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JP7535433B2 - 織機における全幅テンプル装置 - Google Patents

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JP7535433B2
JP7535433B2 JP2020176854A JP2020176854A JP7535433B2 JP 7535433 B2 JP7535433 B2 JP 7535433B2 JP 2020176854 A JP2020176854 A JP 2020176854A JP 2020176854 A JP2020176854 A JP 2020176854A JP 7535433 B2 JP7535433 B2 JP 7535433B2
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Description

本発明は、織前の近傍で織幅に亘って設けられるベースプレートを含むベース体、前記ベースプレート上に設けられるカバー、及び前記ベースプレートと前記カバーとで画定される空間に収容されるテンプルバーを含み、前記ベースプレート、前記カバー、及び前記テンプルバーにより織布をその全幅に亘って把持する全幅テンプル装置であって、前記テンプルバーが、棒状のインナーバーと前記インナーバーの両側に連続して設けられるリングテンプルとで構成されると共に両端に支持用の軸部を有するリングバーテンプルである織機における全幅テンプル装置に関する。
織機において、高密度の織布を製織する場合に、製織中における織布の織縮みを防止し得る全幅テンプル装置が従来から広く用いられている。なお、その全幅テンプル装置は、織前の近傍で織幅に亘って設けられるベースプレートを含むベース体と、そのベースプレート上に設けられるカバーとを有している。さらに、その全幅テンプル装置は、ベースプレートとカバーとで画定される空間に収容されるテンプルバーを有している。そして、その全幅テンプル装置においては、織布は、カバーの上面に沿うかたちで前記空間内に案内されると共に前記空間内でテンプルバーに巻き掛けられ、ベースプレート及びカバーとテンプルバーとの協働で全幅に亘って把持されている。
また、その全幅テンプル装置としては、テンプルバーを両端の部分が所謂リングテンプルであるように構成されたリングバーテンプルとした装置がある。そして、そのような全幅テンプル装置が、特許文献1に開示されている。その特許文献1に開示された装置(以下、「従来装置」と言う。)においては、リングバーテンプルは、インナーバー(ガイドロッド)とその両側に配置されるリングテンプル(テンプルシリンダー)とを有し、そのインナーバー及びリングテンプルが共通のセンターロッド上に設けられた構成となっている。その上で、従来装置は、リングバーテンプルが、そのセンターロッドにおける両端の軸部において支持されると共に、カバー(ハウジング部分)とベースプレートとで画定される空間内に配置されるように構成されている。
米国特許第3,885,600号公報
ところで、そのような全幅テンプル装置を備えた織機では、テンプルバーのメンテナンスを行う場合等に、全幅テンプル装置において、テンプルバーの脱着作業が行われる。但し、テンプルバーは、前記のようにベースプレートとカバーとで画定される空間内に収容されているため、その取り外しを行う際には、先ずはベースプレートに組み付けられているカバーをベースプレートから取り外す必要がある。また、テンプルバーが前記のようなリングバーテンプルである場合には、そのリングバーテンプルは両端の軸部において支持されるため、その支持状態を解除する必要がある。
しかし、従来装置の構成は、そのようなテンプルバーを取り外すための作業に手間を要し、その作業において作業者に負担が掛かるものとなっている。詳しくは、リングバーテンプルは、前記のように両端の軸部において支持されており、その支持は、全幅テンプル装置の両端に位置する側壁によって行われている。その上で、従来装置においては、その両側壁は、カバーにおける両端部の外側面に対し取り付けるかたちで設けられている。
そのため、前記したカバーの取り外しを行う際には、先ずは、織布が巻き掛けられたリングバーテンプルを支持する両側壁を、そのカバーから取り外す作業を行う必要がある。しかしながら、織機上においては、全幅テンプル装置に対する織幅方向における両外側に、カッタ装置等の周辺装置が設けられている。そして、それらの周辺装置は、前記のような両側壁を取り外す作業を行う上で障害となるような近傍の位置に存在している。したがって、その各側壁を取り外す作業を行うにあたっては、それに先立ち、その周辺装置を織機上から取り外す作業も行わなければならなくなっている。そのため、前記のような従来装置の構成では、そのリングバーテンプルを取り外す作業は、非常に煩雑で、手間を要するものとなる。
以上のような実情を鑑み、本発明は、リングバーテンプルを備えた全幅テンプル装置において、リングバーテンプルを取り外す作業の容易化を図ることができる構成を提供することを目的とする。
本発明は、織前の近傍で織幅に亘って設けられるベースプレートを含むベース体、前記ベースプレート上に設けられるカバー、及び前記ベースプレートと前記カバーとで画定される空間に収容されるテンプルバーを含み、前記ベースプレート、前記カバー、及び前記テンプルバーにより織布をその全幅に亘って把持する全幅テンプル装置であって、前記テンプルバーが、棒状のインナーバーと前記インナーバーの両側に連続して設けられるリングテンプルとで構成されると共に両端に支持用の軸部を有するリングバーテンプルである織機における全幅テンプル装置を前提とする。
その上で、前記の目的を達成すべく、本発明は、その前提とする全幅テンプル装置において、前記ベース体を、前記リングバーテンプルを前記軸部において支持するための支持部をその両端部に有するものとする。そして、その全幅テンプル装置が、前記支持部に対し着脱可能に取り付けられると共に前記軸部の周面に係合するように形成された係合部を有する板状の軸止部を含む取付部材を備えることを特徴とする。
また、そのような本発明による全幅テンプル装置において、前記係合部が前記軸止部に形成された孔状の係合孔である場合に、前記リングバーテンプルにおける各前記軸部を、その周面の一部が平面状に形成されているものとし、前記係合孔を、前記軸部が嵌まり合う孔形状に形成されているものとしても良い。さらに、その全幅テンプル装置を、前記取付部材の前記軸止部において、前記係合孔に連通するスリット、前記スリットにおける対向する2つの対向面のうちの一方の対向面に開口すると共に前記対向面と直交する方向で前記取付部材を貫通する貫通孔、及び他方の対向面における前記貫通孔と対向する位置に開口する雌ネジ孔が形成されているものとする。その上で、その全幅テンプル装置を、前記取付部材における前記貫通孔に挿通されると共に前記雌ネジ孔に螺挿されるネジ部材を備えるものとしても良い。
また、本発明による全幅テンプル装置において、前記リングバーテンプルを、前記リングテンプルが前記インナーバーに対し着脱可能であるように構成されているものとし、前記カバーを、織幅方向に関し、前記インナーバーの両端の位置又はその位置よりも内側で分割可能であるように構成されているものとしても良い。さらに、前記ベースプレートを、織幅方向に関し、前記インナーバーの存在範囲内で分割可能であるように構成されているものとしても良い。
本発明においては、その全幅テンプル装置は、ベースプレートを含むベース体がその両端部に支持部を有すると共に、その支持部に対し取り付けられる取付部材と支持部とでリングバーテンプルがベースプレートに対し支持されるように構成されている。したがって、その構成によれば、リングバーテンプルの支持状態を維持したままでカバーを取り外すことが可能となっている。
さらに、その全幅テンプル装置においては、リングバーテンプルは、その軸部が取付部材における軸止部に形成された係合部に係合した状態で支持される。したがって、その係合状態を解除可能な状態とすることで、ベースプレートに対するリングバーテンプルの支持が解除される状態、すなわち、ベースプレートからのリングバーテンプルの取り外しが可能な状態とすることができる。そして、取付部材は、支持部に対し着脱可能に設けられるものとなっており、前記係合状態は、その支持部から取付部材を取り外すことで解除することが可能となる。その上で、その着脱可能とするための構成(着脱構成)は、周知の構成による任意のもので実現可能であり、前記周辺装置の配置等を踏まえ、支持部に対する取付部材の着脱が容易に行えるものとすることも可能である。したがって、その着脱構成を適宜なものとすることで、ベース体からのリングバーテンプルの取り外しも容易に行えるようになる。
このように、本発明の全幅テンプル装置によれば、その構成により、リングバーテンプルを取り外す作業において先ず行われるベース体からのカバーの取り外しが容易に行えると共に、ベース体からのリングバーテンプルの取り外しが容易に行えるようにすることも簡単に実現することができる。それにより、そのリングバーテンプルを取り外す作業の容易化を図ることができる。
また、そのような本発明による全幅テンプル装置において、リングバーテンプルにおける各軸部をその周面の一部が平面状に形成されたものとすると共に、取付部材における係合部をその軸部が嵌まり合う孔形状の係合孔とすることで、リングバーテンプルのメンテナンス等及びそれに伴う作業(リングバーテンプルの脱着等の作業)を含むメンテナンス作業を、より容易に行うことができる。
詳しくは、リングテンプルについては、その支持された状態の軸線周りの角度により、織布に対する引張り力が変更されることが知られている。それは、そのようなリングテンプルを両端に備えるリングバーテンプルも同様である。そのため、リングバーテンプルは、製織される織布に応じた角度による支持状態(角度状態)で設けられる。そして、取付部材における係合部を係合孔とした上で、リングバーテンプルにおける各軸部及び取付部材における係合孔を前記のように形成することで、リングバーテンプルの角度状態は、その係合孔における平面状の部分の取付部材(軸止部)内での向きに応じたものとなる。そこで、その取付部材の係合孔における平面状の部分の向きを、リングバーテンプルの軸部に形成された平面の向きを踏まえると共に製織される織布に応じて設定されたものとすることで、リングバーテンプルをベース体に取り付けるべく係合孔に対し軸部が挿入された状態とするだけで、リングバーテンプルの角度状態が製織される織布に応じたものとなる。
その上で、前記メンテナンス作業においては、メンテナンス等のためにリングバーテンプル(リングテンプル)がベース体から取り外されるが、メンテナンス等の完了に伴ってリングバーテンプルがベース体に対し再び取り付けられた状態とするにあたっては、リングバーテンプルの角度状態を、取り外し前の角度状態と同じにする必要がある。それに対し、軸部及び係合孔が前記のように形成されていれば、リングバーテンプルがベース体に取り付けられた状態とするだけで前記のように角度状態が製織される織布に応じたものとなることから、取り外す前に対するリングバーテンプルの角度状態の再現が、調整作業等を行うこと無く、容易に行えることとなる。それにより、ベース体に対するリングバーテンプルの脱着を含む前記メンテナンス作業がより容易に行えることとなる。
また、リングバーテンプルの軸部及び取付部材の係合部が前記のように形成されている場合において、取付部材が係合孔に連通するスリットを有すると共に、そのスリットを横切って取付部材に螺装されるネジ部材を備えることで、全幅テンプル装置は、リングバーテンプルを取付部材に取り付けるための固定手段として所謂割締め構造が備えられた構成となる。そして、その構成によれば、軸部と係合孔との間に隙間が無い状態で、リングバーテンプルが取付部材に対し固定されることとなる。それにより、軸部と係合孔との間で隙間があることに起因する摩耗が生じることが無く、その結果として、軸部及び取付部材の長寿命化を図ることができる。
また、本発明による全幅テンプル装置において、リングバーテンプルをリングテンプルがインナーバーに対し着脱可能であるように構成する。その上で、カバーを織幅方向におけるインナーバーの両端の位置又はその位置よりも内側で分割可能なものとすることで、前記メンテナンス作業の更なる容易化を図ることができる。
詳しくは、リングバーテンプルについては、そのメンテナンスの対象がリングテンプルのみである場合が多い。そこで、リングバーテンプルを前記のようにリングテンプルがインナーバーに対し着脱可能に構成されたものとすることにより、インナーバーに対し織布が巻き掛けられた状態を維持したままで、リングバーテンプルにおいてリングテンプルのみを取り外すことが可能となる。
その上で、カバーを前記のような位置で分割可能に構成されたものとすることで、その全幅テンプル装置は、カバー全体を取り外すこと無く、リングバーテンプルが収容される空間におけるリングテンプルの範囲を外部に露出した状態とすることが可能な構成となる。したがって、前記メンテナンス作業、特に、多くを占めるメンテナンス対象がリングテンプルのみである前記メンテナンス作業においては、少なくともリングテンプルを全幅テンプル装置から取り外す必要があるが、そのためのカバーの取り外しに関しては、そのリングテンプルに対応する部分のみを取り外すだけで、リングテンプルのみを取り外すことが可能な状態とすることができる。そして、リングバーテンプル全体を取り外すこと無くリングテンプルのみを取り外すことが可能となっていることから、その前記メンテナンス作業は、全体として容易化が図られたものとなる。
また、本発明による全幅テンプル装置において、ベースプレートを織幅方向におけるインナーバーの存在範囲内で分割可能なものとすることにより、織幅変更への対応性を高めることができる。
詳しくは、本発明による全幅テンプル装置は、製織される織布の両端部をリングバーテンプルにおけるリングテンプルにおいて把持するため、製織される織布の織幅に合わせた長さのリングバーテンプルが用いられるものとなっている。また、その全幅テンプル装置においては、リングテンプルにおける針とベースプレートとの干渉を避けるため、ベースプレートは、そのリングテンプルの針部に対応する位置に溝が形成されたものとなっている。そのため、ベースプレートの長手方向における寸法は、前記のように織幅に合わせた長さのリングバーテンプルに合わせたものとされる。したがって、製織される織布の織幅が変更される場合には、リングバーテンプルやベースプレートは、その長さ寸法が変更後の織幅に対応するものに変更される。
但し、織幅を小さくする方向に変更する場合であって、準備されているリングバーテンプルやベースプレートの長さ寸法では対応できない織幅に変更される場合、リングバーテンプルについては、インナーバーの端部を切断する等により対応可能である。しかし、ベースプレートについては、端部を切断してしまうと前記の溝が存在しない状態となってしまうため、対応することができない。それに対し、ベースプレートを前記のように分割可能なものとすることにより、ベースプレートにおけるその分割位置よりも内側の部分の端部を切断することで、ベースプレートにおいて前記の溝を残したままとすることができる。それにより、そのベースプレートは、織幅が小さくなるような織幅変更に対応可能となる。
本発明による全幅テンプル装置を備えた織機の一例を示す概略平面図。 図1で示す全幅テンプル装置のA-A線断面図。 図2で示すリングバーテンプルの正面図。 図3で示すリングバーテンプルが取り付けられる取付部材の側面図。 図4で示す取付部材が取り付けられる支持部の側面図。 図4で示す取付部材及び支持部のB-B線断面図。 図1で示す全幅テンプル装置における反給糸側の部分の正面図。 支持部側に突出する突出部を有する取付部材の一例を示す平面図。 ベースプレート及びカバーの幅方向において同じ位置に設けられた支持部及び取付部材(軸止部)の一例を示す側面図。 係合部が軸部の周面に対し部分的に係合するような切欠き形状に形成された取付部材の一例を示す側面図。
以下に、図1~7に基づき、本発明による全幅テンプル装置の一実施例を説明する。
図1に示すように、織機1において、全幅テンプル装置2は、織前CFに対する筬3側(経糸列T側)とは反対側の織前CF近傍で、製織される織布Wの織幅に亘って延在するように設けられている。なお、織機1は、左右のサイドフレーム(図示略)間に架設された梁材であるフロントトップステー8を備えている。また、そのフロントトップステー8には、織幅方向に間隔を置いて複数のブラケット4が取り付けられている。そして、全幅テンプル装置2は、そのフロントトップステー8に対しその複数のブラケット4を介して支持されている。
また、織機1上において、前記のようにフロントトップステー8に取り付けられた複数のブラケット4には、全幅テンプル装置2よりも長尺の取付バー5が取り付けられている。さらに、織機1は、給糸側及び反給糸側のそれぞれに、緯入れされる緯糸を切断するためのカッタ装置6、7を備えている。そして、そのカッタ装置6、7は、前記のように設けられた取付バー5に取り付けられるかたちで、織幅方向において、全幅テンプル装置2の両端の近傍に配置されている。
また、全幅テンプル装置2は、図2に示すように、ブラケット4に取り付けられるベースプレート10aを含むベース体10、そのベースプレート10aに対し取り付けられるカバー11、及びベースプレート10aとカバー11とで画定される空間12に収容されるテンプルバーとしてのリングバーテンプル13をその主な構成要素としている。
それらの各構成要素について、ベース体10は、織布Wの織幅に亘る長尺の部材であるベースプレート10aを主体として構成されている。また、そのベースプレート10aは、ブラケット4に取り付けられる部分であってカバー11が取り付けられる部分である被取付部10a1と、前記のようにカバー11とでリングバーテンプル13を収容する空間12を画定してリングバーテンプル13との協働で織布Wを案内するベース側案内部10a2とから成っている。
そのベースプレート10aの構成について、被取付部10a1は、概ね板状に形成されており、その板厚方向に見て長辺方向の寸法が短辺方向の寸法よりも十分に長い矩形状の部分となっている。また、ベース側案内部10a2は、被取付部10a1に対し前記短辺方向における一端側で連続すると共に前記長辺方向に亘って存在するようなかたちで、被取付部10a1と一体に形成されている。なお、そのベース側案内部10a2は、前記長辺方向に見て略円弧状を成し、被取付部10a1の前記板厚方向における一方の端面の側が曲面状の内側面となるように形成されている。
また、図示の例では、ベースプレート10aは、カバー11と係合する係合部10a3を有している。その係合部10a3は、被取付部10a1における前記一方の端面から突出すると共に、被取付部10a1に対し前記長辺方向に亘って、すなわち、ベースプレート10aの幅方向に亘って存在するように形成されている。また、その係合部10a3は、被取付部10a1から突出する部分に対し先端側の部分が前記短辺方向におけるベース側案内部10a2側へ延びるような略L字形に形成されている。
カバー11は、ベース体10におけるベースプレート10aに対し取り付けられる部分である取付部11aと、前記のようにベースプレート10aとでリングバーテンプル13を収容する空間12を画定してリングバーテンプル13との協働で織布Wを案内するカバー側案内部11bとを含むように構成されている。
そのカバー11の構成について、取付部11aは、板状に形成されており、その板厚方向に見て、長辺方向の寸法がベースプレート10aの被取付部10a1における前記長辺方向の寸法と略一致した細長い矩形状の部分となっている。また、カバー側案内部11bは、概ね板状に形成されており、その板厚方向に見て、長辺方向の寸法が取付部11aの前記長辺方向の寸法と一致した細長い矩形状の部分となっている。そして、カバー側案内部11bは、その長辺方向を取付部11aの前記長辺方向と一致させた状態で、カバー11において存在している。したがって、カバー11は、その全体として取付部11aの前記長辺方向である幅方向の寸法が、ベースプレート10aの前記幅方向における寸法と略一致したものとなっている。
また、そのカバー側案内部11bは、カバー11がベースプレート10aに取り付けられた状態で前記のように空間12を画定すべく、前記板厚方向においてベースプレート10aにおけるベース側案内部10a2と対向する部分(対向部分)を有している。言い換えれば、カバー11は、取付部11aの端面の短辺方向である前後方向において、ベースプレート10aに取り付けられた状態でカバー側案内部11bにおける先端側(取付部11a側とは反対の側)の部分がベースプレート10aにおけるベース側案内部10a2と対向する前記対向部分となるような大きさに形成されている。因みに、図示の例では、そのカバー11の前記前後方向の寸法は、被取付部10a1の前記短辺方向である前後方向におけるベースプレート10aの寸法と略同じような大きさとなっている。そして、そのカバー側案内部11bにおいて、前記のようにベース側案内部10a2と対向する前記対向部分は、前記幅方向に見て、緩やかに湾曲するように形成されている。
なお、そのカバー11は、取付部11aにおいてベースプレート10aに取り付けられる際にカバー側案内部11bがベースプレート10aにおける係合部10a3と干渉しないように、前記板厚方向における取付部11aの位置とカバー側案内部11bの位置とを異ならせるように形成されている。そこで、カバー11は、その取付部11aとカバー側案内部11bとの間に、取付部11aから前記板厚方向に延びて両者を連結する連結部11dを有している。但し、その取付部11aとカバー側案内部11bとの位置関係は、カバー側案内部11bの前記対向部分における前記のように湾曲した部分の内側面が前記板厚方向において取付部11a側を向くようなものとなっている。
さらに、カバー11は、ベース体10のベースプレート10aにおける係合部10a3に対し係合される被係合部11cを有している。その被係合部11cは、カバー側案内部11bの前記板厚方向における前記内側面側の端面から突出し、カバー11の前記幅方向に亘って存在するように形成されている。また、その被係合部11cは、カバー側案内部11bから突出する部分に対し先端側の部分が前記前後方向における取付部11a側へ延びるような略L字形に形成されている。
なお、その被係合部11cの位置は、前記前後方向に関し、その被係合部11cにおけるカバー側案内部11bの前記先端側を向く面が、カバー側案内部11bにおける前記内側面に連続するような位置となっている。さらに、被係合部11cは、そのカバー側案内部11bの前記内側面に連続する面が、前記内側面と略同じ曲率で湾曲するように形成されている。したがって、カバー11においては、その被係合部11cも前記した空間12を形成する部分となっている。
リングバーテンプル13は、図3に示すように、棒状の部材(丸棒)で形成されたインナーバー14と、そのインナーバー14の両側に連続して設けられるリングテンプル15、15とで構成されている。なお、各リングテンプル15自体は、一般的なリングテンプルと同様の構成のものである。詳しくは、各リングテンプル15は、複数のリング16と、その複数のリング16を間に挟むように設けられる一対の胴体部18、18と、各リング16及び各胴体部18を支持する支持軸17とを含むように構成されている。
その各リングテンプル15の構成について、各リング16は、中央に貫通孔(図示略)を有する円板状の部材であり、多数の針16aがその外周面から突出するかたちで植設されたものとなっている。なお、その各リング16における前記貫通孔は、支持軸17を挿通可能な孔径に形成されている。
また、各胴体部18は、略円筒状の部材であり、その軸線方向に貫通するように形成された貫通孔18aを有している。なお、その各胴体部18における貫通孔18aの孔径は、支持軸17の直径と略一致したものとなっている。また、その各胴体部18において、その軸線方向における一方の端面は、軸線と直交する方向に対し傾斜する傾斜面となっている。
そして、各リングテンプル15において、複数のリング16は、その貫通孔に挿通された支持軸17に支持された状態で、支持軸17上に設けられている。但し、各リング16は、支持軸17に取り付けられたボス部材(図示略)に対し、前記貫通孔において、相対回転可能に外嵌されるかたちで支持されている。なお、そのボス部材は、板厚方向の寸法がリング16と略同じ円板状の部材であり、外嵌されたリング16の板厚方向が支持軸17の軸線方向に対し傾斜した状態となるような形状に形成されている。したがって、各リング16は、そのボス部材を介して支持軸17に支持された状態で、その端面が支持軸17の軸線と直交する方向に対し傾斜した状態、具体的には、胴体部18における前記傾斜面が胴体部18の軸線と直交する方向に対し成す角度と略同じ角度で傾斜した状態となっている。
そして、一対の胴体部18、18は、そのように支持軸17上に設けられた複数のリング16に対する両側において、それぞれの貫通孔18aに支持軸17が挿通された状態で、支持軸17に対し相対回転不能に取り付けられている。但し、その取り付けは、各胴体部18における前記傾斜面をリング16に対向させた状態で行われている。そして、各リングテンプル15において、各胴体部18は、隣接するリング16に対しその前記傾斜面を当接させるかたちで、支持軸17に支持されている。その上で、リングバーテンプル13において、各リングテンプル15は、その支持軸17の軸心をインナーバー14の軸心と一致させるかたちで、インナーバー14に対し組み付けられている。
なお、そのようなリングバーテンプル13において、その各リングテンプル15は、インナーバー14側とは反対側の胴体部18の軸線方向における他方の端面(前記傾斜面とは反対側の端面)から突出する突出部19を有している。但し、その突出部19は、胴体部18よりも小径の軸状であって、その軸心を胴体部18の軸心に一致させるような位置において前記他方の端面から突出している。そして、その突出部19は、その胴体部18と一体的に形成されている。その上で、リングバーテンプル13は、その各リングテンプル15における突出部19においてベース体10に対し支持される。したがって、その各リングテンプル15における突出部19が、リングバーテンプル13をベース体10に支持された状態とするためのリングバーテンプル13における軸部となっている。
そして、以上のような各構成要素を含む全幅テンプル装置2は、前記幅方向における位置を一致させると共に、ベースプレート10aのベース側案内部10a2における前記した曲面状の前記内側面とカバー11のカバー側案内部11bにおける前記湾曲した部分の前記内側面とを対向させた状態で、カバー11をその取付部11aにおいてベースプレート10aの被取付部10a1に取り付けるかたちで構成されている。なお、その取り付けにおいて、カバー11における被係合部11cとベースプレート10aにおける係合部10a3とは係合させた状態とされている。
また、その取り付けは、ネジ部材40を用いて行われる。そこで、カバー11における取付部11aには、そのネジ部材40が挿通される貫通孔11fが、その前記板厚方向に貫通するように形成されている。一方で、ベースプレート10aにおける被取付部10a1には、そのネジ部材40が螺挿される雌ネジ孔10a5が、その取付部11aの貫通孔11fと対向するように形成されている。
そして、その取り付けにより、ベースプレート10aにおけるベース側案内部10a2とカバー11におけるカバー側案内部11b及び被係合部11cとでリングバーテンプル13を収容する空間12が画定されている。但し、その取り付け状態において、ベース側案内部10a2の先端とカバー側案内部11bの先端とは離間しており、その空間12は、その先端の側において一部が外部に開放されている。なお、その開放された部分の大きさ(ベース側案内部10a2の前記先端とカバー側案内部11bの前記先端との間隔)はリングバーテンプル13におけるインナーバー14の直径よりも小さくなっており、その開放された部分からはリングバーテンプル13が抜け出ないようになっている。
そして、リングバーテンプル13は、前記のように画定された空間12に収容されている。その上で、そのように構成された全幅テンプル装置2は、前記のように空間12が開放される部分を織前CF側へ向けた状態で、ベースプレート10aにおける被取付部10a1において、前述のようにブラケット4に取り付けられている。それにより、全幅テンプル装置2は、フロントトップステー8に支持されるかたちで織機1上に設けられている。なお、ブラケット4に対するベースプレート10aの被取付部10a1の取り付けは、ネジ部材41を用いて行われる。そこで、ベースプレート10aにおける被取付部10a1には、そのネジ部材41が挿通される貫通孔10a6が、その前記板厚方向に貫通するように形成されている。一方で、ブラケット4には、そのネジ部材41が螺挿される雌ネジ孔4aが、その被取付部10a1の貫通孔10a6と対向するように形成されている。
因みに、織機1においては、製織された織布Wは、織前CFから全幅テンプル装置2におけるベース側案内部10a2の前記先端を経由して空間12内へ導入され、その空間12内でリングバーテンプル13に巻き掛けられている。さらに、その織布Wは、その全幅テンプル装置2において、空間12内でカバー側案内部11bの前記先端側へ向けて転向され、カバー側案内部11bの前記先端を経由し、カバー側案内部11bの上面に沿うかたちで案内されている。
それにより、その全幅テンプル装置2においては、リングバーテンプル13は、巻き掛けられた織布Wの張力により、空間12内において前記開放された部分(ベース側案内部10a2及びカバー側案内部11bの前記先端)の側へ付勢された状態となっている。その結果として、リングバーテンプル13におけるインナーバー14の範囲においては、織布Wは、インナーバー14とベースプレート10a及びカバー11とによって把持(挟持)された状態となっている。また、各リングテンプル15の範囲においては、織布Wは、各リング16の針16aによって把持された状態となっている。したがって、織布Wは、リングバーテンプル13とベースプレート10a及びカバー11とにより、その全幅に亘って把持された状態となっている。
以上のような全幅テンプル装置2において、本発明では、ベース体10は、リングバーテンプル13をその軸部19において支持するための支持部を、その両端部に有している。さらに、その全幅テンプル装置2は、その支持部に対し着脱可能に取り付けられると共に、リングバーテンプル13における軸部19の周面に係合するように形成された係合部を有する板状の軸止部を含む取付部材を備えている。そのような全幅テンプル装置2の一実施例(本実施例)を、図4~7に基づき、以下で詳細に説明する。
全幅テンプル装置2において、ベース体10は、リングバーテンプル13をベースプレート10aに対し支持された状態とするための支持部10bを有している。その支持部10bは、板状の部材であり、板厚方向に見て矩形状を成している。また、支持部10bは、その端面の長辺方向における一端側の部分(一端部)に、その支持部10bをベースプレート10aに対し取り付けるためのネジ部材21が挿通される貫通孔10b1を有している。また、その貫通孔10b1は、その支持部10bの端面の短辺方向に間隔を置いて2つ形成されている。
その上で、支持部10bは、ベース体10において、前記幅方向におけるベースプレート10aの両側でベースプレート10aに対し取り付けられている。より詳しくは、ベースプレート10aの被取付部10a1には、支持部10bにおける2つの貫通孔10b1、10b1の間隔と同じ間隔で、その前記長辺方向の両側面のそれぞれにおいて開口する2つの雌ネジ孔(図示略)が形成されている。そして、各支持部10bは、各貫通孔10b1に挿通されたネジ部材21がそのベースプレート10aにおける前記雌ネジ孔に螺装されることで、ベースプレート10aに取り付けられている。
但し、その取り付けは、被取付部10a1の前記板厚方向に関し、支持部10bの前記長辺方向における他端側の部分(他端部)が被取付部10a1に対する係合部10a3側に位置するような向きで行われている。したがって、その取り付け状態では、各支持部10bは、ベース体10において、ベースプレート10aにおける被取付部10a1から係合部10a3側に向けて立設された状態となっている。
なお、各支持部10bの前記長辺方向における寸法は、前記のようにカバー11がベースプレート10aに取り付けられて両者が組み合わされた状態でのそのカバー11とベースプレート10aとの組合せ体の前記板厚方向における寸法(ベースプレート10a(被取付部10a1)におけるブラケット4に取り付けられる端面からカバー11のカバー側案内部10bの前記上面までの寸法)より大きいものとなっている。したがって、支持部10bを含むベース体10にカバー11が取り付けられた状態では、各支持部10bにおける前記他端部は、前記幅方向に見て、カバー11と重複しない位置に位置している。
また、全幅テンプル装置2は、前記のように構成されたベース体10に対しリングバーテンプル13が支持された状態とするためにベース体10における支持部10b毎に設けられる取付部材30を備えている。その各取付部材30は、板状の部材であり、板厚方向に見て略矩形状を成している。なお、各取付部材30の端面の短辺方向における寸法は、支持部10bの前記長辺方向における寸法と略一致したものとなっている。また、各取付部材30の端面の長辺方向における寸法は、前記前後方向におけるベースプレート10a及びカバー11の寸法と略一致したものとなっている。
そして、その各取付部材30は、対応する支持部10bに対し着脱可能に取り付けられるかたちで設けられている。そこで、各支持部10bには、その支持部10bに対し取付部材30を取り付けるためのネジ部材22が挿通される貫通孔10b2が形成されている。また、その貫通孔10b2は、支持部10bにおける前記他端部において、その支持部10bの前記短辺方向に間隔を置いて2つ形成されている。その一方で、各取付部材30には、支持部10bの前記他端部における2つの貫通孔10b2、10b2の間隔と同じ間隔で、2つの雌ネジ孔31、31が形成されている。但し、各取付部材30における両雌ネジ孔31、31の位置は、その取付部材30がベース体10における支持部10bに取り付けられた際に、前記幅方向に見て、取付部材30が前記組合せ体における空間12と重複した状態となるような位置とされている。
その上で、各取付部材30は、対応する支持部10bの前記他端部における各貫通孔10b2に挿通されたネジ部材22がその雌ネジ孔31に螺装されることで、その支持部10bに取り付けられている。但し、その取り付けは、前記幅方向に関し、ベース体10における各支持部10bの外側の端面に対し取付部材30を対向させた状態で、支持部10bに対するベース体10における内側から支持部10bの貫通孔10b2に対しネジ部材22を挿通するかたちで行われている。
また、その取り付けは、前記幅方向に見て、取付部材30が前記組合せ体における空間12と重複した状態となるような向きで行われている。なお、その取り付け状態においては、支持部10bを被取付部10a1に対し固定するネジ部材21と各取付部材30とは、前記幅方向に見て重複した状態となる。そこで、その取付部材30と支持部10bとの間におけるそのネジ部材21の頭部の配置を許容するために、ベース体10における各支持部10bの前記外側の端面には、そのネジ部材21の頭部が当接する部分がその部分以外の部分に対し窪む凹部が形成されている。
なお、その各支持部10bの前記他端部における各貫通孔10b2の孔径は、その貫通孔10b2に挿通されるネジ部材22の直径よりも若干大きくされている。それにより、全幅テンプル装置2において、その支持部10bに対する取付部材30の取り付け位置が調整できるようになっている。
また、各取付部材30は、前記のように支持部10bに取り付けられた状態でリングバーテンプル13を支持するために、リングバーテンプル13における軸部19の周面と係合する係合部32を有している。そして、そのような係合部32を有する板状の各取付部材30について、本実施例では、その全体が本発明で言う軸止部に相当する。その上で、その各取付部材30における係合部32は、本実施例では、その取付部材30の前記板厚方向に貫通するように形成された係合孔となっている。
その各取付部材30における係合孔32について、孔径は、リングバーテンプル13における軸部19の直径と略一致したものとなっている。したがって、リングバーテンプル13は、その各軸部19が取付部材30におけるその係合孔32に嵌め合わされるかたちで、両取付部材30、30によって支持された状態とされる。但し、その各取付部材30における係合孔32の位置は、その取付部材30が支持部10bに取り付けられた状態において、前記のように支持された状態でのリングバーテンプル13におけるインナーバー14の範囲で前記した織布Wの把持(挟持)が実現されるような位置とされている。そして、前記のようにリングバーテンプル13を支持した状態で各取付部材30が支持部10bに取り付けられることにより、リングバーテンプル13がベース体10に対し支持された状態とされる。
なお、本実施例では、リングバーテンプル13における各軸部19は、その周面の一部が平面状に形成されたものとなっている。すなわち、各軸部19は、その周面に平面部19aを有している。それに対し、各係合孔32は、その内周面が軸部19における平面部19aにおいても当接するように、その内周面の一部が軸部19の周面における平面部19aと略同じ大きさの平面であるように形成されている。すなわち、各係合孔32は、その内周面に、軸部19の平面部19aと当接する平面状の当接面32aを有している。このように、各係合孔32は、その内周面の全周に亘って当接(係合)した状態で軸部19と嵌まり合う孔形状を成すものとなっている。
そして、各軸部19及び各係合孔32が前記のように形成されていることで、前記のようにリングバーテンプル13がベース体10に対し支持された状態では、そのリングバーテンプル13の軸線周りの角度は、各取付部材30の係合孔32における当接面32aの向きに応じたものとなる。なお、ここで言う当接面32aの向きは、取付部材30を前記板厚方向に見たときのその前記長辺方向(前記短辺方向)に対し当接面32aが成す角度に相当する。そして、その当接面32aの向きは、リングバーテンプル13の各軸部19における平面部19aの軸線周りでの向きを踏まえ、製織される織布W(その織布Wに対する所望の引張り力)に応じて設定されている。
また、リングバーテンプル13は、前記のようにベース体10に対し支持された状態では、各リングテンプル15もベースプレート10a及びカバー11に近接した状態となっている。なお、本実施例では、リングバーテンプル13は、その軸線方向に見て、その各リングテンプル15における各リング16の針16aがインナーバー14の外周面から突出するように構成されている。そこで、全幅テンプル装置2においては、各リングテンプル15における各リング16の針16aがベースプレート10a及びカバー11と干渉するのを避けるために、ベースプレート10a及びカバー11には、各リングテンプル15と対向する部分に凹部が形成されている。
具体的には、ベースプレート10aのベース側案内部10a2における前記した曲面状の前記内側面には、各リングテンプル15の軸線方向における複数のリング16の存在範囲に亘って窪むベース側凹部10a4が形成されている。また、カバー11のカバー側案内部11bにおける前記湾曲した部分の前記内側面及び被係合部11cにおける前記面(カバー側案内部11bの前記内側面に連続する面)には、ベースプレート10aにおけるベース側凹部10a4の前記幅方向の範囲と同様の範囲に亘って窪むカバー側凹部11eが形成されている。それにより、全幅テンプル装置2においては、リングバーテンプル13が前記のようにベース体10に対し支持された状態において、そのリングバーテンプル13における各リング16の針16aとベースプレート10a及びカバー11とが干渉しないようになっている。
そして、リングバーテンプル13は、前記のようにベース体10に対し支持された状態において、各取付部材30に対し固定されている。その上で、本実施例では、そのための固定手段として割締め構造が用いられている。
その割締め構造について、割締め構造33は、取付部材30において係合孔32に連通するように形成されたスリット34と、スリット34を横切るかたちで取付部材30に螺装されるネジ部材37とを含むように構成されている。
より詳しくは、スリット34は、各取付部材30において、その板厚方向に貫通すると共に、係合孔32から取付部材30の前記長辺方向へ延びるように形成されている。なお、その係合孔32におけるスリット34が連通する位置は、全幅テンプル装置2を前記幅方向に見て、取付部材30の前記長辺方向に関し係合孔32の中心に対する前記した空間12が開放される部分側とは反対側であって、取付部材30の前記短辺方向に関し係合孔32の中央部付近である位置となっている。また、その係合孔32における内周面において、スリット34が連通(開口)する位置は、前記した当接面32aが形成された位置とは異なっており、図示の例では、その位置は、当接面32aと対向する位置となっている。因みに、図示の例では、各取付部材30には、スリット34における係合孔32と連通する側とは反対の側においてスリット34が連通するように、その板厚方向に貫通する貫通孔が形成されている。なお、そのスリット34が連通する前記貫通孔の孔径は、スリット34における2つの対向面34a、34bの間の間隔よりも大きいものとなっている。
そして、各取付部材30には、前記のようにネジ部材37がスリット34を横切るかたちで螺装されている。すなわち、ネジ部材37は、取付部材30の前記長辺方向におけるスリット34の範囲内で、その軸線を取付部材30の前記短辺方向に一致させるかたちで、取付部材30に対し挿入されている。
そこで、取付部材30には、その前記短辺方向におけるスリット34に対する一方の側の部分に、その前記短辺方向において貫通し、スリット34における2つの対向面34a、34bのうちの一方の対向面34aに開口する貫通孔35が形成されている。一方で、取付部材30の前記短辺方向におけるスリット34に対する他方の側の部分には、その前記短辺方向において前記他方の側の部分を貫通して他方の対向面34bに開口すると共に、スリット34を介して貫通孔35に対向する雌ネジ孔36が形成されている。但し、図示の例では、その貫通孔35が形成される前記一方の側の部分は、全幅テンプル装置2が織機1上に設置された状態で、スリット34に対し上側となる部分である。
そして、取付部材30においてそのような割締め構造33が設けられた全幅テンプル装置2においては、取付部材30における貫通孔35に対し挿入されたネジ部材37がスリット34を経由して雌ネジ孔36に螺挿され、更にそのネジ部材37が締め付けられることで、そのスリット34が連通する係合孔32に嵌め合わされた軸部19が締め付けられた状態となる。それにより、リングバーテンプル13が取付部材30に対し固定された状態となる。
なお、各取付部材30は前記のように支持部10bに取り付けられることで全幅テンプル装置2上に設けられるが、本実施例では、その両取付部材30、30の前記幅方向における間隔は、ベースプレート10a(ベース側案内部10a2)の前記幅方向における寸法と略一致したものとなっている。
より詳しくは、ベースプレート10aの前記幅方向における両側部には、支持部10bが取り付けられる部分に支持部10bの厚さ分だけ窪む凹部が形成されている。それにより、支持部10bがベースプレート10aに取り付けられた状態では、前記幅方向に関し、支持部10bにおける前記外側の端面の位置がベースプレート10aにおける両側面の最も外側に位置する部分の位置と略一致した状態となっている。なお、カバー11の前記幅方向における両側部には、そのようにベースプレート10aに対し取り付けられた支持部10bの配置を許容するような凹部が形成されている。それにより、前記幅方向に関し、その取り付け状態での支持部10bにおける前記外側の端面の位置は、カバー11における両側面の最も外側に位置する部分の位置に対しても略一致した状態となっている。
その上で、全幅テンプル装置2において、各取付部材30は、ベースプレート10aに取り付けられた支持部10bに対し前記のようなかたちで取り付けられており、前記幅方向に関し、その内側(支持部10b側)の端面の位置が支持部10bにおける前記外側の端面の位置と一致した状態となっている。したがって、前記幅方向に関し、両取付部材30、30の間隔は、ベースプレート10aの寸法(前記した両側面の最も外側に位置する部分間の寸法)と略一致したものとなっている。
また、リングバーテンプル13において、各リングテンプル15は、前記のように軸部19が胴体部18よりも小径であることから、軸部19とインナーバー14側とは反対側の胴体部18との間に胴体部18の軸線方向における外側を向く面である外端面(前記他方の端面における軸部19の存在範囲外の面)を有している。その上で、本実施例では、リングバーテンプル13は、前記軸線方向におけるその両外端面の間隔が、ベースプレート10aの前記幅方向における寸法、すなわち、両取付部材30、30の前記幅方向における間隔と略一致したものとされている。
したがって、リングバーテンプル13は、前記のようにベース体10に対し支持された状態では、ベース体10における各取付部材30の前記内側の端面に対し、その前記外端面が当接した状態となっている。それにより、リングバーテンプル13は、そのように支持された状態において、その前記幅方向における位置が両取付部材30、30によって規制された状態となっている。
また、リングバーテンプル13において、各リングテンプル15は、前記のようにその支持軸17の軸心をインナーバー14の軸心と一致させるかたちでインナーバー14に対し組み付けられている。その上で、本実施例では、そのリングバーテンプル13は、その各リングテンプル15がインナーバー14に対し着脱可能であるように構成されている。
より詳しくは、各リングテンプル15は、前述のように一対の胴体部18、18が複数のリング16を間に挟むかたちで支持軸17に対し取り付けられた構成となっている。また、支持軸17の長さ寸法は、そのリングテンプル15における軸部19の端面からその軸部19側とは反対側の胴体部18における前記他方の端面(前記傾斜面とは反対側の端面)までの寸法よりも大きいものとなっている。その上で、軸部19側の胴体部18の支持軸17に対する取り付けは、その軸部19の前記端面の位置を支持軸17における一方の端面の位置に略一致させた状態で行われている。したがって、各リングテンプル15において、その支持軸17は、その他方の端部(他端部)が軸部19側とは反対側の胴体部18から突出している。
一方、インナーバー14には、リングテンプル15における支持軸17が挿入可能な孔径の挿入孔14aが、その両端部においてそれぞれの端面に開口するように形成されている。また、その各挿入孔14aは、インナーバー14を軸線方向に見て、その中心がインナーバー14の軸心と略一致するように形成されている。さらに、その挿入孔14aの深さ寸法は、リングテンプル15において前記のように軸部19側とは反対側の胴体部18から突出する支持軸17の突出量よりも大きくされている。
そして、リングバーテンプル13においては、各リングテンプル15における支持軸17の前記他端部がインナーバー14における挿入孔14aに挿入された状態とすることで各リングテンプル15がインナーバー14に組み付けられた状態となっており、それにより、前述のように各リングテンプル15における支持軸17の軸心とインナーバー14の軸心とが一致した状態となっている。そして、本実施例では、その各リングテンプル15における各胴体部18の外径とインナーバー14の外径とは略同径とされており、リングバーテンプル13は、その両者の外周面の位置が略一致して両外周面が連続するように構成されている。
なお、インナーバー14における挿入孔14aの孔径は、支持軸17の前記他端部が挿入された状態で、支持軸17がインナーバー14に対し遊嵌された状態となるような大きさとなっている。また、インナーバー14に対するリングテンプル15の組み付けは、その支持軸17の挿入孔14aへの挿入(遊嵌)のみで行われている。したがって、リングバーテンプル13は、各リングテンプル15がインナーバー14に対し着脱可能な構成となっている。さらに、そのリングバーテンプル13においては、そのように組み付けられた状態で、インナーバー14とリングテンプル15(支持軸17)とは相対回転可能となっている。
また、以上のように構成された全幅テンプル装置2において、本実施例では、カバー11は、前記幅方向(全幅テンプル装置2が織機1上に設置された状態で織幅方向と一致する方向)に関し、各リングテンプル15に対応する部分とその部分以外の部分とが分割可能であるように構成されている。より詳しくは、カバー11において、前記幅方向におけるリングテンプル15に対応する各端部の部分とその両端部の間の部分とは、それぞれ別部材として形成されている。すなわち、カバー11は、その各端部を形成する2つの部材(端側部材)と、その2つの端側部材の間の部分を形成する部材(中央部材)とから成っている。
なお、そのように構成されたカバー11において、各前記端側部材の前記幅方向における寸法は、前記軸線方向におけるリングテンプル15の寸法よりも大きくされている。したがって、全幅テンプル装置2においては、そのカバー11におけるその各前記端側部材と前記中央部材との境界位置は、リングバーテンプル13の軸線方向におけるインナーバー14の両端の位置よりも内側の位置となっている。そして、カバー11は、各前記端側部材及び前記中央部材がそれぞれベース体10におけるベースプレート10aに取り付けられるかたちで構成されている。それにより、カバー11は、各前記端側部材と前記中央部材との間で分割可能に構成されたものとなっている。
また、ベース体10におけるベースプレート10aは、前記幅方向(全幅テンプル装置2が織機1上に設置された状態で織幅方向と一致する方向)に関し、リングバーテンプル13におけるインナーバー14の存在範囲内で、給糸側の部分と反給糸側の部分とに分割可能であるように構成されている。すなわち、ベースプレート10aは、その反給糸側の部分となる部材(反給糸側部材)と給糸側の部分となる部材(給糸側部材)とから成っている。但し、本実施例では、その反給糸側部材と給糸側部材とは、前記幅方向に関し、その境界位置がカバー11における反給糸側の前記端側部材と前記中央部材との境界と略一致した位置となるように、その寸法が設定されている。そして、ベースプレート10aは、前記反給糸側部材及び前記給糸側部材がそれぞれブラケット4に取り付けられるかたちで構成されている。それにより、ベースプレート10aは、前記反給糸側部材と前記給糸側部材との間で分割可能に構成されたものとなっている。
以上で説明した全幅テンプル装置2において、メンテナンス等のためにリングバーテンプル13を取り外すのにあたっては、先ずはベース体10からカバー11を取り外す作業が行われる。その場合において、その全幅テンプル装置2は、リングバーテンプル13がベース体10に支持されるように構成されており、カバー11は、ベース体10(ベースプレート10a)に対する取り付け部分以外ではリングバーテンプル13とは関わり合いを持たない状態で全幅テンプル装置2中に設けられている。言い換えれば、カバー11は、ベース体10に対する取り付け状態を解除するだけで(カバー11をベース体10に対し取り付けているネジ部材40を取り外すだけで)、全幅テンプル装置2における他の部分と関わり合いを持たない状態となるように設けられている。したがって、カバー11を取り外すにあたっては、ベース体10に対するカバー11の取り付け状態を解除するだけで良いため、その取り外し作業を容易に行うことができる。
そして、前記のようにベース体10からカバー11を取り外す作業が行われた後で、ベースプレート10aからリングバーテンプル13を取り外す作業が行われる。なお、全幅テンプル装置においては、リングバーテンプル13は、ベースプレート10aに取り付けられたリングバーテンプル13と係合する部材(係合部材)に対しその両軸部19、19において係合した状態で、ベース体10に対し支持されている。したがって、リングバーテンプル13を取り外すにあたっては、少なくとも一方の軸部19と前記係合部材との係合状態を解除する必要がある。その場合において、その前記係合部材がベース体10の支持部10bである場合には、その支持部10bをベースプレート10aから取り外さなければならなくなる。
それに対し、全幅テンプル装置2においては、その前記係合部材は、支持部10bに取り付けられた取付部材30である。しかも、その取付部材30は、支持部10bに対し、前記幅方向に関しベース体10における前記内側(ベースプレート10a側)から挿通されるネジ部材22によって取り付けられている。したがって、リングバーテンプル13をベースプレート10aから取り外すにあたっては、取付部材30をベース体10(支持部10b)から取り外す作業を行うことになるが、その取り外し作業は、前記幅方向に関し支持部10bに対するベース体10における前記内側からネジ部材22を緩めるかたちで行える。
すなわち、その取り外し作業は、織機1上で織幅方向において全幅テンプル装置2の両外側(ベース体10の両支持部10b、10bに取り付けられた取付部材30の外側)に配置されているカッタ装置6、7等の周辺装置に邪魔されることなく行えるため、前記周辺装置の取り外し等を伴うことなく行うことができる。それにより、リングバーテンプル13をベースプレート10aから取り外す作業を容易に行うことができる。
以上のように、本実施例の全幅テンプル装置2によれば、その全幅テンプル装置2からリングバーテンプル13を取り外す作業は、その作業に含まれるベース体10からのカバー11の取り外し作業、及びベースプレート10aからのリングバーテンプル13の取り外し作業(ベース体10からの取付部材30の取り外し作業)を前述のように容易に行うことができるため、全体として容易に行うことができる。
また、本実施例の全幅テンプル装置2では、各取付部材30における係合部は、リングバーテンプル13における軸部19が嵌め合わされる係合孔32とされている。その上で、前述のように各軸部19がその周面上に平面部19aを有するように形成されると共に、各係合孔32がその内周面に当接面32aを有するように形成されており、ベース体10に支持された状態でのリングバーテンプル13の軸線周りの角度(位相)は、その平面部19a及び当接面32aによって規制(画定)されるようになっている。
したがって、前記のようにリングバーテンプル13をベース体10から取り外した上で、メンテナンス等のためにリングバーテンプル13と取付部材30との係合状態を解除した場合であっても、リングバーテンプル13の各軸部19を取付部材30の係合孔32に嵌め合わせた上で、取付部材30をベース体10(支持部10b)に取り付けるだけで、リングバーテンプル13を取り外した後の再取り付け時における前記位相の再現が、調整等を伴うことなく、容易に行われることとなる。
また、前記のように、取付部材30に対するリングバーテンプル13の取り付けは、軸部19を係合孔32に嵌め合わせた状態とすることで行われている。そして、全幅テンプル装置2においては、その取り付けの状態を固定するための固定手段として前述のように構成された割締め構造33が採用されており、軸部19を締め付けるかたちでその固定が行われている。すなわち、その取り付け状態においては、軸部19と係合孔32の内周面との間に隙間が無い状態で、その固定が行われている。それにより、その軸部19と係合孔32の内周面との間において隙間があることに起因する摩耗が生じることがなく、その結果として、その軸部19及び係合孔32を有する取付部材30の長寿命化を図ることができる。
また、全幅テンプル装置2では、カバー11は、リングテンプル15の位置に対応する前記端側部材とその両端部の前記端側部材間の前記中央部材とで構成され、それぞれがベースプレート10aに対し取り付けられた構成となっている。したがって、そのカバー11において、各前記端側部材と前記中央部材とは、個別にベースプレート10aから取り外すことができるようになっている。言い換えれば、そのカバー11は、その全体を取り外すことなく、前記端側部材のみをベースプレート10aから取り外し可能となっている。なお、そのように前記端側部材のみを取り外すことで、リングバーテンプル13は、そのリングテンプル15が外部に露出した状態となる。
その上で、リングバーテンプル13は、各リングテンプル15がインナーバー14に対し着脱可能であるように構成されている。したがって、カバー11において前記のように前記端側部材のみを外した状態では、リングバーテンプル13におけるインナーバー14の大部分が空間12内に収容された状態であるが、その状態でも、前記のように露出されたリングテンプル15を全幅テンプル装置2から取り外すことが可能となる。それにより、リングバーテンプル13におけるメンテナンス等の対象がリングテンプル15のみである場合には、カバー11全体を取り外すことなく前記端側部材のみを取り外すだけで、メンテナンス等の対象のリングテンプル15を取り外すことができ、その作業を容易に行うことができる。
また、全幅テンプル装置2では、カバー11が前記のように構成されているのに加え、ベースプレート10aが、前記反給糸側部材と前記給糸側部材との間で分割可能に構成されている。それにより、製織される織布Wの織幅変更、特に、織幅を小さくする変更への対応が切断によって行えることとなっている。
詳しくは、全幅テンプル装置2は、そのリングバーテンプル13におけるリングテンプル15で、製織される織布Wの両端部を把持するものとなっている。そのため、リングバーテンプル13は、両リングテンプル15が織布Wの両端部に位置するような、製織される織布Wの織幅に合った長さ寸法(前記軸線方向における寸法)のものである必要がある。その場合において、製織する織布Wを織幅が小さいものとする変更が行われる場合、リングバーテンプル13については、前記のようにインナーバー14とリングテンプル15とが着脱可能であることに伴い、インナーバー14に対しその端部を切断する等を施すことにより、変更後の織幅に対応した長さ寸法とすることが可能である。
一方で、カバー及びベースプレートについて、それぞれには、前述のようにリングバーテンプルにおける各リングの針との干渉を避けるためのカバー側凹部及びベース側凹部が形成されている。その上で、カバー及びベースプレートがそれぞれ単一の部材で形成されている場合において、その端部を切断して織幅変更に対応させようとすると、そのカバー側凹部及びベース側凹部とリングの存在範囲との前記軸線方向における位置関係が合わなくなってしまう。したがって、そのような端部を切断することでの対応は不可であり、その場合には、想定される織幅の全てについて、それぞれに対応した幅寸法(長手方向の寸法)のカバー及びベースプレートを用意しなければならない。
それに対し、全幅テンプル装置2では、カバー11については、前記のように各前記端側部材と前記中央部材とが分割可能となっており、前記中央部材に対しその端部を切断する等を施すことで、その全体の前記幅寸法を変更後の織幅に合わせたものとすることができる。また、ベースプレート10aについては、前記のように前記反給糸側部材及び前記給糸側部材とが分割可能となっており、前記給糸側部材に対しその両端部のうちのベース側凹部(図示略)側とは反対側の端部を切断する等を施すことで、その全体の前記幅寸法を変更後の織幅に合わせたものとすることができる。
そして、そのように対応することで、カバー11及びベースプレート10aの前記幅寸法を変更後の織幅に対応したものとしつつも、カバー側凹部及びベース側凹部とリング16の存在範囲との前記位置関係が合った状態のままとすることができる。したがって、カバー11及びベースプレート10aがそのように構成された全幅テンプル装置2においては、想定される全ての織幅に対応した前記幅寸法のカバー及びベースプレートが予め用意されていなくても、前記のような織幅変更に対応することができる。
また、全幅テンプル装置2では、前述のように、各支持部10bの前記他端部における各貫通孔10b2の孔径がネジ部材22の直径よりも若干大きくされており、その支持部10bに対する取付部材30の取り付け位置が調整可能となっている。したがって、全幅テンプル装置2においては、その各支持部10bに対し取り付けられた取付部材30によって支持された状態のリングバーテンプル13の支持位置を、製織条件等に応じた位置に調整することが可能となっている。
なお、本発明は、以上で説明した実施例に限定されるものではなく、以下(1)~(7)のように変形させた態様(変形例)でも実施することができる。
(1)前記実施例では、取付部材30は、平板状の部材として形成されており、支持部10bに対しベース体10における前記内側から、支持部10bの板厚方向に挿通されるネジ部材22によって支持部10bに取り付けられるかたちで設けられている。しかし、本発明においては、取付部材は、そのように構成されたものには限らない。具体的には、その取付部材は、支持部に対する取り付けが織幅方向における全幅テンプル装置の外側からネジ部材を挿通させるかたちで行われる、すなわち、その着脱に前記周辺装置の取り外し等が必要となるように構成されたものでなければ、前記実施例とは異なるように構成されていても良い。
そのような取付部材の構成としては、例えば、図8に示すものが考えられる。その図8の構成では、取付部材50は、軸止部として機能する部分(軸止部)51が前記実施例と略同じように形成されたものとなっている。但し、その取付部材50は、その軸止部51から板厚方向に突出するように形成された突出部52であって、軸止部51を支持部10bに取り付けられた状態とするための突出部52を有するように構成されている。また、その突出部52は、図示の例では、軸止部51の端面の長辺方向に関し、係合部51aが形成される側とは反対側の端縁(後端縁)に連続するように形成されている。
そして、取付部材50は、軸止部51を前記実施例の取付部材30と同じように支持部10bに対向させ、突出部52に挿通されたネジ部材53によって支持部10bに取り付けられている。すなわち、その取付部材50は、その挿通される方向が全幅テンプル装置における前記前後方向に向けられたネジ部材53により、支持部10bに取り付けられている。したがって、その構成によっても、前記周辺装置の取り外し等を伴うことなく、取付部材50を支持部10bに対し着脱することができる。
なお、その図8の例において、取付部材50は、軸止部51と突出部52とが一体的に形成されてその両部分を含む単一の部材として形成されていても良いし、それぞれ別部材で形成された軸止部51と突出部52とが組み合わされるかたちで構成されていても良い。すなわち、本発明における取付部材は、単一の部材として形成されたものには限らない。また、図8の例では、取付部材50は、突出部52が軸止部51の前記後端縁に連続するように設けられた構成となっているが、それに代えて、軸止部51の端面の短辺方向における一端側であって、全幅テンプル装置において上側となる端縁に連続するかたちで突出部が形成されるように構成されたものであっても良い。そして、その場合には、その取付部材を支持部10bに取り付けるネジ部材の挿通方向は上下方向となる。
(2)ベース体(支持部)及び取付部材について、以上で説明した例では、その取付部材の軸止部が前記幅方向においてベース体10における支持部10bの外側に位置するように、そのベース体10及び取付部材が構成されている。しかし、本発明においては、ベース体及び取付部材は、そのように構成されたものに限らず、その取付部材における軸止部と支持部とが前記幅方向において略同じ位置に位置するように構成されていても良い。
そのようなベース体及び取付部材の構成としては、例えば、図9に示すようなものが考えられる。その図9の構成では、ベース体61におけるベースプレート61aは、前記実施例のベースプレート10aのような支持部10bが取り付けられる部分における前記凹部を有しておらず、支持部61bが前記幅方向においてベースプレート61aと重複しない配置でベースプレート61aに取り付けられるように構成されているものとする。
また、取付部材60について、固定手段は、前記実施例と同様の割締め構造62となっている。その上で、取付部材60は、前記のようなベースプレート61aに取り付けられた支持部61bにおけるベースプレート61aのベース側案内部61a1の側を向く側面61b1に対し、割締め構造62におけるスリット62aの延在方向に関し両側に位置する側面のうちの一方の側面60aを当接させるかたちで、支持部61bに挿通されたネジ部材64によって支持部61bに対し取り付けられている。それにより、その取付部材60(軸止部)と支持部61bとは、前記幅方向において略同じ位置に位置した状態となっている。なお、その取付部材60は、そのように支持部61bに取り付けられた状態で、リングバーテンプル13が収容された空間63に対し、その係合部60bが前記幅方向に見てその空間63と重複する位置に位置した状態となるようなかたちに形成されている。
(3)リングバーテンプルを取付部材に取り付けるための固定手段について、以上で説明した例では、その固定手段として割締め構造33が用いられているが、本発明においては、その固定手段は、割締め構造以外の周知の手段、例えば、止めねじを用いた手段等であっても良い。
(4)リングバーテンプルにおける軸部及び取付部材における係合部(係合孔)について、前記実施例では、リングバーテンプル13における軸部19がその周面に平面部19aを有するように形成されていると共に、係合孔32がその内周面に軸部19の平面部19aと当接する平面状の当接面32aを有するように形成されている。しかし、本発明において、取付部材における係合部が係合孔であっても、軸部及び係合孔は、前記実施例のように形成されたものには限られない。
例えば、軸部をその断面形状が円形状であるように形成すると共に、係合孔をその軸部が嵌まり合う孔形状に形成するようにしても良い。但し、その場合には、その軸部を係合孔に嵌め合わせても前記位相が規制されないため、軸部を係合孔に嵌め合わせた状態においてリングバーテンプルの軸線周りの角度を調整する必要がある。また、断面形状が多角形等、周面に2以上の平面を有するような形状であるように軸部を形成すると共に、係合孔をその軸部が嵌まり合う孔形状に形成されたものとしても良い。
(5)取付部材における係合部について、前記実施例では、その係合部は、貫通孔として形成された孔形状の係合孔32となっている。すなわち、その係合部は、軸部19の周面に対しその全周に亘って係合するような孔形状に形成されている。しかし、本発明においては、取付部材における係合部は、そのような孔形状に形成されたものに限らず、軸部の周面に対し部分的に係合するような切欠き形状に形成されたものであっても良い。
係合部がそのように形成された取付部材の例としては、例えば、図10に示すようなものが考えられる。その図10に示す構成では、図9に示す例と同様に、ベース体70は、支持部70bが前記幅方向においてベースプレート70aと重複しない配置でベースプレート70aに取り付けられるように構成されている。また、支持部70bは、前記実施例と同様の位置でベースプレート70aに螺挿されるネジ部材76により、ベースプレート70aに取り付けられている。但し、その支持部70bは、その取り付け状態において、前記前後方向に関し、リングバーテンプル71が収容される空間72の位置にまで延びるような大きさの部材となっている。さらに、支持部70bは、その取り付け状態において、上下方向に関し、その上面の位置が空間72の中心付近に位置するような大きさのものとなっている。
その上で、取付部材73は、そのような支持部70bに対し、その支持部70bの前記上面に載置されるかたちで取り付けられている。また、その取付部材73は、その取り付け状態において、前記前後方向における存在範囲が支持部70bと略一致するような大きさの部材となっている。それにより、その取り付け状態においては、取付部材73と支持部70bとは、前記上下方向においてその境界位置が空間72の中心付近に位置すると共に、前記幅方向に見て空間72と重複するように存在している。
なお、その図示の例では、リングバーテンプル71における軸部71aは、その断面形状が円形状であるように形成されたものとなっている。また、リングバーテンプル71は、前記上下方向に関し、その軸部71aの軸心の位置が空間72の中心付近に位置する配置で空間72に収容される。そこで、取付部材73は、その軸部71aに対し略上半分の位置で部分的に係合するように、係合部73aが略半円形状の切欠きとして形成されているものとなっている。
また、支持部70bも、前記幅方向に見て前記のように空間72と重複することから、リングバーテンプル71における軸部71aの配置を許容するために、前記のように取付部材73が取り付けられた状態でのその取付部材73の係合部73aと対向する部分が略半円形状に切り欠かれている。その上で、軸部71a(リングバーテンプル71)は、そのように切り欠かれることで形成された支持部70bにおける切欠き70b1と取付部材73の係合部73aとで形成された孔形状の空間に受け入れられるかたちで、支持部70b及び取付部材73によって支持される。
なお、支持部70bに対する取付部材73の取り付けは、その取付部材73に対し前記上下方向に挿通されたネジ部材74が支持部70bに螺挿されるかたちで行われている。また、前記のように略半円形状に形成された取付部材73における係合部73a及び支持部70bにおける切欠き70b1は、その曲率半径が軸部71aの半径と略同じであるように形成されている。但し、その係合部73a及び切欠き70b1の少なくとも一方は、円弧状の内周面の円弧角度が180°よりも若干小さくなるように形成されている。したがって、軸部71aをその係合部73a及び支持部70bに受け入れた状態で、ネジ部材74が締め付けられることで、軸部71aが係合部73a及び切欠き70b1の両内周面によって締め付けられた状態となる。それにより、リングバーテンプル71は、その軸部71aで前記のように支持部70b及び取付部材73に支持された状態において、両部材に対し固定された状態となっている。
(6)前記実施例では、リングバーテンプル13におけるメンテナンス等の対象がリングテンプル15のみである場合においてそのメンテナンス等に伴う作業の容易化を図ることを目的として、リングバーテンプル13は、各リングテンプル15がインナーバー14に対し着脱可能であるように構成されている。その上で、カバー11は、リングテンプル15の位置に対応する各前記端側部材と両前記端側部材の間の前記中央部材とに分割可能に構成されている。
しかし、本発明において、リングバーテンプルは、前記実施例のようにリングテンプルがインナーバーに対し着脱可能であるように構成されたものに限らない。例えば、リングバーテンプルの軸線方向に亘る通しの軸を支持軸とし、その支持軸の両端部のそれぞれにリングテンプルを構成する胴体部及びリングが支持されると共に、そのリングテンプル間に中空円筒状に形成されたインナーバーが回転可能に支持されるようにして、リングバーテンプルを構成するようにしても良い。そして、そのように構成することで、リングバーテンプルは、リングテンプルがインナーバーに対し着脱不能であるように構成されたものとなる。
そして、リングバーテンプルがそのように構成されている場合には、前記メンテナンス等の面においては、カバーを分割可能な構成として前記端側部材のみを取り外ししても、前記作業を行うことはできない。そのため、その場合には、カバーを、分割不能に構成すれば良く、例えば、各リングテンプルに対応する部分とその部分以外の部分とを一体化したような単一の部材で形成すれば良い。このように、本発明の全幅テンプル装置においては、そのカバーは、前記実施例のように分割可能に構成されたものに限らず、単一の部材として形成される等、分割不能に構成されたものであっても良い。
また、カバーを分割可能とする構成は、前記メンテナンス等を目的とする場合だけでなく、製織される織布の織幅を小さくする方向への織幅変更に対応できるようにすることを目的とする場合にも適用される。したがって、リングバーテンプルが前記のように着脱不能に構成されている場合であっても、織幅変更への対応を目的とする場合には、カバーを分割可能に構成すれば良い。
なお、カバーの分割位置について、その分割位置は、前記実施例における位置に限らず、その目的等に応じて任意の位置とすることが可能である。具体的には、前記メンテナンス等及び織幅変更の両方への対応を目的とする場合には、その分割位置は、例えば、前記実施例の位置よりも内側の位置であっても良いし、インナーバー14の両端の位置であっても良い。また、織幅変更への対応のみを目的とする場合には、その分割位置は、インナーバーの存在範囲内の位置に限らず、インナーバーとカバー側凹部との間の位置であっても良い。
また、カバーの構成について、織幅変更への対応のみを目的としてカバーを分割可能に構成する場合には、そのカバーは、前記実施例等のように2つの前記端側部材と前記中央部材との3つの部材で構成されるものに限らず、前記実施例のベースプレート10aと同様に、反給糸側の部分となる部材と給糸側の部分となる部材との2つの部材で構成されたものであっても良い。
さらに、ベースプレートについて、前記実施例では、ベースプレート10aは、カバー11と同様に織幅変更に対応できるように、前記反給糸側部材と前記給糸側部材とに分割可能に構成されている。しかし、本発明においては、ベースプレートは、そのように分割可能に構成されたものに限らず、前記実施例のような切断による織幅変更への対応が不要である場合には、分割不能に構成されたものであっても良い。なお、そのようにベースプレートを分割不能なものとする場合には、例えば、ベースプレートを、反給糸側の部分と給糸側の部分とを一体化したような単一の部材で形成すれば良い。また、ベースプレートを分割可能に構成する場合において、そのベースプレートの分割位置は、前記実施例における位置に限らず、ベースプレートの両ベース側凹部の間における前記実施例の位置以外の位置であっても良い。
(7)前記実施例では、リングバーテンプル13は、その各リングテンプル15における各胴体部18の外径とインナーバー14の外径とが略同径であるように構成されている。しかし、本発明においては、リングバーテンプルは、そのように構成されたものに限らず、例えば、各リングテンプルにおける各胴体部の外径がインナーバーの外径よりも小径であるように構成されたものであっても良い。但し、その場合には、前記実施例と同様にインナーバーを軸線方向に見てその外周面から各リングテンプルにおける各リングの針が突出した状態となるように、リングバーテンプルを構成すれば良い。
また、本発明は、以上で説明した実施例及び変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々に変更することが可能である。
1 織機
2 全幅テンプル装置
3 筬
4 ブラケット
4a 雌ネジ孔
5 取付バー
6、7 カッタ装置
8 フロントトップステー
10 ベース体
10a ベースプレート
10a1 被取付部
10a2 ベース側案内部
10a3 係合部
10a4 ベース側凹部
10a5 雌ネジ孔
10a6 貫通孔
10b 支持部
10b1 貫通孔
10b2 貫通孔
11 カバー
11a 取付部
11b カバー側案内部
11c 被係合部
11d 連結部
11e カバー側凹部
11f 貫通孔
12 空間
13 リングバーテンプル
14 インナーバー
14a 挿入孔
15 リングテンプル
16 リング
16a 針
17 支持軸
18 胴体部
18a 貫通孔
19 突出部(軸部)
19a 平面部
21 ネジ部材
22 ネジ部材
30 取付部材(軸止部)
31 雌ネジ孔
32 係合孔(係合部)
32a 当接面
33 割締め構造
34 スリット
34a 一方の対向面
34b 他方の対向面
35 貫通孔
36 雌ネジ孔
37 ネジ部材
40 ネジ部材
41 ネジ部材
50 取付部材
51 軸止部
51a 係合部
52 突出部
53 ネジ部材
60 取付部材
60a 側面
60b 係合部
61 ベース体
61a ベースプレート
61a1 ベース側案内部
61b 支持部
61b1 側面
62 割締め構造
62a スリット
63 空間
64 ネジ部材
70 ベース体
70a ベースプレート
70b 支持部
70b1 切欠き
71 リングバーテンプル
71a 軸部
72 空間
73 取付部材
73a 係合部
74 ネジ部材
76 ネジ部材
CF 織前
T 経糸列
W 織布

Claims (5)

  1. 織前の近傍で織幅に亘って設けられるベースプレートを含むベース体、前記ベースプレート上に設けられるカバー、及び前記ベースプレートと前記カバーとで画定される空間に収容されるテンプルバーを含み、前記ベースプレート、前記カバー、及び前記テンプルバーにより織布をその全幅に亘って把持する全幅テンプル装置であって、前記テンプルバーが、棒状のインナーバーと前記インナーバーの両側に連続して設けられるリングテンプルとで構成されると共に両端に支持用の軸部を有するリングバーテンプルである織機における全幅テンプル装置において、
    前記ベース体は、前記リングバーテンプルを前記軸部において支持するための支持部をその両端部に有し、
    前記支持部に対し着脱可能に取り付けられると共に、前記軸部の周面に係合するように形成された係合部を有する板状の軸止部を含む取付部材を備える
    ことを特徴とする織機における全幅テンプル装置。
  2. 前記係合部は、前記軸止部に形成された孔状の係合孔であり、
    前記リングバーテンプルにおける各前記軸部は、その周面の一部が平面状に形成されており、前記係合孔は、前記軸部が嵌まり合う孔形状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の織機における全幅テンプル装置。
  3. 前記取付部材の前記軸止部には、前記係合孔に連通するスリット、前記スリットにおける対向する2つの対向面のうちの一方の対向面に開口すると共に前記対向面と直交する方向で前記取付部材を貫通する貫通孔、及び他方の対向面における前記貫通孔と対向する位置に開口する雌ネジ孔が形成されており、
    前記取付部材における前記貫通孔に挿通されると共に前記雌ネジ孔に螺挿されるネジ部材を備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の織機における全幅テンプル装置。
  4. 前記リングバーテンプルは、前記リングテンプルが前記インナーバーに対し着脱可能であるように構成されており、
    前記カバーは、織幅方向に関し、前記インナーバーの両端の位置又はその位置よりも内側で分割可能であるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1、2、又は3に記載の織機における全幅テンプル装置。
  5. 前記ベースプレートは、織幅方向に関し、前記インナーバーの存在範囲内で分割可能であるように構成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の織機における全幅テンプル装置。
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