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JPH05123701A - プレスによるスラブの幅成形方法及び装置 - Google Patents

プレスによるスラブの幅成形方法及び装置

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Publication number
JPH05123701A
JPH05123701A JP31743591A JP31743591A JPH05123701A JP H05123701 A JPH05123701 A JP H05123701A JP 31743591 A JP31743591 A JP 31743591A JP 31743591 A JP31743591 A JP 31743591A JP H05123701 A JPH05123701 A JP H05123701A
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JP
Japan
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slab
width
press
speed
forming
Prior art date
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JP31743591A
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JP3178544B2 (ja
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Nobuhiro Tazoe
信広 田添
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走間幅プレスでスラブの送り方向に圧縮応力
を加えながら幅成形し、スラブ内部のザクなどを圧着し
て品質の向上を図ること。 【構成】 スラブSを連続的に送るスラブ送り装置17
と、連続的に送られるスラブSを金型11間で圧下して
幅成形を行う金型移動機構16とにそれぞれスラブSの
送り速度Vs と金型11のスラブ送り方向Lの移動速度
成分Vaとを調整する速度調整機構19を設ける。そし
て、連続的に送られるスラブSの送り速度Vs を金型1
1の送り方向Lの移動速度Va より大きくして金型11
間に押し込むようにして幅成形を行ない、スラブSの幅
方向中央部の送り方向Lに圧縮応力を発生させ、スラブ
Sの内部のザクなどを圧着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プレスによるスラブ
の幅成形方法及び装置の改良に関し、連続的に送られる
スラブの送り速度と走間幅プレスの金型の移動速度を変
えて、スラブの送り方向に圧縮応力を加えながら幅成形
するようにしてスラブの内部のザクなどを圧着して品質
の向上を図るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】スラブの連続鋳造化の普及とこれにとも
なうスラブ幅種類の細分化による歩留り低下を改善する
ため、スラブ幅の強圧下が必要となり、サイジングミル
によるリバース幅圧延が行われるようになった。このリ
バース幅圧延では、リバースパス回数が増えるほどスラ
ブの先後端にフィッシュテールなどのクロップ部が形成
され、歩留りの低下をもたらすことがある。
【0003】そこで、サイジングミルに変え、プレス装
置を用いてスラブの幅成形を行うことが提案されてお
り、スラブをプレス金型部分に間欠的に送り、プレスの
際には、スラブを停止させた状態とするスタート−スト
ップ形式の幅成形プレス装置やスラブを連続的に送りな
がらプレス金型もスラブの送り速度に合わせて移動しな
がらプレスする走間式の幅成形プレス装置が開発されて
いる。たとえば、走間式の幅成形プレス装置では、図4
に原理を示すように、スラブSの幅方向両側に一対の金
型1,1を配置し、スラブSの送り方向Lの速度Vsに
同期させて金型1,1の移動速度の送り方向Lの成分V
a をVa =Vs として送り方向Lの下流に向けて移動し
つつ金型1,1を相互に接近させて強幅圧下を行うよう
にしている。
【0004】このような走間式の幅成形プレス装置によ
れば、サイジングミルに比べて大きな幅圧下量を得るこ
とができるとともに、スタート−ストップ式の幅成形プ
レス装置に比べてテーブルローラと金型1,1自体でス
ラブSを送ることができるので、スラブの急加減速を行
う送り装置の必要がなく、スラブの送り装置との接触に
よる温度低下などの問題がないなどの特長がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなサイジング
ミルまたは走間式の幅成形プレス装置によれば、スラブ
を幅方向に強圧下することから、連続鋳造においてスラ
ブに発生するザクなどの内部欠陥を圧着して品質の向上
にも寄与すると考えられていた。ところが、サイジング
ローラでの幅圧下では、スラブの幅方向中央部に送り方
向に圧縮応力が発生せずに、むしろ引張応力が発生して
おり、ザクの圧着は不可能であった。一方、走間式の幅
成形プレスによれば、サイジングミルに比べて幅圧下量
が大きいことからスラブの幅方向中央部の送り方向に発
生する引張応力は各段に小さくなるものの、幅成形プレ
スによっても圧縮応力による完全なるザクの圧着は不可
能であった。
【0006】この発明は、かかる従来技術の問題点に鑑
みてなされたもので、走間幅プレスで、スラブの送り方
向に圧縮応力を加えながら幅成形するようにしてスラブ
の内部のザクなどを圧着して品質の向上を図ることがで
きるプレスによるスラブの幅成形方法及び装置を提供し
ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来技術が有する課
題を解決するため、この発明のプレスによるスラブの幅
成形方法は、スラブを連続的に送りながらプレスの金型
で幅成形を行なうに際し、前記スラブの送り速度を前記
金型のスラブ送り方向の移動速度成分より大きくしてス
ラブの送り方向に圧縮応力を加えて幅成形することを特
徴とするものである。
【0008】また、この発明のプレスによるスラブの幅
成形装置は、スラブを連続的に送るスラブ送り装置と、
連続的に送られるスラブを金型間で圧下して幅成形を行
う金型移動機構と、前記スラブ送り装置によるスラブの
送り速度と前記金型移動機構の金型のスラブ送り方向の
移動速度成分とを調整する速度調整機構とからなること
を特徴とするものである。
【0009】
【作用】このプレスによるスラブの幅成形方法によれ
ば、連続的に送られるスラブの送り速度と走間幅プレス
の金型の移動速度を変えて、スラブの送り速度の方を大
きくして金型間に押し込むようにして幅成形を行なうよ
うにしており、スラブの幅方向中央部の送り方向に圧縮
応力を発生させ、スラブの内部のザクなどを圧着して品
質の向上を図るようにしている。
【0010】また、このプレスによるスラブの幅成形装
置によれば、スラブを連続的に送るスラブ送り装置と、
連続的に送られるスラブを金型間で圧下して幅成形を行
う走間幅プレスの金型移動機構とにそれぞれスラブの送
り速度と金型のスラブ送り方向の移動速度成分とを調整
する速度調整機構を設けるようにしており、連続的に送
られるスラブの送り速度と走間幅プレスの金型の移動速
度を変えて、スラブの送り速度の方を大きくして金型間
に押し込むようにして幅成形を行ない、スラブの幅方向
中央部の送り方向に圧縮応力を発生させ、スラブの内部
のザクなどを圧着して品質の向上を図るようにしてい
る。
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照しな
がら詳細に説明する。図1はこの発明のプレスによるス
ラブの幅成形装置の一実施例にかかる概略斜視図であ
り、図2はこの発明のプレスによるスラブの幅成形方法
にかかる原理説明図である。このプレスによるスラブの
幅成形装置10では、スラブSの幅方向両側に対向して
1対の金型11が設置され、それぞれの金型11が幅調
整機構12を構成するシリンダロッド13の先端部に取
付けられている。このシリンダロッド13はシリンダ1
4にウォーム機構を介して往復移動可能に装着されてお
り、外部からウォームを回転することで金型11の幅調
整ができるようになっている。
【0012】また、幅調整機構12のシリンダ14の端
部には、メインクランク機構15が連結されてスラブS
の幅方向にそれぞれの金型11を押出すようにして圧下
力を付与することができるようになっている。さらに、
シリンダ14の側部には、金型11をスラブSの送り方
向Lに往復移動させてスラブSを連続的に送りながら走
間で幅プレスができるように金型移動機構16が連結さ
れており、クランク機構で往復駆動するようになってい
る。
【0013】また、これらスラブの幅成形装置10のス
ラブSの送り方向Lの下側には、スラブSを送るスラブ
送り装置17としてテーブルローラ18が多数配置さ
れ、図示しない駆動装置で駆動されるようになってい
る。
【0014】そして、金型11を送り方向Lに往復移動
する金型移動機構16とスラブSを送るスラブ送り装置
17に速度調整機構19が接続され、駆動用モータの回
転速度などを制御してスラブSの送り速度Vs と金型1
1の送り方向Lの移動速度成分Va を調整できるように
してある。
【0015】このように構成したプレスによるスラブの
幅成形装置10によるスラブSの幅圧下プレスは、次の
ようにして行われる。まず、幅調整機構12によって外
部からウォームを回転して1対の金型11の幅を調整し
て圧下量を設定する。この後、スラブSをスラブ送り装
置17によって送りながら、金型11をメインクランク
機構15でスラブSの幅方向に往復駆動させると同時
に、金型移動機構16によって金型11をスラブSの送
り方向Lにも往復駆動し、金型11を楕円に沿って動か
すようにしてスラブSを連続的に送りながら幅圧下プレ
スを行なう。
【0016】この走間幅プレスに際して、金型移動機構
16の駆動用モータとスラブ送り装置17のテーブルロ
ーラ18の駆動用モータを速度調整機構19によって調
整し、スラブSの送り速度Vs を金型11のスラブSの
送り方向の速度成分Va より大きくして金型11間にス
ラブSを押し込むようにして幅プレスを行う。すると、
スラブSの幅方向中央部には、図2に示すように、スラ
ブSの幅方向に圧縮応力σy が作用するとともに、送り
方向Lにも圧縮応力σx が作用し、スラブSの中央部に
連続鋳造によって生じたザクなどの内部欠陥が圧着され
る。
【0017】なお、スラブSの送り速度Vs と金型11
のスラブの送り方向の速度成分Vaの調整によりスラブ
Sの送り速度Vs を大きくする(Vs >Va )が、この
場合の速度調整機構19による速度の調整は、金型移動
機構16だけの調整によって行ったり、スラブ送り装置
17だけの調整で行ったり、両方を調整して行うなど適
宜決定すれば良い。
【0018】このようなスラブSの送り速度Vs を金型
11の送り方向の速度成分Va より大きくしてスラブS
の幅方向中央部に送り方向Lの圧縮応力σx を発生させ
るが、スラブSの送り速度Vs と金型11の送り方向の
速度成分Va の比(Va /Vs )とスラブSの板幅Ws
と幅圧下量ΔWの値によって引張応力となるか圧縮応力
となるかが変わる。たとえば、幅圧下量ΔWを300mm
に一定にしてスラブSの幅Ws を1000m の場合と2
000m の場合について、速度比Va /Vs と発生応力
の関係を求めると、図3に示すような関係が得られる。
これから分かるように、スラブSの幅Ws が1000m
の場合には、スラブSの送り速度Vs と金型11の送り
方向の速度成分Va の比Va /Vs が約0.8以下にな
ると圧縮応力σx が生じ、スラブSの幅Ws が2000
m の場合には、Va /Vs が約0.6以下で圧縮応力σ
x が生じ、スラブSの幅Ws が大きくなると、スラブS
の送り速度Vs と金型11の送り方向の速度成分Va と
の差をより大きくし、スラブSをより強く金型11に押
し込むようにしないと圧縮応力が生じない。
【0019】このようにしてスラブSの幅方向中央部に
送り方向Lの圧縮応力σx を生じさせて幅成形すること
ができるので、スラブSの中央部に連続鋳造によって生
じたザクなどの内部欠陥が圧着され、内部品質を向上す
ることができる。
【0020】なお、上記実施例では、スラブを送るスラ
ブ送り装置としてテーブルローラを用いる場合で説明し
たが、これに限らず、ピンチローラなど他の機構で構成
するようにしても良い。また、スラブの送り速度や金型
の移動速度を調整する速度調整機構は、駆動用モータの
回転数を変える場合に限らず、他の速度調整機構を用い
るようにしても良い。さらに、この発明の要旨を逸脱し
ない範囲で各構成要素を変更しても良いことは言うまで
もない。
【0021】
【発明の効果】以上、一実施例とともに具体的に説明し
たようにこの発明のプレスによるスラブの幅成形方法に
よれば、連続的に送られるスラブの送り速度と走間幅プ
レスの金型の移動速度を変えて、スラブの送り速度の方
を大きくして金型間に押し込むようにして幅成形を行な
うようにしたので、スラブの幅方向中央部の送り方向に
圧縮応力を発生させ、スラブの内部のザクなどを圧着し
て内部品質の向上を図ることができる。
【0022】また、この発明のプレスによるスラブの幅
成形装置によれば、スラブを連続的に送るスラブ送り装
置と、連続的に送られるスラブを金型間で圧下して幅成
形を行う金型移動機構とにそれぞれスラブの送り速度と
金型のスラブ送り方向の移動速度成分とを調整する速度
調整機構とを設けるようにしたので、連続的に送られる
スラブの送り速度と走間幅プレスの金型の移動速度を変
えて、スラブの送り速度の方を大きくして金型間に押し
込むようにして幅成形を行なうことができる。
【0023】これにより、スラブの幅方向中央部の送り
方向に圧縮応力を発生させ、スラブの内部のザクなどを
圧着して内部品質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のプレスによるスラブの幅成形装置の
一実施例にかかる概略斜視図である。
【図2】この発明のプレスによるスラブの幅成形方法に
かかる原理説明図である。
【図3】スラブの送り速度Vs と金型の送り方向の速度
成分Va の比(Va /Vs )とスラブの幅方向中央部の
送り方向に発生する応力の関係を示す説明図である。
【図4】従来のプレスによる幅成形の説明図である。
【符号の説明】
L 送り方向 S スラブ Vs スラブの送り速度 Va 金型のスラブ送り方向の速度成分 10 プレスにおけるスラブの幅成形装置 11 金型 12 幅調整機構 15 メインクランク機構 16 金型移動機構 17 スラブ送り装置 18 テーブルローラ 19 速度調整機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラブを連続的に送りながらプレスの金
    型で幅成形を行なうに際し、前記スラブの送り速度を前
    記金型のスラブ送り方向の移動速度成分より大きくして
    スラブの送り方向に圧縮応力を加えて幅成形することを
    特徴とするプレスによるスラブの幅成形方法。
  2. 【請求項2】 スラブを連続的に送るスラブ送り装置
    と、連続的に送られるスラブを金型間で圧下して幅成形
    を行う金型移動機構と、前記スラブ送り装置によるスラ
    ブの送り速度と前記金型移動機構の金型のスラブ送り方
    向の移動速度成分とを調整する速度調整機構とからなる
    ことを特徴とするプレスによるスラブの幅成形装置。
JP31743591A 1991-11-05 1991-11-05 プレスによるスラブの幅成形方法及び装置 Expired - Lifetime JP3178544B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6389871B1 (en) 1999-05-10 2002-05-21 Hitachi, Ltd. Slab sizing press and sizing press load transmission method
DE19837632C2 (de) * 1997-08-20 2003-10-09 Hitachi Ltd Stauchpresse
JP2008254034A (ja) * 2007-04-05 2008-10-23 Nippon Steel Corp 金属スラブの幅圧下方法
EP2478978A1 (de) 2011-01-21 2012-07-25 Siemens VAI Metals Technologies GmbH Stauchpresse und Stauchverfahren

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