JP7522546B2 - クラッチ装置 - Google Patents
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Description
図1に、本発明の一実施形態によるクラッチ装置としてのモータサイクル用クラッチ装置100を示している。図1はクラッチ装置100の断面図である。図1の断面図において、O-O線が回転軸線である。なお、以下の説明において、「軸方向」とは回転軸Oが延びる方向を示し、図1に示すように、図1の右側を「軸方向の第1側」、逆を「軸方向の第2側」とする。また、「径方向」とは、回転軸Oを中心とした円の半径方向を意味し、「円周方向」とは、回転軸Oを中心とした円の周方向を意味する。
図1及び図2に示すように、サポートプレート10は、円板状の部材であり、プレッシャプレート20よりも、軸方向の第1側に配置されている。サポートプレート10は、中央部に孔10aを有している。また、サポートプレート10は、複数の第1突起部15と、複数の凹部16と、を有する。なお、本実施形態では、サポートプレート10は、3つの第1突起部15と、3つの凹部16と、を有する。
図3はプレッシャプレート20をサポートプレート10側から視た図、図4はプレッシャプレート20をサポートプレート10とは逆側から視た図である。図1、図3及び図4に示すように、プレッシャプレート20は、円板状の部材である。プレッシャプレート20は、軸方向において、サポートプレート10の第2側に配置されている。
図1に示すように、クラッチセンタ30は、軸方向において、プレッシャプレート20の第2側に配置されている。クラッチセンタ30は略円板状である。クラッチセンタ30は、中央部に形成されたボス部39と、円板部36と、筒状部37と、受圧部38と、を有している。
コイルスプリング40は、サポートプレート10の凹部16と、プレッシャプレート20の有底孔21dとの間に配置されている。コイルスプリング40は、凹部16内に配置される。詳細には、コイルスプリング40は、プレッシャプレート20を軸方向の第2側に付勢している。この付勢力によって、クラッチ部70はレリーズ機構が作動していない状態では、クラッチオン状態(動力を伝達する状態)である。
図1及び図7に示すように、スプリングシート50は、凹部16とコイルスプリング40の端面との間に配置される。図6及び図7に示すように、スプリングシート50は、シート部51、及び、突出部52を有する。
図8に示すように、アシストカム機構60は、サポートプレート10とプレッシャプレート20との軸方向間に配置されている。アシストカム機構60は、プレッシャプレート20及びクラッチセンタ30に駆動力が作用したときに(正側、つまり図8の+R側のトルクが作用したときに)、クラッチ部70の結合力を増加させるための機構である。また、スリッパカム機構61は、プレッシャプレート20とクラッチセンタ30の軸方向間に配置されている。スリッパカム機構61は、クラッチセンタ30及びプレッシャプレート20に逆駆動力が作用したときに(負側、つまり図8の-R側のトルクが作用したときに)、クラッチ部70の結合力を低減させるための機構である。
アシストカム機構60は、図2及び図3で示すように、サポートプレート10に設けられた複数(ここでは3個)のSP・カム面60aと、プレッシャプレート20に設けられた複数(ここでは3個)のPPa・カム面60bと、を有する。
スリッパカム機構61は、図4及び図5で示すように、複数(ここでは3個)のクラッチセンタ30に設けられたCC・カム面61aと、複数(ここでは3個)のプレッシャプレート20に設けられたPPs・カム面61bと、を有する。
クラッチ装置100においてレリーズ操作がなされていない状態では、サポートプレート10とプレッシャプレート20とは、コイルスプリング40によって互いに離れる方向に付勢されている。サポートプレート10は、クラッチセンタ30に固定されて軸方向に移動しないため、プレッシャプレート20が軸方向の第2側に移動する。この結果、クラッチ部70がクラッチオン状態となる。
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
図9に示すように、スプリングシート50のシート部51は、中心部に孔を有してもよい。この場合、スプリングシート50の耐久寿命を長くすることができる。詳細には、オイルは樹脂を破損しやすい。シート部51の中心部に孔があれば、孔からオイルを抜くことができ、スプリングシート50内にオイルが滞留するのを防ぐことができる。その結果、スプリングシート50の耐久寿命が長くなる。
上記実施形態では、第1回転体の一例としてサポートプレート10を、第2回転体の一例としてプレッシャプレート20を例にとって説明した。すなわち、前記実施形態では、プレッシャプレート20を軸方向の第1側に移動させ、クラッチ部70をオフする、いわゆるプルタイプのクラッチ装置100に本発明を適用したが、いわゆるプッシュタイプのクラッチ装置にも本発明を同様に適用することができる。
プレッシャプレート20及びクラッチセンタ30の構成は前記実施形態に限定されない。例えば、前記実施形態では、クラッチセンタ30の円板部36、筒状部37、及び受圧部38を一体成形で形成したが、それぞれ別の部材で形成してもよい。また、プレッシャプレート20についても同様であり、ボス部25、筒状部21、及び押圧部22を、それぞれ別の部材で形成してもよい。
16 凹部
20、114 プレッシャプレート(第2回転体)
30、113 クラッチセンタ
40 コイルスプリング
50 スプリングシート
51 シート部
52 突出部
100、110 クラッチ装置
Claims (3)
- 軸方向に開口するとともに円周方向に延びる楕円形の凹部、を有する第1回転体と、
前記第1回転体に対して相対回転可能に配置される第2回転体と、
前記凹部と前記第2回転体との間に配置され、前記第2回転体を付勢する複数のコイルスプリングと、
前記コイルスプリングの端面が当接するシート部、及び、前記シート部から前記軸方向に延び前記コイルスプリング内に嵌合された円筒状の突出部を有し、かつ、前記凹部と前記コイルスプリングの端面との間に配置される、スプリングシートと、
を備え、
前記スプリングシートは、樹脂製である、
クラッチ装置。
- 前記第1回転体は、サポートプレートであり、
前記第2回転体は、プレッシャプレートである、
請求項1に記載のクラッチ装置。
- 前記シート部は、中心部に孔を有する、
請求項1又は2に記載のクラッチ装置。
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