JP7437989B2 - Case, reactor, electronic equipment and reactor manufacturing method - Google Patents
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Description
本開示は、ケース、リアクトル、電子機器およびリアクトルの製造方法に関する。 The present disclosure relates to a case, a reactor, an electronic device, and a method for manufacturing a reactor.
従来、複数のコア部品からなるコアを備えるリアクトルが知られている。たとえば、特開2010-27692号公報には、複数のコア部品の間に空隙を設けた状態でコア部品の位置を固定するため、複数のコア部品に貫通孔を形成し、当該貫通孔に軸部材を挿入することでコア部品を固定している。軸部材はコイルばねを介してケースに固定されている。 Conventionally, a reactor including a core made up of a plurality of core components is known. For example, in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2010-27692, in order to fix the position of the core components with gaps provided between the core components, through holes are formed in the multiple core components, and a shaft is inserted into the through holes. The core parts are fixed by inserting the members. The shaft member is fixed to the case via a coil spring.
上述した従来のリアクトルでは、複数のコア部品の間に空隙を設けた状態で当該コア部品の位置を固定するため、軸部材、コイルばね、ケースといった複数の部品を準備する必要がある。さらに、複数のコア部品からなる上記のようなコアを用いたリアクトルの製造工程は複雑である。 In the conventional reactor described above, in order to fix the position of a plurality of core components with gaps provided between them, it is necessary to prepare a plurality of components such as a shaft member, a coil spring, and a case. Furthermore, the manufacturing process of a reactor using the above-mentioned core made of a plurality of core parts is complicated.
そこで、本開示は、リアクトルの製造工程を簡略化することが可能なリアクトルおよびその製造方法、当該リアクトルを構成するコアを保持するケース、さらに当該リアクトルを用いた電子機器を提供することを目的とする。 Therefore, an object of the present disclosure is to provide a reactor and its manufacturing method that can simplify the manufacturing process of the reactor, a case that holds a core that constitutes the reactor, and an electronic device using the reactor. do.
本開示に係るケースは、外殻部とリブ部とを備える、外殻部はリアクトルを構成するコアを内部に保持する。コアは複数のコア部品を含む。リブ部は、外殻部の内面から突出し、複数のコア部品の間に配置される。 A case according to the present disclosure includes an outer shell portion and a rib portion, and the outer shell portion holds therein a core that constitutes a reactor. The core includes multiple core components. The rib portion protrudes from the inner surface of the outer shell portion and is disposed between the plurality of core components.
本開示に係るリアクトルは、上記ケースと、コアと、巻線とを備える。コアはケースの内部に収容される。巻線はケースの一部に巻回される。 A reactor according to the present disclosure includes the case, a core, and a winding. The core is housed inside the case. The winding is wound around a part of the case.
本開示に係る電子機器は、上記リアクトルと、基板とを備える。基板にはリアクトルが搭載されている。 An electronic device according to the present disclosure includes the above reactor and a substrate. A reactor is mounted on the board.
本開示に係るリアクトルの製造方法では、ケースと、リアクトルのコアと、巻線とを準備する。コアは複数のコア部品を含む。ケースは、外殻部とリブ部とを含む。外殻部はコアを内部に保持する。リブ部は、外殻部の内面から突出する。リブ部は、複数のコア部品の間に配置される。外殻部は、中心軸の周囲を周回する環状の形状を有する。さらに、リアクトルの製造方法では、ケースの内部に、複数のコア部品を収容する。このとき、リブ部が複数のコア部品の間に配置された状態となっている。さらに、リアクトルの製造方法では、ケースの一部を巻回するように巻線を配置する。 In the reactor manufacturing method according to the present disclosure, a case, a reactor core, and a winding are prepared. The core includes multiple core components. The case includes an outer shell portion and a rib portion. The outer shell retains the core inside. The rib portion protrudes from the inner surface of the outer shell portion. The rib portion is arranged between the plurality of core parts. The outer shell has an annular shape that revolves around the central axis. Furthermore, in the reactor manufacturing method, a plurality of core components are housed inside the case. At this time, the rib portion is placed between the plurality of core components. Furthermore, in the reactor manufacturing method, the winding is arranged so as to wrap around a part of the case.
上記によれば、リアクトルの製造工程を簡略化することが可能なリアクトルおよびその製造方法、当該リアクトルを構成するコアを保持するケース、および当該リアクトルを用いた電子機器が得られる。 According to the above, it is possible to obtain a reactor and its manufacturing method that can simplify the manufacturing process of the reactor, a case that holds a core constituting the reactor, and an electronic device using the reactor.
以下、本開示の実施の形態を説明する。なお、同一の構成には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。 Embodiments of the present disclosure will be described below. In addition, the same reference numerals are given to the same structure, and the description thereof will not be repeated.
実施の形態1.
<ケースおよびリアクトルの構成>
図1は、実施の形態1に係るリアクトルを構成するケースの第1部分の斜視模式図である。図2は、実施の形態1に係るリアクトルを構成するケースの第2部分の斜視模式図である。図3は、実施の形態1に係るリアクトルを構成するケースの第3部分の斜視模式図である。図4は、実施の形態1に係るリアクトルの斜視模式図である。図5は、図4に示したリアクトルの分解模式図である。
<Case and reactor configuration>
FIG. 1 is a schematic perspective view of a first portion of a case that constitutes a reactor according to a first embodiment. FIG. 2 is a schematic perspective view of a second portion of the case that constitutes the reactor according to the first embodiment. FIG. 3 is a schematic perspective view of the third portion of the case that constitutes the reactor according to the first embodiment. FIG. 4 is a schematic perspective view of the reactor according to the first embodiment. FIG. 5 is an exploded schematic diagram of the reactor shown in FIG. 4.
図1~図3に示すケースは、図4および図5に示すリアクトル100を構成するコア60を内部に保持する部材である。ケース1は、第1部分10,第2部分20,および第3部分30と、リブ部11と、突起部66とを主に備える、なお、第1部分10と第2部分20と第3部分30とが組み立てられた集合体を外殻部と呼ぶ。外殻部は中心軸65の周囲を周回する環状の形状を有する。外殻部はリアクトル100を構成するコア60を内部に保持する。図5に示すように、コア60は複数のコア部品61,62を含む。リブ部11は、外殻部の内面から突出し、複数のコア部品61,62の間に配置される。リブ部11は、複数のコア部品61,62を並べて配置する場合に、複数のコア部品61,62間の距離を規定するスペーサとして機能を有する。さらに、リブ部11は、複数のコア部品61,62を位置決めするためのガイドとしての機能を有する。
The case shown in FIGS. 1 to 3 is a member that internally holds the
上記ケース1において、外殻部は、図1に示す第1部分10と、図2に示す第2部分20と、図3に示す第3部分30とを含む。さらに、外殻部は接続部12a,12b,13a~13d、21a,21b,22a~22d,31a~31dを含む。当該接続部は、第1部分10と第2部分20と第3部分30とをスナップフィット接続する。
In the
より具体的には、図1に示す第1部分10は、ケース1の外殻部の底部を構成する部品である。第1部分10の底壁の形状はU字状である。第1部分10における底壁の端部には突起部66が形成されている。図1に示した第1部分10では、当該端部に2つの突起部66が形成されている。突起部66は、脚部15と、固定部16とを含む。脚部15は、第1部分10の底壁における内面(図1における上面)と反対側に位置する底面から突出するように形成されている。固定部16は、脚部15の先端部に連なり、脚部15の延在方向と異なる方向(たとえば第1部分10の底壁に沿った方向)に伸びる。固定部16には孔17が形成されている。固定部16の平面形状は四角形状であるが、三角形または円形など他の任意の形状であってもよい。脚部15の先端部と、固定部16において先端部と反対側に位置する端部との間の距離L1は15mm以上である。
More specifically, the
第1部分10は、底壁の外周を囲む側壁を有する。第1部分10では、図5に示すように底壁の内面側において当該底壁と側壁とによって囲まれた領域(凹部)が形成されている。当該凹部は複数のコア部品61,62を保持するための領域である。当該凹部の内面にリブ部11が形成されている。リブ部11は凹部の内面(側壁の内面)から突出する凸部である。リブ部11の形状は図1に示すような帯状であってもよいが、棒状など他の形状であってもよい。リブ部11の伸びる方向に垂直な面における当該リブ部11の断面形状は、図1に示すように四角形状であるが、他の形状であってもよい。第1部分10の凹部を構成する側壁に、複数のリブ部11がたとえば等間隔で配置されている。また、凹部の対向する側壁にそれぞれリブ部11が形成されている。
The
図1に示すように、第1部分10には、他の部品である第2部分20および第3部分30と接続するための接続部12a,12b,13a~13dが形成されている。接続部12a,12bは、第1部分10の凹部の外周部に形成されている。異なる観点からいえば、第1部分10の外周側面を構成する側壁の上端面から突出するように接続部12a,12bが形成されている。接続部12aと接続部12bとは、第1部分10の側壁のうち対向する部分にそれぞれ形成されている。接続部12a,12bは弾性変形可能であって中央に開口部を有するループ部である。接続部13a~13dは、第1部分10の側壁のうち対向する部分に形成されている。具体的には、上記側壁のうち対向する部分の一方である第1側壁部分に接続部12b,13a,13bが形成されている。上記側壁のうち対応する部分の他方である第2側壁部分に接続部12a,13c,13dが形成されている。
As shown in FIG. 1, the
第1部分10において、外周側面を構成する側壁は第1部分10の外周における3方向に形成されている。第1部分10の外周部において、側壁が形成されていない部分には、後述するように第3部分30が接続される。第1部分10の上面側には後述するように第2部分20が接続される。
In the
図1に示した第1部分10は樹脂製である。第1部分10は射出成形法または3Dプリンタを用いて成形される。第1部分10に用いられる樹脂材料としては、たとえば耐熱温度が120度以上である樹脂を用いることができる。第1部分10に使用できる樹脂材料は、たとえばポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリアミド樹脂(PA)、ポリカーボネート樹脂(PC)、液晶ポリマー樹脂(LCP)などが挙げられる。
The
第1部分10の側壁の対向する内面部分にはコア部品61,62の間のギャップを規定するため1組のリブ部11が設けられている。側壁内面からのリブ部11の高さL5は、側壁において対向する内面部分間の距離L6の25%以下としてもよい。また、第1部分10の内周側において、側壁の高さL8とリブ部11の長さL7とは同じになっている。なお、リブ部11の伸びる方向は、後述するリアクトルの製造方法において第1部分10にコア部品61を挿入するときのコア部品61の挿入方向となる。
A pair of
第1部分10の側壁の高さL8は、コア部品61を第1部分10内に設置した際のコア部品61の高さL9(図5参照)の40%以上50%以下であってもよい。コア部品61、62間のギャップを形成するため、リブ部11の厚みt1は1mm以下であってもよい。隣り合う2つのリブ部11の間隔L10はコア部品61の寸法+0.15mmという値に設定されている。この間隔L10はコア部品61の寸法バラツキを考慮したものである。
The height L8 of the side wall of the
第1部分10と第2部分20とを接続・固定するために、第1部分10には少なくとも2箇所以上の接続部12a,12b,13a,13cが形成されている。接続部12a,12b,13a,13cの構造はスナップフィット構造である。接続部12a,12b,13a,13cは、第2部分20と接続される側(開放面側)に設置されている。
In order to connect and fix the
第1部分10における接続部12aと接続部13cとの間の距離L12は、第1部分10において接続部12a,13cが形成された側から見た第1部分10の幅L11の65%以上70%以下としてもよい。接続部12a,13cは、第1部分10の幅L11の中央から等距離に配置されることが好ましい。接続部12aの高さL17は、リブ部11の長さL7の40%以上50%以下としてもよい。接続部13aの嵌め合い高さに相当する凸部の突出高さL13は、少なくとも1mm以上かつ側壁の厚み未満とすることが好ましい。
The distance L12 between the connecting
突起部66に関して、脚部15の厚みは、側壁の厚みと同じでもよいし、側壁の厚みより厚くてもよい。固定部16の厚みは脚部15の厚みと同じでもよいし、脚部15の厚みより厚くてもよい。固定部16に形成された孔17の直径はたとえば5mm以上であってもよい。孔17は内周面にネジ構造を有していてもよい。後述するように、当該孔17にボルトなどの固定ネジ92(図6参照)を回し入れてリアクトル100を基板91などの部材に固定してもよい。
Regarding the
第1部分10において接続部13bが形成されている側に配置されるコア部品62(図5参照)は、コア部品61の第1部分10に対する挿入方向(図5の中心軸65に沿った方向)に沿って第1部分10に配置できる。また、当該コア部品62は、図5に示す巻線41の巻回中心軸67の方向に沿っても第1部分10に配置できる。これは第1部分10の底壁および側壁に上記のようなコア部品62の挿入動作を阻害する凸部などが形成されていないためである。また、第1部分10において、当該コア部品62の表面と接触するリブ部11を含む領域の幅(図1における幅L15と幅L16との合計長さ)は、上述したコア部品62を挿入する部分の幅L14に対して40%以上60%以下としてもよい。
The core component 62 (see FIG. 5) disposed on the side of the
第1部分10と第3部分30とを接続・固定するために、第1部分10には少なくとも2箇所以上の接続部13b,13dが形成されている。接続部13b,13dの構造はスナップフィット構造である。接続部13b,13dは、第3部分30と接続される側(第1部分10のU字状の平面形状における開口端側)に設置されている。第1部分10の接続部13b,13dは、側壁の高さ方向における底壁から遠い側の端部に配置されているが、側壁の高さ方向における中央部に配置されてもよい。接続部13b,13dの構造は、上述した接続部13a,13cの構造と同様としてもよい。
In order to connect and fix the
なお、接続部12a,12b,13a,13b,13c,13dの構造は、図1に示した構造以外の構造を採用してもよい。たとえば、接続部12a,12b,13a,13b,13c,13dのスナップフィット構造として、板バネの先端にフック状の保持部を設けたキャンチレバータイプ、ボールジョイント状のボール・ソケットタイプ、円筒の周囲に保持部を設けたタイプなどの構造を用いてもよい。
Note that the connecting
図2に示すように、第2部分20は、第1部分10の上面側に接続される部材であって、平面形状がU字状の上壁と、当該上壁の外周側面を構成する側壁とを有する。側壁は上面の外周における3方向に形成される。なお、図2では上面を下側にした状態で第2部分20が表示されている。第2部分20において上面と側壁とで囲まれた領域がコア60を配置する凹部となっている。凹部の内面にはリブ部11が形成されている。当該凹部の構造は、図1に示した第1部分10の凹部の構造と同様である。図2に示した第2部分20には突起部66が形成されていないが、第1部分10ではなく第2部分20に突起部66を形成してもよい。
As shown in FIG. 2, the
第2部分20は、側壁の端部が第1部分10の側壁の上端面に対向するように、第1部分10と接続される。第2部分20にも、第1部分10および第3部分30と接続するための接続部21a,21b,22a~22dが形成されている。接続部21a,21bは、第2部分20の凹部の外周部に形成されている。異なる観点からいえば、第2部分20の外周側面を構成する側壁の端部から突出するように接続部21a,21bが形成されている。接続部21aと接続部21bとは、第2部分20の側壁のうち対向する部分にそれぞれ形成されている。接続部21a,21bは第1部分10の接続部12a,12bと同様の構造を有する。接続部22a~22dは、第2部分20の側壁のうち対向する部分に形成されている。具体的には、上記側壁のうち対向する部分の一方である第3側壁部分に接続部21b,22a,22bが形成されている。上記側壁のうち対応する部分の他方である第4側壁部分に接続部21a、22c,22dが形成されている。第2部分20において側壁が形成されていない部分には、後述するように第3部分30が接続される。
The
図2に示した第2部分20は樹脂製である。第2部分20は射出成形法または3Dプリンタを用いて成形される。第2部分20に用いられる樹脂材料としては、上述した第1部分10に用いられる樹脂材料と同じ樹脂材料を適用できる。たとえば第2部分20に用いられる樹脂材料として、耐熱温度が120度以上である樹脂を用いることができる。第2部分20に使用できる樹脂材料は、たとえばポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリアミド樹脂(PA)、ポリカーボネート樹脂(PC)、液晶ポリマー樹脂(LCP)などが挙げられる。
The
第2部分20の側壁の高さL28は、図4に示すように第2部分20を第1部分10に接続した状態で、第1部分10と第2部分20との間に隙間51が形成されるような高さとされている。隙間51の大きさはたとえば1mmである。
The height L28 of the side wall of the
第2部分20の側壁の対向する内面部分にはコア部品61,62の間のギャップを規定するため、第1部分10と同様に1組のリブ部11が設けられている。側壁内面からのリブ部11の高さL25は、側壁において対向する内面部分間の距離L26の25%以下としてもよい。また、第2部分20の内周側において、側壁の高さL28とリブ部11の長さL27とは同じになっている。なお、リブ部11の伸びる方向は、後述するリアクトルの製造方法において第2部分20を第1部分10に対して接続するとともにコア部品61,62上に第2部分20を被せるときの第2部分20の移動方向となる。
A pair of
第2部分20の側壁の高さL28は、コア部品61の高さL9(図5参照)の40%以上50%以下であってもよい。コア部品61、62間のギャップを形成するため、リブ部11の厚みt1は1mm以下であってもよい。隣り合う2つのリブ部11の間隔L30はコア部品61の寸法+0.15mmという値に設定されている。この間隔L30はコア部品61の寸法バラツキを考慮したものである。
The height L28 of the side wall of the
第1部分10と第2部分20とを接続・固定するために、第2部分20には少なくとも2箇所以上の接続部21a,21b,22a,22cが形成されている。接続部21a,21b,22a,22cの構造はスナップフィット構造である。接続部21a,21b,22a,22cは、第1部分10と接続される側(開放面側)に設置されている。
In order to connect and fix the
第2部分20における接続部21aと接続部22cとの間の距離L32は、第2部分20において接続部21a,22cが形成された側から見た第2部分20の幅L31の65%以上70%以下としてもよい。接続部21a,22cは、第2部分20の幅L31の中央から等距離に配置されることが好ましい。接続部21aの高さL37は、リブ部11の長さL27の40%以上50%以下としてもよい。接続部21aの嵌め合い高さに相当する凸部の突出高さL33は、少なくとも1mm以上かつ側壁の厚み未満とすることが好ましい。
The distance L32 between the connecting
第2部分20と第3部分30とを接続・固定するために、第2部分20には少なくとも2箇所以上の接続部22b,22dが形成されている。接続部22b,22dの構造はスナップフィット構造である。接続部22b,22dは、第3部分30と接続される側(第2部分20のU字状の平面形状における開口端側)に設置されている。第2部分20の接続部22b,22dは、側壁の高さ方向における上壁から遠い側の端部に配置されているが、側壁の高さ方向における中央部に配置されてもよい。接続部22b,22dの構造は、上述した接続部22a,22cの構造と同様としてもよい。
In order to connect and fix the
なお、接続部21a,21b,22a,22b,22c,22dの構造は、図2に示した構造以外の構造を採用してもよい。たとえば、接続部21a,21b,22a,22b,22c,22dのスナップフィット構造として、板バネの先端にフック状の保持部を設けたキャンチレバータイプ、ボールジョイント状のボール・ソケットタイプ、円筒の周囲に保持部を設けたタイプなどの構造を用いてもよい。
Note that the structures of the connecting
図3に示すように、第3部分30は、第1部分10および第2部分20において側壁が形成されていない外周部に接続される部材であって、板状の本体部と、当該本体部の端部に形成された突起部66と、本体部の外周部に形成された接続部31a~31dとを主に有する。本体部の平面形状はたとえば四角形状である。本体部の平面形状は他の形状であってもよい。突起部66の構造は図1に示した第1部分10における突起部66の構造と同様である。突起部66の脚部15は、第3部分30の本体部の主面に沿った方向に伸びるように形成されている。第3部分30の本体部における外周部に、間隔を隔てて2つの突起部66が形成されている。
As shown in FIG. 3, the
接続部31a~31dは、本体部の外周部における対向する領域にそれぞれ形成されている。具体的には、第3部分30の本体部において、1つの端部に接続部31a,31bが形成されている。また、当該本体部において上記1つの端部と反対側に位置する他の端部に接続部31c,31dが形成されている。接続部31a~31dは第1部分の接続部12a、12bと同様の構造を備える。接続部31a~31dは、突起部66の固定部16が伸びる方向と逆方向に突出するように形成されている。
The connecting
図3に示した第3部分30は樹脂製である。第3部分30は射出成形法または3Dプリンタを用いて成形される。第3部分30に用いられる樹脂材料としては、上述した第1部分10または第2部分20に用いられる樹脂材料と同じ樹脂材料を適用できる。たとえば第3部分30に用いられる樹脂材料として、耐熱温度が120度以上である樹脂を用いることができる。第3部分30に使用できる樹脂材料は、たとえばポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリアミド樹脂(PA)、ポリカーボネート樹脂(PC)、液晶ポリマー樹脂(LCP)などが挙げられる。第1部分10、第2部分20および第3部分30のそれぞれを構成する材料は同じとしてもよいが、それぞれ異なる材料を用いてもよい。
The
第3部分30の幅L40は、コア部品62の幅に第1部分10の側壁の厚みを加えた長さとなっている。また、第3部分30の高さL41は、図4に示すリアクトル100において第1部分10と第2部分20との合計の高さL41と同じである。第3部分30において突起部66が形成されていない領域の高さは、図4に示したリアクトル100において第1部分10の底壁における外周面(底面)と、第2部分20の上壁における外周面(上面)との間の距離と等しくなっている。
The width L40 of the
第3部分30には、接続部31a~31dが少なくとも4つ以上形成されている。接続部31a~31dの構造は、第1部分10の接続部12a,12bと同様としてもよい。たとえば、接続部31a~31dの高さL57は、図1に示すリブ部11の長さL7の40%以上50%以下としてもよい。接続部31a~31dの位置は、図4に示すように第1部分10および第2部分20に第3部分30が接続される場合に、第1部分10および第2部分20の接続部22d,13b,22b,13dと重なるように決定されている。
The
図4および図5に示すリアクトル100は、上記第1部分10と第2部分20と第3部分30とを接続したケース1と、コア60と、巻線41とを主に備える。コア60はケース1の内部に収容される。巻線41はケース1の一部に巻回される。ケース1は中心軸65に沿った方向からみて環状の形状を有する。コア60については、複数のコア部品61,62が環状に配置されている。2つの巻線41のうちの1つは、環状のケースの一部の周りに巻き回されている。2つの巻線41のうちの他の1つは、環状のケース1において上記一部と中央の開口部を介して対向する他の一部に巻き回されている。
The
ケース1では、第1部分10の接続部12a,12b,13a,13cが、第2部分20の接続部22a,22c,21a,21bとそれぞれ接続されている。また、第1部分10の接続部13b,13dは第3部分30の接続部31b,31dとそれぞれ接続されている。第2部分20の接続部22b,22dは第3部分30の接続部31a,31cとそれぞれ接続されている。コア60を構成するコア部品61,62の間にリブ部11が配置されている。このように、ケース1の内部にコア部品61,62を配置することによって、リブ部11によってコア部品61,62の間の間隔が自動的に規定される。
In
<電子機器の構成>
図6は、実施の形態1に係る電子機器の部分拡大模式図である。図6に示した電子機器200は、上記リアクトル100と、基板91とを主に備える。基板91にはリアクトル100が搭載されている。具体的には、上記リアクトル100において、ケース1では、外殻部を構成する第1部分10または第3部分30から外側に突出する突起部66が形成されている。突起部66は、巻線41が巻回される巻回中心軸67(図5参照)と交差する方向に伸びる。突起部66の固定部16における孔17が、基板91に形成されたネジ穴と重なるように配置される。当該孔17およびネジ穴に固定ネジ92が挿入固定される。図6に示すように、ケース1から外側に向かう突起部66の長さL2は、ケース1の表面から巻線41の外周までの距離L3より長い。
<Configuration of electronic equipment>
FIG. 6 is a partially enlarged schematic diagram of the electronic device according to the first embodiment. The
<リアクトルの製造方法>
図7は、実施の形態1に係るリアクトルの製造方法を説明するためのフローチャートである。図8は、実施の形態1に係るリアクトルの製造方法を説明するための斜視模式図である。
<Reactor manufacturing method>
FIG. 7 is a flowchart for explaining the reactor manufacturing method according to the first embodiment. FIG. 8 is a schematic perspective view for explaining the method for manufacturing the reactor according to the first embodiment.
本開示に係るリアクトルの製造方法では、準備工程(S10)を実施する。この工程(S10)では、上述したケース1となる第1部分10、第2部分20および第3部分30と、コア60と、巻線41とを準備する。コア60は複数のコア部品61,62からなる。
In the reactor manufacturing method according to the present disclosure, a preparation step (S10) is performed. In this step (S10), the
次に、第1組み立て工程(S20)を実施する。この工程(S20)では、第1部分10の凹部にコア部品61,62を配置する。なお、このとき図8に示す第1部分10における側壁が形成されていない側(外殻部における第3部分30側)に配置されるコア部品62はまだ第1部分10の凹部に配置しない。この状態で、第2部分20を第1部分10と接続する。この状態では、第1部分10と第2部分20とコア部品61,62とからなる構造体は、図5の中心軸65に沿った方向から見てU字状となっている。つまり、最終的にケース1となった場合の中央に位置する開口部が、一方向において外側とつながった状態となっている。
Next, a first assembly step (S20) is performed. In this step (S20), the
次に、巻線配置工程(S30)を実施する。この工程(S30)では、図5に示したように巻き回した状態の巻線41を、上述した開口部が外側とつながった方向から第1部分10と第2部分20とコア部品61,62とからなる構造体にはめ込む。具体的には、コア部品61が並ぶ部分の周囲を巻き回すように、巻線41が配置される。
Next, a winding arrangement step (S30) is performed. In this step (S30), the winding 41 in a wound state as shown in FIG. Insert it into a structure consisting of. Specifically, the winding 41 is arranged so as to wind around the area where the
次に、第2組み立て工程(S40)を実施する。この工程(S40)では、工程(S20)において配置されなかった最後のコア部品62を、第1部分10と第2部分20とが接続された構造体の内部に配置する。この結果、コア部品61,62が環状に配置され、コア60が構成される。また、コア部品62を挿入した部分をふさぐように、第3部分30を第1部分10および第2部分20と接続する。このようにして、図4に示したリアクトル100が得られる。
Next, a second assembly step (S40) is performed. In this step (S40), the
<作用効果>
本開示に係るケース1は、外殻部とリブ部11とを備える、外殻部はリアクトル100を構成するコア60を内部に保持する。コア60は複数のコア部品61,62を含む。リブ部11は、外殻部の内面から突出し、複数のコア部品61,62の間に配置される。
<Effect>
A
このようにすれば、複数のコア部品61,62をケース1の内部に配置するときにリブ部11によって複数のコア部品61,62の間のギャップを容易に規定できる。このため、当該ケース1を用いたリアクトルの製造工程が簡略化できる。
In this way, when the plurality of
上記ケース1において、外殻部は、第1部分10と、第2部分20と、接続部12a,12b,13a~13d、21a,21b,22a~22dとを含む。接続部12a,12b,13a~13d、21a,21b,22a~22dは、第1部分10と第2部分20とをスナップフィット接続する。
In the
この場合、第1部分10と第2部分20との接合を容易に行うことができる。この結果、ケース1の内部に複数のコア部品61,62を収容した状態でケース1を組み立てるといったリアクトルの製造工程を簡略化できる。
In this case, the
上記ケース1において、外殻部は、中心軸65の周囲を周回する環状の形状を有する。外殻部は、第1部分10と、第2部分20と、第3部分30とを含む。第1部分10と第2部分20とは中心軸65に沿った方向において互いに接続される。第3部分30と、第1部分10および第2部分20とは、中心軸65と交差する方向において互いに接続される。外殻部は、第1部分10と第2部分20と第3部分30とのうちの2つをスナップフィット接続する接続部12a,12b,13a~13d、21a,21b,22a~22d,31a~31dを含む。
In the
この場合、第1部分10、第2部分20および第3部分30の接合を容易に行うことができる。この結果、ケース1の内部に複数のコア部品61,62を収容した状態でケース1を組み立てるといったリアクトルの製造工程を簡略化できる。
In this case, the
上記ケース1は、外殻部から外側に突出する突起部66を備える。この場合、ケース1を用いたリアクトルがケース1の外周に巻回された巻線41を有し、当該当該リアクトルを基板などに搭載する場合に、当該突起部66によって基板と当該巻線41との間に隙間を形成できる。なお、突起部66は巻線41の巻回中心軸と交差する方向に突出するように形成されていることが好ましい。
The
上記ケース1において、突起部66は、脚部15と、固定部16とを含む。脚部15は、外殻部から外側に突出する。固定部16は、脚部15の先端部に連なり、脚部15の延在方向と異なる方向に伸びる。
In the
この場合、固定部16を基板91または固定用ケースなどの部材に固定することで、ケース1を用いたリアクトル100を当該基板91などの部材に容易に固定できる。
In this case, by fixing the fixing
上記ケース1において、固定部16には孔17が形成されている。この場合、孔17に固定用のネジなどを挿入することで、ケース1を用いたリアクトル100を基板91などの部材に容易に固定できる。
In the
上記ケース1において、脚部15の先端部と固定部16において先端部と反対側に位置する端部との間の距離L1は15mm以上である。この場合、ケース1を用いたリアクトル100においてケース1の外周に巻回された巻線41と、リアクトル100が固定される部材との干渉を確実に避けることができる。
In the
本開示に係るリアクトル100は、上記ケース1と、コア60と、巻線41とを備える。コア60はケース1の内部に収容される。巻線41はケース1の一部に巻回される。
A
このようにすれば、ケース1の内部に複数のコア部品61,62からなるコア60を配置するだけで、当該コア部品61,62の間の間隔を正確に規定できる。このため、製造工程が簡略化されたリアクトル100が得られる。
In this way, simply by arranging the core 60 made up of a plurality of
上記リアクトル100において、ケース1は、外殻部から外側に突出する突起部66を含む。突起部66は、巻線41が巻回される巻回中心軸67と交差する方向に伸びる。外殻部から外側に向かう突起部66の長さL2は、ケース1の表面から巻線41の外周までの距離L3より長い。
In the
この場合、リアクトル100を基板91や固定用ケースなどの部材に固定するとき、突起部66を当該部材に固定するようにすれば、当該部材と巻線41とが干渉するといった問題の発生を抑制できる。
In this case, when the
本開示に係る電子機器200は、上記リアクトル100と、基板91とを備える。基板91にはリアクトル100が搭載されている。この場合、製造工程が簡略化されたリアクトル100を用いることで、結果的に電子機器200の製造工程も簡略化できる。このため、電子機器200の製造コストを低減できる。
An
本開示に係るリアクトルの製造方法では、ケース1と、リアクトル100のコア60と、巻線41とを準備する(S10)。コア60は複数のコア部品61,62を含む。ケース1は、外殻部とリブ部11とを含む。外殻部はコア60を内部に保持する。リブ部11は、外殻部の内面から突出する。リブ部11は、複数のコア部品61,62の間に配置される。外殻部は、中心軸65の周囲を周回する環状の形状を有する。さらに、リアクトル100の製造方法では、ケース1の内部に、複数のコア部品61,62を収容する(S20)。このとき、リブ部11が複数のコア部品61,62の間に配置された状態となっている。さらに、リアクトル100の製造方法では、ケース1の一部を巻回するように巻線41を配置する(S30)。
In the reactor manufacturing method according to the present disclosure, the
このようにすれば、ケース1の内部に複数のコア部品61,62を配置することで、リブ部11により複数のコア部品61,62の間のギャップが正確に規定される。このため、複数のコア部品61,62の間のギャップを規定するためにケース1とは別部材を用いるような場合よりも、リアクトルの製造工程を簡略化できる。
In this way, by arranging the plurality of
上記リアクトル100の製造方法において、外殻部は、第1部分10と、第2部分20と、第3部分30とを含む。第1部分10と第2部分20とは中心軸65に沿った方向において互いに接続可能である。第3部分30と、第1部分10および第2部分20とは、中心軸65と交差する方向において互いに接続可能である。第1部分10と第2部分20とにはリブ部11が配置される。さらに、複数のコア部品61,62を収容する工程(S20)は、第1工程と、第2工程とを含む。第1工程では、第1部分10と第2部分20との間に複数のコア部品61,62の一部を挟んだ状態で、第1部分10と第2部分20とを接続する。第2工程では、複数のコア部品61,62の残部を複数のコア部品61,62の上記一部に隣接して配置した状態で、第3部分30を第1部分10および第2部分20と接続する。巻線を配置する工程(S30)では、第1工程の後であって第2工程の前に、巻回された状態の巻線41を、第1部分10と第2部分20とが接続されたケース部分に、第3部分30が接続される方向からはめ込む。
In the above method for manufacturing
この場合、予め巻回された状態の巻線41を上記ケース部分に嵌め込むという簡単な工程によって、リアクトル100のケース1の外周を巻回する巻線41を配置することができる。
In this case, the winding 41 to be wound around the outer periphery of the
実施の形態2.
<ケースの構成>
図9は、実施の形態2に係るリアクトルを構成するケースの第1部分の斜視模式図である。図10は、実施の形態2に係るリアクトルを構成するケースの第3部分の斜視模式図である。
Embodiment 2.
<Case configuration>
FIG. 9 is a schematic perspective view of the first portion of the case that constitutes the reactor according to the second embodiment. FIG. 10 is a schematic perspective view of the third portion of the case that constitutes the reactor according to the second embodiment.
図9および図10に示したリアクトルを構成するケースの第1部分10および第3部分30は、図2に示した第2部分20と組み合わされてリアクトル100のケース1を構成する。図9に示した第1部分10は、基本的には図1に示した第1部分10と同様の構成を備えるが、突起部66の構造が図1に示した第1部分10と異なっている。具体的には、図9に示した第1部分10の突起部66は、第1部分10の底壁の外周面(底面)から突出する方向に延びる脚部71を含む。脚部71において第1部分10の側壁に沿った方向から見た上面の平面形状は半円状である。
The
脚部71は上述した上面である第1面71aと、第2面71bとを有する。第2面71bは第1面71aと反対側に位置する底面である。脚部71には第1面71aから第2面71bまで伸びる貫通孔72が形成されている。貫通孔72の断面形状は円形状である。貫通孔72の形状は他の四角などの多角形状であってもよい。また、第1面71aの平面形状は半円状以外の任意の形状であってもよい。たとえば、第1面71aの平面形状を四角形などの多角形状、あるいは楕円など外周が曲線を含む任意の形状としてもよい。
The
脚部71の幅L4は、たとえば貫通孔72の径Dの2倍以上であってもよい。また、脚部71の幅L64は、たとえば側壁の厚みと貫通孔72の径Dの2倍とを加えた値以上としてもよい。上記幅L4および幅L64は、それぞれ10mm以上であってもよい。貫通孔72の径Dは5mm以上であってもよい。脚部71の高さL2(図13参照)は、リアクトル100においてケース1の表面から巻線41の外周までの距離L3より長いことが好ましい。
The width L4 of the
貫通孔72の内面にはネジ構造が形成されていてもよい。あるいは、貫通孔72の内部にネジ孔を有するインサート部品を挿入し固定してもよい。
A threaded structure may be formed on the inner surface of the through
図10に示した第3部分30は、基本的には図3に示した第3部分30と同様の構成を備えるが、突起部66の構造が図3に示した第3部分30と異なっている。具体的には、図10に示した第3部分30の突起部66は、上述した図9に示した第1部分10の突起部66と同様の構成を備える。
The
なお、図1および図9に示した第1部分10では、2以上の突起部66を形成してもよい。また、図3および図10に示した第3部分30においても、2以上の突起部66を形成してもよい。
Note that in the
<リアクトルの構成>
図11は、実施の形態2に係るリアクトルの斜視模式図である。図12は、図11に示したリアクトルの分解模式図である。
<Reactor configuration>
FIG. 11 is a schematic perspective view of a reactor according to the second embodiment. FIG. 12 is an exploded schematic diagram of the reactor shown in FIG. 11.
図11および図12に示したリアクトル100は、基本的に図4および図5に示したリアクトル100と同様の構成を備えるが、ケース1が図9および図10に示した第1部分10および第3部分30と図2に示した第2部分20とにより構成されている。そのため、図4および図5に示したリアクトル100では、図4および図5に示したリアクトル100と突起部66の構成が異なっている。図11および図12に示したリアクトルにより、図4および図5に示したリアクトル100と同様の効果を得られるとともに、後述するように基板91などの部材にリアクトル100を固定するときに上記突起部66を利用できる。図11および図12に示したリアクトル100における突起部66は、図4および図5に示したリアクトル100の突起部66より脚部71が柱状であって剛性が高くなっている。そのため、リアクトル100を基板91などの部材に対して高剛性に接続できる。
The
なお、図11および図12に示したリアクトル100は、図7に示したリアクトル100の製造方法と同様の方法により製造できる。
Note that the
<電子機器の構成>
図13は、実施の形態1に係る電子機器の部分拡大模式図である。図13に示した電子機器は、図11および図12に示した基本的に図6に示した電子機器と同様の構成を備えるが、リアクトル100の突起部66の構成が図6に示した電子機器と異なっている。図13に示した電子機器200では、図11および図12に示したリアクトル100が基板91に接続されている。リアクトル100の突起部66を構成する脚部71の貫通孔72に固定ネジ92が挿入される。当該固定ネジ92の先端部が基板91のネジ穴に挿入固定されている。脚部71の高さL2は、リアクトル100においてケース1の表面から巻線41の外周までの距離L3より長い。
<Configuration of electronic equipment>
FIG. 13 is a partially enlarged schematic diagram of the electronic device according to the first embodiment. The electronic device shown in FIG. 13 has the same configuration as the electronic device shown in FIGS. 11 and 12 and basically shown in FIG. The equipment is different. In the
<作用効果>
上述したケース1、リアクトル100および電子機器200により、実施の形態1に係るケース1、リアクトル100および電子機器200と同様の効果を得ることができる。さらに、上記ケース1において、突起部66は、脚部71を含む。脚部71は、外殻部から外側に突出する。脚部71は第1面71aと第2面71bとを有する。第2面71bは当該第1面71aと反対側に位置する。脚部71には第1面71aから第2面71bまで伸びる貫通孔72が形成されている。
<Effect>
The
この場合、貫通孔72に固定ネジ92などを挿入することで、脚部71を介してリアクトル100を基板91に固定することができる。
In this case, the
上記ケース1では、貫通孔72の延在方向と直交する方向での脚部71の幅L4は10mm以上である。貫通孔72の径Dは5mm以上である。この場合、脚部71の幅L4を、貫通孔72の径Dに対して十分大きくすることができる。この結果、脚部71の剛性を向上させることができる。
In the
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。矛盾のない限り、今回開示された実施の形態の少なくとも2つを組み合わせてもよい。本開示の基本的な範囲は、上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。 The embodiments disclosed this time should be considered to be illustrative in all respects and not restrictive. Unless there is a contradiction, at least two of the embodiments disclosed herein may be combined. The basic scope of the present disclosure is indicated by the claims rather than the above description, and it is intended that all changes within the meaning and range equivalent to the claims are included.
1 ケース、10 第1部分、11 リブ部、12a,12b,13a,13b,13c,13d,21a,21b,22a,22b,22c,22d,31a,31b,31c,31d 接続部、15,71 脚部、16 固定部、17 孔、20 第2部分、30 第3部分、41 巻線、51 隙間、60 コア、61,62 コア部品、65 中心軸、66 突起部、67 巻回中心軸、71a 第1面、71b 第2面、72 貫通孔、91 基板、92 固定ネジ、100 リアクトル、200 電子機器。 1 Case, 10 First part, 11 Rib part, 12a, 12b, 13a, 13b, 13c, 13d, 21a, 21b, 22a, 22b, 22c, 22d, 31a, 31b, 31c, 31d Connection part, 15, 71 Leg Part, 16 Fixed part, 17 Hole, 20 Second part, 30 Third part, 41 Winding, 51 Gap, 60 Core, 61, 62 Core parts, 65 Central axis, 66 Projection, 67 Winding central axis, 71a 1st surface, 71b 2nd surface, 72 through hole, 91 substrate, 92 fixing screw, 100 reactor, 200 electronic device.
Claims (14)
前記コアは複数のコア部品を含み、さらに、
前記外殻部の内面から突出し、前記複数のコア部品の間に配置されるリブ部を備え、
前記リブ部は隣接する前記コア部品の間にエアギャップが設けられる凸部の形状であり、
前記外殻部は、中心軸の周囲を周回する環状の形状を有し、
前記外殻部は、第1部分と、第2部分と、第3部分とを含み、
前記第1部分と前記第2部分に前記リブ部がそれぞれ設けられており、
前記第1部分と前記第2部分とは前記中心軸に沿った方向において互いに重なるように接続され、
前記第3部分と、前記第1部分および前記第2部分とは、前記中心軸と交差する方向において互いに接続された、ケース。 Equipped with an outer shell that holds the core that makes up the reactor inside,
The core includes a plurality of core components, and further includes:
a rib portion protruding from the inner surface of the outer shell portion and disposed between the plurality of core components ;
The rib portion is in the shape of a convex portion in which an air gap is provided between the adjacent core components,
The outer shell has an annular shape that revolves around a central axis,
The outer shell portion includes a first portion, a second portion, and a third portion,
The rib portions are provided in the first portion and the second portion, respectively,
The first portion and the second portion are connected to overlap each other in a direction along the central axis,
The third portion, the first portion, and the second portion are connected to each other in a direction intersecting the central axis .
前記第1方向と前記第2方向は直交し、前記第2方向と前記第3方向は直交し、The first direction and the second direction are orthogonal to each other, and the second direction and the third direction are orthogonal to each other.
前記第1部分および前記第2部分の前記外殻部の側壁は、曲率部分を有しないU字状である、請求項1に記載のケース。The case according to claim 1, wherein side walls of the outer shell portions of the first portion and the second portion are U-shaped without a curved portion.
前記外殻部から外側に突出する脚部と、
前記脚部の先端部に連なり、前記脚部の延在方向と異なる方向に伸びる固定部とを含む、請求項4に記載のケース。 The protrusion is
legs projecting outward from the outer shell;
5. The case according to claim 4, further comprising a fixing part connected to the tip of the leg and extending in a direction different from the direction in which the leg extends.
前記脚部には前記第1面から前記第2面まで伸びる貫通孔が形成されている、請求項4に記載のケース。 The protrusion includes a leg that protrudes outward from the outer shell and has a first surface and a second surface located on the opposite side of the first surface,
The case according to claim 4, wherein the leg portion is formed with a through hole extending from the first surface to the second surface.
前記貫通孔の径は5mm以上である、請求項8に記載のケース。 The width of the leg in the direction perpendicular to the extending direction of the through hole is 10 mm or more,
The case according to claim 8, wherein the diameter of the through hole is 5 mm or more.
前記ケースの内部に収容される前記コアと、
前記ケースの一部に巻回された巻線とを備える、リアクトル。 The case according to claim 1 or claim 2 ,
the core housed inside the case;
A reactor comprising a winding wire wound around a part of the case.
前記突起部は、前記巻線が巻回される巻回中心軸と交差する方向に伸び、
前記外殻部から外側に向かう前記突起部の長さは、前記ケースの表面から前記巻線の外周までの距離より長い、請求項10に記載のリアクトル。 The case includes a projection projecting outward from the outer shell,
The protrusion extends in a direction intersecting a winding center axis around which the winding is wound,
The reactor according to claim 10, wherein the length of the protrusion extending outward from the outer shell is longer than the distance from the surface of the case to the outer periphery of the winding.
前記リアクトルが搭載された基板とを備える、電子機器。 The reactor according to claim 10,
An electronic device, comprising: a board on which the reactor is mounted.
前記コアは複数のコア部品を含み、
前記ケースは、
前記コアを内部に保持する外殻部と、
前記外殻部の内面から突出し、前記複数のコア部品の間に配置されるリブ部とを含み、
前記リブ部は隣接する前記コア部品の間にエアギャップが設けられる凸部の形状であり
前記外殻部は、中心軸の周囲を周回する環状の形状を有し、さらに、
前記外殻部は、第1部分と、第2部分と、第3部分とを含み、
前記第1部分と前記第2部分に前記リブ部がそれぞれ設けられており、
前記第1部分と前記第2部分とは前記中心軸に沿った方向において互いに重なるように接続されるものであり、
前記第3部分と、前記第1部分および前記第2部分とは、前記中心軸と交差する方向において互いに接続されるものであり、
前記ケースの内部に、前記リブ部が前記複数のコア部品の間に配置された状態で、前記複数のコア部品を収容する工程と、
前記ケースの一部を巻回するように前記巻線を配置する工程とを備える、リアクトルの製造方法。 It includes a process of preparing a case, a reactor core, and a winding wire,
The core includes a plurality of core components,
The case is
an outer shell portion that holds the core therein;
a rib portion protruding from the inner surface of the outer shell portion and disposed between the plurality of core components;
The rib portion is in the shape of a convex portion in which an air gap is provided between the adjacent core components.
The outer shell has an annular shape that revolves around a central axis, and further includes:
The outer shell portion includes a first portion, a second portion, and a third portion,
The rib portions are provided in the first portion and the second portion, respectively,
The first part and the second part are connected so as to overlap each other in the direction along the central axis,
The third portion, the first portion, and the second portion are connected to each other in a direction intersecting the central axis,
accommodating the plurality of core components inside the case with the rib portion disposed between the plurality of core components;
A method for manufacturing a reactor, comprising a step of arranging the winding wire so as to wind a part of the case.
前記第1方向と前記第2方向は直交し、前記第2方向と前記第3方向は直交し、The first direction and the second direction are orthogonal to each other, and the second direction and the third direction are orthogonal to each other.
前記第1部分および前記第2部分の前記外殻部の側壁は、曲率部分を有しないU字状である、請求項13に記載のリアクトルの製造方法。The method for manufacturing a reactor according to claim 13, wherein side walls of the outer shell portions of the first portion and the second portion are U-shaped without a curved portion.
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