JP7323403B2 - 苗植栽用穴堀り機 - Google Patents
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Description
また、支柱推進手段の前後方向にだけしか角度調整ができないため、地面Gが推進手段の進行方向とは横方向に傾斜している場合には、地面Gの傾斜方向にオーガの角度調整ができないため、使用することができない。
また、地面Gの傾斜が一定とは限らないため、そのつど支柱の長さ調整を行わなければならないという問題もある。
前記穴掘り機は、推進手段の進行方向左右方向に一対のオーガを備え、
前記両オーガは、それぞれスライドレールに備えた油圧シリンダによりオーガ駆動モータのモータブラケットと共にスライドレールに沿って上下摺動可能に備えられ、
両オーガは、穴掘り機に対しそれぞれのスライドレールに沿って左右方向にスライドして伸縮自在なスライドシャフトの先端に備えることで、両オーガ相互間の間隔調整が可能に構成され、
前記オーガを備えた両スライドレールは、それぞれスライドシャフトの先端に対し少なくとも推進手段の進行方向に揺動可能に備えることで、推進手段の進行方向の地面Gの傾斜角度にかかわらず両オーガが、その自重による重力によって常に鉛直状態を維持するように構成されていることを特徴とする。
前記両スライドシャフトの伸縮を駆動する駆動手段を備えることを特徴とする。
前記駆動手段は、スライドレールの中途部とスライドシャフトの先端との間にスライドレールに沿って設けられたネジパイプと、ネジパイプ内に螺合され、基端部をスライドレールの基端部側に連結支持されたスクリューと、減速ギヤを介してスクリューを正逆回転駆動する電動モータとで構成されていることを特徴とする。
前記ギヤにスクリューの回転を測定する回転数センサを備え、
前記回転数センサで測定されるスクリューの回転数から両オーガ相互間の間隔を調整するように構成されていることを特徴とする。
前記オーガを備えた両スライドレールは、それぞれスライドシャフトの先端に対し推進手段の左右方向に揺動可能に備えることで、推進手段の左右方向の地面Gの傾斜角度にかかわらず両オーガが、その自重による重力によって常に鉛直状態を維持するように構成されていることを特徴とする。
前記各スライドレールにはオーガによる掘削深さを規制する掘削規制手段を備え、
前記掘削規制手段は、各スライドレールに沿って移動自在に設けられたシャフトと、シャフトを下向きに押し下げるコイルスプリングと、オーガにより地面Gを掘削してシャフト下端が地面Gに当接しコイルスプリングの押圧力に抗してシャフトが上昇することでシャフトの上端が当接して油圧シリンダの駆動を停止するリミットスイッチとを備えることを特徴とする。
前記各スライドレールとモータブラケットとの間には、前記モータブラケットの上限調整手段を備え、
前記上限調整手段は、モータブラケット側に備えたリミットスイッチと、スライドレール側に備えたストッパーとで構成され、モータブラケットが上昇してリミットスイッチがストッパーに当接することで油圧シリンダの駆動を停止するように構成されていることを特徴とする。
前記穴掘り機には、推進手段の進行方向とは直交する方向における穴掘り機の傾斜角度を測定する傾斜角度センサを備え、測定された角度に応じて両オーガ相互間の間隔を所定の間隔より増加修正する制御手段を備えることを特徴とする。
前記推進手段の走行用モータの回転数を測定する回転数センサを備え、回転数センサで測定された回転数から推進手段の移動した距離を測定することにより、一対の穴から次の一対の穴までの間隔を制御する制御手段を備えていることを特徴とする。
前記穴掘り機には、推進手段の進行方向における穴掘り機の傾斜角度を測定する傾斜角度センサを備え、測定された角度に応じて推進手段の移動距離を増加修正する制御手段を備えることを特徴とする。
前記穴掘り機は推進手段に対し着脱可能に備えられ、
前記穴掘り機には、推進手段から分離された状態で穴掘り機を起立状態に維持可能な複数本の支持脚を備え、
前記支持脚は、穴掘り機のフレームに備えたパイプに対し上下出し入れ可能に構成されていることを特徴とする。
前記推進手段の走行駆動はラジオコントロールで行われることを特徴とする。
また、前記両オーガは、それぞれスライドレールに備えた油圧シリンダによりオーガ駆動モータのモータブラケットと共にスライドレールに沿って上下摺動可能に備えられ、両オーガは、穴掘り機に対しそれぞれのスライドレールに沿って左右方向にスライドして伸縮自在なスライドシャフトの先端に備えることで、両オーガ相互間の間隔調整が可能である。
また、オーガを備えた両スライドレールは、それぞれスライドシャフトの先端に対し少なくとも推進手段の進行方向に揺動可能に備えることで、推進手段の進行方向の地面Gの傾斜角度にかかわらず両オーガを、特別な操作を必要とせずに、その自重による重力によって常に鉛直状態を維持させることができる。
この実施例1の苗植栽用穴堀り機は、図1~9に示すように、推進手段1と、穴掘り機2とを備えている。
さらに詳述すると、前記推進手段1は、無限軌道11により前後方向走行及び左右方向に操舵可能である。この推進手段1には、無限軌道11を駆動する走行用ポンプ12と、後述のオーガ 駆動用PTOポンプ13と、後述の油圧シリンダ23の昇降を駆動するギヤポンプ14と、PTOポンプ13とギャポンプ14を駆動するエンジン15と、を備えている。
前記穴掘り機2は、推進手段1の進行方向と直交する左右方向に一対のオーガ21を備え、両オーガ21は、それぞれスライドレール22に備えた油圧シリンダ23によりオーガ駆動モータ24のモータブラケット25と共にスライドレール22に沿って上下摺動可能に備えられている。
前記スライドレール22は、穴堀り機2に対し左右方向にスライドして伸縮自在なスライドシャフト26の先端に備えることで、両オーガ21、21相互間の間隔調整が可能に構成されている。
前記両スライドシャフト26には、スライドシャフト26の伸縮を駆動する駆動手段5を供えている。
この駆動手段5は、図6に示すように、スライドレール22の中途部とスライドシャフト26の先端との間にスライドシャフト26に沿って設けられたネジパイプ51と、ネジパイプ51内に螺合され、基端部をスライドレール22の基端部側に連結支持されたスクリュウ52と、減速ギヤ53を介してスクリュー52を正逆回転駆動する電動モータ54とで構成されている。なお、図において55はスライドシャフト26の摺動を案内するローラである。
この掘削規制手段3は、図10に示すように、各スライドレール22に沿って移動自在に設けられたシャフト31と、シャフト31を下向きに押し下げるコイルスプリング32と、オーガ21により地面Gを掘削してシャフト31下端が地面Gに当接しコイルスプリング32の押圧力に抗してシャフト31が上昇することでシャフト31の上端が当接して油圧シリンダ23の駆動を停止するリミットスイッチ33とを備えている。
この上下調整手段4は、図11に示すように、モータブラケット25側に備えたリミットスイッチ41と、スライドレール22側に備えたストッパー42とで構成され、モータブラケット25が上昇してリミットスイッチ41がストッパー42に当接することで油圧シリンダ23の駆動を停止するように構成されている。前記ストッパー42は、スライドレール22に対して高さ調整可能に設けられることで、オーガ21による穴掘り深さの調整が可能になっている。
この支持脚3aは、穴掘り機2のフレーム2aに備えたパイプ3bに対し上下出し入れ可能に構成されている。
(1)「斜面に沿って推進手段を進行」
この実施例1の苗植栽用穴堀り機では、上述のように構成されるため、斜面に沿って推進手段1を進行させながら穴掘りを行う場合は、先ず、両オーガ21、21相互間の間隔を苗木6の植栽間隔に設定する。
次いで、最初の穴掘り地点において、油圧シリンダ23下降駆動させて両オーガ21、21を下降させて穴掘りを行っていくと、図10に示すように、シャフト31の下端が地面Gに当接した時点で、シャフト31の上端部がスライドレール22に備えたリミットスイッチ33のスイッチを押すことで、油圧シリンダ23の駆動を停止して穴掘りが終わる。
次いで、油圧シリンダ23を上昇駆動させて両オーガ21、21を上昇させていくと、図11に示すように、モータブラケット25の上端部に備えたリミットスイッチ41が、スライドレール22に備えたストッパー42に当接してスイッチを押して、油圧シリンダ23が停止する。これで一回の穴掘りを終了する。
次いで、推進手段1を所定の植栽距離だけ進めて、上記作業を繰り返し行う。
斜面と直交する方向に沿って進行手段1を進行させながら穴掘りを行う場合は、両オーガ21、21相互間の間隔を苗木6の植栽間隔より長めに補正する必要がある。すなわち、図16に示すように、両オーガ21、21の間隔W1より、傾斜面に沿った穴相互の間隔W2(苗木6の植栽間隔)が狭くなるからである。
なお、この場合の作業においては、推進手段1の進行方向左側のスライドシャフト26にアーム26aを装着して、2列目の穴掘り位置をマークしておく。このマーク位置も、上述のように修正する必要がある。
穴掘り作業は、前記の場合と同様である。
この実施例1の苗植栽用穴堀り機では、上述のように、穴掘り機2は、推進手段1の進行方向左右方向に一対のオーガ21を備えることで、同時に2つの穴を掘ることができる。
また、前記両オーガ21は、それぞれスライドレール22に備えた油圧シリンダ23によりオーガ駆動モータ24のモータブラケット25と共にスライドレール22に沿って上下摺動可能に備えられ、スライドレール22は、穴堀り機2に対し左右方向にスライドして伸縮自在なスライドシャフト26の先端に備えることで、両オーガ21、21相互間の間隔調整が可能である。
11 無限軌道
12 走行用ポンプ
13 駆動用PTOポンプ
14 ギヤポンプ
15 エンジン
16 走行用モータ
2 穴掘り機
2a フレーム
21 オーガ
22 スライドレール
23 油圧シリンダ
24 オーガ駆動モータ
25 モータブラケット
26 スライドシャフト
26a アーム
26b 指示体
27 枢軸
28 ヨーク
29 枢軸
3 掘削規制手段
3a 支持脚
3b パイプ
31 シャフト
32 コイルスプリング
33 リミットスイッチ
4 上限調整手段
41 リミットスイッチ
42 ストッパー
5 駆動手段
51 ネジパイプ
52 スクリュー
53 減速ギヤ
53a ギアボックス
54 電動モータ
55 ローラ
6 苗木
7 荷箱
G 地面
W1 両オーガ相互の間隔
W2 穴相互の間隔
Claims (12)
- 推進手段の前後いずれかに穴掘り機を備え、
前記穴掘り機は、推進手段の進行方向左右方向に一対のオーガを備え、
前記両オーガは、それぞれスライドレールに備えた油圧シリンダによりオーガ駆動モータのモータブラケットと共にスライドレールに沿って上下摺動可能に備えられ、
両オーガは、穴掘り機に対しそれぞれのスライドレールに沿って左右方向にスライドして伸縮自在なスライドシャフトの先端に備えることで、両オーガ相互間の間隔調整が可能に構成され、
前記オーガを備えた両スライドレールは、それぞれスライドシャフトの先端に対し少なくとも推進手段の進行方向に揺動可能に備えることで、推進手段の進行方向の地面Gの傾斜角度にかかわらず両オーガが、その自重による重力によって常に鉛直状態を維持するように構成されていることを特徴とする苗植栽用穴堀り機。 - 請求項1記載の苗植栽用穴堀り機において、
前記両スライドシャフトの伸縮を駆動する駆動手段を備えることを特徴とする苗植栽用穴堀り機。 - 請求項2記載の苗植栽用穴堀り機において
前記駆動手段は、スライドレールの中途部とスライドシャフトの先端との間にスライドレールに沿って設けられたネジパイプと、ネジパイプ内に螺合され、基端部をスライドレールの基端部側に連結支持されたスクリューと、減速ギヤを介してスクリューを正逆回転駆動する電動モータとで構成されていることを特徴とする苗植栽用穴堀り機。 - 請求項3記載の苗植栽用穴堀り機において、
前記ギヤにスクリューの回転を測定する回転数センサを備え、
前記回転数センサで測定されるスクリューの回転数から両オーガ相互間の間隔を調整するように構成されていることを特徴とする苗植栽用穴堀り機。 - 請求項1~4のいずれか1項に記載の苗植栽用穴堀り機において、
前記オーガを備えた両スライドレールは、それぞれスライドシャフトの先端に対し推進手段の左右方向に揺動可能に備えることで、推進手段の左右方向の地面Gの傾斜角度にかかわらず両オーガが、その自重による重力によって常に鉛直状態を維持するように構成されていることを特徴とする苗植栽用穴堀り機。 - 請求項1~5のいずれか1項に記載の苗植栽用穴堀り機において、
前記各スライドレールにはオーガによる掘削深さを規制する掘削規制手段を備え、
前記掘削規制手段は、各スライドレールに沿って移動自在に設けられたシャフトと、シャフトを下向きに押し下げるコイルスプリングと、オーガにより地面Gを掘削してシャフト下端が地面Gに当接しコイルスプリングの押圧力に抗してシャフトが上昇することでシャフトの上端が当接して油圧シリンダの駆動を停止するリミットスイッチとを備えることを特徴とする苗植栽用穴堀り機。 - 請求項1~6のいずれか1項に記載の苗植栽用穴堀り機において、
前記各スライドレールとモータブラケットとの間には、前記モータブラケットの上限調整手段を備え、
前記上限調整手段は、モータブラケット側に備えたリミットスイッチと、スライドレール側に備えたストッパーとで構成され、モータブラケットが上昇してリミットスイッチがストッパーに当接することで油圧シリンダの駆動を停止するように構成されていることを特徴とする苗植栽用穴堀り機。 - 請求項1~7のいずれか1項に記載の苗植栽用穴堀り機において、
前記穴掘り機には、推進手段の進行方向とは直交する方向における穴掘り機の傾斜角度を測定する傾斜角度センサを備え、測定された角度に応じて両オーガ相互間の間隔を所定の間隔より増加修正する制御手段を備えることを特徴とする苗植栽用穴堀り機。 - 請求項1~8のいずれか1項に記載の苗植栽用穴堀り機において、
前記推進手段の走行用モータの回転数を測定する回転数センサを備え、回転数センサで測定された回転数から推進手段の移動した距離を測定することにより、一対の穴から次の一対の穴までの間隔を制御する制御手段を備えていることを特徴とする苗植栽用穴堀り機。 - 請求項9記載の苗植栽用穴堀り機において、
前記穴掘り機には、推進手段の進行方向における穴掘り機の傾斜角度を測定する傾斜角度センサを備え、測定された角度に応じて推進手段の移動距離を増加修正する制御手段を備えることを特徴とする苗植栽用穴堀り機。 - 請求項1~10のいずれか1項に記載の苗植栽用穴堀り機において、
前記穴掘り機は推進手段に対し着脱可能に備えられ、
前記穴掘り機には、推進手段から分離された状態で穴掘り機を起立状態に維持可能な複数本の支持脚を備え、
前記支持脚は、穴掘り機のフレームに備えたパイプに対し上下出し入れ可能に構成されていることを特徴とする苗植栽用穴堀り機。 - 請求項1~11のいずれか1項に記載の苗植栽用穴堀り機において、
前記推進手段の走行駆動はラジオコントロールで行われることを特徴とする苗植栽用穴堀り機。
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