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JPH0516518U - オートマチツクシートベルト装置 - Google Patents

オートマチツクシートベルト装置

Info

Publication number
JPH0516518U
JPH0516518U JP014811U JP1481192U JPH0516518U JP H0516518 U JPH0516518 U JP H0516518U JP 014811 U JP014811 U JP 014811U JP 1481192 U JP1481192 U JP 1481192U JP H0516518 U JPH0516518 U JP H0516518U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slider
tape
elongated body
lock plate
holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP014811U
Other languages
English (en)
Inventor
康隆 渡辺
泰穂 北沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP014811U priority Critical patent/JPH0516518U/ja
Priority to US07/893,088 priority patent/US5203588A/en
Publication of JPH0516518U publication Critical patent/JPH0516518U/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/04Passive restraint systems, i.e. systems both applied and removed automatically, e.g. by movement of the vehicle door
    • B60R22/06Passive restraint systems, i.e. systems both applied and removed automatically, e.g. by movement of the vehicle door having the belt or harness connected to a member slidable in a vehicle-mounted track
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/18Anchoring devices
    • B60R22/20Anchoring devices adjustable in position, e.g. in height
    • B60R22/206Adjustable stop members for restraint systems comprising belt anchor vehicle mounted tracks, e.g. for passive seat belts

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1の長尺体と第2の長尺体との連結、分離
を行う際、長尺体に過大の負荷を掛けないように、連結
部材を連結位置と分離位置との間で移動でき、長尺体の
変形、破損等を防止する。 【構成】 乗員拘束用ウエビング28が係止されたテー
プ42は、通常状態でモータ側テープ40と、ロックプ
レート126を介して連結されている。ウエビング装着
の際、スライダピース144がストッパ162に当接
し、圧縮コイルばね160の付勢力に抗してスライダピ
ース144とロックプレート126とがテープ40、4
2に沿い相対的な移動を行うのに伴い、ロックプレート
126の連結位置において、ロックプレート126の連
結位置への保持が解除され、ロックプレート126は、
圧縮コイルばね160の付勢力に基づき回転し、テープ
42とテープ40とを分離する分離位置に保持される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ウエビングの装着高さを調整し得るオートマチツクシートベルト装 置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のオートマチツクシートベルト装置としては、ウエビングの一端を係止 したスライダを、連続的な長尺体、例えば、可撓性テープやワイヤを介してモー タに連結し、ガイドレールに沿って移動駆動可能とすると共に、ガイドレールの 車両後方側において車体側壁の強度部材に連結されたスライダ保持部材、ないし はシヨルダアンカと係合して車体に保持可能とし、更に、強度部材に対するシヨ ルダアンカの連結位置をガイドレールに沿って可変とすることにより、スライダ の車体に対する保持位置を変更可能としたものが従来、公知である。
【0003】 これによれば、乗員が車両シートに着座してドアを閉じると、スライダはモー タの駆動力によりガイドレールに沿って車両後方側へ移動し、シヨルダアンカに 当接して保持され、ウエビングの装着がなされる。その後、乗員が手動操作でシ ヨルダアンカの連結位置を変更することによって、スライダの保持位置、すなわ ち乗員のウエビング装着高さを調節することができ、異なる体格の乗員であって も確実なウエビング装着状態が可能となっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のウエビングの装着高さを調節できるオートマ チツクシートベルト装置では、前述のようにシヨルダアンカによって車体に保持 されるスライダが連続的な長尺体を介してモータに連結されているので、ウエビ ング装着高さを調節するために乗員がシヨルダアンカをスライダと共にガイドレ ールに沿って移動させると、長尺体を介してモータも回転することになる。この ため、ウエビング装着高さの調節操作には大きな操作力が必要となると共に、そ の操作性も悪いという欠点があった。特に、モータに付設される減速用のギヤが 逆回転できない構成のギヤである場合には、シヨルダアンカを移動させることが できず、ウエビングの装着高さの調節は困難であった。
【0005】 これに対して、長尺体を第1の長尺体と第2の長尺体とより構成し、第1の長 尺体をモータと連結すると共に、第2の長尺体をスライダと連結し、更に、第1 の長尺体と第2の長尺体とを分離可能に連結し、スライダをスライダ保持部材に 係合させた状態で両者を分離させ、この分離状態においてスライダの車体に対す る保持位置を変更できるようにして、ウエビング装着高さの調節を行う際にはモ ータを回転させるようなことのないオートマチックシートベルト装置が、本出願 人の先の出願(実願平1−117368号)において提案されている。
【0006】 この提案のものにあって、第1の長尺体と第2の長尺体とを分離可能に連結す るには、次に説明するような手段を採用している。まず、第1の長尺体と第2の 長尺体との間にレバーが配設されており、その基端部は第2の長尺体に形成され た開口に係合すると共に、その先端爪部は第1の長尺体に形成された開口に係合 している。この係合状態を保持するために、スプリングが用いられており、レバ ーの基端部を中心としてレバーの先端爪部が対応する開口に向けて回動付勢され ている。一方、スライダ保持部材には、レバーと係合可能なストッパが設けられ 、ウエビングの装着の際には、スライダとスライダ保持部材との係合動作に伴い 、長尺体の長手方向に沿って生ずるレバーとストッパとの間の相対的な近接動作 により、レバーがストッパと係合してスプリングの付勢力に抗して回動するのに 従って、レバーの先端爪部とこれに対応する開口との係合が解除され、第1の長 尺体と第2の長尺体とが分離するようになっている。また、ウエビング装着解除 の際には、スライダとスライダ保持装置との離脱動作に伴い、レバーとストッパ との間の相対的な離間動作により、レバーが原角度位置に復帰し、第1の長尺体 と第2の長尺体との連結が再度、行なわれるようになっている。
【0007】 ところで、上記提案のものにあっては、レバーが第1の長尺体と第2の長尺体 とを連結する連結位置から両者を分離する分離位置との間で回動移動する際、ス プリングの付勢力によって、レバーの先端爪部が係合している開口には過大な負 荷が掛かる。特に、レバーの先端爪部は第1の長尺体の移動方向に対して横方向 に移動するので、開口部位において第1の長尺体が変形し、破損の恐れがあり、 耐久性に不安があって、改善が必要とされるところである。
【0008】 また、各構成部品の製作精度限界等から、例えば、ストッパとレバーとの間に 、がたつきが生じる場合がある。この場合には、レバーとストッパとの係合状態 が変動し、第1の長尺体と第2の長尺体との分離後において、レバーが所定の角 度位置から動き、レバーの先端爪部が第1の長尺体の通路に入り込んでしまう可 能性がある。このような状態で、第1の長尺体と第2の長尺体とを連結するため に第1の長尺体が通路に沿って移動すると、レバーの先端爪部と第1の長尺体の 先端部とが衝突し、これによっても、第1の長尺体が変形し、破損する恐れがあ り、耐久性の点で、十分、満足できるものではなく、改善が待たれるところであ る。
【0009】 本考案は上記事実を考慮し、スライダ保持部材を移動させる際の操作力が低減 され、ウエビング装着高さの調節を容易に行なうことができるのは勿論、第1の 長尺体と第2の長尺体との連結、分離を行う際、長尺体に過大の負荷を掛けない ように連結部材を連結位置と分離位置との間で移動でき、長尺体の変形、破損を 防止し、耐久性を向上させることができるオートマチツクシートベルト装置を提 供することが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るオートマチツクシートベルト装置は、車室内に配置されたガイド レールと、乗員拘束用のウエビングが取り付けられると共に前記ガイドレールに 案内されてウエビング装着解除位置からウエビング装着位置まで移動可能なスラ イダと、ウエビング装着位置においてスライダと係脱自在に係合してスライダを 車体に保持するスライダ保持部材と、前記スライダとスライダ保持部材とが係合 した状態で車体に対するスライダの保持位置を変更可能な保持位置変更手段と、 駆動源に連結された第1の長尺体と、前記スライダに連結されると共に第1の長 尺体を介して駆動力を受けて前記スライダを前記ガイドレールに沿って移動させ る第2の長尺体と、前記第1の長尺体と第2の長尺体との間に配置されると共に スライダのスライダ保持部材との非係合時に第1の長尺体と第2の長尺体とを連 結して駆動源の駆動力を第1の長尺体から第2の長尺体へ伝達する連結位置とス ライダのスライダ保持部材との係合時に第1の長尺体と第2の長尺体とを分離す る分離位置との間で移動可能な連結部材と、該連結部材を連結位置に保持する保 持位置と連結部材の分離位置への移動を許容する許容位置間を移動可能な連結位 置保持部材と、前記連結部材を分離位置へ付勢すると共に連結位置保持部材を保 持位置へ付勢する付勢手段と、前記スライダのスライダ保持部材との係合位置へ の移動に伴い連結位置保持部材を付勢手段に抗して許容位置に移動させる作動手 段と、を備えている。
【0011】
【作用】
上記構成のオートマチツクシートベルト装置では、スライダとスライダ保持部 材とが係合した状態で、連結部材により第1の長尺体と第2の長尺体との連結が 解除されるため、スライダ保持部材をスライダ及び第2の長尺体と共に移動させ ても、この移動力が駆動源へ伝達されることがなく、スライダ保持部材をスライ ダ及び第2の長尺体と共に軽い操作力で自己の希望する位置に移動させることが でき、ウエビング装着高さの調節が容易になるのは勿論である。また、連結部材 の連結位置への保持の解除及び保持の復帰が連結部材の連結位置において行われ るので、連結部材は、第1の長尺体と第2の長尺体との分離、連結を行う際、連 結位置保持部材による保持力に抗することなく連結位置と分離位置との間で円滑 に移動できる。このため、長尺体に過大の負荷が掛かるようなことがなく、長尺 体の変形、破損が防止され、耐久性が向上する。
【0012】
【実施例】
図2には本考案に係るオートマチツクシートベルト装置12の概略全体構成図 が示されている。
【0013】 同図に示すように、車両14のルーフサイド16にはガイドレール18が設置 されている。ガイドレール18の車両前方側端部は車両14のフロントピラー2 0に沿って延長され、車両後方側端部はセンタピラー22に沿って略直角に屈曲 垂下されている。
【0014】 ガイドレール18内にはスライダ24が移動可能に配置され、スライダ24の 先端部にはバツクル等の連結部材26を介してウエビング28の一端が結合され ており、また、ウエビング28の他端は、車両中央部に配設された巻取装置30 に層状に巻き取られて収容されている。巻取装置30には、車両緊急時にこれを 加速度センサで感知してウエビング28の引き出しを瞬時に阻止するイナーシヤ ーロツク機構が内蔵されている。この巻取装置30はセンタコンソール32の内 方で車体へ固定されている。
【0015】 ガイドレール18には、図3及び図4に示すように、長手方向に沿って溝34 が設けられており、溝34の側壁には互いに対向する凹部36が形成されている 。また、溝34の底壁にはテープ収容溝38が連続して形成されており、後述す る連結部材によって連結される第1の長尺体としてのテープ40及び第2の長尺 体としてのテープ42がスライド可能に収容されるようになっている。
【0016】 テープ40は、図2に示すように、ガイドレール18の端部から延出された補 助ガイド44に沿って案内され、駆動装置を構成するモータ46に連結されてお り、これにより、テープ40及びこれと連結したテープ42が移動するようにな っている。
【0017】 スライダ24には、図3及び図4に示すように、拡径案内部48及び頭部50 が形成されている。拡径案内部48の反ウエビング側の面は、その長手方向に沿 って緩やかな円弧状に形成されて円弧面となっており、この拡径案内部48及び 頭部50が溝34にスライド可能に挿入される構成である。また、溝34にスラ イド可能に挿入されたスライダ24は、頭部50がテープ42の開口54内に嵌 入して連結され、テープ42の移動に伴い、ガイドレール18に沿って移動する ようになっている。この場合、スライダ24はテープ42の長手方向へ若干量だ けテープ42に対して相対移動可能となっている。
【0018】 ガイドレール18の下部外周にはリインフオースメント56が配設されている 。このリインフオースメント56は鋼板から略箱状に形成されてガイドレール1 8を覆い、このガイドレール18に作用する荷重を受けてそれを補強するもので ある。リインフオースメント56の上端屈曲部及び下端部には円孔58が夫々形 成されており、この円孔58にボルト60を挿入することによりリインフオース メント56が車両本体に固着されるようになっている。なお、下方の円孔58は ボルト60がテープ40、42の移動を妨げない位置に配されている。
【0019】 リインフオースメント56の外周にはスライダ保持部材を構成する可動プレー ト62がリインフオースメント56の長手方向、ないしはガイドレール18に沿 って上下方向に一定範囲で摺動可能に配置されている。この可動プレート62は 鋼板から折り曲げ形成され、その両側には互いに平行とされた脚板64、65が 形成されて断面形状略コ字状となっている。
【0020】 脚板64、65には、矢印Aで示す車両前方方向に向かって略半円形状に突出 した突起部66、67が夫々形成されると共に、突起部66、67には水平でか つ同軸上に円孔68、69が夫々形成されている。この円孔68、69の内、一 方の円孔69は他の円孔68よりも大径とされ、この大径の円孔69には段付ア ンカピン70の大径部72が、小径の円孔68には小径部74が対応して貫通す るようになっている。
【0021】 段付アンカピン70は、図4に示すように、スライダ24の案内部48よりも 車両前方側に位置してウエビング28の張力を支持するようになっている。また 、段付アンカピン70はポール76を支持している。ポール76の両側部には一 対の脚板78が夫々形成されると共に、これらの脚板78には同軸上にピン挿入 孔80が夫々形成され、挿入孔80に段付アンカピン70の大径部72が挿入さ れている。ポール76の車両後方側には爪部82が形成されており、スライダ2 4に形成された凹部84と対応するようになっている。
【0022】 ポール76を軸支する段付アンカピン70の大径部72には、ねじりコイルば ね86が巻装されており、段付アンカピン70を中心として爪部82をスライダ 24の凹部84へ入り込む方向、すなわち、図4に矢印Bで示す反時計方向に付 勢している。この爪部82がスライダ24の凹部84へ入り込んでいる間は、ス ライダ24はロツクされ、ガイドレール18に沿った上方への移動は不可能とな る。
【0023】 可動プレート62の一対の脚板64、65の内、大径の円孔69を有する脚板 65の円孔69近傍には円孔88が形成されている。この円孔88は、可動プレ ート62を上下方向に摺動させた場合にリインフオースメント56に複数、例え ば、実施例のように3個形成されている円孔90と選択的に対応するようになっ ている。また、円孔88の外方には、保持位置変更手段を構成するロツクピン9 4がテンシヨンホルダ92によって支持されている。
【0024】 ロツクピン94の一端部には、図5に示すように、大径部96が形成されてお り、この大径部96が円孔88に貫入されている。さらに、円孔88に貫入され た後の大径部96が円孔90に貫入されるようになっており、これによって、可 動プレート62がリインフオースメント56に連結されて支持される構成である 。この場合、可動プレート62がリインフオースメント56に沿って摺動するこ とにより、異なる円孔90へ大径部96が嵌入できる。これによって可動プレー ト62の連結位置がリインフオースメント56に沿って上下方向に調節可能とな り、車体に対する可動プレート62の保持位置が変更できるようになっている。 なお、ガイドレール18の下端部の側面両側及びこれに対向するリインフオース メント56の側面両側には、後述するストッパ162が貫通できる長孔19及び 57がそれぞれ形成されており、可動プレート62の保持位置の変更の際、可動 プレート62の上下移動と共にストッパ162も上下移動できるようになってい る。
【0025】 また、ロツクピン94の大径部96には円板状のフランジ部98が半径方向に 突出して形成されている。そして、ロツクピン94の他端部はその中間部がテン シヨンホルダ92の貫通孔100を貫通した後、ノブ102へ螺入されている。 テンシヨンホルダ92とフランジ部98との間には圧縮コイルばね103が介在 しており、ロツクピン94は常に、図5で矢印Cで示す下向き、すなわち、ロツ クピン94の大径部96がリインフオースメント56の円孔90に入り込む方向 に付勢されている。
【0026】 次に、図3及び図4、並びに拡大された図1に示すように、テープ42に連結 されたスライダ24の下方には、ロストモーシヨンピース104が配置されてい る。ロストモーシヨンピース104は、ガイドレール18の溝34に、その長手 方向に沿ってスライド可能に収容され、ロストモーシヨンピース104の両側面 に一体形成した案内部106が溝34の凹部36に案内されるようになっている 。また、ロストモーシヨンピース104には、車両後方方向に突起部108が、 複数、例えば、テープ42に沿って3個形成されており、上方に位置する2個の 突起部108がこれに対向してテープ42の最下方に位置する2個の開口54内 に入り込むと共に、ロストモーシヨンピース104の最下方に位置する突起部1 08がテープ42の下端面に当接するようになっている。これにより、ロストモ ーシヨンピース104はテープ42と共に移動することになる。なお、案内部1 06の反ウエビング側の面は、スライダ24の拡径案内部48と同様に、長手方 向に沿って緩やかな円弧状に形成されている。
【0027】 このロストモーシヨンピース104に対応して、そのスライド移動に伴い係合 可能となるように、ロストモーシヨンレバー110及び後端リミツトスイツチ1 12がそれぞれ配設されている。それらは、いずれもピン114によって可動プ レート62に軸支されている。
【0028】 ロストモーシヨンレバー110には、車両後方方向に突出した突出部116と ポール76方向へ延長される細幅の2叉の延長部118が一体形成されている。 この延長部118の先端部はポール76の爪部82を間に挟んでポール76へ当 接している。したがって、ハウジング140及びロストモーシヨンピース104 がテープ42の移動に伴って下方向へ移動してロストモーシヨンレバー110の 突出部116に当接すると、ロストモーシヨンレバー110がピン114を中心 に図4に矢印Dで示す反時計方向に回転するようになっている。更に、このロス トモーシヨンレバー110の回転により、延長部118がねじりコイルばね86 の付勢力に抗してポール76の爪部82をスライダ24の凹部84から離間する 方向、すなわち、図4に矢印Eで示す時計方向へ押圧するようになっている。
【0029】 後端リミツトスイツチ112には接触子120が突出形成されている。この接 触子120には、ロストモーシヨンピース104の車両前方側に突出した突片1 22が接触可能であり、接触子120が突片122に押圧されることにより後端 リミツトスイツチ112が作動する。この作動後、遅延してモータ46が停止し 、テープ40が止まる。すなわち、後端リミツトスイツチ112が作動した時点 における位置では、テープ40は停止せず、更に下降してロストモーションピー ス104及び、後述のロックプレート126から十分、離れた位置で停止する。 これにより、上述した可動プレート62のリインフオースメント56に対する連 結位置を調整する際、可動プレート62をリインフオースメント56に沿って下 降移動させる場合に、可動プレート62と共に下降移動するロックプレート12 6の最上方の爪部136がテープ40と当接して後述するようにテープ40とテ ープ42とが連結状態とならないようにしている。なお、後端リミツトスイツチ 112は、本実施例のように可動プレート62に取り付けず、例えば、ガイドレ ール18に取り付け、ロックプレート126から十分、離れた位置で接触子12 0をテープ40と直接係合させて作動させるようにし、モータ46を遅延停止さ せることなくその位置でテープ40を停止させるようにしてもよいものである。
【0030】 一方、図2に示すように、ガイドレール18の車両前端部には、前端リミツト スイツチ124がスライダ24に当接可能に配置されており、スライダ24の車 両前方側の停止位置を検出するようになっている。
【0031】 テープ42に連結されたロストモーシヨンピース104の下方には、図1に拡 大して詳細に示すように、連結部材としてのロックプレート126が配置されて いる。ロックプレート126はロストモーシヨンピース104にプレート部材1 28を介して連結されている。プレート部材128の下端部を除いた他の部分は 、長手方向に沿って3個形成してあるピン孔130の内、上方の2個を用い、ロ ストモーシヨンピース104の案内部106に略埋設状態にピン132で固定さ れている。また、プレート部材128の下端部には、残りのピン孔130を用い 、ロックプレート126の上端部側面がピン134で、軸止され、これにより、 ロックプレート126がピン134の回りに回転可能となっている。
【0032】 ロックプレート126の車両後方側には、爪部136がテープ40の長手方向 に沿って、3個形成され、下方の2個の爪部136が、これらに対応してテープ 40の上端部に形成された2個の開口138内に嵌入可能に係合し、最上方の爪 部136の下面がテープ40の上端面に対向位置するようになっている。これに より、ロックプレート126は、ピン134を回転中心として、爪部136がテ ープ40の開口138内に嵌入し、テープ42をテープ40に連結してこれと共 に移動するようにした図1に示す連結位置から、その連結を解除してテープ40 とテープ42とを分離する図8に示す分離位置との間で移動可能となっている。
【0033】 また、ロックプレート126は、図6にも示すように、ハウジング140内に 収容されている。ハウジング140は、その上下側と車両後方側とを開口した横 断面略コ字状に形成され、ガイドレール18の溝34に、その長手方向に沿って スライド可能に収容されており、ハウジング140の側面両側に形成された案内 部142が、溝34の凹部36内に案内されるようになっている。更に、ロック プレート126は、プレート部材128に対してロックプレート126を回転可 能に支持した上記ピン134でハウジング140の上端部に軸着され、ハウジン グ140と共にガイドレール18の溝34の長手方向に沿ってスライドするよう になっている。なお、141は、プレート部材128の下端部の収容溝である。 また、ハウジング140の側面両側に形成された案内部142の反ウエビング側 の面も、ロストモーションピース104の案内部106及びスライダ24の拡径 案内部48と同様に、長手方向に沿って緩やかな円弧状に形成されている。
【0034】 ハウジング140内には、更に、図7にも示すように、連結位置保持部材を構 成するスライドピース144が収容されている。スライドピース144は、両側 壁と下壁146とを有した縦断面略コ字状に形成され、その内部にはロックプレ ート126の下端部が収容されるようになっている。また、スライドピース14 4は、その両側壁に形成した案内突起148が、ハウジング140の案内部14 2に形成した切り欠き溝部150に係合して案内され、後述する保持位置と許容 位置との間の、一定の範囲内で、ハウジング140のスライド方向、ないしは、 ガイドレール18の溝34の長手方向に沿ってスライド可能となっている。
【0035】 スライドピース144の上端開口縁には、車両前方側に、スライドピース14 4のスライド方向に沿って係合突出部152が一体的に形成され、一方、ロック プレート126の下端部には、同様に車両前方側に、上記係合突出部152と対 応する対応係合突出部154が一体的に形成されている。係合突出部152の後 面153と、対応係合突出部154の前面155とは、図1に示すように、ロッ クプレート126のテープ40とテープ42とを連結した連結位置において係合 し、その連結位置から分離位置への移動を規制して、ロックプレート126を連 結位置に保持するようになっている。なお、ロックプレート126の上端部にお いて、車両前方側に突出したノーズ部156の下面が、ハウジング140の前壁 上端面の切り欠き部143と係合することにより、ロックプレート126は図1 に矢印Fで示す反時計方向の回転が規制され、テープ40の開口138に爪部1 36が過度に入り込まないように、適度の係合状態が維持できるようになってい る。
【0036】 ロックプレート126のノーズ部156の下面と、スライドピース144の突 出部152においてノーズ部156に向かって更に突出した突起158との間に は、スライドピース144のスライド方向に沿って、付勢手段を構成する圧縮コ イルばね160が介装されている。圧縮コイルばね160は、スライドピース1 44を後述する保持位置に付勢しており、スライドピース144に対してロック プレート126を下方へ押し下げるようなテープ40、42に沿うロックプレー ト126とスライドピース144との間の相対移動により、圧縮されて付勢力が 次第に増大されるようになっている。この圧縮コイルばね160の付勢力の増大 を伴いながら、すなわち、圧縮コイルばね160の付勢力に抗してスライドピー ス144が、係合突出部152の後面153と対応係合突出部154の前面15 5とを係合させてロックプレート126を連結位置に保持した保持位置から、ス ライドピース144の係合突出部152の後面153とロックプレート126の 対応係合突出部154の前面155との係合が解除され、ロックプレート126 の連結位置から分離位置への図1に矢印Gで示す反時計方向の回転移動が許容さ れる許容位置まで、ロックプレート126に対して相対的な移動を行うと、圧縮 コイルばね160の増大された付勢力に基づき、ロックプレート126が分離位 置へ付勢移動されるようになっている。そして、図8に示すように、ロックプレ ート126の分離位置への回転移動により、スライドピース144の係合突出部 152の下面157とロックプレート126の対応係合突出部154の上面15 9とが係合し、ロックプレート126が分離位置に保持される。これによれば、 スライドピース144に対してロックプレート126を下方へ更に押し下げるよ うなロックプレート126のスライドピース144に対する相対移動があっても 、圧縮コイルばね160の付勢力が一層増して、分離位置におけるロックプレー ト126の保持が強くなる。一方、ロックプレート126とスライドピース14 4とを離間するようなテープ40、42に沿う相対的な移動は、スライドピース 144の係合突出部152の下面157とロックプレート126の対応係合突出 部154の上面159との係合により規制されることになる。
【0037】 また、スライドピース144の係合突出部152の下壁146は、可動プレー ト62の下端部に取付けられたピン状の、作動手段を構成するストッパ162に 係合可能となっている。ストッパ162は、スライドピース144のテープ40 に沿う移動軌跡上に位置されている。スライダ24と可動プレート62との段付 アンカピン70を介して行われる係合動作時には、その係合動作に伴い、ロック プレート126の下降移動と共にスライドピース144が下降してストッパ16 2に対して近接して当接し、圧縮コイルばね160の付勢力に抗してスライドピ ース144がロックプレート126に対して相対的に下降移動すると、これに伴 い、圧縮コイルばね160の付勢力が次第に増大され、スライドピース144の 係合突出部152の後面153がロックプレート126の係合突出部154の前 面155との係合を脱出する位置にスライドピース144が達したとき、ロック プレート126の連結位置への保持が解除され、同時に、上述したロックプレー ト126の分離位置への回転移動が許容されるようになっている。一方、スライ ダ24と可動プレート62との離脱動作時には、その離脱動作に伴い、テープ4 0が上昇移動してその上端がロックプレート126の最上方の爪部108を押し 上げるのに応じて、圧縮コイルばね160の付勢力に抗して、ロックプレート1 26が図8に示す分離位置から図1に示す連結位置に回転移動し、スライドピー ス144の係合突出部152の下面157とロックプレート126の対応係合突 出部154の上面159との係合が解除され、更にテープ40の上昇移動により ロックプレート126がテープ40と共に上昇するとスライドピース144がス トッパ162と離間し、これに伴い、スライドピース144の係合突出部152 の後面153がロックプレート126の係合突出部154の前面155とが係合 し、ロックプレート126の連結位置への保持が復帰されるようになっている。
【0038】 次に本実施例の作用を説明する。 まず、乗員がドアを開けて着座する際には、スライダ24はガイドレール18 の車両前方側端部に位置し、ウエビング28とシートとの間は広く確保されてシ ートへの着座が容易となっている。この状態では、テープ40と42とは連結さ れており、また、前端リミツトスイツチ124はスライダ24を検出したオン状 態であり、モータ46は停止している。
【0039】 乗員がシートへ着座してドアを閉めると、図示しないドアスイツチが作動して モータ46が正回転する。ここで、モータ46の駆動力はテープ40を介してテ ープ42へ伝達されテープ42に引張力が生じ、これに基づきスライダ24がガ イドレール18に沿って車両後方側へ移動する。なお、スライダ24の移動と同 時に、前端リミツトスイツチ124がオフ状態となる。
【0040】 スライダ24がテープ40、42と共に車両後方側に移動し、テープ42に連 結されているロストモーシヨンピース104がロストモーシヨンレバー110の 突出部116と当接すると、ロストモーシヨンレバー110は図4で矢印Dの反 時計方向へ回転する。このロストモーシヨンレバー110の回転に伴い、延長部 118によりポール76が、ねじりコイルばね86の付勢力に抗して、段付アン カピン70を中心に図4で矢印Eの時計方向に回転する。この状態が保持されて いる間にスライダ24の下端部、すなわち、凹部84の先端がポール76の爪部 82と干渉することなく下方へ通過する。
【0041】 スライダ24の移動が進行し、ロストモーシヨンピース104がロストモーシ ヨンレバー110の突出部116を通過すると、ロストモーシヨンレバー110 によるポール76の押圧が解除される。このため、ポール76はねじりコイルば ね86の付勢力によって図4で矢印Bの反時計方向に回転し、爪部82がスライ ダ24の凹部84へと入り込む(図4)。これにより、スライダ24の上昇移動 がポール76によって阻止されることになる。
【0042】 スライダ24は、その下降移動が段付アンカピン70に当接阻止されるまで許 容され、従って、その後も続行するテープ40、42の移動に伴い、テープ42 と共に降下するスライドピース144の下壁146がストッパ162に当接する と、ロックプレート154がスライドピース144に対して相対的に下降移動す る。これに伴いスプリング160の付勢力が増大し、スライドピース144の係 合突出部152の後面153がロックプレート154の突出部154の前面15 5を脱けると、ロックプレート126の図1で矢印Gの方向の回転移動が許容さ れ、増大した圧縮コイルばね160の付勢力に基づき、ロックプレート126が 図1に示すその連結位置から図2に示す分離位置に付勢移動される。
【0043】 これにより、ロックプレート126の爪部136がテープ40の開口138か ら抜け出して、テープ40とテープ42との連結が解除され、テープ40のみが 下方へ移動する。また、テープ40とテープ42との連結解除と同時に、ロスト モーシヨンピース104の突片122が後端リミツトスイツチ112の接触子1 20を押し下げて後端リミットスイツチ112が作動する。
【0044】 そして、図示しない制御装置によって、後端リミットスイツチ112の作動後 、遅延してモータ46が停止し、テープ40の移動が止まり、乗員はウエビング 装着状態となり、スライダ24は、ポール76と段付アンカピン70とを介して 可動プレート62に強固にロックされる。
【0045】 なお、ポール76の爪部82がスライダ24の凹部84へ入り込んだ後に、ス ライダピース144の下壁146がストッパ162に当接し、そしてロックプレ ート126を回転させ、テープ40とテープ42との連結が解除されているが、 ポール76の爪部82がスライダ24の凹部84へ入り込む以前の時点で、スラ イダピース144の下壁146をストッパ162に当接させ、爪部82が凹部8 4へ入り込んだ時点で、テープ40とテープ42との連結の解除を完了させるこ とも可能である。
【0046】 この場合には、爪部82が凹部84内へ入り込んだ以降は、スライダ24の下 降移動を許容する必要がない。
【0047】 ウエビング28の装着後にウエビング装着高さの調節を行なう場合には、ノブ 102を操作する。すなわち、ノブ102を車両室内側へ引いたままの状態で可 動プレート62を上方に移動させ、乗員の最適位置でリインフオースメント56 の円孔90と可動プレート62の円孔88とを対応させてノブ102の引きを解 除する。ノブ102の解除後には、圧縮コイルばね103の付勢力によってロツ クピン94は車両幅方向外側に移動して復帰し、可動プレート62が固定される 。このため、乗員は最適なウエビング装着高さとなると共に、確実に拘束される 。
【0048】 さらにこの場合、装着高さ調節の際にはテープ40とテープ42との連結が解 除されているため、可動プレート62をスライダ24及びテープ42と共に移動 させても、この移動力がテープ40及びこれに連結されたモータ46へ伝達され ることがない。したがって、可動プレート62をスライダ24及びテープ42と 共に軽い操作力で自己の希望する位置に移動させることができ、ウエビング装着 高さの調節を容易に行なうことができる。
【0049】 次に、ウエビング28の装着を解除する際には、乗員がドアを開けるとドアス イツチがオンしてモータ46が逆回転する。これにより、テープ40が図8にお いて上方へ移動してその上端面がロックプレート126の最上方の爪部136に 当接し、その上方移動に伴い、圧縮コイルばね160の付勢力に抗してロックプ レート126が図8に示す分離位置から矢印Fの反時計回り方向に回転する。そ して、ロックプレート126が図1に示す連結位置に移動すると、爪部136が テープ40の開口138内に嵌入し、テープ42が再びロックプレート126に よってテープ40に連結され、テープ40と共にテープ42の移動が開始される 。続いて、テープ40及びテープ42の移動に伴い、スライドピース144がス トッパ162と離れるのに従い、そのスプリング160の付勢力に基づき、スラ イドピース144の係合突出部152の後面153がロックプレート126の対 応係合突出部154の前面157と相対移動して係合し、ロックプレート126 の連結位置への保持が復帰される。
【0050】 一方、テープ40及び42の上方移動に伴い、ロストモーシヨンピース126 がその突出部116に当接すると、ロストモーシヨンレバー110が図4で矢印 Dの反時計回り方向へ回転する。これにより、ロストモーシヨンレバー110の 延長部118を介してポール76が図4で矢印Eの時計回り方向へ回転し、ポー ル76の爪部82がスライダ24の凹部84から抜け出す。そして、スライダ2 4の上方への移動が可能となり、テープ40及びテープ42の移動に伴ってスラ イダ24がガイドレール18に沿って順次車両前方側へ移動する。また、スライ ダ24の移動と同時に後端リミツトスイツチ112がオフ状態となる。
【0051】 スライダ24の移動が進行し、ガイドレール18の車両前方側端部に達すると 、前端リミツトスイツチ124が再びオン状態となってモータ46が停止する。 これにより、ウエビング28とシートとの間に広い空間が生じて乗員はシートか ら容易に離れることができる。
【0052】 このように、スライダ24がガイドレール18の車両後方側端部に達しウエビ ング装着状態となると、テープ40とテープ42との連結が自動的に解除される ため、軽い操作力でウエビング装着高さの調節を行なうことができる。
【0053】 また、ロックプレート126の連結位置において、スライドピース144の係 合突出部152の後面153とロックプレート126の対応係合突出部154の 前面155との係合が解除され、及び、その係合が復帰して、ロックプレート1 26の連結位置への保持の解除及び、保持の復帰が行われるので、テープ40と テープ42との連結及び分離を行う際、ロックレバー126を連結位置に保持す る保持力に抗することなく連結位置と分離位置との間でロックプレート126が 円滑に移動でき、テープ40の開口138に過大の負荷が掛からない。また、構 成部品間に、製作精度上等の理由から、がたつきがあっても、ロックプレート1 26が一度、分離位置に移動した後は、スライドピース144の係合突出部15 2の下面157とロックプレート126の対応係合突出部154の上面159と の係合により、圧縮コイルばね160が圧縮状態に維持されているので、例えば 、そのがたつきに基づきストッパ162とスライドピース144間に相対移動が 起きても、圧縮コイルばね160の付勢力が影響を受けず、ロックプレート12 6が、分離位置に確実に維持され、長尺体の変形、破損が防止され、耐久性が向 上する。また、テープ40とテープ42との分離の際、ロックプレート126の 回転移動がテープ40の移動によらないで圧縮コイルばね160の付勢力に基づ き瞬時になされるので、開口138に対して横方向の負荷を掛けない状態で開口 138から爪部136が抜け出ることができる。一方、テープ40とテープ42 との連結の際、ロックプレート126の分離位置から連結位置への移動は、圧縮 コイルばね160の付勢力に抗して行うことになるが、このロックプレート12 6の分離位置から連結位置への移動を、テープ40の上端面が最上方の爪部13 6の下面に当接してそれを押し上げ、開口138には爪部126が非接触の状態 で入り込むように行うことにより、テープ40の移動方向に対して横方向に作用 する負荷を、一層、抑制できる。この場合、圧縮コイルばね160の付勢力は、 連結位置にロックプレート126を保持するような大きな力を要しないので、テ ープ40に掛かる負荷は極めて小さくて済む。
【0054】 なお、本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、種々変更可能である 。例えば、上記実施例では、付勢手段を圧縮コイルばね160で構成し、スライ ドピース144の係合突出部152の後面153とロックプレート126の対応 係合突出部154の前面155との係合を解除し、また係合を復帰させるのに従 いロックプレート126とスライドピース144とを相対的に移動させることに より圧縮コイルばね160の付勢力を次第に増大させ、また減少させるようにし ているが、一定の付勢力で常時、ロックプレート126を分離位置に付勢するよ うに構成してもよく、要は、連結位置において、ロックプレート126の連結位 置への保持の解除及び保持の復帰ができればよいものである。
【0055】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係るオートマチツクシートベルト装置は、スライ ダ保持部材によるスライダの保持位置を変更する場合には連結部材による第1の 長尺体と第2の長尺体との連結が解除されるため、スライダ保持部材を移動させ る際の操作力が低減され、ウエビング装着高さの調節を容易に行なうことができ ると共に、連結位置保持部材による連結部材の連結位置への保持の解除及び保持 の復帰が連結部材の連結位置において行われるので、連結部材による第1の長尺 体と第2の長尺体との分離及び連結を行う際、連結位置保持手段による保持力に 抗することなく連結位置と分離位置との間で連結部材を円滑に移動することがで き、長尺体に過大の負荷が掛かるようなことがなく、長尺体の変形、破損が防止 され、耐久性が向上するという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るオートマチツクシートベルト装置
の拡大要部縦断面図である。
【図2】オートマチツクシートベルト装置の全体構成図
である。
【図3】オートマチツクシートベルト装置の要部分解斜
視図である。
【図4】オートマチツクシートベルト装置の要部縦断面
図である。
【図5】ノブの周辺部品の断面図である。
【図6】図1の6−6線断面図である。
【図7】図1の7−7線断面図である。
【図8】図1において、連結部材の分離位置を示す拡大
要部縦断面図である。
【符号の説明】
12 オートマチツクシートベルト装置 18 ガイドレール 24 スライダ 28 ウエビング 40 テープ(第1の長尺体) 42 テープ(第2の長尺体) 46 モータ(駆動装置) 62 可動プレート(スライダ保持部材) 94 ロックピン(保持位置変更手段) 126 ロックプレート(連結部材) 144 スライドピース(連結位置保持部材) 160 圧縮コイルばね(付勢手段) 162 ストッパ(作動手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内に配置されたガイドレールと、乗
    員拘束用のウエビングが取り付けられると共に前記ガイ
    ドレールに案内されてウエビング装着解除位置からウエ
    ビング装着位置まで移動可能なスライダと、ウエビング
    装着位置においてスライダと係脱自在に係合してスライ
    ダを車体に保持するスライダ保持部材と、前記スライダ
    とスライダ保持部材とが係合した状態で車体に対するス
    ライダの保持位置を変更可能な保持位置変更手段と、駆
    動源に連結された第1の長尺体と、前記スライダに連結
    されると共に第1の長尺体を介して駆動力を受けて前記
    スライダを前記ガイドレールに沿って移動させる第2の
    長尺体と、前記第1の長尺体と第2の長尺体との間に配
    置されると共にスライダのスライダ保持部材との非係合
    時に第1の長尺体と第2の長尺体とを連結して駆動源の
    駆動力を第1の長尺体から第2の長尺体へ伝達する連結
    位置とスライダのスライダ保持部材との係合時に第1の
    長尺体と第2の長尺体とを分離する分離位置との間で移
    動可能な連結部材と、該連結部材を連結位置に保持する
    保持位置と連結部材の分離位置への移動を許容する許容
    位置間を移動可能な連結位置保持部材と、前記連結部材
    を分離位置へ付勢すると共に連結位置保持部材を保持位
    置へ付勢する付勢手段と、前記スライダのスライダ保持
    部材との係合位置への移動に伴い連結位置保持部材を付
    勢手段に抗して許容位置に移動させる作動手段と、を備
    えたオートマチツクシートベルト装置。
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