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JP7451861B2 - ストロボスコープ - Google Patents

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JP7451861B2
JP7451861B2 JP2019138753A JP2019138753A JP7451861B2 JP 7451861 B2 JP7451861 B2 JP 7451861B2 JP 2019138753 A JP2019138753 A JP 2019138753A JP 2019138753 A JP2019138753 A JP 2019138753A JP 7451861 B2 JP7451861 B2 JP 7451861B2
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晋弥 水野
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Description

本発明は、ストロボスコープに関する。
従来のストロボの冷却筐体装置では、光学系筐体の左右の側部にはスリットが複数個形成されている。スリットは光学系筐体の内部と空気が通じるので内部の放電管を常に冷却できるもので高温になることは無いものである(例えば、特許文献1)。
特開2009-237393号公報
しかしながら、従来のストロボの冷却筐体装置では、スリットから水が侵入する可能性がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、通気しつつ、水の侵入を抑制できるストロボスコープを提供することにある。
本発明の例示的なストロボスコープは、筐体と、第1フィルタと、第1カバー部材と、ストロボ光源とを有する。筐体は、気体が通る第1通気孔を有する。第1フィルタは、前記第1通気孔に配置され、第1フィルタを気体が通る。第1カバー部材は、気体が通る通気孔を有する。第1カバー部材は、前記筐体のうち前記第1通気孔が配置されている部分を覆う。ストロボ光源は、前記筐体に収容される。
例示的な本発明によれば、通気しつつ、水の侵入を抑制できるストロボスコープを提供できる。
図1は、本発明の実施形態1に係るストロボスコープを示す斜視図である。 図2は、実施形態1に係るストロボスコープを示す側面図である。 図3は、実施形態1に係るストロボスコープを示す底面図である。 図4は、図1のIV-IV線に沿った断面図である。 図5は、実施形態1に係る第1カバー部材を示す斜視図である。 図6は、実施形態1に係る第1カバー部材を示す底面図である。 図7は、図5のVII-VII線に沿った断面図である。 図8は、図5のVIII-VIII線に沿った断面図である。 図9は、本発明の実施形態2に係るストロボスコープを示す斜視図である。 図10は、実施形態2に係るストロボスコープを示す側面図である。 図11は、実施形態2に係るストロボスコープを示す底面図である。 図12は、実施形態2に係るストロボスコープを示す側面断面図である。 図13は、実施形態2に係る第2カバー部材を示す側面断面図である。 図14は、本発明の実施形態3に係るストロボスコープを示す斜視図である。 図15は、実施形態3に係るストロボスコープを示す側面図である。 図16は、図14のXVI-XVI線に沿った断面図である。 図17は、実施形態3に係る第3カバー部材を示す斜視図である。 図18は、実施形態3に係る第3カバー部材を示す底面図である。 図19は、図17のXIX-XIX線に沿った断面図である。 図20は、図17のXX-XX線に沿った断面図である。 図21は、本発明の実施形態4に係るストロボスコープを示す側面図である。 図22は、実施形態4に係るストロボスコープを示す側面断面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。また、図中、説明の便宜上、三次元直交座標系のX軸、Y軸、およびZ軸を適宜記載している。図中、一例として、X軸及びY軸は水平方向に略平行であり、Z軸は鉛直方向に略平行である。なお、本発明のストロボスコープを使用する際のストロボスコープの姿勢は、特に限定されず、任意の姿勢をとり得る。
(実施形態1)
図1~図8を参照して、本発明の実施形態1に係るストロボスコープST1を説明する。ストロボスコープST1とは、一定間隔で閃光を繰り返し発生する装置のことである。まず、図1~図3を参照して、ストロボスコープST1の外観を説明する。
図1は、実施形態1に係るストロボスコープST1を示す斜視図である。図2は、ストロボスコープST1を示す側面図である。図1及び図2に示すように、ストロボスコープST1は、筐体1と、ハンドル3と、第1枠体5と、カバー7と、第2枠体9と、ストロボ光源13と、第1カバー部材100と、電源ケーブルCVとを有する。
電源ケーブルCVは、商用電源に接続される。そして、ストロボスコープST1には、商用電源から、電源ケーブルCVを介して、交流電源電圧が供給される。
ストロボ光源13は、発光して、光を出射する。具体的には、ストロボ光源13は、一定間隔で閃光を繰り返し発生する。つまり、ストロボ光源13は、一定周波数で点滅する。ストロボ光源13は筐体1に収容される。ストロボ光源13は、実施形態1では、少なくとも1つのキセノンランプを含む。なお、ストロボ光源13は、閃光を発生できる限りにおいては、特に限定されず、例えば、少なくとも1つのLED(Light Emitting Diode)を含んでいてもよい。
カバー7は、ストロボ光源13を覆い、ストロボ光源13が出射した光を透過する。カバー7は、略平板形状を有し、透明である。「透明」は、例えば、無色透明、有色透明、又は、半透明を示す。カバー7は、例えば、合成樹脂製である。
筐体1はストロボ光源13を収容する。筐体1は、略筒形状を有し、中空である。実施形態1では、筐体1は略角筒形状を有する。なお、筐体1の形状は、特に限定されず、例えば、略円筒形状を有していてもよい。筐体1は、例えば、アルミニウム等の金属製である。
第1枠体5は、第1方向D1における筐体1の端部に取り付けられる。第1枠体5は、枠であり、第1方向D1における筐体1の端部を取り囲む。第1枠体5はカバー7を支持する。第1方向D1は、ストロボ光源13による光の出射方向を向いており、ストロボスコープST1の中心軸AXに略平行である。中心軸AXは、ストロボ光源13を通り、ストロボスコープST1の前後方向に沿って延びている。第1枠体5は、例えば、合成樹脂製である。
第2枠体9は、第2方向D2における筐体1の端部に取り付けられる。第2枠体9は、枠であり、第2方向D2における筐体1の端部を取り囲む。第2方向D2は、第1方向D1の反対方向である。第2枠体9は、例えば、合成樹脂製である。
なお、筐体1と第1枠体5と第2枠体9との全体を「筐体」と捉えることもできる。また、第1方向D1におけるストロボスコープST1の端部の側を「前側」と記載し、第2方向D2におけるストロボスコープST1の端部の側を「後側」と記載する場合がある。
ハンドル3は、ユーザーによって把持される。ハンドル3は略筒形状を有する。ハンドル3は、筐体1の底部1Bに取り付けられる。
第1カバー部材100の基端100aは、筐体1の外面と接触している。第1カバー部材100は、気体が通る少なくとも1つの通気孔110を有する。実施形態1では、第1カバー部材100は、気体が通る複数の通気孔110を有する。複数の通気孔110の各々から、筐体1の内部の気体が、ストロボスコープST1の外部に排出される。通気孔110は、実施形態1では、略円形形状を有する。なお、通気孔110の形状は、気体が通る限りにおいては特に限定されず、例えば、略四角形形状を有していてもよい。
第1カバー部材100は、第1方向D1における筐体1の端部側であって、筐体1の上部1Aに取り付けられる。第1カバー部材100は中空である。
実施形態1では、第1カバー部材100は、略直方体形状を有し、第3方向D3に沿って延びている。第3方向D3は、第1方向D1に略直交し、水平方向に略平行である。第1カバー部材100は、例えば、ポリカーボネート等の合成樹脂製である。
第1カバー部材100の寸法は特に限定されないが、例えば、第1カバー部材100の第1方向D1の長さは、約20mmであり、第1カバー部材100の第3方向D3の長さは、約55mmであり、第1カバー部材100の高さは、約10mmである。例えば、第1カバー部材100の通気孔110の直径は、約1.5mmである。
図3は、ストロボスコープST1を示す底面図である。図3に示すように、ストロボスコープST1は、気体が通る通気部80をさらに有する。通気部80は、第1枠体5の底部5Bに配置される。通気部80は第1枠体5を貫通している。通気部80を通して、ストロボスコープST1の外部の気体が、筐体1の内部に導入される。具体的には、通気部80は、気体が通る複数の孔81を有する。複数の孔81は、第3方向D3に沿って並んでいる。複数の孔81の各々は、第1枠体5を貫通している。
なお、通気部80は、筐体1の底部1Bに配置されていてもよい。具体的には、通気部80は、第1方向D1における筐体1の端部側であって、筐体1の底部1Bに配置されていてもよい。
次に、図4を参照して、ストロボスコープST1の内部構造を説明する。図4は、図1のIV-IV線に沿った断面図である。なお、図4では、図面の簡略化のために、ストロボスコープST1の電気的構成の詳細及び配線を省略している。
図4に示すように、ストロボスコープST1は、操作パネル11と、反射部材12と、駆動部15と、電源部17と、コントローラ(不図示)とをさらに有する。
操作パネル11には、ダイヤル及びスイッチ等の各種操作子(不図示)が配置される。ダイヤルは、例えば、ストロボ光源13の点滅周波数を変更するための操作子である。なお、操作パネル11はディスプレイを含んでいてもよい。
反射部材12は、ストロボ光源13が発生した閃光を反射する。反射部材12は、例えば、略切頭円錐形状を有する。反射部材12は、互いに対向する第1開口部12A及び第2開口部12Bを有する。第1開口部12Aは、カバー7に対向する。第2開口部12Bからは、ストロボ光源13が露出している。第1開口部12Aの直径は第2開口部12Bの直径よりも大きい。
ストロボ光源13は、例えば、板金によって、筐体1の内部に固定される。
駆動部15は、マイクロコンピューターを含むコントローラによって制御される。そして、駆動部15は、コントローラが出力する制御信号に従ってストロボ光源13を駆動して、ストロボ光源13に、一定間隔で閃光を繰り返し発生させる。駆動部15は、ストロボ光源13と電源部17との間に配置される。
具体的には、駆動部15は、駆動回路(不図示)、及び、駆動回路を形成した基板(不図示)を含む。駆動回路は、電源部17が発生した直流電源電圧によって、ストロボ光源13を駆動する。ストロボ光源13がキセノンランプを含む場合、駆動回路は、例えば、トリガコンデンサ、トリガトランス、及び、トリガ電極を有する。トリガコンデンサは、電源部17から供給される直流電源電圧によって充電される。そして、トリガコンデンサが放電すると、トリガトランスが、高電圧を発生して、高電圧をトリガ電極に印加する。その結果、ストロボ光源13が発光する。
電源部17は、商用電源から供給された交流電源電圧を直流電源電圧に変換して、直流電源電圧を駆動部15に供給する。電源部17は、交流電源電圧を直流電源電圧に変換する電源回路(不図示)、及び、電源回路を形成した基板(不図示)を含む。
引き続き、図4を参照して、ストロボスコープST1の通気を説明する。筐体1は、気体が通る少なくとも1つの第1通気孔HL1を有する。実施形態1では、筐体1は1つの第1通気孔HL1を有する。なお、筐体1は複数の第1通気孔HL1を有していてもよい。
第1通気孔HL1は筐体1を貫通している。従って、実施形態1によれば、ストロボ光源13の熱によって温度が上昇した空気(以下、「暖気A1」と記載する場合がある。)を、第1通気孔HL1を通して、ストロボスコープST1の外部に排出できる。その結果、ストロボ光源13の温度の上昇を抑制できる。第1通気孔HL1は、実施形態1では、略円形形状を有する。例えば、第1通気孔HL1の直径は、約2.0mmである。なお、第1通気孔HL1の形状は、気体が通る限りにおいては特に限定されず、例えば、略四角形形状を有していてもよい。
ストロボスコープST1は、気体が通る少なくとも1つの第1フィルタFL1をさらに有する。実施形態1では、ストロボスコープST1は、第1通気孔HL1に対応して、1つの第1フィルタFL1を有する。第1フィルタFL1は通気性を有する。第1フィルタFL1は第1通気孔HL1に配置される。実施形態1では、第1フィルタFL1は、筐体1の内部側から第1通気孔HL1を覆う。なお、第1フィルタFL1は、筐体1の外部側から第1通気孔HL1を覆ってもよい。また、第1フィルタFL1は、第1通気孔HL1の内部に配置されてもよい。
第1フィルタFL1は、第1フィルタFL1を通る気体から粉塵又は塵埃を捕捉する。その結果、実施形態1によれば、ストロボスコープST1の外部の粉塵又は塵埃が、第1通気孔HL1を通って筐体1の内部に侵入することを抑制できる。第1フィルタFL1は、例えば、薄い略円形形状を有する。実施形態1では、第1フィルタFL1は、ベントフィルタである。ベントフィルタは、例えば、多孔質膜を含む。
第1フィルタFL1及び第1通気孔HL1は、第1方向D1における筐体1の端部側であって、筐体1の上部1Aに配置される。そして、第1カバー部材100は、第1通気孔HL1を、筐体1の外部側から覆う。つまり、第1カバー部材100は、筐体1のうち第1通気孔HL1が配置されている部分を、筐体1の外部側から覆う。従って、第1カバー部材100によって、ストロボスコープST1の外部からの水が第1通気孔HL1に到達することが抑制される。その結果、実施形態1によれば、ストロボスコープST1は、第1通気孔HL1によって通気しつつ、第1通気孔HL1から筐体1の内部への水の侵入を抑制できる。
また、実施形態1によれば、第1カバー部材100によって、ストロボスコープST1の外部の粉塵又は塵埃が、第1通気孔HL1を通って筐体1の内部に侵入することを更に抑制できる。加えて、第1フィルタFL1の耐久性がストロボスコープST1の外部からの作用によって低下することを、第1カバー部材100によって抑制できる。加えて、第1フィルタFL1を試験棒で突く試験を行う際に、試験棒が第1フィルタFL1に直接接触することを抑制できる。
特に、実施形態1では、第1通気孔HL1と第1フィルタFL1と第1カバー部材100とは、ストロボ光源13の上方に配置される。加えて、筐体1の内部の暖気A1は上昇する。従って、実施形態1によれば、ストロボスコープST1は、筐体1の内部の暖気A1を、第1フィルタFL1と第1通気孔HL1と第1カバー部材100の通気孔110とを通して、ストロボスコープST1の外部に効果的に排出することができる。その結果、ストロボ光源13の温度の上昇を効果的に抑制できる。
また、実施形態1では、筐体1の内部空間SP1と第1枠体5の内部空間SP2とは繋がっている。加えて、通気部80は、ストロボ光源13の下方に配置される。従って、ストロボスコープST1の外部から、通気部80を通して筐体1の内部に空気(以下、「外気A2」と記載する場合がある。)を導入することができる。その結果、ストロボ光源13の温度の上昇を更に効果的に抑制できる。特に、外気A2は、反射部材12の裏面に沿ってストロボ光源13の近傍まで効果的に案内される。
次に、図5~図8を参照して、第1カバー部材100を説明する。図5は、第1カバー部材100を示す斜視図である。図5に示すように、第1カバー部材100は、天壁部120と、一対の壁部130と、一対の側壁部140と、一対の張出部190とを有する。天壁部120、一対の壁部130、一対の側壁部140、及び、一対の張出部190の各々は、略平板形状を有する。
天壁部120は、鉛直方向に略直交する。一対の壁部130は、互いに第1方向D1に対向する。一対の側壁部140は、互いに第3方向D3に対向する。一対の側壁部140の各々は、複数の通気孔110を有する。複数の通気孔110の各々は、第3方向D3に向かって開口している。
図6は、第1カバー部材100を示す底面図である。図6に示すように、第1カバー部材100は少なくとも1つの第1内壁部150を有する。実施形態1では、第1カバー部材100は一対の第1内壁部150を有する。一対の第1内壁部150は第1カバー部材100の内部に配置される。一対の第1内壁部150は、互いに第3方向D3に対向し、第3方向D3に間隔をあけて配置される。一対の第1内壁部150は、それぞれ、一対の側壁部140に対応して配置される。第1内壁部150は、対応する側壁部140と第3方向D3に対向する。第1内壁部150は、対応する側壁部140と第3方向D3に間隔をあけて配置される。第1内壁部150は略平板形状を有する。
なお、天壁部120と、一対の壁部130と、一対の側壁部140と、一対の第1内壁部150と、一対の張出部190とは、全体で単一の部材を構成することが好ましい。部品点数を削減できるからである。また、第1カバー部材100の形状は、略直方体形状に限定されず、例えば、略半円柱形状であってもよい。
図7は、図5のVII-VII線に沿った断面図である。図7に示すように、第1内壁部150及び壁部130は、筐体1の外面に対して起立している。実施形態1では、第1内壁部150は鉛直方向に略平行である。なお、第1内壁部150は鉛直方向に対して傾斜していてもよい。第1内壁部150の基端150aは、筐体1の外面と接触している。壁部130の基端130aは、筐体1の外面と接触している。
第1カバー部材100は、第1通気孔HL1と第1カバー部材100の通気孔110との間で通気するための第1開口160を有する。なお、図7では、理解の容易のために、第1開口160を破線で示している。第1開口160は、第1内壁部150の先端150bと天壁部120の内面との間に位置する。第1開口160と第1内壁部150とは、隣接している。なお、第1開口160の位置は、特に限定されず、第1通気孔HL1と通気孔110との間で通気できる限りにおいては、第1開口160は、第1内壁部150に設けられてもよい。この場合、第1内壁部150は、例えば、天壁部120と接続される。また、第1開口160の形状も特に限定されない。
図8は、図5のVIII-VIII線に沿った断面図である。図8に示すように、第1カバー部材100は、筐体1の外面に向かって開口している。一対の側壁部140は、筐体1の外面に対して起立している。実施形態1では、一対の側壁部140は、鉛直方向に対して若干傾斜している。なお、側壁部140は、鉛直方向に対して略平行であってもよい。側壁部140の基端140aは、筐体1の外面と接触している。また、天壁部120は、間隔をあけて第1通気孔HL1を覆っている。
第1内壁部150は、筐体1の第1通気孔HL1と第1カバー部材100の通気孔110との間に配置される。従って、通気孔110から侵入した水が、第1通気孔HL1に到達することを更に抑制できる。その結果、実施形態1によれば、第1通気孔HL1から筐体1の内部に水が侵入することを更に抑制できる。
具体的には、第1内壁部150は、側壁部140に設けられた複数の通気孔110のうち、下段に位置する通気孔110Aと第3方向D3に対向する。つまり、第1内壁部150の先端150bは、通気孔110Aよりも高い位置に位置する。従って、実施形態1によれば、通気孔110Aから侵入した水が第1通気孔HL1に到達することを抑制できる。
一方、一対の第1開口160が、それぞれ、一対の第1内壁部150に対応して配置されている。第1開口160は、側壁部140に設けられた複数の通気孔110のうち、上段に位置する通気孔110Bと第3方向D3に対向する。従って、実施形態1によれば、筐体1の内部とストロボスコープST1の外部との間で良好に通気を行うことができる。なお、実施形態1では、第1内壁部150の先端150bは、通気孔110Bよりも低い位置に位置する。
具体的には、筐体1の内部の暖気A1は、第1フィルタFL1及び第1通気孔HL1を通って第1カバー部材100の内部に流れ込む。さらに、暖気A1は、第1開口160を通って、通気孔110から、ストロボスコープST1の外部に排出される。その結果、筐体1の内部に暖気A1が残留することを抑制できて、ストロボ光源13(図1)の温度の上昇を抑制できる。
なお、一対の張出部190は、それぞれ、一対の側壁部140の基端140aから張り出している。そして、一対の張出部190が、ビス等の固定部材によって、筐体1に固定される。一対の張出部190は、筐体1の外面に接触している。
(実施形態2)
図9~図13を参照して、本発明の実施形態2に係るストロボスコープST2を説明する。実施形態2に係るストロボスコープST2が第2カバー部材200を有する点で、実施形態2は実施形態1と主に異なる。また、実施形態2に係るストロボスコープST2の防水性能は、実施形態1に係るストロボスコープST1の防水性能よりも高い。防水性能とは、筐体1の内部への水の侵入を抑制できる能力を示す。以下、実施形態2が実施形態1と異なる点を主に説明する。
まず、図9~図11を参照して、ストロボスコープST2の外観を説明する。図9は、実施形態2に係るストロボスコープST2を示す斜視図である。図10は、ストロボスコープST2を示す側面図である。
図9及び図10に示すように、実施形態2に係るストロボスコープST2は、図1を参照して説明したストロボスコープST1の構成に加えて、第2カバー部材200を更に有する。
第2カバー部材200は、第1方向D1における筐体1の端部側であって、筐体1の底部1Bに取り付けられる。第2カバー部材200の構成は、図5~図8を参照して説明した第1カバー部材100の構成と同様であり、適宜説明を省略する。
実施形態1では、第1カバー部材100と第2カバー部材200とは、鏡映対称の関係にある。また、第1カバー部材100と第2カバー部材200とは、筐体1を介して互いに鉛直方向に対向している。
第2カバー部材200は、第3方向D3に沿って延びており、中空である。第2カバー部材200の基端200aは、筐体1の外面と接触している。第2カバー部材200は、気体が通る少なくとも1つの通気孔210を有する。実施形態2では、第2カバー部材200は、気体が通る複数の通気孔210を有する。複数の通気孔210の各々から、ストロボスコープST2の外部の気体が、筐体1の内部に導入される。通気孔210は、実施形態2では、略円形形状を有する。なお、通気孔210の形状は、気体が通る限りにおいては特に限定されず、例えば、略四角形形状を有していてもよい。
図11は、ストロボスコープST2を示す底面図である。図11に示すように、ストロボスコープST2は、図3を参照して説明した通気部80を有していない。従って、実施形態2に係るストロボスコープST2の防水性能は、実施形態1に係るストロボスコープST1の防水性能よりも高い。
次に、図12を参照して、ストロボスコープST2の内部構造を説明する。図12は、ストロボスコープST2を示す側面断面図である。なお、図12では、図面の簡略化のために、ストロボスコープST2の電気的構成の詳細及び配線を省略している。
図12に示すように、筐体1は、気体が通る少なくとも1つの第2通気孔HL2をさらに有する。実施形態2では、筐体1は1つの第2通気孔HL2を有する。なお、筐体1は複数の第2通気孔HL2を有していてもよい。第2通気孔HL2は筐体1を貫通している。
ストロボスコープST2は、気体が通る少なくとも1つの第2フィルタFL2をさらに有する。実施形態2では、ストロボスコープST2は、第2通気孔HL2に対応して、1つの第2フィルタFL2を有する。第2フィルタFL2は通気性を有する。第2フィルタFL2は第2通気孔HL2に配置される。実施形態2では、第2フィルタFL2は、筐体1の内部側から第2通気孔HL2を覆う。なお、第2フィルタFL2は、筐体1の外部側から第2通気孔HL2を覆ってもよい。また、第2フィルタFL2は、第2通気孔HL2の内部に配置されてもよい。
第2フィルタFL2は、第2フィルタFL2を通る気体から粉塵又は塵埃を捕捉する。その結果、実施形態2によれば、ストロボスコープST1の外部の粉塵又は塵埃が、第2通気孔HL2を通って筐体1の内部に侵入することを抑制できる。実施形態2では、第2フィルタFL2は、ベントフィルタである。その他、第2フィルタFL2の構成は、第1フィルタFL1の構成と同様であり、説明を適宜省略する。
第2フィルタFL2及び第2通気孔HL2は、第1方向D1における筐体1の端部側であって、筐体1の底部1Bに配置される。そして、第2カバー部材200は、第2通気孔HL2を、筐体1の外部側から覆う。つまり、第2カバー部材200は、筐体1のうち第2通気孔HL2が配置されている部分を、筐体1の外部側から覆う。従って、第2カバー部材200によって、ストロボスコープST2の外部からの水が第2通気孔HL2に到達することが抑制される。その結果、実施形態2によれば、ストロボスコープST2は、第2通気孔HL2によって通気しつつ、第2通気孔HL2から筐体1の内部への水の侵入を抑制できる。その他、第2カバー部材200の効果は、第1カバー部材100の効果と同様である。
特に、実施形態2では、第2通気孔HL2と第2フィルタFL2と第2カバー部材200とは、ストロボ光源13の下方に配置される。従って、ストロボスコープST2の外部から、第2カバー部材200の通気孔210及び第2通気孔HL2を通して筐体1の内部に空気(以下、「外気A2」と記載する場合がある。)を導入することができる。その結果、ストロボ光源13の温度の上昇を更に効果的に抑制できる。
また、実施形態2では、暖気A1が、第1通気孔HL1及び通気孔110からストロボスコープST2の外部に排出されるため、通気孔210及び第2通気孔HL2から、筐体1の内部に外気A2をより効果的に導入できる。
次に、図13を参照して、第2カバー部材200を説明する。図13は、第2カバー部材200を示す側面断面図である。図13に示すように、第2カバー部材200は、筐体1の外面に向かって開口している。
第2カバー部材200は、底壁部220と、一対の壁部230と、一対の側壁部240と、一対の張出部290とを有する。なお、図13には、一対の壁部230のうち一方の壁部230だけが表れている。
底壁部220の構成は、図5~図8を参照して説明した天壁部120の構成と同様であり、適宜説明を省略する。底壁部220は、間隔をあけて第2通気孔HL2を覆っている。
一対の壁部230の構成は、図5~図8を参照して説明した一対の壁部130の構成と同様であり、適宜説明を省略する。壁部230の基端230aは、筐体1の外面と接触している。
一対の側壁部240の構成は、図5~図8を参照して説明した一対の側壁部140の構成と同様であり、適宜説明を省略する。側壁部240の基端240aは、筐体1の外面と接触している。一対の側壁部240の各々は、複数の通気孔210を有する。複数の通気孔210の各々は、第3方向D3に向かって開口している。
第2カバー部材200は少なくとも1つの第2内壁部250を有する。実施形態2では、第2カバー部材200は一対の第2内壁部250を有する。一対の第2内壁部250の構成は、図5~図8を参照して説明した一対の第1内壁部150の構成と同様であり、適宜説明を省略する。
一対の第2内壁部250は第2カバー部材200の内部に配置される。一対の第2内壁部250は、それぞれ、一対の側壁部240に対応して配置される。第2内壁部250は、対応する側壁部240と第3方向D3に対向する。第2内壁部250は、対応する側壁部240と第3方向D3に間隔をあけて配置される。第2内壁部250の基端250aは、筐体1の外面と接触している。
第2カバー部材200は、第2通気孔HL2と第2カバー部材200の通気孔210との間で通気するための第2開口260を有する。第2開口260は、第2内壁部250の先端250bと底壁部220の内面との間に位置する。第2開口260と第2内壁部250とは、隣接している。なお、第2開口260の位置は、特に限定されず、第2通気孔HL2と通気孔210との間で通気できる限りにおいては、第2開口260は、第2内壁部250に設けられてもよい。この場合、第2内壁部250は、例えば、底壁部220と接続される。また、第2開口260の形状も特に限定されない。
そして、第2内壁部250は、筐体1の第2通気孔HL2と第2カバー部材200の通気孔210との間に配置される。従って、実施形態2によれば、通気孔210から侵入した水が、第2通気孔HL2に到達することを更に抑制できる。その結果、第2通気孔HL2から筐体1の内部に水が侵入することを更に抑制できる。
具体的には、第2内壁部250は、側壁部240に設けられた複数の通気孔210のうち、上段に位置する通気孔210Aと第3方向D3に対向する。つまり、第2内壁部250の先端250bは、通気孔210Aよりも低い位置に位置する。
一方、一対の第2開口260が、それぞれ、一対の第2内壁部250に対応して配置されている。第2開口260は、側壁部240に設けられた複数の通気孔210のうち、下段に位置する通気孔210Bと第3方向D3に対向する。なお、実施形態2では、第2内壁部250の先端250bは、通気孔210Bよりも高い位置に位置する。
具体的には、外気A2は、第2カバー部材200の通気孔210から、第2カバー部材200の内部に流れ込む。さらに、外気A2は、第2開口260を通って、第2通気孔HL2に向かう。さらに、外気A2は、第2通気孔HL2及び第2フィルタFL2を通って、筐体1の内部に導入される。その結果、外気A2によって、ストロボ光源13(図12)の温度の上昇を抑制できる。
なお、一対の張出部290は、それぞれ、一対の側壁部240の基端240aから張り出している。そして、一対の張出部290が、ビス等の固定部材によって、筐体1に固定される。一対の張出部290は、筐体1の外面に接触し、略平板形状を有する。
(実施形態3)
図14~図20を参照して、本発明の実施形態3に係るストロボスコープST3を説明する。実施形態3に係るストロボスコープST3がニッケル水素電池BT及び第3カバー部材300を有する点で、実施形態3は実施形態1と主に異なる。以下、実施形態3が実施形態1と異なる点を主に説明する。
まず、図14及び図15を参照して、ストロボスコープST3の外観を説明する。図14は、実施形態3に係るストロボスコープST3を示す斜視図である。図15は、ストロボスコープST3を示す側面図である。なお、実施形態2に係るストロボスコープST3を示す底面図は、図3と同様である。
図14及び図15に示すように、実施形態3に係るストロボスコープST3は、図1を参照して説明したストロボスコープST1の構成に加えて、第3カバー部材300と、把手4とを更に有する。
第3カバー部材300の基端300aは、筐体1の外面と接触している。第3カバー部材300は、気体が通る少なくとも1つの通気孔310を有する。実施形態3では、第3カバー部材300は、気体が通る複数の通気孔310を有する。複数の通気孔310の各々から、筐体1の内部の気体が、ストロボスコープST3の外部に排出される。実施形態3では、後述するように、複数の通気孔310の各々から、筐体1の内部の水素ガスが、ストロボスコープST3の外部に排出される。通気孔310は、実施形態3では、略円形形状を有する。なお、通気孔310の形状は、気体が通る限りにおいては特に限定されず、例えば、略四角形形状を有していてもよい。
第3カバー部材300は、第2方向D2における筐体1の端部側であって、筐体1の上部1Aに取り付けられる。第3カバー部材300は中空である。
実施形態3では、第3カバー部材300は、略直方体形状を有し、第3方向D3に沿って延びている。第3カバー部材300は、例えば、ポリカーボネート等の合成樹脂製である。
第3カバー部材300の寸法は特に限定されないが、例えば、第3カバー部材300の第1方向D1の長さは、約40mmであり、第3カバー部材300の第3方向D3の長さは、約55mmであり、第3カバー部材300の高さは、約10mmである。例えば、第3カバー部材300の通気孔310の直径は、約1.5mmである。
第1カバー部材100と第3カバー部材300とは、第1方向D1に間隔をあけて配置される。第1カバー部材100と第3カバー部材300とは、略平行である。
把手4は、筐体1の上部1Aに取り付けられる。把手4は、ユーザーによって把持される。具体的には、把手4は、把持部41と、一対の脚部42とを有する。把持部41は、ユーザーによって把持される。一対の脚部42は、筐体1の上部1Aから起立している。一対の脚部42は、第1方向D1に間隔をあけて配置される。把持部41は、一対の脚部42のうちの一方の脚部42の先端から他方の脚部42の先端まで、第1方向D1に沿って延びる。
第1カバー部材100と第3カバー部材300とは、把手4の一対の脚部42の間に配置される。第1カバー部材100は、一対の脚部42のうち前側の脚部42に隣接している。第3カバー部材300は、一対の脚部42のうち後側の脚部42に隣接している。
次に、図16を参照して、ストロボスコープST3の内部構造を説明する。図16は、図14のXVI-XVI線に沿った断面図である。なお、図16では、図面の簡略化のために、ストロボスコープST3の電気的構成の詳細及び配線を省略している。
図16に示すように、実施形態3に係るストロボスコープST3は、図4を参照して説明したストロボスコープST1の電源部17に代えて、ニッケル水素電池BTを有する。また、ストロボスコープST3はケース90を有する。具体的には、実施形態3に係るストロボスコープST3は、図4を参照して説明したストロボスコープST1の電源部17に代えて、電源部17Aを有する。そして、電源部17Aがニッケル水素電池BT及びケース90を有する。
電源部17Aは、直流電源電圧を発生して、直流電源電圧を駆動部15に供給する。具体的には、ニッケル水素電池BTは、直流電源電圧を発生して、直流電源電圧を駆動部15に供給する。ニッケル水素電池BTは二次電池である。ニッケル水素電池BTは、例えば、筐体1から着脱自在である。駆動部15は、ストロボ光源13と電源部17Aとの間に配置される。
ケース90は、ニッケル水素電池BTを収容する。ケース90は筐体1に収容される。ケース90は、例えば、合成樹脂製である。ケース90は、ニッケル水素電池BTが発生した水素ガス(以下、「水素ガスHY」と記載する場合がある。)を放出するための放出口91を有する。放出口91はケース90を貫通している。放出口91は、実施形態3では、ケース90の上部90Aに配置される。つまり、放出口91は、ニッケル水素電池BTの上方に配置される。ケース90は、放出口91を除いて密閉される。
なお、一般的に、ニッケル水素電池BTは、過充電又は過放電により、水素ガスHYを発生し得る。
筐体1は、気体が通る少なくとも1つの第3通気孔HL3を有する。実施形態3では、筐体1は1つの第3通気孔HL3を有する。なお、筐体1は複数の第3通気孔HL3を有していてもよい。
第3通気孔HL3は筐体1を貫通している。第3通気孔HL3は、実施形態3では、略円形形状を有する。例えば、第3通気孔HL3の直径は、約2.0mmである。なお、第3通気孔HL3の形状は、気体が通る限りにおいては特に限定されず、例えば、略四角形形状を有していてもよい。
ストロボスコープST3は、気体が通る少なくとも1つの第3フィルタFL3をさらに有する。実施形態3では、ストロボスコープST3は、第3通気孔HL3に対応して、1つの第3フィルタFL3を有する。第3フィルタFL3は通気性を有する。第3フィルタFL3は第3通気孔HL3に配置される。実施形態3では、第3フィルタFL3は、筐体1の内部側から第3通気孔HL3を覆う。なお、第3フィルタFL3は、筐体1の外部側から第3通気孔HL3を覆ってもよい。また、第3フィルタFL3は、第3通気孔HL3の内部に配置されてもよい。
第3フィルタFL3は、第3フィルタFL3を通る気体から粉塵又は塵埃を捕捉する。その結果、実施形態3によれば、ストロボスコープST3の外部の粉塵又は塵埃が、第3通気孔HL3を通って筐体1の内部に侵入することを抑制できる。実施形態3では、第3フィルタFL3は、ベントフィルタである。その他、第3フィルタFL3の構成は、第1フィルタFL1の構成と同様であり、説明を適宜省略する。
第3フィルタFL3及び第3通気孔HL3は、第2方向D2における筐体1の端部側であって、筐体1の上部1Aに配置される。そして、第3カバー部材300は、第3通気孔HL3を、筐体1の外部側から覆う。つまり、第3カバー部材300は、筐体1のうち第3通気孔HL3が配置されている部分を、筐体1の外部側から覆う。従って、第3カバー部材300の第3通気孔HL3によって通気しつつ、第3通気孔HL3から筐体1の内部への水の侵入を抑制できる。その他、第3カバー部材300の効果は、第1カバー部材100の効果と同様である。
特に、実施形態3では、第3通気孔HL3と第3フィルタFL3と第3カバー部材300とは、ケース90の上方に配置される。つまり、第3通気孔HL3と第3フィルタFL3と第3カバー部材300とは、ニッケル水素電池BTの上方に配置される。加えて、ケース90の内部でニッケル水素電池BTが発生した水素ガスHYは上昇する。従って、実施形態3によれば、ストロボスコープST3は、水素ガスHYを、放出口91と第3フィルタFL3と第3通気孔HL3と第3カバー部材300の通気孔310とを通して、ストロボスコープST3の外部に効果的に排出することができる。
また、第3フィルタFL3と放出口91とが、鉛直方向に対向していることが好ましい。この好ましい例では、放出口91、第3フィルタFL3、第3通気孔HL3、及び、通気孔310を通して、ストロボスコープST3の外部に、水素ガスHYを更に効果的に排出できる。
なお、第3フィルタFL3が放出口91の内部に配置されてもよい。この場合、例えば、ケース90の上部90Aのうち放出口91の周囲部分が、筐体1の上部1Aの裏面に密着又は接触する。この場合、例えば、ケース90の上部90Aのうち放出口91の周囲部分と、筐体1の上部1Aの裏面との隙間を、シリコンボンド等のシーリング材で塞いでもよい。なお、ケース90の上部90Aの一部又は全部が筐体1の上部1Aの裏面に密着又は接触していてもよい。この場合、例えば、ケース90の上部90Aと、筐体1の上部1Aの裏面との隙間を、シリコンボンド等のシーリング材で塞いでもよい。
次に、図17~図20を参照して、第3カバー部材300を説明する。図17は、第3カバー部材300を示す斜視図である。図17に示すように、第3カバー部材300は、天壁部320と、一対の壁部330A、330Bと、一対の側壁部340と、一対の張出部390とを有する。天壁部320、一対の壁部330A、330B、一対の側壁部340、及び、一対の張出部390の各々は、略平板形状を有する。
天壁部320は、鉛直方向に略直交する。壁部330Aと壁部330Bとは、互いに第1方向D1に対向する。壁部330Aは、第3方向D3に沿って延びる。壁部330Aは、複数の通気孔310を有する。以下、壁部330Aの通気孔310を「通気孔310B」と記載する場合がある。複数の通気孔310Bの各々は、第1方向D1に向かって開口している。一対の側壁部340は、互いに第3方向D3に対向する。一対の側壁部340の各々は、複数の通気孔310を有する。以下、側壁部340の通気孔310を「通気孔310A」と記載する場合がある。複数の通気孔310Aの各々は、第3方向D3に向かって開口している。
図18は、第3カバー部材300を示す底面図である。図18に示すように、第3カバー部材300は少なくとも1つの第3内壁部350を有する。実施形態3では、第3カバー部材300は一対の第3内壁部350を有する。一対の第3内壁部350は第3カバー部材300の内部に配置される。一対の第3内壁部350は、互いに第3方向D3に対向し、第3方向D3に間隔をあけて配置される。一対の第3内壁部350は、それぞれ、一対の側壁部340に対応して配置される。第3内壁部350は、対応する側壁部340と第3方向D3に対向する。第3内壁部350は、対応する側壁部340と第3方向D3に間隔をあけて配置される。第3内壁部350は略平板形状を有する。第3内壁部350は、第1方向D1に沿って延びる。
また、第3カバー部材300は少なくとも1つの第3内壁部370をさらに有する。実施形態3では、第3カバー部材300は1つの第3内壁部370を有する。第3内壁部370は第3カバー部材300の内部に配置される。第3内壁部370は、第3方向D3に沿って延びており、一対の第3内壁部350に接続される。具体的には、第3内壁部370は、一対の第3内壁部350の第1方向D1の端部に接続される。第3内壁部370は、壁部330Aと第1方向D1に対向する。第3内壁部370は、壁部330Aと第1方向D1に間隔をあけて配置される。第3内壁部370は略平板形状を有する。
なお、天壁部320と、一対の壁部330A、330Bと、一対の側壁部340と、一対の第3内壁部350と、第3内壁部370と、一対の張出部390とは、全体で単一の部材を構成することが好ましい。部品点数を削減できるからである。また、第3カバー部材300の形状は、略直方体形状に限定されず、例えば、略半円柱形状であってもよい。
なお、第3カバー部材300は、3つの第3内壁部(一対の第3内壁部350及び第3内壁部370)のうち、1つの内壁部を有していてもよい。
図19は、図17のXIX-XIX線に沿った断面図である。図19に示すように、第3内壁部350、第3内壁部370、及び、一対の壁部330A、330Bは、筐体1の外面に対して起立している。実施形態3では、第3内壁部350及び第3内壁部370は鉛直方向に略平行である。なお、第3内壁部350及び第3内壁部370は鉛直方向に対して傾斜していてもよい。第3内壁部350の基端350a及び第3内壁部370の基端370aは、筐体1の外面と接触している。一対の壁部330A、330Bの基端330aは、筐体1の外面と接触している。
第3カバー部材300は、第3通気孔HL3と第3カバー部材300の通気孔310Aとの間で通気するための第3開口360を有する。なお、図19では、理解の容易のために、第3開口360を破線で示している。第3開口360は、第3内壁部350の先端350bと天壁部320の内面との間に位置する。第3開口360と第3内壁部350とは、隣接している。なお、第3開口360の位置は、特に限定されず、第3通気孔HL3と通気孔310Aとの間で通気できる限りにおいては、第3開口360は、第3内壁部350に設けられてもよい。この場合、第3内壁部350は、例えば、天壁部320と接続される。また、第3開口360の形状も特に限定されない。
第3カバー部材300は、第3通気孔HL3と第3カバー部材300の通気孔310Bとの間で通気するための第3開口380を有する。第3開口380は、第3内壁部370の先端370bと天壁部320の内面との間に位置する。第3開口380と第3内壁部370とは、隣接している。なお、第3開口380の位置は、特に限定されず、第3通気孔HL3と通気孔310Bとの間で通気できる限りにおいては、第3開口380は、第3内壁部370に設けられてもよい。この場合、第3内壁部370は、例えば、天壁部120と接続される。また、第3開口380の形状も特に限定されない。
第3内壁部370は、筐体1の第3通気孔HL3と第3カバー部材300の通気孔310Bとの間に配置される。従って、通気孔310Bから侵入した水が、第3通気孔HL3に到達することを更に抑制できる。その結果、実施形態3によれば、第3通気孔HL3から筐体1の内部に水が侵入することを更に抑制できる。
具体的には、第3内壁部370は、壁部330Aに設けられた複数の通気孔310Bのうち、下段に位置する通気孔3101と第1方向D1に対向する。つまり、第3内壁部370の先端370bは、通気孔3101よりも高い位置に位置する。従って、実施形態3によれば、通気孔3101から侵入した水が第3通気孔HL3に到達することを抑制できる。
なお、一対の張出部390は、それぞれ、一対の壁部330A、330Bの基端330aから張り出している。そして、一対の張出部390が、ビス等の固定部材によって、筐体1に固定される。一対の張出部390は、筐体1の外面に接触している。
図20は、図17のXX-XX線に沿った断面図である。図20に示すように、第3カバー部材300は、筐体1の外面に向かって開口している。一対の側壁部340は、筐体1の外面に対して起立している。実施形態3では、一対の側壁部340は、鉛直方向に対して若干傾斜している。なお、側壁部340は、鉛直方向に対して略平行であってもよい。側壁部340の基端340aは、筐体1の外面と接触している。また、天壁部320は、間隔をあけて第3通気孔HL3を覆っている。
第3内壁部350は、筐体1の第3通気孔HL3と第3カバー部材300の通気孔310Aとの間に配置される。従って、通気孔310Aから侵入した水が、第3通気孔HL3に到達することを更に抑制できる。その結果、実施形態3によれば、第3通気孔HL3から筐体1の内部に水が侵入することを更に抑制できる。
具体的には、第3内壁部350は、側壁部340に設けられた複数の通気孔310Aのうち、下段に位置する通気孔3101と第3方向D3に対向する。つまり、第3内壁部350の先端350bは、通気孔3101よりも高い位置に位置する。従って、実施形態3によれば、通気孔3101から侵入した水が第3通気孔HL3に到達することを抑制できる。
一方、一対の第3開口360が、それぞれ、一対の第3内壁部350に対応して配置されている。第3開口360は、側壁部340に設けられた複数の通気孔310Aのうち、上段に位置する通気孔3102と第3方向D3に対向する。従って、実施形態3によれば、筐体1の内部とストロボスコープST3の外部との間で良好に通気を行うことができる。なお、実施形態3では、第3内壁部350の先端350bは、通気孔3102よりも低い位置に位置する。
具体的には、ニッケル水素電池BTが発生した水素ガスHYは、ケース90の放出口91から放出されて、第3フィルタFL3及び第3通気孔HL3を通って第3カバー部材300の内部に流れ込む。さらに、水素ガスHYは、第3開口360を通って、通気孔310Aから、ストロボスコープST3の外部に排出される。加えて、水素ガスHYは、第3開口380を通って、通気孔310Bから、ストロボスコープST3の外部に排出される。その結果、水素ガスHYをケース90から効果的に排出できる。
なお、実施形態3では、第3内壁部370が切り欠かれることによって、第3開口380が形成されている。また、第3カバー部材300の通気孔310の数は、第1カバー部材100の通気孔110の数よりも多い。より効果的に水素ガスHYを排出するためである。
(実施形態4)
図21及び図22を参照して、本発明の実施形態4に係るストロボスコープST4を説明する。実施形態4に係るストロボスコープST4が第2カバー部材200を有する点で、実施形態4は実施形態3と主に異なる。また、実施形態4に係るストロボスコープST4の防水性能は、実施形態3に係るストロボスコープST3の防水性能よりも高い。以下、実施形態4が実施形態3と異なる点を主に説明する。
図21は、実施形態4に係るストロボスコープST4を示す側面図である。図21に示すように、実施形態2に係るストロボスコープST4は、図14及び図15を参照して説明した実施形態3に係るストロボスコープST3の構成に加えて、第2カバー部材200を更に有する。第2カバー部材200の構成は、図9~図13を参照して説明した実施形態2に係る第2カバー部材200の構成と同様である。
また、ストロボスコープST4は、図11を参照して説明した実施形態2と同様に、通気部80(図3)を有していない。従って、実施形態4に係るストロボスコープST4の防水性能は、実施形態3に係るストロボスコープST3の防水性能よりも高い。
図22は、ストロボスコープST4を示す側面断面図である。なお、図22では、図面の簡略化のために、ストロボスコープST4の電気的構成の詳細及び配線を省略している。
図22に示すように、筐体1は、気体が通る少なくとも1つの第2通気孔HL2を有する。また、ストロボスコープST4は、気体が通る少なくとも1つの第2フィルタFL2をさらに有する。第2通気孔HL2及び第2フィルタFL2の構成は、それぞれ、図9~図13を参照して説明した実施形態2に係る第2通気孔HL2及び第2フィルタFL2の構成と同様である。
以上、図21及び図22を参照して説明したように、実施形態4によれば、ストロボスコープST4は、実施形態2と同様の第2カバー部材200と第2フィルタFL2と第2通気孔HL2とを有する。従って、外気A2は、第2カバー部材200の通気孔210から、第2カバー部材200の内部に流れ込む。さらに、外気A2は、第2通気孔HL2及び第2フィルタFL2を通って、筐体1の内部に導入される。その結果、外気A2によって、ストロボ光源13(図22)の温度の上昇を抑制できる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施できる。また、上記の実施形態に開示される複数の構成要素は適宜改変可能である。例えば、ある実施形態に示される全構成要素のうちのある構成要素を別の実施形態の構成要素に追加してもよく、または、ある実施形態に示される全構成要素のうちのいくつかの構成要素を実施形態から削除してもよい。
また、図面は、発明の理解を容易にするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚さ、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の構成は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
(1)図14~図22を参照して説明した実施形態3、4において、ストロボスコープST3、ST4は、第1カバー部材100、第1通気孔HL1、第1フィルタFL1、第2カバー部材200、第2通気孔HL2、及び、第2フィルタFL2を有していなくてもよい。この場合でも、第3カバー部材300、第3通気孔HL3、第3フィルタFL3、及び、放出口91を通して、ストロボスコープST3、ST4の外部に水素ガスHYを効果的に排出することができる。この場合は、第3カバー部材300が「第1カバー部材」の一例に相当し、第3通気孔HL3が「第1通気孔」の一例に相当し、第3フィルタFL3が「第1フィルタ」の一例に相当する。
(2)図1~図22において、ストロボスコープST1~ST4は、複数の第1カバー部材100を有していてもよい。そして、複数の第1カバー部材100の各々に対して、単数又は複数の第1通気孔HL1と、単数又は複数の第1フィルタFL1とが配置される。
ストロボスコープST1~ST4は、複数の第2カバー部材200を有していてもよい。そして、複数の第2カバー部材200の各々に対して、単数又は複数の第2通気孔HL2と、単数又は複数の第2フィルタFL2とが配置される。
ストロボスコープST1~ST4は、複数の第3カバー部材300を有していてもよい。そして、複数の第3カバー部材300の各々に対して、単数又は複数の第3通気孔HL3と、単数又は複数の第3フィルタFL3とが配置される。
(3)図1~図22において、第1カバー部材100の通気孔110の数、第2カバー部材200の通気孔210の数、及び、第3カバー部材300の通気孔310の数は、通気可能である限りは、特に限定されない。また、第1カバー部材100の通気孔110の配置、第2カバー部材200の通気孔210の配置、及び、第3カバー部材300の通気孔310の配置は、通気可能である限りは、特に限定されない。ただし、第1カバー部材100の通気孔110の配置、及び、第3カバー部材300の通気孔310の配置は、天壁120、320以外であることが好ましい。水の侵入を効果的に抑制するためである。
本発明は、例えば、ストロボスコープに利用できる。
1 筐体
13 ストロボ光源
80 通気部
90 ケース
91 放出口
100 第1カバー部材
110、110A、110B 通気孔
150 第1内壁部
160 第1開口
200 第2カバー部材
210、210A、210B 通気孔
250 第2内壁部
260 第2開口
300 第3カバー部材
310、310A、310B、3101、3102 通気孔
350、370 第3内壁部
360、380 第3開口
BT ニッケル水素電池
FL1 第1フィルタ
FL2 第2フィルタ
FL3 第3フィルタ
HL1 第1通気孔
HL2 第2通気孔
HL3 第3通気孔
ST1~ST4 ストロボスコープ

Claims (8)

  1. ストロボスコープであって、
    気体が通る第1通気孔を有する筐体と、
    前記第1通気孔に配置され、気体が通る第1フィルタと、
    気体が通る通気孔を有し、前記筐体のうち前記第1通気孔が配置されている部分を覆う第1カバー部材と、
    前記筐体に収容されるストロボ光源と
    を有し、
    前記筐体は、気体が通る第3通気孔をさらに有し、
    前記ストロボスコープは、
    ニッケル水素電池を収容するケースと、
    前記第3通気孔に配置され、気体が通る第3フィルタと、
    気体が通る通気孔を有し、前記筐体のうち前記第3通気孔が配置されている部分を覆う第3カバー部材と
    をさらに有し、
    前記ケースは、前記筐体に収容され、
    前記ケースは、水素ガスを放出するための放出口を有し、
    前記第3通気孔と前記第3フィルタと前記第3カバー部材とは、前記ケースの上方に配置される、ストロボスコープ。
  2. 前記第1通気孔と前記第1フィルタと前記第1カバー部材とは、前記ストロボ光源の上方に配置される、請求項1に記載のストロボスコープ。
  3. 気体が通る通気部をさらに有し、
    前記通気部は、前記ストロボ光源の下方に配置される、請求項2に記載のストロボスコープ。
  4. 前記筐体は、気体が通る第2通気孔をさらに有し、
    前記ストロボスコープは、
    前記第2通気孔に配置され、気体が通る第2フィルタと、
    気体が通る通気孔を有し、前記筐体のうち前記第2通気孔が配置されている部分を覆う第2カバー部材と
    をさらに有し、
    前記第2通気孔と前記第2フィルタと前記第2カバー部材とは、前記ストロボ光源の下方に配置される、請求項2に記載のストロボスコープ。
  5. ニッケル水素電池を収容するケースをさらに有し、
    前記ケースは、前記筐体に収容され、
    前記ケースは、水素ガスを放出するための放出口を有し、
    前記第1通気孔と前記第1フィルタと前記第1カバー部材とは、前記ケースの上方に配置される、請求項1に記載のストロボスコープ。
  6. 前記第1カバー部材は、
    前記筐体の前記第1通気孔と前記第1カバー部材の前記通気孔との間に配置される第1内壁部と、
    前記筐体の前記第1通気孔と前記第1カバー部材の前記通気孔との間で通気するための第1開口と
    をさらに有する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のストロボスコープ。
  7. 前記第2カバー部材は、
    前記筐体の前記第2通気孔と前記第2カバー部材の前記通気孔との間に配置される第2内壁部と、
    前記筐体の前記第2通気孔と前記第2カバー部材の前記通気孔との間で通気するための第2開口と
    をさらに有する、請求項4に記載のストロボスコープ。
  8. 前記第3カバー部材は、
    前記筐体の前記第3通気孔と前記第3カバー部材の前記通気孔との間に配置される第3内壁部と、
    前記筐体の前記第3通気孔と前記第3カバー部材の前記通気孔との間で通気するための第3開口と
    をさらに有する、請求項1に記載のストロボスコープ。
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