JP7455726B2 - 太陽光発電装置連携貯湯式給湯装置 - Google Patents
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Description
本実施形態の太陽光発電装置連携貯湯式給湯システムのシステム構成を図1に示す。なお、図1においては、図示の煩雑防止のために、後述する信号授受のうち一部は図示省略している。図1において、本実施形態の太陽光発電装置連携貯湯式給湯システム100は、図示しない家屋等の建造物に設置されたヒートポンプ式の貯湯式給湯装置1と、商用電源49に接続された分電盤2と、前記家屋の屋根等に設置された太陽光発電パネル4、及び、太陽光発電パネル4の発電電力を交流電源に変換するインバータ5を備えた太陽光発電装置3と、前記貯湯式給湯装置1以外の他の負荷を構成する、例えばエアコン等からなる電気負荷機器6(図1中では単に「エアコン」と図示)と、ネットワーク通信網8と、サーバ9と、スマートフォン等からなる情報端末200と、を有している。
ここで、前記太陽光発電装置3のない通常の貯湯式給湯装置の沸上運転は、電力料金単価が安価な夜間帯(この例では23:00~7:00)において、上記商用電源49からの給電により行われる。これに対して、本実施形態の太陽光発電装置連携貯湯式給湯システム100は、前記のように、太陽光発電装置3が備えられている。日照条件が良好な場合、前記太陽光発電装置3は、前記太陽光発電パネル4で太陽光を受光して発電を行うことができ、前記貯湯式給湯装置1は、この太陽光発電装置3と連携しつつ当該太陽光発電装置3で発電された電力を用いて、前記ヒートポンプ装置19が加熱循環回路26,27,28を介し貯湯タンク10内の湯水を加熱する沸上運転を行うことができる(以下適宜、「昼間沸上運転」と称する)。このようにして太陽光発電による電力を用いた沸上運転を行う場合、少なくとも発電電力値がある程度大きい必要がある。詳細には、貯湯式給湯装置1に供給される電力値、すなわち、発電電力値から貯湯式給湯装置1を除く前記電気負荷機器6の消費する負荷使用電力値を差し引いた余剰電力値が、ある程度大きい必要がある。そこで、前記沸上運転を円滑に行うために、太陽光発電装置連携貯湯式給湯システム100には、前記制御装置31に、図2に示す各機能部が設けられている。
本実施形態では、前記「晴れ」「曇り」「雨」等の気象情報が取得された場合において、「晴れ」の場合は、少なくとも沸上可能時間帯において強い日照を得ることができるため、昼間沸上運転を行い、その昼間沸上運転の沸上容量の分を差し引いた夜間沸上運転を行う。一方、「雨」の場合は太陽光発電装置3での発電がほとんど期待できないことから、昼間沸上運転を行わずに通常の夜間沸上運転を行えば足りる。これに対して「曇り」の場合は、いわゆる薄曇り等のときにはある程度の日照が確保できるため太陽光発電装置3での発電を期待できる可能性があるが、雨雲のときには発電量をほとんど期待できない可能性がある。
図7(a)の例は、前記翌日において、3:00~6:00が「曇り」、6:00~9:00が「晴れ」、9:00~12:00が「晴れ」、12:00~15:00が「晴れ」、15:00~18:00が「曇り」、・・と予測された場合であり、且つ、発電容量が大容量、中容量、小容量のいずれかの場合である。この場合、沸上可能時間帯9:00~15:00が「晴れ」であることから、前記発電容量が大容量、中容量、小容量のいずれであるかに関わらず、当該沸上可能時間帯(9:00~15:00)において昼間沸上運転が実行される。なお、この結果、その昼間沸上運転での沸上量分、前記所望日の夜間沸上運転での沸上量が減らされることとなる。
次に、前記の手法を実現するために、前記制御装置31が実行する制御手順を、図8のフローチャートにより説明する。
以上説明したように、本実施形態の貯湯式給湯装置1によれば、所望日の翌日における所定時間区分ごとの翌日気象情報が気象情報取得部32Aにより取得され、昼間沸上運転の実行が可能な沸上可能時間帯が複数の気象情報のうちどれに分類されるかが気象情報判定部33Aにより判定される。そして、余剰沸上時間区分決定部33Bや余剰沸上制御部40等が、気象情報判定部33Aの判定結果に応じてヒートポンプ装置19の沸上運転を制御する。これにより、沸上可能時間帯が「晴れ」に該当するのか、「雨」に該当するのか、「曇り」に該当するのか、等に応じて、沸上可能時間帯に対する制御を細かく切り替えることができる。
なお、本発明は以上の態様に限定されることなく、その趣旨を変更しない範囲で適用可能である。以下、そのような変形例を示す。
すなわち、上記実施形態においては、昼間沸上運転の実行を前記貯湯式給湯装置1が許容する許容時間帯の一例として、日照条件が比較的よい場合に昼間沸上運転を行う可能性のある沸上可能時間帯が予め設定されており(前記の例では9:00~15:00)、当該沸上可能時間帯に対する気象情報が「晴れ」「曇り」「雨」のいずれであるか等に応じて昼間沸上運転の有無の切り替えを行った。本変形例では、前記許容時間帯の他の例として、例えば前記リモコン装置50又は前記情報端末200を用いてユーザにより事前に昼間沸上運転を行うべき時間帯が指定されており、その時間帯(以下適宜、単に「指定運転時間帯」という)に対する気象情報が「晴れ」「曇り」「雨」のいずれであるか等に応じて昼間沸上運転の有無の切り替えを行ってもよい。なお、上記実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜、説明を省略又は簡略化する。
以上では、前記余剰沸上時間区分決定部33Bが、前記気象情報判定部33Aによる判定結果、及び、前記容量判定部41による判定結果に応じて、昼間沸上運転の有無を切り替えるようにしたが、これに限らず、実際に昼間沸上運転を行う実運転時間帯を変更する等の調整を行ってもよい。例えば、前記沸上可能時間(この例では9:00~15:00)における前記実運転時間帯(例えば9:00~12:00)を前後させる(繰り上げる又は繰り下げる)等の調整を行ってもよい。
3 太陽光発電装置
10 貯湯タンク
19 ヒートポンプ装置(加熱手段)
31 制御装置
32A 気象情報取得部(気象情報取得手段)
32B 沸上可能時間帯取得部(許容時間帯取得手段)
32C 指定時間帯取得部(許容時間帯取得手段)
33A 気象情報判定部(気象情報判定手段)
33B 余剰沸上時間区分決定部(沸上制御手段)
34 使用湯量学習部(沸上制御手段)
35 必要熱量決定部(沸上制御手段)
36 夜間沸上容量算出部(沸上制御手段)
37 余剰沸上容量算出部(沸上制御手段)
38 補正夜間沸上容量算出部(沸上制御手段)
39 夜間沸上制御部(沸上制御手段)
40 余剰沸上制御部(沸上制御手段)
41 容量判定部(容量判定手段)
42 昼間沸増制御部(沸上制御手段)
100 太陽光発電装置連携貯湯式給湯システム
Claims (6)
- 湯水を貯湯する貯湯タンク、前記湯水の加熱を行う加熱手段を備え、太陽光発電装置と連携しつつ、前記加熱手段が前記貯湯タンク内の湯水を加熱する沸上運転を行う太陽光発電装置連携貯湯式給湯装置において、
晴天情報を有する第1気象情報、雨天情報を有する第2気象情報、曇天情報を有する第3気象情報、を含む複数の気象情報のうちいずれかに分類される、所望日の翌日における所定の時間区分ごとの翌日気象情報を取得する気象情報取得手段と、
前記翌日の所定の夜間帯を除く昼間帯のうち、前記太陽光発電装置からの電力を用いた昼間沸上運転の実行を前記太陽光発電装置連携貯湯式給湯装置が許容する許容時間帯を取得する許容時間帯取得手段と、
前記気象情報取得手段により取得された前記翌日気象情報に基づき、前記許容時間帯が、前記複数の気象情報のうちいずれに該当するかを判定する気象情報判定手段と、
前記太陽光発電装置の発電容量が、相対的に大きな第1容量範囲、若しくは、相対的に小さな第2容量範囲、を含む複数の容量範囲のいずれかに含まれるか否かを判定する容量判定手段と、
前記気象情報判定手段による判定結果、及び、前記容量判定手段による判定結果、に応じて、前記昼間沸上運転の有無、若しくは、実際に前記昼間沸上運転を行う実運転時間帯、を調整するように、前記加熱手段の前記沸上運転を制御する沸上制御手段と、
を有することを特徴とする太陽光発電装置連携貯湯式給湯装置。 - 前記沸上制御手段は、
前記許容時間帯が前記第1気象情報に該当する場合には、前記発電容量が複数の容量範囲のいずれかに含まれるかに関わらず、当該許容時間帯に前記昼間沸上運転を行うとともに、当該昼間沸上運転による沸上容量の分と同じ容量を未加熱のまま残して前記夜間帯における夜間沸上運転を完了するように、前記加熱手段を制御し、
前記許容時間帯が前記第2気象情報に該当する場合には、前記発電容量が複数の容量範囲のいずれかに含まれるかに関わらず、当該許容時間帯における前記昼間沸上運転を行うことなく前記夜間帯において前記夜間沸上運転を実行するように、前記加熱手段を制御し、
前記許容時間帯が前記第3気象情報に該当する場合には、
前記発電容量が前記第1容量範囲に含まれるときは、当該許容時間帯に前記昼間沸上運転を行うとともに、当該昼間沸上運転による沸上容量の分と同じ容量を未加熱のまま残して前記夜間帯における前記夜間沸上運転を完了するように、前記加熱手段を制御し、かつ、
前記発電容量が前記第2容量範囲に含まれるときは、当該許容時間帯における前記昼間沸上運転を行うことなく前記夜間帯において前記夜間沸上運転を実行するように、前記加熱手段を制御する
ことを特徴とする請求項1記載の太陽光発電装置連携貯湯式給湯装置。 - 前記容量判定手段は、
前記発電容量が、前記第1容量範囲、前記第2容量範囲、及び、前記第1容量範囲よりも小さく前記第2容量範囲よりも大きな第3容量範囲のうち、いずれかに含まれるか否かを判定し、
前記沸上制御手段は、
前記発電容量が前記第3容量範囲に含まれ、前記許容時間帯が前記第3気象情報に該当する場合には、前記許容時間帯の前に隣接する前隣接時間帯及び当該許容時間帯の後に隣接する後隣接時間帯における前記翌日気象情報の内容に応じて、前記昼間沸上運転の有無、若しくは、前記実運転時間帯、を調整する
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の太陽光発電装置連携貯湯式給湯装置。 - 前記沸上制御手段は、
前記発電容量が前記第3容量範囲に含まれ、かつ、前記許容時間帯が前記第3気象情報に該当し、かつ、前記前隣接時間帯または前記後隣接時間帯が前記第2気象情報に該当する場合、前記許容時間帯における前記昼間沸上運転を行うことなく前記夜間帯において夜間沸上運転を実行するように、前記加熱手段を制御する
ことを特徴とする請求項3記載の太陽光発電装置連携貯湯式給湯装置。 - 前記沸上制御手段は、
前記発電容量が前記第3容量範囲に含まれ、かつ、前記許容時間帯が前記第3気象情報に該当し、かつ、前記前隣接時間帯及び前記後隣接時間帯が前記第2気象情報に該当しない場合、前記許容時間帯に前記昼間沸上運転を行い、かつ、当該昼間沸上運転による沸上容量の分と同じ容量を未加熱のまま残して前記夜間帯における夜間沸上運転を完了するように、前記加熱手段を制御する
ことを特徴とする請求項3または請求項4記載の太陽光発電装置連携貯湯式給湯装置。 - 前記許容時間帯取得手段は、前記許容時間帯として、前記昼間沸上運転を行うように指定された指定運転時間帯を取得する指定時間帯取得手段であり、
前記気象情報判定手段は、
前記指定運転時間帯が、前記複数の気象情報のうちいずれに該当するかを判定する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の太陽光発電装置連携貯湯式給湯装置。
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