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JPH0479119B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0479119B2
JPH0479119B2 JP61005243A JP524386A JPH0479119B2 JP H0479119 B2 JPH0479119 B2 JP H0479119B2 JP 61005243 A JP61005243 A JP 61005243A JP 524386 A JP524386 A JP 524386A JP H0479119 B2 JPH0479119 B2 JP H0479119B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
capacitor
discharge lamp
transistor
power supply
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP61005243A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62163292A (ja
Inventor
Akinori Hiramatsu
Futoshi Okamoto
Koji Yamada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP61005243A priority Critical patent/JPS62163292A/ja
Publication of JPS62163292A publication Critical patent/JPS62163292A/ja
Publication of JPH0479119B2 publication Critical patent/JPH0479119B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は、放電灯を高周波点灯する放電灯点灯
装置に関するものである。
[背景技術] 第12図は従来の高周波放電灯点灯装置の回路
構成を示す図であり、直流電源(交流電源の整流
電圧を含む)Eに直列にトランジスタQ1,Q2
接続され、このトランジスタQ1,Q2に対し図示
の極性でダイオードD1,D2が並列に接続されて
いる(但し、ダイオードD1,D2は必ずしも必要
でない)。トランジスタQ1と並列にコンデンサ
C1、放電灯lを含む共振回路A、可飽和トラン
スからなる駆動トランスT1の1次巻線n1の直列
回路が接続されている。このような構成にてハー
フブリツジ形インバータ回路が構成されている。
1次巻線n1を有する駆動トランスT1は2次巻線
n2,n3を有し、2次巻線n2はトランジスタQ1の制
御抵抗R1に接続してあり、2次巻線n3はトラン
ジスタQ2の制御抵抗R2に接続してある。共振回
路Aはインダクタンス素子L1、共振用のコンデ
ンサC2、放電灯lとからなつている。
ここでコンデンサC1はカツプリング用のコン
デンサで、コンデンサC2に比べて充分大きな容
量を持ち、インバータ回路の電源として使用され
る。
更に、インバータ回路の起動回路6を設けてい
る。この起動回路6は直列接続した抵抗R3及び
コンデンサC3、並びに例えばダイアツクQ3等か
ら構成されている。抵抗R3とコンデンサC3の接
続点はダイアツクQ3の一端に接続され、その他
端はトランジスタQ2の制御端子であるベース端
子に接続している。また、抵抗R3、コンテンサ
C3の接続点はダイオードD3のアノードに接続し、
カソードはトランジスタQ2のコレクタに接続さ
れている。
上述した回路の動作は次の通りである。すなわ
ち、電源スイツチSWがオンすると、コンデンサ
C3が抵抗R3を介して充電される。次いで、コン
デンサC3の電圧がダイアツクQ3のブレークオー
バー電圧に達するとコンデンサC3はトランジス
タQ2のベース・エミツタ接合を介して放電する。
この放電によりトランジスタQ2が初めて導通す
る。従つて、直流電源E→コンデンサC1→共振
回路A→駆動トランスT1の1次巻線n1→トラン
ジスタQ2→直流電源Eを介して電流が流れてコ
ンデンサC1を充電する。この電流は駆動トラン
スT1の1次巻線n1を流れるから、2個の2次巻
線n2,n3に電圧が誘起する。2次巻線n3の誘起電
圧はトランジスタQ2の導通状態を維持する極性
(順電圧)を有する。
トランジスタQ2に流れる電流は増加し、駆動
トランスT1の1次巻線n1に流れる電流も増加し、
やがて駆動トランスT1は飽和する。よつて駆動
トランスT1の2次巻線n2,n3に誘起される電圧
の極性は反転し、トランジスタQ1にオン信号、
トランジスタQ2にはオフ信号が与えられる。す
ると、共振回路A、駆動トランスT1の1次巻線
n1とトランジスタQ1とで閉回路ができてコンデ
ンサC1を電源としてトランジスタQ1に電流が流
れる。以後駆動トランスT1の飽和によりトラン
ジスタQ1,Q2は交互にオンオフされ、共振回路
Aに電流を流し、コンデンサC2の電圧を放電灯
lに印加して放電灯lを点灯させるものである。
ところで、このように高周波出力により点灯さ
れる放電灯lは正常に点灯している場合は支障が
ないが、放電灯lがその寿命末期に至ると、放電
灯lの両端のフイラメントが相互にアンバランス
となるため正負アンバランスの直流点灯になつた
り、あるいは放電維持電圧が上昇して点灯が不安
定になつたりして異常発振するものである。すな
わち、放電灯lをみた場合、その両端には活性物
質が塗布されたフイラメントが設けられ、このフ
イラメント間で交互に放電が行なわれることによ
り放電灯lが点灯するものであるが、寿命末期に
なると一方のフイラメント上の活性物質が完全に
剥がれて、第13図に示すように一方向のみの放
電による「直流点灯」となつたり、また、一方の
フイラメント上の活性物質が少しだけ残つた場合
にはそのフイラメントの左右のアンバランスによ
り、直流点灯とは少し異なつた異常点灯となつた
りするものである。このように、放電灯lのフイ
ラメントがアンバランスになつたときには、トラ
ンジスタQ1,Q2には通常の3〜4倍もの大電流
が流れて、スイツチングロスが非常に大きくな
り、これが長時間継続すると、トランジスタQ1
Q2が熱暴走して破壊に至る恐れがあつた。
[発明の目的] 本発明は、上述の点に鑑みて提供したものであ
つて、放電灯の寿命末期の検出を確実に行ない、
放電灯の寿命末期の場合にはスイツチング素子の
スイツチング動作を制御してスイツチング素子に
流れる電流が増大するのを軽減し、しかも動作を
不安定にすることのない、信頼性の高い放電灯点
灯装置を提供することを目的としたものである。
[発明の開示] (構成) 本発明は、直流電源の両端に直列接続された2
個のスイツチング素子と、このスイツチング素子
のいずれか一方と並列に接続され第1のコンデン
サ、インダクタンス素子及び放電灯を含み第1の
コンデンサが直流電源の一方の電極側になるよう
に接続された直列回路と、上記放電灯と並列に接
続された第2のコンデンサとを備え、上記スイツ
チング素子が交互にオンオフして発生する高周波
電圧を放電灯に供給する放電灯点灯装置におい
て、上記第1のコンデンサの非電源側の端子と直
流電源の他方の電極との間の電圧を検出する電圧
検出回路部と、この電圧検出回路部の検出電圧を
放電灯の正常点灯時の電圧検出回路部の検出電圧
よりも高い第1の基準電圧及び放電灯の正常点灯
時の電圧検出回路部の検出電圧よりも低い第2の
基準電圧と比較する比較回路部と、上記電圧検出
回路部の検出電圧が第1の基準電圧以上あるいは
第2の基準電圧以下の場合の比較回路部の出力に
て上記スイツチング素子のスイツチング動作出力
を制限する出力制御部とを備えたことを特徴とす
るものである。
(実施例1) 以下、本発明の実施例を図面により説明する。
第2図は概略ブロツク図を示すものであり、直流
電源Eは交流電源を整流した定電圧電源などによ
つて構成される。ドライブ回路2は2つのスイツ
チング素子であるトランジスタQ1,Q2をスイツ
チング動作するためのものであり、また直流電源
Eの正極に接続されたコンデンサC1の非電源側
の端子と直流電源Eの負極との間の電圧を検出す
る電圧検出回路部3は、放電灯lである負荷回路
1よりも高いインピーダンスの抵抗素子などを用
いた分圧回路などによつて構成されている。比較
回路部4は、電圧検出回路部3の検出電圧を予め
設定した放電灯lの正常点灯時よりも高い第1の
基準電圧と低い第2の基準電圧と比較するもので
あり、この比較出力を出力制御部5に送つて該出
力制御部5によつてドライブ回路2の出力を制御
するようにしている。なお、インダクタンス素子
L1及びコンデンサC2で構成された直列共振回路
は高周波変換を円滑に行うためのものである。
次に、本発明の基本的な動作を説明する。放電
灯lが正常点灯している状態においては、電圧検
出回路部3の出力が「E1」レベルとなり、この
信号が比較回路部4で比較される。この結果はさ
らに出力制御部5に送られ、トランジスタQ1
Q2を連続して駆動するが、放電灯lが寿命末期
時には電圧検出回路部3の出力が「E2」または
「Lレベル(0)」となり、この信号が比較回路部
4で比較される。この結果をさらに出力制御部5
に送つてトランジスタQ1,Q2の動作を抑制ある
いは停止させる。尚、E2とE1とはE2>E1であ
り、E2≒2E1となる。これについては後述する。
次に、本発明の具体的な実施例を説明する。第
1図は具体回路図を示すものである。直列に接続
されたトランジスタQ1,Q2は直流電源Eに対し
て電源スイツチSWを介して並列に接続されてお
り、トランジスタQ1のコレクタとエミツタ間に
はコンデンサC1を介して負荷抵抗R(なお、この
負荷抵抗Rは放電灯lを抵抗と見なした場合の抵
抗を示す)が並列的に接続されている。このコン
デンサC1は後述するように2つのトランジスタ
Q1,Q2が交互にオン、オフ動作した時に負荷抵
抗Rに供給する電圧を反転させたり、直流成分を
カツトして負荷抵抗Rに交流成分(高周波電力)
を供給する作用をなす。また、負荷抵抗Rと並列
にコンデンサC2が接続され、更にこのコンデン
サC2と負荷抵抗Rとの接続点(コンデンサC1
反対側)にはインダクタンス素子L1が接続され
ている。ここに、2つのコンデンサC1,C2はC1
〓C2の関係を満たしている。
インダクタンス素子L1の非負荷側の端子は駆
動トランスT1の1次巻線n1を介してトランジス
タQ1,Q2の接続点に接続され、更に、駆動トラ
ンスT1の2次巻線n2,n3はそれぞれが抵抗R1
R2を介してトランジスタQ1,Q2のベースの各々
に接続されている。また、駆動トランスT1の2
次巻線n2,n3は、その極性を逆にして、トランジ
スタQ1,Q2を交互にオン、オフさせる構成とし
ており、この駆動トランスT1及びその付属回路
をもつてドライブ回路2を構成している。コンデ
ンサC1の負荷抵抗Rとの接続点と、直流電源E
の負極端子との間には、抵抗R5とR6との直列回
路によつて構成された分圧回路が設けられてお
り、これによつて電圧検出回路部3が構成されて
いる。ここに、抵抗R5とR6は負荷抵抗Rに対し
て高インピーダンス値のものが選ばれている。更
に、抵抗R5とR6の接続点はツエナーダイオード
ZD1と抵抗R7を介してトランジスタQ5のベース
に接続されており、トランジスタQ5のコレクタ
は抵抗R5とR6の接続点に接続されている。トラ
ンジスタQ5のエミツタは直流電源Eの負極端子
側に接続してある。トランジスタQ5、ツエナー
ダイオードZD1及びその付属回路で比較回路部4
を構成している。
更に、トランジスタQ4のベースは抵抗R8を介
してトランジスタQ5のコレクタと接続され、ト
ランジスタQ4のコレクタは抵抗R9を介してサイ
リスタSCRのゲート端子及び抵抗R4を介してコ
ンデンサC1の電源側と接続されている。また、
トランジスタQ4のエミツタはサイリスタSCRの
カソードと共通に直流電源Eの負極端子側に接続
されている。そして、サイリスタSCRのアノー
ドは抵抗R3を介してコンデンサC1の電源側に接
続されるとともに、駆動トランスT1の巻線n4
一端とダイオードD5を介してそのアノードと接
続される。駆動トランスT1の巻線n4の他端は直
流電源Eの負極端子側に接続されている。トラン
ジスタQ4、サイリスタSCR、駆動トランスT1
巻線n4、ダイオードD5及びその付属回路で出力
制御部5を構成している。
一方、直流電源Eと並列に抵抗R3とコンデン
サC3を接続してあり、更にコンデンサC3と抵抗
R3の接続点と、トランジスタQ1,Q2の接続点と
の間には、ダイオードD3を接続している。この
ダイオードD3は図示するようにアノードを抵抗
R3とコンデンサC3の接続点に接続している。そ
して、抵抗R3とコンデンサC3の接続点とトラン
ジスタQ2のベースとの間にはダイアツクQ3を設
けてあり、これらによつてインバータ装置の起動
回路6を構成している。ここに、抵抗R3とコン
デンサC3の直列回路はダイアツクQ3のトリガ回
路を構成し、ダイオードD3はダイアツクQ3がブ
レークオーバーした後に、直流電源Eから供給さ
れる電流を抵抗R3を介してトランジスタQ2に直
接導くバイパス回路を構成する。なお、トランジ
スタQ1,Q2の各々には帰還ダイオードD1,D2
逆並列に接続している。
次に動作を説明する。
〈正常点灯時の動作〉 正常点灯時の場合には、等価基本回路は第3図
のように書きあらわせる。この場合、トランジス
タQ1,Q2のスイツチング動作によりトランジス
タQ1,Q2の両端に現れる電圧e1,e2は夫々第4
図b,cに示すような矩形波電圧となり、直列共
振回路の両端電圧はコンデンサC1によつて直流
成分がカツトされた第4図eに示すような電圧e3
が供給される。尚、第4図aは直流電源電圧Eを
示す。ここで、コンデンサC1は容量がコンデン
サC2の容量に比べて充分に大きなものであつて、
インバータ回路の電源として動作している。そし
てコンデンサC1の両端電圧ec1は、ec1=e1−e3
求まり、第4図dに示すようにE/2となる。
尚、第4図においては、わずかなリツプルが含ま
れているが、このリツプルはコンデンサC1と負
荷抵抗Rの回路の時定数C1・Rの値を大きくす
ることにより小さくなる。更に、電圧検出回路部
3に加わる電圧e4は、e4=e0−ec1により、それ
ぞれ求められて、第4図fに示した波形となり、
e4=E/2が求まる。
従つて、正常点灯の場合には、電圧検出回路部
3に生じる電圧e4はE/2となる。この電圧は第
1図の分圧抵抗R5とR6により分圧され、その分
圧された検出電圧が上述のE1であり、このE1の
電圧は比較回路部4に送られる。すると、比較回
路部4では、ツエナーダイオードZD1のツエナー
電圧VZD1は、 VZD1>E1 と設定されているため、トランジスタQ5はオフ
になる。従つて、比較回路部4の出力端aの電圧
は「Hレベル」となる。この信号は、さらに出力
制御部5に送られ、トランジスタQ4をオンさせ
ることによつてサイリスタSCRのゲートに電流
を流さないのでサイリスSCRはオフ状態となる。
この場合、駆動トランスT1の巻線n4は巻線n2
n3に帰還される電圧に影響を与えないようにして
あり、従つてトランジスタQ1,Q2を通常通り動
作させることができ、インバータ回路の発振動作
が継続して行なわれることになる。
次に、このインバータ回路が発振動作している
ことについて説明する。
第4図は、第3図(第1図の概略回路で、e1
e2,e3,e4,ec1の関係を見やすくした図)の動
作波形図を示し、インバータ回路の自励発振動作
をしているものであり、第1図、第3図等にて発
振動作(振動)の説明をする。すなわち、電源ス
イツチSWがオンすると、コンデンサC3が抵抗R3
を介して充電される。次いで、コンデンサC3
電圧がダイアツクQ3のブレークオーバー電圧に
達すると、コンデンサC3はトランジスタQ2のベ
ース・エミツタ接合を介して放電する。この放電
によりトランジスタQ2が初めて導通する。
従つて、直流電源E→コンデンサC1→共振回
路A→駆動トランスT1の1次巻線n1→トランジ
スタQ2→直流電源Eを介して電流が流れてコン
デンサC1を充電する。この電流は駆動トランス
T1の1次巻線n1を流れるから、2個の2次巻線
n2,n3に電圧が誘起する。2次巻線n2の誘起電圧
はトランジスタQ2の導通状態を維持する極性
(順電圧)を有する。その後、トランジスタQ2
流れる電流は増加し、駆動トランスT1の1次巻
線n1に流れる電流も増加するので、駆動トランス
T1は飽和し、駆動トランスT1の2次巻線n2,n3
に誘起される電圧が反転し、トランジスタQ1
オン、トランジスタQ2はオフとなる。トランジ
スタQ1がオンすると、共振回路Aと、駆動トラ
ンスT1の1次巻線n1とトランジスタQ1とで閉回
路ができて、コンデンサC1を電源として電流が
流れはじめる。この駆動トランスT1の飽和によ
り、トランジスタQ1,Q2は交互にオン、オフさ
れ共振回路Aに電流を流す。以上のようにコンデ
ンサC1の充放電による振動電流でトランジスタ
Q1,Q2がオン、オフされるのではなく、駆動ト
ランスT1の飽和がきつかけとなり、オンオフ駆
動されるものである。
第5図は上記インバータ回路の各部の波形図を
示し、同図aはトランジスタQ1のコレクタ・エ
ミツタ間電圧VQ1であり、同図b及びcはそれぞ
れトランジスタQ1,Q2を流れる電流IQ1,IQ2
あり、同図dは駆動トランスT1の1次巻線n1
流れる電流In1である。同図eは駆動トランスT1
の2次巻線n3に誘起される電圧Vn3である。同図
f及びgはそれぞれトランジスタQ1,Q2のベー
ス電流In2,In3である。
この第5図の波形について更に説明すると、ト
ランジスタQ2がオン時に電流IQ2が増加してい
き、駆動トランスT1が飽和すると、第5図eに
示すように、2次巻線n3に誘起される電圧が反転
するのでトランジスタQ2はオフ(トランジスタ
Q1にはオン信号)になる。このとき振動電流In1
は連続性を保つため、ダイオードD1がオンし、
コンデンサC1→共振回路A→駆動トランスT1
1次巻線n1→ダイオードD1、コンデンサC1のル
ープで電流ID1が流れる。ここで振動電流In1はイ
ンダクタンス素子L1の右から左を正方向として
いる。この後トランジスタQ1がオンして電流IQ1
が流れる。またトランジスタQ1のオフ後はコン
デンサC1→直流電源E→ダイオードD2→駆動ト
ランスT1の1次巻線n1→コンデンサC1のループ
で電流ID2が流れる。この後トランジスタQ2がオ
ンして、電流IQ2が、直流電源E→コンデンサC1
→共振回路A→駆動トランスT1の1次巻線n1
トランジスタQ2→直流電源Eのループで流れる。
尚トランジスタQ1に流れる電流IQ1は、コンデン
サC1→トランジスタQ1→駆動トランスT1の1次
巻線n1→共振回路A→コンデンサC1のループで流
れる。
以上のように自励発振動作が行われ、各部の電
圧波形は第4図に示すようになる。
〈放電灯寿命末期の動作〉 上記で説明したように放電灯が寿命末期になる
と一方のフイラメント上の活性物質が完全に剥が
れて、一方向のみの放電による「直流点灯」とな
り、その極性により等価基本回路は第6図a,b
のようになる。ここで、コンデンサC1,C2はC1
C2の関係を満たしているので、コンデンサC2
ほとんど動作に影響しない。
(イ) 第6図aの動作の場合 トランジスタQ2がオンした場合、ループの
電流が流れ、コンデンサC1は図示の方向に一挙
に直流電源Eの電圧Eまで充電される。次に、ト
ランジスタQ1がオンすると、コンデンサC1の放
電電流が破線に示すようにコンデンサC2を通し
てわずかに流れるが、C1≫C2であるため、コン
デンサC1の電位はEのままを維持する。ここに、
電圧検出回路部3の両端電圧e4は、 e4=e0−ec1 で求まるから、e4の電圧は0レベルとなる。その
ため、電圧検出回路部3の出力も0レベルとな
り、この0レベルが上述のLレベルに対応するも
のである。従つて、比較回路部4の出力端aも0
レベルとなり、出力制御部5のトランジスタQ4
はオフする。すると、サイリスタSCRを抵抗R4
とR9を介してゲート電流を与えオンさせること
によつて、駆動トランスT1の巻線n4を短絡する
ので、インバータ回路は発振動作を停止すること
になる。
(ロ) 第6図bの動作の場合 第6図bの場合においては、スイツチSWを閉
じた時、コンデンサC1はのループによつて電
圧検出回路部3のインピーダンスR0を通して図
示の方向に充電される(電圧ec1)。コンデンサC1
はC1,R0で決められる時定数で充電されるが、
電圧検出回路部3のインピーダンスR0は抵抗負
荷Rと比較すると非常に高いインピーダンス値の
ものが選ばれているので、すぐにインバータ装置
が発振を開始し、トランジスタQ1がオンすると、
ループに電流が流れ、コンデンサC1は図示の
方向に放電する。この時、放電灯lのインピーダ
ンスrは非常な低インピーダンスであるため、コ
ンデンサC1は一挙に図示の方向で電圧が零まで
放電する。
ここで、第6図bに示すようにコンデンサC1
はループにより充電されようとするが、電圧検
出回路部3のインピーダンスR0は、放電灯負荷
Rと比較すると非常に高いインピーダンスなの
で、コンデンサC1はほとんど充電されない。よ
つて、トランジスタQ1がオンすると、わずかに
充電された電荷は、寿命末期時における放電灯l
の順方向、低インピーダンスのために直ぐに放電
してしまう。これに対し第4図(正常点灯時)の
場合は、コンデンサC1は、トランジスタQ2がオ
ンした時、放電灯負荷R(R≪Ro)を通して十分
充電され、コンデンサC1の電圧が約1/2Eまで上
昇しているので、トランジスタQ1がオンしても
すぐには0まで充電されない。
次に、トランジスタQ2がオンした場合、ルー
プで電流が流れようとするが、放電灯lは図示
の極性で直流点灯を行つているので、このループ
は実際は存在しない。さらに、トランジスタ
Q2がオフし、トランジスタQ1がオンするまでの
間にコンデサC1はループによりわずかに充電
されるが、すぐにトランジスタQ1がオンするの
で、ループによる大きな電流によりコンデンサ
C1は図示の方向で電圧がほぼ零まで放電する。
このように、第6図bの場合コンデンサC1の両
端電圧ec1はほぼ零になり、電圧検出回路部3の
両端に生じる電圧e4はe0の電圧Eにec1の電圧が
加わるので、e4=Eとなる。ここで、第1図の検
出用分圧抵抗R6の電圧E2は正常点灯時の約2倍
となるので比較回路部4のツエナーダイオード
ZD1のツエナー電圧VZD1を E2>VZD1>E1 (E2≒2E1) のものに選んでおけば、ツエナーダイオードZD1
がオンし、トランジスタQ5もオンすることにな
る。トランジスタQ5がオンすれば、比較回路部
4の出力端aはLレベルとなるので、出力制御部
5のトランジスタQ4はオフする。すると、上述
したように、サイリスタSCRがオンするので、
駆動トランスT1の巻線n4が短絡され、インバー
タ回路は発振を停止する。
次に、第6図a,bに示す放電灯lの寿命末期
時の動作について補足説明する。第6図a,bに
示す放電灯lの寿命末期時は、一方向はコンデン
サC1,C2、インダクタンス素子L1のみによる無
負荷状態(放電灯lがない状態)にほぼ等しくな
るので以下に無負荷の状態について説明する。電
源スイツチSWにより直流電源Eが投入され、起
動回路6によりトランジスタQ2がオンする。ト
ランジスタQ2がオンすると、直流電源E→コン
デンサC1→コンデンサC2→インダクタンス素子
L1→駆動トランスT1の1次巻線n1→トランジス
タQ2→直流電源Eを介して共振電流が流れる。
駆動トランスT1の1次巻線n1に電流が流れると、
2次巻線n3に電圧が誘起する。2次巻線n3に誘起
された電圧によつてトランジスタQ2を順バイア
スするので、トランジスタQ2の導通が持続する。
やがてトランジスタQ2に流れる電流が増加し、
駆動トランスT1が飽和し、2次巻線n2,n3に誘
起される電圧が反転し、トランジスタQ2を逆バ
イアス、トランジスタQ1を順バイアスをする電
圧が与えられる。以下この動作を繰り返し発振が
継続する。
第7図に共振電流In1と、各トランジスタQ1
Q2、ダイオードD1,D2にどのように電流が流れ
るかを示す。
第8図aは放電灯lが無負荷のコンデンサC2
の無負荷2次電圧を示し、同図bは無負荷時の共
振電流である。ここでインバータ回路の発振周波
数X1は、インダクタンス素子L1、コンデンサC2
抵抗負荷Rよりなる共振回路Aと、駆動トランス
T1により決定され、この発振周波数X1を、無負
荷時(抵抗負荷Rがない時)インダクタンス素子
L1とコンデンサC2と駆動トランスT1により決ま
る発振周波数X0より低く設定してある。この場
合、インバータ回路の負荷は容量性になる。逆の
場合は誘導性となる。今、無負荷時は放電灯lを
始動点灯するため、高い2次電圧(コンデンサ
C2の両端電圧)を得るようにしている。このた
め、共振電流も大きくなり、トランジスタQ1
Q2に流れる電流も大きくなる。この状態が長く
続くとトランジスタQ1,Q2が破壊に至る。また、
放電灯lの寿命末期時やフイラメント断の時に負
荷が軽くなるので、無負荷時とほぼ同様の動作と
なる。
次に、上述のE1,E2レベルについて説明する。
E1レベルは放電灯lの正常点灯時の動作におけ
る第1図の抵抗R6の両端電圧を示し、E2レベル
は、第6図bの動作(寿命末期時)の場合の抵抗
R6の両端電圧を示す。従つて、このE1とE2の関
係を次式で示される。
E1≒E/2×R6/R5+R6 E2≒E×R6/R5+R6 従つて、E2≒2E1となる。
また、Lレベルとはグランドレベル(零レベ
ル)のことである。
(ハ) 多灯点灯の場合 多灯点灯の場合、例えば2本の放電灯l1,l2
同時に寿命末期となり、直流点灯になると第9図
のような場合がある。この時、2本の放電灯l1
l2の極性が第9図aまたはbのような場合、放電
灯負荷Rには電流が流れないので点灯せず、コン
デンサC2の両端電圧は無負荷と同じ電圧が発生
し、トランジスタQ1,Q2にも大電流が流れて破
壊にまで至ることになる。この場合、本発明の構
成では、コンデンサC2のインピーダンスがコン
デンサC1のインピーダンスに比べて極めて大き
いので、出力端子は開放とみなすことができ、等
価基本回路は更に第10図のように書き表され
る。この時、電流はのループで流れ、コンデン
サC1は図示の方向にEまで充電されることにな
り、電圧検出回路部3の両端電圧e4は0レベルと
なる。従つて、第6図の場合と同様にインバータ
回路は発振動作を停止する。
(実施例2) 第11図は他の実施例を示すものであり、この
実施例の特徴は抵抗R5,R6にダイオードD4を直
列に設けたものである。このような構成とするこ
とにより、インバータ回路の動作時に生じるサー
ジ電圧などのノイズ成分を吸収し、インバータ回
路の動作を安定にするものである。また、抵抗
R6には並列に平滑コンデンサC4を接続しており、
このコンデンサC4により、サージ電圧、リツプ
ル分を吸収して比較回路部4の動作を確実にして
いる。
尚、前述の実施例においては、放電灯寿命末期
時には出力制御部5がトランジスタQ1,Q2の作
動を停止させる構成のものを示したに過ぎない
が、本発明はこれらのものに限定されるものでは
ない。例えば、放電灯寿命末期にはトランジスタ
Q1,Q2の動作を間欠的に行なうものや、スイツ
チング時の電流を所定値以下に強制的に低下させ
るものでも良く、要は放電灯寿命末期時には出力
を制御し、トランジスタQ1,Q2の電流を抑制す
るものであれば良い。
[発明の効果] 本発明は上述のように、直流電源の両端に直列
接続された2個のスイツチング素子と、このスイ
ツチング素子のいずれか一方と並列に接続され第
1のコンデンサ、インダクタンス素子及び放電灯
を含み第1のコンデンサが直流電源の一方の電極
側になるように接続された直列回路と、上記放電
灯と並列に接続された第2のコンデンサとを備
え、上記スイツチング素子が交互にオンオフして
発生する高周波電圧を放電灯に供給する放電灯点
灯装置において、上記第1のコンデンサの非電源
側の端子と直流電源の他方の電極との間の電圧を
検出する電圧検出回路部と、この電圧検出回路部
の検出電圧を放電灯の正常点灯時の電圧検出回路
部の検出電圧よりも高い第1の基準電圧及び放電
灯の正常点灯時の電圧検出回路部の検出電圧より
も低い第2の基準電圧と比較する比較回路部と、
上記電圧検出回路部の検出電圧が第1の基準電圧
以上あるいは第2の基準電圧以下の場合の比較回
路部の出力にて上記スイツチング素子のスイツチ
ング動作出力を制限する出力制御部とを備えたも
のであるから、放電灯が寿命末期となつたことを
確実に検出でき、放電灯寿命末期の場合には出力
制御部によりインバータ回路の出力を制限するこ
とにより、スイツチング素子に過大な電流が流れ
てスイツチング素子が破壊したりすることを防止
でき、これにより装置の信頼性を高めることがで
き、また無駄な消費電力を抑えることもできる効
果を奏する。更に、電圧検出回路部は電圧を検出
する方式であり、負荷電流を検出する電流検出方
法を採用していないので、インバータ回路の動作
に影響を与えることが少なくなる効果を奏するも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の具体回路図、第2
図は同上のブロツク図、第3図は同上の放電灯の
正常点灯時の等価基本回路図、第4図は同上の動
作波形図、第5図は同上の動作波形図、第6図
a,bは同上の夫々放電灯の寿命末期時の等価基
本回路図、第7図は同上の動作波形図、第8図
a,bは同上の動作説明図、第9図aは同上の多
灯点灯の場合の等価基本回路図、第9図bは同上
の放電灯の等価回路図、第10図は同上の多灯点
灯の場合の等価基本回路図、第11図は同上の他
の実施例の具体回路図、第12図は従来例の具体
回路図、第13図は同上の一部に等価回路を示し
た回路図である。 1は負荷回路、2はドライブ回路、3は電圧検
出回路部、4は比較回路部、5は出力制御部、l
は放電灯、Eは直流電源、Q1,Q2はトランジス
タを示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 直流電源の両端に直列接続された2個のスイ
    ツチング素子と、このスイツチング素子のいずれ
    か一方と並列に接続され第1のコンデンサ、イン
    ダクタンス素子及び放電灯を含み第1のコンデン
    サが直流電源の一方の電極側になるように接続さ
    れた直列回路と、上記放電灯と並列に接続された
    第2のコンデンサとを備え、上記スイツチング素
    子が交互にオンオフして発生する高周波電圧を放
    電灯に供給する放電灯点灯装置において、上記第
    1のコンデンサの非電源側の端子と直流電源の他
    方の電極との間の電圧を検出する電圧検出回路部
    と、この電圧検出回路部の検出電圧を放電灯の正
    常点灯時の電圧検出回路部の検出電圧よりも高い
    第1の基準電圧及び放電灯の正常点灯時の電圧検
    出回路部の検出電圧よりも低い第2の基準電圧と
    比較する比較回路部と、上記電圧検出回路部の検
    出電圧が第1の基準電圧以上あるいは第2の基準
    電圧以下の場合の比較回路部の出力にて上記スイ
    ツチング素子のスイツチング動作出力を制限する
    出力制御部とを備えたことを特徴とする放電灯点
    灯装置。
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