら、J.Nucl.Med.,31(5),906(1990)に、下
記式(II)で表される化合物が記載されている:
【0005】
【化2】
【0006】しかし、このような化合物は比較的不安定
であり、かつ合成工程が繁雑であるという欠点がある。
であり、かつ合成工程が繁雑であるという欠点がある。
【0007】上記標識抗体を用いたタンパクの検出もし
くは定量がますます必要とされることから、上記125I
を簡便に導入することの可能な標識試薬が、さらに求め
られている。
くは定量がますます必要とされることから、上記125I
を簡便に導入することの可能な標識試薬が、さらに求め
られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、抗体
分子の活性を損なうことなく、抗体分子に放射性同位体
元素、すなわち125Iを導入することが可能な、放射性
ヨウ素化合物、およびそれを調製するための中間体を提
供することにある。
分子の活性を損なうことなく、抗体分子に放射性同位体
元素、すなわち125Iを導入することが可能な、放射性
ヨウ素化合物、およびそれを調製するための中間体を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、抗体標識のた
めに用いられる、下記の一般式(I)で表される放射性
ヨウ素化合物、およびそれを調製するための中間体を提
供し、そのことにより上記目的が達成される:
めに用いられる、下記の一般式(I)で表される放射性
ヨウ素化合物、およびそれを調製するための中間体を提
供し、そのことにより上記目的が達成される:
【0010】
【化3】
【0011】ここで、Rは水素、または125Iである。
【0012】本発明のヨウ素化合物、すなわち、4-(N-
マレイミドメチル)シクロヘキサン酸3-([125I]ヨード)
チラミドは、例えば、以下のようにして合成され得る。
マレイミドメチル)シクロヘキサン酸3-([125I]ヨード)
チラミドは、例えば、以下のようにして合成され得る。
【0013】まず、チラミンのメタノール溶液に、リン
酸緩衝液、Na125I、およびクロラミンT溶液を順次加
え、チラミンのベンゼン環に125Iを導入する。この反
応液にピロ亜硫酸ナトリウム溶液を添加して、反応を停
止させた後、逆相HPLCによって、3-(125I)ヨードチラ
ミンを分取する。
酸緩衝液、Na125I、およびクロラミンT溶液を順次加
え、チラミンのベンゼン環に125Iを導入する。この反
応液にピロ亜硫酸ナトリウム溶液を添加して、反応を停
止させた後、逆相HPLCによって、3-(125I)ヨードチラ
ミンを分取する。
【0014】次いで、上記3-(125I)ヨードチラミンを
リン酸緩衝液に加え、これにスクシンイミジル4-(N-マ
レイミドメチル)シクロヘキサン-1-カルボキシレートの
ジメチルホルムアミド溶液を加えて反応させる。反応液
を逆相HPLCを用いて分画すると、本発明の放射性ヨウ素
化合物が得られる。
リン酸緩衝液に加え、これにスクシンイミジル4-(N-マ
レイミドメチル)シクロヘキサン-1-カルボキシレートの
ジメチルホルムアミド溶液を加えて反応させる。反応液
を逆相HPLCを用いて分画すると、本発明の放射性ヨウ素
化合物が得られる。
【0015】本発明のヨウ素化合物は、また、以下のよ
うにして合成される。
うにして合成される。
【0016】まず、チラミン(4-ヒドロキシフェネチル
アミン)にスクシンイミジル4-(N-マレイミドメチル)シ
クロヘキサン-1-カルボキシレートと1-ヒドロキシベン
ゾトリアゾールとを加えて反応させ、4-(N-マレイミド
メチル)シクロヘキサン酸チラミドを合成する。この4-
(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン酸チラミド溶液に
Na125I溶液を加え、次いで、クロラミンT溶液を加えて
反応させることにより125Iがベンゼン環に導入され
る。反応液を直ちに逆相HPLCを用いて分画すると、本発
明の放射性ヨウ素化合物が得られる。
アミン)にスクシンイミジル4-(N-マレイミドメチル)シ
クロヘキサン-1-カルボキシレートと1-ヒドロキシベン
ゾトリアゾールとを加えて反応させ、4-(N-マレイミド
メチル)シクロヘキサン酸チラミドを合成する。この4-
(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン酸チラミド溶液に
Na125I溶液を加え、次いで、クロラミンT溶液を加えて
反応させることにより125Iがベンゼン環に導入され
る。反応液を直ちに逆相HPLCを用いて分画すると、本発
明の放射性ヨウ素化合物が得られる。
【0017】上記の4ー(N-マレイミドメチル)シクロヘキ
サン酸チラミドもまた、本発明に包含され、本発明の放
射性ヨウ素化合物である4-(N-マレイミドメチル)シクロ
ヘキサン酸3-([125I]ヨード)チラミドを得る中間体
として有用である。
サン酸チラミドもまた、本発明に包含され、本発明の放
射性ヨウ素化合物である4-(N-マレイミドメチル)シクロ
ヘキサン酸3-([125I]ヨード)チラミドを得る中間体
として有用である。
【0018】このようにして得られた本発明の放射性ヨ
ウ素化合物は、穏和な条件下、例えば、pH6でSH基と反
応して共有結合し得る。抗体は、メルカプトエチルアミ
ンなどの還元剤を作用させると、ヒンジ部のジスルフィ
ド結合が還元されてSH基が露出する。このSH基を有する
抗体分子と本発明の放射性ヨウ素化合物とを反応させる
と、容易に複合体が得られ、抗体分子に放射性ヨウ素を
導入することができる。しかも、抗体のヒンジ部は、抗
体が抗原と結合する部位と離れた位置にあるので、抗体
の活性が損なわれにくい。
ウ素化合物は、穏和な条件下、例えば、pH6でSH基と反
応して共有結合し得る。抗体は、メルカプトエチルアミ
ンなどの還元剤を作用させると、ヒンジ部のジスルフィ
ド結合が還元されてSH基が露出する。このSH基を有する
抗体分子と本発明の放射性ヨウ素化合物とを反応させる
と、容易に複合体が得られ、抗体分子に放射性ヨウ素を
導入することができる。しかも、抗体のヒンジ部は、抗
体が抗原と結合する部位と離れた位置にあるので、抗体
の活性が損なわれにくい。
【0019】本発明の放射性ヨウ素化合物を用いて、ヒ
ンジ部に放射性ヨウ素化合物を結合する方法は、モノク
ローナル抗体およびポリクローナル抗体のいずれにも適
用可能である。さらに、IgG、IgM、IgA、IgE、Fab'など
いずれの形態の抗体分子にも適用することができる。こ
のように、本発明の放射性ヨウ素化合物を用いると、い
ずれの抗体分子をも125Iで標識することができる。そ
して、得られた抗体分子と放射性ヨウ素化合物との複合
体(本発明の放射性ヨウ素化合物で標識された抗体)は
イムノラジオメトリックアッセイに有用である。
ンジ部に放射性ヨウ素化合物を結合する方法は、モノク
ローナル抗体およびポリクローナル抗体のいずれにも適
用可能である。さらに、IgG、IgM、IgA、IgE、Fab'など
いずれの形態の抗体分子にも適用することができる。こ
のように、本発明の放射性ヨウ素化合物を用いると、い
ずれの抗体分子をも125Iで標識することができる。そ
して、得られた抗体分子と放射性ヨウ素化合物との複合
体(本発明の放射性ヨウ素化合物で標識された抗体)は
イムノラジオメトリックアッセイに有用である。
【0020】例えば、ヒトα-ナトリウム利尿ポリペプ
チド(α-hANP)のモノクローナル抗体である、KY-ANP-1
のFab'と本発明の放射性ヨウ素化合物とを結合させた複
合体をイムノラジオメトリックアッセイに用いて、ヒト
血漿中のα-hANPを検出・定量することができる。このF
ab'と放射性ヨウ素化合物との複合体は、抗体の活性が
損なわれていないので、測定感度が良好であり、従来用
いられているクロラミンT法で標識した抗体分子よりも
高い測定感度を示す。
チド(α-hANP)のモノクローナル抗体である、KY-ANP-1
のFab'と本発明の放射性ヨウ素化合物とを結合させた複
合体をイムノラジオメトリックアッセイに用いて、ヒト
血漿中のα-hANPを検出・定量することができる。このF
ab'と放射性ヨウ素化合物との複合体は、抗体の活性が
損なわれていないので、測定感度が良好であり、従来用
いられているクロラミンT法で標識した抗体分子よりも
高い測定感度を示す。
【0021】このように、上記放射性ヨウ素化合物は、
イムノラジオメトリックアッセイに用いられる標識抗体
を調製するのに好適に用いられ得る。
イムノラジオメトリックアッセイに用いられる標識抗体
を調製するのに好適に用いられ得る。
【0022】
【実施例】本発明を以下の実施例につき説明する。
【0023】(実施例1)
〔放射性ヨウ素化合物の合成〕チラミン(ナカライテス
ク社製)の7mg/mlメタノール溶液0.01mlをガラスチュ
ーブにとり、これに、0.5Mリン酸緩衝液(pH7.5)0.05
ml、Na125I(3.7GBq/ml、Amersham社製)0.05mlおよび
0.2%クロラミンT溶液0.01mlを順次添加し、室温で1
分間攪拌した。次いで、この反応液に1%ピロ亜硫酸ナ
トリウム溶液0.01mlを加えて反応を停止させた。得られ
た反応液を逆相HPLC(カラム:Nucleosil 10C18,内径4.
6mm×長さ300mm、溶媒:0.1%トリフルオロ酢酸を含む
アセトニトリル)で分画し、3-([125I]ヨード)チラ
ミン150MBqを分取した。
ク社製)の7mg/mlメタノール溶液0.01mlをガラスチュ
ーブにとり、これに、0.5Mリン酸緩衝液(pH7.5)0.05
ml、Na125I(3.7GBq/ml、Amersham社製)0.05mlおよび
0.2%クロラミンT溶液0.01mlを順次添加し、室温で1
分間攪拌した。次いで、この反応液に1%ピロ亜硫酸ナ
トリウム溶液0.01mlを加えて反応を停止させた。得られ
た反応液を逆相HPLC(カラム:Nucleosil 10C18,内径4.
6mm×長さ300mm、溶媒:0.1%トリフルオロ酢酸を含む
アセトニトリル)で分画し、3-([125I]ヨード)チラ
ミン150MBqを分取した。
【0024】上記3-([125I]ヨード)チラミン150MBq
を、0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)0.05mlに加え、スクシ
ンイミジル4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン-1-
カルボキシレート(SMCC、Pierce社製)の7mg/mlジメ
チルホルムアミド溶液0.01mlを加えて、室温で1時間攪
拌した。反応液を上記と同じ条件の逆相HPLCを用いて分
画し、本発明の放射性ヨウ素化合物である、4-(N-マレ
イミドメチル)シクロヘキサン酸3-([125I]ヨード)チラ
ミド110MBqを得た。
を、0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)0.05mlに加え、スクシ
ンイミジル4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン-1-
カルボキシレート(SMCC、Pierce社製)の7mg/mlジメ
チルホルムアミド溶液0.01mlを加えて、室温で1時間攪
拌した。反応液を上記と同じ条件の逆相HPLCを用いて分
画し、本発明の放射性ヨウ素化合物である、4-(N-マレ
イミドメチル)シクロヘキサン酸3-([125I]ヨード)チラ
ミド110MBqを得た。
【0025】この放射性ヨウ素化合物は、後述の参考例
1の方法で調製した、非放射性の4-(N-マレイミドメチ
ル)シクロヘキサン酸3-ヨードチラミドを用いて同定さ
れた。図1には、非放射性の4-(N-マレイミドメチル)シ
クロヘキサン酸3-ヨードチラミドの逆相HPLCのクロマト
グラム(280nmにおける吸光度)を上段に示し、上記の3
-([125I]ヨード)チラミンとSMCCとの反応液の逆相HP
LCのクロマトグラム(放射活性)を下段に示す。図1か
ら、非放射性4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン酸
3-ヨードチラミドのピーク1と同じ溶出位置に溶出する
物質のピーク2が、本発明の放射性ヨウ素化合物に相当
することがわかる。
1の方法で調製した、非放射性の4-(N-マレイミドメチ
ル)シクロヘキサン酸3-ヨードチラミドを用いて同定さ
れた。図1には、非放射性の4-(N-マレイミドメチル)シ
クロヘキサン酸3-ヨードチラミドの逆相HPLCのクロマト
グラム(280nmにおける吸光度)を上段に示し、上記の3
-([125I]ヨード)チラミンとSMCCとの反応液の逆相HP
LCのクロマトグラム(放射活性)を下段に示す。図1か
ら、非放射性4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン酸
3-ヨードチラミドのピーク1と同じ溶出位置に溶出する
物質のピーク2が、本発明の放射性ヨウ素化合物に相当
することがわかる。
【0026】(参考例1)
〔非放射性の4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン酸
3−ヨードチラミドの合成〕 a)3-ヨードチラミド・CF3COOHの合成 チラミン300mg(2.2mmol)をCH3OH 10mlに溶解させ、これ
に28%CH3ONa/CH3OH 0.475ml(CH3ONa、2.2mmol)、次い
でI2 560mg(2.2mmol)のCH3OH(6ml)溶液を加えて、室温
で15分間攪拌を行なった。これに12%ピロ亜硫酸ナトリ
ウム水溶液0.4mlを加えて反応を停止させた。
3−ヨードチラミドの合成〕 a)3-ヨードチラミド・CF3COOHの合成 チラミン300mg(2.2mmol)をCH3OH 10mlに溶解させ、これ
に28%CH3ONa/CH3OH 0.475ml(CH3ONa、2.2mmol)、次い
でI2 560mg(2.2mmol)のCH3OH(6ml)溶液を加えて、室温
で15分間攪拌を行なった。これに12%ピロ亜硫酸ナトリ
ウム水溶液0.4mlを加えて反応を停止させた。
【0027】溶媒を減圧溜去し、残渣に酢酸エチル100m
lおよび水30mlを加え、生じた沈澱を濾過して除いた。
濾液を濃縮後、逆相HPLC(カラム:YMC S-50 120A ODS,
AM-type, 200mm×30mmφ;溶媒:0〜40%CH3CN/0.1%
CF3COOH、2000ml、の直線的濃度勾配)にかけて精製し
た。これをさらにCH3OH-酢酸エチル-石油エーテルを用
いて結晶化し、次いで再結晶して目的物を得た。収量29
1mg(35%)、mp177−178℃。
lおよび水30mlを加え、生じた沈澱を濾過して除いた。
濾液を濃縮後、逆相HPLC(カラム:YMC S-50 120A ODS,
AM-type, 200mm×30mmφ;溶媒:0〜40%CH3CN/0.1%
CF3COOH、2000ml、の直線的濃度勾配)にかけて精製し
た。これをさらにCH3OH-酢酸エチル-石油エーテルを用
いて結晶化し、次いで再結晶して目的物を得た。収量29
1mg(35%)、mp177−178℃。
【0028】元素分析値:C8H10NOI・CF3COOH
理論値(%):C,31.85;H,2.94;N,3.71;I,33.65;F,15.11
実測値(%):C,32.17;H,3.15;N,3.64;I,33.35;F,14.93
b)4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン酸3-ヨードチ
ラミドの合成 a項で得られた3-ヨードチラミド・CF3COOH 186mg(0.49
mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド2mlに溶解させ、こ
れにN、N-ジイソプロピルエチルアミン0.17ml(0.98mmo
l)および1-ヒドロキシベンゾトリアゾール66mg(0.49mmo
l)を加えた。さらに、スクシンイミジル4-(N-マレイミ
ドメチル)シクロヘキサン-1-カルボキシレート165mg(0.
49mmol)を加えて、室温で1時間反応させた。次いで溶
媒を減圧溜去し、残渣を酢酸エチルに溶解させた。これ
を1M HClおよび水で順次洗浄後、硫酸マグネシウム上
で乾燥した。溶媒を再び溜去し、残渣を酢酸エチルで結
晶化し、さらにCH3OHから再結晶して目的物を得た。収
量107mg(45%)、mp.204-206℃(分解点)。
ラミドの合成 a項で得られた3-ヨードチラミド・CF3COOH 186mg(0.49
mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド2mlに溶解させ、こ
れにN、N-ジイソプロピルエチルアミン0.17ml(0.98mmo
l)および1-ヒドロキシベンゾトリアゾール66mg(0.49mmo
l)を加えた。さらに、スクシンイミジル4-(N-マレイミ
ドメチル)シクロヘキサン-1-カルボキシレート165mg(0.
49mmol)を加えて、室温で1時間反応させた。次いで溶
媒を減圧溜去し、残渣を酢酸エチルに溶解させた。これ
を1M HClおよび水で順次洗浄後、硫酸マグネシウム上
で乾燥した。溶媒を再び溜去し、残渣を酢酸エチルで結
晶化し、さらにCH3OHから再結晶して目的物を得た。収
量107mg(45%)、mp.204-206℃(分解点)。
【0029】元素分析値:C20H23N2O4I・1/3H2O
理論値(%):C,49.19;H,4.89;N,5.47;I,25.99
実測値(%):C,49.20;H,4.90;N,5.79;I,26.20。
【0030】(実施例2)
〔4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン酸チラミドの
合成〕4-ヒドロキシフェネチルアミン82.3mgをジメチル
フォルムアミド4mlに溶解し、これにスクシンイミジル
4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサンー1ーカルボキシ
レート200mg(0.6mmol)と1-ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール81.1mg(0.6mmol)を加え、室温で60分間反応させ
た。溶媒を減圧溜去後、残渣を酢酸エチル30mlに溶解
し、0.5M塩酸(10ml)および水(15ml×3)で洗浄後硫
酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を溜去したのち結晶
性残渣をクロロホルム−メタノールから再結晶して目的
物を得た。収量113mg(52%)、mp211-212.5℃。
合成〕4-ヒドロキシフェネチルアミン82.3mgをジメチル
フォルムアミド4mlに溶解し、これにスクシンイミジル
4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサンー1ーカルボキシ
レート200mg(0.6mmol)と1-ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール81.1mg(0.6mmol)を加え、室温で60分間反応させ
た。溶媒を減圧溜去後、残渣を酢酸エチル30mlに溶解
し、0.5M塩酸(10ml)および水(15ml×3)で洗浄後硫
酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を溜去したのち結晶
性残渣をクロロホルム−メタノールから再結晶して目的
物を得た。収量113mg(52%)、mp211-212.5℃。
【0031】元素分析値:C20H24N2O4・1/3H2O
理論値(%):C,66.28;H,6.67;N,7.73
実測値(%):C,66.40;H,6.73;N,7.73。
【0032】〔放射性ヨウ素化合物の合成〕4ー(N-マレ
イミドメチル)シクロヘキサン酸チラミド1mgをジメチ
ルスルホキシド(和光純薬社製)に溶解させて1mlと
し、0.05mlずつに分けて、−20℃以下で保存した。この
溶液の0.015ml(上記化合物15μg(41nmol)を含む)をガ
ラスチューブにとり、これに0.2Mリン酸緩衝液(pH7.
0)0.04mlおよびNa125I(Amersham社製 IMS-30)を含
む溶液0.04ml(148MBq)を加え混和後、0.05%クロラミン
T溶液0.01ml(7.1nmol)を加えて30秒間攪拌した。
イミドメチル)シクロヘキサン酸チラミド1mgをジメチ
ルスルホキシド(和光純薬社製)に溶解させて1mlと
し、0.05mlずつに分けて、−20℃以下で保存した。この
溶液の0.015ml(上記化合物15μg(41nmol)を含む)をガ
ラスチューブにとり、これに0.2Mリン酸緩衝液(pH7.
0)0.04mlおよびNa125I(Amersham社製 IMS-30)を含
む溶液0.04ml(148MBq)を加え混和後、0.05%クロラミン
T溶液0.01ml(7.1nmol)を加えて30秒間攪拌した。
【0033】次に、0.1%のトリフルオロ酢酸を含むア
セトニトリル0.05mlを加え混和後、直ちに反応液を逆相
HPLC(カラム:Nucleosil 10C18 内径4mm×長さ300mm、
溶媒:0.05%トリフルオロ酢酸を含むアセトニトリル・
メタノール・水混液(30:20:50)で分画し、本発明の放
射性ヨウ素化合物である4-(N-マレイミドメチル)シクロ
ヘキサン酸3-([125I]ヨード)チラミド114MBqを得
た。
セトニトリル0.05mlを加え混和後、直ちに反応液を逆相
HPLC(カラム:Nucleosil 10C18 内径4mm×長さ300mm、
溶媒:0.05%トリフルオロ酢酸を含むアセトニトリル・
メタノール・水混液(30:20:50)で分画し、本発明の放
射性ヨウ素化合物である4-(N-マレイミドメチル)シクロ
ヘキサン酸3-([125I]ヨード)チラミド114MBqを得
た。
【0034】(実施例3)
〔イムノラジオメトリックアッセイ〕以下に、実施例1
で調製した本発明の放射性ヨウ素化合物を、ヒトα−ナ
トリウム利尿ポリペプチド(α-hANP)のイムノラジオ
メトリックアッセイに応用した例を示す。
で調製した本発明の放射性ヨウ素化合物を、ヒトα−ナ
トリウム利尿ポリペプチド(α-hANP)のイムノラジオ
メトリックアッセイに応用した例を示す。
【0035】a)KY-ANP-1・Fab'の作製
マウス抗α-hANP-ウシサイログロブリン[BTG]抗体産生
ハイブリドーマ(KY-ANP-1、特開平1-061500号公報参
照)をマウスに投与して得た腹水1mlを、アフィニティ
ーカラム(Affi-Gel Protein AMAPS-II、Bio-Rad社製)
にかけて精製し、KY-ANP-1・IgG 2.9mgを得た。このIgG
2mgを、塩化ナトリウムを0.1M含有する0.1M酢酸緩衝
液(pH4.2)に添加した。この溶液にブタ胃粘膜由来の
ペプシン(Boehringer Mannheim社製)0.08mgを加えて
混合した後、37℃で16時間インキュベートした。次い
で、反応液に、2Mトリス塩酸緩衝液(pH8.0)0.02ml
を加え、ゲル濾過(カラム:Ultrogel AcA44、IBF社製、
1.5×55cm;溶媒:5mMエチレンジアミン四酢酸(EDTA)
を含有する0.1Mリン酸緩衝液(pH6.0))して、KY-ANP
-1のF(ab')2 1.1mgを得た。
ハイブリドーマ(KY-ANP-1、特開平1-061500号公報参
照)をマウスに投与して得た腹水1mlを、アフィニティ
ーカラム(Affi-Gel Protein AMAPS-II、Bio-Rad社製)
にかけて精製し、KY-ANP-1・IgG 2.9mgを得た。このIgG
2mgを、塩化ナトリウムを0.1M含有する0.1M酢酸緩衝
液(pH4.2)に添加した。この溶液にブタ胃粘膜由来の
ペプシン(Boehringer Mannheim社製)0.08mgを加えて
混合した後、37℃で16時間インキュベートした。次い
で、反応液に、2Mトリス塩酸緩衝液(pH8.0)0.02ml
を加え、ゲル濾過(カラム:Ultrogel AcA44、IBF社製、
1.5×55cm;溶媒:5mMエチレンジアミン四酢酸(EDTA)
を含有する0.1Mリン酸緩衝液(pH6.0))して、KY-ANP
-1のF(ab')2 1.1mgを得た。
【0036】上記のF(ab')2 0.3mgを、5mM EDTAを含有
する0.1Mリン酸緩衝液(pH6.0)0.1mlに加え、さら
に、0.1Mのメルカプトエチルアミン(ナカライテスク
社製)溶液0.01mlを加えて、37℃で1.5時間インキュベ
ートした。反応液をHPLC(カラム:TSK-GEL G2000 S
WXL、東ソー社製、0.75×30cm;溶媒:5mM EDTAを含有
する0.1Mリン酸緩衝液(pH6.0))にかけて、0.19mgの
KY-ANP-1・Fab'画分を分取した。
する0.1Mリン酸緩衝液(pH6.0)0.1mlに加え、さら
に、0.1Mのメルカプトエチルアミン(ナカライテスク
社製)溶液0.01mlを加えて、37℃で1.5時間インキュベ
ートした。反応液をHPLC(カラム:TSK-GEL G2000 S
WXL、東ソー社製、0.75×30cm;溶媒:5mM EDTAを含有
する0.1Mリン酸緩衝液(pH6.0))にかけて、0.19mgの
KY-ANP-1・Fab'画分を分取した。
【0037】b)KY-ANP-1・Fab'の125I標識
上記KY-ANP-1・Fab'60μg(1.3nmol)と上記実施例1で
得た、放射性ヨウ素化合物93MBq(1.3nmol)とを、5mM
EDTAを含有する0.1Mリン酸緩衝液(pH6.0)0.12ml中
に添加し、室温で1時間インキュベートした。この反応
液に1%S-カルボキシメチル化ウシ血清アルブミン溶液
0.02mlを加えて混合した後、ゲル濾過(PD-10、Pharmac
ia社製)して、KY-ANP-1・Fab'と本発明の放射性ヨウ素
化合物との複合体80MBqを得た。この複合体を、125I標
識抗体として以下に示すイムノラジオメトリックアッセ
イに用いた。
得た、放射性ヨウ素化合物93MBq(1.3nmol)とを、5mM
EDTAを含有する0.1Mリン酸緩衝液(pH6.0)0.12ml中
に添加し、室温で1時間インキュベートした。この反応
液に1%S-カルボキシメチル化ウシ血清アルブミン溶液
0.02mlを加えて混合した後、ゲル濾過(PD-10、Pharmac
ia社製)して、KY-ANP-1・Fab'と本発明の放射性ヨウ素
化合物との複合体80MBqを得た。この複合体を、125I標
識抗体として以下に示すイムノラジオメトリックアッセ
イに用いた。
【0038】c)抗体ビーズの作製
マウス抗α-hANP(17-28)-BTG抗体、AN111(特開平2-276
591号公報参照)のIgGを25μg/mlの濃度で、0.1M塩化
ナトリウム含有0.01Mリン酸緩衝液(pH7.0)に添加
し、この溶液50mlをポリスチレンビーズ(粒径:6.4m
m、Precision PlasticBall社製)400個に加え、4℃で2
4時間放置した。ビーズを洗浄後、0.1%ウシ血清アルブ
ミン溶液で処理して抗体ビーズを得た。
591号公報参照)のIgGを25μg/mlの濃度で、0.1M塩化
ナトリウム含有0.01Mリン酸緩衝液(pH7.0)に添加
し、この溶液50mlをポリスチレンビーズ(粒径:6.4m
m、Precision PlasticBall社製)400個に加え、4℃で2
4時間放置した。ビーズを洗浄後、0.1%ウシ血清アルブ
ミン溶液で処理して抗体ビーズを得た。
【0039】d)イムノラジオメトリックアッセイ
標準α-hANP溶液(濃度:5〜2000pg/ml)0.1mlと測定
緩衝液(1mM EDTA・2Na、0.2mMシスチン二塩酸塩、0.1
%アジ化ナトリウム、0.3M塩化ナトリウム、103KIU/ml
アプロチニンおよび0.1%ウシ血清アルブミンを含有す
る0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0))0.2mlとをポリスチレ
ンチューブに取り、抗体ビーズ1個を加えて、4℃で24
時間インキュベートした。上清を吸引除去し、洗浄液
(0.1% Tween20を含有する0.1Mリン酸緩衝化生理食塩
水(pH7.0))1mlで2回洗浄した。この抗体ビーズ
に、上記b項で作製した125I標識抗体を5×105cpm/ml
の濃度で含有する上記測定緩衝液溶液0.3mlを加え、さ
らに、4℃で24時間インキュベートした。反応後のビー
ズを上記洗浄液1mlで2回洗浄した後、ポリスチレンビ
ーズに結合した125I標識抗体の放射活性をガンマカウ
ンターで計測した。横軸に標準α-hANP溶液の濃度を、
縦軸に放射活性の計測値(cpm)から算出した結合率(B
/T(%)、添加した総放射活性に対する結合型放射活性の
割合)をプロットして図2に示す標準曲線を得た。最小
検出感度は2pg/mlであった。
緩衝液(1mM EDTA・2Na、0.2mMシスチン二塩酸塩、0.1
%アジ化ナトリウム、0.3M塩化ナトリウム、103KIU/ml
アプロチニンおよび0.1%ウシ血清アルブミンを含有す
る0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0))0.2mlとをポリスチレ
ンチューブに取り、抗体ビーズ1個を加えて、4℃で24
時間インキュベートした。上清を吸引除去し、洗浄液
(0.1% Tween20を含有する0.1Mリン酸緩衝化生理食塩
水(pH7.0))1mlで2回洗浄した。この抗体ビーズ
に、上記b項で作製した125I標識抗体を5×105cpm/ml
の濃度で含有する上記測定緩衝液溶液0.3mlを加え、さ
らに、4℃で24時間インキュベートした。反応後のビー
ズを上記洗浄液1mlで2回洗浄した後、ポリスチレンビ
ーズに結合した125I標識抗体の放射活性をガンマカウ
ンターで計測した。横軸に標準α-hANP溶液の濃度を、
縦軸に放射活性の計測値(cpm)から算出した結合率(B
/T(%)、添加した総放射活性に対する結合型放射活性の
割合)をプロットして図2に示す標準曲線を得た。最小
検出感度は2pg/mlであった。
【0040】さらに、標準α-hANP溶液に代えて3種の
ヒト血漿試料を用いて上記と同様にしてイムノラジオメ
トリックアッセイを実施した。図3にヒト血漿の希釈試
料を測定して得られた希釈曲線3〜5と、標準曲線6と
を合わせて示す。希釈曲線は標準曲線と良好な平行性を
示した。
ヒト血漿試料を用いて上記と同様にしてイムノラジオメ
トリックアッセイを実施した。図3にヒト血漿の希釈試
料を測定して得られた希釈曲線3〜5と、標準曲線6と
を合わせて示す。希釈曲線は標準曲線と良好な平行性を
示した。
【0041】e)ヒト血漿中のα-hANP濃度の測定
健常成人血漿26検体のα-hANP濃度を上記のイムノラジ
オメトリックアッセイによって測定した。その結果を表
1に示す。α-hANP濃度は、2〜53pg/mlであり、平均値
±標準偏差は、16.6±12.6pg/mlであった。11検体のα-
hANP濃度が10pg/ml以下であったが、これらの検体もす
べて測定可能であった。
オメトリックアッセイによって測定した。その結果を表
1に示す。α-hANP濃度は、2〜53pg/mlであり、平均値
±標準偏差は、16.6±12.6pg/mlであった。11検体のα-
hANP濃度が10pg/ml以下であったが、これらの検体もす
べて測定可能であった。
【0042】
【表1】
【0043】(比較例1)本発明の放射性ヨウ素化合物
で標識した標識抗体に代えて、KY-ANP-1・IgGおよびFab'
をクロラミンT法によって標識した125I標識抗体を用
いて、実施例3のd項と同様にしてイムノラジオメトリ
ックアッセイを行ない、標準曲線を作成した。その結果
を図4に示す。図4から、クロラミンT法で125I標識し
たIgGおよびFab'を用いた場合(直線7および8)は、
本発明の放射性ヨウ素化合物を用いて標識した抗体を用
いた場合(直線9)に比較して、最小検出限界が高く
(>10pg/ml)、低感度であることがわかる。
で標識した標識抗体に代えて、KY-ANP-1・IgGおよびFab'
をクロラミンT法によって標識した125I標識抗体を用
いて、実施例3のd項と同様にしてイムノラジオメトリ
ックアッセイを行ない、標準曲線を作成した。その結果
を図4に示す。図4から、クロラミンT法で125I標識し
たIgGおよびFab'を用いた場合(直線7および8)は、
本発明の放射性ヨウ素化合物を用いて標識した抗体を用
いた場合(直線9)に比較して、最小検出限界が高く
(>10pg/ml)、低感度であることがわかる。
【0044】
【発明の効果】このように、抗体分子の活性を損なうこ
となく、抗体分子を放射性ヨウ素で標識することのでき
る放射性ヨウ素化合物、および該化合物を調製するため
に有用な中間体が提供される。上記放射性ヨウ素化合物
は化学的に安定であり、かつ容易に調製され得る。本発
明の放射性ヨウ素化合物は、モノクローナル抗体または
ポリクローナル抗体のいずれであっても標識が可能であ
り、かつIgG、IgA、IgM、IgE、Fab'などいずれの形態の
抗体分子にも標識が可能である。本発明の放射性ヨウ素
化合物で標識されたこれらの抗体分子は、その活性が良
好に保持されているため、イムノラジオメトリックアッ
セイの標識抗体として好ましく用いられ得る。特に、測
定感度が高いため、微量のタンパクを定量するのに好適
に使用され得る。
となく、抗体分子を放射性ヨウ素で標識することのでき
る放射性ヨウ素化合物、および該化合物を調製するため
に有用な中間体が提供される。上記放射性ヨウ素化合物
は化学的に安定であり、かつ容易に調製され得る。本発
明の放射性ヨウ素化合物は、モノクローナル抗体または
ポリクローナル抗体のいずれであっても標識が可能であ
り、かつIgG、IgA、IgM、IgE、Fab'などいずれの形態の
抗体分子にも標識が可能である。本発明の放射性ヨウ素
化合物で標識されたこれらの抗体分子は、その活性が良
好に保持されているため、イムノラジオメトリックアッ
セイの標識抗体として好ましく用いられ得る。特に、測
定感度が高いため、微量のタンパクを定量するのに好適
に使用され得る。
【図1】4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン酸3-ヨ
ードチラミド(上段)、および3-([125I]ヨード)チ
ラミンとSMCCとの反応後の反応液(下段)の、逆相HPLC
のクロマトグラムである。
ードチラミド(上段)、および3-([125I]ヨード)チ
ラミンとSMCCとの反応後の反応液(下段)の、逆相HPLC
のクロマトグラムである。
【図2】本発明の放射性ヨウ素化合物により125I標識
したKY-ANP-1・Fab'を用いて、既知量のα-hANPを含む試
料のイムノラジオメトリックアッセイを行なったときに
得られる標準曲線を示すグラフである。
したKY-ANP-1・Fab'を用いて、既知量のα-hANPを含む試
料のイムノラジオメトリックアッセイを行なったときに
得られる標準曲線を示すグラフである。
【図3】本発明の放射性ヨウ素化合物により125I標識
したKY-ANP-1・Fab'を用いて、ヒト血漿中のα-hANPをイ
ムノラジオメトリックアッセイにより測定したときの血
漿量と放射活性との関係を示すグラフである。
したKY-ANP-1・Fab'を用いて、ヒト血漿中のα-hANPをイ
ムノラジオメトリックアッセイにより測定したときの血
漿量と放射活性との関係を示すグラフである。
【図4】本発明の化合物を用いて125I標識された抗体を
用いて、およびクロラミンT法により125I標識された
抗体を用いて、α-hANPのイムノラジオメトリックアッ
セイを行なったときの標準曲線を示すグラフである。
用いて、およびクロラミンT法により125I標識された
抗体を用いて、α-hANPのイムノラジオメトリックアッ
セイを行なったときの標準曲線を示すグラフである。
Claims (3)
- 【請求項1】 以下の式(I)で示される化合物: 【化1】 ここで、Rは水素、または125Iである。
- 【請求項2】 Rが125Iである、請求項1に記載の化
合物。 - 【請求項3】 抗体標識のために用いられる、請求項2
に記載の化合物。
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JP33887190 | 1990-11-30 | ||
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EP (1) | EP0488778B1 (ja) |
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CA (1) | CA2056633C (ja) |
DE (1) | DE69105098T2 (ja) |
DK (1) | DK0488778T3 (ja) |
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AU6954498A (en) | 1997-04-11 | 1998-11-11 | G.D. Searle & Co. | Methods for using antagonistic anti-avb3 integrin antibodies |
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FR2566271B1 (fr) * | 1984-06-20 | 1986-11-07 | Sanofi Sa | Nouveaux conjugues cytotoxiques utilisables en therapeutique et procede d'obtention |
US4659839A (en) * | 1984-10-10 | 1987-04-21 | Mallinckrodt, Inc. | Coupling agents for radiolabeled antibody fragments |
AU626809B2 (en) * | 1987-10-30 | 1992-08-13 | Abbott Laboratories | Heterobifunctional coupling agents |
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KR0182312B1 (ko) | 1999-05-01 |
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