JPH04102958U - ボンネツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車等の塗装面に対する艶出し作業、金属
製品の表面等に対する研磨作業、更には、ポリシャーを
用いての床面磨き作業等に従事させるためのボンネット
に関するものである。 【構成】 ポリエステレ、アクリル、ナイロン、または
これらの混紡等にして、かつ0.1〜数ミクロン程度の超
極細糸に依って編織した超極細繊維で製した布材で、ボ
ンネット主体１を形成したことを特徴とするボンネッ
ト。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車等の塗装面に対する艶出し作業、並びに、樹脂、ガラス、金 属製品等の表面に対する研磨作業、更には、ポリシャーを用いての床面磨き作業 等に従事させるためのボンネットに関するものである。

【０００２】 そして本考案は、超極細糸で編んだ繊維を用いてボンネットを形成することに 依り、対象面に対する研磨または磨き作用が、極めて良好に奏されるようにした ことを特徴とするものである。

【０００３】

【従来の技術】

従来のボンネットは、通常の布材または不織布で製したものであった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上述したような材料で製したボンネットであると、ボンネット自体の目の粗さ から、研磨及び汚れ落とし効果が充分とは称し得ないものであった。 本考案は 超極細糸で編んだ繊維を用いることに依り、このような従来における問題の解消 化を図ったものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ポリエステレ、アクリル、ナイロン、またはこれらの混紡等にして 、かつ0.1〜数ミクロン程度の超極細糸に依って編織した超極細繊維で製した布 材で、ボンネット主体（１）を形成したものである。

【０００６】

【実施例】

図１〜図３に示す実施例は、研磨用または艶出し用として使用するように構成 したものである。 同図に於いて、１は超極細繊維に依って製しかつ下面を研磨 面とするボンネット主体であって、その中央部分には、適宜回転用モーターに対 する取り付け用孔1aを開設してある。 そして、当該超極細繊維であるが、これ は主としてアクリル、ポリエステル、ナイロン、またはこれらの混紡等にして、 かつ、0.1〜数ミクロンの超極細糸に依って編んだ繊維である。 このような形 態の本考案品は、複数枚を重ねた状態で利用に供するものである。

【０００７】 ところで、上記した超極細繊維の編み方であるが、これは、図１３に示すよう に毛先を起毛してモケット状（毛先を垂直状に立ち上がらせたような形態）と成 るように編織した場合は、強い研磨力が得られる。

【０００８】 そして、図１４に示すようにパイル編みのようなループ状に編織した場合は、 比較的ソフトな研磨力が得られる。 このような編織形態は、使用目的に応じて 適宜に選定するものである。 更に、このようなパイル編みのループ部先端にシ ャーリング加工することに依り、上記のようなモケット状に形成しても良い。

【０００９】 このような超極細繊維の編織形態は、上記したもの以外であっても実施可能と する。

【００１０】 上記した超極細繊維の奏する特性であるが、これは、糸が智用極細であること に 基づく被研磨面に対する密なる接触性、または、超極細糸の断面が多角断面 形状を呈し、ソフトエッジ効果に基づく吸水性及び吸油性が高められると同時に 、当該ソフトエッジに依る卓越した汚れの削ぎ落とし作用が奏されるものである 。

【００１１】 図４〜図６に示す実施例は、前述したボンネット主体１の上面側にゴム製また は発砲スチロール製等の芯盤３を固設することに依って、ボンネット主体１単体 での利用が図られるように構成したものである。 そして、同図に示す実施例は 研磨面を図１６に示すように非起毛に基づく縞状部分ｂを形成し、これに依り研 磨面の目詰まりを防止するように形成してある。 然し乍、当該研磨面は図１５ に示すように全面起毛のものとしても良い。 このような研磨面の形態は、使用 目的に応じて適宜選定するものである。

【００１２】 図７〜図９に示す実施例は、ボンネット主体１の上面側に接着剤塗布層２を形 成したものである。 従って、ボンネット主体１の取付けは、該接着剤塗布層２ を、適宜回転盤、例えば図１７に示すようなポリシャーＡの回転盤Ｂに張着して 行う。 尚、当該接着剤塗布層２は、その表面をセパレーターで覆っておくもの である。 また 、当該接着剤塗布層に代えて噛み合いテープ（商品名：マジッ クテープ）を用いてポリシャーに対する着脱自在の張着を図るように構成しても 良い。

【００１３】 図１０〜図１２に示す実施例は、超極細繊維に依って製しかつ下面を研磨面と するボンネット主体１１の周囲に、例えば、ポリシャーＡにおける回転盤Ｂの周 縁に対して全周的に被せるための布製またはゴム材製の装置着用周縁材１２を装 着して成るものである。 そして、当該周縁材１２をゴム材で製することに依り 、伸縮性を付与し、これに依り回転盤Ｂに対する装着の確乎性が図られるように 構成してある。 尚、当該装着用周縁材１２は、このようなゴム材で製する以外 、上面側周縁部分に締着用紐を全周的に設け、当該締着用紐を絞り込むことに依 り、回転盤Ｂに対するボンネット主体１１の安定的取付けを図るように構成して も良い。

【００１４】 本考案は、ポリエステレ、アクリル、ナイロン、またはこれらの混紡等にして 、かつ0.1〜数ミクロン程度の超極細糸に依って編織した超極細繊維で製した布 材でボンネット主体１を形成するように構成したから、当該超極細繊維の特性に 基づき、極めて良好なる研磨作用が奏されることと成る。 すなわち、糸が智用 極細であることに基づく被研磨面等に対する密なる接触性、または、超極細糸材 の多角断面形状のソフトエッジ性に依り、極めて良好なる研磨作用が奏されるこ とと成る。

【００１５】 従って、本考案に依れば、例えば自動車等の塗装面に対する艶出し用ボンネッ トとして、また、金属表面に対する仕上げ用研磨ボンネットとして、更には、ポ リシャーに取り付けて使用する床磨用ボンネットとして、卓越した利用性が図ら れることとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例を示す平面図である。

【図２】本考案の第１の実施例を示す正面図である。

【図３】本考案の第１の実施例を示す底面図である。

【図４】本考案の第２の実施例を示す平面図である。

【図５】本考案の第２の実施例を示す正面図である。

【図６】本考案の第２の実施例を示す底面図である。

【図７】本考案の第３の実施例を示す平面図である。

【図８】本考案の第３の実施例を示す正面図である。

【図９】本考案の第３の実施例を示す底面図である。

【図１０】本考案の第４の実施例を示す平面図である。

【図１１】本考案の第４の実施例を示す正面図である。

【図１２】本考案の第４の実施例を示す底面図である。

【図１３】本考案に用いる超極細繊維の説明用拡大図で
ある。

【図１４】本考案に用いる超極細繊維の他の実施例を示
す説明用拡大図である。

【図１５】本考案における研磨面の一実施例を示す説明
用拡大図である。

【図１６】本考案における研磨面の他の実施例を示す説
明用拡大図である。

【図１７】本考案の一使用例を示す説明用正面図であ
る。

【符号の説明】

１ ボンネット主体 1a 取り付け用孔 ２ 接着剤塗布層 ３ 芯盤 11 ボンネット主体 12 装着用周縁材 ｂ 非起毛に基づく縞状部分 Ａ ポリシャー Ｂ 回転盤

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ポリエステレ、アクリル、ナイロン、ま
   たはこれらの混紡等にして、かつ0.1〜数ミクロン程度
   の超極細糸に依って編織した超極細繊維で製した布材
   で、ボンネット主体（１）を形成したことを特徴とする
   ボンネット。
2. 【請求項２】 ボンネット主体（１）の上面にゴム製等
   の芯盤（３）を固設して成る請求項１に記載のボンネッ
   ト。
3. 【請求項３】 ボンネット主体（１）の上面側に接着剤
   塗布層（２）を形成した請求項１に記載のボンネット。
4. 【請求項４】 ボンネット主体（１）の上面側に噛み
   合いテープを装着して成る請求項１に記載のボンネッ
   ト。
5. 【請求項５】 ボンネット主体（１１）の周囲に、ポリ
   シャー（Ａ）おける回転盤（Ｂ）の周縁に対して全周的
   に被せるための装着用周縁材（１２）を装着して成る請
   求項１に記載のボンネット。
6. 【請求項６】 毛先を垂直状に起毛させて編成した超極
   細繊維を用いて成る請求項１乃至請求項５の何れかに記
   載のボンネット。
7. 【請求項７】 パイル編みのようなループ状に編織した
   超極細繊維を用いて成る請求項１乃至請求項５の何れか
   に記載のボンネット。
8. 【請求項８】 パイル編みのループ状先端をシャーリン
   グ加工することに依りモケット状に形成した超極細繊維
   を用いて成る請求項１乃至請求項５の何れかに記載のボ
   ンネット。