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JP7328706B2 - 噴霧ノズル取付用アダプタ - Google Patents

噴霧ノズル取付用アダプタ Download PDF

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JP7328706B2
JP7328706B2 JP2021109952A JP2021109952A JP7328706B2 JP 7328706 B2 JP7328706 B2 JP 7328706B2 JP 2021109952 A JP2021109952 A JP 2021109952A JP 2021109952 A JP2021109952 A JP 2021109952A JP 7328706 B2 JP7328706 B2 JP 7328706B2
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Description

本発明は、液体散布装置の噴霧ノズルユニットに組み込まれる噴霧ノズル取付用アダプタに関する。
薬液や水等の散布を行う液体散布装置に用いられる噴霧ノズルユニット(以下、単に「ノズルユニット」とも称する。)は、一端部を噴管等の液体供給源に取り付けられる本体部と、本体部の他端側に設けられたノズル接続口に接続されるノズルとを備え、液体供給源から本体部に供給される液体を、ノズル接続口からノズルに送り込んで噴射するものである。このようなノズルユニットには、本体部のノズル接続口にノズルを着脱可能に取り付け、要求される噴霧形態に応じてノズルを簡単に交換できるようにしたものが多い。
また、このようなノズルユニットにおいて、ノズルが噴霧パターンに方向性のあるものである場合には、ノズルをノズル接続口に対して所定の方向に向けた状態で取り付ける必要がある。その取付方法としては、ノズル接続口を円筒状で外周におねじを有するものとし、そのノズル接続口とノズルの両方に形成した周方向係合部(例えば、切欠きとそれに嵌まり込む凸部)を周方向で係合させて、ノズルを周方向に位置決めしたうえで、ノズル接続口のおねじとねじ結合するめねじを有するユニオンナットを用いて、ノズル接続口とノズルとを接続するようにするのが一般的である(例えば、特許文献1参照。)。
ところが、上記のようにしてノズル接続口とノズルとを接続するノズルユニットでは、ノズルを交換する際に、新たに取り付けるノズルがノズル接続口との周方向係合部のないものである場合、そのノズルをノズル接続口に対して所定の周方向位置で保持されるように取り付けることができず、液体を所望の方向に噴射できなくなるおそれがある。
このような場合の対策として用いられるダブルナット方式の噴霧ノズル取付用アダプタ(以下、単に「アダプタ」とも称する。)の一例を、図8および図9に示す。このアダプタ100は、一端にナット部101aが一体形成された筒状の中継部材101と、中継部材101の他端側に取り付けられるキャップ102と、中継部材101のナット部101aの内側に収納されるパッキン103と、中継部材101のナット部101aと隣接する位置に配される薄肉のナット部材104とからなり、ノズルユニットの本体部110に設けられた円筒状のノズル接続口120とノズル130との間に組み込まれるものである。
前記キャップ102は、ノズル130を相対回転不能に保持した状態で、バヨネットロック式の連結機構によって中継部材101に連結されるようになっている。その連結機構は、中継部材101の他端側の外周から突出する係合突起101bと、キャップ102の内周に形成された案内溝102aと、案内溝102aの奥側端部に連続する係合孔102bとで構成されており、中継部材101の係合突起101bをキャップ102の案内溝102aの奥側端部まで挿入した後、キャップ102を回転させてその係合孔102bに係合突起101bを係合させることにより、キャップ102を中継部材101に着脱可能に連結するものである。この連結機構でキャップ102と中継部材101とを連結することにより、ノズル130が中継部材101に対して周方向に位置決めされた状態で取り付けられることになる。
前記中継部材101のナット部101aおよびナット部材104は、外周におねじが形成されたノズル接続口120にねじ結合されるものである。そして、そのねじ結合を行う際に、ナット部材104と中継部材101のナット部101aの締付位置を調整することにより、中継部材101にキャップ102を介して取り付けられたノズル130を、ノズル接続口120に対して所定の周方向位置で保持されるように取り付けることができる。
特許第6129445号公報(図2)
しかしながら、上述したようなダブルナット方式のアダプタでは、キャップと中継部材との連結はワンタッチで簡単に行えるが、中継部材のナット部およびナット部材をノズル接続口にねじ結合させる際に、ノズルの周方向位置の調整に手間がかかるという問題がある。特に、複数の長い噴管をもつブームスプレイヤー等の大型の液体散布装置では、ノズルユニットの数が多いため、ノズル交換の際にこのアダプタを用いると、交換作業全体が非常に手間のかかるものとなってしまう。
そこで、本発明は、噴霧ノズルユニットのノズル接続口に対して、ノズル接続口との周方向係合部のないノズルを、周方向に位置決めした状態で簡単に接続することができる噴霧ノズル取付用アダプタを提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、一端部を液体供給源に取り付けられ、液体供給源から供給される液体を通す本体部と、前記本体部の他端側に設けられた円筒状のノズル接続口に接続され、前記ノズル接続口から送り込まれる液体を噴射するノズルとを備え、前記ノズル接続口は、外周におねじが形成され、前記ノズルを周方向に位置決めするための第1係合部を有するものである噴霧ノズルユニットに対して、前記ノズル接続口とノズルとを接続するように組み込まれる噴霧ノズル取付用アダプタを、
前記ノズル接続口の第1係合部に周方向で係合する第2係合部を有する筒状の中継部材と、前記中継部材に対して前記ノズルを周方向に位置決めして取り付けるキャップと、前記中継部材を前記ノズル接続口に連結するユニオンナットとを備え、前記ユニオンナットは、前記ノズル接続口のおねじとねじ結合するめねじを有し、前記中継部材に対して回転自在かつ軸方向移動不能に組み付けられる2つ割れのナット部材と、前記ナット部材に相対回転不能に外嵌され、ナット部材の中継部材への組付状態を保持するリング部材とからなり、前記中継部材の第2係合部を前記ノズル接続口の第1係合部に係合させたうえで、前記ユニオンナットのリング部材とナット部材を一体に回転させて、前記ナット部材をノズル接続口とねじ結合させることにより、前記中継部材をノズル接続口に連結するものとした。
上記構成の噴霧ノズル取付用アダプタを用いれば、その中継部材を噴霧ノズルユニットの本体部のノズル接続口に相対回転不能に係合させたうえで、ユニオンナットのリング部材とナット部材を一体に回転させ、そのナット部材をノズル接続口とねじ結合させて、中継部材をノズル接続口に連結するとともに、ノズルをキャップによって中継部材に対して周方向に位置決めして取り付けるだけで、ノズル接続口に対してノズルを周方向に位置決めした状態で接続することできる。
ここで、前記ナット部材は、前記ノズル接続口への接続端と反対側の端部に内向きフランジが設けられており、前記内向きフランジを前記中継部材の外周に形成された環状溝に嵌め込むことにより、前記中継部材に組み付けられるものを採用することができる。
また、前記ユニオンナットは、前記リング部材の内周に設けられた軸方向の突条を前記ナット部材の外周に形成された軸方向溝に嵌め込むことにより、前記リング部材とナット部材とが相対回転不能に一体化されるものを採用することができる。
本発明の噴霧ノズル取付用アダプタは、上述したように、中継部材を噴霧ノズルユニットの本体部のノズル接続口に周方向で係合させ、その中継部材をユニオンナットでノズル接続口に連結するとともに、キャップでノズルを中継部材に取り付けることにより、ノズル接続口との周方向係合部のないノズルも、簡単にノズル接続口に対して周方向に位置決めした状態で接続することができる。したがって、ノズルユニットのノズルをノズル接続口との周方向係合部のないものに交換する際に、そのノズルが噴霧パターンに方向性のあるものであっても、本発明のアダプタを用いることにより、ダブルナット方式のアダプタを用いた場合のノズルの周方向位置調整を省略でき、交換作業の効率を大幅に向上させることができる。
実施形態のアダプタを組み込んだノズルユニットの使用状態の平面図 (a)は図1のノズルユニットの縦断正面図、(b)は(a)の要部拡大図 図2の分解斜視図 図2のアダプタを斜め下方から見た分解斜視図 図2のV-V線に沿った断面図 図2のVI-VI線に沿った断面図 (a)~(e)はそれぞれ図2のアダプタを用いたノズル接続手順の説明図 従来のアダプタの使用状態の正面図 図8のアダプタを斜め下方から見た分解斜視図
以下、図1乃至図7に基づき、本発明の実施形態を説明する。図1は、液体散布装置の液体供給源としての長尺の噴管Pに、実施形態の噴霧ノズル取付用アダプタ30を組み込んだ噴霧ノズルユニットAを装着した状態を示している。噴管Pは長手方向に所定間隔で噴出孔h(図2参照)があけられており、その噴出孔hがあけられた位置にそれぞれノズルユニットAが装着されている。
前記ノズルユニットAは、図1および図2(a)に示すように、一端部を噴管Pに取り付けられ、噴管Pから供給される液体を通す本体部10と、本体部10の他端側に設けられた2つのノズル接続口20の一方にアダプタ30を介して接続されるノズル40と、他方のノズル接続口20に直接接続されるノズル50とを備えている。
図2(a)および図3に示すように、このノズルユニットAの本体部10は、噴管Pから液体を導出する液体導出路1aを有する取付部材1と、その液体導出路1aと連続する液体通路2aを有する内筒2と、取付部材1と内筒2とを接続するユニオンナット3と、内筒2の径方向外側に配される筒状の回転ヘッド4と、内筒2に対して回転ヘッド4を回転可能な状態で抜け止めするU字状の抜け止め部材5とを備えている。なお、本体部10の液密シールの必要な箇所には、それぞれOリング6が組み込まれている。
前記取付部材1は、前記液体導出路1aが形成された第1取付片11と第2取付片12とが、噴管Pを挟持する状態で互いにボルト止めされて一体化されることにより噴管Pに取り付けられている。その第1取付片11には、外周におねじが形成された円筒状の接続口11aと、噴管Pの噴出孔hに差し込まれる差込筒部11bが設けられている。
前記内筒2は、その一端部のフランジ2bの一側面に形成された凸部2cを取付部材1の接続口11aの切欠き11cに嵌め込むことによって周方向に位置決めされ、この状態で、内筒2の径方向外側に配したユニオンナット3を取付部材1の接続口11aとねじ結合させることにより、取付部材1と接続されるようになっている。
また、内筒2の軸方向中央部には、後述するように回転ヘッド4を抜け止めし、所定の周方向位置で保持するためのフランジ2d、2eと突起2fが設けられている。そして、内筒2の他端側には、液体通路2aに流れ込んだ液体をノズル40、50へ送り出すための流出孔2gがあけられている。
前記回転ヘッド4は、一端が開口し他端が閉塞された筒状部材であり、その一端に内筒2の突起2fが入り込む凹部4aが複数設けられ、他端側に2つのノズル接続口20が設けられている。また、軸方向中央部には2つの横孔4bが設けられており、この横孔4bに抜け止め部材5のアーム5aを挿入すると、そのアーム5aが内筒2の軸方向中央部の2つのフランジ2d、2eの間に入り込んで、回転ヘッド4を内筒2に対して回転可能な状態で抜け止めするようになっている。
そして、回転ヘッド4は、上記のように抜け止め部材5によって軸方向の移動を規制された状態で、一端側の凹部4aに内筒2の突起2fが嵌まり込むことにより、周方向位置を所定位置で保持されるようになっている。また、ある程度の力を加えて回転させれば、保持位置を変更することもできる。
前記回転ヘッド4のノズル接続口20は、内筒2の流出孔2gと同じ軸方向位置付近で外周から突出する円筒状の部位であり、その外周にはおねじが形成されている。また、その一方(図2および図3における上側)のノズル接続口20の先端には、ノズル40を周方向に位置決めするための第1係合部としての切欠き20aが2つ形成されている。
そして、回転ヘッド4の内周面から各ノズル接続口20の内側へ貫通する流入ポート4hに、ゴム製のバルブ体7とその変形を抑えるためのバルブ押え8が組み込まれ、各ノズル接続口20の内側空間には、三つ切りパッキン21、フィルタ22および環状のパッキン23が組み込まれている。
この回転ヘッド4の他方(図2および図3における下側)のノズル接続口20に直接接続されるノズル50は、ノズル接続口20とねじ結合するユニオンナット51と、ユニオンナット51によってノズル接続口20に接続されるホルダ52と、ホルダ52の先端側に固定される噴板53とで構成されている。このノズル50は、噴板53の噴霧パターンが方向性のないホロコーンタイプのものなので、ノズル接続口20に接続する際に周方向に位置決めする必要がない。
これに対し、回転ヘッド4の一方のノズル接続口20に接続されるノズル40は、ノズルチップのみからなり、その噴霧パターンが方向性のある(扇状に拡がる)ものであるため、ノズル接続口20に対して周方向に位置決めして接続する必要がある。ところが、ノズル接続口20の方にはノズル40の位置決め用の切欠き20aがあるにもかかわらず、ノズル40にはノズル接続口20の切欠き20aに係合する部位が形成されていない。これは、ノズル40がノズルユニットAに当初から組み込まれていたものではなく、ノズルの交換によって組み込まれたものであることによる。このため、このノズルユニットAでは、ノズル40および環状のパッキン41とともに、ノズル40を位置決めしてノズル接続口20に接続するアダプタ30が組み込まれている。
図2乃至図4に示すように、実施形態のアダプタ30は、円筒状の中継部材31と、中継部材31に対してノズル40を周方向に位置決めして取り付けるキャップ32と、中継部材31をノズル接続口20に連結するユニオンナット33とで構成されている。
前記中継部材31は、ノズル40が取り付けられる側の端部の外周に、後述するようにキャップ32と係合する2つの係合突起31aが設けられている(図5参照)。また、ノズル接続口20に挿入される小径端部の外周には、ノズル接続口20の各切欠き20aに周方向で係合する第2係合部としての凸部31bが2つ設けられ(図6参照)、その凸部31bよりも軸方向中央寄りの外周には、後述するようにユニオンナット33と係合する環状溝31cが形成されている。
前記キャップ32は、前述のダブルナット方式のアダプタに用いられているものと同じく、内周の開口側端から軸方向に延びる案内溝32aと、その案内溝32aの奥側端部に連続する係合孔32bが2つずつ形成され、バヨネットロック式の連結機構によって中継部材31に連結されるものである。そして、その閉塞側の端面には、ノズル40を周方向に位置決めした状態で突出させるための取付孔32cがあけられている。また、外周には、キャップ32を回転操作するためのつまみ32dが2つ設けられている。
前記ユニオンナット33は、図6にも示すように、2つの断面半円形のナット片34a、34bからなり、ノズル接続口20のおねじとねじ結合するめねじを有するナット部材34と、ナット部材34に外嵌されるリング部材35とで構成されている。そのナット部材34は、ノズル40側(ノズル接続口20への接続端と反対側)の端部に内向きフランジ34cが設けられ、外周に4つの軸方向溝34dが周方向に等間隔で形成されており、そのうちの互いに対向する2つの狭幅の軸方向溝34dの位置で2つに分割されている。なお、各ナット片34a、34bの分割面には、互いに嵌まり合う凹凸が設けられている。また、分割されていない2つの広幅の軸方向溝34dには、リング部材35と軸方向で係合するための凹部34eが形成されている。
一方、リング部材35は、ノズル40側の端部に周方向の2箇所で切断された内向きフランジ35aが設けられ、内周にナット部材34の各軸方向溝34dにそれぞれ挿入される4つの軸方向の突条35bが設けられている。また、その2つの広幅の突条35bに、ナット部材34の広幅の軸方向溝34dに形成された凹部34eに嵌まり込む凸部35cが設けられている。
このアダプタ30を用いてノズル40をノズル接続口20に接続する際には、予め、アダプタ30の中継部材31とユニオンナット33とを組み立てておく。その組立手順は、まず、図7(a)、(b)に示すように、中継部材31の外周にユニオンナット33のリング部材35を中継部材31の凸部31b側から軸方向中央部まで遊嵌する。次に、図7(b)、(c)に示すように、ユニオンナット33の2つのナット片34a、34bを、それぞれの内向きフランジ34cが中継部材31の環状溝31cに嵌まり込むように、中継部材31に側方から組み付ける。このときには、両ナット片34a、34bの分割面の凹凸が互いに嵌まり合う。この状態で、リング部材35の内周の突条35bとナット部材34の外周の軸方向溝34dの周方向位置を合わせた後、図7(c)に示すように、リング部材35をナット部材34に外嵌するように軸方向に移動させて、リング部材35の突条35bをナット部材34の軸方向溝34dに挿入し、その突条35bの凸部35cを軸方向溝34dの凹部34eに嵌め込む。これにより、ナット部材34が中継部材31に対して回転自在かつ軸方向移動不能に組み付けられた状態でリング部材35に保持され、そのナット部材34とリング部材35とが相対回転不能に一体化されてユニオンナット33を形成するようになる(図6参照)。
上記のようにして中継部材31とユニオンナット33を組み立てた後、中継部材31の凸部31bをノズル接続口20の切欠き20aに嵌め込んで(図2(b)参照)、中継部材31をノズル接続口20に対して周方向に位置決めしたうえで、ユニオンナット33のリング部材35とナット部材34を一体に回転させて、そのナット部材34をノズル接続口20とねじ結合させる。これにより、中継部材31がノズル接続口20に連結される。
次に、図7(d)に示すように、ノズル40を相対回転不能に保持したキャップ32を中継部材31の係合突起31a側の端部に被せて、中継部材31の係合突起31aをキャップ32の案内溝32aの奥側端部まで挿入した後、図7(e)に示すように、キャップ32を回転させてその係合孔32bに係合突起31aを係合させる(図5参照)。この操作はワンタッチで簡単に行える。そして、この操作により、キャップ32が中継部材31に着脱可能に連結され、ノズル40がキャップ32によって中継部材31に対して周方向に位置決めされて取り付けられた状態となる。その結果、ノズル40がノズル接続口20に対して周方向に位置決めされた状態で接続されることになる。
なお、上述した接続手順では、まずアダプタ30の中継部材31をユニオンナット33でノズル接続口20に連結し、次にノズル40を保持したキャップ32を中継部材31に取り付けるようにしたが、これと逆に、ノズル40とキャップ32を中継部材31に取り付けた後に、その中継部材31をノズル接続口20に連結するようにしてもよい。
このノズルユニットAは、上記の構成であり、本体部10の回転ヘッド4をその流入ポート4hのいずれか一方が内筒2の流出孔2gに重なる状態で保持することにより、噴管Pから取付部材1の液体導出路1aを通って内筒2の液体通路2aに流れ込んだ液体を、2つのノズル40、50のいずれか一方から噴射することができる。図1乃至図3、図5、図6では下側のノズル50から液体を噴射可能な状態を示しているが、この状態から回転ヘッド4を回転させて、上側のノズル40から液体を噴射可能な状態や、液体の噴射を止める状態とすることもできる。
また、このノズルユニットAは、キャップ32でノズル40を取り付けた中継部材31を、本体部10のノズル接続口20に周方向で係合させて位置決めし、ユニオンナット33でノズル接続口20に連結するアダプタ30が組み込まれているので、ノズル接続口20との周方向係合部のないノズル40も、簡単にノズル接続口20に対して周方向に位置決めした状態で接続することができる。したがって、ノズル交換の際には、新たに取り付けるノズルがノズル接続口20との周方向係合部を有しているものか否かによらず、キャップとノズルを一体に簡単に交換できるので、そのノズルが噴霧パターンに方向性のあるものであっても、ダブルナット方式のアダプタを用いた場合のようなノズルの周方向位置調整を行う必要がなく、交換作業を効率よく行うことができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、アダプタのキャップは、上述した実施形態ではバヨネットロック式の連結機構によって中継部材に連結されるものを用いたが、中継部材に対してノズルを周方向に位置決めして簡単に取り付けられるものであればよい。
また、ノズル接続口の第1係合部と中継部材の第2係合部も、実施形態のような切欠きとそれに嵌まり込む凸部に限らず、ノズル接続口に対して中継部材を周方向に位置決めできるようになっていればよい。
1 取付部材
2 内筒
3 ユニオンナット
4 回転ヘッド
5 抜け止め部材
10 本体部
20 ノズル接続口
20a 切欠き(第1係合部)
30 アダプタ
31 中継部材
31b 凸部(第2係合部)
31c 環状溝
32 キャップ
33 ユニオンナット
34 ナット部材
34a、34b ナット片
34c 内向きフランジ
34d 軸方向溝
35 リング部材
35b 突条
40、50 ノズル
A ノズルユニット
P 噴管(液体供給源)

Claims (3)

  1. 一端部を液体供給源に取り付けられ、液体供給源から供給される液体を通す本体部と、前記本体部の他端側に設けられた円筒状のノズル接続口に接続され、前記ノズル接続口から送り込まれる液体を噴射するノズルとを備え、前記ノズル接続口は、外周におねじが形成され、前記ノズルを周方向に位置決めするための第1係合部を有するものである噴霧ノズルユニットに対して、前記ノズル接続口とノズルとを接続するように組み込まれる噴霧ノズル取付用アダプタであって、
    前記ノズル接続口の第1係合部に周方向で係合する第2係合部を有する筒状の中継部材と、前記ノズルを周方向に位置決めした状態で突出させる取付孔があけられ、バヨネットロック式の連結機構によって前記中継部材に連結されるキャップと、前記中継部材を前記ノズル接続口に連結するユニオンナットとを備え、前記ユニオンナットは、前記ノズル接続口のおねじとねじ結合するめねじを有し、前記中継部材に対して回転自在かつ軸方向移動不能に組み付けられる2つ割れのナット部材と、前記ナット部材に相対回転不能に外嵌され、ナット部材の中継部材への組付状態を保持するリング部材とからなり、前記中継部材の第2係合部を前記ノズル接続口の第1係合部に係合させたうえで、前記ユニオンナットのリング部材とナット部材を一体に回転させて、前記ナット部材をノズル接続口とねじ結合させることにより、前記中継部材をノズル接続口に連結するようになっている噴霧ノズル取付用アダプタ。
  2. 前記ナット部材は、前記ノズル接続口への接続端と反対側の端部に内向きフランジが設けられており、前記内向きフランジを前記中継部材の外周に形成された環状溝に嵌め込むことにより、前記中継部材に組み付けられるものであることを特徴とする請求項1に記載の噴霧ノズル取付用アダプタ。
  3. 前記ユニオンナットは、前記リング部材の内周に設けられた軸方向の突条を前記ナット部材の外周に形成された軸方向溝に嵌め込むことにより、前記リング部材とナット部材とが相対回転不能に一体化されるものであることを特徴とする請求項1または2に記載の噴霧ノズル取付用アダプタ。
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