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JP7403182B2 - 流路切換弁 - Google Patents

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JP7403182B2
JP7403182B2 JP2022035340A JP2022035340A JP7403182B2 JP 7403182 B2 JP7403182 B2 JP 7403182B2 JP 2022035340 A JP2022035340 A JP 2022035340A JP 2022035340 A JP2022035340 A JP 2022035340A JP 7403182 B2 JP7403182 B2 JP 7403182B2
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Description

本発明は、流路切換弁に係り、例えばボール状の弁体(ボール弁体)を弁室内で回転摺動させることにより流路を切り換えるロータリー形の流路切換弁に関する。
この種の従来の流路切換弁として、流入路と流出路とを有し弾性体からなる弁体(ボール弁体)と、該弁体が回転可能に収容される弁室と、該弁室に連通する入口流路及び複数の出口流路とを有する弁本体(弁ケース)とを備え、前記流入路が常時前記入口流路に連通し、前記弁体の回転動作によって、前記流出路が前記複数の出口流路のいずれかに択一的に連通するもの(ボールバルブ)が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
上記特許文献1に所載の従来の流路切換弁(ボールバルブ)では、弁本体の上部に配置されたモータにより弁軸を介して前記弁体を回転駆動することによって、流路切換えを行うようになっている。
特開2010-223418号公報
ところで、上記した如くの従来の流路切換弁では、弁体に連結される弁軸を弁本体に形成された嵌挿穴に上から挿通するとともに、弁軸の外周に形成されたフランジ部を、弁本体の上部と該弁本体の上部にねじ等により固定された金属製等の押さえ板とで係止することによって、前記弁軸を前記弁本体に対して抜け止め係止している。
そのため、上記従来の流路切換弁では、弁軸の抜け止めのための押さえ板や当該押さえ板を弁本体に固定するための固定部材(例えばねじ等)が必要となり、部品点数や重量が増えてしまうという懸念があった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、部品点数や重量を削減することのできる流路切換弁を提供することにある。
上記する課題を解決するために、本発明に係る流路切換弁は、内部に弁室が形成されるとともに、該弁室に開口せしめられた複数の入出口が設けられた弁本体と、前記弁室内に回転自在に配在され且つ内部に流路が形成された弁体と、前記弁本体と前記弁体とを回転軸線方向に係合するとともに、回転力を該弁体に伝達する弁軸と、を備え、前記弁体を回転させることにより、前記複数の入出口の連通状態が前記弁体の前記流路を通じて選択的に切り換えるようにされた流路切換弁であって、前記弁体には、前記弁軸が回転軸線方向に挿通可能かつ相対回転不能に係合せしめられる縦貫通穴が設けられ、前記弁軸は、前記弁体の前記縦貫通穴に係合する下部係合部と、前記下部係合部より小形かつ前記下部係合部と連結する中間胴部とを有し、前記弁軸の外周には、前記下部係合部の外周の大きさと前記中間胴部の外周の大きさとの差に基づく段差部が設けられ、前記弁体の前記縦貫通穴は、前記弁軸の外形より大きく設定され、前記弁軸の全体が回転軸線方向に挿通可能であることを特徴としている。
好ましい態様では、前記弁軸は、前記段差部と当該弁軸に固定された駆動ギアとで前記弁本体を挟持して、該弁本体に対して回転可能に支持される。
他の好ましい態様では、前記弁本体は、回転軸線方向と回転軸線方向に直交する直交方向と該直交方向の反対方向との各々に前記弁体の外形以上の円形の開口が設けられた基体部材と、該基体部材の回転軸線方向の前記開口に連結固定されるホルダ部材との分割構成とされ、前記ホルダ部材のうち前記基体部材の前記開口に連結固定される面は、前記円形の一部に沿うように湾曲に形成される。
本発明によれば、回転駆動部の回転力を弁体に伝達すべく前記弁体に連結される弁軸が、弁体を回転軸線方向(上下方向)に貫通する縦貫通穴並びに弁本体に設けられた嵌挿穴に挿通されるとともに、その嵌挿穴から突出する部分に、回転駆動部を構成する駆動ギアが固定され、当該駆動ギアによって弁本体に対して回転可能に支持されるので、例えば押さえ板やねじ等の固定部材を使用した従来の流路切換弁と比べて、部品点数や重量が少なくて済む。
本発明に係る流路切換弁(三方弁)の一実施形態の全体構成を示す斜視図。 図1に示される流路切換弁の部分縦断面斜視図。 図2の弁体を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は部分切欠(平面視で中心角90°部分が切欠)斜視図。 図3の弁体の六面図。 図1に示される流路切換弁の組立手順(弁室内に弁体を設置する手順)を説明する図。 図1に示される流路切換弁の組立手順(弁本体に弁軸を支持固定する手順)を説明する図。 図1に示される流路切換弁の弁体の他例を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は部分切欠(平面視で中心角90°部分が切欠)斜視図。 図7の弁体の六面図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
なお、各図において、部材間に形成される隙間や部材間の離隔距離等は、発明の理解を容易にするため、また、作図上の便宜を図るため、誇張して描かれている場合がある。また、本明細書において、上下、左右、前後等の位置、方向を表わす記述は、図1及び図2の方向矢印表示を基準としており、実際の使用状態での位置、方向を指すものではない。
<流路切換弁1の構成・動作>
図1は、本発明に係る流路切換弁の一実施形態の全体構成を示す斜視図、図2は、図1に示される流路切換弁の部分縦断面斜視図である。また、図3は、図2の弁体を示す図であり、図3(A)は斜視図、図3(B)は部分切欠(平面視で中心角90°部分が切欠)斜視図、図4は、図3の弁体の六面図である。
図示実施形態の流路切換弁1は、例えば自動車のエンジンルーム内等を流れる流体の流路を多方向に切り換えるロータリー形の三方弁として使用されるもので、基本的に、弁室11を有する弁本体10と、弁室11内に回転自在に配在されたボール状の弁体(ボール弁体ともいう)20と、弁体20を回転軸線(中心線)O周りで回転させるべく、弁本体10の後部から上部にかけて配置されるモータ8、駆動ギア9等からなる回転駆動部5と、を備えている。ここでは、弁本体10と回転駆動部5とは一体的に形成されている。なお、弁室11内に収容された弁体20の回転軸線(上下方向に延びる軸線)Oは、後述する流入口p10や弁軸28の中心線と同軸とされている。
前記弁本体10は、例えば合成樹脂製や金属製とされた天井部12a付き角筒状の基体部材12とホルダ部材15とで構成されており、前記基体部材12は、内部に横倒し円筒状の弁室11が形成されるとともに、その左部及び右部にそれぞれ、前記弁室11に開口する横向きの流出口(入出口)p11及び流出口(入出口)p12が設けられている。前記基体部材12の外周には、流出口p11、p12に連通するように管継手からなるポート#11、#12が一体的に連結されている。また、前記基体部材12の天井部12aには、弁体20に連結される弁軸28(の中間胴部28b)が挿通される嵌挿穴13が設けられるとともに、その嵌挿穴13の左右(より詳しくは、嵌挿穴13周りにおいて後述する弁軸28の下部係合部28aと中間胴部28bとの間の段差部28sが接当係止される部分より若干左右寄り)に、後述する円環状のシート部材31、32の位置決め用の突起14a、14bが略半周にわたって(下向きに)突設されている(図5も併せて参照)。基体部材12の下端開口には、前記弁室11に開口する縦向きの流入口(入出口)p10が設けられた管継手からなるポート#10を持つホルダ部材15が、超音波溶着、ねじ止め、圧入、かしめ等(図示例では、超音波溶着)により内嵌固定されている。
すなわち、弁本体10には、弁室11の底部に開口せしめられた流入口p10が設けられるとともに、弁室11の側部に開口せしめられた流出口(側部入出口)p11、p12が180°の角度間隔をあけて(言い換えれば、弁体20の回転軸線Oに対して反対側に対向するように)設けられている。
前記弁本体10の基体部材12の後部には、前記弁体20(に連結される弁軸28)を回転させるための回転駆動部5を構成するモータ8を収容するモータケース部16が一体的に形成され、その上部(天井部12aの上面側)には、モータ8に連結されて当該モータ8の回転力を弁軸28に伝達する駆動ギア9等を収容するギアケース部17が一体的に形成されている。
前記弁体20は、例えば合成樹脂や金属等から作製され、前記弁本体10に設けられた流入口p10及び2つの流出口p11、p12を選択的に連通させるべく、言い換えれば、流入口p10及び2つの流出口p11、p12の連通状態を選択的に切り換えるべく、内部に流路(内部流路)25が設けられている。
前記内部流路25は、弁体20内をその下部から側部まで貫通する貫通穴で構成されており、その下部開口が流入口p10と常時連通するとともに、その側部開口が2つの流出口p11、p12のいずれかと択一的に連通するようにされている。
詳細には、図3及び図4を参照すればよく分かるように、弁体20には、当該弁体20を上下方向(弁体20の回転軸線O方向)に貫通する断面略六角形(つまり、上下の端部開口は略六角形)の縦貫通穴21が形成されるとともに、弁体20の外周(側部)から縦貫通穴21の中央に合流する断面略六角形の横穴22が(弁体20の回転軸線Oに直交する方向に)形成されている。
前記縦貫通穴21(の下部開口)は流入口p10と常時連通し、前記横穴22(の側部開口)は2つの流出口p11、p12のいずれかと択一的に連通するようになっており、前記縦貫通穴21の下半部と前記横穴22とによって、側面視逆L字状の前記内部流路25が(弁体20内に)形成される。
また、前記弁体20の外周(外周シール面)、具体的には、弁体20の外周における横穴22の側部開口の裏側及び横穴22の側部開口の横側には、組立時に弁室11内で弁体20を回転させて設置するための回転係合部としての六角穴(側面視六角形の凹穴)26、27が設けられている(後で詳述)。
前記弁体20(の縦貫通穴21の上部)には、モータ8の回転力を当該弁体20に伝達する段付きの弁軸28(の下部係合部28aの下部)が連結されている。
詳しくは、図2と併せて図6を参照すればよく分かるように、前記弁軸28は、下側から、前記弁体20の縦貫通穴21と相補的な形状(つまり、断面略六角形)もしくは縦貫通穴21より若干小形の下部係合部28aと、下部係合部28aより若干小形かつ断面円形の中間胴部28bと、中間胴部28bとほぼ同じ外径かつ断面略六角形の上部連結部28cと、上部連結部28c上に突設される周方向位置決め用のDカット凸部28dとで構成されており、前記下部係合部28a(の下部)が前記縦貫通穴21の上部開口に嵌挿され、前記中間胴部28bが前記弁本体10の嵌挿穴13に挿通(内挿)され、前記上部連結部28cは前記嵌挿穴13から上側(天井部12aの上面側)に突出するようになっている。前記嵌挿穴13に回動自在に挿通される前記中間胴部28b(の外周に形成された環状溝)には、シール部材としてのOリング29が二段介装されている。
下部係合部28aが縦貫通穴21に嵌挿されることにより、前記弁体20が前記弁軸28に回転軸線O周りで相対回転不能に係合せしめられ、弁軸28と弁体20とが一体となって回転するようになっている。
また、前記弁軸28における下部係合部28aと中間胴部28bとの間に形成される段差部28sは、弁本体10(の基体部材12)の天井部12aにおける嵌挿穴13周りに接当係止されるとともに、前記嵌挿穴13から突出する前記上部連結部28cに、回転駆動部5の駆動ギア9が圧入・かしめ等により外嵌固定されており、前記段差部28s(の上面)と前記駆動ギア9(の下面)とで弁本体10の天井部12aを挟持するようにして、弁軸28が弁本体10に対して(上下動せずに)回転可能に支持されている。
なお、前記のように、弁体20の縦貫通穴21は弁軸28の外形より大きく設定されているので、弁軸28は縦貫通穴21を上下方向(回転軸線O方向)に挿通可能となっている(後で詳述)。
また、弁本体10の内壁面(弁室11の左右の端面)における各流出口p11、p12周りには、テフロン(登録商標)等から作製され、各流出口p11、p12に対応する開口を持つ円環状のシート部材31、32が配在されている。つまり、弁本体10の弁室11内において、前記した左右一対の流出口p11、p12に対応して弁体20の回転軸線Oに対して反対側に対向配置されるように、一対のシート部材31、32が配在され、その一対のシート部材31、32の間(内側)に、前記弁体20が回転摺動自在に配在されている。各シート部材31、32において、内周(面)における前記開口周りの部分は曲面(凹状の球面の一部)で構成され、流路形成時に弁体20の外周シール面(曲面)と対接せしめられる内周シール面とされる。一方で、本例では、前記一対のシート部材31、32の間に配在される弁体20の上下方向(回転軸線O方向)の高さHは、シート部材31、32同士の間隔L以下もしくはそれより若干小さくされている(後で詳述)。
また、各シート部材31、32と弁本体10(の各流出口p11、p12周り)との間(具体的には、シート部材31の左面(流出口p11側の面)及びシート部材32の右面(流出口p12側の面)に形成された環状凹溝)には、ゴム等の弾性材料により構成されたシール部材としてのOリング(弾性部材)33、34が(圧縮状態で)介装されている。このOリング33、34の弾性力(反発力)によって各シート部材31、32(の内周シール面)が弁体20(の外周シール面)側に密着するように押し付けられ、これにより、弁体20と各流出口p11、p12との間が気密的にシール(封止)されている。
かかる構成の流路切換弁(三方弁)1では、モータ8、駆動ギア9等からなる回転駆動部5によって弁体20が弁室11内で回転されると、弁体20に設けられた内部流路25を通じて、弁本体10に設けられた流入口p10及び2つの流出口p11、p12の連通状態が選択的に切り換えられる。
詳細には、前記弁体20の180°程度の回転により、弁本体10の底部に設けられた流入口p10と左部に設けられた流出口p11が(縦貫通穴21の下半部と横穴22からなる内部流路25を介して)連通するモード(第1連通状態)と、弁本体10の底部に設けられた流入口p10と右部に設けられた流出口p12が(縦貫通穴21の下半部と横穴22からなる内部流路25を介して)連通するモード(第2連通状態)の2つのモードが選択的にとられるようになっている。
前記第1連通状態では、右側の流出口p12に対応したシート部材32の開口が弁体20(の外周シール面)(ここでは、六角穴26が形成された部分)によって閉塞され、流出口p12に繋がる流路が遮断され、流入口p10から上向きに流入した流体は、弁体20の内部流路25内を通って左側の流出口p11のみから流出する。一方で、前記第2連通状態では、左側の流出口p11に対応したシート部材31の開口が弁体20(の外周シール面)(ここでは、六角穴26が形成された部分)によって閉塞され、流出口p11に繋がる流路が遮断され、流入口p10から上向きに流入した流体は、弁体20の内部流路25内を通って右側の流出口p12のみから流出する。
<流路切換弁1の組立方法>
前記した如くの構成を有する流路切換弁(三方弁)1の組立は、例えば以下の手順で行われる。図5及び図6は、図1に示される流路切換弁の組立手順を説明する図であり、図5は、弁室内に弁体を設置する手順、図6は、弁本体に弁軸を支持固定する手順を説明する図である。
前記流路切換弁1を組み立てるに当たっては、図5に示すように、まず、各シート部材31、32(の環状凹溝)にOリング33、34を装着し(手順1)、弁本体10を構成する基体部材12(の下端開口)にホルダ部材15を組み付ける前に、Oリング33、34付きのシート部材31、32を基体部材12の下端開口を介してその内部(つまり、弁室11内)(の左右の各流出口p11、p12周り)に設置する(手順2)。このとき、基体部材12の天井部12aに設けられた突起14a、14bを利用して、弁室11における各シート部材31、32の位置合わせを行い、シート部材31、32同士の間隔は、弁体20の上下方向(回転軸線O方向)の高さ以上もしくはそれより若干大きくされている。
次に、前記縦貫通穴21及び横穴22からなる内部流路25が形成された弁体20を、横倒し(つまり、弁体20の回転軸線方向を横向きにした姿勢、あるいは、弁体20の回転軸線が左右方向に向く姿勢であって、弁体20の上下の端面が左右のシート部材31、32に向く姿勢)かつ六角穴26が下側を向く姿勢で、基体部材12の下部開口(弁体20の外形(外径)以上の開口)を介してその内部(具体的には、弁室11内の各流出口p11、p12に配置されたシート部材31、32同士の間)に配置する(手順3)。
その状態で、例えば先端に断面六角形の頭部を持つ六角レンチ等の回転用冶具Gを基体部材12の下部開口から挿入し、その頭部を前記弁体20の六角穴(回転係合部)26に嵌め込んで(係合させて)当該回転用冶具Gを回転させ、これにより、弁体20を弁室11におけるシート部材31、32同士の間で約90°回転(上下方向に延びる軸線周りで、下から視て反時計回りに約90°回転)させる(手順4)。この弁体20の回転時において、弁体20の外周(外周シール面)は左右のシート部材31、32(の内周シール面)に摺動するとともに、シート部材31、32の外側に配されたOリング33、34は若干圧縮せしめられ、弁体20の外周(外周シール面)はシート部材31、32(の内周シール面)に圧接せしめられる。
次に、前記と同様の回転用冶具Gを基体部材12の右側のポート#12を介して挿入し、その頭部を前記弁体20の六角穴(回転係合部)27に嵌め込んで(係合させて)当該回転用冶具Gを回転させ、これにより、弁体20を弁室11におけるシート部材31、32同士の間で約90°回転(左右方向に延びる軸線周りで、右から視て反時計回りに約90°回転)させる(手順5)。
このように、弁室11におけるシート部材31、32同士の間で弁体20を回転軸線Oに直交する2つの軸線周りで回転させることにより、前記弁室11内で前記弁体20が使用時の姿勢(弁体20の回転軸線O方向を縦向きにした姿勢であって、縦貫通穴21を上下方向に向けた姿勢)で設置される。
次いで、図6に示すように、弁軸28の中間胴部28bにOリング29を装着し(手順6)、弁軸28の下部係合部28aと弁体20の縦貫通穴21との回転位置(回転軸線O回りの角度位置)を位置合わせした状態で、弁軸28の下部係合部28aと中間胴部28bとの間の段差部28sが弁本体10の基体部材12の天井部12a(における嵌挿穴13周り)に接当するまで、前記弁軸28を基体部材12の下部開口を介して弁体20の縦貫通穴21内に挿入する。これにより、前記弁軸28の下部係合部28a(の下部)は前記縦貫通穴21の上部開口に(回転軸線O周りで相対回転不能に係合せしめられた状態で)嵌挿され、中間胴部28bは弁本体10の嵌挿穴13に挿通されるとともに、上部連結部28cはその嵌挿穴13から上側に突出する(手順7)。
そして、基体部材12の下部開口にホルダ部材15を超音波溶着・ねじ止め等により取り付け、嵌挿穴13から突出した弁軸28の上部連結部28cに回転駆動部5の駆動ギア9を圧入・かしめ等により取り付けて当該弁軸28を弁本体10に回転可能かつ抜け止め保持された状態で支持固定する(手順8)。さらに、回転駆動部5を構成するモータ8等を弁本体10に組み付けることで、当該流路切換弁1が組み立てられる。
なお、前述の流路切換弁1では、弁室11内に弁体20をスムースに挿入するために、弁室11内に配置されたシート部材31、32同士の間隔が弁体20の上下方向(回転軸線O方向)の高さ以上もしくはそれより若干大きくされているが、前記シート部材31、32同士の間隔が弁体20の上下方向の高さより若干小さい場合でも、前記弁体20の挿入時に、シート部材31、32を介して左右のOリング33、34を圧縮(通常使用時にOリング33、34にかかる圧縮力より大きい力で圧縮)して当該シート部材31、32同士の間隔を押し拡げることによって、当該弁体20をシート部材31、32同士の間に配置しても良い。
以上で説明したように、本実施形態の流路切換弁1では、回転駆動部5の回転力を弁体20に伝達すべく前記弁体20に連結される弁軸28が、弁体20を回転軸線O方向(上下方向)に貫通する縦貫通穴21並びに弁本体10に設けられた嵌挿穴13に挿通されるとともに、その嵌挿穴13から突出する上部連結部28cに、回転駆動部5を構成する駆動ギア9が固定され、当該駆動ギア9によって弁本体10に対して回転可能に支持されるので、例えば押さえ板やねじ等の固定部材を使用した従来の流路切換弁と比べて、部品点数や重量が少なくて済む。
なお、弁体20の内部に形成される内部流路25の構成・形状等は、当該流路切換弁1の使用用途等に応じて、適宜に変更しても良いことは勿論である。
例えば、図7及び図8に示される如くに、前述の縦貫通穴21及び横穴22に加えて、弁体20を回転軸線Oに対して垂直に貫通するとともに前記縦貫通路21及び横穴22に交差して合流する断面略六角形(つまり、側部開口が六角形)の横貫通穴23を形成しても良い。この場合、前述の六角穴(回転係合部)27は無くなるが、横貫通穴23(の端部開口)を、前述の六角穴27と同じ回転係合部として利用すればよい。なお、図7及び図8に示される例では、縦貫通穴21の下部開口は、平面視六角形の上部開口より若干大きい円形とされている。図7及び図8に示される弁体20を使用する場合、当該弁体20の180°程度の回転により、弁本体10の底部に設けられた流入口p10と弁本体10の左部に設けられた流出口p11のみが(縦貫通穴21の下半部と横穴22からなる内部流路25を介して)連通するモード(第1連通状態)と、弁本体10の底部に設けられた流入口p10と弁本体10の左右に設けられた流出口p11、p12の双方が(縦貫通穴21の下半部と横貫通穴23からなる内部流路25を介して)連通するモード(第2連通状態)と、弁本体10の底部に設けられた流入口p10と弁本体10の右部に設けられた流出口p12のみが(縦貫通穴21の下半部と横穴22からなる内部流路25を介して)連通するモード(第3連通状態)の3つのモードが選択的にとられるようになっている。
なお、必ずしも横穴22及び横貫通穴23の両方を設ける必要はなく、例えば、前述の横穴22に代えて図7及び図8に示される如くの横貫通穴23を設けても良いことは詳述するまでも無い。
また、弁体20に形成される縦貫通穴21、横穴22、横貫通穴23、回転係合部としての六角穴26、27の断面形状は、適宜の形状を選択できることは言うまでも無い。例えば、縦貫通穴21や横貫通穴23の断面形状を、六角形以外の多角形や楕円形等としても良いし、横穴22の側部開口を、六角形以外の多角形や楕円形、円形等としても良い。また、組立時に弁室11内で弁体20を回転させられれば、六角穴26、27を、六角形以外の多角形や楕円形の穴等としても良い。
また、弁本体10に形成される入出口(流入口、流出口)の数や配置構成は、当該流路切換弁1の適用箇所等に応じて、適宜に変更できることは言うまでも無い。上記実施形態では、流路切換弁1として、弁室11の底部に流入口p10が開口せしめられ、弁室11の側部に2つの流出口p11、p12が180°の角度間隔をあけて開口せしめられた三方弁を例にとって説明したが、例えば、底部側の流入口を省略して側部の流出口の一方を流入口として使用した二方弁や、弁室に開口せしめられる流入口や流出口の数及び配置構成等を変更した四方以上の切換弁としても良いことは言うまでも無い。
また、上記実施形態の流路切換弁1は、車両におけるエンジンルーム内等(エンジン冷却用回路や電子機器冷却用回路等)の流路切換用に使用されるものとしているが、例えば給湯設備における流路切換用に使用しても良いことは勿論である。
1 流路切換弁
5 回転駆動部
8 モータ
9 駆動ギア
10 弁本体
11 弁室
12 基体部材
12a 天井部
13 嵌挿穴
15 ホルダ部材
20 弁体
21 縦貫通穴
22 横穴
23 横貫通穴
25 内部流路
26、27 六角穴(回転係合部)
28 弁軸
28a 下部係合部
28b 中間胴部
28c 上部連結部
28d Dカット凸部
28s 段差部
29 Oリング
31、32 シート部材
33、34 Oリング(弾性部材)
p10 流入口(入出口)
p11 流出口(側部入出口)
p12 流出口(側部入出口)

Claims (4)

  1. 内部に弁室が形成されるとともに、該弁室に開口せしめられた複数の入出口が設けられた弁本体と、
    前記弁室内に回転自在に配在され且つ内部に流路が形成された弁体と、
    前記弁本体と前記弁体とを回転軸線方向に係合するとともに、回転力を該弁体に伝達する弁軸と、を備え、
    前記弁体を回転させることにより、前記複数の入出口の連通状態が前記弁体の前記流路を通じて選択的に切り換えるようにされた流路切換弁であって、
    前記弁体には、前記弁軸が回転軸線方向に挿通可能かつ相対回転不能に係合せしめられる縦貫通穴が設けられ、
    前記弁軸は、前記弁体の前記縦貫通穴に係合する下部係合部と、前記下部係合部より小形かつ前記下部係合部と連結する中間胴部とを有し、
    前記弁軸の外周には、前記下部係合部の外周の大きさと前記中間胴部の外周の大きさとの差に基づく段差部が設けられ、
    前記弁体の前記縦貫通穴は、前記弁軸の外形より大きく設定され、前記弁軸の全体が回転軸線方向に挿通可能であることを特徴とする流路切換弁。
  2. 前記弁軸は、前記段差部と当該弁軸に固定された駆動ギアとで前記弁本体を挟持して、該弁本体に対して回転可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の流路切換弁。
  3. 前記弁本体は、回転軸線方向と回転軸線方向に直交する直交方向と該直交方向の反対方向との各々に前記弁体の外形以上の円形の開口が設けられた基体部材と、該基体部材の回転軸線方向の前記開口に連結固定されるホルダ部材との分割構成とされ、
    前記ホルダ部材のうち前記基体部材の前記開口に連結固定される面は、前記円形の一部に沿うように湾曲に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の流路切換弁。
  4. 前記弁体は、前記中間胴部側から前記弁体の前記縦貫通穴に前記弁軸を挿入し、前記中間胴部を前記下部係合部から突出させた状態で、前記下部係合部を前記縦貫通穴に相対回転不能に係合されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の流路切換弁。
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