JP7533256B2 - 車両のドアハンドル制御装置 - Google Patents
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Description
その際、ドアハンドルレバーの把持位置においては、同ドアハンドルレバーを格納方向にバネ付勢するバネの付勢力に抗して上記モータを駆動させることにより、把持位置を維持する構造が考えられる。この場合、把持位置のドアハンドルレバーをユーザが長時間操作しない状態が続くと、上記モータに負荷がかかり、モータの耐久性を損ねるおそれがあった。
上記仮保持機構と上記把持位置検出機構とは、一体で構成されてもよいし、別体で構成されてもよい。
上記構成によれば、上述の仮保持機構はヒンジアームを把持位置で機械的に保持し、上述の制御装置は把持位置検出機構からの信号を受けて駆動装置を停止制御する。
この結果、駆動装置に対する負荷低減を図ることができると共に、悪戯防止を図ることができる。
上記構成によれば、アーム部はその一端側にローラ部を有しており、その他端側にスイッチ押圧部を有しているので、アーム部とローラ部との一体化を図ることができる。
図面は車両のドアハンドル制御装置を示し、図1は当該ドアハンドル制御装置を備えた車両の側面図、図2は図1の要部拡大側面図、図3はレインフォースメントの配置構造を示す内側面図である。
図1に示すように、車室前方部において車両の上下方向に延びるヒンジピラー1と、車両下部において車両前後方向に延びるサイドシル2と、ヒンジピラー1の上端から後方かつ上方に向けて斜め方向に延びるフロントピラー3と、該フロントピラー3の後端に連続して車両後方に延びるルーフサイドレール4と、該ルーフサイドレール4と上記サイドシル2とを車両の略上下方向に連結する後部ピラー5と、を備えている。
上述のヒンジピラー1に上下一対のドアヒンジ7,7を介して開閉可能に取付けたサイドドア8により、上記ドア開口部6を開閉すべく構成している。
図5に示すように、上述のインナカバー22外部におけるヒンジアーム30が挿通する開口23(図4参照)の前部には、ブラケット50の対向壁と当接して前記レバー20の揺動時に支点となる舌片形状の突出部28が形成されている。
上述のヒンジアーム30は、図4に示すように、一端(この実施例では後端)に上述のレバー20を有し、該レバー20がドアアウタパネル11から突出するように回動させる回動支軸としてのヒンジピン31を備えている。このヒンジピン31は上述のブラケット50に固定され上下方向に指向している。
また、図4に示すように、上述のヒンジピン31と同軸上には、クランクプレート60が設けられている。このクランクプレート60の後側かつ車幅方向外側には、レバー20およびヒンジアーム30が把持位置(図8参照)に回動した時、ヒンジアーム30のネック部33と当接係止される縦壁61(係止部)が一体形成されている。
このトーションスプリング36のバネ力は、クランクプレート60を反レリーズ方向に付勢するコイルスプリング(図示せず)のバネ力に対して、小さく設定されている。
上述の駆動装置40はヒンジピン31と同軸上に固定されたセクタギヤG1(sector gear、扇形歯車)を備えている。このセクタギヤG1はヒンジピン31に嵌合されると共に、上述のブラケット50に取付けられていて、位置不変に形成されている。つまり、このセクタギヤG1は回動しないように構成されている。
また、上述のブラケット50は、図6に示すように、前側取付け部54と、上側取付け部55と、下側取付け部56と、後側取付け部57と、を備えている。
このスイッチユニット70は、レバー20後端部の押圧操作時(図10の仮想線α参照)にユニット内のリクエストスイッチSW1(図11参照)がONとなり、モータ42への通電を行なうものである。
さらに、図4に示すように、レバー20の格納位置において、ヒンジアーム30のネック部33とキーシリンダ15との間のブラケット50の所定位置には、ヒンジアーム30を図8に示す把持位置で仮保持する仮保持機構80が配置されている。
図11に示すように、上述のスイッチユニット70は、車幅方向内側に位置する内側ハウジング71と車幅方向外側に位置する外側ハウジング72とを備えている。内側ハウジング71にはリクエストスイッチSW1を収納しており、外側ハウジング72には、ピストン74と、該ピストン74と一体的に軸動するスプリングガイド75と、ピストン74を常時外方にバネ付勢するスプリング76と、を収納している。
レバー20がスイッチ押圧位置(図10の仮想線α参照)に操作されると、バンパラバー79を介してピン78、ピストン74、スプリングガイド75、スイッチングロッド77がスプリング76の付勢力に抗して押圧され、スイッチングロッド77でプッシュロッド73を押下げてリクエストスイッチSW1がONになるように構成している。
この仮保持機構80は、図8、図13に示す把持位置においてヒンジアーム30を係止するヒンジアーム係止部としてのローラ85と、把持位置においてレバー20が当該把持位置に位置することを検出する把持位置検出機構としてのポジションスイッチSW2とを備えている。
さらに、アーム部83他端側のスイッチ押圧部83bと対向する位置には把持位置検出機構としてのポジションスイッチSW2が配置されている。
このような仮保持機構80を設けることで、モータ42を駆動し続けなくても、図8、図13に示す把持位置でヒンジアーム30を機械的に仮保持するように構成したものである。
次に、図15を参照して車両のドアハンドル制御装置の構成について説明する。
CPU90の入力側には上記リクエストスイッチSW1と上記ポジションスイッチSW2とが接続されており、CPU90の出力側には上記モータ42が接続されている。
モータ42が逆転駆動されると、レバー20およびヒンジアーム30は、図8、図13に示す把持位置から図4、図12に示す格納位置の方向へ移動する。
このステップS9で、CPU90はモータ42への通電を遮断し、モータ42の逆転駆動を停止して、一連の処理を終了する。
この結果、駆動装置40(特に、モータ42)に対する負荷低減を図ることができると共に、悪戯防止を図ることができる。
この発明のドアパネルは、実施例のドアアウタパネル11に対応し、
以下同様に、
回動支軸は、ヒンジピン31に対応し、
付勢手段は、トーションスプリング36に対応し、
ヒンジアーム係止部、ローラ部は、ローラ85に対応し、
スイッチ部は、プッシュロッド88に対応し、
把持位置検出機構は、ポジションスイッチSW2に対応し、
制御手段は、CPU90に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
20…レバー
30…ヒンジアーム
31…ヒンジピン(回動支軸)
36…トーションスプリング(付勢手段)
40…駆動装置
80…仮保持機構
81…ハウジング
83…アーム部
83b…スイッチ押圧部
85…ローラ(ヒンジアーム係止部、ローラ部)
88…プッシュロッド(スイッチ部)
90…CPU(制御装置)
SW2…ポジションスイッチ(把持位置検出機構)
Claims (3)
- ドアパネルから出没可能なレバーを一端に有し、該レバーが上記ドアパネルから突出するように回動させる回動支軸を有するヒンジアームと、
上記レバーが上記ドアパネルから突出するように上記ヒンジアームに動力を伝達する駆動装置と、を備え、
上記レバーは、上記ドアパネルと面一になる格納位置と、
上記駆動装置により上記レバーが上記ドアパネルから突出してユーザが把持できる把持位置と、
該把持位置よりもさらに突出する開放位置と、の間で回動可能に構成され、
上記レバーは上記回動支軸に設けられる付勢手段により格納方向に付勢されており、
上記ヒンジアームを上記把持位置で仮保持する仮保持機構を備え、
該仮保持機構は、
上記把持位置において上記ヒンジアームに係止するヒンジアーム係止部を備え、
上記把持位置において上記レバーが把持位置に位置することを検出する把持位置検出機構を備え、
上記把持位置検出機構と上記駆動装置とに接続される制御装置を備え、
該制御装置は上記把持位置検出機構から信号を受けて上記駆動装置を停止することを特徴とする
車両のドアハンドル制御装置。 - 上記制御装置は上記把持位置検出機構からの信号を所定時間受けた時、上記駆動装置を駆動して、上記レバーを上記把持位置から上記格納位置に格納する
請求項1に記載の車両のドアハンドル制御装置。 - 上記仮保持機構は、ハウジングに枢支されて一端側にローラ部を有すると共に、他端側にスイッチ押圧部を有するアーム部を備え、
上記把持位置検出機構は上記スイッチ押圧部と接触可能に構成されるスイッチ部を備える
請求項1または2に記載の車両のドアハンドル制御装置。
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