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JPH04235162A - 新規コハク酸アミド誘導体およびそれを含有する医薬 - Google Patents

新規コハク酸アミド誘導体およびそれを含有する医薬

Info

Publication number
JPH04235162A
JPH04235162A JP11907291A JP11907291A JPH04235162A JP H04235162 A JPH04235162 A JP H04235162A JP 11907291 A JP11907291 A JP 11907291A JP 11907291 A JP11907291 A JP 11907291A JP H04235162 A JPH04235162 A JP H04235162A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbamoyl
propionyl
indan
tetrahydronaphthalen
ylmethyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11907291A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Okubo
大久保 明弘
Hiroyasu Nishioka
裕康 西岡
Heihachiro Arai
新井 平八郎
Motoki Toritsuka
鳥塚 元樹
Yukitsugu Yoshinaga
幸嗣 吉長
Yoshiaki Tanaka
芳明 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeria Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Zeria Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zeria Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Zeria Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP11907291A priority Critical patent/JPH04235162A/ja
Publication of JPH04235162A publication Critical patent/JPH04235162A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Thiazole And Isothizaole Compounds (AREA)
  • Pyrrole Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は下記一般式(I)
【00
02】
【化2】
【0003】(式中、R1 は水素原子又はハロゲン原
子を示し、R2 は水素原子又は低級アルキル基を示し
、R3 はカルボキシル基、低級アルコキシカルボニル
基、ヒドロキシメチル基又はホルミル基を示し、mは1
又は2の整数を示し、nは0〜2の整数を示し、Xはメ
チレン基又は硫黄原子を示す。)で表わされる新規コハ
ク酸アミド誘導体及びそれらを含有する記憶・脳循環・
脳代謝改善剤に関する。
【0004】
【従来の技術】高齢化社会の到来に伴い脳血管障害、脳
循環障害、脳代謝障害、記憶障害等を原因又は症状とす
る種々の老人性痴呆症が社会問題化しており、これら疾
患に対して有用な治療剤、予防剤の創製が望まれている
。最近の臨床報告(M.F.Mazurekら,Neu
rology,36,1133(1986))によると
、老人性痴呆症患者の脳において、記憶や神経伝達に関
与するペプチドの顕著な低下が認められている。
【0005】プロリルエンドペプチダーゼは、プロリン
を含むペプチドを分解する酵素であり、記憶や神経伝達
に関係するバソプレシン、サイロトロピン放出ホルモン
やニューロテンシン等を不活化する。このことから、本
酵素の阻害剤に関して記憶・学習試験が行われ、プロリ
ルエンドペプチダーゼを阻害する化合物は抗健忘作用を
持つことが知られている(特開昭62−201877号
、日薬理誌,南里ら,89,323(1987)、同誌
,平ら,89,243(1987))。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方、脳血管障害の治
療薬としては、脳循環改善剤、脳血管拡張剤、脳代謝改
善剤等が臨床上用いられているが、これらの薬剤は自覚
症状の改善は認められているものの、神経症状群、日常
生活動作障害の改善率は低い。従って、脳代謝改善作用
とプロリルエンドペプチダーゼ阻害による抗健忘作用を
併せ持つ薬物が望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、本出願に
先立って抗健忘作用を有するアミノ酸イミド誘導体の出
願を行なったが(特開平1−250370号公報)、さ
らにより有用なプロリルエンドペプチダーゼ阻害作用と
脳循環・脳代謝改善作用の両作用を併せ持つ新規な記憶
・脳循環・脳代謝改善剤を創製すべく鋭意研究を行い、
本発明を完成するに至った。
【0008】本発明における「低級アルキル」とはメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec
−ブチル、イソブチル、t−ブチルを意味する。本発明
化合物(I)は以下の通り製造することができる。
【0009】
【化3】
【0010】(式中、R1 、R2 、R3 、m、n
及びXは前記と同意義であり、Bはハロゲン原子、水酸
基又は低級アルコキシ基を示す。)
【0011】即ち、一般式(II)の化合物と一般式(
III )の環状アミノ酸化合物を反応させて本発明化
合物(I)が得られる。一般式(II)の化合物の中、
Bがハロゲン原子又は低級アルコキシ基の場合、塩基の
存在下又は非存在下で、一般式(III )の化合物と
縮合させることができる。また、Bが水酸基の場合、縮
合剤としてカルボジイミド類を使用するのが好ましい。
【0012】反応に用いられる塩基としてはアルカリ金
属の水酸化物又は炭酸塩、トリアルキルアミン、芳香族
アミン等が挙げられ、例えば水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等が好ましく、カルボジイミド類としては1−
エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジ
イミド(WSC)又はその塩酸塩、N,N’−ジシクロ
ヘキシルカルボジイミド(DCC)等が好ましい。溶媒
としては反応に関与しないものであればいずれでもよい
が、好ましくは塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等が挙げられ、反応温度は−2
0〜200℃、好ましくは−20〜80℃、さらに好ま
しくは0〜40℃である。
【0013】また、他の方法、例えば酸クロリド法、混
合酸無水物法など一般に常用されている方法(ペプチド
合成の基礎と実験,泉屋ら,丸善(1985))によっ
てもよい。さらに、一般式(I)においてR3 がカル
ボキシル基の場合には対応するエステル基を酸またはア
ルカリで加水分解することによっても製造することがで
き、R3 がホルミル基の場合には対応するヒドロキシ
メチル基を酸化することによっても製造することができ
る。酸化方法としては通常のアルコールをアルデヒドに
酸化する反応であればいずれでもよく、例えばジメチル
スルホキシド(DMSO)とその活性化試薬の混合物を
用いる方法、好ましくはDMSOと三酸化イオウピリジ
ン錯体との混合物を反応させる方法が用いられる。原料
化合物の環状アミノ酸誘導体(III )がDL体、D
体又はL体である場合、本発明化合物(I)はそれぞれ
対応するDL体、D体又はL体が製造される。こうして
得られる本発明化合物(I)の代表的なものとして次の
化合物が挙げられる。
【0014】・1−{3−[N−((R,S)−インダ
ン−1−イル)カルバモイル]プロピオニル}−DL−
プロリナール ・1−{3−[N−((R,S)−インダン−1−イル
)カルバモイル]プロピオニル}−D−プロリナール・
1−{3−[N−((R)−インダン−1−イル)カル
バモイル]プロピオニル}−DL−プロリナール・1−
{3−[N−((S)−インダン−1−イル)カルバモ
イル]プロピオニル}−L−プロリナール・1−{3−
[N−((R,S)−5−クロロインダン−1−イル)
カルバモイル]プロピオニル}−L−プロリノール ・1−{3−[N−((R,S)−5−クロロインダン
−1−イル)カルバモイル]プロピオニル}−L−プロ
リナール ・1−{3−[N−メチル−N−((R,S)−インダ
ン−1−イル)カルバモイル]プロピオニル}−DL−
プロリナール ・3−{3−[N−((R,S)−インダン−1−イル
)カルバモイル]プロピオニル}−DL−チオプロリナ
ール ・3−{3−[N−((R)−インダン−1−イル)カ
ルバモイル]プロピオニル}−L−チオプロリナール・
3−{3−[N−((R)−インダン−1−イル)カル
バモイル]プロピオニル}−DL−チオプロリナール・
1−{3−[N−((R,S)−インダン−1−イルメ
チル)カルバモイル]プロピオニル}−DL−プロリノ
ール ・3−{3−[N−((R)−インダン−1−イルメチ
ル)カルバモイル]プロピオニル}−L−チオプロリナ
ール ・3−{3−[N−((S)−インダン−1−イルメチ
ル)カルバモイル]プロピオニル}−L−チオプロリナ
ール ・3−{3−[N−((R,S)−インダン−1−イル
メチル)カルバモイル]プロピオニル}−DL−チオプ
ロリノール ・3−{3−[N−メチル−N−((S)−インダン−
1−イルメチル)カルバモイル]プロピオニル}−L−
プロリナール ・1−{3−[N−(インダン−2−イル)カルバモイ
ル]プロピオニル}−L−プロリン ・1−{3−[N−(インダン−2−イル)カルバモイ
ル]プロピオニル}−DL−プロリン ・1−{3−[N−((R,S)−5−クロロインダン
−2−イル)カルバモイル]プロピオニル}−L−プロ
リナール ・1−{3−[N−メチル−N−(インダン−2−イル
)カルバモイル]プロピオニル}−L−プロリナール・
3−{3−[N−(インダン−2−イル)カルバモイル
]プロピオニル}−L−チオプロリン・3−{3−[N
−(インダン−2−イル)カルバモイル]プロピオニル
}−L−チオプロリンエチルエステル・3−{3−[N
−(インダン−2−イル)カルバモイル]プロピオニル
}−L−チオプロリノール・3−{3−[N−(インダ
ン−2−イル)カルバモイル]プロピオニル}−L−チ
オプロリナール・3−{3−[N−(インダン−2−イ
ル)カルバモイル]プロピオニル}−DL−チオプロリ
ン・3−{3−[N−(インダン−2−イル)カルバモ
イル]プロピオニル}−DL−チオプロリンメチルエス
テル ・3−{3−[N−(インダン−2−イル)カルバモイ
ル]プロピオニル}−DL−チオプロリノール・3−{
3−[N−(インダン−2−イル)カルバモイル]プロ
ピオニル}−DL−チオプロリナール・3−{3−[N
−((R,S)−5−クロロインダン−2−イル)カル
バモイル]プロピオニル}−L−チオプロリナール ・1−{3−[N−(インダン−2−イルメチル)カル
バモイル]プロピオニル}−D−プロリナール・1−{
3−[N−(インダン−2−イルメチル)カルバモイル
]プロピオニル}−DL−プロリナール・1−{3−[
N−((R,S)−5−クロロインダン−2−イルメチ
ル)カルバモイル]プロピオニル}−D−プロリナール ・1−{3−[N−((R,S)−5−クロロインダン
−2−イルメチル)カルバモイル]プロピオニル}−D
L−プロリナール ・3−{3−[N−(インダン−2−イルメチル)カル
バモイル]プロピオニル}−DL−チオプロリン・3−
{3−[N−(インダン−2−イルメチル)カルバモイ
ル]プロピオニル}−DL−チオプロリンエチルエステ
ル ・3−{3−[N−(インダン−2−イルメチル)カル
バモイル]プロピオニル}−DL−チオプロリノール・
3−{3−[N−(インダン−2−イルメチル)カルバ
モイル]プロピオニル}−DL−チオプロリナール・3
−{3−[N−((R,S)−5−クロロインダン−2
−イルメチル)カルバモイル]プロピオニル}−L−チ
オプロリナール ・3−{3−[N−((R)−5−クロロインダン−2
−イルメチル)カルバモイル]プロピオニル}−L−チ
オプロリナール ・1−{3−[N−((R,S)−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレン−1−イル)カルバモイル]プロ
ピオニル}−L−プロリノール ・1−{3−[N−((R,S)−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレン−1−イル)カルバモイル]プロ
ピオニル}−L−プロリナール ・3−{3−[N−((R)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン−1−イル)カルバモイル]プロピオ
ニル}−DL−チオプロリナール ・3−{3−[N−((R)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン−1−イルメチル)カルバモイル]プ
ロピオニル}−L−チオプロリノール ・3−{3−[N−((R)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン−1−イルメチル)カルバモイル]プ
ロピオニル}−L−チオプロリナール ・1−{3−[N−((S)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン−2−イル)カルバモイル]プロピオ
ニル}−L−プロリン ・1−{3−[N−((S)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン−2−イル)カルバモイル]プロピオ
ニル}−L−プロリンエチルエステル ・1−{3−[N−((S)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン−2−イル)カルバモイル]プロピオ
ニル}−L−プロリナール ・1−{3−[N−((R,S)−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレン−2−イル)カルバモイル]プロ
ピオニル}−D−プロリナール ・1−{3−[N−((R)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン−2−イル)カルバモイル]プロピオ
ニル}−DL−プロリン ・1−{3−[N−((R)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン−2−イル)カルバモイル]プロピオ
ニル}−DL−プロリンメチルエステル・1−{3−[
N−((R)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレ
ン−2−イル)カルバモイル]プロピオニル}−DL−
プロリノール ・1−{3−[N−((R)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン−2−イル)カルバモイル]プロピオ
ニル}−DL−プロリナール ・1−{3−[N−メチル−N−((S)−1,2,3
,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)カルバモイ
ル]プロピオニル}−L−プロリナール・1−{3−[
N−メチル−N−((R)−1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタレン−2−イル)カルバモイル]プロピオニ
ル}−L−プロリナール・1−{3−[N−メチル−N
−((S)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−2−イル)カルバモイル]プロピオニル}−L−プロ
リノール・1−{3−[N−メチル−N−((S)−1
,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)カ
ルバモイル]プロピオニル}−DL−プロリナール・3
−{3−[N−((S)−1,2,3,4−テトラヒド
ロナフタレン−2−イル)カルバモイル]プロピオニル
}−L−チオプロリン ・3−{3−[N−((S)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン−2−イル)カルバモイル]プロピオ
ニル}−L−チオプロリンエチルエステル・3−{3−
[N−((S)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタ
レン−2−イル)カルバモイル]プロピオニル}−L−
チオプロリノール ・3−{3−[N−((S)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン−2−イル)カルバモイル]プロピオ
ニル}−L−チオプロリナール ・3−{3−[N−((R)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン−2−イル)カルバモイル]プロピオ
ニル}−DL−チオプロリン ・3−{3−[N−((R)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン−2−イル)カルバモイル]プロピオ
ニル}−DL−チオプロリンメチルエステル・3−{3
−[N−((R)−1,2,3,4−テトラヒドロナフ
タレン−2−イル)カルバモイル]プロピオニル}−D
L−チオプロリノール ・3−{3−[N−((R)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン−2−イル)カルバモイル]プロピオ
ニル}−DL−チオプロリナール ・3−{3−[N−((R)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン−2−イル)カルバモイル]プロピオ
ニル}−L−チオプロリナール ・1−{3−[N−((S)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン−2−イルメチル)カルバモイル]プ
ロピオニル}−DL−プロリナール ・1−{3−[N−((R)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン−2−イルメチル)カルバモイル]プ
ロピオニル}−D−プロリナール ・1−{3−[N−メチル−N−((S)−1,2,3
,4−テトラヒドロナフタレン−2−イルメチル)カル
バモイル]プロピオニル}−L−プロリナール・3−{
3−[N−((S)−1,2,3,4−テトラヒドロナ
フタレン−2−イルメチル)カルバモイル]プロピオニ
ル}−DL−チオプロリン ・3−{3−[N−((S)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン−2−イルメチル)カルバモイル]プ
ロピオニル}−DL−チオプロリンエチルエステル・3
−{3−[N−((R)−1,2,3,4−テトラヒド
ロナフタレン−2−イルメチル)カルバモイル]プロピ
オニル}−L−チオプロリノール ・3−{3−[N−((R)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン−2−イルメチル)カルバモイル]プ
ロピオニル}−L−チオプロリナール
【0015】かくして得られた本発明化合物(I)は、
後記の如く優れたプロリルエンドペプチダーゼ阻害作用
を有し、かつ安全性も高いので、記憶・脳循環・脳代謝
改善剤として有用である。
【0016】本発明化合物(I)は、製薬上許容される
補助剤を配合して、経口投与あるいは非経口投与用製剤
とすることができる。経口投与用の製剤としては、上記
化合物を適当な添加剤、たとえば乳糖、マンニット、ト
ウモロコシデンプン、結晶セルロース等の賦形剤、セル
ロース誘導体、アラビアゴム、ゼラチン等の結合剤、カ
ルボキシメチルセルロースカルシウム等の崩壊剤、タル
ク、ステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤等々と適当に
組み合わせることにより錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル
剤とすることができる。また、これらの固型製剤をヒド
ロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、
セルロースアセテートフタレート、メタアクリレートコ
ーポリマーなどの被覆用基剤を用いて腸溶性製剤とする
ことができる。非経口投与用の製剤としては、例えば水
、エタノール、グリセリン、慣用な界面活性剤等を組み
合せることにより注射用液剤、また、坐剤用基剤を用い
て坐剤とすることができる。投与量は年齢、体重、症状
、治療効果、投与方法、投与期間により異なるが、通常
、経口投与の場合には1〜2000mg/日、好ましく
は10〜200mg/日の投与範囲で1日1〜3回の範
囲で投与する。
【0017】
【作用】脳由来のプロリルエンドペプチダーゼはYos
himotoらの方法(J.Biochem.,94,
325(1983))に準じ、イヌ脳より調製した。本
測定には以下に記載の緩衝液を用いた。 緩衝液A:20mMトリス塩酸緩衝液(pH7.0 )
緩衝液B:0.1%ゼラチン,1mM  EDTA,1
mM  2−メルカプトエタノールを含む緩衝液Aプロ
リルエンドペプチダーゼが0.4単位/mlになるよう
に緩衝液Bで希釈し酵素溶液とした。緩衝液A940μ
lに50μlの酵素溶液を加えて37℃にて10分間加
温した。ジメチルスルホキシドに溶解した被験化合物溶
液10μlを加え攪拌混合後、37℃にて10分間加温
した。40%ジオキサンに2.5mMとなるように溶解
したカルボベンゾキシグリシルプロリルパラニトロアニ
リド100μlを加えて37℃にて10分間反応させ、
10%トリトンX−100を含む50%酢酸を100μ
l加えて反応を停止させた。また、対照は被験化合物溶
液のかわりにジメチルスルホキシドを同量(10μl)
加え、盲験は被験化合物のかわりにジメチルスルホキシ
ドを、酵素溶液のかわりに緩衝液Bをそれぞれ同量加え
て同様の操作を行った。分光光度計により410nmに
おける吸光度を測定し、各々の測定値から盲検値を差し
引いた値を酵素活性とした。プロリルエンドペプチダー
ゼ阻害強度(IC50値)は、対照の酵素活性を50%
阻害する各被験化合物の濃度(M)として求めた。結果
を以下の表1に示した。
【0018】
【表1】
【0019】表1から明らかなように、本発明化合物(
I)は、脳由来のプロリルエンドペプチダーゼ阻害活性
において、対照化合物として用いた特開昭62−201
877号公報記載の化合物より優れていた。
【0020】〈毒性試験〉4〜5週齢のICR系マウス
(チャールス・リバー社)を1群10匹として用いた。 実施例1、4、5、6、8、9、10、16及び17の
化合物を10%アラビアゴムに懸濁した後、それぞれ3
00mg/kgの用量にて腹腔内投与し、7日間にわた
り観察を行った。その結果上記条件において死亡例は認
められなかった。
【0021】
【実施例】以下、参考例、実施例により本発明をさらに
具体的に説明するが、本発明はこれらにより限定される
ものではない。本発明化合物(I)の製造中間体を参考
例として示した。 参考例1 3−[N−((R,S)−1,2,3,4−テトラヒド
ロナフタレン−2−イル)カルバモイル]プロピオン酸
【0022】
【化4】
【0023】2−アミノ−(R,S)−1,2,3,4
−テトラヒドロナフタレン塩酸塩(1.4g)を塩化メ
チレン(40ml)に懸濁し、室温攪拌下、トリエチル
アミン(0.85g)を加えた。30分後、無水コハク
酸(0.85g)を加え、3時間攪拌した後、塩化メチ
レン(20ml)を追加し10%塩酸(20ml)で洗
った。 さらに水層を酢酸エチル(50ml)で抽出後、有機層
を合わせ無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下で
留去し、得られた結晶を酢酸エチルとイソプロピルエー
テルの混液より再結晶し標記化合物を1.77g得た。 収率94%。融点:143〜144℃
【0024】参考例2〜12 参考例1の方法に準拠して表2に示す参考例2〜12の
化合物を製造した。尚、参考例2〜12の化合物名を以
下に示した。
【0025】参考例2 3−[N−((R,S)−インダン−1−イル)カルバ
モイル]プロピオン酸 参考例3 3−[N−(インダン−2−イル)カルバモイル]プロ
ピオン酸 参考例4 3−[N−((R,S)−インダン−1−イルメチル)
カルバモイル]プロピオン酸 参考例5 3−[N−(インダン−2−イルメチル)カルバモイル
]プロピオン酸 参考例6 3−[N−((R)−テトラリン−1イル)カルバモイ
ル]プロピオン酸 参考例7 3−[N−((S)−テトラリン−2−イル)カルバモ
イル]プロピオン酸 参考例8 3−[N−((R,S)−テトラリン−1−イルメチル
)カルバモイル]プロピオン酸 参考例9 3−[N−((R)−テトラリン−2−イルメチル)カ
ルバモイル]プロピオン酸 参考例10 3−[N−((S)−テトラリン−2−イルメチル)カ
ルバモイル]プロピオン酸 参考例11 3−[N−((R,S)−5−クロロインダン−2−イ
ルメチル)カルバモイリ]プロピオン酸参考例12 3−[N−(N−メチル−(R,S)−インダン−1−
イル)カルバモイル]プロピオン酸
【0026】
【表2】
【0027】実施例1 1−{3−[N−(インダン−2−イル)カルバモイル
]プロピオニル}−L−プロリンメチルエステル
【00
28】
【化5】
【0029】3−[N−(インダン−2−イル)カルバ
モイル]プロピオン酸2.33gを塩化メチレン30m
lに懸濁し、WSC・HCl  2.3gを室温で加え
5分間攪拌した。この溶液にL−プロリンメチルエステ
ル塩酸塩1.66g及びトリエチルアミン1.52ml
を加えて室温で1時間攪拌した。反応混液に塩化メチレ
ン30mlを追加し、10%塩酸20ml、水20ml
、飽和炭酸水素ナトリウム溶液20ml、飽和塩化ナト
リウム溶液20mlで順次洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。塩化メチレンを減圧留去し、残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−
ヘキサン=2:1)で精製し、油状の標記化合物を2.
38g得た。収率69%。 MS(m/z):344(M+ ) IR(neat)cm−1:3280,2940,17
40,1655,1625,1550,1435,11
95,1170 NMR(CDCl3 )δ:1.90〜2.74(8H
,m),2.75〜2.83(2H,m),3.24〜
3.33(2H,m),3.51〜3.75(2H,m
),3.69(3H,s),4.43〜4.48(1H
,m),4.64〜4.77(1H,m),6.34〜
6.48(1H,br),7.13〜7.24(4H,
m)
【0030】実施例2 1−{3−[N−(インダン−2−イル)カルバモイル
]プロピオニル}−L−プロリノール
【0031】
【化6】
【0032】3−[N−(インダン−2−イル)カルバ
モイル]プロピオン酸1.63gを塩化メチレン20m
lに懸濁し、WSC・HCl  1.61gを室温で加
え5分間攪拌した。この溶液に、塩化メチレン5mlに
L−プロリノール0.71gをとかした溶液を加え1時
間攪拌した。反応終了後、塩化メチレン20mlを加え
、10%塩酸30ml、飽和炭酸水素ナトリウム溶液3
0ml、飽和塩化ナトリウム溶液30mlで順次洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留
去しイソプロピルエーテルより結晶化し、標記化合物の
無色結晶を1.63g得た。収率74%。 融点:98〜100℃ MS(m/z):316(M+ ) IR(KBr)cm−1:3400,3230,295
0,1645,1610,1550,1445,126
0,1050 NMR(CDCl3 )δ:1.54〜1.66(1H
,m),1.80〜2.07(3H,m),2.47(
2H,d,J=6Hz),2.59(2H,d,J=7
Hz),2.79(2H,dd,J=5Hz,16Hz
),3.24〜3.32(2H,m),3.44〜3.
67(4H,m),4.03〜4.15(1H,m),
4.60〜4.71(1H,m),4.83(1H,d
d,J=3Hz,8Hz),6.34〜6.52(1H
,br),7.10〜7.19(4H,m)又、本実施
例の化合物は実施例1で得た1−{3−[N−(インダ
ン−2−イル)カルバモイル]プロピオニル}−L−プ
ロリンメチルエステルを常法により還元することによっ
ても得られる。
【0033】実施例3 1−{3−[N−(インダン−2−イル)カルバモイル
]プロピオニル}−DL−プロリンメチルエステル
【0
034】
【化7】
【0035】3−[N−(インダン−2−イル)カルバ
モイル]プロピオン酸3.55g及び1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール2.33gを塩化メチレン50mlに
懸濁し、室温で5分間攪拌後、トリエチルアミン2.2
mlを加え溶解した。30分間攪拌後、DL−プロリン
メチルエステル2.52gを加え、さらに1時間攪拌し
た。 反応終了後、10%塩酸30ml、飽和炭酸水素ナトリ
ウム溶液30ml、飽和塩化ナトリウム溶液30mlで
順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
減圧留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩
化メチレン:メタノール=19:1)で精製し、標記化
合物の無色結晶を3.48g得た。収率66%。 融点:128〜129℃ MS(m/z):344(M+ ) IR(KBr)cm−1:3260,1740,162
5,1560,1435,1275 NMR(CDCl3 )δ:1.82〜2.21(4H
,m),2.33〜2.72(4H,m),2.79(
2H,dd,J=5Hz,16Hz),3.24〜3.
33(2H,m),3.48〜3.65(2H,m),
3.69(3H,s),4.40〜4.46(1H,m
),4.60〜4.72(1H,m),6.20〜6.
40(1H,br),7.13〜7.22(4H,m)
【0036】実施例4 1−{3−[N−(インダン−2−イル)カルバモイル
]プロピオニル}−DL−プロリノール
【0037】
【化8】
【0038】実施例3で得た1−{3−[N−(インダ
ン−2−イル)カルバモイル]プロピオニル}−DL−
プロリンメチルエステル1.38gをテトラヒドロフラ
ン6ml及びメタノール6mlに溶解し、NaBH4 
0.76gの80%メタノール溶液を氷冷下で滴下した
。室温で1時間攪拌し、酢酸1mlを加えた後、減圧濃
縮した。 残留物に酢酸エチル100mlを加え、1N塩酸20m
l、飽和炭酸水素ナトリウム溶液30ml、飽和塩化ナ
トリウム溶液30mlで順次洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム)で精製し、イソプ
ロピルエーテルより結晶化させ、標記化合物を0.91
g得た。 収率72%。 融点:111〜113℃ MS(m/z):316(M+ ) IR(KBr)cm−1:3420,3250,164
5,1610,1545,1440 NMR(CDCl3 )δ:1.55〜2.07(4H
,m),2.49(2H,d,J=6Hz),2.62
(2H,d,J=7Hz),2.79(2H,dd,J
=5Hz,21Hz),3.25〜3.33(2H,m
),3.42〜3.70(4H,m),4.03〜4.
19(1H,m),4.61〜4.88(2H,m),
5.00〜6.10(1H,m),6.10〜6.35
(1H,m),7.10〜7.22(4H,m)
【0039】実施例5 1−{3−[N−(インダン−2−イル)カルバモイル
]プロピオニル}−L−プロリナール
【0040】
【化9】
【0041】実施例2で得た1−{3−[N−(インダ
ン−2−イル)カルバモイル]プロピオニル}−L−プ
ロリノール0.90gをジメチルスルホキシド6mlに
溶解しトリエチルアミン1.2mlを加え、次いで三酸
化イオウ・ピリジン1.36gをジメチルスルホキシド
6mlに溶解した溶液を滴下し、室温で30分間攪拌し
た。反応終了後、氷水中に注ぎ酢酸エチル30mlで3
回抽出した。有機層を10%クエン酸溶液30ml、飽
和塩化ナトリウム溶液30mlで順次洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残留物にイ
ソプロピルエーテルを加えて結晶化し、酢酸エチルとイ
ソプロピルエーテルの混液から再結晶して標記化合物0
.47gを得た。収率52%。 融点:135〜137℃ MS(m/z):314(M+ ) IR(KBr)cm−1:3260,2955,173
0,1635,1550,1440,1265NMR(
CDCl3 )δ:1.90〜2.04(4H,m),
2.47〜2.52(2H,m),2.63〜2.83
(4H,m),3.29(2H,dd,J=7Hz,1
6Hz),3.53〜3.64(2H,m),4.38
〜4.42(1H,m),4.62〜4.74(1H,
m),6.10〜6.27(1H,br),7.15〜
7.23(4H,m),9.46(1H,d,J=2H
z)
【0042】実施例6 1−{3−[N−(インダン−2−イル)カルバモイル
]プロピオニル}−DL−プロリナール
【0043】
【化10】
【0044】実施例4で得た1−{3−[N−(インダ
ン−2−イル)カルバモイル]プロピオニル}−DL−
プロリノール1.95gをジメチルスルホキシド12m
lに溶解しトリエチルアミン1.87gを加え攪拌した
。 三酸化イオウ・ピリジン2.94gをジメチルスルホキ
シド12mlに溶解した溶液を加え、室温で30分間攪
拌した。反応液を氷水中に注ぎ、酢酸エチル30mlに
て4回抽出し、有機層を10%クエン酸溶液30ml、
飽和塩化ナトリウム溶液30mlで順次洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残留物に
酢酸エチルを加え標記化合物の結晶0.60gを得た。 収率31%。 融点:140〜142℃ MS(m/z):314(M+ ) IR(KBr)cm−1:3240,2945,172
5,1630,1550,1435,1260NMR(
CDCl3 )δ:1.82〜2.06(4H,m),
2.45〜2.50(2H,m),2.61〜2.66
(2H,m),2.78(2H,dd,J=5Hz,1
6Hz),3.26(2H,dd,J=7 , 16H
z),3.53〜3.62(2H,m),4.28〜4
.32(1H,m),4.59〜4.71(1H,m)
,6.50〜6.66(1H,br),7.12〜7.
21(4H,m),9.38(1H,d,J=2Hz)
【0045】実施例7 1−{3−[N−(インダン−2−イルメチル)カルバ
モイル]プロピオニル}−L−プロリノール
【0046
【化11】
【0047】3−[N−(インダン−2−イルメチル)
カルバモイル]プロピオン酸0.84gを塩化メチレン
25mlに溶かし、室温攪拌下WSC・HCl  66
0mgを加えた。氷冷下L−プロリノール0.35gを
塩化メチレン1mlに溶解した溶液を加え、2時間攪拌
した。塩化メチレン50mlを加え、10%塩酸30m
l、飽和炭酸水素ナトリウム溶液30mlで順次洗浄し
、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒留去後、残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレ
ン:メタノール=24:1)にて精製し、油状の標記化
合物1.0gを得た。収率89%。 MS(m/z):330(M+ ) IR(neat)cm−1:3300,2925,16
40〜1610,1525,1440,1260,10
45NMR(CDCl3 )δ:1.55〜1.68(
1H,m),1.80〜2.05(4H,m),2.5
0〜2.55(2H,m),2.60〜2.70(5H
,m),3.00〜3.08(2H,m),3.33(
2H,t,J=6Hz),3.45〜3.70(3H,
m),4.06〜4.20(1H,m),4.81〜4
.85(1H,m),6.23〜6.38(1H,br
),7.10〜7.20(4H,m)
【0048】実施
例8〜33 実施例1〜7のいずれかの方法に準拠し、参考例の化合
物を適宜選択して以下に示す実施例8〜33の化合物を
製造した。
【0049】実施例8 1−{3−[N−(インダン−2−イルメチル)カルバ
モイル]プロピオニル}−L−プロリナール(実施例5
の方法に準拠)
【0050】
【化12】
【0051】収率:50%(油状物) MS(m/z):342(M+ ) IR(CHCl3 )cm−1:3450,3320,
1730,1650,1620 NMR(CDCl3 )δ:1.36〜1.49(1H
,m),1.85〜2.08(6H,m),2.45(
1H,dd,J=10Hz,17Hz),2.55〜2
.63(2H,m),2.69〜2.74(2H,m)
,2.77〜2.88(3H,m),3.18〜3.3
3(2H,m),4.36〜4.43(1H,m),4
.52〜4.68(2H,m),6.33〜6.44(
1H,br),7.07(4H,s),9.48(1H
,d,J=2Hz)
【0052】実施例9 3−{3−[N−(インダン−2−イルメチル)カルバ
モイル]プロピオニル}−L−チオプロリナール(実施
例5の方法に準拠)
【0053】
【化13】
【0054】収率:60%(油状物) MS(m/z):346(M+ ) IR(CHCl3 )cm−1:3450,1735,
1660〜1650 NMR(CDCl3 )δ:2.40〜2.68(6H
,m),2.70〜2.80(1H,m),2.35〜
2.95(6H,m),4.62(1H,d,J=8H
z),4.67(1H,d,J=8Hz),4.75〜
4.87(1H,m),5.95〜6.10(1H,b
r),7.11〜7.20(4H,m),9.49(1
H,s)
【0055】実施例10 1−{3−[N−((R)−1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタレン−2−イルメチル)カルバモイル]プロ
ピオニル}−L−プロリナール(実施例5の方法に準拠
【0056】
【化14】
【0057】収率:50%(油状物) MS(m/z):342(M+ ) IR(CHCl3 )cm−1:3450,3350,
1730,1655,1630 NMR(CDCl3 )δ:1.32〜1.49(1H
,m),1.85〜2.08(6H,m),2.45(
1H,dd,J=10Hz,16Hz),2.55〜2
.63(2H,m),2.69〜2.74(2H,m)
,2.77〜2.88(3H,m),3.18〜3.3
3(2H,m),3.52〜3.68(2H,m),4
.36〜4.43(1H,m),6.33〜6.44(
1H,br),7.07(4H,s),9.48(1H
,d,J=2Hz)
【0058】実施例11 1−{3−[N−((S)−1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタレン−2−イルメチル)カルバモイル]プロ
ピオニル}−L−プロリナール(実施例5の方法に準拠
【0059】
【化15】
【0060】収率:50%(油状物) MS(m/z):342(M+ ) IR(CHCl3 )cm−1:3450,3300,
1730,1655,1630 NMR(CDCl3 )δ:1.30〜1.48(1H
,m),1.82〜2.07(6H,m),2.45(
1H,dd,J=10Hz,16Hz),2.53〜2
.63(2H,m),2.66〜2.88(5H,m)
,3.14〜3.33(2H,m),3.50〜3.6
8(2H,m),4.32〜4.46(1H,m),6
.22〜6.36(1H,br),7.08(4H,s
),9.48(1H,d,J=2Hz)
【0061】実
施例12 1−{3−[N−((R,S)−1,2,3,4−テト
ラヒドロナフタレン−2−イル)カルバモイル]プロピ
オニル}−L−プロリナール(実施例5の方法に準拠)
【0062】
【化16】
【0063】収率:45%(アモルファス)MS(m/
z):328(M+ ) IR(CHCl3 )cm−1:3425,1730,
1650,1630 NMR(CDCl3 )δ:1.66〜1.82(2H
,m),1.87〜2.12(4H,m),2.24〜
2.77(5H,m),2.80〜2.94(2H,m
),3.09(1H,dd,J=5Hz,16Hz),
3.50〜3.70(2H,m),4.16〜4.27
(1H,m),4.37〜4.50(1H,m),6.
00〜6.18(1H,br),7.03〜7.13(
4H,m),9.47(1H,d,J=2Hz)
【0064】実施例13 1−{3−[N−((S)−1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタレン−1−イル)カルバモイル]プロピオニ
ル}−L−プロリナール(実施例5の方法に準拠)
【0
065】
【化17】
【0066】収率:43% 融点:119〜121℃ MS(m/z):328(M+ ) IR(KBr)cm−1:3300,3200,172
0,1640,1540 NMR(CDCl3 )δ:1.50〜1.60(1H
,m),1.63〜2.05(7H,m),2.50〜
2.62(2H,m),2.65〜2.83(4H,m
),3.50〜3.71(2H,m),4.36〜4.
41(1H,m),5.12〜5.20(1H,m),
6.15〜6.24(1H,br),7.00〜7.2
4(4H,m),9.38(1H,d,J=2Hz)
【0067】実施例14 1−{3−[N−((S)−1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタレン−1−イル)カルバモイル]プロピオニ
ル}−D−プロリナール(実施例5の方法に準拠)
【0
068】
【化18】
【0069】収率:48% 融点:130〜134℃ MS(m/z):328(M+ ) IR(KBr)cm−1:3300,3200,172
0,1630,1540 NMR(CDCl3 )δ:1.50〜1.60(1H
,m),1.62〜2.10(7H,m),2.56〜
2.80(6H,m),3.55〜3.70(2H,m
),4.40〜4.52(1H,m),5.10〜5.
20(1H,m),6.15〜6.20(1H,br)
,7.10〜7.24(4H,m),9.47(1H,
d,J=2Hz)
【0070】実施例15 1−{3−[N−((R)−1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタレン−1−イル)カルバモイル]プロピオニ
ル}−L−プロリナール(実施例5の方法に準拠)
【0
071】
【化19】
【0072】収率:21% 融点:130〜135℃ MS(m/z):328(M+ ) IR(KBr)cm−1:3300,3200,174
0,1640,1540 NMR(CDCl3 )δ:1.50〜1.60(1H
,m),1.62〜2.08(7H,m),2.55〜
2.81(6H,m),3.55〜3.70(2H,m
),4.33〜4.42(1H,m),5.10〜5.
20(1H,m),6.20〜6.23(1H,m),
7.05〜7.24(4H,m),9.47(1H,d
,J=2Hz)
【0073】実施例16 1−{3−[N−((R,S)−インダン−1−イルメ
チル)カルバモイル]プロピオニル}−L−プロリナー
ル(実施例5の方法に準拠)
【0074】
【化20】
【0075】収率:36%(アモルファス)MS(m/
z):328(M+ ) IR(neat)cm−1:3400〜3200,17
40,1640,1520 NMR(CDCl3 )δ:1.68〜1.85(1H
,m),1.86〜2.10(4H,m),2.15〜
2.36(1H,m),2.42〜2.70(4H,m
),2.74〜3.02(2H,m),3.23〜3.
42(2H,m),3.45〜3.60(3H,m),
4.30〜4.42(1H,m),6.00〜6.14
(1H,br),7.15〜7.26(4H,m),9
.47〜9.48(1H,m)
【0076】実施例17 1−{3−[N−((R,S)−5−クロロインダン−
2−イルメチル)カルバモイル]プロピオニル}−L−
プロリナール(実施例5の方法に準拠)
【0077】
【化21】
【0078】収率:67% 融点:94〜97℃ MS(m/z):362(M+ ) IR(KBr)cm−1:3500〜3100,174
0,1610,1580 NMR(CDCl3 )δ:1.90〜2.12(4H
,m),2.48〜2.75(7H,m),2.90〜
3.10(2H,m),3.25〜3.33(2H,m
),3.55〜3.64(2H,m),4.38〜4.
45(1H,m),6.20〜6.34(1H,br)
,7.08〜7.15(3H,m),9.45(1H,
d,J=2Hz)
【0079】実施例18 1−{3−[N−((R,S)−インダン−1−イル)
カルバモイル]プロピオニル}−L−プロリナール(実
施例5の方法に準拠)
【0080】
【化22】
【0081】収率:17%(アモルファス)MS(m/
z):314(M+ ) IR(KBr)cm−1:3280,2930,173
0,1630,1540,1440 NMR(CDCl3 )δ:1.70〜2.10(5H
,m),2.50〜3.05(7H,m),3.45〜
3.62(2H,m),4.30〜4.40(1H,m
),5.43(1H,m),6.45〜6.55(1H
,m),7.15〜7.30(4H,m),9.38〜
9.59(1H,m)
【0082】実施例19 1−{3−[N−((R,S)−1,2,3,4−テト
ラヒドロナフタレン−1−イルメチル)カルバモイル]
プロピオニル}−L−プロリナール(実施例5の方法に
準拠)
【0083】
【化23】
【0084】収率:42%(油状物) MS(m/z):342(M+ ) IR(neat)cm−1:3320,2930,17
25,1625,1540,1435 NMR(CDCl3 )δ:1.69〜2.28(8H
,m),2.55〜2.74(6H,m),2.90〜
3.05(1H,m),3.35〜3.58(4H,m
),4.30〜4.50(1H,m),6.45〜6.
69(1H,m),7.10〜7.22(4H,m),
9.43(1H,s)
【0085】実施例20 1−{3−[N−メチル−N−((R,S)−インダン
−1−イル)カルバモイル]プロピオニル}−L−プロ
リナール(実施例5の方法に準拠)
【0086】
【化24】
【0087】収率:36%(油状物) MS(m/z):328(M+ ) IR(neat)cm−1:2940,1725,16
35,1435,745 NMR(CDCl3 )δ:1.88〜2.44(6H
,m),2.61〜3.01(9H,m),3.64〜
3.73(2H,m),4.40〜4.65(1H,m
),5.56(0.5H,t,J=8Hz),6.27
(0.5H,t,J=8Hz),7.09〜7.28(
4H,m),9.51(1H,s)
【0088】実施例21 3−{3−[N−(インダン−2−イルメチル)カルバ
モイル]プロピオニル}−L−チオプロリノール(実施
例2の方法に準拠)
【0089】
【化25】
【0090】収率:86%(油状物) MS(m/z):348(M+ ) IR(CHCl3 )cm−1:3450,3350,
1660〜1640,1520,1420 NMR(CDCl3 )δ:2.40〜2.74(6H
,m),2.88〜3.20(4H,m),3.20〜
3.39(2H,m),3.57〜3.77(2H,m
),4.20〜4.86(3H,m),6.30〜6.
57(1H,br),7.08〜7.23(4H,m)
【0091】実施例22 1−{3−[N−((R)−1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタレン−2−イルメチル)カルバモイル]プロ
ピオニル}−L−プロリノール(実施例2の方法に準拠
【0092】
【化26】
【0093】収率:88%(油状物) MS(m/z):344(M+ ) IR(CHCl3 )cm−1:3320,1650,
1620,1440 NMR(CDCl3 )δ:1.32〜1.48(1H
,m),1.55〜1.68(1H,m),1.79〜
2.07(5H,m),2.38〜2.61(3H,m
),2.62〜2.70(2H,m),2.75〜2.
90(3H,m),3.21〜3.30(2H,m),
3.45〜3.71(4H,m),4.10〜4.22
(1H,m),6.32〜6.44(1H,br),7
.07(4H,s)
【0094】実施例23 1−{3−[N−((S)−1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタレン−2−イルメチル)カルバモイル]プロ
ピオニル}−L−プロリノール(実施例2の方法に準拠
【0095】
【化27】
【0096】収率:60%(油状物) MS(m/z):344(M+ ) IR(neat)cm−1:3400,3300,16
40,1620 NMR(CDCl3 )δ:1.34〜1.49(1H
,m),1.57〜1.70(1H,m),1.79〜
2.09(5H,m),2.38〜2.61(3H,m
),2.61〜2.73(2H,m),2.75〜2.
90(3H,m),3.20〜3.37(2H,m),
3.43〜3.72(5H,m),4.11〜4.23
(1H,m),6.32〜6.48(1H,br),7
.07(4H,s)
【0097】実施例24 1−{3−[N−((R,S)−1,2,3,4−テト
ラヒドロナフタレン−2−イル)カルバモイル]プロピ
オニル}−L−プロリノール(実施例2の方法に準拠)
【0098】
【化28】
【0099】収率:85%(アモルファス)MS(m/
z):330(M+ ) IR(CHCl3 )cm−1:3425,1650,
1610,1510 NMR(CDCl3 )δ:1.58〜2.09(6H
,m),2.49〜2.56(2H,m),2.62〜
2.75(3H,m),2.88(2H,t,J=6H
z),3.06〜3.13(1H,m),3.48〜3
.61(3H,m),3.63〜3.72(1H,m)
,4.13〜4.31(2H,m),4.83〜4.8
8(1H,m),6.00〜6.12(1H,br),
7.01〜7.14(4H,m)
【0100】実施例2
5 1−{3−[N−((R)−1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタレン−1−イル)カルバモイル]プロピオニ
ル}−L−プロリノール(実施例2の方法に準拠)
【0
101】
【化29】
【0102】収率:60%(アモルファス)MS(m/
z):330(M+ ) IR(neat)cm−1:3400,3200,16
20,1520 NMR(CDCl3 )δ:1.50〜1.60(1H
,m),1.62〜2.08(7H,m),2.52〜
2.78(4H,m),2.79〜2.83(2H,m
),3.50〜3.70(4H,m),4.16〜4.
20(1H,m),4.89〜4.93(1H,m),
5.10〜5.20(1H,m),6.15〜6.24
(1H,br),7.05〜7.24(4H,m)
【0103】実施例26 1−{3−[N−((S)−1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタレン−1−イル)カルバモイル]プロピオニ
ル}−D−プロリノール(実施例2の方法に準拠)
【0
104】
【化30】
【0105】収率:67%(アモルファス)MS(m/
z):330(M+ ) IR(neat)cm−1:3400,3200,16
20,1520 NMR(CDCl3 )δ:1.50〜1.60(1H
,m),1.62〜2.08(7H,m),2.52〜
2.78(4H,m),2.79〜2.83(2H,m
),3.50〜3.71(4H,m),4.17〜4.
18(1H,m),4.90〜4.93(1H,m),
5.10〜5.15(1H,m),6.15〜6.24
(1H,br),7.05〜7.24(4H,m)
【0106】実施例27 1−{3−[N−((S)−1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタレン−1−イル)カルバモイル]プロピオニ
ル}−L−プロリノール(実施例2の方法に準拠)
【0
107】
【化31】
【0108】収率:71% 融点:128〜130℃ MS(m/z):330(M+ ) IR(KBr)cm−1:3400,3250,162
0,1520 NMR(CDCl3 )δ:1.50〜1.62(1H
,m),1.63〜2.08(7H,m),2.50〜
2.60(2H,m),2.65〜2.75(4H,m
),3.45〜3.72(4H,m),4.10〜4.
24(1H,m),4.85〜4.90(1H,m),
5.10〜5.22(1H,m),6.10〜6.20
(1H,br),7.05〜7.24(4H,m)
【0109】実施例28 3−{3−[N−((R,S)−1,2,3,4−テト
ラヒドロナフタレン−1−イル)カルバモイル]プロピ
オニル}−L−チオプロリノール(実施例2の方法に準
拠)
【0110】
【化32】
【0111】収率:32%(アモルファス)MS(m/
z):348(M+ ) IR(neat)cm−1:3500〜3200,16
10,1510 NMR(CDCl3 )δ:1.65〜2.03(4H
,m),2.40〜2.83(6H,m),2.86〜
3.12(2H,m),3.40〜3.45(1H,m
),3.60〜3.83(2H,m),4.20〜4.
85(3H,m),5.05〜5.16(1H,m),
6.08〜6.12(1H,br),7.05〜7.2
4(4H,m)
【0112】実施例29 1−{3−[N−((R,S)−インダン−1−イルメ
チル)カルバモイル]プロピオニル}−L−プロリノー
ル(実施例2の方法に準拠)
【0113】
【化33】
【0114】収率:83%(アモルファス)MS(m/
z):330(M+ ) IR(neat)cm−1:3600〜3100,16
30,1550 NMR(CDCl3 )δ:1.45〜2.32(6H
,m),2.40〜2.70(4H,m),2.72〜
3.00(2H,m),3.25〜3.72(7H,m
),4.05〜4.21(1H,m),4.80〜4.
90(1H,m),6.00〜6.14(1H,br)
,7.15〜7.26(4H,m)
【0115】実施例
30 1−{3−[N−((R,S)−5−クロロインダン−
2−イルメチル)カルバモイル]プロピオニル}−L−
プロリノール(実施例2の方法に準拠)
【0116】
【化34】
【0117】収率:88%(油状物) MS(m/z):364(M+ ) IR(neat)cm−1:3600〜3100,16
10,1550 NMR(CDCl3 )δ:1.58〜1.65(1H
,M),1.85〜2.08(3H,m),2.50〜
2.72(7H,m),2.97〜3.04(2H,m
),3.29〜3.35(2H,m),3.46〜3.
68(4H,m),4.16〜4.18(1H,m),
4.85(1H,dd,J=3Hz,8Hz),6.2
4〜6.28(1H,br),7.09〜7.16(3
H,m)
【0118】実施例31 1−{3−[N−((R,S)−1,2,3,4−テト
ラヒドロナフタレン−1−イルメチル)カルバモイル]
プロピオニル}−L−プロリノール(実施例2の方法に
準拠)
【0119】
【化35】
【0120】収率:61%(アモルファス)MS(m/
z):344(M+ ) IR(neat)cm−1:3300,2920,16
15,1445,745 NMR(CDCl3 )δ:1.60〜2.06(8H
,m),2.46〜2.75(6H,m),2.90〜
3.05(1H,m),3.35〜3.70(6H,m
),4.08〜4.16(1H,m),4.85〜4.
95(1H,m),6.25〜6.40(1H,m),
7.08〜7.23(4H,m)
【0121】実施例3
2 1−{3−[N−メチル−N−((R,S)−インダン
−1−イル)カルバモイル]プロピオニル}−L−プロ
リノール(実施例2の方法に準拠)
【0122】
【化36】
【0123】収率:41%(油状物) MS(m/z):330(M+ ) IR(neat)cm−1:3400,2930,16
25,1435,745 NMR(CDCl3 )δ:1.65〜2.11(5H
,m),2.38〜2.50(1H,m),2.61〜
3.02(9H,m),3.54〜3.72(4H,m
),4.18〜4.28(1H,m),4.95〜5.
03(1H,m),5.58(0.5H,t,J=8H
z),6.28(0.5H,t,J=8Hz),7.0
9〜7.29(4H,m)
【0124】実施例33 1−{3−[N−((R,S)−インダン−1−イル)
カルバモイル]プロピオニル}−L−プロリノール(実
施例2の方法に準拠)
【0125】
【化37】
【0126】収率:61%(アモルファス)MS(m/
z):316(M+ ) IR(KBr)cm−1:3280,2950,161
0,1540,1440 NMR(CDCl3 )δ:1.59〜1.68(1H
,m),1.73〜2.06(4H,m),2.50〜
2.69(5H,m),2.78〜3.03(2H,m
),3.48〜3.69(4H,m),4.05〜4.
20(1H,m),4.82〜4.90(1H,m),
5.44(1H,dd,J=8Hz,16Hz),6.
34(1H,d,J=8Hz),7.10〜7.28(
4H,m)
【0127】製剤例1 実施例2の化合物                 
 50g乳糖                   
         315gトウモロコシデンプン  
          125g結晶セルロース    
                25g上記成分を均
一に混合し、7.5%ヒドロキシプロピルセルロース水
溶液200mlを加え、押出し造粒機により、直径0.
5mmスクリーンを用いて顆粒とし、直ちにマルメライ
ザーにより丸めた後、乾燥し顆粒剤とした。 この乾燥顆粒剤に下記組成のフィルムコーティング液1
.9kgを流動層造粒機を用いてコーティングし、腸溶
性顆粒剤とした。 コーティング液組成:   ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート 
   5.0    (w/w)%  ステアリン酸 
                         
          0.25  (w/w)%  塩
化メチレン                    
              50.0    (w/
w)%  エタノール               
                     44.7
5  (w/w)%
【0128】製剤例2 実施例5の化合物                 
         20g乳糖           
                         
100gトウモロコシデンプン           
           36g結晶セルロース    
                        3
0gカルボキシメチルセルロースカルシウム     
 10gステアリン酸マグネシウム         
           4g上記組成の成分を均一に混
合し、単発打錠機にて直径7.5mmの杵で1錠200
mgの錠剤とした。次いで、この錠剤に下記組成のコー
ティング液をスプレーコーティングし、1錠当り10m
gの被覆を施し、腸溶性フィルムコーティング錠剤とし
た。 コーティング液組成:   ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート 
   8.0(w/w)%  グリセリン脂肪酸エステ
ル                        
0.4(w/w)%   塩化メチレン       
                         
  50.0(w/w)%  サラシミツロウ    
                         
     0.1(w/w)%  イソプロパノール 
                         
    41.5(w/w)%
【0129】
【発明の効果】上記のごとく、本発明の化合物はプロリ
ルエンドペプチダーゼ阻害作用を有することから、記憶
改善作用と脳循環・脳代謝改善作用の両作用を併せ持ち
、かつ安全性も高く脳出血後遺症、脳梗塞後遺症、脳動
脈硬化症、くも膜下出血後遺症、頭部外傷後遺症、脳手
術後遺症、脳血管性痴呆症、パーキンソン病、アルツハ
イマー病、ピック病、低酸素中毒後遺症、アルコール脳
症等の治療薬として有用である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式(I) 【化1】 (式中、R1 は水素原子又はハロゲン原子を示し、R
    2 は水素原子又は低級アルキル基を示し、R3 はカ
    ルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ヒドロキ
    シメチル基又はホルミル基を示し、mは1又は2の整数
    を示し、nは0〜2の整数を示し、Xはメチレン基又は
    硫黄原子を示す。)で表わされるコハク酸アミド誘導体
  2. 【請求項2】  光学異性体である請求項1記載のコハ
    ク酸アミド誘導体。
  3. 【請求項3】  請求項1又は2のいずれかに記載のコ
    ハク酸アミド誘導体を有効成分とする記憶・脳循環・脳
    代謝改善剤。
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