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JP7467614B2 - アークが効果的に消弧される電磁接触器 - Google Patents

アークが効果的に消弧される電磁接触器 Download PDF

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Description

本発明は、電磁接触器(Magnetic contact, MC)に関し、より具体的には、固定接点と可動接点が離隔することにより発生するアーク(arc)が効果的に消弧及び放出される構造の電磁接触器に関する。
電磁接触器は、電気的制御信号により回路を開閉するための器具である。電磁接触器は、一般に電動機などの電気装置を遠隔で制御するために使用される。
電磁接触器は、コイル(coil)と、可動コアと、固定コアとを含む。電磁接触器に電流が供給されると、コイルが生成する磁場により固定コアが磁化(magnetize)される。磁化された固定コアが可動コアに対して磁気吸引力を与え、可動コアが固定コアに向かって移動する。
よって、可動コアに連結されたクロスバー(crossbar)及びクロスバーに連結された可動接点が固定接点に向かって移動する。可動接点が固定接点に接触すると、固定接点に通電可能に接続される外部の電気装置に電流が供給される。
よって、電動機などの電気装置は、電源が直接制御されなくても、電磁接触器により電源の供給が許容又は遮断される。すなわち、電磁接触器は、電動機などの電気装置を制御するためのスイッチ(switch)として機能する。
一方、電磁接触器に供給されていた電流が除去されると、固定コアの磁化が解除される。よって、可動コアは、スプリングなどの復帰部材により、固定コアから遠ざかる方向に移動する。その結果、可動接点も固定接点から離隔するように移動するので、電動の電気装置の電源供給が遮断される。
しかし、固定接点と可動接点が離隔する瞬間、流れていた電流によりアークが発生する。アークは、高温高圧のプラズマの流れと定義される。よって、アークが電磁接触器の内部に残留すると、アークにより電磁接触器の構成要素が損傷する恐れがある。
さらに、発電設備の容量など電磁接触器が備えられる条件が高仕様化する傾向に伴って、電磁接触器に対する要求仕様も高度化している。
特に、電磁接触器に関する技術的要求事項を「Type 2 Coordination」に調整することが一般化している。前記条件を満たすための様々な要件には、発生するアークの迅速な消弧及び放出が含まれる。
よって、電磁接触器で発生するアークを消弧又は放出するための様々な技術が紹介されている。
特許文献1(2009年4月27日)は、複数のグリッド(grid)を容易に結合するための電磁接触器のアーク消弧装置を開示している。具体的には、嵌合溝が形成される支持部材を用いて複数のグリッドを一体化することができ、容易に結合することができる構造のアーク消弧装置を開示している。
しかし、このタイプのアーク消弧装置は、グリッドを容易に設置することは可能であるが、発生するアークをグリッドに向かって案内する方法の考察がないという限界がある。
特許文献2(2018年1月15日)は、アークの消弧力を向上させる構造の電磁接触器のアークシュートを開示している。具体的には、ブローアウトコイルが形成する磁界により発生するアークをグリッドに案内するアークホーンを用いてアークの移動をガイドする構造の電磁接触器のアークシュートを開示している。
しかし、上記構造の電磁接触器のアークシュートは、大型のアークホーンが別途に必要であるという限界がある。すなわち、電磁接触器が一般に小型に形成されることを考慮すると、アークホーンを備えるために過大な空間が占有されることになる。
さらに、上記構造の電磁接触器のアークシュートは、グリッドが特定形状に配置された場合にのみ適用することができる。すなわち、グリッドが扇形に配置された場合にのみ前記アークホーンを適用することができるという限界がある。
さらに、前記先行技術文献は、前述した「Type 2 Coordination」を満たすためにアークを迅速に消弧又は放出する方法を提示していないという限界がある。
韓国公開実用新案第20-2009-0003845号公報 韓国登録特許第10-1818565号公報
本発明は、上記問題を解決することのできる構造の電磁接触器を提供することを目的とする。
まず、内部で発生するアークが効果的に消弧される構造の電磁接触器を提供することを目的とする。
また、発生するアークが内部の任意の空間において流動しない構造の電磁接触器を提供することを目的とする。
さらに、発生するアークがグリッドを向くように誘導することのできる構造の電磁接触器を提供することを目的とする。
さらに、グリッドを通過したアークが効果的に放出される構造の電磁接触器を提供することを目的とする。
さらに、発生するアークの放出経路を様々に形成することのできる構造の電磁接触器を提供することを目的とする。
さらに、外部からの異物流入を防止することのできる構造の電磁接触器を提供することを目的とする。
さらに、作動信頼性及び耐久性を向上させることのできる構造の電磁接触器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、外部に通電可能に接続されるコイルと、前記コイルに隣接するように位置し、前記コイルが形成する磁場により磁化される固定コアと、前記固定コアから所定距離離隔して位置し、前記固定コアが磁化されると形成される磁気吸引力により前記固定コアに向かって移動するように構成される可動コアと、前記可動コアに連結され、可動接点を含むクロスバーと、前記可動接点から所定距離離隔して位置する固定接点と、前記固定接点を囲むように構成される複数の壁体部とを含む電磁接触器を提供する。
また、前記電磁接触器の前記クロスバーは、一方向に延設され、前記複数の壁体部は、前記固定接点から前記一方向に所定距離だけ離隔して位置する第1壁体部を含むようにしてもよい。
さらに、前記電磁接触器の前記第1壁体部は、前記可動接点に向かって所定距離だけ延びるようにしてもよい。
さらに、前記電磁接触器の前記第1壁体部は、前記一方向に貫設されるアーク通孔部を含むようにしてもよい。
さらに、前記電磁接触器の前記アーク通孔部は、複数形成され、複数の前記アーク通孔部は、互いに所定距離だけ離隔して位置するようにしてもよい。
さらに、前記電磁接触器の前記アーク通孔部は、前記一方向と所定の角度をなして延設されるようにしてもよい。
さらに、前記電磁接触器の前記第1壁体部は、前記可動接点に向かって所定距離だけ延び、前記可動接点に向かう前記アーク通孔部の一側が貫通するようにしてもよい。
さらに、前記電磁接触器の前記複数の壁体部は、前記固定接点に隣接するように位置し、前記一方向と所定の角度をなすように配置される第2壁体部を含み、前記第2壁体部は、前記可動接点に向かって所定距離だけ延びるようにしてもよい。
さらに、前記電磁接触器の前記複数の壁体部は、前記固定接点に隣接するように位置し、前記一方向と所定の角度をなすように配置され、前記固定接点を挟んで前記第2壁体部に対向するように構成される第3壁体部を含み、前記第3壁体部は、前記可動接点に向かって所定距離だけ延びるようにしてもよい。
さらに、前記電磁接触器は、前記可動接点に隣接するように位置し、一側が前記固定接点に向かって延設されるグリッドと、前記グリッドを収容するように、内部に空間が形成されるアークボックス部とをさらに含み、前記アークボックス部は、前記グリッドの他側に隣接するように位置し、貫設されて前記アークボックス部の前記空間と外部を連通させるアーク放出口を含むようにしてもよい。
また、本発明は、内部に空間が形成されるアークボックス部と、前記アークボックス部の前記空間に収容される固定接点と、前記空間に収容され、前記固定接点に隣接するように位置し、前記固定接点に接離するように構成される可動接点と、前記空間に収容され、前記可動接点に隣接するように位置し、一側が前記固定接点に向かって延設されるグリッドとを含み、前記アークボックス部は、前記グリッドの他側に隣接するように位置し、貫設されて前記アークボックス部の前記空間と外部を連通させるアーク放出口を含む電磁接触器を提供する。
さらに、前記電磁接触器の前記アーク放出口は、前記固定接点から遠ざかる方向に延設され、前記固定接点から遠ざかる方向の前記アーク放出口の一端部が開放されて形成されるようにしてもよい。
さらに、前記電磁接触器の前記アーク放出口は、前記固定接点から遠ざかる方向に延設される第1内面と、前記第1内面に対向し、前記固定接点から遠ざかる方向に延設される第2内面と、前記固定接点に向かう前記第1内面及び前記第2内面の一端部間に延設される第3内面と、前記第3内面に対向し、前記第1内面及び前記第2内面の他端部に隣接するように位置し、開放されて形成される開口部とを含むようにしてもよい。
さらに、前記電磁接触器の前記アーク放出口は、前記固定接点から遠ざかる方向と所定の角度をなす方向に延設されるようにしてもよい。
さらに、前記電磁接触器の前記アーク放出口は、前記固定接点から遠ざかる方向と所定の角度をなす方向に延設される第1内面と、前記第1内面に対向し、前記固定接点から遠ざかる方向と所定の角度をなす方向に延設される第2内面と、前記第1内面が延設される一端部と前記第2内面が延設される一端部間に延設される第3内面と、前記第3内面に対向し、前記第1内面が延設される他端部と前記第2内面が延設される他端部間に延設される第4内面とを含むようにしてもよい。
さらに、前記電磁接触器の前記アーク放出口は、複数形成され、複数の前記アーク放出口は、互いに所定距離だけ離隔して位置するようにしてもよい。
さらに、前記電磁接触器は、前記アーク放出口を覆うように構成され、複数の開口部を有するメッシュ部をさらに含むようにしてもよい。
さらに、前記電磁接触器は、前記固定接点を囲むように構成される複数の壁体部をさらに含むようにしてもよい。
本発明によれば、次のような効果が得られる。
まず、アークボックス部には、アーク放出口が貫設される。固定接触子と可動接触子が離隔することにより発生するアークは、アーク放出口から放出される。
よって、発生するアークが効果的に消弧される。
また、固定接触子及び可動接触子は、壁体部に囲まれる。アークが発生すると、壁体部は一種のフェンス(fence)として機能する。
よって、発生するアークが電磁接触器の内部の任意の空間において流動することを防止することができる。
また、発生するアークは、壁体部に衝突し、その後上方の開放された空間、すなわちグリッドが位置する空間に移動する。
よって、発生するアークがグリッドにより円滑に誘導される。
また、アーク放出口は、グリッドの上方に隣接するように位置する。グリッドを通過して消弧されたアークは、隣接して配置されたアーク放出口から放出される。
よって、消弧されたアークが効果的に電磁接触器の外部に放出される。
また、第1壁体部には、アーク通孔部が形成される。第1壁体部に向かって移動したアークの一部は、アーク通孔部を通過してアーク放出口に向かって移動する。
よって、発生するアークは、アーク通孔部又はグリッドを通過してアーク放出口に向かって移動する。よって、発生するアークの放出経路が様々に構成される。
また、アーク放出口には、メッシュ部が備えられる。メッシュ部は、アーク放出口を覆うように構成される。メッシュ部は、複数の開口部を有する。電磁接触器の内部で消弧されたアークは、メッシュ部を介して放出される。それに対して、電磁接触器の外部に存在する異物などは、メッシュ部を通過することができない。
よって、外部の異物が電磁接触器の内部に流入しなくなる。
また、上記構成により、内部で発生するアークは、効果的に消弧及び放出される。さらに、隔壁部によりアークが内部空間で任意に流動しなくなる。
よって、発生するアークにより電磁接触器の構成要素が損傷することを防止することができる。また、発生するアークが効果的に消弧、放出されるので、電磁接触器の内部空間に残留するアークの量を最小限に抑えることができる。
よって、電磁接触器の作動信頼性及び耐久性が向上する。
本発明の実施形態による電磁接触器を示す斜視図である。 図1の電磁接触器の正面図である。 図1の電磁接触器のA-A断面図である。 図1の電磁接触器からアークボックス部を分離した状態を示す斜視図である。 図1の電磁接触器からアークボックス部を分離した状態を示す平面図である。 図1の電磁接触器からアークボックス部を分離した状態を示す正面図である。 図1の電磁接触器に備えられる固定接触子部、可動接触子部及びアーク消弧部を示す斜視図である。 図7の固定接触子部、可動接触子部及びアーク消弧部を示す平面図である。 図7の固定接触子部、可動接触子部及びアーク消弧部を示す正面図である。 図7の固定接触子部、可動接触子部及びアーク消弧部を示す側面図である。 図7の固定接触子部、可動接触子部及びアーク消弧部を示す斜視図である。 図7の固定接触子部、可動接触子部及びアーク消弧部を示す平面図である。 図7の固定接触子部、可動接触子部及びアーク消弧部を示す正面図である。 図7の固定接触子部、可動接触子部及びアーク消弧部を示す側面図である。 本発明の他の実施形態によるアーク消弧部に形成されるアーク通孔部を示す斜視図である。 本発明の実施形態による電磁接触器に備えられるアークボックス部を示す斜視図である。 図16のアークボックス部を示す平面図である。 図16のアークボックス部を示す正面図である。 図16のアークボックス部を他の角度から見た斜視図である。 本発明の一実施形態によるアークボックス部に形成されるアーク放出口を示す正面図である。 本発明の他の実施形態によるアークボックス部に形成されるアーク放出口を示す正面図である。 本発明の一実施形態によるアークボックス部に備えられるメッシュ部を示す斜視図である。 図7のアークボックス部の内部においてアークが移動する経路を示す断面図である。 本発明の実施形態による電磁接触器からアークが放出される状態を示す斜視図である。 図7の固定接触子部、可動接触子部及びアーク消弧部においてアークが移動する経路を示す斜視図である。 図11の固定接触子部、可動接触子部及びアーク消弧部においてアークが移動する経路を示す斜視図である。 図12の固定接触子部、可動接触子部及びアーク消弧部においてアークが移動する経路を示す平面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態による電磁接触器10について詳細に説明する。
以下の説明において、本発明の特徴を明確にするために、一部の構成要素についての説明を省略することもある。
1.用語の定義
ある構成要素が他の構成要素に「連結されている」又は「接続されている」と言及される場合、他の構成要素に直接連結又は接続されていることもあり、中間にさらに他の構成要素が存在することもあるものと解すべきである。
それに対して、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されている」又は「直接接続されている」と言及される場合、中間にさらに他の構成要素が存在しないものと解すべきである。
本明細書において用いられる単数表現には、特に断らない限り複数表現が含まれる。
以下の説明における「電磁接触器(Magnetic Contactor, MC)」とは、電磁石を用いて制御される開閉器を意味する。
以下の説明における「前側」、「後側」、「上側」、「下側」、「左側」及び「右側」については、図1に示す座標系を参照されたい。
2.本発明の実施形態による電磁接触器10の構成についての説明
図1~図3に示すように、本発明の実施形態による電磁接触器10は、フレーム部100と、固定接触子部200と、可動接触子部300とを含む。
また、本発明の実施形態による電磁接触器10は、アークを効果的に消弧及び放出するために、アーク消弧部400と、アークボックス部500とをさらに含む。
以下、図1~図3を参照して、本発明の実施形態による電磁接触器10の構成について説明するが、アーク消弧部400及びアークボックス部500については別項で説明する。
(1)フレーム部100についての説明
フレーム部100は、電磁接触器10の外形を形成する。フレーム部100の内部には、所定の空間が形成される。前記空間には、電磁接触器10の作動のために備えられる各構成要素が収容される。
また、フレーム部100は、電磁接触器10の内部に磁力を形成するための構成要素を含む。
後述するフレーム部100の各構成のうち、外形を形成する上部フレーム110、下部フレーム120及びベース130は、合成樹脂などの絶縁性素材で形成される。フレーム部100の内部と外部が任意に通電するのを防止するためである。
フレーム部100は、上部フレーム110と、下部フレーム120と、ベース130と、弾性部140と、支持部150と、可動コア160と、コイル170と、固定コア180とを含む。
上部フレーム110は、フレーム部100の上部を形成する。上部フレーム110は、アークボックス部500に装着される。上部フレーム110は、アークボックス部500の蓋体として機能する。
上部フレーム110の下側には、アークボックス部500が位置する。
下部フレーム120は、フレーム部100の下部を形成する。下部フレーム120には、アークボックス部500が装着される。下部フレーム120は、アークボックス部500とベース130間に位置する。
下部フレーム120の内部には、所定の空間が形成される。前記空間は、アークボックス部500の内部に形成される所定の空間に連通する。前記空間には、電磁接触器10が作動するための様々な構成要素が収容される。
ベース130は、フレーム部100の最下部を形成する。ベース130は、地面などの電磁接触器10が設置される任意の面に接触する。電磁接触器10が前記任意の面に固設されるように、ベース130には締結孔が形成される。前記締結孔には、締結部材(図示せず)が締結される。
ベース130には、下部フレーム120が装着される。
同図に示す実施形態において、上部フレーム110、下部フレーム120及びベース130は、四角形の断面を有する立体形状である。上部フレーム110、下部フレーム120及びベース130は、内部に電磁接触器10として機能するための構成要素が収容される任意の形状で備えられる。
弾性部140は、クロスバー310が移動した後に元の位置に復帰するための復元力を供給する。弾性部140は、クロスバー310を付勢する。
具体的には、コイル170に電流が供給されると形成される磁場により固定コア180が磁化され、固定コア180が可動コア160に磁気引力を与える。よって、可動コア160及び可動コア160に連結されたクロスバー310は、固定コア180に近づく方向、すなわち同図に示す実施形態における下方に移動する。
ここで、クロスバー310は、下方に移動して弾性部140に圧力を加える。よって、弾性部140は、形状が変形して復元力を蓄える。コイル170に電流が供給されている状態が解除されると、固定コア180は、磁化状態が解除される(demagnetize)。弾性部140は、元の形状に復元され、クロスバー310及び可動コア160を元の位置に復帰させる。
同図に示す実施形態において、弾性部140は、コイルばね(coil spring)の形態で備えられる。弾性部140は、圧縮及び引張により復元力を蓄え、蓄えた復元力を他の部材に供給することのできる任意の形態で備えられる。
弾性部140は、支持部150により支持される(図7参照)。具体的には、弾性部140は、支持部150の内部に形成される空間に収容される。支持部150の下面には、突出部が形成され、弾性部140は、前記突出部に嵌められる。
弾性部140は、複数備えられる。複数の弾性部140は、それぞれ固定接触子部200、可動接触子部300及びアーク消弧部400毎に備えられる。
同図に示す実施形態において、弾性部140は、計3つ備えられる。これは、本発明の実施形態による電磁接触器10にR相、S相及びT相の三相電流が流れることに起因する。
支持部150は、クロスバー310を移動可能に支持する。クロスバー310は、支持部150の内部に形成される空間に収容される。
また、支持部150は、弾性部140を支持する。弾性部140は、支持部150の内部に形成される空間に収容される。
支持部150の内部空間において、クロスバー310は、支持部150の上側に備えられる棒部材と弾性部140間に位置する。前記棒部材により、クロスバー310が上方に移動しない。すなわち、可動コア160が移動しない状態では、クロスバー310の上面は前記棒部材に接触する。
可動コア160が移動すると、クロスバー310は、弾性部140を圧縮して固定接触子230に近づく方向、すなわち同図に示す実施形態における下方に移動する。
固定コア180が可動コア160に磁気引力を与えなくなると、クロスバー310は、弾性部140により固定接触子230から遠ざかる方向、すなわち同図に示す実施形態における上方に移動する。
支持部150は、複数備えられる。複数の支持部150は、それぞれ固定接触子部200、可動接触子部300及びアーク消弧部400毎に備えられる。
可動コア160は、固定コア180が与える磁気引力により固定コア180に向かって移動する。また、固定コア180が磁化解除状態になると、可動コア160は、固定コア180から遠ざかる方向に移動する。
このような可動コア160の移動により、電磁接触器10の内部と外部の通電が形成又は解除される。
可動コア160は、磁気引力により移動することのできる任意の形態で備えられる。一実施形態において、可動コア160は、導体、電磁石又は永久磁石の形態で備えられる。
可動コア160は、クロスバー310に連結される。可動コア160が移動すると、クロスバー310も可動コア160と共に移動する。
可動コア160は、固定コア180から所定距離だけ離隔して位置する。前記所定距離は、可動コア160が固定コア180に接触するために移動しなければならない距離と定義される。あるいは、前記所定距離は、可動接触子320が固定接触子230に接触するために移動しなければならない距離と定義される。
同図に示す実施形態において、可動コア160は、固定コア180の上側に位置する。可動コア160とクロスバー310間には、固定接触子部200が位置する。
可動コア160の下側には、コイル170が位置する。
コイル170は、電流が供給されることにより磁場を形成する。コイル170が形成する磁場は、固定コア180を磁化する。磁化された固定コア180が可動コア160に磁気引力を与えると、可動コア160が固定コア180に向かって移動する。
コイル170は、電磁接触器10の外部に通電可能に接続される。外部の電源から供給される電流又は電気的信号は、コイル170に伝達される。
コイル170は、固定コア180に隣接するように位置する。同図に示す実施形態において、コイル170は、固定コア180の下側に位置する。コイル170は、固定コア180に磁場を形成することのできる任意の位置に配置される。
コイル170は、電流が供給されることにより磁場を形成することのできる任意の形態で備えられる。
固定コア180は、コイル170が形成する磁場により磁化され、可動コア160に磁気引力を与える。
固定コア180は、可動コア160とコイル170間に位置する。よって、固定コア180と可動コア160間の距離が減少し、各コア160、180間に与えられる磁気引力が増加する。よって、可動コア160を移動させるために磁場を形成するコイル170のサイズを小型化することができる。
固定コア180は、磁場により磁化される任意の形態で備えられる。一実施形態において、固定コア180は、電磁石の形態で備えられる。
(2)固定接触子部200についての説明
図4~図6にも示すように、本発明の実施形態による電磁接触器10は、固定接触子部200を含む。
固定接触子部200は、可動接触子部300に通電する。具体的には、コイル170に供給された電流により可動接触子部300が固定接触子部200に向かって移動し、固定接触子230と可動接触子320が接触する。よって、固定接触子部200と可動接触子部300が通電する。
名称から分かるように、固定接触子部200は移動しない。すなわち、固定接触子部200は、フレーム部100に固設される。一実施形態において、固定接触子部200は、下部フレーム120に固設される。
固定接触子部200は、アークボックス部500の内部に形成される空間、すなわち空間部530に収容される。
固定接触子部200は、複数備えられる。同図に示す実施形態において、固定接触子部200は、第1固定接触子部200aと、第2固定接触子部200bと、第3固定接触子部200cとを含み、計3つ備えられる。これは、前述したように、R相、S相及びT相の電流に対応するためである。
第1固定接触子部200a、第2固定接触子部200b及び第3固定接触子部200cは、幅方向、すなわち同図に示す実施形態における左右方向に互いに所定距離離隔して位置する。各固定接触子部200a、200b、200c間には、区画部520が位置する。
第1固定接触子部200aは、左端に位置する。第1固定接触子部200aは、第1空間部530aに収容される。
第2固定接触子部200bは、第1固定接触子部200aと第3固定接触子部200c間に位置する。第2固定接触子部200bは、第2空間部530bに収容される。
第3固定接触子部200cは、右端に位置する。第3固定接触子部200cは、第3空間部530cに収容される。
第1固定接触子部200a、第2固定接触子部200b及び第3固定接触子部200cは、互いに所定距離だけ離隔して配置される。第1固定接触子部200a、第2固定接触子部200b及び第3固定接触子部200cは、区画部520により互いに物理的に離隔する。
第1固定接触子部200a、第2固定接触子部200b及び第3固定接触子部200cは、上記配置方式を除いて、構造及び構成要素が同一である。よって、以下の説明においては、第1固定接触子部200a、第2固定接触子部200b及び第3固定接触子部200cを固定接触子部200という。
固定接触子部200は、端子部210と、固定接触台220と、固定接触子230とを含む。
端子部210は、固定接触子部200が外部の電源及び負荷に通電可能に接続される部分である。端子部210は、フレーム部100の外側に所定距離だけ突設される。すなわち、端子部210は、フレーム部100の外部に部分的に露出する。
端子部210には、電源又は負荷が接続される。
同図に示す実施形態において、端子部210は、固定接触子部200の前側及び後側にそれぞれ位置する。固定接触子230と可動接触子320が接触すると、固定接触子部200の前側及び後側にそれぞれ位置する端子部210が通電する。
よって、前側及び後側の各端子部210にそれぞれ接続された電源及び負荷が通電する。
端子部210は、各固定接触子部200a、200b、200cにそれぞれ備えられる。すなわち、端子部210は、第1端子部210aと、第2端子部210bと、第3端子部210cとを含む。
第1端子部210aは、第1固定接触子部200aに備えられ、第2端子部210bは、第2固定接触子部200bに備えられる。同様に、第3端子部210cは、第3固定接触子部200cに備えられる。
端子部210は、固定接触台220に通電可能に接続される。また、端子部210は、固定接触子230に通電可能に接続される。前記通電は、端子部210及び固定接触子230にそれぞれ通電可能に接続される固定接触台220により達成される。
固定接触台220は、固定接触子230に通電可能に接続される。また、固定接触台220は、固定接触子230の下側から固定接触子230を支持する。
固定接触台220は、複数備えられる。複数の固定接触台220は、固定接触子部200の前側及び後側にそれぞれ位置する。
前側に位置する固定接触台220は、前側の端子部210及び固定接触子230に通電可能に接続される。後側に位置する固定接触台220は、後側の端子部210及び固定接触子230に通電可能に接続される。
固定接触台220には、後述するアーク消弧部400の第1壁体部410、第2壁体部420及び第3壁体部430が位置する。その詳細については後述する。
固定接触子230は、固定接触台220に通電可能に接続される。固定接触子230は、固定接触台220の上側に位置する。固定接触子230は、固定接触台220に装着される。
固定接触子230は、可動接触子320に通電可能に接続又は離隔される。可動コア160が移動しない状態では、固定接触子230が可動接触子320から所定距離だけ離隔している。可動コア160が移動すると、固定接触子230に可動接触子320が接触する。
固定接触子230が可動接触子320に接触すると、端子部210、固定接触台220、固定接触子230、可動接触子320及びクロスバー310が通電する。
固定接触子230は移動しない。よって、固定接触子230と可動接触子320の接触は、可動接触子320の移動により達成される。
固定接触子230は、通電可能な任意の素材で形成される。また、固定接触子230は、耐熱性及び耐摩耗性の高い素材で形成される。よって、固定接触子230と可動接触子320の離隔時に発生するアークによる固定接触子230の損傷を防ぐことができる。
固定接触子230は、複数備えられる。複数の固定接触子230は、固定接触子部200の前側及び後側にそれぞれ位置する。前側に位置する固定接触子230は、前側に位置する固定接触台220に通電可能に接続される。後側に位置する固定接触子230は、後側に位置する固定接触台220に通電可能に接続される。
各固定接触子230は、第1壁体部410、第2壁体部420及び第3壁体部430に囲まれる。
よって、固定接触子230及び可動接触子320が離隔することにより発生するアークがアークボックス部500の内部空間に任意に移動しなくなる。また、発生するアークがグリッド450に向かう方向に伸びる。その詳細については後述する。
(3)可動接触子部300についての説明
また、図4~図6にも示すように、本発明の実施形態による電磁接触器10は、可動接触子部300を含む。
可動接触子部300は、固定接触子部200に通電する。磁化された固定コア180が可動コア160に磁気引力を与えると、可動接触子部300が可動コア160と共に固定接触子部200に向かって移動する。よって、可動接触子320が固定接触子230に接触し、可動接触子部300と固定接触子部200が通電する。
可動接触子部300は、アークボックス部500の内部に形成される空間に移動可能に収容される。具体的には、可動接触子部300は、空間部530に収容される。可動接触子部300は、固定接触子部200に近づく方向、及び固定接触子部200から遠ざかる方向に移動する。
可動接触子部300は、複数備えられる。同図に示す実施形態において、可動接触子部300は、第1可動接触子部300aと、第2可動接触子部300bと、第3可動接触子部300cとを含み、計3つ備えられる。これは、前述したように、R相、S相及びT相の電流に対応するためである。
第1可動接触子部300a、第2可動接触子部300b及び第3可動接触子部300cは、幅方向、すなわち同図に示す実施形態における左右方向に所定距離だけ離隔して位置する。各可動接触子部300a、300b、300c間には、区画部520が位置する。
第1可動接触子部300aは、左端に位置する。第1可動接触子部300aは、第1空間部530aに上下移動可能に収容される。
第2可動接触子部300bは、第1可動接触子部300aと第3可動接触子部300c間に位置する。第2可動接触雑株300bは、第2空間部530bに上下移動可能に収容される。
第3可動接触子部300cは、右端に位置する。第3可動接触子部300cは、第3空間部500cに上下移動可能に収容される。
第1可動接触子部300a、第2可動接触子部300b及び第3可動接触子部300cは、互いに所定距離だけ離隔して配置される。第1可動接触子部300a、第2可動接触子部300b及び第3可動接触子部300cは、区画部520により互いに物理的に離隔される。
第1可動接触子部300a、第2可動接触子部300b及び第3可動接触子部300cは、上記配置方式を除いて、構造及び構成要素が同一である。よって、以下の説明においては、第1可動接触子部300a、第2可動接触子部300b及び第3可動接触子部300cを可動接触子部300という。
可動接触子部300は、クロスバー310と、可動接触子320とを含む。
クロスバー310は、可動コア160の移動に伴って、固定接触子部200に近づく方向、又は固定接触子部200から遠ざかる方向に移動する。クロスバー310は、可動コア160に連結され、可動コア160と共に移動する。
クロスバー310は、支持部150の内部に形成される空間に移動可能に収容される。クロスバー310の上側には、支持部150の棒部材が位置する。クロスバー310の下側には、弾性部140が位置する。クロスバー310は、弾性部140により付勢される。
クロスバー310は、一方向、すなわち同図に示す実施形態における前後方向に延設される。クロスバー310の延長長さは、固定接触子部200に備えられる複数の固定接触子230が離隔する距離より長く形成されることが好ましい。
クロスバー310は、通電可能な素材で形成される。よって、固定接触子部200と可動接触子部300が通電可能に接続される。
クロスバー310の上側には、グリッド450が位置する。グリッド450は、クロスバー310が延設される方向である前記一方向の両端部に隣接するように位置する。
クロスバー310は、可動接触子320に通電可能に接続される。可動接触子320は、固定接触子部200に向かうクロスバー310の一側、すなわち同図に示す実施形態における下側に備えられる。
可動接触子320は、クロスバー310に通電可能に接続される。可動接触子320は、クロスバー310の下側に位置する。
可動接触子320は、固定接触子230に通電可能に接続又は離隔される。可動コア160が移動しない状態では、可動接触子320と固定接触子230は互いに所定距離だけ離隔している。
可動コア160が固定コア180に向かって移動すると、可動コア160に連結されたクロスバー310が固定接触子部200に向かって移動する。よって、可動接触子320が固定接触子230に向かって移動し、接触する。
可動接触子320と固定接触子230が接触すると、端子部210、固定接触台220、固定接触子230、可動接触子320及びクロスバー310が通電する。
可動接触子320は、通電可能な任意の素材で形成される。また、可動接触子320は、耐熱性及び耐摩耗性の高い素材で形成される。よって、固定接触子230と可動接触子320の離隔時に発生するアークによる可動接触子320の損傷を防ぐことができる。
可動接触子320は、複数備えられる。複数の可動接触子320は、クロスバー310が延設される方向である前記一方向、すなわち同図に示す実施形態における前後方向の両端部に隣接するように位置する。
各可動接触子320は、第1壁体部410、第2壁体部420及び第3壁体部430に囲まれる。
よって、固定接触子230及び可動接触子320が離隔することにより発生するアークがアークボックス部500の内部空間に任意に移動しなくなる。また、発生するアークがグリッド450に向かう方向に伸びる。その詳細については後述する。
3.本発明の実施形態によるアーク消弧部400についての説明
本発明の実施形態による電磁接触器10は、アーク消弧部400を含む。アーク消弧部400は、接触していた固定接触子230と可動接触子320が離隔することにより発生するアークを効果的に放出するように構成される。
また、本発明の実施形態によるアーク消弧部400は、発生するアークがグリッド450に向かって移動するように案内する。よって、発生するアークは、電磁接触器10の内部空間において任意に移動しなくなる。
以下、図7~図15を参照して、本発明の実施形態によるアーク消弧部400について詳細に説明する。図7~図15においては、説明の便宜上、一部の構成要素を省略している。
アーク消弧部400は、複数備えられる。複数のアーク消弧部400は、第1固定接触子部200a、第2固定接触子部200b及び第3固定接触子部200c、並びに第1可動接触子部300a、第2可動接触子部300b及び第3可動接触子部300cにそれぞれ備えられる。
同図に示す実施形態において、アーク消弧部400は、第1壁体部410と、第2壁体部420と、第3壁体部430と、アーク通孔部440と、グリッド450とを含む。
第1壁体部410は、固定接触子230に隣接するように位置する。第1壁体部410は、固定接触子230を部分的に囲むように構成される。
具体的には、固定接触台220は、一方向、すなわち同図に示す実施形態における前後方向に延設される。第1壁体部410は、固定接触子230から所定距離だけ離隔し、固定接触台220の一端部に位置する。
言い換えると、第1壁体部410は、固定接触子230を中心に支持部150とは反対側の固定接触台220の端部に位置する。
第1壁体部410は、複数備えられる。これは、固定接触子230が複数備えられることに起因する。同図に示す実施形態において、第1壁体部410は、2つ備えられる。各第1壁体部410は、固定接触台220の長さ方向の端部のうち固定接触子230から遠い側の端部にそれぞれ位置する。
各第1壁体部410は、支持部150を挟んで対向して配置される。一実施形態において、支持部150と各第1壁体部410間の距離は、同一に形成される。
第1壁体部410は、グリッド450に向かう方向、すなわち同図に示す実施形態における上方に延設される。また、同図に示す実施形態における第1壁体部410は、四角形の板状に形成される。第1壁体部410は、発生するアークの流れをグリッド450に向かう方向に案内することのできる任意の形状に形成される。
一実施形態において、第1壁体部410は、グリッド450に向かうにつれて断面積が減少するように形成される。これは、アークが先端(peak)に向かって伸びる傾向を呈することに起因する。
第1壁体部410は、導電性素材で形成される。電子の流れであるアークの流動を形成するためである。
第1壁体部410には、アーク通孔部440が形成される。アーク通孔部440は、第1壁体部410に貫設される。アークは、アーク通孔部440から固定接触子230及び可動接触子320から遠ざかるように流動する。アーク通孔部440の詳細については後述する。
第2壁体部420は、固定接触子230に隣接するように位置する。第2壁体部420は、固定接触子230を部分的に囲むように構成される。
第2壁体部420は、固定接触台220の幅方向、すなわち同図に示す実施形態における固定接触子230の左右方向における右側に位置する。あるいは、第2壁体部420は、固定接触子230の左側に位置する。
第2壁体部420は、複数備えられる。同図に示す実施形態において、第2壁体部420は、2つ備えられる。各第2壁体部420は、各固定接触子230の左側にそれぞれ位置する。
第2壁体部420は、固定接触子230を挟んで第3壁体部430に対向して配置される。一実施形態において、第2壁体部420と固定接触子230間の最短距離は、第3壁体部430と固定接触子230間の最短距離と同一である。
第2壁体部420は、グリッド450に向かう方向、すなわち同図に示す実施形態における上方に延設される。また、同図に示す実施形態における第2壁体部420は、四角形の板状に形成される。第2壁体部420は、発生するアークの流れをグリッド450に向かう方向に案内することのできる任意の形状に形成される。
一実施形態において、第2壁体部420は、グリッド450に向かうにつれて断面積が減少するように形成される。これは、アークが先端に向かって伸びる傾向を呈することに起因する。第2壁体部420は、第3壁体部430に対応する形状に形成される。
第2壁体部420は、導電性素材で形成される。電子の流れであるアークの流動を形成するためである。
第3壁体部430は、固定接触子230に隣接するように位置する。第3壁体部430は、固定接触子230を部分的に囲むように構成される。
第3壁体部430は、固定接触台220の幅方向、すなわち同図に示す実施形態における固定接触子230の左右方向における左側に位置する。あるいは、第3壁体部430は、固定接触子230の右側に位置する。
第3壁体部430は、複数備えられる。同図に示す実施形態において、第3壁体部430は、2つ備えられる。各第3壁体部430は、各固定接触子230の右側にそれぞれ位置する。
第3壁体部430は、固定接触子230を挟んで第2壁体部420に対向して配置される。一実施形態において、第2壁体部420と固定接触子230間の最短距離は、第2壁体部420と固定接触子230間の最短距離と同一である。
第3壁体部430は、グリッド450に向かう方向、すなわち同図に示す実施形態における上方に延設される。また、同図に示す実施形態における第3壁体部430は、四角形の板状に形成される。第3壁体部430は、発生するアークの流れをグリッド450に向かう方向に案内することのできる任意の形状に形成される。
一実施形態において、第3壁体部430は、グリッド450に向かうにつれて断面積が減少するように形成される。これは、アークが先端に向かって伸びる傾向を呈することに起因する。第3壁体部430は、第2壁体部420に対応する形状に形成される。
第3壁体部430は、導電性素材で形成される。電子の流れであるアークの流動を形成するためである。
アーク通孔部440は、発生するアークが消弧されて放出されるための通路として機能する。
固定接触子230と可動接触子320が離隔することにより発生するアークは、アーク通孔部440を通過し、後述するアークボックス部500のアーク放出口540、550から電磁接触器10の外部に放出される。
アーク通孔部440は、第1壁体部410に貫設される。他の実施形態において、アーク通孔部440は、第2壁体部420又は第3壁体部430にも形成される。
アーク通孔部440は、複数形成される。同図に示す実施形態において、アーク通孔部440は2つ形成されるが、その数は変更してもよい。
アーク通孔部440は、様々な形状に形成される。アーク通孔部440は、クロスバー310の延長方向と所定の角度をなして延びる。
一実施形態において、アーク通孔部440は、第1壁体部410の幅方向、すなわち同図に示す実施形態における左右方向に延設される。
図15に示す実施形態において、アーク通孔部440は、第1壁体部410の高さ方向、すなわち上下方向に延設される。上記実施形態において、アーク通孔部440の上端部は開放されて形成される。すなわち、アーク通孔部440が形成される部分、すなわち第1壁体部410の上縁部は開放されて形成される。
上記実施形態において、アークは、アーク通孔部440を通過する。また、各アーク通孔部440間に形成される先端形状により、さらに効果的にグリッド450に向かって伸びる。
アークボックス部500が結合されると、アーク通孔部440は、アークボックス部500のアーク放出口540、550に隣接するように位置する。よって、アーク通孔部440を通過したアークは、電磁接触器10の内部空間を流動せず、アーク放出口540、550から電磁接触器10の外部に放出される。
グリッド450は、固定接触子230と可動接触子320が離隔することにより発生するアークを消弧して放出する。グリッド450は、複数の板部材を含む。複数の板部材は、互いに所定距離だけ離隔して配置される。同図に示す実施形態において、各グリッド450は6枚の板部材を有するが、その数は変更してもよい。
グリッド450は、各固定接触子230及び可動接触子320に隣接するように位置する。すなわち、グリッド450は、左端に位置する第1グリッド450aと、中央に位置する第2グリッド450bと、右端に位置する第3グリッド450cとを含む。
第1グリッド450aは、第1固定接触子部200aに隣接するように位置する。第1グリッド450aは、第1空間部530aに収容される。
第2グリッド450bは、第2固定接触子部200bに隣接するように位置する。第2グリッド450bは、第2空間部530bに収容される。
第3グリッド450cは、第3固定接触子部200cに隣接するように位置する。第3グリッド450cは、第3空間部530cに収容される。
第1グリッド450a、第2グリッド450b及び第3グリッド450cは、配置される位置に差異があるものの、構造及び構成要素は同一である。よって、以下の説明においては、第1グリッド450a、第2グリッド450b及び第3グリッド450cをグリッド450という。
グリッド450は、クロスバー310から遠ざかる側、すなわち同図に示す実施形態における上側に位置する。すなわち、クロスバー310は、グリッド450と固定接触子230又は可動接触子320間に位置する。
複数の板部材は、磁性を有する素材で形成される。発生するアークは、グリッド450を構成する複数の板部材に向かって移動する。また、アークは、複数の板部材が互いに離隔して形成される空間に流入すると、短いアークに分割されて電圧が高くなる。
上記過程において、アークは、クロスバー310とは反対側のグリッド450の一側、すなわち同図に示す実施形態における上側まで移動する。グリッド450の前記一側は、アークボックス部500のアーク放出口540、550に隣接するように位置する。
よって、グリッド450の上端部まで移動したアークは、アーク放出口540、550から電磁接触器10の外部に放出される。
同図に示す実施形態において、グリッド450は、複数備えられる。複数のグリッド450は、各固定接触子230にそれぞれ隣接して配置される。一実施形態において、グリッド450は、固定接触子230と第1壁体部410間に位置する。
複数の板部材は、様々な形状に形成される。同図に示す実施形態において、複数の板部材は、固定接触子230又は可動接触子320に向かう一側(下側)に複数の凹部及び凸部が形成される。よって、発生するアークがグリッド450に向かって効果的に伸びる。
4.本発明の実施形態によるアークボックス部500についての説明
本発明の実施形態による電磁接触器10は、アークボックス部500を含む。以下、図16~図20を参照して、本発明の一実施形態によるアークボックス部500について詳細に説明する。
アークボックス部500は、上部フレーム110と下部フレーム120間に位置する。アークボックス部500は、電磁接触器10の外形の一部を形成する。
アークボックス部500は、上部フレーム110及び下部フレーム120に結合される。フレーム部100及びアークボックス部500により、アーク放出口540、550を除いて、電磁接触器10が密閉される。よって、発生するアークが任意の経路で電磁接触器10の外部に漏れなくなる。
アークボックス部500は、絶縁性素材で形成される。電磁接触器10の内部と外部が任意に通電することを防止するためである。
アークボックス部500は、軽量かつ耐熱性及び剛性を有する素材で形成される。内部から発生する高温高圧のアークにより損傷することを防止するためである。一実施形態において、アークボックス部500は、強化プラスチックで形成される。
アークボックス部500の内部には、所定の空間が形成される。前記空間には、固定接触子部200、可動接触子部300及びアーク消弧部400が収容される。前記空間は、下部フレーム120の内部に形成される空間に連通する。
同図に示す実施形態において、アークボックス部500は、四角形の断面を有する四角柱状である。アークボックス部500の形状は、上部フレーム110及び下部フレーム120の形状に応じて変更してもよい。
アークボックス部500は、本体部510と、区画部520と、空間部530と、アーク放出口540、550と、メッシュ部560とを含む。
本体部510は、アークボックス部500の本体を形成する。本体部510は、上部フレーム110及び下部フレーム120の形状に応じて形成される。
本体部510の内部には、所定の空間が形成される。前記空間は、区画部520により複数の空間部530に区画される。
本体部510は、上面511と、側面512と、前面513と、背面514と、締結部515と、グリッド挿入部516とを含む。
上面511は、本体部510の上面を形成する。上面511は、本体部510の内部に形成される空間を上側から囲むように構成される。上面511には、上部フレーム110が装着される。
側面512は、本体部510の幅方向、すなわち同図に示す実施形態における左右方向の面を形成する。すなわち、側面512は、左側面と、右側面とを含む。側面512の長さ方向の各端部、すなわち同図に示す実施形態における前後方向の各端部には、締結部515がそれぞれ位置する。側面512は、対向して配置される。各側面512は、対称となるように形成される。
前面513は、本体部510の長さ方向の一側、すなわち同図に示す実施形態における前側の面を形成する。前面513は、背面514に対向して配置される。
前面513からは、区画部520が部分的に突出する。同図に示す実施形態において、前面513からは、2つの区画部520が互いに所定距離だけ離隔して部分的に突出する。よって、前面513は、計3つの面に区画される。
前面513には、アーク放出口540、550が貫設される。前述したように、前面513は、区画部520により複数の面に区画される。アーク放出口540、550は、前面513が区画された各面に貫設される。
背面514は、本体部510の長さ方向の他側、すなわち同図に示す実施形態における後側の面を形成する。背面514は、前面513に対向して配置される。
背面514からは、区画部520が部分的に突出する。同図に示す実施形態において、背面514からは、2つの区画部520が互いに所定距離だけ離隔して部分的に突出する。よって、背面514は、計3つの面に区画される。
背面514には、アーク放出口540、550が貫設される。前述したように、背面514は、区画部520により複数の面に区画される。アーク放出口540、550は、背面514が区画された各面に貫設される。
前面513及び背面514は、対称となるように形成される。
締結部515は、アークボックス部500が下部フレーム120に結合される部分である。締結部515は、各側面512の長さ方向、すなわち同図に示す実施形態における前後方向の端部にそれぞれ位置する。
締結部515は、複数形成される。同図に示す実施形態において、締結部515は、各側面512の前後端部にそれぞれ位置し、計4つ備えられる。締結部515の位置及び数は、下部フレーム120の形状に応じて変更してもよい。
締結部515には、貫通孔が形成される。前記貫通孔には、締結部材(図示せず)が挿入締結される。
グリッド挿入部516には、グリッド450が挿入される。よって、アークが発生しても、グリッド450は、アークボックス部500に結合された状態を安定して維持する。
グリッド挿入部516は、所定距離だけ凹設される。グリッド挿入部516は、上面511及び側面512の内側と区画部520に凹設される。
グリッド挿入部516は、複数の溝を含む。複数の溝は、互いに所定距離だけ離隔して形成される。複数の溝が離隔する前記所定距離は、グリッド450を構成する複数の板部材が互いに離隔する所定距離と同一になるように形成される。
同図に示す実施形態において、上面511は、区画部520により3つの面に区画される。グリッド挿入部516は、区画された3つの面にそれぞれ形成される。3つの各面において、グリッド挿入部516は、長さ方向、すなわち同図に示す実施形態における前側及び後側にそれぞれ形成される。これは、グリッド450の配置方式に応じて決定される。
区画部520は、アークボックス部500の内部に形成される空間である空間部530を区画する。区画部520により、空間部530は、互いに離隔する独立した空間である第1空間部530a、第2空間部530b及び第3空間部530cに区画される。
区画部520は、アークボックス部500の長さ方向、すなわち同図に示す実施形態における前後方向に延設される。
区画部520の上側は、上面511から部分的に突出する。よって、上面511も、3つの面に区画される。
区画部520の前側は、前面513から部分的に突出する。よって、前面513も、3つの面に区画される。
区画部520の後側は、背面514から部分的に突出する。よって、背面514も、3つの面に区画される。
区画部520は、各空間部530a、530b、530cを部分的に囲み、対向する面と、その間に形成される空間とを含む。前記空間は、対向する面が互いに離隔することにより形成される。
前記空間は、各空間部530a、530b、530cにおいて、アークと共に発生する圧力又は衝撃を緩衝するように構成される。また、前記空間によりアークボックス部500の総重量が減少する。
区画部520は、複数備えられる。複数の区画部520は、アークボックス部500の幅方向、すなわち同図に示す実施形態における左右方向に互いに所定距離離隔して位置する。こうすることにより、第2空間部530bが規定される。
各区画部520は、側面512から所定距離離隔して配置される。こうすることにより、第1空間部530a及び第3空間部530cが規定される。
一実施形態において、複数の区画部520が互いに離隔する所定距離と、各区画部520と側面512間の所定距離は、同一である。上記実施形態において、各空間部530a、530b、530cは、同じ幅(左右方向の幅)を有するように形成される。
空間部530は、アークボックス部500の内部に形成される空間である。空間部530は、上面511、側面512、前面513及び背面514に囲まれて規定される。
空間部530は、下部フレーム120の内部に形成される空間に連通する。よって、可動コア160は、固定コア180に近づく方向、及び固定コア180から遠ざかる方向に移動する。
空間部530には、固定接触子部200、可動接触子部300及びアーク消弧部400が収容される。
空間部530は、区画部520により複数の空間に区画される。同図に示す実施形態において、区画部520は、互いに所定距離離隔し、2つ備えられ、空間部530に配置される。こうすることにより、空間部530は、第1空間部530a、第2空間部530b及び第3空間部530cに区画される。
第1空間部530aには、第1固定接触子部200a、第1可動接触子部300a及びそれらに備えられるアーク消弧部400が位置する。
第2空間部530bには、第2固定接触子部200b、第2可動接触子部300b及びそれらに備えられるアーク消弧部400が位置する。
第3空間部530cには、第3固定接触子部200c、第3可動接触子部300c及びそれらに備えられるアーク消弧部400が位置する。
空間部530は、電磁接触器10の外部に連通する。前記連通は、アーク放出口540、550により達成される。
アーク放出口540、550は、本体部510に貫設される。アーク放出口540、550は、空間部530と電磁接触器10の外部を連通させる。空間部530にアーク消弧部400が収容されると、グリッド450は、アーク放出口540、550に隣接するように位置する。
よって、グリッド450に沿って伸びるアークがアーク放出口540、550から電磁接触器10の外部に放出される。
アーク放出口540、550は、前面513及び背面514にそれぞれ貫設される。また、アーク放出口540、550は、前面513及び背面514にそれぞれ複数形成される。
具体的には、前述したように、前面513は、区画部520により複数の面に区画される。同図に示す実施形態において、前面513は、左側、中央及び右側に位置する3つの面に区画される。前記3つの面は、それぞれ第1空間部530a、第2空間部530b及び第3空間部530cの前側を囲むように構成される。
前面513に形成されるアーク放出口540、550は、前記3つの面にそれぞれ形成される。すなわち、アーク放出口540、550は、前面513が左側、中央及び右側に位置するように区画される3つの面にそれぞれ形成される。
よって、第1空間部530a、第2空間部530b及び第3空間部530cは、前面513に形成されるアーク放出口540、550により電磁接触器10の外部に連通する。
同様に、背面514は、区画部520により複数の面に区画される。同図に示す実施形態において、背面514は、左側、中央及び右側に位置する3つの面に区画される。前記3つの面は、それぞれ第1空間部530a、第2空間部530b及び第3空間部530cの後側を囲むように構成される。
背面514に形成されるアーク放出口540、550は、前記3つの面にそれぞれ形成される。すなわち、アーク放出口540、550は、背面514が左側、中央及び右側に位置するように区画される3つの面にそれぞれ形成される。
よって、第1空間部530a、第2空間部530b及び第3空間部530cは、背面514に形成されるアーク放出口540、550により電磁接触器10の外部に連通する。
以下、図20を参照して、本発明の一実施形態によるアーク放出口540について詳細に説明する。
アーク放出口540は、前面513及び背面514が区画された各面にそれぞれ形成される。すなわち、アーク放出口540は、左側に位置する第1アーク放出口540aと、中央に位置する第2アーク放出口540bと、右側に位置する第3アーク放出口540cとを含む。
また、区画された各面毎に、アーク放出口540が複数形成される。同図に示す実施形態において、第1アーク放出口540a、第2アーク放出口540b及び第3アーク放出口540cは、区画された各面毎に3つずつ形成され、互いに所定距離だけ離隔して配置される。区画された各面に形成されるアーク放出口540の数は変更してもよい。
第1アーク放出口540a、第2アーク放出口540b及び第3アーク放出口540cは、形成される位置に差異があるものの、構造及び機能は同一である。よって、以下の説明においては、第1アーク放出口540a、第2アーク放出口540b及び第3アーク放出口540cをアーク放出口540という。
アーク放出口540は、上部フレーム110及び下部フレーム120に向かう方向、すなわち同図に示す実施形態における上下方向に延設される。上部フレーム110に向かうアーク放出口540の一側、すなわち同図に示す実施形態における上側は開放されて形成される。
同図に示す実施形態において、アーク放出口540は、第1内面541と、第2内面542と、第3内面543と、開口部544とを含む。
第1内面541は、上部フレーム110及び下部フレーム120に向かう方向、すなわち同図に示す実施形態における上下方向に所定距離だけ延設される。第1内面541は、第2内面542から所定距離だけ離隔し、第2内面542に対向するように位置する。
第2内面542は、上部フレーム110及び下部フレーム120に向かう方向、すなわち同図に示す実施形態における上下方向に所定距離だけ延設される。第2内面542は、第1内面541に対向するように位置する。
第1内面541及び第2内面542は、対称となるように形成される。
第3内面543は、下部フレーム120に向かう第1内面541及び第2内面542の端部間に延設される。すなわち、第3内面543は、第1内面541及び第2内面542の下端部間に延設される。第3内面543は、第1内面541及び第2内面542に連続する。
同図に示す実施形態において、第3内面543は、下部フレーム120に向かう方向、すなわち下向きに膨らむように形成される。あるいは、第3内面543は、平面に形成される。
第3内面543は、開口部544に対向するように位置する。
開口部544は、上部フレーム110に向かう第1内面541及び第2内面542の端部間に開放されて形成される。すなわち、開口部544は、第1内面541及び第2内面542の上端部間に形成される。
開口部544は、前面513と上面511を連通させる。すなわち、開口部544は、前面513と上面511に貫設される。
また、開口部544は、背面514と上面511を連通させる。すなわち、開口部544は、背面514と上面511に貫設される。
第1内面541、第2内面542及び第3内面543に囲まれた空間及び開口部544により、空間部530と電磁接触器10の外部が連通する。
図21には、本発明の他の実施形態によるアーク放出口550を示す。
アーク放出口550は、前面513及び背面514が区画された各面にそれぞれ形成される。すなわち、アーク放出口550は、左側に位置する第1アーク放出口550aと、中央に位置する第2アーク放出口550bと、右側に位置する第3アーク放出口550cとを含む。
また、区画された各面毎に、アーク放出口550が複数形成される。同図に示す実施形態において、第1アーク放出口550a、第2アーク放出口550b及び第3アーク放出口550cは、区画された各面毎に2つずつ形成され、互いに所定距離だけ離隔して配置される。区画された各面に形成されるアーク放出口550の数は変更してもよい。
第1アーク放出口550a、第2アーク放出口550b及び第3アーク放出口550cは、形成される位置に差異があるものの、構造及び機能は同一である。よって、以下の説明においては、第1アーク放出口550a、第2アーク放出口550b及び第3アーク放出口550cをアーク放出口550という。
アーク放出口550は、各側面512間、すなわち同図に示す実施形態における左右方向に延設される。すなわち、アーク放出口550は、横方向に延設される。図示していない実施形態において、各側面512に向かう第1アーク放出口550a及び第3アーク放出口550cの一端部は、開放されて形成される。
同図に示す実施形態において、アーク放出口550は、第1内面551と、第2内面552と、第3内面553と、第4内面554とを含む。
第1内面551は、各側面512に向かう方向、すなわち同図に示す実施形態における左右方向に延設される。第1内面551は、第2内面552から所定距離だけ離隔し、第2内面552に対向するように位置する。
第2内面552は、各側面512に向かう方向、すなわち同図に示す実施形態における左右方向に延設される。第2内面552は、第1内面551から所定距離だけ離隔し、第1内面551に対向するように位置する。
第1内面551及び第2内面552は、対称となるように形成される。
第3内面553は、一方の側面512に向かう第1内面551及び第2内面552の端部間に延設される。すなわち、第3内面553は、第1内面551及び第2内面552の右端部間に延設される。第3内面553は、第1内面551及び第2内面552に連続する。
同図に示す実施形態において、第3内面553は、平面に形成される。あるいは、第3内面553は、前記一方の側面512に向かって膨らむように形成される。
第3内面553は、第4内面554から所定距離だけ離隔し、第4内面554に対向するように位置する。
第4内面554は、他方の側面512に向かう第1内面551及び第2内面552の端部間に延設される。すなわち、第4内面554は、第1内面551及び第2内面552の左端部間に延設される。第4内面554は、第1内面551及び第2内面552に連続する。
同図に示す実施形態において、第4内面554は、平面に形成される。あるいは、第4内面554は、前記他方の側面512に向かって膨らむように形成される。
第1内面551、第2内面552、第3内面553及び第4内面554に囲まれた空間により、空間部530と電磁接触器10の外部が連通する。
図22には、本発明の実施形態による電磁接触器10に備えられるメッシュ部560を示す。
メッシュ部560は、アーク放出口540、550を介して外部から異物などが電磁接触器10の内部空間に流入することを防止する。
メッシュ部560は、各アーク放出口540、550に備えられる。メッシュ部560は、アーク放出口540、550を覆うように構成される。メッシュ部560は、複数備えられ、各アーク放出口540、550に備えられる。
同図に示す実施形態において、メッシュ部560は、第1メッシュ部560aと、第2メッシュ部560bと、第3メッシュ部560cとを含む。第1メッシュ部560aは、第1アーク放出口540a、550aを覆うように配置される。第2メッシュ部560bは、第2アーク放出口540b、550bを覆うように配置される。第3メッシュ部560cは、第3アーク放出口540c、550cを覆うように配置される。
メッシュ部560は、複数の開口部を有する。前記開口部から、電磁接触器10の内部で発生するアークが外部に放出される。開口部の大きさは、アークが通過でき、埃などの異物が通過できない大きさに形成されることが好ましい。
5.本発明の実施形態による電磁接触器10で発生するアークが消弧及び放出される過程についての説明
本発明の実施形態による電磁接触器10は、アーク消弧部400と、アークボックス部500とを含む。電磁接触器10の内部で発生するアークは、アーク消弧部400及びアークボックス部500により効果的に放出される。よって、発生するアークにより電磁接触器10の内部に収容された構成要素が損傷することを防止することができる。
以下、図23~図27を参照して、本発明の実施形態による電磁接触器10で発生するアークが消弧及び放出される過程について詳細に説明する。
固定接触子230と可動接触子320が離隔することによりアークが発生する。発生するアークは、様々な方向に移動する。
ここで、固定接触子230と可動接触子320が接触する空間は、第1壁体部410、第2壁体部420及び第3壁体部430に囲まれる。
第1壁体部410は、固定接触子230から所定距離だけ離隔して位置する。よって、第1壁体部410に向かって移動するアークは、ある程度消弧されることが期待される。
第1壁体部410には、アーク通孔部440が形成される。よって、第1壁体部410に向かって移動したアークの一部は、アーク通孔部440を通過し、アーク放出口540、550に向かって移動する。残りのアークは、第1壁体部410に衝突し、その後再び前記空間に回帰する。
一方、第2壁体部420及び第3壁体部430に向かって移動したアークは、第2壁体部420及び第3壁体部430に衝突し、その後再び前記空間に回帰する。
一方、固定接触子230と可動接触子320の上側には、磁性体で形成されるグリッド450が位置する。よって、アークは、磁気引力によりグリッド450に向かって伸び、複数の小さなアークに分割される。
上部フレーム110に向かうグリッド450の一側、すなわち同図に示す実施形態における上端部は、アーク放出口540、550に隣接するように位置する。よって、グリッド450に沿って移動したアークは、グリッド450の上端部からアーク放出口540、550に向かって移動する。
アーク放出口540、550は、貫設され、電磁接触器10の内部と外部を連通させる。よって、アークは、アーク放出口540、550から放出される。
上記過程により、発生するアークは、電磁接触器10の内部の任意の空間に残留しなくなる。また、発生するアークは、アーク通孔部440又はグリッド450を通過してアーク放出口540、550に案内される。
よって、発生するアークは、アーク放出口540、550に向かって迅速に消弧されて移動する。よって、発生するアークが電磁接触器10の内部に残留しなくなるので、電磁接触器10の作動信頼性及び耐久性が向上する。
一方、前述したように、アーク放出口540、550には、メッシュ部560が備えられる。よって、電磁接触器10の外部の異物などが電磁接触器10の内部空間に流入することが防止される。
よって、電磁接触器10の作動信頼性及び耐久性が向上する。
以上、本発明の好ましい実施形態を挙げて説明したが、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載される本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲で本発明の様々な修正及び変更が可能であることを理解するであろう。
10 電磁接触器
100 フレーム部
110 上部フレーム
120 下部フレーム
130 ベース
140 弾性部
150 支持部
160 可動コア
170 コイル
180 固定コア
200 固定接触子部
200a 第1固定接触子部
200b 第2固定接触子部
200c 第3固定接触子部
210 端子部
210a 第1端子部
210b 第2端子部
210c 第3端子部
220 固定接触台
230 固定接触子
300 可動接触子部
300a 第1可動接触子部
300b 第2可動接触子部
300c 第3可動接触子部
310 クロスバー
320 可動接触子
400 アーク消弧部
410 第1壁体部
420 第2壁体部
430 第3壁体部
440 アーク通孔部
450 グリッド
450a 第1グリッド
450b 第2グリッド
450c 第3グリッド
500 アークボックス部
510 本体部
511 上面
512 側面
513 前面
514 背面
515 締結部
516 グリッド挿入部
520 区画部
530 空間部
530a 第1空間部
530b 第2空間部
530c 第3空間部
540 一実施形態によるアーク放出口
540a 第1アーク放出口
540b 第2アーク放出口
540c 第3アーク放出口
541 第1内面
542 第2内面
543 第3内面
544 開口部
550 他の実施形態によるアーク放出口
550a 第1アーク放出口
550b 第2アーク放出口
550c 第3アーク放出口
551 第1内面
552 第2内面
553 第3内面
554 第4内面
560 メッシュ部
560a 第1メッシュ部
560b 第2メッシュ部
560c 第3メッシュ部

Claims (15)

  1. 外部に通電可能に接続されるコイルと、
    前記コイルに隣接するように位置し、前記コイルが形成する磁場により磁化(magnetize)される固定コアと、
    前記固定コアから所定距離離隔して位置し、前記固定コアが磁化されると形成される磁気吸引力により前記固定コアに向かって移動するように構成される可動コアと、
    前記可動コアに連結され、可動接点を含むクロスバーと、
    前記可動接点から上下方向に所定距離離隔して位置する固定接点と、
    前記固定接点を囲むように構成される複数の壁体部と、
    複数の板部材からなり、前記固定接点及び前記可動接点に隣接するように配置されるグリッドとを含み、
    前記複数の壁体部は、
    前記固定接点の長さ方向に所定距離離隔して配置される第1壁体部と、
    前記固定接点の幅方向にそれぞれ所定距離離隔して対称となるように配置される第2壁体部及び第3壁体部とを含み、
    前記第1壁体部は、前記第2壁体部及び第3壁体部から所定距離離隔し、
    前記第1壁体部には、遮断時に発生するアークが放出されるアーク通孔部が形成され、
    前記壁体部は、前記アークを前記グリッドに誘導
    前記アーク通孔部が、前記可動接点の移動方向である前記上下方向に沿ってではなく、該上下方向に直交する左右方向に沿って延び、
    前記グリッドが、前記第1壁体部と前記第2壁体部と前記第3壁体部とにより囲まれる空間に対向するように配置される、
    電磁接触器。
  2. 前記クロスバーは、一方向に延設され
    前記第1壁体部、前記第2壁体部及び前記第3壁体部の各々は、前記グリッドに向かうにつれて断面積が減少するように形成される、
    請求項1に記載の電磁接触器。
  3. 前記第1壁体部は、前記可動接点に向かって所定距離だけ延びる、
    請求項2に記載の電磁接触器。
  4. 前記アーク通孔部は、複数形成され、複数の前記アーク通孔部は、互いに所定距離だけ離隔して位置する、
    請求項2に記載の電磁接触器。
  5. 前記アーク通孔部は、
    前記一方向と所定の角度をなして延設される、
    請求項2に記載の電磁接触器。
  6. 前記第1壁体部は、前記可動接点に向かって所定距離だけ延びる、
    請求項2に記載の電磁接触器。
  7. 前記第2壁体部は、前記可動接点に向かって所定距離だけ延びる、
    請求項2に記載の電磁接触器。
  8. 前記第3壁体部は、前記可動接点に向かって所定距離だけ延びる、
    請求項7に記載の電磁接触器。
  9. 前記可動接点に隣接するように位置し、一側が前記固定接点に向かって延設されるグリッド(grid)と、
    前記グリッドを収容するように、内部に空間が形成されるアークボックス部とをさらに含み、
    前記アークボックス部は、前記グリッドの他側に隣接するように位置し、貫設されて前記アークボックス部の前記空間と外部を連通させるアーク放出口を含む、
    請求項1に記載の電磁接触器。
  10. 前記アーク放出口は、前記固定接点から遠ざかる方向に延設され、
    前記固定接点から遠ざかる方向の前記アーク放出口の一端部が開放されて形成される、
    請求項9に記載の電磁接触器。
  11. 前記アーク放出口は、
    前記固定接点から遠ざかる方向に延設される第1内面と、
    前記第1内面に対向し、前記固定接点から遠ざかる方向に延設される第2内面と、
    前記固定接点に向かう前記第1内面及び前記第2内面の一端部間に延設される第3内面と、
    前記第3内面に対向し、前記第1内面及び前記第2内面の他端部に隣接するように位置し、開放されて形成される開口部とを含む、
    請求項9に記載の電磁接触器。
  12. 前記アーク放出口は、
    前記固定接点から遠ざかる方向と所定の角度をなす方向に延設される第1内面と、
    前記第1内面に対向し、前記固定接点から遠ざかる方向と所定の角度をなす方向に延設される第2内面と、
    前記第1内面が延設される一端部と前記第2内面が延設される一端部間に延設される第3内面と、
    前記第3内面に対向し、前記第1内面が延設される他端部と前記第2内面が延設される他端部間に延設される第4内面とを含む、
    請求項9に記載の電磁接触器。
  13. 前記アーク放出口は、複数形成され、複数の前記アーク放出口は、互いに所定距離だけ離隔して位置する、
    請求項9に記載の電磁接触器。
  14. 前記アーク放出口を覆うように構成され、複数の開口部を有するメッシュ部をさらに含む、
    請求項9に記載の電磁接触器。
  15. 前記固定接点を囲むように構成される複数の壁体部をさらに含む、
    請求項9に記載の電磁接触器。
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