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JP7543874B2 - 積層体、積層体の製造方法、パウチおよびパウチの製造方法 - Google Patents

積層体、積層体の製造方法、パウチおよびパウチの製造方法 Download PDF

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JP7543874B2 JP2020193906A JP2020193906A JP7543874B2 JP 7543874 B2 JP7543874 B2 JP 7543874B2 JP 2020193906 A JP2020193906 A JP 2020193906A JP 2020193906 A JP2020193906 A JP 2020193906A JP 7543874 B2 JP7543874 B2 JP 7543874B2
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Description

本発明は、印刷インキを用いずに着色した積層体と、積層体を用いたパウチに関する。
従来、食品を収容したパウチと呼ばれる包装袋が知られている。これらのパウチの形成には、複数の合成樹脂層が積層された積層体(積層フィルム)が用いられている。このような積層体にパターン状に着色する場合には、印刷インキを用いた印刷が行われている(特許文献1参照)。
特開2003-3104号公報
近年は、環境配慮のため、バイオマス化したインキの開発が進められている。しかしながら、バイオマス化したインキの開発には、多大な開発費用を要するという問題がある。
そこで、本発明は、印刷インキを用いずに、簡易な設備でパターン状に着色した積層体、積層体の製造方法、このような積層体を用いたパウチおよびパウチの製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、
基材フィルムにポリビニルアルコール層が形成された基材層と、接着層と、シーラント層と、一方の面から順に備えた積層体であって、
前記ポリビニルアルコール層は、前記接着層と接する側に配置されており、
前記ポリビニルアルコール層には、所定のパターンに対応してヨウ素が含有されている、積層体を提供する。
また、本発明の積層体は、
前記接着層は、ラミネート用の接着剤を用いた接着剤層であってもよい。
また、本発明は、
基材フィルムを用意し、
前記基材フィルムの一方の面にポリビニルアルコール系樹脂を塗布し、
前記ポリビニルアルコール系樹脂を乾燥させて、ポリビニルアルコール層を形成し、
前記ポリビニルアルコール層の表面に、ヨウ化カリウム水溶液を用いて所定のパターンを印刷し、
前記ポリビニルアルコール層の呈色後、シーラント層を積層する、積層体の製造方法を提供する。
また、本発明の積層体の製造方法は、
前記ポリビニルアルコール層の呈色後、ラミネート用の接着剤を、前記ポリビニルアルコール層に塗布して接着剤層を形成し、
前記シーラント層を前記接着剤層と対向させて重ね合わせ、ドライラミネート法により積層してもよい。
また、本発明は、
少なくとも第1面と第2面とを有し、第1縁部と第1縁部と対向する第2縁部と、第1縁部と第2縁部との間に延びる第1側縁部と第2側縁部とを備えたパウチであって、 前記第1面と第2面のいずれか一方が、基材フィルムにポリビニルアルコール層が形成された基材層と、接着層と、シーラント層と、を外面から順に備えた積層体により構成され、
前記ポリビニルアルコール層は、前記接着層と接する側に配置されており、
前記ポリビニルアルコール層には、所定のパターンに対応してヨウ素が含有されている、
パウチを提供する。
また、本発明は、
基材フィルムを用意し、
前記基材フィルムの一方の面にポリビニルアルコール系樹脂を塗布し、
前記ポリビニルアルコール系樹脂を乾燥させて、ポリビニルアルコール層を形成し、
前記ポリビニルアルコール層の表面に、ヨウ化カリウム水溶液を用いて所定のパターンを印刷し、
前記ポリビニルアルコール層の呈色後、シーラント層を積層して積層体を得て、
前記積層体と他の積層フィルムのシーラント層同士をヒートシールして、収容部を有するパウチを得る、パウチの製造方法を提供する。
本発明によれば、印刷インキを用いずに、簡易な設備でパターン状に着色した積層体およびパウチを得ることができる。
本発明の一実施形態に係るパウチを示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るパウチを構成するフィルム構成を示す分解図である。 第1縁部シール部14が形成され、封止された状態のパウチの正面図である。 本発明の一実施形態に係る積層体について説明するための図である。 図1に示すA-A線に対応する断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るパウチを示す正面図である。また、図2は、本発明の一実施形態に係るパウチを構成するフィルム構成を示す分解図である。図1に示した実施形態のパウチは、内容物が充填される前の状態(内容物が充填されていない状態)のパウチを示したものである。本実施形態のパウチは、平面視において長方形状であり、底部ガセット部を有している。本実施形態において、長方形とは、四隅が直角の長方形だけでなく、長方形の四隅が面取りされて、外に凸の円弧状となったものも含む概念である。本発明において、パウチは、内容物が充填されていない状態のパウチに限らず、内容物が充填されている状態のパウチも含む概念である。
図1に示すように、本実施形態のパウチは、少なくとも第1面フィルム1と第2面フィルム2とを有し、第1縁部4と、第1縁部4と対向する第2縁部5と、第1縁部4と第2縁部5との間に延びる第1側縁部6と第2側縁部7とを備えたパウチである。
<<構成部材>>
本実施形態のパウチは、図2に示すように、略長方形状の第1面フィルム1と、第1面フィルム1と同一形状の第2面フィルム2と、略長方形状の底面フィルム3の3つの部材(フィルム)により構成されている。本実施形態のパウチは、第1面フィルム1、第2面フィルム2、底面フィルム3の3枚のフィルムが所定の箇所においてヒートシール(熱融着)されることにより形成される。
図2に示すように、底面フィルム3は、2つ折りされており、折込部3aを境界にして第1部分3fと第2部分3gとに区分される。底面フィルム3には、側縁を切り欠くように4つの半円弧状の切り欠き部3b、3c、3d、3eが設けられており、切り欠き部3bと3c、および、切り欠き部3dと3eは2つ折りしたときに対応する位置に設けられている。この切り欠き部3b~3eを介して、後述する第2底部シール部15bが形成される。また、スタンディングパウチとして自立性を安定させる観点から、折込部3aと直交する方向における、折込部3aからパウチの第2縁部5までの距離L1は、パウチの自立性を考慮して適宜設計することができる。例えば、距離L1を35mm以上とすると、パウチの自立性は、一層高まる。
<<各シール部>>
本実施形態のパウチは、図1に示すように、第1側縁部シール部16と、第2側縁部シール部17と、第1底部シール部15a、第2底部シール部15bと、咬合具20と、を備え、第1縁部4に開口部12が形成されている。図1においては、各シール部を斜線のハッチングで示している。本実施形態では、各シール部は、ヒートシールにより対向するシーラント同士を溶着することにより接合して得られる。ヒートシールは、例えば、バーシール、回転ロールシール、ベルトシール、インパルスシール、高周波シール、超音波シール等の公知の方法で行うことができる。なお、シール部は、接着剤により対向するフィルム同士を接着することにより形成してもよい。
第1側縁部シール部16、第2側縁部シール部17は、第1面フィルム1と第2面フィルム2がシールされて接合されたものである。第1側縁部シール部16の咬合具部分16aと、第2側縁部シール部17の咬合具部分17aは、第1面フィルム1、第2面フィルム2が、それぞれ咬合具20とシールされて接合されたものである。第1側縁部シール部16の咬合具部分16aと、第2側縁部シール部17の咬合具部分17aにおいては、咬合具20同士も溶着されている。第1側縁部シール部16は、第1側縁部6(図1における左端)を含むように形成されており、第2側縁部シール部17は、第2側縁部7(図1における右端)を含むように形成されている。第1側縁部シール部16、第2側縁部シール部17のシール幅W1は、5mm以上15mm以下とすることが好ましい。なお、シール幅W1は、シール部が延びる方向と直交する方向における幅である。
底部シール部15は、折込部3aより下側に形成されるシール部であり、第1底部シール部15aと、第2底部シール部15bで構成されている。第1底部シール部15aは、第1面フィルム1と底面フィルム3の第1部分3f、および、第2面フィルム2と底面フィルム3の第2部分3gがシールされたものである。第2底部シール部15bは、第1面フィルム1と第2面フィルム2がシールされたものである。
第1側縁部シール部16の咬合具部分16aと、第2側縁部シール部17の咬合具部分17aは、咬合具20を第1面フィルム1、第2面フィルム2に固定するためのシール部である。第1側縁部シール部16の咬合具部分16aと、第2側縁部シール部17の咬合具部分17aは、第1面フィルム1、咬合具20の雄部材21、咬合具20の雌部材22、および第2面フィルム2が一体となるようにシールされたものである。咬合具20は、開封開始手段18よりも第2縁部5寄りに位置するようにすることが好ましい。そのため、少なくとも咬合具20の上端20aは、開封開始手段18よりも第2縁部5寄りに位置するように形成する。なお「第2縁部5寄り」とは、第2縁部5からの距離が、第1縁部4からの距離よりも小さいことを意味する。
<<底部ガセット部>>
底面フィルム3の第1部分3fと、第1面フィルム1の底面フィルム3の第1部分3fに対応する部分と、で第1ひだ部が形成され、そして、底面フィルム3の第2部分3gと、第2面フィルム2の底面フィルム3の第2部分3gに対応する部分と、で第2ひだ部が形成されている。そして、第1ひだ部と第2ひだ部とで、底部ガセット部9が形成されている。図1の正面図においては、折込部3aより下方において、第1ひだ部が見える状態となっている。
<<収容部>>
開口部12を介して内容物が収容された後、図1に示す第1縁部シール予定部14a(一点鎖線より上側)に第1縁部シール部14(図3参照)が形成され、パウチが封止される。図3は、第1縁部シール部14が形成され、封止された状態のパウチの正面図である。図3においては内容物を省略しているが、実際には、内容物が収容された後、第1縁部シール部14が形成されて封止される。第1縁部シール部14は、第1側縁部シール部16から第2側縁部シール部17に亘って形成される。収容部11は、第1側縁部シール部16の内縁と、第2側縁部シール部17の内縁と、第1底部シール部15aの内縁と、第1縁部シール部14の内縁と、で画成されている。
<<内容物>>
内容物としては、特に限定なく、食品、非食品等、様々なものを収容することができる。また、固体、液体、粉体、粒体、粘性体など様々な状態の内容物を収容することができる。
<<フィルムの詳細>>
パウチの第1面フィルム1・第2面フィルム2・底面フィルム3としては、合成樹脂層が積層された積層フィルムを用いることができる。積層フィルムは、少なくとも、外側から、基材層、シーラント層を含む積層体である。例えば、積層フィルムは、外側から順に、基材層、の層、シーラント層を積層して形成されている。の層は必須ではない。シーラント層は、パウチの最内面を構成する層である。例えば、基材層の材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルフィルム、ナイロンなどのポリアミドフィルム、ポリプロピレンフィルム等の合成樹脂フィルムや、紙などを用いることができる。厚みは、10μm以上50μm以下であることが好ましい。基材層として合成樹脂フィルムを用いる場合は、二軸延伸されていることが好ましい。
また、積層フィルムは、複数の基材層を備えていてもよい。複数の基材層として第1基材層、第2基材層を備えることができる。第1基材層、第2基材層としては、上記材料の中から、適宜組み合わせて採用することができる。例えば、最外層である第1基材層としてポリエチレンテレフタレートを用い、内層(シーラント層側)である第2基材層としてポリアミドを用いることができる。第2基材層は、一方の側縁から他方の側縁に向かって延伸されている。第2基材層としては、例えば、バリア性に優れたMXD(メタキシレンジアミン)を含む、ユニチカ株式会社製「エンブレム(登録商標)NC」を用いることができる。また、第2基材層として、ユニチカ株式会社製「エンブレット(登録商標)PC」や、ユニチカ株式会社製「エンブレット(登録商標)PCBC」などのポリエステルを用いてもよい。第1基材層と第2基材層は、例えばドライラミネート法を用いて積層することができる。
ーラント層は、積層フィルムのうち、製袋してパウチとするときの最も内方となる側に配置される。シーラント層の材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-プロピレンブロック共重合体などのポリオレフィン系樹脂などが採用できる。シーラント層の厚みは、30μm以上100μm以下であることが好ましい。また、シーラント層は無延伸であることが好ましい。
積層フィルムは、他の層を含んでいてもよい。他の層は、基材層の外側に設けられていてもよいし、基材層とシーラント層の間に設けられていてもよい。他の層としては、水蒸気その他のガスバリア性、遮光性など、必要とされる機能に応じて、適切なものが選択される。例えば、他の層がガスバリア層の場合、アルミニウムなどの金属や酸化アルミニウムなどの金属酸化物や酸化珪素などの無機酸化物の蒸着層が設けられる。蒸着層は、基材層に積層してもよいし、シーラント層に蒸着してもよい。あるいは、アルミニウムなどの金属箔を設けてもよい。その他にも、エチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン樹脂(PVDC)や、ナイロンMXD6などの芳香族ポリアミド等の、ガスバリア性を有する樹脂層を設けてもよい。また、ポリビニルアルコール(PVA)等のガスバリア性を有する樹脂を基材層に積層してもよい。各層は、ドライラミネート法や溶融押し出し法などを用いて積層することができる。
ドライラミネート法の場合、ラミネート用の接着剤を用いて接着剤層を形成する。接着剤としては、例えば、1液型あるいは2液型の硬化ないし非硬化タイプのビニル系、(メタ)アクリル系、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリエーテル系、ポリウレタン系、エポキシ系、ゴム系、その他などの溶剤型、水性型、あるいは、エマルジョン型などの接着剤を用いることができる。2液硬化型の接着剤としては、ポリオールとイソシアネート化合物との硬化物を用いることができる。上記のラミネート用接着剤のコーティング方法としては、例えば、ダイレクトグラビアロールコート法、グラビアロールコート法、キスコート法、リバースロールコート法、フォンテン法、トランスファーロールコート法、その他の方法で積層体を構成する層の塗布面に塗布することができる。
溶融押し出し法(押出しラミネート法)の場合、熱可塑性樹脂により接着樹脂層を形成して接着する。熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、または環状ポリオレフィン系樹脂、またはこれら樹脂を主成分とする共重合樹脂、変性樹脂、または、混合体(ポリマーアロイを含む)を用いることができる。ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、上記したポリエチレン、ポリプロピレン(PP)、メタロセン触媒を利用して重合したエチレン-α・オレフィン共重合体、エチレン・ポリプロピレンのランダムもしくはブロック共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン-アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン・アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン-メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン-メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン・マレイン酸共重合体、アイオノマー樹脂、また、層間の密着性を向上させるために、上記したポリオレフィン系樹脂を、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂などを用いることができる。
上述のように、本実施形態のパウチには、第1面フィルム1、第2面フィルム2、底面フィルム3として、上記の積層フィルムを用いることができる。ただし、本実施形態のパウチには、第1面フィルム1、第2面フィルム2、底面フィルム3のうち、少なくともいずれか1つの積層フィルムとして、ヨウ化カリウム溶液で呈色された積層体50を採用する必要がある。
図4は本実施形態に係る積層体50を説明するための図であり、このうち図4(c)は本実施形態に係る積層体50の層構成を示す図である。この積層体50は、ポリビニルアルコール層が形成された基材層51と、接着層52と、シーラント層53と、を外面から順に備えた積層フィルムである。基材層51は、基材フィルム51aにポリビニルアルコール層51bが形成された層であり、基材フィルム51aにポリビニルアルコールが塗布されることにより形成されている。接着層52は、ラミネート用接着剤を塗布して形成された接着剤層である。シーラント層53は、対向する積層フィルム(積層体50の場合もある)のシーラント層とヒートシールされて溶着するための層である。
図4においては、上側がパウチを構成したときの外面側を示し、下側がパウチを構成したときの内面側を示している。図4(c)に示すように、基材層51は、基材フィルム51aが外面側、ポリビニルアルコール層51bが内面側となるように配置されている。すなわち、ポリビニルアルコールの塗布面が内面側の接着層52と接するように配置されている。
基材層51に用いる基材フィルム51aとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルフィルム、ナイロンなどのポリアミドフィルム、ポリプロピレンフィルムなどを用いることができる。厚みは、10μm以上50μm以下であることが好ましい。基材フィルム51aは、二軸延伸されていることが好ましい。
ポリビニルアルコール層51bの形成に用いられるポリビニルアルコ一ル系樹脂としては、一般に、ポリ酢酸ビニルをケン化して得られるものを使用することができる。上記のポリビニルアルコール系樹脂としては、酢酸基が数十%残存している部分ケン化ポリビニルアルコール系樹脂でも、もしくは、酢酸基が残存しない完全ケン化ポリビニルアルコールでも、あるいは、OH基が変性された変性ポリビニルアルコール系樹脂でもよく、特に限定されるものではない。
上記ポリビニルアルコール系樹脂の具体例としては、株式会社クラレ製のRSポリマーであるRS-110(ケン化度=99%、重合度=1,000)、同社製のクラレポバール(登録商標)LM-20SO(ケン化度=40%、重合度=2,000)、三菱ケミカル株式会社製のゴーセノール(登録商標)NM-14(ケン化度=99%、重合度=1,400)等を使用することができる。
ポリビニルアルコール層51bを形成するため、基材フィルム51aにポリビニルアルコ一ル系樹脂を塗布する方法としては、例えば、グラビアロ-ルコーターなどのロールコート、スプレーコート、スピンコ-ト、デイツピング、刷毛、バーコード、アプリケータ等の塗布手段により、1回あるいは複数回の塗布で、乾燥膜厚が、0.01μm~30μm、好ましくは、0.1μm~10μm程度の塗工膜を形成することができる。
また、必要ならば、ポリビニルアルコ一ル系樹脂を塗布する際に、予め、基材フィルム51aの上に、プライマー剤等を塗布することもできる。また、コロナ放電処理あるいはプラズマ処理、その他等の前処理を任意に施すこともできる。このようにして、基材フィルム51aに重ねてポリビニルアルコール層51bが形成された基材層51が得られる。ポリビニルアルコール層51bを備えた基材層51は、酸素ガス、水蒸気等に対するバリア性を有している。
積層体50は、印刷インキによる印刷層を備えていない。積層体50においては、絵柄、文字、模様、図形、記号、その他等の様々なパターンを視認可能に表現するために、ヨウ化カリウム水溶液を用いて印刷する。具体的には、例えば、グラビア印刷、オフセット印刷、凸版印刷、スクリ-ン印刷、転写印刷、フレキソ印刷、その他等の公知の印刷方式を使用し、ポリビニルアルコール層51bの表面に、絵柄、文字、模様、図形、記号、その他等からなる所望のパターンを印刷することができる。
図4(a)に示すように、ヨウ化カリウム水溶液Yaをポリビニルアルコール層51bの表面に印刷する。ヨウ化カリウム水溶液を印刷した後、所定の時間放置する。やがて、印刷したヨウ化カリウム水溶液がポリビニルアルコール層51bに浸漬する。そして、ヨウ化カリウム水溶液内のヨウ素分子がポリビニルアルコールの分子の螺旋構造の中に入り込み、所定の色に呈色する。図4(b)は、ヨウ化カリウム水溶液がポリビニルアルコール層51bに浸漬し、所定のパターンで呈色した状態を示す図である。図4(b)において、Ybは呈色したパターンを示している。このようにして、印刷インキを用いずに、所定のパターンを表現することが可能となる。すなわち、ポリビニルアルコール層51bを、印刷インキを用いずに、ヨウ化カリウム水溶液を用いてパターン状に着色することが可能となる。このとき、ポリビニルアルコール層51bには、所定のパターンに対応してヨウ素が含有されている。
接着層52は、上述のように、接着剤層や接着樹脂層として形成することができる。例えば、上述のようなラミネート用の接着剤を用いて、上述のようなラミネート用接着剤のコーティング方法を用いて、基材層51のポリビニルアルコール層51b側の面に塗布することができる。接着層52と積層されるポリビニルアルコール層51b側の面には、例えば、コロナ放電処理、オゾン処理、酸素ガス若しくは窒素ガス等を用いた低温プラズマ処理、グロー放電処理、化学薬品等を用いて処理する酸化処理、その他等の前処理を任意に施し、例えば、コロナ処理層、オゾン処理層、プラズマ処理層、酸化処理層、その他等を形成して設けることができる。
シーラント層53としても、上述のようなポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-プロピレンブロック共重合体などのポリオレフィン系樹脂などが採用できる。シーラント層53の厚みは、30μm以上100μm以下であることが好ましい。また、シーラント層53は無延伸であることが好ましい。
シーラント層53は、接着層52により基材層51のポリビニルアルコール層51b側の面と接着されている。例えば、接着層52が、ラミネート用の接着剤を用いた接着剤層である場合、接着層52とシーラント層53を対向させて重ね合わせ、両者をドライラミネートすることにより積層される。接着層52と積層されるシーラント層53の面には、例えば、コロナ放電処理、オゾン処理、酸素ガス若しくは窒素ガス等を用いた低温プラズマ処理、グロ-放電処理、化学薬品等を用いて処理する酸化処理、その他等の前処理を任意に施し、例えば、コロナ処理層、オゾン処理層、プラズマ処理層、酸化処理層、その他等を形成して設けることができる。
<<開封手段>>
本実施形態では、咬合具20と第1縁部4との間に開封手段が形成されている。開封手段は、開封開始手段18と易開封線19からなる。開封開始手段18は切り込みであり、第1側縁部シール部16および第2側縁部シール部17に設けられている。開封開始手段18は切り欠きであってもよい。これらの開封開始手段は、第1側縁部シール部16および第2側縁部シール部17のどちらか一方のみに設けるようにしてもよい。易開封線19は、第1側縁部シール部16から第2側縁部シール部17に向かって延びる線である。易開封線19は、基材層を貫通しないハーフカット線としてもよい。ハーフカット線は、刃物を用いて形成してもよいし、レーザー加工により形成してもよい。また、易開封線19は、連続的に延びる線であってもよいし、断続的に延びる線であってもよい。また、易開封線19は、パウチの第1側縁部から第2側縁部に至るように設けてもよい。
本実施形態では、易開封線19をハーフカット線により実現している。ここで、ハーフカット線とは、積層フィルムの全ての層を貫通しない線を意味する。本実施形態に係る積層体50については、易開封線19は、積層体50の最外面となる基材層51を貫通しないハーフカット線となっている。易開封線19は、第1縁部4および咬合具20の上端20aと平行に形成されている。
<<開閉手段>>
開閉手段である咬合具20について説明する。図5は、咬合具20の断面図である。図1、図5に示すように、第1面フィルム1と第2面フィルム2は、咬合具20により封止されている。図1、図5に示すように、平面視で帯状の咬合具20は、第1縁部4側に第1縁部4の長手方向(図1における左右方向)に沿って設けられており、雄部材21は平面視で帯状の第1基部21aと、第1基部21aの一方の側に雄型咬合部21bを備え、第1基部21aの他方の側は第1面フィルム1に接合されている。雌部材22は平面視で帯状の第2基部22aと、第2基部22aの一方の側に雌型咬合部22bを備え、第2基部22aの他方の側は第2面フィルム2に接合されている。
このような第1縁部4に沿って形成された咬合具20は、いわゆるジッパー、チャックとして用いることができ、収容部11を開封したり、再封したりする開閉手段として機能する。なお、咬合具20は図1、図5に示す態様に限定されるものではなく、第1基部21aは第2面フィルム2に接合され、第2基部22aは第1基部21aと反対側の第1面フィルム1に接合されていてもよい。
咬合具20の材料としては、パウチの第1面フィルム1及び第2面フィルム2のシーラント層と相溶性を有する樹脂を用いることができる。咬合具20は、図5に示すように雄部材21と雌部材22からなり、雄部材21は第1面フィルム1に、雌部材22は第2面フィルム2にヒートシールされる。ヒートシール時には、雄部材21と雌部材22の間に遮熱板(図示省略)を介在させることにより、雄部材21と雌部材22の熱融着を防止する。図1、図5に示した例では、開閉手段として咬合具20を用いた例について説明したが、収容部の開口を開閉することができれば、公知の他の開閉手段を用いてもよい。
<<製造方法>>
3枚の積層フィルムである第1面フィルム1、第2面フィルム2、底面フィルム3を用意する。このうち、少なくとも1枚には、印刷インキを用いずにパターンの表示が可能な積層体50を用いる。積層体50の製造方法は、以下の通りである。まず、二軸延伸された基材フィルム51aを用意し、基材フィルム51aの一方の面にグラビアコート等のコーティング法によりポリビニルアルコール系樹脂を塗布する。そして、ポリビニルアルコール系樹脂を乾燥させて、ポリビニルアルコール層51bを形成する。
そして、ポリビニルアルコール層51bの表面に、ヨウ化カリウム水溶液を用いて所定のパターンを印刷する。印刷は、グラビア印刷等の公知の印刷方式で行うことができる。印刷後、しばらく放置する。放置することにより、ポリビニルアルコール層51bを所定のパターンで呈色させる。これにより、ポリビニルアルコール層51bに、所定のパターンに対応してヨウ素が含有された状態となる。ポリビニルアルコール層51bの呈色後、ラミネート用の接着剤を、基材層51のポリビニルアルコール層51b側の面に塗布する。
その後、互いに熱溶着が可能なポリオレフィン系フィルム等のシーラント層53を用意し、接着層52と対向させて重ね合わせ、例えば、ドライラミネート法により積層する。このようにして、積層体50が得られる。必要に応じて、積層体50以外の、ヨウ化カリウム水溶液に対応していない積層フィルムを用意する。
以降のパウチの製造工程については、積層フィルムの種類によらず、同じである。しかし、第1面フィルム1、第2面フィルム2、底面フィルム3のうち1つ以上あるいは全部として積層体50を用いる。そして、図2に示すように、第1面フィルム1、第2面フィルム2に対しては、互いに対向しない側の面である最外側の基材層に、易開封線19を形成する。さらに、第1面フィルム1、第2面フィルム2に対しては、互いに対向する側の面である最内側のシーラント層に、咬合具20の雄部材21、雌部材22をそれぞれ接合する。
その後は、第1面フィルム1、第2面フィルム2、底面フィルム3のいずれかとして用いられる積層体50と第1面フィルム1、第2面フィルム2、底面フィルム3のいずれかとして用いられる他の積層フィルム(積層体50の場合もあり)のシーラント層同士をヒートシールして、収容部を有するパウチを得る。具体的には、まず、図2に示すように、底面フィルム3を折込部3aで折り返して、第1面フィルム1、第2面フィルム2の間に挟み込む。そして、側縁部、第2縁部側の底部をヒートシールすることにより、第1側縁部シール部16、第2側縁部シール部17、第1底部シール部15a、第2底部シール部15bが形成され、図1に示したような開口部12を有するパウチが得られる。そして、内容物を開口部12から充填し、収容部11に収容した後、第1縁部をヒートシールして第1縁部シール部14を形成することにより、内容物が収容されたパウチが得られる。
<<使用時における開封について>>
内容物が収容されたパウチは、製品として市場に流通し、店舗等に陳列され最終消費者に届けられる。消費者は、切り込み等の開封開始手段18から開封を開始する。具体的には、開封開始手段18の上側と下側をそれぞれ掴み、互いに逆方向に力を加えることにより、切り込みを拡大する。これにより、開封開始手段18から上側が分離されることになる。
開封開始手段18および易開封線19を用いてパウチの上側を分離することにより、収容部11から内容物を自由に取り出すことが可能になる。そして、内容物の一部が残っている場合等には、咬合具20の雄部材21と雌部材22を咬み合わせてパウチを再封することができる。
<<実施例>>
厚みが30μmの二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムを基材フィルム51aとして用意した。そして、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムの一方の面に、コロナ放電処理を施した後、ポリビニルアルコール系樹脂をコーティングして、ポリビニルアルコール層51bを形成した。ポリビニルアルコール系樹脂としては、平均重合度約2400、ケン化度99%のポリビニルアルコール系樹脂を用いた。また、コーティングは、グラビアロールコート法により行った。また、ポリビニルアルコール系樹脂の塗布量は、5g/m2とした。これにより、ポリビニルアルコール系樹脂をコートした二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムが基材層51として得られた。
続いて、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムのポリビニルアルコール塗布面側に、グラビア印刷機によりヨウ化カリウム水溶液を印刷した。すなわち、基材層51のポリビニルアルコール層51b側に、グラビア版胴に形成された所定のパターン状に、ヨウ化カリウム水溶液を塗布した。ヨウ化カリウム水溶液は、ヨウ素/ヨウ化カリウム/水の質量比が0.02/2/100の水溶液とした。
ポリビニルアルコール層51b側に、グラビア版胴に形成された所定のパターン状に、ヨウ化カリウム水溶液を塗布した後、しばらくすると、ヨウ化カリウム水溶液中に溶け切れなかったヨウ素分子が、ポリビニルアルコール層51b内のポリビニルアルコール分子の螺旋構造の中に入り込み、呈色した。
ポリビニルアルコール層51bが所定のパターンで呈色した後、ポリビニルアルコール層51b側の面に、コロナ放電処理を行った。
そして、2液硬化型のポリウレタン系ラミネ-ト用接着剤をグラビアロールコート法を用いて厚さ4.0g/m2 (乾燥状態)にコ-ティングして接着層52を形成した。
一方、シーラント層53として厚み30μmの無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムを用意し、無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムの一方の面にコロナ放電処理を施した。そして、シーラント層53である厚み30μmの無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムのコロナ処理面を、接着層52と対向させて重ね合わせ、ドライラミネートして積層した。
これにより、PVAコートOPP30μm/接着剤層(DL)/CPP30μmが順に積層された積層フィルムである積層体50が得られた。そして、積層体50を第1面フィルム1、第2面フィルム2、底面フィルム3として用意した。
続いて、第1面フィルム1、第2面フィルム2の最外面となる基材層側からレーザーによりハーフカット加工を行い、基材フィルム51aである二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムを貫通しない易開封線19を形成した。易開封線19は、咬合具20の延伸方向と平行になるように形成した。
次に、積層フィルムの最内層に位置するシーラント層と相溶性を有するポリプロピレン(PP)製の咬合具20の雄部材21、雌部材22を、それぞれ第1面フィルム1、第2面フィルム2のシーラント層側にヒートシールして、雄部材21、雌部材22を第1面フィルム1、第2面フィルム2に固定した。その後、底面フィルム3を折込部3aにより折り返して第1面フィルム1、第2面フィルム2の間に挟み込み、互いにヒートシールして第1側縁部シール部16、第2側縁部シール部17、第1底部シール部15a、第2底部シール部15bを形成した。第1側縁部シール部16、第2側縁部シール部17において、咬合具20においては、雄部材21、雌部材22が溶ける温度でヒートシールを行い、一体となって第1面フィルム1、第2面フィルム2に固着された。
さらに、第1縁部4側の開口から内容物を充填した後、第1縁部4側をヒートシールして、第1縁部シール部14を形成した。この結果、内容物を収容し、密封されたパウチが得られた。第1面フィルム1、第2面フィルム2、底面フィルム3の外面側からは、ヨウ化カリウム水溶液により呈色されたパターンを目視確認することができた。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、第1面フィルム1、第2面フィルム2、底面フィルム3をそれぞれ1枚の積層フィルムで構成するようにしたが、2枚や1枚の積層フィルムで構成してもよい。例えば、第1面フィルムと底面フィルムと第2面フィルムが連設された1枚の積層フィルムを用いてパウチを構成してもよいし、第1面フィルムと、第2面フィルムと底面フィルムを連設した1枚の積層フィルムからなる計2枚のフィルムを用いてパウチを構成してもよい。ただし、少なくとも1枚の積層フィルムは、本発明に係る積層体を用いる必要がある。
また、上記実施形態では、第1面フィルム、第2面フィルム、底面フィルムを有し、底部ガセット部を有するスタンディングパウチの形態としたが、本発明に係る積層体を用いたパウチであれば、底面を有さず、第1面フィルムと第2面フィルムのみからなる平パウチの形態であってもよい。さらには、サイドガセット袋、合掌部を有するピロー型袋等の様々な形態の袋とすることもできる。
1・・・第1面フィルム
2・・・第2面フィルム
3・・・底面フィルム
4・・・第1縁部
5・・・第2縁部
6・・・第1側縁部
7・・・第2側縁部
9・・・底部ガセット部
11・・・収容部
12・・・開口部
14・・・第1縁部シール部
14a・・・第1縁部シール予定部
15・・・底部シール部
15a・・・第1底部シール部
15b・・・第2底部シール部
16・・・第1側縁部シール部
17・・・第2側縁部シール部
18・・・開封開始手段
19・・・易開封線
20・・・咬合具(開閉手段)
20a・・・咬合具の上端
21・・・雄部材
21a・・・第1基部
21b・・・雄型咬合部
22・・・雌部材
22a・・・第2基部
22b・・・雌型咬合部
50・・・積層体
51・・・基材層
51a・・・基材フィルム
51b・・・ポリビニルアルコール層
52・・・接着層
53・・・シーラント層
L1・・・折込部3aからパウチの第2縁部5までの距離
W1・・・第1側縁部シール部16、第2側縁部シール部17のシール幅

Claims (6)

  1. 基材フィルムにポリビニルアルコール層が形成された基材層と、接着層と、シーラント層と、を一方の面から順に備えた積層体であって、
    前記ポリビニルアルコール層は、前記接着層と接する側に配置されており、
    前記ポリビニルアルコール層には、所定のパターンに対応してヨウ素が含有されている、積層体。
  2. 前記接着層は、ラミネート用の接着剤を用いた接着剤層である、請求項1に記載の積層体 。
  3. 基材フィルムを用意し、
    前記基材フィルムの一方の面にポリビニルアルコール系樹脂を塗布し、
    前記ポリビニルアルコール系樹脂を乾燥させて、ポリビニルアルコール層を形成し、
    前記ポリビニルアルコール層の表面に、ヨウ化カリウム水溶液を用いて所定のパターンを印刷し、
    前記ポリビニルアルコール層の呈色後、シーラント層を積層する、積層体の製造方法。
  4. 前記ポリビニルアルコール層の呈色後、ラミネート用の接着剤を、前記ポリビニルアルコール層に塗布して接着剤層を形成し、
    前記シーラント層を前記接着剤層と対向させて重ね合わせ、ドライラミネート法により積層する、請求項3に記載の積層体の製造方法。
  5. 少なくとも第1面と第2面とを有し、第1縁部と第1縁部と対向する第2縁部と、第1縁部と第2縁部との間に延びる第1側縁部と第2側縁部とを備えたパウチであって、 前記第1面と第2面のいずれか一方が、基材フィルムにポリビニルアルコール層が形成された基材層と、接着層と、シーラント層と、を外面から順に備えた積層体により構成され、
    前記ポリビニルアルコール層は、前記接着層と接する側に配置されており、
    前記ポリビニルアルコール層には、所定のパターンに対応してヨウ素が含有されている、
    パウチ。
  6. 基材フィルムを用意し、
    前記基材フィルムの一方の面にポリビニルアルコール系樹脂を塗布し、
    前記ポリビニルアルコール系樹脂を乾燥させて、ポリビニルアルコール層を形成し、
    前記ポリビニルアルコール層の表面に、ヨウ化カリウム水溶液を用いて所定のパターンを印刷し、
    前記ポリビニルアルコール層の呈色後、シーラント層を積層して積層体を得て、
    前記積層体と他の積層フィルムのシーラント層同士をヒートシールして、収容部を有するパウチを得る、パウチの製造方法。
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