JPH0446137Y2 - - Google Patents
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- JPH0446137Y2 JPH0446137Y2 JP1986070394U JP7039486U JPH0446137Y2 JP H0446137 Y2 JPH0446137 Y2 JP H0446137Y2 JP 1986070394 U JP1986070394 U JP 1986070394U JP 7039486 U JP7039486 U JP 7039486U JP H0446137 Y2 JPH0446137 Y2 JP H0446137Y2
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- seal
- lip
- rubber
- seal ring
- ring
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Links
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- BFKJFAAPBSQJPD-UHFFFAOYSA-N tetrafluoroethene Chemical group FC(F)=C(F)F BFKJFAAPBSQJPD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
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Landscapes
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案はゴム状弾性体製シールリツプと樹脂製
シールリツプとを一体に組付けて形成した複合型
のオイルシールに関する。
シールリツプとを一体に組付けて形成した複合型
のオイルシールに関する。
(従来の技術)
従来、この種のオイルシールとしては、たとえ
ば第4図に示すようなものがある(実公昭43−
1971号公報)。すなわち100は回転軸101の
軸方向被密封流体側(図中右方向)に延びるゴム
状弾性体製シールリツプ102を有する第一シー
ルリングであり、リツプ先端が回転軸101表面
に接触して第一のシール部を構成している。一方
103はゴム状弾性体製シールリツプ102の背
面に沿つて軸方向被密封流体側に延びる樹脂製シ
ールリツプ104を有する第二シールリングであ
り、リツプ先端が回転軸101表面に接触して第
二のシール部を構成している。この摩擦係数の低
い樹脂製シールリツプ104により上記ゴム状弾
性体製シールリツプ102をバツクアツプして、
軸方向被密封流体側の高圧下における接触面圧の
増大を抑制すると共に、ゴム状弾性体製シールリ
ツプ102と回転軸101間の摺動抵抗の増大を
抑制し、ゴム状弾性体製シールリツプ102の摩
耗を低減して長寿命化が図られている。さらに、
105は補強環で上記ゴム状弾性体製シールリツ
プ102の大気側側面をバツクアツプしている。
ば第4図に示すようなものがある(実公昭43−
1971号公報)。すなわち100は回転軸101の
軸方向被密封流体側(図中右方向)に延びるゴム
状弾性体製シールリツプ102を有する第一シー
ルリングであり、リツプ先端が回転軸101表面
に接触して第一のシール部を構成している。一方
103はゴム状弾性体製シールリツプ102の背
面に沿つて軸方向被密封流体側に延びる樹脂製シ
ールリツプ104を有する第二シールリングであ
り、リツプ先端が回転軸101表面に接触して第
二のシール部を構成している。この摩擦係数の低
い樹脂製シールリツプ104により上記ゴム状弾
性体製シールリツプ102をバツクアツプして、
軸方向被密封流体側の高圧下における接触面圧の
増大を抑制すると共に、ゴム状弾性体製シールリ
ツプ102と回転軸101間の摺動抵抗の増大を
抑制し、ゴム状弾性体製シールリツプ102の摩
耗を低減して長寿命化が図られている。さらに、
105は補強環で上記ゴム状弾性体製シールリツ
プ102の大気側側面をバツクアツプしている。
(考案が解決しようとする問題点)
しかし斯かる従来例の場合には、第二シールリ
ング103の樹脂製シールリツプ104が第一シ
ールリング100のゴム状弾性体製シールリツプ
104の背面に沿つて軸方向被密封流体側に延び
ている構成であつて、上記両者間のシール性能と
しては、樹脂製シールリツプ104に対してのゴ
ム状弾性体製シールリツプ102の面接触による
シール性能のみであつて、接触面圧が不十分であ
る。したがつて、高圧の被密封流体をシールする
場合において、仮にゴム状弾性体製シールリツプ
102のリツプ先端でシールできなかつた被密封
流体は、矢印Pの方向からゴム状弾性体製シール
リツプ102と樹脂製シールリツプ104との間
を通り抜けてしまい、シール濡れが発生するとい
う問題点があつた。
ング103の樹脂製シールリツプ104が第一シ
ールリング100のゴム状弾性体製シールリツプ
104の背面に沿つて軸方向被密封流体側に延び
ている構成であつて、上記両者間のシール性能と
しては、樹脂製シールリツプ104に対してのゴ
ム状弾性体製シールリツプ102の面接触による
シール性能のみであつて、接触面圧が不十分であ
る。したがつて、高圧の被密封流体をシールする
場合において、仮にゴム状弾性体製シールリツプ
102のリツプ先端でシールできなかつた被密封
流体は、矢印Pの方向からゴム状弾性体製シール
リツプ102と樹脂製シールリツプ104との間
を通り抜けてしまい、シール濡れが発生するとい
う問題点があつた。
そこで、本考案は従来例の上記した問題点を解
決するためにさなされもので、その目的とすると
ころは、第一シールリングと第二シールリングと
の接触面圧を局部的に高めて、シール性能を向上
させたオイルシールを提供することにある。
決するためにさなされもので、その目的とすると
ころは、第一シールリングと第二シールリングと
の接触面圧を局部的に高めて、シール性能を向上
させたオイルシールを提供することにある。
(問題点を解決するための手段)
上記の目的を達成するために、本考案にあつて
は、リツプ先端が軸表面と接触して第一のシール
部を形成し、被密封流体側に延びるゴム状弾性体
製シールリツプを備えた第一シールリングと、該
第一シールリングの大気側において上記ゴム状弾
性体製シールリツプの背面に沿つて延び、リツプ
先端が軸表面に接触して第二のシール部を形成す
る樹脂製シールリツプを備えた第二シールリング
とを組付けて構成されるオイルシールにおいて、
上記第一シールリングと上記第二シールリングと
の当接部に、被密封流体の圧力が上昇してゴム状
弾性体製シールリツプが圧縮された際の反力によ
つて相手部材に線接触し、当接部の接触面圧を高
める細幅の凸部を設けたことにより構成されてい
る。
は、リツプ先端が軸表面と接触して第一のシール
部を形成し、被密封流体側に延びるゴム状弾性体
製シールリツプを備えた第一シールリングと、該
第一シールリングの大気側において上記ゴム状弾
性体製シールリツプの背面に沿つて延び、リツプ
先端が軸表面に接触して第二のシール部を形成す
る樹脂製シールリツプを備えた第二シールリング
とを組付けて構成されるオイルシールにおいて、
上記第一シールリングと上記第二シールリングと
の当接部に、被密封流体の圧力が上昇してゴム状
弾性体製シールリツプが圧縮された際の反力によ
つて相手部材に線接触し、当接部の接触面圧を高
める細幅の凸部を設けたことにより構成されてい
る。
(作用)
本考案においては、被密封流体の圧力が上昇す
ると第一シールリングのゴム状弾性体製シールリ
ツプが大気側へ向けて圧縮されるとともに、その
弾性力による反力で凸部が相手部材、即ち、第一
シールリングまたは第二シールリングに対して線
接触し、当接部の単位面積当りの接触面圧が局部
的に高まる。
ると第一シールリングのゴム状弾性体製シールリ
ツプが大気側へ向けて圧縮されるとともに、その
弾性力による反力で凸部が相手部材、即ち、第一
シールリングまたは第二シールリングに対して線
接触し、当接部の単位面積当りの接触面圧が局部
的に高まる。
(実施例)
以下に本考案を図示の実施例を参照して説明す
る。本考案の一実施例に係るオイルシールを示す
第1図において、1は図中右方向に被密封流体O
側に延びるゴム状弾性体製シールリツプ2を備え
た第一シールリングである。第一シールリング1
はハウジング3内周に嵌合される外周部4と、外
周部4と大気A側から連続する内周部5と、外周
部4から半径方向内方に延びる支持部6と、支持
部6から被密封流体O側に延びるゴム状弾性体製
シールリツプ2と、支持部6から大気A側に突出
した環状の細幅の凸部13とから成つている。外
周部4、内周部5及び凸部13は金属環7を芯金
にしてゴム状弾性体製シールリツプ2と一体成形
されている。金属環7の被密封流体O側側縁は半
径方向内方に折曲されて内向フランジ8が形成さ
れ、この内向フランジ8を基端としてゴム状弾性
体製シールリツプ2が形成されている。
る。本考案の一実施例に係るオイルシールを示す
第1図において、1は図中右方向に被密封流体O
側に延びるゴム状弾性体製シールリツプ2を備え
た第一シールリングである。第一シールリング1
はハウジング3内周に嵌合される外周部4と、外
周部4と大気A側から連続する内周部5と、外周
部4から半径方向内方に延びる支持部6と、支持
部6から被密封流体O側に延びるゴム状弾性体製
シールリツプ2と、支持部6から大気A側に突出
した環状の細幅の凸部13とから成つている。外
周部4、内周部5及び凸部13は金属環7を芯金
にしてゴム状弾性体製シールリツプ2と一体成形
されている。金属環7の被密封流体O側側縁は半
径方向内方に折曲されて内向フランジ8が形成さ
れ、この内向フランジ8を基端としてゴム状弾性
体製シールリツプ2が形成されている。
一方、外周部4の被密封流体O側側縁には、被
密封流体O側に突出するリツプ部41が設けられ
ている。このリツプ部41は半径方向外方のハウ
ジング3側に傾斜しており、外周部4とハウジン
グ3との嵌合部の密封性能を高めている。
密封流体O側に突出するリツプ部41が設けられ
ている。このリツプ部41は半径方向外方のハウ
ジング3側に傾斜しており、外周部4とハウジン
グ3との嵌合部の密封性能を高めている。
さらに、9は第二シールリングで、この第二シ
ールリング9は、たとえば四フツ化エチレン樹脂
等の板状部材で、内径側が軸方向被密封流体O側
に上記ゴム状弾性体製シールリツプ2の大気A側
側面に沿つて円錐形状に折曲されて樹脂製シール
リツプ10が構成されている。この樹脂製シール
リツプ10の先端は上記ゴム状弾性体製シールリ
ツプ2のリツプ先端2a付近まで延びてゴム状弾
性体製シールリツプ2に加わる圧力を支えるよう
になつている。また、第二シールリング9の外径
側の基端部91はその外径端が第一シールリング
1の内周部5に圧入した外筒12の内周面に当接
しており、さらに折曲部92は第一シールリング
1の支持部5において大気A側に延びる凸部13
と後述する補強環11との間に挟持されている。
ールリング9は、たとえば四フツ化エチレン樹脂
等の板状部材で、内径側が軸方向被密封流体O側
に上記ゴム状弾性体製シールリツプ2の大気A側
側面に沿つて円錐形状に折曲されて樹脂製シール
リツプ10が構成されている。この樹脂製シール
リツプ10の先端は上記ゴム状弾性体製シールリ
ツプ2のリツプ先端2a付近まで延びてゴム状弾
性体製シールリツプ2に加わる圧力を支えるよう
になつている。また、第二シールリング9の外径
側の基端部91はその外径端が第一シールリング
1の内周部5に圧入した外筒12の内周面に当接
しており、さらに折曲部92は第一シールリング
1の支持部5において大気A側に延びる凸部13
と後述する補強環11との間に挟持されている。
補強環11はその外周端が大気A側に折曲され
てフランジ11aが形成され、このフランジ11
aの外周面が外筒12の内周面に当接されると共
に、大気A側に設けられるダストリツプ17と一
体成形されている。外筒12は大気A側側縁を半
径方向内方にかしめ、このかしめ部12aにより
第二シールリング9、補強環11及び補強環11
と一体に成形されたダストリツプ17を第一シー
ルリング1に組付けるようになつている。また、
補強環11の内径側は第二シールリング9の樹脂
製シールリツプ10基部の折曲部92を保持する
ように折曲されてテーパ部11bを構成してい
る。このテーパ部11bの先端はさらに半径方向
内方に曲げられ、この曲げ部11cによつて剛性
が高められている。
てフランジ11aが形成され、このフランジ11
aの外周面が外筒12の内周面に当接されると共
に、大気A側に設けられるダストリツプ17と一
体成形されている。外筒12は大気A側側縁を半
径方向内方にかしめ、このかしめ部12aにより
第二シールリング9、補強環11及び補強環11
と一体に成形されたダストリツプ17を第一シー
ルリング1に組付けるようになつている。また、
補強環11の内径側は第二シールリング9の樹脂
製シールリツプ10基部の折曲部92を保持する
ように折曲されてテーパ部11bを構成してい
る。このテーパ部11bの先端はさらに半径方向
内方に曲げられ、この曲げ部11cによつて剛性
が高められている。
外筒12の外周面においては、被密封流体O側
に全周にわたつて突出する突起12bが一体に形
成されており、この突起12bによつて、第一シ
ールリング1の内周部5に対しての抜け止めを防
止することができる。
に全周にわたつて突出する突起12bが一体に形
成されており、この突起12bによつて、第一シ
ールリング1の内周部5に対しての抜け止めを防
止することができる。
第一シールリング1と第二シールリング9の基
端部の対向面間は液密に接触しており、本実施例
においては第一シールリング1の当接面に円周方
向全周にわたつて突出する環状の凸部13が形成
されており、被密封流体Oが高圧の場合、該凸部
13によつて、第二シールリング9の樹脂製シー
ルリツプ10折曲部92に反力を与え、接触面圧
を局部的に高くすることで、シール性が高められ
ている。また、凸部13の外周面は金属環7の内
向フランジ8内周面と当接しており、これにより
凸部13の弾性復元力が高められ、凸部13によ
るシール性能の信頼性が向上する。
端部の対向面間は液密に接触しており、本実施例
においては第一シールリング1の当接面に円周方
向全周にわたつて突出する環状の凸部13が形成
されており、被密封流体Oが高圧の場合、該凸部
13によつて、第二シールリング9の樹脂製シー
ルリツプ10折曲部92に反力を与え、接触面圧
を局部的に高くすることで、シール性が高められ
ている。また、凸部13の外周面は金属環7の内
向フランジ8内周面と当接しており、これにより
凸部13の弾性復元力が高められ、凸部13によ
るシール性能の信頼性が向上する。
ゴム状弾性体製シールリツプ2及び樹脂性シー
ルリツプ10のリツプ先端2a,10aの内径は
回転軸20外径よりも小さくなつており、回転軸
20に取付けられた際に拡径されてその弾性復元
力により緊迫され、回転軸20表面に当接するリ
ツプ先端2a,10aにより第一、第二シール部
が形成される。また、補強環11のテーパ部11
bの内周端縁は半径方向内方に折曲され、その曲
げ部11cは回転軸20に近接しており、第二シ
ール部へのダストの侵入防止を図つている。テー
パ部11bの大気A側側縁にはダストリツプ17
が設けられ、このようにすることで、ダストの侵
入を確実に防止することができる。
ルリツプ10のリツプ先端2a,10aの内径は
回転軸20外径よりも小さくなつており、回転軸
20に取付けられた際に拡径されてその弾性復元
力により緊迫され、回転軸20表面に当接するリ
ツプ先端2a,10aにより第一、第二シール部
が形成される。また、補強環11のテーパ部11
bの内周端縁は半径方向内方に折曲され、その曲
げ部11cは回転軸20に近接しており、第二シ
ール部へのダストの侵入防止を図つている。テー
パ部11bの大気A側側縁にはダストリツプ17
が設けられ、このようにすることで、ダストの侵
入を確実に防止することができる。
上記構成のオイルシールの組付作業は、まず第
一シールリング1及び第二シールリング9を各々
別個に成形する。つまり、第一シールリング1は
圧縮成形等により金属環7と共にゴム状弾性体を
一体成形し、第二シールリング9は上記のように
補強環11と一体成形したダストリツプ17と、
樹脂製シールリツプ10とを外筒12に嵌合し
て、外筒12の大気A側側縁をかしめ部81によ
りかしめて一体に組付けて形成する。その後、第
一シールリング1の内周部5に第二シールリング
9を手作業あるいはプレス等により第一シールリ
ング1の背面に当接するまで圧入して組付けられ
る。この際、ゴム状弾性体製シールリツプ2及び
樹脂製シールリツプ10の各リツプ先端2a,1
0aは拡径されて軸と密封接触され、二重にシー
ルされている。
一シールリング1及び第二シールリング9を各々
別個に成形する。つまり、第一シールリング1は
圧縮成形等により金属環7と共にゴム状弾性体を
一体成形し、第二シールリング9は上記のように
補強環11と一体成形したダストリツプ17と、
樹脂製シールリツプ10とを外筒12に嵌合し
て、外筒12の大気A側側縁をかしめ部81によ
りかしめて一体に組付けて形成する。その後、第
一シールリング1の内周部5に第二シールリング
9を手作業あるいはプレス等により第一シールリ
ング1の背面に当接するまで圧入して組付けられ
る。この際、ゴム状弾性体製シールリツプ2及び
樹脂製シールリツプ10の各リツプ先端2a,1
0aは拡径されて軸と密封接触され、二重にシー
ルされている。
第3図にはオイルシールの作動状態が示されて
いる。すなわち被密封流体Oの圧力P0が第一シ
ールリング1の被密封流体O側側面に加わる。こ
の圧力によりゴム状弾性体製シールリツプ2およ
び樹脂製シールリツプ10が回転軸20側に撓
む。この場合ゴム状弾性体製シールリツプ2は樹
脂製シールリツプ10により支持され、さらに補
強環11のテーパ部11bによつて第二シールリ
ング9の折曲部92が支持されて各シールリツプ
2,10のリツプ先端2a,10aの接触角が適
切な値に保持される。すなわちゴム状弾性体製シ
ールリツプ2のリツプ先端2aの接触面圧P2の
軸方向の圧力分布は被密封流体O側にピークを有
する山形の分布となり、さらに樹脂製シールリツ
プ10のリツプ先端10aの接触面圧P3の圧力
分布も被密封流体O側にピークを有する山形形状
となり、良好なシール性能が維持される。
いる。すなわち被密封流体Oの圧力P0が第一シ
ールリング1の被密封流体O側側面に加わる。こ
の圧力によりゴム状弾性体製シールリツプ2およ
び樹脂製シールリツプ10が回転軸20側に撓
む。この場合ゴム状弾性体製シールリツプ2は樹
脂製シールリツプ10により支持され、さらに補
強環11のテーパ部11bによつて第二シールリ
ング9の折曲部92が支持されて各シールリツプ
2,10のリツプ先端2a,10aの接触角が適
切な値に保持される。すなわちゴム状弾性体製シ
ールリツプ2のリツプ先端2aの接触面圧P2の
軸方向の圧力分布は被密封流体O側にピークを有
する山形の分布となり、さらに樹脂製シールリツ
プ10のリツプ先端10aの接触面圧P3の圧力
分布も被密封流体O側にピークを有する山形形状
となり、良好なシール性能が維持される。
また、第一シールリング1の外周部4のリツプ
部41のハウジング3内周との接触面圧P1の軸
方向の圧力分布も、被密封流体O側にピークを有
する山形形状となり、動的なすぐれた密封性能が
得られる。このような構成とすることにより、O
リング等の他のシール部材により嵌合部をシール
する必要はなくなり、低コストで高性能の密封性
能が長期に亘つて維持される。
部41のハウジング3内周との接触面圧P1の軸
方向の圧力分布も、被密封流体O側にピークを有
する山形形状となり、動的なすぐれた密封性能が
得られる。このような構成とすることにより、O
リング等の他のシール部材により嵌合部をシール
する必要はなくなり、低コストで高性能の密封性
能が長期に亘つて維持される。
さらに被密封流体Oの圧力P0が高圧になると、
支持部6が大気A側に圧縮され、これにより圧縮
された凸部13の反力によつて、折曲部92と線
接触して単位面積当りの接触面圧が局部的に高ま
り、この結果、仮にゴム状弾性体製シールリツプ
2のリツプ先端2aで被密封流体Oをシールでき
なかつた場合でも、該被密封流体Oがシールリツ
プ2,10間を通り抜けることなく、良好なシー
ル性能が維持される。
支持部6が大気A側に圧縮され、これにより圧縮
された凸部13の反力によつて、折曲部92と線
接触して単位面積当りの接触面圧が局部的に高ま
り、この結果、仮にゴム状弾性体製シールリツプ
2のリツプ先端2aで被密封流体Oをシールでき
なかつた場合でも、該被密封流体Oがシールリツ
プ2,10間を通り抜けることなく、良好なシー
ル性能が維持される。
尚、上記実施例では、凸部13をゴム状弾性体
製シールリツプ2に設けたが、これ以外に樹脂製
シールリツプ10の折曲部92に、被密封流体O
側に突出する環状の凸部を形成して、圧縮された
ゴム状弾性体製シールリツプ2の反力を得て局部
的に接触面圧を高めてもよく、要するに、凸部1
3は第一シールリング1と第二シールリング9と
の当接部に設ければよい。
製シールリツプ2に設けたが、これ以外に樹脂製
シールリツプ10の折曲部92に、被密封流体O
側に突出する環状の凸部を形成して、圧縮された
ゴム状弾性体製シールリツプ2の反力を得て局部
的に接触面圧を高めてもよく、要するに、凸部1
3は第一シールリング1と第二シールリング9と
の当接部に設ければよい。
(考案の効果)
本考案は以上の構成及び作用からなるもので、
第一シールリングと第二シールリングとの当接部
にゴム状弾性体製シールリツプの弾性力による接
触面圧を高める凸部を設けたので、被密封流体の
圧力が高い場合であつて、且つゴム状弾性体製シ
ールリツプでシールできなかつた被密封流体であ
つても、第一シールリングと第二シールリングと
の間のシール漏れを確実に防止することができる
という効果を奏する。
第一シールリングと第二シールリングとの当接部
にゴム状弾性体製シールリツプの弾性力による接
触面圧を高める凸部を設けたので、被密封流体の
圧力が高い場合であつて、且つゴム状弾性体製シ
ールリツプでシールできなかつた被密封流体であ
つても、第一シールリングと第二シールリングと
の間のシール漏れを確実に防止することができる
という効果を奏する。
第1図は本考案の一実施例に係るオイルシール
の要部縦断面図、第2図は第1図のオイルシール
の装着状態を示す要部縦断面図、第3図は第1図
のオイルシールの作動状態を示す要部縦断面図、
第4図は従来のオイルシールの要部縦断面図であ
る。 符号の説明、1……第一シールリング、2……
ゴム状弾性体製シールリツプ、4……外周部、9
……第二シールリング、10……樹脂製シールリ
ツプ、11……補強環、13……凸部。
の要部縦断面図、第2図は第1図のオイルシール
の装着状態を示す要部縦断面図、第3図は第1図
のオイルシールの作動状態を示す要部縦断面図、
第4図は従来のオイルシールの要部縦断面図であ
る。 符号の説明、1……第一シールリング、2……
ゴム状弾性体製シールリツプ、4……外周部、9
……第二シールリング、10……樹脂製シールリ
ツプ、11……補強環、13……凸部。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 リツプ先端が軸表面と接触して第一のシール部
を形成し、被密封流体側に延びるゴム状弾性体製
シールリツプを備えた第一シールリングと、該第
一シールリングの大気側において上記ゴム状弾性
体製シールリツプの背面に沿つて延び、リツプ先
端が軸表面に接触して第二のシール部を形成する
樹脂製シールリツプを備えた第二シールリングと
を組付けて構成されるオイルシールにおいて、 上記第一シールリングと上記第二シールリング
との当接部に、被密封流体の圧力が上昇してゴム
状弾性体製シールリツプが圧縮された際の反力に
よつて相手部材に線接触し、当接部の接触面圧を
高める細幅の凸部を設けたことを特徴とするオイ
ルシール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986070394U JPH0446137Y2 (ja) | 1986-05-10 | 1986-05-10 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986070394U JPH0446137Y2 (ja) | 1986-05-10 | 1986-05-10 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62181759U JPS62181759U (ja) | 1987-11-18 |
JPH0446137Y2 true JPH0446137Y2 (ja) | 1992-10-29 |
Family
ID=30911988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986070394U Expired JPH0446137Y2 (ja) | 1986-05-10 | 1986-05-10 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0446137Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4502471B2 (ja) * | 2000-07-12 | 2010-07-14 | 三菱電線工業株式会社 | 回転軸シール |
JP2001304422A (ja) * | 2000-04-24 | 2001-10-31 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 回転軸シール |
JP5365827B2 (ja) * | 2007-10-16 | 2013-12-11 | Nok株式会社 | 密封装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5931962U (ja) * | 1982-08-26 | 1984-02-28 | タカノ株式会社 | 受台付椅子 |
-
1986
- 1986-05-10 JP JP1986070394U patent/JPH0446137Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5931962U (ja) * | 1982-08-26 | 1984-02-28 | タカノ株式会社 | 受台付椅子 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62181759U (ja) | 1987-11-18 |
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