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JP7625340B2 - ポンプ式注出具 - Google Patents

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JP7625340B2
JP7625340B2 JP2020146371A JP2020146371A JP7625340B2 JP 7625340 B2 JP7625340 B2 JP 7625340B2 JP 2020146371 A JP2020146371 A JP 2020146371A JP 2020146371 A JP2020146371 A JP 2020146371A JP 7625340 B2 JP7625340 B2 JP 7625340B2
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Description

本開示は、容器の口部に装着して使用されるポンプ式注出具に関する。
洗浄剤や化粧料等を内容物として収容する容器として、内容物の取り出しを容易に行い得るようにするために、当該容器の口部にポンプ式注出具を装着して使用されるものがある。
このような容器に用いられるポンプ式注出具としては、例えば特許文献1に記載されるように、容器の口部に装着される装着部と、装着部により容器に固定されるポンプと、ポンプのステムに連結され、略水平方向に延びるノズルを備えた合成樹脂製のノズルヘッドと、を有し、ノズルヘッドが押し下げ操作されるとポンプが作動して容器に収容されている内容物をノズル内の注出流路を通して注出するものが知られている。
特開2016- 83616号公報
ところで、上記従来のポンプ式注出具では、ノズルヘッドの天壁から垂下する筒部の内周面にポンプから上方に立設されたステム上端部の外周面が嵌合する構成とされている。この場合、例えば、ノズルヘッドの材料にポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン樹脂を用い、ステムの材料にポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル樹脂を用いると、容器に収容する内容物の種類によってはノズルヘッドを膨潤させ、膨潤によって生じたノズルヘッドとステムとの間の隙間から内容物が外部に漏れ出る可能性があるため、改善の余地があった。
本開示の目的は、利用者が意図しない内容物の漏出を抑制できるポンプ式注出具を提供することにある。
本開示のポンプ式注出具は、
内容物を収容する容器の口部に装着される装着部と、
前記装着部により前記容器に固定されるポンプと、
前記ポンプによって圧送された内容物を外部に噴出させるノズルを有するノズルヘッドと
を備え、
前記ポンプは、押圧によって前記ポンプを作動させるとともに圧送された内容物を前記ノズルヘッドへと導く筒状のステムを有し、
前記ノズルヘッドは、前記ステムの上端部に固定される筒状の連結部を有し、
前記ステムの上端部及び前記連結部の一方が、他方を径方向両側から挟み込むことによって、前記ステムと前記ノズルヘッドとが嵌合により固定されており、
前記ステムの上端部及び前記連結部の一方が他方を径方向両側から挟み込んでいる部位よりも径方向内側を内容物が流れ
前記ステムの上端部に立設されたステム外筒と、該ステム外筒の径方向内側において前記ステムの上端部に立設されたステム内筒とが、前記ノズルヘッドの前記連結部を径方向両側から挟み込んでいることを特徴とする。
本開示のポンプ式注出具は、上記構成において、前記ノズルヘッドにおける前記ノズルから垂下するノズル外筒と、該ノズル外筒の径方向内側において前記ノズルから垂下するノズル内筒とが、前記ステムの上端部を径方向両側から挟み込んでいることが好ましい。
本開示のポンプ式注出具は、上記構成において、前記ステム内筒の基端部には、前記ポンプから圧送された内容物を通過させるとともに、前記ノズルからの内容物の逆流を抑止する逆止弁の弁体が着座することが好ましい。
本開示のポンプ式注出具は、上記構成において、前記ステムの材料はポリブチレンテレフタレートであり、前記連結部の材料はポリプロピレンであることが好ましい。
本開示によれば、利用者が意図しない内容物の漏出を抑制できるポンプ式注出具を提供することができる。
本開示の第1実施形態であるポンプ式注出具を容器に装着した状態(初期状態)の側面断面図である。 図1の状態からノズルヘッドを押圧して内容物を噴出させている状態を示す側面断面図である。 本開示の第2実施形態であるポンプ式注出具の側面拡大断面図である。 本開示の第3実施形態であるポンプ式注出具の側面拡大断面図である。 本開示の第4実施形態であるポンプ式注出具の側面拡大断面図である。
以下、本開示のポンプ式注出具の第1実施形態について、図面を参照しつつ例示説明する。
なお、本明細書及び特許請求の範囲において、上下方向は、図1に示すようにポンプ式注出具100を容器2に装着して正立姿勢とした状態における上下方向を意味するものとする。また、ノズル31が設けられる側(図1における左側)を前方とし、その反対側(図1における右側)を後方とする。また、上下方向及び前後方向に対して直交する方向(図1における紙面に垂直な方向)を側方方向とする。また、径方向外側とは、中心軸線Oを通り当該中心軸線Oに垂直な直線に沿って中心軸線Oから離れる方向であり、径方向内側とは、中心軸線Oを通り当該中心軸線Oに垂直な直線に沿って中心軸線Oに向かう方向を意味するものとする。周方向位置は、中心軸線O周りの角度位置を意味するものとする。また、本明細書及び特許請求の範囲における「径方向両側から挟み込む」とは、同一部材によって径方向両側から挟み込むことを意味するものとし、径方向内側及び径方向外側から別部材によって挟み込む場合は含まないものとする。
図1に示す本開示の第1実施形態のポンプ式注出具100は、容器2の口部2aに装着することによってポンプ式注出容器として使用され、当該容器2の収容空間Sに収容されている内容物を注出するものである。ポンプ式注出具100は、図1に示すように、装着部10、ポンプ20及びノズルヘッド30を有している。
装着部10は、合成樹脂材料により、外周壁10aの上端部において内向きのフランジ10cを一体に備えた円筒状に形成されており、外周壁10aの内周面に設けられた雌ねじ10bが口部2aの外周面に設けられた雄ねじ2bにねじ結合することで容器2の口部2aに着脱自在に装着される。
装着部10の外周壁10aは、図1に示すように筒状形状を備えている。また、フランジ10cの内周端から上方に筒状の内周壁10dが立設されている。
ポンプ20は、筒状の外形を有するシリンダー21と、シリンダー21の下部の嵌合筒部21dに取り付けられた吸引管22と、圧送された内容物をノズルヘッド30へと導く内側流路INを区画形成する筒状のステム23と、シリンダー21の内部に上下動自在に配置されてステム23が押し下げられると下方に移動してシリンダー21の内部の内容物をステム23の上端から吐出させるピストン24と、ピストン24を下方から当接可能な状態でガイドするピストンガイド25と、ピストンガイド25及びステム23を上方に向けて付勢するスプリング26と、吸引管22とシリンダー21の内部との間を開閉する逆止弁27と、ステム23を径方向外側から摺動可能な状態で保持する保持部材29とを有している。なお、本実施形態において、ステム23はシリンダー21と同軸に配置されている。ピストンガイド25は、図1に示すように、スプリング26によってシリンダー21の下部に対して上方付勢されている。
シリンダー21の上部には径方向外方に向けて突出する環状のフランジ21aが一体に設けられている。ポンプ20は、フランジ21aが、容器2の口部2aの上端に配置されたパッキン28と、口部2aにねじ止めされた装着部10のフランジ10cとの間に挟持されることで、容器2の口部2aに固定されて口部2aを通して容器2の内部に吊り下げられた状態に支持される。
シリンダー21の内側には、例えば樹脂製とされるピストンガイド25が昇降自在に収容されている。ピストンガイド25は、内周端から上方に立設された嵌合筒25bがステム23の内周面に嵌合することでステム23に固定されている。ピストンガイド25の上方にはピストン24が配置されている。また、嵌合筒25bの下端部内周面が逆止弁27から上方に立設されたシール柱27aの外周面と摺動可能に当接している。嵌合筒25b及びステム23の内側空間は、ポンプ20によって圧送された内容物をノズルヘッド30へと導く内側流路INを区画形成しており、シール柱27aによって内側流路INの下端部が閉塞されている。
ピストン24は、シリンダー21の内面に対して摺動可能となっており、ピストンガイド25により案内される。ピストンガイド25が下降するとピストンガイド25の下方の加圧室Pと内側流路INとを連通させ、ピストンガイド25が上昇すると、加圧室Pと内側流路INとの連通を遮断するように作動する。より具体的には、図1に示すように、ピストン24は弾性体により断面H形状のシール体に形成されており、その外周側においてシリンダー21の内面に摺接するとともに、内周側において嵌合筒25bの外周面に沿って上下方向に移動自在となっている。そして、ピストンガイド25が下降すると、ピストンガイド25はピストン24に対して下方に相対移動して離れるため、加圧室Pが嵌合筒25bの略中央高さに設けられた流入孔25aを経由して内側流路INと連通する。一方、ピストンガイド25が上昇するとピストン24に当接するため、加圧室Pから流入孔25aへの流路が閉塞される。これによって、内側流路INと加圧室Pとの間の連通も遮断される。
ステム23の上端部には、外周面を形成するステム外筒23aと、ステム外筒23aの径方向内側に配置されたステム内筒23bとが立設されている。本実施形態では、ステム外筒23aはステム内筒23bよりも上下方向に長く形成されており、ステム外筒23aの上部は、後述するノズルヘッド30におけるノズル31の基端部から垂下するノズル外筒33a及びノズル外筒33aの径方向内側においてノズル31から垂下するノズル内筒33bとの間に形成された凹所33cに挟み込まれている。すなわち、ノズル外筒33a、ノズル内筒33b及び凹所33cにより、ステム23の上端部を嵌合固定する連結部33を構成している。これによって、ステム23の上端部とノズルヘッド30の連結部33とは液密にシールされた状態で固定されている。
本実施形態では、ステム23の材料にポリエステル系樹脂であるポリブチレンテレフタレート(PBT)を用い、ノズルヘッド30の材料にポリオレフィン系樹脂であるポリプロピレン(PP)を用いている。ポリオレフィン系樹脂は親油性(吸油性)樹脂であるため、例えば炭化水素油を含む洗浄剤や化粧料等を内容物として容器2に収容すると、ポリオレフィン系樹脂が内容物に触れて膨潤してしまうことがある。本実施形態では、上述のようにステム23の上端部を、ノズルヘッド30の連結部33により径方向両側から挟み込むように構成している。この構成によって、ノズル外筒33aが膨潤により径方向外側にステム外筒23aから離間する方向に拡径しても、ノズル内筒33bも膨潤により径方向外側に拡径してステム外筒23aに近づくため、ノズルヘッド30の連結部33とステム23の上端部とのシールを維持することができる。
なお、ノズルヘッド30及びステム23に用いる材料は、上述の態様に限定されず、他の材料を用いてもよい。例えば、ステム23の材料にポリブチレンテレフタレート(PBT)以外のポリエステル系樹脂を用いたり、ノズルヘッド30の材料にポリプロピレン(PP)以外のポリオレフィン系樹脂を用いたりしてもよい。また、ステム23の材料にポリオレフィン系樹脂を用いたり、ノズルヘッド30の材料にポリエステル系樹脂を用いたりしてもよい。また、ステム23の材料とノズルヘッド30の材料に同種の材料を用いてもよい。本開示は、ステム23の材料とノズルヘッド30の材料に異種の材料を用いた場合に特に顕著な効果を奏する。
ステム23の下部には、図1に示すように、径方向外側に拡径された拡径部23dが設けられている。ノズルヘッド30の押下によってステム23が押し下げられた時、このステム23の拡径部23dがピストン24を押し下げることによって、加圧室P内の内容物を加圧し、内側流路INを通して上方に圧送する。
本実施形態では、ステム23とピストンガイド25とを別体で形成してから組み合わせるように構成している。しかし、この態様には限定されず、ステム23とピストンガイド25は、一体形成してもよい。
ノズルヘッド30は、周壁34と、周壁34の上端部を閉塞する天壁36と、周壁34の径方向内側において天壁36から垂下する連結部33としてのノズル外筒33a及びノズル内筒33bと、周壁34から前方に突出するノズル31とを備えている。連結部33の径方向内側の空間及びノズル31の内部空間は、ポンプ20により容器2から圧送された内容物をノズル孔31aへと導くノズル流路NZを形成している。
ポンプ20は、ステム23がスプリング26の付勢力に抗して下方に向けて押し下げられることにより作動する。すなわち、利用者が手のひら等でノズルヘッド30の天壁36を下方に向けて押し下げると(図2参照)、ノズルヘッド30に固定されたステム23、及びステム23に嵌合筒25bを介して固定されたピストンガイド25も下方に押し下げられる。また、ステム23の拡径部23dがピストン24に当接するため、ピストンガイド25に遅れてピストン24も下方に移動を開始する。ピストンガイド25の下降開始によって、ピストン24に対してピストンガイド25が下方に相対移動して両者の間に隙間が生じるため、流入孔25aを介してステム23の内側流路INが加圧室Pと連通する。
ピストン24の下方への移動により加圧室P内の内容物が加圧されるため、ステム23の内側流路INと加圧室Pとが連通すると、加圧室P内の内容物が流入孔25aから内側流路IN内に流入し、更に内側流路IN内を上方に圧送されて、ノズルヘッド30のノズル流路NZを経由してノズル孔31aから外部に噴出される。本実施形態では、シール柱27aが嵌合筒25b内を上方に移動することにより内側流路IN内が更に圧縮されるため、内容物を効果的にノズルヘッド30に向けて圧送することができる。上述のように、ステム23の上端部がノズル外筒33aとノズル内筒33bとにより径方向両側から挟み込まれているため、ノズルヘッド30が内容物を吸収して膨潤していても、ノズルヘッド30の連結部33とステム23の上端部とのシールが良好な状態に維持されている。従って、内容物を噴出させる際にノズル流路NZ内の内容物がノズルヘッド30とステム23との隙間から外部に漏れ出ることが抑制される。
一方、天壁36の押し下げが解除されると、スプリング26の付勢力によりピストンガイド25がステム23及びノズルヘッド30とともに上方に向けて押されて元の位置に復帰する。上方に移動を始めたピストンガイド25はピストン24に再び当接し、内側流路INと加圧室Pとの連通を遮断する。また、ピストンガイド25と共にピストン24が上方に移動すると、シリンダー21の加圧室Pの内部が負圧になり、逆止弁27が弁座21cから離間して開放されるため、容器2に収容されている内容物が吸引管22を通して加圧室Pの内部に吸引される。
シリンダー21の側壁には、フランジ21aよりも下方の位置に連通口21bが設けられており、容器2内が負圧状態になると、連通口21bから外気が取り込まれて容器2が復元する。なお、容器2が、例えばパウチ状の軟包装体又は二重構造のいわゆるデラミ容器の場合、容器2の形状を復元させる必要がないため、連通口21bは設けなくてもよい。つまり、連通口21bの必要性は、容器2の形態に依存する。
以上述べたように、本実施形態にかかるポンプ式注出具100は、内容物を収容する容器2の口部2aに装着される装着部10と、装着部10により容器2に固定されるポンプ20と、ポンプ20によって圧送された内容物を外部に噴出させるノズル31を有するノズルヘッド30とを備え、ポンプ20は、押圧によってポンプ20を作動させるとともに圧送された内容物をノズルヘッド30へと導く筒状のステム23を有し、ノズルヘッド30は、ステム23の上端部に固定される筒状の連結部33を有し、ステム23の上端部及び連結部33の一方が、他方を径方向両側から挟み込むことによって、ステム23とノズルヘッド30とが嵌合により固定されるように構成した。このような構成の採用によって、ノズルヘッド30の連結部33が内容物を吸収して膨潤により径方向外側に拡径しても、例えばステム23の上端部がノズルヘッド30の連結部33によって径方向両側から挟み込まれるようにすることで、ノズルヘッド30の連結部33とステム23の上端部とのシールを維持することができる。従って、ノズル流路NZ内の内容物がノズルヘッド30とステム23との隙間から外部に漏れ出ることを抑制することができる。
また、本実施形態では、ノズルヘッド30におけるノズル31から垂下するノズル外筒33aと、ノズル外筒33aの径方向内側においてノズル31から垂下するノズル内筒33bとが、ステム23の上端部を径方向両側から挟み込むように構成した。このような構成の採用によって、ノズル外筒33aが内容物を吸収して膨潤により径方向外側にステム外筒23aから離間する方向に拡径しても、ノズル内筒33bも膨潤により径方向外側に拡径してステム外筒23aにより密着するため、ノズルヘッド30の連結部33とステム23の上端部とのシールを維持することができる。従って、ノズル流路NZ内の内容物がノズルヘッド30とステム23との隙間から外部に漏れ出ることを抑制することができる。
また、本実施形態では、ステム23の材料はポリブチレンテレフタレートであり、連結部33の材料はポリプロピレンであるように構成した。このような構成の採用によって、高い寸法精度が不要なノズルヘッド30に膨潤し易い安価な材料を用いることで、ポンプ式注出具100の製造コストを抑制することができる。
次に、本開示のポンプ式注出具の第2実施形態について、図面を参照しつつ例示説明する。
なお、本実施形態にかかるポンプ式注出具200は、第1実施形態と比較して、ノズルヘッド30とステム23との嵌合部の構成が異なるほかは、第1実施形態と近似している。従って、ここでは、主に第1実施形態との差異点について説明する。また、第1実施形態と同じ機能を有する部位については同一の符号を付して説明する。
ステム23の上端部には、図3に示すように、外周面を形成するステム外筒23aと、ステム外筒23aの径方向内側に配置されたステム内筒23bとが立設されている。本実施形態では、ステム外筒23aはステム内筒23bよりも上下方向に長く形成されている。また、ステム外筒23aの上部は、ノズルヘッド30におけるノズル31の基端部から垂下するノズル外筒33a及びノズル外筒33aの径方向内側においてノズル31から垂下するノズル内筒33bとの間に形成された凹所33cに挟み込まれている。すなわち、ノズル外筒33a、ノズル内筒33b及び凹所33cにより、ステム23の上端部を嵌合固定する連結部33を構成している。これによって、ステム23の上端部とノズルヘッド30の連結部33とは液密にシールされている。
また、本実施形態では、ノズル31から垂下するノズル内筒33bの下部が、ステム23の上端部に立設されたステム外筒23aとステム内筒23bにより形成された凹所23cに挟み込まれている。この構成によって、第1実施形態と比較して、ノズル内筒33bの下端部から径方向外側に内容物が侵入しづらくなるため、ノズルヘッド30の連結部33とステム23の上端部との隙間からの内容物の漏れ出しを更に効果的に抑制することができる。
以上述べたように、本実施形態では、ステム23の上端部に立設されたステム外筒23aと、ステム外筒23aの径方向内側においてステム23の上端部に立設されたステム内筒23bとが、ノズルヘッド30の連結部33(ノズル内筒33b)を径方向両側から挟み込むように構成した。このような構成の採用によって、ノズル内筒33bの下端部から径方向外側に内容物が侵入しづらくなるため、ノズルヘッド30の連結部33とステム23の上端部との隙間からの内容物の漏れ出しを更に効果的に抑制することができる。
次に、本開示のポンプ式注出具の第3実施形態について、図面を参照しつつ例示説明する。
なお、本実施形態にかかるポンプ式注出具300は、第1実施形態と比較して、ノズルヘッド30とステム23との嵌合部の構成が異なるほかは、第1実施形態と近似している。従って、ここでは、主に第1実施形態との差異点について説明する。また、第1実施形態と同じ機能を有する部位については同一の符号を付して説明する。
ステム23の上端部には、図4に示すように、外周面を形成するステム外筒23aと、ステム外筒23aの径方向内側に配置されたステム内筒23bとが立設されている。本実施形態では、ステム外筒23aはステム内筒23bよりも上下方向に長く形成されている。そして、ステム外筒23aとステム内筒23bとによって形成される凹所23cには、ノズルヘッド30におけるノズル31の基端部から垂下する連結部33としてのノズル筒33dが嵌合している。すなわち、ノズルヘッド30のノズル筒33dが、ステム23の上端部から立設するステム外筒23a及びステム内筒23bによって径方向両側から挟み込まれている。
上記の構成によって、ステム23の上端部とノズルヘッド30の連結部33とは液密にシールされている。すなわち、ノズル筒33dが膨潤により径方向外側に拡径すると、ノズル筒33dの径方向外側に配置されたステム外筒23aに対する密着が強まる。また、ノズル筒33dの径方向内側にステム内筒23bが立設されるので、ノズル筒33dの下端部まで内容物が入り込むことを効果的に抑制することができる。従って、ステム23の上端部とノズルヘッド30の連結部33との間のシール性を高めることができる。
特に、本実施形態では、図4に示すように、ステム内筒23bの基端部に逆止弁の一部として機能する弁座23eが形成されており、球状の弁体40が弁座23eに着座するように構成されている。弁体40は、利用者がノズルヘッド30を押圧してポンプ20を作動させると、内容物が圧送されることによって内側流路IN内の圧力が高まって弁座23eから離間して上方に変位する。これによって弁体40による逆止弁は開放され、容器2内の内容物が内側流路IN及びノズル流路NZを通って外部に噴出される。また、ノズルヘッド30の押圧を解除すると、内側流路IN内が負圧となり、弁体40は再び弁座23e上に着座するため、弁体40による逆止弁は閉塞される。
このように、ポンプ20の非作動時において弁体40がステム内筒23bの基端部に設けられた弁座23eに着座しているため、ステム内筒23bが径方向内側に変位しにくく構成されている。この点からも、ステム外筒23aとステム内筒23bによってノズルヘッド30の連結部33(ノズル筒33d)を径方向両側から挟み込む力が弱められることがないので、ステム23の上端部とノズルヘッド30の連結部33との間のシール性を高めることができる。
以上述べたように、本実施形態では、ステム内筒23bの基端部には、ポンプ20から圧送された内容物を通過させるとともに、ノズル31からの内容物の逆流を抑止する逆止弁の弁体40が着座するように構成した。このような構成の採用によって、弁体40の着座によりステム内筒23bが径方向内側に変位しにくくすることができるので、ステム外筒23aとステム内筒23bによりノズル筒33dを挟み込む構成が維持される。従って、ステム23の上端部とノズルヘッド30の連結部33との間のシール性を高めることができる。
次に、本開示のポンプ式注出具の第4実施形態について、図面を参照しつつ例示説明する。
なお、本実施形態にかかるポンプ式注出具400は、第1実施形態と比較して、ノズルヘッド30とステム23との嵌合部の構成が異なるほかは、第1実施形態と近似している。従って、ここでは、主に第1実施形態との差異点について説明する。また、第1実施形態と同じ機能を有する部位については同一の符号を付して説明する。
ステム23の上端部には、図5に示すように、ステム筒23fが立設されている。また、ステム筒23fの径方向外側には、ステム23と同じポリエステル系樹脂であるポリブチレンテレフタレート(PBT)で形成された嵌合部材50が装着されている。嵌合部材50は、ステム外筒52と、ステム外筒52の径方向内側に設けられたステム内筒51と、ステム外筒52とステム内筒51の下端部同士を水平方向に連結する底壁54と、ステム内筒51の上端部から径方向内側に延び、ステム筒23fの上端部に当接する上壁53とを備えている。嵌合部材50は、ステム筒23fに装着されることでステム23の一部として機能し、嵌合部材50のステム外筒52とステム内筒51とが、ノズルヘッド30の連結部33であるノズル筒33dを径方向両側から挟み込んでいる。
上記の構成によって、ステム23の上端部に装着された嵌合部材50とノズルヘッド30の連結部33としてのノズル筒33dとは液密にシールされている。すなわち、ノズル筒33dが膨潤により径方向外側に拡径すると、ノズル筒33dの径方向外側に配置されたステム外筒52に対する密着力が強まる。また、ノズル筒33dの径方向内側にステム内筒51が立設されるので、ノズル筒33dの下端部まで内容物が入り込むことを効果的に抑制することができる。従って、ステム23の上端部に装着された嵌合部材50とノズルヘッド30の連結部33との間のシール性を高めることができる。
上述の例に示すように、ステム外筒及びステム内筒は、ステム23の上端部に一体形成されている場合(ステム外筒23a及びステム内筒23bの場合)に限定されず、ステム23と同一又は同種の材料で形成された部材に設けられている場合(ステム外筒52及びステム内筒51の場合)も含むものとする。なお、この場合の同種の材料とは、例えば同じポリエステル系樹脂を主成分とする材料という意味である。
また、ノズル外筒及びノズル内筒についても、ノズルヘッド30に一体形成されている場合に限定されず、ノズルヘッド30と同一又は同種の材料で形成された部材に設けられている場合も含むものとする。なお、この場合の同種の材料とは、例えば同じポリオレフィン系樹脂を主成分とする材料という意味である。
本開示を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本開示では、ノズルヘッド30の膨潤を引き起こすとされる炭化水素油を含む洗浄剤又は化粧料を内容物として含む場合を想定しているが、この態様には限定されず、ポリオレフィン系樹脂の膨潤を引き起こす他の内容物を収容する場合にも効果を奏する。
また、本開示で例えば「ステムに固定される」とは、ステム23に直接装着される場合に限定されず、ステム23に他の部材を介して固定される場合も含むものとする。ステム23以外の部材についても同様である。
また、ポンプ20は上記した構成に限らず、ステム23が押し下げられることにより作動するものであれば、他の構成のものを採用することもできる。
2 容器
2a 口部
2b 雄ねじ
10 装着部
10a 外周壁
10b 雌ねじ
10c フランジ
10d 内周壁
20 ポンプ
21 シリンダー
21a フランジ
21b 連通口
21c 弁座
21d 嵌合筒部
22 吸引管
23 ステム
23a ステム外筒
23b ステム内筒
23c 凹所
23d 拡径部
23e 弁座
23f ステム筒
24 ピストン
25 ピストンガイド
25a 流入孔
25b 嵌合筒
26 スプリング
27 逆止弁
27a シール柱
28 パッキン
29 保持部材
30 ノズルヘッド
31 ノズル
31a ノズル孔
33 連結部
33a ノズル外筒
33b ノズル内筒
33c 凹所
33d ノズル筒
34 周壁
36 天壁
40 弁体
50 嵌合部材
51 ステム内筒
52 ステム外筒
53 上壁
54 底壁
100,200,300,400 ポンプ式注出具
IN 内側流路
NZ ノズル流路
O 中心軸線
P 加圧室
S 収容空間

Claims (4)

  1. 内容物を収容する容器の口部に装着される装着部と、
    前記装着部により前記容器に固定されるポンプと、
    前記ポンプによって圧送された内容物を外部に噴出させるノズルを有するノズルヘッドと
    を備え、
    前記ポンプは、押圧によって前記ポンプを作動させるとともに圧送された内容物を前記ノズルヘッドへと導く筒状のステムを有し、
    前記ノズルヘッドは、前記ステムの上端部に固定される筒状の連結部を有し、
    前記ステムの上端部及び前記連結部の一方が、他方を径方向両側から挟み込むことによって、前記ステムと前記ノズルヘッドとが嵌合により固定されており、
    前記ステムの上端部及び前記連結部の一方が他方を径方向両側から挟み込んでいる部位よりも径方向内側を内容物が流れ
    前記ステムの上端部に立設されたステム外筒と、該ステム外筒の径方向内側において前記ステムの上端部に立設されたステム内筒とが、前記ノズルヘッドの前記連結部を径方向両側から挟み込んでいることを特徴とするポンプ式注出具。
  2. 前記ノズルヘッドにおける前記ノズルから垂下するノズル外筒と、該ノズル外筒の径方向内側において前記ノズルから垂下するノズル内筒とが、前記ステムの上端部を径方向両側から挟み込んでいる、請求項1に記載のポンプ式注出具。
  3. 前記ステム内筒の基端部には、前記ポンプから圧送された内容物を通過させるとともに、前記ノズルからの内容物の逆流を抑止する逆止弁の弁体が着座する、請求項に記載のポンプ式注出具。
  4. 前記ステムの材料はポリブチレンテレフタレートであり、前記連結部の材料はポリプロピレンである、請求項1からのいずれか一項に記載のポンプ式注出具。
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