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JP7454729B2 - 抗ウイルス活性を有するアミド誘導体を含有する医薬組成物 - Google Patents

抗ウイルス活性を有するアミド誘導体を含有する医薬組成物 Download PDF

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Description

本発明は、呼吸器合胞体ウイルス(以下、RSVとする)感染及び感染によって引き起こされる関連疾患の治療および/または予防に有用な化合物を含有する医薬組成物に関する。特に、本発明は、RSV阻害活性を有するアミド誘導体を含有する医薬組成物に関する。
ヒト呼吸器合胞体ウイルス(RSV)は、パラミクソウイルス科のニューモウイルスの一種であるマイナス鎖一本鎖RNAウイルスであり、1歳未満の幼児の細気管支炎及び肺炎の最も一般的な原因である。ほとんどの子供はその2歳の誕生日より前にRSVに感染し、感染者の約1~3%が入院を必要とする。高齢者及び心臓、肺、又は免疫系障害を有する者が特に影響を受けやすく、重症化及び合併症のリスクが高い(非特許文献1)。
RSVは、2つの抗原性サブタイプA及びBが存在する。一般的にRSVの流行では、これらの二つの型が同時に認められるが、地理的、季節的にこれらの比率は様々であり、これがそれぞれの流行において臨床的なインパクトが異なる原因の一つと考えられている。したがって、RSVの治療を考える上で、A、Bのいずれのサブタイプにも有効性を示す薬剤が望ましいと考えられる(非特許文献1)。
これまで、RSV感染を予防できるワクチンは存在しなかったが、2022年末にRSV PreFワクチンが妊婦への投与による、新生児及び乳児の下気道疾患予防として申請された。パリビズマブは、高リスクの乳児、例えば、早産児、および心臓病、肺疾患の乳児のRSV感染症を防ぐために予防的に使用されるモノクローナル抗体であり、パリビズマブ処置は高コストであるため、汎用薬としてのこの薬剤の使用は限られていたが、半減期が延長する長時間作用型抗体のニルセビマブが022年末にRSウイルスによる下気道疾患の新生児および乳児の予防薬として承認された。一方、治療薬としては、核酸アナログであるリバビリンがRSV感染を処置する唯一の抗ウイルス剤として米国で承認されたが、副作用プロファイルに対する懸念があるうえに有効性は限られている。したがって、全ての種類のRSVおよび乳幼児から高齢者までの年齢集団に広く使用できる、安全かつ効果的なRSV治療の開発が要望されている(非特許文献1)。
臨床開発中のRSV治療薬には、RSVの膜融合に関与するF蛋白質に作用する阻害剤としてジレソビル(Ziresovir)およびシスナトビル(Sisunatovir)があり、ゲノムの安定化に関与するN蛋白質に作用する阻害剤としてEDP-938がある。またL蛋白質のポリメラーゼを阻害するEDP-323などが開発中である(非特許文献2および3)。
これまでに、本願に記載されているようなRSV阻害活性を有するアミド誘導体を含有する医薬組成物については知られていない。
Cellular and Molecular Life Sciences,2020,Jun 16,1-14 Expert Opinion on Investigational Drugs,2020,Mar29,3,285-294 Enanta Pharmaceuticals ReceivesFDA Fast Track Designation for EDP-323, its Oral, L-Protein Inhibitor in Development for the Treatment of Respiratory Syncytial Virus"、[online]、2023年4月6日、 Enata Press Release、[2023年4月24日検索]、インターネット<URL:https://ir.enanta.com/news-releases/news-release-details/enanta-pharmaceuticals-receives-fda-fast-track-designation-edp-0>
本発明の目的はRSV阻害活性を有する化合物を含有する医薬組成物を提供することにある。より好ましくは、本発明は、RSV感染および感染によって引き起こされる関連疾患の治療および/または予防に有用な化合物を含有する医薬を提供する。
本発明は、以下の項目(1)~(17)に関する。
(1)式(I):

(式中、
破線は結合の存在または不存在を示し;
は、カルボキシ、シアノ、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、-C(=O)-NR1B1Cまたは-CH=CHC(=O)-OHであり;
1BおよびR1Cはそれぞれ独立して、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアミノスルホニルまたは置換もしくは非置換の非芳香族複素環スルホニルであり;
Lは、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環ジイル、置換もしくは非置換の非芳香族複素環ジイルまたは置換もしくは非置換のアルキレンであり;
は、置換もしくは非置換のアルキルであり;
は、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルキルオキシ、置換もしくは非置換のアミノまたは置換もしくは非置換のカルバモイルであり;
Xは、=CR-または=N-であり;
Yは、=CR-または=N-であり;
Uは、-CR=または-N=であり;
Vは、-CR=または-N=であり;
Wは、=CR-または=N-であり;
は、-C=または-N-であり;
は、-CR-、-CR=、-NR-または-N=であり;
は、-CR-、-CR=、-NR-または=N-であり;
、R、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子、シアノ、ハロゲン、置換もしくは非置換のアルキルまたは置換もしくは非置換のカルバモイルであり;
は、水素原子、置換もしくは非置換のアルキルオキシ、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシ、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアミノ、ヒドロキシ、ハロゲン、置換もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基または置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基であり;
およびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、ヒドロキシまたは置換もしくは非置換のアルキル、または、RおよびRは一緒になってオキソを形成していてもよく;
およびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環スルホニル、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル、または、RおよびRは結合する炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環または置換もしくは非置換の非芳香族複素環を形成していてもよく;または、
およびRは結合する炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環または置換もしくは非置換の芳香族炭素環を形成していてもよく;
は、水素原子、置換もしくは非置換のアルキルオキシ、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシ、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシ、置換もしくは非置換の芳香族炭素環オキシ、置換もしくは非置換の芳香族複素環オキシ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアミノ、置換もしくは非置換のカルバモイル、ヒドロキシ、ハロゲン、置換もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基または置換もしくは非置換の非芳香族複素環カルボニル、またはRおよびRは結合する炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の非芳香族複素環を形成していてもよい)で示される化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
(2)Rがカルボキシである、上記項目(1)記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
(3)Lが置換もしくは非置換の非芳香族炭素環ジイルである、上記項目(1)または(2)記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
(4)Rが水素原子である、上記項目(1)~(3)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
(5)Vが-N=であり、Wが=N-である、上記項目(1)~(4)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
(6)式:

で示される基が、

(式中、各記号は上記項目(1)と同義)で示される基である、上記項目(1)~(5)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
(7)式:

で示される基が、

(式中、各記号は上記項目(1)と同義)で示される基である、上記項目(1)~(6)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
(8)式:
Figure 0007454729000006

で示される基が、
Figure 0007454729000007

(式中、各記号は上記項目(1)と同義)で示される基である、上記項目(1)~(7)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
(9)式:
Figure 0007454729000008

で示される基が、
Figure 0007454729000009

(式中、Rは上記項目(1)と同義であり、Rは置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニルまたは置換もしくは非置換の非芳香族炭素環スルホニル)で示される基である、上記項目(1)~(8)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
(10)式:
Figure 0007454729000010

で示される基が、
Figure 0007454729000011

(式中、Rは上記項目(1)と同義であり、RおよびRはそれぞれ独立して水素原子、または置換もしくは非置換のアルキル、または、RおよびRは結合する炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環または置換もしくは非置換の非芳香族複素環を形成する)で示される基である、上記項目(1)~(8)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
(11)Rが置換もしくは非置換のアルキルオキシ、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシ、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシ、置換もしくは非置換の芳香族炭素環オキシ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアミノ、ヒドロキシ、ハロゲン、置換もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基または置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基である、上記項目(1)~(10)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
(12)Rが置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシまたは置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシである、上記項目(1)~(11)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
(13)化合物I-082、I-162、I-481、I-496、I-503、I-506、I-549、I-552、I-568、I-569、I-570、I-571、I-591、I-613、I-617およびI-618からなる群から選択される、上記項目(1)記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
(14)RSウイルス増殖阻害剤である、上記項目(1)記載の医薬組成物。
(15)RSウイルス感染症の治療剤および/または予防剤である、上記項目(1)記載の医薬組成物。
本発明に係る医薬組成物は、RSV阻害活性を有する化合物を含有し、RSV感染および感染によって引き起こされる関連疾患の治療剤および/または予防剤として有用である。
マウスにおけるRSV A2感染に対する化合物I-82の投与の治療効果を示す実験結果のグラフである。縦軸は肺内ウイルス力価、横軸は各投与群を示す。LLOQは定量下限を示す。 マウスにおけるRSV A2感染に対する化合物I-162の投与の治療効果を示す実験結果のグラフである。縦軸は肺内ウイルス力価、横軸は各投与群を示す。LLOQは定量下限を示す。
以下に本明細書において用いられる各用語の意味を説明する。各用語は特に断りのない限り、単独で用いられる場合も、または他の用語と組み合わせて用いられる場合も、同一の意味で用いられる。
「からなる」という用語は、構成要件のみを有することを意味する。
「含む」という用語は、構成要件に限定されず、記載されていない要素を排除しないことを意味する。
以下、本発明について実施形態を示しながら説明する。本明細書の全体にわたり、単数形の表現は、特に言及しない限り、その複数形の概念をも含むことが理解されるべきである。従って、単数形の冠詞(例えば、英語の場合は「a」、「an」、「the」など)は、特に言及しない限り、その複数形の概念をも含むことが理解されるべきである。
また、本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当上記分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。したがって、他に定義されない限り、本明細書中で使用される全ての専門用語および科学技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義を含めて)が優先する。
「ハロゲン」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、およびヨウ素原子を包含する。特にフッ素原子および塩素原子が好ましい。
「アルキル」とは、炭素数1~15、好ましくは炭素数1~10、より好ましくは炭素数1~6、さらに好ましくは炭素数1~4の直鎖又は分枝状の炭化水素基を包含する。例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n-ヘキシル、イソヘキシル、n-へプチル、イソヘプチル、n-オクチル、イソオクチル、n-ノニル、n-デシル等が挙げられる。
「アルキル」の好ましい態様として、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチルが挙げられる。さらに好ましい態様として、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、tert-ブチルが挙げられる。
「アルケニル」とは、任意の位置に1以上の二重結合を有する、炭素数2~15、好ましくは炭素数2~10、より好ましくは炭素数2~6、さらに好ましくは炭素数2~4の直鎖又は分枝状の炭化水素基を包含する。例えば、ビニル、アリル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル、イソブテニル、プレニル、ブタジエニル、ペンテニル、イソペンテニル、ペンタジエニル、ヘキセニル、イソヘキセニル、ヘキサジエニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、トリデセニル、テトラデセニル、ペンタデセニル等が挙げられる。
「アルケニル」の好ましい態様として、ビニル、アリル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニルが挙げられる。さらに好ましい態様として、エテニル、n-プロペニル、等が挙げられる。
「アルキニル」とは、任意の位置に1以上の三重結合を有する、炭素数2~10、好ましくは炭素数2~8、より好ましくは炭素数2~6、さらに好ましくは炭素数2~4の直鎖又は分枝状の炭化水素基を包含する。さらに任意の位置に二重結合を有していてもよい。例えば、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニル、ノニニル、デシニル等を包含する。
「アルキニル」の好ましい態様として、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニルが挙げられる。さらに好ましい態様として、エチニル、プロピニル等が挙げられる。
「アルキレン」とは、炭素数1~15、好ましくは炭素数1~10、より好ましくは炭素数1~6、さらに好ましくは炭素数1~4の直鎖又は分枝状の2価の炭化水素基を包含する。例えば、メチレン、エチレン、トリメチレン、プロピレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン等が挙げられる。
「芳香族炭素環式基」とは、単環または2環以上の、環状芳香族炭化水素基を意味する。例えば、フェニル、ナフチル、アントリル、フェナントリル等が挙げられる。
「芳香族炭素環式基」の好ましい態様として、フェニルが挙げられる。
「芳香族炭素環」とは、上記「芳香族炭素環式基」から導かれる環を意味する。
「RおよびRが、結合する炭素原子と一緒になって形成する、置換もしくは非置換の芳香族炭素環」とは、例えば以下の環が挙げられる。
Figure 0007454729000012
「非芳香族炭素環式基」とは、単環または2環以上の、環状飽和炭化水素基または環状非芳香族不飽和炭化水素基を意味する。2環以上の「非芳香族炭素環式基」は、単環または2環以上の非芳香族炭素環式基に、上記「芳香族炭素環式基」における環が縮合したものも包含する。
さらに、「非芳香族炭素環式基」は、以下のように架橋している基、またはスピロ環を形成する基も包含する。
Figure 0007454729000013

単環の非芳香族炭素環式基としては、炭素数3~16が好ましく、より好ましくは炭素数3~12、さらに好ましくは炭素数4~8である。例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロヘキサジエニル等が挙げられる。
2環以上の非芳香族炭素環式基としては、炭素数8~20が好ましく、より好ましくは炭素数8~16である。例えば、インダニル、インデニル、アセナフチル、テトラヒドロナフチル、フルオレニル等が挙げられる。
「非芳香族炭素環」とは、上記「非芳香族炭素環式基」から導かれる環を意味する。
「RおよびRが、結合する炭素原子と一緒になって形成する、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環」とは、例えば以下の環が挙げられる。
Figure 0007454729000014
「RおよびRが、結合する炭素原子と一緒になって形成する、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環」とは、例えば以下の環が挙げられる。
Figure 0007454729000015
「非芳香族炭素環ジイル」とは、上記「非芳香族炭素環」から導かれる二価の基を意味する。例えば、シクロプロパンジイル、シクロブタンジイル、シクロペンタンジイル、シクロヘキサンジイル、シクロヘプタンジイル、シクロオクタンジイル、ビシクロ[2.2.2]オクタンジイル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタンジイル、アダマンタンジイル等が挙げられる。一つの炭素原子が2つの結合手を有していてもよい。例えば、シクロヘキサン-1,1-ジイル、アダマンタン-2,2-ジイル等が挙げられる。
「芳香族複素環式基」とは、O、SおよびNから任意に選択される同一または異なるヘテロ原子を環内に1以上有する、単環または2環以上の、芳香族環式基を意味する。
2環以上の芳香族複素環式基は、単環または2環以上の芳香族複素環式基に、上記「芳香族炭素環式基」における環が縮合したものも包含し、該結合手はいずれの環に有していても良い。
単環の芳香族複素環式基としては、5~8員が好ましく、より好ましくは5員または6員である。5員芳香族複素環式基としては、例えば、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル等が挙げられる。6員芳香族複素環式基としては、例えば、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル等が挙げられる。
2環の芳香族複素環式基としては、8~10員が好ましく、より好ましくは9員または10員である。例えば、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、インドリジニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、プリニル、プテリジニル、ベンズイミダゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンズオキサゾリル、ベンズオキサジアゾリル、ベンズイソチアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾフリル、イソベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンゾトリアゾリル、イミダゾピリジル、トリアゾロピリジル、イミダゾチアゾリル、ピラジノピリダジニル、オキサゾロピリジル、チアゾロピリジル等が挙げられる。
3環以上の芳香族複素環式基としては、13~15員が好ましい。例えば、カルバゾリル、アクリジニル、キサンテニル、フェノチアジニル、フェノキサチイニル、フェノキサジニル、ジベンゾフリル等が挙げられる。
「芳香族複素環」とは、上記「芳香族複素環式基」から導かれる環を意味する。
「非芳香族複素環式基」とは、O、SおよびNから任意に選択される同一または異なるヘテロ原子を環内に1以上有する、単環または2環以上の、非芳香族環式基を意味する。2環以上の非芳香族複素環式基は、単環または2環以上の非芳香族複素環式基に、上記「芳香族炭素環式基」、「非芳香族炭素環式基」、および/または「芳香族複素環式基」におけるそれぞれの環が縮合したもの、さらに、単環または2環以上の非芳香族炭素環式基に、上記「芳香族複素環式基」における環が縮合したものも包含し、該結合手はいずれの環に有していても良い。
さらに、「非芳香族複素環式基」は、以下のように架橋している基、またはスピロ環を形成する基も包含する。
Figure 0007454729000016

単環の非芳香族複素環式基としては、3~8員が好ましく、より好ましくは5員または6員である。
3員非芳香族複素環式基としては、例えば、チイラニル、オキシラニル、アジリジニル等が挙げられる。4員非芳香族複素環式基としては、例えば、オキセタニル、アゼチジニル等が挙げられる。5員非芳香族複素環式基としては、例えば、オキサチオラニル、チアゾリジニル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、テトラヒドロフリル、ジヒドロチアゾリル、テトラヒドロイソチアゾリル、ジオキソラニル、ジオキソリル、チオラニル等が挙げられる。6員非芳香族複素環式基としては、例えば、ジオキサニル、チアニル、ピペリジル、ピペラジニル、モルホリニル、モルホリノ、チオモルホリニル、チオモルホリノ、ジヒドロピリジル、テトラヒドロピリジル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロオキサジニル、テトラヒドロピリダジニル、ヘキサヒドロピリミジニル、ジオキサジニル、チイニル、チアジニル等が挙げられる。7員非芳香族複素環式基としては、例えば、ヘキサヒドロアゼピニル、テトラヒドロジアゼピニル、オキセパニル等が挙げられる。
2環以上の非芳香族複素環式基としては、8~20員が好ましく、より好ましくは8~10員である。例えば、インドリニル、イソインドリニル、クロマニル、イソクロマニル等が挙げられる。
「非芳香族複素環」とは、上記「非芳香族複素環式基」から導かれる環を意味する。
「RおよびRが、結合する炭素原子と一緒になって形成する、置換もしくは非置換の非芳香族複素環」とは、例えば以下の環が挙げられる。
Figure 0007454729000017

(式中、R’は水素原子、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルキルオキシカルボニル、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換のカルバモイル、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、または、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル)
「RおよびRが、結合する炭素原子と一緒になって形成する、置換もしくは非置換の非芳香族複素環」とは、例えば以下の環が挙げられる。
Figure 0007454729000018
「非芳香族複素環ジイル」とは、上記「非芳香族複素環」から導かれる二価の基を意味する。「非芳香族複素環ジイル」は、窒素原子、酸素原子、および/又は硫黄原子を1~4個含む炭素数1~9の非芳香環ジイルを包含し、例えば、ピロリンジイル、ピロリジンジイル、イミダゾリンジイル、イミダゾリジンジイル、ピラゾリンジイル、ピラゾリジンジイル、ピペリジンジイル、ピペラジンジイル、モルホリンジイル、テトラヒドロピランジイル等が挙げられる。一つの炭素原子が2つの結合手を有していてもよい。例えば、テトラヒドロピラン-4,4-ジイル、ピペリジン-4,4-ジイル等が挙げられる。
「トリアルキルシリル」とは、上記「アルキル」3個がケイ素原子に結合している基を意味する。3個のアルキル基は同一でも異なっていてもよい。例えば、トリメチルシリル、トリエチルシリル、tert-ブチルジメチルシリル等が挙げられる。
本明細書中、「置換基群αで置換されていてもよい」とは、「置換基群αから選択される1以上の基で置換されていてもよい」ことを意味する。置換基群β、γおよびγ’等についても同様である。
「置換アルキル」、「置換アルケニル」、「置換アルキニル」、「置換アルキルオキシ」、「置換アルケニルオキシ」、「置換アルキニルオキシ」、「置換アルキルカルボニルオキシ」、「置換アルケニルカルボニルオキシ」、「置換アルキニルカルボニルオキシ」、「置換アルキルカルボニル」、「置換アルケニルカルボニル」、「置換アルキニルカルボニル」、「置換アルキルオキシカルボニル」、「置換アルケニルオキシカルボニル」、「置換アルキニルオキシカルボニル」、「置換アルキルスルファニル」、「置換アルケニルスルファニル」、「置換アルキニルスルファニル」、「置換アルキルスルフィニル」、「置換アルケニルスルフィニル」、「置換アルキニルスルフィニル」、「置換アルキルスルホニル」、「置換アルケニルスルホニル」、「置換アルキニルスルホニル」等の置換基としては、次の置換基群Aが挙げられる。任意の位置の炭素原子が次の置換基群Aから選択される1以上の基と結合していてもよい。
置換基群A:ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、ホルミル、ホルミルオキシ、スルファニル、スルフィノ、スルホ、チオホルミル、チオカルボキシ、ジチオカルボキシ、チオカルバモイル、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、ヒドラジノ、ウレイド、アミジノ、グアニジノ、ペンタフルオロチオ、トリアルキルシリル、
置換基群αで置換されていてもよいアルキルオキシ、置換基群αで置換されていてもよいアルケニルオキシ、置換基群αで置換されていてもよいアルキニルオキシ、置換基群αで置換されていてもよいアルキルカルボニルオキシ、置換基群αで置換されていてもよいアルケニルカルボニルオキシ、置換基群αで置換されていてもよいアルキニルカルボニルオキシ、置換基群αで置換されていてもよいアルキルカルボニル、置換基群αで置換されていてもよいアルケニルカルボニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキニルカルボニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキルオキシカルボニル、置換基群αで置換されていてもよいアルケニルオキシカルボニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキニルオキシカルボニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキルスルファニル、置換基群αで置換されていてもよいアルケニルスルファニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキニルスルファニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキルスルフィニル、置換基群αで置換されていてもよいアルケニルスルフィニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキニルスルフィニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキルスルホニル、置換基群αで置換されていてもよいアルケニルスルホニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキニルスルホニル、
置換基群βで置換されていてもよいアミノ、置換基群βで置換されていてもよいイミノ、置換基群βで置換されていてもよいカルバモイル、置換基群βで置換されていてもよいスルファモイル、
置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環式基、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環式基、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環式基、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環式基、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環オキシ、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環オキシ、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環オキシ、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環オキシ、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環カルボニルオキシ、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環カルボニルオキシ、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環カルボニルオキシ、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環カルボニルオキシ、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環カルボニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環カルボニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環カルボニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環カルボニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環オキシカルボニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環オキシカルボニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環オキシカルボニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環アルキルオキシ、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環アルキルオキシ、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環アルキルオキシ、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環アルキルオキシ、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環アルキルオキシカルボニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環アルキルオキシカルボニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環アルキルオキシカルボニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環アルキルオキシカルボニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環スルファニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環スルファニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環スルファニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環スルファニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環スルフィニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環スルフィニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環スルフィニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環スルフィニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環スルホニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環スルホニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環スルホニルおよび置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環スルホニル。
置換基群α:ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、アルキルオキシ、ハロアルキルオキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、スルファニル、およびシアノ。
置換基群β:ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、置換基群αで置換されていてもよいアルキル、置換基群αで置換されていてもよいアルケニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキルカルボニル、置換基群αで置換されていてもよいアルケニルカルボニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキニルカルボニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキルスルファニル、置換基群αで置換されていてもよいアルケニルスルファニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキニルスルファニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキルスルフィニル、置換基群αで置換されていてもよいアルケニルスルフィニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキニルスルフィニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキルスルホニル、置換基群αで置換されていてもよいアルケニルスルホニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキニルスルホニル、
置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環式基、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環式基、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環式基、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環式基、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環アルキル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環アルキル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環アルキル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環アルキル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環カルボニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環カルボニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環カルボニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環カルボニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環オキシカルボニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環オキシカルボニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環オキシカルボニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環スルファニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環スルファニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環スルファニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環スルファニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環スルフィニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環スルフィニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環スルフィニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環スルフィニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環スルホニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環スルホニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環スルホニルおよび置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環スルホニル。
置換基群γ:置換基群α、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、およびアルキニルカルボニル。
置換基群γ’:置換基群γおよびオキソ。
「置換芳香族炭素環式基」、「置換芳香族複素環式基」、「置換芳香族炭素環オキシ」、「置換芳香族複素環オキシ」、「置換芳香族炭素環カルボニルオキシ」、「置換芳香族複素環カルボニルオキシ」、「置換芳香族炭素環カルボニル」、「置換芳香族複素環カルボニル」、「置換芳香族炭素環オキシカルボニル」、「置換芳香族複素環オキシカルボニル」、「置換芳香族炭素環スルファニル」、「置換芳香族複素環スルファニル」、「置換芳香族炭素環スルフィニル」、「置換芳香族複素環スルフィニル」、「置換芳香族炭素環スルホニル」、「置換芳香族複素環スルホニル」および「RおよびRが、結合する炭素原子と一緒になって形成する、置換芳香族炭素環」等の「芳香族炭素環」および「芳香族複素環」の環上の置換基としては、次の置換基群Bが挙げられる。環上の任意の位置の原子が次の置換基群Bから選択される1以上の基と結合していてもよい。
置換基群B:ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、ホルミル、ホルミルオキシ、スルファニル、スルフィノ、スルホ、チオホルミル、チオカルボキシ、ジチオカルボキシ、チオカルバモイル、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、ヒドラジノ、ウレイド、アミジノ、グアニジノ、ペンタフルオロチオ、トリアルキルシリル、
置換基群αで置換されていてもよいアルキル、置換基群αで置換されていてもよいアルケニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキルオキシ、置換基群αで置換されていてもよいアルケニルオキシ、置換基群αで置換されていてもよいアルキニルオキシ、置換基群αで置換されていてもよいアルキルカルボニルオキシ、置換基群αで置換されていてもよいアルケニルカルボニルオキシ、置換基群αで置換されていてもよいアルキニルカルボニルオキシ、置換基群αで置換されていてもよいアルキルカルボニル、置換基群αで置換されていてもよいアルケニルカルボニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキニルカルボニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキルオキシカルボニル、置換基群αで置換されていてもよいアルケニルオキシカルボニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキニルオキシカルボニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキルスルファニル、置換基群αで置換されていてもよいアルケニルスルファニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキニルスルファニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキルスルフィニル、置換基群αで置換されていてもよいアルケニルスルフィニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキニルスルフィニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキルスルホニル、置換基群αで置換されていてもよいアルケニルスルホニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキニルスルホニル、
置換基群βで置換されていてもよいアミノ、置換基群βで置換されていてもよいイミノ、置換基群βで置換されていてもよいカルバモイル、置換基群βで置換されていてもよいスルファモイル、
置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環式基、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環式基、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環式基、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環式基、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環オキシ、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環オキシ、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環オキシ、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環オキシ、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環カルボニルオキシ、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環カルボニルオキシ、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環カルボニルオキシ、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環カルボニルオキシ、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環カルボニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環カルボニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環カルボニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環カルボニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環オキシカルボニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環オキシカルボニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環オキシカルボニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環アルキル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環アルキル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環アルキル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環アルキル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環アルキルオキシ、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環アルキルオキシ、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環アルキルオキシ、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環アルキルオキシ、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環アルキルオキシカルボニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環アルキルオキシカルボニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環アルキルオキシカルボニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環アルキルオキシカルボニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環アルキルオキシアルキル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環アルキルオキシアルキル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環アルキルオキシアルキル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環アルキルオキシアルキル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環スルファニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環スルファニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環スルファニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環スルファニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環スルフィニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環スルフィニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環スルフィニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環スルフィニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環スルホニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環スルホニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環スルホニルおよび置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環スルホニル。
「置換非芳香族炭素環式基」、「置換非芳香族複素環式基」、「置換非芳香族炭素環オキシ」、「置換非芳香族複素環オキシ」、「置換非芳香族炭素環カルボニルオキシ」、「置換非芳香族複素環カルボニルオキシ」、「置換非芳香族炭素環カルボニル」、「置換非芳香族複素環カルボニル」、「置換非芳香族炭素環オキシカルボニル」、「置換非芳香族複素環オキシカルボニル」、「置換非芳香族炭素環スルファニル」、「置換非芳香族複素環スルファニル」、「置換非芳香族炭素環スルフィニル」、「置換非芳香族複素環スルフィニル」、「置換非芳香族炭素環スルホニル」、「置換非芳香族複素環スルホニル」、「置換非芳香族炭素環ジイル」、「置換非芳香族複素環ジイル」、「置換非芳香族炭素環オキシイミノ」、「置換非芳香族炭素環イミノオキシ」、「RおよびRが、結合する炭素原子と一緒になって形成する、置換非芳香族炭素環」、「RおよびRが、結合する炭素原子と一緒になって形成する、置換非芳香族炭素環」、「RおよびRが、結合する炭素原子と一緒になって形成する、置換非芳香族複素環」および「RおよびRが、結合する炭素原子と一緒になって形成する、置換非芳香族複素環」の「非芳香族炭素環」および「非芳香族複素環」の環上の置換基としては、次の置換基群Cが挙げられる。環上の任意の位置の原子が次の置換基群Cから選択される1以上の基と結合していてもよい。
置換基群C:置換基群Bおよびオキソ。
「非芳香族炭素環」および「非芳香族複素環」が「オキソ」で置換されている場合、以下のように炭素原子上の2個の水素原子が置換されている環を意味する。
Figure 0007454729000019
「置換アミノ」、「置換イミノ」、「置換カルバモイル」および「置換スルファモイル」の置換基としては、次の置換基群Dが挙げられる。置換基群Dから選択される1または2の基で置換されていてもよい。
置換基群D:ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、置換基群αで置換されていてもよいアルキル、置換基群αで置換されていてもよいアルケニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキルカルボニル、置換基群αで置換されていてもよいアルケニルカルボニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキニルカルボニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキルスルファニル、置換基群αで置換されていてもよいアルケニルスルファニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキニルスルファニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキルスルフィニル、置換基群αで置換されていてもよいアルケニルスルフィニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキニルスルフィニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキルスルホニル、置換基群αで置換されていてもよいアルケニルスルホニル、置換基群αで置換されていてもよいアルキニルスルホニル、
置換基群βで置換されていてもよいアミノ、置換基群βで置換されていてもよいイミノ、置換基群βで置換されていてもよいカルバモイル、置換基群βで置換されていてもよいスルファモイル、
置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環式基、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環式基、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環式基、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環式基、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環アルキル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環アルキル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環アルキル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環アルキル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環カルボニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環カルボニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環カルボニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環カルボニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環オキシカルボニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環オキシカルボニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環オキシカルボニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環スルファニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環スルファニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環スルファニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環スルファニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環スルフィニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環スルフィニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環スルフィニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環スルフィニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族炭素環スルホニル、置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族炭素環スルホニル、置換基群γで置換されていてもよい芳香族複素環スルホニルおよび置換基群γ’で置換されていてもよい非芳香族複素環スルホニル。
式(I)で示される化合物における、R、R1B、R1C、L、R、R、X、Y、U、V、W、Z、Z、Z、R、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRの好ましい態様を以下に示す。式(I)で示される化合物としては、以下に示される具体例のすべての組み合わせの態様が例示される。
は、カルボキシ、シアノ、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、-C(=O)-NR1B1Cまたは-CH=CHC(=O)-OHであり;R1BおよびR1Cはそれぞれ独立して、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアミノスルホニルまたは置換もしくは非置換の非芳香族複素環スルホニルである(以下、a-1とする)。
は、カルボキシまたは-C(=O)-NR1B1Cであり;R1BおよびR1Cはそれぞれ独立して、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアミノスルホニルまたは置換もしくは非置換の非芳香族複素環スルホニルである(以下、a-2とする)。
は、カルボキシである(以下、a-3とする)。
Lは、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環ジイル、置換もしくは非置換の非芳香族複素環ジイルまたは置換もしくは非置換のアルキレンである(以下、b-1とする)。
Lは、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環ジイルまたは置換もしくは非置換の非芳香族複素環ジイルである(以下、b-2とする)。
Lは、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環ジイルである(以下、b-3とする)。
Lは、置換もしくは非置換のアダマンタンジイルまたは置換もしくは非置換のシクロヘキサンジイルである(以下、b-4とする)。
Lは、置換もしくは非置換のアダマンタン-2,2-ジイルまたは置換もしくは非置換のシクロヘキサン-1,1-ジイルである(以下、b-5とする)。
Lは、置換基群a(置換基群a:シアノ、アルキルオキシ、ヒドロキシおよびハロゲン)から選択される1以上の置換基で置換された非芳香族炭素環ジイルもしくは非置換非芳香族炭素環ジイルである(以下、b-6とする)。
Lは、置換基群aから選択される1以上の置換基で置換されたアダマンタンジイルもしくは非置換アダマンタンジイルである(以下、b-7とする)。
Lは、置換基群aから選択される1以上の置換基で置換されたアダマンタン-2,2-ジイルもしくは非置換アダマンタン-2,2-ジイルである(以下、b-8とする)。
Lは、ハロゲンで置換されたシクロヘキサンジイルもしくは非置換シクロヘキサンジイルである(以下、b-9とする)。
Lは、ハロゲンで置換されたシクロヘキサン-1,1-ジイルもしくは非置換シクロヘキサン-1,1-ジイルである(以下、b-10とする)。
Lは、置換基群aから選択される1以上の置換基で置換されたアダマンタンジイル、非置換アダマンタンジイル、ハロゲンで置換されたシクロヘキサンジイルもしくは非置換シクロヘキサンジイルである(以下、b-11とする)。
Lは、置換基群aから選択される1以上の置換基で置換されたアダマンタン-2,2-ジイル、非置換アダマンタン-2,2-ジイル、ハロゲンで置換されたシクロヘキサン-1,1-ジイルもしくは非置換シクロヘキサン-1,1-ジイルである(以下、b-12とする)。
Lは、置換基群aから選択される1以上の置換基で置換されたアダマンタン-2,2-ジイルである(以下、b-13とする)。
Lは、非置換アダマンタン-2,2-ジイルである(以下、b-14とする)。
Lは、ハロゲンで置換されたシクロヘキサン-1,1-ジイルである(以下、b-15とする)。
Lは、非置換シクロヘキサン-1,1-ジイルである(以下、b-16とする)。
は、置換もしくは非置換のアルキルである(以下、c-1とする)。
は、ハロゲンで置換されたアルキルもしくは非置換のアルキルである(以下、c-2とする)。
は、ハロゲンで置換されたアルキルである(以下、c-3とする)。
は、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルキルオキシ、置換もしくは非置換のアミノまたは置換もしくは非置換のカルバモイルである(以下、d-1とする)。
は、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルキルオキシまたは置換もしくは非置換のアミノである(以下、d-2とする)。
は、水素原子または置換もしくは非置換のアルキルである(以下、d-3とする)。
は、水素原子または置換基群b(置換基群b:ジアルキルアミノ、アミノおよびヒドロキシ)から選択される1以上の置換基で置換されたアルキルまたは非置換のアルキルである(以下、d-4とする)。
は、水素原子である(以下、d-5とする)。
Xは、=CR-または=N-であり、Rは、水素原子、シアノ、ハロゲン、置換もしくは非置換のアルキルまたは置換もしくは非置換のカルバモイルである(以下、e-1とする)。
Xは、=CR-または=N-であり、Rは、水素原子、ハロゲンまたは置換もしくは非置換のアルキルである(以下、e-2とする)。
Xは、=CR-または=N-であり、Rは、水素原子、ハロゲンまたは非置換のアルキルである(以下、e-3とする)。
Xは、=CH-または=N-である(以下、e-4とする)。
Xは、=CH-である(以下、e-5とする)。
Xは、=N-である(以下、e-6とする)。
Yは、=CR-または=N-であり、Rは、水素原子、シアノ、ハロゲン、置換もしくは非置換のアルキルまたは置換もしくは非置換のカルバモイルである(以下、f-1とする)。
Yは、=CR-または=N-であり、Rは、水素原子またはハロゲンである(以下、f-2とする)。
Yは、=CH-または=N-である(以下、f-3とする)。
Yは、=CH-である(以下、f-4とする)。
Yは、=N-である(以下、f-5とする)。
Uは、-CR=または-N=であり、Rは、水素原子、置換もしくは非置換のアルキルオキシ、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシ、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアミノ、ヒドロキシ、ハロゲン、置換もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基または置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基である(以下、g-1とする)。
Uは、-CR=または-N=であり、Rは、水素原子、ハロゲン、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシ、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシまたは置換もしくは非置換のアルキルオキシである(以下、g-2とする)。
Uは、-CR=または-N=であり、Rは、水素原子、ハロゲン、ピラゾリルで置換された非芳香族炭素環オキシもしくは非置換の非芳香族炭素環オキシ、オキセタニル置換された非芳香族複素環オキシもしくは非置換の非芳香族複素環オキシ、または、非置換のアルキルオキシである(以下、g-3とする)。
Uは、-CH=または-N=である(以下、g-4とする)。
Uは、-CH=である(以下、g-5とする)。
Uは、-N=である(以下、g-6とする)。
Vは、-CR=または-N=であり、Rは、水素原子、シアノ、ハロゲン、置換もしくは非置換のアルキルまたは置換もしくは非置換のカルバモイルである(以下、h-1とする)。
Vは、-CR=または-N=であり、Rは、水素原子、シアノまたは置換もしくは非置換のカルバモイルである(以下、h-2とする)。
Vは、-CR=または-N=であり、Rは、水素原子、シアノまたは非置換のカルバモイルである(以下、h-3とする)。
Vは、-CH=または-N=である(以下、h-4とする)。
Vは、-CH=である(以下、h-5とする)。
Vは、-N=である(以下、h-6とする)。
Wは、=CR-または=N-であり、Rは、水素原子、シアノ、ハロゲン、置換もしくは非置換のアルキルまたは置換もしくは非置換のカルバモイルである(以下、i-1とする)。
Wは、=CH-または=N-である(以下、i-2とする)。
Wは、=CH-である(以下、i-3とする)。
Wは、=N-である(以下、i-4とする)。
は、-C=または-N-である(以下、j-1とする)。
は、-C=である(以下、j-2とする)。
は、-N-である(以下、j-3とする)。
は、-CR-、-CR=、-NR-または-N=であり、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、ヒドロキシまたは置換もしくは非置換のアルキル、または、RおよびRは一緒になってオキソを形成する(以下、k-1とする)。
は、-CR-、-CR=または-NR-であり、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、ヒドロキシまたは置換もしくは非置換のアルキル、または、RおよびRは一緒になってオキソを形成する(以下、k-2とする)。
は、-CR-または-CR=であり、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、ヒドロキシまたは置換もしくは非置換のアルキル、または、RおよびRは一緒になってオキソを形成する(以下、k-3とする)。
は、-CR-であり、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、ヒドロキシまたは置換もしくは非置換のアルキル、または、RおよびRは一緒になってオキソを形成していてもよい(以下、k-4とする)。
は、-CR=であり、Rは、水素原子、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、ヒドロキシまたは置換もしくは非置換のアルキルである(以下、k-5とする)。
は、-CR-または-CR=であり、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、または、RおよびRは一緒になってオキソを形成する(以下、k-6とする)。
は、-CR-であり、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、または、RおよびRは一緒になってオキソを形成する(以下、k-7とする)。
は、-CR=であり、Rは、水素原子または置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基である(以下、k-8とする)。
は、-CR-または-CR=であり、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子である(以下、k-9とする)。
は、-CR-であり、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子である(以下、k-10とする)。
は、-CR=であり、Rは、水素原子である(以下、k-11とする)。
は、-CR-または-CR=であり、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子、非置換の非芳香族複素環式基、または、RおよびRは一緒になってオキソを形成する(以下、k-12とする)。
は、-CR-であり、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子、非置換の非芳香族複素環式基、または、RおよびRは一緒になってオキソを形成する(以下、k-13とする)。
は、-CR=であり、Rは、水素原子または非置換の非芳香族複素環式基である(以下、k-14とする)。
は、-CH-である(以下、k-15とする)。
は、-CH=である(以下、k-16とする)。
は、-CR-、-CR=、-NR-または=N-であり、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環スルホニル、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル、または、RおよびRは結合する炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環または置換もしくは非置換の非芳香族複素環を形成する(以下、l-1とする)。
は、-CR-、-CR=または-NR-であり、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環スルホニル、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル、または、RおよびRは結合する炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環または置換もしくは非置換の非芳香族複素環を形成していてもよい(以下、l-2とする)。
は、-CR-または-NR-であり、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環スルホニル、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル、または、RおよびRは結合する炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環または置換もしくは非置換の非芳香族複素環を形成していてもよい(以下、l-3とする)。
は、-CR-であり、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環スルホニル、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル、または、RおよびRは結合する炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環または置換もしくは非置換の非芳香族複素環を形成していてもよい(以下、l-4とする)。
は、-NR-であり、Rは、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環スルホニルまたは置換もしくは非置換のアルキルスルホニルである(以下、l-5とする)。
は、-CR-または-NR-であり、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環スルホニル、または、RおよびRは結合する炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環または置換もしくは非置換の非芳香族複素環を形成する(以下、l-6とする)。
は、-CR-であり、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、または、RおよびRは結合する炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環または置換もしくは非置換の非芳香族複素環を形成する(以下、l-7とする)。
は、-NR-であり、Rは、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル、または置換もしくは非置換の非芳香族炭素環スルホニルである(以下、l-8とする)。
は、-CR-または-NR-であり、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換基群c(置換基群c:ハロゲン、ヒドロキシ、アルキルオキシ、非芳香族炭素環式基、ハロゲンで置換された非芳香族炭素環式基、非芳香族複素環式基、非芳香族複素環カルボニルおよび芳香族炭素環式基)から選択される1以上の置換基で置換されたアルキルもしくは非置換のアルキル、置換基群d(置換基群d:ハロゲン、アルキルオキシ、シアノ、ヒドロキシ、ハロアルキルおよびフェニルで置換されたアルキルオキシ)から選択される1以上の置換基で置換された非芳香族炭素環式基もしくは非置換の非芳香族炭素環式基、ハロアルキルで置換された非芳香族複素環式基もしくは非置換の非芳香族複素環式基、置換基群e(置換基群e:ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルキルオキシおよびシアノ)から選択される1以上の置換基で置換された芳香族炭素環式基もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換基群f(置換基群f:アルキル、ハロゲン、ハロアルキル、アルキルオキシ、ヒドロキシおよびシアノ)から選択される1以上の置換基で置換された芳香族複素環式基もしくは非置換の芳香族複素環式基、非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル、非置換の非芳香族炭素環スルホニル、または、RおよびRは結合する炭素原子と一緒になって、ハロゲンで置換された非芳香族炭素環もしくは非置換の非芳香族炭素環、または、置換基群g(置換基群g:アルキル、ハロアルキル、アルキルカルボニル、フェニルで置換されたアルキルオキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、非芳香族複素環式基、アルキルカルバモイル、非芳香族炭素環式基、芳香族複素環式基およびハロゲンで置換された芳香族複素環式基)から選択される1以上の置換基で置換された非芳香族複素環もしくは非置換の非芳香族複素環を形成する。(以下、l-9とする)。
は、-CR-であり、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子、非置換のアルキル、非置換の非芳香族炭素環式基、非置換の非芳香族複素環式基、または、RおよびRは結合する炭素原子と一緒になって、ハロゲンで置換された非芳香族炭素環もしくは非置換の非芳香族炭素環、または、置換基群gから選択される1以上の置換基で置換された非芳香族複素環もしくは非置換の非芳香族複素環を形成する(以下、l-10とする)。
は、-NR-であり、Rは、水素原子、置換基群cから選択される1以上の置換基で置換されたアルキルもしくは非置換のアルキル、置換基群dから選択される1以上の置換基で置換された非芳香族炭素環式基もしくは非置換の非芳香族炭素環式基、ハロアルキルで置換された非芳香族複素環式基もしくは非置換の非芳香族複素環式基、置換基群eから選択される1以上の置換基で置換された芳香族炭素環式基もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換基群fから選択される1以上の置換基で置換された芳香族複素環式基もしくは非置換の芳香族複素環式基、非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、非置換の非芳香族複素環オキシカルボニルまたは非置換の非芳香族炭素環スルホニルである(以下、l-11とする)。
は、-CR-であり、RおよびRはそれぞれ独立して、非置換のアルキルである(以下、l-12とする)。
は、-NR-であり、Rは、非置換のアルキルである(以下、l-13とする)。
は、水素原子、置換もしくは非置換のアルキルオキシ、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシ、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシ、置換もしくは非置換の芳香族炭素環オキシ、置換もしくは非置換の芳香族複素環オキシ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアミノ、置換もしくは非置換のカルバモイル、ヒドロキシ、ハロゲン、置換もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基または置換もしくは非置換の非芳香族複素環カルボニル、またはRおよびRは結合する炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の非芳香族複素環を形成する(以下、m-1とする)。
は、置換もしくは非置換のアルキルオキシ、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシ、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシ、置換もしくは非置換の芳香族炭素環オキシ、置換もしくは非置換の芳香族複素環オキシ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアミノ、置換もしくは非置換のカルバモイル、ヒドロキシ、ハロゲン、置換もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基または置換もしくは非置換の非芳香族複素環カルボニル、またはRおよびRは結合する炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の非芳香族複素環を形成する(以下、m-2とする)。
は、置換もしくは非置換のアルキルオキシ、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシ、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシ、置換もしくは非置換の芳香族炭素環オキシ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアミノ、置換もしくは非置換のカルバモイル、ヒドロキシ、ハロゲン、置換もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基または置換もしくは非置換の非芳香族複素環カルボニル、またはRおよびRは結合する炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の非芳香族複素環を形成する(以下、m-3とする)。
は、置換基群h(置換基群h:ハロゲン、ヒドロキシ、アルキルオキシ、シアノ、アルキルカルボニルオキシ、置換芳香族複素環式基(置換基:アルキルまたはアルキルオキシ)、非芳香族複素環式基、置換非芳香族複素環式基(置換基:芳香族複素環式基、アルキルまたはハロゲン)、芳香族複素環アミノ、芳香族炭素環式基、および、アルキルオキシで置換された芳香族炭素環式基)から選択される1以上の置換基で置換されたアルキルオキシもしくは非置換のアルキルオキシ;
置換基群j(置換基群j:アルキル、ハロゲン、ハロアルキル、シアノアルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルバモイル、アルキルオキシカルボニル、アルキルオキシアルキル、アルキルスルホニルアルキル、非芳香族複素環式基、置換芳香族複素環式基(置換基:アルキル、アルキルオキシ、ハロゲン、ハロアルキルまたはシアノ)、芳香族複素環式基、非芳香族炭素環式基、ハロゲンで置換された非芳香族炭素環式基、置換非芳香族複素環式基(置換基:ハロゲンまたはアルキルカルボニル)、非芳香族複素環アルキル、非芳香族炭素環アルキル、ハロゲンで置換された非芳香族炭素環アルキル、アルキルで置換された芳香族複素環アルキル、非芳香族複素環カルボニル、非芳香族炭素環カルボニル、芳香族複素環カルボニル、芳香族炭素環アルキルオキシカルボニル、および、非芳香族炭素環スルホニル)から選択される1以上の置換基で置換された非芳香族複素環オキシもしくは非置換の非芳香族複素環オキシ;
置換基群k(置換基群k:アルキル、ハロゲン、ハロアルキル、アルキルオキシ、アルキルスルホニル、ハロアルキルアミノ、アルキルアミノ、芳香族複素環式基、ハロゲンで置換された非芳香族複素環式基、非芳香族複素環式基、ハロゲンで置換された芳香族複素環式基、ハロゲンで置換された芳香族複素環アミノ、ハロゲンで置換された非芳香族複素環アルキル、非芳香族炭素環オキシ、および、ハロゲンで置換された非芳香族炭素環イミノオキシ)から選択される1以上の置換基で置換された非芳香族炭素環オキシもしくは非置換の非芳香族炭素環オキシ;
芳香族炭素環オキシ;
置換基群l(置換基群l:ハロゲン、芳香族炭素環式基、アルキルオキシで置換された芳香族炭素環式基、非芳香族複素環式基、および、置換非芳香族複素環式基(置換基:芳香族複素環式基、アルキルまたはハロゲンで置換された非芳香族複素環式基)、および、ハロゲンで置換された非芳香族炭素環オキシイミノ)から選択される1以上の置換基で置換されたアルキルもしくは非置換のアルキル;
置換基群m(置換基群m:アルキルオキシで置換された芳香族炭素環式基、非芳香族複素環式基、および、芳香族炭素環アルキルオキシカルボニルで置換された非芳香族複素環式基)から選択される1以上の置換基で置換されたアルケニルもしくは非置換のアルケニル;
置換基群n(置換基群n:アルキルオキシで置換された芳香族炭素環アルキル、アルキルオキシで置換された芳香族炭素環カルボニル、芳香族複素環式基で置換された非芳香族複素環式基、芳香族複素環式基、芳香族炭素環スルホニル、芳香族炭素環カルボニル、アルキル、および、ハロアルキルで置換された芳香族複素環式基)から選択される1以上の置換基で置換されたアミノもしくは非置換のアミノ;
ハロアルキルで置換されたカルバモイルもしくは非置換のカルバモイル;
ヒドロキシ;
ハロゲン;
アルキルオキシアルキルで置換された芳香族炭素環式基もしくは非置換の芳香族炭素環式基;
非置換の芳香族複素環式基;
置換基群o(置換基群o:芳香族複素環式基、芳香族炭素環アルキル、芳香族複素環アルキル、および、ハロアルキル)から選択される1以上の置換基で置換された非芳香族複素環式基もしくは非置換の非芳香族複素環式基;
置換基群p(置換基群p:カルバモイル、および、ジアルキルカルバモイル)から選択される1以上の置換基で置換された非芳香族炭素環式基もしくは非置換の非芳香族炭素環式基;
置換基群q(置換基群q:芳香族複素環式基、ハロアルキル、ハロゲンで置換された非芳香族複素環式基、ハロゲンで置換された芳香族複素環式基、ハロゲン、および、アルキルオキシ)から選択される1以上の置換基で置換された非芳香族複素環カルボニルもしくは非置換の非芳香族複素環カルボニル;
ハロゲンで置換された非芳香族炭素環オキシイミノ;
またはRおよびRは結合する炭素原子と一緒になって、ハロゲンで置換された非芳香族複素環もしくは非置換の非芳香族複素環を形成する(以下、m-4とする)。
は、置換もしくは非置換のアルキルオキシ、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシ、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシ、置換もしくは非置換のカルバモイル、または置換もしくは非置換の非芳香族複素環カルボニルである(以下、m-5とする)。
は、置換基群hから選択される1以上の置換基で置換されたアルキルオキシもしくは非置換のアルキルオキシ、置換基群jから選択される1以上の置換基で置換された非芳香族複素環オキシもしくは非置換の非芳香族複素環オキシ、置換基群kから選択される1以上の置換基で置換された非芳香族炭素環オキシもしくは非置換の非芳香族炭素環オキシ、ハロアルキルで置換されたカルバモイルもしくは非置換のカルバモイル、または、置換基群qから選択される1以上の置換基で置換された非芳香族複素環カルボニルもしくは非置換の非芳香族複素環カルボニルである(以下、m-6とする)。
は、置換もしくは非置換のアルキルオキシ、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシ、または置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシである(以下、m-7とする)。
は、置換基群hから選択される1以上の置換基で置換されたアルキルオキシもしくは非置換のアルキルオキシ、置換基群jから選択される1以上の置換基で置換された非芳香族複素環オキシもしくは非置換の非芳香族複素環オキシ、または、置換基群kから選択される1以上の置換基で置換された非芳香族炭素環オキシもしくは非置換の非芳香族炭素環オキシである(以下、m-8とする)。
は、置換もしくは非置換のアルキルオキシである(以下、m-9とする)。
は、置換基群hから選択される1以上の置換基で置換されたアルキルオキシもしくは非置換のアルキルオキシである(以下、m-10とする)。
は、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシである(以下、m-11とする)。
は、置換基群jから選択される1以上の置換基で置換された非芳香族複素環オキシもしくは非置換の非芳香族複素環オキシである(以下、m-12とする)。
は、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシである(以下、m-13とする)。
は、置換基群kから選択される1以上の置換基で置換された非芳香族炭素環オキシもしくは非置換の非芳香族炭素環オキシである(以下、m-14とする)。
は、置換基群kから選択される1以上の置換基で置換された非芳香族炭素環オキシである(以下、m-15とする)。
は、置換非芳香族炭素環オキシ(置換基:ハロゲンで置換された非芳香族複素環式基)である(以下、m-16とする)。
は、置換非芳香族複素環オキシ(置換基:芳香族複素環式基)である(以下、m-17とする)。
は、置換非芳香族複素環オキシ(置換基:ハロゲンで置換された芳香族複素環式基)である(以下、m-18とする)。
は、置換非芳香族複素環オキシ(置換基:ハロアルキル)である(以下、m-19とする)。
は、置換非芳香族炭素環オキシ(置換基:ハロアルキルアミノ)である(以下、m-20とする)。
さらに、式(I)で示される化合物としては、以下に示される具体例のすべての組み合わせの態様が例示される。
式:
Figure 0007454729000020

で示される基、R、R1B、R1C、L、R、R、V、W、R、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRの好ましい態様を以下に示す。
式:
Figure 0007454729000021

で示される基は、以下の(I-a)、(I-b)、(I-c)、(I-d)、(I-e)、(I-f)、(I-g)、(I-h)または(I-i)である。
Figure 0007454729000022
式:
Figure 0007454729000023

で示される基は、(I-a)、(I-b)、(I-h)または(I-i)である。
式:
Figure 0007454729000024

で示される基は、(I-a)、(I-b)または(I-i)である。
式:
Figure 0007454729000025

で示される基は、(I-a)または(I-b)である。
式:
Figure 0007454729000026

で示される基は、(I-a)である。
式:
Figure 0007454729000027

で示される基は、(I-b)である。
は、水素原子、シアノ、ハロゲン、置換もしくは非置換のアルキルまたは置換もしくは非置換のカルバモイルである(以下、ee-1とする)。
は、水素原子、ハロゲンまたは置換もしくは非置換のアルキルである(以下、ee-2とする)。
は、水素原子、ハロゲンまたは非置換のアルキルである(以下、ee-3とする)。
は、水素原子である(以下、ee-4とする)。
は、水素原子、シアノ、ハロゲン、置換もしくは非置換のアルキルまたは置換もしくは非置換のカルバモイルである(以下、ff-1とする)。
は、水素原子またはハロゲンである(以下、ff-2とする)。
は、水素原子である(以下、ff-3とする)。
は、水素原子、置換もしくは非置換のアルキルオキシ、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシ、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアミノ、ヒドロキシ、ハロゲン、置換もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基または置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基である(以下、gg-1とする)。
は、水素原子、ハロゲン、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシ、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシまたは置換もしくは非置換のアルキルオキシである(以下、gg-2とする)。
は、水素原子、ハロゲン、ピラゾリルで置換された非芳香族炭素環オキシもしくは非置換の非芳香族炭素環オキシ、オキセタニル置換された非芳香族複素環オキシもしくは非置換の非芳香族複素環オキシ、または、非置換のアルキルオキシである(以下、gg-3とする)。
は、水素原子である(以下、gg-4とする)。
およびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、ヒドロキシまたは置換もしくは非置換のアルキル、または、RおよびRは一緒になってオキソを形成する(以下、kk-1とする)。
は、水素原子、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、ヒドロキシまたは置換もしくは非置換のアルキルである(以下、kk-5とする)。
およびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、または、RおよびRは一緒になってオキソを形成する(以下、kk-6とする)。
は、水素原子、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基である(以下、kk-8とする)。
およびRはそれぞれ独立して、水素原子である(以下、kk-9とする)。
は、水素原子である(以下、kk-10とする)。
およびRはそれぞれ独立して、水素原子、非置換の非芳香族複素環式基、または、RおよびRは一緒になってオキソを形成する(以下、kk-12とする)。
は、水素原子、非置換の非芳香族複素環式基である(以下、kk-14とする)。
およびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環スルホニル、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル、または、RおよびRは結合する炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環または置換もしくは非置換の非芳香族複素環を形成する(以下、ll-1とする)。
は、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環スルホニルまたは置換もしくは非置換のアルキルスルホニルである(以下、ll-5とする)。
およびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環スルホニル、または、RおよびRは結合する炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環または置換もしくは非置換の非芳香族複素環を形成する(以下、ll-6とする)。
およびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、または、RおよびRは結合する炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環または置換もしくは非置換の非芳香族複素環を形成する(以下、ll-7とする)。
は、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル、または置換もしくは非置換の非芳香族炭素環スルホニルである(以下、ll-8とする)。
およびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換基群cから選択される1以上の置換基で置換されたアルキルもしくは非置換のアルキル、置換基群dから選択される1以上の置換基で置換された非芳香族炭素環式基もしくは非置換の非芳香族炭素環式基、ハロアルキルで置換された非芳香族複素環式基もしくは非置換の非芳香族複素環式基、置換基群eから選択される1以上の置換基で置換された芳香族炭素環式基もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換基群fから選択される1以上の置換基で置換された芳香族複素環式基もしくは非置換の芳香族複素環式基、非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル、非置換の非芳香族炭素環スルホニル、または、RおよびRは結合する炭素原子と一緒になって、ハロゲンで置換された非芳香族炭素環もしくは非置換の非芳香族炭素環、または、置換基群gから選択される1以上の置換基で置換された非芳香族複素環もしくは非置換の非芳香族複素環を形成する(以下、ll-9とする)。
およびRはそれぞれ独立して、水素原子、非置換のアルキル、非置換の非芳香族炭素環式基、非置換の非芳香族複素環式基、または、RおよびRは結合する炭素原子と一緒になって、ハロゲンで置換された非芳香族炭素環もしくは非置換の非芳香族炭素環、または、置換基群gから選択される1以上の置換基で置換された非芳香族複素環もしくは非置換の非芳香族複素環を形成する(以下、ll-10とする)。
およびRはそれぞれ独立して、非置換のアルキルである(以下、ll-11とする)。
は、水素原子、置換基群cから選択される1以上の置換基で置換されたアルキルもしくは非置換のアルキル、置換基群dから選択される1以上の置換基で置換された非芳香族炭素環式基もしくは非置換の非芳香族炭素環式基、ハロアルキルで置換された非芳香族複素環式基もしくは非置換の非芳香族複素環式基、置換基群eから選択される1以上の置換基で置換された芳香族炭素環式基もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換基群fから選択される1以上の置換基で置換された芳香族複素環式基もしくは非置換の芳香族複素環式基、非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、非置換の非芳香族複素環オキシカルボニルまたは非置換の非芳香族炭素環スルホニルである(以下、ll-12とする)。
は、非置換のアルキルである(以下、ll-13とする)。
およびRは結合する炭素原子と一緒になって、非置換の非芳香族複素環を形成する(以下、ll-14とする)。
およびRは結合する炭素原子と一緒になって、ハロゲンで置換された非芳香族炭素環を形成する(以下、ll-15とする)。
は、置換非芳香族炭素環式基(置換基:ハロゲン)である(以下、ll-16とする)。
は、置換アルキル(置換基:アルキルオキシ)である(以下、ll-17とする)。
は、上記(a-1)、(a-2)または(a-3)である。
Lは、上記(b-1)、(b-2)、(b-3)、(b-4)、(b-5)、(b-6)、(b-7)、(b-8)、(b-9)、(b-10)、(b-11)、(b-12)、(b-13)、(b-14)、(b-15)または(b-16)である。
は、上記(c-1)、(c-2)または(c-3)である。
は、上記(d-1)、(d-2)、(d-3)、(d-4)または(d-5)である。
Vは、上記(h-1)、(h-2)、(h-3)、(h-4)、(h-5)または(h-6)である。
Wは、上記(i-1)、(i-2)、(i-3)または(i-4)である。
は、上記(m-1)、(m-2)、(m-3)、(m-4)、(m-5)、(m-6)、(m-7)、(m-8)、(m-9)、(m-10)、(m-11)、(m-12)、(m-13)、(m-14)、(m-15)、(m-16)、(m-17)、(m-18)、(m-19)または(m-20)である。
(1-A)
一つの実施態様として、式(I)で示される化合物は、式:
Figure 0007454729000028

で示される基は、(I-a)であり、
は、(ee-4)であり、
は、(ff-3)であり、
は、(gg-4)であり、
およびRは、(kk-9)であり、
およびRは、(ll-14)であり、
は、(a-3)であり、
Lは、(b-14)であり、
は、(c-3)であり、
は、(d-5)であり、
Vは、(h-6)であり、
Wは、(i-4)であり、
は、(m-17)である。
(1-B)
一つの実施態様として、式(I)で示される化合物は、式:
Figure 0007454729000029

で示される基は、(I-b)であり、
は、(ee-4)であり、
は、(ff-3)であり、
は、(gg-4)であり、
は、(ll-15)であり、
は、(a-3)であり、
Lは、(b-14)であり、
は、(c-3)であり、
は、(d-5)であり、
Vは、(h-6)であり、
Wは、(i-3)であり、
は、(m-17)である。
(1-C)
一つの実施態様として、式(I)で示される化合物は、式:
Figure 0007454729000030

で示される基は、(I-b)であり、
は、(ee-4)であり、
は、(ff-3)であり、
は、(gg-4)であり、
は、(ll-15)であり、
は、(a-3)であり、
Lは、(b-14)であり、
は、(c-3)であり、
は、(d-5)であり、
Vは、(h-6)であり、
Wは、(i-4)であり、
は、(m-16)である。
(1-D)
一つの実施態様として、式(I)で示される化合物は、式:
Figure 0007454729000031

で示される基は、(I-b)であり、
は、(ee-4)であり、
は、(ff-3)であり、
は、(gg-4)であり、
は、(ll-13)であり、
は、(a-3)であり、
Lは、(b-14)であり、
は、(c-3)であり、
は、(d-5)であり、
Vは、(h-6)であり、
Wは、(i-4)であり、
は、(m-16)である。
(1-E)
一つの実施態様として、式(I)で示される化合物は、式:
Figure 0007454729000032

で示される基は、(I-i)であり、
は、(ee-4)であり、
は、(ff-3)であり、
およびRは、(kk-9)であり、
およびRは、(ll-14)であり、
は、(a-3)であり、
Lは、(b-14)であり、
は、(c-3)であり、
は、(d-5)であり、
Vは、(h-6)であり、
Wは、(i-4)であり、
は、(m-18)である。
(1-F)
一つの実施態様として、式(I)で示される化合物は、式:
Figure 0007454729000033

で示される基は、(I-a)であり、
は、(ee-4)であり、
は、(ff-3)であり、
は、(gg-4)であり、
およびRは、(kk-9)であり、
およびRは、(ll-14)であり、
は、(a-3)であり、
Lは、(b-14)であり、
は、(c-3)であり、
は、(d-5)であり、
Vは、(h-6)であり、
Wは、(i-4)であり、
は、(m-16)である。
(1-G)
一つの実施態様として、式(I)で示される化合物は、式:
Figure 0007454729000034

で示される基は、(I-a)であり、
は、(ee-4)であり、
は、(ff-3)であり、
は、(gg-4)であり、
およびRは、(kk-9)であり、
およびRは、(ll-14)であり、
は、(a-3)であり、
Lは、(b-14)であり、
は、(c-3)であり、
は、(d-5)であり、
Vは、(h-6)であり、
Wは、(i-4)であり、
は、(m-19)である。
(1-H)
一つの実施態様として、式(I)で示される化合物は、式:
Figure 0007454729000035

で示される基は、(I-a)であり、
は、(ee-4)であり、
は、(ff-3)であり、
は、(gg-4)であり、
およびRは、(kk-9)であり、
およびRは、(ll-14)であり、
は、(a-3)であり、
Lは、(b-14)であり、
は、(c-3)であり、
は、(d-5)であり、
Vは、(h-6)であり、
Wは、(i-4)であり、
は、(m-20)である。
(1-I)
一つの実施態様として、式(I)で示される化合物は、式:
Figure 0007454729000036

で示される基は、(I-b)であり、
は、(ee-4)であり、
は、(ff-3)であり、
は、(gg-4)であり、
は、(ll-17)であり、
は、(a-3)であり、
Lは、(b-14)であり、
は、(c-3)であり、
は、(d-5)であり、
Vは、(h-6)であり、
Wは、(i-4)であり、
は、(m-16)である。
(1-J)
一つの実施態様として、式(I)で示される化合物は、式:
Figure 0007454729000037

で示される基は、(I-a)であり、
は、(ee-4)であり、
は、(ff-3)であり、
は、(gg-4)であり、
およびRは、(kk-9)であり、
およびRは、(ll-11)であり、
は、(a-3)であり、
Lは、(b-14)であり、
は、(c-3)であり、
は、(d-5)であり、
Vは、(h-6)であり、
Wは、(i-4)であり、
は、(m-16)である。
式(I)で示される化合物は、特定の異性体に限定するものではなく、全ての可能な異性体(例えば、ケト-エノール異性体、イミン-エナミン異性体、ジアステレオ異性体、光学異性体、回転異性体等)、ラセミ体またはそれらの混合物を含む。
式(I)で示される化合物の一つ以上の水素、炭素および/または他の原子は、それぞれ水素、炭素および/または他の原子の同位体で置換され得る。そのような同位体の例としては、それぞれH、H、11C、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、123Iおよび36Clのように、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、ヨウ素および塩素が包含される。式(I)で示される化合物は、そのような同位体で置換された化合物も包含する。該同位体で置換された化合物は、医薬品としても有用であり、式(I)で示される化合物のすべての放射性標識体を包含する。また該「放射性標識体」を製造するための「放射性標識化方法」も本発明に包含され、該「放射性標識体」は、代謝薬物動態研究、結合アッセイにおける研究および/または診断のツールとして有用である。
式(I)で示される化合物の放射性標識体は、当該技術分野で周知の方法で調製できる。例えば、式(I)で示されるトリチウム標識化合物は、トリチウムを用いた触媒的脱ハロゲン化反応によって、式(I)で示される特定の化合物にトリチウムを導入することで調製できる。この方法は、適切な触媒、例えばPd/Cの存在下、塩基の存在下または非存在下で、式(I)で示される化合物が適切にハロゲン置換された前駆体とトリチウムガスとを反応させることを包含する。トリチウム標識化合物を調製するための他の適切な方法は、“Isotopes in the Physical and Biomedical Sciences,Vol.1,Labeled Compounds (Part A),Chapter 6 (1987年)”を参照することができる。14C-標識化合物は、14C炭素を有する原料を用いることによって調製できる。
式(I)で示される化合物の製薬上許容される塩としては、例えば、式(I)で示される化合物と、アルカリ金属(例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム等)、アルカリ土類金属(例えば、カルシウム、バリウム等)、マグネシウム、遷移金属(例えば、亜鉛、鉄等)、アンモニア、有機塩基(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メグルミン、エチレンジアミン、ピリジン、ピコリン、キノリン等)およびアミノ酸との塩、または無機酸(例えば、塩酸、硫酸、硝酸、炭酸、臭化水素酸、リン酸、ヨウ化水素酸等)、および有機酸(例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、マンデル酸、グルタル酸、リンゴ酸、安息香酸、フタル酸、アスコルビン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸等)との塩が挙げられる。これらの塩は、通常行われる方法によって形成させることができる。
本発明に係る式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩は、溶媒和物(例えば、水和物等)、共結晶および/または結晶多形を形成する場合があり、本発明はそのような各種の溶媒和物、共結晶および結晶多形も包含する。「溶媒和物」は、式(I)で示される化合物に対し、任意の数の溶媒分子(例えば、水分子等)と配位していてもよい。式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を、大気中に放置することにより、水分を吸収し、吸着水が付着する場合や、水和物を形成する場合がある。また、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を、再結晶することで結晶多形を形成する場合がある。「共結晶」は、式(I)で示される化合物または塩とカウンター分子が同一結晶格子内に存在することを意味し、任意の数のカウンター分子を含んでいても良い。
本発明に係る式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩は、プロドラッグを形成する場合があり、本発明はそのような各種のプロドラッグも包含する。プロドラッグは、化学的又は代謝的に分解できる基を有する本発明に係る化合物の誘導体であり、加溶媒分解により又は生理学的条件下でインビボにおいて薬学的に活性な本発明に係る化合物となる化合物である。プロドラッグは、生体内における生理条件下で酵素的に酸化、還元、加水分解等を受けて式(I)で示される化合物に変換される化合物、胃酸等により加水分解されて式(I)で示される化合物に変換される化合物等を包含する。適当なプロドラッグ誘導体を選択する方法および製造する方法は、例えば “Design of Prodrugs, Elsevier, Amsterdam, 1985”に記載されている。プロドラッグは、それ自身が活性を有する場合がある。
式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩がヒドロキシル基を有する場合は、例えば、ヒドロキシル基を有する化合物と適当なアシルハライド、適当な酸無水物、適当なスルホニルクロライド、適当なスルホニルアンハイドライド及びミックスドアンハイドライドとを反応させることにより或いは縮合剤を用いて反応させることにより製造されるアシルオキシ誘導体やスルホニルオキシ誘導体のようなプロドラッグが例示される。例えば、CHCOO-、CCOO-、tert-BuCOO-、C1531COO-、PhCOO-、(m-NaOOCPh)COO-、NaOOCCHCHCOO-、CHCH(NH)COO-、CHN(CHCOO-、CHSO-、CHCHSO-、CFSO-、CHFSO-、CFCHSO-、p-CHO-PhSO-、PhSO-、p-CHPhSO-が挙げられる。
以下に示す製剤例は例示にすぎないものであり、発明の範囲を何ら限定することを意図するものではない。
本発明に係る化合物は、任意の従来の経路により、特に、経腸、例えば、経口で、例えば、錠剤またはカプセル剤の形態で、または非経口で、例えば注射液剤または懸濁剤の形態で、局所で、例えば、ローション剤、ゲル剤、軟膏剤またはクリーム剤の形態で、または経鼻形態または座剤形態で医薬組成物として投与することができる。少なくとも1種の薬学的に許容される担体または希釈剤と一緒にして、遊離形態または薬学的に許容される塩の形態の本発明に係る化合物を含む医薬組成物は、従来の方法で、混合、造粒またはコーティング法によって製造することができる。例えば、経口用組成物としては、賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤等および有効成分等を含有する錠剤、顆粒剤、カプセル剤とすることができる。また、注射用組成物としては、溶液剤または懸濁剤とすることができ、滅菌されていてもよく、また、保存剤、安定化剤、緩衝化剤等を含有してもよい。
本発明の医薬組成物は、RSVにより誘発される以下の症状に有用である。しかしながらRSVによる誘発される症状は、軽症の感冒様症状から重症の細気管支炎や肺炎などの下気道疾患に至るまで様々である。すなわち、咳、鼻水、発熱などの感冒症状や、さらに重症化することで起こる喘鳴や陥没呼吸などの症状に対して有用であり、さらにこれらの症状の悪化で生じる細気管支炎、肺炎などの疾患に対して有用である。
(本発明に係る化合物の製造法)
本発明に係る式(I)で示される化合物は、例えば、下記に示す一般的合成法によって製造することができる。抽出、精製等は、通常の有機化学の実験で行う処理を行えばよい。
本発明に係る式(I)で示される化合物は、当該分野において公知の手法を参考にしながら合成することができる。
(A法)
Figure 0007454729000038

(式中、各記号は上記と同義であり、Rは-B(OH)、-Sn(C1-C6アルキル)等、RはC1-C6アルキル等である。)
第1工程
化合物(A-1)と化合物(A-2)は、テトラヒドロフラン、トルエン、ジメチルホルムアミド、1,4-ジオキサン、エタノール、水などの単独または混合溶媒中で、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウムなどの金属触媒と、炭酸カリウムや炭酸水素ナトリウム、リン酸ナトリウムやリン酸水素ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸水素カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、カリウムtert-ブトキシドなどの塩基を加えて、20℃~溶媒の還流温度にて0.1時間~48時間、好ましくは0.5時間~12時間反応させることにより、化合物(A-3)を得ることができる。
第2工程
化合物(A-3)のカルボン酸の保護基の脱保護反応は、例えばProtective Groups in Organic Synthesis,Theodora W Green(John Wiley & Sons)などに記載の一般的な方法で行うことができる。
第3工程
化合物(A-4)に、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、アセトニトリル、水等の単独または混合溶媒中、トリエチルアミン、ピリジン、ジイソプロピルアミン、1-メチルイミダゾール等の塩基の存在下または非存在下、ジシクロヘキシルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾール、EDC・HCl、HATU等の脱水縮合剤を用いて化合物(A-5)を反応させることにより、化合物(I-A)を得ることができる。
また、化合物(A-4)に、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド等の溶媒存在下、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、1-メチルイミダゾール等の塩基の存在下または非存在下、塩化チオニルや塩化オキサリル等のアシル化試薬を加えることで酸クロリドを生成させ、化合物(A-5)を加えて、-20℃~60℃、好ましくは-10℃~30℃で0.1時間~24時間、好ましくは0.5時間~12時間反応させることによっても、化合物(I-A)を得ることができる。
(B法)
Figure 0007454729000039

(式中、各記号は上記と同義である。)
第1工程
化合物(B-1)に、1,4-ジオキサン、トルエン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドンなどの溶媒中、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、炭酸セシウム、炭酸カリウム、水素化ナトリムなどの塩基の存在下または非存在下、もしくはトルエンスルホン酸、酢酸、塩化水素、硫酸などの酸の存在下または非存在下で、化合物(A-2)を加えて、20℃~溶媒の還流温度、好ましくは40℃~120℃で、0.1時間~48時間、好ましくは0.5時間~12時間反応させることにより、化合物(B-2)を得ることができる。
また、化合物(B-1)に、1,4-ジオキサン、トルエン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、ブタノール、水等の単独または混合溶媒中で、Xantphosやジフェニルホスフィノフェロセン、X-Phos等の配位子の存在下または非存在下で、酢酸パラジウム、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)等の金属触媒と、カリウムtert-ブトキシド、ナトリウムtert-ブトキシド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、水酸化リチウム,水酸化ナトリウム等の塩基を加えて、化合物(A-2)と、20℃~溶媒の還流温度、場合によってはマイクロウェーブ照射下の温度で、0.1時間~48時間、好ましくは0.5時間~12時間反応させることにより、化合物(B-2)を得ることができる。
第2工程~第3工程
化合物(B-2)を用いて、A法の第2工程~第3工程を実施することで、化合物(I-B)を得ることができる。
(C法)
Figure 0007454729000040

(式中、各記号は上記と同義である。)
第1工程
化合物(C-1)に、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、アセトニトリル、水等の単独または混合溶媒中、ジシクロヘキシルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾール、EDC・HCl、HATU等の脱水縮合剤を加えて、さらにNHR1B1Cと、トリエチルアミン、ピリジン、ジイソプロピルアミン、1-メチルイミダゾール、水素化ナトリウム等の塩基を加えて反応させることにより、化合物(I-C)を得ることができる。
(D法)
Figure 0007454729000041

(式中、各記号は上記と同義である。)
第1工程
化合物(D-1)に、1,4-ジオキサン、ジメチルホルムアミド、水などの単独または混合溶媒中、ジブチルスタナン、塩化亜鉛、塩化アンモニウムなどの添加剤の存在下で、アジドトリメチルシラン、アジ化ナトリウム、トリブチルスズアジド等のアジド化合物を、60℃~溶媒の還流温度、場合によってはマイクロウェーブ照射下の温度で、0.5~48時間、好ましくは1時間~4時間反応させることにより、化合物(I-D)を得ることができる。
(E法)
Figure 0007454729000042

(式中、各記号は上記と同義である。)
第1工程
化合物(D-1)に、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、水などの単独または混合溶媒中で、炭酸カリウムやトリエチルアミンなどの塩基の存在下または非存在下、ヒドロキシアミン等を加え、室温~溶媒の還流温度、場合によってはマイクロウェーブ照射下の温度で反応させることにより、化合物(E-2)を得ることができる。
第2工程
化合物(E-2)に、ジメチルホルムアミド、クロロホルム、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、トルエン等の単独または混合溶媒中で、トリエチルアミン、DBU、炭酸カリウムなどの塩基と、1,1’-カルボニルジイミダゾールや、クロロギ酸エチルを加え、室温~溶媒の還流温度で反応させることにより、化合物(I-E)を得ることができる。
(F法)
Figure 0007454729000043

(式中、Rは置換基群nから独立して選択される基であり、その他の各記号は上記と同義である。)
第1工程
化合物(F-1)に、1,4-ジオキサン、トルエン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、ブタノール、水等の単独または混合溶媒中で、Xantphosやジフェニルホスフィノフェロセン、X-Phos、BINAP等の配位子の存在下または非存在下で、酢酸パラジウム、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)等の金属触媒と、カリウムtert-ブトキシド、ナトリウムtert-ブトキシド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、水酸化リチウム,水酸化ナトリウム等の塩基を加えて、アミンと20℃~溶媒の還流温度、場合によってはマイクロウェーブ照射下の温度で、0.1時間~48時間、好ましくは0.5時間~12時間反応させることにより、化合物(F-2)を得ることができる。
第2工程
化合物(F-2)を用いて、A法の第1工程、もしくはB法の第1工程を実施することで、化合物(I-F)を得ることができる。
(G法)
Figure 0007454729000044

(式中、各記号は上記と同義であり、Leaは脱離基、Rzzは水素原子、C1-C6アルキル等、RxxおよびRyyはそれぞれ独立して、水素原子、C1-C6アルキル等、または、RxxおよびRyyが隣接する窒素原子と一緒になって環を形成する。)
第1工程
化合物(G-1)に、A法の第1工程を実施することで化合物(G-2)を得ることができる。
第2工程
化合物(G-2)に、1,4-ジオキサン、テトラヒドロフラン、水等の混合溶媒中で、過ヨウ素酸ナトリウムやオキソンと、塩化ルテニウムやオスミ酸カリウムを加えて反応させることにより、化合物(G-3)を得ることができる。もしくは、オゾン酸化することでオゾニドを得て、亜鉛やジメチルスルフィド、トリフェニルホスフィンなどの還元剤で処理することで化合物(G-3)を得ることができる。
第3工程
化合物(G-3)に、テトラヒドロフランやtert-ブタノール、水などの単独または混合溶媒中で、2-メチル-2-ブテンやスルファミン酸等の存在下、リン酸二水素ナトリウムと亜塩素酸ナトリウム等を加えて反応させることで化合物(G-4)を得ることができる。
第4工程
化合物(G-4)に、C法の第1工程を実施することにより化合物(I-G)を得ることができる。
(H法)
Figure 0007454729000045

(式中、各記号は上記と同義であり、RxxおよびRyyは水素原子、C1-C6アルキル、RxxおよびRyyが隣接する窒素原子と一緒になって環を形成する等である。)
第1工程
化合物(G-3)に、クロロホルム、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、酢酸などの単独または混合溶媒中で、NHRyyxxと、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウムや2-ピコリンボラン等の還元剤を加えて、室温~溶媒の還流温度で、0.1時間~48時間、好ましくは0.5時間~8時間反応させることにより、化合物(I-H)を得ることができる。
(J法)
Figure 0007454729000046

(式中、各記号は上記と同義であり、RzzおよびRyyは水素原子、C1-C6アルキル、芳香族炭素環式基、芳香族複素環式基等である。)
第1工程
化合物(J-1)に、テトラヒドロフラン、メタノール、トルエン、クロロホルムなどの単独または混合溶媒中で、パラジウム炭素や水酸化パラジウム、ラネーニッケル、酸化白金等の不均一系触媒存在下、接触水素化を行うことにより、化合物(I-J)を得ることができる。
本発明に係る化合物は、抗RSV作用すなわちCPE(CytoPathic Effect、細胞変性効果)抑制作用有するため、本化合物を含有する医薬組成物は、細気管支炎、肺炎などの疾患の治療剤及び/又は予防剤として有用である。
さらに本発明に係る化合物は、医薬としての有用性を備えており、好ましくは、下記のいずれか、または複数の優れた特徴を有している。
a)CYP酵素(例えば、CYP1A2、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP3A4等)に対する阻害作用が弱い。
b)高いバイオアベイラビリティー、適度なクリアランス等良好な薬物動態を示す。
c)代謝安定性が高い。
d)CYP酵素(例えば、CYP3A4)に対し、本明細書に記載する測定条件の濃度範囲内で不可逆的阻害作用を示さない。
e)変異原性を有さない。
f)心血管系のリスクが低い。
g)高い溶解性を示す。
h)高いRSV A型 CPE抑制作用および高いRSV B型 抑制作用を有する。
i)肺内ウイルス量を減少させる。
本発明の医薬組成物は、経口的、非経口的のいずれの方法でも投与することができる。非経口投与の方法としては、経皮、皮下、静脈内、動脈内、筋肉内、腹腔内、経粘膜、吸入、経鼻、点眼、点耳、膣内投与等が挙げられる。
経口投与の場合は常法に従って、内用固形製剤(例えば、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、丸剤、フィルム剤等)、内用液剤(例えば、懸濁剤、乳剤、エリキシル剤、シロップ剤、リモナーデ剤、酒精剤、芳香水剤、エキス剤、煎剤、チンキ剤等)等の通常用いられるいずれの剤型に調製して投与すればよい。錠剤は、糖衣錠、フィルムコーティング錠、腸溶性コーティング錠、徐放錠、トローチ錠、舌下錠、バッカル錠、チュアブル錠または口腔内崩壊錠であってもよく、散剤および顆粒剤はドライシロップであってもよく、カプセル剤は、ソフトカプセル剤、マイクロカプセル剤または徐放性カプセル剤であってもよい。
非経口投与の場合は、注射剤、点滴剤、外用剤(例えば、点眼剤、点鼻剤、点耳剤、エアゾール剤、吸入剤、ローション剤、注入剤、塗布剤、含嗽剤、浣腸剤、軟膏剤、硬膏剤、ゼリー剤、クリーム剤、貼付剤、パップ剤、外用散剤、坐剤等)等の通常用いられるいずれの剤型でも好適に投与することができる。注射剤は、O/W、W/O、O/W/O、W/O/W型等のエマルジョンであってもよい。
本発明に係る化合物の有効量にその剤型に適した賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤等の各種医薬用添加剤を必要に応じて混合し、医薬組成物とすることができる。さらに、該医薬組成物は、本発明に係る化合物の有効量、剤型および/または各種医薬用添加剤を適宜変更することにより、小児用、高齢者用、重症患者用または手術用の医薬組成物とすることもできる。例えば、小児用医薬組成物は、新生児(出生後4週未満)、乳児(出生後4週~1歳未満)幼児(1歳以上7歳未満)、小児(7歳以上15歳未満)若しくは15歳~18歳の患者に投与されうる。例えば、高齢者用医薬組成物は、65歳以上の患者に投与されうる。
本発明の医薬組成物の投与量は、患者の年齢、体重、疾病の種類や程度、投与経路等を考慮した上で設定することが望ましいが、経口投与する場合、通常0.05~100mg/kg/日であり、好ましくは0.1~10mg/kg/日の範囲内である。非経口投与の場合には投与経路により大きく異なるが、通常0.005~10mg/kg/日であり、好ましくは0.01~1mg/kg/日の範囲内である。これを1日1回~数回に分けて投与すれば良い。
本発明に係る化合物は、該化合物の作用の増強または該化合物の投与量の低減等を目的として、L蛋白阻害剤、F蛋白阻害剤、N蛋白酵素阻害剤等(以下、併用薬剤と称する)と組み合わせて用いることができる。この際、本発明に係る化合物と併用薬剤の投与時期は限定されず、これらを投与対象に対し、同時に投与してもよいし、時間差をおいて投与してもよい。さらに、本発明に係る化合物と併用薬剤とは、それぞれの活性成分を含む2種類以上の製剤として投与されてもよいし、それらの活性成分を含む単一の製剤として投与されてもよい。
併用薬剤の投与量は、臨床上用いられている用量を基準として適宜選択することができる。また、本発明に係る化合物と併用薬剤の配合比は、投与対象、投与ルート、対象疾患、症状、組み合わせ等により適宜選択することができる。例えば、投与対象がヒトである場合、本発明に係る化合物1重量部に対し、併用薬剤を0.01~100重量部用いればよい。
以下に実施例および参考例、ならびに試験例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
また、本明細書中で用いる略語は以下の意味を表す。
BocO:ジ-tert-ブチルジカーボネート
DIAD:ジイソプロピルアゾジカルボキシレート
DMEAD:アゾジカルボン酸ビス(2-メトキシエチル)
DMAP:4-ジメチルアミノピリジン
HATU:O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
Me4tBuXphos: 2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-3,4,5,6-テトラメチル-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル
TolBINAP:2,2’-ビス(ジ-p-トリルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル
Ts:トシル
Pd(dba):トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム
PdCl(dppf):[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン付加物
Pd(PPh:テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
Xantphos Pd G3:[(4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン)-2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホナート
Xantphos Pd G2:クロロ[(4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン)-2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)
X-Phos:2,4,6-トリイソプロピル-2’-(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル
(化合物の同定方法)
各実施例で得られたNMR分析は400MHzで行い、DMSO-d、CDClを用いて測定した。また、NMRデータを示す場合は、測定した全てのピークを記載していない場合が存在する。
明細書中にRTとあるのは、LC/MS:液体クロマトグラフィー/質量分析でのリテンションタイムを表し、以下の条件で測定した。
(メソッド1)
カラム:ACQUITY UPLC(登録商標)BEH C18 (1.7μm i.d.2.1x50mm)(Waters)
流速:0.8 mL/分
UV検出波長:254nm(検出範囲190-500nm)
移動相:[A]は0.1%ギ酸含有水溶液、[B]は0.1%ギ酸含有アセトニトリル溶液
グラジエント:3.5分間で5%-100%溶媒[B]のリニアグラジエントを行った後、0.5分間、100%溶媒[B]を維持した。
(メソッド2)
カラム:ACQUITY UPLC(登録商標)BEH C18 (1.7μm i.d.2.1x50mm)(Waters)
流速:0.8 mL/分
UV検出波長:254nm(検出範囲190-400nm)
移動相:[A]は0.1%ギ酸含有水溶液、[B]は0.1%ギ酸含有アセトニトリル溶液
グラジエント:3.5分間で5%-100%溶媒[B]のリニアグラジエントを行った後、0.5分間、100%溶媒[B]を維持した。
(メソッド3)
カラム:Shim-pack XR-ODS (2.2μm、i.d.50x3.0mm) (Shimadzu)
流速:1.6 mL/分
UV検出波長:254nm(検出範囲190-800nm)
移動相:[A]は0.1%ギ酸含有水溶液、[B]は0.1%ギ酸含有アセトニトリル溶液
グラジエント:3分間で10%-100%溶媒[B]のリニアグラジエントを行い、0.5分間、100%溶媒[B]を維持した。
(メソッド4)
カラム:ACQUITY UPLC(登録商標)BEH C18 (1.7μm i.d.2.1x50mm)(Waters)
流速:0.8 mL/分
UV検出波長:254nm(検出範囲210-500nm)
移動相:[A]は0.1%ギ酸含有水溶液、[B]は0.1%ギ酸含有アセトニトリル溶液
グラジエント:3.5分間で5%-100%溶媒[B]のリニアグラジエントを行った後、0.5分間、100%溶媒[B]を維持した。
(メソッド5)
カラム:ACQUITY UPLC(登録商標)BEH C18 (1.7μm i.d.2.1x50mm)(Waters)
流速:0.8 mL/分
UV検出波長:254nm (検出範囲190-500nm)
移動相:[A]は10mM炭酸アンモニウム含有水溶液、[B]はアセトニトリル
グラジエント:3.5分間で5%-100%溶媒[B]のリニアグラジエントを行った後、0.5分間、100%溶媒[B]を維持した。
(メソッド6)
カラム:ACQUITY UPLC(登録商標)BEH C18 (1.7μm i.d.2.1x50mm)(Waters)
流速:0.8 mL/分
UV検出波長:254nm (検出範囲190-400nm)
移動相:[A]は10mM炭酸アンモニウム含有水溶液、[B]はアセトニトリル
グラジエント:3.5分間で5%-100%溶媒[B]のリニアグラジエントを行った後、0.5分間、100%溶媒[B]を維持した。
(メソッド7)
カラム:ACQUITY UPLC(登録商標)BEH C18 (1.7μm i.d.2.1x50mm)(Waters)
流速:0.8 mL/分
UV検出波長:254nm (検出範囲190-500nm)
移動相:[A]は0.1%ギ酸含有水溶液、[B]は0.1%ギ酸含有アセトニトリル溶液
グラジエント:3.5分間で70%-100%溶媒[B]のリニアグラジエントを行った後、0.5分間、100%溶媒[B]を維持した。
(メソッド8)
カラム:ACQUITY UPLC(登録商標)BEH C18 (1.7μm i.d.2.1x50mm)(Waters)
流速:0.8 mL/分
UV検出波長:254nm (検出範囲190-500nm)
移動相:[A]は10mM炭酸アンモニウム含有水溶液、[B]はアセトニトリル
グラジエント:3.5分間で50%-100%溶媒[B]のリニアグラジエントを行った後、0.5分間、100%溶媒[B]を維持した。
(メソッド9)
カラム:ACQUITY UPLC(登録商標)BEH C18 (1.7μm i.d.2.1x50mm)(Waters)
流速:0.6 mL/分
UV検出波長:254nm (検出範囲190-500nm)
移動相:[A]は0.1%ギ酸含有水溶液、[B]は0.1%ギ酸含有アセトニトリル溶液
グラジエント:1.5分間で25%-95%溶媒[B]のリニアグラジエントを行った後、1.5分間、95%溶媒[B]を維持した。
(メソッド10)
カラム:ACQUITY UPLC(登録商標)BEH C18 (1.7μm i.d.2.1x50mm)(Waters)"
流速:0.6 mL/分
UV検出波長:254nm (検出範囲190-500nm)
移動相:[A]は0.1%ギ酸含有水溶液、[B]は0.1%ギ酸含有アセトニトリル溶液
グラジエント:1.5分間で25%-95%溶媒[B]のリニアグラジエントを行った後、1.5分間、95%溶媒[B]を維持した。
(メソッド11)
カラム:ACQUITY UPLC(登録商標)CSH C18 (1.7μm i.d.2.1x50mm)(Waters)
流速:0.6 mL/分
UV検出波長:254nm(検出範囲190-500nm)
移動相:[A]は0.1%ギ酸含有水溶液、[B]は0.1%ギ酸含有アセトニトリル溶液
グラジエント:1.5分間で25%-95%溶媒[B]のリニアグラジエントを行った後、1.5分間、95%溶媒[B]を維持した。
なお、明細書中、MS(m/z)との記載は、質量分析で観測された値を示す。
実施例1
化合物(I-023)の合成
Figure 0007454729000047

工程1 化合物3の合成
化合物1(910mg、3.62mmol)にクロロホルム(20mL)、ジイソプロピルエチルアミン(0.76mL、4.34mmol)を加え、氷冷下で化合物2(887mg、3.62mmol)を加えた。室温に昇温して2時間攪拌した後に、水を加えた。クロロホルムで抽出して、二層を分離した。有機層を水洗して、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して、得られた残渣に酢酸エチル-ヘキサンを加えて固体をろ取することにより、化合物3(1.34g、収率81%)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.75-1.82 (m, 6H), 1.87-1.97 (m, 4H), 2.15 (m, 2H), 2.60 (s, 2H), 3.78 (s, 3H), 6.00 (s, 1H), 8.98 (s, 1H).
工程2 化合物5の合成
化合物4(22.6g、76mmol)に1,4-ジオキサン(158mL)、ビスピナコラートジボラン(25g、98mmol)、PdCl(dppf)(6.2g、7.6mmol)、酢酸カリウム(11.1g、114mmol)を加えて、100℃で攪拌した。3時間後に室温まで冷却し、セライト(登録商標)でろ過した。ろ液を減圧濃縮し、残渣にジイソプロピルエーテルを加えて固体を析出させた。析出した固体をろ過して除き、ろ液を減圧濃縮した。
得られた濃縮残渣をテトラヒドロフラン(226mL)に溶解させ、氷冷下で1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(114mL、114mmol)と30%過酸化水素水(11.6mL、114mmol)を加えた。室温にて1時間攪拌した後に、チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えて反応を停止した。酢酸エチルで抽出して二層を分離し、有機層を水洗した。無水硫酸マグネシウムで乾燥して、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物5(7.7g、収率43%)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.57 (s, 9H), 3.04 (t, J = 8.8Hz, 2H), 3.96 (m, 2H), 4.58 (s, 1H), 6.61 (d, J = 8.8Hz, 1H), 6.64 (s, 1H), 7.34 (brs, 0.4H), 7.73 (brs, 0.6H).
工程3 化合物7の合成
化合物5(2.5g、10.6mmol)にジメチルホルムアミド(25mL)、化合物6(3.08g、15.9mmol)、炭酸カリウム(2.94g、21.3mmol)を加えて、60℃で5時間攪拌した。反応液に水を加えて酢酸エチルで抽出した。二層を分離して、有機層を水洗した後に、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物7(2.55g、収率69%)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.35 (m, 2H), 1.57 (s, 9H), 1.60-1.82 (m, 5H), 3.05 (t, J = 8.8Hz, 2H), 3.40 (td, J = 12.0, 1.6Hz, 2H), 3.90-4.00 (m, 6H), 6.68 (d, J = 8.8Hz, 1H), 6.72 (s, 1H), 7.34 (brs, 0.4H), 7.73 (brs, 0.6H).
工程4 化合物8の合成
化合物7(2.55g、7.34mmol)にジクロロメタン(20mL)とトリフルオロ酢酸(10mL、130mmol)を加えた。室温で1時間攪拌した後に、炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和した。クロロホルムで抽出して二層を分離し、有機層を水洗した。無水硫酸マグネシウムで乾燥して、溶媒を減圧留去することで粗生成物の化合物8(1.95g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.35 (m, 2H), 1.61-1.84 (m, 5H), 2.78 (brs, 1H), 3.01 (t, J = 8.4Hz, 2H), 3.40 (td, J = 12.0, 1.6Hz, 2H), 3.54 (t, J = 8.4Hz, 2H), 3.91-4.00 (m, 4H), 6.57-6.61 (m, 2H), 6.76 (s, 1H).
工程5 化合物(I-023)の合成
化合物8(107mg、0.43mmol)に1,4-ジオキサン(3mL)とトリエチルアミン(0.149mL、1.08mmol)、化合物3(150mg、0.36mmol)を加え、50℃で2時間攪拌した。水を加えて、クロロホルムで抽出した。有機層を水洗した後に、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。
得られた残渣にテトラヒドロフラン(2mL)、エタノール(2mL)、4mol/L水酸化リチウム水溶液(0.90mL、3.6mmol)を加えた。90℃で8時間攪拌した後に、10%クエン酸水溶液を加えた。クロロホルムで抽出して、二層を分離した。有機層を水洗した後に無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム-メタノール)により精製して、化合物(I-023)(90mg、収率41%)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.22 (m, 2H), 1.53-1.72 (m, 11H), 1.80 (brs, 2H), 2.03-2.16 (m, 4H), 2.54 (s, 2H), 3.19 (t, J = 8.4Hz, 2H), 3.28 (m, 2H), 3.83 (dd, J = 11.2, 0.8Hz, 2H), 4.00 (t, J = 6.4Hz, 2H), 4.21 (t, J = 8.4Hz, 2H), 6.82 (dd, J = 8.8, 1.2Hz, 1H), 6.94 (d, J = 1.2Hz, 1H), 8.16 (d, J = 8.8Hz, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 12.3 (s, 1H).
実施例2
化合物(I-033)の合成
Figure 0007454729000048

工程1 化合物(I-033)の合成
化合物8(41mg、0.16mmol)と化合物3と同様にして合成した化合物9(40mg、0.11mmol)を1,4-ジオキサン(0.5mL)に溶解し、Xantphos Pd G3(10mg、0.01mmol)、炭酸カリウム(38mg、0.27mmol)を加えた。100℃で3時間攪拌した後に、水を加えた。クロロホルムで抽出して、有機層を水洗した。無水硫酸マグネシウムで乾燥して、溶媒を減圧留去した。
得られた残渣にエタノール(0.5mL)とテトラヒドロフラン(0.5mL)を加えて溶解し、4mol/L水酸化リチウム水溶液(0.27mL)を加えて、50℃で4時間攪拌した。クエン酸水溶液を加えてクロロホルムで抽出して、有機層を水洗した。無水硫酸マグネシウムで乾燥して、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム-メタノール)により精製して、化合物(I-033)(20mg、収率33%)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.15-1.30 (m, 3H), 1.50-1.78 (m, 12H), 2.03-2.10 (m, 2H), 3.22 (m, 2H), 3.29 (m, 2H), 3.83 (dd, J= 10.8, 3.2Hz, 2H), 3.98 (t, J = 6.4Hz, 2H), 4.06 (t, J = 8.0Hz, 2H), 6.77 (dd, J = 8.8, 3.5Hz, 1H), 6.89 (s, 1H), 7.06 (d, J = 8.8Hz, 1H), 7.72 (d, J = 8.8Hz, 1H), 8.24 (d, J = 8.8Hz, 1H), 8.44 (s, 1H), 12.2 (s, 1H).
実施例3
化合物(I-082)の合成
Figure 0007454729000049

工程1 化合物12の合成
化合物10(31g、124mmol)と化合物11(16.9g、148mmol)をジクロロメタン(600mL)に懸濁して氷冷した。トリフルオロ酢酸(19mL、247mmol)を加え、30分後に45℃に昇温して3時間攪拌した。氷冷して炭酸ナトリウム水溶液を加えて中和し、セライト(登録商標)ろ過した。ろ液の二層を分離して有機層を水洗した後に、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣にジエチルエーテルを加えて固体をろ取することで化合物12(9.04g、収率25%)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.63 (m, 2H), 1.93 (ddd, J = 13.6, 10.0, 4.0Hz, 2H), 3.90 (m, 2H), 4.10 (m, 2H), 5.10 (s, 2H), 6.97 (dd, J = 8.4, 2.4Hz, 1H), 7.06 (d, J = 2.4Hz, 1H), 7.34 (m, 1H), 7.40 (m, 2H), 7.45 (m, 2H), 7.56 (d, J = 8.4Hz, 1H), 8.32 (s, 1H).
LC/MS(ESI):m/z= 294 [M+H]+, RT=1.96 min, LC/MSメソッド1
工程2 化合物13の合成
化合物12(18g、61.4mmol)をメタノール(180mL)に懸濁し、氷冷して水素化ホウ素ナトリム(2.55g、67.5mmol)を加えた。10分後に室温に昇温して2時間攪拌した。氷冷下で塩化アンモニウム水溶液を加えてクロロホルムで抽出した。有機層を水洗した後に無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた残渣にジイソプロピルエーテルを加えて固体をろ取することで化合物13(16.1g、収率89%)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.65 (d, J = 13.6Hz, 2H), 1.94 (m, 2H), 3.52 (m, 2H), 3.55 (m, 2H), 3.96 (m, 2H), 4.99 (s, 2H), 6.59 (d, J = 8.4Hz, 1H), 6.70 (dd, J = 8.4, 2.4Hz, 1H), 6.79 (d, J = 2.4Hz, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.31 (m, 1H), 7.38 (m, 2H), 7.43 (m, 2H).
LC/MS(ESI):m/z= 296 [M+H]+, RT=1.67 min, LC/MSメソッド1
工程3 化合物15の合成
化合物13(16.1g、54.5mmol)を1,4-ジオキサン(242mL)に溶解し、トリエチルアミン(17.4mL、125mmol)と化合物14(14.4g、60mmol)を加え、50℃で3時間攪拌した。放冷して水を加えてクロロホルムで抽出した。有機層を水洗した後に、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた残渣に酢酸エチル-ヘキサンを加えて固体をろ取することで化合物15(25.3g、収率93%)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.58 (m, 2H), 1.98 (m, 2H), 3.52 (m, 2H), 3.86 (s, 3H), 3.90 (m, 2H), 4.27 (m, 2H), 5.12 (s, 2H), 6.98 (m, 1H), 7.13 (d, J = 2.4Hz, 1H), 7.34 (m, 1H), 7.40 (m, 2H), 7.47 (m, 2H), 8.21 (m, 1H), 9.11 (s, 1H).
LC/MS(ESI):m/z= 500 [M+H]+, RT=3.10 min, LC/MSメソッド1
工程4 化合物16の合成
化合物15(25.3g、50.7mmol)にクロロホルム(253mL)とテトラヒドロフラン(127mL)を加えて溶解させ、5wt%水酸化パラジウム(5g、1.78mmol)を加えて、系内を水素で置換し、常温常圧にて2時間攪拌した。セライト(登録商標)ろ過して、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣に酢酸エチル-ヘキサンを加えて固体をろ取することで化合物16(19.6g、収率95%)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.58 (m, 2H), 1.88 (m, 2H), 3.52 (m, 2H), 3.86 (s, 3H), 3.89 (m, 2H), 4.24 (m, 2H), 6.71 (dd, J = 8.8, 2.4Hz, 1H), 6.76 (d, J = 2.4Hz, 1H), 8.13 (m, 1H), 9.09 (s, 1H), 9.42 (s, 1H).
LC/MS(ESI):m/z= 410 [M+H]+, RT=2.20 min, LC/MSメソッド1
工程5 化合物18の合成
化合物16(16.1g、39.3mmol)と化合物17(10.6g、59.0mmol)、トリフェニルホスフィン(16・5g、62.9mmol)をテトラヒドロフラン(217mL)に溶解して氷冷し、DIAD(11.47mL、59.0mmol)を滴下した。滴下後に40℃に昇温して2時間攪拌した。室温に放冷して反応液を減圧濃縮し、酢酸エチル-ジイソプロピルエーテルを加えて固体をろ取することで化合物18(20.3g、収率91%)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.52-1.63 (m, 4H), 1.97-2.05 (m, 4H), 3.46-3.58 (m, 4H), 3.87 (s, 3H), 3.90 (m, 2H), 4.20-4.28 (m, 4H), 4.69 (m, 1H), 6.61 (t, J = 4.8Hz, 1H), 6.96 (m, 1H), 7.11 (d, J = 2.0Hz, 1H), 8.22 (m, 1H), 8.36 (d, J = 4.8Hz, 2H), 9.12 (s, 1H).
LC/MS(ESI):m/z= 571 [M+H]+, RT=2.95 min, LC/MSメソッド1
工程6 化合物19の合成
化合物18(20.3g、35.6mmol)にテトラヒドロフラン(203mL)とエタノール(203mL)、4mol/L水酸化リチウム水溶液(44.5mL、178mmol)を加えた。50℃で4時間攪拌した後に、室温に放冷して10%クエン酸水溶液を加えた。水を加えて析出した固体をろ取することで化合物19(19g、収率96%)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.52-1.61 (m, 4H), 1.97-2.05 (m, 4H), 3.46-3.57 (m, 4H), 3.90 (m, 2H), 4.24 (m, 2H), 4.26 (s, 2H), 4.69 (m, 1H), 6.61 (t, J = 4.4Hz, 1H), 6.96 (dd, J = 8.8, 2.8Hz, 1H), 7.10 (d, J = 2.8Hz, 1H), 8.22 (d, J = 8.8Hz, 1H), 8.36 (d, J = 4.4Hz, 2H), 9.11 (s, 1H), 13.54 (s, 1H).
LC/MS(ESI):m/z= 557 [M+H]+, RT=2.44 min, LC/MSメソッド1
工程7 化合物(I-082)の合成
化合物19(795mg、1.43mmol)にジメチルホルムアミド(8mL)、化合物20(431mg、1.71mmol)、HATU(706mg、1.86mmol)、およびトリエチルアミン(0.495mL、3.57mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応液に水を加えて析出した固体をろ取した。得られた固体にジクロロメタン(5mL)とトリフルオロ酢酸(5mL、65mmol)を加え、室温にて2時間攪拌した。炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和した後に、10%クエン酸水溶液を加えて再び酸性とし、クロロホルムで抽出した。有機層を水洗した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム-メタノール)により精製して化合物(I-082)(820mg、収率78%)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.52-1.60 (m, 6H), 1.65-1.69 (m, 4H), 1.80 (m, 2H), 1.94-2.17 (m, 8H), 2.54 (brs, 2H), 3.46-3.58 (m, 4H), 3.90 (m, 2H), 4.22 (s, 2H), 4.26 (m, 2H), 4.67 (m, 1H), 6.61 (t, J = 4.4Hz, 1H), 6.93 (dd, J = 8.8, 2.0Hz, 1H), 7.08 (d, J = 2.0Hz, 1H), 8.17 (d, J = 8.8Hz, 1H), 8.36 (d, J = 4.4Hz, 2H), 8.46 (s, 1H), 8.68 (s, 1H), 12.34 (s, 1H).
実施例4
化合物(I-148)の合成
Figure 0007454729000050

工程1 化合物22の合成
化合物21(100mg、0.20mmol)(合成法は実施例6参照)のジメチルホルムアミド(1mL)溶液に、氷冷下60wt%水素化ナトリウム(11mg、0.29mmol)と2-(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(49mg、0.29mmol)を加え、室温で1.5時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物22(74mg、収率59%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 642 [M+H]+, RT=1.182 min, LC/MSメソッド7
工程2 化合物23の合成
化合物22(74mg、0.12mmol)のエタノール(0.7mL)溶液に4mol/L水酸化リチウム水溶液(0.28mL、1.16mmol)を加え、50℃で1時間40分攪拌した。10%クエン酸水溶液を加えた後、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、粗生成物として化合物23(73mg)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 614[M+H]+, RT=3.04 min, LC/MSメソッド1
工程3 化合物24の合成
化合物23(71mg、0.12mmol)をジメチルホルムアミド(1.0mL)に溶解し、化合物20(30mg、0.12mmol)、HATU(52mg、0.14mmol)およびトリエチルアミン(17mg、0.17mmol)を加えた。室温で17時間攪拌後、水を加え、析出した固体を濾取することにより、化合物24(93mg、収率96%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 847[M+H]+, RT=2.80 min, LC/MSメソッド7
工程4 化合物25の合成
化合物24(84mg、0.10mmol)のテトラヒドロフラン(0.3mL)溶液に1mol/Lテトラブチルアンモニウムフロリド-テトラヒドロフラン溶液(0.50mL、0.50mmol)とエチレンジアミン(89mg、1.50mmol)を加え、加熱還流下にて8時間攪拌を行った。10%塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物25(70mg、収率99%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 717[M+H]+, RT=1.42 min, LC/MSメソッド1
工程5 化合物26の合成
化合物25(460mg、0.64mmol)に1,4-ジオキサン(6.9mL)、(1R、2R)-シクロヘキサン-1、2-ジアミン(22mg、0.19mmol)、リン酸三カリウム(272mg、1.28mmol)、ヨードベンゼン(236mg、1.16mmol)およびヨウ化銅(I)(12mg、0.06mmol)を加え、加熱還流下8時間攪拌を行った。水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物26(500mg、収率98%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 793[M+H]+, RT=3.71 min, LC/MSメソッド1
工程6 化合物(I-148)の合成
実施例10の工程8と同様に合成した。
1H -NMR (DMSO-d6) δ: 1.66-1.71 (m, 10H), 2.00-2.13 (m, 6H), 2.59 (s, 2H), 3.53-3.57 (m, 2H), 4.16 (ddd, J = 13.0, 6.4, 3.9 Hz, 2H), 4.66-4.72 (m, 1H), 6.60 (t, J = 4.8 Hz, 1H), 7.07-7.10 (m, 2H), 7.49 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 7.64-7.66 (m, 2H), 7.70-7.72 (m, 2H), 7.80 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.25 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.35 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 8.53-8.54 (m, 3H), 12.32 (s, 1H).
実施例5
化合物(I-159)および化合物(I-182)の合成
Figure 0007454729000051

工程1 化合物28の合成
化合物27(2.01g、15.00mmol)のジメチルホルムアミド(20.1mL)溶液に、イミダゾール(1.53g、22.50mmol)とtert-ブチルジメチルシリククロリド(2.71g、18.00mmol)を加え、室温で40分間攪拌を行った。水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物28(3.79g、収率100%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 249 [M+H]+, RT=2.66 min, LC/MSメソッド1
工程2 化合物29の合成
化合物28(3.73g、15.00mmol)のテトラヒドロフラン(74.5mL)溶液に、氷冷下にてtert-ブトキシカリウム(3.87g、34.50mmol)とヨウ素(8.76g、34.50mmol)を加え、氷冷下で1時間攪拌を行った。20%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去することで粗生成物として化合物29(5.42g)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 375 [M+H]+, RT=3.09 min, LC/MSメソッド1
工程3 化合物30の合成
化合物29(5.42g、14.48mmol)のジクロロメタン(54.2mL)溶液に氷冷下、トリエチルアミン(2.49g、24.61mmol)とp-トルエンスルホニルクロリド(2.49g、17.37mmol)を加え、室温で18時間攪拌を行った。不溶物を濾別後、濾液を減圧化にて濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物30(6.48g、収率82%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 529 [M+H]+, RT=3.67 min, LC/MSメソッド1
工程4 化合物31の合成
化合物30(6.39g、12.09mmol)のテトラヒドロフラン(31.9mL)溶液に、氷冷下で1mol/Lテトラブチルアンモニウムフロリド-テトラヒドロフラン溶液(13.3mL、13.3mmol)を加え、室温で30分間攪拌を行った。0.4mol/L塩酸水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製した後に、ヘキサン-酢酸エチルにて固化させることにより化合物31(2.87g、収率57%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 415 [M+H]+, RT=2.30 min, LC/MSメソッド1
工程5 化合物32の合成
実施例6の工程3と同様に合成した。
LC/MS(ESI):m/z= 576 [M+H]+, RT=3.03 min, LC/MSメソッド1
工程6 化合物33の合成
化合物32(6.09g、10.58mmol)にエタノール(122mL)、水(146mL)および8mol/L水酸化ナトリウム水溶液(6.61mL、52.90mmol)を加え、80℃で80分間攪拌した。減圧化にて有機溶媒を留去した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を減圧留去し、得られた残渣をクロロホルムに懸濁してろ過することで化合物33(2.93g、収率66%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 422 [M+H]+, RT=2.21 min, LC/MSメソッド1
工程7 化合物34および化合物35の合成
化合物33(3.45g、8.19mmol)にジメチルホルムアミド(34.5mL)を加えて溶解し、炭酸セシウム(5.33g、16.36mmol)とテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルメタンスルホナート(681mg、16.36mmol)を加え、80℃で6時間攪拌した。水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製し、化合物34と化合物35の約4:1混合物(4.20g、収率100%)を得た。
化合物34
LC/MS(ESI):m/z= 506[M+H]+, RT=2.65 min, LC/MSメソッド1
化合物35
LC/MS(ESI):m/z= 506[M+H]+, RT=2.39 min, LC/MSメソッド1
工程8 化合物37の合成
化合物3と同様にして合成した化合物36(2.00g、4.35mmol)をトルエン(40mL)に縣濁し、1、1、1、2、2、2、-ヘキサメチルジスタンナン(2.00g、4.35mmol)とPd(PPh(0.75g、0.65mmol)を加え、加熱還流下1時間攪拌を行った。水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製し、化合物37(1.74g、収率68%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 590 [M+H]+, RT=3.34 min, LC/MSメソッド1
工程9 化合物40および化合物41の合成
化合物38と化合物39の約4:1混合物(1.01g、2.00mmol)をジメチルホルムアミド(20mL)に溶解し、化合物37(1.74g、2.96mmol)、Pd(PPh(0.35g、0.30mmol)、リチウムクロリド(0.17g、4.00mmol)およびヨウ化銅(I)(38mg、0.20mmol)を加え、95℃で8.5時間攪拌した。水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物40(505mg、収率31%)および化合物41(120mg、収率8%)を得た。
化合物40
LC/MS(ESI):m/z= 803[M+H]+, RT=3.43 min, LC/MSメソッド1
化合物41
LC/MS(ESI):m/z= 803[M+H]+, RT=3.50 min, LC/MSメソッド1
工程10 化合物(I-159)および化合物(I-182)の合成
実施例10の工程8と同様に合成した。
化合物(I-159)
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.78-1.83 (m, 6H), 1.92-1.95 (m, 4H), 2.03-2.12 (m, 6H), 2.23 (d, J = 12.4 Hz, 2H), 2.56 (ddd, J = 24.8, 12.4, 4.3 Hz, 2H), 2.67 (s, 2H), 3.64 (t, J = 12.4 Hz, 2H), 3.79-3.85 (m, 2H), 4.14-4.21 (m, 4H), 4.70-4.76 (m, 2H), 6.38 (s, 1H), 6.51 (t, J = 4.8 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.06 (dd, J = 9.0, 1.8 Hz, 1H), 8.34 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 8.49 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 9.16 (s, 1H), 12.12 (s, 1H).
化合物(I-182)
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.79-2.26 (m, 18H), 2.50 (ddd, J = 24.2, 11.5, 4.2 Hz, 2H), 2.68 (s, 2H), 3.60 (t, J = 11.5 Hz, 2H), 3.68-3.74 (m, 2H), 4.15-4.26 (m, 4H), 4.64-4.69 (m, 1H), 5.95 (tt, J = 11.5, 4.0 Hz, 1H), 6.30 (s, 1H), 6.49 (t, J = 4.8 Hz, 1H), 7.01 (dd, J = 9.2, 1.9 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 8.32-8.33 (m, 3H), 9.15 (s, 1H), 12.12 (s, 1H).
実施例6
化合物(I-162)の合成
Figure 0007454729000052

工程1 化合物44の合成
化合物42(10g、22.3mmol)にテトラヒドロフラン(100mL)とトリイソプロピルボレート(4.19g、22.3mmol)を加えて、ドライアイス-アセトンで-78℃に冷却した。この溶液に1.59mol/L n-ブチルリチウム-ヘキサン溶液(19.6mL、31.2mmol)を滴下し、-78℃で20分攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて反応を停止し、室温に昇温して酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して溶媒を減圧留去した。得られた残渣に1,4-ジオキサン(102mL)、化合物43(6.2g、24.5mmol)、PdCl(dppf)(1.82g、2.23mmol)および2.2mol/L炭酸カリウム水溶液(20.4mL、44.5mmol)を加え、100℃で2時間攪拌した。放冷後、水を加えて酢酸エチルで抽出した。二層を分離して有機層を水洗した後に、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物44(7.1g、収率59%)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.42 (t, J = 7.2Hz, 3H), 1.70 (s, 9H), 4.44 (q, J = 7.2Hz, 2H), 5.17 (s, 2H), 7.10 (dd, J = 8.8, 2.8Hz, 1H), 7.34 (m, 1H), 7.40 (m, 2H), 7.48 (m, 2H), 7.77-7.90 (m, 2H), 8.11-8.16 (m, 2H), 8.47 (d, J = 8.8Hz, 1H).
LC/MS(ESI):m/z= 541[M+H]+, RT=3.21 min, LC/MSメソッド1
工程2 化合物45の合成
化合物44(30.7g、56.8mmol)にテトラヒドロフラン(307mL)と20wt%パラジウム炭素(6.34g、11.7mmol)を加えた。系内を水素で置換して常温常圧で2時間攪拌した。セライト(登録商標)ろ過して、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣に酢酸エチル-ヘキサンを加えて、固体をろ取することで、化合物45(22.0g、収率86%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.42 (t, J = 7.2Hz, 3H), 1.71 (s, 9H), 4.44 (q, J = 7.2Hz, 2H), 4.94 (s, 1H), 6.93 (dd, J = 8.8, 2.4Hz, 1H), 7.71 (brs, 1H), 7.88 (d, J = 8.4Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.14 (d, J = 8.4Hz, 1H), 8.46 (d, J = 8.8Hz, 1H).
LC/MS(ESI):m/z= 451 [M+H]+, RT=2.84 min, LC/MSメソッド1
工程3 化合物46の合成
化合物45(3.27g、7.26mmol)にテトラヒドロフラン(39.2mL)と化合物17(1.69g、9.44mmol)、トリフェニルホスフィン(2.48g、9.44mmol)、DMEAD(2.21g、9.44mmol)を加えた。50℃で1時間攪拌した後に、水を加えて反応を停止した。酢酸エチルで抽出して、有機層を水洗した後に、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物46(4.07g、収率92%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.42 (t, J = 7.2Hz, 3H), 1.72 (s, 9H), 1.90 (m, 2H), 2.06 (m, 2H), 3.76 (m, 2H), 4.19 (m, 2H), 4.44 (q, J = 7.2Hz, 2H), 4.67 (m, 1H), 6.48 (t, J = 4.4Hz, 1H), 7.06 (dd, J = 8.8, 2.0Hz, 1H), 7.83 (brs, 1H), 7.89 (d, J = 8.0Hz, 1H), 8.13-8.16 (m, 2H), 8.32 (d, J = 4.8Hz, 2H), 8.49 (d, J = 8.8Hz, 1H).
LC/MS(ESI):m/z= 612 [M+H]+, RT=3.59 min, LC/MSメソッド1
工程4 化合物21の合成
化合物46(4.17g、6.82mmol)にジクロロメタン(41.7mL)とトリフルオロ酢酸(41.7mL、541mmol)を加えて、室温で1時間30分攪拌した。反応液を減圧濃縮して、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和した。クロロホルムで抽出して,無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して,得られた残渣にクロロホルムを加えて固体をろ取することで化合物21(800mg、収率22%)を得た。再びろ液を減圧濃縮して、得られた残渣にトルエンを加えて固体をろ取することで化合物21(1.73g、収率48%)を得た。さらに、ろ液を減圧濃縮して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)にて精製することで、化合物21(520mg、収率15%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.42 (t, J = 7.2Hz, 3H), 1.88 (m, 2H), 2.06 (m, 2H), 3.71 (m, 2H), 4.21 (m, 2H), 4.43 (q, J = 7.2Hz, 2H), 4.61 (m, 1H), 6.48 (t, J = 4.8Hz, 1H), 6.98 (d, J = 2.0Hz, 1H), 7.02 (dd, J = 8.8, 2.0Hz, 1H), 7.78-7.84 (m, 2H), 8.11 (d, J = 8.4Hz, 1H), 8.32 (d, J = 4.8Hz, 2H), 8.42-8.48 (m, 2H).
LC/MS(ESI):m/z= 512 [M+H]+, RT=2.80 min, LC/MSメソッド1
工程5 化合物49の合成
化合物21(800mg、1.56mmol)にジメチルホルムアミド(12mL)を加えて、氷冷して60wt%水素化ナトリウム(94mg、2.35mmol)と化合物48(681mg、2.35mmol)を加えた。90℃で30分攪拌した後に、再び氷冷して、60wt%水素化ナトリウム(94mg、2.35mmol)と化合物48(681mg、2.35mmol)を加えた。90℃で30分攪拌した後に、再び氷冷して60wt%水素化ナトリウム(94mg、2.35mmol)と化合物48(681mg、2.35mmol)を加えた。90℃で30分攪拌した後に、再び氷冷して60wt%水素化ナトリウム(94mg、2.35mmol)と化合物48(681mg、2.35mmol)を加えた。90℃で30分攪拌した後に、再び氷冷して60wt%水素化ナトリウム(94mg、2.35mmol)と化合物48(681mg、2.35mmol)を加えて、90℃で30分攪拌した。反応液を10%クエン酸水溶液に注いで反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後に、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム-メタノール)により精製することで、化合物49(900mg、収率96%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.71-2.24 (m, 10H), 2.35 (m, 2H), 3.77 (m, 2H), 4.20 (m, 2H), 4.32 (m, 1H), 4.67 (m, 1H), 6.54 (t, J = 4.8Hz, 1H), 6.96 (d, J = 2.0Hz, 1H), 7.05 (dd, J = 8.8, 2.0Hz, 1H), 7.80 (d, J = 8.4Hz, 1H), 7.82 (s, 1H), 8.23 (d, J = 8.0Hz, 1H), 8.39 (t, J = 4.8Hz, 2H), 8.50 (d, J = 8.8Hz, 1H).
LC/MS(ESI):m/z= 602 [M+H]+, RT=2.71 min, LC/MSメソッド1
工程6 化合物(I-162)の合成
実施例3の工程7と同様に合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.55-1.71 (m, 8H), 1.81 (brs, 2H), 1.98-2.25 (m, 14H), 2.58 (s, 2H), 3.62 (m, 2H), 4.19 (m, 2H), 4.68-4.78 (m, 2H), 6.62 (t, J = 4.8Hz, 1H), 6.98 (dd, J = 8.8, 2.0Hz, 1H), 7.31 (d, J = 2.0Hz, 1H), 7.73 (d, J = 8.4Hz, 1H), 8.17 (d, J = 8.4Hz, 1H), 8.37 (d, J = 4.4Hz, 2H), 8.41-8.44 (m, 2H), 8.49 (s, 1H), 12.32 (s, 1H).
LC/MS(ESI):m/z= 779 [M+H]+, RT=3.06 min, LC/MSメソッド1
実施例7
化合物(I-165)の合成
Figure 0007454729000053

工程1 化合物51の合成
化合物50(49.9g、297mmol)と2-メチル-2-プロパンスルフィンアミド(53.9g、445mmol)をテトラヒドロフラン(250mL)に加えて、室温でオルトチタン酸テトラエチル(137mL、653mmol)を加えた。80℃で1時間攪拌した後、アセトニトリル(1L)に注いだ。水(53.5g)を加えて反応を停止した。10分攪拌した後に、無水硫酸マグネシウムを加えて、固体を濾別した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製することで、化合物51(58.9g、収率70%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 272 [M+H]+, RT=1.81 min, LC/MSメソッド2
工程2 化合物52と化合物53の混合物の合成
化合物51(70.3g、241mmol)をテトラヒドロフラン(211mL)に溶解し、氷冷下で1mol/Lビニルマグネシウムブロミド(361mL、361mmol)を滴下した。塩化アンモニウム水溶液を加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。水洗して、有機層を減圧濃縮した。得られた固体にヘキサンを加えて懸濁させ、固体をろ取することで化合物52と化合物53の混合物(46.1g、収率64%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 300 [M+H]+, RT=2.01 min, LC/MSメソッド2
工程3 化合物54と化合物55の混合物の合成
化合物52と化合物53の混合物(70.7g、236mmol)に2mol/L塩化水素メタノール溶液(354mL、708mmol)を加えて、室温で1時間攪拌した。水と酢酸エチルを加えて抽出した。水層に炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和し、クロロホルムで抽出した。クロロホルム層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して、溶媒を減圧留去し、粗生成物として化合物54と化合物55の混合物(55.2g)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 196 [M+H]+, RT=1.01 min, LC/MSメソッド2
工程4 化合物56と化合物57の混合物の合成
化合物54と化合物55の混合物(55.2g、223mmol)をテトラヒドロフラン(497mL)に溶解し、1-[2-(トリメチルシリル)エトキシカルボニル]ピロリジン-2,5-ジオン(100g、387mmol)を加えた。室温で1時間攪拌した後に、1-[2-(トリメチルシリル)エトキシカルボニル]ピロリジン-2,5-ジオン(12.5g、48.2mmol)を追加した。1時間40分攪拌した後に、クエン酸水溶液を加えた。酢酸エチルで抽出して、有機層を水洗した。減圧濃縮し、得られた固体にヘキサンを加えて不溶物を濾別した。ろ液を減圧濃縮して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物56と化合物57の混合物(65.0g、収率86%)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.03 (s, 9H), 0.92-0.98 (m, 2H), 1.49-1.56 (m, 2H), 1.73-1.80 (m, 2H), 1.87-2.01 (m, 4H), 2.13-2.28 (m, 3H), 2.56 (brs, 2H), 4.09 (m, 2H), 4.62 (s, 1H), 5.20-5.31 (m, 2H), 6.10 (dd, J = 17.6, 2.8Hz, 1H).
工程5 化合物58と化合物59の混合物の合成
化合物56と化合物57の混合物(67.0g、197mmol)をアセトニトリル(1179mL)に溶解し、水(395mL)と過ヨウ素酸ナトリウム(127g、592mmol)、2,6-ルチジン(63.4g、592mmol)、オスミウム酸カリウム・2水和物(7、27g、19、7mmol)を加えた。60℃で1時間攪拌した後に、過ヨウ素酸ナトリウム(42.2g、197mmol)を追加した。2時間後に氷冷し、チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えて反応を停止した。酢酸エチルで抽出し、有機層を10%クエン酸水溶液、3%炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製することで化合物58と化合物59の混合物(32.5g、収率48%)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.03 (s, 9H), 0.92-1.00 (m, 2H), 1.56-1.98 (m, 8H), 2.09-2.28 (m, 3H), 2.63-2.69 (m, 2H), 4.12 (m, 2H), 4.81-4.89 (m, 1H), 9.60-9.74 (m, 2H).
工程6 化合物60と化合物61の混合物の合成
化合物58と化合物59の混合物(36.1g、106mmol)をtert-ブチルアルコール(361mL)と水(65mL)に溶解し、2-メチル-2-ブテン(63.8mL、603mmol)を加えた。リン酸二水素カリウム(57.5g、423mmol)と亜塩素酸ナトリウム(76g、846mmol)を水(300mL)に溶解して、氷冷下で滴下した。氷冷下で1時間攪拌した後に、チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えて反応を停止した。酢酸エチルで抽出して、有機層を水洗した。無水硫酸マグネシウムで乾燥して、溶媒を減圧留去することにより,粗生成物として化合物60と化合物61の混合物(45g)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 356 [M-H]-, RT=2.32 minおよび2.41 min, LC/MSメソッド2
工程7 化合物62と化合物63の混合物の合成
粗生成物の化合物60と化合物61の混合物(45g)をテトラヒドロフラン(227mL)とメタノール(227mL)に溶解し、ジフェニルジアゾメタン(61.8g、318mmol)を加えた。室温にて2時間攪拌した後に、酢酸(18.2mL)を加えた。室温で1時間攪拌した後に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製した。フラクションを濃縮し、得られた残渣にヘキサンを加えて固化し,固体をろ取することにより化合物62と化合物63の混合物(21.5g、収率39%)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.03 (s, 9H), 0.73-0.94 (m, 2H), 1.50-1.56 (m, 2H), 1.75-1.96 (m, 6H), 2.10-2.20 (m, 3H), 2.84 (brs, 2H), 3.95 (m, 2H), 4.83 (brs, 1H), 6.90-6.93 (m, 1H), 7.25-7.31 (m, 10H).
工程8 化合物64の合成
化合物62と化合物63の混合物(43.2g、82mmol)に1mol/Lテトラブチルアンモニウムフルオリド-テトラヒドロフラン溶液(866mL)と酢酸(42.4mL)を加え、15時間加熱還流した。炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩化アンモニウム水溶液で3回洗浄し、ついで炭酸水素ナトリウム水溶液と食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥して、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製し、低極性の化合物65と高極性の化合物64を分離することで、化合物64(19.5g、収率56%)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.30-1.35 (m, 2H), 1.65-1.77 (m, 6H), 1.99-2.11 (m, 3H), 2.19-2.27 (m, 2H), 2.35 (brs, 2H), 6.82 (s, 1H), 7.27 (m, 2H), 7.35 (m, 4H), 7.45 (m, 4H).
工程9 化合物66の合成
実施例4の工程3と同様の条件にて合成した。
LC/MS(ESI):m/z= 918 [M+H]+, RT=3.06 min, LCMSメソッド1
工程10 化合物(I-165)の合成
化合物66(66mg、0.072mmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解させ、氷冷下でアニソール(40mg、0.37mmol)とトリフルオロ酢酸(2mL)を加えた。氷冷下で30分攪拌した後に、反応液を減圧濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解させて、炭酸水ナトリウム水溶液で中和した。水層にクエン酸水溶液を加えてジクロロメタンで抽出した。有機層をあわせて無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム-メタノール)により精製することで、化合物(I-165)(33mg、収率61%)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.45-1.48 (m, 2H), 1.53-1.60 (m, 4H), 1.78-1.84 (m, 4H), 1.97-2.05 (m, 6H), 2.16-2.24 (m, 3H), 2.82 (s, 2H), 3.48-3.56 (m, 4H), 3.88-3.92 (m, 2H), 4.22-4.26 (m, 4H), 4.64-4.70 (m, 1H). 6.61 (t, J = 4.8Hz, 1H), 6.94 (d, J = 8.0Hz, 1H), 7.09 (d, J = 2.4Hz, 1H), 8.17 (d, J = 4.4Hz, 1H), 8.36 (d, J = 4.8Hz, 2H), 8.63 (brs, 1H), 8.71 (s, 1H), 12.67 (brs, 1H).
実施例8
化合物(I-228)の合成
Figure 0007454729000054

工程1 化合物68の合成
化合物67(300mg、1.52mmol)のN-メチルピロリドン(4.42mL)溶液にアルゴン気流下攪拌しながら、60wt%水素化ナトリウム(61mg、1.53mmol)を室温で加え、室温で10分間攪拌した。次いで、化合物48(442mg、1.52mmol)を室温で加えた。100℃で3時間攪拌した後に、化合物48(442mg、1.52mmol)と60wt%水素化ナトリウム(61mg、1.53mmol)を追加して、80℃で5時間攪拌した。反応終了後、反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物68(252mg、収率53%)を得た。
LC/MS(DUIS):m/z= 315 [M+H]+, RT=1.59min, LC/MSメソッド9
工程2 化合物69の合成
化合物68(50mg、0.16mmol)を1,4-ジオキサン(0.5mL)、水(0.5mL)に溶解し、アルゴン気流下攪拌しながら、8mol/L水酸化カリウム水溶液(0.06mL、0.48mmol)、Pd(dba)(15mg,0.02mmol)、5-(Di-t-butylphosphino)-1’,3’,5’-triphenyl-1,4’-bi-1H-pyrazole(16mg、0.03mmol)を室温で加え、75℃で攪拌した。2時間後、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して、粗生成物の化合物69(51mg)を得た。
LC/MS(DUIS):m/z= 253 [M+H]+, RT=1.04min, LC/MSメソッド9
工程3 化合物70の合成
粗生成物の化合物69(49mg、0.19mmol)のテトラヒドロフラン(0.98mL)溶液に、アルゴン気流下攪拌しながら、化合物17(70mg、0.39mmol)、1.9mol/L DIAD-トルエン溶液(145μL、0.28mmol)、トリフェニルホスフィン(74mg、0.28mmol)を室温で加え、室温で2時間攪拌した。反応終了後、反応溶液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物70(47mg、58%)を得た。
LC/MS(DUIS):m/z= 414 [M+H]+, RT=1.77min, LC/MSメソッド9
工程4 化合物71の合成
実施例9の工程5と同様に合成した。
LC/MS(DUIS):m/z= 540 [M+H]+, RT=1.98min, LC/MSメソッド9
工程5 化合物72の合成
実施例9の工程6と同様に合成した。
LC/MS(DUIS):m/z= 540 [M+H]+, RT=2.00min, LC/MSメソッド9
工程6 化合物73の合成
実施例6の工程1と同様に合成した。
LC/MS(DUIS):m/z= 837 [M+H]+, RT=2.29min, LC/MSメソッド9
工程7 化合物(I-228)の合成
実施例10の工程8と同様に合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.55-1.84 (m, 10H), 2.02-2.28 (m, 14H), 2.55-2.58 (m, 2H), 3.45-3.55 (m, 2H), 4.30-4.42 (m, 2H), 4.70-4.83(m, 1H), 5.23-5.33 (m, 1H), 6.63 (t, J = 4.8Hz, 1H), 6.79 (d, J = 8.5Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.37 (d, J = 4.6Hz, 2H), 8.61 (d, J = 8.5Hz, 1H), 8.65 (brs, 1H), 8.87 (s, 1H), 12.51 (brs, 1H).
LC/MS(ESI):m/z= 781 [M+H]+, RT=1.86min, LC/MSメソッド10
実施例9
化合物(I-268)の合成
Figure 0007454729000055

工程1 化合物75の合成
化合物17(760mg、4.24mmol)のトルエン(10mL)溶液に、アルゴン気流下攪拌しながら、60wt%水素化ナトリウム(283mg、7.08mmol)を室温で加え、70℃で15分間攪拌した。次いで、化合物74(910mg、3.57mmol)、Pd(dba)(324mg、0.354mmol)、(R)-(+)-TolBINAP(240mg、0.354mmol)を室温で加え、100℃で攪拌した。30分後に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物75(899mg、収率63%)を得た。
LC/MS(DUIS):m/z= 398 [M+H]+, RT=1.17 min, LC/MSメソッド9
工程2 化合物76の合成
化合物75(899mg、2.26mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液に、アルゴン気流下攪拌しながら、トリフルオロ酢酸(2mL、26.1mmol)を室温で加え、6時間攪拌した。反応終了後、反応溶液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することにより化合物76(695mg、収率100%)を得た。
LC/MS(DUIS):m/z= 298 [M+H]+, RT=0.35 min, LC/MSメソッド9
工程3 化合物77の合成
化合物76(530mg、1.78mmol)のトルエン(15.9mL)溶液に、アルゴン気流下攪拌しながら、二酸化マンガン(775mg、8.91mmol)を室温で加え、120℃で6時間攪拌した。次いで、室温で18時間攪拌した後、アルゴン気流下撹拌しながら、二酸化マンガン(775mg、8.91mmol)を室温で加え、120℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応溶液をセライト(登録商標)を用いて濾過し、酢酸エチルで洗浄し、ろ液を減圧濃縮することにより化合物77(342mg、収率65%)を得た。
LC/MS(DUIS):m/z= 296 [M+H]+, RT=0.36 min, LC/MSメソッド9
工程4 化合物78の合成
化合物77(370mg、1.25mmol)のN-メチルピロリドン(7.4mL)溶液に、アルゴン気流下攪拌しながら、炭酸セシウム(1.22g、3.74mmol)、化合物48(1.09g、3.75mmol)を室温で加え、120℃で3時間攪拌した。次いで、炭酸セシウム(1.22g、3.74mmol)、化合物48(1.09g、3.75mmol)を室温で追加し、120℃で2時間攪拌した。さらに炭酸セシウム(1.22g、3.74mmol)、化合物48(1.09g、3.75mmol)を室温で追加し、120℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物78(520mg、収率100%)を得た。
LC/MS(DUIS):m/z= 414 [M+H]+, RT=0.91 min, LC/MSメソッド9
工程5 化合物79の合成
化合物78(470mg、1.14mmol)のジメチルホルムアミド(4.7mL)溶液に、アルゴン気流下攪拌しながら、N-ヨードスクシンイミド(280mg、1.25mmol)を室温で加え、室温で30分間攪拌した。反応終了後、反応溶液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物79(180mg、収率29%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 540 [M+H]+, RT=1.43 min, LC/MSメソッド10
工程6 化合物80の合成
化合物79(180mg、0.33mmol)の1,4-ジオキサン(3.6mL)溶液に、アルゴン気流下攪拌しながら、トリエチルアミン(185μL、1.33mmol)、
4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(195μL、1.34mmol)、X-Phos(32mg、0.07mmol)、Pd(dba)(31mg、0.03mmol)を室温で加え、95℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物80(111mg、収率62%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 540 [M+H]+, RT=1.29 min, LC/MSメソッド10
工程7 化合物81の合成
実施例6の工程1と同様に合成した。
LC/MS(ESI):m/z= 837 [M+H]+, RT=1.99 min, LC/MSメソッド10
工程8 化合物(I-268)の合成
実施例10の工程8と同様に合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.49-1.84 (m, 10H), 2.01-2.22 (m, 14H), 2.56-2.60 (m, 2H), 3.54-3.63 (m, 2H), 4.21-4.31 (m, 2H), 4.60-4.73 (m, 1H), 5.33-5.43 (m, 1H), 6.62 (t, J = 4.8Hz, 1H), 7.15 (s, 1H), 8.37 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 8.41 (brs, 1H), 8.51 (brs, 1H), 8.89 (s, 1H), 9.23 (s, 1H), 12.51(brs, 1H).
LC/MS(DUIS):m/z= 781 [M+H]+, RT=1.56 min, LC/MSメソッド9
実施例10
化合物(I-269)の合成
Figure 0007454729000056

工程1 化合物83の合成
2-(トリメチルシリル)エタン-1-オール(1.08g、9.10mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷冷下、60wt%水素化ナトリウム(218mg、5.46mmol)を加えた。5分後に、化合物82(1.00g、4.55mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。水を加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物83(1.45g、収率100%)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.10 (s, 9H), 1.16 (t, J = 8.0Hz, 2H), 4.14 (t, J = 8.0Hz, 2H), 6.88 (dd, J = 9.2, 2.8Hz, 1H), 7.18 (d, J = 2.8Hz, 1H), 7.98 (d, J = 9.2Hz, 1H).
工程2 化合物84の合成
化合物83(500mg、1.57mmol)をエタノール(5mL)に溶解し、水(1mL)、塩化アンモニウム(336mg、6.28mmol)、鉄(438mg、7.85mmol)を加え、90℃で3時間撹拌した。反応液を放冷後、酢酸エチル(30mL)で希釈して、不溶物をセライト(登録商標)を用いてろ去した。ろ液に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物84(303mg、収率67%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 288 [M+H]+, RT=2.83 min, LC/MSメソッド1
工程3 化合物85の合成
化合物84(1.93g、6.70mmol)をジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、シクロペント-1-エン-1-カルボン酸(1.08g、1.44mmol)、トリエチルアミン(3.39g、33.5mmol)、HATU(3.80g、10.1mmol)を加え、室温で6時間撹拌した。反応液に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和重曹水で洗浄後、水洗した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物85(816mg、収率32%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 382 [M+H]+, RT=3.08 min, LC/MSメソッド1
工程4 化合物86の合成
化合物85(816mg、2.13mmol)をジメチルホルムアミド(6mL)に溶解し、トリエチルアミン(1.08g、10.6mmol)、PdCl(dppf)(156mg、0.213mmol)を加え、80℃で2時間撹拌した。反応液を放冷後に水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物86(467mg、収率73%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 302 [M+H]+, RT=2.50 min, LC/MSメソッド1
工程5 化合物87の合成
化合物86(218mg、0.723mmol)を1,4-ジオキサン(2mL)に溶解し、化合物36(399mg、0.868mmol)、炭酸セシウム(707mg、2.17mmol)、Xantphos Pd G2(129mg、0.145mmol)を加え、窒素雰囲気下、100℃で1時間撹拌した。放冷後、酢酸エチル(10mL)で希釈して不溶物をろ去した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物87(404mg、収率77%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 725 [M+H]+, RT=3.54 min, LC/MSメソッド1
工程6 化合物88の合成
化合物87(404mg、0.557mmol)に1mol/Lテトラブチルアンモニウムフルオリド-テトラヒドロフラン溶液(10mL、10mmol)を加え、80℃で1時間撹拌した。放冷後、水を加え酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を減圧留去した。得られた残渣をジメチルホルムアミド(8mL)に溶解し、トリエチルアミン(169mg、1.67mmol)、HATU(318mg、0.835mmol)を加え、室温で30分撹拌した。メタノール(20mL)、炭酸カリウム(231mg、1.67mmol)を加えて、室温で30分撹拌した後に、反応液に水を加えた。酢酸エチルで抽出して、有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物88(203mg、収率58%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 625 [M+H]+, RT=2.77 min, LC/MSメソッド1
工程7 化合物89の合成
実施例3の工程5と同様の条件にて合成した。
LC/MS(ESI):m/z= 786 [M+H]+, RT=3.11 min, LC/MSメソッド1
工程8 化合物(I-269)の合成
化合物89(50mg、0.064mmol)をトリフルオロ酢酸(4mL)に溶解させ、室温で1時間撹拌した。反応液を濃縮後、ジクロロメタンに溶解して、飽和重曹水で中和した。反応液にクエン酸水溶液を加えて再び酸性にして、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム-メタノール)により精製して化合物(I-269)(30mg、収率65%)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.77-2.05 (m, 15H), 2.19-2.27 (m, 3H), 2.61-2.67 (m, 3H), 2.70-2.76 (m, 1H), 2.78-2.87 (m, 1H), 3.69-3.75 (m, 2H), 4.11-4.19 (m, 2H), 4.51-4.57 (m, 1H), 5.53-5.56 (m, 1H), 6.24-6.27 (m, 1H), 6.49 (t, J = 5.2Hz, 1H), 6.55 (brs, 1H), 6.81 (d, J = 2.8Hz, 1H), 6.90 (dd, J = 8.8, 2.4Hz, 1H), 7.88 (d, J = 9.2Hz, 1H), 8.32 (d, J = 4.8Hz, 2H), 9.12 (s, 1H).
実施例11
化合物(I-270)の合成
Figure 0007454729000057

工程1 化合物91の合成
化合物90(1.64g、5.60mmol)をジクロロメタン(16.4mL)に溶解し、氷冷下ピリジン(1.33g、16.80mmol)とパラトルエンスルホニルクロリド(2.14g、11.20mmol)を加えた。室温で1.5時間攪拌した後、トリエチルアミン(1.70g、16.80mmol)と1-メチルピペラジン(1.12g、11.20mmol)を加え、30分間攪拌した。氷冷下で濃塩酸を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物91(2.08g、収率86%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 432 [M+H]+, RT=2.76 min, LC/MSメソッド1
工程2 化合物92の合成
化合物91(0.45g、1.04mmol)をジメチルホルムアミド(2.89mL)に溶解し、4-エチニルテトラヒドロ-2H-ピラン(0.17g、1.56mmol)、ヨウ化銅(I)(39mg、0.21mmol)、トリエチルアミン(2.11g、20.82mmol)およびPdCl(dppf)(76mg、0.10mmol)を加え、100℃で8時間攪拌した。水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物92(0.35g、収率73%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 462 [M+H]+, RT=2.99 min, LC/MSメソッド1
工程3 化合物93の合成
化合物92(200mg、0.43mmol)のテトラヒドロフラン(0.4mL)溶液に1mol/Lテトラブチルアンモニウムフロリド-テトラヒドロフラン溶液(8.67mL、8.67mmol)を加え、加熱還流下にて17時間攪拌を行った。1mol/L塩酸を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム-メタノール)により精製して化合物93(130mg、収率98%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 308 [M+H]+, RT=2.35 min, LC/MSメソッド1
工程4 化合物94の合成
化合物93(130mg、0.42mmol)のテトラヒドロフラン(1.3mL)溶液にBocO(220mg、1.01mmol)、DMAP(5.2mg、0.04mmol)を加え、室温で21時間攪拌を行った。反応液を減圧下にて濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物94(160mg、収率93%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 408[M+H]+, RT=3.18 min, LC/MSメソッド1
工程5 化合物95の合成
ヨウ素(62mg、0.25mmol)をジクロロメタン(0.5mL)に溶解し、氷冷下にてピリジン(39mg、0.49mmol)とヨードベンゼンビス(トリフルオロアセテート)(106mg、0.25mmol)を加え、室温で15分間攪拌した。この溶液へ、化合物94(100mg、0.25mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液を氷冷下にて加え、室温で30分間攪拌した。10%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物95(115mg、収率88%)を得た。
1H -NMR (CDCl3) δ: 1.63-1.65 (m, 2H), 1.67 (s, 9H), 2.70 (ddd, J = 25.3, 11.8, 4.1 Hz, 2H), 3.53 (td, J = 11.8, 1.7 Hz, 2H), 3.76-3.82 (m, 1H), 4.11 (dd, J = 11.8, 4.1 Hz, 2H), 5.13 (s, 2H), 6.99 (dd, J = 8.6, 2.2 Hz, 1H), 7.29-7.33 (m, 2H), 7.38 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 7.45 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 7.60 (d, J = 2.2 Hz, 1H).
工程6 化合物96の合成
化合物95(113mg、0.21mmol)を1,4-ジオキサン(2.3mL)に溶解し、2-イソプロポキシ-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(163mg、1.27mmol)、X-Phos(30mg、0.06mmol)、Pd(dba)(39mg、0.04mmol)およびトリエチルアミン(129mg、1.27mmol)を加え、95℃で2.5時間攪拌した。水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物96(110mg、収率97%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.40 (s, 12H), 1.67 (s, 9H), 1.73 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 2.42 (ddd, J = 24.8, 12.0, 4.1 Hz, 2H), 3.50 (t, J = 10.9 Hz, 2H), 3.72-3.77 (m, 1H), 4.07 (dd, J = 10.9, 4.1 Hz, 2H), 5.11 (s, 2H), 6.92 (dd, J = 8.5, 2.3 Hz, 1H), 7.29-7.39 (m, 3H), 7.45 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 7.59 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 8.5 Hz, 1H).
工程7 化合物97の合成
化合物96(108mg、0.20mmol)を1,4-ジオキサン(1.4mL)に溶解し、化合物43(57mg、0.22mmol)、PdCl(dppf)(17mg、0.02mmol)、水(0.3mL)および炭酸セシウム(132mg、0.41mmol)を加え、加熱還流下にて1時間攪拌した。放冷後、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物97(92mg、収率73%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 625[M+H]+, RT=3.45 min, LC/MSメソッド1
工程8 化合物98の合成
化合物97(90mg、0.14mmol)にテトラヒドロフラン(0.63mL)、エタノール(0.63mL)および20wt%パラジウム炭素(18mg、0.17mmol)を加えた。水素雰囲気下、常温常圧で2.5時間攪拌した。セライト(登録商標)ろ過後、ろ液を減圧濃縮し、粗生成物として化合物98(100mg)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 535[M+H]+, RT=2.72 min, LC/MSメソッド1
工程9 化合物99の合成
実施例6の工程3と同様に合成した。
LC/MS(ESI):m/z= 696[M+H]+, RT=3.08 min, LC/MSメソッド1
工程10 化合物100の合成
実施例6の工程4と同様に合成した。
LC/MS(ESI):m/z= 596[M+H]+, RT=2.61 min, LC/MSメソッド1
工程11 化合物101の合成
化合物100(34mg、0.06mmol)のジメチルホルムアミド(0.5mL)溶液に、氷冷下60wt%水素化ナトリウム(3.4mg、0.09mmol)とヨウ化メチル(16mg、0.11mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。氷水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物101(26mg、収率75%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 610[M+H]+, RT=3.04 min, LC/MSメソッド1
工程12 化合物102の合成
実施例4の工程2と同様に合成した。
LC/MS(ESI):m/z= 582[M+H]+, RT=2.25 min, LC/MSメソッド1
工程13 化合物(I-270)の合成
実施例6の工程6と同様に合成した。
1H-NMR (CDCl3)δ: 1.78-2.32 (m, 20H), 2.70 (s, 2H), 3.48 (t, J = 11.0 Hz, 2H), 3.73 (ddd, J = 13.2, 8.3, 4.1 Hz, 2H), 3.91-3.94 (m, 4H), 4.08-4.15 (m, 2H), 4.19 (dq, J = 13.2, 4.1 Hz, 2H), 4.59-4.65 (m, 1H), 6.14 (s, 1H), 6.49 (t, J = 4.7 Hz, 1H), 6.90-6.91 (m, 2H), 7.60 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.33 (d, J = 4.7 Hz, 2H), 12.12 (s, 1H).
実施例12
化合物(I-486)の合成
Figure 0007454729000058

工程1 化合物104の合成
トリエチルシラン(1.7mL、10.75mmol)とトリクロロ酢酸(1.1g、6.72mmol)のトルエン(5mL)溶液を70℃で攪拌し、この溶液に化合物103(1g、4.48mmol)とシクロペンタノン(414mg、4.93mmol)のトルエン(10mL)溶液を滴下した。滴下した後に70℃で40分間攪拌した。室温まで冷却して10%炭酸ナトリウム水溶液を加えた。酢酸エチルで抽出し、有機層を水洗した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物104(600mg、収率46%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 292 [M+H]+, RT=2.98 min, LC/MSメソッド1
工程2 化合物105の合成
化合物104(570mg、1.96mmol)を酢酸(2mL)に溶解し、氷冷下で水素化シアノホウ素ナトリム(246mg、3.91mmol)を加えた。室温で50分攪拌した後に、炭酸カリウム水溶液を加えて中和した。酢酸エチルで抽出し、有機層を水洗した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して、化合物105(340mg、収率59%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 294 [M+H]+, RT=1.74 min, LC/MSメソッド1
工程3 化合物106の合成
化合物36(266mg、0.58mmol)、ジイソプロピルアミン(0.2mL、1.16mmol)、化合物105(170mg、0.58mmol)を1,4-ジオキサン(2.55mL)に溶解し、90℃で1時間攪拌した。水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をアミノカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して、化合物106(330mg、収率80%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 717 [M+H]+, RT=2.96 min, LC/MSメソッド7
工程4 化合物107の合成
実施例3の工程4と同様の条件にて合成した。
LC/MS(ESI):m/z= 627 [M+H]+, RT=3.42 min, LC/MSメソッド1
工程5 化合物108の合成
実施例3の工程5と同様の条件にて合成した。
LC/MS(ESI):m/z= 806 [M+H]+, RT=3.12 min, LC/MSメソッド7
工程6 化合物(I-486)の合成
実施例10の工程8と同様に合成した。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.23-1.72 (m, 5H), 1.81 (dd, J = 14.9, 7.5 Hz, 9H), 1.95-1.99 (m, 8H), 2.15-2.21 (m, 3H), 2.68 (s, 2H), 3.38-3.41 (m, 1H), 3.66-3.68 (m, 2H), 4.09-4.14 (m, 3H), 4.28 (t, J = 10.5 Hz, 1H), 4.50-4.53 (m, 1H), 6.02 (s, 1H), 6.86-6.92 (m, 2H), 8.20 (s, 2H), 8.28 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.78 (s, 1H), 12.34 (s, 1H).
LC/MS(ESI):m/z= 750 [M+H]+, RT=3.56 min,LC/MSメソッド1
実施例13
化合物(I-591)の合成
Figure 0007454729000059

工程1 化合物110の合成
化合物10(42g、166mmol)と化合物109(16.6g、166mmol)をジクロロメタン(250mL)に懸濁して氷冷した。トリフルオロ酢酸(25.6mL、332mmol)を加え、45℃に昇温して5時間攪拌した。氷冷して炭酸ナトリウム水溶液を加えて中和し、クロロホルムで抽出した。有機層を水洗した後に、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)にて精製することで化合物110(8.9g、収率19%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 280 [M+H]+, RT=2.59 min, LC/MSメソッド1
工程2 化合物111の合成
実施例3の工程2と同様の条件にて合成した。
LC/MS(ESI):m/z= 282 [M+H]+, RT=1.57 min, LC/MSメソッド1
工程3 化合物113の合成
実施例3の工程3と同様の条件にて合成した。
LC/MS(ESI):m/z= 496 [M+H]+, RT=3.60 min, LC/MSメソッド1
工程4 化合物114の合成
実施例3の工程6と同様の条件にて合成した。
LC/MS(ESI):m/z= 468 [M+H]+, RT=3.14 min, LC/MSメソッド1
工程5 化合物115の合成
化合物114(570mg、1.22mmol)と化合物20(429mg、1.71mmol)をジメチルホルムアミド(8.6mL)に溶解し、HATU(788mg、2.07mmol)とトリエチルアミン(0.39mL、2.8mmol)を加えた。室温で15時間攪拌した後に、水を加えた。析出した固体をろ取し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製することで化合物115(740mg、収率87%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 701 [M+H]+, RT=3.88 min, LC/MSメソッド1
工程6 化合物116の合成
実施例3の工程4と同様の条件にて合成した。
LC/MS(ESI):m/z= 611 [M+H]+, RT=1.42 min,LC/MSメソッド7
工程7 化合物118の合成
化合物116(70mg、0.115mmol)をジメチルホルムアミド(1.05mL)に溶解した。炭酸セシウム(45mg、0.14mmol)と化合物117(31mg、0.11mmol)を加え、90℃で1時間攪拌した。同じ量の炭酸セシウムと化合物117を30分毎に4回追加した。原料の消失を確認し、水を加えて反応を停止した。酢酸エチルで抽出して、有機層を水洗した。無水硫酸ナトリウムで乾燥して、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をアミノカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製することで、化合物118(63mg、収率70%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 784 [M+H]+, RT=3.17 min, LC/MSメソッド1
工程8 化合物(I-591)の合成
実施例10の工程8と同様の条件にて合成した。
1H -NMR (DMSO-d6) δ: 0.70 (t, J = 7.3 Hz, 6H), 1.12-1.24 (m, 2H), 1.29-1.39 (m, 2H), 1.53-1.78 (m, 14H), 1.98-2.24 (m, 10H), 2.50-2.55 (m, 2H), 3.54 (t, J = 12.4 Hz, 4H), 3.95 (s, 2H), 4.26-4.29 (m, 1H), 6.81-6.83 (m, 2H), 8.16 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.47 (s, 1H), 12.27 (br s, 1H).
実施例14
化合物(I-594)の合成
Figure 0007454729000060

工程1 化合物120の合成
化合物119(3g、18.9mmol)をジクロロメタン(30mL)に溶解させ、氷冷下でオキサリルクロリド(1.8mL、20.8mmol)とジメチルホルムアミド(0.15mL、1.9mmol)を加えた。室温で1時間攪拌した後に、反応液を減圧濃縮した。
得られた残渣をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、化合物20(4.76g、18.9mmol)とトリエチルアミン(5.3mL、37.8mmol)のジクロロメタン(30mL)溶液に、氷冷下で滴下した。1時間後に水を加えて反応を停止し、クロロホルムで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣に酢酸エチルとジイソプロピルエーテルを加えて懸濁した。固体をろ取することで化合物120(7.0g、収率94%)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.46 (s, 9H), 1.73-1.82 (m, 6H), 1.86-1.99 (m, 4H), 2.17 (m, 2H), 2.59 (s, 2H), 6.14 (s, 1H), 8.95 (s, 2H).
工程2 化合物121の合成
化合物120(3.8g、9.7mmol)にアセトニトリル(30mL)と水(15mL)を加えて懸濁し、2,2-ジフルオロプロピオン酸(2.1g、19.4mmol)、硝酸銀(4.9g、29.1mmol)、過硫酸アンモニウム(8.8g、38.8mmol)を加えた。80℃に昇温して1時間攪拌した。氷冷してチオ硫酸ナトリウム水溶液を加えて反応を停止した。セライト(登録商標)ろ過して、ろ液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後に、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製することで化合物121(670mg、収率15%)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.42 (s, 9H), 1.56 (m, 2H), 1.65-1.79 (m, 4H), 1.99 (t, J = 19.2Hz, 3H), 2.05 (m, 4H), 2.53 (s, 2H), 8.54 (s, 1H), 8.74 (s, 1H).
Figure 0007454729000061

工程1 化合物123の合成
化合物122(51.5g、337mmol)をジメチルホルムアミド(386mL)に溶解し、炭酸セシウム(165g、506mmol)、4-メトキシベンジルクロリド(53.4g、341mmol)を加えた。室温で45分攪拌した後に、水を加えた。酢酸エチルで抽出し、有機層を水洗した。無水硫酸ナトリウムで乾燥して、溶媒を減圧留去した。得られた残渣にヘキサンと酢酸エチルを加えて固化し、ろ取することで化合物123(90.9g、収率99%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 273 [M+H]+, RT=2.21 min, LC/MSメソッド1
工程2 化合物124の合成
化合物123(81.2g、298mmol)を1,4-ジオキサン(812mL)に溶解し、ピリジニウムトリブロミド(349g、1.09mol)を加えた。室温で45分間攪拌した後に、水を加えた。酢酸エチルで抽出して、有機層を水洗した。無水硫酸ナトリウムで乾燥して、溶媒を減圧留去することで、粗生成物の化合物124(154.6g)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 445 [M+H]+, RT=2.58 min, LC/MSメソッド1
工程3 化合物125の合成
粗生成物の化合物124(154.6g)をテトラヒドロフラン(1065mL)とメタノール(266mL)、酢酸(42.6mL)に溶解し、氷冷下で亜鉛(97g、1490mmol)を加えた。1時間攪拌した後に、反応液をセライト(登録商標)を用いてろ過して不溶物を除いた。ろ液を減圧濃縮し、得られた固体に水を加えた。懸濁液を室温で攪拌し、固体をろ取することで化合物125(87g、収率100%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 289 [M+H]+, RT=2.58 min, LC/MSメソッド1
工程4 化合物126の合成
化合物125(220mg、0.76mmol)をジメチルホルムアミド(3.3mL)に溶解し、氷冷下で炭酸セシウム(745mg、2.29mmol)と2-ヨードエチルエーテル(497mg、1.52mmol)を加えた。室温で3時間攪拌した後に、水を加えた。酢酸エチルで抽出して、有機層を水洗した。無水硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)にて精製することで化合物126(245mg、収率90%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 359 [M+H]+, RT=2.05 min, LC/MSメソッド1
工程5 化合物127の合成
化合物126(130mg、0.36mmol)にトリフルオロ酢酸(0.52mL)、トリフルオロメタンスルホン酸(0.33mL)を加え、50℃で1時間攪拌した。反応液を炭酸ナトリウム水溶液に注いで中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗して無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣に酢酸エチルとジイソプロピルエーテルを加えて固化し、固体をろ取することで化合物127(56mg、収率65%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 239 [M+H]+, RT=1.22 min, LC/MSメソッド1
工程6 化合物129の合成
化合物127(640mg、2.68mmol)に0.91mol/Lボランテトラヒドロフラン錯体-テトラヒドロフラン溶液(20mL、18.2mmol)を加え、70℃で30分間撹拌した。氷冷してメタノール(10mL)を加え、80℃で30分間撹拌した。放冷後、反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をジクロロメタン(10mL)に溶解した。トリエチルアミン(1.36g、13.4mmol)、BocO(2.92g、13.4mmol)、ジメチルアミノピリジン(327mg、2.68mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物129(550mg、収率63%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 325 [M+H]+, RT=2.27 min, LC/MSメソッド1
工程8 化合物130の合成
化合物129(200mg、0.616mmol)を1,4-ジオキサン(3mL)に溶解し、Me4tBuXphos(30mg、0.062mmol)、Pd(dba)(28mg、0.031mmol)、6mol/L水酸化カリウム水溶液(0.36mL、2.16mmol)を加えて、100℃で1時間撹拌した。放冷後、2mol/L塩酸水溶液で中和した。ジクロロメタンで抽出し、有機層を水洗して、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣に酢酸エチル-ジイソプロピルエーテルを加え、析出した固体をろ取することにより化合物130(171mg、収率91%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 307 [M+H]+, RT=1.42 min, LC/MSメソッド1
工程9 化合物133の合成
化合物130(171mg、0.558mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解し、トリフェニルホスフィン(293mg、1.12mmol)、化合物131(213mg、1.12mmol)、DIAD(226mg、1.12mmol)を加え、室温で攪拌した。30分後にトリフェニルホスフィン(293mg、1.12mmol)、化合物131(213mg、1.12mmol)、DIAD(226mg、1.12mmol)を追加した。室温で1時間撹拌した後に、溶媒を減圧留去した。
得られた残渣にトリフルオロ酢酸(4mL)を加えて、室温で1時間撹拌した。反応液を濃縮し、残渣にジクロロメタンを加えて溶解した。炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和し、二層を分離した。水層をジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物133(212mg、収率100%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 380 [M+H]+, RT=0.80 min, LC/MSメソッド1
工程10 化合物134の合成
化合物133(70mg、0.184mmol)を1,4-ジオキサン(2mL)に溶解し、化合物121(101mg、0.221mmol)、炭酸カリウム(76mg、0.552mmol)、Xantphos Pd G3(26mg、0.028mmol)を加え、窒素雰囲気下80℃で90分間撹拌した。水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物134(66mg、収率45%)を得た。
LC/MS(ESI):m/z= 799 [M+H]+, RT=2.49 min,LC/MSメソッド8
工程11 化合物(I-594)の合成
化合物134(66mg、0.083mmol)をトリフルオロ酢酸(4mL)に溶解させ、室温で1時間撹拌した。反応液を濃縮後、ジクロロメタンに溶解させ炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和した。反応液にクエン酸水溶液を加えて、再び酸性にした後、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム-メタノール)により精製して化合物(I-594)(37mg、収率60%)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.12-1.24 (m, 2H), 1.35-1.43 (m, 2H), 1.53-1.79 (m, 12H), 1.90-2.14 (m, 11H), 2.20-2.26 (m, 1H), 2.56 (s, 2H), 3.50-3.58 (m, 6H), 3.87-3.90 (m, 2H), 4.21 (s, 2H), 4.88-4.95 (m, 1H), 6.85 (s, 1H), 8.37 (brs, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.91 (s, 1H), 12.33 (brs, 1H).
(参考例)
化合物117および化合物131の合成
Figure 0007454729000062

工程1 化合物136および化合物137の合成
化合物135(1.0g、4.90mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、3,3-ジフルオロアゼチジン塩酸塩(1.27g、9.79mmol)、トリエチルアミン(1.26mL、9.79mmol)、酢酸(0.28mL、4.90mmol)、および水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(2.08g、9.79mmol)を加え、3時間攪拌した。水を加えてクロロホルムで抽出した。有機層を水洗した後に、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製して、化合物136(846mg、収率61%)と化合物137(454mg、収率33%)を得た。
化合物136
1H-NMR(CDCl3)δ:1.44-1.60 (m, 6H), 1.90-1.96 (m, 2H), 2.14-2.19 (m, 1H), 3.53 (t, J = 12.4Hz, 4H), 3.55 (m, 1H), 4.50 (s, 2H), 7.23-7.28 (m, 1H), 7.30-7.36 (m, 4H).
LC/MS(ESI):m/z= 282 [M+H]+, RT=1.24 min, LC/MSメソッド1
化合物137
1H-NMR(CDCl3)δ:1.08-1.18 (m, 2H), 1.26-1.39 (m, 2H), 1.77-1.81 (m, 2H), 2.05-2.15 (m, 3H), 3.33-3.40 (m, 1H), 3.54 (t, J = 11.6Hz, 4H), 4.54 (s, 2H), 7.25-7.30 (m, 1H), 7.31-7.34 (m, 4H).
LC/MS(ESI):m/z= 282 [M+H]+, RT=1.20 min, LC/MSメソッド1
工程2 化合物131の合成
化合物136(0.72g、2.55mmol)をエタノール(10.7mL)に溶解し、10wt%パラジウム炭素(1.09g、0.51mmol)を加え、系内を水素置換して、50℃で3時間攪拌した。反応液をセライト(登録商標)を用いてろ過した後、ろ液を減圧濃縮することにより化合物131(0.42g、収率86%)を得た。
化合物131
1H-NMR(CDCl3)δ:1.30 (brs, 1H), 1.44-1.61 (m, 6H), 1.69-1.79 (m, 2H), 2.20 (m, 1H), 3.53 (t, J = 12.0Hz, 4H), 3.81 (m, 1H).
工程3 化合物117の合成
化合物131(300mg、1.57mmol)をジクロロメタン(3mL)に溶解し、氷冷下でトリエチルアミン(0.44mL、3.14mmol)とメタンスルホニルクロリド(0.18mL、2.35mmol)を加えた。1時間30分後に塩化アンモニウム水溶液を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗して、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することで、化合物117(419mg、収率99%)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.53-1.59 (m, 4H), 1.62-1.72 (m, 2H), 2.03-2.13 (m, 2H), 2.23 (m, 1H), 3.00 (s, 3H), 3.54 (t, J = 12.0Hz, 4H), 4.86 (m, 1H).
実施例15
化合物(I-570)の合成
Figure 0007454729000063

工程1 化合物138の合成
実施例6の工程1と同様に合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: ppm 1.33 (t, J=7.15 Hz, 3 H), 1.67 (s, 9 H), 2.17 (t, J=19.32 Hz, 3 H), 4.38 (q, J=7.15 Hz, 2 H), 5.21 (s, 2 H), 7.16 (dd, J=8.9, 2.3 Hz, 1 H), 7.32 - 7.38 (m, 1 H), 7.39 - 7.44 (m, 2 H), 7.48 - 7.52 (m, 2 H), 7.82 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 8.43 (s, 1 H), 8.45 (d, J=8.9 Hz, 1 H), 9.19 (s, 1 H).
LC/MS(DUIS):m/z= 538 [M+H]+, RT=2.08 min, LC/MSメソッド9
工程2 化合物139の合成
化合物138(7.48g、13.9mmol)のテトラヒドロフラン(59.8mL)、メタノール(29.9mL)、水(15.0mL)溶液に、水酸化リチウム一水和物(2.92g、69.6mmol)を室温で加え、室温で5時間攪拌した。反応終了後、減圧濃縮し、残渣を水で希釈し、2mol/L 塩酸 (35mL、70.0mmoL)で中和し、その溶液を酢酸エチルで抽出した。有機層は飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮することにより化合物139(4.81g、収率84%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ : ppm 2.14 (t, J=19.1 Hz, 3 H), 5.16 (s, 2 H), 6.96 (dd, J=8.8, 2.3 Hz, 1 H), 7.07 (d, J=2.3 Hz, 1 H), 7.29 - 7.37 (m, 1 H), 7.38 - 7.45 (m, 2 H), 7.47 - 7.52 (m, 2 H), 8.23 (d, J=2.9 Hz, 1 H), 8.34 (d, J=8.7 Hz, 1 H), 9.00 (s, 1 H), 11.76 (d, J=2.4 Hz, 1 H), 13.45 (br s, 1 H).
LC/MS(DUIS):m/z= 410 [M+H]+, RT=1.32 min, LC/MSメソッド9
工程3 化合物140の合成
化合物139(4.8g、11.72mmol)のジクロロメタン(48.0mL)、ジメチルホルムアミド(2.0mL)溶液に、アルゴン気流下攪拌しながら、トリエチルアミン(2.45mL、17.58mmol)、BocO(3.23mL、14.06mmol)、DMAP(72mg、0.59mmol)を室温で加え、室温で4時間攪拌した。反応終了後、反応溶液に水を加え、その混合溶液を酢酸エチルで抽出した。有機層は、0.5mol/L塩酸、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。次いで、ヘキサン-酢酸エチル混合溶液を加えて、超音波処理し、ろ過した。さらにヘキサン-酢酸エチル混合溶液で洗浄し、乾燥することにより化合物140(2.46g、収率41%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: ppm 1.67 (s, 9 H), 2.16 (t, J=19.3 Hz, 3 H), 5.21 (s, 2 H), 7.16 (dd, J=8.8, 2.4 Hz, 1 H), 7.32 - 7.37 (m, 1 H), 7.39 - 7.44(m, 2 H), 7.48 - 7.52 (m, 2 H), 7.83 (d, J=2.3 Hz, 1 H), 8.42 (s, 1 H), 8.46 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 9.17 (s, 1 H), 13.81 (br s, 1 H).
LC/MS(DUIS):m/z= 510 [M+H]+, RT=1.79 min, LC/MSメソッド9
工程4 化合物141の合成
実施例4の工程3と同様の条件にて合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: ppm 1.45 (s, 9 H), 1.54 - 1.60 (m, 2 H), 1.67 (s, 9 H), 1.68 - 1.73 (m, 4 H), 1.77 - 1.86 (m, 2 H), 2.10 (t, J=19.2 Hz, 3 H), 2.00-2.18(m, 4 H), 2.52 - 2.57 (m, 2 H), 5.21 (s, 2 H), 7.16 (dd, J=8.9, 2.3 Hz, 1 H), 7.32 - 7.37 (m, 1 H), 7.39 - 7.44 (m, 2 H), 7.48 - 7.52 (m, 2 H), 7.82 (d, J=2.4 Hz, 1 H) 8.40(s, 1 H), 8.48 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 8.56 (br s, 1 H), 8.79 (s, 1 H).
LC/MS(DUIS):m/z= 743 [M+H]+, RT=2.37 min, LC/MSメソッド9
工程5 化合物142の合成
実施例6の工程2と同様の条件にて合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: ppm 1.45 (s, 9 H), 1.57 (m, 2 H), 1.62 - 1.73 (m, 4 H), 1.67(s, 9 H), 1.78 - 1.84 (m, 2 H), 2.10 (t, J=19.1 Hz, 3 H), 2.00 - 2.18 (m, 4 H), 2.51 - 2.55 (m, 2 H), 6.89 (dd, J=8.7, 2.3 Hz, 1 H), 7.63 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 8.32 (s, 1 H), 8.36 (d, J=8.7 Hz, 1 H), 8.55 (br s, 1 H), 8.77 (s, 1 H), 9.68 (s, 1 H).
LC/MS(DUIS):m/z= 653 [M+H]+, RT=1.92 min, LC/MSメソッド9
工程6 化合物143の合成
実施例3の工程5と同様に合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: ppm 1.12 - 1.25 (m, 2 H), 1.39 - 1.51 (m, 2 H), 1.45 (s, 9 H), 1.54 - 1.62 (m, 2 H), 1.68 (s, 9 H), 1.69 - 1.73 (m, 4 H), 1.75 - 1.85 (m, 4 H), 2.10 (t, J=19.1 Hz, 3 H), 2.01 -2.18 (m, 6 H), 2.21 - 2.30 (m, 1 H), 2.52 - 2.55 (m, 2 H), 3.55 (t, J=12.3 Hz, 4 H), 4.32 - 4.42 (m, 1 H), 7.06 (dd, J=8.8, 2.3 Hz, 1 H), 7.69 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 8.40 (s, 1 H), 8.45 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 8.55 (br s, 1 H), 8.78 (s, 1 H).
LC/MS(DUIS):m/z= 826 [M+H]+, RT=1.88 min, LC/MSメソッド9
工程7 化合物144の合成
工程2と同様の条件にて合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ ppm 1.12 - 1.24 (m, 2 H), 1.37 - 1.42 (m, 2 H), 1.45 (s, 9 H), 1.53 - 1.61 (m, 2 H), 1.65 - 1.74 (m, 4 H), 1.75 - 1.85 (m, 4 H), 2.08 (t, J=19.0 Hz, 3 H), 2.00 - 2.19 (m, 6 H), 2.20 - 2.28 (m, 1 H), 2.52 - 2.55 (m, 2 H), 3.55 (t, J=12.4 Hz, 4 H), 4.25 - 4.37 (m, 1 H), 6.86 (dd, J=8.8, 2.3 Hz, 1 H), 7.00 (d, J=2.3Hz, 1 H), 8.19 (d, J=2.8 Hz, 1 H), 8.32 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 8.46 (s, 1 H), 8.64 (s, 1 H), 11.62 (d, J=2.6 Hz, 1 H).
LC/MS(DUIS):m/z= 726 [M+H]+, RT=1.47 min, LC/MSメソッド9
工程8 化合物146の合成
化合物144(50mg、0.07mmol)のN-メチルピロリドン (1.0mL)溶液にアルゴン気流下攪拌しながら、炭酸セシウム(67mg、0.21mmol)、化合物145(50mg、0.21mmol)を室温で加え、100℃で2時間攪拌した。次いで、炭酸セシウム(67mg、0.21mmol)、化合物145(50mg、0.21mmol)を加え、100℃で3時間攪拌した。さらに炭酸セシウム(67mg、0.21mmol)、化合物145(50mg、0.21mmol)を加え、100℃で4時間攪拌した。反応終了後、反応溶液に水を加え、その混合溶液から酢酸エチルで抽出した。有機層は飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)により精製した。さらにアミノカラムクロマトグラフィー、ヘキサン-酢酸エチル)により精製して化合物146(42mg、77%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: ppm 0.72 (t, J=7.3 Hz, 6 H), 1.19 - 1.28 (m, 2 H), 1.35 - 1.43 (m, 2 H), 1.45 (s, 9 H), 1.53 - 1.62 (m, 2 H), 1.65 - 1.72 (m, 4H), 1.74 - 1.83 (m, 4 H), 1.91 (qd, J=7.2 Hz, 4 H), 2.09 (t, J=19.0 Hz, 3 H), 2.01 - 2.18 (m, 6 H), 2.20 - 2.30 (m, 1 H), 2.52 - 2.56 (m, 2 H), 3.55 (t, J=12.4Hz, 4 H), 4.32 - 4.47 (m, 2H), 6.89 (dd, J=8.9, 2.1 Hz, 1 H), 7.21 (d, J=1.9Hz, 1 H), 8.24 (s, 1 H), 8.35 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 8.45 (br s, 1 H), 8.63 (s, 1 H).
LC/MS(ESI):m/z= 796 [M+H]+, RT=1.82 min, LC/MSメソッド10
工程9 化合物(I-570)の合成
実施例10の工程8と同様の条件にて合成した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: ppm 0.71 (t, J=7.3 Hz, 6 H), 1.18 - 1.29 (m, 2 H), 1.34 - 1.47 (m, 2 H), 1.48 - 1.59 (m, 2 H), 1.59 - 1.73 (m, 4 H), 1.75 - 1.83(m, 4 H), 1.86 - 1.94 (m, 4 H), 2.08(t, J=19.0 Hz, 3H), 2.00 - 2.18 (m, 6 H), 2.19 - 2.28 (m, 1 H), 2.55 - 2.61 (m, 2 H), 3.55 (t, J=12.4 Hz, 4 H), 4.34 - 4.47 (m, 2 H), 6.88 (dd, J=8.9, 2.1 Hz, 1 H), 7.20 (d, J=1.9 Hz, 1 H), 8.21 (s, 1 H), 8.35 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 8.46 (br s, 1 H), 8.64 (s, 1 H), 12.45 (br s, 1 H).
LC/MS(DUIS):m/z= 740 [M+H]+, RT=1.36 min, LC/MSメソッド9
上記一般的合成法および実施例に記載の方法に準じて、以下の化合物を合成した。
なお、構造式中、「くさび形」および「破線」は立体配置を示す。特に、立体配置が記載された化合物において、「立体構造」の項目については、以下のように定義される。
空欄:記載の通り
a:ラセミ体
b:単一化合物であるが、立体は不明
c:ジアステレオマー混合物
ただし、I-273、I-371、I-376、I-403、I-414、I-451、I-11、I-12およびI-13はそれらのラセミ体を含む。
d:Z(R)の置換基の立体は記載の通りであり、Rの置換基の立体は不明
e:Z(R)の置換基の立体は不明であり、Rの置換基の立体は記載通り
f:ラセミ体であり、cis/transの相対配置は単一だが不明
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以下に、本発明に係る化合物の生物試験例を記載する。
本発明に係る式(I)で示される化合物は、RSウイルスにより生じる細胞変性阻害作用を有し、ヒトの細胞変性を阻害するものであればよい。
具体的には、以下に記載する評価方法において、EC50は5000nM以下が好ましく、より好ましくは、1000nM以下、さらに好ましくは100nM以下である。
試験例1 in vitro CPE(CytoPathic Effect, 細胞変性効果)抑制効果確認試験
予め被験試料をDMSOで適度な濃度に希釈し、384ウェルプレー卜に3倍段階希釈系列を作製した(0.32μL/ウェル)。2% FBS E-MEM(Eagle's Minimum Essential Medium; Invitrogenにカナマイシン及びFBSを添加して調製)にてHEp-2細胞(CCL-23; ATCC)を適当数(2.4×105cells/mL)に調製し、予め被験試料を分注した384ウェルプレートに12.5μL/ウェルで添加した。RSV A2株を培養液で適当な濃度に希釈し、被験試料が入った384ウェルプレー卜に12.5μL/ウェルずつ分注した。さらに培養液を加え最終的に50μL/ウェルで実験を開始した。対照コントロールについてはウイルスなしの培養液のみを添加したウェルを作製した。37℃,5% CO2インキュベータにて4日間静置培養してから、プレートを取り出し、室温にて30分放置した後、CellTiter-Glo(登録商標)2.0 assay(Promega)を15μL/ウェルで添加し、30秒ミキシングしてからおよそ1時間放置した。その後、EnVision (PerkinElmer)を用いてルミネッセンスを定量した。被験試薬によるRSV誘発性CPEの抑制効果は、CellTiter-Glo(登録商標)2.0による残存している生存細胞のレベルから各試験濃度について、0%および100%の阻害率で算出され、各化合物のEC50値は、RSV誘発性の細胞変性効果を50%阻害する濃度として非線形回帰により算出した。なおRSV B型に対して評価する場合は、RSV B(Wash/18537株)をA型と同様に感染させ、5日間培養してから、A2株と同様に定量した。
(結果)
本発明に係る化合物を本質的に上記のとおり試験した。
本発明に係る化合物のRSV A型に対する抑制効果を以下に示す。なお、EC50値は、10nM未満を「A」、10nM以上100nM未満を「B」、100nM以上5000nM以下を「C」とする。
化合物番号I-23:0.96nM
化合物番号I-33:7.5nM
化合物番号I-82:0.27nM
化合物番号I-148:1.5nM
化合物番号I-159:0.88nM
化合物番号I-162:0.88nM
化合物番号I-165:0.37nM
化合物番号I-182:0.39nM
化合物番号I-228:1.3nM
化合物番号I-268:1.4nM
化合物番号I-269:1.3nM
化合物番号I-270:37nM
化合物番号I-486:3nM
化合物番号I-570:0.70nM
化合物番号I-591:0.61nM
化合物番号I-594:0.38nM
Figure 0007454729000171
Figure 0007454729000172
Figure 0007454729000173
本発明に係る化合物を本質的に上記のとおり試験した。
本発明に係る化合物のRSV B型に対する抑制効果を以下に示す。なお、EC50値は、10nM未満を「A」、10nM以上100nM未満を「B」、100nM以上5000nM以下を「C」とする。
化合物番号I-23:16nM
化合物番号I-33:110nM
化合物番号I-82:0.34nM
化合物番号I-148:2.8nM
化合物番号I-159:3nM
化合物番号I-162:3.3nM
化合物番号I-165:0.62nM
化合物番号I-182:2.1nM
化合物番号I-228:36nM
化合物番号I-268:4.3nM
化合物番号I-486:28nM
化合物番号I-570:2.1nM
化合物番号I-591:2.2nM
化合物番号I-594:4.2nM
Figure 0007454729000174
試験例2 in vivoマウス薬効試験
マウスはヒトRSVの複製に対して半許容性であるものの、RSV治療薬の非臨床スクリーニング試験で頻用されているモデルである。RSV A2株の増殖性のよいBalb/cマウスを用いて、in vivo薬効を確認した。

<材料と方法>
・化合物 式(I-82、I-162)で示される化合物は、媒体(5% Tween80 / 20% HP-β-CD in 7%メイロン溶液)を用いて調製した。投与容量は、10mL/kgとした。
・ウイルス ATCCから購入したRSV A2株(VR-1540)を用いた。
・マウス肺感染、投薬、肺回収 特定病原体不在の6週齢の雌性BALB/cマウス(日本チャールスリバー株式会社)を本研究において使用した。ウイルス接種の際、生理食塩水中に0.03mg/mLの塩酸 メデトミジン、0.4mg/mLのミダゾラム、0.5mg/mLの酒石酸ブトルファノールを含む100μLの麻酔液の筋内投与によってマウスを麻酔した。マウスに、麻酔下で、5×10 PFU/50μL/mouseのRSV A2を経鼻接種した。ウイルス感染3日後を開始点として、マウス(n=4/群)に、式(I-82、I-162)で示される化合物を12.5mg/kg、25mg/kg、50mg/kg、100mg/kgの用量で1日2回経口投与した。対照マウスには、5% Tween80 / 20% HP-β-CD in 7%メイロン溶液を1日 2回経口投与した。投薬開始3日後にマウス肺を回収し、2mLのPBS(ペニシリン-ストレプトマイシン含有)を添加、ホモジナイズし、遠心後の上清を回収した。
・肺内ウイルス力価の測定 肺ホモジネート液を培地(MEM、2%FBS、カナマイシン)にて10倍希釈系列を作製後、前日にあらかじめ96ウェルプレートに播種したHEp-2細胞(ATCC:CCL-23、2×10cells/well)に2時間感染させた。ウイルス液を除去後、新しい培地を添加しCO インキュベーターで3日間培養後、4%パラホルムアルデヒドリン酸緩衝液にて細胞を固定後、抗RSV抗体(BIORAD 7950-0004)を用いた免疫染色TCID法にて肺ホモジネート液中に含まれるウイルス力価を算出した。
・統計解析 肺ホモジネート液中ウイルス力価の群間差を、ダネット検定によって分析した。統計解析は、統計解析ソフトウェアSASバージョン9.4Windows用(SAS Institute(Cary,NC))を使用して実施した。調整済み両側P値0.05未満 は、統計的に有意であると見なした。
本発明に係る化合物を本質的に上記の通り試験した。結果を以下に示す。
化合物I-82投与群は、用量依存的に感染3日後の肺内ウイルス力価を低下させ、12.5mg/kg以上の全ての投与量において、媒体投与群と比べて有意に低いウイルス力価を示した(図1)。
化合物I-162投与群は、用量依存的に感染3日後の肺内ウイルス力価を低下させ、12.5mg/kg以上の全ての投与量において、媒体投与群と比べて有意に低いウイルス力価を示した(図2)。
試験例3:CYP阻害試験
市販のプールドヒト肝ミクロソームを用いて、ヒト主要CYP5分子種(CYP1A2、2C9、2C19、2D6、3A4)の典型的基質代謝反応である7-エトキシレゾルフィンのO-脱エチル化(CYP1A2)、トルブタミドのメチル-水酸化(CYP2C9)、メフェニトインの4’-水酸化(CYP2C19)、デキストロメトルファンのO脱メチル化(CYP2D6)、テルフェナジンの水酸化(CYP3A4)を指標とし、それぞれの代謝物生成量が本発明に係る化合物によって阻害される程度を評価する。
反応条件は以下のとおり:基質、0.5μmol/L エトキシレゾルフィン(CYP1A2)、100μmol/L トルブタミド(CYP2C9)、30あるいは50μmol/L S-メフェニトイン(CYP2C19)、5μmol/L デキストロメトルファン(CYP2D6)、1μmol/L テルフェナジン(CYP3A4);反応時間、15分;反応温度、37℃;酵素、プールドヒト肝ミクロソーム0.2mg タンパク質/mL;本発明に係る化合物濃度、1、5、10、20μmol/L(4点)。
96穴プレートに50mmol/L Hepes緩衝液中に各5種の基質、ヒト肝ミクロソーム、本発明に係る化合物を上記組成で加え、補酵素であるNADPHを添加して、指標とする代謝反応を開始する。37℃、15分間反応した後、メタノール/アセトニトリル=1/1(V/V)溶液を添加することで反応を停止する。3000rpm、15分間の遠心後、遠心上清中のレゾルフィン(CYP1A2代謝物)を蛍光マルチラベルカウンタまたはLC/MS/MSで定量し、トルブタミド水酸化体(CYP2C9代謝物)、メフェニトイン4’水酸化体(CYP2C19代謝物)、デキストロルファン(CYP2D6代謝物)、テルフェナジンアルコール体(CYP3A4代謝物)をLC/MS/MSで定量する。なお、希釈濃度や希釈溶媒は、必要に応じて変更する。
本発明に係る化合物の代わりに化合物を溶解した溶媒であるDMSOのみを反応溶液に添加したものをコントロール(100%)とし、残存活性(%)を算出し、濃度と抑制率を用いて、ロジスティックモデルによる逆推定によりIC50を算出する。
試験例4:CYP3A4(MDZ)MBI試験
本発明に係る化合物のCYP3A4阻害に関して、本発明に係る化合物の代謝反応に起因した阻害作用の増強からMechanism based inhibition(MBI)能を評価する試験である。プールドヒト肝ミクロソームを用いてミダゾラム(MDZ)の1-水酸化反応を指標としてCYP3A4阻害を評価する。
反応条件は以下のとおり:基質、10μmol/L MDZ;プレ反応時間、0または30分;基質代謝反応時間、2分;反応温度、37℃;プールドヒト肝ミクロソーム、プレ反応時0.5mg/mL、反応時0.05mg/mL(10倍希釈時);本発明に係る化合物プレ反応時の濃度、1、5、10、20μmol/Lあるいは0.83、5、10、20μmol/L4点)。
96穴プレートにプレ反応液としてK-Pi緩衝液(pH7.4)中にプールドヒト肝ミクロソーム、本発明に係る化合物溶液を上記のプレ反応の組成で加え、別の96穴プレートに基質を含むK-Pi緩衝液で1/10希釈されるようにその一部を移行し、補酵素であるNADPHを添加して指標とする反応を開始し(Preincubataion 0min)、所定の時間反応後、メタノール/アセトニトリル=1/1(V/V)溶液を加えることによって反応を停止する。また残りのプレ反応液にもNADPHを添加しプレ反応を開始し(Preincubataion 30min)、所定時間プレ反応後、別のプレートに基質を含むK-Pi緩衝液で1/10希釈されるように一部を移行し指標とする反応を開始する。所定の時間反応後、メタノール/アセトニトリル=1/1(V/V)溶液を加えることによって反応を停止する。それぞれの指標反応を行ったプレートを3000rpm、15分間の遠心後、遠心上清中の1-水酸化ミダゾラム をLC/MS/MSで定量する。なお、希釈濃度や希釈溶媒は、必要に応じて変更する。
本発明に係る化合物の代わりに化合物を溶解した溶媒であるDMSOのみを反応液に添加したものをコントロール(100%)とし、本発明に係る化合物をそれぞれの濃度添加したときの残存活性(%)を算出し、濃度と阻害率を用いて、ロジスティックモデルによる逆推定によりICを算出する。Preincubataion 0minのIC/Preincubataion 30minのICをShifted IC値とし,Shifted ICが1.5以上であればPositiveとし、Shifted ICが1.0以下であればNegativeとする。
試験例5:BA試験
経口吸収性の検討実験材料と方法
(1)使用動物:マウスあるいはラットを使用する。
(2)飼育条件:マウスあるいはラットは、固形飼料および水道水を自由摂取させる。
(3)投与量、群分けの設定:所定の投与量で経口投与および静脈内投与する。以下のように群を設定する。(化合物ごとで投与量は変更有)
経口投与 2~60μmol/kgあるいは1~30mg/kg(n=2~3)
静脈内投与 1~30μmol/kgあるいは0.5~10mg/kg(n=2~3)
(4)投与液の調製:経口投与は溶液または懸濁液として投与する。静脈内投与は可溶化して投与する。
(5)投与方法:経口投与は、経口ゾンデにより強制的に胃内に投与する。静脈内投与は、注射針を付けたシリンジにより尾静脈から投与する。
(6)評価項目:経時的に採血し、血漿中本発明に係る化合物濃度をLC/MS/MSを用いて測定する。
(7)統計解析:血漿中本発明に係る化合物濃度推移について、モーメント解析法により血漿中濃度‐時間曲線下面積(AUC)を算出し、経口投与群と静脈内投与群の投与量比およびAUC比から本発明に係る化合物のバイオアベイラビリティ(BA)を算出する。
なお、希釈濃度や希釈溶媒は、必要に応じて変更する。
試験例6 クリアランス評価試験
実験材料と方法
(1)使用動物:SDラットを使用する。
(2)飼育条件:SDラットは、固形飼料および水道水を自由摂取させる。
(3)投与量、群分けの設定:静脈内投与を所定の投与量により投与する。以下のように群を設定する。
静脈内投与 1μmol/kg(n=2)
(4)投与液の調製:ジメチルスルホキシド/プロピレングリコール=1/1溶媒を用いて可溶化して投与する。
(5)投与方法:注射針を付けたシリンジにより尾静脈から投与する。
(6)評価項目:経時的に採血し、血漿中本発明に係る化合物濃度をLC/MS/MSを用いて測定する。
(7)統計解析:血漿中本発明に係る化合物濃度推移について、モーメント解析法により全身クリアランス(CLtot)を算出する。なお、希釈濃度や希釈溶媒は、必要に応じて変更する。
試験例7:代謝安定性試験
プールドヒト肝ミクロソームまたはプールドラット肝ミクロソームと本発明に係る化合物を一定時間反応させ、反応サンプルと未反応サンプルの比較により残存率を算出し、本発明に係る化合物が肝で代謝される程度を評価する。
ヒトもしくはラット肝ミクロソーム0.5mgタンパク質/mLを含む0.2mLの緩衝液(50mmol/L Tris-HCl pH7.4、150mmol/L 塩化カリウム、10mmol/L 塩化マグネシウム)中で、1mmol/L NADPH存在下で37℃、0分あるいは30分間反応させる(酸化反応)。反応後、一定量の反応液に2倍量のメタノール/アセトニトリル=1/1(v/v)溶液を添加、混合し、遠心する。その遠心上清中の本発明に係る化合物をLC/MS/MSまたは固相抽出(SPE)/MSにて定量し、0分反応時の本発明に係る化合物量を100%として反応後の化合物量との比を残存率として示す。なお、加水分解反応はNADPH非存在下で、グルクロン酸抱合反応はNADPHに換えて5mmol/L UDP-グルクロン酸の存在下で反応を行い、以後同じ操作を実施する。希釈濃度や希釈溶媒は、必要に応じて変更する。
試験例8:代謝安定性試験(肝細胞)
ヒト、ラット、イヌまたはサル肝細胞と本発明に係る化合物を一定時間反応させ、反応サンプルおよび未反応サンプルの比較により残存率を算出し、本発明に係る化合物が肝で代謝される程度を評価する。血清タンパク結合の代謝への影響を加味するため、最大10%の各肝細胞に対応した種の血清を培地に添加する場合もある。
ヒト、ラット、イヌまたはサル肝細胞をウィリアム培地E中に1×10cells/mLで懸濁し、本発明に係る化合物と37℃で0、1あるいは2時間反応させる。血清を添加する場合は,あらかじめウィリアム培地Eに最大10%の血清を添加した後、肝細胞を懸濁する。反応後、一定量の反応液に、4倍量のメタノール/アセトニトリル=1/1(v/v)溶液を混合し、遠心する。その遠心上清中の本発明に係る化合物をLC/MS/MSまたは固相抽出(SPE)/MSにて定量し、0分反応時の本発明に係る化合物量を100%として反応後の化合物量との比を残存率として示す。希釈濃度や希釈溶媒は、必要に応じて変更する。
本発明の医薬組成物は、RSVに対する阻害作用を有する化合物を含有し、RSV感染及び感染によって引き起こされる関連疾患の治療および/または予防に有用である。

Claims (21)

  1. 式(I):
    Figure 0007454729000175

    (式中、
    破線は結合の存在または不存在を示し;
    は、カルボキシ、テトラゾリルまたはオキサジアゾロニルであり
    Lは、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環ジイル、置換もしくは非置換の非芳香族複素環ジイルまたは置換もしくは非置換のアルキレンであり;
    は、置換もしくは非置換のアルキルであり;
    は、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルキルオキシ、置換もしくは非置換のアミノまたは置換もしくは非置換のカルバモイルであり
    Vは、-CR=または-N=であり;
    Wは、=CR-または=N-であり
    およびRはそれぞれ独立して、水素原子、シアノ、ハロゲン、置換もしくは非置換のアルキルまたは置換もしくは非置換のカルバモイルであり
    式:
    Figure 0007454729000176

    で示される基は、
    Figure 0007454729000177

    (式中、R およびR はそれぞれ独立して、水素原子、シアノ、ハロゲン、置換もしくは非置換のアルキルまたは置換もしくは非置換のカルバモイルであり;
    は、水素原子、置換もしくは非置換のアルキルオキシ、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシ、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアミノ、ヒドロキシ、ハロゲン、置換もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基または置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基であり;
    およびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、ヒドロキシまたは置換もしくは非置換のアルキル、または、RおよびRは一緒になってオキソを形成していてもよく;
    およびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環スルホニル、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル、または、RおよびRは結合する炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環または置換もしくは非置換の非芳香族複素環を形成していてもよく;または、
    およびRは結合する炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環または置換もしくは非置換の芳香族炭素環を形成していてもよく;
    は、水素原子、置換もしくは非置換のアルキルオキシ、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシ、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシ、置換もしくは非置換の芳香族炭素環オキシ、置換もしくは非置換の芳香族複素環オキシ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアミノ、置換もしくは非置換のカルバモイル、ヒドロキシ、ハロゲン、置換もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基または置換もしくは非置換の非芳香族複素環カルボニル、またはRおよびRは結合する炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の非芳香族複素環を形成していてもよい)
    である)
    で示される化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
  2. がカルボキシである、請求項1記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
  3. Lが置換もしくは非置換の非芳香族炭素環ジイルである、請求項1または2記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
  4. が水素原子である、請求項1または2記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
  5. Vが-N=であり、Wが=N-である、請求項1または2記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
  6. 式:
    Figure 0007454729000178

    で示される基が、
    Figure 0007454729000179

    (式中、各記号は請求項1と同義)で示される基である、請求項1または2記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
  7. 式:
    Figure 0007454729000180

    で示される基が、
    Figure 0007454729000181

    (式中、各記号は請求項1と同義)で示される基である、請求項1または2記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
  8. 式:
    Figure 0007454729000182

    で示される基が、
    Figure 0007454729000183

    (式中、Rは請求項1と同義であり、Rは置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の芳香族複素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニルまたは置換もしくは非置換の非芳香族炭素環スルホニル)で示される基である、請求項1または2記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
  9. 式:
    Figure 0007454729000184

    で示される基が、
    Figure 0007454729000185

    (式中、Rは請求項1と同義であり、RおよびRはそれぞれ独立して水素原子、または置換もしくは非置換のアルキル、または、RおよびRは結合する炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環または置換もしくは非置換の非芳香族複素環を形成する)で示される基である、請求項1または2記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
  10. が置換もしくは非置換のアルキルオキシ、置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシ、置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシ、置換もしくは非置換の芳香族炭素環オキシ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアミノ、ヒドロキシ、ハロゲン、置換もしくは非置換の芳香族炭素環式基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環式基または置換もしくは非置換の非芳香族炭素環式基である、請求項1または2記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
  11. が置換もしくは非置換の非芳香族複素環オキシまたは置換もしくは非置換の非芳香族炭素環オキシである、請求項1または2記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
  12. 以下の化合物:
    Figure 0007454729000186

    Figure 0007454729000187

    からなる群から選択される、請求項1記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
  13. 化合物が、以下の化合物:
    Figure 0007454729000188

    である、請求項1記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
  14. 化合物が、以下の化合物:
    Figure 0007454729000189

    である、請求項1記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
  15. 化合物が、以下の化合物:
    Figure 0007454729000190

    である、請求項1記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
  16. 化合物が、以下の化合物:
    Figure 0007454729000191

    である、請求項1記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
  17. 化合物が、以下の化合物:
    Figure 0007454729000192

    である、請求項1記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
  18. 化合物が、以下の化合物:
    Figure 0007454729000193

    である、請求項1記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
  19. 化合物が、以下の化合物:
    Figure 0007454729000194

    である、請求項1記載の化合物またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
  20. RSウイルス増殖阻害剤である、請求項1記載の医薬組成物。
  21. RSウイルス感染症の治療剤および/または予防剤である、請求項1記載の医薬組成物。
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