Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JPH04359029A - 食品包装用抗菌性ストレッチフィルム - Google Patents

食品包装用抗菌性ストレッチフィルム

Info

Publication number
JPH04359029A
JPH04359029A JP13316691A JP13316691A JPH04359029A JP H04359029 A JPH04359029 A JP H04359029A JP 13316691 A JP13316691 A JP 13316691A JP 13316691 A JP13316691 A JP 13316691A JP H04359029 A JPH04359029 A JP H04359029A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hinokitiol
film
food packaging
stretch film
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP13316691A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3162737B2 (ja
Inventor
Makoto Karatsu
誠 唐津
Hiroki Imakura
今倉 博樹
Ryutaro Fukazawa
深沢 立太郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiwa Kasei Co Ltd
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Seiwa Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK, Seiwa Kasei Co Ltd filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP13316691A priority Critical patent/JP3162737B2/ja
Publication of JPH04359029A publication Critical patent/JPH04359029A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3162737B2 publication Critical patent/JP3162737B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品包装用抗菌性スト
レッチフィルムに関し、更に詳しくは、透明性,光沢,
自己粘着性に優れるとともに、抗菌性を有する食品包装
用ストレッチフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】青果物
,鮮魚,精肉等の生鮮食品を直接又はプラスチックトレ
ー上に載せて、フィルムを引き伸ばしながら包装するス
トレッチ包装は、スーパーマーケットの発展とともに多
用され、現在では、必要不可欠な包装方法として汎用化
されている。そして最近では、このストレッチ包装は、
単に食品のディスプレイ効果による商品価値の向上や雑
菌などの付着防止或いは被包装物の乾燥防止のために行
うということから一歩進んで、被包装物の鮮度を保持さ
せることも求められるようになっている。そのような状
況の中で、例えば、包装フィルムや容器自体が滅菌され
ていることにより食品の鮮度が維持できるとの観点なら
びに包装フィルムや容器自体から抗菌性物質が揮散する
ことにより食品の鮮度が維持できるとの観点より、微生
物の増殖を抑制し、かつ安全な物質を適当な物品、例え
ば種々な包装材料や貼着剤に吸着させ、これを食品表面
に接触させるか、或いはそのような包装材料で食品を被
覆または包装する方法が提案されている(例えば、特開
昭61−108359号公報,特開平2−302442
号公報,特開平2−302451号公報,特開平2−2
74763号公報,特開平2−292201号公報,特
開平3−39363号公報,特開平3−43456号公
報,特開平3−43457号公報,特願平1−3067
34号公報)。
【0003】一方、一般の食品包装において、銀,銅,
亜鉛,金,白金等の金属イオンを無機珪素化合物等に担
持させた抗菌剤、例えば抗菌性ゼオライトの様な無機物
質を熱可塑性樹脂に混練した組成物を成形したフィルム
では、透明性が大幅に悪化し、また充分な効果が発揮さ
れるだけの添加量を加えることが困難であった。特に食
品包装用ストレッチフィルムの場合には、透明性,光沢
,自己粘着性等の特性が重要であるが、従来の方法では
いずれの特性も充分に満足することができず市場の要求
を満たすものではなかった(例えば、特開平3−348
51号公報)。このように、従来から使用されている食
品包装用ストレッチフィルムの特性を低下させることな
く抗菌性を付与した食品包装用ストレッチフィルムは、
未だ提案されていないのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上記の従来のフィルムの問題点を解消し、透明性,光沢
,自己粘着性に優れた食品包装用抗菌性ストレッチフィ
ルムを開発するべく研究を重ねた。その結果、ヒノキチ
オール等を含有した特定の樹脂あるいは樹脂組成物から
なる層を有するフィルムが、上記目的に適うものである
ことを見い出した。本発明は、かかる知見に基づいて完
成したものである。
【0005】すなわち本発明は、結晶性ポリプロピレン
及び/或いは結晶性ポリブテン−1又はこれらを含有す
る樹脂組成物に、ヒノキチオール,その塩及びそれらを
含むサイクロデキストリン包接化合物のうちの一種以上
の化合物を含有させた層を、少なくとも一層含有するこ
とを特徴とする食品包装用抗菌性ストレッチフィルムを
提供するものである。また本発明は、上記結晶性ポリプ
ロピレン及び/或いは結晶性ポリブテン−1にエチレン
−酢酸ビニル共重合体を配合したものをも対象とする。
【0006】本発明において使用されるヒノキチオール
,その塩及びそれらを含むサイクロデキストリン包接化
合物として好ましいものは、ヒノキチオール自体、ヒノ
キチオールのアルカリ金属塩、例えばナトリウム塩やカ
リウム塩或いはヒノキチオール−サイクロデキストリン
包接化合物、例えばヒノキチオール−β−サイクロデキ
ストリン包接化合物等があげられる。ヒノキチオール,
その塩及びそれらを含むサイクロデキストリン包接化合
物(以下ヒノキチオール類)は、食品包装用ストレッチ
フィルムに含有させることによって徐放性が得られ、抗
菌性が持続し保管や作業時の問題を軽減することができ
る。しかし、単にヒノキチオール類をフィルム表面にコ
ーティングしたものでは、ヒノキチオール類が表面に存
在するため、保管や作業中にも揮散が進行し、また充分
な自己粘着性が得られないため好ましくない。さらに、
本発明においては、食品包装用ストレッチフィルムとし
て必要な透明性,光沢,自己粘着性を損なうことなく、
ヒノキチオール類の適度な徐放効果を得るために、この
ヒノキチオール類を、結晶性ポリプロピレン及び/或い
は結晶性ポリブテン−1又はこれらを含有する樹脂組成
物、若しくはエチレン−酢酸ビニル共重合体と結晶性ポ
リプロピレン及び/或いは結晶性ポリブテン−1又はこ
れらを含む樹脂組成物に含有させることが必要である。
【0007】この際のヒノキチオール類の含有量として
は、各種の状況に応じて適宜選定すればよいが、好まし
くはフィルム1m2 当り0.1〜5000mg(ヒノ
キチオール換算)、より好ましくは10〜2000mg
、さらに好ましくは15〜1000mgである。この含
有量が、少なすぎると抗菌効果が充分に発揮されず、一
方、多すぎるとフィルムの着色や着臭が著しく悪化する
ため実用的でない。
【0008】また、ヒノキチオール類を含有する層は、
結晶性ポリプロピレン,結晶性ポリブテン−1のいずれ
か、またはこれらを含む樹脂組成物であり、好ましくは
結晶性ポリプロピレン,結晶性ポリブテン−1のいずれ
か、またはこれらを20重量%以上含む樹脂組成物であ
り、さらに好ましくは20〜50重量%含む樹脂組成物
であり、特に好ましくは、エチレン−酢酸ビニル共重合
体と結晶性ポリプロピレン,結晶性ポリブテン−1のい
ずれか、またはこれらからなる樹脂組成物である。ヒノ
キチオール類を含有する層を上記のように規定した理由
は、食品包装用ストレッチフィルムの基本特性である引
裂き強度,破断強度,耐熱性,ヒートシール性や自動包
装機のカッター刃あるいは手で横方向に切るための切れ
性を発現させるためである。
【0009】本発明に使用される結晶性ポリプロピレン
は、従来の公知の方法で製造されるポリプロピレンある
いは他の樹脂単位との共重合体である。食品包装用スト
レッチフィルムとしての基本特性を満足するために、好
ましくはエチレン,1−ブテン等またはその他のα−オ
レフィンとの共重合体が好ましく、さらに好ましくはエ
チレン単位含有量2〜15重量%、より好ましくは4〜
12重量%のプロピレン−エチレンランダム共重合体で
ある。その物性については、特に制限はないが、230
℃でのメルトフロレートが0.1〜15g/10分のも
のが好ましい。エチレン単位含有量が少なすぎると柔軟
性が損なわれやすく、逆に多すぎるとヒートシール性の
改良効果が充分に期待できない。また、メルトフロレー
トが小さすぎると伸び特性が低下し、大きすぎると強度
の低下が起こり好ましくない。
【0010】次に、結晶性ポリブテン−1は、様々な物
性のものが使用可能であるが、食品包装用ストレッチフ
ィルムとしての基本特性を満足するために、密度が0.
890〜0.920g/cm3 、好ましくは0.89
5〜0.915g/cm3 であり、190℃における
メルトフローレートが0.1〜10g/10分、好まし
くは1〜5g/10分のブテン−1単独重合体あるいは
エチレン単位含有量1.5〜10重量%のブテン−1−
エチレン共重合体である。密度が小さすぎるとフィルム
の横方向の切れ性に対する改良効果が充分でなく、逆に
大きすぎると柔軟性が低下するという恐れがある。さら
に、メルトフローレートが小さすぎるは、他の樹脂との
混合性や押出性が充分でなく、メルトフローレートが1
0g/10分を超えるものでは、強度特性が低下すると
いう恐れがある。
【0011】さらに、エチレン−酢酸ビニル共重合体は
、種々のものが使用可能であるが、食品包装用ストレッ
チフィルムとしての基本特性を満足するために、好まし
くは酢酸ビニル単位含有量が5〜25重量%、より好ま
しくは8〜20重量%であり、190℃におけるメルト
フローレートが0.1〜10g/10分、好ましくは1
〜5g/10分のものである。この酢酸ビニル単位含有
量が少なすぎると、柔軟性,透明性,変形回復性が低下
しやすく、また多すぎると、強度特性が低下することが
ある。さらにメルトフローレートが小さすぎると、伸び
特性が低下するばかりでなく成形性も低下し、逆に大き
すぎると、強度特性が低下する。
【0012】また、ヒノキチオール類は揮散しやすい性
質を有しているので、ヒノキチオール類を含有する層は
フィルム表面層である必要はなく、透明性,光沢,自己
粘着性等の食品包装用ストレッチフィルムとしての基本
特性を高めるために、ヒノキチオール類を含有する層に
、さらに表面層として直鎖状低密度ポリエチレンやエチ
レン−酢酸ビニル共重合体、又はこれらを主成分とする
樹脂組成物からなる層を積層することが好ましい。
【0013】表面層として好ましい直鎖状低密度ポリエ
チレンは、エチレンとα−オレフィンとの共重合体であ
れば様々なものが充当できるが、通常は密度が0.86
0〜0.910g/cm3 、好ましくは0.870〜
0.900g/cm3 であって、190℃におけるメ
ルトフローレートが0.1〜10g/10分、好ましく
は1〜5g/10分のものがあげられる。ここで、α−
オレフィンとしては、例えば1−プロペン,1−ブテン
,1−ヘキセン,1−オクテン,4−メチル−1−ペン
テン等の炭素数3〜12のものが好ましい。直鎖状低密
度ポリエチレンの密度が小さすぎると強度特性が低下し
、逆に大きすぎると包装時にフィルムを引き伸ばしたと
きに不均一な伸びを生じ、また透明性が著しく低下する
場合がある。 さらに、190℃におけるメルトフローレートが小さす
ぎるとフィルムの生産性が低下し、大きすぎると強度特
性の低下及び成形安定性の低下が生じるという問題があ
る。
【0014】さらに、エチレン−酢酸ビニル共重合体の
好ましいものとしては、酢酸ビニル単位含有量が5〜3
0重量%、より好ましくは5〜25重量%、さらに好ま
しくは8〜20重量%であり、190℃におけるメルト
フローレートが0.1〜10g/10分、より好ましく
は1〜5g/10分のものがあげられる。この酢酸ビニ
ル単位含有量が少なすぎると柔軟性,透明性,変形回復
性が低下しやすく、また多すぎる場合には強度特性が低
下する。190℃におけるメルトフローレートについて
は、小さすぎると伸び特性が低下するばかりでなく成形
性も低下し、また大きすぎると強度特性が低下する。
【0015】なお、本発明においては、柔軟性,自己粘
着性,防曇性等を調整するために、上述の樹脂に対して
、必要に応じて各種の樹脂や添加剤を含有させることが
できる。したがって、本発明において樹脂組成物とは、
上記のような主成分としての結晶性ポリプロピレン,結
晶性ポリブテン−1あるいはエチレン−酢酸ビニル共重
合体、さらには直鎖状低密度ポリエチレンに、必要に応
じてこのような各種の樹脂,添加剤,その他の補助成分
を含有させてなるものをいう。そのような必要に応じて
加える成分としては、例えば柔軟性を調整するためにエ
チレン−プロピレン共重合体等からなるゴム、ならびに
食品包装用ストレッチフィルムとして基本的に必要な特
性である適度な滑り性,自己粘着性,防曇性及び帯電防
止性を付与するために下記の添加剤を挙げることができ
る。即ち、この添加剤としては、例えば、ソルビタン脂
肪酸エステル,グリセリン脂肪酸エステル,ポリグリセ
リン脂肪酸エステル等のソルビタンモノオレート,ソル
ビタンモノラウレート,ソルビタンモノベヘネート,ソ
ルビタンモノステアレート,グリセリンモノオレート,
グリセリンモノステアレート,グリセリンモノラウレー
ト,グリセリンモノベヘネート,ジグリセリンモノラウ
レート,ジグリセリンモノステアレート,ジグリセリン
モノオレート,テトラグリセリンモノオレート,テトラ
グリセリンモノステアレート,ヘキサグリセリンモノラ
ウレート,ヘキサグリセリンモノオレート,デカグリセ
リンモノラウレート,デカグリセリンモノステアレート
,デカグリセリンモノオレート等が挙げられるがこれら
に限定されるものではない。これらの脂肪酸エステルは
、単独あるいは混合組成物として使用されるが、添加量
としては、通常0.1〜5.0重量%、好ましくは0.
5〜3.0重量%の範囲で適宜選定すればよい。
【0016】本発明のストレッチフィルムは、上記ヒノ
キチオール類を含む層のみであってもよいが、好ましく
は他の層を積層した積層フィルムからなる。本発明の好
ましい構成は、食品包装用ストレッチフィルムとして求
められる各種の特性、例えば引裂き強度,破断強度,耐
熱性を付与あるいは向上させるために、結晶性ポリプロ
ピレン,結晶性ポリブテン−1のいずれか、またはこれ
らを含む樹脂組成物の層、若しくはエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体と結晶性ポリプロピレン,結晶性ポリブテン
−1のいずれか、またはこれらからなる樹脂組成物の層
を設け、該層にヒノキチオール類を含有させ、さらに透
明性,光沢,自己粘着性等を付与あるいは向上させるた
めに、直鎖状低密度ポリエチレン,エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体のいずれか、またはこれらを主成分とする樹
脂組成物を積層するものである。
【0017】本発明の食品包装用抗菌性ストレッチフィ
ルムの厚みは、特に制限はなく、必要に応じて定めれば
よいが、好ましくは8〜30μm、さらに好ましくは8
〜20μmである。フィルムの厚みが薄すぎるとフィル
ムの強度が低くなって包装後にフィルムが破れる等の問
題があり、逆に厚すぎるとストレッチ包装時にトレーや
被包装物の変形が起こり好ましくない。さらに、ヒノキ
チオール類を含有する層の厚みについても、ストレッチ
フィルム全体の厚みや他の条件により異なり一義的に決
定できないが、好ましくは1〜10μm、より好ましく
は2〜6μmである。この層の厚みが薄すぎると充分な
抗菌性を発現させることが困難となる場合がある。また
、厚すぎると透明性が低下し易く実用的でない。さらに
、ヒノキチオール類を含有する層は少なくとも一層有し
ていればよい。
【0018】本発明の食品包装用抗菌性ストレッチフィ
ルムを製造するにあたっては、一般の積層フィルム、特
に食品包装用ストレッチフィルムの製造において採用さ
れている従来の公知の種々の方法により製造することが
できる。例えば、それぞれの層を構成すべき樹脂組成物
を、複数の押出し機を用いたインフレーション成形又は
Tダイ成形による共押出し法又は押出しラミネート法等
の公知の方法により積層し、成形して得ることができる
。そのうち好ましくはインフレーション成形による共押
出し法である。さらに、ヒノキチオール類の含有層につ
いては、ヒノキチオール類を成形時に樹脂に添加するこ
とによって容易に含有させることができる。また、あら
かじめヒノキチオール類を高濃度で含有させた樹脂組成
物を準備し、成形時に所望の添加量になるように希釈し
て使用してもよい。
【0019】
【実施例】次に本発明を、実施例および比較例によりさ
らに詳しく説明する。 実施例1 エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル単位含有量
15重量%,190℃におけるメルトフローレート2.
0g/10分)79.5重量%,ポリブテン−1(密度
0.915g/cm3 ,190℃におけるメルトフロ
ーレート2.0g/10分)20重量%及びヒノキチオ
ールを0.5重量%からなる組成物と直鎖状低密度ポリ
エチレン(密度0.880g/cm3 ,190℃にお
けるメルトフローレート3.5g/10分)98.5重
量%及びソルビタンモノオレート1.5重量%からなる
組成物を、それぞれ口径50mm、L/D=26の押出
機2台を用いて環状3層ダイスより、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体,ポリブテン−1及びヒノキチオールから
なる組成物が中心層になるように、樹脂温度190℃,
ブローアップ比4.5でインフレーション成形し、各層
の厚みが4μm/6μm/4μmで全厚みが14μmの
フィルムを得た。第1表にこのフィルムの試験結果を示
す。
【0020】なお各項目の物性測定および評価は、下記
の方法で実施した。 1)メルトフローレート;JIS  K72102)密
度;JIS  K7112 3)ヘイズ;JIS  K6714 4)グロス;JIS  K7105 5)自己粘着性;縦横100mmの試料片を2枚重ね合
わせ、それぞれのフィルムの端を上下の板にテープで固
定し、上下に引き剥して測定した。 6)抗菌性 菌液の作成;(枯草菌)大豆の洗浄液を100℃、10
分加熱後標準寒天培地に発育した菌を純粋分離し枯草菌
と推定される菌を寒天斜面で培養したもの(グラム陽性
菌であることを確認) (低温菌)低温菌用CVT寒天培地に発育した菌を純粋
分離してシュードモナスと推定される菌を寒天斜面で培
養したもの(グラム陰性菌であることを確認)培地;標
準寒天培地を9mlづつ試験管に分注し滅菌した後、4
5℃に保管して おく。 ポテトデキストロース寒天培地を10mlずつ試験管に
分注し滅菌した後、45℃に保持しておく。 試験;(1)10mlの培地(標準寒天、ポテトデキス
トロース寒天)をシャーレに流して固める。 (2)(1)に菌液0.1mlを入れてコンラージ棒で
塗末する。 (3)(2)のシャーレの蓋をとり、実施例のフィルム
を用いて抗菌性物質含有層が内側になるように包装する
。 (4)(3)のシャーレを枯草菌は35℃,低温菌は2
1℃で培養する。評価;発育の有無を対照と比較した。
【0021】実施例2 プロピレン−エチレンランダム共重合体(エチレン単位
含有量7重量%,230℃におけるメルトフローレート
2.0g/10分)95重量%及びヒノキチオール5重
量%からなる組成物とエチレン−酢酸ビニル共重合体(
酢酸ビニル単位含有量18重量%,190℃におけるメ
ルトフローレート2.0g/10分)98.5重量%及
びジグリセリンモノオレート1.5重量%からなる組成
物を、実施例1と同様にそれぞれ口径50mm、L/D
=26の押出機2台を用いて環状3層ダイスより、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体とポリブテン−1からなる組
成物が中心層になるように、樹脂温度210℃,ブロー
アップ比4.5でインフレーション成形し、各層の厚み
が5μm/3μm/5μmで全厚みが13μmのフィル
ムを得た。 第1表にこのフィルムの試験結果を示す。
【0022】実施例3 エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル単位含有量
15重量%,190℃におけるメルトフローレート2.
0g/10分)50重量%,ポリブテン−1(密度0.
908g/cm3 ,190℃におけるメルトフローレ
ート1.0g/10分)25重量%,プロピレン−エチ
レンランダム共重合体(エチレン含有量7重量%,23
0℃におけるメルトフローレート2.0g/10分)2
0重量%及びヒノキチオール5重量%からなる組成物と
エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル単位含有量
18重量%,190℃におけるメルトフローレート2.
0g/10分)98.5重量%及びジグリセリンモノオ
レート1.5重量%からなる組成物を、実施例1と同様
にそれぞれ口径50mm、L/D=26の押出機2台を
用いて環状3層ダイスより、樹脂温度190℃,ブロー
アップ比4.5でインフレーション成形し、各層の厚み
が4μm/6μm/4μmで全厚みが14μmのフィル
ムを得た。第1表にこのフィルムの試験結果を示す。
【0023】比較例1 エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル単位含有量
15重量%,190℃におけるメルトフローレート2.
0g/10分)80重量%及びポリブテン−1(密度0
.915g/cm3 ,190℃におけるメルトフロー
レート2.0g/10分)20重量%からなる組成物と
直鎖状低密度ポリエチレン(密度0.880g/cm3
 ,190℃におけるメルトフローレート3.5g/1
0分)98.5重量%及びソルビタンモノオレート1.
5重量%からなる組成物を、それぞれ口径50mm、L
/D=26の押出機2台を用いて環状3層ダイスより、
エチレン−酢酸ビニル共重合体とポリブテン−1からな
る組成物が中心層になるように、樹脂温度190℃,ブ
ローアップ比4.5でインフレーション成形し、各層の
厚みが4μm/6μm/4μmで全厚みが14μmのフ
ィルムを得た。第1表にこのフィルムの試験結果を示す
【0024】比較例2 エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル単位含有量
15重量%,190℃におけるメルトフローレート2.
0g/10分)80重量%及びポリブテン−1(密度0
.915g/cm3 ,190℃におけるメルトフロー
レート2.0g/10分)20重量%からなる組成物(
a),直鎖状低密度ポリエチレン(密度0.880g/
cm3 ,190℃におけるメルトフローレート3.5
g/10分)98.5重量%及びソルビタンモノオレー
ト1.5重量%からなる組成物(b),及び直鎖状低密
度ポリエチレン(密度0.880g/cm3 ,190
℃におけるメルトフローレート3.5g/10分)96
.5重量%,ソルビタンモノオレート1.5重量%及び
抗菌性ゼオライト2重量%からなる組成物(c)を、そ
れぞれ口径50mm、L/D=26の押出機3台を用い
て層構成が(b)/(a)/(c)になるように環状3
層ダイスより、樹脂温度190℃,ブローアップ比4.
5でインフレーション成形し、各層の厚みが4μm/6
μm/4μmで全厚みが14μmのフィルムを得た。第
1表にこのフィルムの試験結果を示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明の食品包装用抗菌
性ストレッチフィルムは、優れた抗菌性を有するもので
ある。またストレッチフィルムとしての基本的特性であ
る透明性、光沢、自己粘着性に優れており、例えば抗菌
性ゼオライトのような無機物質を熱可塑性樹脂に混練し
たようなフィルムに比べ、優れた透明性,光沢,自己粘
着性を有している。さらに、ヒノキチオール類は、フィ
ルムから適度に揮散するため必ずしもフィルムに接触し
なくとも抗菌性を発揮できるものである。したがって、
本発明の食品包装用抗菌性ストレッチフィルムは、青果
物,鮮魚,精肉等の生鮮食品を始め、様々な食品の包装
に有効に利用でき、実用性の高いフィルムとして、その
利用価値は大きい。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結晶性ポリプロピレン及び/或いは結晶性
    ポリブテン−1又はこれらを含有する樹脂組成物に、ヒ
    ノキチオール,その塩及びそれらを含むサイクロデキス
    トリン包接化合物のうちの一種以上の化合物を含有させ
    た層を、少なくとも一層含有することを特徴とする食品
    包装用抗菌性ストレッチフィルム。
  2. 【請求項2】エチレン−酢酸ビニル共重合体と結晶性ポ
    リプロピレン及び/或いは結晶性ポリブテン−1又はこ
    れらを含有する樹脂組成物に、ヒノキチオール,その塩
    及びそれらを含むサイクロデキストリン包接化合物のう
    ちの一種以上の化合物を含有させた層を、少なくとも一
    層含有することを特徴とする請求項1記載の食品包装用
    抗菌性ストレッチフィルム。
  3. 【請求項3】ヒノキチオール,その塩及びそれらを含む
    サイクロデキストリン包接化合物のうちの一種以上の化
    合物を含有させた層の両側に、直鎖状低密度ポリエチレ
    ン及び/或いはエチレン−酢酸ビニル共重合体又はこれ
    らを主成分とする樹脂組成物の層を積層してなることを
    特徴とする請求項1又は2記載の食品包装用抗菌性スト
    レッチフィルム。
  4. 【請求項4】ヒノキチオール,その塩及びそれらを含む
    サイクロデキストリン包接化合物のうちの一種以上の化
    合物の含有量が、フィルム1m2 当り0.1〜500
    0mg(ヒノキチオール換算)であることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の食品包装用抗菌性スト
    レッチフィルム。
  5. 【請求項5】ヒノキチオール,その塩及びそれらを含む
    サイクロデキストリン包接化合物のうちの一種以上の化
    合物を含有する層の厚みが、1〜10μmであることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の食品包装用
    抗菌性ストレッチフィルム。
JP13316691A 1991-06-05 1991-06-05 食品包装用抗菌性ストレッチフィルム Expired - Fee Related JP3162737B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13316691A JP3162737B2 (ja) 1991-06-05 1991-06-05 食品包装用抗菌性ストレッチフィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13316691A JP3162737B2 (ja) 1991-06-05 1991-06-05 食品包装用抗菌性ストレッチフィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04359029A true JPH04359029A (ja) 1992-12-11
JP3162737B2 JP3162737B2 (ja) 2001-05-08

Family

ID=15098229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13316691A Expired - Fee Related JP3162737B2 (ja) 1991-06-05 1991-06-05 食品包装用抗菌性ストレッチフィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3162737B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0613486A1 (en) * 1991-09-23 1994-09-07 Cerestar USA, Inc. Improved adhesives and sealants
JPH11170444A (ja) * 1997-12-08 1999-06-29 Try Company:Kk 包装体
WO2002079321A1 (fr) * 2001-03-29 2002-10-10 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Composition de resine de polyolefine, film, et structure multicouche

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0613486A1 (en) * 1991-09-23 1994-09-07 Cerestar USA, Inc. Improved adhesives and sealants
EP0613486A4 (en) * 1991-09-23 1995-04-05 American Maize Prod Co IMPROVED ADHESIVES AND SEALANTS.
JPH11170444A (ja) * 1997-12-08 1999-06-29 Try Company:Kk 包装体
WO2002079321A1 (fr) * 2001-03-29 2002-10-10 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Composition de resine de polyolefine, film, et structure multicouche
US6913834B2 (en) 2001-03-29 2005-07-05 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Polyolefin resin composition, film, and multilayer structure

Also Published As

Publication number Publication date
JP3162737B2 (ja) 2001-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102289782B1 (ko) 선도 유지 필름
US5108844A (en) Blended films, structures therefrom, and methods of making and using them
CA1312435C (en) Hdpe films with differential biaxial orientation
US8541073B2 (en) Composition comprising ethylene copolymers and polyolefin
US5783270A (en) Packaging film, packages and methods for using them
EP2683772B1 (en) Sealable, antifog composition for heat sealable films and easy-open packages obtained therefrom
US4939040A (en) Multilayer film for packaging items under controlled atmosphere
AU2004208688B2 (en) Improved packaging films and methods for producing the same
JPH04359028A (ja) 食品包装用抗菌性ストレッチフィルム
JP2002001885A (ja) 防曇性を有するラミネーション面及びヒートシール性面付きの多層フィルム
JPH04359029A (ja) 食品包装用抗菌性ストレッチフィルム
JP2018099842A (ja) 防曇性多層フィルム、これを用いる積層体、及び包装材
JP7557384B2 (ja) 積層フィルム、蓋材および容器
WO2006102942A1 (en) Multilayer bioriented film having antiseptic and improved stiffness features
JP6771013B2 (ja) 鮮度保持包装体または容器
JP5055660B2 (ja) ガスバリア性フィルム
JPH0737539B2 (ja) ポリオレフイン系樹脂包装用フイルム
JP2021121549A (ja) 動物性食品の鮮度保持用包装体
JP2002361797A (ja) 金属蒸着ポリエステルフィルム
JPH06336543A (ja) 塩化ビニリデン系樹脂包装フィルムまたはシート
JP4549011B2 (ja) 樹脂組成物および多層構造体
JPH0334851A (ja) 抗菌性ストレッチ包装用積層フィルム
EP0405547A2 (en) Antibacterial laminated film for stretch-packaging
JP2016013844A (ja) 鮮度保持包装体または容器
JPH04327936A (ja) 食品包装用ストレッチフィルム

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees