JPH05129138A - 複合磁心 - Google Patents
複合磁心Info
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- JPH05129138A JPH05129138A JP28612391A JP28612391A JPH05129138A JP H05129138 A JPH05129138 A JP H05129138A JP 28612391 A JP28612391 A JP 28612391A JP 28612391 A JP28612391 A JP 28612391A JP H05129138 A JPH05129138 A JP H05129138A
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- magnetic
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明の目的は、長尺で略円形断面を有し、高
周波数領域においても透磁率などの磁気的特性が優れ、
かつ巻線性が優れ信頼性が高く、さらに容易に製造する
ことが可能な複合磁心を提供することにある。 【構成】本発明に係る複合磁心は、外周に巻線11を巻
回してコイルを形成するための複合磁心13であり、こ
の複合磁心13は磁性材料で形成した板状の積層磁心要
素7を多層に積層した積層磁心2の外周の各側面に、軟
磁性粉と絶縁体とから成る圧粉磁心片9aを装着して形
成され、上記巻線11と接する各圧粉磁心片9aの断面
外周部を滑かな曲面状に形成するとともに、各圧粉磁心
片9aのエッジ先端部12と、巻回する巻線11との間
に所定の間隙Gを設けて構成される。
周波数領域においても透磁率などの磁気的特性が優れ、
かつ巻線性が優れ信頼性が高く、さらに容易に製造する
ことが可能な複合磁心を提供することにある。 【構成】本発明に係る複合磁心は、外周に巻線11を巻
回してコイルを形成するための複合磁心13であり、こ
の複合磁心13は磁性材料で形成した板状の積層磁心要
素7を多層に積層した積層磁心2の外周の各側面に、軟
磁性粉と絶縁体とから成る圧粉磁心片9aを装着して形
成され、上記巻線11と接する各圧粉磁心片9aの断面
外周部を滑かな曲面状に形成するとともに、各圧粉磁心
片9aのエッジ先端部12と、巻回する巻線11との間
に所定の間隙Gを設けて構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複合磁心に係り、特に広
い周波数範囲において、透磁率などの磁気特性が優れ、
かつ巻線性が優れ信頼性が高く、容易に製造することが
可能な複合磁心に関する。
い周波数範囲において、透磁率などの磁気特性が優れ、
かつ巻線性が優れ信頼性が高く、容易に製造することが
可能な複合磁心に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばトランスや自動車のエンジン点火
装置のイグニッションコイルなどに使用される比較的長
尺な磁心として、従来、図3に示すように帯板状の電磁
鋼板要素1を多層に積層した積層磁心2が用いられてき
た。ところで、イグニッションコイルでは高周波励磁が
必要とされるが、従来の電磁鋼板製の磁心は周波数特性
が劣るために、以下に示すような問題があった。
装置のイグニッションコイルなどに使用される比較的長
尺な磁心として、従来、図3に示すように帯板状の電磁
鋼板要素1を多層に積層した積層磁心2が用いられてき
た。ところで、イグニッションコイルでは高周波励磁が
必要とされるが、従来の電磁鋼板製の磁心は周波数特性
が劣るために、以下に示すような問題があった。
【0003】すなわち、イグニッションコイルに数KH
z以上の高周波励磁を行なうと、渦電流損失の増大によ
って、磁化特性が低下してしまう。これによって、イグ
ニッションコイルの二次電圧が低下し、ミススパークが
発生し易いという問題が生じている。
z以上の高周波励磁を行なうと、渦電流損失の増大によ
って、磁化特性が低下してしまう。これによって、イグ
ニッションコイルの二次電圧が低下し、ミススパークが
発生し易いという問題が生じている。
【0004】また、電磁鋼板の積層体で積層磁心2を形
成する場合には、矩形の電磁鋼板要素1を積層する構造
であるため、断面が円形状の磁心を形成することが実質
的に困難であり、通常、角形断面を有するものが使用さ
れている。そのため角形の積層磁心2に巻線を巻回して
イグニッションコイルを形成する際に、積層磁心2の稜
線部(角部)3に巻線が当接して、切断し易く、また使
用時において巻線のエナメル被覆が剥離し易くなるなど
巻線性が極めて低く、コイルの信頼性が低い欠点があ
る。
成する場合には、矩形の電磁鋼板要素1を積層する構造
であるため、断面が円形状の磁心を形成することが実質
的に困難であり、通常、角形断面を有するものが使用さ
れている。そのため角形の積層磁心2に巻線を巻回して
イグニッションコイルを形成する際に、積層磁心2の稜
線部(角部)3に巻線が当接して、切断し易く、また使
用時において巻線のエナメル被覆が剥離し易くなるなど
巻線性が極めて低く、コイルの信頼性が低い欠点があ
る。
【0005】またエナメル被覆の剥離を防止するために
磁心周囲に予め絶縁紙を巻き付けて稜線部の影響を低減
する構造も採用されていたが、加工工数が増加してコイ
ルの製造コストが上昇してしまう欠点があった。
磁心周囲に予め絶縁紙を巻き付けて稜線部の影響を低減
する構造も採用されていたが、加工工数が増加してコイ
ルの製造コストが上昇してしまう欠点があった。
【0006】また断面が矩形の積層磁心を円筒状の収納
容器内に収納してイグニッションコイル等に形成する方
法もあるが、この場合は、容器と積層磁心との間のデッ
ドスペースが大きく、磁心自体の占積率を大きくとるこ
とが困難である。そのため、製品となるコイル全体の容
積が増大して、配置スペースの利用効率が大幅に低下し
て機器内への配置設計が困難となってしまう欠点があ
る。
容器内に収納してイグニッションコイル等に形成する方
法もあるが、この場合は、容器と積層磁心との間のデッ
ドスペースが大きく、磁心自体の占積率を大きくとるこ
とが困難である。そのため、製品となるコイル全体の容
積が増大して、配置スペースの利用効率が大幅に低下し
て機器内への配置設計が困難となってしまう欠点があ
る。
【0007】そこで、図4に示すように円柱形状に形成
して巻線性を向上させることが容易であり、かつ占積率
を大きく設定することが可能な圧粉磁心4が、近年多用
化されている。このような圧粉磁心4は、一般に軟磁性
粉5と絶縁性を有するバインダ6との混合体をプレス成
形することによって製造される。
して巻線性を向上させることが容易であり、かつ占積率
を大きく設定することが可能な圧粉磁心4が、近年多用
化されている。このような圧粉磁心4は、一般に軟磁性
粉5と絶縁性を有するバインダ6との混合体をプレス成
形することによって製造される。
【0008】このようにして製造された圧粉磁心4は占
積率を大きく設定することが可能であるため、磁心内蔵
機器を比較的に小形に形成することができる上に、高周
波領域においても渦電流損失が小さい軟磁性粉5を使用
しているため、周波数特性が良好となる。
積率を大きく設定することが可能であるため、磁心内蔵
機器を比較的に小形に形成することができる上に、高周
波領域においても渦電流損失が小さい軟磁性粉5を使用
しているため、周波数特性が良好となる。
【0009】すなわち、このような圧粉磁心4は、絶縁
性を有するエポキシ樹脂等のバインダで粒状の磁性材料
粉を相互に結合して形成されており、各バインダ部が電
気的絶縁層となるため、周波数の高低によって透磁率が
大きな変化を受けることは少ない。
性を有するエポキシ樹脂等のバインダで粒状の磁性材料
粉を相互に結合して形成されており、各バインダ部が電
気的絶縁層となるため、周波数の高低によって透磁率が
大きな変化を受けることは少ない。
【0010】また角形断面を有する積層磁心2と異な
り、先鋭化した稜線3が形成されることがないため、巻
線性が優れ、信頼性が高いコイルを形成することが可能
となる。
り、先鋭化した稜線3が形成されることがないため、巻
線性が優れ、信頼性が高いコイルを形成することが可能
となる。
【0011】しかしながら、概して透磁率は小さく、特
に50Hz〜20KHz程度の周波数領域で使用される
磁心としては、従来材の電磁鋼板を積層して形成した磁
心と比較して、磁気特性が劣る欠点があった。
に50Hz〜20KHz程度の周波数領域で使用される
磁心としては、従来材の電磁鋼板を積層して形成した磁
心と比較して、磁気特性が劣る欠点があった。
【0012】近年、高周波数領域で使用される電気機器
の小型化が望まれており、より鉄損を低減して動作磁束
密度の増大を図ることが要請されている。
の小型化が望まれており、より鉄損を低減して動作磁束
密度の増大を図ることが要請されている。
【0013】上記要請に対応するため本発明者らは鋭意
研究を重ねた結果、図5に示すように、矩形の積層磁心
2の外周に、中空円筒状の圧粉磁心4aを配設した複合
磁心10を開発し、特願平2−299012として出願
した。
研究を重ねた結果、図5に示すように、矩形の積層磁心
2の外周に、中空円筒状の圧粉磁心4aを配設した複合
磁心10を開発し、特願平2−299012として出願
した。
【0014】上記複合磁心10は、電磁鋼板等で形成し
た複数の積層体要素7を多層に積層して積層磁心2を形
成しておく一方、軟磁性粉と樹脂バインダとの混合物を
金型成形機に充填して加圧成形することにより、積層磁
心2の断面とほぼ同一の断面を有する挿通孔8を備えた
圧粉磁心要素9を調製し、上記積層磁心2の外周部軸方
向に所要数の圧粉磁心要素9を嵌装して形成される。
た複数の積層体要素7を多層に積層して積層磁心2を形
成しておく一方、軟磁性粉と樹脂バインダとの混合物を
金型成形機に充填して加圧成形することにより、積層磁
心2の断面とほぼ同一の断面を有する挿通孔8を備えた
圧粉磁心要素9を調製し、上記積層磁心2の外周部軸方
向に所要数の圧粉磁心要素9を嵌装して形成される。
【0015】この複合磁心10によれば積層磁心2に加
えて、高周波領域においても磁気特性の低下が少ない圧
粉磁心4aを複合化して形成しているため、磁気特性が
優れた磁心を得ることができる。
えて、高周波領域においても磁気特性の低下が少ない圧
粉磁心4aを複合化して形成しているため、磁気特性が
優れた磁心を得ることができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示す複合磁心10によれば、圧粉磁心4aの軸方向中心
に挿通孔8を形成する必要があるため、金型成形機を使
用して圧粉磁心の半径方向に圧縮力を作用させて圧粉磁
心を形成することは不可能であり、原料混合体を軸方向
に圧縮して成形しなければならない。ところが、軸方向
の長さが100mm程度の長い圧粉磁心を、1回の加圧成
形操作によって均一に形成することは困難であるため、
実際は、図5に示すように、軸方向に4等分した短い圧
粉磁心要素9を形成し、これらの複数の圧粉磁心要素9
を積層磁心2の外周軸方向に配列して複合磁心10を形
成していた。
示す複合磁心10によれば、圧粉磁心4aの軸方向中心
に挿通孔8を形成する必要があるため、金型成形機を使
用して圧粉磁心の半径方向に圧縮力を作用させて圧粉磁
心を形成することは不可能であり、原料混合体を軸方向
に圧縮して成形しなければならない。ところが、軸方向
の長さが100mm程度の長い圧粉磁心を、1回の加圧成
形操作によって均一に形成することは困難であるため、
実際は、図5に示すように、軸方向に4等分した短い圧
粉磁心要素9を形成し、これらの複数の圧粉磁心要素9
を積層磁心2の外周軸方向に配列して複合磁心10を形
成していた。
【0017】そのため、隣接する各圧粉磁心要素9,9
の境界部において磁気的ギャップが形成される結果、磁
気特性が低下してしまう問題点があった。
の境界部において磁気的ギャップが形成される結果、磁
気特性が低下してしまう問題点があった。
【0018】本発明は上記の問題点を解決するためにさ
なれたものであり、長尺で略円形断面を有し、高周波数
領域においても透磁率などの磁気的特性が優れ、かつ巻
線性が優れ信頼性が高く、さらに容易に製造することが
可能な複合磁心を提供することを目的とする。
なれたものであり、長尺で略円形断面を有し、高周波数
領域においても透磁率などの磁気的特性が優れ、かつ巻
線性が優れ信頼性が高く、さらに容易に製造することが
可能な複合磁心を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明に係る複合磁心は、外周に巻線を巻回してコイル
を形成するための複合磁心であり、この複合磁心は磁性
材料で形成した板状の積層磁心要素を多層に積層した積
層磁心の外周の各側面に、軟磁性粉と絶縁体とから成る
圧粉磁心片を装着して形成され、上記巻線と接する各圧
粉磁心片の断面外周部を滑かな曲面状に形成するととも
に、各圧粉磁心片のエッジ先端部と、巻回する巻線との
間に所定の間隙を設けて形成したことを特徴とする。
本発明に係る複合磁心は、外周に巻線を巻回してコイル
を形成するための複合磁心であり、この複合磁心は磁性
材料で形成した板状の積層磁心要素を多層に積層した積
層磁心の外周の各側面に、軟磁性粉と絶縁体とから成る
圧粉磁心片を装着して形成され、上記巻線と接する各圧
粉磁心片の断面外周部を滑かな曲面状に形成するととも
に、各圧粉磁心片のエッジ先端部と、巻回する巻線との
間に所定の間隙を設けて形成したことを特徴とする。
【0020】とする。
【0021】本発明の対象となる複合磁心の積層磁心を
構成する磁性材料としては、重量%でSiを0.5〜7
%含有するけい素鋼板、Niを20〜90%含有するF
e−Ni系合金板(パーマロイ)、Fe基アモルファス
合金板、Co基アモルファス合金板など、透磁率を主要
特性とする軟磁気特性が優れた材料が使用される。
構成する磁性材料としては、重量%でSiを0.5〜7
%含有するけい素鋼板、Niを20〜90%含有するF
e−Ni系合金板(パーマロイ)、Fe基アモルファス
合金板、Co基アモルファス合金板など、透磁率を主要
特性とする軟磁気特性が優れた材料が使用される。
【0022】上記積層磁心は、上記の磁性材料を打抜い
て形成した多数の帯状の積層体要素を接着剤を介して多
層に積層して一体化したり、積層した状態でレ―ザ溶接
等によって一体化して形成される。
て形成した多数の帯状の積層体要素を接着剤を介して多
層に積層して一体化したり、積層した状態でレ―ザ溶接
等によって一体化して形成される。
【0023】また本発明において圧粉磁心を形成するた
めに使用される軟磁性粉としては、アトマイズ法や電解
法によって調製された汎用の粉体が使用される。
めに使用される軟磁性粉としては、アトマイズ法や電解
法によって調製された汎用の粉体が使用される。
【0024】なお、上記軟磁性粉において、O,S等の
通常のFe系合金に含まれているような不可避的な不純
物を微量含んでいても、本発明の効果を損うものではな
い。
通常のFe系合金に含まれているような不可避的な不純
物を微量含んでいても、本発明の効果を損うものではな
い。
【0025】ここで本発明に使用される圧粉磁心は、前
記のように調製された、保磁力が小さい軟磁性粉と、絶
縁材である有機系バインダとを均一に混合し、得られた
混合体を金型プレス等により圧縮成形したものである。
記のように調製された、保磁力が小さい軟磁性粉と、絶
縁材である有機系バインダとを均一に混合し、得られた
混合体を金型プレス等により圧縮成形したものである。
【0026】バインダとしては電気的な絶縁性を有し、
軟磁性粉相互を強固に結合するものであればよく、例え
ばエポキシ樹脂粉末が好適である。バインダの添加量は
軟磁性粉重量に対して0.2〜2重量%に設定される。
軟磁性粉相互を強固に結合するものであればよく、例え
ばエポキシ樹脂粉末が好適である。バインダの添加量は
軟磁性粉重量に対して0.2〜2重量%に設定される。
【0027】圧縮成形後のキュアリング操作によって添
加されたエポキシ樹脂は硬化し、軟磁性粉は固形状に接
合される。
加されたエポキシ樹脂は硬化し、軟磁性粉は固形状に接
合される。
【0028】また、圧縮された圧粉磁心の成形密度は7
5%以上とすることが好ましい。
5%以上とすることが好ましい。
【0029】ここで、上記成形密度は、軟磁性粉の固有
密度を基準とし、この密度値に対する実際に成形された
成形体の見掛け上の密度値の比率(密度比)として求め
たものである。
密度を基準とし、この密度値に対する実際に成形された
成形体の見掛け上の密度値の比率(密度比)として求め
たものである。
【0030】この成形密度が75%未満であると、磁気
特性の低下を招いてしまう。
特性の低下を招いてしまう。
【0031】本発明の目的とする特性を有する複合磁心
は、図1に示すように予め電磁鋼板などの磁性材料板を
打抜いて形成した多数の帯状の積層体要素7を接着剤等
を介して多層に積層して一体化した積層磁心2と、積層
磁心2の軸方向全長に相当する長さを有し、断面を山形
に形成した4つの圧粉磁心片9aとから成る。この複合
磁心を使用してコイルを調製する場合は、各圧粉磁心片
9aの外周部に接するように巻線11が巻回される。
は、図1に示すように予め電磁鋼板などの磁性材料板を
打抜いて形成した多数の帯状の積層体要素7を接着剤等
を介して多層に積層して一体化した積層磁心2と、積層
磁心2の軸方向全長に相当する長さを有し、断面を山形
に形成した4つの圧粉磁心片9aとから成る。この複合
磁心を使用してコイルを調製する場合は、各圧粉磁心片
9aの外周部に接するように巻線11が巻回される。
【0032】上記各圧粉磁心片9aは、図2に示すよう
に、積層磁心2aの外周側面に接着剤等によって一体に
装着される。各圧粉磁心片9aの積層磁心2側の装着面
は平面状に形成される一方、巻線11と接する側の面
は、滑かな曲面状に形成される。
に、積層磁心2aの外周側面に接着剤等によって一体に
装着される。各圧粉磁心片9aの積層磁心2側の装着面
は平面状に形成される一方、巻線11と接する側の面
は、滑かな曲面状に形成される。
【0033】また上記圧粉磁心片9aは、図5に示す圧
粉磁心要素9と異なり、内部に中空部を有していないた
め、長尺なものであっても、通常の金型成形機を使用し
て1回の加圧操作によって容易に形成することができ
る。ところで圧粉磁心要素9aの平面部と曲面部とが交
差するエッジ部12は、薄く形成すると、その部分から
割れが発生し易くなる一方、金型成形におけるパンチの
加圧行程の余裕を確保するために、加圧方向にある程度
の厚さを確保する必要がある。ところが、このエッジ部
12の先端が外方に突出すると巻回する巻線11と接触
して、巻線が破断に至るおそれがある。
粉磁心要素9と異なり、内部に中空部を有していないた
め、長尺なものであっても、通常の金型成形機を使用し
て1回の加圧操作によって容易に形成することができ
る。ところで圧粉磁心要素9aの平面部と曲面部とが交
差するエッジ部12は、薄く形成すると、その部分から
割れが発生し易くなる一方、金型成形におけるパンチの
加圧行程の余裕を確保するために、加圧方向にある程度
の厚さを確保する必要がある。ところが、このエッジ部
12の先端が外方に突出すると巻回する巻線11と接触
して、巻線が破断に至るおそれがある。
【0034】そのため、本発明においては、上記エッジ
部12の先端部と巻線11との間に所定の間隙Gを設け
るように各圧粉磁心片9aの形状を設定している。な
お、間隙Gは、磁心の使用条件によっても異なるが、
0.1〜0.5mm程度に設定するとよい。
部12の先端部と巻線11との間に所定の間隙Gを設け
るように各圧粉磁心片9aの形状を設定している。な
お、間隙Gは、磁心の使用条件によっても異なるが、
0.1〜0.5mm程度に設定するとよい。
【0035】すなわち図1に示すように、複合磁心全体
の中心Cから圧粉磁心片9aの外周曲面までの半径をR
とし、中心Cから各エッジ部12の先端までの距離をx
とした場合に、R>xの関係が成り立つように、上記外
周曲面を形成してエッジ部12と巻線11との間に間隙
Gを形成する。したがってエッジ部12と巻線11とは
接触しないため、コイルの信頼性が大幅に向上する。
の中心Cから圧粉磁心片9aの外周曲面までの半径をR
とし、中心Cから各エッジ部12の先端までの距離をx
とした場合に、R>xの関係が成り立つように、上記外
周曲面を形成してエッジ部12と巻線11との間に間隙
Gを形成する。したがってエッジ部12と巻線11とは
接触しないため、コイルの信頼性が大幅に向上する。
【0036】なお圧粉磁心片9aの断面外周形状は真円
に限らず、楕円または、より偏平な長円形でもよく、磁
心の配置スペースや形状などの設計事項に基づいて任意
に設定される。すなわち、巻線性を阻害するような鋭い
エッジ部を形成しないように、曲率が連続的に変化する
ような外周形状であればよい。
に限らず、楕円または、より偏平な長円形でもよく、磁
心の配置スペースや形状などの設計事項に基づいて任意
に設定される。すなわち、巻線性を阻害するような鋭い
エッジ部を形成しないように、曲率が連続的に変化する
ような外周形状であればよい。
【0037】
【作用】上記構成に係る複合磁心によれば、低周波数領
域において優れた磁気特性を発揮する積層磁心と高周波
数領域においても磁気特性の低下が少ない圧粉磁心とを
複合化して形成されているため、単に積層磁心のみで形
成した従来の磁心と比較して透磁率などの磁気特性が優
れた磁心を得ることができる。
域において優れた磁気特性を発揮する積層磁心と高周波
数領域においても磁気特性の低下が少ない圧粉磁心とを
複合化して形成されているため、単に積層磁心のみで形
成した従来の磁心と比較して透磁率などの磁気特性が優
れた磁心を得ることができる。
【0038】すなわち従来の角形断面を有する積層磁心
においては、磁心の周囲に大きなデッドスペースが形成
されており磁気特性が低い上に磁心の配置効率が低い欠
点があったが、本発明によればそのデッドスペースに圧
粉磁心が配置されて磁気特性の向上のために有効に活用
される。そして高周波数領域で低下する積層磁心の磁気
特性を圧粉磁心によって補償することが可能となり、磁
心全体として広い周波数範囲において優れた磁気特性を
発揮することができる。
においては、磁心の周囲に大きなデッドスペースが形成
されており磁気特性が低い上に磁心の配置効率が低い欠
点があったが、本発明によればそのデッドスペースに圧
粉磁心が配置されて磁気特性の向上のために有効に活用
される。そして高周波数領域で低下する積層磁心の磁気
特性を圧粉磁心によって補償することが可能となり、磁
心全体として広い周波数範囲において優れた磁気特性を
発揮することができる。
【0039】特に本発明に係る複合磁心の圧粉磁心片
は、図5に示す圧粉磁心要素と異なり、内部に挿通孔な
どの中空部を形成しないため、通常の金型成形によって
長尺の圧粉磁心片として形成することができる。
は、図5に示す圧粉磁心要素と異なり、内部に挿通孔な
どの中空部を形成しないため、通常の金型成形によって
長尺の圧粉磁心片として形成することができる。
【0040】そのため、磁心の軸方向に磁気的ギャップ
が形成されず、磁気特性が高い磁心を形成することがで
きる。
が形成されず、磁気特性が高い磁心を形成することがで
きる。
【0041】また各圧粉磁心片の断面外周形状を滑かな
曲面状としてさらに各圧粉磁心片のエッジ先端部と、巻
回する巻線との間に所定の間隙を形成しているため、エ
ッジ先端部と巻線との接触による損傷がないため、コイ
ルを形成する際の巻線性が極めて優れており、信頼性が
高いコイルを製造することができる。
曲面状としてさらに各圧粉磁心片のエッジ先端部と、巻
回する巻線との間に所定の間隙を形成しているため、エ
ッジ先端部と巻線との接触による損傷がないため、コイ
ルを形成する際の巻線性が極めて優れており、信頼性が
高いコイルを製造することができる。
【0042】
【実施例】次に本発明の複合磁心について以下の実施例
を参照してより具体的に説明する。
を参照してより具体的に説明する。
【0043】まず、図2に示すように無方向電磁鋼板
(S−14)を打抜いて形成した縦4.9mm、横100
mm、厚さ0.35mmの積層磁心要素7を絶縁層および接
着剤を介して多数積層して4.9mm×4.9mm×100
mmの寸法を有する断面角形の積層磁心2を形成した。一
方、平均粒径が80μmである鉄粉末をアトマイズ法に
より調製し、得られた鉄粉末に平均粒径が50μmのエ
ポキシ樹脂粉末(バインダ)を0.5重量%添加して充
分に混合して均一な混合体を調製した。
(S−14)を打抜いて形成した縦4.9mm、横100
mm、厚さ0.35mmの積層磁心要素7を絶縁層および接
着剤を介して多数積層して4.9mm×4.9mm×100
mmの寸法を有する断面角形の積層磁心2を形成した。一
方、平均粒径が80μmである鉄粉末をアトマイズ法に
より調製し、得られた鉄粉末に平均粒径が50μmのエ
ポキシ樹脂粉末(バインダ)を0.5重量%添加して充
分に混合して均一な混合体を調製した。
【0044】次に得られた混合体を金型成形機の上下パ
ンチ間に充填して加圧成形を行ない、図1に示すよう
に、平面部の幅が4.9mm、長さが100mm、外周曲面
部の半径Rが4mmである圧粉磁心片9aの成形体を多数
形成した。そして加圧成形を行なった後にキュアリング
を行なって添加樹脂バインダを硬化せしめることによっ
て、図1および図2に示すように断面が山形で長さが1
00mmの圧粉磁心片9aを多数製作した。
ンチ間に充填して加圧成形を行ない、図1に示すよう
に、平面部の幅が4.9mm、長さが100mm、外周曲面
部の半径Rが4mmである圧粉磁心片9aの成形体を多数
形成した。そして加圧成形を行なった後にキュアリング
を行なって添加樹脂バインダを硬化せしめることによっ
て、図1および図2に示すように断面が山形で長さが1
00mmの圧粉磁心片9aを多数製作した。
【0045】さらに得られた圧粉磁心片9aを順次積層
磁心2の外周側面に装着し、相互に接着剤にて接合する
ことにより、図1に示すように積層磁心2の外周に、断
面外周が略円形状である圧粉磁心片9aを一体に形成し
外形が8mmである実施例1の複合磁心13を得た。
磁心2の外周側面に装着し、相互に接着剤にて接合する
ことにより、図1に示すように積層磁心2の外周に、断
面外周が略円形状である圧粉磁心片9aを一体に形成し
外形が8mmである実施例1の複合磁心13を得た。
【0046】こうして得られた複合磁心13の圧粉磁心
片9aは、軟磁性合金粉としてのアトマイズ合金粉14
と、絶縁材としてのエポキシ樹脂粉末15とから成る。
そして圧粉磁心片9aの成形密度は88.7%であっ
た。
片9aは、軟磁性合金粉としてのアトマイズ合金粉14
と、絶縁材としてのエポキシ樹脂粉末15とから成る。
そして圧粉磁心片9aの成形密度は88.7%であっ
た。
【0047】一方、比較例1として、図3に示すよう
に、実施例1で使用した積層磁心2と同様に縦4.9m
m、横100mm、厚さ0.35mmの無方向電磁鋼板(S
−14)で形成した多数の電磁鋼板要素1を絶縁層を介
して積層して4.9mm×4.9mm×100mmの寸法を有
する従来の積層磁心2のみから成る磁心を製作した。
に、実施例1で使用した積層磁心2と同様に縦4.9m
m、横100mm、厚さ0.35mmの無方向電磁鋼板(S
−14)で形成した多数の電磁鋼板要素1を絶縁層を介
して積層して4.9mm×4.9mm×100mmの寸法を有
する従来の積層磁心2のみから成る磁心を製作した。
【0048】また比較例2として、実施例1で使用した
圧粉磁心と同一の組成を有する軟磁性粉末とエポキシ樹
脂粉末とを混合し、得られた混合体を加圧成形すること
により、図4に示すように実施例1の複合磁心13と同
一の外径および圧粉磁心片9aと同一の成形密度を有す
る圧粉磁心4のみから成る磁心を調製した。
圧粉磁心と同一の組成を有する軟磁性粉末とエポキシ樹
脂粉末とを混合し、得られた混合体を加圧成形すること
により、図4に示すように実施例1の複合磁心13と同
一の外径および圧粉磁心片9aと同一の成形密度を有す
る圧粉磁心4のみから成る磁心を調製した。
【0049】また比較例3として図5に示すように、実
施例1で使用した積層磁心2の外周軸方向に、実施例1
で調製した圧粉磁心片9aと同一の成形密度を有する4
個の圧粉磁心要素9を直列に配置して複合磁心10を形
成した。
施例1で使用した積層磁心2の外周軸方向に、実施例1
で調製した圧粉磁心片9aと同一の成形密度を有する4
個の圧粉磁心要素9を直列に配置して複合磁心10を形
成した。
【0050】次に実施例1および比較例1〜3で得られ
た磁心の磁気特性の評価試験を行なった。評価試験は棒
状に形成した各磁心の外周に磁化用巻線を所定数巻回し
てコイルを形成し、50Hz,1KHz、10KHzの
各周波数におけるコイルのインダクタンス値の変化を測
定した。
た磁心の磁気特性の評価試験を行なった。評価試験は棒
状に形成した各磁心の外周に磁化用巻線を所定数巻回し
てコイルを形成し、50Hz,1KHz、10KHzの
各周波数におけるコイルのインダクタンス値の変化を測
定した。
【0051】なお比較例1の角形断面を有する積層磁心
2は、内外径がそれぞれ7mm、8mmで厚さが0.5mmの
プラスチック製外管に挿入してコイルを巻いて測定し
た。比較例2の積層磁心2の寸法は、他の実施例1およ
び比較例2と同一の外径を有する上記外管内に挿入し得
る最大寸法となるように設定されたものである。このよ
うに外径を全て8mmと同一径に設定したことにより、同
一形状を有する磁心の特性を直接的に比較することがで
きる。
2は、内外径がそれぞれ7mm、8mmで厚さが0.5mmの
プラスチック製外管に挿入してコイルを巻いて測定し
た。比較例2の積層磁心2の寸法は、他の実施例1およ
び比較例2と同一の外径を有する上記外管内に挿入し得
る最大寸法となるように設定されたものである。このよ
うに外径を全て8mmと同一径に設定したことにより、同
一形状を有する磁心の特性を直接的に比較することがで
きる。
【0052】そして各測定値は、比較例1の積層磁心の
50Hzにおけるインダクタンス値を基準値100%と
し、相対数値で表わしている。測定結果を下記表1に示
す。
50Hzにおけるインダクタンス値を基準値100%と
し、相対数値で表わしている。測定結果を下記表1に示
す。
【0053】
【表1】
【0054】第1表に示す測定結果から明らかなように
実施例1および比較例3に係る複合磁心によれば、積層
磁心の外周部に一体に圧粉磁心が形成されているため、
積層磁心のみで形成した従来の磁心と比較してインダク
タンス値が広い周波数範囲において大きくなり、透磁率
が高く磁気特性が高い磁心が得られる。
実施例1および比較例3に係る複合磁心によれば、積層
磁心の外周部に一体に圧粉磁心が形成されているため、
積層磁心のみで形成した従来の磁心と比較してインダク
タンス値が広い周波数範囲において大きくなり、透磁率
が高く磁気特性が高い磁心が得られる。
【0055】特に実施例1および比較例3の複合磁心は
ともに同一の積層磁心2の外周に、同じ成形密度の圧粉
磁心をぼ等しい占積率で配置している。しかし実施例1
の圧粉磁心片9aは軸方向に磁気的ギャップが形成され
ない長尺の圧粉体で形成しているため、比較例3のよう
に短尺な圧粉磁心要素9を使用した場合と異なり、優れ
た磁気特性を示す。
ともに同一の積層磁心2の外周に、同じ成形密度の圧粉
磁心をぼ等しい占積率で配置している。しかし実施例1
の圧粉磁心片9aは軸方向に磁気的ギャップが形成され
ない長尺の圧粉体で形成しているため、比較例3のよう
に短尺な圧粉磁心要素9を使用した場合と異なり、優れ
た磁気特性を示す。
【0056】一方比較例1の磁心においては、高周波数
領域においてインダクタンスが急激に低下する一方、積
層磁心の外周部にデッドスペース(空隙)が存在するた
め、インダクタンス値も実施例1と比較して40〜50
%程度低下してしまう。
領域においてインダクタンスが急激に低下する一方、積
層磁心の外周部にデッドスペース(空隙)が存在するた
め、インダクタンス値も実施例1と比較して40〜50
%程度低下してしまう。
【0057】さらに比較例2に係る圧粉磁心のみで形成
した磁心は、渦電流損失が小さいため、高周波数領域に
おいてもインダクタンス値の低下割合は小さく、また断
面外周形状が円形であるため、コイル形成時の巻線性が
優れる。しかしながら透磁率に対応するインダクタンス
値は全領域において相対的に低く充分な磁気特性が発揮
されないことが確認された。
した磁心は、渦電流損失が小さいため、高周波数領域に
おいてもインダクタンス値の低下割合は小さく、また断
面外周形状が円形であるため、コイル形成時の巻線性が
優れる。しかしながら透磁率に対応するインダクタンス
値は全領域において相対的に低く充分な磁気特性が発揮
されないことが確認された。
【0058】
【発明の効果】以上説明の通り本発明に係る複合磁心に
よれば、低周波数領域において優れた磁気特性を発揮す
る積層磁心と高周波数領域においても磁気特性の低下が
少ない圧粉磁心とを複合化して形成されているため、単
に積層磁心のみで形成した従来の磁心と比較して透磁率
などの磁気特性が優れた磁心を得ることができる。
よれば、低周波数領域において優れた磁気特性を発揮す
る積層磁心と高周波数領域においても磁気特性の低下が
少ない圧粉磁心とを複合化して形成されているため、単
に積層磁心のみで形成した従来の磁心と比較して透磁率
などの磁気特性が優れた磁心を得ることができる。
【0059】特に本発明に係る複合磁心の圧粉磁心片
は、内部に積層磁心用の挿通孔などの中空部を形成しな
いため、通常の金型成形によって長尺の圧粉磁心片とし
て形成することができる。
は、内部に積層磁心用の挿通孔などの中空部を形成しな
いため、通常の金型成形によって長尺の圧粉磁心片とし
て形成することができる。
【0060】そのため、磁心の軸方向に磁気的ギャップ
が形成されず、磁気特性が高い磁心を形成することがで
きる。
が形成されず、磁気特性が高い磁心を形成することがで
きる。
【0061】また各圧粉磁心片の断面外周形状を滑かな
円弧状としているため、コイルを形成する際の巻線性が
極めて優れており、さらに各圧粉磁心片のエッジ先端部
と、巻回する巻線との間に所定の間隙を形成しているた
め、エッジ先端部と巻線との接触による損傷がないた
め、信頼性が高いコイルを製造することができる。
円弧状としているため、コイルを形成する際の巻線性が
極めて優れており、さらに各圧粉磁心片のエッジ先端部
と、巻回する巻線との間に所定の間隙を形成しているた
め、エッジ先端部と巻線との接触による損傷がないた
め、信頼性が高いコイルを製造することができる。
【図1】本発明に係る複合磁心の一実施例を示す断面
図。
図。
【図2】本実施例に係る複合磁心の製造方法を示す斜視
図。
図。
【図3】電磁鋼板を積層して形成した角形断面を有する
従来の積層磁心を示す斜視図。
従来の積層磁心を示す斜視図。
【図4】円形断面を有する従来の圧粉磁心を示す斜視図
である。
である。
【図5】積層磁心の外周に円筒状の圧粉磁心を多段に配
設した従来の複合磁心を示す斜視図。
設した従来の複合磁心を示す斜視図。
1 電磁鋼板要素 2,2a 積層磁心 3,3a 稜線 4,4a 圧粉磁心 5 軟磁性粉 6 バインダ(絶縁材) 7 積層体要素 8 挿通孔 9 圧粉磁心要素 9a 圧粉磁心片 10 複合磁心 11 巻線 12 エッジ部 13 複合磁心 14 アトマイズ合金粉(軟磁性粉) 15 エポキシ樹脂粉末
フロントページの続き (72)発明者 山口 守衛 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 福田 泰幸 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 東 芝マテリアルエンジニアリング株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 外周に巻線を巻回してコイルを形成する
ための複合磁心であり、この複合磁心は磁性材料で形成
した板状の積層磁心要素を多層に積層した積層磁心の外
周の各側面に、軟磁性粉と絶縁体とから成る圧粉磁心片
を装着して形成され、上記巻線と接する各圧粉磁心片の
断面外周部を滑かな曲面状に形成するとともに、各圧粉
磁心片のエッジ先端部と、巻回する巻線との間に所定の
間隙を設けて形成したことを特徴とする複合磁心。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28612391A JPH05129138A (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 複合磁心 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28612391A JPH05129138A (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 複合磁心 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05129138A true JPH05129138A (ja) | 1993-05-25 |
Family
ID=17700231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28612391A Pending JPH05129138A (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 複合磁心 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05129138A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006156559A (ja) * | 2004-11-26 | 2006-06-15 | Kyocera Corp | ドラム型コアとその製造方法およびこれを用いた面実装型コイル |
JP2007282303A (ja) * | 2006-04-03 | 2007-10-25 | Kyoto Denkiki Kk | 発動発電機用インバータ |
-
1991
- 1991-10-31 JP JP28612391A patent/JPH05129138A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006156559A (ja) * | 2004-11-26 | 2006-06-15 | Kyocera Corp | ドラム型コアとその製造方法およびこれを用いた面実装型コイル |
JP4594050B2 (ja) * | 2004-11-26 | 2010-12-08 | 京セラ株式会社 | ドラム型コアとその製造方法およびこれを用いた面実装型コイル |
JP2007282303A (ja) * | 2006-04-03 | 2007-10-25 | Kyoto Denkiki Kk | 発動発電機用インバータ |
JP4677361B2 (ja) * | 2006-04-03 | 2011-04-27 | 京都電機器株式会社 | 発動発電機用インバータ |
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