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JPH0519696U - 流体封入式マウントにおける流体室仕切部材 - Google Patents

流体封入式マウントにおける流体室仕切部材

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JPH0519696U
JPH0519696U JP075791U JP7579191U JPH0519696U JP H0519696 U JPH0519696 U JP H0519696U JP 075791 U JP075791 U JP 075791U JP 7579191 U JP7579191 U JP 7579191U JP H0519696 U JPH0519696 U JP H0519696U
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JP
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fitting
partition
fluid
chamber
rubber elastic
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慶太 白木
雅彦 花崎
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 マウント本体への組付けが容易であり、しか
も、可撓性膜が、略一定の挟圧力をもって、所定位置
に、有利に挟圧保持せしめられ得る、流体封入式マウン
ト用の流体室仕切部材を提供すること。 【構成】 中央部に嵌合凹部を有する第一の仕切金具4
4と、中央部に嵌合凸部を有する第二の仕切金具46と
を、互いに重ね合わせて、該嵌合凹部に該嵌合凸部を嵌
着固定せしめることによって流体室仕切部材を構成し、
可撓性膜56の外周縁部に形成された厚肉の保持部58
を、それら第一及び第二の仕切金具44,46における
嵌合凹部と嵌合凸部との重ね合わせ面間で挟圧保持せし
める一方、かかる可撓性膜56の保持部58に対して、
前記第一の仕切金具44における嵌合凹部の内周面に向
かって外方に延び出す位置決め片80を一体的に設け
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本考案は、内部に封入された流体の流動作用に基づいて防振効果を得るように した流体封入式マウントにおいて、流体室中に配設されて該流体室を受圧室と平 衡室とに仕切る流体室仕切部材の構造に関するものである。
【0002】
【背景技術】
従来から、防振連結乃至は防振支持装置の一種として、それぞれ防振連結乃至 は支持される部材に対して取り付けられる第一の取付金具および第二の取付金具 を、それらの間に介装されたゴム弾性体にて連結すると共に、所定の非圧縮性流 体が封入された流体室を、第二の取付金具にて支持された仕切部材によって仕切 ることにより、振動が入力される受圧室と、容積変化が許容される平衡室とを形 成し、それら受圧室と平衡室とを連通するオリフィス通路内を流動せしめられる 流体の流動作用に基づいて、防振効果を得るようにした、所謂流体封入式マウン トが知られている。
【0003】 また、このような流体封入式マウントにおいては、高周波数域の振動入力時に 、オリフィス通路の流通抵抗が増大することに起因して惹起されるマウント特性 の高動ばね化を軽減乃至は回避するために、例えば、前記仕切部材に対して、そ の両側面に受圧室および平衡室の内圧がそれぞれ及ぼされて、所定量の変形が許 容され得る状態で、ゴム弾性板等の可撓性膜を支持せしめ、高周波振動の入力時 に、該ゴム弾性板の弾性変形に伴って生ぜしめられる流体の流動作用に基づいて 、低動ばね効果が発揮され得るようにすることが有効である。
【0004】 ところで、仕切部材に対して可撓性膜を支持せしめるには、米国特許第451 1126号明細書等に開示されているように、仕切部材に対して可撓性膜の外周 縁部を固着して保持せしめることも考えられるが、かかる仕切部材を、互いに重 ね合わされる第一の仕切金具と第二の仕切金具にて構成し、それら両仕切金具間 で可撓性膜の外周縁部を挟圧保持せしめるようにすれば、特別な接着作業等が不 要となることから、マウントの製作上、有利となる。
【0005】 しかしながら、かくの如き構造によれば、仕切部材が複数部品にて構成される ために、それらのマウント本体への組付性が問題となる。
【0006】 また、可撓性膜の外周縁部に及ぼされる挟圧力によって、該可撓性膜の張力、 延いてはマウント防振特性が変化することとなるところから、かかる仕切部材の 構造上、可撓性膜の外周縁部に対して、一定の挟圧力が、安定して及ぼされるこ とが要求される。
【0007】 しかも、可撓性膜の仕切部材に対する組付時に、該可撓性膜が位置ズレを生ず ると、所期の防振効果が発揮されなくなる恐れがあることから、かかる可撓性膜 の配設位置のズレを防止することが、必要となる。
【0008】
【解決課題】
ここにおいて、本考案は、上述の如き事情を背景として為されたものであって 、その解決課題とするところは、マウント本体への組付けが容易であり、しかも 、可撓性膜が、略一定の挟圧力をもって、所定位置に、有利に挟圧保持せしめら れ得る、改良された構造の流体室仕切部材を提供することにある。
【0009】
【解決手段】
そして、かかる課題を解決するために、本考案にあっては、第一の取付金具と 第二の取付金具とを、それらの間に介装されたゴム弾性体にて連結せしめて成る マウントにおいて、内部に形成された流体室中に配されて、該流体室を、オリフ ィス通路を通じて互いに連通された、振動が入力される受圧室と容積可変の平衡 室とに仕切ると共に、それら受圧室と平衡室との間に配された可撓性膜の外周縁 部を挟圧保持せしめて、該可撓性膜を、その両側面に前記受圧室および前記平衡 室の内圧がそれぞれ及ぼされて、所定量の変形が許容されるように支持する流体 封入式マウントにおける流体室仕切部材であって、中央部に嵌合凹部を有する第 一の仕切金具と、中央部に嵌合凸部を有する第二の仕切金具とを、互いに重ね合 わせて、該嵌合凹部に該嵌合凸部を嵌着固定せしめることによって構成し、前記 可撓性膜の外周縁部に形成された厚肉の保持部を、それら第一及び第二の仕切金 具における嵌合凹部と嵌合凸部との重ね合わせ面間で挟圧保持せしめる一方、か かる可撓性膜の保持部に対して、前記第一の仕切金具における嵌合凹部の内周面 に向かって外方に延び出す位置決め片を一体的に設けたことを、その特徴とする ものである。
【0010】
【実施例】
以下、本考案を更に具体的に明らかにするために、本考案の実施例について、 図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
【0011】 先ず、図1には、本考案に従う構造とされた流体室仕切部材を備えた自動車用 エンジンマウントの一具体例が示されている。かかる図において、10,12は 、第一の取付金具および第二の取付金具であり、それらの間に介装されたゴム弾 性体14にて、互いに連結されている。そして、このエンジンマウントにあって は、第一の取付金具10が車体側に、第二の取付金具12がパワーユニット側に 、それぞれ取り付けられることにより、パワーユニットを車体に対して防振支持 せしめるようになっている。また、そのような装着時、かかるエンジンマウント には、パワーユニット荷重が及ぼされると共に、防振すべき主たる振動荷重が、 第一の取付金具10と第二の取付金具12との略対向方向に入力されることとな る。
【0013】 より詳細には、第一の取付金具10は、略円板形状を呈している。また、該第 一の取付金具10には、その略中央部に取付ボルト16が、それに隣接して位置 決め突起18が、それぞれ、立設されている。
【0014】 一方、第二の取付金具12は、略円筒形状を呈する筒金具20と、略浅底の有 底円筒形状を呈する底金具22とによって構成されている。筒金具20は、軸方 向一端部が、軸方向外方に向かって拡径するテーパ部24とされている一方、軸 方向他端部が、かしめ部26とされている。また、底金具22の開口部には、軸 直角方向外方に向かって広がるフランジ部28が、一体的に設けられている。
【0015】 そして、底金具22のフランジ部28に対して、筒金具20のかしめ部26が かしめ固定されることにより、第二の取付金具12が、全体として略深底の有底 円筒形状をもって、形成されている。なお、この第二の取付金具12には、底金 具22の略中央部に取付ボルト30が、それに隣接して位置決め突起32が、そ れぞれ、立設されている。
【0016】 さらに、これら第一の取付金具10と第二の取付金具12とを連結するゴム弾 性体14は、全体として略円錐台形状を呈している。そして、該ゴム弾性体14 の小径側端面に第一の取付金具10が、大径側外周面に筒金具20のテーパ部2 4が、それぞれ加硫接着されて成る一体加硫成形品として、形成されている。即 ち、このゴム弾性体14にて、第一の取付金具10と第二の取付金具12とが、 弾性的に連結されていると共に、第二の取付金具12における開口部が流体密に 覆蓋されている。
【0017】 また、第二の取付金具12の内部には、薄肉円板状のゴム弾性膜から成るダイ ヤフラム34が収容されており、その外周縁部を、筒金具20と底金具22との かしめ部位で挟持されることにより、配設されている。そして、このダイヤフラ ム34にて、第二の取付金具12の内部が、第一の取付金具10側と底金具22 側とに、流体密に仕切られている。
【0018】 そうして、該ダイヤフラム34に対して第一の取付金具10側には、所定の非 圧縮性流体が封入されて成る流体室が形成されている。一方、ダイヤフラム34 を挟んで、該流体室と反対側には、かかるダイヤフラム34の変形を許容する空 気室36が形成されている。
【0019】 なお、流体室中に封入される流体としては、例えば、水やアルキレングリコー ル、ポリアルキレングリコール、シリコーン油等が、好適に用いられる。また、 このような流体の充填は、例えば、ゴム弾性体14の一体加硫成形品に対するダ イヤフラム34や底金具20等の組付けを、流体中で行なうこと等によって、有 利に為され得る。
【0020】 さらに、上記流体室には、仕切部材38が収容されている。この仕切部材38 は、全体として略円盤形状を呈しており、その外周縁部を、第二の取付金具12 によって支持されている。
【0021】 そして、この仕切部材38にて、流体室が二分されている。それによって、該 仕切部材38に対して第一の取付金具10側には、壁部の一部がゴム弾性体14 にて構成されて、振動入力時に内圧変動が惹起される受圧室40が形成されてい る。一方、仕切部材38を挟んで、該受圧室40と反対側には、壁部の一部がダ イヤフラム34にて構成されて、容積変化が容易に許容される平衡室42が形成 されている。
【0022】 さらに、かかる仕切部材38は、互いに軸方向に重ね合わされて組み付けられ た第一の仕切金具44と第二の仕切金具46とによって構成されている。第一の 仕切金具44は、図2にも示されている如く、アルミニウム合金のダイカスト成 形品であって、比較的厚肉の円板形状を呈している。また、該第一の仕切金具4 4の外周縁部には、外周面に開口する周溝48が、周方向に一周弱の長さで形成 されている。更に、かかる第一の仕切金具44の中央部には、円形の嵌合凹部5 0が形成されている。
【0023】 一方、第二の仕切金具46は、図2にも示されている如く、鋼板のプレス成形 品であって、比較的薄肉の円板形状を呈している。また、該第二の仕切金具46 の中央部には、円形の嵌合凸部52が形成されている。
【0024】 そして、これら第一の仕切金具44と第二の仕切金具46とは、互いに重ね合 わされ、嵌合凹部50に嵌合凸部52が圧入状態で挿入され、該嵌合凹部50の 内周面54に対して嵌合凸部52の外周面55が嵌着固定されることにより、一 体的に組み付けられている。更に、この組付体において、第一の仕切金具44に 設けられた周溝48の周方向両端部は、連通孔57,59を通じて、第一の仕切 金具44および第二の仕切金具46の重ね合わせ方向外方に、それぞれ開口せし められている。
【0025】 また、第一の仕切金具44における嵌合凹部50の底面および第二の仕切金具 46における嵌合凸部52の頂面には、それぞれ、円弧状断面の環状溝60,6 2が設けられていると共に、それら嵌合凹部50と嵌合凸部52との重ね合わせ 面間の中央部分には、間隙64が形成されている。そして、これら嵌合凹部50 の底面と嵌合凸部52の頂面との間に、可撓性膜としてのゴム弾性膜56が、介 装されている。
【0026】 このゴム弾性膜56は、中央部63が、略円板形状を呈しており、且つその外 周部分には、厚肉化された環状の保持部58が、一体的に設けられている。なお 、本実施例では、かかる保持部58が、略円形の断面形状をもって形成されてい る。そして、かかるゴム弾性膜56は、その保持部58を、前記嵌合凹部50の 底面および嵌合凸部52の頂面に設けられた環状溝60,62間で挟持されるこ とにより、その中央部63に対し、間隙64内での自由な変形が許容され得る状 態で、配設支持されている。なお、嵌合凹部50の底面および嵌合凸部52の頂 面の中央部分には、それぞれ、間隙64を外部に連通する貫通孔66,68が設 けられている。
【0027】 また、ここにおいて、環状溝60,62は、それぞれ、嵌合凹部50の底面お よび嵌合凸部52の頂面において、それらの外周縁部より所定寸法だけ径方向内 側に位置して形成されている。即ち、それによって、嵌合凹部50と嵌合凸部5 2との嵌着代が確保されているのであり、また、ゴム弾性膜56の径方向外側に 、保持部58が挟圧変形された場合のゴムの逃げ場としての空間が確保されてい る。
【0028】 さらに、かかるゴム弾性膜56には、保持部58の外周部分から、径方向外方 に向かって突出する薄肉の突出片80が、周方向に連続して、一体的に形成され ている。なお、この突出片80は、外径が、第一の仕切金具44に設けられた嵌 合凹部50の内径と略同一か、それより僅かに小さくなる突出高さで、形成され ている。なお、本実施例では、この突出片80により、位置決め片が構成されて いる。
【0029】 そして、ゴム弾性膜56を第一の仕切金具44の嵌合凹部50内に収容せしめ る際、突出片80が、嵌合凹部50の内周面54に接触して案内せしめられるこ とにより、かかるゴム弾性膜56が、嵌合凹部50内の略中央に、有利に導かれ て、位置決めされるようになっている。それ故、前述の如く、ゴム弾性膜56の 保持部58が、嵌合凹部50の外周縁部よりも所定寸法だけ径方向内側に位置せ しめられているにも拘わらず、該ゴム弾性膜56が、嵌合凹部50の略中央に有 利に導かれて、所定位置に配設され得ることとなり、以て所期のバネ特性が有利 に且つ安定して発揮され得るのである。
【0030】 換言すれば、ゴム弾性膜56に突出片80が設けられていることにより、ゴム 弾性膜56の配設位置のズレを防止せしめつつ、保持部58を挟持する位置を、 嵌合凹部50の外周縁部より所定寸法だけ径方向内側に設定して、嵌合凸部50 と嵌合凹部52との嵌着代、およびゴム弾性膜56の径方向外側におけるゴムの 逃げ場を、共に有利に確保することができるのである。また、ゴム弾性膜56の 配設位置が有利に規定されると共に、第一の仕切金具44と第二の仕切金具46 とが有利に嵌着固定されることから、ゴム弾性膜56の保持部58に対して及ぼ される挟圧力の均一化が有利に図られ得ることとなり、以て、ゴム弾性膜56に おける所期のばね特性が、有効に且つ安定して発揮され得るのである。
【0031】 そうして、かくの如き構造とされた仕切部材38は、筒金具20内に挿入され て、その外周縁部を、筒金具20のかしめ部26と底金具22のフランジ部28 との間で挟持されることにより、第二の取付金具12に対して、固定的に組み付 けられている。
【0032】 また、それによって、第一の仕切金具44に形成された周溝48の外周面が覆 蓋されて、受圧室40と平衡室42との間での流体の流動を許容するオリフィス 通路70が、形成されている。なお、かかるオリフィス通路70は、例えば、そ の内部を流動せしめられる流体の共振作用に基づいて、シェイク等の低周波振動 に対する高減衰効果が発揮され得るように、その長さや断面積がチューニングさ れることとなる。
【0033】 更にまた、かかる仕切部材38内に形成された間隙64は、貫通孔66,68 を通じて、受圧室40および平衡室42に連通されている。それによって、この 間隙64内に配設されたゴム弾性膜56の両側面に対し、それら受圧室40およ び平衡室42の内圧が、それぞれ及ぼされ、それら両室40,42間の内圧差に 基づいて、かかるゴム弾性膜56が変形せしめられるようになっている。
【0034】 そして、高周波振動の入力時、かかるゴム弾性膜56の変形に基づいて、受圧 室40と平衡室42との間で、実質的な流体の流動が生ぜしめられることにより 、受圧室40内の液圧変動が吸収、軽減されて、マウント特性の低動ばね化、延 いては防振特性の向上が達成され得ることとなるのである。
【0035】 また、そこにおいて、上述の如き構造とされたエンジンマウントにおいては、 ゴム弾性膜56の位置決め、および該ゴム弾性膜56に対する挟圧力の均一化が 有利に達成され得て、ゴム弾性膜56のばね特性の安定化が図られ得ることから 、該ゴム弾性膜56の弾性変形に基づいて発揮される、上述の如き、マウント特 性の低動ばね効果による防振特性の向上が、極めて有効に、且つ安定して達成さ れ得るのである。
【0036】 しかも、本実施例では、ゴム弾性膜56における保持部58が、略円形断面形 状をもって形成されていると共に、該保持部58を挟圧する嵌合凹部50および 嵌合凸部52における環状溝60,62も円弧状断面をもって形成されているこ とから、かかる保持部58の環状溝60,62内への入り込みによっても、ゴム 弾性膜56が所定の配設位置に案内されることとなり、以て、該ゴム弾性膜56 の位置決めが、より一層有利に為され得るのである。
【0037】 さらに、上述の如き構造の仕切部材38にあっては、第一の仕切金具44と第 二の仕切金具46との組付けによって一体的に構成せしめた後、第二の取付金具 12に対して組み付けることができることから、かかる仕切部材38の第二の取 付金具12に対する組付けを流体中で行なう場合にも、組付作業が容易となるの である。
【0038】 以上、本考案の実施例について詳述してきたが、これは文字通りの例示であっ て、本考案は、かかる具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0039】 例えば、前記実施例では、ゴム弾性膜の位置決め片が、周方向に連続した円環 状の突出片80によって構成されていたが、その具体的形状は限定されるもので はなく、周方向に連続しない、複数本の突起等によって、位置決め片を構成する ことも可能である。
【0040】 また、前記実施例では、ゴム弾性膜の保持部が、略円形断面形状にて形成され ていたが、その具体的形状は限定されるものではなく、例えば、略矩形断面形状 や半円断面形状等をもって形成しても良い。
【0041】 更にまた、第一の仕切金具および第二の仕切金具を、何れもプレス成形品或い はダイカスト成形品にて構成することも可能である。
【0042】 さらに、可撓性膜として、ゴム弾性膜以外のもの、例えば帆布とゴム弾性体と の複合材等を採用しても良い。
【0043】 また、オリフィス通路の長さや構造は、マウントに要求される防振特性等に応 じて決定されるものであって、限定されるものではなく、必ずしも仕切部材に対 して設ける必要もない。
【0044】 その他、一々列挙はしないが、本考案は、当業者の知識に基づいて、種々なる 変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、その ような実施態様が、本考案の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本考案の範囲内に 含まれるものであることは、言うまでもないところである。
【0045】
【考案の効果】
上述の説明から明らかなように、本考案に従う構造とされた流体封入式マウン ト用の流体室仕切部材にあっては、位置決め片の案内作用および位置決め作用に よって、ゴム弾性膜の配設位置のズレが防止されることから、ゴム弾性膜の保持 部を、嵌合凹所の内周面よりも所定寸法だけ径方向内側において、有利に挟圧保 持せしめることが可能となる。
【0046】 それによって、第一及び第二の仕切金具における嵌合凹部と嵌合凸部との嵌着 代を確保して、嵌着による固定強度を有利に得ることができると共に、ゴム弾性 膜の外周部分にゴムの逃げ場を確保することが可能となることから、ゴム弾性膜 の保持部に及ぼされる挟圧力が安定化されて、該ゴム弾性膜の所期のバネ特性、 延いてはマウントの所期の防振特性が有効に発揮され得るのである。
【0047】 しかも、第一の仕切金具と第二の仕切金具とが、嵌着固定にて一体化されるこ とから、マウント本体への組付作業性も、有利に向上され得ることとなる。
【提出日】平成4年2月25日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】 ところで、仕切部材に対して可撓性膜を支持せしめるには、米国特許第451 1126号明細書等に開示されているように、仕切部材に対して可撓性膜の外周 縁部を固着して保持せしめることも考えられるが、かかる仕切部材を、互いに重 ね合わされる第一の仕切部材第二の仕切部材にて構成し、それら両仕切部材間 で可撓性膜の外周縁部を挟圧保持せしめるようにすれば、特別な接着作業等が不 要となることから、マウントの製作上、有利となる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【解決手段】
そして、かかる課題を解決するために、本考案にあっては、第一の取付金具と 第二の取付金具とを、それらの間に介装されたゴム弾性体にて連結せしめて成る マウントにおいて、内部に形成された流体室中に配されて、該流体室を、オリフ ィス通路を通じて互いに連通された、振動が入力される受圧室と容積可変の平衡 室とに仕切ると共に、それら受圧室と平衡室との間に配された可撓性膜の外周縁 部を挟圧保持せしめて、該可撓性膜を、その両側面に前記受圧室および前記平衡 室の内圧がそれぞれ及ぼされて、所定量の変形が許容されるように支持する流体 封入式マウントにおける流体室仕切部材であって、中央部に嵌合凹部を有する 一の仕切部材 と、中央部に嵌合凸部を有する第二の仕切部材とを、互いに重ね合 わせて、該嵌合凹部に該嵌合凸部を嵌着固定せしめることによって構成し、前記 可撓性膜の外周縁部に形成された厚肉の保持部を、それら第一及び第二の仕切部 における嵌合凹部と嵌合凸部との重ね合わせ面間で挟圧保持せしめる一方、か かる可撓性膜の保持部に対して、前記第一の仕切部材における嵌合凹部の内周面 に向かって外方に延び出す位置決め片を一体的に設けたことを、その特徴とする ものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】 更にまた、第一の仕切金具44および第二の仕切金具46を、何れもプレス成 形品或いはダイカスト成形品にて構成することも可能である。また、第一及び第 二の仕切部材として、例示の如き金具に代えて、合成樹脂材料にて形成されたも のを用いることも可能である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】 それによって、第一及び第二の仕切部材における嵌合凹部と嵌合凸部との嵌着 代を確保して、嵌着による固定強度を有利に得ることができると共に、ゴム弾性 膜の外周部分にゴムの逃げ場を確保することが可能となることから、ゴム弾性膜 の保持部に及ぼされる挟圧力が安定化されて、該ゴム弾性膜の所期のバネ特性、 延いてはマウントの所期の防振特性が有効に発揮され得るのである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】 しかも、第一の仕切部材第二の仕切部材とが、嵌着固定にて一体化されるこ とから、マウント本体への組付作業性も、有利に向上され得ることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例としての流体室仕切部材を備
えたエンジンマウントの具体例を示す縦断面図である。
【図2】図1に示されているエンジンマウントに用いら
れている流体室仕切部材の分解図である。
【符号の説明】
10 第一の取付金具 12 第二の取付金具 14 ゴム弾性体 34 ダイヤフラム 38 仕切部材 40 受圧室 42 平衡室 44 第一の仕切金具 46 第二の仕切金具 50 嵌合凹部 52 嵌合凸部 54 内周面 56 ゴム弾性膜 58 保持部 60,62 環状溝 63 中央部 64 間隙 66,68 貫通孔 70 オリフィス通路 80 突出片
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の取付金具と第二の取付金具とを、
    それらの間に介装されたゴム弾性体にて連結せしめて成
    るマウントにおいて、内部に形成された流体室中に配さ
    れて、該流体室を、オリフィス通路を通じて互いに連通
    された、振動が入力される受圧室と容積可変の平衡室と
    に仕切ると共に、それら受圧室と平衡室との間に配され
    た可撓性膜の外周縁部を挟圧保持せしめて、該可撓性膜
    を、その両側面に前記受圧室および前記平衡室の内圧が
    それぞれ及ぼされて、所定量の変形が許容されるように
    支持する流体封入式マウントにおける流体室仕切部材で
    あって、 中央部に嵌合凹部を有する第一の仕切金具と、中央部に
    嵌合凸部を有する第二の仕切金具とを、互いに重ね合わ
    せて、該嵌合凹部に該嵌合凸部を嵌着固定せしめること
    によって構成し、前記可撓性膜の外周縁部に形成された
    厚肉の保持部を、それら第一及び第二の仕切金具におけ
    る嵌合凹部と嵌合凸部との重ね合わせ面間で挟圧保持せ
    しめる一方、かかる可撓性膜の保持部に対して、前記第
    一の仕切金具における嵌合凹部の内周面に向かって外方
    に延び出す位置決め片を一体的に設けたことを特徴とす
    る流体封入式マウントにおける流体室仕切部材。
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