JPH0430343A - 光記録媒体用保護膜 - Google Patents
光記録媒体用保護膜Info
- Publication number
- JPH0430343A JPH0430343A JP2134128A JP13412890A JPH0430343A JP H0430343 A JPH0430343 A JP H0430343A JP 2134128 A JP2134128 A JP 2134128A JP 13412890 A JP13412890 A JP 13412890A JP H0430343 A JPH0430343 A JP H0430343A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protective film
- film
- recording
- recording medium
- optical recording
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 230000001681 protective effect Effects 0.000 title claims abstract description 55
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 title claims abstract description 38
- 239000010408 film Substances 0.000 claims abstract description 80
- 239000001257 hydrogen Substances 0.000 claims abstract description 28
- 229910052739 hydrogen Inorganic materials 0.000 claims abstract description 28
- UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N Hydrogen Chemical compound [H][H] UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 26
- 239000010410 layer Substances 0.000 claims abstract description 18
- 239000010409 thin film Substances 0.000 claims abstract description 15
- 238000005268 plasma chemical vapour deposition Methods 0.000 claims abstract description 12
- 239000000463 material Substances 0.000 claims abstract description 9
- 239000011241 protective layer Substances 0.000 claims abstract description 4
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 claims abstract description 3
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 claims abstract description 3
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 7
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 6
- 239000004417 polycarbonate Substances 0.000 claims description 4
- 229920000515 polycarbonate Polymers 0.000 claims description 2
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 abstract description 3
- 229910017875 a-SiN Inorganic materials 0.000 abstract 1
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 24
- 230000035882 stress Effects 0.000 description 16
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 12
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 5
- 238000004544 sputter deposition Methods 0.000 description 5
- 238000000151 deposition Methods 0.000 description 4
- 230000008021 deposition Effects 0.000 description 4
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 4
- 239000012495 reaction gas Substances 0.000 description 4
- 125000004429 atom Chemical group 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 3
- 239000012528 membrane Substances 0.000 description 3
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 3
- 230000005374 Kerr effect Effects 0.000 description 2
- 238000005229 chemical vapour deposition Methods 0.000 description 2
- 238000013500 data storage Methods 0.000 description 2
- 238000000354 decomposition reaction Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 239000003822 epoxy resin Substances 0.000 description 2
- 150000002431 hydrogen Chemical class 0.000 description 2
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 description 2
- 230000002427 irreversible effect Effects 0.000 description 2
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 2
- 229920000647 polyepoxide Polymers 0.000 description 2
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 2
- 238000007740 vapor deposition Methods 0.000 description 2
- 241000894006 Bacteria Species 0.000 description 1
- BLRPTPMANUNPDV-UHFFFAOYSA-N Silane Chemical compound [SiH4] BLRPTPMANUNPDV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000002745 absorbent Effects 0.000 description 1
- 239000002250 absorbent Substances 0.000 description 1
- 238000000137 annealing Methods 0.000 description 1
- 230000001580 bacterial effect Effects 0.000 description 1
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 1
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 1
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 230000008094 contradictory effect Effects 0.000 description 1
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 238000002425 crystallisation Methods 0.000 description 1
- 230000008025 crystallization Effects 0.000 description 1
- 238000010494 dissociation reaction Methods 0.000 description 1
- 230000005593 dissociations Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000002708 enhancing effect Effects 0.000 description 1
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 1
- 230000005284 excitation Effects 0.000 description 1
- 238000005755 formation reaction Methods 0.000 description 1
- 238000010574 gas phase reaction Methods 0.000 description 1
- 125000004435 hydrogen atom Chemical group [H]* 0.000 description 1
- 238000010849 ion bombardment Methods 0.000 description 1
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 1
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 1
- 238000005457 optimization Methods 0.000 description 1
- 230000010287 polarization Effects 0.000 description 1
- 238000010791 quenching Methods 0.000 description 1
- 230000000171 quenching effect Effects 0.000 description 1
- 238000001552 radio frequency sputter deposition Methods 0.000 description 1
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 1
- 230000008646 thermal stress Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、レーザ光を照射し、その照射部に光学的変化
を起こさせて情報を記録・消去する光記録媒体における
保護膜に関するものである。
を起こさせて情報を記録・消去する光記録媒体における
保護膜に関するものである。
(従来の技術)
最近、集束レーザ光を基板上の薄膜状媒体に照射して薄
膜に光学的変化を生しさせ、情報の記録・消去を行う書
換え可能型光ディスクが、高密度・大容量記録を可能な
らしめる新技術として注目されている。この書換え可能
型光ディスクには、光磁気ディスクと相変化光ディスク
とかある。光磁気ディスクは磁気カー効果を利用して、
レーザ光の偏光面の回転により、情報の記録・消去を行
うものである。
膜に光学的変化を生しさせ、情報の記録・消去を行う書
換え可能型光ディスクが、高密度・大容量記録を可能な
らしめる新技術として注目されている。この書換え可能
型光ディスクには、光磁気ディスクと相変化光ディスク
とかある。光磁気ディスクは磁気カー効果を利用して、
レーザ光の偏光面の回転により、情報の記録・消去を行
うものである。
一方、相変化光ディスクは、レーザ光により薄膜状光記
録媒体を融点以上に加熱・急冷することにより、レーサ
照射部分を非晶質化して記録を行い、また7その非晶質
部分を、レーザ光により結晶化温度以上に加熱してアニ
ールすることにより、結晶状態に戻して消去を行うもの
である。
録媒体を融点以上に加熱・急冷することにより、レーサ
照射部分を非晶質化して記録を行い、また7その非晶質
部分を、レーザ光により結晶化温度以上に加熱してアニ
ールすることにより、結晶状態に戻して消去を行うもの
である。
この相変化光デイスク薄膜記録層の表裏面には、記録層
の変形防止・光学的なエンハンス効果をもたせるため、
透明な誘電体保護膜か付加される。
の変形防止・光学的なエンハンス効果をもたせるため、
透明な誘電体保護膜か付加される。
また最近では、よりエンエンスト効果を高めるため、最
上層に金属反射層を付加したものも多く見られる。保護
膜の材質としては、SiO□、 ZnS、 SiN。
上層に金属反射層を付加したものも多く見られる。保護
膜の材質としては、SiO□、 ZnS、 SiN。
etc−か従来用いられおり、通常、蒸着法やスパッタ
リング法で作製される。
リング法で作製される。
このような相変化光ディスクの特性は、これまで、消去
速度の向上やデータの保存寿命の向上なと、記録膜自体
の特性改善に開発の重点かおかれてきた。最近では、1
00ns以下の高速消去が可能で、かつ10年以上のデ
ータの保存寿命かある記録膜か得られており、いわゆる
1ビームオーバーライドも実現されている。そこで、記
録感度や繰り返し耐久性の向上に開発の重点が移行して
きており、相変化光ディスクの媒体構成方法、中でも誘
電体保護膜の最適化が大きな課題になりつつある。
速度の向上やデータの保存寿命の向上なと、記録膜自体
の特性改善に開発の重点かおかれてきた。最近では、1
00ns以下の高速消去が可能で、かつ10年以上のデ
ータの保存寿命かある記録膜か得られており、いわゆる
1ビームオーバーライドも実現されている。そこで、記
録感度や繰り返し耐久性の向上に開発の重点が移行して
きており、相変化光ディスクの媒体構成方法、中でも誘
電体保護膜の最適化が大きな課題になりつつある。
そして、記録感度や繰り返しの特性は、誘電体保護膜の
材質に強(依存するにもかかわらず、保護膜の材質およ
び作製法の差による光ディスクの特性への影響に関して
、確固たる指針が得られていないのか現状である。
材質に強(依存するにもかかわらず、保護膜の材質およ
び作製法の差による光ディスクの特性への影響に関して
、確固たる指針が得られていないのか現状である。
また光磁気ディスクにおいても、記録膜の保護・カー効
果のエンハンスのため、誘電体保護膜を必要とすること
は言うまでもない。
果のエンハンスのため、誘電体保護膜を必要とすること
は言うまでもない。
従来の相変化光ディスクの保護膜の欠点を列挙すれば、
以下の通りである。
以下の通りである。
■ 誘電体保護膜の形成を、スパッタリングや蒸着法に
よって行うと、膜堆積速度が低いので、堆積時間か長く
、光デイスク作製の律速となる。
よって行うと、膜堆積速度が低いので、堆積時間か長く
、光デイスク作製の律速となる。
■ 保護膜の残留膜応力か大きい場合や、保護膜と記録
膜・記録膜と基板との付着力が弱い場合には、記録消去
を繰り返し行うと、不可逆な変形を誘発し、104回程
度で特性か劣化する場合か多く見られた。
膜・記録膜と基板との付着力が弱い場合には、記録消去
を繰り返し行うと、不可逆な変形を誘発し、104回程
度で特性か劣化する場合か多く見られた。
■ 記録消去繰り返し特性を向上させるため、例えば文
献(Ohta et al、 ;Jpnj、 Appl
、Phys、28゜(1989)、 5upp1.28
−3. pp123−128)に見られるように、急冷
構造を有する媒体を用いると、記録感度が低下し、高速
回転時に記録パワーが不足する。
献(Ohta et al、 ;Jpnj、 Appl
、Phys、28゜(1989)、 5upp1.28
−3. pp123−128)に見られるように、急冷
構造を有する媒体を用いると、記録感度が低下し、高速
回転時に記録パワーが不足する。
(発明か解決しようとする課題)
本発明は、前述の光ディスクの保護膜の欠点に鑑みてな
されたもので、記録・消去の繰り返しによるディスク性
能の劣化を防止できる高感度の光記録媒体用保護膜を提
供することにある。
されたもので、記録・消去の繰り返しによるディスク性
能の劣化を防止できる高感度の光記録媒体用保護膜を提
供することにある。
(課題を解決するための手段)
上記の課題を達成するため、本発明者らは、相変化光デ
ィスクを対象とし、特願平1−201417、特願平1
−202918において、電子サイクロトロン共鳴(E
CR)プラズマを利用した化学的気相堆積法(CVD法
)による保護膜作製方法を考案し、繰り返し特性、記録
感度に優れた特性を示す相変化光ディスクか実現てきる
ことを示した。
ィスクを対象とし、特願平1−201417、特願平1
−202918において、電子サイクロトロン共鳴(E
CR)プラズマを利用した化学的気相堆積法(CVD法
)による保護膜作製方法を考案し、繰り返し特性、記録
感度に優れた特性を示す相変化光ディスクか実現てきる
ことを示した。
すなわちECRプラズマでは、従来のRFプラズマ(1
3,56M1(z)に比べて、円運動する高エネルギー
電子か多量に存在するので、高活性(分解・励起)、高
イオン化率のプラズマが10’−’Torr程度の低ガ
ス圧で安定に生成できる特徴を有している。
3,56M1(z)に比べて、円運動する高エネルギー
電子か多量に存在するので、高活性(分解・励起)、高
イオン化率のプラズマが10’−’Torr程度の低ガ
ス圧で安定に生成できる特徴を有している。
従って、
■ 反応ガスの分解か効率的に行われるので、高速堆積
か可能となる(光デイスク用保護膜の高速堆積)、 ■ 基板損傷を与えない程度のイオン衝撃により、膜形
成反応促進効果か得られ、基板を加熱することなく、ち
密で付着力の強い良質な薄膜か形成できる(PC基板に
も適用可能な低温プロセスで、良好な保護効果を持つ光
デイスク用保護膜か実現できる)、 ■ スパッタ法とは異なり、プラズマによりガスを解離
して、気相反応で薄膜を形成するので、反応ガス流量、
反応ガス比、投入パワーなとの作製条件に膜質か大きく
依存し、例えば、膜応力が、圧縮力=応力フリーー引っ
張り応力と広範に制菌てきる(高い繰り返し耐久性を持
つ保護膜の実現)■ SiH4ガスの解離によって生じ
るH原子が、得られる薄7膜中に混入するので、薄膜は
水素を含んだものになり、膜の熱伝導率を水素含有率の
差により変化させることかできる(水素含有による熱伝
導率低下を利用した記録感度の向上)、なとの効果があ
る。
か可能となる(光デイスク用保護膜の高速堆積)、 ■ 基板損傷を与えない程度のイオン衝撃により、膜形
成反応促進効果か得られ、基板を加熱することなく、ち
密で付着力の強い良質な薄膜か形成できる(PC基板に
も適用可能な低温プロセスで、良好な保護効果を持つ光
デイスク用保護膜か実現できる)、 ■ スパッタ法とは異なり、プラズマによりガスを解離
して、気相反応で薄膜を形成するので、反応ガス流量、
反応ガス比、投入パワーなとの作製条件に膜質か大きく
依存し、例えば、膜応力が、圧縮力=応力フリーー引っ
張り応力と広範に制菌てきる(高い繰り返し耐久性を持
つ保護膜の実現)■ SiH4ガスの解離によって生じ
るH原子が、得られる薄7膜中に混入するので、薄膜は
水素を含んだものになり、膜の熱伝導率を水素含有率の
差により変化させることかできる(水素含有による熱伝
導率低下を利用した記録感度の向上)、なとの効果があ
る。
これらの効果により、従来のスパッタ法・RFプラズマ
CVD法では得られなかった光デイスク用保護膜として
最適な薄膜を提供することかできる。
CVD法では得られなかった光デイスク用保護膜として
最適な薄膜を提供することかできる。
本発明は、水素含有量を増やすことにより、熱伝導率を
低下させるとともに、付着力か強く、内部応力か小さい
a−3iN:H膜を形成する手法を提示するものであり
、この薄膜を用いて高記録感度・高繰り返し特性が両立
てきることを実証するものである。
低下させるとともに、付着力か強く、内部応力か小さい
a−3iN:H膜を形成する手法を提示するものであり
、この薄膜を用いて高記録感度・高繰り返し特性が両立
てきることを実証するものである。
(実施例)
以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に説明する。
実施例1
第1図は本発明の一実施例を説明するための図で、EC
RプラズマCVD法により形成したSiN薄膜の水素含
有量と記録感度の関係を示す。用いた光ディスクの媒体
構成は、PC(ポリカーボネート)溝つき基板/SIN
SiNアンダーコート層−Te系記録層/SiNオーバ
ーコート層/Au金属反射層/封止用エポキシ樹脂層で
ある。記録層および金属反射層はRFスパッタリングで
形成し、膜厚は両者とも40nmとした。また封止用エ
ポキシ樹脂層はスピナー・コート・て作製し、膜厚は約
10μmである。
RプラズマCVD法により形成したSiN薄膜の水素含
有量と記録感度の関係を示す。用いた光ディスクの媒体
構成は、PC(ポリカーボネート)溝つき基板/SIN
SiNアンダーコート層−Te系記録層/SiNオーバ
ーコート層/Au金属反射層/封止用エポキシ樹脂層で
ある。記録層および金属反射層はRFスパッタリングで
形成し、膜厚は両者とも40nmとした。また封止用エ
ポキシ樹脂層はスピナー・コート・て作製し、膜厚は約
10μmである。
SiNアンダーコート層は1100n 、 SiNオー
バーコート層は200nmてあり、ECRプラズマCV
D法により作製したものである。保護膜(SiNアンダ
ーコート、オーバーコート)の水素含有量は、マイクロ
波パワーを500Wに固定し、反応ガス比を5IH4:
N2=l:3と一定として、反応ガス全流量を変化させ
ることにより制菌した。表1に作製条件と水素含有量の
関係を示す。
バーコート層は200nmてあり、ECRプラズマCV
D法により作製したものである。保護膜(SiNアンダ
ーコート、オーバーコート)の水素含有量は、マイクロ
波パワーを500Wに固定し、反応ガス比を5IH4:
N2=l:3と一定として、反応ガス全流量を変化させ
ることにより制菌した。表1に作製条件と水素含有量の
関係を示す。
第1図より、水素含有量の増加とともに記録感度か向上
することかわかる。水素含有量3.20X 1022H
atoms/cm3の保護膜を用いた場合、線速10m
/s。
することかわかる。水素含有量3.20X 1022H
atoms/cm3の保護膜を用いた場合、線速10m
/s。
5MHz(50ns)の記録条件てC/N値52dB以
上得られる値として11mwか得られた。従来の相変化
光ディスク(表1中の水素を含まないスパッタSiN保
護膜)の記録感度は同し記録条件で約17〜18mwで
あることから、本発明により優れた記録感度を有する媒
体か実現できることかわかる。
上得られる値として11mwか得られた。従来の相変化
光ディスク(表1中の水素を含まないスパッタSiN保
護膜)の記録感度は同し記録条件で約17〜18mwで
あることから、本発明により優れた記録感度を有する媒
体か実現できることかわかる。
次にこの記録感度11mwと高感度な相変化光ディスク
の、繰り返し記録・消去特性を第2図に示す。
の、繰り返し記録・消去特性を第2図に示す。
測定は線速10m/s 、記録条件5MHz(50ns
) −11mw15.5mw (記録パワー/ベース
消去パワー)のオーバーライドモートて行った。図中上
から記録レベル、消去レベル、ノイズレベルの各々をd
B表示て示してあ、る。
) −11mw15.5mw (記録パワー/ベース
消去パワー)のオーバーライドモートて行った。図中上
から記録レベル、消去レベル、ノイズレベルの各々をd
B表示て示してあ、る。
これより、10’回以上の繰り返し記録消去においても
C/N値50dB以上、消去率27dB以上か維持され
ていることかわかる。すなわちECRプラズマCVD法
による水素含有SiN保護膜を用いることにより、優れ
た繰り返し特性と高記録感度が同時に確保てきることが
例証された。高繰り返し特性を示すのは、ECRプラズ
マCVD法で形成した保護膜は、付着力が強く、応力も
小さいので、記録消去のヒートサイクルの繰り返しにお
いても変形を起こしにくく、記録膜の保護効果が大きい
ためである。実際、この実施例に用いた高水素含有Si
N膜の応力は1.09x 10’dyn/口2程度と低
く、付着力も80kg/ am2程度と良好なものであ
った。
C/N値50dB以上、消去率27dB以上か維持され
ていることかわかる。すなわちECRプラズマCVD法
による水素含有SiN保護膜を用いることにより、優れ
た繰り返し特性と高記録感度が同時に確保てきることが
例証された。高繰り返し特性を示すのは、ECRプラズ
マCVD法で形成した保護膜は、付着力が強く、応力も
小さいので、記録消去のヒートサイクルの繰り返しにお
いても変形を起こしにくく、記録膜の保護効果が大きい
ためである。実際、この実施例に用いた高水素含有Si
N膜の応力は1.09x 10’dyn/口2程度と低
く、付着力も80kg/ am2程度と良好なものであ
った。
実施例2
保護膜材料としてSiN膜水素含有量2.08×22H
atoms/am2を用いて、実施例1と同様の繰り返
し評価を行った。媒体構成は実施例1と同じである。
atoms/am2を用いて、実施例1と同様の繰り返
し評価を行った。媒体構成は実施例1と同じである。
測定は線速10m/s 、記録条件5MHz(50ns
)−14mw/7mwのオーバーライドモードて行った
。この結果を第3図に示す。
)−14mw/7mwのオーバーライドモードて行った
。この結果を第3図に示す。
これより、106回以上の繰り返し記録消去後において
も初期特性か維持されていることかわかる。
も初期特性か維持されていることかわかる。
すなわち水素含有量が実施例1て示したように少ないの
で、記録感度は若干低下するが、15mwて記録可能で
、かつ繰り返し特性も良好である。またこれ以外の表1
に示した各条件で形成した保護膜に対して、記録消去繰
り返し特性を検討したが、いずれも106回の繰り返し
に対してはC/N値50dB以上、消去率27dB以上
を維持しており、良好な繰り返し耐久性を示した。これ
は、ECRプラズマCVD法で形成した低残留応力かつ
高付着力の薄膜(応力;引っ張り8×”〜圧縮1゜5
XIO”(Iy口/cI[12、付着力; 80kg/
an2以上)を用いることにより、優れた繰り返し特
性を確保できることを実証するものである。
で、記録感度は若干低下するが、15mwて記録可能で
、かつ繰り返し特性も良好である。またこれ以外の表1
に示した各条件で形成した保護膜に対して、記録消去繰
り返し特性を検討したが、いずれも106回の繰り返し
に対してはC/N値50dB以上、消去率27dB以上
を維持しており、良好な繰り返し耐久性を示した。これ
は、ECRプラズマCVD法で形成した低残留応力かつ
高付着力の薄膜(応力;引っ張り8×”〜圧縮1゜5
XIO”(Iy口/cI[12、付着力; 80kg/
an2以上)を用いることにより、優れた繰り返し特
性を確保できることを実証するものである。
なお保護膜組成については、Slo、 5No4よりS
iかリッチな膜組成のものは、膜の透明性が失われ、波
長830nmで吸収を持つようになり、光デイスク用保
護膜としては不適当てあった。またSlo、 4NO,
@よりNかリッチな膜組成のものは、膜質が脆弱で、保
護膜としては使用できないものとなった。
iかリッチな膜組成のものは、膜の透明性が失われ、波
長830nmで吸収を持つようになり、光デイスク用保
護膜としては不適当てあった。またSlo、 4NO,
@よりNかリッチな膜組成のものは、膜質が脆弱で、保
護膜としては使用できないものとなった。
水素含有量がl X 10”atoms/cm ”より
少ない場合、記録感度は17〜18mnであり、従来の
スパッタで形成したSiN保護膜の記録感度に対して改
善効果は少ない。さらに水素含有量か4 X 1010
22ato/Cm’より大きくなると、保護膜の熱安定
性、膜の付着力が劣化し、記録・消去の繰り返し特性か
104〜105回と低下する傾向にあった。
少ない場合、記録感度は17〜18mnであり、従来の
スパッタで形成したSiN保護膜の記録感度に対して改
善効果は少ない。さらに水素含有量か4 X 1010
22ato/Cm’より大きくなると、保護膜の熱安定
性、膜の付着力が劣化し、記録・消去の繰り返し特性か
104〜105回と低下する傾向にあった。
膜応力については、圧縮応力3 X 109dyn/
an 2以上、および引っ張り応力I X 10dyn
/cm 2以上の保護膜を使用した場合、保護膜の剥離
および局所的な応力解放か生じ易く、記録・消去繰り返
し特性は104〜105回程度と低いものとなった。
an 2以上、および引っ張り応力I X 10dyn
/cm 2以上の保護膜を使用した場合、保護膜の剥離
および局所的な応力解放か生じ易く、記録・消去繰り返
し特性は104〜105回程度と低いものとなった。
基板に対する付着力についても、付着力がSiXN0k
g/a112以下の保護膜を用いた光ディスクの記録・
消去繰り返し回数は104〜105回と低いものとなっ
た。
g/a112以下の保護膜を用いた光ディスクの記録・
消去繰り返し回数は104〜105回と低いものとなっ
た。
またスパッタSiN保護膜を用いた場合には、水素を含
まないので、記録感度は18mwと悪く、かつ応力・付
着力ともECR−3iN膜に比べて劣っており、繰り返
し特性も10’回程度にととまっていた。
まないので、記録感度は18mwと悪く、かつ応力・付
着力ともECR−3iN膜に比べて劣っており、繰り返
し特性も10’回程度にととまっていた。
以上、ECRプラズマCVD法で形成した保護膜による
、高繰り返し耐久性と高記録感度性の同時確保について
具体的な結果を示した。繰り返し耐久性か向上した原因
は、低残留応力の薄膜を用いたため、繰り返し記録・消
去による熱応力の解放かほとんとなく、不可逆的な変形
か抑えられることと、適度なイオン衝撃による、薄膜の
付着性・ち密性の向上が、保護膜自体の機械的強度の改
善や、保護層と記録膜界面での密着力の改善に寄与して
いることか考えられる。
、高繰り返し耐久性と高記録感度性の同時確保について
具体的な結果を示した。繰り返し耐久性か向上した原因
は、低残留応力の薄膜を用いたため、繰り返し記録・消
去による熱応力の解放かほとんとなく、不可逆的な変形
か抑えられることと、適度なイオン衝撃による、薄膜の
付着性・ち密性の向上が、保護膜自体の機械的強度の改
善や、保護層と記録膜界面での密着力の改善に寄与して
いることか考えられる。
また記録感度の向上は薄膜中の水素により熱伝導度か低
下し、投入レーサバワーが効率的に記録膜の温度上昇に
寄与するためであると考えられる。
下し、投入レーサバワーが効率的に記録膜の温度上昇に
寄与するためであると考えられる。
さらに述へれば、前記二つの特性か相反するものではな
く、両立可能なことを示したのが、本発明の主点である
。
く、両立可能なことを示したのが、本発明の主点である
。
この実施例では、相変化光記録媒体用保護膜として適用
した例を示したが、光磁気媒体や、フォトクロミック化
合物を利用したフォトンモード光記録媒体用保護膜とし
ても、ECRプラズマCVD法で形成した保護膜は、付
着性・ち密性の良さから、繰り返し耐久性や耐候性を改
善する効果を持ち、かつ水素含有の効果により記録感度
を同時に向上させることは明白である。
した例を示したが、光磁気媒体や、フォトクロミック化
合物を利用したフォトンモード光記録媒体用保護膜とし
ても、ECRプラズマCVD法で形成した保護膜は、付
着性・ち密性の良さから、繰り返し耐久性や耐候性を改
善する効果を持ち、かつ水素含有の効果により記録感度
を同時に向上させることは明白である。
(発明の効果)
以上述べたように、本発明の光記録媒体用保護膜は、薄
膜記録層の両側に設けた水素含有SiN保護層をECR
プラズマCVD法を用いて作製することにより、 ■ 低残留膜応力・高付着力・高ち密性の保護膜を用い
ることにより、記録・消去の繰り返しによるディスク性
能の劣化を防止できる、 ■ 水素を含有させることによる熱伝導率制御で高度感
化が達成できる 等の効果か得られ、相変化光デイスク媒体の高性能化に
寄与する効果は非常に大きい。
膜記録層の両側に設けた水素含有SiN保護層をECR
プラズマCVD法を用いて作製することにより、 ■ 低残留膜応力・高付着力・高ち密性の保護膜を用い
ることにより、記録・消去の繰り返しによるディスク性
能の劣化を防止できる、 ■ 水素を含有させることによる熱伝導率制御で高度感
化が達成できる 等の効果か得られ、相変化光デイスク媒体の高性能化に
寄与する効果は非常に大きい。
また記録感度は保護膜熱伝導率を水素含有量を変えるこ
とにより割部できるので、線速30m/s以上の高速媒
体の実用化はもとより、中・低線速領域の仕様にも対応
できる保護膜を材料系の変更無しに実現できる利点もあ
る。
とにより割部できるので、線速30m/s以上の高速媒
体の実用化はもとより、中・低線速領域の仕様にも対応
できる保護膜を材料系の変更無しに実現できる利点もあ
る。
第1図はECRプラズマCVD法により作製したSiN
保護膜の水素含有量と記録感度の関係を示すト繰り返し
特性(水素含有量3.20x 10”Hatoms/C
m ” ;記録感度11mw)を示す図、第3z佑N保
護膜を用いた場合のオーバーライド繰り返し特性(水素
含有量2.08x 1022Hatoms/CI[l
2;記録感度14mw)を示す図である。
保護膜の水素含有量と記録感度の関係を示すト繰り返し
特性(水素含有量3.20x 10”Hatoms/C
m ” ;記録感度11mw)を示す図、第3z佑N保
護膜を用いた場合のオーバーライド繰り返し特性(水素
含有量2.08x 1022Hatoms/CI[l
2;記録感度14mw)を示す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、電子サンクロトロン共鳴(ECR)プラズマCVD
法を用いて、光記録媒体の薄膜記録層の両側に保護膜を
形成した光記録媒体用保護膜において、前記保護膜の材
質がSi_XN_1_−_X:(0.4≦X≦0.6)
からなり、かつ水素を1×10^2^2〜4×10^2
^2atoms/cm^3の範囲で含むことを特徴とす
る光記録媒体用保護膜。 2、特許請求の範囲第1項記載の光記録媒体用保護膜に
おいて、前記保護膜の残留膜応力が、圧縮3×10^9
dyn/cm^2〜応力0〜引っ張り1×10^9dy
n/cm^2の範囲であり、かつ前記保護層のポリカー
ボネート基板に対する付着力が50kg/cm^2以上
であることを特徴とする光記録媒体用保護膜。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2134128A JP2815977B2 (ja) | 1990-05-25 | 1990-05-25 | 光記録媒体用保護膜 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2134128A JP2815977B2 (ja) | 1990-05-25 | 1990-05-25 | 光記録媒体用保護膜 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0430343A true JPH0430343A (ja) | 1992-02-03 |
JP2815977B2 JP2815977B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=15121121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2134128A Expired - Fee Related JP2815977B2 (ja) | 1990-05-25 | 1990-05-25 | 光記録媒体用保護膜 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2815977B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0619576A2 (en) * | 1993-04-05 | 1994-10-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Optical recording medium and process for manufacturing it |
US6007878A (en) * | 1993-05-27 | 1999-12-28 | Canon Kabushiki Kaisha | Process for producing an optical recording medium having a protective layer formed using a plasma processing device |
US7615333B2 (en) * | 2005-11-10 | 2009-11-10 | Canon Kabushiki Kaisha | Write-once optical disk and optical recording method |
-
1990
- 1990-05-25 JP JP2134128A patent/JP2815977B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0619576A2 (en) * | 1993-04-05 | 1994-10-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Optical recording medium and process for manufacturing it |
EP0619576A3 (en) * | 1993-04-05 | 1995-04-05 | Canon Kk | Optical record carrier and manufacturing process. |
US5525379A (en) * | 1993-04-05 | 1996-06-11 | Canon Kabushiki Kaisha | Method for manufacturing an optical recording medium |
US6007878A (en) * | 1993-05-27 | 1999-12-28 | Canon Kabushiki Kaisha | Process for producing an optical recording medium having a protective layer formed using a plasma processing device |
US7615333B2 (en) * | 2005-11-10 | 2009-11-10 | Canon Kabushiki Kaisha | Write-once optical disk and optical recording method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2815977B2 (ja) | 1998-10-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0734271B2 (ja) | 光記録媒体 | |
JPH0430343A (ja) | 光記録媒体用保護膜 | |
JP3078823B2 (ja) | 光記録媒体及びその製造方法 | |
JPH0442452A (ja) | 光磁気ディスク及びその製法 | |
JP2000067466A (ja) | 光記録媒体およびその製造方法 | |
JP2774321B2 (ja) | 光記録媒体 | |
JPH03263627A (ja) | 光記録媒体と光記録媒体用保護膜と保護膜の製法 | |
JPH04362542A (ja) | 光ディスク | |
JP2834846B2 (ja) | 光磁気記録媒体の製造方法 | |
JP2000187892A (ja) | SiO2膜、相変化型光デイスク媒体および製造方法 | |
JP2913521B2 (ja) | 光記録媒体と光記録媒体用スパッタリングターゲット並びにその製造方法 | |
JPH038147A (ja) | 光デイスク | |
JPH0495246A (ja) | 光磁気記録媒体およびその製造方法 | |
JPS6329341A (ja) | 情報担体デイスク | |
JPH06349121A (ja) | 光磁気記録媒体 | |
JPH05174438A (ja) | 光記録媒体 | |
JPS6320744A (ja) | 光磁気デイスク | |
JPH05225626A (ja) | 光磁気記録媒体 | |
JPH03153389A (ja) | 光記録媒体 | |
JP2000173113A (ja) | 相変化型光ディスク媒体及びその製造方法 | |
JPH01107340A (ja) | 光デイスクの製造方法 | |
JPS62285251A (ja) | 光学的記録媒体 | |
JPS61168147A (ja) | 情報記録媒体 | |
JPH05135409A (ja) | 光記録媒体およびその製造方法 | |
JPH06124488A (ja) | 光磁気記録媒体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |