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JPH0516788A - 車両用の推定車体速度検出装置 - Google Patents

車両用の推定車体速度検出装置

Info

Publication number
JPH0516788A
JPH0516788A JP3171059A JP17105991A JPH0516788A JP H0516788 A JPH0516788 A JP H0516788A JP 3171059 A JP3171059 A JP 3171059A JP 17105991 A JP17105991 A JP 17105991A JP H0516788 A JPH0516788 A JP H0516788A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
vehicle body
estimated vehicle
body speed
driving wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3171059A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Yoshino
正人 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP3171059A priority Critical patent/JPH0516788A/ja
Priority to US07/909,653 priority patent/US5414628A/en
Priority to EP92111727A priority patent/EP0522565B1/en
Priority to DE69210490T priority patent/DE69210490T2/de
Priority to KR1019920012370A priority patent/KR100245553B1/ko
Publication of JPH0516788A publication Critical patent/JPH0516788A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P3/00Measuring linear or angular speed; Measuring differences of linear or angular speeds
    • G01P3/42Devices characterised by the use of electric or magnetic means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/17Using electrical or electronic regulation means to control braking
    • B60T8/176Brake regulation specially adapted to prevent excessive wheel slip during vehicle deceleration, e.g. ABS
    • B60T8/1761Brake regulation specially adapted to prevent excessive wheel slip during vehicle deceleration, e.g. ABS responsive to wheel or brake dynamics, e.g. wheel slip, wheel acceleration or rate of change of brake fluid pressure
    • B60T8/17616Microprocessor-based systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/17Using electrical or electronic regulation means to control braking
    • B60T8/172Determining control parameters used in the regulation, e.g. by calculations involving measured or detected parameters
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T2250/00Monitoring, detecting, estimating vehicle conditions
    • B60T2250/04Vehicle reference speed; Vehicle body speed

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 非駆動輪と駆動輪を有する車両において、い
ずれかの車輪がアンチロック制御中又はブレーキ操作中
であっても、実際の車体速度に一層近い推定車体速度を
算出することができる車両用の推定車体速度検出装置を
提供する。 【構成】 非駆動輪・駆動輪のいずれかにアンチロック
制御が開始された時点又はブレーキ操作が開始された時
点の推定車体速を記憶する記憶回路と、非駆動輪・駆動
輪のいずれかにアンチロック制御が実行されている期間
又はブレーキが操作されている期間中は、非駆動輪速度
と、駆動輪速度であって、該記憶回路に記憶された推定
車体速度よりも低い値をもつ駆動輪速度とを比較し、い
ずれか高い方の車輪速度に基づいて推定車体速度を算出
する演算回路38から成る車両用の推定車体速度検出装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非駆動輪と駆動輪とを
有する車両のアンチロック制御装置に関し、更に詳述す
れば、車両の推定車体速度検出装置に関する。
【0002】
【従来技術】車両の走行時にブレーキが加わると、車輪
の回転速度が減少され、それに従って車両の走行速度も
減少する。
【0003】ところが、急ブレーキ等により、路面の摩
擦係数で決まる限界以上のブレーキが加わると、車輪は
ロックされ路面に対しスリップし、危険な状態になる。
アンチロック制御装置は、かかる車輪のロック状態を解
消するためのもので、車輪速度と車体速度とを比較し、
車輪速度が車体速度よりも所定量以上低くなったことを
ひとつの条件としてアンチロック制御を開始し、ブレー
キ状態を自動的に緩める。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車体速度は
一般に車輪速度に基づいて算出される推定車体速度が用
いられるが、アンチロック制御又はブレーキ操作を受け
ている車輪の速度に基づいて推定車体速度を算出すれ
ば、算出された推定車体速度と、実際の車体速度との差
は大きくなり、アンチロック制御を正確に行なうことが
むづかしくなる。
【0005】そこで本発明は、特に非駆動輪と駆動輪を
有する車両において、いずれかの車輪がアンチロック制
御中又はブレーキ操作中であっても、実際の車体速度に
一層近い推定車体速度を算出することができる車両用の
推定車体速度検出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明に係る車両用の推定車体速度検出装置は、非
駆動輪・駆動輪のいずれかにアンチロック制御が開始さ
れた時点又はブレーキ操作が開始された時点の推定車体
速を記憶する手段と、非駆動輪・駆動輪のいずれかにア
ンチロック制御が実行されている期間又はブレーキが操
作されている期間中は、非駆動輪速度と、駆動輪速度で
あって、該記憶手段に記憶された推定車体速度よりも低
い値をもつ駆動輪速度とを比較し、いずれか高い方の車
輪速度に基づいて推定車体速度を算出する手段とから成
ることを特徴とする。
【0007】
【作用】非駆動輪・駆動輪のいずれかにアンチロック制
御が開始されれば、その開始時点での推定車体速度が記
憶手段に記憶され、その後、ブレーキ操作が開始されれ
ば、その開始時点での推定車体速度が上書きされる形で
同記憶手段に記憶される。本発明にかかる推定車体速度
検出手段は、非駆動輪の車輪速度と、上記記憶された推
定車体速度を越えない値をもった駆動輪車輪速度のどち
らか高い速度をもった方の車輪速度を基に推定車体速度
を算出しているので、ホイルスピン等で誤って高い推定
車体速を取り込む事なく実際の車体速度に一層近い推定
車体速度を算出することが可能となる。
【0008】
【実施例】図1は本発明にかかる車両用の推定車体速度
検出装置を備えたアンチロック制御装置のブロック図を
示す。以下の実施例では後輪駆動の四輪車両について説
明するが、本発明は前輪駆動の四輪車両やビスコスカッ
プリング型の四輪駆動車についても適用可能である。な
お、四輪駆動車に適用する場合は、エンジンからビスコ
スカップリングを介して接続された駆動輪を非駆動輪と
みなして本発明を適用する。
【0009】図1において、S3、S4は非駆動輪の車
輪速度センサ、S1、S2は駆動輪の車輪速度センサ、
BSはブレーキスイッチを示す。I/Oは入力インター
フェイスで、非駆動輪・駆動輪の回転数に応じた信号
や、ブレーキスイッチBSのオン、オフに応じた信号が
出力される。CALは演算部で、入力インターフェイス
I/Oからの信号を受け、推定車体速度の計算や、四輪
それぞれについてアンチロック制御のための計算を行
う。アンチロック制御の計算結果は、ドライブ回路DV
に加えられ、そこからソレノイド出力SOLが出力さ
れ、ソレノイドを含むアクチュエータACTが駆動され
る。図において示されているように、四輪それぞれにつ
いてドライブ回路DVとアクチュエータACTが設けら
れている。アクチュエータACTによりブレーキ油圧が
減圧され、四輪それぞれについて個別にアンチロック制
御が実行される。
【0010】図2、図3、図4は演算部CALにおいて
行なわれる制御ステップの概略を示す。図2は制御の基
本ルーチンを示し、制御がスタートされると、まず起動
時のシステム自己診断が実行される。続いてRAMの初
期化がなされ、割り込み許可が出される。その後、シス
テムの自己診断が繰り返し実行される。
【0011】図3は、図2の最後に示すシステムの自己
診断中に、定期的に実行される割り込みルーチンを示
す。この定時割り込みルーチンは種々のサブルーチンで
構成され、まずソレノイド・センサ等の自己診断のため
のサブルーチンが実行され、続いてブレーキ操作信号の
取り込みのサブルーチンS1が実行される。そして、車
輪速度・減速度の計算のためのサブルーチンが実行さ
れ、推定車体速度の計算のためのサブルーチンS2が実
行される。次いで制御アルゴリズムのサブルーチンS3
が実行され、ここでアンチロック制御が開始されたかど
うか、またはアンチロック制御期間中であるかどうかが
判断される。その後、ソレノイド出力やウォーニングラ
ンプ出力のサブルーチンが実行され、一回の定時割り込
みルーチンが終了する。そして、所定期間経過後に同様
に定時割り込みルーチンが繰り返し実行される。
【0012】図4は車輪速パルス割り込みルーチンで、
各車輪の回転数に応じたパルスを読むためのルーチンで
ある。この車輪速パルス割り込みルーチンには、割り込
み禁止、パルス数の更新、パルスインターバルの更新、
および割り込み許可のサブルーチンが含まれている。車
輪速パルス割り込みルーチンが開始されれば、まず割り
込み禁止が発せられるので、定時割り込みルーチンが開
始される時間になっても定時割り込みルーチンは開始さ
れず、この車輪速パルス割り込みルーチンが優先して実
行され、車輪速のパルス数の更新およびパルスインター
バルの更新が行なわれ、その後割り込みが許可され、定
時割り込みルーチンが実行可能となる。
【0013】図5は、図3で示したブレーキ操作信号の
取り込みのサブルーチンS1の詳細なステップを示すフ
ローチャートである。ステップ#1でブレーキ操作信号
がオンであるか否か、すなわち図1で示したブレーキス
イッチBSがオンかオフかを判断し、オフである場合、
すなわちブレーキがかかっていない場合はステップ#2
に進みブレーキフラッグBRKを0にリセットする。そ
して、ステップ#3でブレーキエッジフラッグBEGを
0にリセットする。ブレーキフラッグBRKはブレーキ
が加わっている期間中1になるフラッグである一方、ブ
レーキエッジフラッグBEGはブレーキが加わった最初
の時点でパルス的に1が出力され、それ以外の時は0が
出力されるフラッグである。
【0014】ステップ#1の判断結果がYESである場
合、すなわちブレーキが加わっている場合は、ステップ
#4に進み、ブレーキフラッグが0であるか否かが判断
され、0であればステップ#5に進みブレーキエッジフ
ラッグBEGを1にセットする一方、ブレーキフラッグ
BRKが1である場合はステップ#6へ進み、ブレーキ
エッジフラッグBEGを0にリセットする。ステップ#
5、#6からステップ#7へ進み、そこでブレーキフラ
ッグBRKが1にセットされる。
【0015】図6に示す種々の信号のタイムチャートを
用いて、図5のフローチャートの具体的動作を以下に説
明する。
【0016】ブレーキが操作されていない状態ではステ
ップ#1、#2、#3が実行され、ブレーキフラッグB
RKおよびブレーキエッジフラッグBEGはいずれも0
にリセットされている。ブレーキが操作されその後最初
のサブルーチンサイクル(図6ではクロック信号の立ち
下がりエッジに相当)でステップ#1からステップ#4
へ進み、この時点ではまだブレーキフラッグBRKが0
にリセットされているので、ステップ#5へ進みブレー
キエッジフラッグBEGが1にセットされ、次いでステ
ップ#7でブレーキフラッグBRKが1にセットされ
る。
【0017】次のサブルーチンサイクルではまだブレー
キが操作された状態にあるのでステップ#1からステッ
プ#4へ進み、ブレーキフラッグBRKが1にセットさ
れているので、さらにステップ#6へ進む。ステップ#
6でブレーキエッジフラッグBEGが0にリセットさ
れ、ステップ#7でブレーキフラッグBRKが1に保持
されることとなる。
【0018】その後のサブルーチンサイクルではステッ
プ#1、#4、#6、#7が繰り返し実行されることと
なる。
【0019】その後、ブレーキ操作が解除されれば、そ
の直後のサブルーチンサイクルからはステップ#1、#
2、#3が実行され、ブレーキフラッグBRKは0にリ
セットされ、ブレーキエッジフラッグBEGも0にリセ
ットされた状態に保持される。
【0020】このように、ブレーキが操作されれば、そ
の操作期間中はブレーキフラッグBRKがセット状態に
保持され、ブレーキエッジフラッグBEGはブレーキが
加わった最初の時点でパルス的に1にセットされ、それ
以外の期間は0にリセットされた状態で保持される。
【0021】図7は推定車体速度の計算のためのサブル
ーチンS2の詳細なフローチャートを示す。最初に非駆
動輪速度VFRNおよび駆動輪速度VRERを検出する
ためのサブルーチンS2−1が実行されることにより、
ふたつの非駆動輪の車輪速度VFR1、VFR2から一
つの非駆動輪速度VFRNを検出すると共に、ふたつの
駆動輪の車輪速度VRE1、VRE2から一つの駆動輪
速度VRERを検出する。VFRN、VRER検出のサ
ブルーチンS2−1の詳細を図8を用いて説明する。
【0022】図8において、ステップ#71で四輪それ
ぞれの車輪速度VFR1、VFR2、VRE1、VRE
2を計算する。ステップ#72でふたつの非駆動輪の車
輪速度VFR1、VFR2の内大きいほうを非駆動輪速
度VFRNと設定する。ステップ#73から#77では
ふたつの駆動輪の車輪速度のVRE1、VRE2の内、
前回の推定車体速度VREFまでの内輪で大きい方を駆
動輪速度VRERと設定する。なお、VRE1、VRE
2が前回の推定車体速度VREFを越えれば、0に設定
する。
【0023】図7に戻り、VFRN、VRER検出のサ
ブルーチンS2−1が終わると、ホイルスピン検出のた
めのサブルーチンS2−2が実行される。このホイルス
ピン検出のサブルーチンにおいて駆動輪速度VRERを
推定車体速度の計算に使用してよいかどうかを、駆動輪
のスピン状態に基づいて判断する。まず、ホイルスピン
検出のサブルーチンの詳細を図9を用いて説明する。
【0024】図9において、ステップ#41で駆動輪使
用禁止フラッグVFIHを0にリセットする。駆動輪使
用禁止フラッグVFIHは、推定車体速度の計算に駆動
輪速度を使用してもよいか否かを示すフラッグで、1に
セットされている場合は使用が禁止される一方、0にリ
セットされている場合は駆動輪速度の使用が許可され
る。ステップ#42でタイマTが0か否かが判断され
る。このタイマTはダウンカウントタイマで、駆動輪車
輪の加速度が所定の加速度を越えた時点から一定時間を
カウントするためのタイマである。タイマTが0である
場合、すなわち駆動輪の加速度が所定の加速度を越えて
いない場合はステップ#45に進み駆動輪使用禁止フラ
ッグVFIHを0にリセットする。他方、タイマTが0
でない場合、すなわち駆動輪加速度が所定の加速度を越
えその後所定期間をカウント中である場合はステップ#
43に進み、タイマTのカウント値を1つデクリメント
し、ステップ#44に進み駆動輪使用禁止フラッグVF
IHを1にセットする。ステップ#46では非駆動輪速
度VFRNと駆動輪速度VRERとが比較され、駆動輪
速度VRERの方が大きい場合は、ステップ#47へ進
み、駆動輪加速度ARERが所定の加速度ATHRより
大きいか否かが判断される。駆動輪加速度ARERの方
が所定の加速度ATHRよりも小さい場合はこのサブル
ーチンS2−2は終了し、駆動輪加速度ARERが所定
加速度ATHRと等しい、若しくはより大きい場合はス
テップ#48へ進み、駆動輪禁止使用フラッグVFIH
が1にセットされ、続いてステップ#49でタイマTに
所定時間T0がセットされる。すなわちホイルスピン検
出のサブルーチンは、駆動輪速度VRERが非駆動輪速
度VFRNを上回っており、かつ駆動輪の車輪加速度A
RERが所定加速度ATHRを上回っている場合には、
駆動輪速度VRERを基に推定車体速度を計算すること
を禁止するため、駆動輪使用禁止フラッグVFIHを1
にセットするサブルーチンである。
【0025】図7に戻り、ステップ#22では図5に示
したブレーキ操作信号の取り込みのためのサブルーチン
S1で設定した非駆動輪ブレーキエッジフラッグBEG
がセット状態か否かが判断され、セット状態であればス
テップ#25に進む一方、リセット状態であればステッ
プ#23に進む。ステップ#23では後で図10のフロ
ーチャートで述べるアンチロック制御エッジフラッグA
LEGがセット状態にあるか否かが判断され、セット状
態であればステップ#25へ進む一方、リセット状態で
あればステップ#26へ進む。すなわちステップ#2
2、#23により、ブレーキが操作された直後か、また
はアンチロック制御が開始された直後であればステップ
#25へ進む一方、ブレーキが操作された直後ではなく
かつアンチロック制御が開始された直後でなければステ
ップ#26へ進むようにプログラムされている。
【0026】ステップ#26では、前回のサイクルで求
めた推定車体速度VREFに第1所定速度△V1を加え
た値と、後で述べるメモリVMEMに記憶されている速
度とが比較され、メモリVMEMに記憶されている速度
の方が大きい場合はステップ#27へ進む一方、小さい
場合はステップ#28へ進む。なお、第1所定速度△V
1の値としては例えば10Km〜20Kmの間の値を取る
ようにしてもよい。ステップ#27では前回のサイクル
で求めた推定車体速度に第1所定速度△V1を加えた値
がメモリVMEMに記憶される。
【0027】他方、ステップ#25では前回のサイクル
で求めた推定車体速度に第2所定速度△V2を加えた値
がメモリVMEMに記憶される。なお、第2所定速度△
V2の値としては、推定車体速度VREFの0〜数%の
値、もしくは0〜3km程度の値を取るようにしてもよ
い。
【0028】ステップ#28では、後で図10の説明に
おいて述べるアンチロック制御フラッグALFGがセッ
トされているか否かが判断され、セットされていればス
テップ#31へ進む一方、セットされていなければステ
ップ#29へ進む。ステップ#29ではブレーキフラッ
グBRKがセットされているか否かが判断され、セット
されていればステップ#31へ進む一方、セットされて
いなければステップ#35へ進む。すなわち、ステップ
#28、#29において、アンチロック制御中である
か、またはブレーキ操作中であれば、ステップ#31へ
進む一方、アンチロック制御中でなく、かつブレーキも
操作されていなければステップ#35へ進むようプログ
ラムされている。ステップ#35ではメモリVMEMが
0にクリヤされ、ステップ#36でメモリVMEMに前
回のサイクルで求めた推定車体速度VREFが記憶され
る。
【0029】ステップ#31では非駆動輪速度VFRN
と駆動輪速度VRERが比較され、非駆動輪速度VFR
Nの方が大きい場合は、ステップ#37へ進む一方、非
駆動輪速度VFRNの方が小さい場合はステップ#32
へ進む。ステップ#32では駆動輪速度VRERとメモ
リVMEMに記憶されている速度とが比較され、駆動輪
速度VRERの方が大きい場合はステップ#37へ進む
一方、メモリVMEMに記憶されている速度の方が大き
い場合はステップ#33へ進む。ステップ#33では駆
動輪使用禁止フラッグVFIHが1にセットされている
か否かが判断され、セットされている場合はステップ#
37へ進む一方、リセットされている場合はステップ#
34へ進む。ステップ#34ではレジスタVHIに駆動
輪速度VRERが設定される一方、ステップ#37では
レジスタVHIに非駆動輪速度VFRNが設定される。
すなわち、ステップ#31で非駆動輪速度VFRNと駆
動輪速度VRERが比較され、非駆動輪速度VFRNの
方が大きい場合は非駆動輪速度VFRNの値がレジスタ
VHIに登録される一方、駆動輪速度VRERの方が大
きい場合は、ステップ#32およびステップ#33の判
別をクリアした後ステップ#34で駆動輪速度VRER
がレジスタVHIに記憶される。したがって、たとえ駆
動輪速度VRERの方が非駆動輪速度VFRNより大き
い場合であっても、ステップ#32で駆動輪速度VRE
RがメモリVMEMに記憶されている速度よりも大き
い、もしくはステップ#33で駆動輪使用禁止フラッグ
VFIHが1にセットされていると判断されれば、非駆
動輪速度VFRNがレジスタVHIに記憶される。ステ
ップ#38では、レジスタVHIに記憶された速度が推
定車体速度VREFとして記憶される。ステップ#38
の代わりに、点線で示すステップ#39を採用してもよ
い。この場合は、レジスタVHIに記憶された速度と、
前回のサイクルで求めた推定車体速度VREFに基づい
て次式 {(n−1)/n} VREF+ (1/n)VHI で表わされるフィルタにかけて実際の車体速度により近
い推定車体速度VREFを算出することが可能となる。
尚、この式はVHIをもとにVREFを求める一例を示
しているが、他の方式による計算式を用いても本発明の
効果を得ることが可能である。
【0030】図10は制御アルゴリズムのサブルーチン
S3のフローチャートを示す。まず図示しないアンチロ
ック制御システムにより、ブレーキ油圧の減圧を制御す
るソレノイド出力が決定される。すなわち、ブレーキが
加わり、ある車輪にロック兆候が現われれば、その車輪
のロックを解除するため、ソレノイドに出力が加わりブ
レーキ圧を減圧する。このソレノイド出力の発生と共に
アンチロック制御が開始される。ソレノイド出力がなく
なった後も一定期間T1の間はアンチロック制御中とみ
なされる。
【0031】ステップ#51で、一定期間T1をカウン
トするタイマALTMが0か否かが判断され、0であれ
ばステップ#52に進み少なくとも一輪についてソレノ
イド出力があるか否か、すなわち少なくとも一輪につい
てブレーキ油圧を減圧しているか否かが判断され、少な
くとも一つのソレノイド出力があればステップ#55へ
進む一方、ソレノイド出力が全くなければ#54へ進
む。ステップ#55ではアンチロック制御エッジフラッ
グALEGがセットされる一方、ステップ#54ではア
ンチロック制御エッジフラッグALEGがリセットされ
る。
【0032】ステップ#56はステップ#52と同様少
なくとも一輪についてソレノイド出力があるかないかが
判断され、いずれか一つの車輪についてソレノイド出力
がある場合はステップ#58へ進みタイマALTMに一
定期間T1をセットする一方、ソレノイド出力が全くな
い場合はステップ#59へ進む。ステップ#59ではタ
イマALTMが0か否かが判断され、0である場合はス
テップ#62へ進みアンチロック制御中であることを示
すアンチロック制御フラッグALFGを0にリセットし
アンチロック制御中でないことを示す。タイマALTM
が0でない場合は、ステップ#60へ進み、タイマAL
TMを1つデクリメントし、更にステップ#61でアン
チロック制御フラッグALFGを1にセットし、アンチ
ロック制御中であることを示す。
【0033】次に図11に示すタイムチャートを用い
て、図10のフローチャートの動作を、一つの非駆動輪
ソレノイド出力に着目して具体的に説明する。
【0034】非駆動輪ソレノイド出力がない場合、すな
わちアンチロック制御が行なわれていない場合は、ステ
ップ#51、#52、#54、#56、#59、#62
が実行され、アンチロック制御フラッグALFGおよび
アンチロック制御エッジフラッグALEGは共に0にリ
セットされると共に、タイマALTMは0に保持され
る。アンチロック制御が開始され、ソレノイド出力が0
から1に変われば、その後の最初のサブルーチンのサイ
クル(クロックの立ち下がり)で、ステップ#52からス
テップ#55が実行され、アンチロック制御エッジフラ
ッグALEGが1にセットされ、続いてステップ#56
からステップ#58へ進み、タイマALTMに一定期間
T1がセットされ、さらにステップ#59からステップ
#60,#61へ進み、タイマALTMが1つデクリメ
ントされ、アンチロック制御フラッグALFGが1にセ
ットされる。次のサイクルではステップ#51からステ
ップ#54へ進み、アンチロック制御エッジフラッグA
LEGがリセットされ、ステップ#56からステップ#
58へ進み再度タイマALTMに一定期間T1がセット
される。そして、ステップ#59からステップ#60,
#61へ進み、タイマALTMが1つデクリメントさ
れ、アンチロック制御フラッグALFGは1にセットさ
れた状態で保持される。その後ステップ#51、#5
4、#56、#58、#59、#60,#61が繰り返
し実行される。
【0035】ソレノイド出力が1から0に変われば、そ
の後に最初に実行されるサブルーチンS3のサイクルで
は、ステップ#51、#54が実行され、アンチロック
制御エッジフラッグALEGが0に保持され、さらにス
テップ#56、#59が実行され、ステップ#60,#
61へ進み、タイマALTMがデクリメントされる間
は、依然としてアンチロック制御フラッグALFGが1
に保たれる。この様にしてタイマALTMが所定期間T
1から0までカウントダウンする期間中はアンチロック
制御フラッグALFGは1に保持される。
【0036】次に、本発明に係る車両用の推定車体速度
検出装置の動作を図12に示すグラフを参照しながら説
明する。
【0037】今、ブレーキがかかっておらず、かつアン
チロック制御中でないものと仮定する。したがって、フ
ラッグBEG、BEG、ALEG、ALFG、BRK、
BRK、VFIH、はすべて0にリセットされている。
【0038】図12において時刻t1でブレーキが加わ
ったとする。これにより図5に示すサブルーチンS1に
よりブレーキフラッグBRKが1にセットされると共に
ブレーキエッジフラッグBEGもパルス的に1がセット
される。したがって、図7のサブルーチンS2では、ス
テップ#22からステップ#25へ進み、メモリVME
Mに前回のサイクルで得られた推定車体速度VREFに
第2所定速度△V2が加わった値が記憶される。
【0039】次に時刻t2においてアンチロック制御が
開始されたと仮定する。したがって、図10に示すステ
ップ#55においてアンチロック制御エッジフラッグが
1に設定されると共に、ステップ#60においてアンチ
ロックフラッグALFGが1に設定される。これにより
図7のステップ#23からステップ#25へ進み全サイ
クルの推定車体速度VREFに第2所定値△V2が加わ
った値がメモリVMEMに記憶され、前回の記録が更新
される。また、時刻t1から時刻t3までの間はアンチロ
ック制御中もしくはブレーキが加わった状態にあるの
で、図7に示すステップ#28もしくはステップ#29
からステップ#31へ進む。ここで非駆動輪速度VFR
Nと駆動輪速度VRERが比較され、図12に示す例示
では駆動輪速度VRERの方が大きく、その時点におけ
るメモリVMEMに記憶された推定車体速度よりも駆動
輪速度VRERの方が小さく(ステップ#32)、かつ駆
動輪使用禁止フラッグVFIHは0にリセットされてい
るので、ステップ#34で駆動輪速度VRERがレジス
タVHIに記憶され、その値、すなわち駆動輪速度が、
推定車体速度VREFとして設定される(#38)か、又
はこの駆動輪速度に基づいてフィルタ処理(ステップ#
39)により実際の車体速度に一層近い推定車体速度V
REFが算出、設定される。
【0040】また、時刻t3あたりではブレーキエッジ
フラッグBEG、ブレーキエッジフラッグBEGおよび
アンチロックエッジフラッグALEGのいずれもリセッ
ト状態にあるので、ステップ#23から#26へ進み、
メモリVMEMに記憶されている推定車体速度と、前回
のサイクルで得られた推定車体速度VREFに第1所定
速度△V1が加わった値とが比較され、メモリVMEM
に記憶されている推定車体速度の方が大きいと判断され
た場合、すなわち記憶されている推定車体速度とサイク
ルごとに更新されている推定車体速度VREFとの差が
第1所定速度△V1以上になると、ステップ#27へ進
み、メモリVMEMに記憶される推定車体速度をサイク
ルごとに更新される推定車体速度VREFに第1所定速
度△V1を加えた値で更新する。その後推定車体速度V
REFが減少を続ければ、サイクルごとにメモリVME
Mに記憶される推定車体速度は、更新される。
【0041】時刻t3からt4の間では、非駆動輪速度V
FRNの方が駆動輪速度VRERよりも大きいので、ス
テップ#31からステップ#37へ進み、非駆動輪速度
VFRNがレジスタVHIに設定され、ステップ#38
で非駆動輪速度が推定車体速度として設定されるか、又
はステップ#39でフィルタ処理によりより実際の車体
速度に一層近い推定車体速度が算出、設定される。
【0042】なお、図12に示すグラフ上には現われて
いないが、点線で示す駆動輪速度VRERが一点鎖線で
示す推定車体速度VREFを上回ると、ステップ#3
1、#32、#37が実行され、非駆動輪速度VFRN
が推定車体速度VREFの計算に用いられることとな
る。
【0043】また、図12のグラフには示されていない
が、点線で示す駆動輪速度VRERが、実線で示す非駆
動輪速度VFRNより大きく、かつ推定車体速度VRE
Fより小さい場合であっても、所定加速度ATHR以上
の加速度を示した場合は、図9に示すステップ#48
で、駆動輪使用禁止フラッグVFIHが1にセットされ
るので、図7に示すステップ#33からステップ#37
へ進み、この場合も非駆動輪速度VFRNが推定車体速
度の算出に用いられる。
【0044】以上は、本発明にかかる車両用の推定車体
速度検出装置をソフトウェアで処理する実施例を説明し
たが、次に本発明にかかる装置をハードウェアで処理す
る実施例を説明する。
【0045】図13は、本発明にかかる車両用の推定車
体速度検出装置をハードウェア的に構成したものを備え
たアンチロック制御装置の概略を示す。制御装置10
は、車輪速度センサS1……S4(ここでは、S1のみを
代表的に挙げる)からの信号を入力として、種々の計算
・判定を行ない、減圧回路の制御信号を出力する。車輪
速度センサS1から得られたパルスは、車輪速度検出手
段11においてカウントされ、カウント値は車輪速度信
号として車体速度推定手段12に供給される。さらに演
算及びロック状態検出手段13によって計算された減速
度や前記推定車体速度等にもとづいて、減速度が一定値
以下になるか或いはスリップ速度(推定車体速と車輪速
の差)が一定以上になる等の基準値との比較により、車
輪のロック傾向が生じたことを検出し、ソレノイド駆動
回路14に減圧指令を出す。そこでソレノイド駆動回路
14は、ソレノイドSOL1を励磁し、かつソレノイド
SOL2も励磁すると、圧力制御弁21は、図の左方へ
移動し、マスタシリンダ23からホイールシリンダ24
への減圧回路を遮断すると共に、圧力制御弁22は、図
の上方へ移動し、ホイールシリンダ24とリザーバ25
との回路を連通せしめる。また、モータ駆動回路15に
よってモータMを始動し、ポンプPにより、リザーバ2
5から出されたブレーキ液は、アキュムレータ28、マ
スタシリンダ23に還流され、ブレーキ液圧は低下す
る。
【0046】そして、車輪速度が回復に転じ、減速度又
はスリップ速度が一定の基準値を越えると、ロックの恐
れが回避されたものと判断し、ロック状態検出手段13
は、ソレノイド駆動回路14に加圧指令を出す。そこ
で、ソレノイド駆動回路14は、ソレノイドSOL1及
びSOL2を消磁し、圧力制御弁21、22を図13の
状態に戻すと、液圧発生器とホイールシリンダ24の減
圧回路が連通し、ブレーキ圧力が上昇する。
【0047】また、減圧指令或いは加圧指令が発せられ
た途中で、この指令を中断して圧力保持指令を出す場合
には、ソレノイドSOL1を励磁し、ソレノイドSOL2
を消磁すればよい。これによって、圧力制御弁21は、
図の左方に移動して液圧回路を遮断するが、圧力制御弁
22は、図の位置にあるので、ホイールシリンダ24内
に液圧が封じ込められ、ブレーキ圧力は一定に保たれ
る。なお、図中27は、バイパス弁である。
【0048】次に、図14に基づいて、前記車体速度推
定手段12について説明する。
【0049】図示のように、駆動輪の車輪速度センサS
1、S2及び非駆動輪の車輪速度センサS3、S4からの信
号は、それぞれインターフェイス回路30に入力されて
パルスに変換され、さらに車輪速度演算回路31におい
て、パルスのカウント及び計算が行なわれ、二値化され
た車輪速度信号VFR1、VFR2、VRE1、VRE
2として、前記ロック状態検出手段13に供給されると
同時に車体速度推定手段12にも供給される。
【0050】即ち、このインターフェイス回路30及び
車輪速度演算回路31は、前記車輪速度検出手段11に
対応する。
【0051】上記で得られた非駆動輪の車輪速度信号V
FR1、VFR2は、比較器33で比較され、大の方が
選択され、非駆動輪速度VFRNとして比較器34に入
力される。他方、駆動輪の車輪速度信号VRE1、VR
E2は、それぞれスイッチ35a、35bに送られると
共に、比較器36a、36bに送られる。各比較器36
a、36bは、ブレーキが踏み込まれた直後、またはア
ンチロック制御が開始された直後に車輪速度信号VRE
1、VRE2と、記憶された推定車体速度VREFとを
比較し、車輪速度信号VRE1、VRE2が推定車体速
度VREFより小さい場合は、トリガー信号を出力し、
対応のスイッチ35a、35bが閉じられる。スイッチ
35a、35bを介して出力された車輪速度信号VRE
1、VRE2は比較器32に入力され、大の方が選択さ
れ、駆動輪速度VRERとして比較器34に入力され
る。
【0052】比較器34は、非駆動輪速度VFRNと駆
動輪速度VRERを比較し、大きい方を選択し推定車体
速度の計算回路38に入力する。
【0053】計算回路38から出力された推定車体速度
信号VREFは、後段のロック状態検出手段13に送ら
れると共に、加算器41および比較器44にも送られ
る。加算器41では、推定車体速度VREFに所定速度
△V1が加算され、次いで加算結果と記憶されている推
定車体速度VREFとが比較器42で比較される。計算
回路38から出力される推定車体速度VREFは減少傾
向にあるので、加算結果(VREF+△V1)はやがて
記憶されている推定車体速度VREFよりも小さな値と
なり、小さな値となった時点で、比較器42はトリガー
信号を出力する。このトリガー信号によりスイッチ43
は閉じられると共に、記憶回路37は記憶内容が更新さ
れる。すなわち、比較器44は、スイッチ43から送ら
れて来る信号(VREF+△V1)と計算回路38から
送られて来る新しい推定車体速度VREFとを比較し、
大きい方(VREF+△V1)を選択し、それを記憶回
路37に送ると共に、記憶回路37では、比較器37か
ら送られて来た信号を受けて、比較器42のトリガー信
号に応答して記憶内容を更新する。
【0054】なお、記憶回路37は、アンチロック制御
開始の信号ALEG、ブレーキが踏み込まれた直後の信
号BEG、または比較器42のトリガー信号のいずれか
によって起動されて作動し、そのときの比較器44から
送られて来る推定車体速度を記憶し、更新する。
【0055】いま、アンチロック制御中でない場合に
は、信号ALは発生しておらず、従って、回路36a、
36b、37は動作せず、スイッチ35a、35bは開
いている。そのため、比較器34には、比較器33から
非駆動輪の車輪速度VFR1、VFR2のうち大きい方
がVFRNとして入力される一方、比較器32からは入
力がないので、比較器33の出力、即ち非駆動輪速度V
FRNが推定車体速度の計算回路38に入力される。
【0056】アンチロック制御が始まると、信号ALが
発生し、回路36a、36b、37が作動し、回路37
にその時の推定信号速度が記憶される。
【0057】この記憶された速度と、駆動輪の車輪速度
VRE1、VRE2がそれぞれ回路36a、36bで比
較され、後者が共に小であれば、スイッチ35a、35
bは共に閉じ、更に比較器32により、車輪速度VRE
1、VRE2のうち大きい方が駆動輪速度VRERとし
て比較器34に入力される。比較器34では、非駆動輪
速度VFRNと駆動輪速度VRERとが比較され、大き
い方が選択され推定車体速度計算回路38に入力され
る。
【0058】計算回路38では、例えばステップ#38
に示す計算式に基づいて推定車体速度VREFが計算さ
れ、後段のロック状態検出手段13に送られると共に、
加算器42や比較器44にも送られる。従って、上述し
た如く、新しい推定車体速度VREFに所定値△V1を
加えた値が、記憶されている推定車体速度VREFより
小さくなった時点で比較器42からトリガー信号が出力
され、そのトリガー信号により、記憶回路37は新しい
推定車体速度VREFに所定値△V1を加えた値で記憶
を更新する。
【0059】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明に係る車両用
の推定車体速度検出装置は、アンチロック制御中または
ブレーキ操作中は、非駆動輪速度と、駆動輪速度であっ
て前回の推定車体速度よりも小さい値をもつものとのい
ずれか高い方の車体速度を用いて推定車体速度を計算す
るよう構成されているので、実際の車体速度により近い
推定車体速度を計算することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る車両用の推定車体速度検出装置
を備えたアンチロック制御装置のブロック図である。
【図2】 本発明に係る車両用のアンチロック制御装置
の演算部において行われる制御ステップの概略を示すフ
ローチャートである。
【図3】 本発明に係る車両用のアンチロック制御装置
の演算部において行われる制御ステップの概略を示すフ
ローチャートである。
【図4】 本発明に係る車両用のアンチロック制御装置
の演算部において行われる制御ステップの概略を示すフ
ローチャートである。
【図5】 本発明に係る車両用のアンチロック制御装置
の演算部において行われる制御ステップの詳細なフロー
チャートである。
【図6】 本発明に係る車両用のアンチロック制御装置
の演算部において行われる制御のタイムチャートであ
る。
【図7】 本発明に係る車両用のアンチロック制御装置
の演算部において行われる制御ステップの詳細なフロー
チャートである。
【図8】 本発明に係る車両用のアンチロック制御装置
の演算部において行われる制御ステップの詳細なフロー
チャートである。
【図9】 本発明に係る車両用のアンチロック制御装置
の演算部において行われる制御ステップの詳細なフロー
チャートである。
【図10】 本発明に係る車両用のアンチロック制御装
置の演算部において行われる制御ステップの詳細なフロ
ーチャートである。
【図11】 本発明に係る車両用のアンチロック制御装
置の演算部において行なわれる制御のタイムチャートで
ある。
【図12】 本発明に基づいて推定車体速度が算出され
る手順を説明するためのグラフである。
【図13】 本発明にかかる車両用の推定車体速度検出
装置を備えたアンチロック制御装置をハードウェア的に
構成したものブロック図である。
【図14】 図13に示す車体速度推定手段の詳細図で
ある。
【符号の説明】
FW…非駆動輪 FBS…非駆動輪ブレーキスイッチ RW…駆動輪 RBS…駆動輪ブレーキスイッチ CAL…演算部 I/O…入力インターフェイス FSOL…非駆動輪ソレノイド出力 RSOL…駆動輪ソレノイド出力 FACT…非駆動輪アクチュエータ RACT…駆動輪アクチュエータ FDV…非駆動輪用ドライブ回路 RDV…駆動輪用ドライブ回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非駆動輪と駆動輪を含む車両の車輪速度
    に基づいて推定車体速度を算出し、算出結果を基に各車
    輪についてアンチロック制御を行なう車両の推定車体速
    度を検出する装置であって、 非駆動輪・駆動輪のいずれかにアンチロック制御が開始
    された時点又はブレーキ操作が開始された時点の推定車
    体速を記憶する手段と、 非駆動輪・駆動輪のいずれかにアンチロック制御が実行
    されている期間又はブレーキが操作されている期間中
    は、非駆動輪速度と、該記憶手段に記憶された推定車体
    速度よりも低い値をもつ駆動輪速度とを比較し、いずれ
    か高い方の車輪速度に基づいて推定車体速度を算出する
    手段とから成ることを特徴とする車両用の推定車体速度
    検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1項記載の装置であって、更に上
    記記憶手段に記憶された推定車体速度と、新たに求めら
    れた推定車体速度とを比較する手段と、記憶された推定
    車体速度の方が、新たに求められた推定車体速度に第1
    所定値を加えた値よりも大きくなると、上記記憶手段に
    記憶される値を、新たに求められた推定車体速度に第1
    所定値を加えた値に更新する手段とを設けたことを特徴
    とする車両用の推定車体速度検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2項記載の装置であって、上記第
    1所定値は、10〜20Kmであることを特徴とする車
    両用の推定車体速度検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1項記載の装置であって、上記記
    憶手段は、推定車体速度に第2所定値を加えた値を記憶
    することを特徴とする車両用の推定車体速度検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項4項記載の装置であって、上記第
    2所定値は、数Km又は推定車体速度の数%の値である
    ことを特徴とする車両用の推定車体速度検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1項記載の装置であって、更に、
    非駆動輪・駆動輪のいずれもアンチロック制御が行なわ
    れておらず、かつブレーキ操作がなされていなければ上
    記記憶手段の記憶値をリセットする手段を設けたことを
    特徴とする車両用の推定車体速度検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1項記載の装置であって、更に、
    非駆動輪・駆動輪のいずれもアンチロック制御が行なわ
    れておらず、かつブレーキ操作がなされていなければ、
    非駆動輪速度に基づいて推定車体速度を算出する手段を
    設けたことを特徴とする車両用の推定車体速度検出装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1項から7項までのいずれか1項
    記載の装置であって、更に、駆動輪速度の方が非駆動輪
    速度より大きく、かつ駆動輪の加速度が所定加速度以上
    であれば、駆動輪に基づいて推定車体速度を算出するこ
    とを禁止する手段を設けたことを特徴とする車両用の推
    定車体速度検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項8項記載の装置であって、更に、
    駆動輪速度の方が非駆動輪速度より大きく、かつ駆動輪
    の加速度が所定加速度以上であるとの判断が覆された
    後、一定時間計時するカウンタを設け、該一定時間計時
    中は、駆動輪に基づいて推定車体速度を算出することを
    禁止する手段を設けたことを特徴とする車両用の推定車
    体速度検出装置。
  10. 【請求項10】 請求項1項から9項までのいずれか1
    項記載の装置であって、上記推定車体速度算出手段は、
    車輪速度そのものの速度をもって推定車体速度とするこ
    とを特徴とする車両用の推定車体速度検出装置。
  11. 【請求項11】 請求項1項から9項までのいずれか1
    項記載の装置であって、上記推定車体速度算出手段は、
    車輪速度をフィルター処理した後の値をもって、推定車
    体速度とすることを特徴とする車両用の推定車体速度検
    出装置。
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