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JPH0511354A - 写真プリンタ及びフイルムキヤリア - Google Patents

写真プリンタ及びフイルムキヤリア

Info

Publication number
JPH0511354A
JPH0511354A JP16419191A JP16419191A JPH0511354A JP H0511354 A JPH0511354 A JP H0511354A JP 16419191 A JP16419191 A JP 16419191A JP 16419191 A JP16419191 A JP 16419191A JP H0511354 A JPH0511354 A JP H0511354A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
cartridge
negative film
heat roller
negative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16419191A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Tanaka
克彦 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP16419191A priority Critical patent/JPH0511354A/ja
Publication of JPH0511354A publication Critical patent/JPH0511354A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カートリッジに巻き取られたフイルムの画像
部分の巻癖を取り除いて焼付る写真プリンタ及びフイル
ムキャリアを得る。 【構成】 作業テーブル14には、ネガキャリア18に
隣接してカートリッジホルダ102及び巻癖除去部10
4が設けられている。巻癖除去部は、ヒートローラ10
6とローラ108、110によって構成されている。カ
ートリッジ100から引き出されたネガフイルムは、ロ
ーラによってヒートローラへカートリッジに巻取られて
いた方向と反対方向へ巻掛けられる。ネガフイルムはヒ
ートローラに巻掛けられた状態で、ヒートローラによっ
て加温されて巻癖が取り除かれ、この後、ネガキャリア
18へ送られるようになっている。ヒートローラはネガ
フイルムの一画像コマ分を巻掛けるようになっており、
ネガフイルムは画像コマ毎に巻癖が取り除かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は現像処理済のフィルムに
記録された画像をプリントするための写真プリンタ及び
フィルムキャリアに関する。さらに、詳しくは、カート
リッジに層状に巻取られて収容されたフィルムの巻癖を
取り除いて露光する写真プリンタ及びフィルムキャリア
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、現像処理されたネガフィルムを返
却する場合は、画像コマ6コマ毎に切断して、ネガシー
トと称される袋状のシートへ収容した状態で返却するよ
うになっている。
【0003】ところで、近年、ネガフィルムへ透明磁性
体を塗布して、このネガフィルムを特定する情報及びネ
ガフィルムに焼き付けられた画像を特定する情報を磁気
記録することが提案されている(一例として、Internat
ional Pbulication Number WO 90/04205)。これによれ
ば、画像コマに各々対応して情報を記憶させることがで
きるので、検索時の手間が省け、例えば、カメラでの撮
影時に撮影日時、撮影場所、撮影条件等を入力すること
ができ、また、ラボでは、印画紙への焼付時に画像コマ
毎の露光量等を記憶させておくことができる。このた
め、再注文時には、この記憶させた露光量等を読み取れ
ば、同一条件で焼付処理を行うことができる。
【0004】このような情報はネガフィルムの長手方向
に連続しているため、再注文の際に、ネガフィルムが切
断されているとこれらの情報が読み取れないという不具
合が生じる。
【0005】このため、現像済のネガフィルムを切断せ
ず、長尺状のまま返却することが望まれ、これを達成す
るために、カートリッジの巻取リールにネガフィルムを
巻き取って返却することが考えられている。
【0006】しかし、現像処理済のネガフィルムをカー
トリッジに層状に巻き取って収容した場合、保管条件等
によってはネガフィルムに強い巻癖が生じ、カートリッ
ジから引き出すとカールしていまうことがある。この状
態のネガフィルムを写真プリンタのフィルムキャリアに
装填すると、ネガフィルムの平面性が損なわれているた
め、ピントの合わない所謂ピンボケのプリントとなって
しまう。
【0007】このため、カートリッジに収容されたネガ
フィルムの巻癖を除去する方法が種々検討されている。
例えば、ネガフィルムを温めるこによって、ネガフィル
ムの巻癖が取り除かれることは一般に知られており、ネ
ガフィルムを温めるためのヒートロールを写真プリンタ
あるいはフィルムキャリアに設け、カートリッジから引
き出されたネガフィルムをヒートロールに接触させて順
次加温して、ネガフィルムの略全域に渡って巻癖を取り
除く方法がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法はカートリッジから引き出したネガフィルムの
巻癖をネガフィルムの略全域に渡って取り除こうとして
いるため、高速処理が困難となっている。即ち、高温で
温めると巻癖を早く取り除くことができるが、ネガフィ
ルムが焼損したり、記録された画像に悪影響を与える恐
れがある。
【0009】また、加温温度あるいは加温時間が不足す
るとネガフィルムの巻癖を完全に取り除くことができ
ず、ネガフィルムの画像部分に巻癖が残る恐れがある。
【0010】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
で、フィルムの画像部分の巻癖を完全に取り除くことが
できる写真プリンタ及びフィルムキャリアを得ることを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
写真プリンタは、カートリッジに層状に巻取られて収容
されたフィルムをカートリッジから引き出して、記録さ
れている画像コマを順次露光位置へ位置決めし、プリン
トする写真プリンタであって、前記カートリッジと露光
部との間に設けられフィルムがカートリッジに巻取られ
たことによって生ずるカール方向と反対方向に巻掛けら
れこのフィルムを加温するヒートローラを有することを
特徴とする。
【0012】本発明の請求項2に係る写真プリンタは、
カートリッジに層状に巻取られて収容されたフィルムを
カートリッジから引き出して、記録されている画像コマ
を順次露光位置へ位置決めし、プリントする写真プリン
タであって、前記カートリッジと露光位置との間に設け
られフィルムがカートリッジに巻取られたことによって
生ずるカール方向と反対方向に巻掛けられこのフィルム
を加温するヒートローラと、前記各画像コマの前記露光
位置への位置決め時に前記ヒートローラへのフィルムの
巻掛け開始位置及び巻掛け終了位置が前記フィルムの画
像コマの間となるようにヒートローラへのフィルムの巻
掛量を制限する制限手段と、を有することを特徴とす
る。
【0013】請求項2の写真プリンタにおける前記制限
手段は、例えば、前記フィルムを巻掛けて前記ヒートロ
ーラの巻掛け開始位置へ案内する第1の案内ローラと、
前記フィルムを巻掛けて前記ヒートローラの巻掛け終了
位置から前記露光位置へ案内する第2の案内ローラと、
で構成されている。
【0014】本発明の請求項3に係るフィルムキャリア
は、フィルムを層状に巻取って収容したカートリッジか
らフィルムを引き出して画像コマを順次露光位置へ位置
決めして露光するためのフィルムキャリアであって、前
記露光位置に対応して焼付開口が設けられた搬送路を備
えたベースと、前記焼付開口に位置決めされた画像コマ
を前記ベースとの間で圧着するマスクと、前記カートリ
ッジと前記焼付開口との間に設けられフィルムがカート
リッジに巻取られたことによって生ずるカール方向と反
対方向に巻掛けられこのフィルムを加温するヒートロー
ラと、前記各画像コマの前記焼付開口への位置決め時に
前記ヒートローラへのフィルムの巻掛け開始位置及び巻
掛け終了位置が前記フィルムの画像コマの間となるよう
にヒートローラへのフィルムの巻掛量を制限する制限手
段と、を有することを特徴とする。
【0015】請求項3のフィルムキャリアにおける前記
制限手段は、例えば、前記フィルムを巻掛けて前記ヒー
トローラの巻掛け開始位置へ案内する第1の案内ローラ
と、前記フィルムを巻掛けて前記ヒートローラの巻掛け
終了位置から前記焼付開口へ案内する第2の案内ローラ
と、で構成されている。
【0016】
【作用】本発明の請求項1に記載の写真プリンタは、カ
ートリッジから引き出されたフィルムをヒートローラに
巻掛けて画像コマ毎に搬送して巻癖を取り除く。このフ
ィルムは、カートリッジへ巻取られたことによって生じ
るカール方向と反対方向にヒートローラへ巻掛けられ
る。フィルムは、画像コマ毎にカール方向と反対方向に
ヒートローラへ巻掛けられて温められることによって、
比較的低温でも短時間で巻癖を取り除くことができる。
【0017】本発明の請求項2に記載の写真プリンタ
は、フィルムのヒートローラへの巻掛量を制限手段によ
って制限し、画像コマ部分をヒートローラへ巻掛けて、
巻癖を取り除いている。フィルムに巻癖が生じていて問
題になるのは、画像が記録されている部分であり、少な
くとも画像コマをヒートローラへ巻掛けて巻癖を取り除
くことにより、露光部でのフィルムの画像コマの平面性
が良くなり、焼付けの際、ピントの合った画像を感光材
料へ結像させることができる。
【0018】また、フィルムの画像コマがヒートローラ
へ巻掛けられた状態では、フィルムの先端側の画像コマ
が露光位置へ位置決めされるようにフィルムの搬送路の
長さが決められている。即ち、ヒートローラに巻掛けら
れた画像の中心と、露光中心位置との間が、画像コマの
中心間隔の整数倍と成るように搬送路の長さを決めてい
る。
【0019】これによって、写真プリンタは、フイルム
の画像を露光位置で焼付処理する際、フィルムの搬送を
停止させているので、焼付処理と平行してフィルムの巻
癖を取り除くことができる。
【0020】また、制限手段を、例えば、ヒートローラ
の周囲に設けた第1及び第2の案内ローラとするとき
は、これらの案内ローラにフィルムを巻掛け、その間で
フィルムをヒートローラに巻掛けるようにする。
【0021】本発明の請求項3に記載のフィルムキャリ
アには、フィルムの巻癖を取り除く前記ヒートローラが
設けられている。この場合も、制限手段としての第1及
び第2の案内ローラでフィルムをヒートローラに巻掛け
るようにしてもよい。
【0022】即ち、フィルムの巻癖を取り除くヒートロ
ーラは、写真プリンタに設けたものであってもよく、ま
た、写真プリンタに用いられるフィルムキャリアに設け
たものであってもよい。
【0023】
【実施例】
(実施例1)図1及び図2には本発明が適用された写真
プリンタとしてのプリンタプロセッサ10が示されてい
る。まず、このプリンタプロセッサ10の全体構成を説
明する。
【0024】プリンタプロセッサ10は外部がケーシン
グ12で覆われ、図2における左方にケーシング12か
ら突出する作業テーブル14を備えている。作業テーブ
ル14の上面には、ネガフィルム16がセットされるネ
ガキャリア18が載置されている。ネガキャリア18の
詳細な説明は後述する。
【0025】作業テーブル14の下方には光源部36が
設置されている。光源部36は光源38を備え、光源3
8から照射された光線は、フィルタ部40、拡散筒42
を介してネガキャリア18にセットされたネガフィルム
16へと至る。フィルタ部40はC、M、Yの3枚のフ
ィルタから構成され、各フィルタは前記光線の光軸上を
出没可能とされている。
【0026】プリンタプロセッサ10から突出するアー
ム44には、光学系46が取り付けられている。光学系
46はレンズ48及びシャッタ50を備え前記光線の光
軸上に配置されている。ネガフィルム16を透過した光
線はレンズ48及びシャッタ50を通過し、露光室52
にセットされた印画紙54上にネガフィルム16の画像
を結像させる。
【0027】また、光学系46はネガフィルム16の濃
度を測定する例えばCCD等の濃度測定器56を備えて
いる。この濃度測定器56は、図示しないコントローラ
へ接続されており、濃度測定器56によって測定された
データ及びオペレータによりキー入力されたデータに基
づいて、露光時の露光補正値が設定される。
【0028】ここで、光源部36と光学系46と露光室
52により焼付処理が可能となり、露光部58が形成さ
れる。
【0029】アーム44の上方には装着部60が設けら
れている。装着部60は印画紙54をリール62に層状
に巻き取って収容するペーパマガジン64が装着される
ようになっている。
【0030】装着部60の近傍にはローラ66が配置さ
れており、印画紙54を挟持して露光室52へと搬送す
る。また、露光室52の近傍にはローラ68が配置さ
れ、露光室52においてネガフィルム16の画像が焼き
付けられた印画紙54を挟持して露光室52と隣接する
リザーバ部70へ搬送する。
【0031】リザーバ部70では焼付処理済の印画紙5
4をストックし、焼付処理を行う露光部58と現像、定
着、水洗の各処理を行うプロセッサ部72との処理時間
の差を吸収する。
【0032】リザーバ部70から排出された印画紙54
は、リザーバ部70と隣接する プロセッサ部72の発
色現像部74へ搬送される。発色現像部74は印画紙5
4を現像液に浸して現像処理を行う。現像処理された印
画紙54は発色現像部74と隣接する漂白定着部76へ
搬送される。漂白定着部76は印画紙54を定着液に浸
して定着処理を行う。定着処理された印画紙54は漂白
定着部76に隣接するリンス部78へ搬送される。リン
ス部78は印画紙54を洗浄水に浸して水洗処理を行
う。
【0033】水洗処理された印画紙54は、リンス部7
8と隣接する乾燥部80へ搬送される。乾燥部80は、
印画紙54をローラに巻付け高温の空気にさらして乾燥
させる。
【0034】印画紙54は一対のローラ82Aに挟持さ
れ、乾燥処理の終了した印画紙54を乾燥部80から一
定速度で排出させている。ローラ82Aの上方には、一
対のローラ82Bが配置され、乾燥部80の下流側に配
置されているカッタ部84の処理に対応して断続的に回
転されている。これによって、カッタ部84は印画紙5
4に付与されたカットマークを検知するカットマークセ
ンサ86と印画紙54を切断するカッタ88とで構成さ
れ、印画紙54を画像コマ毎にカットし、プリンタプロ
セッサ10のケーシング12外部へ排出する。
【0035】次に、ネガキャリア18について説明す
る。図3に示されるように、このネガキャリア18は、
台座200及び開閉カバー202を主要部として構成さ
れている。
【0036】台座200には、ネガフィルム搬送路20
4が形成され、その長手方向中央部には焼付開口206
が設けられ、プリンタプロセッサ10に設けられた光源
38からの光線の照射口とされている。
【0037】ネガフィルム搬送路204には、焼付開口
206の上流側(図3の左方向)及び下流側(図3の右
方向)にそれぞれ搬送ローラ208がネガフィルム16
の裏面(下面)に対応して配設されている。各搬送ロー
ラ208は、無端のタイミングベルト(図示省略)によ
ってパルスモータ218の駆動力を受けるようになって
おり、パルスモータ218が回転すると、各搬送ローラ
208は同一回転方向に同一回転速度で駆動される。
【0038】開閉カバー202は、筐体状のカバー本体
224の下端が台座200に固定されたバー226に軸
支され、このバー226を中心に台座200に対して開
閉させることができるようになっている。
【0039】カバー本体224の底部には、前記焼付開
口206に対応された貫通孔228が設けられている。
また、カバー本体224には閉止状態で前記ネガフィル
ム搬送路204と対応する位置に上部案内ベース230
が取付られている。
【0040】また、上部案内ベース230には、前記搬
送ローラ208に対応して、アイドルローラ234が設
けられており、ネガフィルム16を挟持するようになっ
ている。
【0041】上部案内ベース230のネガフィルム搬送
方向中央部には、上部案内ベース230と相対移動可能
で、かつ前記貫通孔228と対応する位置に開口が設け
られたアッパマスク240が配置され、マスクベース2
42に支持されている。
【0042】マスクベース242は、カバー本体224
の回転中心部近傍に軸を介して軸支されており、カバー
本体224の閉止状態で台座200に設けられたソレノ
イド本体250が通電されると磁力で引き寄せられ、ア
ッパマスク240をネガフィルム搬送路204の焼付開
口206と密着させることができ、焼付開口206に位
置決めされたネガフィルム16を挟持することができる
ようになっている。
【0043】ネガフィルム搬送路204の焼付開口20
6よりも上流側の裏面には、発光ダイオード(図示省
略)が配設され、その光がスリット孔256を介してネ
ガフィルム16に照射されるようになっている。
【0044】スリット孔256は、上部案内ベース23
0に設けられた画面検出センサ264と対応される。従
って、ネガフィルム16の透過光量がこの画面検出セン
サ264によって検出される。
【0045】スリット孔256のさらに上流側には、ネ
ガフィルム搬送路204の幅方向中央部に長手方向に沿
ってLED素子270、272が各々埋設されている。
【0046】スリット孔256寄りのLED素子270
は、複数件のネガフィルム16の接合用として適用され
るスプライステープ(ネガフィルム16の幅方向中央部
に貼付けられるテープ)や、6コマ毎に切断されたネガ
フィルム16を再度連結して焼増し処理を行うためのス
プライステープ(画像コマを隠すことがないようにネガ
フィルムの幅方向両のみに貼付けられるテープ)の検出
用とされている。
【0047】また、ネガフィルム搬送路204のネガフ
ィルム挿入口側のLED素子272は、ネガフィルム1
6の有無の検出用とされている。
【0048】これらのLED素子270、272は、そ
れぞれ上部案内ベース230側に取付けられたテープセ
ンサ274及びネガ有無センサ276と対応されてい
る。
【0049】前記LED素子270とLED素子272
との間におけるネガフィルム搬送路204の幅方向両端
部には、LED素子280が埋設され、上部案内ベース
230の幅方向両端部に設けられたバーコードセンサ2
82と対応され、ネガフィルム16のIDやコマ番号を
読取ることができるようになっている。
【0050】図3及び図4に示されるように、作業テー
ブル14には、ネガキャリア18に隣接して長尺のネガ
フィルム16が層状に巻かれて収容されたカートリッジ
100を装填するカートリッジホルダ102が取り付け
られている。このカートリッジホルダ102には、ネガ
フィルム16が乳剤面を下側、即ち、作業テーブル14
側に向けた状態で引き出すようにカートリッジ100が
装填される。
【0051】図5に示されるように、このネガフィルム
16には、長手方向に沿って長さEの画像コマ16Aが
間隔Fで連続して形成されている。即ち、隣接する各画
像コマ16Aの中心間の間隔が距離G(G=E+F)で
連続して形成されている。このネガフィルム16には、
幅方向の端部で各々の画像と重ならない位置に画像毎の
情報が記録されたバーコード(図示省略)が設けられて
いる。このバーコードには、ネガフィルム16のIDや
コマ番号等が記録されるようになっている。尚、バーコ
ードの替わりに磁気記録手段によって磁気情報が記録さ
れたものであってもよい。この場合、ネガキャリア18
のバーコードセンサ282の代わりに磁気読取ヘッド等
を設ければよい。
【0052】一方、図3及び図4に示されるように、カ
ートリッジホルダ102とネガキャリア18との間の作
業テーブル14には、本発明が適用された巻癖除去部1
04が設けられている。
【0053】巻癖除去部104には、中央部に直径寸法
Rのヒートローラ106が配置され、このヒートローラ
106の外周近傍には、カートリッジホルダ102側と
ネガキャリア18側とに第1及び第2の案内ローラとさ
れるガイドローラ108、110が各々ヒトローラ10
6の外周面に接して配置されている。また、ガイドロー
ラ110とネガキャリア18との間には、ネガフィルム
16を挟持して搬送するローラ対112が設けられてい
る。ローラ対112及びヒートローラ106は、図示し
ないパルスモータ等によって駆動されるようになってお
り、これらの駆動は、図示しないコントローラによって
制御されている。
【0054】ネガフィルム16が巻付けられているスプ
ール100Aが回転軸102Aによって回転されて、ネ
ガフィルム16はカートリッジ100から繰り出され、
ガイドローラ108によってヒートローラ106の外周
面にカートリッジ100での巻き取られていた方向と反
対方向へ巻掛けられる。さらに、ネガフィルム16は、
ガイドローラ110、ローラ対112によってネガキャ
リア18へ案内されるようになっている。
【0055】これによって、ネガフィルム16は、ガイ
ドローラ108とヒートローラ106とが接触する位置
A(巻掛け開始位置)とガイドローラ110とヒートロ
ーラ106とが接触する位置B(巻掛け終了位置)との
間で、ヒートローラ106の外周面へ密着される。これ
らの位置Aと位置Bとの間の角度を角度θとすると、ヒ
ートローラ106に巻掛けられるネガフィルム16の長
さLは、 L=π×R×θ/360 となるが、本実施例ではこの長さLを、 L=G としている。即ち、ネガフィルム16の画像コマ16A
の中心位置がヒートローラ106の巻掛けの中心の位置
Cと一致した状態で、ヒートローラ106と各々のガイ
ドローラ108、110とに挟持される部分がネガフィ
ルム16の画像コマ間16Bとなっている。
【0056】また、ネガキャリア18の焼付開口206
を通過する光軸の中心位置Pとヒートローラ106の外
周面の位置Cとの間の搬送路の長さDが、 D=n×G(但し、nは1以上の整数) とされている。これによって、ネガキャリア18の焼付
位置にネガフィルム16の画像コマ16Aが位置決めさ
れると、その画像コマ16Aから上流側のn番目の画像
コマ16Aが、ヒートローラ106に巻掛けられるよう
になっている。
【0057】さらに、カートリッジ100とガイドロー
ラ108との間には、ネガフィルム16の搬送路へ対向
されて画像検出センサ114が設けられている。ネガフ
ィルム16の画像コマ16Aのエッジが画像検出センサ
114に検出された後、所定量搬送されて、ネガフィル
ム16の画像コマ16Aの中心が、ヒートローラ106
の外周の位置Cへ至るようになっている。
【0058】尚、巻癖除去部104及び前記ネガキャリ
ア18によるネガフィルム16の搬送量は、プリンタプ
ロセッサ10内の図示しないコントローラによって、同
一となるように制御されている。
【0059】また、画像6コマ毎に切断されたネガフィ
ルム等の巻癖が生じていないネガフィルムは、前記ガイ
ドローラ108、110に掛け渡すようにしてネガキャ
リア18へ挿入可能となっている。
【0060】次に本実施例の作用を説明する。図3に示
されるように、現像処理済のネガフィルム16が収容さ
れたカートリッジ100を作業テーブル14のカートリ
ッジホルダ102へ装填し、カートリッジ100からネ
ガフィルム16の先端を引き出してガイドローラ108
とヒートローラ106とへ挟持させる。この後、ヒート
ローラ106を駆動しネガフィルム16をカートリッジ
100から引き出しながらネガキャリア18へ搬送す
る。
【0061】このネガフィルム16の画像コマ16A
が、画像検出センサ114によって検出されると、ヒー
トローラ106は、所定量駆動してネガフィルム16の
画像コマ16Aの中心が、ヒートローラ106の外周の
位置Cへ合わせる。この状態で一定時間、ネガフィルム
16の搬送を停止し、ネガフィルム16をヒートローラ
106によって温めれば、ネガフィルム16の画像コマ
16Aの部分の巻癖が取り除かれる。
【0062】本実施例では、ヒートローラ106の外周
の位置Aと位置Bとの間でネガフィルム16がヒートロ
ーラ106の外周面に巻掛けられる長さLが、 L=G=E+F となっているため、ネガフィルム16のローラ108、
110と挟持されている部分が、ネガフィルム16の画
像コマ間16Bとなり、画像部分が確実にヒートローラ
106へ密着されることになる。ネガフィルム16はヒ
ートローラ106へ、巻癖と反対方向へ巻掛けられてい
るため、低い温度でも短時間で巻癖が取り除かれる。
【0063】先端の画像の加温が終了すると、ヒートロ
ーラ106が駆動され、ネガフィルム16は次の画像コ
マ16Aをヒートローラ106の外周面へ巻掛けられて
巻癖が取り除かれる。これを繰り返しながら、先端の画
像コマ16Aが、ネガキャリア18へ挿入されるまでネ
ガフィルム16を搬送する。
【0064】ネガフィルム16がネガキャリア18へ挿
入されると、ネガ有無センサ276がネガフィルム16
の挿入を検知し、ネガキャリア18内でのネガフィルム
16の搬送が行われる。尚、ネガキャリア18内でのネ
ガフィルム16の搬送は、巻癖除去部104でのネガフ
ィルム16の搬送と同一量となっている。ネガキャリア
18内を搬送されるネガフィルム16は画面検出センサ
264によって画像コマのエッジを検出すると共に、画
像の濃度を順次測定する。一方、プリンタプロセッサ1
0の図示しない制御装置は、この画像コマエッジをパル
スモータ218の送りパルス数に対応させて搬送制御を
行う。
【0065】このパルスモータ218の搬送制御によっ
て、ネガフィルムの画像コマ16Aが、焼付開口206
と貫通孔228の間の焼付位置へ位置決めされ、前記画
面検出センサ264によって検出された画像濃度に対応
した露光量で、印画紙54へ焼き付けられる。
【0066】一方、画像コマ16Aが、フィルムキャリ
ア18の焼付位置に位置決めされた状態では、この画像
から上流側のn番目の画像コマ16Aがヒートローラ1
06へ巻掛けられて巻癖が取り除かれる。即ち、焼き付
け開口206の中心の位置Pとヒートローラ106の外
周の巻付け中心の位置Cとの搬送路に沿った長さDは、
ネガフィルム16の画像コマ16Aの中心間の距離Gの
n倍となっているため、ネガフィルム16の一つの画像
コマが焼付位置へ位置決めされると、その画像から上流
側のn番目の画像コマが、ヒートローラ106へ巻き付
けられた状態となる。本実施例では、nは1以上の整数
といたが、この好ましくは、nが2以上の整数である。
【0067】ネガフィルム16の焼付けが行われている
間に、ヒートローラ106は、上流側のネガフィルム1
6の巻癖を取り除くようになっており、巻癖を取り除く
時間の一部を焼付け作業とラップさせている。また、ネ
ガフィルム16の各画像コマ間16Bの巻癖は特に取り
除きを行っていない。したがって、ネガフィルム16の
画像を焼き付け始めると、ネガフィルム16の画像コマ
16Aの巻癖を取り除きながら迅速に焼付処理を進める
ことができる。
【0068】一方、ネガフィルム16に記録された画像
が焼付られた印画紙54は、プロセッサ部72へ送られ
発色現像、定着及び水洗処理された後、乾燥部80へ送
られ乾燥処理される。乾燥処理された印画紙54は、カ
ッタ部84のカッタ88によって画像コマ毎に切断され
てプリンタプロセッサ10のケーシング12外方へ排出
される。
【0069】尚、本実施例では、ヒートローラ106に
巻掛けられるネガフィルム16の長さLを略一画像コマ
分としているが、複数の画像コマ16Aを巻掛けるもの
でもよい。即ち、 L=m(E+F) (但し、mは1以上の整数) であり、さらに詳しくは、 mE+(m+1)F≧L≧mE+(m−1)F である。この関係では、ヒートローラ106に連続する
m個の画像コマ16Aが巻掛けられるようになってい
る。即ち、m回の露光作業の間に、ネガフィルム16の
一つの画像コマ16Aの巻癖を取り除くようになってお
り、焼付作業中では、ネガフィルム16の巻癖を取り除
く作業時間を表面的になくすことが可能である。また、
長さLは、ヒートローラ106の直径R、ヒートローラ
106の外周の位置A、Bを変更することによって長さ
を設定することができる。
【0070】(実施例2)図6には、ネガキャリア20
が示されている。このネガキャリア20には、ヒートロ
ーラ106及びガイドローラ108、110が設けられ
ている。
【0071】即ち、ネガキャリア20には、ネガフィル
ム16の搬送方向に沿って、ガイドローラ108、ヒー
トローラ106、ガイドローラ110、及び搬送ローラ
208とアイドルローラ234が設けられ、ネガフィル
ム16の搬送路205が形成され、ネガフィルム16を
焼付開口206と貫通孔228の間へ案内するようにな
っている。
【0072】カートリッジホルダ102へ装填されたカ
ートリッジ100から引き出されたネガフィルム16
は、ネガキャリア20へ挿入されると、ネガフィルム1
6の搬送を制御しながら画像コマ16Aをヒートローラ
106へ巻掛ける。この後、ネガフィルム16の搬送を
一旦停止させて巻癖を取り除く。さらに、一画像コマ分
搬送して、ネガフィルム16をネガキャリア20内へさ
らに送り込むと共に次の画像コマ16Aの巻癖を取り除
く。これを繰り返して画像コマ16Aが、焼付開口20
6の焼付位置へ位置決めされた状態では、n番目の画像
コマ16Aの巻癖が取り除かれる状態となっている。
【0073】この後は、ネガフィルム16の焼付作業と
巻癖を取り除く作業が平行して進められる。
【0074】また、ヒートローラ106に巻掛けられる
ネガフィルム16の長さLは、 L=π×R×θ/360 であり、少なくとも、ネガフィルム16の一画像コマ分
の長さであればよいため、ヒートローラ106の直径R
は比較的小さくすることができ、これによって、ネガキ
ャリア20と一体とすることが可能となっている。
【0075】尚、本実施例では、ネガフィルム16の全
画像コマ16Aについて巻癖を取り除くように説明した
が、これに限らず、所定の画像コマ16Aのみの巻癖を
取り除くことも可能である。即ち、画像検出センサ11
4等によって、巻癖を取り除く画像コマ16Aを検出し
てヒートローラ106へ一定時間巻掛けて加温して巻癖
を取り除くようにすることもでき、ネガフィルム16の
巻癖を取り除く作業は必要部分だけとすることができる
ため、再プリントの迅速処理が可能となる。
【0076】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る写真プ
リンタ及びフィルムキャリアは、ヒートローラへカート
リッジへ巻取られたことによって生じたカール方向と反
対方向にフィルムを巻掛ける。また、制限手段によって
フィルムの画像コマを巻掛けるようにしているため、短
時間で確実に巻癖を取り除くことができる。また、フィ
ルムの画像コマが露光位置へ位置決めされると、この画
像コマより上流側の画像コマがヒートロールへ巻掛られ
て加温され巻癖が取り除かれ、画像の焼付処理とラップ
させてフィルムの巻癖を取り除く作業を行うことができ
る。
【0077】これによって、本発明に係る写真プリンタ
及びフィルムキャリアは、カートリッジに巻取られたフ
ィルムの焼付増し処理を迅速に行うことができる優れた
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るプリンタプロセッサを示す斜視
図である。
【図2】本実施例に係るプリンタプロセッサを示す概略
構成図である。
【図3】実施例1に係るフィルムキャリアを示す斜視図
である。
【図4】実施例1に係るフィルムキャリアの近傍を示す
概略構成図である。
【図5】本実施例に係るネガフィルムを示す概略平面図
である。
【図6】実施例2に係る図4と同様の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
10 プリンタプロセッサ(写真プリンタ) 16 ネガフィルム(フィルム) 18、20 ネガキャリア(フィルムキャリア) 54 印画紙 100 カートリッジ 106 ヒートローラ 108 ガイドローラ(第1の案内ローラ) 110 ガイドローラ(第2の案内ローラ) A 巻掛け開始位置 B 巻掛け終了位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジに層状に巻取られて収容さ
    れたフィルムをカートリッジから引き出して、記録され
    ている画像コマを順次露光位置へ位置決めし、プリント
    する写真プリンタであって、前記カートリッジと露光部
    との間に設けられフィルムがカートリッジに巻取られた
    ことによって生ずるカール方向と反対方向に巻掛けられ
    このフィルムを加温するヒートローラを有することを特
    徴とする写真プリンタ。
  2. 【請求項2】 カートリッジに層状に巻取られて収容さ
    れたフィルムをカートリッジから引き出して、記録され
    ている画像コマを順次露光位置へ位置決めし、プリント
    する写真プリンタであって、前記カートリッジと露光位
    置との間に設けられフィルムがカートリッジに巻取られ
    たことによって生ずるカール方向と反対方向に巻掛けら
    れこのフィルムを加温するヒートローラと、前記各画像
    コマの前記露光位置への位置決め時に前記ヒートローラ
    へのフィルムの巻掛け開始位置及び巻掛け終了位置が前
    記フィルムの画像コマの間となるようにヒートローラへ
    のフィルムの巻掛量を制限する制限手段と、を有するこ
    とを特徴とする写真プリンタ。
  3. 【請求項3】 フィルムを層状に巻取って収容したカー
    トリッジからフィルムを引き出して画像コマを順次露光
    位置へ位置決めして露光するためのフィルムキャリアで
    あって、前記露光位置に対応して焼付開口が設けられた
    搬送路を備えたベースと、前記焼付開口に位置決めされ
    た画像コマを前記ベースとの間で圧着するマスクと、前
    記カートリッジと前記焼付開口との間に設けられフィル
    ムがカートリッジに巻取られたことによって生ずるカー
    ル方向と反対方向に巻掛けられこのフィルムを加温する
    ヒートローラと、前記各画像コマの前記焼付開口への位
    置決め時に前記ヒートローラへのフィルムの巻掛け開始
    位置及び巻掛け終了位置が前記フィルムの画像コマの間
    となるようにヒートローラへのフィルムの巻掛量を制限
    する制限手段と、を有することを特徴とするフィルムキ
    ャリア。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0628873A1 (en) * 1993-06-07 1994-12-14 Noritsu Koki Co., Ltd. Automatic film rewinder
EP0679947A1 (en) * 1994-04-14 1995-11-02 Eastman Kodak Company Method and apparatus for transporting and decurling a strip of photosensitive material

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