JPH04132774A

JPH04132774A - 記録液

Info

Publication number: JPH04132774A
Application number: JP2254205A
Authority: JP
Inventors: Masanori Arai; 新井　真紀; Keiko Mitsuhashi; 恵子三ッ橋; Yorinobu Yamada; 山田　頼信
Original assignee: Citizen Watch Co Ltd
Current assignee: Citizen Watch Co Ltd
Priority date: 1990-09-26
Filing date: 1990-09-26
Publication date: 1992-05-07

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、記録液に関するもので、特にインクジェット
記録法に使用される記録液に関するものである。

〔従来の技術〕

インクジェット記録は、低騒音で高速印字が可能な記録
方法であり、最近急速に普及しつつある記録方法である
。このようなインクジェット記録方法とはインクと称さ
れる記録液を加熱あるいは加圧といった方法により小液
滴として飛翔させ、紙等の記録材に付着させて記録を行
うものである。

この記録液は、通常、水あるいは水と有機溶剤の混合溶
媒等の液媒体に記録剤として種々の染料を溶解させて作
製されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、上記のような水系の記録液の場合は水の電気分
解や、除圧によるキャビテーション現象のために記録液
中に気泡が発生し、記録液の安定な飛翔を妨げることが
多かった。また、記録剤として使用されている染料は記
録液中に分子状態に近い状態で溶解しているために化学
的に不安定であったり、記録材に付着した後の耐候性や
耐水性に劣るなど保存にも問題があった。

そこで、本発明の目的は飛翔時には気泡発生が少なく、
記録材に付着した後も耐候性・耐水性に優れる記録液を
提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

すなわち、本発明の記録液は少なくとも記録剤としての
顔料、前記記録剤を分散するための液媒体としてのグリ
コールエーテル系溶媒、および前記液媒体に可溶であり
前記記録剤を分散するための分散剤としてのセルロース
系ポリマを含有するものである。また、本発明の記録液
は前記記録液に分子量ｌＯ万以上のポリマ　また（ま／
および粒径１μｍ以下の無機微粒子を、添加したことを
特徴とするものである。

すなわち、液媒体としてのグリコールエーテル系溶媒は
、水に比べ著しく電導度が低いため電気分解による気泡
発生が非常に少ない。さらにはグリコールエーテル系溶
媒は水に比べて蒸気圧が非常に小さいのでインクジェッ
トヘッドのノズル先端での目詰まりを抑えることができ
る。グリコールエーテル系溶媒としては例えばエチレン
グリコールジメチルエーテル、トリエチレンクリコール
モノエチルエーテル　エチレングリコールジメチルエー
テル、トリエチレンクリコールモノエチルエーテル、ト
リエチレンクリコールモノエチルエーテル、トリプロピ
レングリコール七ツメチルエーテル等が挙げられる。

また、記録剤として顔料を使用するため、記録材に付着
した記録物は耐水性・耐候性に優れ、記録の保存安定性
に優れている。顔料には無機顔料、有機顔料いずれを用
いても良い。

分散剤としてのセルロース系ポリマは顔料を均一に分散
させるために用いるのはもちろんであるが、その高分子
効果により印字時の記録ｉ（顔料）の広がり（いわゆる
滲み現象）を制御できる。また、ポリマの種類と分子量
を調整すれば、どのような記録材に対しても均一に印字
することが可能である。従って、現在オフィス等で一般
に使用されている普通紙に良好な印字ができる。ここで
言うセルロース系ポリマには例えば、エチルセルロース
、ヒドロキシルグロビルセルロース、ニトロセルロース
等が挙げられる。ポリマは、１種類で用いても、分子量
あるいは構造の異なるものを組み合わせて用いても良い
。

さらに、前記記録液に分子量１０万以上のポリマを添加
することにより顔料間の相互作用を増加させ、より良好
な印字が得られる。添加するポリマの分子量が１０万よ
り小さい場合は顔料間に発現する相互作用が小さく印字
結果に対する効果が期待できない。添加量は記録液に対
して、０．１重量％から１重量％が適当である。０．１
重量％未満では添加効果が小さく、１重量％より多く添
加しても効果的な作用がないばかりか記録液粘度の著し
い上昇をまねき、インクジェット記録に用いる場合には
記録液滴の糸引き現象を引き起こすことになる。添加す
るポリマは記録液の液媒体であるグリコールエーテル系
溶媒に溶解するものであれば良く、特に分散剤として用
いるセルロース系ポリマによって規制されないが、相溶
性の良いものが好ましい。

あるいは、前記記録液に粒径１μｍ以下の無機微粒子を
添加することにより記録液にチキソトロピー性を付与し
、さらには無機微粒子が記録材の空隙を充填する効果に
より印字品質を向上させることが可能である。この無機
微粒子の添加された記録液は特に填料の少ないラフ紙等
への記録に適している。無機微粒子としては５ｉｎ２Ａ
Ｊ２０ｓ　、Ｐ　ｅ　Ｏ，Ｆ　ｅ２０ｓ　、Ｃａ　Ｏ，
ＭｇＯ等の微粒子が挙げられ、その粒径は１μｍ以下、
好ましくは０．１μｍ以下、特に好ましくは２０ｎｍ以
下である。添加量は記録液に対して０．１重量％から１
０重量％が適当である。

〔実施例〕次に、本発明を実施例により更に詳しく説明する。

（実施例１）トリエｆＶンクリコールモノーｎ−ブチルエーテルにエ
チルセルロース（低粘度グレード）を溶解し、このポリ
マ溶液にカーボンブラック（１次粒子径２４ｎｍ、ｐＨ
８）を遊星ボールミルを用いて分散して下記の組成の記
録液を作製した。得られた記録液の分散状態は良好で、
安定であった。

く組成〉トリエチレングリコール　　９３．０重量％モノ−ｎ−
ブチルエーテルエチルセルロース　　　　　　２．０重量％カーボンブ
ラック　　　　　　５．０重量％この記録液の粘度は２
５℃で２２．９Ｃｐ、表面張力は３１．５ｄｙｎｅ／ｃ
ｍであった。

（実施例２）トリプロピレングリコールモノメチルエーテルにヒドロ
キシプロピルセルロース（低粘度グレード）を溶解し、
このポリマ溶液に銅フタロシアニンブルー（粒子径２０
μｍ）を遊星ボールミルを用いて分散して下記の組成の
記録液を作製した。

得られた記録液の分散状態は良好で、安定であった。

く組成〉トリプロピレングリコール　　９３．０重量％モノメチ
ルエーテルヒドロキシプロピル　　　　　　２．０重ｉ％セルロー
ス、銅フタロシアニンブルー　　　５．０重ｉ％この記録
液の粘度は２５°Ｃで２４．３Ｃｐ、表面張力は３０．
５ｄｙｎｅ／ｃｍであった。

（実施例３）トリエチレングリコールモノ−ｎ−７’チルエーテルに
ポリビニルピロリドン（平均分子量３６万）を溶解した
。このポリマ溶液を、トリエチレングリコールモノ−ｎ
−ブチルエーテル、エチルセルロース（低粘度グレード
）、およびカーボンブラック（実施例１で使用したのと
同じもの）を含有する記録液に加え、超音波で均一に混
合して下記の組成の記録液を作製した。

く組成〉トリエチレンクリコール　　９２．６重量％モノ−〇−
ブチルエーテルエチルセルロース　　　　　　２，０重量％ポリビニル
ピロリドン　　　　０．４重量％（分子量３６万）カーボンブラック　　　　　　５．０重量％この記録液
の粘度は２５℃で２３．ＯＣｐ、表面張力は３１．５　
ｄ　ｙｎ　ｅ　／　Ｃｍであった。

（実施例４）トリプロピレングリコールモノメチルエーテルにエチル
セルロース（低粘度グレード）を溶解し、このポリマ溶
液にカーボンブラック（実施例１で使用したのと同じも
の）およびＳｉＯ２微粒子（１次粒子径１２ｎ　ｍ　）
を遊星ボールミルを用いて分散して下記の組成の記録液
を作製した。得られた記録液の分散状態は良好で、安定
であった。

く組成〉トリプロピレングリコール　　９２．０重量％モノメチ
ルエーテルエチルセルロース　　　　　　　　２．０重量％カーボ
ンブラック　　　　　　　５０重量％５１０２微粒子　
　　　　　　　１．０重量％この記録液の粘度は２５℃
で２１．１ｃｐ、表面張力は３０．４ｄｙｎｅ／ｃｍで
あった。

（実施例５）トリプロピレングリコールモノメチルエーテルにポリビ
ニルピロリドン（平均分子量３６万）を溶解した。この
ポリマ溶液を、トリプロピレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチルセルロース（低粘度グレード）、カーボ
ンブラック（実施例１で使用したのと同じもの）、およ
びＳｉＯ２微粒子（１次粒子径１２　ｎ　ｍ　）を含有
する記録液に加え、超音波で均一に混合して下記の組成
の記録液を作製した。

〈組成〉トリプロピレングリコール　　９１，６重量％モノメチ
ルエーテルエチルセルロース　　　　　　　２．０重量％ポリビニ
ルピロリドン　　　　　０４重量％（分子量３６万）カーボンブラック　　　　　　　５．０重量％ＳｉＯ２
微粒子　　　　　　　　１．０重量％この記録液の粘度
は２５℃で２１．７Ｃｐ、表面張力は３０．５　ｄ　ｙ
　ｎ　ｅ　／　ｃ　ｍであった〇（比較例）トリエチレングリコールモノ−ｎ−プチルエーチルにポ
リビニルピロリドン（平均分子量４万）を溶解した。こ
のポリマ溶液を、トリエチレングリコールモノ−ｎ−ブ
チルエーテル、エチルセルロース（低粘度グレード）、
およびカーボンブラック（実施例１で使用したのと同じ
もの）を含有する記録液に加え、超音波で均一に混合し
て下記の組成の記録液を作製した。

〈組成〉トリエチレングリコール　　９２．６重量％モノ−ｎ−
ブチルエーテルエチルセルロース　　　　　　２．０重量％ポリビニル
ピロリドン　　　　０．４］ｉｉ％（分子量４万）カーボンブラック　　　　　　５０重量％この記録液の
粘度は２５℃で２２．９ｃｐ、表面張力は３１．５　ｄ
　ｙ　ｎ　ｅ　／　Ｃｍであった。

（実施例６）実施例１〜５および比較例で作製した記録液をそれぞれ
オンデマンド型圧電系インクジェットプリンタヘッドを
用いて記録材として数種の普通紙上に印字を行ったとこ
ろ、記録液は良好に飛翔した。その記録物のドツト形状
について検討したところ、すべての紙に対して良好な円
形が得られ、かつ高反射濃度を示した。分子量１０万以
上のポリマ、無機微粒子、またその両方を添加して作製
した実施例３〜５の記録液を用いた場合には、実施例１
〜２や比較例と比べて更に良好な印字が得られた。さら
に、記録物の形成された各印字サンプルを流水中に５分
間浸漬しても、フェードメータに５０時間曝しても濃度
の低下は全く起こらなかった。

〔発明の効果〕

以上述べたように、本発明の記録液はグリコールエーテ
ル系溶媒を使用するため吐出安定性が高く、記録材を選
ばず良好な印字が行える。この効果は記録液に分子量１
０万以上のポリマ　あるいは粒径１μｍ以下の無機微粒
子、あるいはその両方を添加した場合にさらに高まる。

また、その記録物は記録剤に顔料を使用するため濃度が
高く、耐水性・耐候性に非常に優れている。このため、
本発明により普通紙対応で記録の保存安定性に優れる記
録液の提供が可能となった。

また、カーボンブラック、銅フタロシアニンブルーのか
わりに他の顔料を用いて作製したカラーの記録液の場合
にも、良好な結果が得られる。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）少なくとも記録剤としての顔料、前記記録剤を分
散するための液媒体としてのグリコールエーテル系溶媒
、および前記液媒体に可溶であり前記記録剤を分散する
ための分散剤としてのセルロース系ポリマを含有する記
録液。
（２）請求項１記載の記録液に分子量１０万以上のポリ
マを添加したことを特徴とする記録液。
（３）請求項１記載の記録液に粒径１μｍ以下の無機微
粒子を添加したことを特徴とする記録液。
（４）請求項１記載の記録液に分子量１０万以上のポリ
マおよび粒径１μｍ以下の無機微粒子を添加したことを
特徴とする記録液。