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JP7536522B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関する。
従来、撮像素子を構成する光検出素子として、単結晶シリコン基板を用いたフォトダイオードが広く用いられてきた。特許文献1には、シリコンでは感度が低い長波長領域に高い光感度を有する有機材料や量子ドットを含む光電変換膜を用いた光検出素子が開示されている。これらの光電変換膜は、真空蒸着や塗布といった簡便なプロセスで成膜することができる。このため、基板上部、すなわち光入射側に光電変換膜を形成することで、1画素当たりの面積の縮小化が可能であり且つ光利用効率の高い撮像素子を実現することができる。
特開2019-121804号公報
撮像素子の製造プロセスでは、光電変換膜を形成した後、光電変換膜の形成時よりも高い温度の熱工程が行われることがある。例えば、塗布法により光電変換膜を形成した場合、光電変換膜の上方にカラーフィルタやマイクロレンズを形成する工程や撮像素子を実装する工程において、光電変換膜の形成時よりも高い温度の熱が加わることがある。しかしながら、塗布法により形成した光電変換膜に膜形成時の温度よりも高い熱が加わると、光電変換膜の表面からの配位子の脱離分解や揮発が生じ得る。その結果、膜が動くことで形成した基板からの膜浮きや膜剥がれなどが生じることがあった。光電変換膜の膜浮きや膜剥がれは、光検出素子の特性劣化につながる虞がある。
本発明の目的は、半導体装置を構成する機能素子の特性劣化を抑制するための技術を提供することにある。
本発明の一観点によれば、複数の画素電極及び制御電極が設けられた基板と、前記複数の画素電極の上に配された機能層と、前記機能層の上に配された透明電極と、前記機能層及び前記透明電極を含む積層体の上面及び側面を覆うように設けられ、前記透明電極に達する第1開口部を有する絶縁層と、前記第1開口部を介して前記透明電極に電気的に接続されるとともに、前記透明電極と前記制御電極とを接続する電気的経路の少なくとも一部を構成する遮光導電層とを有し、前記遮光導電層の仕事関数は、前記機能層の仕事関数よりも大きい半導体装置が提供される。
また、本発明の他の一観点によれば、複数の画素電極及び制御電極が設けられた基板と、前記複数の画素電極の上に配された機能層と、前記機能層の上に配された透明電極と、前記透明電極の上に配された絶縁層と、前記機能層、前記透明電極及び前記絶縁層を含む積層体の上面の一部及び側面を覆うように設けられた遮光導電層と、前記遮光導電層の上に設けられた第2透明電極と、前記第2透明電極の上に設けられた第2絶縁層と、を有し、前記遮光導電層は、前記積層体の上面の側に位置する第1部分と、前記積層体の前記側面の側に位置する第2部分と、を有し、前記透明電極は、前記遮光導電層の前記第1部分と前記機能層との間に位置し、前記遮光導電層の前記第1部分と前記透明電極との間の距離Aと、前記遮光導電層の前記第2部分と前記機能層との間の距離Bとが、前記遮光導電層の前記第1部分と前記機能層との間の距離Cよりも小さく、前記透明電極と前記制御電極とは、前記遮光導電層を介して電気的に接続されており、前記第2透明電極は、前記制御電極に接続されており、前記透明電極と前記制御電極とは、前記遮光導電層及び前記第2透明電極を介して電気的に接続されている半導体装置が提供される。
また、本発明の更に他の一観点によれば、複数の画素電極及び制御電極が設けられた基板と、前記複数の画素電極の上に配された機能層と、前記機能層の上に配された透明電極と、前記透明電極の上に配された絶縁層と、前記機能層、前記透明電極及び前記絶縁層を含む積層体の上面の一部及び側面を覆うように設けられた遮光導電層と、を有し、前記遮光導電層は、前記積層体の上面の側に位置する第1部分と、前記積層体の前記側面の側に位置する第2部分と、を有し、前記遮光導電層の仕事関数は、前記機能層の仕事関数よりも大きく、前記透明電極は、前記遮光導電層の前記第1部分と前記機能層との間に位置し、前記遮光導電層の前記第1部分と前記透明電極との間の距離Aと、前記遮光導電層の前記第2部分と前記機能層との間の距離Bとが、前記遮光導電層の前記第1部分と前記機能層との間の距離Cよりも小さく、前記透明電極と前記制御電極とは、前記遮光導電層を介して電気的に接続されている半導体装置が提供される。
本発明によれば、半導体装置を構成する機能素子の特性劣化を抑制することができる。
本発明の第1実施形態による半導体装置の概略構成を示す平面レイアウト図である。 本発明の第1実施形態による半導体装置の概略断面図である。 本発明の第1実施形態による半導体装置の画素領域の拡大断面図である。 本発明の第1実施形態による半導体装置の機能素子の配置を示す平面レイアウト図である。 本発明の第1実施形態による半導体装置の接続領域の拡大断面図である。 本発明の第1実施形態による半導体装置における機能素子の構成例を示す拡大断面図である。 本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。 本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。 本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。 本発明の第2実施形態による半導体装置の概略構成を示す平面レイアウト図である。 本発明の第3実施形態による半導体装置の概略構成を示す平面レイアウト図である。 本発明の第4実施形態による半導体装置の概略断面図である。 本発明の第4実施形態による半導体装置の接続領域の拡大断面図である。 本発明の第5実施形態による半導体装置の概略断面図である。 本発明の第6実施形態による半導体装置の接続領域の拡大断面図である。 本発明の第6実施形態による撮像システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第7実施形態による撮像システム及び移動体の構成例を示す図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による半導体装置及びその製造方法について、図1乃至図9を用いて説明する。なお、本実施形態では、本発明を適用可能な半導体装置の一例として撮像装置について説明する。ただし、本発明を適用可能な半導体装置は撮像装置に限られるものではなく、例えば、画像の取得を目的としない光電変換装置や、発光装置等に適用することも可能である。
はじめに、本実施形態による半導体装置の構造について、図1乃至図6を用いて説明する。図1は、本実施形態による半導体装置の概略構成を示す平面レイアウト図である。図2は、図1のI-I′線に沿った概略断面図である。図3は、図2の領域Bにおける部分断面図である。図4は、機能素子の配置を示す平面レイアウト図である。図5は、図2の領域Cにおける部分断面図である。図6は、本実施形態による半導体装置における機能素子の具体的な構造を示す概略断面図である。なお、本実施形態の半導体装置における機能素子は、光検出素子(光電変換素子)である。
本実施形態による半導体装置は、基板100を有する。本実施形態では、基板100としてシリコン単結晶基板等の半導体基板を想定する。ただし、基板100は、必ずしも半導体基板である必要はなく、ガラスやセラミック等の絶縁基板であってもよい。基板100は、主表面P1を有する。
平面視における基板100の主表面P1の側の中央部には、図1に示すように、画素領域150が設けられている。画素領域150には、複数の単位セル(不図示)が行列状に配される。画素領域150の周囲には、接続領域151が設けられている。基板100の主表面P1の側の周縁部には、複数のパッド電極153が設けられている。パッド電極153は、ワイヤーボンデイング等によって不図示の実装基板と電気的に接続するための電極である。接続領域151とパッド電極153との間には、制御電極135が設けられている。なお、制御電極135は、画素領域150及び接続領域151の周囲を囲うように配置してもよい。
基板100の主表面P1の上には、図2に示すように、配線構造体106が設けられている。配線構造体106には、最上層の配線層により、画素電極131と、制御電極135と、が構成されている。なお、本明細書では、基板100及び配線構造体106を一括して「基板」と呼ぶこともある。
画素領域150及び接続領域151の配線構造体106の上には、中間層132と、機能層133と、透明電極134と、が設けられている。これにより、画素電極131、中間層132、機能層133及び透明電極134を含む光検出素子が構成されている。中間層132、機能層133及び透明電極134が設けられた配線構造体106の上の全面には、絶縁層136が設けられている。絶縁層136は、中間層132、機能層133及び透明電極134を含む積層体の上面及び側面を覆うように設けられている。
絶縁層136の上には、透明電極134と制御電極135とを電気的に接続するための配線140が設けられている。配線140は、絶縁層136に設けられた開口部152を介して透明電極134に接続され、絶縁層136に設けられた開口部156を介して制御電極135に接続されている。透明電極134の上方の絶縁層136の上には、平坦化層138aと、カラーフィルタ層137と、平坦化層138bと、マイクロレンズ層139と、を含む光学構造体が設けられている。
次に、各部の構造について、より詳細に説明する。
基板100の主表面P1の近傍には、図3に示すように、トランジスタ101及び素子分離部113が設けられている。トランジスタ101は、例えばN型MOSトランジスタであり、ソース/ドレイン領域を構成するN型半導体領域102,105と、ゲート絶縁膜103と、ゲート電極104とを含む。N型半導体領域102,105は、基板100の内部に設けられている。ゲート電極104は、N型半導体領域102とN型半導体領域105との間の主表面P1の上に、ゲート絶縁膜103を介して設けられている。素子分離部113は、基板100の内部に設けられた絶縁構造体であり、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)構造により構成されている。
基板100の主表面P1の上には、配線構造体106が設けられている。配線構造体106は、絶縁層112の中に配された複数の配線層を有する。図3には、配線層108を含む第1配線層と、配線層110を含む第2配線層と、画素電極131及び制御電極135を含む第3配線層と、を含む3層の多層配線構造を示している。ただし、配線構造体106を構成する多層配線構造は、必ずしも3層である必要はなく、2層以下であってもよいし、4層以上であってもよい。また、配線構造体106は、トランジスタ101と配線層108とを接続するコンタクトプラグ107と、配線層108と配線層110とを接続するビアプラグ109と、配線層110と画素電極131とを接続するビアプラグ111と、を含む。
複数の単位セル120は、例えば図4に示すように、複数の行及び複数の列にわたってマトリクス状に配されている。画素電極131は、画素領域150を構成する複数の単位セル120の各々に対応して設けられている。複数の画素電極131は互いに離間して設けられており、隣り合う画素電極131の間は分離領域130を構成している。この分離領域130は、絶縁層112によって構成され得る。複数の画素電極131の各々は、対応するビアプラグ111に接続されている。制御電極135は、図1及び図2に示すように、画素領域150の外側に配されている。
画素電極131、制御電極135及び分離領域130は、基板100とは反対の側に略平坦な面を構成している。中間層132は、図3に示すように、画素電極131の上部と分離領域130の上部とにより構成される略平坦な面の上に連続して設けられている。
配線構造体106を構成するこれらの部材は、半導体装置において一般的に用いられている材料や製造プロセスを用いて形成することができる。例えば、コンタクトプラグ107及びビアプラグ109,111は、アルミニウム、銅、タングステン、チタン、窒化チタンから選択された1又は2以上の導電性材料によって構成され得る。典型的には、コンタクトプラグ107及びビアプラグ109,111は、チタン、窒化チタン及びタングステンの積層構造であり得る。配線層108,110は、アルミニウム、銅、タングステン、チタン、窒化チタン、タンタル等から選択された1又は2以上の導電性材料によって構成され得る。典型的には、配線層108,110は、タンタル及び銅の積層構造であり得る。複数の画素電極131は、例えば、銅、アルミニウム等の導電性材料によって構成され得る。絶縁層112は、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミ等から選択される絶縁材料によって構成され得る。絶縁層112は、図2及び図3には詳細に示していないが、一般的には複数種類の絶縁材料からなる多層膜により構成される。
配線構造体106の上には、中間層132と、機能層133と、透明電極134と、がこの順番で設けられている。画素電極131は、単位セル120毎に設けられた個別電極であり、透明電極134は、複数の単位セル120に共通して設けられた共通電極である。なお、本実施形態において、透明電極134の上面と下面は平坦である。
機能層133は、本実施形態では光電変換膜であり、光検出の機能を有する。この場合、中間層132、機能層133及び透明電極134は、画素電極131とともに、各単位セル120の光検出素子を構成している。画素電極131は、機能層133における光電変換によって生じた電荷に基づく信号の読み出しに用いられ得る。なお、半導体装置が発光装置である場合には、機能層133は、発光の機能を有する。この場合には、画素電極131は、発光又は非発光の制御及び発光強度の制御のための制御信号を機能層に供給するために用いられ得る。
中間層132は、複数の画素電極131の各々と機能層133との間に配されている。中間層132は、複数の画素電極131の各々と機能層133との間で、正孔及び電子のうちの一方のキャリアについては電気的絶縁を確保し、他方のキャリアについては導通を確保する層である。したがって、中間層132は、キャリア注入阻止層ともいえる。中間層132は、複数の画素電極131が正孔を捕集する電極(陰極)である場合には、電子をブロックして正孔を伝導する層(電子ブロック層)であり得る。また、中間層132は、複数の画素電極131が電子を捕集する電極(陽極)である場合には、正孔をブロックして電子を伝導する層(正孔ブロック層)であり得る。
なお、中間層132が電子ブロック層である場合には、機能層133と透明電極134との間には不図示の正孔ブロック層が配され得る。一方、中間層132が正孔ブロック層である場合には、機能層133と透明電極134との間には不図示の電子ブロック層が配され得る。
また、中間層132は、複数の画素電極131の各々と機能層133との間の密着性を向上するための密着層としての機能をも備え得る。中間層132を画素電極131と機能層133との間に配することにより、画素電極131と機能層133との間の濡れ性の悪さに起因する膜剥がれを低減し得る。中間層132は、機能層133の下の全面に設けられていることが好ましい。このように構成することで、中間層132と機能層133との間の接触面積を増やすことができ、膜剥がれの低減効果を更に向上することができる。
中間層132、機能層133及び透明電極134は、図2に示すように、メサ形状をなしており、画素領域150及び接続領域151に選択的に設けられている。制御電極135は、中間層132、機能層133及び透明電極134によって覆われていない。
透明電極134の上を含む配線構造体106の上の全面には、絶縁層136が設けられている。絶縁層136は、封止膜(パッシベーション膜)としても機能し得る。絶縁層136には、図5に示すように、透明電極134の上面に達する開口部152と、制御電極135に達する開口部156と、が設けられている。開口部152は、単位セル120が設けられていない画素領域150の周縁部に設けられている。開口部152は、図1における領域Aの拡大図に示すように、複数の単位セル120が配された領域を取り囲むように、接続領域151に複数配置されている。
絶縁層136の上には、配線140が設けられている。配線140は、図2及び図5に示すように、開口部152を介して透明電極134に接続され、開口部156を介して制御電極135に接続されている。これにより、制御電極135と透明電極134とは、配線140を介して電気的に接続されている。なお、配線140は、必ずしも制御電極135と透明電極134とに直に接続されている必要はなく、制御電極135と透明電極134とを接続する電気的経路の少なくとも一部を構成していればよい。
配線140は、導電性を有する材料、例えば、アルミニウム、金等の金属材料、アルミニウム銅合金等の合金材料、酸化インジウム、酸化錫等の金属酸化物材料、これらを含む複合酸化物材料(例えば、ITO又はIZO)などにより構成され得る。
配線140は、図2に示すように、一部の単位セル120の絶縁層136と平坦化層138aとの間に延在していてもよい。配線140がアルミニウム、金等の金属材料、アルミニウム銅合金等の合金材料などの遮光性を有する材料によって構成されている場合、配線140は、機能層133への入射光を遮る遮光層(遮光導電層)としての役割をも備え得る。この場合、絶縁層136と平坦化層138aとの間に配線140が延在している単位セル120は、リファレンス信号を生成するための画素(オプティカルブラック画素OB)として利用することが可能である。
中間層132、機能層133及び透明電極134が設けられた領域の絶縁層136の上には、平坦化層138aと、カラーフィルタ層137と、平坦化層138bと、マイクロレンズ層139と、がこの順番で設けられている。平坦化層138a,カラーフィルタ層137、平坦化層138b及びマイクロレンズ層139は、機能層133に入射する光に対して光学的に作用する光学構造体を構成する。
カラーフィルタ層137は、図6に示すように、複数の単位セル120の各々に所定の色のカラーフィルタが配されるように、複数の色のカラーフィルタが所定のパターンをなすように配列されてなる。平坦化層138aは、絶縁層136及び配線140の上に、カラーフィルタ層137の形成に適した平坦な上面を形成する。平坦化層138bは、カラーフィルタ層137の上に、マイクロレンズ層139の形成に適した平坦な上面を形成する。マイクロレンズ層139は、複数の単位セル120の各々に対応する複数のマイクロレンズを有する。1つの単位セル120は、1つのマイクロレンズを含む。1つの単位セル120は、1つのマイクロレンズに対応する複数の光検出素子、すなわち複数の画素電極131を含んでもよい。
次に、本実施形態の半導体装置に適用され得る機能層133についてより詳しく説明する。なお、本実施形態では、光電変換層として機能する化合物半導体等のナノ粒子の集合体であるコロイダル量子ドット膜を用いていて機能層133を構成する例を説明する。ただし、機能層133は、光電変換層として機能するものであればよく、その材料及び製造方法は特に限定されるものではない。
コロイダル量子ドットは、平均粒子径が0.5nm以上、100nm未満のナノ粒子を含む。ナノ粒子の材料には、単元素半導体(IV族半導体)や化合物半導体が用いられ得る。化合物半導体は、III-V族半導体であってもよく、II-VI族半導体であってもよく、II族、III族、IV族、V族及びVI族の元素のうちの3つ以上の組み合わせからなる半導体であってもよい。具体的には、PbS,PbSe,PbTe,InN,InAs,InP,InSb,InGaAs,CdS,CdSe,CdTe,Ge,CuInS,CuInSe,CuInGaSe,Si等の半導体材料が挙げられる。これら材料は、比較的エネルギーバンドギャップが狭い半導体材料である。コロイダル量子ドットは、上述の材料のうちの1種類のナノ粒子のみを含んでいてもよく、2種類以上のナノ粒子を含んでいてもよい。これらの材料を含むコロイダル量子ドットは、半導体量子ドットとも呼ばれる。ナノ粒子の構造は、上述の半導体を含む核(コア)と、核を被覆する被覆材料と、を含むコアシェル構造であってもよい。
ナノ粒子のサイズは、各半導体材料に固有の励起子ボーア半径と同程度のサイズ以下に設定され得る。この場合、量子サイズ効果が発現することにより、サイズに応じた所望のエネルギーバンドギャップが得られる。すなわち、ナノ粒子のサイズを所定の値に制御して製造することにより光吸収波長又は発光波長を制御することができる。
ナノ粒子に用いられる材料は、合成の容易性の観点からPbS又はPbSeであることが好ましい。PbSの励起子ボーア半径はおよそ18nmであるため、結晶成長の制御及び量子サイズ効果の発現の観点からナノ粒子の平均粒径は2nmから15nmの範囲であることが好ましい。ナノ粒子の平均粒径を2nm以上とすることにより、ナノ粒子の合成において、結晶成長の制御が容易になる。なお、ナノ粒子の粒径の測定には、透過型電子顕微鏡が用いられ得る。
機能層133の膜厚は、特に限定されるものではないが、高い光吸収特性を得る観点から、10nm以上であることが好ましく、50nm以上であることがより好ましい。また、製造の容易性の観点から、機能層133の膜厚は、800nm以下であることが好ましい。
次に、本実施形態の半導体装置に適用され得る中間層132についてより詳しく説明する。
中間層132は、上述のように、画素電極131が捕集するキャリアの種類に応じて電子ブロック層又は正孔ブロック層であり得る。また、中間層132は、機能層133の膜剥がれを抑制するための密着層としての機能をも有し得る。
まず、中間層132が電子ブロック層である場合について説明する。電子ブロック層の材料は、光電変換層である機能層133で生成された正孔を効率よく陰極に輸送できるものであることが好ましい。その材料は、正孔移動度が高いこと、電気伝導率が高いこと、陰極との間の正孔注入障壁が小さいこと、機能層133から電子ブロック層への正孔注入障壁が小さいこと、などの性質を有することが好ましい。更に、電子ブロック層を介して機能層133に光が取り込まれる場合には、電子ブロック層の材料には透明性の高い材料が用いられることが好ましい。透明な電子ブロック層における可視光の透過率は、60%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましい。このような観点から、電子ブロック層の材料の具体例としては、酸化モリブデン(MoO)、酸化ニッケル(NiO)等のP型の無機半導体や、PEDOT:PSS等のP型の有機半導体が挙げられる。
次に、中間層132が正孔ブロック層である場合について説明する。正孔ブロック層に求められる機能は、電子ブロック層とは逆に、光電変換層である機能層133で生成された正孔をブロックし、電子を陽極に輸送するというものである。したがって、上述の電子ブロック層の記載において、陽極を陰極に置き換え、P型半導体をN型半導体に置き換えたものが正孔ブロック層における好ましい性質である。陽極側から光を照射される場合、あるいは陽極側で反射された光を活用する場合には、正孔ブロック層の材料には透明性の高い材料が用いられることが好ましい。このような観点から、正孔ブロック層の材料の具体例としては、酸化チタン(TiO)、酸化亜鉛(ZnO)等のN型のワイドギャップ半導体、フラーレン(C60)等のN型の半導体が挙げられる。特に、酸化物系の無機半導体は、量子ドット分散液を塗布する工程において、その分散液に対する溶解度が低いため好ましい。
中間層132の膜厚は、特に限定されるものではないが、例えば1nmから100nm程度である。中間層132の膜厚が薄い場合には、機能層133に印加される電圧を下げることができる。これに対し、中間層132の膜厚が厚い場合には、トンネル効果によって電子又は正孔が中間層132を通過する可能性を低減することができる。また、中間層132の膜厚が厚い場合には、ピンホール等による膜欠陥の発生を低減することができる。例えば、中間層132の膜厚が画素電極131の表面の凹凸よりも厚い場合には、膜欠陥が低減され得る。これらの観点を考慮して、中間層132の膜厚が適宜設定され得る。
次に、本実施形態の半導体装置に適用され得る画素電極131及び透明電極134についてより詳しく説明する。
画素電極131及び透明電極134は、導電性を有する任意の材料により形成することが可能である。画素電極131の材料の具体例としては、白金、金、銀、アルミニウム、クロム、ニッケル、銅、チタン、マグネシウム等の金属及びこれらの金属を含む合金が挙げられる。また、透明電極134の材料は、酸化インジウム、酸化錫等の金属酸化物であってもよく、これらを含む複合酸化物(例えば、ITO又はIZO)であってもよい。画素電極131及び透明電極134の材料は、例示した複数の材料のうちの1種を単独で用いたものであってもよく、2種以上を所定の組み合わせや比率で用いたものであってもよい。
画素電極131及び透明電極134は、機能層133の内部で生じた電子又は正孔を捕集する機能を有する。したがって、画素電極131及び透明電極134の材料は、電子又は正孔の捕集に適しているものを用いることがより好ましい。正孔の捕集に適している電極の材料の例としては、金、ITO等の高い仕事関数を有する材料が挙げられる。電子の捕集に適している材料の例としては、アルミニウム等の低い仕事関数を有する材料が挙げられる。
次に、本実施形態による半導体装置の製造方法について、図7乃至図9を用いて説明する。図7乃至図9は、本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
まず、一般的な半導体プロセスを用い、例えばシリコン基板である基板100の主表面P1に、不図示のトランジスタや素子分離部等の所定の素子を形成する。
次いで、基板100の主表面P1の上に、一般的な半導体プロセスを用い、絶縁層112の中に複数の配線層が設けられてなり、最表面部に画素電極131及び制御電極135を有する配線構造体106を形成する。その際、絶縁層112、画素電極131及び制御電極135の上面の高さが一致するように平坦化処理を行う。
次いで、平坦化処理された配線構造体106の上に、例えばスパッタリング法により酸化チタンを堆積し、酸化チタンよりなる中間層132を形成する。
次いで、中間層132の上に、例えばスピンコート法により、予め調整した複数のPbS量子ドット分散液をそれぞれ塗布する。続いて、分子鎖長が短い有機配位子ベンゼンジチオール(1,4-BDT)を含む配位子溶液を同様にして塗布する。この後、この塗布膜を窒素雰囲気(酸素濃度1ppm以下、水分濃度1ppm以下)のグローブボックス中に放置し、乾燥させることにより、機能層133を形成する。なお、機能層133を形成する際の温度は、例えば120℃程度である。
次いで、機能層133の上に、例えば蒸着法により酸化モリブデンを堆積し、酸化モリブデンよりなる電子ブロック層(図示せず)を形成する。
次いで、電子ブロック層の上に、例えばスパッタリング法により酸化インジウム錫(ITO)を堆積し、ITOよりなる透明電極134を形成する(図7(a))。
次いで、透明電極134の上に、例えばプラズマCVD法により窒化シリコンを堆積し、窒化シリコンよりなる保護膜(図示せず)を形成する。
次いで、フォトリソグラフィ及びドライエッチングを用い、中間層132、機能層133、電子ブロック層、透明電極134及び保護膜をパターニングする。これにより、画素領域150及び接続領域151を除く領域の中間層132、機能層133、電子ブロック層、透明電極134及び保護膜を除去する。これにより、接続領域151の周囲には制御電極135が露出する(図7(b))。
次いで、全面に、例えばプラズマCVD法により例えば窒化シリコンを堆積し、窒化シリコンよりなる絶縁層136を形成する。
次いで、フォトリソグラフィ及びドライエッチングを用い、絶縁層136をパターニングする。これにより、絶縁層136に、接続領域151において透明電極134を露出する開口部152と、制御電極135を露出する開口部156と、を形成する(図8(a))。
次いで、開口部152,156が設けられた絶縁層136の上に、例えばスパッタリング法によりTiとAlCuとを順次堆積し、AlCu/Ti構造の導電膜を形成する。
次いで、フォトリソグラフィ及びドライエッチングを用い、この導電膜をパターニングし、AlCu/Ti構造の配線140を形成する(図8(b))。配線140は、開口部152を介して透明電極134に接続され、開口部156を介して制御電極135に接続される。
次いで、絶縁層136及び配線140の上に、平坦化層138aと、所定の色配列を有するカラーフィルタ層137と、を順次形成する(図9(a))。
次いで、カラーフィルタ層137の上に、平坦化層138bと、マイクロレンズ層139と、を順次形成する。なお、カラーフィルタ層137やマイクロレンズ層139を形成する際の温度は、例えば180℃程度である。
次いで、フォトリソグラフィ及びドライエッチングを用い、絶縁層136及び絶縁層112をパターニングし、パッド電極153を露出する開口部158を形成する(図9(b))。こうして、本実施形態による半導体装置を完成する。
本実施形態による半導体装置を光電変換装置として機能させるためには、機能層133の上方にカラーフィルタ層137やマイクロレンズ層139を含む光学構造体を配置する必要がある。ここで、カラーフィルタ層137やマイクロレンズ層139の形成時には、前述のように、機能層133の形成時よりも高温の熱が加わることがある。
しかしながら、塗布法により形成した機能層133が形成時よりも高い温度に曝されると、機能層133の表面からの配位子の脱離分解や揮発が生じ得る。その結果、機能層133が動き、下地からの膜浮きや膜剥がれなどの変形が生じることがある。機能層133の膜浮きや膜剥がれは、光検出素子の特性劣化につながる虞がある。
機能層133及び透明電極134を覆うように絶縁層136を設けることで、機能層133の形成時よりも高い温度に曝された際に機能層133が動くことを抑制し、機能層133の膜浮きや膜剥がれなどの変形を抑制することはできる。
しかしながら、機能層133を光電変換膜として機能させるためには、機能層133の上に設けた透明電極134と制御電極135とを電気的に接続する必要がある。そのためには、透明電極134と制御電極135とを電気的に接続するための開口部152を絶縁層136に設けることになるが、絶縁層136に開口部152を設けることで、機能層133の変形を抑制する効果が損なわれることがある。例えば、接続領域151に、画素領域150を取り囲むようにサイズの大きい開口部152を配置した場合、機能層133が形成時よりも高い温度に曝されることで、その熱によって開口部152の下の機能層133が変形することがある。
このような観点から、本実施形態においては、絶縁層136に設ける開口部152の形状及び配置を最適化することで、機能層133の形成後に加わる熱によって機能層133が変形することを抑制している。
機能層133の変形を抑制するのに必要な開口部152の形状は、機能層133の構成材料や形成条件、光学構造体の形成条件等によって変化するため一律に定めることは困難であるが、発明者等の経験に基づく1つの指標として以下のように定めることができる。
すなわち、平面視における開口部152のサイズは、機能層133に熱が加わった際に機能層133の変形を押さえ込めるサイズ、具体的には、最大の幅(長辺の長さ或いは径)を250μm以下に設定する。熱耐性をより高めるためには、開口部152の最大の幅(長辺の長さ或いは径)を30μm以下に設定することが更に好ましい。
上述の製造条件において発明者等が検討したところ、短辺が10μmで長辺が300μmの長方形形状の開口部152を配置した場合、開口部152の下の機能層133に変形が生じることが認められた。これに対し、一辺が10μmの正方形形状の開口部152を20μmピッチで画素領域150を取り囲むように配置した場合には、開口部152の下の機能層133に変形は生じなかった。
また、平面視における複数の開口部152の合計の面積は、平面視における画素領域150の面積の10%以下であることが望ましい。熱耐性をより高めるためには、平面視における開口部152の合計の面積を、平面視における画素領域150の面積の6%以下に設定することが更に好ましい。画素領域150の面積に対する複数の開口部152の合計の面積の比率を小さくするほど、熱耐性を向上することができる。なお、本実施形態では、画素領域150は短辺が5700μm、長辺が10000μmとしており、複数の開口部152の合計の面積は画素領域150の面積の約0.6%である。
また、本実施形態では、絶縁層136として窒化シリコンを適用した例を示したが、絶縁層136は窒化シリコンに限定されるものではなく、酸化シリコンや酸化アルミニウム等により構成してもよい。
また、本実施形態では開口部152を20μmピッチで配置する例を示したが、開口部152のピッチはこれに限定されるものではない。また、開口部152は、必ずしも等間隔で配置する必要はなく、不規則に並べてもよい。
また、本実施形態では、平面視における開口部152の形状を一辺10μmの正方形形状としたが、開口部152の形状はこれに限定されるものではない。例えば、平面視における開口部152の形状は、円形、楕円形、長方形、ひし形、多角形等の点対称な図形であってもよい。
このように、本実施形態によれば、半導体装置を構成する機能素子の特性劣化を抑制することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による半導体装置について、図10を用いて説明する。第1実施形態による半導体装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。図10は、本実施形態による半導体装置の構造を示す平面レイアウト図である。
本実施形態による半導体装置は、開口部152の平面レイアウトが異なるほかは、第1実施形態による半導体装置と同様である。第1実施形態では、一辺10μmの正方形形状の開口部152を20μmピッチで画素領域150の周囲を取り囲むように配置する例を示した。これに対し、本実施形態では、一辺10μmの正方形形状の開口部152を20μmピッチで画素領域150の周囲を取り囲むように、三重に配置している。
画素領域150の周囲を取り囲むように開口部152を多重に配置することで、透明電極134と配線140との間のコンタクト面積が増加し、透明電極134と配線140との間の接続抵抗を低減することができる。これにより、透明電極134と制御電極135とを低抵抗に接続することが可能となり、半導体装置の高速化や低消費電力化を図ることができる。
本実施形態においても、平面視における開口部152のサイズは、機能層133に熱が加わった際に機能層133の変形を押さえ込めるサイズ、具体的には、一辺の長さ或いは径を250μm以下に設定する。熱耐性をより高めるためには、開口部152の長辺の長さ或いは径を30μm以下に設定することが更に好ましい。
また、平面視における複数の開口部152の合計の面積は、平面視における画素領域150の面積の10%以下であることが望ましい。熱耐性をより高めるためには、平面視における開口部152の合計の面積を、平面視における画素領域150の面積の6%以下に設定することが更に好ましい。画素領域150の面積に対する複数の開口部152の合計の面積の比率を小さくするほど、熱耐性を向上することができる。なお、本実施形態では、画素領域150は短辺が5700μm、長辺が10000μmとしており、複数の開口部152の合計の面積は画素領域150の面積の約1.8%である。
開口部152のサイズやピッチ、2次元的な配置は、これら条件を満たす範囲で適宜設定することができる。
このように、本実施形態によれば、半導体装置を構成する機能素子の特性劣化を抑制することができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態による半導体装置について、図11を用いて説明する。第1及び第2実施形態による半導体装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。図11は、本実施形態による半導体装置の構造を示す平面レイアウト図である。
本実施形態による半導体装置は、開口部152の平面レイアウトが異なるほかは、第1及び第2実施形態による半導体装置と同様である。第1及び第2実施形態では、一辺10μmの正方形形状の開口部152を20μmピッチで画素領域150の周囲を取り囲むように配置する例を示した。これに対し、本実施形態では、短辺10μm、長辺200μmの長方形形状の開口部152を10μmピッチで画素領域150の周囲を取り囲むように配置している。
本実施形態のように開口部152を長方形形状にすることにより、透明電極134と配線140との間のコンタクト面積が増加し、透明電極134と配線140との間の接続抵抗を更に低減することができる。これにより、透明電極134と制御電極135とをより低抵抗に接続することが可能となり、第2実施形態と比較して更に、半導体装置の高速化や低消費電力化を図ることができる。
本実施形態においても、平面視における開口部152のサイズは、機能層133に熱が加わった際に機能層133の変形を押さえ込めるサイズ、具体的には、一辺の長さ或いは径を250μm以下に設定する。熱耐性をより高めるためには、開口部152の長辺の長さ或いは径を30μm以下に設定することが更に好ましい。
また、平面視における複数の開口部152の合計の面積は、平面視における画素領域150の面積の10%以下であることが望ましい。熱耐性をより高めるためには、平面視における開口部152の合計の面積を、平面視における画素領域150の面積の6%以下に設定することが更に好ましい。画素領域150の面積に対する複数の開口部152の合計の面積の比率を小さくするほど、熱耐性を向上することができる。なお、本実施形態では、画素領域150は短辺が5700μm、長辺が10000μmとしており、複数の開口部152の合計の面積は画素領域150の面積の約5.9%である。
開口部152のサイズやピッチ、2次元的な配置は、これら条件を満たす範囲で適宜設定することができる。
このように、本実施形態によれば、半導体装置を構成する機能素子の特性劣化を抑制することができる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態による半導体装置について、図12及び図13を用いて説明する。第1乃至第3実施形態による半導体装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。図12は、本実施形態による半導体装置の構成例を示す概略断面図であり、図1のI-I′線断面に相当する。図13は、図12の領域Cにおける部分断面図である。
本実施形態による半導体装置は、図12及び図13に示すように、画素領域150及び接続領域151を除く領域に絶縁層136が設けられていない点で、第1乃至第3実施形態による半導体装置とは異なっている。すなわち、本実施形態において、絶縁層136は、透明電極134の上面上には設けられているが、透明電極134、機能層133及び中間層132の側面部と、画素領域150及び接続領域151を除く領域の配線構造体106の上には設けられていない。すなわち、絶縁層136は、機能層133を挟んで複数の画素電極131に対向する部分を覆うように設けられている。
透明電極134と配線140とは、絶縁層136に設けられた開口部152を介して電気的に接続されている。透明電極134と配線140とは、透明電極134の側面部において直に接していてもよい。なお、開口部152は、透明電極134の上面に達していればよく、図13(a)に示すように透明電極134の端部から離間していてもよく、図13(b)に示すように透明電極134の端部に設けられていてもよい。
配線140は、中間層132、機能層133、透明電極134及び絶縁層136を含む積層体の上面の一部及び側面を覆うように設けられている。このように構成することで、配線140は、第1乃至第3実施形態における絶縁層136と同様、機能層133の膜浮きや膜剥がれなどの変形を抑制する機能を備えうる。
また、配線140が透明電極134、機能層133及び中間層132の側面を覆うようことで、外部の水分が光検出素子(機能層133)に到達するのを抑制し、封止性能を向上することができる。なお、配線140は、透明電極134、機能層133及び中間層132の側面に接していてもよい。或いは、配線140と、透明電極134、機能層133及び中間層132の側面との間に、絶縁層136とは別の膜が介在していてもよい。
ここで、絶縁層136の上面の側に位置する部分を配線140の第1部分、透明電極134、機能層133及び中間層132の側面の側に位置する部分を配線140の第2部分と呼ぶものとする。このように考えた場合、配線140の第1部分と機能層133との間には、透明電極134が位置している。配線140の第1部分と透明電極134との間の距離A及び配線140の第2部分と機能層133との間の距離Bは、配線140の第1部分と機能層133との間の距離Cよりも小さい。透明電極134と制御電極135とは、配線140を介して電気的に接続されている。
なお、配線140と機能層133との材料の組み合わせによっては、配線140と機能層133との間のリーク電流によって光検出素子の特性を低下する虞がある。このようなリーク電流を低減する観点から、配線140を構成する材料の仕事関数は、機能層133を構成する材料の仕事関数よりも大きいことが望ましい。リーク電流低減の効果は、機能層133の側面部において配線140が近接している本実施形態において特に大きいが、第1乃至第3実施形態においても同様である。
例えば、機能層133に含有されるPbS量子ドットの粒径が3.8nm未満の場合、機能層133のLUMO準位は4.2eVより浅いため、配線140の構成材料としては仕事関数が4.2eVよりも大きい材料、例えばAlやAlCuが好ましい。また、PbS量子ドットの粒径が3.8nm以上、4.3nm未満の場合、機能層133のLUMO準位は4.3eVより浅いため、配線140の構成材料としては仕事関数が4.3eVよりも大きい材料、例えばTiやWが好ましい。また、PbS量子ドットの粒径が4.3nm以上の場合、機能層133のLUMO準位は4.7eVより浅いため、配線140の構成材料としては仕事関数が4.7eVよりも大きい材料、例えばAuやITOが好ましい。機能層133の量子ドットが他の材料により構成される場合にも、同様の手法により配線140の構成材料を選択可能である。
配線140の構成材料としては、金属、合金及びこれらの窒化物が挙げられる。金属材料としては、例えば、Ti(4.3eV)、Al(4.2eV)、Cu(4.9eV)、W(4.6eV)、Au(4.5eV)、Ag(4.3eV)、Ni(4.5eV)、Co(5eV)等が挙げられる。合金材料としては、例えば、AlSiCu等が挙げられる。窒化物としては、例えば、TiN(4.33eV)が挙げられる。なお、括弧内の数値はこれら材料の仕事関数である。
なお、配線140は、透明電極134と制御電極135との間の接続抵抗を低減する観点、また、遮光層として利用可能な観点から、透明電極134よりも抵抗率が2桁程度低く且つ遮光性を有する材料から選択することが更に好ましい。
また、機能層133を酸化して機能層133の側面部に組成変化部を設けてもよい。このように構成することで、配線140と機能層133との間のリーク電流を更に低減することが可能である。
このように、本実施形態によれば、半導体装置を構成する機能素子の特性劣化を抑制することができる。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態による半導体装置について、図14及び図15を用いて説明する。第1乃至第4実施形態による半導体装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。図14は、本実施形態による半導体装置の構成例を示す概略断面図であり、図1のI-I′線断面に相当する。図15は、図14の領域Cにおける部分断面図である。
本実施形態による半導体装置は、図14及び図15に示すように、画素領域150及び接続領域151を除く領域に絶縁層136が設けられていない点で第4実施形態と共通している。また、本実施形態による半導体装置には、絶縁層136と平坦化層138aとの間及び配線140と平坦化層138aとの間に、透明電極160と絶縁層162とが更に設けられている。
配線140は、これまでの実施形態と同様、開口部152を介して透明電極134に接続されているが、制御電極135上までは延在しておらず、制御電極135には直に接続されていない。透明電極160は、画素領域150及び接続領域151において絶縁層136及び配線140の上を覆い、且つ、制御電極135の上に延在しており、制御電極135に接続されている。すなわち、透明電極134と制御電極135とは、配線140及び透明電極160を介して電気的に接続されている。絶縁層162は、透明電極160上の全面を覆うように設けられており、保護膜としての機能を備え得る。
このように構成することで、機能層133の側面部は配線140、透明電極160及び絶縁層162により覆われることとなり、外部からの水分の侵入をより効果的に抑制することができる。また、透明電極134と制御電極135との間の電気的接続経路の一部に配線140を用いることで、透明電極134と制御電極135との間の接続抵抗を低減することができる。
なお、本実施形態では、透明電極160を画素領域150上に透明電極160を設けているが、画素領域150上の透明電極160は、必ずしも設ける必要はない。画素領域150は、少なくとも、配線140と制御電極135とを電気的に接続する役割を備えていればよい。
このように、本実施形態によれば、半導体装置を構成する機能素子の特性劣化を抑制することができる。
[第6実施形態]
本発明の第6実施形態による撮像システムについて、図16を用いて説明する。図16は、本実施形態による撮像システムの概略構成を示すブロック図である。
上記第1乃至第5実施形態で述べた半導体装置は、種々の撮像システムに適用可能である。適用可能な撮像システムの例としては、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダ、監視カメラ、複写機、ファックス、携帯電話、車載カメラ、観測衛星などが挙げられる。また、レンズなどの光学系と撮像装置とを備えるカメラモジュールも、撮像システムに含まれる。図16には、これらのうちの一例として、デジタルスチルカメラのブロック図を例示している。
図16に例示した撮像システム200は、撮像装置201、被写体の光学像を撮像装置201に結像させるレンズ202、レンズ202を通過する光量を可変にするための絞り204、レンズ202の保護のためのバリア206を有する。レンズ202及び絞り204は、撮像装置201に光を集光する光学系である。撮像装置201は、第1乃至第5実施形態のいずれかで説明した半導体装置であって、レンズ202により結像された光学像を画像データに変換する。
撮像システム200は、また、撮像装置201より出力される出力信号の処理を行う信号処理部208を有する。信号処理部208は、撮像装置201が出力するデジタル信号から画像データの生成を行う。また、信号処理部208は必要に応じて各種の補正、圧縮を行って画像データを出力する動作を行う。撮像装置201は、信号処理部208で処理されるデジタル信号を生成するAD変換部を備えうる。AD変換部は、撮像装置201の光電変換部が形成された半導体層(半導体基板)に形成されていてもよいし、撮像装置201の光電変換部が形成された半導体層とは別の半導体基板に形成されていてもよい。また、信号処理部208が撮像装置201と同一の半導体基板に形成されていてもよい。
撮像システム200は、更に、画像データを一時的に記憶するためのメモリ部210、外部コンピュータ等と通信するための外部インターフェース部(外部I/F部)212を有する。更に撮像システム200は、撮像データの記録又は読み出しを行うための半導体メモリ等の記録媒体214、記録媒体214に記録又は読み出しを行うための記録媒体制御インターフェース部(記録媒体制御I/F部)216を有する。なお、記録媒体214は、撮像システム200に内蔵されていてもよく、着脱可能であってもよい。
更に撮像システム200は、各種演算とデジタルスチルカメラ全体を制御する全体制御・演算部218、撮像装置201と信号処理部208に各種タイミング信号を出力するタイミング発生部220を有する。ここで、タイミング信号などは外部から入力されてもよく、撮像システム200は少なくとも撮像装置201と、撮像装置201から出力された出力信号を処理する信号処理部208とを有すればよい。
撮像装置201は、撮像信号を信号処理部208に出力する。信号処理部208は、撮像装置201から出力される撮像信号に対して所定の信号処理を実施し、画像データを出力する。信号処理部208は、撮像信号を用いて、画像を生成する。
このように、本実施形態によれば、第1乃至第5実施形態による半導体装置を適用した撮像システムを実現することができる。
[第7実施形態]
本発明の第7実施形態による撮像システム及び移動体について、図17を用いて説明する。図17は、本実施形態による撮像システム及び移動体の構成を示す図である。
図17(a)は、車載カメラに関する撮像システムの一例を示したものである。撮像システム300は、撮像装置310を有する。撮像装置310は、上記第1乃至第5実施形態のいずれかに記載の半導体装置により構成され得る。撮像システム300は、撮像装置310により取得された複数の画像データに対し、画像処理を行う画像処理部312と、撮像システム300により取得された複数の画像データから視差(視差画像の位相差)の算出を行う視差取得部314を有する。また、撮像システム300は、算出された視差に基づいて対象物までの距離を算出する距離取得部316と、算出された距離に基づいて衝突可能性があるか否かを判定する衝突判定部318と、を有する。ここで、視差取得部314や距離取得部316は、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段の一例である。すなわち、距離情報とは、視差、デフォーカス量、対象物までの距離等に関する情報である。衝突判定部318はこれらの距離情報のいずれかを用いて、衝突可能性を判定してもよい。距離情報取得手段は、専用に設計されたハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアモジュールによって実現されてもよい。また、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated circuit)等によって実現されてもよいし、これらの組合せによって実現されてもよい。
撮像システム300は車両情報取得装置320と接続されており、車速、ヨーレート、舵角などの車両情報を取得することができる。また、撮像システム300は、衝突判定部318での判定結果に基づいて、車両に対して制動力を発生させる制御信号を出力する制御装置である制御ECU330が接続されている。また、撮像システム300は、衝突判定部318での判定結果に基づいて、ドライバーへ警報を発する警報装置340とも接続されている。例えば、衝突判定部318の判定結果として衝突可能性が高い場合、制御ECU330はブレーキをかける、アクセルを戻す、エンジン出力を抑制するなどして衝突を回避、被害を軽減する車両制御を行う。警報装置340は音等の警報を鳴らす、カーナビゲーションシステムなどの画面に警報情報を表示する、シートベルトやステアリングに振動を与えるなどしてユーザに警告を行う。
本実施形態では、車両の周囲、例えば前方又は後方を撮像システム300で撮像する。図17(b)に、車両前方(撮像範囲350)を撮像する場合の撮像システムを示した。車両情報取得装置320が、撮像システム300ないしは撮像装置310に指示を送る。このような構成により、測距の精度をより向上させることができる。
上記では、他の車両と衝突しないように制御する例を説明したが、他の車両に追従して自動運転する制御や、車線からはみ出さないように自動運転する制御などにも適用可能である。更に、撮像システムは、自車両等の車両に限らず、例えば、船舶、航空機あるいは産業用ロボットなどの移動体(移動装置)に適用することができる。加えて、移動体に限らず、高度道路交通システム(ITS)等、広く物体認識を利用する機器に適用することができる。
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、いずれかの実施形態の一部の構成を他の実施形態に追加した例や、他の実施形態の一部の構成と置換した例も、本発明の実施形態である。
また、上記実施形態において示した数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置、構成要素間の接続関係等は本発明の一構成例であり、本発明は実施形態に記載の例に限定されるものではない。
また、上記第6及び第7実施形態に示した撮像システムは、本発明の半導体装置を適用しうるシステムの例を示したものであり、本発明の半導体装置を適用可能なシステムは図16及び図17に示した撮像システムに限定されるものではない。例えば、機能層133を含む機能素子が発光素子である場合、半導体発光素子アレイを有する発光装置となり、画像形成装置の露光ヘッドを構成することも可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
なお、上記実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100…基板
140…配線
136,162…絶縁層
131…画素電極
133…機能層(光電変換膜)
134,160…透明電極
135…制御電極
137…カラーフィルタ層
139…マイクロレンズ層
150…画素領域
151…接続領域
152,156…開口部

Claims (21)

  1. 複数の画素電極及び制御電極が設けられた基板と、
    前記複数の画素電極の上に配された機能層と、
    前記機能層の上に配された透明電極と、
    前記機能層及び前記透明電極を含む積層体の上面及び側面を覆うように設けられ、前記透明電極に達する第1開口部を有する絶縁層と、
    前記第1開口部を介して前記透明電極に電気的に接続されるとともに、前記透明電極と前記制御電極とを接続する電気的経路の少なくとも一部を構成する遮光導電層とを有し、
    前記遮光導電層の仕事関数は、前記機能層の仕事関数よりも大きい
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記絶縁層は、前記制御電極の上に延在し、前記制御電極に達する第2開口部を更に有し、
    前記遮光導電層は、前記第2開口部を介して前記制御電極に電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 複数の画素電極及び制御電極が設けられた基板と、
    前記複数の画素電極の上に配された機能層と、
    前記機能層の上に配された透明電極と、
    前記透明電極の上に配された絶縁層と、
    前記機能層、前記透明電極及び前記絶縁層を含む積層体の上面の一部及び側面を覆うように設けられた遮光導電層と、
    前記遮光導電層の上に設けられた第2透明電極と、
    前記第2透明電極の上に設けられた第2絶縁層と、を有し、
    前記遮光導電層は、前記積層体の上面の側に位置する第1部分と、前記積層体の前記側面の側に位置する第2部分と、を有し、
    前記透明電極は、前記遮光導電層の前記第1部分と前記機能層との間に位置し、
    前記遮光導電層の前記第1部分と前記透明電極との間の距離Aと、前記遮光導電層の前記第2部分と前記機能層との間の距離Bとが、前記遮光導電層の前記第1部分と前記機能層との間の距離Cよりも小さく、
    前記透明電極と前記制御電極とは、前記遮光導電層を介して電気的に接続されており、
    前記第2透明電極は、前記制御電極に接続されており、
    前記透明電極と前記制御電極とは、前記遮光導電層及び前記第2透明電極を介して電気的に接続されている
    ことを特徴とする半導体装置。
  4. 複数の画素電極及び制御電極が設けられた基板と、
    前記複数の画素電極の上に配された機能層と、
    前記機能層の上に配された透明電極と、
    前記透明電極の上に配された絶縁層と、
    前記機能層、前記透明電極及び前記絶縁層を含む積層体の上面の一部及び側面を覆うように設けられた遮光導電層と、を有し、
    前記遮光導電層は、前記積層体の上面の側に位置する第1部分と、前記積層体の前記側面の側に位置する第2部分と、を有し、
    前記遮光導電層の仕事関数は、前記機能層の仕事関数よりも大きく、
    前記透明電極は、前記遮光導電層の前記第1部分と前記機能層との間に位置し、
    前記遮光導電層の前記第1部分と前記透明電極との間の距離Aと、前記遮光導電層の前記第2部分と前記機能層との間の距離Bとが、前記遮光導電層の前記第1部分と前記機能層との間の距離Cよりも小さく、
    前記透明電極と前記制御電極とは、前記遮光導電層を介して電気的に接続されている
    ことを特徴とする半導体装置。
  5. 前記遮光導電層の上に設けられた第2透明電極と、前記第2透明電極の上に設けられた第2絶縁層と、を更に有し、
    前記第2透明電極は、前記制御電極に接続されており、
    前記透明電極と前記制御電極とは、前記遮光導電層及び前記第2透明電極を介して電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項記載の半導体装置。
  6. 前記遮光導電層の前記第1部分は、前記透明電極に接している
    ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 前記遮光導電層の前記第2部分は、前記機能層に接している
    ことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 前記絶縁層は、前記機能層を挟んで前記複数の画素電極に対向する部分を覆うように設けられている
    ことを特徴とする請求項3乃至のいずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 前記機能層の側面部が酸化されている
    ことを特徴とする請求項3乃至のいずれか1項に記載の半導体装置。
  10. 前記絶縁層は、前記透明電極に達する第1開口部を有し、
    前記遮光導電層と前記透明電極とは、前記第1開口部を介して電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項3乃至のいずれか1項に記載の半導体装置。
  11. 前記第1開口部が設けられた接続領域は、前記複数の画素電極が設けられた画素領域を囲うように配されている
    ことを特徴とする請求項1、2及び10のいずれか1項に記載の半導体装置。
  12. 前記第1開口部は、複数の開口部により構成されている
    ことを特徴とする請求項1、2、10及び11のいずれか1項に記載の半導体装置。
  13. 前記複数の開口部の合計の面積は、前記複数の画素電極が設けられた画素領域の面積の10%以下である
    ことを特徴とする請求項12記載の半導体装置。
  14. 前記複数の開口部の各々は、最大の幅が250μm以下である
    ことを特徴とする請求項12又は13記載の半導体装置。
  15. 前記複数の開口部は、前記複数の画素電極が設けられた画素領域を囲うように設けられている
    ことを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載の半導体装置。
  16. 前記複数の画素電極の一部と前記遮光導電層とが平面視において重なっている
    ことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の半導体装置。
  17. 前記透明電極の上に配されたカラーフィルタ層及びマイクロレンズ層を更に有する
    ことを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の半導体装置。
  18. 前記機能層は、PbS、PbSe、PbTe、InN、InAs、InP、InSb、InGaAs、CdS、CdSe、CdTe、Ge、CuInS、CuInSe、CuInGaSe及びSiを含む群から選択される少なくとも1つの半導体材料からなるナノ粒子を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の半導体装置。
  19. 前記遮光導電層は、金属材料又は合金材料により構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の半導体装置。
  20. 請求項1乃至19のいずれか1項に記載の半導体装置と、
    前記半導体装置から出力される信号を処理する信号処理部と
    を有することを特徴とする撮像システム。
  21. 移動体であって、
    請求項1乃至19のいずれか1項に記載の半導体装置と、
    前記半導体装置から出力される信号に基づく視差画像から、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段と、
    前記距離情報に基づいて前記移動体を制御する制御手段と
    を有することを特徴とする移動体。
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