JP7336248B2 - トンネル防災システム及び火災検知器 - Google Patents
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Description
本発明は、防災受信盤に複数の火災検知器を接続して検知エリアの火災を監視するものであって、相互に隣接した火災検知器は検知エリアを少なくとも一部重複して火災を監視しており、防災受信盤は火災検知器からの火災信号に基づいて所定の火災処理を行うトンネル防災システムに於いて、
火災検知器は、自己の所定の故障予兆の発生回数を含む故障予兆情報を少なくとも一時的に保持しており、
防災受信盤は、
火災検知器から故障予兆情報を取得し、当該故障予兆情報から当該火災検知器の信頼性を判断し、
信頼性有りと判断した火災検知器から火災信号を受信したときは、当該火災検知器を復旧した後に再度当該火災検知器から火災信号を受信した場合に所定の火災処理を行い、
信頼性低下と判断した火災検知器から火災信号を受信したときは、当該火災検知器の所定の第1の火災判断蓄積条件を第1の火災判断蓄積条件よりも厳格な所定の第2の火災判断蓄積条件に変更して復旧し、火災判断蓄積条件を変更した当該火災検知器及び当該火災検知器の検知エリアを重複監視している隣接火災検知器の少なくとも一台から火災信号を受信したときに、所定の火災処理を行う、
ことを特徴とする。
本発明の別の形態は、防災受信盤に複数の火災検知器を接続して検知エリアの火災を監視するものであって、相互に隣接した火災検知器は検知エリアを少なくとも一部重複して監視しており、防災受信盤は火災検知器からの火災信号に基づいて火災処理を行うトンネル防災システムに於いて、
火災検知器は、自己の所定の故障予兆の発生回数を含む故障予兆情報を少なくとも一時的に保持しており、
防災受信盤は、
トンネル単位又はトンネルの所定の区間ごとにグループ化された複数の火災検知器の故障予兆情報を取得し、当該故障予兆情報に基づき、トンネル単位、信号系統単位又は区間単位に火災検知器の信頼性を判断して生成した信頼性情報を少なくとも一時的に保持しており、
信頼性情報から信頼性有りと判断した火災検知器から火災信号を受信したときは、当該火災検知器を復旧した後に再度当該火災検知器から火災信号を受信した場合に所定の火災処理を行い、
信頼性情報から信頼性低下と判断した火災検知器から火災信号を受信したときは、当該火災検知器の所定の第1の火災判断蓄積条件を第1の火災判断蓄積条件よりも厳格な所定の第2の火災判断蓄積条件に変更して復旧し、第2の火災判断蓄積条件を変更した当該火災検知器及び当該火災検知器の検知エリアを重複監視している隣接火災検知器の少なくとも一台から火災信号を受信したときに、所定の火災処理を行う、
ことを特徴とする。
第1又は第2発明のトンネル防災システムにおいて、
火災検知器は、複数の火災判定段階により火災を判断しており、
複数の火災判定段階の内の少なくとも1つの火災判定段階で火災と判定されたが残りの何れかの火災判定段階で火災と判定されなかった場合に故障予兆と判定して故障予兆の発生回数を求め、当該故障予兆の発生回数を含む故障予兆情報を少なくとも一時的に保持し、
防災受信盤は、火災検知器から取得した故障予兆情報から抽出した故障予兆の発生回数が所定の信頼性判断蓄積条件を充足したときに信頼性低下と判断する。
第1又は第2発明のトンネル防災システムにおいて、
火災検知器は、試験光源を駆動した際の受光信号に基づき火災検知部の故障を判断する試験を行っており、試験による受光信号のレベルが、所定の正常範囲を外れたが所定の故障判断条件を充足しなかった場合に故障予兆と判定し、当該故障予兆の発生回数を示す情報を含む故障予兆情報を少なくとも一時的に保持し、
防災受信盤は、火災検知器から取得した故障予兆情報から抽出した故障予兆の発生回数が所定の信頼性判断蓄積条件を充足したときに信頼性低下と判断する。
第1又は第2発明のトンネル防災システムにおいて、
火災検知器は、
複数の火災判定段階により火災を判断しており、複数の火災判定段階の内の少なくとも1つの火災判定段階で火災と判定されたが残りの何れかの火災判定段階で火災と判定されなかった場合に第1の故障予兆と判定すると共に当該第1の故障予兆の発生回数を求め、且つ、
試験光源を駆動した際の受光信号に基づき火災検知部の故障を判断する試験を行っており、試験による受光信号のレベルが、所定の正常範囲を外れたが所定の故障判断条件を充足しなかった場合に第2の故障予兆と判定すると共に当該第2の故障予兆の発生回数を求め、
第1の故障予兆の発生回数と第2の故障予兆の発生回数を示す情報を故障予兆情報を少なくとも一時的に保持し、
防災受信盤は、火災検知器から取得した故障予兆情報から抽出した第1の故障予兆の発生回数と第2の故障予兆の発生回数の何れか一方又は両方が所定の信頼性判断蓄積条件を充足したときに信頼性低下と判断する。
第1又は第2発明のトンネル防災システムにおいて、
火災検知器は、故障予兆の発生回数が所定の故障予兆判断蓄積条件を充足したときに所定の故障予兆処理を行うム。
火災検知器は、故障予兆処理として、防災受信盤に故障予兆信号を送信すると共に、火災信号の送信を停止し、
防災受信盤は、火災検知器から故障予兆信号を受信したときに、遠方監視制御設備に故障予兆移報信号を送信して報知させる。
第1又は第2発明のトンネル防災システムにおいて、
防災受信盤は、火災信号を受信した火災検知器について信頼性低下と判断されたときに、当該火災検知器及び当該火災検知器の検知エリアを重複監視している隣接火災検知器の少なくとも一台の火災判断蓄積条件を第1の火災判断蓄積条件を緩和した所定の第3の火災判断蓄積条件に変更する。
第1又は第4発明のトンネル防災システムにおいて、
防災受信盤は、火災信号を受信した火災検知器について信頼性低下と判断した後に、当該火災検知器及び当該火災検知器の検知エリアを重複監視している隣接火災検知器から火災信号が受信されなかった場合、非火災移報信号を遠方監視制御設備に送信して報知させる。
本発明は、防災受信盤に複数の火災検知器を接続して検知エリアの火災を監視するものであって、相互に隣接した火災検知器は検知エリアを少なくとも一部重複して火災を監視しており、防災受信盤は火災検知器からの火災信号に基づいて所定の火災処理を行うトンネル防災システムに於いて、火災検知器は、自己の所定の故障予兆の発生回数を含む故障予兆情報を少なくとも一時的に保持しており、防災受信盤は、火災検知器から故障予兆情報を取得し、当該故障予兆情報から当該火災検知器の信頼性を判断し、信頼性有りと判断した火災検知器から火災信号を受信したときは、当該火災検知器を復旧した後に再度当該火災検知器から火災信号を受信した場合に所定の火災処理を行い、信頼性低下と判断した火災検知器から火災信号を受信したときは、当該火災検知器の所定の第1の火災判断蓄積条件を第1の火災判断蓄積条件よりも厳格な所定の第2の火災判断蓄積条件に変更して復旧し、火災判断蓄積条件を変更した当該火災検知器及び当該火災検知器の検知エリアを重複監視している隣接火災検知器の少なくとも一台から火災信号を受信したときに、所定の火災処理を行うようにしたため、火災検知器が受光素子の故障や原因不明の非火災要因等により火災信号を送信しても、火災信号を送信した火災検知器の故障予兆の発生回数に基づく故障予兆情報にから信頼性を判断し、信頼性低下と判断した場合は非火災報と見做してトンネルの進入禁止警報を伴う火災処理を行うことがなく、不必要にトンネル通行を止めてしまうことを防止可能とする。
本発明の他の形態は、防災受信盤に複数の火災検知器を接続して検知エリアの火災を監視するものであって、相互に隣接した火災検知器は検知エリアを少なくとも一部重複して監視しており、防災受信盤は火災検知器からの火災信号に基づいて火災処理を行うトンネル防災システムに於いて、火災検知器は、自己の所定の故障予兆の発生回数を含む故障予兆情報を少なくとも一時的に保持しており、防災受信盤は、トンネル単位又はトンネルの所定の区間ごとにグループ化された複数の火災検知器の故障予兆情報を取得し、当該故障予兆情報に基づき、トンネル単位、信号系統単位又は区間単位に火災検知器の信頼性を判断して生成した信頼性情報を少なくとも一時的に保持しており、信頼性情報から信頼性有りと判断した火災検知器から火災信号を受信したときは、当該火災検知器を復旧した後に再度当該火災検知器から火災信号を受信した場合に所定の火災処理を行い、信頼性情報から信頼性低下と判断した火災検知器から火災信号を受信したときは、当該火災検知器の所定の第1の火災判断蓄積条件を第1の火災判断蓄積条件よりも厳格な所定の第2の火災判断蓄積条件に変更して復旧し、第2の火災判断蓄積条件を変更した当該火災検知器及び当該火災検知器の検知エリアを重複監視している隣接火災検知器の少なくとも一台から火災信号を受信したときに、所定の火災処理を行うようにしたため、前述した第1発明の効果に加え、トンネル単位、信号系統単位又は区間単位に特有な温度、湿度、電気的ノイズ等の環境要因に基づいた火災検知器の故障予兆情報を評価して信頼性を判断でき、信頼性低下と判断した場合は非火災報と見做してトンネルの進入禁止警報等を伴う火災処理を行うこと防止可能とする。
また、第1及び第2発明の火災検知器は、複数の火災判定段階により火災を判断しており、複数の火災判定段階の内の少なくとも1つの火災判定段階で火災と判定されたが残りの何れかの火災判定段階で火災と判定されなかった場合に故障予兆と判定して故障予兆の発生回数を求め、当該故障予兆の発生回数を含む故障予兆情報を少なくとも一時的に保持し、防災受信盤は、火災検知器から取得した故障予兆情報から抽出した故障予兆の発生回数が所定の信頼性判断蓄積条件を充足したときに信頼性低下と判断するようにしたため、火災検知器が故障や非火災要因等により複数の火災判定段階を経て火災判断により火災信号を出力するには、それまでの間に、複数の火災判定段階の途中で火災と判断するに至らなかった故障予兆が何回か生じており、この故障予兆の発生回数を求めて故障予兆情報を生成し、信頼性を判断するための根拠とすることで、火災検知器が火災を判断したとしても、故障予兆の発生回数が多い場合には、非火災報の可能性が高いことから、信頼性低下と判断し、非火災報による火災処理を確実に防止することを可能とする。
また、第1又は第2発明の火災検知器は、試験光源を駆動した際の受光信号に基づき火災検知部の故障を判断する試験を行っており、試験による受光信号のレベルが、所定の正常範囲を外れたが所定の故障判断条件を充足しなかった場合に故障予兆と判定し、当該故障予兆の発生回数を示す情報を含む故障予兆情報を少なくとも一時的に保持し、防災受信盤は、火災検知器から取得した故障予兆情報から抽出した故障予兆の発生回数が所定の信頼性判断蓄積条件を充足したときに信頼性低下と判断するようにしたため、火災検知器が試験光源を駆動した際の受光信号に基づき例えばセンサ部と増幅処理部を備えた火災検知部の故障が判断されるには、それまでの間に、受光素子の劣化等により受光信号のレベルが正常範囲を外れたが例えば故障閾値には達せずに故障判断条件を充足しない故障予兆を何回か発生じており、この火災検知器の試験における故障予兆の発生回数を信頼性を判断するための根拠とすることで、火災検知器が受光素子の故障を判断しなくとも、故障予兆の発生回数が多い場合には、非火災報の可能性が高いことから、信頼性低下と判断し、非火災報による火災処理を確実に防止することを可能とする。
また、第1又は第2発明の火災検知器は、複数の火災判定段階により火災を判断しており、複数の火災判定段階の内の少なくとも1つの火災判定段階で火災と判定されたが残りの何れかの火災判定段階で火災と判定されなかった場合に第1の故障予兆と判定すると共に当該第1の故障予兆の発生回数を求め、且つ、試験光源を駆動した際の受光信号に基づき火災検知部の故障を判断する試験を行っており、試験による受光信号のレベルが、所定の正常範囲を外れたが所定の故障判断条件を充足しなかった場合に第2の故障予兆と判定すると共に当該第2の故障予兆の発生回数を求め、第1の故障予兆の発生回数と第2の故障予兆の発生回数を示す情報を故障予兆情報を少なくとも一時的に保持し、
防災受信盤は、火災検知器から取得した故障予兆情報から抽出した第1の故障予兆の発生回数と第2の故障予兆の発生回数の何れか一方又は両方が所定の信頼性判断蓄積条件を充足したときに信頼性低下と判断するようにしたため、前述した信頼性情報1の効果と信頼性情報2の効果を併せた効果が得られる。
また、火災検知器は、故障予兆の発生回数が所定の故障予兆判断蓄積条件を充足したときに故障予兆を確定して所定の故障予兆処理を行うようにしたため、火災検知器が非火災報となる火災信号を送信する前に、故障予兆が確定して火災信号の送信が禁止されることで、非火災報の発生を未然に防止可能とする。
また、防災受信盤は、火災信号を受信した火災検知器について信頼性低下と判断されたときに、当該火災検知器及び当該火災検知器の検知エリアを重複監視している隣接火災検知器の少なくとも一台の火災判断蓄積条件を第1の火災判断蓄積条件を緩和した所定の第3の火災判断条件蓄積条件に変更するようにしたため、実火災であった場合、隣接した火災検知器が火災判断蓄積条件の緩和により高感度に変更されて迅速に火災信号を送信し、第1報目の火災信号を送信して信頼性低下と判断された火災検知器の復旧後の火災信号の受信を待って火災処理を行うことができる。
また、防災受信盤は、火災信号を受信した火災検知器について信頼性低下と判断した後に、当該火災検知器及び当該火災検知器の検知エリアを重複監視している隣接火災検知器から火災信号が受信されなかった場合、非火災移報信号を遠方監視制御設備に送信して報知させるようにしたため、複数のトンネルを監視している遠方監視制御設備側の担当者は、非火災報は出力されなかったが、火災以外の要因により火災検知器の火災判定動作が所定頻度で行われたこと(火災判定の結果、火災候補となったこと)を知ることができ、この傾向から非火災報に発展し得る状態を認識することで、トンネル側の火災検知器による火災の監視状況を適切に把握して、トンネルの運用管理に利用可能とする。
本発明の別の形態は、防災受信盤に接続して検知エリアの火災を監視する火災検知器に於いて、所定の故障予兆の発生回数を少なくとも一時的に保持しており、故障予兆の発生回数に基づき自己の信頼性低下と判断した場合に防災受信盤に信頼性低下信号を送信するようにしたため、信頼性低下が判断された火災検知器の誤作動による非火災報の発生を未然に防止できる。
また、本発明の別の形態は、防災受信盤に接続して検知エリアの火災を監視する火災検知器に於いて、複数の火災判定段階により火災を判断しており、複数の火災判定段階の内の少なくとも1つの火災判定段階で火災と判定されたが残りの何れかの火災判定段階で火災と判定されなかった場合に故障予兆と判断して当該故障予兆の発生回数を少なくとも一時的に保持し、故障予兆の発生回数が所定の信頼性判断蓄積定条件を充足したときに自己の信頼性低下と判断して防災受信盤に信頼性低下信号を送信するようにしたため、火災検知器による複数の火災判定段階の途中で火災と判定されずに火災と判断するに至らなかった故障予兆の発生回数を求めて信頼性を判断するための根拠とすることで、火災検知器が火災を判断したとしても、故障予兆の発生回数が多い場合には、非火災報の可能性が高いことから、信頼性低下と判断し、非火災報による火災処理を確実に防止することを可能とする。
また、本発明の他の形態は、防災受信盤に接続して検知エリアの火災を監視する火災検知器に於いて、試験光源を駆動した際の受光信号に基づき火災検知部の故障を判断する試験を行っており、試験による受光信号のレベルが、所定の正常範囲を外れたが所定の故障判断条件を充足しなかった場合に故障予兆と判断して当該故障予兆の発生回数を少なくとも一時的に保持し、故障予兆の発生回数が所定の信頼性判断蓄積条件を充足したときに自己の信頼性低下と判断して防災受信盤に信頼性低下信号を送信するようにしたため、火災検知器の試験による受光信号のレベルが、所定の正常範囲を外れたが例えば所定の故障閾値には至らずに故障判断条件を充足しなかった場合に故障予兆と判定し、故障予兆の発生回数を求めて信頼性を判断するための根拠とし、火災検知器が受光素子の故障を検知しなくとも、故障予兆の発生回数が多い場合には、非火災報の可能性が高いことから、信頼性低下と判断し、非火災報による火災処理を確実に防止することを可能とする。
また、本発明の他の形態は、防災受信盤に接続して検知エリアの火災を監視する火災検知器に於いて、複数の火災判定段階により火災を判断しており、複数の火災判定段階の内の少なくとも1つの火災判定段階で火災と判定されたが残りの何れかの火災判定段階で火災と判定されなかった場合に第1の故障予兆と判断すると共に当該第1の故障予兆の発生回数を少なくとも一時的に保持し、且つ試験光源を駆動した際の受光信号に基づき火災検知部の故障を判断する試験を行っており、試験による受光信号のレベルが、所定の正常範囲を外れたが所定の故障判断条件を充足しなかった場合に第2の故障予兆と判断すると共に当該第2の故障予兆の発生回数を求めて少なくとも一時的に保持し、第1の故障予兆の発生回数と第2の故障予兆の発生回数の何れか一方又は両方が所定の信頼性判断蓄積条件を充足したときに、自己の信頼性低下と判断して防災受信盤に信頼性低下信号を送信するようにしたため、前述した第4発明の火災検知器2と第5発明の火災検知器3の効果を併せた効果が得られる。
また、第3発明乃至第6発明の火災検知器に於いて、自己の信頼性低下と判断した場合に、火災信号の送信を停止するようにしたため、信頼性低下と判断された火災検知器からの火災信号の受信による非火災報の発生を未然に防止できる。
また、本発明の別の形態は、第4乃至第6発明の何れかの火災検知器を防災受信盤に接続して検知エリアの火災を監視するトンネル防災システムに於いて、防災受信盤は、火災検知器から信頼性低下信号を受信した場合に、当該火災検知器の所定の第1の火災判断蓄積条件を第1の火災判断蓄積条件よりも厳格な所定の第2の火災判断蓄積条件に変更して復旧し、火災判断蓄積条件を変更した当該火災検知器及び当該火災検知器の検知エリアを重複監視している隣接火災検知器の少なくとも一台から火災信号を受信したときに、所定の火災処理を行うようにしたため、前述した第1発明と同様の効果が得られる。
[実施形態の基本的な概念]
図1はトンネル防災システムの概要を示した説明図であり、図2は火災検知器の検知エリアを示した説明図ある。本実施形態によるトンネル防災システムの基本的な概念は、防災受信盤10からの信号系統毎の信号線14a,14bに接続されたトンネル内の火災検知器12は、所定の故障予兆の発生回数に基づく故障予兆情報、例えば故障予兆の発生回数を示す故障予兆情報を少なくとも一時的に保持し、防災受信盤10は、火災検知器12から火災信号を受信したときに、火災検知器12から故障予兆情報を取得して火災検知器12の信頼性を評価して判断し、信頼性有りと判断したときは、火災検知器12を復旧した後に再度火災信号を受信した場合に所定の火災処理を行い、信頼性低下と判断したときは、当該火災検知器12の所定の第1の火災判断蓄積条件(例えば第1の蓄積回数閾値)を、第1の火災判断蓄積条件よりも厳格な第2の火災判断蓄積条件(第1の蓄積回数閾値より多い第2の蓄積回数閾値)に変更して復旧し、火災判断蓄積条件を変更した火災検知器12及び当該火災検知器12の検知エリアを重複監視している隣接火災検知器の少なくとも一台から火災信号を受信したときに、所定の火災処理を行うというものであり、火災検知器12が受光素子の故障や想定外の非火災要因等により火災信号を送信しても、火災信号を送信した火災検知器12の故障予兆情報から信頼性を評価して信頼性有り又は信頼性低下を判断し、信頼性低下と判断した場合は非火災と見做してトンネルの進入禁止警報等を伴う火災処理を行わず、非火災報によりトンネル通行を止めてしまうことを従来に比べ確実に防止可能とする。
図1に示すように、自動車専用道路のトンネルとして、上り線トンネル1aと下り線トンネル1bが構築されている。上り線トンネル1aと下り線トンネル1bの内部には、トンネル長手方向の壁面に沿って例えば25メートル又は50メートル間隔で火災検知器12が設置されている。
(火災検知器の外観)
図3は火災検知器の外観を示した説明図、図4は火災検知器の機能構成の概略を示したブロック図である。
図4に示すように、火災検知器12には、検知器制御部54、伝送部56、電源部58、左右2組の火災検知部60R,60L、試験発光駆動部76、感度試験に用いられる内部試験光源78R,80R,82Rと内部試験光源78L,80L,82L、汚れ試験に用いられる外部試験光源84R,84Lが設けられている。以下の説明では、火災検知部60Rを右眼火災検知部60Rといい、火災検知部60Lを左眼火災検知部60Lという場合がある。
火災検知部60R,60Lは、センサ部64,68,72と増幅処理部66,70,74を備える。例えば右眼火災検知部60Rを例にとると、センサ部64,68,72の前面にはセンサ収納部46に設けた右眼透光性窓50Rが配置されており、右眼透光性窓50Rを介して外部の検知エリアからの赤外線エネルギーがセンサ部64,68,72に入射される。
検知器制御部54には、プログラムの実行により実現される機能として、火災判断部86の機能が設けられている。火災判断部86は、炎受光信号E1R、第1の非炎受光信号E2R及び第2の非炎受光信号E3Rに基づき、複数の火災判定段階により火災を判断している。火災判断部86は例えば次の3段階の火災判定を行う。
火災判断部86は、前述した3段階の火災判定段階の途中で火災が判定されずに火災と判断するに至らなかった場合に故障予兆の発生と判断し、故障予兆の発生回数Nをカウンタにより計数する制御を行う。
検知器制御部54には、プログラムの実行により実現される機能として、感度試験部88の機能が設けられている。感度試験部88は、伝送部56を介して防災受信盤10から自身のアドレスを指定した試験指示信号を受信した場合に動作し、試験発光駆動部76に指示して、内部試験光源78R,80R,82R,78L,80L,82Lを順番に発光駆動して火災検知部60R,60Lの感度試験を行わせる。なお、内部試験光源78R,80R,82Rと内部試験光源78L,80L,82Lは、それぞれ1つの光源で共用しても良い。
検知器制御部54には、プログラムの実行により実現される機能として、汚れ試験部90の機能が設けられている。汚れ試験部90は、感度試験と同様に、伝送部56を介して防災受信盤10から自身のアドレスを指定した試験指示信号を受信した場合に動作し、試験発光駆動部76に指示して、外部試験光源84R,84Lを順番に発光駆動して透光性窓50R,50Lの汚れ試験を行わせる。
図5は火災検知器の制御動作を示したフローチャートであり、図4に示した火災判断部86による制御動作となる。
(防災受信盤の概略)
図6は防災受信盤の機能構成の概略を示したブロック図である。図6に示すように、防災受信盤10は盤制御部34を備え、盤制御部34は例えばプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
火災監視制御部48は、火災検知器12から火災信号を受信した場合、火災信号を送信した火災検知器12のアドレスを指定した内部状態要求コマンド信号を送信し、火災検知器12のカウンタで計数している故障予兆の発生回数Nを示す情報を含む故障予兆情報を取得し、これに基づき火災信号を送信した火災検知器12の信頼性を評価して信頼性有りか信頼性低下かを判断する。
(火災検知器の信頼性有り)
図7は防災受信盤で火災検知器の信頼性有りと判断された場合の制御動作を示したタイムチャートである。
図8は防災受信盤で火災検知器の信頼性低下が判断された場合の制御動作を示したタイムチャートである。
上記の実施形態にあっては、防災受信盤10が火災信号を受信したときに、火災信号を送信した火災検知器12から故障予兆の発生回数を示す情報を含む故障予兆情報を取得して、火災信号を送信した火災検知器12の信頼性を評価して信頼性あり又は信頼性低下を判断しているが、他の実施形態として、火災検知器12側で故障予兆の発生回数から信頼性を評価して信頼性あり、信頼性低下を判断するようにしても良い。
図9は火災検知器で故障予兆が検出されて故障予兆と判定した場合の防災受信盤の制御動作を示したタイムチャートである。なお、火災検知器は自己の故障予兆と判定した場合であっても、故障予兆処理として火災信号の送信停止は行わず、火災と判断すると火災信号を送信する場合を例にとっている。
上記の実施形態は、火災検知器12ごとに信頼性を判断しているが、他の実施形態として、トンネルごと、信号系統ごと又はトンネルの所定の区間ごとにグループ化された複数の火災検知器12の故障予兆情報に基づき、トンネル単位、信号系統単位又は区間単位に信頼性を評価して信頼性有り、信頼性低下を判断するようにしても良い。
(感度試験に伴う故障予兆の判定)
図10は火災検知器の感度試験により内部試験光源を駆動した際の受光信号のピークレベルと故障予兆の発生回数を示した説明図である。
(上限値94a)超え{(初期値92)+(初期値92の50パーセント)}以下
の範囲を追加して故障予兆と判断しても良い。
図11は故障予兆の判定を伴う火災検知器の感度試験を示したフローチャートであり、図4に示した火災検知器12の感度試験部88及び火災判断部86による制御動作となる。
本発明による火災検知器12の他の実施形態として、図5のフローチャートに示した火災判断部86による故障予兆の判定と、図11のフローチャートに示した感度試験部88による故障予兆の判定を組み合わせ、それぞれで判断された故障予兆の発生回数Nを累積してカウントするように構成し、火災信号を送信した火災検知器12から故障予兆の累積発生回数を示す情報を含む故障予兆情報を防災受信盤10で取得し、抽出した故障予兆の累積発生回数から信頼性を評価して信頼性有り、信頼性低下を判断する。
(火災検知器)
3波長方式の火災検知器を例にとっているが、他の方式でも良く、例えば、CO2の共鳴放射帯である4.5μm帯と、その短波長側の例えば、5.0μm付近の波長帯域における赤外線エネルギーを検知し、これらの2波長帯域における各受光信号の相対比によって炎の有無を判定する2波長式の炎検知器としても良い。
また、上記の実施形態における火災検知器12の火災判断蓄積条件の変更、例えば火災判断蓄積回数閾値の変更は、火災検知器12自身が故障予兆処理として故障予兆判断条件を厳格にする(火災感度を下げる)ために蓄積回数閾値を増加する場合(図5のステップS14)と、防災受信盤10が信頼性低下と判断したときの指示を受けて火災判断蓄積条件を厳格(感度を緩和)にするために蓄積回数閾値を増加させる場合(図8のステップS51)とがあり、両者が重複して行われる場合には、全体の蓄積時間が必要以上に長くなり火災の発見が遅れることのないように適切に変更する。
上記の実施形態は、防災受信盤から引き出された信号線にアドレスが設定された火災検知を接続して火災監視する所謂R型のトンネル防災システムを示したが、本発明はこれに限定されず、防災受信盤から火災検知器単位に信号線を引き出し、各信号線に火災検知器が接続された所謂P型のトンネル防災システムについても同様である。
また本発明は、その目的と利点を損なわない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
1b:下り線トンネル
10:防災受信盤
12:火災検知器
14a,14b:信号線
16:消火ポンプ設備
18:冷却ポンプ設備
20:IG子局設備
22:換気設備
24:警報表示板設備
26:ラジオ再放送設備
28:テレビ監視設備
30:照明設備
32:遠方監視制御設備
34:盤制御部
36a,36b:伝送部
48:火災監視制御部
50R,50L:透光性窓
52R,52L:試験光源用透光性窓
54:検知器制御部
56:伝送部
58:電源部
60R,60L:火災検知部
64,68,72:センサ部
66,70,74:増幅処理部
76:試験発光駆動部
78R,78L,80R,80L,82R,82L:内部試験光源
84R,84L:外部試験光源
86:火災判断部
88:感度試験部
90:汚れ試験部
Claims (9)
- 防災受信盤に複数の火災検知器を接続して検知エリアの火災を監視するものであって、相互に隣接した前記火災検知器は検知エリアを少なくとも一部重複して火災を監視しており、前記防災受信盤は前記火災検知器からの火災信号に基づいて所定の火災処理を行うトンネル防災システムに於いて、
前記火災検知器は、自己の所定の故障予兆の発生回数を含む故障予兆情報を少なくとも一時的に保持しており、
前記防災受信盤は、
前記火災検知器から前記故障予兆情報を取得し、当該故障予兆情報から当該火災検知器の信頼性を判断し、
信頼性有りと判断した前記火災検知器から火災信号を受信したときは、当該火災検知器を復旧した後に再度当該火災検知器から火災信号を受信した場合に前記所定の火災処理を行い、
信頼性低下と判断した前記火災検知器から火災信号を受信したときは、当該火災検知器の所定の第1の火災判断蓄積条件を前記第1の火災判断蓄積条件よりも厳格な所定の第2の火災判断蓄積条件に変更して復旧し、前記火災判断蓄積条件を変更した当該火災検知器及び当該火災検知器の検知エリアを重複監視している隣接火災検知器の少なくとも一台から火災信号を受信したときに、前記所定の火災処理を行う、
ことを特徴とするトンネル防災システム。
- 防災受信盤に複数の火災検知器を接続して検知エリアの火災を監視するものであって、相互に隣接した前記火災検知器は検知エリアを少なくとも一部重複して監視しており、前記防災受信盤は前記火災検知器からの火災信号に基づいて火災処理を行うトンネル防災システムに於いて、
前記火災検知器は、自己の所定の故障予兆の発生回数を含む故障予兆情報を少なくとも一時的に保持しており、
前記防災受信盤は、
前記トンネル単位又は前記トンネルの所定の区間ごとにグループ化された複数の前記火災検知器の前記故障予兆情報を取得し、当該故障予兆情報に基づき、前記トンネル単位、信号系統単位又は前記区間単位に前記火災検知器の信頼性を判断して生成した信頼性情報を少なくとも一時的に保持しており、
前記信頼性情報から信頼性有りと判断した前記火災検知器から火災信号を受信したときは、当該火災検知器を復旧した後に再度当該火災検知器から火災信号を受信した場合に前記所定の火災処理を行い、
前記信頼性情報から信頼性低下と判断した前記火災検知器から火災信号を受信したときは、当該火災検知器の所定の第1の火災判断蓄積条件を前記第1の火災判断蓄積条件よりも厳格な所定の第2の火災判断蓄積条件に変更して復旧し、前記第2の火災判断蓄積条件を変更した当該火災検知器及び当該火災検知器の検知エリアを重複監視している隣接火災検知器の少なくとも一台から火災信号を受信したときに、前記所定の火災処理を行う、
ことを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項1又は2記載のトンネル防災システムに於いて、
前記火災検知器は、複数の火災判定段階により火災を判断しており、
前記複数の火災判定段階の内の少なくとも1つの火災判定段階で火災と判定されたが残りの何れかの火災判定段階で火災と判定されなかった場合に故障予兆と判定して故障予兆の発生回数を求め、当該故障予兆の発生回数を含む前記故障予兆情報を少なくとも一時的に保持し、
前記防災受信盤は、前記火災検知器から取得した前記故障予兆情報から抽出した前記故障予兆の発生回数が所定の信頼性判断蓄積条件を充足したときに信頼性低下と判断することを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項1又は2記載のトンネル防災システムに於いて、
前記火災検知器は、試験光源を駆動した際の受光信号に基づき火災検知部の故障を判断する試験を行っており、前記試験による前記受光信号のレベルが、所定の正常範囲を外れたが所定の故障判断条件を充足しなかった場合に故障予兆と判定し、当該故障予兆の発生回数を示す情報を含む前記故障予兆情報を少なくとも一時的に保持し、
前記防災受信盤は、前記火災検知器から取得した前記故障予兆情報から抽出した前記故障予兆の発生回数が所定の信頼性判断蓄積条件を充足したときに信頼性低下と判断することを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項1又は2記載のトンネル防災システムに於いて、
前記火災検知器は、
複数の火災判定段階により火災を判断しており、前記複数の火災判定段階の内の少なくとも1つの火災判定段階で火災と判定されたが残りの何れかの火災判定段階で火災と判定されなかった場合に第1の故障予兆と判定すると共に当該第1の故障予兆の発生回数を求め、且つ、
試験光源を駆動した際の受光信号に基づき火災検知部の故障を判断する試験を行っており、前記試験による前記受光信号のレベルが、所定の正常範囲を外れたが所定の故障判断条件を充足しなかった場合に第2の故障予兆と判定すると共に当該第2の故障予兆の発生回数を求め、
前記第1の故障予兆の発生回数と前記第2の故障予兆の発生回数を示す情報を前記故障予兆情報を少なくとも一時的に保持し、
前記防災受信盤は、前記火災検知器から取得した前記故障予兆情報から抽出した前記第1の故障予兆の発生回数と前記第2の故障予兆の発生回数の何れか一方又は両方が所定の信頼性判断蓄積条件を充足したときに信頼性低下と判断することを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項1又は2記載のトンネル防災システムに於いて、
前記火災検知器は、前記故障予兆の発生回数が所定の故障予兆判断蓄積条件を充足したときに所定の故障予兆処理を行うことを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項6記載のトンネル防災システムに於いて、
前記火災検知器は、前記故障予兆処理として、前記防災受信盤に故障予兆信号を送信すると共に、前記火災信号の送信を停止し、
前記防災受信盤は、前記火災検知器から前記故障予兆信号を受信したときに、遠方監視制御設備に故障予兆移報信号を送信して報知させることを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項1又は2記載のトンネル防災システムに於いて、
前記防災受信盤は、前記火災信号を受信した前記火災検知器について前記信頼性低下と判断されたときに、当該火災検知器及び当該火災検知器の検知エリアを重複監視している前記隣接火災検知器の少なくとも一台の火災判断蓄積条件を前記第1の火災判断蓄積条件を緩和した所定の第3の火災判断条件蓄積条件に変更することを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項1又は2記載のトンネル防災システムに於いて、
前記防災受信盤は、前記火災信号を受信した前記火災検知器について前記信頼性低下と判断した後に、当該火災検知器及び当該火災検知器の検知エリアを重複監視している前記隣接火災検知器から火災信号が受信されなかった場合、非火災移報信号を遠方監視制御設備に送信して報知させることを特徴とするトンネル防災システム。
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