JPH04312437A - 内視鏡の洗浄用ブラシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は内視鏡の鉗子チャンネル
等の管路内に挿入して、管路内の汚れを清浄するための
管路清浄装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に内視鏡は体腔内に挿入されて体腔
内の検査や処置に用いられている。一般的な内視鏡は、
鉗子等の処置具を体腔内に導入するための鉗子チャンネ
ルを備えているので、体腔内の検査や処置の際に鉗子チ
ャンネル等の管路内に患者の血液や汚物等が入り込むこ
とが多い。そこで、感染症等の危険を防止するために、
患者の血液や汚物で汚染された管路内を確実に清浄する
必要がある。従来、内視鏡の鉗子チャンネル等の管路内
を清浄するために、一般に知られている洗浄ブラシが用
いられていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】内視鏡の管路内を十分
に清浄するためには、管路内に付着して固まった汚れも
確実に除去する必要がある。しかし、このような管路内
にこびり付いた汚れは従来の洗浄ブラシだけでは落ち難
く、洗浄ブラシよりも確実に管路内の汚れを清浄できる
清浄装置が望まれている。

【０００４】そこで、生体内の結石等を破砕するための
ＥＨＬプロ−ブの利用が考えられる。ＥＨＬプロ−ブは
、内視鏡の鉗子チャンネルから体腔内に挿入し、先端に
設けられた２つの電極間に高電圧を印加し、放電を起こ
して衝撃波を発生させて、その衝撃で結石等を破壊する
ものである。このＥＨＬプロ−ブによる衝撃波を管路内
に付着した汚れに照射すれば簡単に汚れを落とすことが
できる。

【０００５】しかし、この衝撃波は強力なものであり、
ＥＨＬプロ−ブの電極が管路の内壁に接触もしくは近接
している状態で衝撃波を発生させると、管路を破壊して
しまうという問題がある。

【０００６】本発明は上記課題に着目してなされたもの
であり、その目的は管路の内壁を傷付けることなく、管
路内にこびり付いた汚れを確実に落とすことができる管
路清浄装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は内視鏡の管路に
挿入される管路清浄装置において、可撓性の長尺な挿入
部と、この挿入部に設けられ、近接した一対の電極を有
する電極部と、前記挿入部の先端近傍の外周に外方に向
けて設けられ、前記内視鏡の管路の内壁に接触し、前記
電極部を管路の中心付近に位置させる規制手段とを具備
したことを特徴としている。

【０００８】

【作用】本発明の管路清浄装置では、挿入部の先端近傍
の外周に外方に向けて設けられた規制手段により、電極
部が管路の中心付近に位置するので、電極部で衝撃波を
発生させても管路の内壁に直接作用せず、内壁を傷付け
ることなく、内壁にこびり付いた汚れのみが除去される
。

【０００９】

【実施例】以下図面を参照しながら本発明の実施例につ
いて説明する。

【００１０】図１及び図３は本発明の第１の実施例に係
わる管路清浄装置の挿入部を示し、図２はこの清浄装置
を挿入する鉗子チャンネルが設けられた内視鏡を示して
いる。

【００１１】図２に示す内視鏡１は、体腔内に挿入され
る挿入部２と操作部４とを有し、挿入部２は可撓管部６
と湾曲管部８と先端構成部１０とで構成されている。こ
の挿入部２内には鉗子等の処置具を挿通する鉗子チャン
ネル１２が形成され、鉗子チャンネル１２の基端には処
置具挿入口１４が設けられている。

【００１２】挿入部２の基端に連結された操作部４には
、操作部本体１６と、湾曲部８を湾曲操作するためのア
ングルノブ１８と、送気送水ボタン２０等が設けられ、
操作部４の後端には観察用の接眼部２２が設けられてい
る。さらに操作部４には先端にコネクタ２３が設けられ
たユニバ−サルコ−ド２４が接続されている。

【００１３】内視鏡挿入部２の先端構成部１０は、図１
に示すように構成されている。すなわち、ライトガイド
ファイバ２６とイメ−ジガイドファイバ２８の先端部分
が配設され、ライトガイドファイバ２６の先端には照明
レンズ３０が設けられ、イメ−ジガイドファイバ２８の
先端には対物レンズ系３２が設けられている。また、鉗
子チャンネル１２は挿入部２の先端面に開口している。 次に、本発明に係わる管路清浄装置を構成するＥＨＬプ
ロ−ブ３４について説明する。

【００１４】図３に示すように、内視鏡の鉗子チャンネ
ル１２に挿入されるＥＨＬプロ−ブ３４は、可撓性の挿
入部３６と硬質で絶縁性の樹脂で形成された電極部３８
とを有し、電極部３８には一対の電極４０が近接して配
設されている。可撓性の挿入部３６は、電極４０に接続
されたリ−ド線４２を可撓性の絶縁体４４で覆って形成
されている。リ−ド線４２の基端には図示しない高電圧
供給装置が接続されている。

【００１５】この第１の実施例では、電極部３８の外周
上の４ヶ所に外方へ向けて金属製の規制部材４６が設け
られている。規制部材４６は弾性を有し、図１に示すよ
うにＥＨＬプロ−ブ３４を鉗子チャンネル１２内に挿入
した時には、鉗子チャンネル１２の内壁に密着する。よ
って、規制部材４６によりＥＨＬプロ−ブ３４の電極部
３８は、鉗子チャンネル１２の中心付近に支持され、鉗
子チャンネル１２の内壁に接触または近接することがな
い。

【００１６】上記規制部材４６によってＥＨＬプロ−ブ
３４の電極部３８が鉗子チャンネル１２の中心付近に支
持された状態で、ＥＨＬプロ−ブ３４の一対の電極４０
に図示しない高電圧供給装置から高電圧を印加し、電極
４０の先端で放電を起こせば、放電によって発生する衝
撃波によって鉗子チャンネル１２の内壁に付着している
汚れを落とすことができる。なお、上記規制部材４６の
後部に植毛してブラシを形成すれば、さらに管路内の清
浄作業を効率良く行うことができる。図４及び図５は本
発明の第２の実施例を示している。

【００１７】この第２の実施例は図４に示すように、Ｅ
ＨＬプロ−ブ３４の電極部３８を合成樹脂で形成し、そ
の外周面をゴム製のキャプ４８で覆ったものである。こ
のキャップ４８の外周にはブラシ５０が設けられている
。

【００１８】このように構成されたＥＨＬプロ−ブ３４
を内視鏡の鉗子チャンネル１２内に挿入すると、ブラシ
５０の先端が鉗子チャンネル１２の内壁に接触し、電極
部３８が鉗子チャンネル１２の中心付近に支持される。 そして、電極４０に高電圧を印加して電極４０の先端で
放電を起こした後に、放電による衝撃波で剥離した汚物
をブラシ５０によって掻き出すことができる。

【００１９】図５は上記ＥＨＬプロ−ブ３４に接続され
た高電圧供給装置５２を示している。この高電圧供給装
置５２は、挿入量算出部５５と挿入状態判定部５６と出
力部５８とを有し、挿入量算出部５５は、内視鏡１の操
作部４に設けられた処置具挿入口１４に装着された挿入
検出器５４に接続されている。また、出力部５８にはス
イッチ６０とＥＨＬプロ−ブ３４のリ−ド線４２が接続
されている。

【００２０】このように構成された高電圧供給装置５２
は、出力部５８によりＥＨＬプロ−ブ３４に供給する出
力の大小を切り換えるようになっている。すなわち、挿
入検出器５４でＥＨＬプロ−ブ３４の動きを検出し、そ
の信号に基づいて挿入量算出部５５で挿入量を算出し、
挿入状態判定部５６でＥＨＬプロ−ブ３４が鉗子チャン
ネル１２内にあるか否かを判定する。そして、鉗子チャ
ンネル１２内にある時には小出力に、また鉗子チャンネ
ル１２から先端に突出した時には大出力に出力部５８の
設定が切換えられる。この状態でスイッチ６０をオンす
ると、自動的にその設定された出力レベルの高電圧がＥ
ＨＬプロ−ブ３４の電極４０に印加される。この第２の
実施例では、１本のＥＨＬプロ−ブで結石の破壊と鉗子
チャンネル内の清浄とを行なうことができる。次に、本
発明に係わる規制手段を備えた内視鏡の管路自動清浄装
置について説明する。

【００２１】図６及び図７は管路自動清浄装置の一実施
例を示している。この管路自動清浄装置は、内視鏡用洗
浄ブラシを自動的に進退または回転させる機構を備えて
いる。図６に示すように管路自動清浄装置６２は、主に
長尺なブラシ６４とブラシ支持装置６６とブラシ駆動装
置６８とで構成されている。

【００２２】図７に示すようにブラシ６４はブラシ支持
装置６６に挿通され、ブラシ支持装置６６内に設置され
た進退用ロ−ラ７０と回転用ロ−ラ７２によって挾持さ
れている。進退用ロ−ラ７０には図示しない第１のモ−
タが連結され、この第１のモ−タにより進退方向に駆動
される。そして、第１のモ−タには第１のモ−タドライ
バ７４が接続されている。回転用ロ−ラ７２には図示し
ない第２のモ−タが連結され、この第２のモ−タにより
回転方向に駆動される。そして、第２のモ−タには第２
のモ−タドライバ７６が接続されている。

【００２３】上記ブラシ６４の基端にはストッパ部６５
が形成され、このストッパ部６５によりブラシ６４の前
進端が規制されるとともに、ブラシ６４が前進し過ぎて
脱落するのを防止している。

【００２４】ブラシ支持装置６６は、コ−ド７８を介し
てブラシ駆動装置６８に接続されている。ブラシ駆動装
置６８は進退回転制御回路８０を有し、この進退回転制
御装置８０には、回転操作用のスイッチＡ８２（ＳＷ−
Ａ）と、進退操作用のスイッチＢ８４（ＳＷ−Ｂ）と、
リモコン受光部８６とが接続されている。そして、スイ
ッチＡ８２により右回転（Ｒ）と左回転（Ｌ）と交互微
小回転（Ａ）のモ−ドを切換えるようになっている。ま
た、スイッチＢ８４により前進（Ｆ）と後退（Ｂ）と微
小進退（Ａ）のモ−ドを切換えるようになっている。

【００２５】また、ブラシ駆動装置６８は、図６（ａ）
に示すリモコンスイッチ８８でも操作できるようになっ
ている。リモコンスイッチ８８を操作するとリモコンス
イッチ８８から赤外線が発射され、この赤外線をリモコ
ン受光部８６で受光し、その信号が進退回転制御回路８
０に伝達される。

【００２６】このように構成された管路自動清浄装置６
２は、例えば図６（ｂ）に示すように、スイッチＢ８４
を前進（Ｆ）に切換えると、第１のモ−タドライバ７４
にその信号が入力され、進退用ロ−ラ７０を前進方向に
回転させる。それと同時にスイッチＡ８２を交互微小回
転（Ａ）に切換えると、第２のモ−タドライバ７６にそ
の信号が入力され、回転用ロ−ラ７２を交互に微少回転
させる。この状態でブラシ６４を内視鏡１の処置具挿入
口１４から鉗子チャンネル１２内に挿入すると、鉗子チ
ャンネル１２内をブラシ６４によって自動的に清浄する
ことができる。上記ブラシ６４の進退及び回転は、上記
スイッチの操作により単独または同時に行うことができ
る。

【００２７】なお、ブラシ６４を左右交互に微小回転さ
せる代わりに一方向に高速回転させてもよい。また、ブ
ラシ６４の進退速度は低速に限らず１０ｃｍ／ｓｅｃ程
度の速度でもよい。

【００２８】この管路自動清浄装置では、操作者がブラ
シ６４の先端を処置具挿入口１４に挿入すれば、その後
の作業は自動で実行される。その際、操作者はブラシ支
持装置６６を把持していればよい。また、操作者が一方
の手でブラシ支持装置６６を把持しているときには、他
方の手でリモコンスイッチ８８を操作することができる
。

【００２９】この管路自動清浄装置では、操作者に汚物
が付着することなく、管路内を容易に清浄することがで
きる。また、管路の継目もブラシ６４の進退回転により
容易に清浄することができる。図８は管路清浄装置の他
の実施例を示している。

【００３０】この管路清浄装置９０は、内部通路９４を
有するプロ−ブ９２を有し、内部通路９４の先端部には
超音波振動子９６が設置されている。この超音波振動子
９６には、リ−ド線９８を介して超音波駆動回路１００
が接続されている。また、内部通路９４は吸引ポンプ１
０２に連通しているとともに、プロ−ブ９０の周壁９１
には、内部通路９４に連通する複数の吸引口１０４が形
成されている。さらに、プロ−ブ９０の先端部には、ブ
ラシ１０６が外方を向いて植設されている。

【００３１】このように構成された管路清浄装置では、
先端部に設置された超音波振動子９６を超音波駆動回路
１００によって駆動させることにより、超音波振動がブ
ラシ１０６に伝達されて管路内を清浄することができる
。従って、超音波振動によって清浄するためにブラシ１
０６を介して、または非接触でも強力に管路内を清浄す
ることができる。また、吸引ポンプ１０２を作動させな
がらプロ−ブ９０を操作すれば、吸引口１０４から汚水
等を吸引しながら管路内を清浄することができる。なお
、先端部のブラシ１０６は清浄効果を上げるために植毛
したもので、このブラシがなくても管路内の清浄に使用
することができる。図９から図１１は管路内清浄装置の
変形例として内視鏡用の洗浄ブラシを示している。この
洗浄ブラシ１０８は、その先端にある毛１１０の方向を
洗浄ブラシ１０８の長手方向と略平行にしたことを特徴
としている。図９に示す洗浄ブラシ１０８では、ブラシ
の先端部分を曲げて先端の毛１１０を軸方向に向けてい
る。

【００３２】図１０に示す洗浄ブラシ１０８では、図１
１（ａ）に示すように２本のワイヤ１１２に毛１０９を
はさみ、それを捩って、まず先端植毛部１１４を作り、
さらに手元側の４本のワイヤ１１２を捩じって放射状植
毛部１１６を形成したものである。

【００３３】このように構成した洗浄ブラシ１０８では
、図１１（ｂ）に示すように先端植毛部１１４がシリン
ダ等の底部に当接し、その隅まで容易に清浄することが
できる。図１２及び図１３は内視鏡用洗浄ブラシの第２
の変形例を示している。この洗浄ブラシ１１８には植毛
されたブラシ部分１２２とスポンジ部分１２４が設けら
れている。

【００３４】図１２に示す例では、軸となるワイヤ１２
０の先端付近にナイロン等よりなるブラシ部分１２２を
設けるとともに、そのブラシ部分１２２の後方にスポン
ジ部分１２４をワイヤ１２０に接着等の手段で固定して
いる。また、図１３に示す例では、軸をワイヤではなく
、円筒部材１２６で形成するとともに、ブラシ部分１２
２において毛を前方へ向けて植毛している。

【００３５】このように構成された洗浄ブラシ１１８で
は、前部のブラシ部分１２２でかき落とした汚れをスポ
ンジ部分１２４で拭って管路外へ運ぶことができる。従
って、管路内の清浄効果が向上する。なお、前方に向け
て植毛したブラシでは、例えばバルブ用シリンダ等の有
底管の底部も清浄することができる。図１４は内視鏡用
洗浄ブラシの第３の変形例を示している。この洗浄ブラ
シ１３０は、内視鏡１の吸引管路出口１３２から吸引シ
リンダ１３４までの吸引管路長よりも短く形成されてい
る。

【００３６】このように洗浄ブラシ１３０の長さが吸引
管路出口１３２から吸引シリンダ１３４までの長さより
も短い場合には、吸引管路出口１３２から洗浄ブラシ１
３０を挿入して管路内を洗浄する際に、洗浄ブラシ１３
０の先端が吸引シリンダ１３４から突出せず、吸引シリ
ンダ１３４の出口付近を汚さない。この変形例に係わる
内視鏡用洗浄ブラシでは、吸引シリンダ１３４内を汚す
ことなく管路内を確実に洗浄することができる。

【００３７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の管路清浄
装置では、挿入部の先端近傍の外周に外方に向けて設け
られた規制手段により、電極部が管路の中心付近に支持
されるので、電極部で衝撃波を発生させても管路の内壁
に直接作用せず、内壁を傷付けることなく内壁にこびり
付いた汚れのみを除去することができる。従って、管路
の清浄効果を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の第１の実施例に係わる管路清浄
装置の先端部の断面図である。

【図２】図２は同管路清浄装置を挿入する鉗子チャンネ
ルを備えた内視鏡を示す斜視図である。

【図３】図３は第１の実施例に係わる管路清浄装置の挿
入部の断面図である。

【図４】図４は本発明の第２の実施例に係わる管路清浄
装置の先端部の断面図である。

【図５】図５は第２の実施例に係わる管路清浄装置全体
を示す構成図である。

【図６】（ａ）は内視鏡洗浄ブラシを備えた管路自動清
浄装置の斜視図、（ｂ）はブラシ駆動装置の操作パタ−
ンを示すタイムチャ−トである。

【図７】図７は同管路自動清浄装置の構成図である。

【図８】図８は管路清浄装置の他の実施例を示す構成図
である。

【図９】図９は内視鏡用洗浄ブラシの第１の変形例を示
す側面図である。

【図１０】図１０は同内視鏡用洗浄ブラシを一部変更し
た側面図である。

【図１１】（ａ）は図１０に示す内視鏡用洗浄ブラシの
製造工程を示す部分図、（ｂ）は同じく使用状態を示す
側面図である。

【図１２】図１２は内視鏡用洗浄ブラシの第２の変形例
を示す側面図である。

【図１３】図１３は同内視鏡用洗浄ブラシを一部変更し
た側面図である。

【図１４】図１４は第３の変形例に係わる内視鏡用洗浄
ブラシの使用状態を示す概略図である。

【符号の説明】

１…内視鏡、１２…鉗子チャンネル、３４…ＥＨＬプロ
−ブ、３６…挿入部、３８…電極部、４０…電極、４６
…規制部材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　内視鏡の管路に挿入される管路清浄装
   置において、可撓性の長尺な挿入部と、この挿入部に設
   けられ、近接した一対の電極を有する電極部と、前記挿
   入部の先端近傍の外周に外方に向けて設けられ、前記内
   視鏡の管路の内壁に接触し、前記電極部を管路の中心付
   近に位置させる規制手段とを具備したことを特徴とする
   管路清浄装置。