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JPH0511670A - 潜像担持体上のフイルミング除去方法 - Google Patents

潜像担持体上のフイルミング除去方法

Info

Publication number
JPH0511670A
JPH0511670A JP18682291A JP18682291A JPH0511670A JP H0511670 A JPH0511670 A JP H0511670A JP 18682291 A JP18682291 A JP 18682291A JP 18682291 A JP18682291 A JP 18682291A JP H0511670 A JPH0511670 A JP H0511670A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
latent image
carrier
image carrier
agent
filming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP18682291A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Sawai
雄次 澤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP18682291A priority Critical patent/JPH0511670A/ja
Publication of JPH0511670A publication Critical patent/JPH0511670A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルミング除去動作時に、コピー時よりも
多量の剤を、クリーニング領域に蓄積して、感光体18
を作動させつつフィルミング除去動作を実行するフィル
ミング除去方法において、クリーニング領域の剤蓄積量
を左右する部品にバラツキがあっても、良好に潜像担持
体上のフィルミング除去を行う。 【構成】 フィルミング除去時にはクリーニングスリー
ブ32の回転数を低下させてクリーニング領域に剤を溜
めて感光体18に対する摩擦力を増大させてフィルミン
グを除去する。クリーニングスリーブ32の回転数を変
化させながら感光体トルクをトルク検知回路69で検知
し、これが目標トルク値になるようなクリーニングスリ
ーブ32の回転数を求めて、フィルミング除去時の回転
数として設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】複写機、ファクシミリ、プリンタ
ー等の画像形成装置における潜像担持体上のフィルミン
グ除去方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、潜像担持体に静電潜像を形成し、
これをトナーによって可視像化すると共に、そのトナー
像を転写材に転写して潜像担持体を繰返し使用する形式
の画像形成装置は従来より周知である。係る画像形成装
置は例えば電子写真複写機、プリンタ或いはファクシミ
リ等として構成される。ところで、この主の画像形成装
置においては、トナーや紙粉、又は紙に含まれた添加物
等が潜像担持体表面に薄い膜状に固着する所謂フィルミ
ング現象が発生する恐れがある。かかる現象が発生する
とトナー像の部分的な濃度上昇や、地汚れを生ぜしめ、
トナー像の画質を著しく低下させる。そこで従来より潜
像担持体上のフィルミングを除去する各種の方法が提案
されており、研磨材や研磨ブラシで潜像担持体表面を研
磨しながらフィルミングを除去し、或いはブレードを潜
像担持体に圧接させてフィルミングを掻き取るごとき方
法がその代表例である(例えば特開昭62−11956
7号公報、特開昭60−107076号公報、特開昭6
0−119589号公報等を参照)。このような従来例
においては、研磨ブラシ等のフィルミング除去用の特別
な部材を必要とするため、そのコストが上昇する不具合
があるほか、ブラシやブレードが潜像担持体を摩耗さ
せ、すじ状の異常画像を発生させたり、潜像担持体の寿
命を縮める恐れがある。
【0003】そこで、本出願人は、「画像形成時にトナ
ー像を形成される潜像担持体と、該担持体に対置され、
且つキャリアとトナーとの混合物であって、少なくとも
一部が磁性体よりなる剤を磁力によって担持しつつこれ
を搬送するための剤担持体と、潜像担持体と剤担持体と
の間の領域に搬送される剤の量を規制する規制手段とを
有し、潜像担持体にトナー像を形成する画像形成時以外
のフィルミング除去動作時に、通常の動作時よりも多量
の剤を、潜像担持体と剤担持体との間の領域に蓄積し、
潜像担持体を作動させつつフィルミング除去動作を実行
する画像形成装置における潜像担持体上のフィルミング
除去方法。」を提案した。具体的には、剤担持体表面の
移動速度を画像形成時とフィルミング除去動作時とで切
り替える手段を設け、フィルミング除去動作時の該移動
速度を画像形成時のそれよりも低速に切り替え、これに
より、剤担持体表面と潜像担持表面との間の領域(以
下、クリーニング領域という)から剤を持ち出す剤担持
体の搬送力を低下させて、クリーニング領域に画像形成
動作時よりも多量の剤を蓄積し、この剤の楔効果で剤と
潜像担持体表面との摩擦力、つまりトルクを増大させて
潜像担持体上のフィルミングを除去することを開示して
いる。この潜像担持体上のフィルミング除去方法によれ
ば、研磨ブラシ等のフィルミング除去用の特別な部材を
必要とせず、また、フィルミング除去動作時におけるク
リーニング領域の剤蓄積量が適正であれば、潜像担持体
の過度の摩耗やすじ状の異常画像の発生を防止できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この潜像担
持体表面上のフィルミング除去方法においては、フィル
ミング除去動作時におけるクリーニング領域の剤蓄積量
が必要以上に増加した場合に、クリーニング領域におけ
る剤担持体の磁力による拘束力の及ぶ範囲を脱した剤が
生じる剤あふれの状態になり、あふれた剤が潜像担持体
表面に付着して該表面の移動に伴って現像装置に混入し
種々の不具合を起こしたり、クリーニング領域における
剤の楔効果が過大になり、潜像担持体のトルクを過剰に
増大させ、最悪の場合には潜像担持体表面の移動を停止
させる恐れもある。
【0005】即ち、潜像担持体のトルク(剤蓄積量が多
いほど大きい)に影響する要因としては、潜像担持体と
剤担持体との間の領域に搬送される剤の量を規制する規
制手段である例えばドクターブレードと剤担持体表面と
のギャップ(以下、Gdという)、クリーニング領域に
おける潜像担持体表面と剤担持表面とのギャップ(以
下、Gpという)、クリーニング領域における剤担持体
の磁力を発生させている磁極(以下、主極という)の位
置もある。図9は、図2に示すような潜像担持体である
感光体ドラム18上のフィルミング除去装置であるクリ
ーニング装置27において、上記要因のうちのGpを一
定にして、Gd及び主極の位置を変化させながら、感光
体ドラム18のトルクを測定した結果を示したグラフで
ある。ここで、縦軸に感光体ドラム18のトルクの測定
値を取り、横軸にGdを取っている。そして、角度θM
は、主極の位置を示すものであり、図2に示すように剤
担持体であるクリーニングスリーブ32と感光体ドラム
18の中心を結ぶ線Lを基準とし、この基準線Lと、ク
リーニングスリーブ32の中心を通る線lの成す主極角
度θM(図2のように正(+)、負(−)の符号を付
す)で表わしている。このグラフからも判るように、何
れの主極位置θMにおいても、Gdが大きほど(Gpと
Gdの差(Gp−Gd)が小さいほど)、感光体ドラム
18のトルクが大きくなり、又、剤あふれの恐れもでて
くる。更に、主極角度θMによっても感光体ドラム18
のトルクが異なり、主極角度θMが大きいほど、感光体
ドラム18のトルクが大きくなり、又、剤あふれの恐れ
もでてくる。よって、上記の潜像担持体上のフィルミン
グ除去方法を実施するにあたり、フィルミング除去動作
を良好に行うのに適したクリーニングスリーブ32の回
転速度を実験で求めておいて、画像形成装置がフィルミ
ング除去動作を始めるときに自動的にクリーニングスリ
ーブ32をこの回転速度に切り替えるようにしたとして
も、上記Gp、Gd及び主極角度θMの設定公差によっ
ては、フィルミング除去動作における感光体ドラム18
のトルク、即ちクリーニング領域の剤蓄積量が適正範囲
からはずれるものが出てきて、上述のような不具合が発
生する恐れがあるのである。このような不具合の発生を
防止するために、クリーニングスリーブ32等の部品公
差を狭くすると、分品のコストアップや調整のコストア
ップになってしまう。
【0006】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、フィルミング除去動
作時に、通常の画像形成動作時よりも多量の剤を、クリ
ーニング領域に蓄積し、潜像担持体を作動させつつフィ
ルミング除去動作を実行する潜像担持体上のフィルミン
グ除去方法において、クリーニング領域の剤蓄積量を左
右する部品にバラツキがあっても、良好に潜像担持体上
のフィルミング除去を行うことが出来る潜像担持体上の
フィルミング除去方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、画像形成時にトナー像を形成
される潜像担持体と、該担持体に対置され、且つキャリ
アとトナーとの混合物であって、少なくとも一部が磁性
体よりなる剤を磁力によって担持しつつこれを搬送する
ための剤担持体と、潜像担持体と剤担持体との間の領域
に搬送される剤の量を規制する規制手段とを有し、潜像
担持体にトナー像を形成する画像形成時以外のフィルミ
ング除去動作時に、通常の動作時よりも多量の剤を、潜
像担持体と剤担持体との間の領域に蓄積し、潜像担持体
を作動させつつフィルミング除去動作を実行する潜像担
持体上のフィルミング除去方法(以下、前提方法とい
う)において、通常の動作時よりも多量の剤を潜像担持
体と剤担持体との間の領域に蓄積した状態で、潜像担持
体のトルクを検出し、検出したトルク値に基づいてフィ
ルミング除去動作時の潜像担持体と剤担持体との間の領
域の剤蓄積量を変えることを特徴とするものである。請
求項2の発明は、前提方法において、通常の動作時より
も多量の剤を潜像担持体と剤担持体との間の領域に蓄積
した状態で、潜像担持体のトルクを検出し、検出したト
ルク値に基づいて、予め設定しておいた潜像担持体のト
ルクになるように、フィルミング除去動作時の潜像担持
体表面の移動速度を設定することを特徴とするものであ
る。請求項3の発明は、請求項2の潜像担持体上のフィ
ルミング除去方法において、上記移動速度の設定にあた
っての上限及び下限を設けておくことを特徴とするもの
である。請求項4の発明は、請求項3の潜像担持体上の
フィルミング除去方法において、上記移動速度を上記上
限又は下限に設定したときに、表示を行うことを特徴と
するものである。請求項5の発明は、前提方法におい
て、通常の動作時よりも多量の剤を潜像担持体と剤担持
体との間の領域に蓄積した状態で、潜像担持体のトルク
を検出し、検出したトルク値に基づいて、予め設定して
おいたフィルミング除去動作時の潜像担持体のトルクに
なるように、フィルミング除去動作時の潜像担持体と剤
担持体との間の領域に搬送される剤の量を左右する剤搬
送手段の搬送速度を設定することを特徴とするものであ
る。請求項6の発明は、請求項5の潜像担持体上のフィ
ルミング除去方法において、上記搬送速度の設定にあた
っての上限及び下限を設けておくことを特徴とするもの
である。請求項7の発明は、請求項6の潜像担持体上の
フィルミング除去方法において、上記搬送速度を上記上
限又は下限に設定したときに、表示を行うことを特徴と
するものである。請求項8の発明は、前提方法におい
て、フィルミング除去動作の条件と異なる条件下で、潜
像担持体を互いに異なる複数の線速に駆動して、このと
きの各線速時の潜像担持体のトルクを検出する第1のト
ルク検出動作と、フィルミング除去動作の条件下で、潜
像担持体を該複数の線速に駆動して、このときの各線速
時の潜像担持体のトルクを検出する第2のトルク検出動
作とを実行し、該第1のトルク検出動作及び該第2のト
ルク検出動作の検出トルクから潜像担持体の実効トルク
を求め、該実効トルクに基づいてフィルミング除去動作
時の潜像担持体の線速を設定することを特徴とするもの
である。請求項9の発明は、請求項1、2、5又は8の
潜像担持体上のフィルミング除去方法において、上記潜
像担持体のトルクの検出にあたり、予め定めておいた時
間内における検出トルクのピーク値を上記検出したトル
ク値として用いることを特徴とするものである。請求項
10の発明は、前提方法において、フィルミング除去動
作時に、潜像担持体と剤担持体との間の領域に蓄積する
剤量を増減させながら潜像担持体を作動させ、一方、通
常の動作時よりも多量の剤を潜像担持体と剤担持体との
間の領域に蓄積した状態で、潜像担持体のトルクの経時
変化を検出して、この検出結果に応じて、フィルミング
除去時の、該剤量を増加させる時間及び減少させる時間
を設定することを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明はフィルミング除去動作時の潜像担持体
のトルクを検出し、検出トルク値に基づいて、フィルミ
ング除去動作時の、潜像担持体と剤担持体との間の領域
の剤蓄積量を変え、これにより、最適のフィルミング除
去動作の条件を実現するするように作用するものであ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る方法をクリーニング装置
に適用した実施例を説明する。図1はかかるクリーニン
グ装置を備えたカラー複写機を示すものであり、本発明
の理解のため先ずその全体構成を明らかにする。
【0010】この複写機において、先ず、コンタクトガ
ラス10上に載置された原稿(不図示)に対し、照明装
置11が第1ミラー12と共に図において右方へ移動す
ることにより、照明走査が行なわれる。このときの走査
光像は、同じ方向に移動する第2ミラー13、第3ミラ
ー14を介してレンズ15へと入射し、このあと第4ミ
ラー16、フィルタ装置17を通って、潜像担持体の一
構成例であるドラム状の感光体18に結像投影される。
フィルタ装置17は複数の色分解フィルタを有し、これ
らのフィルタは、これを自由に選択して使用できるよう
に90度ずつ回転できるようになっている。そしてこれ
らのフィルタのうちの一つのフィルタで、例えばブルー
成分の光像が始めに取り出され、この光像が、帯電器1
9によって既に一様に帯電されている感光体18上に結
像投影され、これにより感光体上に静電潜像が形成され
る。感光体18の下部にはイエロー現像装置21Y、マ
ゼンタ現像装置21M、シアン現像装置21Cがそれぞ
れ設けられ、上記静電潜像は先ずイエロー現像装置21
Yのイエロー色トナーによりトナー像化される。転写ド
ラム22には給紙部23から送られた転写材の一例であ
る転写紙が巻き付けられて保持され、この巻き付けられ
た転写紙に上記トナー像が転写チャージャ20により転
写される。同様にして他の各フィルタを用いることによ
り、感光体上に形成されるマゼンタ色のマゼンタトナー
像、シアン色のシアントナー像がそれぞれ転写紙に転写
されて重ねられる。ブラックトナー像を得るときは、ブ
ラック現像装置21Bのブラックトナーによって静電潜
像が顕像化される。なお、ブラック露光の場合はフィル
タとしてNDフィルタが用いられ、或いはかようなフィ
ルタが用いられない場合もある。図1における50Y、
50M、50C、50Bは、各現像装置の現像スリーブ
であって、それぞれ矢印方向に回転駆動され、その周面
に現像剤を担持してこれを搬送し、感光体18上の各静
電潜像を順次トナー像化する。トナー像の転写後、分離
チャージャ24及び分離爪25により転写紙が転写ドラ
ム22から分離され、この分離された転写紙は定着装置
26を通ってコピー紙として機外に排出される。一方、
各色のトナー像の転写後に感光体18上に残留するトナ
ーは、その都度クリーニング装置27によって除去され
る。
【0011】次に、本発明を適用したクリーニング装置
27の一般的構成と作用について説明する。図2は、か
かる磁気ブラシクリーニング装置27の詳細を示すもの
である。感光体18は矢印方向に回転し、この回転方向
に対し、感光体18と転写ドラム22との接触部である
転写部の下流側にはプレクリーニングチャージャ28が
感光体18と対向するように設けられている。また、プ
レクリーニングチャージャ28の下流側には内部に複数
の磁石31を設けた、例えばアルミニウム等の導電性の
非磁性体より成るクリーニングスリーブ32が配設され
ている。個々の磁石にはP1乃至P6の符号を付してあ
り、各磁石のクリーニングスリーブ32を向いた側の磁
極は交互に異極性となっている。クリーニングスリーブ
32は剤担持体の一構成例をなすものであって、本例で
はこのスリーブ32が、固定された磁石31に対し、図
2には示していない駆動モータによって矢印方向(時計
方向)に回転駆動されるようになっている。符号40で
示すものはクリーニング装置27のクリーニングケース
であり、このケース40の感光体18を向いた側は開口
し、クリーニングスリーブ32の一部がこの開口にて露
出し、この露出部分が感光体18と対向している。
【0012】トナー像の転写後において、感光体18上
に残されたトナーがプレクリーニングチャージャ28の
部分にくると、このプレクリーニングチャージャ28に
よるコロナ放電により、トナー粒子には、クリーニング
し易いように、ある極性(図の例では正)の電荷が付与
される。
【0013】一方、クリーニングスリーブ32の周面に
は、クリーニング用の磁性キャリアとトナーより成るク
リーニング剤Cが前述の磁石31の磁力によって担持さ
れ、キャリアによる磁気ブラシが形成されている。より
詳しく言えば、クリーニング剤Cは互いに異極性に摩擦
帯電したキャリアとトナーとの粉体から成り、磁性体よ
りなるキャリアの粒子が磁力によってスリーブ32上に
担持され、該粒子にトナーが静電的に付着している。ト
ナーは、トナー粒子のみから成るものと、これに添加剤
を加えたものがあることは周知の通りである。このよう
なクリーニング剤Cが、クリーニングスリーブ32の回
転によって該スリーブ32の回転方向に搬送され、クリ
ーニングスリーブ32に対向して位置する感光体18の
表面に、クリーニング領域Xにて摺擦する。
【0014】プレクリーニングチャージャ28により電
荷を付与された残留トナーが、クリーニングスリーブ3
2と対向するクリーニング領域Xに来ると、ここで、残
留トナーが、電源41によりバイアス電圧(図の例では
負)を印加されたクリーニングスリーブ32上の、負の
電荷をもったクリーニング用キャリアへ、静電気的吸着
力と機械的スキャベンジング力をもって付着する。この
ように感光体18上のトナーが除去されてクリーニング
が行なわれる。
【0015】次いで、トナーが付着したキャリアは、磁
力によりクリーニングスリーブ32上に担持されて磁気
ブラシを形成しつつ搬送され、例えば、金属製のものよ
り成り所定極性(図の例では負)のバイアス電圧が電源
42により印加されたトナー回収ローラ33と対向する
部位で、このローラ33に接触し、このときトナーが回
収ローラ33の方に静電気的に付着する。その際、或る
量のトナーはクリーニングスリーブ32側に残され、こ
れがクリーニング剤C中のトナーとなる。トナー回収ロ
ーラ33は時計方向に回転し、該ローラ33には弾性ゴ
ム又は弾性金属板等より成る回収ブレード34が当接す
るようになっていて、これにより、回収ローラ33上の
付着トナーが下へ掻き落される。この掻き落されたトナ
ーは排出用のスクリューコンベア35によりクリーニン
グ装置外に排出される。
【0016】一方、クリーニングスリーブ32上のクリ
ーニング剤Cはさらに搬送され、ドクターブレード部3
6のところで、クリーニング剤Cの厚みが例えば0.5
乃至2.0mm程度となるように規制され、再びクリーニ
ング領域Xに入り、かかる動作が繰り返される。
【0017】上述のドクターブレード部36は、適正な
クリーニングが行なわれるように、感光体18とクリー
ニングスリーブ32との間のクリーニング領域Xに搬送
されるクリーニング剤の量を規制する規制手段の一構成
例をなるものである。以上の如く、図1及び図2に示し
た複写機は、画像形成動作時にトナー像を形成される感
光体18と、これに対置され、かつ磁力によってクリー
ニング剤Cを担持しつつこれを搬送するためのクリーニ
ングスリーブ32と、感光体18とスリーブ32との間
の領域Xに搬送されるクリーニング剤Cの量を規制する
ドクターブレード部36とを有している。
【0018】図1及び図2に示した複写機、特にそのク
リーニング装置27の各要素の具体例を示すと次の通り
である。 (1)図2に符号P1で示した磁石31の磁極における
磁速密度:1000〜1100ガウス (2)同じく符号P2で示した磁石31の磁極における
磁速密度:1200〜1300ガウス (3)主極を構成する上記磁石P1の位置:クリーニン
グスリーブ32と感光体18の中心を結ぶ線Lを基準と
し、この基準線と、クリーニングスリーブ32の中心を
通る線lの成す角度をθMとし図2のように正(+)、
負(−)と決めたとき、磁石P1を−2°〜−12°の
範囲に配置した。 (4)電源41によりクリーニングスリーブ32へ印加
するバイアス電圧:直流−150V (5)電源42によりトナー回収ローラ33へ印加する
バイアス電圧:直流−500V (6)通常のクリーニング動作時におけるクリーニング
スリーブ32の線速(周速)(VS):300mm/sec (7)通常の感光体18の線速(周速)(VP):20
0mm/sec (8)クリーニングスリーブ32とドクターブレード部
36とのギャップの中央値(GD):0.8mm (9)クリーニングスリーブ32と感光体18とのギャ
ップの中央値(GP):1.0mm (10)クリーニング剤Cのキャリアに対するトナーの
濃度:0.5〜2重量% (11)クリーニング剤C中のトナーの帯電量:10〜
80μc/g (12)クリーニング剤Cのキャリア形状:不定型
【0019】以上、複写機とそのクリーニング装置27
の一般構成を説明したが、このようなクリーニング装置
27において、感光体18からクリーニングスリーブ3
2側に移行したトナーのうち、帯電量の低いトナーや、
プレクリーニングチャージャ28の帯電作用にもかかわ
らず、正に帯電しきれなかったトナーがクリーニングス
リーブ32から離れて浮遊し、これが再び感光体に付着
することがある。またクリーニング装置27に限らず、
現像装置21Y、21M、21C、21B等から浮遊し
たトナーや、転写紙の紙粉又はこれに含まれた添加物等
が感光体18の表面に付着する。このように付着したト
ナーや紙粉等は、経時的に感光体表面に、薄い膜状に固
着する恐れがある。これが先にも説明したフィルミング
現象であり、これが発生すると感光体18に感度むらが
でき、その表面に形成されるトナー像の濃度むら、或い
は地汚れが発生する。従って感光体に形成されたフィル
ミングは早期に除去し、或いはフィルミングの発生を未
然に防止する必要がある。
【0020】図示した複写機においては、クリーニング
装置27を利用してフィルミングを除去するように構成
されている。すなわち、感光体18上に前述の如くトナ
ー像を形成する画像形成時以外の時期に、クリーニング
領域Xにクリーニング動作よりも多量のクリーニング剤
Cを詰め込んだ状態にして感光体18を作動させる。こ
のようにすれば、クリーニング領域Xにて剤溜りがで
き、クリーニング剤C中のキャリアの粒子が、回転する
感光体18の表面に強く擦り付けられ、感光体表面に形
成された前述のフィルミングを掻き取ることができる。
すなわちクリーニング剤Cより成る磁気ブラシと感光意
表面との接触圧と摩擦係数を高め、フィルミングの除去
効果を高めることができるのである。このように画像形
成動作時以外の適時に、フィルミング除去動作を所定時
間実行し、感光体18上のフィルミングを取り去り、な
いしはフィルミングの発生を未然に防止することが出来
る。またドラム状の感光体18に多少の偏心があったと
しても、クリーニング領域Xにクリーニング剤の溜りが
出来、これがフィルミングを除去するので、フィルミン
グ除去むらを生じることもない。
【0021】図示したクリーニング装置27のように磁
石31を固定し、クリーニングスリーブ32を回転駆動
することにより該スリーブ32上のクリーニング剤Cを
搬送するクリーニング装置において、前述の如くクリー
ニング領域Xへのクリーニング剤Cの溜り量を増大させ
るには、クリーニングスリーブ32の回転速度を通常の
クリーニング動作時よりも遅くすればよい。クリーニン
グスリーブの線速が遅くなればX部での剤の搬送性(下
流側への搬送力=X部を通過する能力)が低下するため
剤が溜る。
【0022】フィルミング除去動作を行う時期は、複写
機の特性に応じて適宜設定出来、例えば、複写機の主電
源投入後の定着装置の定着加熱手段の温度立ち上げ期
間、一定コピー枚数(例えば、300枚)毎に所定時間
(例えば10分)等に設定することが出来る。尚、この
フィルミング除去動作中には、上記の定着加熱手段の温
度たち上げ期間のような他のユニット上の制約が無い限
り、操作者によるコピー開始の指示を受け付けるリロー
ド状態にしておいて、該指示によりいつでも複写が行え
るようにして置くことが望ましい。
【0023】以上のようなフィルミング除去動作を実行
する場合に、上述のようにフィルミング除去動作を良好
に行うのに適したクリーニングスリーブ32の回転速度
を実験で求めておいて、画像形成装置がフィルミング除
去動作を始めるときに自動的にクリーニングスリーブ3
2をこの回転速度に切り替えるようにしたとしても、上
記Gp、Gd及び主極角度θMの設定公差によっては、
フィルミング除去動作における感光体のトルク、即ちク
リーニング領域の剤蓄積量が適正範囲からはずれるもの
が出てきて、上述のような不具合が発生する恐れがある
のである。そこで、本実施例においては、感光体18上
のフィルミング除去を良好に行うことが出来る、感光体
18のトルク(以下、目標トルクトルクという)を実現
するために、フィルミング除去動作中と同様にクリーニ
ング領域にクリーニング動作時よりも多量の剤溜りを形
成した状態で、実際に感光体のトルクを検出し、この検
出結果を用いて目標トルクを得るための感光体18の回
転速度やクリーニングスリーブ32の回転速度を求める
感光体等の線速決定モードを実行し、このモードによっ
て求めた回転速度でフィルミング除去動作を実行するよ
うにするものである。尚、この感光体等の線速決定モー
ドは、フィルミング除去動作を実行する直前に実行して
も良いが、サービスマンが使用するサービスモードで複
写機の保守点検時の機械調整後に実行することが望まし
い。以下、この感光体等の線速決定モードの具体例につ
いて説明する。
【0024】〔第1構成例〕まず、フィルミング除去動
作中に、クリーニングスリーブ32の回転速度をコピー
動作中(クリーニング動作中)の線速である300mm/
Sec(以下、この例及び以降の具体例において、この線
速を1800rpm回転数で得られるものとする。)より
も低速である17mm/Sec(回転数100rpm)に設定す
るのに加え、感光体18の線速もコピー動作中の線速で
ある200mm/Secから切り替えることが出来るように
したものにおいて、このフィルミング除去動作中の具体
的な感光体の線速を決定するモードを設けた例について
説明する。このようにフィルミング除去動作中の感光体
18の線速を、コピー動作中のそれから切り替えるよう
にするのは、感光体18の線速によっても感光体18の
トルクが変化し、具体的には感光体18の周速を速くす
るほど感光体18のトルクが大きくなる傾向があり、こ
のことが、フィルミング除去動作に最適な感光体18の
トルクを得るために利用できるからである。図3はこの
例のフィルミング除去動作に関する電装部の概略を示し
たブロック図である。図3において、ドライバ69で駆
動される感光体駆動モータM2には、CPU65に検知
出力を出力する、回転数検知回路68及びトルク検知回
路69が接続されている。ドライバ66で駆動されるク
リーニングスリーブ駆動モータM1にも、CPU65に
検知出力を出力する回転数検知回路67が接続されてい
る。このCPU65が、クリーニングスリーブ32や感
光体18の回転数を制御してフィルミング除去動作等を
実行させる制御手段を構成している。そして、このCP
U65には操作部70も接続されている。上記トルク検
知回路69はモータ駆動電圧又は電流を検知する等して
トルクを検知するものであり、各回転数検知回路68,
67は例えば、エンコーダやフォトインタラプタ等で構
成することか出来る。
【0025】以下、この例の感光体線速決定モードにつ
いて具体的に説明する。該決定モードでは、まず、クリ
ーニングスリーブ駆動モータM1の回転数をコピー動作
中の1800rpmからフィルム除去動作中の100rpmに
低下させる。この状態で、感光体駆動モータM1の回転
数を切り替えて、感光体18の線速がコピー動作中の2
00mm/Secから、150,200,250,300mm
/Secと4段階に順次切り替える。この各線速の時に、
トルク検知回路69で例えばモータ駆動電圧から感光体
トルクを測定する。図4は縦軸に感光体18のトルクを
取り、且つ横軸に感光体18の線速を取って、感光体ト
ルクの測定例を示したグラフである。破線a、実線b,
c,dはそれぞれ、クリーニングスリーブ32とブレー
ド36とのギャップGdや主極角度θM等が互いに異な
る状況下での測定結果を示すものであり、このうち実線
dの測定結果が標準的な状況下におけるものを示してい
る。この例において、感光体トルクの下限がフィルミン
グ除去性能確保の観点から0.7Kg/cmで、その上限が
キャリア付着防止の観点から1.3Kg/cmであり、目標
トルクが1.0Kg/cmであるとする。そして、感光体1
8の線速は速度安定制御の観点から150〜300mm/
Secの範囲内で設定するものとする。
【0026】上記測定の結果から、破線aの状況である
ことが判明した場合には、標準的な状況(実線d)で目
標トルク1.0Kg/cmを得る感光体線速である200mm
/Secよりも高速の250mm/Secにすれば、フィルミン
グ除去動作中に目標トルク1.0Kg/cmを得ることが出
来るので、この線速250mm/Secをフィルミング除去
動作中における感光体線速の設定値としてセットする。
又、上記測定の結果から、感光体トルクが低めである実
線bの状況であることが判明した場合には、フィルミン
グ除去動作中の感光体線速の設定値として感光体線速の
上限である300mm/Secをセットすると共に、操作部
70等に設けられた警告ランプ等を点灯させてトルク不
足を表示する。トルク不足が表示された場合には、サー
ビスマン等によって感光体トルクアップの処理を行う。
例えば、ギャップGdを広げたり、主極角度θMをプラ
ス側に調整する。この後再度感光体線速決定モードを実
行する。但し、この感光体線速の上限300mm/Secに
よって目標トルク1.0Kg/cmまでは得られないまで
も、感光体トルクの下限である0.7Kg/cm以上であれ
ば上記表示を行わずに、そのまま感光体線速の上限30
0mm/Secによっても下限である0.7Kg/cm未満の感
光体トルクしか得られなくなるまで、放置するようにし
ても良い。又、上記測定の結果から、感光体トルクが高
めである実線cの状況であることが判明した場合には、
フィルミング除去動作中の感光体線速の設定値として感
光体線速の下限である150mm/Secをセットすると共
に、操作部70等に設けられた警告ランプ等を点灯させ
てトルク過多を表示する。トルク過多が表示された場合
には、サービスマン等によって感光体トルクダウンの処
理を行う。例えば、ギャップGdを狭くしたり、主極角
度θMをマイナス側に調整する。この後再度感光体線速
決定モードを実行する。但し、この感光体線速の下限1
50mm/Secによって目標トルク1.0Kg/cmまでは低
下させることが出来なくても、感光体トルクの上限であ
る1.3Kg/cm以下であれば上記表示を行わずに、その
まま感光体線速の下限150mm/Secによっても下限で
ある1.3Kg/cmを越える感光体トルクしか得られなく
なるまで、放置するようにしても良い。尚、上記の各表
示としては、感光体線速として、連続して例えば2回、
感光体線速の上限又は下限をセットするときにのみ行う
ようにしても良い。
【0027】〔第2構成例〕次に、フィルミング除去動
作中に、感光体18の線速はコピー動作中の線速である
200mm/Secと同速度にし、クリーニングスリーブ3
2の回転速度をコピー動作中(クリーニング動作中)の
線速である300mm/Sec(回転数1800rpm)から切
り替えることが出来るようにしたものにおいて、このフ
ィルミング除去動作中の具体的なクリーニングスリーブ
32の線速を決定するモードを設けた例について説明す
る。この例は、該決定するモードで決定されてセットさ
れたフィルミング除去動作中のクリーニング線速で、上
記CPU65がフィルミング除去動作時にクリーニング
スリーブ32の駆動ドライバ66を制御するので、この
CPU65によるフィルミング除去動作時のクリーニン
グスリーブ32の駆動ドライバ66の制御工程、該駆動
ドライバ66及びクリーニングスリーブ32で、クリー
ニング領域Xにおける剤溜り量の可変手段を構成してい
るものである。
【0028】以下、この例の感光体線速決定モードにつ
いて具体的に説明する。該決定モードでは、まず、感光
体の線速をコピー動作中の200mm/Secのままにした
状態で、クリーニングスリーブ32の回転数をコピー動
作中の1800rpm(300mm/Sec)から、300,2
50,200,150,100,75rpmと6段階に順
次切り替える。この各回転数の時に、トルク検知回路6
9で例えばモータ駆動電圧から感光体トルクを測定す
る。図6は縦軸に感光体トルクを取り、且つ横軸にクリ
ーニングスリーブ32の回転数を取って、感光体トルク
の測定例を示すしたグラフである。破線a、実線b,
c,dはそれぞれ、感光体32とブレード36とのギャ
ップGdや主極角度θM等が互いに異なる状況下での測
定結果を示すものであり、このうち実線dの測定結果が
標準的な状況下におけるものを示している。この例にお
いても上記第1構成例と同様に、感光体トルクの下限が
フィルミング除去性能確保の観点から0.7Kg/cmで、
その上限がキャリア付着防止の観点から1.3Kg/cmで
あり、目標トルクが1.0Kg/cmであるとする。そし
て、クリーニングスリーブ32の線速の設定幅の上限は
フィルム除去性能の観点から300rpmで、その下限は
回転数制御性が不安定にならずなだらかな回転を確保す
るという制御上の観点(一般に回転数を大きな幅で可変
制御しようとする場合低速側ほど回転数制御が不安定に
なる)から75rpmである。
【0029】上記測定の結果から、破線aの状況である
ことが判明した場合には、標準的な状況(実線d)で目
標トルク1.0Kg/cmを得るクリーニングスリーブ回転
数である150rpmよりも高速の200rpmにすれば、フ
ィルミング除去動作中に目標トルク1.0Kg/cmを得る
ことが出来るので、この回転数200rpmをフィルミン
グ除去動作中における感光体線速の設定値としてセット
する。又、上記測定の結果から、感光体トルクが低めで
ある実線bの状況であることが判明した場合には、フィ
ルミング除去動作中のクリーニングスリーブ回転数の設
定値としてクリーニングスリーブ回転数の下限である7
5rpmをセットすると共に、操作部70等に設けられた
警告ランプ等を点灯させてトルク不足を表示する。トル
ク不足が表示された場合には、上記第1構成例と同様の
サービスマン等によって感光体トルクアップの処理を行
う。又、上記第1構成例と同様に、このクリーニングス
リーブ回転数の下限75rpmによって目標トルク1.0K
g/cmまでは得られないまでも、感光体トルクの下限で
ある0.7Kg/cm以上であれば上記表示を行わずに、そ
のままクリーニングスリーブ回転数の下限75rpmによ
っても下限である0.7Kg/cm未満の感光体トルクしか
得られなくなるまで、放置するようにしても良い。又、
上記測定の結果から、感光体トルクが高めである実線c
の状況であることが判明した場合には、フィルミング除
去動作中のクリーニングスリーブ回転数の設定値として
クリーニングスリーブ回転数の上限である300rpmを
セットすると共に、操作部70等に設けられた警告ラン
プ等を点灯させてトルク過多を表示する。トルク過多が
表示された場合には、上記第1構成例と同様に、サービ
スマン等によって感光体トルクダウンの処理を行い、こ
の後再度クリーニングスリーブ回転数決定モードを実行
する。但し、ここでも上記第1構成例と同様に、このク
リーニングスリーブ回転数の上限300rpmによって目
標トルク1.0Kg/cmまでは低下させることが出来なく
ても、感光体トルクの上限である1.3Kg/cm以下であ
れば上記表示を行わずに、そのままクリーニングスリー
ブ回転数の上限300rpmによっても上限である1.3K
g/cmを越える感光体トルクしか得られなくなるまで、
放置するようにしても良い。尚、上記の各表示として
は、クリーニングスリーブ回転数として、連続して例え
ば2回、クリーニングスリーブ回転数の上限又は下限を
セットするときにのみ行うようにしても良い。
【0030】〔第3構成例〕次に、上記第1構成例と同
様に、フィルミング除去動作中に、クリーニングスリー
ブ32の回転速度をコピー動作中の線速である300mm
/Sec(回転数1800rpm)よりも低速である17mm/
Sec(回転数100rpm)に設定するのに加え、感光体線
速もコピー動作中の線速である200mm/Secから切り
替えることが出来るようにしたものにおいて、このフィ
ルミング除去動作中の具体的な感光体線速を決定するモ
ードを設けた他の例について説明する。本例と上記第1
構成例との違いは、第1構成例ではフィルミング除去動
作中の感光体トルク値が予め実験等で求めておいた目標
トルク値になるように、フィルミング除去動作中の感光
体線速を設定し、又、同様にして求めておいたフィルミ
ング除去性能やキャリア付着防止の観点からの感光体ト
ルクの上下限の値を用いて警告等を行うものであるであ
るのに対し、本例ではクリーニングスリーブ32の回転
を停止した状態で感光体18のみを回転させた場合と、
クリーニングスリーブ32をフィルミング除去動作中の
100rpmで回転させている状態で感光体ドラム18を
回転させた場合との感光体トルク差が予め実験等で求め
ておいた目標トルク差値になるように、フィルミング除
去動作中の感光体線速を設定し、又、同様にして求めて
おいたフィルミング除去性能やキャリア付着防止の観点
からの感光体トルク差の上下限の値を用いて警告等を行
うものである。
【0031】本例において、上記の感光体トルク差を用
いてフィルミング除去動作中の感光体線速を決定するの
は、以下の理由による。即ち、感光トルクは機械間でバ
ラツキが存在するものであるから、上記第1構成例のよ
うに、予め実験等で求めておいたフィルミング除去動作
中の感光体トルクの目標トルク値等になるようにフィル
ミング除去動作中の感光体トルクを制御しても、厳密に
は機械間でバラツキの無い感光体フィルミング除去性能
を実現することは困難である。そこで、フィルミング除
去動作中における感光体トルクを測定するのとは別にこ
れとは異なる感光体トルクが得られる特定の条件下で感
光体トルクを測定し、両感光体トルクの測定値の差を取
ることによって、機械間のバラツキの無い、実効的な感
光体トルクを求め、これが予め実験で求めておいた、良
好なフィルミング除去効果が得られるときの実効的な感
光体トルク(これもフィルミング除去動作中の感光体ト
ルクと上記特定の条件下での感光体トルクとの差)にな
るようにフィルミング除去動作中の感光体線速を設定す
るのである。そして、この例においては、上記特定の条
件として、クリーニングスリーブ32を停止させて感光
体18のみを駆動するという条件にしているが、これに
限られるものではなく、機械に応じて適宜選択すること
が出来る。特に、上記特定条件として、クリーニングス
リーブ32をコピー動作中のクリーニングスリーブ回転
速度で回転させて感光体18を駆動するという条件を用
いれば、通常のコピー動作中のクリーニングスリーブ3
2上の磁気ブラシによる感光体18表面に対する摺擦力
とフィルミング除去動作中の同摺擦力との差分にも対応
し、この差分がフィルミング除去に振り向けられるもの
でもあるので望ましい。
【0032】この例の具体的な感光体線速決定モードに
ついて説明する。まず第1の測定として、クリーニング
スリーブ32を停止させて、この状態で、上記第1構成
例と同様に、感光体18の線速をコピー動作中の200
mm/Secから、150,200,250,300mm/Sec
と4段階に順次切り替え、各線速の時の感光体トルクを
測定する。そして、これらの測定値をCPU65に付設
されたRAM等の記憶部に記憶させる。尚、この測定で
は、クリーニングスリーブ32を停止させているので、
感光体18の偏心によりクリーニング領域の剤はギャッ
プGpが最小になる点で潰る為、感光体のトルク変動は
ほぼ無くなっている。これに引き続き第2の測定とし
て、今度はクリーニングスリーブ32の回転数も含めて
上記第1構成例と同様に、クリーニングスリーブの回転
数をフィルム除去動作中の100rpmにした状態で、感
光体18の線速をコピー動作中の200mm/Secから、
150,200,250,300mm/Secと4段階に順
次切り替え、各線速の時の感光体トルクを測定する。図
6はこの例における実効的な感光体トルク(実効感光体
トルク)である、この第2の測定による感光体トルク測
定値から上記記憶部に記憶されている第1の測定による
感光体トルク測定値との差分を縦軸に取り、横軸に感光
体線速を取って、測定例を示したグラフである。実線
a、bはそれぞれ、クリーニングスリーブ32とブレー
ド36とのギャップGdや主極角度θM等が互いに異な
る状況下での測定結果を示すものであり、このうち実線
bの測定結果が標準的な状況下におけるものを示してい
る。この例において、実効的な感光体トルクの下限がフ
ィルミング除去性能確保の観点から0.3Kg/cmで、そ
の上限がキャリア付着防止の観点から0.9Kg/cmであ
り、目標トルクが0.6Kg/cmであるとする。上記測定
の結果から、実線aの状況であることが判明した場合に
は、上記第1構成例と同様にして、標準的な状況(実線
b)で目標トルク0.6Kg/cmを得る感光体線速である
200mm/Secよりも高速の275mm/Secにすれば、フ
ィルミング除去動作中に目標トルク0.6Kg/cmを得る
ことが出来るので、この線速275mm/Secをフィルミ
ング除去動作中における感光体線速の設定値としてセッ
トする。その他、上下限を越える場合の制御等も上記第
1構成例と同様である。
【0033】〔第4構成例〕上記第1〜第3構成例にお
いては、感光体トルクの測定にあたって感光体トルク検
知回路69からのは、モータ駆動電圧等の検出信号をC
PU65でサンプリングした後に平均化処理し、この平
均値を感光体トルクの測定値としてもちいるのが通常で
あるが、実際の上記測定中の感光体トルクの変動は、例
えば、図7に示す、上記第3構成例における、クリーニ
ングスリーブ停止状態の第1測定(感光体単独駆動)か
らクリーニングスリーブ回転状態の第2測定(フィルミ
ング除去動作)に移る前後における感光体トルクの変動
に見られるように、短い周期のリップルと長い周期のう
ねりが含まれており、感光体トルクの平均値とピーク値
とでは大きな差が生じる。このようなピーク値は感光体
18やクリーニングスリーブ32の偏心によるものであ
り、機械によってもピーク値が異なってくる。そして、
剤あふれ、キャリア付着、感光体18のロックが発生す
るのは、この感光体トルクのピーク時である。従って、
上述のように感光体トルクの平均値を用いていると、キ
ャリア付着等が発生する可能性が大きくなるので、この
感光体トルクのピーク値を用いて上述の各制御を行うこ
とが望ましい。この為には、例えば、上記感光体トルク
検知回路69にピークホールド回路を付設すれば良い。
【0034】〔第5構成例〕次に、フィルミング除去動
作中に、感光体18をコピー動作中の線速である200
mm/Secで駆動し、クリーニングスリーブ32をコピー
動作中(クリーニング動作中)の線速である300mm/
Sec(回転数1800rpm)より小さく且つクリーニング
領域Xの剤溜り量をコピー動作中よりも増加させる第1
回転速度と、該第1速度よりも大きい第2回転速度とで
交互に駆動するものにおいて、このフィルミング除去動
作中の第1回転速度と第2回転速度とのそれぞれで駆動
する時間配分を決定するモードを設けた例について説明
する。
【0035】まず、この例におけるフィルミング除去動
作中のクリーニングスリーブ回転速度制御について説明
する。一般的なフィルミング除去動作中の感光体トルク
の変動の仕方には、縦軸に感光体トルクを取り、横軸に
時間を取った図8の、(a)に示すように感光体トルク
が比較的小さく、ほぼ一定ので推移するものと、(b)
に示すように感光体トルクが比較的大きく、時間経過に
伴って徐々に上昇するものがある。この(a)に示すよ
うなものではフィルミング除去動作を長時間連続して実
行しても比較的キャリア付着等の不具合が生じないが、
(b)に示すようなものでは、感光体トルクの上昇に伴
い、例えば、約10秒程でキャリア付着等が始まって約
15秒でクリーニング領域Xから剤が流れ出す現象が起
こる場合がある。この何れのタイプの感光体トルク変動
が起こるかは、上述のように主極角度θM、ギャップG
p,Gd等のクリーニング領域Xの剤溜り量を左右する
要因によって決まる。そして、このような図8(b)に
示すものにおいても、例えば、上記第1回転速度である
100rpmで2秒間、上記第1回転速度である1800r
pmで0.5秒間というように交互に繰り返えす駆動モー
ドにすると、例えば、図8(c)に示すように感光体ト
ルクの上昇を防止して安定した感光体トルク変動にする
ことが出来た。ここで、第2回転速度としての、180
0rpmはコピー動作中のクリーニングスリーブ回転数と
たまたま一致している。コピー動作中においては、この
回転数でクリーニングスリーブ32を駆動した場合、ク
リーニング領域Xへの搬入力とクリーニング領域からの
排出力がバランスした状態で一定量の剤溜りが安定的に
形成されている。しかし、この回転数100rpmと同1
800rpmとでの繰返し駆動においては、回転数100r
pmでの駆動によってクリーニング領域Xの剤溜り量が、
このコピー動作中のバランス状態での剤溜り量よりも増
加しているので、この状態で1800rpmの駆動に切り
替わると、同バランス状態での剤溜り量になるまで、剤
溜りが減少しようとするのである。そこで、この例で
は、図8(a)に示すような感光体トルク変動であって
も、キャリア付着等の発生の可能性が皆無ではなく、且
つ、これらが発生した場合には機械に与えるダメージが
大きいので、安全策を取って、クリーニングスリーブ3
2を上記の100rpmと1800rpmとで交互に駆動する
ことにした。そして、標準的な時間配分を、100rpm
が15秒で1800rpmが0.5秒とし、この時間配分
を、感光体トルクの経時変化を実際に測定して変化させ
るものである。この感光体トルクの経時変化の測定及び
測定結果に基づく上記時間配分の設定を以下の時間配分
決定モードで行う。
【0036】以下、この例の時間配分決定モードについ
て具体的に説明する。該決定モードでは、まず、感光体
の線速はコピー動作中の200mm/Secのままで、クリ
ーニングスリーブ32の回転数をコピー動作中の180
0rpmから100rpmに変化させ、この状態で2秒間隔で
感光体トルクのピーク値を測定する。この測定を10秒
間行う。この10秒間に感光体トルクの上昇が見られな
い場合には、フィルミング除去動作時の上記時間配分と
して、上記の標準的な時間配分を採用してこれをセット
する。又、この10秒間に感光体トルクの上昇が見られ
たものは第2回転速度である1800rpmに比較的多く
の時間を配分すべく、100rpmが2秒、1800rpmが
0.5秒の時間配分に決定してこれをセットする。尚、
この10秒間の測定中であっても、感光体トルクの上昇
が見られた時点でスリーブ回転数100rpmでの測定動
作を中止するか、又は、クリーニングスリーブの回転数
をこの時点での剤溜りを速やかに減少させることが出来
る、例えば1800rpmの回転数に切り替えることが望
ましい。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、フィルミング除去動作
時の潜像担持体のトルクを検出し、検出トルク値に基づ
いて、フィルミング除去動作時の、潜像担持体と剤担持
体との間の領域の剤蓄積量を変え、これにより、クリー
ニング領域の剤蓄積量を左右する部品にバラツキがあっ
ても、良好に潜像担持体上のフィルミング除去を行うこ
とが出来る最適のフィルミング除去動作の条件を実現す
るので、効果的なフィルミング除去効果を発揮して、部
分的な地汚れの無い、良好な画像の形成を可能にするこ
とが出来る。又、最適のフィルミング除去動作の条件を
実現できるので、剤あふれの状態になることによる不具
合やクリーニング領域における剤の楔効果が過大になる
ことによる潜像担持体のトルクの過剰な増大などを防止
することも出来る。特に、請求項3又は6の発明によれ
ば、最適なフィルミング除去動作の条件を実現するため
に、上記の検出したトルク値を用いて、潜像担持体移動
速度又は所定の剤搬送手段の搬送速度を設定するにあた
っての上限及び下限を設けているので、所定の剤量域の
剤蓄積量に影響を及ぼす部品等に異常がある場合にも、
上記移動速度又は搬送速度の暴走を防止することが出来
る。又、請求項4又は6の発明によれば、上記移動速度
又は搬送速度が上限又は下限に設定された場合に表示を
行うので、速やかに上記部品等の調整修理を行なわせる
ことが出来る。又、請求項8の発明によれば、フィルミ
ング除去動作の条件と異なる条件下での所定の第1のト
ルク検出動作と、フィルミング除去動作の条件下での所
定の第2のトルク検出動作との検出トルクを用い、これ
により、機械間のバラツキに対応した潜像担持体のトル
ク分を相殺して潜像担持体の実効トルクを求め、これに
基づいてフィルミング除去動作時の潜像担持体の線速を
設定するので、安定したフィルミング除去特性を得るこ
とが出来る。又、請求項9の発明によれば、上記潜像担
持体のトルクの検出にあたり、予め定めておいた時間内
における検出トルクのピーク値を上記検出したトルク値
として用いるので、感光体トルク変動のリップルや波打
ちによる潜像担持体への剤付着等を防止出来、又、効果
的なフィルミング除去動作が出来る。又、請求項10の
発明によれば、フィルミング除去動作時に、潜像担持体
と剤担持体との間の領域に蓄積する剤量を増減させなが
ら潜像担持体を作動させ、一方、通常の動作時よりも多
量の剤を潜像担持体と剤担持体との間の領域に蓄積した
状態で、潜像担持体のトルクの経時変化を検出して、こ
の検出結果に応じて、フィルミング除去時の、該剤量を
増加させる時間及び減少させる時間を設定するので、所
定領域の剤蓄積量が過剰になるのを未然に防止すること
が出来、これにより、潜像担持体への剤付着等を防止出
来、又、効果的なフィルミング除去動作が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例にかかるカラー複写機の概略構成を示す
正面図。
【図2】図1中のクリーニング装置27の概略構成を示
す正面図。
【図3】図1のカラー複写機のフィルミング除去に関す
る電装部の概略構成を示すブロック図。
【図4】フィルミング除去動作時の感光体線速と感光体
トルクの関係を示す特性図。
【図5】フィルミング除去動作時のクリーニングスリー
ブの回転数と感光体トルクの関係を示す特性図。
【図6】フィルミング除去動作時の感光体線速と感光体
の実効トルクの関係を示す特性図。
【図7】所定条件下での感光体トルクの経時変化を示す
グラフ。
【図8】(a)乃至(c)はそれぞれ感光体トルクの経
時変化の類型を示すグラフ。
【図9】ドクターギャップと感光体トルクとの関係を示
す特性図。
【符号の説明】
18 感光体ドラム , 27
クリーニング装置 32 クリーニングスリーブ , 31
主極 65 CPU 66 クリーニングスリーブ駆動モータドライブ 67 回転数検知回路 , 68
回転数検知回路 69 トルク検知回路 , 70
操作部 X クリーニング領域 M1 クリーニングスリーブ駆動モータ M2 感光体駆動モータ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成時にトナー像を形成される潜像担
    持体と、該担持体に対置され、且つキャリアとトナーと
    の混合物であって、少なくとも一部が磁性体よりなる剤
    を磁力によって担持しつつこれを搬送するための剤担持
    体と、潜像担持体と剤担持体との間の領域に搬送される
    剤の量を規制する規制手段とを有し、潜像担持体にトナ
    ー像を形成する画像形成時以外のフィルミング除去動作
    時に、通常の動作時よりも多量の剤を、潜像担持体と剤
    担持体との間の領域に蓄積し、潜像担持体を作動させつ
    つフィルミング除去動作を実行する潜像担持体上のフィ
    ルミング除去方法において、 通常の動作時よりも多量の剤を潜像担持体と剤担持体と
    の間の領域に蓄積した状態で、潜像担持体のトルクを検
    出し、検出したトルク値に基づいてフィルミング除去動
    作時の潜像担持体と剤担持体との間の領域の剤蓄積量を
    変えることを特徴とする潜像担持体上のフィルミング除
    去方法。
  2. 【請求項2】画像形成時にトナー像を形成される潜像担
    持体と、該担持体に対置され、且つキャリアとトナーと
    の混合物であって、少なくとも一部が磁性体よりなる剤
    を磁力によって担持しつつこれを搬送するための剤担持
    体と、潜像担持体と剤担持体との間の領域に搬送される
    剤の量を規制する規制手段とを有し、潜像担持体にトナ
    ー像を形成する画像形成時以外のフィルミング除去動作
    時に、通常の動作時よりも多量の剤を、潜像担持体と剤
    担持体との間の領域に蓄積し、潜像担持体を作動させつ
    つフィルミング除去動作を実行する潜像担持体上のフィ
    ルミング除去方法において、 通常の動作時よりも多量の剤を潜像担持体と剤担持体と
    の間の領域に蓄積した状態で、潜像担持体のトルクを検
    出し、検出したトルク値に基づいて、予め設定しておい
    た潜像担持体のトルクになるように、フィルミング除去
    動作時の潜像担持体表面の移動速度を設定することを特
    徴とする潜像担持体上のフィルミング除去方法。
  3. 【請求項3】上記移動速度の設定にあたっての上限及び
    下限を設けておくことを特徴とする請求項2の潜像担持
    体上のフィルミング除去方法。
  4. 【請求項4】上記移動速度を上記上限又は下限に設定し
    たときに、表示を行うことを特徴とする請求項3の潜像
    担持体上のフィルミング除去方法。
  5. 【請求項5】画像形成時にトナー像を形成される潜像担
    持体と、該担持体に対置され、且つキャリアとトナーと
    の混合物であって、少なくとも一部が磁性体よりなる剤
    を磁力によって担持しつつこれを搬送するための剤担持
    体と、潜像担持体と剤担持体との間の領域に搬送される
    剤の量を規制する規制手段とを有し、潜像担持体にトナ
    ー像を形成する画像形成時以外のフィルミング除去動作
    時に、通常の動作時よりも多量の剤を、潜像担持体と剤
    担持体との間の領域に蓄積し、潜像担持体を作動させつ
    つフィルミング除去動作を実行する潜像担持体上のフィ
    ルミング除去方法において、 通常の動作時よりも多量の剤を潜像担持体と剤担持体と
    の間の領域に蓄積した状態で、潜像担持体のトルクを検
    出し、検出したトルク値に基づいて、予め設定しておい
    たフィルミング除去動作時の潜像担持体のトルクになる
    ように、フィルミング除去動作時の潜像担持体と剤担持
    体との間の領域に搬送される剤の量を左右する剤搬送手
    段の搬送速度を設定することを特徴とする潜像担持体上
    のフィルミング除去方法。
  6. 【請求項6】上記搬送速度の設定にあたっての上限及び
    下限を設けておくことを特徴とする請求項5の潜像担持
    体上のフィルミング除去方法。
  7. 【請求項7】上記搬送速度を上記上限又は下限に設定し
    たときに、表示を行うことを特徴とする請求項6の潜像
    担持体上のフィルミング除去方法。
  8. 【請求項8】画像形成時にトナー像を形成される潜像担
    持体と、該担持体に対置され、且つキャリアとトナーと
    の混合物であって、少なくとも一部が磁性体よりなる剤
    を磁力によって担持しつつこれを搬送するための剤担持
    体と、潜像担持体と剤担持体との間の領域に搬送される
    剤の量を規制する規制手段とを有し、潜像担持体にトナ
    ー像を形成する画像形成時以外のフィルミング除去動作
    時に、通常の動作時よりも多量の剤を、潜像担持体と剤
    担持体との間の領域に蓄積し、潜像担持体を作動させつ
    つフィルミング除去動作を実行する潜像担持体上のフィ
    ルミング除去方法において、 フィルミング除去動作の条件と異なる条件下で、潜像担
    持体を互いに異なる複数の線速に駆動して、このときの
    各線速時の潜像担持体のトルクを検出する第1のトルク
    検出動作と、フィルミング除去動作の条件下で、潜像担
    持体を該複数の線速に駆動して、このときの各線速時の
    潜像担持体のトルクを検出する第2のトルク検出動作と
    を実行し、 該第1のトルク検出動作及び該第2のトルク検出動作の
    検出トルクから潜像担持体の実効トルクを求め、 該実効トルクに基づいてフィルミング除去動作時の潜像
    担持体の線速を設定することを特徴とする潜像担持体上
    のフィルミング除去方法。
  9. 【請求項9】上記潜像担持体のトルクの検出にあたり、
    予め定めておいた時間内における検出トルクのピーク値
    を上記検出したトルク値として用いることを特徴とする
    請求項1、2、5又は8の潜像担持体上のフィルミング
    除去方法。
  10. 【請求項10】画像形成時にトナー像を形成される潜像
    担持体と、該担持体に対置され、且つキャリアとトナー
    との混合物であって、少なくとも一部が磁性体よりなる
    剤を磁力によって担持しつつこれを搬送するための剤担
    持体と、潜像担持体と剤担持体との間の領域に搬送され
    る剤の量を規制する規制手段とを有し、潜像担持体にト
    ナー像を形成する画像形成時以外のフィルミング除去動
    作時に、通常の動作時よりも多量の剤を、潜像担持体と
    剤担持体との間の領域に蓄積し、潜像担持体を作動させ
    つつフィルミング除去動作を実行する潜像担持体上のフ
    ィルミング除去方法において、 フィルミング除去動作時に、潜像担持体と剤担持体との
    間の領域に蓄積する剤量を増減させながら潜像担持体を
    作動させ、 一方、通常の動作時よりも多量の剤を潜像担持体と剤担
    持体との間の領域に蓄積した状態で、潜像担持体のトル
    クの経時変化を検出して、この検出結果に応じて、フィ
    ルミング除去時の、該剤量を増加させる時間及び減少さ
    せる時間を設定することを特徴とする潜像担持体上のフ
    ィルミング除去方法。
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EP0850827A2 (en) 1996-12-27 1998-07-01 Shimano Inc. Bicycle crank and method for manufacturing same
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