JPH0471856A - ドットプリンタヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、ドツトインパクト型のプリンタのヘッドに関
し、更に詳細にはアーマチュアかバックストッパに衝突
して発生する騒音を減少させるようにしたドツトプリン
タヘッドに関するものである。

［従来技術］ 従来、この種の印字装置に使用されるヘッドは、電磁石
によりアーマチュアを吸引して、アーマチュアと一体に
なっているプリントワイヤを押したすことにより印字を
行なう。このプリントワイヤによりインクリボンを介し
て記録紙を押打することにより、該記録紙にインクが付
着する。プリントワイヤによる押打が終了すると、その
押打の反動とアーマチュアを元の位置に戻すためのリタ
ーンスプリングの力により、アーマチュアは押戻される
。その際、アーマチュアは、これを待機位置に保持する
ためのバックストッパに衝突して静止する。二のバック
ストッパの材質は、一般に合成樹脂か使用されている。

このバックストッパは例えば実開昭６３−６３４３０号
公報に示される様に円盤形状のものが用いられる。

［発明か解決しようとする課題］ しかしなから上述した印字ヘッドでは、印字中にアーマ
チュアがバックストッパに衝突した際に生しる騒音が大
きい。特にバックストッパが円盤状であるため、その表
面積が大きく、そのためバックストッパの振動が空気中
に伝播しやすい。この騒音の大部分は吸収減少されるこ
となく装置外に放出される。そのため快適な使用環境を
提供できないといった問題点があった。

本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、
その目的は印字動作中の騒音の少ないドツトプリンタヘ
ッドを提供することである。

［課題を解決するだめの手段］ 上記目的を達成するために本発明は、一端を支点とじ他
端か揺動可能に取り付けられると共に該他端に印字ワイ
ヤが固着されたアーマチュアと、該アーマチュアの印字
ワイヤが固着された端部の後退時に該端部に後方より当
接可能な当接部材と該当接部材を前記アーマチュアの印
字ワイヤが固着された端部の後方に保持するとともに表
面積を減らすべく形状が決定された保持部材を備えたこ
とを特徴とする。

［作用コ 以上の如く構成された第１乃至第３の発明において、当
接部材は印字動作終了後のアーマチュアの後退時に、該
アーマチュアに後方より当接して該アーマチュアの後方
への移動を規制する。この時アーマチュアと当接部材の
衝突により当接部材に振動が励起される。Ｉ７かし上記
のように構成されたドツトプリンタヘッドでは、当接部
材を支える保持部材の表面積が小さいので空気中に騒音
として放射されない。

［実施例］ まず本発明を具体化した一実施例を以下に説明する。

第１図及び第２図に示す様にヨ〜り１は、強磁性体によ
り筒状に形成されており、その前端開口側に設けられた
前面板の中心部には、後述するアーマチュア支持フレー
ム９のノーズ部１１が嵌装される開口孔２が形成されて
いる。ヨーク１の前面板の内面には、その開口孔２の外
周縁に沿って多数のコア３か所定間隔で放射状に形成さ
れており、これら各コア３には、第２図に示す様に、励
磁コイル４が嵌装されたコイルボビン５（第１図に示す
）がそれぞれ圧入されている。そして、前記各コアと各
励磁コイル４によって、多数の電磁石６が構成されてい
る。

前記ヨーク１の後側には、アーマチュア支持フレーム９
が配設されている。このアーマチュア支持フレーム９は
、支持部と、その支持部の前端面より前方へ突出された
ノーズ部１１とを主体として構成されており、支持部の
中心にはノーズ部１１の中心孔に連通ずる孔が形成され
ている。さらに支持部の外周には、前記各アーマチュア
８を前記各電磁石６と対向する位置に保持するための多
数の保持壁１２か放射状に形成され、各保持壁１２の外
端部には、各アーマチュア８の基部に形成された係合溝
８ａと嵌合してアーマチュア８を揺動可能に係合保持す
る保拵片１２ａか形成されている。また、各保持壁１２
の外端部前側には、各保持壁１２を結ぶ外輪１３が形成
され、この外輪１３には、前記ヨーク１の筒内周面に凹
設された位置決め溝１ｂと弾性係合して、ヨーク１に対
しアーマチュア支持フレーム９を位置決めする係止脚１
４が突設されている。

前記各アーマチュア８は、その基端部か皿ばね状をなす
支持ばね１５の各押圧片１５ａにそれぞれ個別に押圧さ
れてヨーク１の内周部後端面に圧接されている。そして
、各アーマチュア８はその基端部が、ヨーク１の後端面
と、支持ばね１５の押圧片１５ａとの間に挾持された状
態おいて、その挟持部を支点として前後揺動されるよう
になっている。さらに、各アーマチュア８はその先端側
とアーマチュア支持フレーム９の支持部との間に介装さ
れた弾性部材としての戻しばね１６によつて非印字側へ
後退付勢されている。また、各アーマチュア８の先端に
は印字ワイヤ１７が固着されており、これら各印字ワイ
ヤ１７はアーマチュア支持フレーム９のノーズ部１１内
に配設された所定数の案内部材に順次案内されて、その
各先端がノーズ部１１の前端の案内部材において、ドツ
トマトリクスパターンの縦方向に２列に配列されている
。

前記各アーマチュア８の後側には、合成樹脂材料に金属
粉末を混合した材料で成形したバックストッパプレート
２３が配設されている。

次にこのバックストッパ２３の形状について説明する。

このバックストッパ２３は第１図に示すように円筒状の
当接部２３ａが中央部に設けられている。この当接部２
３ａは前記アーマチュア８の中央側端部の配列された円
と同径の円筒状で、印字動作に伴うアーマチュア８の揺
動における後退時に、該アーマチュア８に当接してその
後退を規制するように構成されている。この当接部２３
ａは放射状に延びる４本の棒状の支柱２３ｂにて外枠２
３ｃに固定されている。外枠部２３ｃは支持フレーム９
と同径の環状で、本ヘッドが組み立てられた状態で、支
持フレーム９に圧着固定される。尚、これらの部材は、
アーマチュア８の揺動をとめ、その位置に保持するため
に必要な強度を有し、且つその表面積が最少となるよう
にその形状、径等が設定されている。そのため特に前記
支柱２３ｂは、従来用いられていた円盤状の支持部と比
べその表面積が小さい。

前記バックストッパプレート２３の背面側には、金属製
のダンパプレート２６が配設されている。

そして、前記ダンパプレート２６によってバックストッ
パプレート２３の背面が当接支持されることで、各アー
マチュア８の前後揺動が原因となる前記バックストッパ
プレート２３の振動が更に軽減されるようになっている
。

ばねフレーム２９は、円板状の押圧部３０と、この押圧
部３０の外周より所定間隔で放射状に延出された複数（
図ではは３つ）の支持片３１と、これら支持片３１の両
側から円弧状１こ延出され、かつ前記ダンパプレート２
６の背面を押圧する押圧片３２と、前記各支持片３１の
先端からヨーク１の外周面に向けて延出された支持脚３
３とを主体として構成されている。各支持脚３３の先端
に形成された係合片３５を、前記ヨーク１の外周面に凹
設された係止溝３４と係合させることで、ダンパプレー
ト２６、バックストッパプレート２３及びアーマチュア
支持フレーム９がヨーク１に対し係止保持されるように
なっている。

上述したように構成されるこの実施例において、印字デ
ータに基づいて印字ヘッド駆動制御回路から配線基板を
介して励磁電圧が所定の励磁コイル４に印加されると、
その励磁コイル４の励磁により、コア３とアーマチュア
８のと間には磁束の経路が形成される。これによって、
アーマチュア８は戻しばね１６の付勢力に抗して、コア
３側へ吸引されながら、その基部を支点として前進揺動
される。そして、前記アーマチュア８の印字ワイヤ１７
先端が印字位置まで衝撃的に前進され、印字がなされる
。

前記励磁コイル４の励磁が解除されると、戻しばね１６
の付勢力によって前記アーマチュア８が非印字側へ後退
揺動され、バックストッパプレート２３のストッパ片５
５ａに当接して元の位置に復帰される。

従来の印字ヘッドから発生する騒音の原因は２種類ある
。その１つはバックストッパの振動であり、もう１つは
アーマチュアとバックストッパとの衝突音である。前者
の騒音はアーマチュアの衝突によりバックストッパが振
動し、その周りの空気が励振させられることにより発生
する。しかしこの実施例のバックストッパ２３は上記の
ように、当接部２３ａが必要最少限の大きさとなり、且
つそれを支持する支柱２３ｂ間は空間になっているため
、アーマチュア８が衝突しても空気を励振させる振動面
が少ない。後者の衝突音はバックストッパの空間部分を
通ってダンパプレート２６に吸収される。そしてこのダ
ンパプレート２６により衝突音のエネルギーの一部が熱
エネルギーに換えられる。この結果、ダンパプレートに
より衝突音は大幅に減衰し、そのため印字ヘッド外部に
放射される騒音は大幅に抑制される。

上記実施例の装置と、従来より用いられている円盤形状
の支持構造のものとの、発生する騒音のスペクトルを調
べた実験結果を第３図に示す。但し上記実験はダンパプ
レート２６を取り外した状態のものである。同図に示さ
れるように本実施例の装置は、５ｋＨｚ以上の騒音が大
きく抑制されているのが分かる。人間の視覚では５ｋＨ
ｚ程度の音に対しその感度が高くなっており、不快な騒
音として認識される。

そのため本実施例に示すように５ｋＨｚ程度の周波数の
騒音を抑制することにより、体感する騒音量を大幅に減
少しうる。

また、５ｋＨｚ以下の周波数帯域の騒音はダンパプレー
トにより除去される。また僅かに発生した５ｋＨｚ以上
の騒音もダンパプレート２６により更に減少する。

尚、上記実施例を次の用に変形して実現することもでき
る。まず支柱の数を増やすことにより強度を上げること
もできる。また外枠２３ｃも円環状に限定されるように
第４図に示す如く各支柱毎に小片状のものを設けてもよ
い。

次に第２の実施例を説明する。尚この実施例において、
バックストッパの形状以外は前記実施例と同一であるの
で、ここではバックストッパの形状のみを説明し、他の
部分の説明は省略する。

この実施例のバックストッパ６０の形状を第５図に示す
。同図に示されるように実施例のバックストッパ６０の
当接部６１は前記アーマチュア８の揺動端の配列された
縁と同径の円筒状で、印字動作に伴うアーマチュア８の
揺動における後退時に、該アーマチュア８に当接してそ
の後退を規制するように構成されている。この円筒形状
の底部より外側に向けて円板状の保持部６３が設けられ
ており、該保持部６３にはその表面積を減らすべく貫通
孔（孔部）６７が設けられている。そしてこの保持部の
周縁には外枠部６９が設けられ、該外枠部６９は支持フ
レームに圧接されて固定される。この実施例においても
保持部６３の表面積が従来のものと比べて少なく、騒音
抑制の効果かある。また孔部６７をバックストッパ６０
の定在波の腹部とすることにより、より多大な効果を奏
す。

また第２実施例も、種々の変形が可能である。

例えば第６図乃至第８図に示すように上記貫通孔６７の
形状を変えることによりバックストッパ全体の共振周波
数を調整して不快な音となる周波数の振動を減衰させる
こともできる。尚、第５図乃至第７図の実線Ａの部分は
振動の節となる位置である。また貫通孔の代わりに切欠
き等を設けても同様の効果がある。

［発明の効果］ 以上詳述したことから明らかなように本発明では、バッ
クストッパの表面積を小さくすべく、その形状が決定さ
れているため、該バックストッパから放射される騒音を
大幅に抑制することができる。そのため本発明のドツト
プリンタヘッドを用いたプリンタは、騒音が小さく利用
者に快適な使用環境を提供し得る等、多大な効果を奏す
。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例示すもので、第１図は第１の発明
及び第３の発明を組み合わせた一実施例のドツトプリン
タヘッドの分解斜視図、第２図はヨークに多数の電磁石
を配設した状態を示す背面図、第３図は本実施例と従来
の装置において発生した騒音の周波数スペクトルを示す
グラフ、第４図は上記実施例のバックストッパの変形例
を示す図、第５図は第２の発明の実施例を示す図、第６
図乃至第８図はこの実施例の変形例を示す図である。 図中、８はアーマチュア、２３ａは当接部、２３ｂは支
柱、２６は保持部材を構成するダンパプレート、６３は
保持部材を構成する保持部、６７は保持部の表面積を減
らすべく設けられた切欠及び貫通孔である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、一端を支点とし他端が揺動可能に取り付けられると
   共に該他端に印字ワイヤが固着されたアーマチュアと、 該アーマチュアの印字ワイヤが固着された端部の後退時
   に該端部に後方より当接可能な当接部材と、 該当接部材を前記アーマチュアの印字ワイヤが固着され
   た端部の後方に保持するとともに表面積を減らすべく形
   状が決定された保持部材とを備えることを特徴とするド
   ットプリンタヘッド。 ２、請求項１記載のドットプリンタヘッドであって前記
   保持部材が棒状の支柱であることを特徴とするドットプ
   リンタヘッド。 ３、請求項１あるいは２に記載のドットプリンタヘッド
   であって、保持部材の定在波振動の腹となる位置に貫通
   孔を設けたことを特徴とするドットプリンタヘッド。