JPH0516714A - ウオークイン機構付シート - Google Patents
ウオークイン機構付シートInfo
- Publication number
- JPH0516714A JPH0516714A JP17087691A JP17087691A JPH0516714A JP H0516714 A JPH0516714 A JP H0516714A JP 17087691 A JP17087691 A JP 17087691A JP 17087691 A JP17087691 A JP 17087691A JP H0516714 A JPH0516714 A JP H0516714A
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- JP
- Japan
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- seat
- walk
- seat cushion
- seat back
- lever
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ウオークイン機構付シートにおけるウオーク
イン機構の動作、その動作後のシートクッションおよび
シートバックの復帰を自動化すること。 【構成】 マニアル操作レバー18を含む従来のウオー
クイン機構に加えて自動操作装置50を設置し、この自
動操作装置50を1つのアクチュエータ81又は複数の
アクチュエータ53,54,60で構成し、マニアル操
作レバー18の回動およびシートクッション13とシー
トバック16の復帰を電動機の駆動力で行なう。
イン機構の動作、その動作後のシートクッションおよび
シートバックの復帰を自動化すること。 【構成】 マニアル操作レバー18を含む従来のウオー
クイン機構に加えて自動操作装置50を設置し、この自
動操作装置50を1つのアクチュエータ81又は複数の
アクチュエータ53,54,60で構成し、マニアル操
作レバー18の回動およびシートクッション13とシー
トバック16の復帰を電動機の駆動力で行なう。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はウオークイン機構付シー
トに関し、更に詳細には主として2ドアタイプの車輌に
使用されるウオークイン機構付の車輌用シートに関す
る。
トに関し、更に詳細には主として2ドアタイプの車輌に
使用されるウオークイン機構付の車輌用シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】主として2ドアタイプの車輌のフロント
シートにおいては、シートバックの前方への傾倒に応じ
てシートクッションを前方に移動させ、リヤシートへの
乗員の乗降を容易にし、その後はシートバックを起立復
帰させ且つシートクッションを後方へ戻して通常のシー
トとして使用するウオークイン機構付シートが用いられ
ている。
シートにおいては、シートバックの前方への傾倒に応じ
てシートクッションを前方に移動させ、リヤシートへの
乗員の乗降を容易にし、その後はシートバックを起立復
帰させ且つシートクッションを後方へ戻して通常のシー
トとして使用するウオークイン機構付シートが用いられ
ている。
【0003】従来、この種のウオークイン機構ではシー
トバックを傾倒し、シートクッションを前方へ移動する
ためのスプリング装置、シートバックの後方復帰位置お
よびシートクッションの後方戻り位置においてはスプリ
ング装置に力を蓄積し、この力に抗してシートバックを
後方復帰位置に保持するロックプレートおよびロックア
ーム、シートクッションを後方戻り位置に保持するシー
トスライドロック機構などを有していた。
トバックを傾倒し、シートクッションを前方へ移動する
ためのスプリング装置、シートバックの後方復帰位置お
よびシートクッションの後方戻り位置においてはスプリ
ング装置に力を蓄積し、この力に抗してシートバックを
後方復帰位置に保持するロックプレートおよびロックア
ーム、シートクッションを後方戻り位置に保持するシー
トスライドロック機構などを有していた。
【0004】従って、シートバックを傾倒させ、シート
クッションを前方に移動させるためにはロックプレート
に対する係合を解除するオープンレバーをマニアル操作
することによって行うようになっており、オープンレバ
ー即ちマニアル操作レバーの操作でロックプレートとロ
ックアームの係合は解除され、スプリング装置の力によ
ってシートバックが前方に傾倒し、シートバックの傾倒
に応じてシートクッションのシートスライドロック機構
が解除され、シートクッションはスプリング装置の力に
より前方へ移動する。
クッションを前方に移動させるためにはロックプレート
に対する係合を解除するオープンレバーをマニアル操作
することによって行うようになっており、オープンレバ
ー即ちマニアル操作レバーの操作でロックプレートとロ
ックアームの係合は解除され、スプリング装置の力によ
ってシートバックが前方に傾倒し、シートバックの傾倒
に応じてシートクッションのシートスライドロック機構
が解除され、シートクッションはスプリング装置の力に
より前方へ移動する。
【0005】また、シートバックの直立復帰およびシー
トクッションの後方への復帰はシートバックおよびシー
トクッションをマニアル操作でスプリング装置の力に抗
して引き戻すことによって行なわれシートバックおよび
シートクッションが所定位置へ復帰した時ロックプレー
トにロックアームが係合し、またシートスライドロック
機構が作動してシートバックおよびシートクッションは
固定される。
トクッションの後方への復帰はシートバックおよびシー
トクッションをマニアル操作でスプリング装置の力に抗
して引き戻すことによって行なわれシートバックおよび
シートクッションが所定位置へ復帰した時ロックプレー
トにロックアームが係合し、またシートスライドロック
機構が作動してシートバックおよびシートクッションは
固定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のウオー
クイン機構付シートでは、特に助手席側シートにおける
ウオークイン機構のマニアル操作レバーが一般に車輌の
ドアー側で且つ目立たない位置に設けられていることが
多く、操作する人の個人差もあるがスムーズな操作がで
きないことがあり、また時として運転者が操作しなけれ
ばならない時もあり、その場合には身を乗り出して操作
しなければならないなど操作性に大きな問題があった。
クイン機構付シートでは、特に助手席側シートにおける
ウオークイン機構のマニアル操作レバーが一般に車輌の
ドアー側で且つ目立たない位置に設けられていることが
多く、操作する人の個人差もあるがスムーズな操作がで
きないことがあり、また時として運転者が操作しなけれ
ばならない時もあり、その場合には身を乗り出して操作
しなければならないなど操作性に大きな問題があった。
【0007】また、シートバックおよびシートクッショ
ンの復帰操作時もスプリング装置の力に抗して動かす必
要があり、大きな力を必要とし、更にウオークイン機構
の操作時と同様の操作性についての問題があった。
ンの復帰操作時もスプリング装置の力に抗して動かす必
要があり、大きな力を必要とし、更にウオークイン機構
の操作時と同様の操作性についての問題があった。
【0008】本発明の目的は、かかる従来のウオークイ
ン機構付シートにおける問題点を解決するためになされ
たもので、ウオークイン機構付シートにおけるウオーク
イン機構の作動即ちシートバックの傾倒およびシートク
ッションのスライドを運転席から行なえ、且つ該シート
バックとシートクッションの所定位置への復帰操作を容
易にするウオークイン機構付シートを提供することにあ
る。
ン機構付シートにおける問題点を解決するためになされ
たもので、ウオークイン機構付シートにおけるウオーク
イン機構の作動即ちシートバックの傾倒およびシートク
ッションのスライドを運転席から行なえ、且つ該シート
バックとシートクッションの所定位置への復帰操作を容
易にするウオークイン機構付シートを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のウオークイン機
構付シートは、第1に、シートクッションをアッパレー
ルに対して所定位置にロックすると共にシートバックを
シートクッションに対して所定位置にロックし、マニア
ル操作レバーによりシートバックのロックを解除した時
該シートバックが傾倒すると同時にシートクッションの
ロックも解除されてシートクッションをスライドさせる
ウオークイン機構に加えて、シートバックのロックを電
動力で解除して前記ウオークイン機構を作動させ、且つ
前記シートクッションおよびシートバックを所定位置に
電動力で復帰させる自動操作装置を備えていることを特
徴とする。
構付シートは、第1に、シートクッションをアッパレー
ルに対して所定位置にロックすると共にシートバックを
シートクッションに対して所定位置にロックし、マニア
ル操作レバーによりシートバックのロックを解除した時
該シートバックが傾倒すると同時にシートクッションの
ロックも解除されてシートクッションをスライドさせる
ウオークイン機構に加えて、シートバックのロックを電
動力で解除して前記ウオークイン機構を作動させ、且つ
前記シートクッションおよびシートバックを所定位置に
電動力で復帰させる自動操作装置を備えていることを特
徴とする。
【0010】本発明のウオークイン機構付シートは、第
2に、前述の自動操作装置が1つのアクチュエータを含
み、このアクチュエータが単一の電動機と、ウオークイ
ン機構におけるシートバックロック手段の解除、シート
バックを直立側に引き寄せ且つシートクッションを後退
側に引き寄せるべく動作力を付与する複数の作動レバー
装置と、前記電動機からの回転力を受けて前記複数の作
動レバー装置を動作させるプラネタリギヤ装置とから構
成されていることを特徴とする。
2に、前述の自動操作装置が1つのアクチュエータを含
み、このアクチュエータが単一の電動機と、ウオークイ
ン機構におけるシートバックロック手段の解除、シート
バックを直立側に引き寄せ且つシートクッションを後退
側に引き寄せるべく動作力を付与する複数の作動レバー
装置と、前記電動機からの回転力を受けて前記複数の作
動レバー装置を動作させるプラネタリギヤ装置とから構
成されていることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明のウオークイン機構付シートによると、
助手席又は後部座席の乗員がウオークイン機構を操作す
るときには従来と同様にマニアル操作レバーを用いる
が、運転者が運転席でウオークイン機構を動作させる時
には運転者に設けられた自動操作装置のスイッチを押し
て自動操作装置のアクチュエータを作動させる。このア
クチュエータの作動によりマニアル操作レバーが自動的
に回動され、これにより手動で操作した時と同様にウオ
ークイン機構が作動する。
助手席又は後部座席の乗員がウオークイン機構を操作す
るときには従来と同様にマニアル操作レバーを用いる
が、運転者が運転席でウオークイン機構を動作させる時
には運転者に設けられた自動操作装置のスイッチを押し
て自動操作装置のアクチュエータを作動させる。このア
クチュエータの作動によりマニアル操作レバーが自動的
に回動され、これにより手動で操作した時と同様にウオ
ークイン機構が作動する。
【0012】次に、ウオークイン機構作動後シートクッ
ションおよびシートバックを元の位置に復帰させる場合
には自動操作装置のアクチュエータを作動させてこれを
行なう。
ションおよびシートバックを元の位置に復帰させる場合
には自動操作装置のアクチュエータを作動させてこれを
行なう。
【0013】
【実施例】以下、本発明のウオークイン機構付シートを
図に示された実施例について更に詳細に説明する。図1
には本発明の第1の実施例に係るウオークイン機構付シ
ート10が示されている。このウオークイン機構付シー
ト10は、図2に示されるように車体のフロアーに固着
されたロアレール11と対をなしこのロアレール11に
長手方向に摺動可能に嵌合されたアッパレール12に固
定的に組付けられたシートクッション13と、このシー
トクッション13にプレート14を介して取付けられ、
該プレート14のシートクッション13への取付け部中
心の支軸15を中心として前後に傾倒可能とされたシー
トバック16とを備えている。
図に示された実施例について更に詳細に説明する。図1
には本発明の第1の実施例に係るウオークイン機構付シ
ート10が示されている。このウオークイン機構付シー
ト10は、図2に示されるように車体のフロアーに固着
されたロアレール11と対をなしこのロアレール11に
長手方向に摺動可能に嵌合されたアッパレール12に固
定的に組付けられたシートクッション13と、このシー
トクッション13にプレート14を介して取付けられ、
該プレート14のシートクッション13への取付け部中
心の支軸15を中心として前後に傾倒可能とされたシー
トバック16とを備えている。
【0014】この実施例のウオークイン機構付シート1
0は、図1および図3に示されるようにマニアル(手動
操作)でシートバック16を傾倒し且つシートクッショ
ン13を前方へスライドさせる従来からのウオークイン
機構を含み、該ウオークイン機構はシートクッション1
3の側部におけるシートバック回転用支軸15に固着さ
れたセクタギヤの如きロックプレート17および同じく
支軸15に回動可能に取付けられたマニアル操作レバー
即ちオープンレバー18を備えている。
0は、図1および図3に示されるようにマニアル(手動
操作)でシートバック16を傾倒し且つシートクッショ
ン13を前方へスライドさせる従来からのウオークイン
機構を含み、該ウオークイン機構はシートクッション1
3の側部におけるシートバック回転用支軸15に固着さ
れたセクタギヤの如きロックプレート17および同じく
支軸15に回動可能に取付けられたマニアル操作レバー
即ちオープンレバー18を備えている。
【0015】ロックプレート17の歯部にはシートクッ
ション13若しくはこれに固定された取付板に枢着され
た逆L形のロックアーム19の歯部が噛み合わされてい
る。また、マニアル操作レバー18は前端にグリップ部
18aおよび後端にペダル部18bを備え、支軸15へ
の枢着部からグリップ部18aに至るレバー部の内側に
形成されたピン18cがロックアーム19に形成された
カム溝であるスロット19aに嵌合されている。
ション13若しくはこれに固定された取付板に枢着され
た逆L形のロックアーム19の歯部が噛み合わされてい
る。また、マニアル操作レバー18は前端にグリップ部
18aおよび後端にペダル部18bを備え、支軸15へ
の枢着部からグリップ部18aに至るレバー部の内側に
形成されたピン18cがロックアーム19に形成された
カム溝であるスロット19aに嵌合されている。
【0016】シートバック16に取付けられているプレ
ート14の外側には支軸15を中心に位置するように渦
巻ばね20が配置され、その内側に位置する一端は支軸
15に連結され且つ外側に位置する他端はプレート14
に形成された突起14aに係止され、この渦巻ばね20
によってシートバック16に対し傾倒させる作用力が常
時付与されている。そして、通常この渦巻ばね20によ
るシートバック16の回転(傾倒)運動はロックプレー
ト17に噛み合っているロックアーム19によって阻止
されている。
ート14の外側には支軸15を中心に位置するように渦
巻ばね20が配置され、その内側に位置する一端は支軸
15に連結され且つ外側に位置する他端はプレート14
に形成された突起14aに係止され、この渦巻ばね20
によってシートバック16に対し傾倒させる作用力が常
時付与されている。そして、通常この渦巻ばね20によ
るシートバック16の回転(傾倒)運動はロックプレー
ト17に噛み合っているロックアーム19によって阻止
されている。
【0017】また、図3に示されるようにアッパレール
12の後端部とこれより前方のロアレール11との間に
はスプリング21が取付けられ、これによりアッパレー
ル12即ちシート全体を前方へスライドさせようとする
作用力が常時付与されている。このような作用力に対し
てロアレール11に取付けられたシートスライドロック
装置22がロアレール11とアッパレール12との間で
爪嵌合してアッパレール12の摺動を阻止している。こ
のシートスライドロック装置22におけるロアレール1
1とアッパレール12との爪嵌合の解除はシートバック
16の傾倒と同時になされるようになっている。
12の後端部とこれより前方のロアレール11との間に
はスプリング21が取付けられ、これによりアッパレー
ル12即ちシート全体を前方へスライドさせようとする
作用力が常時付与されている。このような作用力に対し
てロアレール11に取付けられたシートスライドロック
装置22がロアレール11とアッパレール12との間で
爪嵌合してアッパレール12の摺動を阻止している。こ
のシートスライドロック装置22におけるロアレール1
1とアッパレール12との爪嵌合の解除はシートバック
16の傾倒と同時になされるようになっている。
【0018】このようなウオークイン機構を備えるシー
トにおいて、後部座席への乗員の乗り降りの際には、前
座の乗員がマニアル操作レバー18のグリップ部18a
を手で持って引き上げるか、又は後席の乗員がマニアル
操作レバー18のペダル部18bを足で踏み、マニアル
操作レバー18を回動させる。このマニアル操作レバー
18の回動によりピン18cがロックアーム19のスロ
ット19a内を移動しつつ該ロックアーム19をロック
プレート17から引き離す方向に回動させる。
トにおいて、後部座席への乗員の乗り降りの際には、前
座の乗員がマニアル操作レバー18のグリップ部18a
を手で持って引き上げるか、又は後席の乗員がマニアル
操作レバー18のペダル部18bを足で踏み、マニアル
操作レバー18を回動させる。このマニアル操作レバー
18の回動によりピン18cがロックアーム19のスロ
ット19a内を移動しつつ該ロックアーム19をロック
プレート17から引き離す方向に回動させる。
【0019】これにより、ロックプレート17の歯部と
ロックアーム19との噛み合いが解除される結果、シー
トバック16は渦巻ばね20の作用力によって前方へ傾
倒すると同時に図示しない手段によってシートスライド
ロック装置22の爪嵌合も解除されてシートクッション
13はスプリング21の作用力によって前方へスライド
して後席への乗降用通路(スペ−ス)が確保される。そ
の後、シートクッション13およびシートバック16を
元の位置に復帰させる場合にはそれぞれスプリング21
および渦巻ばね20の作用力に抗して乗員が手の力によ
って押し戻すことになる。
ロックアーム19との噛み合いが解除される結果、シー
トバック16は渦巻ばね20の作用力によって前方へ傾
倒すると同時に図示しない手段によってシートスライド
ロック装置22の爪嵌合も解除されてシートクッション
13はスプリング21の作用力によって前方へスライド
して後席への乗降用通路(スペ−ス)が確保される。そ
の後、シートクッション13およびシートバック16を
元の位置に復帰させる場合にはそれぞれスプリング21
および渦巻ばね20の作用力に抗して乗員が手の力によ
って押し戻すことになる。
【0020】そこで、本実施例のウオークイン機構付シ
ート10は、このような従来からのウオークイン機構に
加えて、このウオークイン機構を自動的に動作させると
共にその後のシートクッション13およびシートバック
16の復帰も自動的に行なわせる自動操作装置50を含
む。この実施例のウオークイン機構付シート10におけ
る自動操作装置50は、例えはば運転席に取付けられる
スイッチ51、該スイッチ51と電気的に接続されたコ
ントローラ52、およびこのコントローラ52によって
作動される3つのアクチュエータ53,54,60とを
含む。
ート10は、このような従来からのウオークイン機構に
加えて、このウオークイン機構を自動的に動作させると
共にその後のシートクッション13およびシートバック
16の復帰も自動的に行なわせる自動操作装置50を含
む。この実施例のウオークイン機構付シート10におけ
る自動操作装置50は、例えはば運転席に取付けられる
スイッチ51、該スイッチ51と電気的に接続されたコ
ントローラ52、およびこのコントローラ52によって
作動される3つのアクチュエータ53,54,60とを
含む。
【0021】3つのアクチュエータ53,54,60の
内、アクチュエータ53は、マニアル操作レバー18を
手動ではなく電動て回動させ、ウオークイン機構を作動
させるものである。このアクチュエータ53は、図1に
示されるように、電動機53aと、該電動機53aによ
って回転されるカム53bと、このカム53bによって
揺動させられるカムレバー53cとを備え、カムレバー
53cの揺動端とマニアル操作レバー18に一体的に形
成されたリンク部18d(図3)とはワイヤーケーブル
53dによって接続されている。
内、アクチュエータ53は、マニアル操作レバー18を
手動ではなく電動て回動させ、ウオークイン機構を作動
させるものである。このアクチュエータ53は、図1に
示されるように、電動機53aと、該電動機53aによ
って回転されるカム53bと、このカム53bによって
揺動させられるカムレバー53cとを備え、カムレバー
53cの揺動端とマニアル操作レバー18に一体的に形
成されたリンク部18d(図3)とはワイヤーケーブル
53dによって接続されている。
【0022】これにより、運転席でスイッチ51を押す
ことにより、コントローラ52がアクチュエータ53の
電動機53aを作動させると、カム53bが回転し、こ
のカム53bに対して従節であるカムレバー53cが揺
動し、ワイヤーケーブル53dを引き寄せてマニアル操
作レバー18を回動させる。このマニアル操作レバー1
8の回動によるウオークイン機構の動作は前述した通り
である。
ことにより、コントローラ52がアクチュエータ53の
電動機53aを作動させると、カム53bが回転し、こ
のカム53bに対して従節であるカムレバー53cが揺
動し、ワイヤーケーブル53dを引き寄せてマニアル操
作レバー18を回動させる。このマニアル操作レバー1
8の回動によるウオークイン機構の動作は前述した通り
である。
【0023】次に、アクチュエータ54は、ウオークイ
ン機構の作動後にシートバック16を直立側へ自動的に
復帰させる装置である。このアクチュエータ54は、図
1に示されるようにシートバック16を支持するプレー
ト14とロックプレート17との間に配置され、支軸1
5を回転軸として固定されたウオームホイール55と、
図4に明瞭に示されるようにシートクッション13又は
これに固定された取付板に前端を枢軸56aによって枢
動可能に取付けられた固定プレート56に固定された電
動機57と、この電動機57の回転軸57aに取付けら
れウオームホイール55に噛み合うウオームギヤ58
と、固定プレート56の後端に形成され、マニアル操作
レバー18における支軸15への枢着部からペダル18
bに至る間のレバー部の下部に当接するピン56bと、
固定プレート56のこの後端部を持ち上げてウオームギ
ヤ58を常時ウオームホイール55に噛み合わせる作用
力を固定プレート56に付与すべく当該後端部とアッパ
レール12との間に介在されたスプリング59とから構
成されている。
ン機構の作動後にシートバック16を直立側へ自動的に
復帰させる装置である。このアクチュエータ54は、図
1に示されるようにシートバック16を支持するプレー
ト14とロックプレート17との間に配置され、支軸1
5を回転軸として固定されたウオームホイール55と、
図4に明瞭に示されるようにシートクッション13又は
これに固定された取付板に前端を枢軸56aによって枢
動可能に取付けられた固定プレート56に固定された電
動機57と、この電動機57の回転軸57aに取付けら
れウオームホイール55に噛み合うウオームギヤ58
と、固定プレート56の後端に形成され、マニアル操作
レバー18における支軸15への枢着部からペダル18
bに至る間のレバー部の下部に当接するピン56bと、
固定プレート56のこの後端部を持ち上げてウオームギ
ヤ58を常時ウオームホイール55に噛み合わせる作用
力を固定プレート56に付与すべく当該後端部とアッパ
レール12との間に介在されたスプリング59とから構
成されている。
【0024】このようなアクチュエータ54によると、
マニアル操作レバー18が手動又は電動力で回転させら
れてウオークイン機構が動作させられる時、マニアル操
作レバー18の回動に伴ってピン56bを介して固定プ
レート56の後端部がスプリング59に抗して押し下げ
られ即ち固定プレート56が前端の枢軸56aを中心に
回動する。これにより電動機57が傾き、ウオームギヤ
58がウオームホイール55から離脱し、ウオームホイ
ール55が取付られているシートバック16の傾倒が可
能となる。
マニアル操作レバー18が手動又は電動力で回転させら
れてウオークイン機構が動作させられる時、マニアル操
作レバー18の回動に伴ってピン56bを介して固定プ
レート56の後端部がスプリング59に抗して押し下げ
られ即ち固定プレート56が前端の枢軸56aを中心に
回動する。これにより電動機57が傾き、ウオームギヤ
58がウオームホイール55から離脱し、ウオームホイ
ール55が取付られているシートバック16の傾倒が可
能となる。
【0025】ウオークイン機構作動後マニアル操作レバ
ー18への操作力が解除されると、固定プレート56の
後端部はスプリング59により持ち上げられ、ウオーム
ギヤ58はウオームホイール55に噛み合う。これによ
りスイッチ51を押すことによりコントローラ52がア
クチュエータ54の電動機57を作動させると、ウオー
ムギヤ58を介してウオームホイール55が回転し、シ
ートバック16を直立側へ復帰させる。
ー18への操作力が解除されると、固定プレート56の
後端部はスプリング59により持ち上げられ、ウオーム
ギヤ58はウオームホイール55に噛み合う。これによ
りスイッチ51を押すことによりコントローラ52がア
クチュエータ54の電動機57を作動させると、ウオー
ムギヤ58を介してウオームホイール55が回転し、シ
ートバック16を直立側へ復帰させる。
【0026】更に、アクチュエータ60は、ウオークイ
ン機構作動後にシートクッション13を後方側へ自動的
に復帰させる装置である。このアクチュエータ60は、
図5に示されるようにシートクッション13に固定され
た電動機61を備え、該電動機61の回転軸にはピニオ
ン62が取付けられている。電動機61の機枠61aに
はピニオン62を収容するようにハウジング63が取付
けられ、該ハウジング63内には更にリング状のギヤ6
4がスラストベアリング65によって回転可能に支持さ
れていると共にその内側には2つに分割されて対をなす
ハーフナット66a,66bが配置収容されている。
ン機構作動後にシートクッション13を後方側へ自動的
に復帰させる装置である。このアクチュエータ60は、
図5に示されるようにシートクッション13に固定され
た電動機61を備え、該電動機61の回転軸にはピニオ
ン62が取付けられている。電動機61の機枠61aに
はピニオン62を収容するようにハウジング63が取付
けられ、該ハウジング63内には更にリング状のギヤ6
4がスラストベアリング65によって回転可能に支持さ
れていると共にその内側には2つに分割されて対をなす
ハーフナット66a,66bが配置収容されている。
【0027】ところで、図1に示されるようにシートク
ッション13のスライド方向に沿って1本のスクリュウ
ロッド67が配置され車輌の床又はロアレール11など
を利用して固定されている。このスクリュウロッド67
は前述のアクチュエータ60における電動機61のカバ
ー61aとハウジング63とで形成されるギヤおよびハ
ーフナット収容室をカバー61aとハウジング63とに
設けられた開口を介して挿通し、2つのハーフナット6
6a,66bの間に挾まれるように通過している。この
ハーフナット66a,66bは図5に示されるようにス
クリュウロッド67に沿う方向に長く、その後端部(図
5でみて右側)の内側中心部にはスクリュウロッド67
の雄ネジ67aに噛み合う雌ネジ66c,66dを対向
して形成している。
ッション13のスライド方向に沿って1本のスクリュウ
ロッド67が配置され車輌の床又はロアレール11など
を利用して固定されている。このスクリュウロッド67
は前述のアクチュエータ60における電動機61のカバ
ー61aとハウジング63とで形成されるギヤおよびハ
ーフナット収容室をカバー61aとハウジング63とに
設けられた開口を介して挿通し、2つのハーフナット6
6a,66bの間に挾まれるように通過している。この
ハーフナット66a,66bは図5に示されるようにス
クリュウロッド67に沿う方向に長く、その後端部(図
5でみて右側)の内側中心部にはスクリュウロッド67
の雄ネジ67aに噛み合う雌ネジ66c,66dを対向
して形成している。
【0028】また、2つのハーフナット66a,66b
は図6に示されるように中心部の両側に配置された2つ
のスプリング68により、常時離隔する方向に作用力を
受けている。そして、この作用力を受けて両ハーフナッ
ト66a,66bが所定位置まで引き離されている時に
は後端部における内側中心部の雌ネジ66c,66dは
スクリュウロッド67の雄ネジ67aとの噛み合いから
解除されている。
は図6に示されるように中心部の両側に配置された2つ
のスプリング68により、常時離隔する方向に作用力を
受けている。そして、この作用力を受けて両ハーフナッ
ト66a,66bが所定位置まで引き離されている時に
は後端部における内側中心部の雌ネジ66c,66dは
スクリュウロッド67の雄ネジ67aとの噛み合いから
解除されている。
【0029】リング状のギヤ64は外周に形成された歯
部によりピニオン62に噛み合っている。また、ハーフ
ナット66a,66bの後端部における外周部はテーパ
面66e,66fに形成され、他方リング状のギヤ64
の内周部はハーフナット66a,66bのテーパ面66
e,66fと同方向に傾斜するテーパ面64aとされて
いる。これにより、一対のハーフナット66a,66b
が図5でみて左方向へ移動すると、該ハーフナット66
a,66bの後端部各外周部に形成されたテーパ面66
e,66fがギヤ64の内周部テーパ面64aに接触
し、2つのハーフナット66a,66bの各後端部がス
プリング68の付勢力に抗して接近する。その結果各後
端部における内側中心部の雌ネジ66c,66dがスク
リュウロッド67の雄ネジ67aに噛み合う。
部によりピニオン62に噛み合っている。また、ハーフ
ナット66a,66bの後端部における外周部はテーパ
面66e,66fに形成され、他方リング状のギヤ64
の内周部はハーフナット66a,66bのテーパ面66
e,66fと同方向に傾斜するテーパ面64aとされて
いる。これにより、一対のハーフナット66a,66b
が図5でみて左方向へ移動すると、該ハーフナット66
a,66bの後端部各外周部に形成されたテーパ面66
e,66fがギヤ64の内周部テーパ面64aに接触
し、2つのハーフナット66a,66bの各後端部がス
プリング68の付勢力に抗して接近する。その結果各後
端部における内側中心部の雌ネジ66c,66dがスク
リュウロッド67の雄ネジ67aに噛み合う。
【0030】また、各ハーフナット66a,66bのそ
れぞれ後端部外周部には該ハーフナット66a,66b
の移動方向即ち長手方向に伸長する溝部66g,66h
が形成されており、この溝部66g,66hにリング状
のギヤ64の内周部の対応個所に径方向内方へ突出した
突起部64bが嵌合されている。これによって、ギヤ6
4の回転がハーフナット66a,66bに伝達され得る
と同時に該ハーフナット66a,66bのギヤ64に相
対した軸方向移動も可能となる。
れぞれ後端部外周部には該ハーフナット66a,66b
の移動方向即ち長手方向に伸長する溝部66g,66h
が形成されており、この溝部66g,66hにリング状
のギヤ64の内周部の対応個所に径方向内方へ突出した
突起部64bが嵌合されている。これによって、ギヤ6
4の回転がハーフナット66a,66bに伝達され得る
と同時に該ハーフナット66a,66bのギヤ64に相
対した軸方向移動も可能となる。
【0031】この一対のハーフナット66a,66bの
軸方向移動は次のような構成でなされる。カバー61a
とハウジング63とによって形成される収容室から出た
ハーフナット66a,66bの前端部(図5でみて左端
部)には周方向に溝69aを形成したリング69が固定
されている。このリング69の溝69aには、カバー6
1aから伸長する板状アーム部61bに中間部が枢着
(枢着部70)されたレバー71の上端部に取付けられ
たピン72が嵌合し、該リング69と軸方向において係
合している。
軸方向移動は次のような構成でなされる。カバー61a
とハウジング63とによって形成される収容室から出た
ハーフナット66a,66bの前端部(図5でみて左端
部)には周方向に溝69aを形成したリング69が固定
されている。このリング69の溝69aには、カバー6
1aから伸長する板状アーム部61bに中間部が枢着
(枢着部70)されたレバー71の上端部に取付けられ
たピン72が嵌合し、該リング69と軸方向において係
合している。
【0032】このレバー71において枢着部70即ち回
動中心と上端部との間のほぼ中間位置にピン73が設け
られ、該ピン73にはコイルスプリング74の一端が掛
け止めされている。このコイルスプリング74の他端は
アーム部61bにおけるレバー71との取付け部である
枢着部70より下方側に設けられたピン75に掛け止め
されている。これにより、このスプリング74はレバー
71が回動させられた側へ常に付勢力を付与することと
なる。
動中心と上端部との間のほぼ中間位置にピン73が設け
られ、該ピン73にはコイルスプリング74の一端が掛
け止めされている。このコイルスプリング74の他端は
アーム部61bにおけるレバー71との取付け部である
枢着部70より下方側に設けられたピン75に掛け止め
されている。これにより、このスプリング74はレバー
71が回動させられた側へ常に付勢力を付与することと
なる。
【0033】レバー71の下端部である作用点71aの
後端側にはマニアル操作レバー18に連動して動くリン
ク76が配置され、マニアル操作レバー18がウオーク
イン機構を作動させるべく回動させられた時、連動して
動き、レバー71の作用点71aに図5でみて右方向か
ら当接してレバー71をその上端部が図5の実線で示さ
れる位置に移動するように回動させる。これによりハー
フナット66a,66bが後端側へ移動され、後端部外
周部のテーパ面66e,66fがギヤ64の内周部テー
パ面64aとの圧接から外れ、スプリング68の作用力
によってハーフナット66a,66bの後端部が離隔し
て中心部の雌ネジ66c,66dのスクリュウロッド6
7における雄ネジ67aに対する噛み合いが解除され、
シートクッション13は自由にスライドできることとな
る。
後端側にはマニアル操作レバー18に連動して動くリン
ク76が配置され、マニアル操作レバー18がウオーク
イン機構を作動させるべく回動させられた時、連動して
動き、レバー71の作用点71aに図5でみて右方向か
ら当接してレバー71をその上端部が図5の実線で示さ
れる位置に移動するように回動させる。これによりハー
フナット66a,66bが後端側へ移動され、後端部外
周部のテーパ面66e,66fがギヤ64の内周部テー
パ面64aとの圧接から外れ、スプリング68の作用力
によってハーフナット66a,66bの後端部が離隔し
て中心部の雌ネジ66c,66dのスクリュウロッド6
7における雄ネジ67aに対する噛み合いが解除され、
シートクッション13は自由にスライドできることとな
る。
【0034】ウオークイン機構が作動されてシートクッ
ション13が最前方位置にスライドした時、レバー71
の作用点71aに図5でみて左方向から相対的に当接す
るアーム77がロアレール11側に取付けられている。
従って、シートクッション13が最前方位置にスライド
した時、レバー71は仮想線で示される位置に回動さ
れ、これに伴ってハーフナット66a,66bが前端側
へ移動してハーフナット66a,66bとスクリュウロ
ッド67とのネジ係合がなされ、これにより電動機61
の作動によってハーフナット66a,66bがギヤ64
を介して回転され、スクリュウロッド67が送りネジ棒
として作用し、シートクッション13が後方復帰位置へ
移動する。
ション13が最前方位置にスライドした時、レバー71
の作用点71aに図5でみて左方向から相対的に当接す
るアーム77がロアレール11側に取付けられている。
従って、シートクッション13が最前方位置にスライド
した時、レバー71は仮想線で示される位置に回動さ
れ、これに伴ってハーフナット66a,66bが前端側
へ移動してハーフナット66a,66bとスクリュウロ
ッド67とのネジ係合がなされ、これにより電動機61
の作動によってハーフナット66a,66bがギヤ64
を介して回転され、スクリュウロッド67が送りネジ棒
として作用し、シートクッション13が後方復帰位置へ
移動する。
【0035】このように、この実施例のウオークイン機
構付シート10によれば、ウオークイン機構を作動させ
るマニアル操作レバー18を電動力で操作できるため、
ウオークイン機構をスイッチ51を押すだけで操作で
き、しかもシートバック16の直立側復帰およびシート
クッション13の後方側復帰もそれぞれのアクチュエー
タ54,60における電動機57,61によってウオー
クイン機構における動作に支障を与えることなく行なう
ことができるため、一連の操作を運転席から非常に容易
に行なうことができる。
構付シート10によれば、ウオークイン機構を作動させ
るマニアル操作レバー18を電動力で操作できるため、
ウオークイン機構をスイッチ51を押すだけで操作で
き、しかもシートバック16の直立側復帰およびシート
クッション13の後方側復帰もそれぞれのアクチュエー
タ54,60における電動機57,61によってウオー
クイン機構における動作に支障を与えることなく行なう
ことができるため、一連の操作を運転席から非常に容易
に行なうことができる。
【0036】次に、図7には本発明の第2の実施例に係
るウオークイン機構付シート80が示されている。図7
に示される第2の実施例のウオークイン機構付シート8
0において、図1および図3に示された第1の実施例と
同一部分又は相当する部分には同一の参照符号を付して
その説明を省略する。
るウオークイン機構付シート80が示されている。図7
に示される第2の実施例のウオークイン機構付シート8
0において、図1および図3に示された第1の実施例と
同一部分又は相当する部分には同一の参照符号を付して
その説明を省略する。
【0037】前述した第1の実施例に係るウオークイン
機構付シート10においては、シートバックのロックを
電動力で解除してウオークイン機構を作動させ、且つシ
ートクッションおよびシートバックを所定位置に電動力
で復帰させる自動操作装置がそれぞれ独立して電動機5
3a,57,61を備える3つのアクチュエータ53,
54,60から構成されたものであった。しかし、第2
の実施例に係るウオークイン機構付シート80では、こ
の自動操作装置が単一の電動機を備える1つのアクチュ
エータから構成されている点に第1の実施例のものと相
違する。
機構付シート10においては、シートバックのロックを
電動力で解除してウオークイン機構を作動させ、且つシ
ートクッションおよびシートバックを所定位置に電動力
で復帰させる自動操作装置がそれぞれ独立して電動機5
3a,57,61を備える3つのアクチュエータ53,
54,60から構成されたものであった。しかし、第2
の実施例に係るウオークイン機構付シート80では、こ
の自動操作装置が単一の電動機を備える1つのアクチュ
エータから構成されている点に第1の実施例のものと相
違する。
【0038】すなわち、本第2実施例におけるウオーク
イン機構付シート80の自動操作装置は、1つの制御用
アクチュエータ81を備え、該制御用アクチュエータ8
1はシートクッション13の下部であってアッパレール
12間にプレート82によって支持されている。この制
御用アクチュエータ81は単一の電動機83、該電動機
83の出力軸に設けられたウオーム84、該ウオーム8
4に噛み合ったウオームホイール85を備える。
イン機構付シート80の自動操作装置は、1つの制御用
アクチュエータ81を備え、該制御用アクチュエータ8
1はシートクッション13の下部であってアッパレール
12間にプレート82によって支持されている。この制
御用アクチュエータ81は単一の電動機83、該電動機
83の出力軸に設けられたウオーム84、該ウオーム8
4に噛み合ったウオームホイール85を備える。
【0039】ウオームホイール85は縦方向に伸長する
軸86により回転可能に支持されており、そのボス部周
面には歯部87が形成され、後述するサンギヤとして機
能する。このボス部に形成された歯部87にはその周囲
に配置された2つの遊星ギヤ88が噛み合い、該遊星ギ
ヤ88は軸86に固着されたアーム89の端部に公転お
よび自転可能に取付けられている。なお、図8において
符号90で示されるプレートは遊星ギヤ88をアーム8
9に支持するピン91の下端部に取付けて該ピン91の
安定した位置保持並びに補強支持するものである。
軸86により回転可能に支持されており、そのボス部周
面には歯部87が形成され、後述するサンギヤとして機
能する。このボス部に形成された歯部87にはその周囲
に配置された2つの遊星ギヤ88が噛み合い、該遊星ギ
ヤ88は軸86に固着されたアーム89の端部に公転お
よび自転可能に取付けられている。なお、図8において
符号90で示されるプレートは遊星ギヤ88をアーム8
9に支持するピン91の下端部に取付けて該ピン91の
安定した位置保持並びに補強支持するものである。
【0040】各遊星ギヤ88はその公転軌道の外側に配
置された内歯々車92に噛み合っている。この内歯々車
92は軸86にメタルスリーブ93を介して回転自在に
支持されており、その上面部には図9に示されるような
カム94が一体的に形成されている。このカム94の近
傍には該カム94に対して従節となるレバー95が基端
95aを適所に枢着され、スプリング96によりカム面
94aに常時圧すべく設置され、その長手方向中間部付
近にはカム94のカム面94aに接触する突起部95b
が形成されている。このカム94およびレバー95は1
つの作動レバー装置を構成している。
置された内歯々車92に噛み合っている。この内歯々車
92は軸86にメタルスリーブ93を介して回転自在に
支持されており、その上面部には図9に示されるような
カム94が一体的に形成されている。このカム94の近
傍には該カム94に対して従節となるレバー95が基端
95aを適所に枢着され、スプリング96によりカム面
94aに常時圧すべく設置され、その長手方向中間部付
近にはカム94のカム面94aに接触する突起部95b
が形成されている。このカム94およびレバー95は1
つの作動レバー装置を構成している。
【0041】このようなウオーム84と、ウオームホイ
ール85と、サンギヤ87、遊星ギヤ88、アーム8
9、内歯々車92などからなる遊星歯車減速装置即ちプ
ラネタリギヤ装置97と、カム94と、レバー95と、
軸86は上部開放のハウジング98内に収容され、開放
部はカバー99により閉鎖される。カム94によって揺
動運動させられるレバー95の先端部95cにはワイヤ
100の一端が接続され、該ワイヤ100はハウジング
98に形成された穴を介して外部に引き出され、その他
端はマニアル操作レバー18のリンク部18dにジョイ
ント101を介して連結されている。
ール85と、サンギヤ87、遊星ギヤ88、アーム8
9、内歯々車92などからなる遊星歯車減速装置即ちプ
ラネタリギヤ装置97と、カム94と、レバー95と、
軸86は上部開放のハウジング98内に収容され、開放
部はカバー99により閉鎖される。カム94によって揺
動運動させられるレバー95の先端部95cにはワイヤ
100の一端が接続され、該ワイヤ100はハウジング
98に形成された穴を介して外部に引き出され、その他
端はマニアル操作レバー18のリンク部18dにジョイ
ント101を介して連結されている。
【0042】下端部がハウジング98によって軸受され
た軸86は、上端部がカバー99を介して外部へ突出
し、その突出端部にはそれぞれ作動レバー装置として機
能する、周囲に巻き取り溝を形成した2つの巻取り回転
体102,103が軸86に対して回転自在に支持され
ている。この2つの巻取り回転体102,103の間に
はドライブメンバー104が配置され、該メンバー10
4は軸86に固着されて該軸86と共に回転する。
た軸86は、上端部がカバー99を介して外部へ突出
し、その突出端部にはそれぞれ作動レバー装置として機
能する、周囲に巻き取り溝を形成した2つの巻取り回転
体102,103が軸86に対して回転自在に支持され
ている。この2つの巻取り回転体102,103の間に
はドライブメンバー104が配置され、該メンバー10
4は軸86に固着されて該軸86と共に回転する。
【0043】更に、上部の巻取り回転体102の上面に
は凹部が形成され、該凹部にはプレート105が配置さ
れている。このプレート105は軸86に例えばスプラ
イン等によって軸方向には自由に動き軸86と一体に回
転するように取付けられ、且つその上部に配置されたス
プリング106および該スプリング106を押圧するナ
ット107によって巻取り回転体102に押し付けら
れ、この押し付け力が巻取り回転体102のドライブメ
ンバー104に対する接触力となる。
は凹部が形成され、該凹部にはプレート105が配置さ
れている。このプレート105は軸86に例えばスプラ
イン等によって軸方向には自由に動き軸86と一体に回
転するように取付けられ、且つその上部に配置されたス
プリング106および該スプリング106を押圧するナ
ット107によって巻取り回転体102に押し付けら
れ、この押し付け力が巻取り回転体102のドライブメ
ンバー104に対する接触力となる。
【0044】このようなドライブメンバー104,プレ
ート105,スプリング106およびナット107など
は巻取り回転体102に対して所定値以上のトルクをド
ライブメンバー104から伝達させない所謂トルクリミ
ッタを構成するものである。このようなトルクリミッタ
は他の巻取り回転体103に対してもその下面側に設け
られている。ところで、この巻取り回転体103の外周
部には突起部103aが形成され、カバー99の上面に
立設されたストッパーピン108に当接する。
ート105,スプリング106およびナット107など
は巻取り回転体102に対して所定値以上のトルクをド
ライブメンバー104から伝達させない所謂トルクリミ
ッタを構成するものである。このようなトルクリミッタ
は他の巻取り回転体103に対してもその下面側に設け
られている。ところで、この巻取り回転体103の外周
部には突起部103aが形成され、カバー99の上面に
立設されたストッパーピン108に当接する。
【0045】一方の巻取り回転体102は、シートクッ
ション13を後退側復帰位置へ戻すために作用する。す
なわち、図7に示されるようにロアレール11の後方側
にはアングル109が固着されており、このアングル1
09にはその後側にホルダ110が枢着され、その揺動
先端部にはワイヤ111の一端が取付けられている。こ
のワイヤ111はアングル109に形成した穴を通って
巻取り回転体102の周囲溝に連結されている。ホルダ
110はその揺動先端部をワイヤ111が常時引張され
ているようにスプリング112によって付勢されてい
る。
ション13を後退側復帰位置へ戻すために作用する。す
なわち、図7に示されるようにロアレール11の後方側
にはアングル109が固着されており、このアングル1
09にはその後側にホルダ110が枢着され、その揺動
先端部にはワイヤ111の一端が取付けられている。こ
のワイヤ111はアングル109に形成した穴を通って
巻取り回転体102の周囲溝に連結されている。ホルダ
110はその揺動先端部をワイヤ111が常時引張され
ているようにスプリング112によって付勢されてい
る。
【0046】他方の巻取り回転体103はシートバック
16を直立側復帰位置へ戻すために作用する。すなわ
ち、図7および図10に示されるように、この巻取り回
転体103の周囲溝に一端が連結されたワイヤ113a
は方向を変える定滑車114および動滑車115を介し
てその他端が固定金具116に固定されている。これら
の滑車114,115および固定金具116はいずれも
カバー99の上面に設置されている。
16を直立側復帰位置へ戻すために作用する。すなわ
ち、図7および図10に示されるように、この巻取り回
転体103の周囲溝に一端が連結されたワイヤ113a
は方向を変える定滑車114および動滑車115を介し
てその他端が固定金具116に固定されている。これら
の滑車114,115および固定金具116はいずれも
カバー99の上面に設置されている。
【0047】動滑車115の軸心には別のワイヤ113
bの一端が接続され、該ワイヤ113bはアッパレール
12に設置されたガイド滑車117を介してその他端が
シートバック16を支持しているプレート14側部にお
いて回動中心である支軸15に回転自在に取付けられた
回転レバー体118の外周部に連結されている。この回
転レバー体118はスプリング119によってこのワイ
ヤ113bを張る方向に常時回転力を受けている。そし
て、該回転レバー体118の外周部には爪部118aが
形成され、該爪部118aは回転レバー体118がワイ
ヤ113bの引張力によって回転される時シートバック
16を支持しているプレート14に設けられたピン12
0に当接する。
bの一端が接続され、該ワイヤ113bはアッパレール
12に設置されたガイド滑車117を介してその他端が
シートバック16を支持しているプレート14側部にお
いて回動中心である支軸15に回転自在に取付けられた
回転レバー体118の外周部に連結されている。この回
転レバー体118はスプリング119によってこのワイ
ヤ113bを張る方向に常時回転力を受けている。そし
て、該回転レバー体118の外周部には爪部118aが
形成され、該爪部118aは回転レバー体118がワイ
ヤ113bの引張力によって回転される時シートバック
16を支持しているプレート14に設けられたピン12
0に当接する。
【0048】次に、第2の実施例におけるウオークイン
機構付手段80の動作について説明する。なお、マニア
ル操作によるウオークイン機構の動作は第1の実施例で
説明しているので省略する。
機構付手段80の動作について説明する。なお、マニア
ル操作によるウオークイン機構の動作は第1の実施例で
説明しているので省略する。
【0049】ところで、通常のシート使用状態におい
て、シートバック16に直立側復帰力をピン120を介
して直接付与する回転レバー体118はスプリング11
9のバネ力によって図7に示されるように爪部118a
がピン120から離れる方向に戻されている。この時、
巻取り回転体103については図10に示されるように
突起部103aがストッパーピン108に当接した位置
にある。この点については後で再び説明する。
て、シートバック16に直立側復帰力をピン120を介
して直接付与する回転レバー体118はスプリング11
9のバネ力によって図7に示されるように爪部118a
がピン120から離れる方向に戻されている。この時、
巻取り回転体103については図10に示されるように
突起部103aがストッパーピン108に当接した位置
にある。この点については後で再び説明する。
【0050】一方、シートクッション13を後退側復帰
位置に戻す巻取り回転体102については、ホルダ11
0に付与されているスプリング112のバネ力によりワ
イヤ111が引張られた状態にある。このような状態か
ら、運転席で運転者がウオークイン機構を動作させる場
合、運転席に設けられているスイッチ51を押す。これ
によりアクチュエータ81の電動機83が作動され、ウ
オーム84を介してウオームホイール85、従ってサン
ギヤ87を図11に示されるようにL方向(実線矢印方
向)に回転させる。
位置に戻す巻取り回転体102については、ホルダ11
0に付与されているスプリング112のバネ力によりワ
イヤ111が引張られた状態にある。このような状態か
ら、運転席で運転者がウオークイン機構を動作させる場
合、運転席に設けられているスイッチ51を押す。これ
によりアクチュエータ81の電動機83が作動され、ウ
オーム84を介してウオームホイール85、従ってサン
ギヤ87を図11に示されるようにL方向(実線矢印方
向)に回転させる。
【0051】これにより、この回転力はこのサンギヤ8
7を介して遊星ギヤ88に減速伝達され、該遊星ギヤ8
8がL方向(実線矢印方向)に公転してアーム89を介
して軸86をこのL方向に回転させようとするが、巻取
り回転体103の突起部103aがストッパーピン10
8に当接して回転が阻止されているため、遊星ギヤ88
が自転(従ってアーム89は回転せず軸86も回転しな
い)して内歯々車92のみがR方向(実線矢印方向)に
回転する。このようにして内歯々車92がほぼ一回転す
るとカム94のカム面94aにおける隆起カム部がレバ
ー95の突起部95bを押して先端部95cを揺動さ
せ、ワイヤ100を引張してマニアル操作レバー18を
回動させる。
7を介して遊星ギヤ88に減速伝達され、該遊星ギヤ8
8がL方向(実線矢印方向)に公転してアーム89を介
して軸86をこのL方向に回転させようとするが、巻取
り回転体103の突起部103aがストッパーピン10
8に当接して回転が阻止されているため、遊星ギヤ88
が自転(従ってアーム89は回転せず軸86も回転しな
い)して内歯々車92のみがR方向(実線矢印方向)に
回転する。このようにして内歯々車92がほぼ一回転す
るとカム94のカム面94aにおける隆起カム部がレバ
ー95の突起部95bを押して先端部95cを揺動さ
せ、ワイヤ100を引張してマニアル操作レバー18を
回動させる。
【0052】これにより手動でマニアル操作レバー18
を操作した場合とまったく同様にロックプレート17の
ロックが解除され、ウオークイン機構が作動する。この
結果シートバック16が傾倒し、これに伴ってプレート
14のピン120は回転レバー体118の爪部118a
に近接した位置に移動する。また、同時にシートクッシ
ョン13も前方にスライドする。その際、アクチュエー
タ81はシートクッション13と共に前方に移動しアン
グル109から遠ざかるためワイヤ111が引張され、
ホルダ110がスプリング112の力に抗してアングル
109に当接する位置まで移動してワイヤ111の引張
を吸収する(図10)。なお、ウオークイン機構作動後
も僅かの間カム94は回動し、突起部95bが隆起カム
部を乗り越えて小径側に落ちた位置で停止する。
を操作した場合とまったく同様にロックプレート17の
ロックが解除され、ウオークイン機構が作動する。この
結果シートバック16が傾倒し、これに伴ってプレート
14のピン120は回転レバー体118の爪部118a
に近接した位置に移動する。また、同時にシートクッシ
ョン13も前方にスライドする。その際、アクチュエー
タ81はシートクッション13と共に前方に移動しアン
グル109から遠ざかるためワイヤ111が引張され、
ホルダ110がスプリング112の力に抗してアングル
109に当接する位置まで移動してワイヤ111の引張
を吸収する(図10)。なお、ウオークイン機構作動後
も僅かの間カム94は回動し、突起部95bが隆起カム
部を乗り越えて小径側に落ちた位置で停止する。
【0053】次に、運転者がシートバック16およびシ
ートクッション13の復帰のためスイッチ操作をした場
合には、電動機83は図11に示されるサンギヤ87が
R方向(破線矢印方向)に回転するように駆動される。
サンギヤ87のR方向回転により、内歯々車92および
カム94はL方向(破線矢印方向)への回転力を発生す
るが、カム面94aにおける隆起カム部の大径部から小
径部への落ち込み段部にレバー95の突起部95bが当
接した状態となっていることから、内歯々車92とカム
94のL方向への回転は阻止される。
ートクッション13の復帰のためスイッチ操作をした場
合には、電動機83は図11に示されるサンギヤ87が
R方向(破線矢印方向)に回転するように駆動される。
サンギヤ87のR方向回転により、内歯々車92および
カム94はL方向(破線矢印方向)への回転力を発生す
るが、カム面94aにおける隆起カム部の大径部から小
径部への落ち込み段部にレバー95の突起部95bが当
接した状態となっていることから、内歯々車92とカム
94のL方向への回転は阻止される。
【0054】従って、サンギヤ87のR方向回転に伴な
い遊星ギヤ88が公転してアーム89がR方向(破線矢
印方向)へ回動する。アーム89の回転で軸86が回転
し、こりに伴ってドライブメンバー104が回転され、
これに圧接されている巻取り回転体102,103がR
方向(図10の破線矢印方向)に回動し、各巻取り回転
体102,103はそれぞれワイヤ113a,111を
巻き込んでいく。
い遊星ギヤ88が公転してアーム89がR方向(破線矢
印方向)へ回動する。アーム89の回転で軸86が回転
し、こりに伴ってドライブメンバー104が回転され、
これに圧接されている巻取り回転体102,103がR
方向(図10の破線矢印方向)に回動し、各巻取り回転
体102,103はそれぞれワイヤ113a,111を
巻き込んでいく。
【0055】その結果、一方の巻取り回転体103につ
いて、動滑車115を移動させてワイヤ113bを引張
し、回転レバー体118を回動させ、突起118a,ピ
ン120およびプレート14を介してシートバック16
を直立側へ回動させる。シートバック16が所定位置ま
で復帰した時ロックプレート17の歯部とロックアーム
19の歯部とが係合し、シートバック16は固定保持さ
れる。
いて、動滑車115を移動させてワイヤ113bを引張
し、回転レバー体118を回動させ、突起118a,ピ
ン120およびプレート14を介してシートバック16
を直立側へ回動させる。シートバック16が所定位置ま
で復帰した時ロックプレート17の歯部とロックアーム
19の歯部とが係合し、シートバック16は固定保持さ
れる。
【0056】また、他方の巻取り回転体102につい
て、ワイヤ111の巻き込みに従って、アクチュエータ
81を介してシートクッション13がアングル109側
に引き寄せられ、シートクッション13は後方へ移動復
帰をする。シートクッション13が所定位置まで後退復
帰すると、ロック装置22(図3)が作動し、シートク
ッション13は固定保持される。
て、ワイヤ111の巻き込みに従って、アクチュエータ
81を介してシートクッション13がアングル109側
に引き寄せられ、シートクッション13は後方へ移動復
帰をする。シートクッション13が所定位置まで後退復
帰すると、ロック装置22(図3)が作動し、シートク
ッション13は固定保持される。
【0057】シートクッション13およびシートバック
16が固定保持された後、電動機83を図11に示され
るようにサンギヤ87がL方向に回転するよう駆動す
る。このサンギヤ87のL方向への回転によって内歯々
車92はR方向に、又アーム89はL方向に回転力を発
生するが、カム94のカム面94aにレバー95がスプ
リング96の力を受けて押し付けられており、この力は
内歯々車92を回転させるにはアーム89の回転に必要
な回転力より大きな回転力を必要とするように設定され
ているため内歯々車92は回転せず、アーム89に回転
出力が出る。
16が固定保持された後、電動機83を図11に示され
るようにサンギヤ87がL方向に回転するよう駆動す
る。このサンギヤ87のL方向への回転によって内歯々
車92はR方向に、又アーム89はL方向に回転力を発
生するが、カム94のカム面94aにレバー95がスプ
リング96の力を受けて押し付けられており、この力は
内歯々車92を回転させるにはアーム89の回転に必要
な回転力より大きな回転力を必要とするように設定され
ているため内歯々車92は回転せず、アーム89に回転
出力が出る。
【0058】これによりアーム89がL方向に回転し、
巻取り回転体102,103はL方向に回動する。そし
て、巻取り回転体103の突起部103aがストッパー
ピン108に当接した位置となった時電動機83を停止
する。従って、ワイヤ113bは動滑車115を介して
弛み、これにより回転レバー体118はスプリング11
9の力によりワイヤ113bを張る方向に回動して爪部
118aはピン120から離れた位置となってシートバ
ック16を傾倒可能な状態とする。
巻取り回転体102,103はL方向に回動する。そし
て、巻取り回転体103の突起部103aがストッパー
ピン108に当接した位置となった時電動機83を停止
する。従って、ワイヤ113bは動滑車115を介して
弛み、これにより回転レバー体118はスプリング11
9の力によりワイヤ113bを張る方向に回動して爪部
118aはピン120から離れた位置となってシートバ
ック16を傾倒可能な状態とする。
【0059】また、ワイヤ111も弛み、これによりホ
ルダ110もスプリング112の力によりアングル10
9から遠ざかり、ワイヤ111を張った状態になってウ
オークイン機構の作動前の状態に戻る。
ルダ110もスプリング112の力によりアングル10
9から遠ざかり、ワイヤ111を張った状態になってウ
オークイン機構の作動前の状態に戻る。
【0060】このように第2の実施例に係るウオークイ
ン機構付シート80によれば、マニアル操作レバー18
を自動的に操作し、且つシートクッション13およびシ
ートバック16の自動復帰を行なう自動操作装置が1つ
の電動機83、カム94、巻取り回転体102,103
およびプラネタリギヤ装置97からなる1つのアクチュ
エータ81によって構成することができる。
ン機構付シート80によれば、マニアル操作レバー18
を自動的に操作し、且つシートクッション13およびシ
ートバック16の自動復帰を行なう自動操作装置が1つ
の電動機83、カム94、巻取り回転体102,103
およびプラネタリギヤ装置97からなる1つのアクチュ
エータ81によって構成することができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のウオーク
イン機構付シートによれば、マニアル操作レバーを手動
で操作することによってウオークイン機構を動作させる
従来の方法に加えて、該マニアル操作レバーを運転席に
おいて自動的に操作できるばかりでなく、ウオークイン
機構作動後のシートクッションおよびシートバックの復
帰も自動的に行なうことができるため、その取扱いに何
んの労力も必要なくなる。
イン機構付シートによれば、マニアル操作レバーを手動
で操作することによってウオークイン機構を動作させる
従来の方法に加えて、該マニアル操作レバーを運転席に
おいて自動的に操作できるばかりでなく、ウオークイン
機構作動後のシートクッションおよびシートバックの復
帰も自動的に行なうことができるため、その取扱いに何
んの労力も必要なくなる。
【図1】本発明の第1の実施例に係るウオークイン機構
付シートの構成を原理的に示す構成説明図である。
付シートの構成を原理的に示す構成説明図である。
【図2】本発明のウオークイン機構付シートを概略的に
示す側面図である。
示す側面図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係るウオークイン機構
付シートを示す側面図である。
付シートを示す側面図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係るウオークイン機構
付シートにおいてシートバックを自動復帰させるアクチ
ュエータを示す構成説明図である。
付シートにおいてシートバックを自動復帰させるアクチ
ュエータを示す構成説明図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係るウオークイン機構
付シートにおいてシートクッションを自動復帰させるア
クチュエータを示す断面図である。
付シートにおいてシートクッションを自動復帰させるア
クチュエータを示す断面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿って得たアクチュエータの
断面図である。
断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係るウオークイン機構
付シートを示す斜視図である。
付シートを示す斜視図である。
【図8】図7に示されるウオークイン機構付シートのア
クチュエータを示す断面図である。
クチュエータを示す断面図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿って得たアクチュエータの
断面図である。
断面図である。
【図10】本発明の第2の実施例に係るウオークイン機
構付シートにおいて図8のX−X線に沿って得たアクチ
ュエータの特にシートクッションおよびシートバック復
帰駆動部を概略的に示す構成説明図である。
構付シートにおいて図8のX−X線に沿って得たアクチ
ュエータの特にシートクッションおよびシートバック復
帰駆動部を概略的に示す構成説明図である。
【図11】図8に示されるアクチュエータのブラネタリ
ギヤ装置およびカムの動きを説明する構成説明図であ
る。
ギヤ装置およびカムの動きを説明する構成説明図であ
る。
10 ウオークイン機構付シート
11 ロアレール
12 アッパレール
13 シートクッション
15 支軸
16 シートバック
17 ロックプレート
18 マニアル操作レバー
19 ロックアーム
50 自動操作装置
51 スイッチ
52 コントローラ
53 アクチュエータ
54 アクチュエータ
60 アクチュエータ
80 ウオークイン機構付シート
81 アクチュエータ
83 電動機
97 プラネタリギヤ装置
102 巻取り回転体
103 巻取り回転体
Claims (2)
- 【請求項1】 車体のフロアに組付けされるロアレール
に対し長手方向に摺動可能に嵌合されたアッパレールに
組付けされたシートクッションと、該シートクッション
に対し傾倒可能に設けられたシートバックと、前記シー
トクッションを前記アッパレールに対して所定位置にロ
ックすると共に前記シートバックを前記シートクッショ
ンに対して所定位置にロックし、マニアル操作レバーに
より前記シートバックのロックを解除した時該シートバ
ックが傾倒すると同時に前記シートクッションのロック
も解除されて該シートクッションをスライドさせるウオ
ークイン機構と、前記シートバックのロックを電動力で
解除して前記ウオークイン機構を作動させ、且つ前記シ
ートクッションおよび前記シートバックを所定位置に電
動力で復帰させる自動操作装置とを含むウオークイン機
構付シート。 - 【請求項2】 前記自動操作装置が1つのアクチュエー
タを含み、該アクチュエータが単一の電動機と、前記ウ
オークイン機構におけるシートバックロック手段の解
除,シートバックを直立側に復帰させ且つシートクッシ
ョンを後退側に復帰させるべく動作力を付与する複数の
作動レバー装置と、前記電動機からの回転力を受けて前
記複数の作動レバー装置を動作させるプラネタリギヤ装
置とを含む請求項1に記載のウオークイン機構付シー
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17087691A JPH0516714A (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | ウオークイン機構付シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17087691A JPH0516714A (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | ウオークイン機構付シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0516714A true JPH0516714A (ja) | 1993-01-26 |
Family
ID=15912954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17087691A Pending JPH0516714A (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | ウオークイン機構付シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0516714A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006347304A (ja) * | 2005-06-15 | 2006-12-28 | Mazda Motor Corp | シート格納装置 |
JP2007145278A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | シートスライド装置 |
JP2010100225A (ja) * | 2008-10-24 | 2010-05-06 | Kanto Auto Works Ltd | 自動車用シート |
JP2012126210A (ja) * | 2010-12-14 | 2012-07-05 | Toyota Motor Corp | シート |
US20140339871A1 (en) * | 2013-05-14 | 2014-11-20 | AISIN Technical Center of America, Inc. | Power seat with complete manual walk-in system |
WO2017013900A1 (ja) * | 2015-07-23 | 2017-01-26 | 株式会社タチエス | 車両用シート |
JP2017047728A (ja) * | 2015-08-31 | 2017-03-09 | アイシン精機株式会社 | 車両用シートのウォークイン装置 |
-
1991
- 1991-07-11 JP JP17087691A patent/JPH0516714A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006347304A (ja) * | 2005-06-15 | 2006-12-28 | Mazda Motor Corp | シート格納装置 |
JP2007145278A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | シートスライド装置 |
JP2010100225A (ja) * | 2008-10-24 | 2010-05-06 | Kanto Auto Works Ltd | 自動車用シート |
JP2012126210A (ja) * | 2010-12-14 | 2012-07-05 | Toyota Motor Corp | シート |
US20140339871A1 (en) * | 2013-05-14 | 2014-11-20 | AISIN Technical Center of America, Inc. | Power seat with complete manual walk-in system |
US9156377B2 (en) * | 2013-05-14 | 2015-10-13 | AISIN Technical Center of America, Inc. | Power seat with complete manual walk-in system |
WO2017013900A1 (ja) * | 2015-07-23 | 2017-01-26 | 株式会社タチエス | 車両用シート |
JP2017047728A (ja) * | 2015-08-31 | 2017-03-09 | アイシン精機株式会社 | 車両用シートのウォークイン装置 |
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